JP2946120B2 - 化粧用パック剤 - Google Patents

化粧用パック剤

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、N−サクシニルキトサ
ンを含有し、ゼリー保型性及びのび性が良好で、しかも
強靱な被膜形成性を有する化粧用パック剤に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】化粧用
パック剤(以下、単に「パック剤」という)は、肌の手
入れに使用され、その目的は、これを皮膚に塗布するこ
とにより一時的に外界と皮膚を遮断し、パック剤に含ま
れる水分及び皮下からもたらされる水分を角質層に保水
させて柔軟にし、パック剤の乾燥中には皮膚に適度の緊
張感を与え、さらにパック剤除去時に皮膚に付着した汚
垢を除去して清浄にすることなどである。これらの目的
を達成するため、パック剤には、主に顔面などの皮膚に
塗布する時に被膜を形成し、これをはがすもの(ピール
オフタイプ)、皮膚に塗布するときに皮膜を形成するか
又はしないもので洗い流すもの(ウォッシュオフタイ
プ)がある。
【0003】近年、使用の利便さ、効果などの点からピ
ールオフタイプのパック剤が好適に使用されている。そ
して、従来のピールオフタイプのパック剤は、被膜剤、
保湿剤、粉末、油性成分、エタノール、水などを含有
し、その多くはゼリー状である。
【0004】しかしながら、これら従来のパック剤は、
良好なチクソトロピー性を得ることはできず、ゼリー保
型性と皮膚上ののび性の両性能を満足することは困難で
あった。すなわち、パック剤ののびを良好にするために
は、粘度を低くするために皮膜剤の量を減らさなければ
ならず、その結果ゼリー保型性が劣化して指にとれにく
くなり、一方、パック剤のゼリー保型性を良好にするた
めには被膜剤の量を増やさなければならず、その結果粘
度が上昇して皮膚に塗布する際ののびが著しく低下する
という欠点があった。
【0005】また、これらの欠点を改善すべく、カルボ
キシメチルセルロースナトリウム、コラーゲン、キサン
タンガムなどを補助的に添加しているが、いずれも実用
上満足できるものではなかった。
【0006】さらに、パック剤ははがす際に均一な剥離
が困難であり、端に残ってしまうという問題もある。こ
れを改善するには皮膜性を向上させることが必要であ
り、そのために皮膜剤の量を増大させると、粘度が上昇
して皮膚に塗布する際ののびが著しく低下するという欠
点があった。
【0007】従って、ゼリー保型性とのび性に優れ、し
かも強靱な皮膜形成性を有するパック剤が望まれてい
た。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行なった結果、N−サクシニルキ
トサンと皮膜形成性高分子を併用すれば、ゼリー保型性
とのび性に優れ、しかも強靱な皮膜形成性を有するパッ
ク剤が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明は、(A) N−サクシニル
キトサン、及び(B) 皮膜形成性高分子を含有することを
特徴とする化粧用パック剤を提供するものである。
【0010】本発明に用いられる(A) 成分のN−サクシ
ニルキトサンとしては、次式
【化1】 (式中、mは1以上の整数を示す)で表わされるN−サ
クシニルキトサン単位の含量が60%以上であり、これら
の1%水溶液の粘度が2〜2,000 cpのものが好ましい。
【0011】これらN−サクシニルキトサンは、1種又
は2種以上を組合わせて用いることができ、全組成中に
0.001 〜10重量%、特に0.005 〜5重量%配合するのが
好ましい。
【0012】(B) 成分の皮膜形成性高分子としては、例
えばポリビニルアルコール、ビニルアルコールとアルキ
ルビニルエーテルの共重合体、樹脂エマルジョンなどが
挙げられ、特にポリビニルアルコールが好ましい。ポリ
ビニルアルコールとしては、分子量20,000〜150,000 、
ケン化度75〜95%のものが好ましく、市販品としてはゴ
ーセノールEGシリーズ(日本合成化学工業(株)製)な
どが挙げられる。ビニルアルコールとアルキルビニルエ
ーテルの共重合体としては、特開昭60-94904号公報に示
されるようなビニルアルコールモノマー単位98〜80モル
%及び炭素数1〜6の直鎖又は分岐鎖のアルキルビニル
エーテルモノマー単位2〜20モル%からなる共重合体
で、平均分子量30,000〜200,000 のものが好ましい。ま
た樹脂エマルジョンとしては、酢酸ビニルエマルジョ
ン、イソプレンゴムラテックス、アクリル樹脂エマルジ
ョン、酢酸ビニルアクリル酸エステル、ポリブタジエン
ラテックス、スチレン−ブタジエン共重合体などが挙げ
られる。
【0013】これら皮膜形成性高分子は、高分子固形分
として、全組成中に5〜50重量%、特に5〜40重量%配
合するのが好ましい。5重量%未満では皮膜形成が困難
であり、50重量%を超えると水の配合量が少なくなり、
高粘度となるため使用上のばしにくいなどの欠点が生
じ、また製造も困難になるため好ましくない。
【0014】本発明のパック剤は、前記必須成分のほ
か、通常の化粧料に用いられる成分、例えばエチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、それ以上のポリエチレングリコール類、プロピレ
ングリコール、ジプロピレングリコール、それ以上のポ
リプロピレングリコール類、1,3−ブチレングリコー
ル、1,4−ブチレングリコール等のブチレングリコー
ル類、グリセリン、ジグリセリン、それ以上のポリグリ
セリン類、ソルビトール、マンニトール、キシリトー
ル、マルチトール等の糖アルコール類、グリセリン類の
エチレンオキシド(以下、EOと略記)、プロピレンオキ
シド(以下、POと略記)付加物、糖アルコール類のEO、
PO付加物、ガラクトース、グルコース、フルクトース等
の単糖類とそのEO、PO付加物、マルトース、ラクトース
等の多糖類とそのEO、PO付加物などの多価アルコール;
流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、固形パラフィ
ン等の炭化水素、オリーブ油、ホホバ油、月見草油、ヤ
シ油、牛脂等の天然油、イソプロピルミリステート、セ
チルイソオクタノエート、ジカプリン酸ネオペンチルグ
リコールなどのエステル油、メチルシリコン、メチルフ
ェニルシリコン等のシリコン油、イソステアリン酸、オ
レイン酸等の高級脂肪酸などの油性成分;POE アルキル
エーテル、POE 分岐アルキルエーテル、POE ソルビタン
エステル、POE グリセリン脂肪酸エステル、POE 硬化ヒ
マシ油、ソルビタンエステル、グリセリン脂肪酸エステ
ル、ポリグリセリン脂肪酸エステルなどの界面活性剤;
ビタミン類、消炎剤、殺菌剤、賦活剤、紫外線吸収剤な
どの薬剤;モンモリナイト、サポナイト、ヘクライト、
ビーガム、クニビア、スメクトンなどの水膨潤性粘度鉱
物;カラギーナン、キサンタンガム、アルギン酸ナトリ
ウム、プルラン、メチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシ
プロピルセルロース等の多糖類、カルボキシビニルポリ
マー、ポリビニルピロリドン等の合成高分子などの他の
高分子;酸化チタン、カオリン、マイカ、セリサイト、
亜鉛華、タルク等の体質顔料、ポリメチルメタクリル
酸、ナイロンパウダー等の高分子粉体などの顔料等を、
本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することがで
きる。
【0015】本発明のパック剤は、通常の方法により製
造することができる。
【0016】
【発明の効果】本発明のパック剤は、ゼリー保型性及び
のび性が良好で、しかも強靱な皮膜形成性を有するもの
である。従って、指どれが良く、液だれすることもな
く、さらにピールオフする際にもパック剤が端に残るこ
となく均一で良好な剥離が可能である。
【0017】
【実施例】次に、実施例を挙げて本発明をさらに説明す
る。 実施例1 表1に示す組成のパック剤を製造し、その使用性につい
て評価した。結果を表1に示す。 (製法)成分1〜10及び12〜17を加熱混合、溶解し、40
℃まで冷却した後、成分11を混合し、室温まで冷却して
パック剤を得た。 (評価方法)専門パネラーにパック剤を使用してもら
い、のばしやすさ、液だれ、はがしやすさ及び皮膜の強
靱さについて評価し、下記の基準で判定した。 1.パック剤ののばしやすさ ◎:専門パネラーの80%以上がのばしやすいと満足して
いた。 ○:専門パネラーの50%以上がのばしやすいと満足して
いた。 ×:専門パネラーの50%未満しかのばしやすいと満足し
なかった。 2.パック剤の液だれ ◎:専門パネラーの80%以上が液だれしないと満足して
いた。 ○:専門パネラーの50%以上が液だれしないと満足して
いた。 ×:専門パネラーの50%未満しか液だれしないと満足し
なかった。 3.パック剤のはがしやすさ ◎:専門パネラーの80%以上が端に残らないと満足して
いた。 ○:専門パネラーの50%以上が端に残らないと満足して
いた。 ×:専門パネラーの50%未満しか端に残らないと満足し
なかった。 4.パック剤の皮膜の強靱さ ◎:専門パネラーの80%以上が膜が強いと満足してい
た。 ○:専門パネラーの50%以上が膜が強いと満足してい
た。 ×:専門パネラーの50%未満しか膜が強いと満足しなか
った。
【0018】
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水田 陽一 神奈川県横浜市港南区最戸1−23−8 (56)参考文献 特開 平2−107601(JP,A) 特開 昭60−94904(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)次式(1) 【化1】 (式中、mは1以上の整数を示す) で表わされるN−サクシニルキトサン、及び(B)皮膜形
    成性高分子を含有することを特徴とする化粧用パック
    剤。
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JPH11124324A (ja) * 1997-10-17 1999-05-11 Tosco Co Ltd アトピー性皮膚炎症用化粧料
KR100589958B1 (ko) * 1998-12-31 2006-10-31 주식회사 엘지생활건강 필 오프 타입 팩 화장료 조성물
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