JP5742510B2 - 新規シルセスキオキサン誘導体及びそれから構成されるプロトン伝導膜 - Google Patents
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Description
を表し、mは独立して1〜10を表し、nは独立して0〜100を表す。
れる置換基であり、Rは独立してフェニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、炭素数が1〜10のパーフルオロアルキル又はt−ブチルを表し、bは1〜1,000を表す。
ル又はフェニルを表し、mは独立して1〜10を表し、nは独立して0〜100を表す。
あり、Rは独立してフェニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、炭素数が1〜10のパーフルオロアルキル又はt−ブチルを表し、bは1〜1,000を表す。
アルキル又はフェニルを表し、mは独立して1〜10を表し、nは独立して0〜100を表す。
して炭素数1〜4のアルキル又はフェニルを表し、mは独立して1〜10を表し、nは独立して0〜100を表す。
びnは、それぞれ、前記の式(X−1)、(X−2)、(Y−1)、(Y−2)及び(Y−3)におけるR1、m、及びnと同じである。また前記式(i)中、lはそれぞれ0〜
9を表す。各式において、R、R1、m、及びnは、それぞれ同じであってもよいし異な
っていてもよい。
は、親水性の観点から1〜20であることが好ましく、2〜20であることがより好ましく、2〜6であることがさらに好ましい。
有するモノクロロシラン誘導体とを反応させることによって得ることができる。
モノクロロシラン誘導体とを反応させることによって得ることができる。
コールのような含酸素有機溶剤中で加水分解し重縮合させてダブルデッカー型のシルセスキオキサンを合成し、得られたシルセスキオキサンとジクロロシランとを反応させて、末端がケイ素で架橋されたシルセスキオキサン誘導体を合成し、得られたシルセスキオキサン誘導体と、一つのクロロ基及び二つのR1を有するモノクロロシラン誘導体とを反応さ
せることによって得ることができる。
とによって得ることができる。
を有するジクロロシラン誘導体とを反応させることによって得ることができる。
S、及びXPS等の通常の分析装置を用いることによって同定することができる。
DD4OH(下記式における化合物1、7,160g)、ジメチルクロロシラン(2,850g)、トルエン72.6kgを反応器に仕込み、窒素雰囲気下、トリエチルアミン(3,230g)を20分間で滴下した。このとき、溶液温度が35℃〜40℃になるよう滴下速度を調節した。滴下終了後、1時間攪拌を継続し、反応を完結させた。反応終了後、イオン交換水(16.7kg)を投入して過剰量のジメチルクロロシランを加水分解し、有機層と水層に分けた。有機層を水洗により中性とした後、ロータリーエバポレーターを用いて85℃で減圧濃縮を行い、得られた残渣をメタノール(19.95kg)で洗浄し、8,587.6gの無色固体を得た。この無色固体を酢酸メチル(9.31kg)で洗浄し、減圧乾燥してDD4H(下記式における化合物2)を得た。
DD4OH(56g)、テトラアセトキシシラン(42g)、酢酸エチル900mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下60℃で5時間反応させた。反応終了後、室温まで冷却してイオン交換水100gを添加し、固形物を析出させた。固形物を濾過したのち50℃で濃縮して約850mLの溶剤を留去した。そして得られた濃縮液を濾過して固体を得た。得られた固体は70℃で2時間減圧乾燥を行い、白色固体(下記式における化合物3)を得た。次いで、ジメチルクロロシラン(23g)とトルエン400mLを別の反応器に仕込み、窒素雰囲気下トリエチルアミン(22g)を滴下した。次いで化合物3(48g)を酢酸エチル210mLに溶解して、反応液の温度が35℃以下に保たれるように前記の反応器中の溶剤に滴下し、3時間反応を行った。水(50g)加え30分間撹拌を継続した後、分液漏斗で有機相と水相に分けた。得られた有機相は水洗して中性としたのち、無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。次に無水硫酸マグネシウムを濾過で除去したのち50℃で減圧濃縮した。得られた残渣にメチルアルコール(120mL)を加え、4時間撹拌した後濾過してDDQ4H(下記式における化合物4)を得た。
DD4OH(6.4g)、テトラアセトキシシラン(2.2g)、酢酸エチル120mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下75℃で4時間反応を行った。室温まで冷却した後、テトラアセトキシシラン(1.1g)を加えて75℃で1時間反応させた。得られた反応液を室温まで冷却したのち水を加え遠心分離を行い、固液分離を行った。得られた溶液にトルエンを(40mL)添加し、再度、遠心分離を行い、固液分離する操作を3度繰り返して行った。このようにして得られた濾液を、減圧濃縮を行うことでDDQDD4OH(下記式における化合物5)を得た。
DD4OHの代わりに合成例3で得られるDDQDD4OHを用いる以外は、合成例1
と同様の操作を行うことにより、DDQDD4H(下記式における化合物6)を得ることができる。
DD4OH(1.0g)、テトラアセトキシシラン(0.8g)、酢酸エチル40mLを反応器に仕込み、窒素雰囲気下55℃で5時間反応を行った。室温まで冷却した後、DD4OH(6.4g)をテトラヒドロフラン20mLに溶解して添加し、55℃で6時間反応させた。て室温まで冷却したのち中和、水洗、濾過、濃縮を行い、白色固体(7.8g)得た。次に得られた白色固体に酢酸エチル(30mL)加え撹拌したのち固液分離を行った。そして得られた濾液にトルエン(40mL)を加え生成した固体を濾別した。さらに濾液にヘキサンを加えて再結晶を行うことでDDQDDQDD4OH(下記式における化合物7)を得た。
DD4OHの代わりに合成例5で得られるDDQDDQDD4OHを用いる以外は、合成例1と同様の操作を行うことにより、DDQDDQDD4H(下記式における化合物8)を得ることができる。
DD4H(2.6g)とジ(エチレングリコール)ビニルエステル(1.37mL)をトルエン5mLに溶解させ、アルゴン雰囲気下、0℃で白金触媒(白金ジビニルテトラメチルジシロキサン(Pt(dvs))3重量%キシレン溶液)を10μL加え、室温で12時間反応させ、4DEG−DDSQ(下記式における化合物9)を得た。4DEG−DDSQ(1g)をピリジン(10mL)に溶解させ、過剰量(4DEG−DDSQに対して(40)モル当量)のPOCl3を加え、45℃で6時間反応させた。反応終了後、水
による分液操作により未反応のPOCl3を除去し、Xが式(X−1)で表される式(1
−1)においてRがフェニルでありR1がメチルであり、aが0であり、mが1であり、
nが2である末端にリン酸部位を有する4DEG−2P−DDSQ(下記式における化合物10)を得た。
により解析した。FT−IRスペクトルにおいて、4DEG−2P−DDSQ(図1における線b)は4DEG−DDSQ(図1における線a)に観測されたOH基由来の吸収(3,430cm-1)が消失し、4DEG−DDSQの末端のOH基がPOCl3と反応し
たことが確認された(図1)。さらにSi−O−Siかご形構造に由来するIR吸収が反応前後に変化がないことから反応前後においてSi−O−Siかご構造が維持されていることが確認された
スペクトルは、フェニル基(40H,7.0〜7.6ppm)、エチレングリコール基(40H,3.0〜3.7ppm)、CH2−Siに由来するメチン基(8H,0.90p
pm)、Si(CH3)に由来するメチル基(12H,0.01ppm)のピークが観測
された(図2)。また31P−NMRよりリンに由来するピークが−21.4ppmに観測された(図3)。
ジティブモードで試料をイオン化し、加速電圧を20kVとして質量分析を行った。質量スペクトルでは、4DEG−DDSQのジアニノンと一つの銀イオンとからなる成分のピーク(図4中の矢印で示すピーク)が2,058(理論値は2,059.29)として検出された(図4)。
4keVに検出された(図5及び図6)。
反応溶剤をジオキサン、反応温度を10℃以下とする以外は、合成例7と同様の操作を行うことにより、Xが式(X−2)で表される式(1−1)においてRがフェニルでありR1がメチルであり、aが0であり、mが1であり、nが2である4DEG−4P−DD
SQ(下記式における化合物11)を得ることができる。
DD4Hの代わりに合成例2で得られるDDQ4Hを用いる以外は、合成例7と同様の操作を行うことにより、Yが式(Y−1)で表される式(2−1)においてRがフェニルでありR1がメチルであり、bが1であり、mが1であり、nが2である4DEG−2P
−DDQSQ(下記式における化合物12)を得ることができる。
DD4Hの代わりに合成例2で得られるDDQ4Hを用いる以外は、合成例8と同様の操作を行うことにより、Yが式(Y−2)で表される式(2−1)においてRがフェニルでありR1がメチルであり、bが1であり、mが1であり、nが2である4DEG−4P−
DDQSQ(下記式における化合物13)を得ることができる。
DD4Hの代わりに合成例4で得られるDDQDD4Hを用いる以外は、合成例7と同様の操作を行うことにより、Yが式(Y−1)で表される式(2−1)においてRがフェニルでありR1がメチルであり、bが2であり、mが1であり、nが2である4DEG−
2P−DDQDDSQ(下記式における化合物14)を得ることができる。
DD4Hの代わりに合成例4で得られるDDQDD4Hを用いる以外は、合成例8と同様の操作を行うことにより、Yが式(Y−2)で表される式(2−1)においてRがフェニルでありR1がメチルであり、bが2であり、mが1であり、nが2である4DEG−
4P−DDQDDSQ(下記式における化合物15)を得ることができる。
DD4Hの代わりに合成例6で得られるDDQDDQDD4Hを用いる以外は、合成例7と同様の操作を行うことにより、Xが式(X−1)で表される式(1−1)においてRがフェニルでありR1がメチルであり、aが2であり、mが1であり、nが2である4D
EG−2P−DDQDDQDDSQ(下記式における化合物16)を得ることができる。
DD4Hの代わりに合成例6で得られるDDQDDQDD4Hを用いる以外は、合成例
8と同様の操作を行うことにより、Xが式(X−2)で表される式(1−1)においてRがフェニルでありR1がメチルであり、aが2であり、mが1であり、nが2である4D
EG−4P−DDQDDQDDSQ(下記式における化合物17)を得ることができる。
DD4Hの代わりにDD2H(下記式における化合物18)を用いる以外は、合成例8と同様の操作を行うことにより、Yが式(Y−3)で表される式(2−1)においてRがフェニルでありR1がメチルであり、bが1であり、mが1であり、nが2である2DE
G−2P−DDSQ(下記式における化合物19)を得ることができる。
合成例7で得られた4DEG−2P−DDSQをクロロホルムに0.07重量%の濃度で溶解し、得られた溶液を、平滑な表面を有する基材の表面に塗布し、膜厚が1μmのキャスト膜を作製し、相対湿度95%で種々の温度における前記キャスト膜のプロトン伝導度をインピーダンス測定により算出した。
Claims (2)
- 下記式(1−1)及び(2−1)のいずれかで表されるシルセスキオキサン誘導体。
を表し、mは独立して1〜10を表し、nは独立して0〜100を表す。)
れる置換基であり、Rは独立してフェニル、シクロペンチル、シクロヘキシル、炭素数が1〜10のパーフルオロアルキル又はt−ブチルを表し、bは1〜1,000を表す。)
ル又はフェニルを表し、mは独立して1〜10を表し、nは独立して0〜100を表す。) - 請求項1に記載のシルセスキオキサン誘導体で構成されるプロトン伝導膜。
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