JP6629590B2 - ジェル状化粧料 - Google Patents

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本発明は疎水性粉体を水性液体中に分散させた、テカリ、化粧崩れ防止用のジェル状化粧料に関する。
疎水性粉体は、皮膚に適用すると、サラサラとした滑らかな感触を付与し、また、皮脂を吸着して、テカリ、化粧崩れを防止する。しかしながら、ベビーパウダーのように、粉体を皮膚に直接塗布すると、粉体をまぶしたような外観となり、好ましくない。疎水性粉体を液体に分散することにより、疎水性粉体を希釈した状態で皮膚に適用することができる。しかし、疎水性粉体は、その疎水性のために水性液体に分散しにくい。
疎水性粉体が沈降した二層式の化粧料を、使用時に振り混ぜて分散させて使用することが考えられるが(特許文献1:特開2007−269698号公報)、疎水性粉体はケーキングし易いため、均一に分散させることが困難である。また、疎水性粉体を水性液体に分散させるために、界面活性剤や油剤を使用したり(特許文献2:特開2001−089347号公報、特許文献3:特開2003−073226号公報、特許文献4:特開2004−091423号公報、特許文献5:特開2007−284359号公報)、疎水性粉体を親水性に改質すること(特許文献6:特開2003−026958号公報)も行われているが、疎水性粉体本来の感触や吸油特性が損なわれてしまい、テカリ、化粧崩れを防止する目的が十分に達成されない。
増粘剤を用いて疎水性粉体を分散させる技術としては、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、球状粉体及び揮発性シリコーンを含有する油性感やべたつき感を生じさせることなく、しっとりとした使用感を与える化粧料(特許文献7:特開平8−3016号公報)、疎水性吸油粉体、アルキル変性カルボキシビニルポリマーを含有するのび易く、べたつき感のない、皮脂のテカリを防止するジェル状化粧料(特許文献8:特開平9−249543号公報)、不溶性粉体、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、アルキル変性カルボキシビニルポリマーを含有するさらさら感を有し、使用後にはつっぱり感、刺激感等の不快感がなく、洗い流しタイプでは良好な皮脂除去能が発揮される皮膚化粧料(特許文献9:特開2000−256161号公報)、ポリビニルピロリドン、シリコーン複合パウダー、多孔質球状無水ケイ酸、カルボキシビニルポリマーを含有する保湿感とさらさら感を付与するとともに、皮脂によるテカリを長時間予防する皮膚外用剤組成物(特許文献10:特開2014−070025号公報)が知られている。しかし、界面活性剤を含むものが多く、疎水性粉体の吸油特性を必ずしも十分に発揮できないことが考えられる。さらに、メイク前後に使用する場合に親水性界面活性剤の配合量が多いと、化粧膜の油分を乳化したり、粉体が汗で流れ落ちやすくなり、メイク崩れの原因となる。また、いずれの技術もミスト性能を考慮していない。
化粧直しをする際に、フェイスペーパー等で、皮脂、メイクを軽く除去した後にミスト化粧料が多用される。ミスト化粧料は皮膚を適度に潤して、メイクののりを良くするが、皮膚に触らない、あるいは、手のひらで皮膚をおさえる程度で済み、化粧料を塗布するために皮膚を擦る必要がないので、残存するメイク化粧料が崩れにくい。このミスト化粧料に、テカリ、化粧崩れ防止機能を持たせることが望まれている。そのために、疎水性粉体をその吸油機能を失わせずに安定に分散する技術、ミスト性能に優れる製剤技術が求められている。
本発明に用いるセルロース繊維がスプレー剤に適することが知られている(特許文献11:特開2014−141675号公報)。しかしながら、疎水性粉体を安定に分散し、ミスト化が可能な製剤を提供することは検討されていない。
特開2007−269698号公報 特開2001−089347号公報 特開2003−073226号公報 特開2004−091423号公報 特開2007−284359号公報 特開2003−026958号公報 特開平08−003016号公報 特開平09−249543号公報 特開2000−256161号公報 特開2014−070025号公報 特開2014−141675号公報
疎水性粉体を水性液体に安定に分散することが可能であり、ミスト性能に優れたジェル状化粧料を提供することを課題とする。
本発明者は、(B)ポリオキシエチレンアルキルエーテル変性アクリル酸系共重合体と(C)セルロースナノファイバーとを併用することで、(A)疎水性粉体を水性液体に安定に分散して、均一に噴霧可能であることを見出し、本発明を完成させた。
本発明の主な構成は、次のとおりである。
1.以下の(A)〜(C)を含有するジェル状化粧料。
(A)疎水性粉体
(B)ポリオキシエチレンアルキルエーテル変性アクリル酸系共重合体
(C)セルロースナノファイバー
2.前記(B)成分が、(b1)アクリル酸、イタコン酸及びメタクリル酸からなる群より選ばれる一種以上とポリオキシエチレンアルキルエーテルとのエステルと、(b2)アクリル酸、メタクリル酸及びこれらのアルキルエステルからなる群より選ばれる一種以上のモノマーの共重合体であることを特徴とする1.に記載のジェル状化粧料。
3.前記(B)成分が、(アクリレーツ/イタコン酸ステアレス−20)コポリマー、(アクリル酸アルキル/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマーからなる群より選ばれる一種以上であることを特徴とする1.または2.に記載のジェル状化粧料。
4.前記(C)成分が、数平均繊維径が2nm以上10nm以下であり、カルボキシル基を0.6mmol/g以上2.5mmol/g以下の割合で含有するセルロース繊維であることを特徴とする1.〜3.のいずれかに記載のジェル状化粧料。
5.前記(A)成分が、ナイロン、アクリル樹脂、シリコーン、疎水処理無水ケイ酸からなる群より選ばれた一種以上の粉体であることを特徴とする1.〜4.のいずれかに記載のジェル状化粧料。
6.ミスト化粧料であることを特徴とする1.〜5.のいずれかに記載のジェル状化粧料。
本発明のジェル状化粧料は、疎水性粉体を皮膚に適用することで、皮膚に滑らかな触感を付与することができる。また、疎水性粉体が皮脂を吸着することにより、テカリ、化粧崩れを防止して化粧を長く維持することができ、化粧直しの頻度を減らすことができる。
本発明のジェル状化粧料は、疎水性粉体を安定に分散させるために、必ずしも油剤、界面活性剤を配合する必要がない。そのため、疎水性粉体の吸油機能を損なうことなく、製剤化できる。
本発明のジェル状化粧料は、ベビーパウダーのような剤型と異なり、疎水性粉体を皮膚に低濃度で適用することができるため、疎水性粉体が皮膚に高濃度で付着せず、ベビーパウダーのように粉体がまぶされたような外観となることがない。
本発明のジェル状化粧料は、ミスト化粧料として噴霧することができる。本発明のジェル状化粧料をミスト状に噴霧することにより、疎水性粉体を皮膚の広範囲に低濃度でムラなく適用することができる。
本発明のジェル状化粧料は、(B)ポリオキシエチレンアルキルエーテル変性アクリル酸系共重合体と(C)セルロースナノファイバーを併用することにより、(A)疎水性粉体を水性液体中に、均一に安定して分散することができる。また、本発明のジェル状化粧料は噴霧可能であり、(A)疎水性粉体を肌にムラなく均一に適用することができる。
(A)疎水性粉体
本発明に用いる疎水性粉体は、疎水性原料の粉体、または疎水化処理を施した粉体である。親水性の粉体は肌を乾燥させることがあり、滑らかな感触が得られない傾向にある。また、親水性の粉体は、製剤中で水和して、塗布してすぐに皮脂吸着能を十分に発揮できないため、好ましくない。皮脂吸着能力を高めるために、疎水性粉体は多孔質であることが好ましい。疎水性原料としては、ナイロン、アクリル樹脂、シリコーン、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエステル等が挙げられ、架橋されたものや、共重合体であってもよい。
疎水性粉体の原料とするナイロンとして、ナイロン12、ナイロン11、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン612等が挙げられるが、ナイロン12が疎水性が高いので好ましく、多孔質ナイロン12であることが特に好ましい。ナイロン粉体として市販品を用いることができ、東レ社製ナイロンパウダーSP−500(ナイロン12)、アルケマ社製Orgasol 2002 UD Nat Cos(多孔質ナイロン12)、宇部興産社製POMP605(多孔質ナイロン6)等が挙げられる。
疎水性粉体の原料とするアクリル樹脂として代表的なものは、PMMA(ポリメタクリル酸メチル樹脂)である。PMMAは架橋型であっても、非架橋型であってもよい。アクリル樹脂粉体として市販品を用いることができ、松本油脂製薬社製マツモトマイクロスフェアーM−100(非架橋型PMMA)、アイカ工業社製ガンツパールGMP−820(多孔質架橋型PMMA)、ガンツパールGBM−55COS(アクリレーツコポリマー)等が挙げられる。
疎水性粉体の原料とするシリコーンとして、シリコーンエラストマー、シリコーン樹脂、アルキル変性複合シリコーン等が挙げられる。シリコーン粉体として市販品を用いることができ、東レ・ダウコーニング社製トレフィルE−506S(シリコーンエラストマー)、信越化学工業社製KSP−100(複合シリコーン (ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー)、KSP−441(アルキル変性複合シリコーン ポリシリコーン−22)等が挙げられる。
疎水性粉体の原料とする疎水化処理無水ケイ酸としては、シリコーン処理無水ケイ酸、シリル化処理無水ケイ酸等が挙げられる。疎水化処理無水ケイ酸の粉体として市販品を用いることができ、AGCエスアイテック社製サンスフェアH−51ET(シリコーン処理シリカ)等が挙げられる。
本発明に用いる疎水性粉体の配合量は0.1質量%以上3.0質量%以下が好ましい。0.1質量%未満であると皮脂吸着効果や滑らかな感触が得られない場合があり、3.0質量%を超えると塗布後にきしみ感を生じたり白浮きする場合がある。
(B)ポリオキシエチレンアルキルエーテル変性アクリル酸系共重合体
本発明に用いるポリオキシエチレンアルキルエーテル変性アクリル酸系共重合体は、
(b1)アクリル酸、イタコン酸及びメタクリル酸から選ばれる一種以上とポリオキシエチレンアルキルエーテルとのエステルと、
(b2)アクリル酸、メタクリル酸及びこれらのアルキルエステルから選ばれる一種以上のモノマー、の共重合体が挙げられる。
具体的には、(アクリレーツ/イタコン酸ステアレス−20)コポリマー、(アクリル酸アルキル/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー等が挙げられ、市販品としては、アクゾノーベル社製STRUCTURE2001((アクリレーツ/イタコン酸ステアレス−20)コポリマー)、ダウ・ケミカル社製アキュリン22((アクリル酸アルキル/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー)、ダウ・ケミカル社製アキュリン28((アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー)が挙げられる。
本発明に用いるポリオキシエチレンアルキルエーテル変性アクリル酸系共重合体の配合量は、0.05質量%以上1.0質量%以下が好ましく、0.1質量%以上0.8質量%以下が特に好ましい。0.05質量%未満の場合は、疎水性粉体の分散安定性が不十分な場合があり、1.0質量%を超えると、ベタツキを生じることから好ましくない。また粘性が高くなり、ミスト化が困難となる場合がある。
(C)セルロースナノファイバー
本発明に用いるセルロースナノファイバーは、リグノセルロースに化学処理を施し、ミクロフィブリル状態にまで解繊処理を施したものであって、数平均繊維径が2nm以上10nm以下のセルロース繊維である。
セルロースナノファイバーの製造方法としては、特開2008−308802、特開2010−37199等に記載されている、セルロース繊維の水酸基の一部を、2,2,6,6−テトラメチルピペリジン(TEMPO)等のN−オキシル化合物の存在下、共酸化剤を用いてアルデヒド基およびカルボキシル基に酸化する方法等が挙げられる。セルロース繊維の一部をアルデヒド基およびカルボキシル基に酸化することにより、セルロース繊維をほぐすことが可能となり、数平均繊維径が10nm以下のセルロースナノファイバーを得ることができる。繊維径は、電子顕微鏡観察により測定することができる。また、本発明に用いるセルロースナノファイバーとして、市販品を用いることが可能である。市販品として、第一工業製薬社製レオクリスタが挙げられる。
本発明に用いるセルロースナノファイバーのカルボキシル基の量は0.6mmol/g以上2.5mmol/g以下である。カルボキシル基の量は、下記の滴定法により測定することができる。
〔カルボキシル基量の測定〕
セルロースナノファイバーの乾燥重量を測定し、0.5重量%以上1重量%以下であるスラリー(水分散液)を60ml調製する。0.1Mの塩酸水溶液によってpHを約2.5とした後、0.05Mの水酸化ナトリウム水溶液を滴下して、電気伝導度測定を行う。測定はpHが約11になるまで続ける。電気伝導度の変化が緩やかな弱酸の中和段階において消費された水酸化ナトリウム量(V)から、下記の式(1)に従いカルボキシル基量を求めることができる。
カルボキシル基量(mmol/g)=V(ml)×〔0.05/セルロースナノファイバー質量(g)〕 ……(1)
本発明に用いるセルロースナノファイバーの配合量は、0.05質量%以上1質量%以下が好ましく、0.1質量%以上0.5質量%以下が特に好ましい。0.05質量%未満であると、疎水性粉体の分散が不十分な場合があり、1質量%を超えて配合しても、分散効果は変わらない。
本発明のジェル状化粧料には、(A)〜(C)成分以外に、水溶性保湿成分を配合することが好ましい。水溶性保湿成分として、多価アルコール類、糖、糖アルコール類等が挙げられる。多価アルコール類としては、グリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ジグリセリン、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、ポリエチレングリコール等が挙げられる。糖、糖アルコール類としては、グルコース、スクロース、フルクトース、マンノース、ガラクトース、トレハロース、マルトース、イソマルトース、ソルビトール、マルチトール、キシリトール、エリスリトール、マンニトール、メチルグルセス−10等が挙げられる。
本発明のジェル状化粧料は、発明の効果を損なわない範囲で、化粧料に通常用いられる成分、例えば、油剤、増粘剤、界面活性剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、保湿剤、香料、保香剤、防腐剤、pH調整剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、皮膚賦活剤その他の美容成分、薬効成分などを配合することができる。
以下に実施例、比較例を示し、本発明をさらに詳しく説明する。
1.ジェル状化粧料の調製と評価
(1)ジェル状化粧料
表1に示す組成の実施例1〜10、表2に示す比較例1〜8の化粧料を調製した。尚、各表において組成の配合量の単位は質量%である。調製手順は以下のとおりである。
(B)、(C)の水溶性高分子を精製水に分散させて高分子溶液を調製する。1,3−ブチレングリコールに(A)の粉体を分散させ、高分子溶液に加えて撹拌する。
(2)ジェル化粧料の評価
調製したジェル状化粧料の分散性、沈降・浮上安定性、ミスト性を評価した。
(分散性)
調製したジェル状化粧料の外観を以下の基準により評価した。
○;凝集がみられず均一に分散している。ヘラで薄く伸ばしても塊が確認されない。
△;およそ分散しているが一部凝集している。ヘラで薄く伸ばすと塊が確認される。 ×;凝集して分散しない。
(沈降・浮上安定性)
調製後40℃で1か月保管したジェル状化粧料の沈降及び浮上に対する安定性を以下の基準により評価した。
○;沈降や浮上が生じず、安定である。
×;粉体が沈降または浮上している。
(ミスト性)
調製したジェル状化粧料を噴霧口の直径が0.23mmのミスト容器に充填し、20cm離れた位置から水平にキムタオルに噴射し、以下の基準によりミスト性を評価した。
○;液滴が直径10cm以上に広がり、均一である。
△;液滴が直径10cm以上に広がるが、中心に大きな液滴が集まり、不均一である。
×;直線的に噴射され、液滴の広がりが10cm未満である。
Figure 0006629590
アクリレーツコポリマー :アイカ工業社製ガンツパールGBM−55COS
シリコーン処理シリカ :AGCエスアイテック社製サンスフェアH−51ET
アルキル変性複合シリコーン :信越化学工業社製KSP−441
ナイロン−12 :東レ社製ナイロンパウダーSP−500
(アクリレーツ/イタコン酸ステアレス−20)コポリマー
:アクゾノーベル社製STRUCTURE2001中の(アクリレーツ/イタコン酸ステアレス−20)コポリマー
(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー
:ダウ・ケミカル社製アキュリン28中の(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー
(アクリル酸アルキル/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー
:ダウ・ケミカル社製アキュリン22中の(アクリル酸アルキル/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー
セルロースナノファイバー :第一工業製薬社製レオクリスタ C−2SP中のセルロースナノファイバー
Figure 0006629590
アクリレーツコポリマー :アイカ工業社製ガンツパールGBM−55COS
シリコーン処理シリカ :AGCエスアイテック社製サンスフェアH−51ET
アルキル変性複合シリコーン :信越化学工業社製KSP−441
ナイロン−12 :東レ社製ナイロンパウダーSP−500
(アクリレーツ/イタコン酸ステアレス−20)コポリマー
:アクゾノーベル社製STRUCTURE2001中の(アクリレーツ/イタコン酸ステアレス−20)コポリマー
(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー
:ダウ・ケミカル社製アキュリン28中の(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマー
(アクリル酸アルキル/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー
:ダウ・ケミカル社製アキュリン22中の(アクリル酸アルキル/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー
セルロースナノファイバー :第一工業製薬社製レオクリスタ C−2SP中のセルロースナノファイバー
(C)セルロースナノファイバーを含まない比較例1〜4は、分散性、ミスト性は良好であったが、沈降・浮上安定性に劣り、沈殿が生じた。
(B)ポリオキシエチレンアルキルエーテル変性アクリル酸系共重合体を、他の水溶性増粘剤に変えた比較例5、6は、分散性、沈降・浮上安定性は良好であったが、ミスト性に劣り、均一に噴霧することができなかった。
(B)ポリオキシエチレンアルキルエーテル変性アクリル酸系共重合体、および他の水溶性増粘剤を含まない比較例7、8は、分散性に劣り、(A)疎水性粉体を分散することができなかった。
それに対し、本発明のジェル状化粧料である実施例1〜10は、分散性、沈降・浮上安定性に優れていた。また、均一に噴霧可能であり、ミスト化粧料として好適であることが確かめられた。
これらの結果から、(B)ポリオキシエチレンアルキルエーテル変性アクリル酸系共重合体、(C)セルロースナノファイバーを併用することにより、(A)疎水性粉体を、安定して分散でき、ミスト化粧料として利用可能であることが確かめられた。
〔処方例1〕ジェル組成物
成分 配合量(質量%)
1.ナイロン12※1 0.5
2.ポリシリコーン−22※2 0.5
3.1,3−ブチレングリコール 6
4.ジプロピレングリコール 3
5.ペンチレングリコール 2
6.ベタイン 1
7.ラフィノース 1
8.グリセリン 3.0
9.ジグリセリン 0.5
10.マルチトール 1
11.セルロースナノファイバー(2%水溶液) 15
12.(アクリレーツ/イタコン酸ステアレス−20)コポリマー(30%水溶液)

13.水酸化カリウム 0.045
14.フェノキシエタノール 0.2
15.エチルヘキシルグリセリン 0.1
16.精製水 残余

※1 東レ社製 ナイロンパウダーSP−500
※2 信越化学工業社製 KSP−441
成分5〜15を成分16に分散・溶解させる。成分1〜4を加えて撹拌する。
〔処方例2〕 ジェル組成物
成分 配合量(質量%)
1.アクリレーツコポリマー※3 1.5
2.シリコーン処理シリカ※4 0.5
3.1,3−ブチレングリコール 4
4.ジプロピレングリコール 2
5.ペンチレングリコール 1.5
6.ベタイン 2.5
7.ラフィノース 1
8.デキストラン 0.5
9.セルロースナノファイバー(2%水溶液) 10
10.(アクリル酸アルキル/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー(30%水溶液)
1.33
11.水酸化カリウム 0.06
12.フェノキシエタノール 0.3
13.エチルヘキシルグリセリン 0.1
14.精製水 残余

※3 アイカ工業社製 ガンツパールGBM55COS
※4 AGCエスアイテック社製 サンスフェアH−51−ET
成分5〜13を成分14に分散・溶解させる。成分1〜4を加えて撹拌する。

Claims (5)

  1. 以下の(A)〜(C)を含有し、ミスト化粧料であることを特徴とするジェル状化粧料。
    (A)疎水性粉体 0.1質量%以上3.0質量%以下
    (B)ポリオキシエチレンアルキルエーテル変性アクリル酸系共重合体 0.05質量%以上1質量%以下
    (C)セルロースナノファイバー 0.05質量%以上1質量%以下
  2. 前記(B)成分が、(b1)アクリル酸、イタコン酸及びメタクリル酸からなる群より選ばれる一種以上とポリオキシエチレンアルキルエーテルとのエステルと、(b2)アクリル酸、メタクリル酸及びこれらのアルキルエステルからなる群より選ばれる一種以上のモノマーの共重合体であることを特徴とする請求項1に記載のジェル状化粧料。
  3. 前記(B)成分が、(アクリレーツ/イタコン酸ステアレス−20)コポリマー、(アクリル酸アルキル/メタクリル酸ステアレス−20)コポリマー、(アクリレーツ/メタクリル酸ベヘネス−25)コポリマーからなる群より選ばれる一種以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のジェル状化粧料。
  4. 前記(C)成分が、数平均繊維径が2nm以上10nm以下であり、カルボキシル基を0.6mmol/g以上2.5mmol/g以下の割合で含有するセルロース繊維であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のジェル状化粧料。
  5. 前記(A)成分が、ナイロン、アクリル樹脂、シリコーン、疎水処理無水ケイ酸からなる群より選ばれた一種以上の粉体であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のジェル状化粧料。
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