JP3470007B2 - パック化粧料 - Google Patents

パック化粧料

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JP3470007B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パック化粧料に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、老廃物や分泌物を除去して皮
膚表面を清浄にしたり、皮膚内部への薬効成分の浸透を
促進したり、皮膚表面の閉塞効果により皮膚の血行を促
進して新陳代謝を高める等の目的でパック化粧料が活用
されている。このようなパック化粧料としては、皮膚に
与える緊張感と粘着力を利用した老廃物の除去効果を狙
ったピールオフタイプのパック化粧料やシート状のパッ
ク化粧料が知られている。
【0003】しかし、ピールオフタイプのパック化粧料
は一般的に皮膚表面に塗布しやすいよう、粘度や延展性
を考慮して製造されるが、このため一般に厚く均一に塗
布する事が難しく、厚みの異なる部分の乾燥速度が異な
ったり、剥がしたときに薄い部分や未乾燥の部分が皮膚
表面に残りやすいという問題がある。粘度を高くして厚
塗りしやすくすると、パック皮膜に厚みがでることから
使用者にパックをしたという実感を与えやすく、実際に
保湿効果も向上するのが常であるが、いかんせん皮膚に
塗布しづらく、乾燥に要する時間が長くなりすぎて商品
としての価値が乏しいものとなってしまう。また、皮膚
表面の老廃物を除去するために粘着性や吸着性の成分を
配合する事も一般的に行われているが、成分によっては
剥がす時に不快な痛みを伴うという問題がある。特に粘
着性、吸着性の高い成分を用いた場合にはこの傾向が強
く認められる。一方、強固な皮膜を形成しない水溶性天
然高分子を用いたパック化粧料が知られているが、この
場合には乾燥が遅い、皮膜の強度が十分ではなく、剥が
しにくいなどの問題がある。また、ポリビニルアルコー
ル等の皮膜形成剤を併用した処方とすれば皮膜強度の改
善は可能であるが、充分な効果を発揮する量を配合する
と、今度は前述の粘着性や吸着性が高まり剥離時の痛感
の問題を解決することができない。また寒天のようなゲ
ル化性をもつ水溶性高分子を使用する場合には、相溶性
の問題から均一に混合できなかったり、製造中や使用前
に固まってしまう等の問題も生じてくる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、以上のよう
な状況に鑑みてなされたものであって、その目的は均一
に塗布しやすい上、乾燥時間が短く剥離時に痛感を与え
ない、使用実感が高い厚塗りの可能で経時的に安定なパ
ック化粧料を提供する事を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】こうした現状に鑑み、鋭
意研究を行った結果、本発明者らは、ポリビニルアルコ
ールと寒天を含有せしめたパック化粧料に常温で固体の
ポリエチレングリコールを組み合わせる事により前記課
題が解決できる事を見いだし、本発明を完成するに至っ
た。
【0006】すなわち、本発明はポリビニルアルコール
5〜15重量%、20℃でワックス状もしくは固形のポ
リエチレングリコール5〜15重量%、寒天0.5〜7
重量%を含有する事を特徴とするパック化粧料である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるポリビニルア
ルコールは、ポリ酢酸ビニルを鹸化して得られるもの
で、ポリ酢酸ビニルの80%以上が鹸化されている事が
望ましい。ポリビニルアルコールの平均分子量としては
5,000〜100万程度のものが好ましく、特に5万
〜50万程度のものが好ましい。平均分子量が1万未満
であると生成した皮膜の強度が不十分となり、100万
を越えると皮膜を剥離する際に強く痛みを感じるように
なるので好ましくない。配合する量はパック化粧料全量
の5〜15重量%が好ましく、5重量%未満であると生
成した皮膜の強度が不十分でとなり、15重量%を越え
ると皮膜を剥離する際に強く痛みを感じるようになるの
で好ましくない。
【0008】本発明で用いられるポリエチレングリコー
ルは20℃においてワックス状もしくは固体となるもの
が好ましく、平均分子量ではおよそ1,000以上のも
のがこれに相当するが、中でも平均分子量4,000〜
30,000の固体のものが特に好ましい。この20℃
でワックス状もしくは固体のポリエチレングリコールは
パック化粧料全量に対して3〜15重量%を含有させ
る。ポリエチレングリコールの量が3重量%未満である
と生成した皮膜がべたべたとくっつきやすく、剥離時に
強い痛みを感じるようになる。15重量%を越えて含有
させても効果に格段の向上は見られない。
【0009】本発明に使用される寒天はテングサ、マグ
サ等の紅藻類海草から得た粘性物質を粉末にしたもの
で、化粧品に使用可能な品質であれば市販の寒天を使用
することができ、具体的には局方寒天末PS−6(伊那
食品工業製)等が挙げられる。本発明のパック化粧料に
はこれを0.5〜7重量%含有させる。0.5重量%未
満であると皮膚に塗布した際に皮膜が十分な厚みを持た
ず、満足なパック効果が期待できなくなる。また剥離す
る時の痛感の軽減も芳しいものではなくなってしまう。
7重量%を越えて含有させると粘度が高くなって塗布し
づらく、乾燥時の皮膜も硬くなる上、必要以上に厚くな
ってしまうので好ましくない。またパック化粧料自体も
不安定となり、保存時に分離、ゲル化等の現象を起こし
やすくなってしまう。特に好適には1〜5重量%を含有
させると、適度な厚みで塗布しやすくパック効果も高い
ので好ましい。
【0010】本発明のパック化粧料には、上記した成分
の他、通常化粧料に用いられる成分を本発明の効果を損
ねない範囲で配合する事ができる。このような任意成分
としては例えばエチレングリコール、プロピレングリコ
ール、1,3−ブチレングリコール、1,4ブチレング
リコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリ
ン、20℃で液状を示すポリエチレングリコール等の多
価アルコール類、ソルビトール、マルチトール、キシリ
トール等の糖アルコール類、グルコース、ガラクトー
ス、フラクトース等の単糖類、マルトース、ラクトー
ス、トレハロース等の多糖類、ヘパリン、ヘパリノイ
ド、コンドロイチン硫酸、硫酸化トレハロース等の硫酸
化多糖類、POEアルキルエーテル、POE分岐アルキ
ルエーテル、ソルビタンエステル、POEソルビタンエ
ステル、グリセリン脂肪酸エステル、POEグリセリン
脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、水添
ひまし油POE付加物、ポリオキシエチレン変性シリコ
ーン界面活性剤等の界面活性剤類、アスコルビン酸、ア
スコルビン酸燐酸マグネシウム、ビタミンA、γ−オリ
ザノール、β−グリチルレチン酸、ヒノキチオール、ア
ラントイン、クロロフィル、グリチルリチン酸ジカリウ
ム、ウィッチヘーゼル抽出物、桃葉抽出物、イチョウ葉
抽出物、カミツレ抽出物、西洋トチノキ抽出物、朝鮮人
参抽出物等の薬効成分、モンモリロナイト、ベントナイ
ト、ラポナイト、ヘクトライト、合成ヘクトライト、ス
メクトン、合成スメクトン等の水膨潤性粘土鉱物類、カ
ラギーナン、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、
プルラン、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸
・メタアクリル酸アルキル共重合体、塩化ジメチルジア
リルアンモニウム・アクリルアミド共重合体等の水溶性
高分子類、タルク、カオリン、マイカ、セリサイト、二
酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化珪素、
硅酸カルシウム、硅酸アルミニウム、硅酸アルミニウム
マグネシウム、硫酸バリウム、赤色酸化鉄、黄色酸化
鉄、紺青、群青、ハイドロキシアパタイト、アルミニウ
ム粉末等の無機系粉末、結晶セルロース、微結晶セルロ
ース、ナイロンパウダー、ポリメチルシルセスキオキサ
ン粉末、アクリル樹脂粉末、ポリメタアクリル酸粉末、
ポリエチレンビーズ等の有機系粉末、防腐剤、殺菌剤、
抗酸化剤などが挙げられる。
【0011】これら任意成分の中でも多価アルコールを
5〜25重量%程度配合すると、パック化粧料をさらに
安定化することができ、好ましい。ただし多価アルコー
ル量が多すぎるとパック皮膜の乾燥時間が長くなるので
この点を勘案すると10〜20重量%とするのが好まし
い。また、セリサイト、カオリン、シリカ、二酸化チタ
ン、無水硅酸、赤色酸化鉄、黄色酸化鉄、硅酸カルシウ
ム、硅酸アルミニウムマグネシウム、アルミナ等の粉体
を配合するとパック皮膜の乾燥時間を促進する効果が得
られるので、これら粉体の配合量を調節することにより
前記多価アルコールの配合量の多寡による乾燥時間の変
動を調整することができ、好ましい。
【0012】本発明のパック化粧料は通常より厚く塗る
ことができ、化粧実感の高いパック化粧料となるが、塗
膜が厚いにも関わらず、乾燥時間が十分に早いものであ
る。
【0013】
【実施例及び比較例】以下、本発明を実施例及び比較例
をもって詳細に説明する。表1及び表2に示す組成のパ
ック化粧料を常法に従い、混合して製造した。
【0014】
【表1】
【0015】<製造方法> 寒天末を水−1,3BG混合溶液に分散し、80℃から
100℃に加温して溶解した。この溶液にA成分を添加
し、攪拌分散させた。分散を確認後、50℃付近の温度
になったときにB成分を添加して攪拌し、30℃付近に
冷却された時に取りだし、製品とした。
【0016】
【表2】
【0017】<製造方法>実施例と同様にして製造し
た。
【0018】上記実施例及び比較例についてパネラー1
0名により下記評価試験を行い、本発明のパック化粧料
の効果を判定した。 <判定基準> はがす時の痛み ×:痛い △:普通 ○:痛くない 塗布時の厚み ×:薄い △:普通 ○:厚みがある 乾燥時間 ×:遅い △:普通 ○:早い しっとり感 ×:ない △:普通 ○:ある 2週間後の安定性 ×:ゲル化 △:粘度増加 ○:変化無し
【0019】
【表3】
【0020】表3の結果に明らかなように、本発明のパ
ック化粧料は寒天末を相当量配合しているにも関わらず
乾燥時間が早く、剥離時の痛感のないものである。また
塗布時の膜の厚みも十分で、使用実感の高いパック化粧
料である。
【0021】
【発明の効果】本発明により、塗布厚に厚みがでるので
パックの使用実感や保湿効果が高いにも関わらず、乾燥
時間が早く剥離時の痛みがないパック化粧料を提供でき
る。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−132410(JP,A) 特開 昭63−107909(JP,A) 特開 平1−275511(JP,A) 特開 平1−308819(JP,A) 特開 平3−190811(JP,A) 特開 平6−56625(JP,A) 特開 平8−40882(JP,A) 特開 平8−151313(JP,A) 特開 平8−104618(JP,A) 特開 平8−310937(JP,A) 特開 平7−149627(JP,A) 特開 平10−182408(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/00 - 7/50 JICSTファイル(JOIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリビニルアルコール5〜15重量%、
    20℃でワックス状もしくは固体であるポリエチレング
    リコール3〜15重量%、寒天0.5〜7重量%を含有
    する事を特徴とするパック化粧料。
  2. 【請求項2】 ポリエチレングリコールの平均分子量が
    4,000〜30,000である請求項1に記載のパッ
    ク化粧料。
  3. 【請求項3】 さらに多価アルコールを含有する事を特
    徴とする請求項1または2に記載のパック化粧料。
  4. 【請求項4】 さらに無機粉体を含有する事を特徴とす
    る請求項1から3のいずれかに記載のパック化粧料。
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JP4837086B2 (ja) * 2009-12-15 2011-12-14 株式会社 資生堂 乳化化粧料
WO2012113996A1 (fr) * 2011-02-22 2012-08-30 Setalg COMPOSITION COSMETIQUE SOLIDE CONTENANT UNE CHARGE ABSORBANTE, UN CORPS GRAS ET DE l'AGAR-AGAR, ET PROCEDE D'APPLICATION.

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