JP6629367B2 - 集合装置及び方法 - Google Patents
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Description
本発明は、対象部材を集合させる集合装置及び方法に関する。
電動機や発電機などの回転電機は、円筒状に形成されたステータと、ステータの内側に回転自在に配置されたロータとを備える。ステータのステータコアに設けられたスロットに、U字状のコイルセグメント(電気導体)の脚部を挿通した後、突出した部分を周方向に曲げて溶接することにより、コイルを構成する。
特許文献1の電気導体の整列装置及び方法では、U字状の複数の電気導体の一方の脚部を保持する複数の保持部と、複数の保持部を径方向に移動させる移動部とを備え、複数の電気導体を整列させる場合に、一方の脚部を保持した保持部を径方向内側に移動させることで、複数の電気導体を円周方向に重ねながら円環状に整列させている。
しかしながら、特許文献1では、電気導体の一方の脚部を保持した保持部を移動させる移動部が必要となり、装置が複雑化する。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、簡単な構造で複数の対象部材を集合させることができる集合装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明の集合装置は、2本の脚部と前記2本の脚部を連結する連結部とを有する複数の対象部材を集合させる集合装置であって、前記対象部材の前記脚部を支持する支持部と、前記支持部とは離間して設けられた基部とを有する複数の支持アームと、前記基部を案内するガイド部と、前記複数の支持アームそれぞれの前記基部を、前記ガイド部の形状に沿って移動させる移動部と、を備え、前記ガイド部は、第1の円弧状に形成されて、前記第1の円弧の径方向において前記支持部を前記基部より外側に位置した状態で、前記複数の支持アームのそれぞれの前記基部を前記第1の円弧の周方向に移動可能にガイドする第1ガイド部と、前記ガイド部を挟んで曲率中心が前記第1の円弧の曲率中心の反対側にあって第2の円弧状に形成されて、前記第1ガイド部に連結され、前記複数の支持アームのそれぞれの前記基部を、前記第2の円弧の周方向に移動可能にガイドする第2ガイド部と、を備えることを特徴とする。
本発明では、第1ガイド部は、支持部を基部より外側に位置した状態で複数の支持アームのそれぞれの基部をガイドし、第2ガイド部は、支持部を基部より内側に位置した状態で複数の支持アームのそれぞれの基部をガイドする。従って、第1ガイド部では、支持アームの基部が所定長さ移動した場合に、基部よりも外側にある支持部の移動長さは、前記所定長さより長い。これに対し、第2ガイド部では、支持アームの基部が前記所定長さ移動した場合に、基部よりも内側にある支持部の移動長さは、前記所定長さより短い。このため、複数の支持アームを第1ガイド部から第2ガイド部に移動させると、隣り合う支持アームの支持部同士の間隔が狭くなる。
本発明によれば、支持部は、対象部材の脚部を支持しているので、隣り合う支持アームの支持部同士の間隔を狭くすることで、隣り合う対象部材の脚部同士の間隔を狭くすることができる。これにより、複数の対象部材を、第1ガイド部にガイドされた場合よりも小さい範囲で集合させることができる。
また、第2ガイド部の曲率半径を変えると、第1ガイド部から第2ガイド部に移動した後の隣り合う支持アームの支持部同士の間隔が変わる。従って、第2ガイド部の曲率半径を変えることで、複数の対象部材を所望の範囲で集合させることができ、例えば、複数の対象部材の連結部が重なるように集合させることができる。
さらに、前記第1ガイド部及び前記第2ガイド部は溝により形成され、前記基部は、前記溝を転動するローラにより形成されていることが好ましい。
この構成によれば、例えば基部が回転不能なシャフトにより構成されているものに比べて、支持アームの移動時に摩擦が少なくなるため、ガタツキを抑制することができる。
また、前記支持アームは、隣り合う前記支持アームの前記ローラと連結する連結部を備えることが好ましい。
この構成によれば、隣り合う支持アーム同士を連結した状態で移動させることができるので、集合させたときの複数の支持アームの位置ずれを抑制することができる。
さらに、前記支持アームを上下方向で挟持する挟持部を備えることが好ましい。
この構成によれば、支持アームの上下方向の位置ズレを抑制することができる。
また、前記支持部は、2本の前記脚部の一方を支持する第1支持部と、2本の前記脚部の他方を支持する第2支持部と、を備えることが好ましい。
この構成によれば、対象部材の2本の脚部の両方を支持するので、対象部材を安定して確実に支持することができる。
さらに、前記脚部が前記支持部から抜け出るのを防止する抜出防止機構を備えることが好ましい。
この構成によれば、対象部材の脚部が支持部から抜け出るのを防止することができる。
また、前記支持部は、2本の前記脚部の一方を支持する第1支持部と、2本の前記脚部の他方を支持する第2支持部と、を備え、抜出防止機構は、前記第1支持部と前記第2支持部との間に設けられ、前記脚部の一方と前記脚部の他方とに当接する押さえ板を備えることが好ましい。
この構成によれば、簡単な構造で、対象部材の脚部が支持部から抜け出るのを防止することができる。
さらに、前記複数の支持アームのそれぞれの前記支持部を所定位置で位置決めする位置決め部を備えることが好ましい。
この構成によれば、支持アームの支持部を所定位置で位置決めすることができ、対象部材も所定位置で位置決めすることができる。
本発明の集合方法は、2本の脚部と2本の前記脚部を連結する連結部とを有する複数の対象部材を集合させる集合方法であって、前記対象部材の脚部を支持する支持部と、前記支持部とは離間して設けられた基部とを有する複数の支持アームにより前記対象部材を支持する支持工程と、前記基部を案内するガイド部に設けられ、第1の円弧状に形成され、前記第1の円弧の径方向において前記支持部を前記基部より外側に位置した状態で、前記複数の支持アームのそれぞれの前記基部を前記第1の円弧の周方向に移動可能にガイドする第1ガイド部により前記複数の支持アームを配置する配置工程と、前記ガイド部に設けられ、前記ガイド部を挟んで曲率中心が前記第1の円弧の曲率中心の反対側にあって第2の円弧状に形成されて、前記第1ガイド部に連結され、前記複数の支持アームのそれぞれの前記基部を、前記第2の円弧の周方向に移動可能にガイドする第2ガイド部に、前記複数の支持アームそれぞれの前記基部を移動させることで、前記複数の支持アームを集合させて前記複数の対象部材を集合させる集合工程と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、配置工程では、第1ガイド部は、支持部を基部より外側に位置した状態で複数の支持アームのそれぞれの基部をガイドし、集合工程では、第2ガイド部は、支持部を基部より内側に位置した状態で複数の支持アームのそれぞれの基部をガイドするので、集合工程で、第1ガイド部から第2ガイド部に複数の支持アームを移動させると、隣り合う支持アームの支持部同士の間隔を狭くすることができる。支持部は、対象部材の脚部を支持しているので、隣り合う支持アームの支持部同士の間隔を狭くすることで、隣り合う対象部材の脚部同士の間隔を狭くすることができる。これにより、複数の対象部材を小さい範囲で集合させることができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
先ず、回転電機の構造の一例について説明する。
図1及び図2に示すように、電動機や発電機などの回転電機は、円筒状に形成されたステータ1と、ステータ1の内側に回転自在に配置されたロータ(図示せず)とを備える。
ステータ1は、ステータコア2と、コイル3とを備える。ステータコア2は、円筒形状であり、回転軸方向に貫通する複数のスロット2aが周方向に間隔を存して複数設けられている。各スロット2aは、ステータコア2の径方向断面形状がステータコア2の中心側から径方向に向かって放射状に延びるように形成されており、ステータコア2に形成されたスリット2bを介してステータコア2の内周面に連通している。
コイル3は、図3に示すコイルセグメント4をスロット2aに一方から挿入し、スロット2aの他方から突出した突出部分を周方向に捩り曲げて溶接することにより構成される。
コイルセグメント4は、複数本、実施形態では4本の断面長方形状の導体(平角線の導線)を幅の広い方の面が対向するように1列に整列させて1つの束にしてU字状に形成したものであり、一対の脚部4a,4aと、両脚部4a,4aの一方端(図では上端)を連結する頭部4bとからなる。
なお、コイルセグメント4は、複数の平角線を幅方向に整列させた束であればよく、例えば、複数の平角線を幅の狭い方の面が対向するように1列に整列させたものであってもよい。
頭部4bの中央には、平角線の整列方向にS字状に湾曲するS字状部4cが形成されている。また、頭部4bは、その中央(S字状部4cの中央)から両脚部4a,4aに向かって下方に傾斜している。コイルセグメント4の脚部4aは、対応するスロット2aに一方から挿入されている。スロット2aの他方からは、コイルセグメント4の脚部4aが突出している。
スロット2aの他方から突出した脚部4aの突出部分4dは、図4Aに示すように、曲げ装置(図示せず)によりステータコア2の周方向に曲げられ、対応する突出部分4dの先端部4e同士が溶接装置(図示せず)により溶接される。このようにして、径方向に8層(8本)のコイルセグメント4が積層配置されたステータ1が完成する。ここでは、径方向の内側から外側に向かって、1層、2層、・・・、8層の順に並んでいる。
なお、本実施形態のコイル3は、U相、V相、W相からなる3相コイルであり、各スロット2aに挿入されるコイルセグメント4の脚部4aは、周方向に、U相、U相、V相、V相、W相、W相の順に並ぶ。図4Bでは、3つの相のうちの1相のコイル(例えば、U相コイル)のみを示している。
[集合装置]
次に、図5及び図6に示すように、複数、例えば18本のコイルセグメント4を、集合させる集合装置10について説明する。
次に、図5及び図6に示すように、複数、例えば18本のコイルセグメント4を、集合させる集合装置10について説明する。
集合装置10は、外周部が円弧状の第1配置部11と、外周部が円弧状の第2配置部12と、第1配置部11及び第2配置部12により配置される18本の支持アーム13とを備える。第1配置部11及び第2配置部12は、ベース(図示せず)に取り付けられている。18本の支持アーム13は、それぞれコイルセグメント4を支持する。
第1配置部11は、18本の支持アーム13を扇状に配置し(図5参照)、第2配置部12は、18本の支持アーム13を集合するように配置する(図6参照)。なお、本実施形態では、第1配置部11及び第2配置部12は、一体的に形成されているが、別体として設けてもよい。
集合装置10は、支持アーム13を第1配置部11における反時計方向D1に送り出す送り出し部14と、第1配置部11及び第2配置部12の上部を覆う上カバー15と、制御装置16(図14参照)とを備える。制御装置16は、集合装置10を統括的に制御する。上カバー15を取り付けると、第1配置部11及び第2配置部12と、上カバー15との間で支持アーム13は挟持される。これにより、支持アーム13の上下方向のガタツキが抑制される。
本実施形態では、18本の支持アーム13のうち、図5において最も反時計方向D1側にある支持アーム13を、第1の支持アーム13と称し、第1の支持アーム13の時計方向D2側で第1の支持アーム13にリンクする支持アーム13を、第2の支持アーム13と称し、図5において最も時計方向D2側にある支持アーム13を、第18の支持アーム13と称する。
図7及び図8に示すように、第1配置部11には、第1配置部11の円中心を回転中心として、支持アーム13を反時計方向D1に回転可能にガイドする円弧状で溝形状の第1ガイド部11aが形成されている。また、第1配置部11には、送り出し部14の本体部14aが挿入される開口11bが形成されている。
第2配置部12には、第2配置部12の円中心を回転中心として、支持アーム13を時計方向D2に回転可能にガイドする円弧状の第2ガイド部12aが形成されている。第2ガイド部12aは、第1ガイド部11aに連続して形成されている。
支持アーム13は、第1アーム部13aと、第1アーム部13aの一端部に連設された第2アーム部13bとを備える。第1アーム部13aには、コイルセグメント4の一方の脚部4aが挿入される凹部が形成された第1ホルダ13cが形成されている。
第2アーム部13bには、コイルセグメント4の他方の脚部4aが挿入される凹部が形成された第2ホルダ13dが形成されている。なお、第1ホルダ13cと第2ホルダ13dとは、少なくとも一方を形成すればよい。
第1アーム部13aの他端部は、第1板部13eと第2板部13fとが形成されている。第1板部13eは、第2板部13fより下方に形成されており、第1板部13eと第2板部13fとは、段付き状に形成されている。
第1板部13eの底面には、ローラ形状を有する基部21が反時計方向D1及び時計方向D2に回転可能に取り付けられている。第1板部13eの上面には、基部21と同軸であるリンクシャフト22が立設されている。
第2板部13fには、隣り合う支持アーム13の第1板部13eに設けられたリンクシャフト22が挿入されるリンク孔13gが形成されている。リンクシャフト22が隣り合う支持アーム13のリンク孔13gに挿入されると、隣り合う支持アーム13同士はリンクして一緒に動く状態となる。本実施形態では、18本の支持アーム13は、隣り合うもの同士でリンクした状態となっている。
図8は、第11〜第18の支持アーム13が、隣り合うもの同士でリンクした状態でセットされ、第10の支持アーム13を、第11の支持アーム13にリンクするようにセットする状態を示している。
送り出し部14は、第1配置部11の第1ガイド部11aと同軸を回転中心として回転可能に設けられた本体部14aと、第1配置部11の径方向に延びるアーム部14bと、押圧ローラ14cとを備える。押圧ローラ14cは、アーム部14bの先端部下面に回転可能に取り付けられている。本体部14aは、モータ35(図14参照)により回転される。モータ35は、制御装置16により駆動が制御される。
本体部14aは、第1配置部11の開口11bに回転可能に挿入されている。押圧ローラ14cは、第1ガイド部11aに挿入されてガイドされる。
図8及び図9に示すように、第1アーム部13aの底面と第2ホルダ13dの底面とには、それぞれ位置決め凹部13hが形成されている。
集合装置10は、1本の支持アーム13を挿入位置(図5における第1の支持アーム13が配置された位置)に位置決めする挿入位置決め部25と、18本の支持アーム13を保持位置(図6における第1〜第18の支持アーム13が配置された位置)に位置決めする保持位置決め部26とを備える。なお、図7では、挿入位置決め部25及び保持位置決め部26の図示を省略している。
挿入位置決め部25は、挿入位置決め板25aと、挿入位置決め板25aに立設された2本のテーパ状の挿入位置決めピン25bとを備える。挿入位置決め部25は、モータやギヤ等を有する挿入移動機構27(図14参照)により、上下方向に移動される。挿入位置決めピン25bは、挿入位置にある支持アーム13の位置決め凹部13hに挿入される。
挿入移動機構27は、制御装置16により駆動が制御される。制御装置16は、通常時には、挿入位置決めピン25bが位置決め凹部13hに挿入されないように、挿入位置決め部25を下方に移動させておく。なお、挿入位置決め部25及び挿入移動機構27は設けないようにしてもよい。
保持位置決め部26は、保持位置決め板26aと、保持位置決め板26aに立設された36本のテーパ状の保持位置決めピン26bとを備える。保持位置決め部26は、モータやギヤ等を有する保持移動機構28(図14参照)により、上下方向に移動される。保持位置決めピン26bは、18本の支持アーム13が保持位置(図6参照)にあるときに、18本の支持アーム13それぞれの位置決め凹部13hに挿入される。
保持移動機構28は、制御装置16により駆動が制御される。制御装置16は、通常時には、保持位置決めピン26bが位置決め凹部13hに挿入されないように、保持位置決め部26を下方に移動させておく。なお、保持位置決め部26及び保持移動機構28は、設けないようにしてもよい。
図9に示すように、集合装置10には、第1ホルダ13cに挿入された脚部4aと、第2ホルダ13dに挿入された脚部4aとが、第1ホルダ13c及び第2ホルダ13dから抜け出るのを防止する抜出防止板31が設けられている。抜出防止板31は、第1ホルダ13c及び第2ホルダ13dの間を通るような円弧状で形成されている。なお、図8では、抜出防止板31の図示を省略している。
第1ホルダ13c及び第2ホルダ13dに挿入されたそれぞれの脚部4aが、第1配置部11の径方向に移動した場合にも、脚部4aは、抜出防止板31に当接する。これにより、脚部4aが、第1ホルダ13c及び第2ホルダ13dから抜け出るのが防止される。なお、抜出防止板31は設けないようにしてもよい。
図10に示す初期状態では、第1の支持アーム13は、コルセグメント搬送装置(図示せず)により搬送されたコイルセグメント4が挿入される挿入位置に位置する。
制御装置16によりモータ35が駆動され、送り出し部14の本体部14aが反時計方向D1に回転されると、押圧ローラ14cは、第1配置部11の第1ガイド部11aに沿って反時計方向D1に転動し、第18の支持アーム13の基部21を反時計方向D1に押圧する。
第18の支持アーム13の基部21は、反時計方向D1に押圧されると、第1配置部11の第1ガイド部11aに沿って反時計方向D1に転動し、第18の支持アーム13は、反時計方向D1に回転する。
第18の支持アーム13が、反時計方向D1に回転すると、第18の支持アーム13にリンクされた第17の支持アーム13も反時計方向D1に回転する。同様に、第16〜第1支持アーム13も反時計方向D1に回転する。
[コイルセグメント集合]
集合装置10を用いて、複数(18本)のコイルセグメント4を、ステータコア2のスロットのスロット2aに対応した位置に集合させる場合、先ず、制御装置16は、図9及び図10に示すように、第1の支持アーム13が挿入位置に位置するようにセットする。なお、図10〜図13では、上カバー15の図示を省略している。
集合装置10を用いて、複数(18本)のコイルセグメント4を、ステータコア2のスロットのスロット2aに対応した位置に集合させる場合、先ず、制御装置16は、図9及び図10に示すように、第1の支持アーム13が挿入位置に位置するようにセットする。なお、図10〜図13では、上カバー15の図示を省略している。
次に、制御装置16は、挿入移動機構27を駆動して、挿入位置決め部25を上方に移動し、挿入位置決めピン25bを、挿入位置にある支持アーム13(第1の支持アーム13)の位置決め凹部13hに挿入する(位置決め制御)。これにより、第1の支持アーム13を挿入位置に位置決めすることができる。制御装置16は、挿入位置決めピン25bが、挿入位置にある第1の支持アーム13の位置決め凹部13hに挿入された位置決め状態を、所定時間(例えば、1秒)維持する(維持制御)。
第1の支持アーム13が位置決め状態となる1秒の間に、コイルセグメント搬送装置は、コイルセグメント4を搬送し、一対の脚部4a,4aを第1の支持アーム13の第1ホルダ13c及び第2ホルダ13dに挿入する(挿入制御)。
制御装置16は、位置決め状態を1秒維持した後、挿入移動機構27を駆動して、挿入位置決め部25を下方に移動し、挿入位置決めピン25bを、挿入位置にある支持アーム13(第1の支持アーム13)の位置決め凹部13hから抜く(抜去制御)。
次に、制御装置16は、モータ35を駆動して、送り出し部14を、図10に示す位置から図11に示す位置まで設定角度(例えば、15°)回転する(回転制御)。これにより、第2の支持アーム13は、挿入位置まで回転する。
次に、制御装置16は、第2の支持アーム13に対して上記位置決め制御を行う。これにより、第2の支持アーム13を挿入位置に位置決めすることができる。そして、上記維持制御を行う。
第2の支持アーム13が位置決め状態となる1秒の間に、コイルセグメント搬送装置は、第2の支持アーム13に対して上記挿入制御を行う(挿入制御)。
そして、制御装置16は、上記抜去制御を行う。これにより、第2の支持アーム13は回転可能となる。
次に、制御装置16は、図12に示すように、第3の支持アーム13に対して、上記回転制御、上記位置決め制御、上記維持制御、及び上記抜去制御を行う。コイルセグメント搬送装置は、上記維持制御を行っている間に、第3の支持アーム13に対して、上記挿入制御を行う。
次に、制御装置16は、図13に示すように、第4の支持アーム13に対して、上記回転制御、上記位置決め制御、上記維持制御、及び上記抜去制御を行う。コイルセグメント搬送装置は、上記維持制御を行っている間に、第4の支持アーム13に対して、上記挿入制御を行う。
図12及び図13に示す状態では、第1の支持アーム13及び第2の支持アーム13は、基部21が第2配置部12の第2ガイド部12aに沿って転動することで、時計方向D2に回転する。本実施形態では、第1〜第18の支持アーム13のそれぞれの基部21を、第1ガイド部11a及び第2ガイド部12aの形状に沿って移動させる移動部は、送り出し部14とモータ35とを備えて構成されている。
図12及び図13に示す状態では、第1ホルダ13c及び第2ホルダ13dは、基部21よりも、第2ガイド部12aの径方向における内側に位置する。従って、第1の支持アーム13及び第2の支持アーム13が時計方向D2に回転すると、第1の支持アーム13の第1ホルダ13c及び第2ホルダ13dと、第2の支持アーム13の第1ホルダ13c及び第2ホルダ13dとが近づく。
図13に示す状態では、第1の支持アーム13により支持されたコイルセグメント4の頭部4bと、第2の支持アーム13により支持されたコイルセグメント4の頭部4bとが重なる。
制御装置16は、第5〜第18の支持アーム13に対しても、上記回転制御、上記位置決め制御、上記維持制御、及び上記抜去制御を行う。コイルセグメント搬送装置は、第5〜第18の支持アーム13に対しても、上記挿入制御を行う。これにより、第1〜第18の支持アーム13の全てでコイルセグメント4を支持した状態となる。この状態から更に、制御装置16は、モータ35を駆動して、送り出し部14を設定角度(例えば、30°)回転する。これにより、図15に示すように、第1〜第18の支持アーム13のそれぞれにより支持されたコイルセグメント4が、重なるように集合される。
次に、制御装置16は、保持移動機構28を駆動して、保持位置決め部26を上方に移動し、36本の保持位置決めピン26bを、第1〜18の支持アーム13のそれぞれに2個ずつ形成された計36個の位置決め凹部13hに挿入する。これにより、第1〜第18の支持アーム13は保持位置に位置決めされ、第1〜第18の支持アーム13に支持されたコイルセグメント4も位置決めされる。この位置決めされた位置は、ステータコア2のスロット2aに対応した位置となる。
コイルセグメント組み付け装置(図示せず)は、重なるように集合された18本のコイルセグメント4を保持して搬送し、脚部4aをステータコア2のスロット2aに挿入する。
集合装置10により集合された18本のコイルセグメント4は、スロット2aに対応した位置に位置決めされているので、18本のコイルセグメント4をスロット2aに確実に挿入することができる。
なお、上記実施形態では、第1ガイド部11a及び第2ガイド部12aにより基部21をガイドしているが、孔により凸部をガイドする構造や、凸部により孔や溝をガイドする構造(例えば、レールとそのレールを挟み込む2つのローラ)でもよい。
上記実施形態では、モータ35により回転される送り出し部14により、第1〜第18の支持アーム13のそれぞれの基部21を、第1ガイド部11a及び第2ガイド部12aの形状に沿って移動させているが、これに限定されることなく、基部21を移動させる構造は適宜変更可能であり、例えば、第1の支持アーム13に連結した連結部を、第1ガイド部11a及び第2ガイド部12aの形状に沿って移動させることで、第1〜第18の支持アーム13を引っ張るようにしてもよい。
上記実施形態では、隣り合う支持アーム13同士をリンクさせているが、リンクさせないようにしてもよい。
上記実施形態では、第1配置部11及び第2配置部12と上カバー15との間で支持アーム13を挟持しているが、挟持しないようにしてもよい。
上記実施形態では、U字状のコイルセグメント4を重ねて集合させる集合装置に本発明を実施しているが、2本の脚部と2本の脚部を連結する連結部とを有する対象部材を集合させる集合装置であれば実施可能である。例えば、H字状やV字状の対象部材を集合させる集合装置に実施してもよい。
1…ステータ、2…ステータコア、2a…スロット、2b…スリット、3…コイル、4…コイルセグメント、4a…脚部、4b…頭部、10…集合装置、11…第1配置部、11a…第1ガイド部、12a…第2ガイド部、12…第2配置部、13…支持アーム、13c…第1ホルダ、13d…第2ホルダ、14…送り出し部、15…上カバー、16…制御装置、21…基部、22…リンクシャフト、25…挿入位置決め部、26…保持位置決め部、31…抜出防止板
Claims (9)
- 2本の脚部と前記2本の脚部を連結する連結部とを有する複数の対象部材を集合させる集合装置であって、
前記対象部材の前記脚部を支持する支持部と、前記支持部とは離間して設けられた基部とを有する複数の支持アームと、
前記基部を案内するガイド部と、
前記複数の支持アームそれぞれの前記基部を、前記ガイド部の形状に沿って移動させる移動部と、
を備え、
前記ガイド部は、
第1の円弧状に形成されて、前記第1の円弧の径方向において前記支持部を前記基部より外側に位置した状態で、前記複数の支持アームのそれぞれの前記基部を前記第1の円弧の周方向に移動可能にガイドする第1ガイド部と、
前記ガイド部を挟んで曲率中心が前記第1の円弧の曲率中心の反対側にあって第2の円弧状に形成されて、前記第1ガイド部に連結され、前記複数の支持アームのそれぞれの前記基部を、前記第2の円弧の周方向に移動可能にガイドする第2ガイド部と、を備えることを特徴とする集合装置。 - 請求項1に記載の集合装置において、
前記第1ガイド部及び前記第2ガイド部は溝により形成され、
前記基部は、前記溝を転動するローラにより形成されていることを特徴とする集合装置。 - 請求項2に記載の集合装置において、
前記支持アームは、隣り合う前記支持アームの前記ローラと連結する連結部を備えることを特徴とする集合装置。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の集合装置において、
前記支持アームを上下方向で挟持する挟持部を備えることを特徴とする集合装置。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の集合装置において、
前記支持部は、2本の前記脚部の一方を支持する第1支持部と、2本の前記脚部の他方を支持する第2支持部と、を備えることを特徴とする集合装置。 - 請求項1〜5のいずれか1項に記載の集合装置において、
前記脚部が前記支持部から抜け出るのを防止する抜出防止機構を備えることを特徴とする集合装置。 - 請求項6に記載の集合装置であって、
前記支持部は、2本の前記脚部の一方を支持する第1支持部と、2本の前記脚部の他方を支持する第2支持部と、を備え、
前記抜出防止機構は、前記第1支持部と前記第2支持部との間に設けられ、前記脚部の一方と前記脚部の他方との間に配置される抜出防止板を備えることを特徴とする集合装置。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の集合装置において、
前記複数の支持アームのそれぞれの前記支持部を予め設定した位置で位置決めする位置決め部を備えることを特徴とする集合装置。 - 2本の脚部と2本の前記脚部を連結する連結部とを有する複数の対象部材を集合させる集合方法であって、
前記対象部材の脚部を支持する支持部と、前記支持部とは離間して設けられた基部とを有する複数の支持アームにより前記対象部材を支持する支持工程と、
前記基部を案内するガイド部に設けられ、第1の円弧状に形成され、前記第1の円弧の径方向において前記支持部を前記基部より外側に位置した状態で、前記複数の支持アームのそれぞれの前記基部を前記第1の円弧の周方向に移動可能にガイドする第1ガイド部により前記複数の支持アームを配置する配置工程と、
前記ガイド部に設けられ、前記ガイド部を挟んで曲率中心が前記第1の円弧の曲率中心の反対側にあって第2の円弧状に形成されて、前記第1ガイド部に連結され、前記複数の支持アームのそれぞれの前記基部を、前記第2の円弧の周方向に移動可能にガイドする第2ガイド部に、前記複数の支持アームそれぞれの前記基部を移動させることで、前記複数の支持アームを集合させて前記複数の対象部材を集合させる集合工程と、
を備えることを特徴とする集合方法。
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