JP3485939B2 - リン酸ジエステル塩変性オルガノ(ポリ)シロキサンの製造法 - Google Patents

リン酸ジエステル塩変性オルガノ(ポリ)シロキサンの製造法

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JP3485939B2 JP5254293A JP5254293A JP3485939B2 JP 3485939 B2 JP3485939 B2 JP 3485939B2 JP 5254293 A JP5254293 A JP 5254293A JP 5254293 A JP5254293 A JP 5254293A JP 3485939 B2 JP3485939 B2 JP 3485939B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、香粧品(香料及び化粧
品)の配合成分として有用な特定のリン酸ジエステル変
性オルガノ(ポリ)シロキサン、更には当該特定のリン
酸ジエステル変性オルガノ(ポリ)シロキサンの製造に
も適したリン酸ジエステル変性オルガノ(ポリ)シロキ
サンの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】オルガノポリシロキサン(シリコーンオ
イル)は、べたつき感がなく安全性も高いことから、頭
髪の仕上げ剤のほか、各種化粧品の成分として汎用され
ている。また、最近では、従来の化粧品用途に加え、香
料をも含めた香粧品の配合成分としての適用が研究され
ている。このような用途に対応させるため、オルガノ
(ポリ)シロキサンには、相溶性、耐薬品性、水への溶
解性及び潤滑性などのより一層の向上が要求されてい
る。
【0003】このような要求を満足するべく、さまざま
な官能基を導入した変性オルガノポリシロキサン、例え
ば、アミノ変性、エポキシ変性、カルボン酸変性、メル
カプト変性、アルコール変性、ポリエーテル変性、フル
オロアルキル変性、アルキル変性、エステル変性及びア
ルコキシ変性オルガノポリシロキサンが研究、開発され
ている。
【0004】また、変性オルガノポリシロキサン以外に
も、有機ヒドロキシ化合物のリン酸エステル(そのアル
カリ金属塩等を含む)が、疎水性油の乳化に対し優れた
界面活性能を有することが知られており、なかでもジエ
ステルの界面活性能がモノエステルのそれに比べて格段
に優れていることが知られている。従って、上記した変
性オルガノポリシロキサンの性質を有し、優れた界面活
性能を有する、シリコーンオイルの乳化剤としては、リ
ン酸ジエステル変性オルガノポリシロキサンが考えら
れ、例えば米国特許5,070,171号及び5,09
3,452号には、115%リン酸、五酸化リン、ポリ
リン酸を用いて主鎖のシロキサン結合部(両末端を除
く)のケイ素原子にリン酸エステル塩を導入したものが
開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記したような従来の
変性オルガノポリシロキサンには、香粧品の配合成分と
して未だ充分に満足の行くものが得られていない。例え
ば、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサンは、ポリ
エーテル結合を有する非イオン活性剤の特徴である曇点
現象があるため、乳化系における温度安定性が悪く、実
用には不向きであるという問題がある。また、米国特許
5,070,171号及び5,093,452号におい
て開示されたものは、リン酸化剤として五酸化リンを用
いているため、モノエステル及びジエステルの混合物が
得られ、やはり香粧品の配合成分としては不充分であ
る。
【0006】従って本発明の目的は、相溶性、乳化性等
に優れ、香粧品配合成分として好適な変性オルガノ(ポ
リ)シロキサンを提供することにある。また、本発明の
目的は、当該変性オルガノ(ポリ)シロキサンの製造に
も適用できる、変性オルガノ(ポリ)シロキサンの新規
な製造方法を提供することにもある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは前記課題を解決すべく鋭意研究を行った結
果、後記一般式(1)及び一般式(2)で表わされる構
造単位を有する特定のリン酸ジエステル塩変性オルガノ
(ポリ)シロキサンが、種々の香粧品用シリコーンオイ
ルに対して安定な乳化系を構築し、当該化合物は、特定
のアルコール変性オルガノ(ポリ)シロキサンとオキシ
ハロゲン化リンとを反応させれば容易に得られることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】すなわち、本発明は下記一般式(1)及び
一般式(2)で表わされる構造単位を有するリン酸ジエ
ステル塩変性オルガノ(ポリ)シロキサンの製造法を提
供するものである。
【0009】
【化6】
【0010】〔式中、 1 :炭素数〜20のアルキレン基を示す。 R2:ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜5
0の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示す。 p:0〜200の数を示す。 M:水素原子又は1価の陽イオンを示す。 R3 、R 5 、R6:それぞれアルキル基、アルコキシ基、
フェニル基又は一般式(2)で表わされる構造単位を示
す。 w:0又は1を示す。〕
【0011】本発明のリン酸ジエステル塩変性オルガノ
(ポリ)シロキサン(以下、「変性オルガノ(ポリ)シ
ロキサン」と略記する)の構造単位を表わす一般式
(1)において、 1 の炭素数〜20のアルキレン
基としては、エチレン、プロピレン、トリメチレン、
チレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチ
レン、オクタメチレン、ノナメチレン、デカメチレン、
ウンデカメチレン、ドデカメチレン、トリデカメチレ
ン、テトラデカメチレン、ペンタデカメチレン、ヘキサ
デカメチレン基等が挙げられるが、特にブチレン、ペン
タメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチレン、オクタ
メチレン、ノナメチレン、デカメチレン、ウンデカメチ
レン基が好ましい。
【0012】また、R2 のヒドロキシル基が置換してい
てもよい炭素数1〜50の直鎖又は分岐鎖のアルキレン
基としては、エチレン、メチレン、トリメチレン、プロ
ピレン、1−メチルプロピレン、ブチレン、ペンタメチ
レン、3−メチルブチレン、1,1−ジメチルプロピレ
ン、ヘキサメチレン、オクタメチレン、デカメチレン、
ウンデカメチレン、2−ヒドロキシエチレン、2−ヒド
ロキシブチレン、2−ヒドロキシオクタメチレン基等が
挙げられるが、特にメチレン、エチレン、プロピレン、
ブチレン、ペンタメチレン、ヘキサメチレン、オクタメ
チレン基が好ましい。
【0013】pは0〜200の数を示すが、特に1〜2
0の数が好ましい。
【0014】更に、Mとしては、水素原子や、リチウ
ム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム等の
アルカリ金属イオンが挙げられ、これらのうち、特に好
ましいものは、ナトリウムイオン、カリウムイオンであ
る。
【0015】また、一般式(1)におけるR3び本
明変性オルガノ(ポリ)シロキサンのもう一つの構造単
位を表わす一般式(2)におけるR5及びR6のアルキル
基としては炭素数1〜22のアルキル基が好ましく、例
えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、ヘキシル、ペンチル、t−ブチル、オクチル、テト
ラデシル、ドコシル、オクタデシル基等が挙げられ、ア
ルコキシ基としては炭素数1〜22のアルコキシ基が好
ましく、例えばメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ペン
チルオキシ、ブトキシ、2−エチルブトキシ、2−エチ
ルヘキシロキシ基等が挙げられる。R3 、R 5 、R6とし
ては、これらの中でも炭素数1〜6のアルキル基若しく
はアルコキシ基又はフェニル基が好ましく、特にメチル
基が好ましい。
【0016】本発明の変性オルガノ(ポリ)シロキサン
は、上述の一般式(1)及び一般式(2)で表わされる
構造単位を有するものであれば限定されず、その結合の
構造も、構造単位(1)と(2)とが直鎖状に連なる構
造、構造単位(1)と(2)とが網目状に連なる構造、
構造単位(1)と(2)とが環状に連なる構造、これら
の混合型の構造等、特に制限されるものではない。ま
た、構造単位(1)及び(2)はそれぞれランダム状に
結合していても、ブロック状に結合していてもよい。
【0017】尚、本発明の変性オルガノ(ポリ)シロキ
サンにおける 1 は炭素数〜20のアルキレン基で
あるが、下記一般式(4)で表わされる末端型の変性オ
ルガノ(ポリ)シロキサンにおいては、 1 が炭素数
2〜3のものも新規な化合物であり、本発明はこれをも
提供するものである。
【0018】
【化7】
【0019】〔式中、 R2 、p、M:前記と同じ意味を示す。 R1′:炭素数2〜20のアルキレン基を示す。 R25、R26:それぞれ炭素数1〜22のアルキル基若し
くはアルコキシ基又はフェニル基を示す。また、R25
26は一緒になって2価の酸素原子又は次の一般式
(5)
【0020】
【化8】
【0021】(式中、R1′、R2、p及びMは前記と同
じ意味を示す)で表わされる基となってもよい。 R27〜R46:それぞれ炭素数1〜22のアルキル基若し
くはアルコキシ基又はフェニル基を示す。 x、y、z:それぞれ0〜1000の数を示す。〕
【0022】 一般式(4)及び(5)中、R1′とし
ては前述のものが挙げられ、R25〜R46のアルキル基、
アルコキシ基としては前述のR3、R5、R6と同様のも
のが挙げられる。
【0023】本発明の変性オルガノ(ポリ)シロキサン
のうち、最も好ましいものは、次の一般式(3)で表わ
される構造を有するものである。
【0024】
【化9】
【0025】〔式中、R1:炭素数4〜20のアルキレ
ン基を示す。R2、p、M:前記と同じ意味を示す。R7
〜R24:それぞれ炭素数1〜22のアルキル基若しくは
アルコキシ基又はフェニル基を示す。このうち、R11
びR20は一緒になって2価の酸素原子となってもよい。
q、r、s、t、u、v:それぞれ0〜1000の数を
示す。但し、q及びtが共に0となることはない。〕
【0026】本発明の変性オルガノ(ポリ)シロキサン
は、次の一般式(6)及び(2)
【0027】
【化10】
【0028】〔式中、R1′、R2 、R3 、R5
6 、p及びwは前記と同じ意味を示す。〕で表わされ
る構造単位を有するアルコール変性オルガノ(ポリ)シ
ロキサンと次の一般式(7) POX3 (7) 〔式中、Xはハロゲン原子を示す。〕で表わされるオキ
シハロゲン化リンとを反応させ、次いでアルカリ存在
下、P−X結合を加水分解することにより製造すること
ができる。
【0029】本発明製造法の原料である一般式(6)及
び一般式(2)で表わされる構造単位を有するアルコー
ル変性オルガノ(ポリ)シロキサンは、これらの構造単
位を有するものであれば特に限定されず、アルキル基、
アルコキシ基、フェニル基、-R2-(OR1′)p-OH の数も制
限されず、また各構造単位が直鎖状に連なる構造、網目
状に連なる構造、環状に連なる構造、これらの混合型の
構造と特に制限されるものではない。また、構造単位
(6)及び(2)はそれぞれランダム状に結合していて
も、ブロック状に結合していてもよい。かかるアルコー
ル変性オルガノ(ポリ)シロキサンの好ましい具体例を
以下に示す。
【0030】
【化11】
【0031】
【化12】
【0032】〔式中、R47〜R53:それぞれアルキル基
(好ましくは炭素数1〜22のアルキル基)、アルコキ
シ基(好ましくは炭素数1〜22のアルコキシ基)又は
フェニル基を示す。 a:1〜1000の数、b、c:0〜1000の数を示
す。〕
【0033】このようなアルコール変性オルガノ(ポ
リ)シロキサンは公知の方法(例えば特開昭62−19
5389号公報に記載の方法)で製造したものを使用す
ることができるが、市販品をそのまま使用することもで
き、その具体例としては例えば、X−22−170A、
X−22−170、X−22−170B、X−22−1
70D、X−22−160AS、KF6001、KF6
002、KF6003、X−22−176B、X−22
−176D、X−22−4015、KF6005、KF
6007、KF6015、KF353A、KF354
A、KF355A(以上、信越化学工業(株)製)、T
SL9105、TSF4750、TSF4751、XF
42−220、XF42−811、XF42−831
(以上、東芝シリコーン(株)製)、PS197、PX
101(チッソ(株)製)等が挙げられる。
【0034】また、もう一方の原料であるオキシハロゲ
ン化リン(7)としては、オキシ塩化リン、オキシ臭化
リン、オキシヨウ化リン等が挙げられるが、特にオキシ
塩化リンが好ましい。
【0035】更に、反応に用いられるアルカリとしては
NaOH、KOH、CsOH等が挙げられるが、好まし
くはNaOH、KOHである。
【0036】本発明製造法を実施するには、まず、前記
一般式(6)及び(2)で表わされる構造単位を有する
アルコール変性オルガノ(ポリ)シロキサンと一般式
(7)で表わされるオキシハロゲン化リンを、要すれば
原料総量の1〜3倍モルのトリエチルアミン、トリブチ
ルアミン、ピリジン、N−メチルモルホリン等の3級ア
ミンの存在下、原料総量の0〜20倍重量のテトラヒド
ロフラン、塩化メチレン、トルエン等の両原料を溶解し
得る溶媒中で、0〜30℃にて1〜30時間反応させる
が、好ましくは最初−50〜10℃、特に好適には−2
0〜−30℃にて1〜5時間反応させてモノエステル化
させた後、0〜30℃、特に好適には0〜15℃にて1
〜30時間反応させ、ジエステル化する。次いで、用い
たオキシハロゲン化リン(7)に対し、3〜5倍当量の
アルカリ水溶液を加えて−30〜0℃にて2〜12時間
生成したP−X結合の加水分解を行えばよい。
【0037】尚、原料のアルコール変性オルガノポリシ
ロキサンとオキシハロゲン化リンの反応比は、目的化合
物である変性オルガノ(ポリ)シロキサンの変性度に応
じて適宜決定すればよく、特に限定されないが、例えば
原料のアルコール変性オルガノ(ポリ)シロキサン中の
水酸基の数をJとし、そのJ個の水酸基のすべてを変性
させる場合には、オキシハロゲン化リンをアルコール変
性オルガノ(ポリ)シロキサンの0.2〜0.8J倍モ
ル、好ましくは0.3〜0.6J倍モル用いればよい。
【0038】反応終了後、水と水に混和しにくい溶剤を
加えて攪拌もしくは振盪し、静置、分層させ、水層を除
去することにより余剰のリン酸塩と副生する無機及び有
機の塩が除去可能である。この時に用いられる水と混和
しにくい溶剤としてはブタノール、トルエン、クロロホ
ルム、ジクロルメタン、ヘキサン、エチルエーテル等が
挙げられ、分層しにくい時や乳化してしまう時にはエタ
ノール、2−プロパノール等の解乳化剤を加えてもよ
い。更には反応終了液から溶剤を留去し、得られる残渣
を水で洗浄して余剰のリン酸塩と副生する無機及び有機
の塩を除去したり、あるいはエタノール、ブタノール、
トルエン、クロロホルム、ジクロルメタン、ヘキサン、
エチルエーテル等の溶剤で残渣を溶解させ不溶物として
析出する余剰のリン酸塩と副生する無機及び有機の塩を
濾別してもよい。
【0039】本発明の変性オルガノ(ポリ)シロキサン
が有機溶剤に溶解しない時には水層にメタノール、エタ
ノール、アセトン等の水と混和しやすい溶剤を加え、沈
澱した本発明の変性オルガノ(ポリ)シロキサンを分取
する。
【0040】
【発明の効果】本発明のリン酸ジエステル塩変性オルガ
ノ(ポリ)シロキサンは、対応するアルコール変性オル
ガノ(ポリ)シロキサンとハロゲン化リンとを反応させ
ることにより容易に製造することができ、これはシリコ
ーンオイルを温度に関係なく安定に乳化できるだけでな
く、他のイオン成分との相溶性が良好であるという点で
非常に有用であり、皮膚化粧料、皮膚洗浄剤、毛髪洗浄
剤等の香化粧品素材として重要である。
【0041】
【実施例】次に実施例を挙げて本発明を更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0042】実施例1
【0043】
【化13】
【0044】オキシ塩化リン(7−a)3.1gをテト
ラヒドロフラン20gに溶解し、−30℃に冷却した。
この溶液にアルコール変性ジメチルポリシロキサン(6
−a)(X−22−170,信越化学工業(株)製)1
0g、トリエチルアミン4.1gをテトラヒドロフラン
100gに溶解した溶液を30分で滴下した。−30℃
で2時間熟成させた後、徐々に温度を上げ更に5℃で6
時間熟成させた。その後再び−30℃に冷却し水酸化ナ
トリウム3.37gを水10gに溶解した溶液を30分
で滴下した。0℃で12時間攪拌した後反応溶液に水1
00g、ヘキサン100gを加え分層させた。有機層を
分取し水洗した後溶媒を留去し、本発明化合物(1)1
1gを得た。この本発明化合物(1)は、通常化粧品成
分として使用されるシリコーンオイルに対し、5〜50
℃の温度範囲において、温度に関係なく安定な乳化力を
示した。 IR(neat):Si-O-Si 1050cm-1, P=O 1220cm-1 1 H-NMR(CDCl3) :-0.1ppm Si-CH3 , 0.47ppm Si-CH
2 , 1.49ppm Si-CH2-CH2 ,3.42, 3.51ppm -CH2-O-CH2
- , 3.90ppm -CH2-O-P
【0045】
【化14】
【0046】実施例2
【0047】
【化15】
【0048】オキシ塩化リン(7−a)1.7gをテト
ラヒドロフラン10gに溶解し、−30℃に冷却した。
この溶液にアルコール変性ジメチルポリシロキサン(6
−b)(X−22−170A,信越化学工業(株)製)
40g、トリエチルアミン2.2gをテトラヒドロフラ
ン150gに溶解した溶液を30分で滴下した。−30
℃で2時間熟成させた後、徐々に温度を上げ更に5℃で
6時間熟成させた。その後再び−30℃に冷却し水酸化
ナトリウム1.78gを水10gに溶解した溶液を30
分で滴下した。0℃で12時間攪拌した後反応溶液に水
100g、ヘキサン150gを加え分層させた。有機層
を分取し水洗した後溶媒を留去し、本発明化合物(2)
35gを得た。この本発明化合物(2)は、通常化粧品
成分として使用されているシリコーンオイルに対し、5
〜50℃の温度範囲において、温度に関係なく安定な乳
化力を示した。 IR(neat):Si-O-Si 1060cm-1, P=O 1215cm-1 1 H-NMR(CDCl3) :-0.1ppm Si-CH3 , 0.48ppm Si-C
H2 , 1.47ppm Si-CH2-CH2 ,3.46, 3.53ppm -CH2-O-CH
2- , 4.01ppm -CH2-O-P
【0049】
【化16】
【0050】実施例3
【0051】
【化17】
【0052】オキシ塩化リン(7−a)2.4gをテト
ラヒドロフラン15gに溶解し、−30℃に冷却した。
この溶液に特開昭62−195389号公報に記載の方
法により合成したアルコール変性ジメチルポリシロキサ
ン(6−c)10g、トリエチルアミン3.2gをテト
ラヒドロフラン100gに溶解した溶液を30分で滴下
した。−30℃で2時間熟成させた後、徐々に温度を上
げ更に5℃で6時間熟成させた。その後再び−30℃に
冷却し水酸化ナトリウム2.50gを水15gに溶解し
た溶液を30分で滴下した。0℃で12時間攪拌した後
反応溶液に水100g、ヘキサン200gを加え分層さ
せた。有機層を分取し水洗した後溶媒を留去し、本発明
化合物(3)35gを得た。この本発明化合物(3)
は、通常化粧品成分として使用されているシリコーンオ
イルに対し、5〜50℃の温度範囲において温度に関係
なく安定な乳化力を示した。 IR(neat):Si-O-Si 1070cm-1, P=O 1220cm-1 1 H-NMR(CDCl3) :-0.1ppm Si-CH3 , 0.49ppm Si-C
H2 , 1.30ppm Si-CH2-(CH2 )- ,1.62ppm -CH2 -CH2-O-
P, 3.81ppm -CH2-O-P
【0053】
【化18】
【0054】実施例4
【0055】
【化19】
【0056】オキシ塩化リン(7−a)5.7gをテト
ラヒドロフラン20gに溶解し、−30℃に冷却した。
この溶液に特開昭62−195389号公報に記載の方
法により合成したアルコール変性ジメチルポリシロキサ
ン(6−d)30g、トリエチルアミン7.5gをテト
ラヒドロフラン150gに溶解した溶液を30分で滴下
した。−30℃で2時間熟成させた後、徐々に温度を上
げ更に5℃で6時間熟成させた。その後再び−30℃に
冷却し水酸化ナトリウム6.0gを水25gに溶解した
溶液を50分で滴下した。0℃で12時間攪拌した後反
応溶液に水100g、ヘキサン250gを加え分層させ
た。有機層を分取し水洗した後溶媒を留去し、本発明化
合物(4)30gを得た。この本発明化合物(4)は、
通常化粧料成分として使用されているシリコーンオイル
に対し、5〜50℃の温度範囲において温度に関係なく
安定な乳化力を示した。 IR(neat):Si-O-Si 1058cm-1, P=O 1220cm-1 1 H-NMR(CDCl3) :0, -0.1ppm Si-CH3 , 0.40ppm Si-C
H2 , 1.24ppm Si-CH2-(CH2 )- ,1.57ppm -CH2 -CH2-O-
P, 3.83ppm -CH2-O-P
【0057】
【化20】
【0058】実施例5
【0059】
【化21】
【0060】オキシ塩化リン(7−a)4.0gをテト
ラヒドロフランに溶解し、−30℃に冷却した。この溶
液に特開昭62−195389号公報に記載の方法によ
り合成したアルコール変性ジメチルポリシロキサン(6
−e)25g、トリエチルアミン5.3gをテトラヒド
ロフラン134gに溶解した溶液を30分で滴下した。
−30℃で2時間熟成させた後、徐々に温度を上げ更に
5℃で6時間熟成させた。その後再び−30℃に冷却し
水酸化ナトリウム4.2gを水15gに溶解した溶液を
30分で滴下した。0℃で12時間攪拌した後反応溶液
に水100g、ヘキサン200gを加え分層させた。有
機層を分取し水洗した後溶媒を留去し、本発明化合物
(5)26gを得た。この本発明化合物(5)は、通常
化粧料成分として使用されているシリコーンオイルに対
し、5〜50℃の温度範囲において温度に関係なく安定
な乳化力を示した。 IR(neat):Si-O-Si 1053cm-1, P=O 1220cm-1 1 H-NMR(CDCl3) :-0.1ppm Si-CH3 , 0.44ppm Si-CH
2 , 1.27ppm Si-CH2-(CH2 )- ,1.60ppm -CH2 -CH2-O-P,
3.80ppm -CH2-O-P
【0061】
【化22】
【0062】実施例6
【0063】
【0064】
【0065】
【0066】
【0067】
【化25】
【0068】オキシ塩化リン(7−a)1.5gをテト
ラヒドロフラン10gに溶解し、−30℃に冷却した。
この溶液にアルコール変性ジメチルポリシロキサン(6
−g)(X−22−4502,信越化学工業(株)製)
40g、トリエチルアミン2.0gをテトラヒドロフラ
ン50gに溶解した溶液を1時間で滴下した。−30℃
で4時間熟成させた後、徐々に温度を上げ更に20℃で
12時間攪拌し熟成させた。その後水酸化ナトリウム
2.1gを水10mlに溶解した溶液を20分で滴下し
た。0℃で4時間攪拌した後反応液に水100ml、エー
テル200mlを加え分層させた。有機層を分取し水洗し
た後溶媒を留去し、本発明化合物(7)35gを得た。
この本発明化合物(7)は、通常化粧品成分として使用
されるシリコーンオイルに対し、5〜50℃の温度範囲
において、温度に関係なく安定な乳化力を示した。 IR(neat):Si-O-Si 1075cm-1, P=O 1220cm-1 1 H-NMR(CDCl3) :0ppm Si-CH3 , 0.5ppm Si-CH2 , 1.
5ppm Si-CH2-CH2 ,3.5ppm -O-CH2 , 4.0ppm -CH2-O
-P
【0069】
【化26】
【0070】実施例
【0071】
【化27】
【0072】オキシ塩化リン(7−a)2.4gをテト
ラヒドロフラン15gに溶解し、−30℃に冷却した。
この溶液に特開昭62−195389号公報に記載の方
法により合成したアルコール変性ジメチルポリシロキサ
ン(6−c)10g、トリエチルアミン3.2gをテト
ラヒドロフラン100gに溶解した溶液を30分で滴下
した。−30℃で2時間熟成させた後、徐々に温度を上
げ更に5℃で6時間熟成させた。その後再び−30℃に
冷却し水酸化カリウム3.5gを水15gに溶解した溶
液を30分で滴下した。0℃で12時間攪拌した後反応
溶液に水100g、ヘキサン200gを加え分層させ
た。有機層を分取し水洗した後溶媒を留去し、本発明化
合物(8)36gを得た。この本発明化合物(8)は、
通常化粧品成分として使用されるシリコーンオイルに対
して5〜50℃の温度範囲において温度に関係なく安定
した乳化力を示した。 IR(neat):Si-O-Si 1070cm-1, P=O 1220cm-1 1 H-NMR(CDCl3) :-0.1ppm Si-CH3 , 0.49ppm Si-CH
2 , 1.30ppm Si-CH2-(CH2 )- ,1.62ppm -CH2 -CH2-O-P
, 3.92ppm -CH2-O-P
【0073】
【化28】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤倉 芳明 栃木県宇都宮市山本町271−6 (56)参考文献 特開 平6−16684(JP,A) 特開 平6−345975(JP,A) 特開 平6−136128(JP,A) 特開 平6−145358(JP,A) 特開 平6−329806(JP,A) 特開 平4−202294(JP,A) 特開 昭63−23976(JP,A) 特開 昭62−292837(JP,A) 特開 昭61−278564(JP,A) 特開 昭60−248732(JP,A) 特開 平5−194557(JP,A) 特開 昭54−109924(JP,A) 特開 平6−93104(JP,A) 米国特許5070171(US,A) 米国特許5149765(US,A) 国際公開94/14822(WO,A1) Izv. Akad. Nauk S SSR, Ser. Khim.,11 (1979),p.2564−2571 Izv. Akad. Nauk S SSR, Ser. Khim.,3 (1977),p.644−647 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 77/00 - 77/62 A61K 7/00 - 7/50 WPIDS(STN) CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の一般式(6)及び(2) 【化1】 〔式中、 R1′:炭素数2〜20のアルキレン基を示す。 R2:ヒドロキシ基が置換していてもよい炭素数1〜5
    0の直鎖又は分岐鎖のアルキレン基を示す。 p:0〜200の数を示す。 R3、R5、R6:それぞれアルキル基、アルコキシ基、
    フェニル基又は一般式(2)で表わされる構造単位を示
    す。 w:0又は1を示す。〕で表わされる構造単位を有する
    アルコール変性オルガノ(ポリ)シロキサンと次の一般
    式(7) POX3 (7) 〔式中、Xはハロゲン原子を示す。〕 で表わされるオキシハロゲン化リンとを反応させ、次い
    でアルカリ存在下、P−X結合を加水分解することを特
    徴とする、下記一般式(1)及び一般式(2)で表わさ
    れる構造単位を有するリン酸ジエステル塩変性オルガノ
    (ポリ)シロキサンの製造法。 【化2】 (式中、Mは水素原子又は1価の陽イオンを示し、
    1 ′、R 2 、R 3 、R 5 、R 6 、p、wは前記と同じ意味
    を示す)
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