JP6625714B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、薬液とガスとを混合することにより生成された薬液の液滴を基板に吐出して基板に処理を施す技術に関する。
半導体装置の製造工程においては、半導体ウエハ等の基板の表面にSC−1(アンモニア水と過酸化水素水との混合溶液)等の薬液をガスの流れに合流させ噴射することにより基板の表面に付着したパーティクルやポリマー等の汚染物質を除去する洗浄処理が行われる。この洗浄処理を枚葉式洗浄装置を用いて実行する場合、基板は、スピンチャックと呼ばれる基板保持具に保持されて、鉛直軸線周りに回転させられる。この回転する基板の上方に位置するノズルから、基板に薬液が供給される。薬液供給に二流体ノズルを用いる場合、二流体ノズルから噴射された液滴の基板表面上への衝突位置が基板中心部と周縁部との間で移動させられる。引用文献1では、二流体ノズルから吐出される液滴の温度を高めることにより汚染物質の除去性能を向上させている。しかしながら、ポリマー除去を行う場合、引用文献1の手法のみでは十分な除去性能を得ることができない。
特開2008−246319号公報
本発明は、薬液とガスとを混合することにより生成された薬液の液滴を用いて基板に付着したポリマーを除去するにあたり、十分な除去性能を得ることができる技術を提供するものである。
本発明の一実施形態によれば、基板を保持する基板保持部と、加熱された薬液を供給する加熱薬液供給機構と、ガスを供給するガス供給機構と、加熱された純水を供給する加熱純水供給機構と、前記ガス供給機構により供給された前記ガスと、前記加熱薬液供給機構により供給された加熱された前記薬液とを混合することにより形成された前記薬液の液滴を前記基板の表面に向けて吐出する第1ノズルと、前記加熱純水供給機構により供給された加熱された前記純水を、前記基板の裏面に向けて吐出する第2ノズルと、前記第1ノズルは、第2ノズルから供給された加熱純水により前記裏面側から加熱される前記基板の表面に前記液滴を供給する、基板処理装置が提供される。
本発明の他の実施形態によれば、加熱された純水を基板の裏面に向けて吐出する工程と、前記加熱された純水が吐出される基板の表面に向けて、ガスと加熱された薬液とを混合することにより形成された前記薬液の液滴を吐出する工程と、を備えた基板液処理方法が提供される。
本発明の他の実施形態によれば、基板処理装置の動作を制御するためのコンピュータにより実行されたときに、前記コンピュータが前記基板処理装置を制御して上記基板処理方法を実行させるプログラムが記録された記憶媒体が提供される。
本発明の上記実施形態によれば、薬液とガスとを混合することにより生成された薬液の液滴を用いて基板に付着したポリマーを除去するにあたり、十分な除去性能を得ることができる。
本発明の実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。 第1実施形態に係る処理ユニットの概略構成を示す縦断面図である。 第1実施形態に係る薬液供給機構および基板温調液供給機構の構成を示す配管系統図である。 第2実施形態に係る薬液供給機構および基板温調液供給機構の構成を示す配管系統図である。 第3実施形態に係る基板保持機構および基板温調液供給機構の構成を示す図である。 第3実施形態に係る基板温調液の供給および排出の手順を説明するための図である。 第1実施形態の薬液処理工程の変形例について説明するための図である。 第4実施形態に係る処理ユニットの概略縦断面図である。 図8の領域IXの拡大断面図である。 第4実施形態に係る処理ユニットを別の断面で見た概略縦断面図である。
図1は、本実施形態に係る基板処理システムの概略構成を示す図である。以下では、位置関係を明確にするために、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を規定し、Z軸正方向を鉛直上向き方向とする。
図1に示すように、基板処理システム1は、搬入出ステーション2と、処理ステーション3とを備える。搬入出ステーション2と処理ステーション3とは隣接して設けられる。
搬入出ステーション2は、キャリア載置部11と、搬送部12とを備える。キャリア載置部11には、複数枚のウエハWを水平状態で収容する複数のキャリアCが載置される。
搬送部12は、キャリア載置部11に隣接して設けられ、内部に基板搬送装置13と、受渡部14とを備える。基板搬送装置13は、ウエハWを保持する基板保持機構を備える。また、基板搬送装置13は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、基板保持機構を用いてキャリアCと受渡部14との間でウエハWの搬送を行う。
処理ステーション3は、搬送部12に隣接して設けられる。処理ステーション3は、搬送部15と、複数の処理ユニット16とを備える。複数の処理ユニット16は、搬送部15の両側に並べて設けられる。
搬送部15は、内部に基板搬送装置17を備える。基板搬送装置17は、ウエハWを保持する基板保持機構を備える。また、基板搬送装置17は、水平方向および鉛直方向への移動ならびに鉛直軸を中心とする旋回が可能であり、基板保持機構を用いて受渡部14と処理ユニット16との間でウエハWの搬送を行う。
処理ユニット16は、基板搬送装置17によって搬送されるウエハWに対して所定の基板処理を行う。
また、基板処理システム1は、制御装置4を備える。制御装置4は、たとえばコンピュータであり、制御部18と記憶部19とを備える。記憶部19には、基板処理システム1において実行される各種の処理を制御するプログラムが格納される。制御部18は、記憶部19に記憶されたプログラムを読み出して実行することによって基板処理システム1の動作を制御する。
なお、かかるプログラムは、コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御装置4の記憶部19にインストールされたものであってもよい。コンピュータによって読み取り可能な記憶媒体としては、たとえばハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルディスク(MO)、メモリカードなどがある。
上記のように構成された基板処理システム1では、まず、搬入出ステーション2の基板搬送装置13が、キャリア載置部11に載置されたキャリアCからウエハWを取り出し、取り出したウエハWを受渡部14に載置する。受渡部14に載置されたウエハWは、処理ステーション3の基板搬送装置17によって受渡部14から取り出されて、処理ユニット16へ搬入される。
処理ユニット16へ搬入されたウエハWは、処理ユニット16によって処理された後、基板搬送装置17によって処理ユニット16から搬出されて、受渡部14に載置される。
そして、受渡部14に載置された処理済のウエハWは、基板搬送装置13によってキャリア載置部11のキャリアCへ戻される。
次に、処理ユニット16の概略構成について図2を参照して説明する。図2は、処理ユニット16の概略構成を示す図である。
図2に示すように、処理ユニット16は、チャンバ20と、基板保持機構30と、処理流体供給部40と、回収カップ50とを備える。
チャンバ20は、基板保持機構30と処理流体供給部40と回収カップ50とを収容する。チャンバ20の天井部には、FFU(Fan Filter Unit)21が設けられる。FFU21は、チャンバ20内にダウンフローを形成する。
基板保持機構30は、保持部31と、支柱部32と、駆動部33とを備える。保持部31は、ウエハWを水平に保持する。支柱部32は、鉛直方向に延在する部材であり、基端部が駆動部33によって回転可能に支持され、先端部において保持部31を水平に支持する。駆動部33は、支柱部32を鉛直軸まわりに回転させる。かかる基板保持機構30は、駆動部33を用いて支柱部32を回転させることによって支柱部32に支持された保持部31を回転させ、これにより、保持部31に保持されたウエハWを回転させる。
処理流体供給部40は、ウエハWに対して処理流体を供給する。処理流体供給部40は、処理流体供給源70に接続される。
回収カップ50は、保持部31を取り囲むように配置され、保持部31の回転によってウエハWから飛散する処理液を捕集する。回収カップ50の底部には、排液口51が形成されており、回収カップ50によって捕集された処理液は、かかる排液口51から処理ユニット16の外部へ排出される。また、回収カップ50の底部には、FFU21から供給される気体を処理ユニット16の外部へ排出する排気口52が形成される。
本発明の第1実施形態に係る処理流体供給部40および処理流体供給源70についてさらに詳細に説明する。処理流体供給部40は、ウエハWの上面(デバイスが形成されているウエハの表面)に処理流体としての薬液とガスとを混合することにより形成された液滴(二流体)を吐出する二流体ノズル41と、ウエハWの上面にリンス液例えば純水(DIW)を供給するリンスノズル42と、ウエハWの上面に高揮発性かつ低表面張力の乾燥補助溶剤例えばIPA(イソプロピルアルコール)を供給する溶剤ノズル43と、ウエハWの上面にNガス等の低湿度かつ低酸素濃度の乾燥用ガスを供給するガスノズル44とを有している。
上記のノズル41〜44は、ノズルアーム45の先端部に取り付けられている。ノズルアーム45は、アーム駆動部46により、鉛直方向軸線周りに旋回可能であり、かつい、鉛直方向に昇降可能であり、これにより上記のノズル41〜44は、ウエハWの上方の処理位置から、平面視で回収カップ50の外方にある退避位置との間で移動可能である。
処理流体供給部40はさらに、ウエハWの下面(デバイスが形成されていないウエハの裏面)に処理流体としての基板温調液、ここでは加熱された純水(DIW)を吐出する下ノズル47を有している。
下ノズル47は、基板温調液を吐出する基板温調液吐出口471を有する。基板温調液吐出口471は、処理流体供給柱48内を鉛直方向に延びる基板温調液通路472の上端開口部からなる。処理流体供給柱48は、基板保持機構30の中空の支柱部32(すなわち回転軸)内に支柱部32と同軸に設けられ、支柱部32が回転しても回転しないように、支持されている。
下ノズル47にはさらに、Nガス等の低湿度かつ低酸素濃度の乾燥用ガスを吐出するガス吐出口473が設けられている。ガス吐出口473は、処理流体供給柱48内を基板温調液通路472と平行に延びるガス通路474の上端開口部からなる。
処理流体供給源70は、二流体ノズル41に加熱された薬液として加熱されたSC−1(SC−1(H))を供給する加熱薬液供給機構71Aと、二流体ノズル41にSC−1を液滴化するための窒素ガスを供給するガス供給機構71Bと、リンスノズル42にリンス液としてのDIWを供給するリンス液供給機構72と、溶剤ノズル43にIPAを供給する溶剤供給機構73と、ガスノズル44に乾燥用の窒素ガスを供給する乾燥ガス供給機構74と、下ノズル47の基板温調液吐出口471に加熱されたDIW(DIW(H))を供給する基板温調液供給機構75と、下ノズル47のガス吐出口に乾燥用の窒素ガスを供給する乾燥ガス供給機構76とを有している。
ガス供給機構71B、リンス液供給機構72、溶剤供給機構73、乾燥ガス供給機構74、乾燥ガス供給機構76は半導体製造装置の分野で良く知られた一般的なものを用いることができる。すなわち、これらの供給機構は、液貯留タンク若しくはガスボンベ等の処理流体貯留部と対応するノズルとを接続する配管と、当該配管に設けられた開閉弁、流量制御弁等の流量制御機器等から構成することができる。
次に、図3を参照して加熱薬液供給機構71Aおよび基板温調液供給機構75について説明する。なお、加熱薬液供給機構71Aおよび基板温調液供給機構75の構成は、接続されるノズルの形態が異なる点を除き互いに実質的に同一であるので、両者を代表して加熱薬液供給機構71Aについて説明するものとする。
加熱薬液供給機構71Aは、SC−1(アンモニア水と過酸化水素水との混合溶液)を貯留する薬液タンク7100を有する(図3では二重丸の記号で示した)。薬液タンク7100内で、SC−1の原料であるアンモニア水、過酸化水素水および純水(希釈液)が予め定められた混合比率で混合され、SC−1が調合される。
薬液タンク7100には、薬液タンク7100からSC−1を送り出すための管からなる薬液ライン7102が接続されている。薬液ライン7102には、薬液温度調節器7104が介設されている。薬液温度調節器7104に供給されたSC−1は、薬液温度調節器7104の内部で、発熱要素としてのペルチェ素子7106により、予め定められた温度例えば50℃に加熱された後に、薬液温度調節器7104から流出し、薬液ライン7102を通ってマニホルド7108に流入する。
マニホルド7108によりSC−1が複数の、本例では4本の薬液ライン7110に分配される。各薬液ライン7110は、複数の処理ユニット16(図1を参照)のうちの一つの処理ユニット16の二流体ノズル41へとSC−1を供給する。図3には1本の薬液ライン7110だけを詳細に示している。
薬液ライン7110を構成する小径の管7112の外側に大径の管7114が設けられ、二重管構造が形成されている。小径の管7112と大径の管7114との間に形成される円環状断面の空間が、薬液の温度を調節(薬液を保温)するための薬液温調液を流すためのウオータージャケット7116(薬液温調液通路)となる。
ウオータージャケット7116に流す薬液温調液としては、DIWのような高純度水を使用する必要はなく、PCW(Plant Cooling Water,工場冷却水)を加熱して用いることができる。半導体装置製造工場に設けられたPCW供給源7118から、温調液循環系のいずれかの部位、本例では、薬液温調液温度調節器7120に供給される。薬液温調液温度調節器7120の内部で、PCWがペルチェ素子7106により加熱される。薬液温調液温度調節器7120の冷却が必要となった場合には、PCWを用いて冷却が行われる。
薬液温調液温度調節器7120には、薬液温調液供給ライン7122を介してマニホルド7124が接続されている。マニホルド7124により薬液温調液が複数の、本例では4本の薬液温調液供給ライン7126に分配される。各薬液温調液供給ライン7126は、複数の処理ユニット16(図1を参照)のうちの一つの処理ユニット16のウオータージャケット7116へと供給される。図3には1本の薬液温調液供給ライン7126だけを詳細に示している。
薬液温調液供給ライン7126は、二流体ノズル41に近い薬液ライン7110の下流側の位置において、ウオータージャケット7116に接続されている。薬液ライン7110の上流側の位置において、ウオータージャケット7116はマニホルド7130に接続されている。ウオータージャケット7116内を流れる薬液温調液と薬液ライン7110を流れるSC−1との間で管7112の壁体を介した熱交換が行われることにより、SC−1が保温され、SC−1の温度を所望の範囲内に維持することができる。ウオータージャケット7116内を流れる薬液温調液の温度は、薬液ライン7110を流れるSC−1の温度と同じか、やや高い。
マニホルド7130には、他の処理ユニット16のウオータージャケット7116も接続されている。マニホルド7130は、薬液温調液戻しライン7132を介して薬液温調液温度調節器7120に薬液温調液を戻す。戻された薬液温調液は、薬液温調液温度調節器7120により加熱されて再び薬液温調液温度調節器7120からマニホルド7124に向けて流出する。
このように薬液温調液は、薬液温調液温度調節器7120、薬液温調液供給ライン7122、マニホルド7130、薬液温調液供給ライン7126、ウオータージャケット7116、薬液温調液戻しライン7132により形成された循環経路内を循環する。薬液温調液供給ライン7122または薬液温調液戻しライン7132には、図示しないポンプが設けられており、前記循環経路を通る薬液温調液の循環流を形成する。前記循環経路内に存在する薬液温調液の総量が減少したときには、PCW供給源7118からPCWが循環経路内(薬液温調液温度調節器7120)に補充される。
薬液ライン7110の途中に、二流体ノズル41に供給されるSC−1の流れを制御するために、流量調整弁7134および開閉弁7136が介設されている。このため、これら弁7134,7136が設けられている領域でウオータージャケット7116が分断されている。この分断領域の両側にあるウオータージャケット7116の端部同士を接続するために、接続ライン7138が設けられている。
薬液ライン7110、薬液温調液供給ライン7126、ウオータージャケット7116の大部分が、ウオータージャケット7116から周囲環境への熱の放散を防止するための断熱材7140で覆われている。断熱材7140を設けることにより、薬液ライン7110を流れるSC−1の温度を所望の温度に一層維持しやすくなる。
二流体ノズル41に近い薬液ライン7110の下流側部分を流れる薬液の温度を検出する温度センサ7142が設けられている。薬液温調液温度調節器7120は、温度センサ7142により検出される温度が予め定められた目標値(例えば50℃)となるように、ペルチェ素子7121の発熱量を制御する。温度センサ7142の検出温度が目標値と一致し(あるいは、目標範囲内にあり)、かつ、SC−1用の薬液温度調節器7104から目標温度のSC−1が供給されるのであれば、所望の温度のSC−1が二流体ノズル41から吐出される。
前述したように、基板温調液供給機構75は、接続されるノズルの形態が異なる点を除き、加熱薬液供給機構71Aと実質的に同一の構成を有する。従って、下ノズル47にウエハWを加熱するための基板温調液としての加熱されたDIWを供給する基板温調液供給機構75の構成および作用は、加熱薬液供給機構71Aの説明における「SC−1(薬液)」という語を「DIW(基板温調液)」と読み替えることにより理解できる。
次に、図2の処理ユニット16で行われる一連の工程について説明する。ここでは、ウエハWの表面に付着したポリマーを除去する処理を行う。ウエハに付着したポリマーを除去するに際して、十分な除去性能が得られるSC1液の温度範囲は狭く、その液温はウエハWの表面において50℃になるよう管理する必要がある。本実施形態では、SC1液の供給側での温調のみでなく裏面からの加熱DIWの供給により適切な温度管理を行う。以下の各工程は、前述したように、制御装置4の制御の下で自動的に実行される。
まず、未処理のウエハWが、基板搬送装置17のアーム(図1参照)により処理ユニット16内に搬入し、このウエハWは基板保持機構30により保持される。
<薬液処理工程>
基板保持機構30によりウエハWを鉛直方向軸線周りに回転させる。下ノズル47に基板温調液供給機構75から加熱されたDIWすなわち基板温調液が供給され、下ノズル47の基板温調液吐出口471からウエハWの下面の中心部に向けて基板温調液が吐出される。この基板温調液は、遠心力によりウエハWの下面をウエハWの周縁に向かって広がりながら流れ、これにより、ウエハWの下面が基板温調液により覆われる。基板温調液により、ウエハWが、所望の温度、例えば二流体ノズル41から吐出されるSC−1と概ね等しい温度に加熱される。
二流体ノズル41がウエハWの中心部の真上に位置する。下ノズル47から吐出された基板温調液によりウエハWが十分に加熱された後、引き続き下ノズル47の基板温調液の吐出を継続しながら、二流体ノズル41に、加熱薬液供給機構71Aから制御された温度および流量で液体のSC−1が供給され、ガス供給機構71Bから制御された流量で窒素ガスが供給される。下ノズル47からの基板温調液の吐出はこの薬液処理工程の終了時点まで継続される。つまり、二流体ノズル41からウエハWに向けてSC−1が吐出されている間はずっと、ウエハWの下面は基板温調液である加熱されたDIWの液膜により覆われている。
当業者に良く知られているように、二流体ノズル41の内部で、ガス供給機構71Bから供給された比較的高流速かつ高圧力の窒素ガスの流れに加熱薬液供給機構71Aから供給された液体のSC−1が合流することによりSC−1が液滴化され、液滴化されたSC−1が窒素ガスと一緒に二流体ノズル41から吐出される。液滴が有する物理的なエネルギにより、SC−1による洗浄が促進される。
ノズルアーム45が旋回し、二流体ノズル41から吐出された液滴のウエハW表面に対する衝突位置を、ウエハWの中心部から周縁部へと移動させる。液滴の衝突位置を、ウエハWの中心部から周縁部との間で一回または複数回往復移動させてもよい。これによりウエハWの表面をむら無く洗浄することができる。ウエハW表面から遠心力により飛散する反応生成物を含むSC−1は、回収カップ50により回収される。
<リンス工程>
薬液処理工程の終了後、引き続きウエハWを回転させたまま、二流体ノズル41からの液滴の吐出を停止するとともに下ノズル47からの温調用DIWの吐出を停止し、ウエハWの中心部の上方に位置するリンスノズル42からリンス液としてのDIWをウエハWの中心部に供給して、ウエハWの表面に残留した薬液および反応生成物を洗い流すリンス処理を行う。
<乾燥工程>
リンス工程の終了後、リンスノズル42からのDIWの供給を停止し、ウエハWの回転数を増加させてウエハW上に残存するリンス液を遠心力で振り切ることにより、ウエハWの表面を乾燥させる。
以上により一枚のウエハWに対する一連の液処理が終了する。その後ウエハWは処理ユニット16外に搬出される。
上記実施形態によれば、SC−1の液滴を窒素ガスと一緒にウエハの上面(表面)に供給してウエハWの洗浄を行うときに、ウエハWの下面(裏面)に基板温調液である加熱されたDIWを供給しているので、ウエハWに付着したポリマーを除去するにあたり、十分な除去性能を得ることができる。また、処理対象であるウエハWの表面温度の面内均一性を向上させることができる。このため、ポリマー除去の面内均一性を高めることができる。
上記実施形態では、二流体ノズル41から吐出される液滴の処理液の例として、SC−1を用いて説明したが、処理液はこれに限るものではない。例えば、処理液として純水を用いても良い。高温の純水の液滴を窒素ガスと一緒にウエハの上面(表面)に供給してウエハWの洗浄を行うことで、常温の純水を用いた場合よりもパーティクルやポリマー等の対象物の除去性能が向上する。そして、上記実施形態と同様に、ウエハWの下面(裏面)に基板温調液である加熱された純水を供給することで、さらなる除去性能の向上が達成される。純水を用いる場合の装置構成は、すでに説明したSC−1に関する液供給の構成を純水に置き換えるのみで実現できるので、ここでは説明を省略する。
次に、第2実施形態について、図4を用いて説明する。第2実施形態は、第1実施形態における基板温調液供給機構75を加熱薬液供給機構71Aの一部と複合化した処理液供給機構に関するものである。第2実施形態において、第1実施形態と同一部材には同一符号を伏して重複説明は省略する。
この第2実施形態に係る基板温調液供給機構75’は、基板温調液として用いられる純水(DIW)の供給源である純水供給源7100に接続された基板温調液ライン7102を有する。基板温調液ライン7102には、上流側から順に、開閉弁7150、基板温調液温度調節器7104、ポンプ7152、三方弁7154、マニホルド7108(7108(DIW))が設けられている。マニホルド7108およびその下流側の構造は、図3を参照して説明したものと同じである。つまり、4本の基板温調液ライン7110(7110(DIW))を介して4つの下ノズル471に基板温調液としての加熱されたDIWが供給されるようになっている。各基板温調液ライン7110は、図3に示したようなウオータージャケットを形成する二重管構造を有し、かつ、図3で示したような断熱材で覆われている。基板温調液ライン7110(7110(DIW))に付設されるウオータージャケットには、図4には図示されていない図3に示した温調液温度調節器(正確に言うと、「基板温調液の温度を調節するための温調液の温度調節器」)(7120(DIW))により加熱されたPCWを供給すればよい。
この第2実施形態に係る加熱薬液供給機構71A’は、SC−1が貯留される2つの薬液タンク7160,7162を有している。これらの薬液タンク7160,7162には、SC−1の原料であるアンモニア水および過酸化水素水が、アンモニア水供給源7164および過酸化水素水供給源7166から供給され、これらの薬液タンク7160,7162内でSC−1の調合も行われる。薬液タンク7160,7162には、SC−1の原料(希釈液)としてのDIWも供給されるが、これについては後述する。
薬液タンク7160,7162には薬液ライン7164A,7166Aが接続されており、これらの薬液ラインは合流して一つの薬液ライン7168となる。薬液ライン7168は、マニホルド7108(7108(SC−1))に接続されている。薬液ライン7168にはポンプ7170が介設されている。薬液ライン7164A,7166Aに設けられた開閉弁7165A、7167Aを切り替え、ポンプ7170を駆動することにより、薬液タンク7160,7162のうちの一方からマニホルド7108(7108(SC−1))にSC−1が送られる。
この第2実施形態に係る加熱薬液供給機構71A’において、マニホルド7108(7108(SC−1))およびその下流側の構成は図3に示した加熱薬液供給機構71Aのものと同一である。つまり、4本の薬液ライン7110(7110(SC−1))を介して4つの二流体ノズル41に加熱されたSC−1が供給されるようになっている。各薬液ライン7110(7110(SC−1))は、図3に示したようなウオータージャケットを形成する二重管構造を有し、かつ、図3で示したような断熱材で覆われている。薬液ライン7110(7110(SC−1))に付設されるウオータージャケットに供給される温調液としては、図4には図示されていない図3に示した薬液温調液温度調節器(7120)により加熱されたPCWを供給すればよい。
三方弁7154の位置で、基板温調液ライン7102からSC−1の調合に用いられるDIW(希釈液)を薬液タンク7160,7162に供給するための希釈液ライン7171が分岐している。三方弁7154を切り替えることにより、基板温調液ライン7102を流れるDIWを、マニホルド7108(7108(DIW))または薬液タンク7160,7162のいずれか一方に供給することができる。希釈液ライン7171は、薬液タンク7160,7162にそれぞれ接続される希釈液ライン7172,7174に分岐する。
図3において符号7165,7167,7173,7175は開閉弁であり、これらの開閉弁を適宜切り替えることにより、所望の薬液タンク7160,7162にSC−1の原料を供給することができる。
薬液タンク7160,7162は、温調タンク(または温調液ジャケット)7180内に収容されている。ポンプ7152と三方弁7154との間の分岐点7156において、基板温調液ライン7102からタンク温調液供給ライン7182が分岐し、温調タンク7180に接続されている。温調タンク7180内に供給された加熱されたDIWと薬液タンク7160,7162内のSC−1との間で薬液タンク7160,7162の壁体を介した熱交換が行われ、これにより、薬液タンク7160,7162内のSC−1が所望の温度に維持される。温調タンク7180内に供給されたDIWはタンク温調液戻しライン7184を介して基板温調液温度調節器7104に戻される。
つまり、基板温調液温度調節器7104、基板温調液ライン7102の一部、タンク温調液供給ライン7182、温調タンク7180およびタンク温調液戻しライン7184により温調用のDIWの循環経路が形成されている。この循環経路内を常時DIWが循環しており、これにより薬液タンク7160,7162内にあるSC−1の温度が、所望の温度範囲に維持される。
分岐点7156は、ポンプ7152の直ぐ下流に位置しているため、分岐点7156付近の基板温調液ライン7102内の圧力は、三方弁7154の切替えおよび下ノズル471からのDIWの吐出状況変化により大きな影響を受けない。このため、上記循環経路を流れるDIWの流量が安定し、薬液タンク7160,7162内の温度を安定的に所望の温度範囲に維持することができる。
第2実施形態においても、前述した第1実施形態と同様にしてウエハWの処理が行われる。第2実施形態も、第1実施形態と同様の効果を奏する。なお、2つの薬液タンク7160,7162がSC−1の供給源として交互に使用され、使用されていない薬液タンクにアンモニア水、過酸化水素水、DIWが供給されてSC−1が調合される。
この第2の実施形態によれば、SC−1の加熱専用の温度調節器が不要となる。すなわち、高価な温度調節器が不要となる分だけ、薬液供給機構のコストを下げることができる。
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態は、ウエハWの下面への温調DIWの供給および排出形態の改良に関するものである。
図5は、第3実施形態で用いる基板保持機構30’を示している。基板保持機構30’の保持部31は、ウエハWの直径よりやや大きい直径を有する円盤状のプレート部分31aと、プレート部分31aの周縁部に円周方向に間隔を空けて設けられた複数の保持部分31bとを有する。
この第3実施形態では、支柱部32内に設けられた処理流体供給柱(処理流体供給管)48の外周面と支柱部32の内周面との間に、ガス通路474’が形成されている。ガス通路474’の上端開口部がガス吐出口473’である。ガス通路474’を、支柱部32の内側に嵌め込んだ管状体の内周面と処理流体供給柱48の外周面との間に形成してもよい。処理流体供給柱48には、基板温調液吐出口471および基板温調液通路472だけが設けられている。ガス通路474’にNガス等の乾燥用ガスを吐出するために、ガス供給継手475が設けられている。ガス供給継手475は支柱部32と一体的に回転する。ガス供給継手475には、乾燥ガス供給機構76のガスライン76aが接続されている。ガスライン76aに介設された開閉弁76bを開くことにより、ガスライン76aを介して乾燥用ガスがガス供給継手475に供給され、この乾燥用ガスはガス通路474’の下端開口部からガス通路474’に流入し、ガス吐出口473’から吐出される。詳細構造の図示は省略するが、ガス供給継手475は、静止した配管を回転する配管に接続する機能を有する継手として公知であるロータリージョイントに相当する構成を有している。
処理流体供給柱48の下端部はガス供給継手475を貫通して下方に延びている。基板温調液通路472には、第1実施形態と同じ基板温調液供給機構75の基板温調液ライン7110(7110(DIW))が接続されている。基板温調液ライン7110には開閉弁7136(図3も参照のこと)が介設されている。基板温調液ライン7110には、開閉弁37が介設されたドレンライン36が接続されている。このドレンライン36の開放端は、流体通路34の上端開口部(35)の高さ位置よりも低い位置に位置し、大気雰囲気(例えばクリーンルーム内の雰囲気)に通じている。
図5に示す構成を用いた薬液処理工程について図6を参照して説明する。
ウエハWの回転を開始し、ウエハWの回転速度が安定したら、図6(a)に示すように、開閉弁7136を開いて、基板温調液通路472の上端開口部(基板温調液吐出口471)から基板温調液としての加熱されたDIWを吐出する。このとき、保持部31のプレート部分31aの上面とウエハWの下面との間が完全に基板温調液で満たされた状態となるように、十分に大きな吐出流量で基板温調液を吐出する。
プレート部分31aとウエハWとの間を満たす基板温調液によりウエハWの温度が所望の温度まで上昇したら(あるいは基板温調液の供給後、予め定められた時間が経過したら)、図6(a)に示すように、二流体ノズル41から、SC−1と窒素ガスとを混合することにより形成された液滴をウエハWの上面(表面)に供給する。二流体ノズル41からの液滴のウエハW上面への衝突位置をウエハW中心部まで移動させて、ウエハWの上面全体に液滴を衝突させ、ウエハWの上面全体を液滴により処理する。
所定時間上記の操作を行った後に、二流体ノズル41からの液滴の吐出を停止するとともに、第1実施形態と同様にして、リンス工程および乾燥工程をウエハWの表面に対して実施する。以下、ウエハW上面に対する処理についての詳細な説明は省略し、ウエハW下面に対して実行される処理について説明する。
ウエハ上面に対する薬液処理工程が終了した後の適当な時期、例えばリンス工程の終了時に、基板温調液吐出口471からの基板温調液(DIW)の吐出を停止する。このとき、基板温調液ライン7110の開閉弁7136、ガスライン76aの開閉弁76b、ドレンライン36の開閉弁37が全て閉じた状態となる。この状態で、ウエハWの回転速度を増大させる。開閉弁7136,76b、37が全て閉じているため流体通路34内にある基板温調液は移動することが困難である。その一方で、ウエハWの下面およびプレート部分31aの上面との間の空間を満たす基板温調液に作用する遠心力により、基板温調液は半径方向外側に移動しようとする。このため、図6(b)に示すように、ウエハW下面の中心部の下方に真空領域Vが形成される。
この状態で、ドレンライン36の開閉弁37を開くと、図6(c)の実線矢印で示すように基板温調液通路472内にある基板温調液が排出され、入れ替わりに破線矢印に示すように外気が導入される。すると、ウエハWの中心部下方に大気圧が印加された空間が生じ、これによりそれまでも遠心力を受けていた基板温調液が外方に一気に移動し、ウエハWの下面およびプレート部分31aの上面との間の空間から、円周方向に関して均等に排出される。
次いで、ドレンライン36の開閉弁37を閉じるとともにガスライン76aの開閉弁76bを開き、加圧された窒素ガスをウエハWの下面およびプレート部分31aの上面との間の空間に供給し、この空間を窒素ガスでパージする。これにより、ウエハWの下面を効率良く乾燥させることができる。
この第3実施形態によれば、ウエハWの下面およびプレート部分31aの上面の間の空間の全体が基板温調液で満たされるため、ウエハWの全体が迅速かつ均一に加熱される。このため、ウエハWの温度分布ひいては処理結果の面内均一性をより高めることができる。また、ウエハWとプレート部分31aとの間の空間の全体を基板温調液で満たした後に、図6(b)〜(d)で示すパージ手順を実行することにより、ウエハWの下面側にある基板温調液を円周方向に関して均等に、かつ効率良く追い出し、ウエハWを短時間で乾燥させることができる。
次に、第1実施形態の薬液処理工程の2つの変形例について図7を参照して説明する。
ここで、二流体ノズル41をウエハWの中心の真上の位置とウエハWの周縁の真上の位置との間で往復させ、二流体ノズル41から吐出された二流体中に含まれるSC−1の液滴のウエハW表面上への着液位置を変化させた場合について考える。
このとき、ウエハWは回転しているので、ウエハW表面に着液したSC−1は遠心力によりウエハWの周縁に向かって流れる。また、下ノズル47からウエハW裏面中心部に加熱されたDIW(基板温調液)が供給されているため、ウエハWの中心部の温度は周縁部と比較してやや高い。このためウエハW表面の中心部ではSC−1の液膜が維持され難くなっている(つまり、ウエハW表面の中心部は乾燥しやすくなっている)。特に薬液処理中にウエハWの表面が乾燥するとパーティクルが生じ易くなるため、このような乾燥を防止する必要がある。
乾燥防止のための第1の手法(つまり第1実施形態の薬液処理工程の第1変形例)について説明する。図7に概略的に示すように、処理ユニット16に、二流体ノズル41を保持するノズルアーム45とは別のノズルアーム45’により保持されたノズル42’が設けられる。二流体ノズル41をウエハW中心部上方の位置とウエハW周縁部上方の位置との間で往復させながら二流体ノズル41から二流体(SC−1+窒素ガス)をウエハWに供給している間、ノズル42’は継続的にウエハW表面の中心部にDIWを供給する。これにより、二流体ノズル41がウエハW中心部から外れた位置にあるとき(特に二流体ノズル41がウエハ中心部に戻る直前)に、ウエハW表面の中心部で液膜が消失することを防止することができる。ノズル42’からのDIWの吐出流量は、液膜を維持しうる最小限の量でよい。また、ノズル42’から吐出されるDIWは常温でよいが、ウエハWの温度低下を防止するために高温でもよい。なお、ノズル42’から供給される液は少なくともウエハW表面の中心部の乾燥が防止できる乾燥防止液として作用すればよいのであるから、このような乾燥防止液として上述したDIWに代えて他の液、例えばSC−1(好ましくは二流体の形態でなないもの)をウエハW表面の中心部に供給してもよい。この場合に、二流体ノズル41からウエハWに供給されたSC−1がノズル42’から供給されるDIWにより希釈され、濃度低下が生じることを防止することができる。
乾燥防止のための第2の手法(つまり第1実施形態の薬液処理工程の第2変形例)について説明する。別ノズルにより乾燥防止液を供給しなくとも、二流体ノズル41をウエハWの中心と周縁との間で往復動作させることによっても、ウエハWで液膜が消失することを防止することができる。ここで、二流体ノズル41を高速に往復動作させるほど乾燥は防止できるが、液滴がカップ外へと飛散し易くなるという弊害も起こりうる。
発明者らは、二流体ノズル41がウエハWの中心の真上の位置を出発した時点からウエハWの中心部の少なくとも一部で液膜が消失する時点までの経過時間(乾燥時間)を計測した。そして、下ノズル47からウエハW裏面中心部に供給する基板温調液としてのDIWの温度が高いほどこの乾燥時間は短くなることを発見した。
この結果から、下ノズル47から供給される基板温調液の温度が相対的に低い場合には、二流体ノズル41の移動速度を相対的に低くさせればよいことがわかる。一方、下ノズル47から供給される基板温調液の温度が相対的に高い場合には、二流体ノズル41の移動速度を上昇させればよいことがわかる。つまり、基板温調液の温度及び二流体ノズル41の移動速度のいずれか一方の値は、他方の値に応じて決定することが好ましい。
次に第4実施形態について図8〜図10を参照して説明する。第4実施形態は、二流体ノズル41から吐出されて回転するウエハWに衝突した後にウエハWの周囲に飛散する薬液のミストの処理に関連するものである。第4実施形態において、基板保持機構30、下ノズル47及び下ノズル47に関連する処理流体供給源70の部分は、前述した第1実施形態と同じ構成とすることができる。
基板保持機構30の周囲には、第1実施形態の回収カップ50とは異なる構成のカップ(カップ組立体)150が設けられている。カップ150は、基板保持機構30により保持されたウエハWの周囲を囲む下カップ体151と、下カップ体151の上方に設けられた上カップ体152と、下カップ体151及び上カップ体152を保持する外カップ体153と、上記のカップ体151,152,153の下方に設けられた底カップ体154とを有している。
底カップ体154の底部には排出路170が接続されている。排出路170には気液分離装置171が介設されている。気液分離装置171には排気路172と排液路173が接続されている。排気路172及び排出路170を介してカップ150の内部空間が吸引される。排気路172は減圧雰囲気の工場排気系に接続されている。排気路172にエジェクタまたは排気ポンプを介設してもよい。
下カップ体151は、概ね円筒形の下部分151aと、下部分151aの上端から半径方向内側斜め上方に向けて延びる概ね円錐台形の上部分151bとを有している。同様に、上カップ体152も、概ね円筒形の下部分152aと、下部分152aの上端から半径方向内側斜め上方に向けて延びる概ね円錐台形の上部分152bとを有している。
外カップ体153は、その内周に、下カップ体151を支持する支持面153aと、上カップ体152を支持する支持面153bとを有している。図8において、互いに接しているように見えている下カップ体151及び外カップ体153の互いに対向する面の間には隙間(図8では見えない)が設けられている。下カップ体151の上部分151bの上端よりも外側に付着した液体は、下部分151aの外側にあるこの隙間を通って、下カップ体151と外カップ体153との間を通って液体が流下することができるようになっている。同様に、互いに接しているように見えている上カップ体152及び外カップ体153の互いに対向する面の間には隙間(図8では見えない)が設けられており、上カップ体152の上部分152bの上端よりも外側に付着した液体(後述の仕切板161の上面に付着した液体も含む)は、下部分152aの外側にあるこの隙間を通って、上カップ体152と外カップ体153との間を通って液体が流下することができるようになっている。
隙間の形態は任意であるが、一例を図9に示す。つまり、上カップ体152の円筒形の下部分152aの外周面と、これと対面する外カップ体153の内周面との間には、液体が通過することが可能な鉛直方向に延びる十分に広い隙間150aが存在する。支持面153bには、円周方向に間隔を空けて複数の溝153cが設けられている。液体は溝153cを介して下部分152aの外側から下部分152aの内側であって下部分152aよりも下方へと通過することができる。下カップ体151と外カップ体153との間の隙間も同様の形態とすることができる。
図8に示すように、外カップ体153の上端部には、半径方向外向きに延びるフランジ156が設けられている。フランジ156には、ボールねじまたはエアシリンダ等からなるリニアアクチュエータ155が取り付けられている。リニアアクチュエータ155を動作させることにより、外カップ体153を昇降させることができ、外カップ体153の昇降に伴い外カップ体153により支持されている下カップ体151及び上カップ体152も昇降する。
ウエハWの処理を行うときには、外カップ体153を図8に示された上限位置まで上昇させる。このとき、下カップ体151は、二流体ノズル41から回転するウエハWに供給された後にウエハWの外方に飛散するSC−1の液滴(ミスト)を受け止めて、底カップ体154内に落下させる。上カップ体152は、下カップ体151を飛び越えて半径方向外側上方に向かうSC−1の液滴を受け止める。上カップ体152に受け止められたSC−1は、下カップ体151と外カップ体153との間を通って、底カップ体154内に落下する。
外カップ体153の上方には、チャンバ20Aの底壁となる仕切板161が設けられている。仕切板161には、カップ150と同心の穴161aが形成されている。外カップ体153が上限位置にあるとき、外カップ体153のフランジ156が仕切板161の下面に接触する。またこのとき、上カップ体152の上部分152bの上端と仕切板161の穴161aの縁161bとの間に隙間G(図9を参照)が存在する。つまり、二流体ノズル41から吐出されウエハW表面で跳ね返された後に仕切板161の上に落ちたSC−1の液滴LD(図9を参照)が仕切板161の穴161aの縁161bから下方に落下したときに、その液滴は、上カップ体152の内側に落ちない。つまり、上記液滴は、上カップ体152の上部分152bの外周面に沿って流れ落ち、さらに、外カップ体153の内周面に沿って流れ落ち、最後に、底カップ体154に落下し、そこから排出路170に排出される。従って、一旦仕切板161の上に落ちて汚染された液滴がウエハW上に落下してウエハWを汚染するおそれがない。本実施形態では、仕切板161は、XY軸方向に対して水平な面を有するが、処理チャンバ20Aの一部を画定し外カップ体153が上昇した際に外カップ体153の上端と接触し、処理チャンバ20Aの内側と外側の空間を仕切るものであれば、形状は限定されない。したがって、仕切板161は、ウエハWの中心方向に向けて下方向に傾斜する面であっても、曲面であっても良い。
なお、外カップ体153を下限位置(図示せず)まで下降させることにより、側面視で、外カップ体153及び上カップ体152の上端を、基板保持機構30の保持部31及びこれに保持されたウエハWよりも下方に位置させることができる。これにより、処理ユニット16に対するウエハWの搬出入時に、水平方向に移動して(図8の矢印Yを参照)処理ユニット16内に進入してくる基板搬送装置17のアーム(図1参照)と保持部31との間でウエハWの受け渡しができるようになる。
処理ユニット16のチャンバ20A内は、仕切り板163により2つの区画に仕切られている。第1区画20BはウエハWの上方の空間であり、第2区画20Cは第1区画20Bの側方の空間でありそこにはノズルアーム45Aの駆動機構46Aが収容される。仕切り板163は、二流体ノズル41から吐出された後にウエハW上面から飛散するSC−1の液滴が、駆動機構46Aを汚染することを抑制するために設けられている。
本実施形態の駆動機構46Aは、図8に概略的に示されるように、水平駆動部46Bと昇降駆動部46Cとを含んでいる。水平駆動部46Bは、ノズルアーム45Aを駆動することにより、ノズルアーム45Aにより保持された二流体ノズル41をウエハWの中心の真上の位置と待機位置(ホームポジション)の真上の位置との間で水平方向に並進運動させる。昇降駆動部46Cは、ノズルアーム45Aを駆動することにより、二流体ノズル41を鉛直方向に移動させる。
仕切り板163には、ノズルアーム45Aの必要な移動を許容するためにスリット164が形成されている。スリット164の形状は、ノズルアーム45Aの移動パターンに応じて適宜決定される。仕切り板163のミスト遮蔽機能を損なわないように、スリット164の開口面積はなるべく小さく設定される。
本実施形態においては、図10に示すように、スリット164は、水平部分164aと、水平部分の両端から下方に延びる2つの垂直部分164b、164cとを有している。この形状により、ノズルアーム45Aに保持された二流体ノズル41が待機位置と処理位置(ウエハ上方の位置)との間を、カップ150等の周囲部品に衝突することなく移動でき、かつ、二流体ノズル41がウエハWの上面に近接した状態でウエハWの中心の真上の位置からウエハ周縁の真上の位置の間の任意の位置に位置することができるようになっている。
第1区画20Bから第2区画20C内にスリット164を通って入り込んだミストを、第2区画20C内から除去するために、第2区画20Cを画定するチャンバ20Aの壁体に排気口165が設けられている。排気口165に接続された図示しない排気ポンプまたはエジェクタ等の排気機構により、第2区画20C内の雰囲気が吸引されている。なお、排気口165は、第2区画20Cの上部に設けられていることが好ましく、これによりミストを、沈降する前に速やかに第2区画20Cから排出することができる。
二流体ノズル41及びノズルアーム45Aの下方に位置する仕切板161の部分161cは、カップ150近傍の仕切板161の部分よりも低くなっている。仕切板161の部分161cには、二流体ノズル41からダミーディスペンスとして吐出されるか、あるいは二流体ノズル41から垂れ落ちる液を受け止める液受け166が設けられている。液受け166が受けた液は、液受け166に接続された排液路を介して排出される。
第4実施形態において、処理ユニット16のうちの上述していない部分の構成及び作用については第1実施形態と同じでよい。例えば第1実施形態のノズル42,43,44をこの第4実施形態のノズルアーム45Aに設け、第1実施形態と同様の手順で、一枚のウエハWに対して一連の処理を行うことができる。また、ノズル42,43,44から吐出されるかあるいは垂れ落ちる液を受け止める液受けを、仕切板161の部分161cに設けることができる。
W 基板(ウエハ)
20A 処理チャンバ(チャンバ)
20B 第1区画
20C 第2区画
31 基板保持部
31a 基板保持部のプレート部分
31b 基板保持部の保持部分
33 回転駆動部(駆動部)
41 第1ノズル(二流体ノズル)
45A ノズルアーム
46A アーム駆動機構
47 第2ノズル(下ノズル)
71A 加熱薬液供給機構
71B ガス供給機構
7104 純水温度調節器(基板温調液温度調節器)
7110,7112 薬液配管、純水配管(薬液ライン、基板温調液ライン)
7120 温度調節器(薬液温調液温度調節器、基板温調液の温度を調節するための温調液の温度調節器)
7116 温調液ジャケット(ウオータージャケット)
7140 断熱材
7160,7162 薬液タンク
7171 第1分岐ライン(希釈液ライン)
7180 加熱純水ジャケット(温調タンク、温調ジャケット)
7184 第2分岐ライン(タンク温調液供給ライン)
75 加熱純水供給機構(基板温調液供給機構)
150 カップ
152 上カップ体
152a 上カップ体の下部分
152b 上カップ体の上部分
153 外カップ体
161 仕切板
161a 仕切板の開口
161b 開口の縁
163 仕切り板
164 スリット

Claims (4)

  1. 基板を保持する基板保持部と、
    処理液を前記基板の表面に向けて吐出する第1ノズルと、
    前記基板保持部を回転させる回転駆動部と、
    前記基板保持部の周囲を囲み、前記基板保持部により保持されて回転する基板から飛散する前記処理液を受け止めて回収する回収カップと、を備え、
    前記回収カップは、
    上端に近づくに従って半径方向内側に向かうように傾斜した上部分と、円筒形の下部分と、を有する上カップ体と、
    前記上カップ体の前記上部分の上端よりも外側に付着して前記上カップ体の前記下部分の外側を下方へと通過する液体が前記下部分よりも内側の下方に流れ落ちることを可能とする溝と、を有し、
    前記回収カップは、前記上カップ体を内側に支持し、前記基板保持部に対して相対的に昇降可能な円筒形の外カップ体をさらに有し、
    前記外カップ体と前記上カップ体の前記下部分との間に、液体が前記外カップ体と前記上カップ体の前記下部分との間を通過することを可能とする隙間が形成され、
    処理チャンバの一部を画定し前記外カップ体が上昇した際に前記外カップ体の上端と接触する仕切板が設けられ、
    前記仕切板に付着した液体は、前記外カップ体と前記上カップ体の前記下部分との間の隙間を通過する、基板処理装置。
  2. 前記第1ノズルを保持するノズルアームと、
    前記ノズルアームを移動させるアーム駆動機構と、
    をさらに備え、
    前記仕切板は前記処理チャンバの底面を画定し、
    前記ノズルアームが待機する領域における前記仕切板の高さは、前記回収カップの周辺の領域における前記仕切板の高さよりも低い、請求項1記載の基板処理装置。
  3. 前記第1ノズルを保持するノズルアームと、
    前記ノズルアームを移動させるアーム駆動機構と、
    前記処理チャンバを、前記基板保持部の上方の第1の区画と、前記第1の区画の側方に位置して前記アーム駆動機構を収容する第2の区画とに仕切る仕切り板と、
    をさらに備え、
    前記仕切り板に、前記第1ノズルの移動を許容するスリットが形成されている、請求項1記載の基板処理装置。
  4. 前記第2の区画を吸引するための排気口が、前記第2の区画の上部に設けられている、請求項記載の基板処理装置。
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