JPH1179969A - 皮膚化粧料 - Google Patents

皮膚化粧料

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JPH1179969A
JPH1179969A JP24273797A JP24273797A JPH1179969A JP H1179969 A JPH1179969 A JP H1179969A JP 24273797 A JP24273797 A JP 24273797A JP 24273797 A JP24273797 A JP 24273797A JP H1179969 A JPH1179969 A JP H1179969A
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skin
water
cosmetic
powder
block copolymer
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JP24273797A
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Katsuhiko Takeuchi
勝彦 竹内
Norihiro Tanaka
規弘 田中
Mitsutoshi Kimura
光利 木村
Miyuki Honda
みゆき 本田
Tetsuro Kamiya
哲朗 神谷
Shuichi Tsuchiya
秀一 土屋
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (A)ブロックコポリマー、(B)油性
物質、(C)平均粒径0.1〜50μmの水不溶性粉
体、及び(D)水を含有する皮膚化粧料。 【効果】 この化粧料は、肌に対して油性物質がブロッ
クコポリマーと共に、肌に有効に吸着し、かつ粉体の配
合により塗布時のべたつきがなく、更に長時間に渡って
適度なしっとり感及び快適な肌感触を皮膚に与えること
ができるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肌にスキンケア効
果を与える皮膚化粧料に関し、更に詳しくは、肌に塗布
した後、長時間に渡ってスキンケア効果を与える皮膚化
粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚に対して保湿作用、しっとり感等の
スキンケア効果を付与するための化粧料は、加齢や外部
環境の変化にかかわらず皮膚の水分、皮脂及び天然保湿
因子のバランスを良好な状態に保つことを目的の一つと
している。そしてかかる皮膚化粧料には、通常、油分及
び水、更に必要に応じて保湿剤が配合されている。
【0003】皮膚を外部環境の変化、特に乾燥から保護
するためには、皮膚表面からの水分の蒸散を防止する目
的で油分を配合した化粧料を塗布するのが一般的であ
る。しかし、その効果を充分に得るべく油分を多量に配
合した化粧料を皮膚に塗布するとべたつきが大きく、ま
た油分の皮膚上への残留性が充分でないという問題があ
った。
【0004】これに対し、油分にブロックコポリマーを
配合して、油分の皮膚残留性を向上させた化粧料が知ら
れている(米国特許第5,221,534号)。
【0005】しかしながら、かかる油分とブロックコポ
リマーを配合した化粧料は、皮膚への残存性は高いもの
のべたつきが著しく、使用感が悪く、特に高湿度条件下
である夏期の使用や、全身用の化粧料としては問題があ
った。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、スキンケア効果の高い油分の皮膚上への残留性に優
れ、かつ使用感の良好な皮膚化粧料を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者は上記課
題を解決すべく種々検討した結果、油性物質、及びブロ
ックコポリマーに特定粒径の水不溶性粉体及び水を配合
すれば、油性物質が長時間皮膚に残留してスキンケア効
果が持続するだけでなく、べたつきがなくさっぱりした
感触の化粧料が得られることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0008】すなわち、本発明は、(A)ブロックコポ
リマー、(B)油性物質、(C)平均粒径0.1〜50
μmの水不溶性粉体、及び(D)水を含有する皮膚化粧
料を提供するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明に用いられる(A)ブロッ
クコポリマーは、2種以上のブロックを有するコポリマ
ーであれば特に制限されないが、ジブロックコポリマ
ー、トリブロックコポリマー、テトラブロックコポリマ
ー等が挙げられる。これらのブロックを形成する部分と
しては、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソプレ
ン、ブタジエン等のポリアルキレンブロック;スチレン
等のポリ芳香族ブロック等が挙げられる。より好ましい
ブロックコポリマーの例としては、エチレン−プロピレ
ンブロックコポリマー、エチレン−ブチレンブロックコ
ポリマー、エチレン−プレピレン−ブチレンブロックコ
ポリマー、イソプレン−ブタジエンブロックコポリマ
ー、エチレン−スチレンブロックコポリマー、プロピレ
ン−スチレンブロックコポリマー、ブチレン−スチレン
ブロックコポリマー、ブタジエン−スチレンブロックコ
ポリマー、イソプレン−スチレンブロックコポリマー、
エチレン−プロピレン−スチレンブロックコポリマー、
エチレン−ブチレン−スチレンブロックコポリマー、エ
チレン−プロピレン−ブチレン−スチレンブロックコポ
リマー、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロ
ックコポリマー、スチレン−ブタジエン−スチレンブロ
ックコポリマー、スチレン−イソプレン−スチレンブロ
ックコポリマー、スチレン−エチレン−ブチレン−スチ
レンブロックコポリマー等が挙げられる。これらのブロ
ックコポリマーは、2種以上、特に2種を組合わせて用
いるのが好ましい。
【0010】これらのブロックコポリマーは、油性物質
と組合わせることにより油性物質をゲル化し、油性物質
を皮膚上に長時間残留させる作用を有する。本発明で
は、あらかじめ混合しておいたブロックコポリマーと油
性物質とのゲル(以下、略して、オイルゲルと示す)を
配合することができ、例えば、米国Penzoil社の
Geahlene250、Geahlene500、G
eahlene750、Geahlene1000等が
挙げられる。かかる観点から、オイルゲルは本発明組成
物中に0.5〜20重量%(以下、単に%で示す)、特
に1〜10%配合するのが好ましい。このオイルゲル
は、米国特許第5,221,534号に示されるよう
に、2種類のブロックポリマーを5:95〜95:5、
好ましくは40:60〜60:40の比率で混合したポ
リマー混合物を、オイルゲル中1〜20%、好ましくは
5〜15%の割合となる様油性成分と混合してなる。
【0011】本発明の皮膚化粧料に用いられる油性物質
としては常温で液状のものであれば特に限定されるもの
ではないが、使用感を高める上から、アボカド油、ツバ
キ油、タートル油、トウモロコシ油、オリーブ油、小麦
胚芽油、大豆油、ホホバ油、落花生油、カカオ脂、ラノ
リン、流動パラフィン、スクワラン、スクワレン、ワセ
リン、コレステリルエステル類、シリコーン油などが好
ましい例として挙げられる。
【0012】また、使用感、特に、濡れた肌に使用した
場合のタオルドライ時における水分の拭き取り効果や発
汗時における汗の拭き取り効果を高める上から、25℃
における表面張力が30dyn/cm以下の油性物質の1種
又は2種以上を配合することがより好ましい。このよう
な油性物質としては、シリコーン油が挙げられ、具体的
にはメチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、
メチルシクロポリシロキサン、ジエチルポリシロキサ
ン、メチルフェニルポリシロキサン、脂肪酸変性ポリシ
ロキサン、高級アルコール変性ポリシロキサン、アミノ
変性ポリシロキサンが挙げられる。これらの中で、メチ
ルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサンが特に好ま
しく、25℃における粘度が200センチストークス
(cs)以下のものが使用感を高める点から特に好まし
い。
【0013】これらの油性物質は、全組成中に0.1〜
20%配合するのが好ましく、1〜10%配合すること
が特に好ましい。
【0014】本発明で用いる水不溶性粉体としては、通
常化粧料に配合されるものであれば特に限定されるもの
ではなく、例えばタルク、セリサイト、マイカ、カオリ
ン、ベンガラ、クレー、ベントナイト、ケイ酸、無水ケ
イ酸、ケイ酸マグネシウム、雲母、酸化マグネシウム、
酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アルミニウム、硫酸アルミ
ニウム、ミョウバン、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、
硫酸マグネシウム等の無機粉体、ポリアミド、ポリエス
テル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、
エチレン・アクリル酸共重合体、スチレン・アクリル酸
共重合体、ポリウレタン、ビニル樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂、ナイロン、シルク、セルロース樹脂、シリコー
ン樹脂、ポリアクリル酸等の有機粉体などが挙げられ
る。これらの中でタルク、セリサイト、マイカ、カオリ
ン、シリコーンパウダーが濡れ肌での感触、タオルドラ
イ後の感触が高いので、本発明の皮膚化粧料には特に好
ましい。
【0015】かかる粉体の形状は特に限定されず、板
状、塊状、鱗片状、球状等のいずれであってもよいが、
板状、鱗片状、球状等の粉体が皮膚感触を高める上でよ
り好ましい。
【0016】粉体は、使用感を高める上から、平均粒径
が0.1〜50μmのものを用いるが、平均粒径が1〜
20μmのものが特に好ましい。平均粒径が0.1μm
より小さい粉体では、皮膚のさらさら感が得られず、5
0μmより大きい粉体では、ざらざら感があるため本発
明の効果を損う。
【0017】これらの粉体の配合量は、本発明の化粧料
中1〜60%が好ましく、5〜60%が使用感の点から
より好ましく、5〜25%が特に好ましい。
【0018】本発明においては、粉体として球状粉体と
板状粉体を組合わせて用いるのが好ましい。これにより
皮膚化粧料を塗布した際、伸びが良好で、高温高湿度環
境下においてもさらさら感を付与することができる。か
かる効果は、本発明化粧料を発汗時、入浴時等の濡れた
肌に塗布した際に顕著となる。すなわち伸びがよく、滑
らかな感触を与えるとされる球状高分子粉体を単独で配
合した化粧料を用いた場合、濡れた肌に塗布するとその
効果は必ずしも十分ではなかった。球状粉体及び板状粉
体の両者を組み合わせて配合することにより、濡れた肌
に塗布した場合でも優れた伸びとさらさら感を付与する
ことができる。
【0019】本発明において、球状粉体とは形状が略球
状の粉体をいい、完全な球形であることを要しない。球
状粉体の素材としては、シリコーンパウダー、ナイロ
ン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リテトラフルオロエチレン、ポリ塩化ビニル、アクリル
酸又はアクリル酸エステル重合体、メタクリル酸又はメ
タクリル酸エステル重合体、アクリル酸/スチレン共重
合体、及びスチレン/ジビニルベンゼン共重合体等を挙
げることができる。これらのなかで板状粉体とともに皮
膚に塗布した際、伸びのよさやさらさら感を付与する点
で、シリコーンパウダーが特に好ましい。
【0020】シリコーンパウダーとは、シリコーン樹脂
又はシリコーンゴムを粉末化したものであり、形状はほ
ぼ球状である。シリコーン樹脂等を粉末化したものであ
れば、オルガノポリシロキサンの種類、充填剤、硬化
剤、有機基とケイ素のモル比等に特に制限はない。シリ
コーンパウダーの市販品としては、トスパール(東芝シ
リコーン社)、トレフィル(東レダウコーニング社)、
シリコンパウダー(信越化学)等が挙げられる。板状粉
体とは、形状が板状又は棒状の粉体をいい、例えばタル
ク、セリサイト、カオリン、ケイ酸マグネシウム等を挙
げることができる。これらのなかで球状粉体とともに皮
膚に塗布した際、伸びの良さやさらさら感を付与する点
で、タルクが特に好ましい。
【0021】球状粉体と板状粉体の配合比(重量比)
は、伸びの良さとさらさら感とを十分に向上させ、かつ
高温高湿度環境下でのさらさら感の点から、20:1〜
1:20が好ましく、10:1〜1:10が特に好まし
く、5:1〜1:5が最も好ましい。本発明化粧料に
は、球状粉体及び板状粉体を併用する場合であっても、
他の形状の粉体を配合することもできる。粉体全配合量
のうち、球状粉体及び板状粉体が合計で50〜100
%、特に60〜100%占めるのが好ましい。なお、本
発明において粉体の粒径は、顕微鏡を用いて測定でき、
板状粉体の粒径は粉体の最も長い部分の長さである。
【0022】前記の油性物質と水不溶性粉体との配合比
は、高温高湿度環境下での使用感の点から重量比で1:
20〜20:1が好ましく、粉体の皮膚上における残存
率を高める点から1:1〜1:10が特に好ましい。
【0023】本発明化粧料における水の配合量は前記総
粉体量に対して0.4〜100重量倍、特に0.5〜5
0重量倍が好ましい。本発明においては、冷感剤を配合
すれば化粧料を肌に塗布した際清涼感が得られるだけで
なく、その清涼感が長時間持続する。本発明に用いる冷
感剤は、本発明の皮膚化粧料に混合して皮膚に塗布した
際、刺激性、べたつき感を与えず、清涼感が長時間持続
するものであれば特に制限はないが、l−メントール、
及びその誘導体(例えば乳酸メンチル、酢酸メンチル、
メントン等)、薄荷油、カンフル等が好ましく、l−メ
ントール及びその誘導体が特に好ましい。
【0024】冷感剤の配合量は、清涼感を皮膚に充分与
えるため、本発明の皮膚化粧料中0.05〜5%である
ことが好ましく、0.07〜1%であることが特に好ま
しく、0.1〜0.5%であることが最も好ましい。上
記の水不溶性粉体と冷感剤との配合比(重量比)は、冷
感剤による清涼感を長時間持続させるため、200:1
〜10:1であることが好ましく、180:1〜20:
1であることが特に好ましい。
【0025】本発明においては、増粘剤を配合すること
により粉体の分散安定性が向上し、更に皮膚に塗布した
際の塗布性が良くなり、かつ感触も良好となる。かかる
増粘剤としては、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリ
ル酸アルキル共重合体、(メタ)アクリル酸系ポリマー
(カルボキシビニルポリマー等);メタクリル酸/アク
リル酸共重合体;グアーガム、キサンタンガム、メチル
セルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース等の多糖類又はその誘導体;ポリビニ
ルアルコール等のその他の水溶性高分子等が挙げられ
る。このうち、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル
酸アルキル共重合体が特に好ましい。(メタ)アクリル
酸/(メタ)アクリル酸アルキル共重合体は増粘剤とし
ての機能に加えて乳化剤としての機能も有する。一般
に、化粧料に配合する界面活性剤としては、ノニオン界
面活性剤やカチオン界面活性剤が使用されているが、こ
れらを使用するとべたつき感が増大する。これに対し
て、(メタ)アクリル酸/(メタ)アクリル酸アルキル
共重合体を使用すると、べとつかず、なめらかな使用感
を得ることが可能となる。また、この(メタ)アクリル
酸/(メタ)アクリル酸アルキル共重合体の使用によ
り、ノニオン、カチオン界面活性剤等を使用することな
く安定な乳化物を形成することができ、化粧料をゲル状
に形成することが可能となる。
【0026】本発明で使用する(メタ)アクリル酸/
(メタ)アクリル酸アルキル共重合体としては、次式
(1)
【0027】
【化1】
【0028】(式中、Rは炭素数10〜30のアルキル
基を表し、XとYはそれぞれ共重合体における各ユニッ
トのモル%を表し、X=80.0〜99.9モル%、Y
=0.1〜20.0モル%である)の構造を有する共重
合体が好ましい。このような共重合体としては、市販品
を使用することができ、例えば、B.F.グッドリッチ
社製のPEMULEN TR−1、PEMULEN T
R−2等を挙げることができる。これらは単独でも2種
以上を組み合わせて用いても良い。このうち、アクリル
酸/メタクリル酸アルキル共重合体が特に好ましい。
【0029】本発明の化粧料における増粘剤の配合量
は、粉体の分散安定性及び肌への感触の点から、好まし
くは0.01〜5%、より好ましくは0.01〜2%で
ある。
【0030】本発明の化粧料には更にアルコール類を配
合することができる。アルコール類としては、エチルア
ルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレング
リコール、グリセリン、ソルビトールなどが好ましい例
として挙げられ、これらは1種を単独で用いても2種以
上を混合して用いてもよい。これらのアルコール類の配
合量は、使用感の点から0.01〜60%が好ましく、
0.1〜20%が特に好ましい。
【0031】更に本発明の化粧料には、生理的に有効な
保湿成分、抗炎症剤、美白剤、UVケア剤、殺菌剤、制
汗剤、香料等を配合することもできる。保湿成分として
は、グリセリン、乳酸、セラミド、コレステリルエステ
ルなどが挙げられる。保湿剤の配合量は本発明化粧料中
0.1〜40%が好ましく、1〜10%が使用感の点か
ら好ましい。
【0032】抗炎症剤としては、グリチルリチン酸塩、
β−グリチルレチン酸、アラントイン、インドメタシ
ン、グアイアズレン、グアイアズレンスルホン酸塩、生
薬抽出液、薬草エキスなどが挙げられる。配合量は本発
明化粧料中0.01〜10%が好ましく、特に0.1〜
2%が効果の点から好ましい。
【0033】美白剤、UVケア剤としてはビタミンC誘
導体(アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウムな
ど)、アルブチン、コウジ酸、カミツレエキス、バーソ
ールMCX、エスカロール507、オキシベンゾン、ユ
ビナール、などが挙げられる。配合量は本発明化粧料中
0.01〜10%が好ましく、特に0.1〜5%が効果
の点から好ましい。
【0034】殺菌剤としては、塩化ベンザルコニウム、
塩化ベンゼトニウム、トリクロカルバミド、塩化セチル
ピリジニウム、イソプロピルメチルフェノールなどが挙
げられる。配合量は本発明化粧料中0.01〜5%が好
ましく、特に0.1〜1%が効果の点から好ましい。
【0035】制汗剤の例としては、塩化アルミニウム、
クロロヒドロキシアルミニウム、乳酸アルミニウム、ア
ラントインアルミニウム誘導体、p−フェノールスルホ
ン酸亜鉛などが挙げられる。制汗剤の配合量は本発明化
粧料中0.01〜10%が好ましく、特に0.05〜5
%が効果の点から好ましい。
【0036】本発明の化粧料は、常法に従って上記成分
を混合することにより製造することができる。
【0037】本発明化粧料は、塗布性及び使用感の観点
から、使用時の粘度が常温で100〜10000センチ
ストークス(cs)となるものであることが望ましい。
【0038】本発明の化粧料は、皮膚、すなわち顔や腕
等のスキンケアの目的で使用できるが、特にボディ用化
粧料として用いるのが好ましく、ボディのスキンケアを
目的として使用するのがより好ましく、前述の如く高温
高湿度環境下における感触に優れていることから、夏期
のボディ用スキンケア剤、特に入浴やシャワー後の濡れ
た肌のスキンケア剤として使用するのが好ましい。
【0039】本発明化粧料の濡れた肌への使用法として
は、入浴やシャワー後の濡れた肌に塗布後、そのまま乾
燥させる方法、濡れた肌に塗布後、タオルドライする方
法、塗布後、浴水やシャワー水で洗い流し、タオルドラ
イする方法などが好ましい。本発明化粧料を濡れた肌に
適用した場合には、入浴後やシャワー後の膨潤した角質
に対して粉体が特異的に吸着し、少量の塗布量で全身に
くまなく広がり、そのまま乾燥させてもタオルドライし
ても粉体が肌から離脱することがなく、また、浴水やシ
ャワー水で洗い流しても、十分な量の粉体が肌に残るた
め、適度なさらさらとした肌感触を長時間に渡って皮膚
に与えることができる。また、保湿成分、抗炎症剤、美
白剤、UVケア剤、殺菌剤、制汗剤、香料等を配合する
ことにより、入浴後やシャワー後の肌を機能的にコンデ
ィショニングすることができ、潤いや香りを楽しむこと
もできる。
【0040】
【実施例】以下、本発明を詳細に説明するが、本発明は
これらの実施例に限定されるものではない。
【0041】実施例1〜5及び比較例1〜3 各成分をホモミキサーを用いて混合し、これに精製水を
加えて100重量部とし、皮膚化粧料を調製した。得ら
れた化粧料を20〜40歳の男女100名に以下の使用
法で使用してもらい、以下の評価基準に従って使用感を
評価してもらった。評価結果を人数で示す。
【0042】(使用方法)入浴後、全身の肌に塗布し、
軽く洗い流した後、タオルドライする。
【0043】(評価項目) 拭き取り後の肌感触(しっとり感) 拭き取り後の肌感触(さらさら感) 拭き取り後の肌感触(べたつき感の無さ) ○:良い △:やや悪い ×:悪い
【0044】(評価項目) 塗布8時間後のしっとり感 ○:無い △:ややある ×:ある
【0045】(結果)その結果、表1及び表2に示すよ
うに、本発明化粧料は、しっとり感、すなわちスキンケ
ア効果が長時間持続するとともに、塗布後のさらさら感
に優れており、使用感が良好であった。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【発明の効果】本発明の皮膚化粧料は、肌に対して油性
物質がブロックコポリマーと共に、肌に有効に吸着し、
かつ粉体の配合により塗布時のべたつきがなく、更に長
時間に渡って適度なしっとり感及び快適な肌感触を皮膚
に与えることができるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 本田 みゆき 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 神谷 哲朗 東京都墨田区文花2−1−3 花王株式会 社研究所内 (72)発明者 土屋 秀一 栃木県芳賀郡市貝町赤羽2606 花王株式会 社研究所内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)ブロックコポリマー、(B)油性
    物質、(C)平均粒径0.1〜50μmの水不溶性粉
    体、及び(D)水を含有する皮膚化粧料。
  2. 【請求項2】 (A)ブロックコポリマーが、ブロック
    構造の異なる2種以上のブロックコポリマーの混合物で
    ある請求項1記載の皮膚化粧料。
  3. 【請求項3】 (A)ブロックコポリマーが、エチレ
    ン、プロピレン、ブチレン、イソプレン、ブタジエン及
    びスチレンから選ばれる2種以上のブロックを有するブ
    ロックコポリマーである請求項1又は2記載の皮膚化粧
    料。
  4. 【請求項4】 (B)油性物質が、25℃における表面
    張力が30dyn/cm以下のものを含むものである請求項
    1〜3のいずれか1項記載の皮膚化粧料。
  5. 【請求項5】 (C)水不溶性粉体の配合量が1〜60
    重量%である請求項1〜4のいずれか1項記載の皮膚化
    粧料。
  6. 【請求項6】 (B)油性物質と(C)水不溶性粉体と
    の配合比が重量比で1:20〜20:1である請求項1
    〜5のいずれか1項記載の皮膚化粧料。
  7. 【請求項7】 使用時の粘度が常温で100〜1000
    0センチストークス(cs)である請求項1〜6のいずれ
    か1項記載の皮膚化粧料。
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