JP6628978B2 - 防災システム - Google Patents

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本発明は、防災システムに関する。
従来から、監視領域における異常発生を監視するための防災システムが普及している。例えば、この防災システムは、非常ベルの如き鳴動機と、感知器や発信機の如き異常出力機とを、受信機に接続して構成されており、感知器によって監視領域の異常が検知された場合や発信機が操作された場合には、これら感知器や発信機からの出力に基づいて、受信機が鳴動機を鳴動させるように構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−041545号公報
ところが、上記従来の防災システムにおいては、監視領域に設置された感知器や発信機の如き異常出力機からの出力のみに基づいて鳴動機を鳴動させていたので、感知器や発信機で検知等することができない種類の異常については、鳴動機を鳴動させることができず、報知することができなかった。そこで、従来の防災システムに対して、警報信号受信装置を加えた防災システムが提案されている。この提案されている防災システムにおいては、感知器や発信機で検知等することができない種類の異常を警報信号受信装置によって検知し、当該検知結果に基づいて鳴動機を鳴動させることにより、感知器や発信機で検知等することができない種類の異常についても、報知することが可能となっている。
しかしながら、この提案されている防災システムにおいては、異常の種類に関わらず鳴動機としての非常ベルを単に鳴動させることにより、異常の発生を報知していたので、監視領域おけるユーザが災害の種類を特定することができないために、防災のための行動に関する判断が遅れてしまい、当該ユーザによる防災のための初動が遅れてしまったり、かえって混乱が引きおこされてしまったりする可能性があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、災害の種類に応じた適切な鳴動態様にて鳴動音を出力して、災害を適切に報知することが可能になる、防災システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の防災システムは、鳴動システムを制御して、災害を報知するための防災システムであって、所定の監視領域を監視する火災感知器と、前記火災感知器と接続する受信機と、災害を警戒するための警報信号を受信する警報信号受信手段と、前記警報信号受信手段が受信した前記警報信号と前記受信機からの信号に基づいて、警戒するべき災害の種類を特定する種類特定手段と前記種類特定手段の特定結果に基づいて、前記鳴動システムの鳴動態様を特定する鳴動態様特定手段と、前記鳴動態様特定手段が特定した前記鳴動態様にて鳴動音が出力されるように、前記鳴動システムを制御する出力制御手段と、を備え、前記鳴動システムは、第1鳴動音を出力する第1鳴動機と、前記第1鳴動音とは異なる鳴動音である第2鳴動音を出力する第2鳴動機と、を有し、前記出力制御手段は、前記鳴動態様特定手段の特定結果に基づいて、前記第1鳴動機又は前記第2鳴動機を制御し、前記第1鳴動機と前記第2鳴動機は、前記受信機から前記監視領域ごとに引き出される同一の回線に接続されており、前記第1鳴動機及び前記第2鳴動機は、電源からの駆動電流が供給された場合に前記第1鳴動音及び前記第2鳴動音を出力するように構成されており、前記出力制御手段は、前記鳴動態様特定手段の特定結果に基づいて、前記第1鳴動機又は前記第2鳴動機に前記駆動電流が供給されるように、前記回線に前記駆動電流を供給し、前記第1鳴動機及び前記第2鳴動機は、前記駆動電流を供給するための第1電路及び第2電路の間において、互いに並列に接続されており、前記第1電路側からの第1方向の前記駆動電流が前記第1鳴動機に供給されるように、記第1電路及び前記第2電路の間において整流する第1整流回路と、前記第2電路側からの第2方向の前記駆動電流が前記第2鳴動機に供給されるように、前記第1電路及び前記第2電路の間において整流する第2整流回路と、を備え、前記出力制御手段は、前記鳴動態様特定手段の特定結果に基づいて、前記駆動電流の方向を制御する。
請求項に記載の防災システムは、請求項に記載の防災システムにおいて、災害の警戒を解除するための解除信号を受信する解除信号受信手段と、前記解除信号受信手段が前記解除信号を受信した場合に、鳴動音の出力が停止するように、前記鳴動システムを制御する停止制御手段とを備える。
請求項に記載の防災システムは、請求項に記載の防災システムにおいて、鳴動音が出力されるように前記出力制御手段が制御してから所定時間が経過した後、鳴動音の出力が停止するように、前記鳴動システムを制御する停止制御手段を備える。
請求項1に記載の防災システムによれば、警戒するべき災害の種類に基づいて特定された鳴動態様にて鳴動音が出力されるように、鳴動システムの鳴動を制御するので、例えば、災害の種類に応じた適切な鳴動態様において鳴動音を出力して、災害を適切に報知することが可能になる。従って、例えば、鳴動音の鳴動態様に基づいて、災害の種類を特定することができるので、災害の種類に応じて防災のための適切な行動を把握することができ、防災のための初動を迅速にとることが可能となり、混乱が引き起こされるのを防止することが可能となる。
また、警戒するべき災害の種類に基づいて特定された鳴動態様に基づいて、第1鳴動音を出力する第1鳴動機、又は、第2鳴動音を出力する第2鳴動機を制御するので、例えば、鳴動機を切り替えるという比較的単純な制御により適切な鳴動音を出力することができ、誤制御を防止して、警戒するべき災害の種類に応じた適切な鳴動音を確実に出力することが可能となる。
また、第1鳴動機及び前記第2鳴動機が、電源からの駆動電流が供給された場合に第1鳴動音及び第2鳴動音を出力するように構成されているので、例えば、鳴動機に駆動電流を供給するという比較的単純な制御により適切な鳴動音を出力することができ、誤制御を防止して、警戒するべき災害の種類に応じた適切な鳴動音を確実に出力することが可能となる。
また、既存の防災システムに対して第1整流回路及び第2整流回路等の比較的単純な電気回路を追加することにより、複数の鳴動機を制御することができるので、例えば、鳴動システムを制御するための防災システムを提供するコストを低減させることができる。
請求項に記載の防災システムによれば、解除信号受信手段が解除信号を受信した場合に、鳴動音の出力が停止するように、鳴動システムの鳴動を制御するので、例えば、適切なタイミングで鳴動音の出力を停止することができ、鳴動音が鳴動し続けることにより煩わしくなったり、かえって混乱が引き起こされたりするのを防止することができる。
請求項に記載の防災システムによれば、鳴動音が出力されるように出力制御手段が制御してから所定時間が経過した後、鳴動音の出力が停止するように、鳴動システムの鳴動を制御するので、例えば、鳴動音が無条件に出力され続けるのを防止することができ、鳴動音が鳴動し続けることにより煩わしくなったり、かえって混乱が引き起こされたりするのを防止することができる。
本発明の実施の形態に係る防災システムの構成を示す概略図である。 受信機の電気的構成を機能概念的に示すブロック図である。 鳴動制御装置の電気的構成を機能概念的に示すブロック図である。 接点群の電気回路図である。 鳴動態様特定情報の一例を示す図である。 防災処理のフローチャートである。 変形例に係る接点群の電気回路図である。
以下、本発明に係る防災システムの実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。ただし、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
〔実施の形態の基本的概念〕
まずは、実施の形態の基本的概念について説明する。実施の形態は、概略的に、防災システムに関するものである。
「防災システム」は、監視領域における異常の発生の有無を監視するためのシステムであり、具体的には、災害を報知するためのシステムであって、少なくとも受信機と、異常出力機と、鳴動システムと、鳴動制御装置とを備えて構成されている。この監視領域の設定対象は任意であり、例えば、集合住宅、オフィスビス、あるいは商業施設等の建築物を含む。「受信機」は、複数台の感知器に基づいて所定処理を行う受信手段(火災受信盤)であり、例えば、管理室に設置されている。「異常出力機」は、監視領域の異常発生を報知するための異常出力を行う機器であり、感知器や発信機が該当する。「感知器」は、監視領域における異常の発生の有無を感知する感知手段であり、例えば、煙や熱を感知する火災感知器、ガスを感知するガス漏れ感知器、あるいは人体を感知する人感センサが該当する。「発信機」は、押しボタンスイッチを備えて構成されており、この押しボタンスイッチがユーザによって押圧操作された場合に異常出力を行う起動装置である。本実施の形態においては、異常出力機が火災感知器である場合について説明する。「鳴動システム」は、異常発生を監視領域に報知するために鳴動する音響システムであり、例えば、非常ベル、サイレン、スピーカ等の鳴動機のうちの少なくとも2種類の鳴動機を含むシステムが該当する。本実施の形態においては、鳴動システムが非常ベル及びスピーカを含むシステムである場合について説明する。「鳴動制御装置」は、異常出力機から出力された異常信号又は警報信号受信装置から出力された警報信号に基づいて災害の種類を特定し、当該特定結果に基づいて鳴動システムを制御する鳴動制御手段である。「警報信号受信装置」は、外部警報信号を受信して警報信号を出力したり、外部解除信号を受信して解除信号を出力したりする信号送受信手段である。なお、これら防災システムを構成する各部の祖互間の接続方式は任意であり、有線と無線のいずれを用いて接続を行ってもよい。この実施の形態では、防災システムがいわゆるP型システムとして構成されており、受信機と異常出力機とが幹線を介して相互に有線接続されており、受信機と鳴動システムとがベル線を介して有線接続されている場合を例示する。
「外部警報信号」は、災害を警戒するために監視領域の外部から出力される信号であり、種類や目的は任意であり、監視領域とは無関係な異常に関する信号であってもよいが、本実施の形態においては、監視領域に影響を与え得る異常が予測される場合や実際に発生した場合に出力される信号であるものとする。このような外部警報信号としては、例えば、地震、津波、竜巻、台風、落雷、豪雨、土砂崩れ、あるいは紛争のような天災又は人災等の災害に関する、発生予報、発生警報、避難勧告、避難命令等の信号を挙げることができる。また、「警報信号」は、外部警報信号に対応する信号であって、外部警報信号が伝達する情報と同一の情報を伝達する信号である。また、「外部解除信号」は、災害を警戒する必要が無くなったことを報知するために、監視領域の外部から出力される信号であり、種類や目的は任意であり、監視領域とは無関係な異常に関する信号であってもよいが、本実施の形態においては、例えば、地震、津波、竜巻、台風、落雷、豪雨、土砂崩れ、あるいは紛争のような天災又は人災等の災害に関する、発生予報、発生警報、避難勧告、避難命令等を解除する信号を挙げることができる。また、「解除信号」は、外部解除信号に対応する信号であって、外部解除信号が伝達する情報と同一の情報を伝達する信号である。本実施の形態においては、外部警報信号及び外部解除信号が、緊急地震速報の信号である場合について説明する。なお、外部警報信号及び警報信号の具体的な構成は任意であるが、例えば、外部警報信号及び警報信号は、緊急地震速報の信号であるのかを識別するための種別識別子を含んで構成される。
〔実施の形態の具体的内容〕
次に、実施の形態の具体的内容について説明する。
(構成)
まず、実施の形態に係る防災システムの構成について説明する。図1は、実施の形態に係る防災システムの構成を示す概略図である。この図1に示すように、防災システム1は、建築物100に設けられているシステムであり、受信機10、感知器群20、鳴動システム30、鳴動制御装置40、及び警報信号受信装置50を備えて構成されている。感知器群20は受信機10に対して幹線2を介して図示のように接続されている。鳴動システム30は受信機10に対してベル線3を介して図示のように接続されている。なお、感知器群20については、従来と同様に構成することができるので、その概要のみを説明し、詳細な説明を省略する。また、幹線2は、実際には個別に監視する監視領域毎に一対ずつ設けられるリード線として構成されており、ベル線3は、実際には一対のリード線(つまり、後述する図4の第1電路3a及び第2電路3b)として構成されているが、図1では簡略化して1本の線路として示す。
(構成−受信機)
最初に、受信機10の構成について説明する。図2は、受信機10の電気的構成を機能概念的に示すブロック図である。この図2に示すように、受信機10は、入力部11、出力部12、通信部13、幹線端子14、ベル線端子15、記憶部16、及び制御部17を備えている。
(構成−受信機−入力部)
入力部11は、受信機10の動作に必要な情報の入力を受け付ける入力手段であり、例えば、タッチパネル、スイッチ、及び外部入力端子を備える。受信機10のユーザは、例えば、タッチパネルやスイッチを介して、出力部12に監視状態を表示すべき監視区画を切り替えたり、警報出力を停止させたり、あるいは、これらの情報を任意の外部機器から外部入力端子を介して入力することができる。
(構成−受信機−出力部)
出力部12は、受信機10の動作に必要な情報の出力を行う出力手段であり、例えば、スピーカ、ディスプレイ、表示灯、及び外部出力端子を備える。受信機10のユーザは、例えば、警報音をスピーカを介して出力させたり、監視区画の監視状態をディスプレイや表示灯を介して出力させたり、あるいは、これらの情報を任意の外部機器に対して外部出力端子を介して移報出力することができる。
(構成−受信機−通信部)
通信部13は、鳴動制御装置40及び警報信号受信装置50との通信を行う通信手段であって、特に、後述する解除信号を受信する解除信号受信手段であり、例えば、鳴動制御装置40と通信したり警報信号受信装置50からの警報信号を無線にて受信したりするためのアンテナや復調を行うための復調部を備える。
(構成−受信機−幹線端子)
幹線端子14は、幹線2を接続するための接続端子である。この幹線2を介して複数の感知器群20に電力を供給すると共に、この幹線2における電流変化を制御部において検知することで感知器群20からの異常信号(警報信号)を受信することができる。
(構成−受信機−ベル線端子)
ベル線端子15は、ベル線3を接続するための接続端子である。このベル線3を介して鳴動システム30に電力を供給することで、鳴動システム30を制御することができる。
(構成−受信機−記憶部)
記憶部16は、受信機10の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段である。この記憶部16は、例えば、外部記憶装置としてのハードディスク(図示省略)を用いて構成されているが、ハードディスクに代えてあるいはハードディスクと共に、磁気ディスクの如き磁気的記憶媒体、又はDVDやブルーレイディスクの如き光学的記憶媒体を含む、その他の任意の記憶媒体を用いることができる(この点は他の装置や機器の記憶部も同様)。
この記憶部16には、鳴動停止条件特定情報161が記憶されている。この「鳴動停止条件特定情報」161とは、鳴動停止条件を特定するための情報である。「鳴動停止条件」とは、該当した場合に後述する鳴動音を停止させるための条件であり、具体的な条件内容については、所定の法規又はユーザのニーズ等に応じて設定することが可能な条件である。ここでは、例えば、「解除信号を受信したこと」を鳴動停止条件として特定する鳴動停止条件特定情報161が記憶されているものとして、以下説明する。
(構成−受信機−制御部)
制御部17は、受信機10を制御する制御手段である。この制御部17は、具体的には、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのRAMの如き内部メモリを備えて構成されるコンピュータである(この点は他の装置や機器の制御部も同様)。特に、本実施の形態に係る受信機用プログラムは、任意の記憶媒体又はネットワークを介して受信機10にインストールされることで、制御部17の各部を実質的に構成する。
この制御部17は、機能概念的には、電力制御部171を備える。この電力制御部171は、鳴動システム30への電力を制御することにより、当該鳴動システム30を制御する制御手段であり、特に、後述する鳴動音の出力が停止するように鳴動システム30を制御する停止制御手段である。なお、この電力制御部171による具体的な処理内容については後述する。
(構成−感知器群)
次に、図1の感知器群20の構成についてその概要を説明する。感知器群20は、建築物100の各フロアに設置されている感知器21〜26を備えている。ここで、建築物100の各フロアにおける感知器については、各フロアの広さ、間取り等に応じた個数だけ設置されるが、ここでは、「感知器21〜26」は各フロアに設置されている感知器の総称であり、「感知器21〜26の監視領域」は自己が設置されているフロア全体である(例えば、「感知器21の監視領域」は、「建築物100の1階部分のフロア全体」である)ものとして、以下説明する。感知器21〜26各々は、幹線2における自己に対応付けられている不図示の幹線を介して、個別に感知器21〜26に接続されている。感知器21〜26は、自己が設けられている監視領域における火災を感知した場合には、自己の表示灯を点滅又は点灯させる。また感知器21〜26各々は、幹線2における自己に対応する幹線との接点であって、火災の非検知時には開いている幹線との接点を、火災の検知時に閉じることで、異常信号を受信機10に向けて出力する。そして、幹線2における感知器21〜26各々に個別に接続されている幹線において、異常信号が出力された幹線を特定することにより、感知器21〜26における火災を感知した感知器を特定することが可能となる。
(構成−鳴動システム)
次に、鳴動システム30の構成について説明する。鳴動システム30は、非常ベル群31及びスピーカ群32を備えている。
(構成−鳴動システム−非常ベル群)
非常ベル群31は、建築物100の各フロアに設置されている非常ベル311〜316を備えている。ここで、建築物100の各フロアにおける非常ベルについては、各フロアの広さ、間取り等に応じた個数だけ設置されるが、ここでは、「非常ベル311〜316」は各フロアに設置されている非常ベルの総称であるものとして、以下説明する。非常ベル311〜316は、ベル線3を介して受信機10からの鳴動用電力に基づく駆動電流の供給を受けた場合に、ベル音にて鳴動する装置である。ここで、「ベル音」とは、非常ベルから出力される第1の鳴動音であり、具体的には、予め定められた音量、音程及び周期にて出力される音である。そして、非常ベル311〜316については、駆動電流の供給を受けた場合に鳴動する非常ベルであれば、公知の非常ベルを含む任意の非常ベルを用いることができるが、ここでは、例えば、駆動電流により駆動される直流モータを用いて鳴動する公知のモータ式ベルを用いるものとして、以下説明する。
(構成−鳴動システム−スピーカ群)
スピーカ群32は、建築物100の各フロアに設置されているスピーカ321〜326を備えている。ここで、建築物100の各フロアにおけるスピーカについては、各フロアの広さ、間取り等に応じた個数だけ設置されるが、ここでは、「スピーカ321〜326」は、前述の非常ベル311〜316と各フロアにおいて対となるように設置されている、各フロアのスピーカの総称であるものとして、以下説明する。スピーカ321〜326は、ベル線3を介して受信機10からの鳴動用電力に基づく駆動電流の供給を受けた場合に、第2の鳴動音であるオルゴール音にて鳴動する装置である。ここで、「オルゴール音」とは、スピーカから出力される第2の鳴動音であって、「ベル音」とは異なる第2の鳴動音であり、具体的には、予め定められた音量、音程及び周期にて出力される音である。なお、「オルゴール音」としては、報知する災害の種類に応じて任意に設定することが可能であるが、ここでは、緊急地震速報を報知するための音が設定されているものとして、以下説明する。そして、スピーカ321〜326については、駆動電流の供給を受けた場合に鳴動するスピーカであれば、公知のスピーカを含む任意のスピーカを用いることができるが、ここでは、例えば、供給された駆動電流により駆動されて、予め録音されているオルゴール音を出力するアクティブスピーカを用いるものとして、以下説明する。
(構成−鳴動制御装置)
次に、鳴動制御装置40の構成について説明する。図3は、鳴動制御装置40の電気的構成を機能概念的に示すブロック図である。この図3に示すように、鳴動制御装置40は、通信部41、接点群42、記憶部43、及び制御部44を備えている。
(構成−鳴動制御装置−通信部)
通信部41は、受信機10及び警報信号受信装置50との通信を行う通信手段であり、特に、警報信号を受信する警報信号受信手段であって、例えば、受信機10と通信したり警報信号受信装置50からの警報信号を無線にて受信したりするためのアンテナや復調を行うための復調部を備える。
(構成−鳴動制御装置−接点群)
接点群42は、鳴動システム30に駆動電流を供給するための駆動電流供給手段であり、具体的には、鳴動システム30における非常ベル群31又はスピーカ群32に対して駆動電流を供給するための駆動電流供給回路を構成している。この接点群42としては、任意の電気回路を用いることができるが、ここでは、以下に示す電気回路を用いるものとして、説明する。図4は、接点群42の電気回路図である。この図4に示すように、接点群42は、第1電路3a及び第2電路3bとの間において互いに並列に接続されている非常ベル群31又はスピーカ群32に対して駆動電流を供給するための電気回路であり、入力端子T1、T2、第1開閉スイッチSW11、SW12、第2開閉スイッチSW2、切替スイッチSW31、SW32、入力側ダイオードD1、出力側第1ダイオードD21、及び出力側第2ダイオードD22を備える。なお、この接点群42には、駆動電流の値を調整するための所定の電気抵抗も含まれているが、図4においては省略されている。
入力端子T1、T2は、電源としての受信機10から出力された電力(つまり、駆動電流の基となる電力)が供給される入力手段である。受信機10から出力される電力については、交流であっても直流であってもよいが、ここでは、交流の電力が出力されるものとして、以下説明する。
第1開閉スイッチSW11、SW12は、入力端子T1、T2側と非常ベル群31及びスピーカ群32側との間において電路を開閉する開閉手段であり、具体的には、図3の制御部44によって制御されるスイッチであって、互いに連動して動作する連動スイッチである。第2開閉スイッチSW2は、入力側ダイオードD1のアノード及びカソードの間を開閉する開閉手段であり、具体的には、図3の制御部44によって制御されるスイッチである。切替スイッチSW31、SW32は、接点の接続先を切り替える切替手段であり、具体的には、図3の制御部44によって制御されるスイッチであって、互いに連動して動作する連動スイッチである。具体的には、切替スイッチSW31は、接点のT31aの接続先を接点T31b又は接点T31cに切り替えるスイッチであり、切替スイッチSW32は、接点のT32aの接続先を接点T32b又は接点T32cに切り替えるスイッチである。
入力側ダイオードD1は、自己が設けられている電路において駆動電流を整流する整流手段であり、第1開閉スイッチSW11と、接点T31b、T32cとの間に接続される整流回路である。出力側第1ダイオードD21、及び出力側第2ダイオードD22は、第1電路3a及び第2電路3bの間において、相反する方向の駆動電流が供給されるように、自己が設けられている電路において駆動電流を整流する整流手段であり、接点T31aに接続されているベル線3である第1電路3aと、及び接点T32aに接続されているベル線3である第2電路3bとの間において、互いに並列に接続されている整流回路である。接続について具体的には、第1電路3a及び第2電路3bの間において、出力側第1ダイオードD21、及び出力側第2ダイオードD22各々の順方向が、互いに相反する方向となるように接続されている。
そして、このように構成された接点群42において、各スイッチを制御することにより、非常ベル群31又はスピーカ群32に対して駆動電流を供給することが可能となるが、各スイッチの制御の詳細については、後述する。
(構成−鳴動制御装置−記憶部)
図3に戻って、記憶部43は、鳴動制御装置40の動作に必要なプログラム及び各種のデータを記憶する記憶手段である。この記憶部43には、鳴動態様特定情報431が記憶されている。
「鳴動態様特定情報」431は、鳴動態様を特定する情報であり、具体的には、鳴動音を特定する情報である。図5は、鳴動態様特定情報431の一例を示す図である。この図5に示すように、鳴動態様特定情報431は、項目「種類」、項目「鳴動音」及び項目「鳴動機」と、各項目に対応する情報とを、相互に関連付けて構成されている。ここで、項目「種類」に対応する情報は、災害の種類を特定する情報である(図5では、「火災」、及び「地震」)。また、項目「鳴動音」に対応する情報は、出力する鳴動音を特定する情報である(図5では「ベル音」、及び「オルゴール音」)。また、項目「鳴動機」に対応する情報は、前述の項目「鳴動音」に対応する情報が特定する鳴動音を出力するために、駆動電流を供給するべき鳴動機を特定する情報である(図5では、「非常ベル」、及び「スピーカ」)。そして、このような鳴動態様特定情報431については、ユーザが不図示の入力手段を介して入力することにより記憶される。
(構成−鳴動制御装置−制御部)
図3に戻って、制御部44は、鳴動制御装置40を制御する制御手段である。制御部44は、機能概念的には、種類特定部441、鳴動態様特定部442、及び出力制御部443を備える。この種類特定部441は、通信部41が受信した警報信号に基づいて、警戒するべき災害の種類を特定する種類特定手段である。鳴動態様特定部442は、種類特定部441の特定結果に基づいて、鳴動システム30の鳴動態様を特定する鳴動態様特定手段である。出力制御部443は、鳴動態様特定部442が特定した鳴動態様にて鳴動音が出力されるように、鳴動システム30を制御する出力制御手段である。なお、この制御部44の各部による具体的な処理内容については後述する。
(構成−警報信号受信装置)
次に、図1の警報信号受信装置50の構成について説明する。警報信号受信装置50は、監視領域の外部から出力された外部警報信号を無線受信した場合に、受信機10及び鳴動制御装置40に警報信号を無線送信し、監視領域の外部から出力された外部解除信号を無線受信した場合に、受信機10及び鳴動制御装置40に解除信号を無線送信する警報信号受信手段である。
(処理)
次に、このように構成される防災システム1によって実行される防災処理について説明する。この防災処理は、受信機10、鳴動制御装置40、及び警報信号受信装置50への電源投入後にこれら各機器により繰り返して実行される。図6は、防災処理のフローチャートである。なお、以下では、「ステップ」を「S」と略記する。
まず、SA1において受信機10の制御部17は、異常信号又は警報信号を受信したか否かを判定する。具体的には、図2に示す幹線端子14において幹線2を介して感知器群20から受信する異常信号、及び通信部13を介して警報信号受信装置50から受信する警報信号を監視し、異常信号又は警報信号を受信したか否かを判定する。そして、異常信号又は警報信号を受信しなかったと判定した場合(つまり、異常信号又は警報信号のうちの何れの信号も受信しなかったと判定した場合)(SA1のNO)、SA1を繰り返し実行する。また、異常信号又は警報信号を受信したと判定した場合(SA1のYES)、SA2に移行する。
次に、SA2において受信機10の電力制御部171は、鳴動用の電力の供給を開始する。そして、この受信機10から供給された電力は、図4に示す入力端子T1、T2に供給される。なお、この図4において、意図しない鳴動音が出力されるのを防止するために、後述する各スイッチの制御(具体的には、図6のSB5)が行われる前において、図4の接点群42における第1開閉スイッチSW11、SW12はオフされているものとする。
図6に戻って、一方、SB1において鳴動制御装置40の制御部44は、異常信号又は警報信号を受信したか否かを判定する。具体的には、受信機10が受信する異常信号、及び通信部41を介して警報信号受信装置50から受信する警報信号を監視し、異常信号又は警報信号を受信したか否かを判定する。受信機10が受信する異常信号の監視手法については、任意の手法を用いることができるが、例えば、受信機10が異常信号を受信した場合に、当該受信機10が受信フラグを鳴動制御装置40に送信するものとして、当該受信フラグを鳴動制御装置40の通信部41が受信することを監視する手法を用いてもよい。そして、異常信号又は警報信号を受信しなかったと判定した場合(つまり、異常信号又は警報信号のうちの何れの信号も受信しなかったと判定した場合)(SB1のNO)、SB1を繰り返し実行する。また、異常信号又は警報信号を受信したと判定した場合(SB1のYES)、SB2に移行する。
次に、SB2において鳴動制御装置40の種類特定部441は、警戒するべき災害の種類を特定する。具体的には、SB1において受信した異常信号又は警報信号に基づいて、災害の種類を特定する。ここでは、例えば、SB1において異常信号を受信した場合、災害の種類として火災を特定し、SB1において警報信号を受信した場合、災害の種類として地震を特定する。
次に、SB3において鳴動制御装置40の鳴動態様特定部442は、鳴動態様を特定する。具体的には、図5の鳴動態様特定情報431に基づいて、図6のSB2で特定した災害に対応する鳴動態様を特定する。ここでは、例えば、SB2で特定した災害が「火災」である場合、図5の項目「鳴動態様」=「ベル音」を参照して、ベル音を特定し、SB2で特定した災害が「地震」である場合、図5の項目「鳴動態様」=「オルゴール音」を参照して、オルゴール音を特定する。
図6に戻って、SB4において鳴動制御装置40の出力制御部443は、駆動電流を供給するべき鳴動機を特定する。具体的には、図5の鳴動態様特定情報431に基づいて、図6のSB3で特定した鳴動音に対応する鳴動機を特定する。ここでは、例えば、SB3で特定した鳴動音が「ベル音」である場合、図5の項目「鳴動機」=「非常ベル」を参照して、非常ベルを特定し、SB3で特定した鳴動音が「オルゴール音」である場合、図5の項目「鳴動機」=「スピーカ」を参照して、スピーカを特定する。
次に、SB5において鳴動制御装置40の出力制御部443は、鳴動システム30の鳴動を制御する。具体的には、SB4において特定した鳴動機のみが鳴動音を出力するように、図4の接点群42における各スイッチを制御する。
ここでは、例えば、図6のSB4において非常ベルを特定した場合、図4の第1開閉イッチSW11、SW12を「オン」し、第2開閉スイッチSW2を「オフ」し、接点のT31aが接点T31bに接続され、接点のT32aが接点T32bに接続されるように、切替スイッチSW31、SW32を切り替える(以下、「第1の制御状態」)ように制御する。この場合において、例えば、受信機10からの交流の電力に基づいて、入力端子T1に「正」の電力が供給され、入力端子T2に「負」の電力が供給されている場合、駆動電流は、入力端子T1、第1開閉スイッチSW11、入力側ダイオードD1、接点T31b、接点T31a、第1電路3a、及び出力側第1ダイオードD21を介して非常ベル群31に供給された後、第2電路3b、接点T32a、接点T32b、第1開閉スイッチSW12を介して入力端子T2に供給される。なお、この場合、出力側第2ダイオードD22が駆動電流の方向に対して逆方向となっているために、スピーカ群32には駆動電流が供給されないことになる。一方、例えば、受信機10からの交流の電力に基づいて、入力端子T1に「負」の電力が供給され、入力端子T2に「正」の電力が供給されている場合、入力側ダイオードD1が駆動電流の方向とは逆方向となっており、且つ、第2開閉スイッチSW2を「オフ」しているために、非常ベル群31及びスピーカ群32の双方に対して駆動電流が供給されないことになる。つまり、前述のように各スイッチを「第1の制御状態」とした場合、非常ベル群31のみに駆動電流が供給されて、当該非常ベル群31のみが鳴動することになる。
また、例えば、図6のSB4においてスピーカを特定した場合、図4の第1開閉スイッチSW11、SW12を「オン」し、第2開閉スイッチSW2を「オフ」し、接点のT31aが接点T31cに接続され、接点のT32aが接点T32cに接続されるように、切替スイッチSW31、SW32を切り替える(以下、「第2の制御状態」)ように制御する。この場合において、例えば、受信機10からの交流の電力に基づいて、入力端子T1に「正」の電力が供給され、入力端子T2に「負」の電力が供給されている場合、駆動電流は、入力端子T1、第1開閉スイッチSW11、入力側ダイオードD1、接点T32c、接点T32a、及び第2電路3bを介してスピーカ群32に供給された後、出力側第2ダイオードD22、第1電路3a、接点T31a、接点T31c、第1開閉スイッチSW22を介して入力端子T2に供給される。なお、この場合、出力側第1ダイオードD21が駆動電流の方向に対して逆方向となっているために、非常ベル群31には駆動電流が供給されないことになる。一方、例えば、受信機10からの交流の電力に基づいて、入力端子T1に「負」の電力が供給され、入力端子T2に「正」の電力が供給されている場合、前述の「第1の制御状態」の場合において説明したように、非常ベル群31及びスピーカ群32の双方に対して供給されないことになる。つまり、前述のように各スイッチを「第2の制御状態」とした場合、スピーカ群32のみに駆動電流が供給されて、当該スピーカ群32のみが鳴動することになる。
図6に戻って、一方、SA3において受信機10の制御部17は、鳴動音の出力を停止するか否かを判定する。具体的には、SA1において異常信号を受信した場合には、受信機10に対する復旧操作が行われたか否かに基づいて判定する。ここで、「復旧操作」とは、防災システム1の状態を復旧させるための操作であり、具体的には、受信機10の入力部11を介してユーザによって行われる、警報出力を停止させるための操作である。また、SA1において警報信号を受信した場合には、図2の鳴動停止条件特定情報161が特定する鳴動停止条件に該当するか否か(つまり、解除信号を受信したか否か)に基づいて判定する。そして、図6に戻って、SA1において異常信号を受信した場合において復旧操作が行わなかった場合、又は、SA1において警報信号を受信した場合において解除信号を受信しなかった場合、鳴動音の出力を停止しないと判定し(SA3のNO)、SA3を繰り返し実行する。また、SA1において異常信号を受信した場合において復旧操作が行われた場合、又は、SA1において警報信号を受信した場合において解除信号を受信した場合、鳴動音の出力を停止すると判定し(SA3のYES)、SA4に移行する。
次に、SA4において受信機10の電力制御部171は、鳴動用の電力の供給を停止する。そして、この受信機10からの電力の供給が停止し、鳴動システム30の鳴動が停止することになる。
(実施の形態の効果)
このように本実施の形態によれば、警戒するべき災害の種類に基づいて特定された鳴動態様にて鳴動音が出力されるように、鳴動システム30の鳴動を制御するので、例えば、災害の種類に応じた適切な鳴動態様において鳴動音を出力して、災害を適切に報知することが可能になる。従って、例えば、鳴動音の鳴動態様に基づいて、災害の種類を特定することができるので、災害の種類に応じて防災のための適切な行動を把握することができ、防災のための初動を迅速にとることが可能となり、混乱が引き起こされるのを防止することが可能となる。
また、警戒するべき災害の種類に基づいて特定された鳴動態様に基づいて、第1鳴動音(例えば、ベル音)を出力する第1鳴動機(例えば、非常ベル群31)、又は、第2鳴動音(例えば、オルゴール音)を出力する第2鳴動機(例えば、スピーカ群32)を制御するので、例えば、鳴動機を切り替えるという比較的単純な制御により適切な鳴動音を出力することができ、誤制御を防止して、警戒するべき災害の種類に応じた適切な鳴動音を確実に出力することが可能となる。
また、非常ベル群31及びスピーカ群32が、電源からの駆動電流が供給された場合にベル音及びオルゴール音を出力するように構成されているので、例えば、非常ベル群31又はスピーカ群32に駆動電流を供給するという比較的単純な制御により適切な鳴動音を出力することができ、誤制御を防止して、警戒するべき災害の種類に応じた適切な鳴動音を確実に出力することが可能となる。
また、既存の防災システムに対して接点群42等の比較的単純な電気回路を追加することにより、鳴動システム30を制御することができるので、例えば、鳴動システム30を制御するための防災システム1を提供するコストを低減させることができる。
また、受信機10が解除信号を受信した場合に、鳴動用の電力の供給を停止することにより、鳴動音の出力が停止するように鳴動システム30の鳴動を制御するので、例えば、適切なタイミングで鳴動音の出力を停止することができ、鳴動音が鳴動し続けることにより煩わしくなったり、かえって混乱が引き起こされたりするのを防止することができる。また、例えば、災害の警戒が解除されたことを報知することもできる。
〔実施の形態に対する変形例〕
以上、本発明に係る実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
(解決しようとする課題や発明の効果について)
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、上述の内容に限定されるものではなく、発明の実施環境や構成の細部に応じて異なる可能性があり、上述した課題の一部のみを解決したり、上述した効果の一部のみを奏したりすることがある。例えば、従来のシステムよりも防災性を向上できない場合であっても、従来のシステムと同程度の防災性を従来のシステムとは異なる本願発明のシステムによって達成できている場合には、本願発明の課題が解決されている。
(分散や統合について)
また、上述した各電気的構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各部の分散や統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散又は統合して構成できる。例えば、受信機10や鳴動制御装置40をそれぞれ複数の装置に分散して構成したり、鳴動制御装置40や警報信号受信装置50を受信機10の内部に統合したり、鳴動停止条件特定情報161や鳴動態様特定情報431をそれぞれ複数の情報として分散したり、受信機10又は鳴動制御装置40の一方の機能の一部を他方に持たせたりしてもよい。また、各部を分散する場合において、これら各部の相互間の連携は、有線と無線のいずれか一方又は両方により行うことができる。また、例えば、鳴動システム30と感知器群20において、建築物100の各フロアに設けられている装置同士(例えば、1階フロアにおける非常ベル311とスピーカ321と感知器21、2階フロアにおける非常ベル312とスピーカ322と感知器22等)を、1台の「機器収容箱(総合盤)」として構成するようにしてもよい。
(形状、数値、構造、時系列について)
また、実施の形態や図面において例示した構成要素に関して、形状、数値、又は複数の構成要素の構造若しくは時系列の相互関係については、本発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。
(鳴動システムについて)
また、実施の形態においては、鳴動システム30が非常ベル群31とスピーカ群32とを備えている場合について説明したが、これに限られない。例えば、鳴動システム30が非常ベル、サイレン、又はスピーカを含む複数種類の鳴動機のうちの任意に組み合わせた2種類以上の鳴動機を備えているものとしてもよい。この場合、図1の鳴動制御装置40は、鳴動機から出力される鳴動音に基づいて災害の種類を特定することができるように、任意に組み合わせた2種類以上の鳴動機のうちの、所定の鳴動機を鳴動させるものとする。また、例えば、鳴動システム30が、1種類のみの鳴動機(例えば、スピーカ群32)を備えているものとしてもよい。この場合、図1の鳴動制御装置40は、鳴動機から出力される鳴動音に基づいて災害の種類を特定することができるように、災害の種類に応じて互いに異なる鳴動音を出力するようにしてもよい。ここで、「互いに異なる鳴動音」とは、ユーザが識別可能な程度に音の属性を変化させることを示しており、「音の属性」とは、音のレベル、音程、周期(長さ)等を示している。
(オルゴール音について)
また、実施の形態においては、スピーカ群32を用いてオルゴール音を出力する場合について説明したが、これに限られない。例えば、シリンダーオルゴールの如きオルゴール装置を用いて、オルゴール音を出力するようにしてもよい。このオルゴール装置については、駆動電流が供給された場合にシリンダーの回転が開始し、駆動電流の供給が停止した場合にシリンダーの回転が停止するように構成されており、スピーカ群32の代わりに用いられるようにしてもよい。また、スピーカ群32とオルゴール装置とを組み合わせて、オルゴール装置が出力するオルゴール音をスピーカ群32が増幅して出力するようにしてもよい。
(鳴動音を出力させる領域について)
また、実施の形態においては、図6のSB2において特定した災害の種類に応じた領域における鳴動機が鳴動音を出力するように、図1の鳴動システム30を制御してもよい。例えば、図6のSB2において「地震」を災害の種類として特定した場合、SB5において、図1のスピーカ群32の内のスピーカ321〜326の全てがオルゴール音を出力するように制御し、図6のSB2において「火災」を災害の種類として特定した場合、火災の出火場所を特定し、当該特定結果に基づいて、図1の非常ベル群31の内の出火場所に対応する階の非常ベルがベル音を出力するように制御するようにしてもよい。ここで、「火災の出火場所」とは、建築物100における出火場所のフロアを示しており、幹線2における感知器21〜26各々に個別に接続されている幹線において、異常信号が出力された幹線を特定することにより、特定することが可能となっている。また、「出火場所に対応する階」は、少なくとも出火場所のフロアを含んでいれば、所定の法令に従って任意に設定することが可能であるが、例えば、出火場所のフロアと、当該フロアの直上階のフロアとの2フロア(なお、出火場所のフロアが最上階のフロアである場合には最上階のフロアのみ)に設定してもよい。
(鳴動停止条件について)
また、実施の形態においては、図2の鳴動停止条件特定情報161が「解除信号を受信したこと」を鳴動停止条件として特定する場合について説明したが、これに限られない。例えば、鳴動停止条件特定情報161が「鳴動音が出力されるように制御してから所定時間(例えば、40分)が経過したこと」を停止条件として特定するものとしてもよい。この場合、図6のSA3において受信機10の制御部17は、SB5において制御を開始してからの経過時間を計時し、当該計時結果に基づいて鳴動音の出力を停止するか否かを判定する。具体的には、計時した時間が所定時間を未だ経過していない場合、鳴動音の出力を停止しないと判定し、計時した時間が所定時間を経過した場合、鳴動音の出力を停止すると判定する。この場合、鳴動音が出力されるように制御してから所定時間(例えば、40分)が経過した後、鳴動音の出力が停止するように、鳴動システム30の鳴動を制御するので、例えば、鳴動音が無条件に出力され続けるのを防止することができ、鳴動音が鳴動し続けることにより煩わしくなったり、かえって混乱が引き起こされたりするのを防止することができる。
(鳴動用の電力について)
また、実施の形態においては、図4の入力端子T1、T2に供給される電力が交流電力である場合について説明したが、これに限られない。例えば、入力端子T1、T2に対して受信機10から直流電力が供給されるようにしてもよい。
この場合において例えば、入力端子T1に「正」の電力が供給され、入力端子T2に「負」の電力が供給されている場合、第1開閉スイッチSW11、SW12を「オン」した状態(なお、第2開閉スイッチSW2について「オン」又は「オフ」の何れでもよい)において、切替スイッチSW31、SW32を切り替えることにより、非常ベル群31又はスピーカ群32を鳴動させることが可能となる。切替スイッチSW31、SW32の切り替えについては、例えば、接点のT31aが接点T31bに接続され、接点のT32aが接点T32bに接続されるように、切替スイッチSW31、SW32を切り替えることにより、非常ベル群31を鳴動させることが可能となる。また、例えば、接点のT31aが接点T31cに接続され、接点のT32aが接点T32cに接続されるように、切替スイッチSW31、SW32を切り替えることにより、スピーカ群32を鳴動させることが可能となる。また、例えば、実施の形態における交流電力の周期と同様な周期で繰り返し、切替スイッチSW31、SW32を切り替えることにより、非常ベル群31又はスピーカ群32の双方を鳴動させることが可能となる。
また、例えば、入力端子T1に「負」の電力が供給され、入力端子T2に「正」の電力が供給されている場合、第1開閉スイッチSW11、SW12を「オン」し、第2開閉スイッチSW2を「オン」した状態において、切替スイッチSW31、SW32を切り替えることにより、非常ベル群31又はスピーカ群32を鳴動させることが可能となる。切替スイッチSW31、SW32の切り替えについては、例えば、接点のT31aが接点T31bに接続され、接点のT32aが接点T32bに接続されるように、切替スイッチSW31、SW32を切り替えることにより、スピーカ群32を鳴動させることが可能となる。また、例えば、接点のT31aが接点T31cに接続され、接点のT32aが接点T32cに接続されるように、切替スイッチSW31、SW32を切り替えることにより、非常ベル群31を鳴動させることが可能となる。また、例えば、実施の形態における交流電力の周期と同様な周期で繰り返し、切替スイッチSW31、SW32を切り替える(なお、第2開閉スイッチSW2について「オン」又は「オフ」の何れでもよい)ことにより、非常ベル群31及びスピーカ群32の双方を鳴動させることが可能となる。
(接点群について)
また、実施の形態においては、図4の接点群42を用いる場合について説明したが、これに限られない。図1の鳴動システム30における制御対象となる鳴動機との関係に応じて、図4の接点群42とは異なる別の接点群を用いるようにしてもよい。図7は、変形例に係る接点群の電気回路図である。例えば、図7に示す接点群62を用いるようにしてもよい。この接点群62は、図4の接点群42において切替スイッチSW31、SW32を省略し、接点T31a、T31bを相互に接続し、接点T32a、T31bを相互に接続するように変更したものであり、この変更点以外については、接点群42の構成と同様である。この図7に示す接点群62において、入力端子T1、T2に交流電力が供給されている場合において、第1開閉スイッチSW11、SW12を「オン」し、第2開閉スイッチSW2を「オフ」することにより、非常ベル群31のみを鳴動させることが可能となり、第1開閉スイッチSW11、SW12を「オン」し、第2開閉スイッチSW2を「オン」することにより、非常ベル群31及びスピーカ群32を鳴動させることが可能となる。
(各機器の特定について)
警報信号受信装置50から受信機10や鳴動制御装置40に対して警報信号を出力する場合には、受信機10や鳴動制御装置40を一意に識別するためのIDを警報信号に含めて送信することとし、これら受信機10や鳴動制御装置40においては受信した警報信号に含まれているIDが自己に予め設定されているIDと一致する場合にのみ、当該警報信号に基づく処理を行うようにしてもよい。
(各機器の接続について)
感知器群20から受信機10への異常信号の出力は、直接的に、又は公知の無線中継器を介して間接的に、無線にて行うようにしてもよい。また、受信機10から鳴動システム30を鳴動させる場合、受信機10から信号を無線送信し、この信号を受信した公知の無線中継器が鳴動システム30に電力を供給するようにしてもよい。
(音声警報について)
また、実施の形態においては、火災が発生した場合にベル音を出力し、地震が発生した場合にオルゴール音を出力する場合について説明したが、これに限られない。例えば、ベル音及びオルゴール音の代わりに、発生した災害の種類に応じた音声警報を出力するようにしてもよい。具体的には、スピーカ321〜326、図1の受信機10、又は鳴動制御装置40に対して、災害の種類に応じた音声データ(例えば、「火災」に対して「火災が発生しました、建物から避難して下さい」の音声メッセージ、「地震」に対して「地震が発生しました、建物から避難して下さい」の音声メッセージ等)を記憶しておき、スピーカ321〜326から発生した災害の種類に応じた音声データに対応する音声警報を出力してもよい。また、この変形例と、変形例の「(鳴動音を出力させる領域について)」とを組み合わせて、発生した災害の種類に応じた出力領域(例えば、「火災」が発生した場合には「出火場所に対応する階」等)のスピーカ装置から、発生した災害の種類に応じた音声データに対応する音声警報を出力することにより区分鳴動してもよい。
(防災システムについて)
また、実施の形態においては、図1の防災システム1がいわゆるP型システムとして構成されている場合について説明したが、これに限られない。例えば、防災システム1に備えられている装置(例えば、受信機10、感知器21〜26、非常ベル311〜316、スピーカ321〜326、鳴動制御装置40)に対して通信用のアドレスを設定し、当該アドレスに基づいて通信及び制御を行うようにして、防災システム1をいわゆるR型システムとして構成してもよい。この場合、特定の出力領域の感知器21〜26や非常ベル311〜316やスピーカ321〜326のアドレスを特定し、特定したアドレスを含む制御信号を出力することにより、特定したアドレスに対応する感知器21〜26や非常ベル311〜316やスピーカ321〜326を制御してもよい。
また、受信機10、感知器21〜26、非常ベル31〜36、及び鳴動制御装置40の一部又は全部が互いに無線通信を行うようにし、受信機10及び鳴動制御装置40が、感知器21〜26や非常ベル31〜36のアドレスに基づいて、これらの感知器21〜26や非常ベル31〜36を無線通信にて制御してもよい。なお、この場合において、図1の建築物100の同一フロアの同一種類の装置(例えば、1階の非常ベル311等)が複数設置されている場合、当該複数の同一種類の装置に同一のアドレスを設定して制御してもよい。つまり、各フロアの同一種類の装置によって構成されるグループ毎に装置を制御してもよい。
(鳴動音の出力タイミングについて)
また、実施の形態において、図1の建築物100の各フロアのフロア面積が広い場合、各フロアを複数の領域に分割して、所定の順序に従って、領域単位で所定の遅延時間(例えば、1分等)を隔てて非常ベル又はスピーカの鳴動を開始してもよい。ここで、「所定の順序」については、任意に設定することができるが、例えば、各領域と建築物100の階段又は非常口との距離に応じて設定してもよいし、災害の種類が火災である場合には、各領域と出火場所との距離に応じて設定してもよい。このように構成した場合、同一フロア内の人が避難行動(例えば、走って階段又は非常口に移動する等)を開始するタイミングをずらすことにより混雑を防止して、避難効率を向上させることができる。
(付記)
付記1の防災システムは、鳴動システムを制御して、災害を報知するための防災システムであって、災害を警戒するための警報信号を受信する警報信号受信手段と、前記警報信号受信手段が受信した前記警報信号に基づいて、警戒するべき災害の種類を特定する種類特定手段と前記種類特定手段の特定結果に基づいて、前記鳴動システムの鳴動態様を特定する鳴動態様特定手段と、前記鳴動態様特定手段が特定した前記鳴動態様にて鳴動音が出力されるように、前記鳴動システムを制御する出力制御手段とを備える。
付記2の防災システムは、付記1の防災システムにおいて、前記鳴動システムは、第1鳴動音を出力する第1鳴動機と、前記第1鳴動音とは異なる鳴動音である第2鳴動音を出力する第2鳴動機と、を有し、前記出力制御手段は、前記鳴動態様特定手段の特定結果に基づいて、前記第1鳴動機又は前記第2鳴動機を制御する。
付記3の防災システムは、付記2に記載の防災システムにおいて、前記第1鳴動機及び前記第2鳴動機は、電源からの駆動電流が供給された場合に前記第1鳴動音及び前記第2鳴動音を出力するように構成されており、前記出力制御手段は、前記鳴動態様特定手段の特定結果に基づいて、前記第1鳴動機又は前記第2鳴動機に前記駆動電流を供給する。
付記4の防災システムは、付記3の防災システムにおいて、前記第1鳴動機及び前記第2鳴動機は、前記駆動電流を供給するための第1電路及び第2電路の間において、互いに並列に接続されており、前記第1電路側からの第1方向の前記駆動電流が前記第1鳴動機に供給されるように、前記第1電路及び前記第2電路の間において整流する第1整流回路と、前記第2電路側からの第2方向の前記駆動電流が前記第2鳴動機に供給されるように、前記第1電路及び前記第2電路の間において整流する第2整流回路と、を備え、前記出力制御手段は、前記鳴動態様特定手段の特定結果に基づいて、前記駆動電流の方向を制御する。
付記5の防災システムは、付記1から4のいずれか一項に記載の防災システムにおいて、災害の警戒を解除するための解除信号を受信する解除信号受信手段と、前記解除信号受信手段が前記解除信号を受信した場合に、鳴動音の出力が停止するように、前記鳴動システムを制御する停止制御手段とを備える。
付記6の防災システムは、付記1から4のいずれか一項に記載の防災システムにおいて、鳴動音が出力されるように前記出力制御手段が制御してから所定時間が経過した後、鳴動音の出力が停止するように、前記鳴動システムを制御する停止制御手段を備える。
(付記の効果)
付記1に記載の防災システムによれば、警戒するべき災害の種類に基づいて特定された鳴動態様にて鳴動音が出力されるように、鳴動システムの鳴動を制御するので、例えば、災害の種類に応じた適切な鳴動態様において鳴動音を出力して、災害を適切に報知することが可能になる。従って、例えば、鳴動音の鳴動態様に基づいて、災害の種類を特定することができるので、災害の種類に応じて防災のための適切な行動を把握することができ、防災のための初動を迅速にとることが可能となり、混乱が引き起こされるのを防止することが可能となる。
付記2に記載の防災システムによれば、警戒するべき災害の種類に基づいて特定された鳴動態様に基づいて、第1鳴動音を出力する第1鳴動機、又は、第2鳴動音を出力する第2鳴動機を制御するので、例えば、鳴動機を切り替えるという比較的単純な制御により適切な鳴動音を出力することができ、誤制御を防止して、警戒するべき災害の種類に応じた適切な鳴動音を確実に出力することが可能となる。
付記3に記載の防災システムによれば、第1鳴動機及び前記第2鳴動機が、電源からの駆動電流が供給された場合に第1鳴動音及び第2鳴動音を出力するように構成されているので、例えば、鳴動機に駆動電流を供給するという比較的単純な制御により適切な鳴動音を出力することができ、誤制御を防止して、警戒するべき災害の種類に応じた適切な鳴動音を確実に出力することが可能となる。
付記4に記載の防災システムによれば、既存の防災システムに対して第1整流回路及び第2整流回路等の比較的単純な電気回路を追加することにより、複数の鳴動機を制御することができるので、例えば、鳴動システムを制御するための防災システムを提供するコストを低減させることができる。
付記5に記載の防災システムによれば、解除信号受信手段が解除信号を受信した場合に、鳴動音の出力が停止するように、鳴動システムの鳴動を制御するので、例えば、適切なタイミングで鳴動音の出力を停止することができ、鳴動音が鳴動し続けることにより煩わしくなったり、かえって混乱が引き起こされたりするのを防止することができる。
付記6に記載の防災システムによれば、鳴動音が出力されるように出力制御手段が制御してから所定時間が経過した後、鳴動音の出力が停止するように、鳴動システムの鳴動を制御するので、例えば、鳴動音が無条件に出力され続けるのを防止することができ、鳴動音が鳴動し続けることにより煩わしくなったり、かえって混乱が引き起こされたりするのを防止することができる。
1 防災システム
2 幹線
3 ベル線
3a 第1電路
3b 第2電路
10 受信機
11 入力部
12 出力部
13 通信部
14 幹線端子
15 ベル線端子
16 記憶部
17 制御部
20 感知器群
21 感知器
22 感知器
23 感知器
24 感知器
25 感知器
26 感知器
30 鳴動システム
31 非常ベル群
32 スピーカ群
40 鳴動制御装置
41 通信部
42 接点群
43 記憶部
44 制御部
50 警報信号受信装置
62 接点群
100 建築物
161 鳴動停止条件特定情報
171 電力制御部
311 非常ベル
312 非常ベル
313 非常ベル
314 非常ベル
315 非常ベル
316 非常ベル
321 スピーカ
322 スピーカ
323 スピーカ
324 スピーカ
325 スピーカ
326 スピーカ
431 鳴動態様特定情報
441 種類特定部
442 鳴動態様特定部
443 出力制御部
D1 入力側ダイオード
D21 出力側第1ダイオード
D22 出力側第2ダイオード
SW11 第1開閉スイッチ
SW12 第1開閉スイッチ
SW2 第2開閉スイッチ
SW31 切替スイッチ
SW32 切替スイッチ
T1 入力端子
T2 入力端子
T31a 接点
T31b 接点
T31c 接点
T32a 接点
T32b 接点
T32c 接点

Claims (3)

  1. 鳴動システムを制御して、災害を報知するための防災システムであって、
    所定の監視領域を監視する火災感知器と、
    前記火災感知器と接続する受信機と、
    災害を警戒するための警報信号を受信する警報信号受信手段と、
    前記警報信号受信手段が受信した前記警報信号と前記受信機からの信号に基づいて、警戒するべき災害の種類を特定する種類特定手段と
    前記種類特定手段の特定結果に基づいて、前記鳴動システムの鳴動態様を特定する鳴動態様特定手段と、
    前記鳴動態様特定手段が特定した前記鳴動態様にて鳴動音が出力されるように、前記鳴動システムを制御する出力制御手段と、
    を備え、
    前記鳴動システムは、第1鳴動音を出力する第1鳴動機と、前記第1鳴動音とは異なる鳴動音である第2鳴動音を出力する第2鳴動機と、を有し、
    前記出力制御手段は、前記鳴動態様特定手段の特定結果に基づいて、前記第1鳴動機又は前記第2鳴動機を制御し、
    前記第1鳴動機と前記第2鳴動機は、前記受信機から前記監視領域ごとに引き出される同一の回線に接続されており、
    前記第1鳴動機及び前記第2鳴動機は、電源からの駆動電流が供給された場合に前記第1鳴動音及び前記第2鳴動音を出力するように構成されており、
    前記出力制御手段は、前記鳴動態様特定手段の特定結果に基づいて、前記第1鳴動機又は前記第2鳴動機に前記駆動電流が供給されるように、前記回線に前記駆動電流を供給し、
    前記第1鳴動機及び前記第2鳴動機は、前記駆動電流を供給するための第1電路及び第2電路の間において、互いに並列に接続されており、
    前記第1電路側からの第1方向の前記駆動電流が前記第1鳴動機に供給されるように、記第1電路及び前記第2電路の間において整流する第1整流回路と、
    前記第2電路側からの第2方向の前記駆動電流が前記第2鳴動機に供給されるように、前記第1電路及び前記第2電路の間において整流する第2整流回路と、を備え、
    前記出力制御手段は、前記鳴動態様特定手段の特定結果に基づいて、前記駆動電流の方向を制御する、
    防災システム。
  2. 災害の警戒を解除するための解除信号を受信する解除信号受信手段と、
    前記解除信号受信手段が前記解除信号を受信した場合に、鳴動音の出力が停止するように、前記鳴動システムを制御する停止制御手段と、を備える、
    請求項1に記載の防災システム。
  3. 鳴動音が出力されるように前記出力制御手段が制御してから所定時間が経過した後、鳴動音の出力が停止するように、前記鳴動システムを制御する停止制御手段、を備える、
    請求項1に記載の防災システム。
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