JP2867162B2 - ピールオフ型パック化粧料 - Google Patents
ピールオフ型パック化粧料Info
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Description
関する。更に詳しくは、皮膚の老廃物や外界から皮膚に
付着した汚れを吸着・除去する力に優れているので皮膚
に対して安全で、使用後皮膚がしっとりして滑らかにな
る保湿効果にも優れたピールオフ型パック化粧料に関す
るものである。
なわち、ゼリー状、ペースト状または粉末状である。ゼ
リー状のほとんどはポリビニルアルコールを主成分と
し、ペースト状はこれに粉末を分散させたものが多い。
ゼリー状、ペースト状ともに皮膚に伸ばして一定時間放
置し、パックが皮膜となって乾燥したら、皮膚から剥が
す使用法のピールオフ型がほとんどである。また粉末状
は水等に溶かして皮膚に塗り、乾燥した後は洗い流すも
のが多い。いずれにしても、パック化粧料は、皮膚の汚
れや老廃物を取り去り、皮膚に適度な緊張感を与えて血
行を促進し、さらに皮膚に水分やその他の保湿成分を補
給して皮膚をしっとり生き生きさせることを目的として
いる。
パック化粧料の持つ物理的な接着力に依存しており、特
に油性の汚れに対しては充分な清浄効果が発揮されてい
るとはいえなかった。
公報には、メチル化シクロデキストリンをパック化粧料
に含有させることが開示されている。
を有し、粘膜および眼に対して刺激をもたらし、化粧品
としては使用できない。また、溶解度が高温で急激に低
下し、加熱によって結晶性デキストリンが沈澱すること
も製剤技術上重大な欠点になる。
究した結果、シクロデキストリン誘導体の中でも特にヒ
ドロキシアルキル化シクロデキストリンをピールオフ型
パック化粧料中に配合することにより、肌に対する刺激
もなく、保湿性にも優れ、皮膚老廃物を包接し、汚れを
除去する優れた効果を奏することを見出して本発明を完
成するに至った。
ストリンを有効成分とし含有することを特徴とするピー
ルオフ型パック化粧料である。
ストリン(以下HACDと略す)は、従来から環状オリゴ糖
としてよく知られているシクロデキストリンの水酸基に
ヒドロキシアルキル基を導入したものである。
ル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル、などの置
換基が使用され、これら置換反応の結果、ヒドロキシメ
チルシクロデキストリン、ヒドロキシエチルシクロデキ
ストリン、ヒドロキシプロピルシクロデキストリン、ヒ
ドロキシブチルシクロデキストリン、ジヒドロキシプロ
ピルシクロデキストリンなどのHACDを得ることができ
る。
ル基のモル置換度は1〜14が好ましい。
ースの数の違いによってα、β、γの構造をもつCD(以
下、α−CD、β−CD、γ−CDと略する。)が知られてい
るが、本発明はこれらのCDの一種または2種以上をヒド
ロキシアルキル化して使用する。普通はβ−CDを用いる
が、α、γ−CDを母核としてもかまわない。α、β、γ
のCDを同時に含有する澱粉分解物も使用できる。
溶解性を考慮した場合、ヒドロキシエチル化β−CDまた
はヒドロキシプロピル化β−CDが好ましいが、これに限
定されるものではない。また、ヒドロキシエチル化CDま
たはヒドロキシプロピル化CDは製造状態においてα、
β、γが混じりあった混合物となっているが、混合物の
ままでもα、β、γのヒドロキシプロピル化CDを単離し
たものでも使用することができる。
知られているが、以下に一例を示す。
100gを20%NaOH水溶液150mlに溶解し、30℃に保持しつ
つ酸化プロピレン50mlを徐々に滴下し、20時間撹拌し反
応を続ける。反応終了後、塩酸でpH6.0に中和し、透析
膜チューブ中に入れ、流水下24時間脱塩を行なった。そ
の後凍結乾燥機で乾燥を行なって、ヒドロキシプロピル
化β−CD約90gが得られた。このヒドロキシプロピル化
β−CDのCD当たりの置換度は5.1であった。
30重量%(以下、%とで略す)である。配合量が1%未
満では効果発現に不十分であり、30%を越えると皮膚の
乾燥を招き易く使用感触も悪くなる。
ースト状或いは粉末状のいずれでもよい。
する効果に優れているのは、HACDが皮膚老廃物や汚れを
包接化合物等の形で吸着し、分子内等に保持したまま、
パック化粧料と共に取り去られるためと考えられる。従
って、HACDが化粧料中で予め包接化合物を作ってしまわ
ないように、パック化粧料には必須構成成分以外の油性
成分を配合しないほうがよい。しかしながら、本発明の
目的・効果を損なわない質的、量的範囲内であれば、HA
CDに加えて、化粧料に配合される一般的な成分を配合す
ることは自由である。それらの成分としては、例えば以
下の成分を上げることができる。
ン、クィンスシード、グリチルリチン酸等の植物系高分
子、キサンタンガム、デキストラン、プルラン等の微生
物系高分子、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、ゼラ
チン等の動物系高分子、カルボキシメチルデンプン、メ
チルヒドロキシデンプン等のデンプン系高分子、メチル
セルロース、カルボキシメチルセルロース、結晶セルロ
ース等のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、
アルギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン
酸系高分子、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチル
エーテル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポ
リマー等のビニル系高分子、ポリオキシエチレン系高分
子、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド等のアクリル
系高分子、あるいはポリエチレンイミン、カチオンポリ
マ等の特に水溶性の高分子、ベントナイト、珪酸アルミ
ニウムマグネシウム(ビーガム)、ラポナイト、ヘクト
ライト、無水珪酸等の無機性の水溶性高分子、ポリエチ
レングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、
ジグリセリン、テトラグリセリン、トリメチロールプロ
パン、1,3−ブチレングリコール、ペンタエリスリトー
ル、キシリトール、ソルビトール、マルチトール、マン
ニトール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリ
コール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、アテロコ
ラーゲン等の多価アルコール、タルク、カオリン、雲
母、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、シリカ、ヒドロ
キシアパタイト、ポリエチレンパウダー、ナイロンパウ
ダー、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄、チタン酸鉄、カ
ーボンブラック、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸
コバルト、群青、酸化チタン被覆雲母、アルミニウムパ
ウダー、魚鱗箔、赤色201号、赤色228号等の粉末、また
はアミノ酸やその誘導体、アルコール、脂肪族アルコー
ル、無機酸、油、紫外線吸収剤、防腐防黴剤、ノニオン
界面活性剤、カチオン界面活性剤、アニオン界面活性
剤、両性界面活性剤、糖、糖アルコール、薬剤、ビタミ
ン、ホルモン、酸化防止剤、染料、色素、金属イオン封
鎖剤等である。
効果的に除去して洗浄効果に優れ、また皮膚をしっとり
させて滑かにする保湿効果にも優れ、さらに安全性、使
用感触も良好なピールオフ型パック化粧料である。
り制限されるものではない。配合量は重量%である。
プロピレングリコールを溶かす。それに一部のアルコー
ルで湿潤したポリビニルアルコールおよびカルボキシメ
チルセルロースナトリウムを加え、70℃に加熱しかきま
ぜながら溶解する。このものに、残りのアルコールに香
料、酸化防止剤、防腐剤、可溶化剤を溶解したものを加
え混合した後冷却する。
あり、使用後肌がしっとりとするものである。
用後肌がしっとりとするものである。また、皮膚に対す
る刺激もない。
用後肌がしっとり、なめらかになる。
ックを洗い流した後肌がしっとりとするものである。
ぜ合わせてペースト状にし、顔面等に塗布、乾燥したら
ぬるま湯等で洗い流す。本パックは皮脂等の汚れを除去
する効果があり、使用後は肌に赤み等の刺激もみられ
ず、肌がしっとりとなめらかになる。
下の実使用テストを行った。結果は、第1表に記載す
る。
較例1〜7のパック化粧料について、下記の判定基準を
用いて検討した。
た。
た。
た。
た。
ク化粧料は、非常に優れた保湿効果と非常に優れた洗浄
効果を、低い皮膚刺激性と共に兼ね備えるピールオフ型
パック化粧料であることがわかる。
Claims (1)
- 【請求項1】ヒドロキシアルキル化シクロデキストリン
を有効成分として含有することを特徴とするピールオフ
型パック化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8643890A JP2867162B2 (ja) | 1990-03-31 | 1990-03-31 | ピールオフ型パック化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8643890A JP2867162B2 (ja) | 1990-03-31 | 1990-03-31 | ピールオフ型パック化粧料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03287512A JPH03287512A (ja) | 1991-12-18 |
JP2867162B2 true JP2867162B2 (ja) | 1999-03-08 |
Family
ID=13886923
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8643890A Expired - Lifetime JP2867162B2 (ja) | 1990-03-31 | 1990-03-31 | ピールオフ型パック化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2867162B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5296472A (en) * | 1991-12-05 | 1994-03-22 | Vyrex Corporation | Methods for delipidation of skin and cerumen removal |
WO1994010280A1 (de) * | 1992-11-05 | 1994-05-11 | Wacker-Chemie Gmbh | Reinigungsmittel enthaltend cyclodextrine |
WO1999027898A1 (fr) * | 1997-11-27 | 1999-06-10 | Shiseido Company, Ltd. | Enveloppement pour le visage |
DE10039063A1 (de) * | 2000-08-10 | 2002-02-21 | Beiersdorf Ag | Kosmetische und dermatologische Zubereitung mit einem Gehalt an Cyclodextrinen zur Beseitigung von Sebum |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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DE3346123A1 (de) * | 1983-12-21 | 1985-06-27 | Janssen Pharmaceutica, N.V., Beerse | Pharmazeutische praeparate von in wasser schwerloeslichen oder instabilen arzneistoffen und verfahren zu ihrer herstellung |
JPH01193209A (ja) * | 1988-01-29 | 1989-08-03 | Sanraku Inc | パック化粧料 |
-
1990
- 1990-03-31 JP JP8643890A patent/JP2867162B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03287512A (ja) | 1991-12-18 |
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