JP6621226B2 - シロキサン及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、シロキサン及びその製造方法に関し、シラノールとヒドロシランとの反応によるシロキサンの製造方法及び製造されるシロキサンに関する。
シロキサン結合(Si−O−Si)は、有機骨格である炭素−炭素結合(C−C)や炭素−酸素結合(C−O)に比べて結合エネルギーが大きく、シロキサン結合を骨格とする有機ケイ素化合物は、耐久性、耐候性等に優れることが知られている。そのため、有機ケイ素化合物は、シリコーンオイルやシリコーンゴムとして幅広く利用されており、また近年では有機無機ハイブリット素材の原料としても注目されている。
シロキサン結合の合成手法として、古くから知られているのがシラン化合物の加水分解反応である。使用するシラン前駆体としてクロロシランなどのハロゲン化シランが代表的なシラン化合物の例である。またシラン化合物間の縮合反応を利用し、シロキサン結合が形成できることも知られている。例えば、シラノール(SiOH)を前駆体に使用し、反応剤としてシラノール(SiOH)、ハロゲン化シラン(SiX)やアルコキシシラン(SiOR)などを使用しシロキサン結合を形成している。
・SiOH + SiOH → SiOSi + H
・SiOH + SiX → SiOSi + HX
・SiOH + SiOR → SiOSi + ROH
この従来法には問題点が存在する。一つ目は、主とするシロキサン結合形成反応の反応制御ができないため、目的化合物を選択的に合成できていないこと。二つ目は、シロキサンと反応可能な水やハロゲン化水素やアルコールなどを副生成物として産出することである。
また近年ではシロキサンを高効率で合成する手法の開発も盛んにされている。例えば、シロキサン結合を形成する反応としては、トリス(ペンタフルオロフェニル)ボラン等を触媒としたアルコキシシランとヒドロシランの反応(例えば、非特許文献1参照。)、トリクロロビスマス等を触媒としたアルコキシシランとクロロシランの反応(例えば、非特許文献2参照。)、パラジウム触媒を利用したベンジルオキシシランとハロシランの反応(例えば、特許文献1参照。)等が報告されている。
特開2014−218449号公報
W.E.Piers,et al.,J.Org.Chem.2000,65,3090. R.Wakabayashi,et al.,Angew.Chem.Int.Ed.2010,49,5273.
本発明は、シラノールとヒドロシランとの反応から誘導されるシロキサン化合物の効率的な製造方法を提供する。
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、金錯体の存在下で、シラノールとヒドロシランの縮合反応が進行して、ケイ素−水素結合(Si−H)が残存したシロキサンが効率良く得られることを見出し、本発明を完成させた。
即ち、本発明は以下の通りである。
<1> 金錯体の存在下、下記式(a)で表される構造を有するシラノールと下記式(b)で表される構造を有するヒドロシランとを反応させてケイ素−水素結合(Si−H)が残存した下記式(c)で表される構造を有するシロキサンを生成する反応工程を含むことを特徴とするシロキサンの製造方法。
Figure 0006621226
<2> 前記シラノールが、下記式(A−1)〜(A−4)の何れかで表されるシラノールである、<1>に記載のシロキサンの製造方法。
Figure 0006621226
(式(A−1)〜(A−3)中、Rはそれぞれ独立して無置換もしくは置換基を有する炭素原子数1〜20の炭化水素基、無置換もしくは置換基を有する炭素原子数1〜20のアルコキシ基、又は無置換もしくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリールオキシ基を表す。)
<3> 前記シラノールが、下記式(D−1)〜(D−6)の何れかで表されるシラノールである、<1>に記載のシロキサンの製造方法。
Figure 0006621226
(式(D−1)〜(D−6)中、Rはそれぞれ独立して無置換もしくは置換基を有する炭素原子数1〜20の炭化水素基、無置換もしくは置換基を有する炭素原子数1〜20のアルコキシ基、又は無置換もしくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリールオキシ基を、l、m、nはそれぞれ独立して0〜2000の整数を表す。)
<4> 前記ヒドロシランが、下記式(B−1)〜(B−2)の何れかで表されるヒドロシランである、<1>〜<3>の何れかに記載のシロキサンの製造方法。
Figure 0006621226
(式(B−1)〜(B−2)中、R’はそれぞれ独立して無置換もしくは置換基を有する炭素原子数1〜20の炭化水素基、無置換もしくは置換基を有する炭素原子数1〜20のアルコキシ基、又は無置換もしくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリールオキシ基を表す。)
<5> 下記式(C−1)〜(C−12)の何れかで表されるシロキサン。
Figure 0006621226
(式(C−1)〜(C−12)中、R”はそれぞれ独立して無置換もしくは置換基を有する炭素原子数1〜20の炭化水素基、無置換もしくは置換基を有する炭素原子数1〜20のアルコキシ基、又は無置換もしくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリールオキシ基を表す。)
<6> 下記式(E−1)〜(E−12)の何れかで表されるシロキサン。
Figure 0006621226
(式(E−1)〜(E−12)中、R”はそれぞれ独立して無置換もしくは置換基を有する炭素原子数1〜20の炭化水素基、無置換もしくは置換基を有する炭素原子数1〜20のアルコキシ基、又は無置換もしくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリールオキシ基を、l、m、nはそれぞれ独立して0〜2000の整数を表す。)
本発明によれば、シラノールとヒドロシランとの反応からシロキサンを効率良く製造することができる。特にケイ素−水素結合(Si−H)が残存したシロキサンや非対称な構造を有するシロキサンを効率良く選択的に製造することもできる。
実施例15〜18において得られたフェニルシランの使用量と生成物(シロキサン)の収率の関係を表したグラフである。
本発明の詳細を説明するに当たり、具体例を挙げて説明するが、本発明の趣旨を逸脱しない限り以下の内容に限定されるものではなく、適宜変更して実施することができる。
<シロキサンの製造方法>
本発明の一態様であるシロキサンの製造方法(以下、「本発明の製造方法」と略す場合がある。)は、金錯体の存在下、下記式(a)で表される構造を有するシラノールと下記式(b)で表される構造を有するヒドロシランとを反応させてケイ素−水素結合(Si−H)が残存した下記式(c)で表される構造を有するシロキサンを生成する反応工程を含むことを特徴とする。
Figure 0006621226
本発明者らは、シロキサンの製造方法について検討を重ねた結果、金錯体の存在下で、シラノールとヒドロシランの縮合反応が進行して、反応性の高いケイ素−水素結合(Si−H)が残存したシロキサンが効率良く得られることを見出したのである。本発明の製造方法は、シラノール、ヒドロシラン、反応条件等の選択により、様々なシロキサンを効率良く製造することができ、得られるシロキサン化合物中にジヒドロシラン(SiH)やヒドロシラン(SiH)骨格を有していることが最大の特長である。
なお、「式(a)で表される構造」は、ケイ素原子に結合したヒドロキシル基を少なくとも1つ有していることを表しており、さらに波線の先の構造は任意であることを意味する。
「式(b)で表される構造」も同様に、ケイ素原子に結合した水素原子(ケイ素−水素結合(Si−H))を少なくとも2つ有していることを表しており、波線の先の構造は任意であることを意味する。
「式(c)で表される構造」は、式(b)で表される構造を有するヒドロシランに由来するケイ素−水素結合(Si−H)が少なくとも1つ残存していることを表しており、波線の先は式(a)で表される構造を有するシラノールと式(b)で表される構造を有するヒドロシランに由来する構造となる。
以下、本発明の製造方法について詳細に説明する。
反応工程は、式(a)で表される構造を有するシラノールを反応させる工程であるが、式(a)で表される構造を有するシラノールの具体的種類は、特に限定されず、目的とするシロキサンに応じて適宜選択されるべきである。
式(a)で表される構造を有するシラノールとしては、下記のシラノール1、シラノール2等が挙げられる。
・シラノール1:下記式(A−1)〜(A−4)の何れかで表されるシラノール。
Figure 0006621226
(式(A−1)〜(A−3)中、Rはそれぞれ独立して無置換もしくは置換基を有する炭素原子数1〜20の炭化水素基、無置換もしくは置換基を有する炭素原子数1〜20のアルコキシ基、又は無置換もしくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリールオキシ基を表す。)
・シラノール2:下記式(D−1)〜(D−6)の何れかで表されるシラノール。
Figure 0006621226
(式(D−1)〜(A−6)中、Rはそれぞれ独立して無置換もしくは置換基を有する炭素原子数1〜20の炭化水素基、無置換もしくは置換基を有する炭素原子数1〜20のアルコキシ基、又は無置換もしくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリールオキシ基を、l、m、nはそれぞれ独立して0〜2000の整数を表す。)
以下、「シラノール1」、「シラノール2」等について詳細に説明する。
(シラノール1)
式(A−1)〜(A−3)中のRの炭素原子数は、好ましくは15以下、より好ましくは10以下である。
Rの具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、sec−ブチル基、シクロブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、シクロヘキシル基、n−ヘプチル基、イソヘプチル基、シクロヘプチル基、n−オクチル基、イソオクチル基、t−オクチル基、シクロオクチル基、n−ノニル基、イソノニル基、シクロノニル基、n−デシル基、イソデシル基、シクロデル基、n−ウンデシル基、イソウンデシル基、シクロウンデシル基等の直鎖状、分岐状、環状のアルキル基、ビニル基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基、ヘプテニル基、シクロヘプテニル基、オクテニル基、シクロオクテニル基、スチレニル基、ナフテニル基等の非環状及び環状アルケニル基、ベンジル基、フェネチル基、2−メチルベンジル基等のアラルキル基、スチリル基等のアラアルケニル基、フェニル基、1−ナフチル基等のアリール基、p−トリル基、メシチル基、4−ブロモフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、4−アセチルフェニル基、4−シアノフェニル基、4−ニトロフェニル基、4−アミノフェニル基、4−メトキシフェニル基、4−ビニルフェニル基等の置換アリール基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、t−ブトキシ基、ベンジルオキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基等のアリールオキシ基などが挙げられる。
またRは、これら各種の炭化水素基の一部又は全部が酸素原子、硫黄原子、窒素原子、リン原子、ホウ素原子等のヘテロ原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子から選ばれる置換基で部分置換されていてもよい。
シラノール1としては、例えば下記式で表されるものが挙げられる。
Figure 0006621226
(シラノール2)
式(D−1)〜(D−6)中のRは、シラノール1のRと同様のものが挙げられる。
式(D−1)〜(D−6)中のl、m、nはそれぞれ独立して0〜2000の整数を表しているが、好ましくは1500以下、より好ましくは1000以下、さらに好ましくは500以下、特に好ましくは250以下である。
シラノール2としては、例えば下記式で表されるものが挙げられる。
Figure 0006621226
反応工程は、式(b)で表される構造を有するヒドロシランを反応させる工程であるが、式(b)で表される構造を有するヒドロシランの具体的種類は、特に限定されず、目的とするシロキサンに応じて適宜選択されるべきである。
式(b)で表される構造を有するヒドロシランとしては、下記式(B−1)〜(B−2)の何れかで表されるヒドロシランが挙げられる。
Figure 0006621226
(式(B−1)〜(B−2)中、R’はそれぞれ独立して無置換もしくは置換基を有する炭素原子数1〜20の炭化水素基、無置換もしくは置換基を有する炭素原子数1〜20のアルコキシ基、又は無置換もしくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリールオキシ基を表す。)
式(B−1)〜(B−2)中のR’の炭素原子数は、好ましくは15以下、より好ましくは10以下である。
R’の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、sec−ブチル基、シクロブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、シクロヘキシル基、n−ヘプチル基、イソヘプチル基、シクロヘプチル基、n−オクチル基、イソオクチル基、t−オクチル基、シクロオクチル基、n−ノニル基、イソノニル基、シクロノニル基、n−デシル基、イソデシル基、シクロデル基、n−ウンデシル基、イソウンデシル基、シクロウンデシル基等の直鎖状、分岐状、環状のアルキル基、ビニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基等の非環状及び環状アルケニル基、ベンジル基、フェネチル基、2−メチルベンジル基等のアラルキル基、スチリル基等のアラアルケニル基、フェニル基、1−ナフチル基等のアリール基、p−トリル基、メシチル基、4−ブロモフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、4−アセチルフェニル基、4−シアノフェニル基、4−ニトロフェニル基、4−アミノフェニル基、4−メトキシフェニル基、4−ビニルフェニル基等の置換アリール基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、t−ブトキシ基、ベンジルオキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基等のアリールオキシ基などが挙げられる。
また本発明におけるR’としては、これら各種の炭化水素基の一部又は全部が酸素原子、硫黄原子、窒素原子、リン原子、ホウ素原子等のヘテロ原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子から選ばれる置換基で部分置換されていてもよい。
ヒドロシランとしては、例えば下記式で表されるものが挙げられる。
Figure 0006621226
反応工程におけるシラノールとヒドロシランの使用量(仕込量)は、特に限定されず、目的とするシロキサンに応じて適宜選択されるべきである。ヒドロシランの物質量/シラノールの物質量として、通常0.5以上、好ましくは0.7以上、より好ましくは1以上であり、通常20以下、好ましくは10以下、より好ましくは5以下である。
反応工程における金錯体の具体的種類も、特に限定されず、目的とするシロキサンに応じて適宜選択されるべきである。また、本反応においては、ホスフィン等の添加剤を加えることも好ましい一態様である。
金錯体は、金原子と配位子から構成され、金錯体の金原子の酸化数は、特に限定されないが、通常1である。
配位子としては、ホスフィン系配位子、アミン系配位子、カルベン系配位子等の中性配位子、及び塩素、臭素等のハロゲン系、アセテート等のカルボキシラート系、p−トルエンスフホナート、トリフルオロメタンスルホナート等のスルホナート系等のアニオン系配位子が挙げられる。金錯体はこれらの配位子を複数組み合わせて有するものであってもよい。
ホスフィン系配位子は、炭化水素基がリン原子に結合したホスフィン化合物である場合、その炭化水素基の炭素原子数は、1以上であり、通常20以下、好ましくは15以下、より好ましくは10以下である。具体例としては、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリプロピルホスフィン、トリ−n−ブチルホスフィン(PBu)、トリシクロへキシルホスフィン(PCy)、トリフェニルホスフィン(PPh)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(Xantphos)、等が挙げられる。
金錯体としては、例えば、クロロ(トリ−n−ブチルホスフィン)金、クロロ(トリシクロへキシルホスフィン)金、クロロ(トリフェニルホスフィン)金、ビス(トリ−n−ブチルホスフィン)金、ビス(トリシクロへキシルホスフィン)金、ビス(トリフェニルホスフィン)金、塩化金等が挙げられる。
添加剤としては、ホスフィン系化合物、アミン系化合物等が挙げられる。ホスフィン系化合物としては、例えばトリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、トリプロピルホスフィン、トリ−n−ブチルホスフィン(PBu)、トリシクロへキシルホスフィン(PCy)、トリフェニルホスフィン(PPh)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(Xantphos)、等が挙げられる。アミン系化合物としては、例えばとるトリエチルアミン、トリフェニルアミン、テトラメチルエチレンジアミンが挙げられる。
反応工程における金錯体の使用量(仕込量)は、特に限定されず、目的とするシロキサンに応じて適宜選択されるべきであるが、シラノールの物質量に対して、通常0.001mol%以上、好ましくは0.01mol%以上、より好ましくは0.05mol%以上であり、通常30mol%以下、好ましくは10mol%以下である。
反応工程は、反応基質が液体であれば無溶媒で行うことができるが、反応溶媒を使用することもできる。反応溶媒の種類は特に限定されず、飽和炭化水素(例えば、ペンタン、ヘキサン)、芳香族炭化水素(例えば、ベンゼン、トルエン)、ハロゲン化炭化水素(例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン)、エーテル類(例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、シクロペンチルメチルエーテル)、ケトン類(例えば、アセトン)、エステル類(例えば、酢酸エチル)、ニトリル類(例えば、ベンゾニトリル、アセトニトリル)、または極性非プロトン性溶媒(例えば、N,N-ジメチルスルホキシド(DMSO)、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAc)等が挙げられ、それぞれ単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。飽和炭化水素、芳香族炭化水素、ハロゲン化炭化水素、エーテル類、ニトリル類、極性非プロトン性溶媒が好ましく、この中でもエーテル類がより好ましい。
反応工程の反応温度は、通常−80℃以上、好ましくは0℃以上であり、通常200℃以下、好ましくは100℃以下である。
雰囲気ガスは、空気があっても、或いは窒素、アルゴン等の不活性ガスであってもよい。
本発明の製造方法によって製造されるシロキサンの具体的種類は、特に限定されないが、下記のシロキサン1、シロキサン2等が挙げられる。
・シロキサン1:下記式(C−1)〜(C−12)の何れかで表されるシロキサン。
Figure 0006621226
(式(C−1)〜(C−12)中、R”はそれぞれ独立して無置換もしくは置換基を有する炭素原子数1〜20の炭化水素基、無置換もしくは置換基を有する炭素原子数1〜20のアルコキシ基、又は無置換もしくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリールオキシ基を表す。)
・シロキサン2:下記式(E−1)〜(E−12)の何れかで表されるシロキサン。
Figure 0006621226
(式(E−1)〜(E−12)中、R”はそれぞれ独立して無置換もしくは置換基を有する炭素原子数1〜20の炭化水素基、無置換もしくは置換基を有する炭素原子数1〜20のアルコキシ基、又は無置換もしくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリールオキシ基を、l、m、nはそれぞれ独立して0〜2000の整数を表す。)
以下、「シロキサン1」、「シロキサン2」等について詳細に説明する。
(シロキサン1)
式(C−1)〜(C−12)中のR”の炭素原子数は、好ましくは15以下、より好ましくは10以下である。
R”の具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、sec−ブチル基、シクロブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、シクロヘキシル基、n−ヘプチル基、イソヘプチル基、シクロヘプチル基、n−オクチル基、イソオクチル基、t−オクチル基、シクロオクチル基、n−ノニル基、イソノニル基、シクロノニル基、n−デシル基、イソデシル基、シクロデル基、n−ウンデシル基、イソウンデシル基、シクロウンデシル基等の直鎖状、分岐状、環状のアルキル基、ビニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基等の非環状及び環状アルケニル基、ベンジル基、フェネチル基、2−メチルベンジル基等のアラルキル基、スチリル基等のアラアルケニル基、フェニル基、1−ナフチル基等のアリール基、p−トリル基、メシチル基、4−ブロモフェニル基、4−トリフルオロメチルフェニル基、ペンタフルオロフェニル基、4−アセチルフェニル基、4−シアノフェニル基、4−ニトロフェニル基、4−アミノフェニル基、4−メトキシフェニル基、4−ビニルフェニル基等の置換アリール基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、t−ブトキシ基、ベンジルオキシ基等のアルコキシ基、フェノキシ基等のアリールオキシ基などが挙げられる。
また本発明におけるR”としては、これら各種の炭化水素基の一部又は全部が酸素原子、硫黄原子、窒素原子、リン原子、ホウ素原子等のヘテロ原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子から選ばれる置換基で部分置換されていてもよい。
(シロキサン2)
式(E−1)〜(E−12)中のR”は、シロキサン1のR”と同様のものが挙げられる。
式(E−1)〜(E−12)中のl、m、nはそれぞれ独立して0〜2000の整数を表しているが、好ましくは1500以下、より好ましくは1000以下、さらに好ましくは500以下、特に好ましくは250以下である。
<シロキサン>
本発明の製造方法によって式(C−1)〜(C−12)の何れかで表されるシロキサンを製造することができることを前述したが、下記式(C−1)〜(C−12)の何れかで表されるシロキサンも本発明の一態様である。
Figure 0006621226
(式(C−1)〜(C−12)中、R”はそれぞれ独立して無置換もしくは置換基を有する炭素原子数1〜20の炭化水素基、無置換もしくは置換基を有する炭素原子数1〜20のアルコキシ基、又は無置換もしくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリールオキシ基を表す。)
また、本発明の製造方法によって下記式(E−1)〜(E−12)の何れかで表されるシロキサンを製造することができることを前述したが、下記式(E−1)〜(E−12)の何れかで表されるシロキサンも本発明の一態様である。
Figure 0006621226
(式(E−1)〜(E−12)中、R”はそれぞれ独立して無置換もしくは置換基を有する炭素原子数1〜20の炭化水素基、無置換もしくは置換基を有する炭素原子数1〜20のアルコキシ基、又は無置換もしくは置換基を有する炭素原子数6〜20のアリールオキシ基を、l、m、nはそれぞれ独立して0〜2000の整数を表す。)
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。化合物の確認は、各種分光学的分析の解析により行った。具体的には、プロトン、炭素13およびケイ素29核磁気共鳴スペクトル(H−NMR、13C−NMR、29Si−NMR)、質量スペクトル(MS)の解析により行った。核磁気共鳴スペクトルには、トリメチルフェニルシランを内部標準として用いた。
<実施例1>
反応容器にトリエチルシラノール(66.1mg、0.5mmol)、フェニルシラン(54.1mg、0.5mmol)、クロロ(トリフェニルホスフィン)金(6.2mg、2.5mol%)、THF(1mL)を加え、アルゴン雰囲気下で4時間反応させた。
下記生成物3の収率は15%であった。
生成物の収率はフェニルトリメチルシラン(60.1mg、0.4mmol)を内部標準として用いた29Si−NMRで求めた。結果を表1に示す。
<実施例2>
トリフェニルホスフィン(3.3mg、0.0125mmol)を追加で添加した以外、実施例1と同様の方法によって反応を行った。結果を表1に示す。
<実施例3>
反応時間を13時間に変更した以外、実施例2と同様の方法によって反応を行った。結果を表1に示す。
<比較例1>
クロロ(トリフェニルホスフィン)金をクロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウムに変更した以外、実施例1と同様の方法によって反応を行った。結果を表1に示す。
<比較例2>
クロロ(トリフェニルホスフィン)金をクロロ(p−シメン)ルテニウムダイマーに変更した以外、実施例2と同様の方法によって反応を行った。結果を表1に示す。
<比較例3>
クロロ(トリフェニルホスフィン)金をトリス(ペンタフルオロフェニル)ボランに変更した以外、実施例1と同様の方法によって反応を行った。結果を表1に示す。
<比較例4>
クロロ(トリフェニルホスフィン)金をトリフェニルホスフィンに変更した以外、実施例1と同様の方法によって反応を行った。結果を表1に示す。
Figure 0006621226
Figure 0006621226
<実施例4>
反応容器にトリメチルシラノール(45.1mg、0.5mmol)、フェニルシラン(108.2mg、1.0mmol)、クロロ(トリフェニルホスフィン)金(6.2mg、2.5mol%)、THF(1mL)を加え、アルゴン雰囲気下で13時間反応させた。下記生成物8の収率は52%、生成物9の収率は44%であった。生成物の収率はフェニルトリメチルシラン(60.1mg、0.4mmol)を内部標準として用いた29Si−NMRで求めた。結果を表2に示す。
<実施例5>
トリフェニルホスフィン(3.3mg、0.0125mmol)を追加で添加した以外、実施例4と同様の方法によって反応を行った。結果を表2に示す。
<実施例6>
トリシクロへキシルホスフィン(3.5mg、0.0125mmol)を追加で添加した以外、実施例4と同様の方法によって反応を行った。結果を表2に示す。
<実施例7>
THFをトルエンに変更した以外、実施例6と同様の方法によって反応を行った。結果を表2に示す。
<実施例8>
THFをジメチルアセトアミド(DMAc)に変更した以外、実施例6と同様の方法によって反応を行った。結果を表2に示す。
<実施例9>
THFをジメチルスルホキシド(DMSO)に変更した以外、実施例6と同様の方法によって反応を行った。結果を表2に示す。
<実施例10>
トリ−n−ブチルホスフィン(2.5mg、2.5mol%)を追加で添加した以外、実施例4と同様の方法によって反応を行った。結果を表2に示す。
<実施例11>
トリ−n−ブチルホスフィンの添加量を(7.6mg、7.5mol%)に変更した以外、実施例10と同様の方法によって反応を行った。結果を表2に示す。
Figure 0006621226
Figure 0006621226
<実施例12>
反応容器にトリエチルシラノール(132.3mg、1.0mmol)、フェニルシラン(108.2mg、1.0mmol)、クロロ(トリフェニルホスフィン)金(0.2mg、0.05mol%)、トリ−n−ブチルホスフィン(0.01mg、0.15mol%)、THF(1mL)を加え、アルゴン雰囲気下(反応温度:25℃)で48時間反応させた。下記生成物3の収率は39%であった。生成物の収率はフェニルトリメチルシラン(60.1mg、0.4mmol)を内部標準として用いた29Si−NMRで求めた。結果を表3に示す。
<実施例13>
反応温度の室温を40℃に変更した以外、実施例12と同様の方法によって反応を行った。結果を表3に示す。
<実施例14>
反応温度の室温を70℃に変更した以外、実施例12と同様の方法によって反応を行った。結果を表3に示す。
Figure 0006621226
Figure 0006621226
<実施例15〜18>
反応容器にジフェニルシランジオール(108.2mg、0.5mmol)、フェニルシラン、クロロ(トリフェニルホスフィン)金(6.2mg、2.5mol%)、トリシクロへキシルホスフィン(3.5mg、0.0125mmol)、THF(1mL)を加え、アルゴン雰囲気下で21時間反応させた。なお、フェニルシランの使用量(仕込量)は、0.25mmol(実施例15)、0.5mmol(実施例16)、1.0mmol(実施例17)、3.0mmol(実施例18)の4通りで行い、それぞれの収率を算出し、フェニルシランの使用量と生成物(シロキサン)の収率の関係を表したグラフとした。グラフを図1に示す。
Figure 0006621226
<実施例19>
反応容器にフェニルシラントリオール(108.2mg、0.5mmol)、フェニルシラン(541.1mg、5.0mmol)、クロロ(トリフェニルホスフィン)金(6.2mg、2.5mol%)、トリフェニルホスフィン(3.3mg、0.0125mmol)、THF(1mL)を加え、アルゴン雰囲気下で13時間反応させた。下記生成物11の収率は59%であった。生成物の収率はフェニルトリメチルシラン(60.1mg、0.4mmol)を内部標準として用いた29Si−NMRで求めた。結果を表4に示す。
<実施例20>
トリフェニルホスフィンをトリシクロへキシルホスフィンに変更した以外、実施例16と同様の方法によって反応を行った。結果を表4に示す。
<実施例21>
トリフェニルホスフィンをトリ−n−ブチルホスフィンに変更した以外、実施例16と同様の方法によって反応を行った。結果を表4に示す。
Figure 0006621226
Figure 0006621226
<実施例22>
反応容器にトリエチルシラノール(66.1mg、0.5mmol)、ジフェニルシラン(92.2mg、0.5mmol)、クロロ(トリフェニルホスフィン)金(6.2mg、2.5mol%)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(Xantphos)(7.2mg(2.5mol%)、THF(1mL)を加え、アルゴン雰囲気下で13時間反応させた。1,1,1−トリエチル−3,3−ジフェニルジシロキサンの収率は97%でヘキサエチルジシロキサンの収率が3%であった。生成物の収率はフェニルトリメチルシラン(60.1mg、0.4mmol)を内部標準として用いた29Si−NMRで求めた。
Figure 0006621226
<実施例23>
Figure 0006621226
トリエチルシラノール(396.8mg、3.0mmol)、フェニルシラン(324.7mg、3.0mmol)、クロロ(トリフェニルホスフィン)金(35.6mg、0.075mmol)、トリフェニルホスフィン(19.7mg、0.075mmol)、THF(6mL)を加え、アルゴン雰囲気下、25℃、13時間反応させた。反応終了後、エヴァポレイターで溶媒を除去し、クーゲルロールで生成物を蒸留精製し、化合物の同定をH−NMR、13C−NMR、29Si−NMRおよびGC−MSを用いて行った。化合物(3)の単離収率84%であった。
δH (600 MHz; d-THF)
7.36-7.64 (m, 5H), 5.12 (s, 2H), 0.95 (t, 9H), 0.60 (q, 6H)
δC (150 MHz; d-THF)
135.8 (C), 134.6 (CH), 131.1 (CH),
128.8 (CH), 6.9 (CH3), 6.6 (CH)
δSi (119 MHz; d-THF)
14.97, -30.0
<実施例24>
Figure 0006621226
トリメチルシラノール(270.6mg、3.0mmol)、フェニルシラン(649.3mg、6.0mmol)、クロロ(トリフェニルホスフィン)金(14.8mg、0.03mmol)、トリ−n−ブチルホスフィン(18.2mg、0.09mmol)、THF(6mL)を加え、アルゴン雰囲気下、25℃、13時間反応させた。反応終了後、エヴァポレイターで溶媒を除去し、クーゲルロールで生成物を蒸留精製し、化合物の同定をH−NMR、13C−NMR、29Si−NMRおよびGC−MSを用いて行った。化合物(8)の単離収率76%であった。
δH (600 MHz; d-THF)
7.36-7.60 (m, 5H, Ph-H), 5.05 (s, 2H, SiH2), 0.12 (s, 9H, CH3)
δC (150 MHz; d-THF)
135.8 (C), 134.8 (CH), 131.3 (CH), 129.0 (CH),1.5 (CH3)
δSi (119 MHz; d-THF)
12.9, -30.9
<実施例25>
Figure 0006621226
トリ−i−プロピルシラノール(523.1mg、3.0mmol)、フェニルシラン(324.7mg、3.0mmol)、クロロ(トリフェニルホスフィン)金(35.6mg、0.075mmol)、トリフェニルホスフィン(19.7mg、0.075mmol)、THF(6mL)を加え、アルゴン雰囲気下、25℃、13時間反応させた。反応終了後、エヴァポレイターで溶媒を除去し、クーゲルロールで生成物を蒸留精製し、化合物の同定をH−NMR、13C−NMR、29Si−NMRおよびGC−MSを用いて行った。化合物(12)の単離収率76%であった。
δH (600 MHz; d-THF)
7.37-7.64 (m, 5H), 5.20 (s, 2H), 1.05-1.06 (m, 21H)
δC (150 MHz; d-THF)
136.0 (C), 134.9 (CH), 131.3 (CH), 129.0 (CH), 18.3 (CH3), 13.7 (CH)
δSi (119 MHz; d-THF)
14.9, -29.6
<実施例26>
Figure 0006621226
tert−ブチルジメチルシラノール(270.6mgmg、3.0mmol)、フェニルシラン(324.7mg、3.0mmol)、クロロ(トリフェニルホスフィン)金(35.6mg、0.075mmol)、トリフェニルホスフィン(19.7mg、0.075mmol)、THF(6mL)を加え、アルゴン雰囲気下、25℃、13時間反応させた。反応終了後、エヴァポレイターで溶媒を除去し、クーゲルロールで生成物を蒸留精製し、化合物の同定をH−NMR、13C−NMR、29Si−NMRおよびGC−MSを用いて行った。化合物(13)の単離収率85%であった。
δH (600 MHz; d-THF)
7.36-7.61 (m, 5H), 5.10 (s, 2H), 0.90 (s, 9H), 0.08 (s, 6H)
δC (150 MHz; d-THF)
135.8 (C), 134.8 (CH), 131.13 (CH), 129.0 (CH), 26.1 (CH3), 19.2 (C), -3.2 (CH3)
δSi (119 MHz; d-THF)
13.5, -32.0
<実施例27>
Figure 0006621226
トリフェニルシラノール(829.2mg、3.0mmol)、フェニルシラン(324.7mg、3.0mmol)、クロロ(トリフェニルホスフィン)金(14.8mg、0.03mmol)、トリ−n−ブチルホスフィン(18.2mg、0.09mmol)、THF(6mL)を加え、アルゴン雰囲気下、25℃、13時間反応させた。反応終了後、エヴァポレイターで溶媒を除去し、クーゲルロールで生成物を蒸留精製し、化合物の同定をH−NMR、13C−NMR、29Si−NMRおよびGC−MSを用いて行った。化合物(14)の単離収率89%であった。
δH (600 MHz; d-THF)
7.30-7.56 (m, 20H), 5.26 (s, 2H)
δC (150 MHz; d-THF)
136.1 (C), 136.0 (C), 135.09 (CH), 135.06 (CH), 131.4 (CH), 131.0 (CH), 129.0 (CH), 128.8 (CH)
δSi (119 MHz; d-THF)
-17.0, -27.9
<実施例28>
Figure 0006621226
トリフェニルシラノール(829.2mg、3.0mmol)、n−ヘキシルシラン(348.8mg、3.0mmol)、クロロ(トリフェニルホスフィン)金(14.8mg、0.03mmol)、トリ−n−ブチルホスフィン(18.2mg、0.09mmol)、THF(6mL)を加え、アルゴン雰囲気下、25℃、13時間反応させた。反応終了後、エヴァポレイターで溶媒を除去し、クーゲルロールで生成物を蒸留精製し、化合物の同定をH−NMR、13C−NMR、29Si−NMRおよびGC−MSを用いて行った。化合物(15)の単離収率76%であった。
δH (600 MHz; d-THF)
7.17-7.73 (m, 15H), 5.07 (t, 2H), 1.13-1.35 (m, 2H), 1.15-1.21 (m, 4H), 1.09-1.12 (m, 2H), 0.84 (t, 3H, J = 7.3 Hz), 0.68-0.72 (m, 2H, nHex(CH2))
δC (150 MHz; d-THF)
135.4 (C), 135.1 (CH), 130.6 (CH), 127.9 (CH), 32.3 (CH2), 31.4 (CH2), 22.9 (CH2), 22.5 (CH2), 14.8 (CH2), 13.9 (CH3)
δSi (119 MHz; d-THF)
-17.6, -18.7
<実施例29>
Figure 0006621226
トリス(tert−ブトキシ)シラノール(793.3mg、3.0mmol)、フェニルシラン(324.7mg、3.0mmol)、クロロ(トリフェニルホスフィン)金(37.1mg、0.075mmol)、トリ−n−ブチルホスフィン(45.5mg、0.225mmol)、THF(6mL)を加え、アルゴン雰囲気下、70℃、13時間反応させた。反応終了後、エヴァポレイターで溶媒を除去し、クーゲルロールで生成物を蒸留精製し、化合物の同定をH−NMR、13C−NMR、29Si−NMRおよびGC−MSを用いて行った。化合物(16)の単離収率80%であった。
δH (600 MHz; d-THF)
7.36-7.69 (m, 5H), 5.10 (s, 2H), 1.30 (s, 27H)
δC (150 MHz; d-THF)
135.3 (C), 135.1 (CH), 131.2 (CH), 128.8 (CH), 73.7 (C), 31.9 (CH3)
δSi (119 MHz; d-THF)
-33.0, -101.4
<実施例30>
Figure 0006621226
1,1,3,3−テトラフェニル−1,3−ジシロキサンジオール(829.2mg、2.0mmol)、n−ヘキシルシラン(1.39g、12mmol)、クロロ(トリフェニルホスフィン)金(24.7mg、0.05mmol)、トリ−n−ブチルホスフィン(30.3mg、0.15mmol)、THF(6mL)を加え、アルゴン雰囲気下、室温、13時間反応させた。反応終了後、エヴァポレイターで溶媒を除去し、未反応物等をクーゲルロールで蒸留し、残留した金属はセライト濾過を行い、生成物を精製し、化合物の同定をH−NMR、13C−NMR、29Si−NMRおよびGC−MSを用いて行った。化合物(17)の単離収率96%であった。
δH (600 MHz; d-THF)
7.28-7.58 (m, 20H), 4.66 (t, 4H), 0.66-1.41 (m, 26H)
δC (150 MHz; d-THF)
135.8 (C), 135.2 (CH), 131.1 (CH), 128.7 (CH), 33.4 (CH2), 32.6 (CH2), 23.9 (CH2), 23.5 (CH2), 15.5 (CH2), 14.6 (CH3)
δSi (119 MHz; d-THF)
-19.6, -44.1
<実施例31>
Figure 0006621226
Gelest社DMS−S12 ヒドロキシ末端ポリ(ジメチルシロキサン)(200mg)、フェニルシラン(324.66mg、3mmol)、クロロ(トリフェニルホスフィン)金(6.3mg、0.0125mmol)、トリ−n−ブチルホスフィン(7.6mg、0.0375mmol)、THF(1mL)を加え、アルゴン雰囲気下、室温、13時間反応させた。反応終了後、エヴァポレイターで溶媒を除去し、クーゲルロールで生成物を蒸留精製し、化合物の同定を29Si−NMR用いて行いジヒドロシラン(PhSiHO部位)に相当するシグナルが観測された。化合物の収率は原料のヒドロキシ末端ポリ(ジメチルシロキサン)が混合物であったため求めていない。
δSi (119 MHz; d-THF)
-18.8, -30.9
<実施例32>
Figure 0006621226
イソブチルトリシラノール-POSS(1.58g、2mmol)、フェニルシラン(2.16、20mmol)、塩化金(11.6mg、0.05mmol)、トリ−n−ブチルホスフィン(30.3mg、0.15mmol)、THF(4mL)を加え、アルゴン雰囲気下、室温、13時間反応させた。反応終了後、エヴァポレイターで溶媒を除去し、未反応物等をクーゲルロールで蒸留し、残留した金属はセライト濾過を行い、生成物を精製し、化合物の同定を29Si−NMRおよびGC−MSを用いて行った。化合物(19)の単離収率93%であった。
δSi (119 MHz; d-THF)
-29.2, -66.7, -66.8, -67.7,
<実施例33>
Figure 0006621226
ジフェニルシランジオール(432mg、2mmol)、n−ヘキシルシラン(1.39g、12mmol)、塩化金(11.6mg、0.05mmol)、トリ−n−ブチルホスフィン(30.3mg、0.15mmol)、THF(4mL)を加え、アルゴン雰囲気下、室温、13時間反応させた。反応終了後、エヴァポレイターで溶媒を除去し、未反応物等をクーゲルロールで蒸留し、残留した金属はセライト濾過を行い、生成物を精製し、化合物の同定をH−NMR、13C−NMR、29Si−NMRおよびGC−MSを用いて行った。化合物(20)の単離収率90%であった。
δH (600 MHz; d-THF)
7.33-7.58 (m, 10H), 4.75 (t, 4H, SiH2), 1.13-1.35 (m, 26H)
δC (150 MHz; d-THF)
135.8 (C), 135.0 (CH), 131.2 (CH), 128.8 (CH), 33.4 (CH2), 32.6 (CH2), 24.0 (CH2), 23.6 (CH2), 15.6(CH2), 14.6(CH3)
δSi (119 MHz; d-THF)
-21.4, -44.4
<実施例34>
Figure 0006621226
フェニルシラントリオール(312mg、2mmol)、n−ヘキシルシラン(2.32g、20mmol)、塩化金(11.6mg、0.05mmol)、トリ−n−ブチルホスフィン(30.3mg、0.15mmol)、THF(4mL)を加え、アルゴン雰囲気下、室温、13時間反応させた。反応終了後、エヴァポレイターで溶媒を除去し、未反応物等をクーゲルロールで蒸留し、残留した金属はセライト濾過を行い、生成物を精製し、化合物の同定をH−NMR、13C−NMR、29Si−NMRおよびGC−MSを用いて行った。化合物(21)の単離収率95%であった。
δH (600 MHz; d-THF)
7.32-7.56 (m, 5H), 4.68 (t, 6H, SiH2), 0.80-1.45 (m, 39H)
δC (150 MHz; d-THF)
134.6 (CH), 133.3 (C), 131.2 (CH), 128.7 (CH), 33.4 (CH2), 32.5 (CH2), 23.9 (CH2), 23.5 (CH2), 15.4 (CH2), 14.5 (CH3)
δSi (119 MHz; d-THF)
-21.6, -75.9
<実施例35>
Figure 0006621226
トリエチルシラノール(396.8mg、3.0mmol)、ジフェニルシラン(368.2mg、3.0mmol)、クロロ(トリフェニルホスフィン)金(35.6mg、0.075mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(43.4mg、0.075mmol)、THF(6mL)を加え、アルゴン雰囲気下、25℃、13時間反応させた。反応終了後、エヴァポレイターで溶媒を除去し、クーゲルロールで生成物を蒸留精製し、化合物の同定をH−NMR、13C−NMR、29Si−NMRおよびGC−MSを用いて行った。化合物(22)の単離収率82%であった。
H NMR (600 MHz, d-THF)
7.33-7.58 (m, 10H, Ph-H), 5.52 (s, 1H, SiH), 0.90 (t, 9H, J = 8.0 Hz, SiCH2CH3), 0.60 (q, 6H, J = 7.9 Hz, SiCH2CH3);
C NMR (150 MHz, d-THF)
137.1 (C), 135.0 (CH), 131.0 (CH), 128.9 (CH), 7.2 (CH2), 7.0 (CH3);
Si NMR (119 MHz, d-THF)
12.3, -24.1
<実施例36>
Figure 0006621226
トリイソプロピルシラノール(522.3mg、3.0mmol)、ジエチルシラン(264.3mg、3.0mmol)、クロロ(トリフェニルホスフィン)金(35.6mg、0.075mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(43.4mg、0.075mmol)、THF(6mL)を加え、アルゴン雰囲気下、25℃、13時間反応させた。反応終了後、エヴァポレイターで溶媒を除去し、クーゲルロールで生成物を蒸留精製し、化合物の同定をH−NMR、13C−NMR、29Si−NMRおよびGC−MSを用いて行った。化合物(23)の単離収率93%であった。
H NMR (600 MHz, d-THF)
4.63 (quin, 1H, J = 2.2 Hz, SiH), 1.05-1.06 (m, 21H, Si(iPr3)), 1.00 (t, 6H, J = 7.9 Hz, SiCH2CH3), 0.65-0.70 (m, 4H, SiCH2CH3)
C NMR (150 MHz, d-THF)
18.4 (CH3), 13.9 (CH), 8.1 (CH2), 7.1 (CH3)
Si NMR (119 MHz, d-THF)
7.8, -0.9
<実施例37>
Figure 0006621226
tert-ブチルジメチルシラノール(396.8mg、3.0mmol)、フェニルメチルシラン(366.3mg、3.0mmol)、クロロ(トリフェニルホスフィン)金(35.6mg、0.075mmol)、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(43.4mg、0.075mmol)、THF(6mL)を加え、アルゴン雰囲気下、25℃、13時間反応させた。反応終了後、エヴァポレイターで溶媒を除去し、クーゲルロールで生成物を蒸留精製し、化合物の同定をH−NMR、13C−NMR、29Si−NMRおよびGC−MSを用いて行った。化合物(24)の単離収率95%であった。
H NMR (600 MHz, d-THF)
7.33-7.57 (m, 5H, Ph-H), 5.12 (q, 1H, J = 2.8 Hz, SiH), 0.90 (s, 9H, tBu), 0.40 (d, 3H, J = 2.8 Hz, HSiMePh), 0.06 (s, 6H, tBuSiMe2)
C NMR (150 MHz, d-THF)
138.7 (C), 134.2 (CH), 130.7 (CH), 128.8 (CH), 26.3 (CH3), 19.0 (C), 0.1 (CH3), -2.88 (CH3)
Si NMR (119 MHz, d-THF)
13.4, -14.3
本発明の製造方法によって製造されたシロキサンは、シリコーンオイル、シリコーンゴム、有機無機ハイブリット素材等の原料として利用することができる。

Claims (8)

  1. 金錯体の存在下、下記式(a)で表される構造を有するシラノールと下記式(b)で表される構造を有するヒドロシランとを反応させてケイ素−水素結合(Si−H)が残存した下記式(c)で表される構造を有するシロキサンを生成する反応工程を含むシロキサンの製造方法であって、
    前記シラノールが、下記式(A−1)〜(A−4)の何れかで表されるシラノールであり、
    前記ヒドロシランが、下記式(B−1)〜(B−2)の何れかで表されるヒドロシランであるシロキサンの製造方法
    Figure 0006621226
    Figure 0006621226

    (式(A−1)〜(A−3)中、Rはそれぞれ独立して炭素原子数1〜15の炭化水素基、又は炭素原子数1〜15のアルコキシ基を表す。)
    Figure 0006621226
    (式(B−1)〜(B−2)中、R’はそれぞれ独立して炭素原子数1〜15の炭化水素基を表す。)
  2. 前記式(A−1)〜(A−3)中、Rはそれぞれ独立してメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、sec−ブチル基、シクロブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、シクロヘキシル基、n−ヘプチル基、イソヘプチル基、シクロヘプチル基、n−オクチル基、イソオクチル基、t−オクチル基、シクロオクチル基、n−ノニル基、イソノニル基、シクロノニル基、n−デシル基、イソデシル基、シクロデシル基、n−ウンデシル基、イソウンデシル基、シクロウンデシル基、ビニル基、プロペニル基、イソプロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、シクロヘキセニル基、ヘプテニル基、シクロヘプテニル基、オクテニル基、シクロオクテニル基、スチレニル基、ナフテニル基、ベンジル基、フェネチル基、2−メチルベンジル基、スチリル基、フェニル基、1−ナフチル基、p−トリル基、メシチル基、4−ビニルフェニル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、t−ブトキシ基、又はベンジルオキシ基である、請求項1に記載のシロキサンの製造方法。
  3. 前記シラノールが、下記式で表される何れかである、請求項2に記載のシロキサンの製造方法。
    Figure 0006621226
  4. 金錯体の存在下、下記式(a)で表される構造を有するシラノールと下記式(b)で表される構造を有するヒドロシランとを反応させてケイ素−水素結合(Si−H)が残存した下記式(c)で表される構造を有するシロキサンを生成する反応工程を含むシロキサンの製造方法であって、
    前記シラノールが、下記式(D−1)〜(D−6)の何れかで表されるシラノールであり、
    前記ヒドロシランが、下記式(B−1)〜(B−2)の何れかで表されるヒドロシランであ、シロキサンの製造方法。
    Figure 0006621226

    Figure 0006621226
    (式(D−1)〜(D−6)中、Rはそれぞれ独立して炭素原子数1〜の炭化水素基を、l、m、nはそれぞれ独立して0〜250の整数を表す。)

    Figure 0006621226
    (式(B−1)〜(B−2)中、R’はそれぞれ独立して炭素原子数1〜15の炭化水素基を表す。)
  5. 前記シラノールが、下記式(D−1)又は(D−5)で表されるシラノールである、請求項4に記載のシロキサンの製造方法。
    Figure 0006621226
    (式(D−1)及び(D−5)中、Rはそれぞれ独立して炭素原子数1〜6の炭化水素基を表す。)
  6. 前記シラノールが、下記の何れかである、請求項4に記載のシロキサンの製造方法。
    Figure 0006621226
    (上記式中、l、m、nはそれぞれ独立して0〜250の整数を表す。)
  7. 前記式(B−1)〜(B−2)中、R’は、それぞれ独立して、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、シクロプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、sec−ブチル基、シクロブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、シクロペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキシル基、シクロヘキシル基、n−ヘプチル基、イソヘプチル基、シクロヘプチル基、n−オクチル基、イソオクチル基、t−オクチル基、シクロオクチル基、n−ノニル基、イソノニル基、シクロノニル基、n−デシル基、イソデシル基、シクロデシル基、n−ウンデシル基、イソウンデシル基、シクロウンデシル基、ビニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、ウンデカ−10−エン−1−イル基、シクロヘキセニル基、ベンジル基、フェネチル基、2−メチルベンジル基、スチリル基、フェニル基、1−ナフチル基、p−トリル基、メシチル基、又は4−ビニルフェニル基である、請求項1〜6の何れか1項に記載のシロキサンの製造方法。
  8. 前記ヒドロシランが、下記式で表される何れかである、請求項1〜7の何れか1項に記載のシロキサンの製造方法。
    Figure 0006621226
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