JP6629877B2 - 鼻粘膜投与用医薬組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、鼻粘膜投与用医薬組成物に関し、特にオキシトシンもしくはその酸付加塩又はそれらの誘導体を有効成分として含有する鼻粘膜投与用医薬組成物に関する。
オキシトシンは、脳の視床下部神経核で合成され、下垂体の神経終末から分泌される9個のアミノ酸からなるペプチドホルモンである。オキシトシンは古くから知られているホルモンで、その作用として、乳汁分泌促進効果が見出されており、点鼻剤(製品名:シントシノン)として用いられてきた。
近年、オキシトシンを点鼻投与すると他者への信頼性が増すことが報告され、社会性行動を改善する治療薬としての開発が試みられるようになってきた。乳汁分泌促進を目的とした点鼻剤の場合、一時的な投与であり、また、オキシトシンの投与量も少量であったのに対し、社会性行動の改善を目的とした点鼻剤の場合、長期間にわたる投与であることや、より多くの量のオキシトシンを投与する可能性があることから、鼻粘膜からのオキシトシンの吸収性が高く、かつ、安全性の面で懸念が少ない点鼻剤を開発することが望まれている。
これまでにオキシトシンの経粘膜からの吸収性を向上させる方法として、特許文献1では、トルメチン又はその塩を吸収促進剤として用いる方法が提案されている。この実施例において、トルメチンナトリウムを吸収促進剤として用いることで、直腸粘膜からの吸収性の向上が示されているものの、鼻粘膜からの吸収性の改善効果は示されていない。また、トルメチンナトリウムのような吸収促進剤を含む製剤を長期間に亘って鼻粘膜に投与した場合、鼻粘膜への刺激性や組織細胞への損傷に対する安全性の面での懸念が払拭されない。
オキシトシンそのものではないが、ペプチド又はタンパク性薬物の鼻粘膜からの吸収性を向上させる方法としては、上記トルメチン以外にも、各種胆汁酸、各種キレート剤、各種界面活性剤、各種脂肪酸、サポニン等の配糖体、キトサン等の糖類、各種シクロデキストリン、各種リン脂質など、非常に多くの吸収促進剤の報告がある(非特許文献1、非特許文献2)。また、浸透圧、pHあるいは粘度などの製剤の物性の調整や各種ポリマー基剤を利用した方法が提案されている(特許文献2〜4)。
例えば、特許文献2では、ペプチドホルモンであるセクレチンにおいて、浸透圧比を1〜5と高くした点鼻剤とすることで、吸収性が改善されることが示されている。また、同じセクレチンで、塩化ナトリウム濃度が0.46Mの水溶液(浸透圧比3)で、吸収性が最大となることが示されている(非特許文献3)。また、特許文献3では、インスリン様成長因子Iにおいて、カルボキシビニルポリマーを含有する点鼻用液剤とすることで吸収が促進されることが示されている。これとは逆に、非特許文献4では、ニフェジピンの吸収が、ポリエチレングリコールを基剤とすることで速やかに起こるが、カルボキシビニルポリマーでは低いことが示されている。なお、上述のオキシトシン経鼻剤の市販品であるシントシノンにはカルボキシビニルポリマーは含まれていない。さらに、特許文献4では、ペプチドホルモンであるサケカルシトニンにおいて、水不溶性および/または水難溶性物質として結晶セルロースを含み、浸透圧(オスモル濃度)を60mOsm以下とした点鼻剤とすることで吸収性が改善されることが示されている。一方で、上述のオキシトシン経鼻剤の市販品であるシントシノンのオスモル濃度は629mOsm(浸透圧比2)と高い。
浸透圧やポリマー基剤を利用する方法は、長期間に亘って投与した場合における鼻粘膜への刺激性や細胞組織への損傷が低いことが期待され、安全性の面では望ましいものの、一般にペプチドは、分子量が大きいために鼻粘膜からの透過性が低いこと、また、その種類により、上述の報告のように、浸透圧やポリマー基剤の効果も異なることから、これまでに提案されているこれらの方法を適用することによるオキシトシンの鼻粘膜からの吸収性向上の可否は不明であった。
特許第3705620号公報 特開昭60−123426号公報 特許第2734554号公報 特許第5142420号公報
Indian Journal of Pharmaceutical Sciences.,1996,58(1),pp 1−8 DDT Vol.7,No.18 September 2002,pp 967−975 Chem.Pharm.Bull.37(12)3359−3362(1989) Chem.Pharm.Bull.35,304−1(1987)
本発明の目的は、オキシトシンもしくはその酸付加塩又はそれらの誘導体の鼻粘膜からの吸収性が高く、かつ、安全性の面での懸念が少ない点鼻剤を開発することにある。
本発明者らは、上記の課題を達成するために鋭意研究した結果、オキシトシンもしくはその酸付加塩又はそれらの誘導体を含有する水性製剤において、カルボシキビニルポリマーを含み、浸透圧比が1より低いことを特徴とする鼻粘膜投与用医薬組成物とすることで、前記本発明の目的が達成されることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、オキシトシンもしくはその酸付加塩又はそれらの誘導体と、カルボシキビニルポリマーを含み、浸透圧比が1より低いことを特徴とする鼻粘膜投与用医薬組成物である。
また本発明は、塩類をさらに含み、粘度が100〜10000mPa・sであることが好ましく、さらに1500〜2800mPa・sであることが好ましい。
さらに本発明は、オスモル濃度が0〜200mOsmであることが好ましい。
さらに本発明は、鼻粘膜投与用医薬組成物に対して0.1〜2.0重量%のカルボキシビニルポリマーが含有されていることが好ましい。
さらに本発明は、鼻粘膜投与用医薬組成物に対して、0.01〜20mMの塩類が含有されていることが好ましい。
本発明により、オキシトシンの鼻粘膜からの吸収性が高く、かつ、安全性の面での懸念が少ない点鼻剤を得ることができる。
各実施例及び比較例におけるウサギ血漿中オキシトシン濃度の時間変化を示すグラフである。
本発明における医薬組成物において、カルボキシビニルポリマーを含まずに、オキシトシンもしくはその酸付加塩又はそれらの誘導体を含む水性組成物のオスモル濃度を低くしただけでは、オキシトシンもしくはその酸付加塩又はそれらの誘導体の顕著な吸収性の向上は得られない。また、浸透圧比を1(等張)か高くした水性組成物に、カルボキシビニルポリマーを加えただけでもオキシトシンもしくはその酸付加塩又はそれらの誘導体の顕著な吸収性の向上は得られない。すなわち、オキシトシンもしくはその酸付加塩又はそれらの誘導体を含む水性組成物においては、カルボキシビニルポリマーを含み、かつ浸透圧比を1より低くすることによって、顕著な吸収性の向上が達成される。
本発明において、有効成分であるオキシトシンは、
Cys−Tyr−Ile−Gln−Asn−Cys−Pro−Leu−Glyのアミノ酸配列のペプチドである。オキシトシンとしては、その酸付加塩でもよく、代表的な酸付加塩としては、酢酸塩を挙げることができるが、これに限定されない。オキシトシン誘導体としては、デモキシトシン、カルベトシン及びそれらの酸付加塩やリンカーとして多糖やポリエチレングリコールを付加した誘導体等が挙げられるが、これらに限定されない。また、本発明におけるオキシトシンもしくはその酸付加塩又はそれらの誘導体の含有量は、治療の対象疾患、対象患者の症状や年齢等治療目的に応じて決めることができ、一概に決められないが、一例としては、製剤に対して0.001〜1.0重量%、好ましくは0.004〜0.4重量%とすることができる。
本発明の組成物の浸透圧比は1より低い。本発明において浸透圧比とは生理食塩液(塩化ナトリウム0.900g/水100mL)のオスモル濃度である286mOsmに対する本発明の組成物のオスモル濃度の比であり、等張性の尺度とする。生理食塩液のオスモル濃度は、投与する箇所の生体の粘膜組織の通常のオスモル濃度とほぼ同じオスモル濃度であるが、生体の粘膜組織のオスモル濃度は変動があり、本発明において、等張(本発明において等張とは、生体の粘膜組織のオスモル濃度と等しいオスモル濃度であることをいう)とは286mOsm±5%すなわち272mOsm〜300mOsmとし、特にこの範囲内では浸透圧比は1とする。本発明の組成物のオスモル濃度は、好ましくは0〜200mOsm、より好ましくは0〜150mOsm、さらに0〜100mOsm、0〜70mOsm、0〜50mOsm、0〜30mOsm、0〜10mOsmの順でより好ましい。なお、本発明におけるオスモル濃度は、凝固点降下法を用いて算出される質量オスモル濃度(mol/kg)であるが、少なくとも1000mOsm程度までの希薄濃度領域では数値的に容量オスモル濃度(mol/L)に等しいものとみなすことができるので、単位を容量オスモル濃度として表しても数値は同じである。また、本発明においてはオスモル濃度を浸透圧と記載することがある。
本発明における浸透圧を調整するために、浸透圧調節剤を用いることができる。具体的な浸透圧調節剤としては、水溶性のものであれば特に制限はなく、グルコース、フルクトース、マルトース等の糖類、グリセリン等のアルコール類、D−ソルビトール、D−マンニトール、キシリトール等の糖アルコール類、塩化ナトリウム等の塩類等が挙げられる。これらは単独でも、1種または2種以上の混合系でも使用できる。
本発明において、カルボキシビニルポリマーは、アクリル酸を主な単位構造とする親水性ポリマーであり、水に溶解又は膨潤し、増粘させることができれば特に制限されず、部分的に架橋がされていてもよく、また、他の単位構造を含むコポリマーであってもよい。カルボキシル基含量は、カルボキシビニルポリマーにおいて50%〜75%が好ましい。また、0.5重量%水溶液での粘度(25℃、pH7.3〜pH7.8)が20,000〜50,000であるものが好ましい。具体的には、ルブリゾール社のカーボポール(登録商標)910、934、934P、940、941、971PNF、974PNF等を挙げることができ、中でもカーボポール(登録商標)934、934P、974PNFは増粘効果が高いため、より好ましく、同様の特長を有する他社のカルボキシビニルポリマーも同様に好ましい
また、本発明におけるカルボキシビニルポリマーの含有量は、点鼻投与器により噴霧される範囲で任意に設定でき、製剤に対して0.1〜2.0重量%が好ましく、より好ましくは0.2〜1.0重量%、さらに0.3〜1.0重量%、0.3%〜0.6重量%の順でより好ましい。
更に、オキシトシンもしくはその酸付加塩又はそれらの誘導体、さらにカルボシキビニルポリマーを含み、浸透圧比を1より低くした水性組成物において、粘度が100〜10000mPa・sであることが、鼻粘膜からの有効成分の吸収性をさらに高めるために好ましい。粘度が100mPa・s未満では、オキシトシンの鼻粘膜からの吸収性向上の十分な効果が得られにくくなり、粘度が10000mPa・sを超えると点鼻投与器による投与の際の押し圧が高くなり、手動での噴霧がしづらくなることや、噴霧の際の液滴粒子径が大きくなり、均一な噴霧が難しくなり、好ましくない。
本発明における粘度は、点鼻投与器により噴霧される範囲に調整され、好ましくは塩類により100〜10000mPa・sに調整され、さらに好ましくは200〜10000mPa・s、より好ましくは100〜5000mPa・s、さらにより好ましくは500〜5000mPa・s、さらに1000〜3000mPa・s、1500〜2800mPa・s、1800〜2500mPa・sの順でより好ましい。本発明における、粘度を調整するための塩類としては、水溶性のものであれば特に制限はされないが、例えば、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、炭酸カリウム、硫酸マグネシウム、リン酸水素ナトリウム等の無機塩や、クエン酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、アルギニン塩酸塩、リジン塩酸塩、アスパラギン酸ナトリウム、アスパラギン酸マグネシウム、カプリル酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、グルコン酸ナトリウム、グルタミン酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、酢酸カルシウム、酒石酸ナトリウム、リンゴ酸ナトリウム等の有機塩等を挙げることができる。塩類は一種類以上添加してもよい。粘度は前述のカルボキシビニルポリマーの含有で付与された粘度に対し塩類の添加により低下し、塩類の種類及びその添加量により目的とする特定粘度に調整できる。粘度の調整は、塩類の添加に限らず、撹拌等で調整してもよい。
また、本発明における塩類の含有量は、カルボキシビニルポリマー含有水溶液の粘度が100〜10000mPa・s等の好ましい範囲に調整される範囲で任意に設定できる。また、塩類は、カルボキシビニルポリマーの添加の際に、あらかじめ塩類として添加していても、同時に添加しても、カルボキシビニルポリマーの添加後に添加してもよい。また、酸性物質及び塩基性物質の塩類は別々に添加してもよい。塩類の添加量は、組成物に対して、好ましくは0.01〜20mM、より好ましくは0.1〜4mM添加される。
本発明におけるpHは、好ましくはpH2.5〜pH7.5、より好ましくはpH3.0〜pH6.0、特に好ましくはpH3.5〜pH5.0である。また、pH調節剤としては、水溶性でpHを上記範囲に調節することができるものであれば特に制限はないが、具体的には、例えば、水酸化ナトリウム、アルギニン、塩酸、クエン酸、ホウ酸、酒石酸、炭酸、リン酸及びそれらの塩等を挙げることができる。これらは単独でも、1種または2種以上の混合系でも使用できる。
また、本発明における鼻粘膜投与用医薬組成物に、必要に応じて従来既知の保存剤を添加することもできる。例えば、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、ベンザルコニウム塩化物、ソルビン酸カリウム、エデト酸ナトリウム、クロロブタノール、フェノキシエタノール、安息香酸ナトリウム等が挙げられるが、好ましくはパラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル等のパラベン類であってもよい。これらは単独でも、1種または2種以上の混合系でも使用できる。
更に本発明の組成物に従来既知の安定化剤、抗酸化剤や矯臭剤等を必要に応じて添加することもできる。具体的には、例えば、クエン酸、クエン酸ナトリウム、エデト酸ナトリウム、エリソルビン酸ナトリウム等の安定化剤、アスコルビン酸、トコフェロール等の抗酸化剤、メントール等の矯臭剤を挙げることができる。これらは単独でも、1種または2種以上の混合系でも使用できる。
本発明における点鼻剤は、オキシトシンもしくはその酸付加塩又はそれらの誘導体を有効成分として含有するので、本発明における点鼻剤を投与することにより、例えば、自閉症スペクトラム障害、統合失調症、脆弱X症、反応性愛着障害、肥満症等の疾患の予防又は治療に有効である。
本発明の組成物は、例えば、オキシトシンもしくはその酸付加塩又はそれらの誘導体を水に溶解させ、これに、別途カルボキシビニルポリマーを水に溶解させることで調製したカルボキシビニルポリマー水溶液を加え、さらに水酸化ナトリウム水溶液を加えて所望のpHとすることで製造される。
以下に本発明を実施例により説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。なお、実施例中、部は重量部、%は重量%を意味する。
[実施例1]
オキシトシン酢酸塩0.054g(オキシトシンとして0.048g)をガラス容器に採取し、精製水30gを加えて溶解させた。続いて1%カルボキシルビニルポリマー水溶液40gを加えた。pHメーターでpHが4.0になるように0.1M水酸化ナトリウム溶液を2.40mL添加した後、全量が100gとなるように精製水を添加し、鼻粘膜投与用水性医薬組成物を調製した。オスモル濃度は浸透圧分析装置(アークレイ社、OM−6060)を用いて測定し、粘度はE型粘度計(東機産業社、TVE−25)を用い、25℃にて測定した。調製した医薬組成物の成分表、pH、オスモル濃度、粘度を表1に示す。また、調製した鼻粘膜投与用水性医薬組成物100μLをウサギ(日本白色種、オス、体重約3kg)に市販点鼻液剤用投与器で片側鼻腔に噴霧した。投与前、投与後5分、10分、15分、20分、30分、45分、60分後に耳静脈より約1mL採血し、血漿中オキシトシン濃度をLC−MS/MS法で定量した。噴霧60分後までの血漿中オキシトシン濃度プロファイルを図1に、時間−濃度曲線より求めたAUC0−60min.の平均値及び標準偏差(ウサギ5又は6羽)を表1に示す。なお、本願においてAUC0−60min.は、0から60分までの時間―濃度曲線下の面積である。
[実施例2]
精製水85gをガラス容器に採取し、スターラーで撹拌しながらオキシトシン酢酸塩0.054g(オキシトシンとして0.048g)、カルボキシビニルポリマー0.50gを加えて溶解させた後、pHメーターでpHが4.0になるように0.1M水酸化ナトリウム溶液を3.00mL添加した後、粘度を調整するための生理食塩水0.60mLを添加し、続いて全量が100gとなるように精製水を添加し、鼻粘膜投与用水性医薬組成物を調製した。実施例1と同様に、オスモル濃度、粘度を測定した。調製した医薬組成物の成分表、pH、オスモル濃度、粘度を表1に示す。調製した鼻粘膜投与用水性医薬組成物を実施例1と同様にウサギの片側鼻腔に噴霧し、経時的に採血した。血漿中オキシトシン濃度測定から求めた血漿中オキシトシン濃度プロファイルを図1に、AUC0−60min.を表1に示す。
[実施例3]
精製水95.55gをガラス容器に採取し、スターラーで撹拌しながらオキシトシン酢酸塩0.054g(オキシトシンとして0.048g)、カルボキシビニルポリマー0.50gを加えて溶解させた後、粘度を調整するための生理食塩水0.60mLを添加し、更に0.1M水酸化ナトリウム溶液を3.30mL添加してpHを4.0とし、鼻粘膜投与用水性医薬組成物を調製した。実施例1と同様に、オスモル濃度、粘度を測定した。調製した医薬組成物の成分表、pH、オスモル濃度、粘度を表1に示す。調製した鼻粘膜投与用水性医薬組成物を実施例1と同様にウサギの片側鼻腔に噴霧し、経時的に採血した。血漿中オキシトシン濃度測定から求めた血漿中オキシトシン濃度プロファイルを図1に、AUC0−60min.を表1に示す。
[実施例4]
粘度を調整するための生理食塩水を2.30mL、pHを調整するための0.1M水酸化ナトリウム溶液を3.30mLとした以外は、実施例2と同様に、鼻粘膜投与用水性医薬組成物を調製した。実施例1と同様に、浸透圧を測定した。粘度は、B型粘度計(ブルックフィールド社、LVDV−II+)を用いて25℃にて測定した。調製した医薬組成物の成分表、pH、オスモル濃度、粘度を表1に示す。また、調製した鼻粘膜投与用水性医薬組成物を実施例1と同様にウサギの片側鼻腔に噴霧し、経時的に採血した。血漿中オキシトシン濃度測定から求めた血漿中オキシトシン濃度プロファイルを図1に、AUC0−60min.を表1に示す。
[比較例1]
シントシノン(製品名)にオキシトシン濃度が0.048%となるようにオキシトシン酢酸塩を添加して医薬組成物を調製した。実施例1と同様に、調製した鼻粘膜投与用水性医薬組成物のpH、オスモル濃度を測定した。調製した医薬組成物のpH、オスモル濃度を表1に示す。また、調製した鼻粘膜投与用水性医薬組成物を実施例1と同様にウサギの片側鼻腔に噴霧し、経時的に採血した。血漿中オキシトシン濃度測定から求めた血漿中オキシトシン濃度プロファイルを図1に、AUC0−60min.を表1に示す。
[比較例2]
精製水140gをガラス容器に採取し、スターラーで撹拌しながら0.1%ベンザルコニウム塩化物水溶液20g、精製水20g、オキシトシン酢酸塩0.108gを加えて溶解させた後、pHメーターでpHが4.0になるように0.1M塩酸を1.0mL添加した後、全量が200gとなるように精製水を添加し、鼻粘膜投与用水性医薬組成物を調製した。実施例4と同様に、浸透圧、粘度を測定した。調製した医薬組成物の成分表、pH、オスモル濃度、粘度を表1に示す。また、調製した鼻粘膜投与用水性医薬組成物を実施例1と同様にウサギの片側部空に噴霧し、経時的に採血した。血漿中オキシトシン濃度測定から求めた血漿中オキシトシン濃度プロファイルを図1に、AUC0−60min.を表1に示す。
[比較例3]
精製水90gをガラス容器に採取し、スターラーで撹拌しながらカルボキシビニルポリマー0.26gを加えて溶解させた後、ソルビトール4.80g、オキシトシン酢酸塩0.054gを加えて溶解させた後、pHメーターでpHが4.0になるように0.1M水酸化ナトリウム溶液を0.70mL添加した後、全量が100gとなるように精製水を添加し、鼻粘膜投与用水性医薬組成物を調製した。実施例4と同様に、オスモル濃度、粘度を測定した。調製した医薬組成物の成分表、pH、オスモル濃度、粘度を表1に示す。また、調製した鼻粘膜投与用水性医薬組成物を実施例1と同様にウサギの片側鼻腔に噴霧し、経時的に採血した。血漿中オキシトシン濃度測定から求めた血漿中オキシトシン濃度プロファイルを図1に、AUC0−60min.を表1に示す。
Figure 0006629877
実施例1に示すように、カルボキシビニルポリマーを用い、浸透圧比が1より低く調製された組成物において、オキシトシン経鼻剤の唯一の市販品であるシントシノン(製品名)のオキシトシン濃度のみ実施例と同じになるように調整した組成物(比較例1)に対し、実に7倍もの顕著に高い経鼻吸収性が示された。また、実施例2〜4に示すように、カルボキシビニルポリマーを用い、浸透圧比が1より低く、かつ、塩類により粘度が1917、2492、106mPa・sに調製された組成物において、高い経鼻吸収性が示された。実施例2及び3はAUC(0−60min.)が特に高く、塩類により粘度が1500〜2800mPa・sに調製された組成物において、経鼻吸収性向上効果が特に高いことが示された。一方、比較例1に示すように、シントシノン(製品名)にオキシトシン濃度が実施例と同じになるようにオキシトシンを添加して調製された組成物では低い経鼻吸収性であった。また、比較例2に示すように、カルボキシビニルポリマーを用いずに、浸透圧比を1より低くしただけの組成物では、高い経鼻吸収性が得られなかった。また、比較例3に示すように、カルボキシビニルポリマーを用い、浸透圧比が等張付近に調製された組成物では、高い経鼻吸収性が得られなかった。
[実施例5]
0.036%パラオキシ安息香酸メチル/0.018%パラオキシ安息香酸プロピル溶液83.55gをガラス容器に採取し、スターラーで撹拌しながらオキシトシン酢酸塩0.282g(オキシトシンとして0.248g)、カルボキシビニルポリマー0.60gを加えて溶解させた後、pHメーターでpHが4.0になるように0.1M水酸化ナトリウム溶液を3.2mL添加し、続いて全量が100gとなるように精製水を添加し、鼻粘膜投与用水性医薬組成物を調製した。実施例1と同様に、オスモル濃度、粘度を測定した。調製した医薬組成物の成分表、pH、オスモル濃度、粘度を表2に示す。また、調製した鼻粘膜投与用水性医薬組成物100μLをウサギ(日本白色種、オス、体重約3kg、20羽)に市販点鼻液剤用投与器で片側鼻腔に噴霧した。投与後0.5、1、2、4、8時間後に大槽より脳脊髄液(CSF)を約0.5mL採取し、CSF中オキシトシン濃度をLC−MS/MS法で定量した。
[実施例6]
0.036%パラオキシ安息香酸メチル/0.018%パラオキシ安息香酸プロピル溶液83.87gをガラス容器に採取し、スターラーで撹拌しながらオキシトシン酢酸塩0.283g(オキシトシンとして0.249g)、カルボキシビニルポリマー0.60gを加えて溶解させた後、粘度を調整するための生理食塩水0.8mLを添加し、pHメーターでpHが4.0になるように0.1M水酸化ナトリウム溶液を3.9mL添加した後、続いて全量が100gとなるように精製水を添加し、鼻粘膜投与用水性医薬組成物を調製した。実施例1と同様に、オスモル濃度、粘度を測定した。調製した医薬組成物の成分表、pH、オスモル濃度、粘度を表2に示す。調製した鼻粘膜投与用水性医薬組成物を実施例5と同様に、ウサギ(日本白色種、オス、体重約3kg、20羽)の片側鼻腔に噴霧し大槽よりCSFを経時的に採取しCSF中オキシトシン濃度をLC−MS/MS法で定量した。
Figure 0006629877
実施例5に示すように、カルボキシビニルポリマーを用い、浸透圧比が1より低く調製された組成物において、経鼻投与後のオキシトシンの脳脊髄液(CSF)中濃度の半減期は1.8時間で、血中濃度の半減期の2倍以上であった。また、実施例6に示すように、カルボキシビニルポリマーを用い、浸透圧比が1より低く、かつ、塩類により粘度が調製された組成物において、経鼻投与後のオキシトシンの脳脊髄液(CSF)中濃度の半減期は2.3時間で血中濃度の半減期の2倍以上であった。すなわち、長時間にわたりオキシトシンのCSF中濃度が高いレベルで維持されるというCSF中濃度持続性が示された。なお、比較例1の製剤ではオキシトシンのCSF中濃度は大部分の個体で測定感度未満であった。
このことは、オキシトシンもしくはその酸付加塩又はそれらの誘導体を含む水性組成物においては、カルボキシビニルポリマーを含み、かつ浸透圧比を1より低くすることによって、顕著な脳脊髄液へのオキシトシンの移行性と脳脊髄液中オキシトシン濃度の持続性が達成されることを示している。本発明により、オキシトシンの脳脊髄液中濃度が長時間高い濃度で維持される点鼻剤を得ることができる。
本発明の鼻粘膜投与用医薬組成物は、有効成分としてオキシトシンもしくはその酸付加塩又はそれらの誘導体を含有し、オキシトシンの鼻粘膜からの吸収性が高く、かつ、安全面での懸念が少ない点鼻剤として使用可能である。

Claims (5)

  1. オキシトシンもしくはその酸付加塩、又はデモキシトシン、カルベトシンもしくはそれらの酸付加塩、あるいは、オキシトシンもしくはその酸付加塩、又はデモキシトシン、カルベシトシンもしくはそれらの酸付加塩にリンカーとして多糖もしくはポリエチレングリコールを付加した化合物、及び
    カルボキシビニルポリマーを含み、
    オスモル濃度が0〜200mOsmであることを特徴とする鼻粘膜投与用医薬組成物。
  2. 塩類をさらに含み、粘度が100〜10000mPa・sである請求項1に記載の鼻粘膜投与用医薬組成物。
  3. 粘度が1500〜2800mPa・sである、請求項2に記載の鼻粘膜投与用医薬組成物。
  4. 鼻粘膜投与用医薬組成物に対して0.1〜2.0重量%のカルボキシビニルポリマーが含有されている、請求項1〜3のいずれかに記載の鼻粘膜投与用医薬組成物。
  5. 鼻粘膜投与用医薬組成物に対して、0.01〜20mMの塩類が含有されている、請項1〜4のいずれかに記載の鼻粘膜投与用医薬組成物。
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