JPH11124324A - アトピー性皮膚炎症用化粧料 - Google Patents

アトピー性皮膚炎症用化粧料

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JPH11124324A
JPH11124324A JP9284830A JP28483097A JPH11124324A JP H11124324 A JPH11124324 A JP H11124324A JP 9284830 A JP9284830 A JP 9284830A JP 28483097 A JP28483097 A JP 28483097A JP H11124324 A JPH11124324 A JP H11124324A
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JP
Japan
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chitosan
skin
soap
cosmetics
symptoms
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JP9284830A
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Toshiya Arita
敏也 有田
Masahiko Matsumoto
雅彦 松本
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Tosco Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アトピー性皮膚炎症や、敏感肌など、肌の弱
い人に対しても低刺激性の皮膚化粧料の提供。 【解決手段】 石鹸や、軟膏、クリーム等の皮膚化粧料
に、キトサン又はその誘導体を配合する。また、石鹸に
おける遊離アルカリ量を0%とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アトピー性皮膚炎
症や、敏感肌など、肌の弱い人に対しても低刺激性の皮
膚化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、化粧石鹸、洗顔石鹸等の石鹸
(固形又は液体)や、軟膏、クリーム等の皮膚化粧料
は、基本的なスキンケア化粧料として、日常生活におい
て必要不可欠になっている。石鹸は、皮膚についた汚れ
を落とし、清潔さを保つ機能を有する。また、軟膏や、
クリームは、皮膚の表面に薄い皮脂膜様の保護膜を作
り、外気や、冷暖房による温湿度の刺激から皮膚を守
り、更に皮膚表面に適当な水分と脂肪を補給して、皮膚
の生理作用を阻害せずに潤いを与え、柔軟性や、弾力性
のある状態をできるだけ長く保ち、皮膚の衰えを防いで
健康に保つ機能を有する。これら石鹸や、化粧用軟膏、
化粧クリーム等の皮膚化粧料は、健康な人を対象に、肌
のトラブルを起こさないように配合設計されているが、
アトピー性皮膚炎症や敏感肌など肌の弱い人が、石鹸を
使用すると、過度に脱脂されたりして、皮膚が乾燥し
て、かゆみを生じたり、赤くなるなどの皮膚炎の症状が
現れたり、アトピー性皮膚炎症状が悪化したりする。
【0003】過度の脱脂を抑制するために、例えば、ス
クワランや、ヒアロイン酸、ホホバ油などの保湿成分を
配合した皮膚化粧料が市場に増えてきている。しかしな
がら、従来の皮膚化粧料に保湿剤を添加しただけでは、
アトピー性皮膚炎などの肌の弱い人が、症状を悪化せず
に使用できる商品にはならない。食生活の変化などで、
皮膚の保護機能が弱まり、大気汚染、紫外線、空気の乾
燥など、ちょっとした刺激でも、肌のトラブルを起こす
人が増えてきている。厚生省の調査では、国民の三人に
一人が何らかのアレルギー症状を訴え、800万人のア
トピー性皮膚炎患者がいると言われている。皮膚は、皮
脂(水分2、脂肪1の割合)という成分が分泌によっ
て、肌の表面をおおって保護し、すべすべしたなめらか
さが保たれている。ところが、肌の弱い人は、この皮脂
の分泌が少なく、また、肌の潤いを保っているセラミド
(細胞間脂質)が少なく、角質層(肌の表皮部)が、カ
サカサに乾燥して傷つきやすくなっており、健康な皮膚
なら問題にならないような刺激でも、肌のトラブルを起
こしやすくなる。
【0004】アトピー性皮膚炎の要因には、「アレルギ
ー反応」によるものと「ドライスキン(乾燥肌)」によ
るものがある。従来、この二つを混同する傾向があり、
誤った治療が行われていることもあった。例えば、ドラ
イスキンによるアトピー性皮膚炎症にステロイド剤を使
用しても役に立たない。また、アトピー性皮膚炎症の多
くはドライスキンによるケースが多い。ドライスキン
は、死んだ細胞が積層した角質層の水分が失われた状態
であり、表面がかさつき、鳥肌のようにケバだった状態
である。このため、ドライスキンでは、「バリア機能」
が失われ、細菌やアレルゲンによる影響を受け易くな
る。角質層は、ラップ一枚ほどの厚さで人体を乾燥から
守っている。角質に水分を保持する機能は、皮脂やセラ
ミド(細胞間脂質)などの成分が関係しているが、特
に、セラミドは、アトピー性皮膚炎症の患者や老人では
減少していることが判明している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、アトピー性
皮膚炎など肌の弱い人でも使用できる皮膚化粧料を提供
することを目的とする。また、皮膚の保護作用を強化す
ることによりアトピー症状(肌あれ症状)を改善する皮
膚化粧料を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために、鋭意検討した結果、皮膚化粧料に、
皮膚刺激性の少ないキトサン又はその誘導体を配合する
ことにより、上記目的を効果的に達成できることを見出
し、本発明に到達したものである。また、石鹸において
は、更に、そこに含まれる遊離アルカリを全く含まない
ようにすることにより、皮膚刺激性が非常に低下した石
鹸が得られることを見出した。本発明は、上記新規な知
見に基づいてなされたものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明で使用するキトサンは、カニや、エビなど
の甲殻類に由来するキチンを脱アセチル化して得られる
ものである。このような脱アセチル化方法は、既に公知
である。キトサンは、粉末で使用することが好ましく、
その平均粒度は、好ましくは、5〜500 μm、更に好ま
しくは、平均粒度が5〜100 μmであることが適当であ
る。具体的には、粉末状のキトサンは、上記のようにし
て脱アセチル化した後、機械的に粉砕したもの、又は、
酢酸や、ギ酸、乳酸、クエン酸などの有機酸に溶解した
後、又は塩酸や、硫酸等の無機酸に溶解した後、その水
溶液をアンモニア等のアルカリ溶液に分散して再生させ
るか、あるいは、そのようなアルカリ溶液をスプレード
ライにより噴霧乾燥して再生させることによって製造す
ることができる。
【0008】キトサンは、例えば、スクシニル化又はカ
ルボキシル化キトサン等の誘導体とすることによって、
溶液の状態で皮膚化粧料に配合することができる。スク
シニル化又はカルボキシル化キトサン以外のキトサン誘
導体も使用可能であり、溶液状態とすることができるも
のであれば、各種の誘導体を使用することができる。こ
のような誘導体としては、例えば、スルホン化キトサン
や、カルボキシル化キトサン等が挙げられる。スクシニ
ル化キトサンは、例えば、キトサン粉末(例えば、1〜
500 μm)を5〜20%アセトン/エタノールなどの有機
溶媒中に分散させ、アミノ基に対して、1〜10倍量の無
水コハク酸を加え、例えば、40〜70℃で加熱することに
よって製造することができる。
【0009】また、カルボキシル化キトサンは、例え
ば、キトサン粉末(例えば、1〜500μm)を、例えば
5〜20%の水酸化ナトリウムなどのアルカリ剤中に分散
させ、モノクロロ酢酸を反応させることによって製造す
ることができる。キトサン又はキトサン誘導体は、通
常、皮膚化粧料の重量に基づいて、0.05〜20重量
%、好ましくは、0.1〜10重量%の量で使用すること
が適当である。具体的には、キトサン又はキトサン誘導
体は、固体石鹸の場合には、その重量に基づいて、例え
ば、0.05〜2重量%、好ましくは、1〜2重量%の量で
使用することが適当である。なお、液体石鹸の場合、液
体石鹸との分離安定性の面より、キトサン粉末より、例
えば、スクシニル化又はカルボキシル化キトサンを使用
した水溶性キトサン誘導体を使用することが好ましい。
その場合、キトサン誘導体自体は、好ましくは、0.05〜
20重量%、更に好ましくは、0.1〜10重量%の量で使用
することが適当である。なお、スクシニル化又はカルボ
キシル化キトサンの溶液の濃度は、通常、1.0〜1.5重
量%、好ましくは、1.1〜1.3重量%が適当である。
【0010】石鹸は、通常、原料油脂(例えば、パーム
油脂肪酸や、ヤシ油脂肪酸等)を加水分解して得た脂肪
酸を水酸化ナトリウム等のアルカリ剤で中和することに
よって製造される。そして、石鹸には、通常、ナトリウ
ムやカリウムイオンや、亜鉛イオン等の金属イオン(遊
離アルカリ)が含まれている。通常、石鹸には、最低、
少なくとも0.06%のアルカリイオンが含有されてい
る。本発明者によれば、このように残存するアルカリイ
オンが皮膚刺激性の原因になることを見出した。そこ
で、石鹸には、このような遊離アルカリイオンが存在し
ないように、例えば、石鹸用素地を製造する場合に、脂
肪酸を過剰に使用して、ナトリウムイオン等のアルカリ
金属又はアルカリ土類金属イオン(遊離アルカリ)が含
まれない調製することが特に好ましい。
【0011】このようにして製造した石鹸用素地には、
キトサン又はその誘導体を配合し、混練し、押出成形
し、更に型打ちすることによって、固形石鹸が製造され
る。なお、混練時にグリセリン等の保湿成分や、トコフ
ェノール等の消炎成分等を配合することもできる。ただ
し、香料や、着色料、防腐剤などの表示指定成分を使用
しない方が好ましい。これらの成分は、通常、皮膚に対
して刺激性を有する。一方、液状石鹸は、脂肪酸(例え
ば、ヤシ油、パーム核油、パーム油等)を水酸化カリウ
ム等のアルカリで中和したものを用いるが、その中和工
程において、遊離したアルカリイオンが含まれない様に
工夫することが特に好ましい。通常、脂肪酸カリ石鹸
は、泡立ちが悪いため、泡立性を改善するために、界面
活性剤を添加してもよい。ただし、陰イオン(アニオ
ン)系や、陽イオン(カチオン)系、両性イオン系の活
性剤は、水やお湯で洗い流すとき、泡ぎれが悪く、皮膚
に残留し易いので好ましくない。特に、陰イオン系の活
性剤としての直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム(LAS)や、アルキル硫酸エステルナトリウム(A
S)などは、タンパク質を変性させるため好ましくな
い。従って、界面活性剤としては、ノニオン界面活性剤
が好ましい。このようなノニオン界面活性剤としては、
例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、脂肪酸アル
カールアミド等を用いることができる。
【0012】使用する界面活性剤は、通常、液体石鹸の
重量に基づいて、3〜20重量%、好ましくは、5〜1
0重量%の量で使用することが適当である。軟膏や、ク
リームでは、油分の多い非極性の炭化水素、例えば、流
動パラフィンや、スクワラン、ワセリンなど従来より化
粧品の分野で使用される各種のベース基剤を使用するこ
とができる。特に、基剤としては、例えば、眼科用白色
ワセリンを用いることが好ましい。軟膏やクリーム等の
化粧料に対して、キトサン又はその誘導体は、本発明に
おいては、このような軟膏や、クリームに、キトサン又
はその誘導体を、その化粧料の重量に基づいて、例え
ば、0.05〜10重量%、好ましくは、1〜5重量%で
使用することが適当である。
【0013】
【実施例】以下、本発明について実施例により更に詳細
に説明する。実施例1(固形石鹸) パーム油脂肪酸(3L)に水酸化ナトリウム(450 g)
を加えて、中和法により、石鹸用素地を製造した。この
石鹸用素地における遊離アルカリの量は、JISK 3304
石鹸試験方法に準じて測定すると、0重量%であり、遊
離脂肪酸の量は、0.01重量%であった。次に、得られた
石鹸用素地に、キトサン粉末1重量%(平均粒度12μ
m、トスコ製)と、エデト酸四ナトリウム四水塩0.02重
量%とを配合して、ミキサー及びローラーで混練し、プ
ロッダーで圧縮することによって棒状の成型物に型打ち
し、次いで、成形物を冷却し、乾燥することによって、
固形石鹸を製造した。なお、ここで、エデト酸四ナトリ
ウム四水塩は、脂肪酸の酸化を防止する酸化防止剤とし
ての働きをするが、最低限の使用量にとどめ使用した。比較例1 従来の固形石鹸の製造方法を繰り返した以外は、実施例
1と同様にして、固形石鹸を製造した。得られた固形石
鹸には、遊離アルカリが、0.06重量%含まれていた。
【0014】
【表1】 表1 組成(重量%) 実施例1 比較例1 脂肪酸(パーム油) 79.15 79.84 水酸化ナトリウム 15.83 15.95 キトサン粉末 1.00 - エデト酸四ナトリウム四水塩 0.02 0.10 香料 0.01 パラベン(防腐剤) 0.10 精製水 4.00 4.00
【0015】
【表2】 表2 特性 実施例1 比較例1 遊離アルカリ量(重量%) 0 0.35 遊離脂肪酸量(重量%) 0.012 0 注)測定方法:JIS K 3304 石鹸試験方法に準ずる。 実施例1で製造した固形石鹸について、大学病院に通院
中の症状の重いアトピー性皮膚炎患者33名に、身体の洗
浄用に1カ月間使用してもらい、アトピー症状に関して
アンケート調査を行った。なお、33名中13名(39%)は、
他社の石鹸で肌のトラブルがあった人である。
【0016】上記試験結果は以下の通りである。 (1)33名中29名(88%)の人が、症状が悪化せずに使
用できた。 (2)他社の石鹸で肌のトラブルのある13名中10名(77
%)の人は、トラブルなく使用できた。 (3)アトピー症状に対して、 (a)赤味症状について、26名中10名(38%)症状が改
善した。 (b)かゆみ症状について、26名中8名(31%)症状が
改善した。 (c)ただれ症状について、5名中2名(40%)症状が
改善した。 (d)かさぶた症状について、13名中4名(31%)症状
が改善した。実施例2(液体石鹸) 精製水を70℃に加熱し、ヤシ油脂肪酸を配合し、撹拌溶
解させた後、水酸化カリウム(フレーク状、純度99
%)を徐々に加え、中和反応を行った。次いで、得られ
た液体石鹸原料に、スクシニル化キトサン(片倉チッカ
リン工業製)を添加し、完全に溶解させ、25℃に冷却す
ることによって、液体石鹸を調製した。得られた液体石
鹸には、遊離アルカリは、全く存在していなかった(0
重量%)。比較例2及び3 比較例2及び3として、スクシニル化キトサンを使用せ
ず、以下の表3に記載の配合に従って、カチオン系界面
活性剤(ラウリル硫酸エステル)、香料、パラベン、エ
デト酸四ナトリウム四水塩等を配合して液体石鹸を調製
した。
【0017】
【表3】 表3 組成(重量%) 実施例2 比較例2 比較例3 脂肪酸(ヤシ油) 20.0 20.0 20.0 水酸化カリウム 4.8 4.8 4.8 ラウリル硫酸エステル - 10.0 - スクシニル化キトサン 0.1 - - クエン酸ナトリウム 3.0 - - エデト酸四ナトリウム四水塩 - 0.1 - 香料 - 0.01 - パラベン(防腐剤) - 0.1 - 精製水 72.1 65.0 75.2 実施例2で製造した液体石鹸について、小児科に通院中
のアトピー性皮膚炎患者10名に、身体の洗浄用に1カ月
間使用してもらい、アトピー症状に対する液体石鹸の効
果についてアンケート調査を行った。
【0018】上記試験結果は以下の通りである。 (1)10名中10名(100 %)の人が、症状が悪化せずに
使用できた。 (2)アトピー症状に対して、 (a)赤味症状に対して、4名中1名(25%)症状が改
善した。 (b)かゆみ症状に対して、5名中4名(80%)症状が
改善した。 (c)ただれ症状に対して、2名中1名(50%)症状が
改善した。 これに対して、比較例2で製造した液体石鹸について、
アトピー性皮膚炎患者3名に対して同様の使用試験を行
ったが、使用後,肌が赤くなり、かゆみ症状が現れたた
め試験を中止した。また、比較例3では、使用後、肌の
弱い所が、ひりひりした為、使用試験を中止した。実施例3(液体石鹸) 以下の配合からなる液体石鹸を調製した。
【0019】
【表4】 表4 配合組成 (重量%) ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 20.0 ジステアリン酸エチレングリコール 5.0 ショ糖脂肪酸エステル 5.0 スクシニル化キトサン 3.0 精製水 67.0 比較例4 以下の配合からなる液体石鹸を調製した。
【0020】
【表5】 表5 配合組成 (重量%) ラウリル硫酸エステルトリエタールアミン 18.0 ラウリルポリオキシエチレン硫酸エステルNa塩 8.0 ラウロイルジエタノールアミド 5.0 グリセリンモノパルミチン酸エステル 1.0 精製水 67.6 香料・染料・防腐剤・金属イオン封鎖剤 各 0.1 実施例3で調製された液体石鹸について、小児科に通院
中のアトピー性皮膚炎患者50名に、身体の洗浄用に1カ
月間使用してもらい、アトピー症状に対してアンケート
調査を行った。試験結果は、以下の通りである。
【0021】(1)50名中50名(100 %)の人が、症状
が悪化せずに使用できた。 (2)アトピー症状に対して、 (a)赤味症状に対して、30名中15名(50%)症状が改
善した。 (b)かゆみ症状に対して、23名中10名(44%)症状が
改善した。 比較例4で調製した液体石鹸についても、同様にして、
アトピー性皮膚炎患者3名に対して使用試験を行った
が、使用後、かゆみ症状が現れたため、試験を中止し
た。実施例4(軟膏) 眼科用白色ワセリン97%(丸石製薬製)492.5 gに、
キトサン粉末5 g(平均粒度12μm、トスコ製)及び
酸化防止剤としてdl−α−トコフェノール(エーザイ
製)2.5 gを加え、混合して、軟膏を調製した。この時
のキトサンの濃度は、1重量%であった。比較例5 白色ワセリン98%(日興リカ製)497.5 gに、酸化
防止剤として、dl−α−トコフェノール(エーザイ
製)2.5 gを加えたことを除いて、実施例4を繰り返し
て、軟膏を調製した。実施例4及び比較例5で調製した
軟膏について、小児科に通院中のアトピー性皮膚炎患者
10名に、風呂上がり後、患部に塗布してもらい、1カ月
間評価試験を行った。
【0022】試験結果では、実施例4の軟膏が、使用感
がよく、早期に症状が改善した。また、両軟膏につい
て、赤味及びかゆみ症状について、以下のような結果が
得られた。
【0023】
【表6】 表6 赤味・かゆみ症状 (人数) の改善期間 実施例4 比較例5 1週間 4名 1名 2週間 5名 3名 4週間 1名 3名 表6より、軟膏にキトサンを配合することにより、アト
ピー性皮膚炎症の改善効果が認められた。
【0024】
【発明の効果】本発明によれば、アトピー性皮膚炎症
や、敏感肌など、肌の弱い人に対しても低刺激性の皮膚
化粧料が得られる。従って、本発明の皮膚化粧料は、ア
トピー性皮膚炎患者など、皮膚の弱い人でも安心して使
用でき、また、副作用がないので、乳幼児や、高年齢者
に対しても安心して使用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C11D 9/30 C11D 9/30 // A61K 31/73 ABF A61K 31/73 ABF ADA ADA

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キトサン又はその誘導体を配合したこと
    を特徴とする皮膚化粧料。
  2. 【請求項2】 キトサン誘導体が、スクシニル化又はカ
    ルボキシル化キトサンである請求項1記載の皮膚化粧
    料。
  3. 【請求項3】 キトサン又はその誘導体を配合した請求
    項1記載の石鹸。
  4. 【請求項4】 キトサン誘導体が、スクシニル化又はカ
    ルボキシル化キトサンである請求項3記載の石鹸。
  5. 【請求項5】 遊離アルカリを含まない請求項3又は4
    記載の石鹸。
  6. 【請求項6】 非イオン系活性剤を配合した、請求項3
    又は4記載の石鹸。
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