JP6614041B2 - 光信号中継装置、光信号中継方法および光通信システム - Google Patents

光信号中継装置、光信号中継方法および光通信システム Download PDF

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Description

本発明は、光信号中継装置、光信号中継方法および光通信システムに関する。
FTTH(Fiber To The Home)が家庭あるいは企業に普及している。FTTHの主流は、Point to Multi−Point(P2MP)型のシステムである。
P2MP光通信システムの中で一般的なシステムがPON(Passive Optical Network)である。一般に、PONシステムは、OLT(Optical Line Terminal)と、1以上のONU(Optical Network Unit)と、光信号を伝送する光ファイバと、光ファイバを分岐する光スプリッタとを有する。
OLTとONUとの間の伝送距離を延ばすために、OLTとONUとの間に光信号中継装置が配置され得る。光信号中継装置を含むPONシステムの構成が、たとえば特開2008−17323号公報(特許文献1)に開示される。
特開2008−17323号公報
複数のビットレート(マルチレート)でのデータ通信が可能に構成されたPONシステムが提案されている。このようなPONシステムに光信号中継装置を採用する場合には、その光信号中継装置もマルチレートでのデータを中継できることが求められる。特開2008−17323号公報は、単一のレート(1.25Gbps)でのデータ伝送を開示するものの、マルチレートでのデータ伝送を開示していない。
一般的には、デジタルデータの伝送のためにCDR(Clock Data Recovery)が利用される。CDRでは、信号からデータとクロックとを抽出するために、クロックおよびデータに適合した周波数を速やかに安定化することが重要である。しかし、所定のレートのサービスが開始される際には、適合する周波数を安定化するのに時間がかかる可能性がある。このような場合には、そのレートでのサービスの開始が遅れるといった問題が生じる可能性がある。
本発明の目的は、複数のレートのうちの所望のレートのサービスを速やかに開始できる光信号中継装置およびその制御方法、ならびに光通信システムを提供することである。
本発明の一態様に係る光信号中継装置は、複数のビットレートをそれぞれ有し、波長多重された複数の光信号を中継する光信号中継装置であって、複数の光信号を波長に従って分離する分離部と、複数の光信号のうちの第1の光信号に含まれる、複数のビットレートのうちの第1のレートに対応した第1の周波数を有する第1のクロックを抽出するように構成された第1のCDR(Clock Data Recovery)回路と、複数の光信号のうちの第2の光信号に含まれる、複数のビットレートのうちの第2のレートに対応した第2の周波数を有する第2のクロックを抽出するように構成された第2のCDR回路と、第1のクロックが発生している場合には第1のクロックと同期する一方、第1のクロックが発生せず、かつ第2のクロックが発生している場合には、第2のクロックに同期する同期回路と、同期回路を制御する制御部とを備える。
本発明の一態様に係る光信号中継方法は、複数のビットレートをそれぞれ有し、波長多重された複数の光信号を中継するための光信号中継方法であって、複数の光信号を波長に従って分離するステップと、複数の光信号のうちの第1の光信号に含まれる、複数のビットレートのうちの第1のレートに対応した第1の周波数を有する第1のクロックを抽出するステップと、複数の光信号のうちの第2の光信号に含まれる、複数のビットレートのうちの第2のレートに対応した第2の周波数を有する第2のクロックを抽出するステップと、第1のクロックが発生している場合には、同期回路を前記第1のクロックに同期させて参照クロックを生成するステップと、第1のクロックが発生せず、かつ第2のクロックが発生している場合には、同期回路を前記第2のクロックに同期させるステップと、参照クロックを用いて、第1のレートを有する光信号を中継するステップとを備える。
本発明の一態様に係る光通信システムは、複数のビットレートをそれぞれ有し、複数のビットレートにそれぞれ対応した複数の波長を有する複数の光信号を、波長分割多重方式にしたがって多重化して、多重化された光信号を送信する局側装置と、局側装置からの前記光信号を伝送するための光通信回線と、各々が光通信回線に接続されて複数のビットレートのうちの対応のレートを有する光信号を受信する、複数の宅側装置と、光通信回線の途中に設けられた光信号中継装置とを備える。光信号中継装置は、複数の光信号を波長に従って分離する分離部と、複数の光信号のうちの第1の光信号に含まれる、複数のビットレートのうちの第1のレートに対応した第1の周波数を有する第1のクロックを抽出するように構成された第1のCDR(Clock Data Recovery)回路と、複数の光信号のうちの第2の光信号に含まれる、複数のビットレートのうちの第2のレートに対応した第2の周波数を有する第2のクロックを抽出するように構成された第2のCDR回路と、第1のクロックが発生している場合には第1のクロックと同期する一方、第1のクロックが発生せず、かつ第2のクロックが発生している場合には、第2のクロックに同期する同期回路と、同期回路を制御する制御部とを含む。
上記によれば、複数のレートのうちの所望のレートのサービスを速やかに開始できる光信号中継装置およびその制御方法、ならびに光通信システムを提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る光通信システムの構成例を示す概略図である。 図1に示された光信号中継装置に含まれる信号再生/処理部の概略的な構成を示したブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係る光信号中継装置における、第1のレートの伝送サービスが開始される前の状態を示した図である。 本発明の第1の実施の形態に係る光信号中継装置における、第2のレートの伝送サービスの開始後の状態を示した図である。 第1のレート用のPLL回路の概略的な構成例を示した図である。 第2のレート用のPLL回路の概略的な構成例を示した図である。 本発明の実施の形態に従う、複数のレートのうちのあるレートでのサービスの有無を判定するためのフローチャートである。 本発明の実施の形態に従う、信号再生/処理部の制御を示したフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る光通信システムの構成例を示す概略図である。 図9に示された光信号中継装置における、上り信号の送信に関する構成をより詳細に示したブロック図である。
[本発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施態様を列記して説明する。
(1)本発明の一態様に係る光信号中継装置は、複数のビットレートをそれぞれ有し、波長多重された複数の光信号を中継する光信号中継装置であって、複数の光信号を波長に従って分離する分離部と、複数の光信号のうちの第1の光信号に含まれる、複数のビットレートのうちの第1のレートに対応した第1の周波数を有する第1のクロックを抽出するように構成された第1のCDR(Clock Data Recovery)回路と、複数の光信号のうちの第2の光信号に含まれる、複数のビットレートのうちの第2のレートに対応した第2の周波数を有する第2のクロックを抽出するように構成された第2のCDR回路と、第1のクロックが発生している場合には第1のクロックと同期する一方、第1のクロックが発生せず、かつ第2のクロックが発生している場合には、第2のクロックに同期する同期回路と、同期回路を制御する制御部とを備える。
上記によれば、複数のレートのうちの所望のレートのサービスを速やかに開始できる光信号中継装置を提供することができる。第1の光信号が発生している場合には、同期回路は、第1のクロックと同期する。したがって第1のレートでの伝送サービスを提供できる。一方、第1のクロックが発生していないときには、第1のレートでの伝送サービスは提供されない。しかし同期回路を停止させた場合には、第1のレートでの伝送サービスの開始時に同期回路による周波数の安定化に時間を要する可能性がある。同期回路が第2のクロックに同期することによって、第1のレートでの伝送サービスの開始を早めることができる。
光信号中継装置は、2よりも多い数のCDR回路を含んでいてもよい。3以上のCDR回路が光信号中継装置に含まれる場合には、第1のCDR回路および第2のCDR回路は、複数のCDR回路の中から任意に選択されることができる。
各CDR回路は、光信号からクロックを抽出してもよい。たとえば光信号が電気信号に変換されるとともに、各CDR回路は、その電気信号からクロックを抽出してもよい。
同期回路は、たとえばPLL(Phase Locked Loop)回路であるが、これに限定されるものではない。
(2)上記(1)の光信号中継装置において、制御部は、第1のレートの入力光パワーに基づいて、第1のレートでの伝送サービスの有無を判断して、その判断の結果に基づいて、同期回路を制御する。
上記によれば、第1の光信号が生じたかどうかを判断することができる。したがって、同期回路を適切に制御することができる。
(3)上記(1)または(2)の光信号中継装置において、制御部は、第1のクロックの周波数に基づいて、第1のレートでの伝送サービスの有無を判断して、その判断の結果に基づいて同期回路を制御する。
上記によれば、第1のCDR回路から抽出されたクロックの周波数が、第1のレートでの中継のための適切な周波数であるか否かを判断することができる。したがって、同期回路を適切に制御することができる。
(4)上記(1)から(3)のいずれかの光信号中継装置は、第1の光信号に含まれるデータに対して、データの中継のための処理を実行するデータ処理部をさらに備える。第1のレートでの伝送サービスが提供されていない状態において、制御部は、データ処理部を停止させる。
上記によれば、第1のレートでの伝送サービスの開始前に、光信号中継装置の消費電力を低減することができる。
(5)本発明の一態様に係る光信号中継方法は、複数のビットレートをそれぞれ有し、波長多重された複数の光信号を中継するための光信号中継方法であって、複数の光信号を波長に従って分離するステップと、複数の光信号のうちの第1の光信号に含まれる、複数のビットレートのうちの第1のレートに対応した第1の周波数を有する第1のクロックを抽出するステップと、複数の光信号のうちの第2の光信号に含まれる、複数のビットレートのうちの第2のレートに対応した第2の周波数を有する第2のクロックを抽出するステップと、第1のクロックが発生している場合には、同期回路を第1のクロックに同期させて参照クロックを生成するステップと、第1のクロックが発生せず、かつ第2のクロックが発生している場合には、同期回路を第2のクロックに同期させるステップと、参照クロックを用いて、第1のレートを有する光信号を中継するステップとを備える。
上記によれば、複数のレートのうちの所望のレートのサービスを速やかに開始できる光信号中継方法を提供することができる。
(6)本発明の一態様に係る光通信システムは、複数のビットレートをそれぞれ有し、複数のビットレートにそれぞれ対応した複数の波長を有する複数の光信号を、波長分割多重方式にしたがって多重化して、多重化された光信号を送信する局側装置と、局側装置からの光信号を伝送するための光通信回線と、各々が光通信回線に接続されて複数のビットレートのうちの対応のレートを有する光信号を受信する、複数の宅側装置と、光通信回線の途中に設けられた光信号中継装置とを備える。光信号中継装置は、複数の光信号を波長に従って分離する分離部と、複数の光信号のうちの第1の光信号に含まれる、複数のビットレートのうちの第1のレートに対応した第1の周波数を有する第1のクロックを抽出するように構成された第1のCDR(Clock Data Recovery)回路と、複数の光信号のうちの第2の光信号に含まれる、複数のビットレートのうちの第2のレートに対応した第2の周波数を有する第2のクロックを抽出するように構成された第2のCDR回路と、第1のクロックが発生している場合には第1のクロックと同期する一方、第1のクロックが発生せず、かつ第2のクロックが発生している場合には、第2のクロックに同期する同期回路と、同期回路を制御する制御部とを含む。
上記によれば、複数のレートのうちの所望のレートのサービスを速やかに開始できる光通信システムを提供することができる。
(7)上記(6)の光通信システムにおいて、局側装置において各々生成される第1のレートと第2のレートとは、互いに同期している。
上記によれば、第1のレートのサービスが開始されるときに、同期回路が速やかにクロックの周波数を安定させることができる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
本発明の実施形態に係る光通信システムは、P2MP型の光通信システムである。以下において、P2MP型の光通信システムの1つとしてPONシステムが示される。
<第1の実施の形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る光通信システム1の構成例を示す概略図である。図1を参照して、光通信システム1は、局側装置(OLT)2と、宅側装置(ONU)3a,3b,・・・,3c,3dと、幹線光ファイバ4aと、複数の支線光ファイバ4bと、光カプラ5と、光信号中継装置7とを備える。
局側装置2は、たとえば局舎に設置され、複数の宅側装置の各々からの光信号を終端する。複数の宅側装置は、それぞれの加入者側に設置される。局側装置を以下「OLT」と称し、宅側装置を以下「ONU」と称する。図1では、4つのONUが示される。しかしながらONUの数は4に限定されるものではない。以後において、複数のONUのうちのONU3a,3b,3c,3dが代表的に説明される。
幹線光ファイバ4aは、OLT2に接続される。各々の支線光ファイバ4bは、対応するONUに接続される。光カプラ5は、幹線光ファイバ4aと、複数の支線光ファイバ4bとを接続する。幹線光ファイバ4a、複数の支線光ファイバ4bおよび光カプラ5は、光通信システム1における光通信回線網を形成する。光信号中継装置7は、幹線光ファイバ4aの途中に設けられる。
光通信システム1は複数のビットレート(以下、単に「レート」と呼ぶ場合もある)を有する。図1には、「レートA」および「レートB」という2種類のレートが示される。
一例として、「レートA」および「レートB」は、IEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc)802.3標準に従う。IEEE802.3標準によれば、PONの規格として、GE−PONと、10G−EPONとがある。GE−PONのビットレートは、1.25Gbps(bit per second)である。10G−EPONのビットレートは、10.3125Gbpsである。たとえばレートAが1.25Gbpsであり、レートBが10.3125Gbpsであってもよい。
OLT2は、レートAの上り信号およびレートBの上り信号の両方を受信可能である。さらに、OLT2は、レートAの下り信号およびレートBの下り信号を送信可能である。
この実施の形態では、下り光信号の波長は、レートごとに異なる。OLT2は、波長λa,λbをそれぞれ有する光信号Sa,Sbを、波長分割多重方式にしたがって多重化する。光信号Sa,Sbは、それぞれレートAおよびレートBを有する下り光信号である。OLT2は、その多重化された光信号を送信する。
ONU3a〜3dの各々は、加入者が光ネットワークサービスを享受するための装置である。各ONUは、そのONUのレートに従って、上り光信号を送信するとともに下り光信号を受信する。各ONUのレートは、レートAまたはレートBである。
光カプラ5は、幹線光ファイバ4aおよび複数の支線光ファイバ4bに接続される。光カプラ5は、幹線光ファイバ4aを通じて送られた光信号を、複数の支線光ファイバ4bに分配する。一方、光カプラ5は、複数の支線光ファイバ4bから送られた光信号を多重化して幹線光ファイバ4aに送出する。光カプラ5は、たとえば光スターカプラを含むことができる。
OLT2と各ONU3a,3b,3cとは、可変長のフレームを単位として相互に通信する。各加入者宅の端末装置は、データを送信する。そのデータはONUによって、光バースト信号に変換される。光バースト信号は、ビットによって構成される。
各ONUからの光バースト信号は、光カプラ5によって多重化される。多重化された光バースト信号は、幹線光ファイバ4aを通じて光信号中継装置7に送られる。
OLT2は、ONU3a〜3dの各々に対して、制御フレームを送信する。この制御フレームは、各ONUに対して、上り光信号を送信するための時間ウィンドウを割り当てる。このため、各ONUからの光バースト信号が互いに衝突することが回避される。このような方法によって、OLT2は、受信すべき光バースト信号の伝送レートおよび受信タイミングを把握する。
光信号中継装置7は、光通信回線の途中に設けられて、光信号を中継する装置である。光信号中継装置7は、OLT2とONUとの間の伝送距離を延ばすことを可能にする。
光信号中継装置7は、光送受信部11,12と、信号再生/処理部13と、制御部14とを含む。光送受信部11は、OLT2に上り光信号を送信するとともに、OLT2から下り光信号を受信する。光送受信部12は、幹線光ファイバ4aに下り光信号を送信する。光送受信部12は、ONU3a〜3dからの光信号を受信する。
光送受信部11は、WDM(Wavelength Division Multiplexing)フィルタ21と、受信部22と、BM(バーストモード)送信部23と、受信部24と、BM送信部25とを含む。WDMフィルタ21は、OLT2から送信された波長多重光信号を、波長に従って複数の光信号に分離する分離部である。一方、OLT2から送信された光信号と異なる波長の(時分割多重された)光信号が、BM送信部23およびBM送信部25から、WDMフィルタ21にそれぞれ送られる。WDMフィルタ21は、それら2つの光信号を合波して、OLT2に送信する。
受信部22は、WDMフィルタ21から光信号の形態で出力された下り信号(レートA)を受ける。受信部22は、受光素子を含み、その光信号を電気信号に変換して、その電気信号を、信号再生/処理部13に出力する。
BM送信部23は、信号再生/処理部13から電気信号の形態で出力された上り信号(レートA)を受ける。BM送信部23は、発光素子を含み、その電気信号を光信号に変換して、その光信号を、WDMフィルタ21に出力する。
受信部24は、WDMフィルタ21から光信号の形態で出力された下り信号(レートB)を受ける。受信部24は、受光素子を含み、その光信号を電気信号に変換して、その電気信号を、信号再生/処理部13に出力する。
BM送信部25は、信号再生/処理部13から電気信号の形態で出力された上り信号(レートB)を受ける。BM送信部25は、発光素子を含み、その電気信号を光信号に変換して、その光信号を、WDMフィルタ21に出力する。
光送受信部12は、WDMフィルタ31と、送信部32と、BM受信部33と、送信部34とを含む。WDMフィルタ31は、送信部32および送信部34からそれぞれ送られた2つの光信号を合波して、波長多重光信号を生成する。一方、ONU3a〜3dから送信された複数の光信号は光カプラ5によって多重化される。なお、複数の上り信号は波長により分離できない。したがって、複数の上り信号はWDMフィルタ31によって分離されない。
送信部32は、信号再生/処理部13から電気信号の形態で出力された下り信号(レートA)を受ける。送信部32は、発光素子を含み、その電気信号を光信号に変換して、その光信号を、WDMフィルタ31に出力する。
BM受信部33は、WDMフィルタ31から光信号の形態で出力された上り信号を受ける。BM受信部33は、受光素子を含み、その光信号を電気信号に変換して、その電気信号を、信号再生/処理部13に出力する。BM受信部33は、異なるレートで伝送されるべき複数の上り信号を受信する。言い換えると、BM受信部33は、マルチレートで送信された上りデータを受信することができる。
送信部34は、信号再生/処理部13から電気信号の形態で出力された下り信号(レートB)を受ける。送信部34は、発光素子を含み、その電気信号を光信号に変換して、その光信号を、WDMフィルタ31に出力する。
信号再生/処理部13は、受信部22からの下り信号(レートA)を受ける。信号再生/処理部13は、その下り信号を再生するための処理を実行する。信号再生/処理部13は、処理された信号を送信部32に出力する。信号再生/処理部13は、受信部24からの下り信号(レートB)に対して同様の処理を実行して、処理された信号を送信部34に出力する。さらに、信号再生/処理部13は、BM受信部33からの上り信号(レートAまたはレートB)を処理して、その処理された信号を、その信号のレートに応じて、BM送信部23またはBM送信部25に出力する。たとえば信号再生/処理部13は、FPGA(Field Programmable Gate Array)によって実現される。
制御部14は、光送受信部11,12および信号再生/処理部13を統括的に制御する。制御部14は、たとえばCPU(Central Processing Unit)により実現される。制御部14による、信号再生/処理部13の制御は、後に詳細に説明される。
図2は、図1に示された光信号中継装置7に含まれる信号再生/処理部13の概略的な構成を示したブロック図である。図2を参照して、信号再生/処理部13は、データ処理部40,50,60,70と、CDR回路41,51と、PLL(Phase Locked Loop)回路42,52と、選択部43,53と、下りデータ送信部47,57と、上りデータ送信部66,76と、BM_CDR回路61,71とを含む。
CDR回路41は、受信部22から下り信号(レートA)を受信して、その下り信号からクロックとデータとを抽出する。PLL回路42は、入力されたクロックの位相と、PLL回路42から出力されるクロックの位相とを同期させる。PLL回路42からは、参照クロックREF_CLK1が出力される。
選択部43は、CDR回路41からの第1のクロックと、PLL回路52から出力されるクロックとの一方を選択する。選択されたクロックは、PLL回路42に入力される。
選択部43は、制御部14によって制御される。これにより、PLL回路42は制御部14によって制御される。
データ処理部40,50,60,70は、データの中継のための処理を実行する。具体的には、データ処理部40,50は、下りデータに対して処理を実行する。データ処理部60,70は、上りデータに対して処理を実行する。
データ処理部40は、符号同期回路44と、FEC(Forward Error Correction)復号回路45と、FEC符号化回路46とを含む。符号同期回路44は、データの符号同期を行う。FEC復号回路45は、データに対して前方誤り訂正(FEC)を実行するとともにデータを復号する。FEC符号化回路46は、復号されたデータに、誤り訂正符号を追加する。下りデータ送信部47は、データ処理部40からの下りデータと、参照クロックREF_CLK1とを受けて、符号化データを送信部32に送信する。
CDR回路51は、受信部24から下り信号(レートB)を受信して、その下り信号からクロックとデータとを抽出する。PLL回路52は、入力されたクロックの位相と、PLL回路52から出力されるクロックの位相とを同期させる。PLL回路52からは、参照クロックREF_CLK2が出力される。
選択部53は、CDR回路51からのクロックと、PLL回路52から出力されるクロックとの一方を選択する。選択されたクロックは、PLL回路52に入力される。たとえば、選択部53は制御部14によって制御される。これにより、PLL回路52は制御部14によって制御される。
データ処理部50は、符号同期回路54と、FEC復号回路55と、FEC符号化回路56とを含む。符号同期回路54、FEC復号回路55、およびFEC符号化回路56は、それぞれ、符号同期回路44、FEC復号回路45、およびFEC符号化回路46の機能と同じ機能を有する。下りデータ送信部57は、データ処理部50からの下りデータと、参照クロックREF_CLK2とを受けて、符号化データを送信部34に送信する。
データ処理部60は、符号同期回路62と、FEC復号回路63と、FEC符号化回路64と、バースト先頭再生回路65とを含む。BM_CDR回路61は、BM受信部33から上り信号(レートA)を受信して、参照クロックREF_CLK1を用いて、上り信号からクロックおよびデータを抽出する。符号同期回路62は、データの符号同期を行う。FEC復号回路63は、データの誤り訂正および復号を行う。FEC符号化回路64は、そのデータに、誤り訂正符号を追加する。バースト先頭再生回路65は、バースト信号(上りデータ)の先頭部分を再生する。上りデータ送信部66は、データ処理部60からの上りデータをBM送信部23に出力する。
データ処理部70は、符号同期回路72と、FEC復号回路73と、FEC符号化回路74と、バースト先頭再生回路75とを含む。BM_CDR回路71、符号同期回路72、FEC復号回路73、FEC符号化回路74、およびバースト先頭再生回路75は、それぞれ、BM_CDR回路61、符号同期回路62、FEC復号回路63、FEC符号化回路64、およびバースト先頭再生回路65の機能と同じ機能を有する。上りデータ送信部76は、データ処理部70からの上りデータをBM送信部25に出力する。
この実施の形態において、第1のクロックおよび第2のクロックは、それぞれ、CDR回路41からのクロックおよびCDR回路51からのクロックであってもよい。代わりに、第1のクロックおよび第2のクロックは、それぞれ、CDR回路51からのクロックおよびCDR回路41からのクロックであってもよい。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る光信号中継装置7における、第1のレート(レートA)の伝送サービスが開始される前の状態を示した図である。図3を参照して、光信号中継装置7において、レートBの伝送サービスは確立されている。したがって、CDR回路51からは、クロック(たとえば第2のクロック)が発生する。しかしながら、レートAの伝送サービスは開始されていない。このため、CDR回路41からはクロック(たとえば第1のクロック)が発生しない。この場合、選択部43は、PLL回路52から出力されたクロックを、PLL回路42の入力クロックとして選択する。PLL回路42は、PLL回路52から出力されたクロックと同期する。PLL回路52から出力されたクロックは、レートBの下り光信号にもともと含まれたクロックである。すなわち、PLL回路42は、レートBのクロック(たとえば第2のクロック)に同期する。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る光信号中継装置における、第2のレート(レートB)の伝送サービスの開始後の状態を示した図である。図4を参照して、レートAの伝送サービスの開始後には、選択部43は、レートAの下り信号から抽出されたクロックを、PLL回路42の入力クロックに選択する。すなわちCDR回路41から出力されたクロックがPLL回路42に入力される。したがってPLL回路42は、レートAのクロック(たとえば第1のクロック)に同期する。
なお、レートAの伝送サービスが提供される一方で、レートBの伝送サービスの提供が開始される前の状態では、選択部43は、CDR回路41から出力されたクロックをPLL回路42の入力クロックとして選択する。一方、選択部53は、PLL回路42から出力されるクロックを、PLL回路52の入力クロックとして選択する。
レートAとレートBとは互いに異なる。したがって、CDR回路41によって下り信号から抽出されたクロックの周波数は、CDR回路51によって下り信号から抽出されたクロックの周波数とは異なる。このため、参照クロックREF_CLK1と参照クロックREF_CLK2とは、周波数が互いに異なる。
PLL回路42およびPLL回路52は、入力されたクロックの周波数を逓倍または分周することができる。これにより、PLL回路42は、PLL回路52から出力されるクロックから、参照クロックREF_CLK1を生成することができる。同じく、PLL回路52は、PLL回路42から出力されるクロックから、参照クロックREF_CLK2を生成することができる。
図5は、第1のレート(レートA)用のPLL回路42の概略的な構成例を示した図である。図6は、第2のレート(レートB)用のPLL回路52の概略的な構成例を示した図である。図5を参照して、PLL回路42は、位相比較器81と、ループフィルタ82と、VCO(Voltage Controlled Oscillator)83と、逓倍/分周器84と、逓倍/分周器85とを含む。図6を参照して、PLL回路52の構成は、PLL回路42構成と同じである。したがって以下では、PLL回路42について代表的に説明する。
PLL回路42には、自レート用CDRにより抽出されたクロック、または、他レート用のPLL回路から出力されたクロックが入力される。逓倍/分周器84は、自レート用のクロックの周波数に対応する逓倍/分周器であり、VCO83から出力されるクロックを逓倍/分周する。逓倍/分周器84からの出力クロックは、位相比較器81にフィードバックされるとともに、自レート用のクリーンクロックとしてPLL回路42から出力される。一方、逓倍/分周器85は、他レート用のクロックの周波数に対応する逓倍/分周器である。逓倍/分周器85は、VCO83の出力を逓倍/分周して、他レート用のクリーンクロックをし出力する。
PLL回路42には、自レート用CDRにより抽出されたクロック、または、他レート用のPLL回路から出力されたクロックが入力される。逓倍/分周器84は、自レート用のクロックの周波数に対応する逓倍/分周器であり、VCO83から出力されるクロックを逓倍/分周する。逓倍/分周器84からの出力クロックは、位相比較器81にフィードバックされるとともに、自レート用のクリーンクロックとしてPLL回路42から出力される。一方、逓倍/分周器85は、他レート用のクロックの周波数に対応する逓倍/分周器である。逓倍/分周器85は、VCO83からの出力クロックを逓倍/分周して、他レート用のクリーンクロックを出力する。
たとえばPLL回路42は、入力信号の周波数をレートAとレートBの最小公倍数に相当するレートに逓倍し、次に、その逓倍された周波数を分周する。これにより、PLL回路42は、レートBの信号から抽出されたクロックに基づき、レートAのための参照クロックREF_CLK1を生成することができる。同様に、PLL回路52は、レートAの信号から抽出されたクロックに基づき、レートBのための参照クロックREF_CLK2を生成することができる。
一実施形態によれば、OLT2によって各々生成されたレートAとレートBとは互いに同期している。この実施形態によれば、OLT2は、レートAとレートBの最小公倍数に対応するレートの信号を生成する。OLT2は、その信号を分周することによってレートAのクロックとレートBのクロックとを生成する。これにより、レートAのサービスが開始されるときに、PLL回路42が速やかにクロックの周波数を安定させることができる。あるいはレートBのサービスが開始されるときに、PLL回路52が速やかにクロックの周波数を安定させることができる。
図7は、本発明の実施の形態に従う、複数のレートのうちのあるレートでのサービスの有無を判定するためのフローチャートである。このフローチャートの処理は、たとえば一定の周期で制御部14により実行される。
図2および図7を参照して、ステップS1において、制御部14は、下り信号受信部(受信部22または受信部24)において、光入力パワーの有無を判断する。下り光信号が受信部に入力された場合には、その受信部は、入力光のパワーに応じた信号を対応のCDR回路に出力する。たとえば、制御部14は、受信部22における入力光の一定時間における平均パワーをモニタして、受信部22においてレートAの光入力パワーが発生したか否かを判断してもよい。同様に、制御部14は、受信部24における入力光の一定時間における平均パワーをモニタして、受信部24においてレートBの光入力パワーが発生したか否かを判断してもよい。
光入力パワーが発生した場合(ステップS1においてYES)、処理は、ステップS2に進む。この場合、CDR回路41によって、下り信号(レートA)からクロック(たとえば第1のクロック)が抽出される。ステップS2において、制御部14は、その抽出されたクロックの周波数が、レートAの伝送サービスに要求されるクロックの周波数の規格に入っているかどうかを判断する。たとえば抽出されたクロックをカウントすることにより、制御部14は、抽出されたクロックの周波数が規格内であるかどうかを判断することができる。
抽出されたクロックの周波数が規格内である場合(ステップS2においてYES)、処理はステップS3に進む。ステップS3において、制御部14は、そのレート(たとえばレートA)での伝送サービスが有る、または、そのレートでの伝送サービスが開始されたと判断する。
一方、光入力パワーが無い場合(ステップS1においてNO)、あるいは、抽出されたクロックの周波数が規格外である場合(ステップS2においてNO)、処理はステップS4に進む。ステップS4において、制御部14は、そのレートでの伝送サービスが無い、または、そのレートでの伝送サービスが停止したと判断する。
図8は、本発明の実施の形態に従う、信号再生/処理部13の制御を示したフローチャートである。このフローチャートの処理は、たとえば一定の周期で制御部14により実行される。
図2および図8を参照して、ステップS11において、制御部14は、あるレートでの伝送サービスが開始されたかどうかを判断する。この判断は、図7に示すフローチャートに従って実行される。以下では、レートAのサービス(伝送サービス)の開始の例が説明される。
レートAでの伝送サービスが開始されたと判断された場合(ステップS11においてYES)、ステップS12において、制御部14は、CDR回路41によって下り信号(レートA)から抽出されたクロックを、PLL回路42の入力クロックとして選択する。選択部43は、CDR回路41のクロックの出力をPLL回路42の入力として選択する。
ステップS12に続き、ステップS13において、制御部14は、データ処理部40,50を起動する。データ処理部40,50は、レートAでの伝送(上りおよび下り)のためのデータ処理部である。
なお、CDR回路41およびBM_CDR回路61は、レートAでの伝送の開始前に起動される。また、下りデータ送信部47および上りデータ送信部66は、データ処理部40,50とともに起動されてもよく、レートAでの伝送の開始前に既に起動されていてもよい。伝送サービスが既に開始されている場合には、ステップS13の処理はスキップすることができる。
一方、レートAの伝送サービスが開始されていないと判断された場合(ステップS11においてNO)、処理はステップS14に進む。ステップS14において、制御部14は、PLL回路52から出力されたクロックを、PLL回路42の入力クロックとして選択する。この場合、選択部43は、PLL回路52から出力されるクロックを、PLL回路42の入力クロックとして選択する。
ステップS14に続き、ステップS15において、制御部14は、データ処理部40,50を停止する。たとえば制御部14は、データ処理部40への電源電圧の供給を停止してもよい。サービスが停止中の場合には、ステップS14の処理はスキップすることができる。
PLL回路42,52の各々は、下り光信号に位相同期して、抽出されたクロック(タイミング信号)のジッタを除去する。PLL回路42,52の各々は、光信号中継装置7を含む光通信システム1の網同期を目的として実装され光通信システム1に実装される。PLL回路42,52は、逓倍/分周機能を有し、その機能を用いて、周波数の異なるクロックを、抽出クロックに同期させて生成する。
PLL回路42,52の立ち上がりが遅い(時定数が大きい)ため、PLL回路42,52から出力されるクロックの周波数が安定するにはある程度の時間(たとえば分単位の時間)が必要である。あるレートでの伝送のために用いられるクロックの周波数が安定するまでは、そのレートでの伝送サービスの開始を待機しなければならない場合が生じうる。
第1の実施の形態によれば、複数のレートのうちのあるレート(たとえばレートA)での伝送サービスの開始前において、そのレート用のPLL回路(たとえばPLL回路42)は起動され、サービスが開始済の他のレートのクロックと同期する。したがって、所望のレートでのサービス開始時に、そのレートでの伝送サービスの開始を早めることができる。第1の実施の形態によれば、たとえばPLL回路において周波数を安定するのに要する時間が分単位の時間であったとしても、サービスを開始するのに要する時間を、たとえば秒単位の時間に短縮することができる。
さらに、サービス開始前には、その伝送サービスを担うデータ処理部(たとえばデータ処理部40,50)が停止される。これらの起動に要する時間(すなわち時定数)は、PLL回路の時定数よりも短い。したがって、そのサービスの開始前において、光信号中継装置7の消費電力を削減することができる。さらに、サービス開始時に、データ処理部は速やかに立ち上がることができるので、データの伝送への影響を小さくすることができる。
<第2の実施の形態>
図9は、本発明の第2の実施形態に係る光通信システム1Aの構成例を示す概略図である。図1および図9を参照して、光通信システム1Aは、BM送信部23およびBM送信部25に代えてマルチレート送信部26と、選択部27とを含む。この点において、光通信システム1Aは、第1の実施の形態に係る光通信システム1と異なる。
図10は、図9に示された光信号中継装置7における、上り信号の送信に関する構成をより詳細に示したブロック図である。
図2および図10を参照して、マルチレート送信部26は、上り信号(レートA)および上り信号(レートB)の両方を送信可能に構成される。選択部27は、マルチレート送信部26への入力を、上り信号(レートA)および上り信号(レートB)から選択する。上りデータ送信部66の出力が上り信号(レートA)であり、上りデータ送信部76の出力が上り信号(レートB)である。
選択部27は、制御部14によって制御されてもよい。たとえば制御部14は、上りデータ送信部66または上りデータ送信部76による、上り信号の送信のための処理を検出する。制御部14は、その検出結果に基づいて、選択部27を制御することができる。たとえば、上りデータ送信部66または上りデータ送信部76による、光信号の出力のための動作を制御部14が検出してもよい。この場合、制御部14は、選択部27を制御して、その動作を実行する上りデータ送信部からの出力を選択することができる。
第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、複数のレートのうちのあるレートでのサービス開始前においても、そのレート用のPLL回路の出力を安定させることができる。
あるレートでのサービス開始前には、そのレートでのデータ伝送を担うデータ処理部(たとえばデータ処理部40,50)が停止されてもよい。これにより、第1の実施の形態と同様に、光信号中継装置7の消費電力を削減することができる。さらに、サービス開始時に、その回路は速やかに立ち上がることができるので、データの伝送への影響を小さくすることができる。
上記の実施の形態では、下り信号の光パワーの有無に基づいて、サービスが開始されているかどうかが判断される。しかし、たとえば受信された下り信号のレートの変動に基づいて、サービスが開始されているかどうかが判断されてもよい。あるいは、下り制御フレームの有無に基づいて、サービスが開始されているかどうかが判断されてもよい。
上記の各実施の形態では、光信号中継装置は、2つのレートにそれぞれ対応する2つのCDR回路を有する。しかしこのように限定されない。光信号中継装置は、2よりも多い数のCDR回路を含んでいてもよい。3以上のCDR回路が光信号中継装置に含まれる場合には、第1のCDR回路および第2のCDR回路は、複数のCDR回路の中から任意に選択されることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A 光通信システム
2 局側装置(OLT)
3a,3b,3c,3d 宅側装置(ONU)
4a 幹線光ファイバ
4b 支線光ファイバ
5 光カプラ
7 光信号中継装置
11,12 光送受信部
13 信号再生/処理部
14 制御部
21,31 WDMフィルタ
22,24 受信部
23,25 BM送信部
26 マルチレート送信部
32,34 送信部
33 BM受信部
27,43,53 選択部
40,50,60,70 データ処理部
41,51 CDR回路
42,52 PLL回路
44,54,62,72 符号同期回路
45,55,63,73 FEC復号回路
46,56,64,74 FEC符号化回路
47,57 下りデータ送信部
61,71 BM_CDR回路
65,75 バースト先頭再生回路
66,76 上りデータ送信部
81 位相比較器
82 ループフィルタ
83 VCO
84,85 逓倍/分周器
REF_CLK1,REF_CLK2 参照クロック
S1〜S4,S11〜S15 ステップ
Sa,Sb 光信号
λa,λb 波長

Claims (7)

  1. 複数のビットレートをそれぞれ有し、波長多重された複数の光信号を中継する光信号中継装置であって、
    前記複数の光信号を波長に従って分離する分離部と、
    前記複数の光信号のうちの第1の光信号に含まれる、前記複数のビットレートのうちの第1のレートに対応した第1の周波数を有する第1のクロックを抽出するように構成された第1のCDR(Clock Data Recovery)回路と、
    前記複数の光信号のうちの第2の光信号に含まれる、前記複数のビットレートのうちの第2のレートに対応した第2の周波数を有する第2のクロックを抽出するように構成された第2のCDR回路と、
    前記第1のクロックが発生している場合には前記第1のクロックと同期する一方、前記第1のクロックが発生せず、かつ前記第2のクロックが発生している場合には、前記第2のクロックに同期する同期回路と、
    前記同期回路を制御する制御部とを備える、光信号中継装置。
  2. 前記光信号中継装置は、
    前記制御部は、前記第1のレートの入力光パワーに基づいて、前記第1のレートでの伝送サービスの有無を判断して、その判断の結果に基づいて、前記同期回路を制御する、請求項1に記載の光信号中継装置。
  3. 前記制御部は、前記第1のクロックの周波数に基づいて、前記第1のレートでの伝送サービスの有無を判断して、その判断の結果に基づいて前記同期回路を制御する、請求項1または請求項2に記載の光信号中継装置。
  4. 前記光信号中継装置は、
    前記第1の光信号に含まれるデータに対して、前記データの中継のための処理を実行するデータ処理部をさらに備え、
    前記第1のレートでの伝送サービスが提供されていない状態において、前記制御部は、前記データ処理部を停止させる、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光信号中継装置。
  5. 複数のビットレートをそれぞれ有し、波長多重された複数の光信号を中継するための光信号中継方法であって、
    前記複数の光信号を波長に従って分離するステップと、
    前記複数の光信号のうちの第1の光信号に含まれる、前記複数のビットレートのうちの第1のレートに対応した第1の周波数を有する第1のクロックを抽出するステップと、
    前記複数の光信号のうちの第2の光信号に含まれる、前記複数のビットレートのうちの第2のレートに対応した第2の周波数を有する第2のクロックを抽出するステップと、
    前記第1のクロックが発生している場合には、同期回路を前記第1のクロックに同期させて参照クロックを生成するステップと、
    前記第1のクロックが発生せず、かつ前記第2のクロックが発生している場合には、前記同期回路を前記第2のクロックに同期させるステップと、
    前記参照クロックを用いて、前記第1のレートを有する光信号を中継するステップとを備える、光信号中継方法。
  6. 複数のビットレートをそれぞれ有し、前記複数のビットレートにそれぞれ対応した複数の波長を有する複数の光信号を、波長分割多重方式にしたがって多重化して、多重化された光信号を送信する局側装置と、
    前記局側装置からの前記光信号を伝送するための光通信回線と、
    各々が前記光通信回線に接続されて前記複数のビットレートのうちの対応のレートを有する光信号を受信する、複数の宅側装置と、
    前記光通信回線の途中に設けられた光信号中継装置とを備え、前記光信号中継装置は、
    前記複数の光信号を波長に従って分離する分離部と、
    前記複数の光信号のうちの第1の光信号に含まれる、前記複数のビットレートのうちの第1のレートに対応した第1の周波数を有する第1のクロックを抽出するように構成された第1のCDR(Clock Data Recovery)回路と、
    前記複数の光信号のうちの第2の光信号に含まれる、前記複数のビットレートのうちの第2のレートに対応した第2の周波数を有する第2のクロックを抽出するように構成された第2のCDR回路と、
    前記第1のクロックが発生している場合には前記第1のクロックと同期する一方、前記第1のクロックが発生せず、かつ前記第2のクロックが発生している場合には、前記第2のクロックに同期する同期回路と、
    前記同期回路を制御する制御部とを含む、光通信システム。
  7. 前記局側装置において各々生成される前記第1のレートと前記第2のレートとは、互いに同期している、請求項6に記載の光通信システム。
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