JP6613684B2 - スイング診断方法、スイング診断プログラム、記録媒体、スイング診断装置及びスイング診断システム - Google Patents
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Description
本適用例に係るスイング診断方法は、スイングに関するデータに基づいて、バックスイング及びダウンスイングの少なくとも一方に関する第1項目とインパクトに関する第2項目とを含む複数の項目のレベルを算出する手順と、前記複数の項目のレベルの情報を出力する手順と、を含む。
上記適用例に係るスイング診断方法において、前記第1項目は、少なくとも1つの仮想面と、前記バックスイング中の第1のタイミングでの運動具の打撃部の位置と、前記ダウンスイング中の第2のタイミングでの前記打撃部の位置との関係を示す項目を含んでもよい。
上記適用例に係るスイング診断方法において、前記少なくとも1つの仮想面は、打球の目標方向に沿った第1軸、及び前記バックスイングの開始前における前記運動具の長手方向に沿った第2軸に基づいて特定される第1仮想面と、前記第1仮想面と第1角度をなす第2仮想面と、を含んでもよい。
上記適用例に係るスイング診断方法において、前記第1項目は、スイングの効率に関する項目を含んでもよい。
上記適用例に係るスイング診断方法において、前記スイングの効率に関する項目は、前記ダウンスイングにおける運動具の把持部の減速量と減速期間との関係を示す項目であってもよい。
上記適用例に係るスイング診断方法において、前記第2項目は、前記インパクトにおける運動具の打撃部の入射角と前記打撃部の傾きとの関係を示す項目を含んでもよい。
上記適用例に係るスイング診断方法において、前記第2項目は、前記インパクトにおける運動具の速度に関する項目を含んでもよい。
上記適用例に係るスイング診断方法において、前記複数の項目は、前記バックスイングから前記ダウンスイングに移行するときと前記インパクトとに関する第3項目をさらに含んでもよい。
上記適用例に係るスイング診断方法において、前記第3項目は、前記運動具の長手方向を回転軸として、前記バックスイングから前記ダウンスイングに移行するときの前記運動具の前記回転軸回りの回転角と、前記インパクトのときの前記運動具の打撃部の傾きと、の関係を示す項目を含んでもよい。
上記適用例に係るスイング診断方法において、前記レベルは点数であってもよい。
本適用例に係るスイング診断プログラムは、スイングに関するデータに基づいて、バックスイング及びダウンスイングの少なくとも一方に関する第1項目とインパクトに関する
第2項目とを含む複数の項目のレベルを算出する手順と、前記複数の項目のレベルの情報を出力する手順と、をコンピューターに実行させる。
本適用例に係る記録媒体は、スイングに関するデータに基づいて、バックスイング及びダウンスイングの少なくとも一方に関する第1項目とインパクトに関する第2項目とを含む複数の項目のレベルを算出する手順と、前記複数の項目のレベルの情報を出力する手順と、をコンピューターに実行させるスイング診断プログラムを記録している。
本適用例に係るスイング診断装置は、スイングに関するデータに基づいて、バックスイング及びダウンスイングの少なくとも一方に関する第1項目とインパクトに関する第2項目とを含む複数の項目のレベルを算出するレベル算出部と、前記複数の項目のレベルの情報を出力する出力部と、を含む。
本適用例に係るスイング診断システムは、上記適用例に係るいずれかのスイング診断装置と、前記スイングを計測する慣性センサーと、を含む。
Unit)でもよい。また、前記慣性センサーは、例えば、運動具又はユーザーの部位に取り付けられ、前記運動具やユーザーに対して脱着可能であってもよいし、前記運動具に内蔵されるなど、前記運動具に固定されていて取り外すことができないものでもよい。
1−1.スイング診断システムの構成
図1は、本実施形態のスイング診断システムの構成例を示す図である。図1に示すように、本実施形態のスイング診断システム1は、センサーユニット10、スイング解析装置20及びスイング診断装置30を含んで構成されている。
(バックスイング)を開始した後、バックスイング中にゴルフクラブ3のシャフトが水平になるハーフウェイバック、バックスイングからダウンスイングに切り替わるトップ、ダウンスイング中にゴルフクラブ3のシャフトが水平になるハーフウェイダウンの各状態を経て、ゴルフボール4を打球するインパクト(打球)に至る動作を含んでいる。そして、スイング解析装置20は、スイングが行われた時刻(日時)、ユーザー2の識別情報や性別、ゴルフクラブ3の種類、スイング動作の解析結果の情報を含むスイング解析データを生成し、ネットワーク40(図1参照)を介して、スイング診断装置30に送信する。
置20は、診断開始ボタンが押下されたときの入力データをスイング診断装置30に送信する。
図10は、センサーユニット10及びスイング解析装置20の構成例を示す図である。図10に示すように、本実施形態では、センサーユニット10は、加速度センサー12、角速度センサー14、信号処理部16及び通信部18を含んで構成されている。ただし、センサーユニット10は、適宜、これらの構成要素の一部が削除又は変更され、あるいは、他の構成要素が付加された構成であってもよい。
わせたパケットデータを生成し、通信部18に出力する。
びセンサー装着位置情報246及びスイング解析データ248が記憶される。例えば、ユーザー2が、操作部23を操作して、図5の入力画面から、使用するゴルフクラブ3の仕様情報(例えば、シャフトの長さ、重心の位置、ライ角、フェース角、ロフト角等の情報などの少なくとも一部の情報)を入力し、入力された仕様情報をゴルフクラブ情報242としてもよい。あるいは、ユーザー2が、図4のステップS1において、ゴルフクラブ3の型番を入力(あるいは、型番リストから選択)し、記憶部24にあらかじめ記憶されている型番毎の仕様情報のうち、入力された型番の仕様情報をゴルフクラブ情報242としてもよい。
てもよい。あるいは、センサーユニット10に表示部を設けておいて、表示処理部214は、通信部22を介してセンサーユニット10に画像データを送信し、センサーユニット10の表示部に各種の画像や文字等を表示させてもよい。
本実施形態では、アドレス時(静止時)のゴルフクラブ3のヘッドの位置を原点とし、打球の目標方向を示すターゲットラインをX軸、X軸に垂直な水平面上の軸をY軸、鉛直上方向(重力加速度の方向と逆方向)をZ軸とするXYZ座標系(グローバル座標系)を定義する。そして、スイング解析部211は、各指標値を算出するために、センサーユニット10の計測データ(加速度データ及び角速度データ)を用いて、XYZ座標系(グローバル座標系)における、アドレス時からのセンサーユニット10の位置及び姿勢を時系列に算出する。また、スイング解析部211は、センサーユニット10の計測データ(加速度データ又は角速度データ)を用いて、図6に示した、スイング開始、トップ及びインパクトの各タイミングを検出する。そして、スイング解析部211は、センサーユニット10の位置及び姿勢の時系列データと、スイング開始、トップ及びインパクトの各タイミングとを用いて、スイングの各指標(例えば、シャフトプレーン、ホーガンプレーン、ハーフウェイバック時のヘッド位置、ハーフウェイダウン時のヘッド位置、フェース角、クラブパス(入射角)、トップ時のシャフト軸回転角、ヘッドスピード、グリップ減速率及びグリップ減速時間率等)の値を算出し、スイング解析データ248を生成する。
ユーザー2が図4のステップS4の動作を行うと、まず、スイング解析部211は、加速度センサー12が計測した加速度データの変化量が所定時間継続して閾値を超えない場合に、ユーザー2がアドレス姿勢で静止していると判定する。次に、スイング解析部211は、当該所定時間内の計測データ(加速度データ及び角速度データ)を用いて、計測データに含まれるオフセット量を計算する。次に、スイング解析部211は、計測データからオフセット量を減算してバイアス補正し、バイアス補正された計測データを用いて、ユーザー2のスイング動作中(図4のステップS6の動作中)のセンサーユニット10の位置及び姿勢を計算する。
O(0,0,0)であり、グリップエンドの位置62の座標は(0,GY,GZ)である。ユーザー2は図4のステップS4の動作を行うので、グリップエンドの位置62やセンサーユニット10の初期位置は、そのX座標が0であり、YZ平面上に存在する。図11に示すように、ユーザー2の静止時にセンサーユニット10には重力加速度1Gがかかるので、センサーユニット10が計測するy軸加速度y(0)とゴルフクラブ3のシャフトの傾斜角(シャフトの長手方向と水平面(XY平面)とのなす角)αとの関係は式(1)で表される。
スイング解析部211は、まず、計測データを用いて、ユーザー2が打球したタイミング(インパクトのタイミング)を検出する。例えば、スイング解析部211は、計測データ(加速度データ又は角速度データ)の合成値を計算し、当該合成値に基づいてインパクトのタイミング(時刻)を検出してもよい。
値も変化すると考えられるので、スイング解析部211は、一連のスイング動作の中で角速度の合成値の微分値が最大又は最小となるタイミング(すなわち、角速度の合成値の微分値が正の最大値又は負の最小値になるタイミング)をインパクトのタイミングとして捉えることができる。なお、インパクトによりゴルフクラブ3が振動するため、角速度の合成値の微分値が最大となるタイミングと最小となるタイミングが対になって生じると考えられるが、そのうちの先のタイミングがインパクトの瞬間と考えられる。
シャフトプレーンは、ユーザー2のスイング開始前のアドレス時(静止状態)において、ターゲットライン(打球の目標方向)とゴルフクラブ3のシャフトの長手方向とで特定される第1仮想面である。また、ホーガンプレーンは、ユーザー2のアドレス時において、ユーザー2の肩付近(肩や首の付け根など)とゴルフクラブのヘッド(あるいは、ゴルフボール4)を結ぶ仮想線とターゲットライン(打球の目標方向)とで特定される第2仮想面である。
ゴルフクラブ3のヘッドがVゾーンよりも低い空間に存在する場合はフック系の打球となりやすい。また、バックスイングあるいはダウンスイング中の所定のタイミングでゴルフクラブ3のヘッドがVゾーンよりも高い空間に存在する場合はスライス系の打球となりやすい。本実施形態では、図17から明らかなように、シャフトプレーンSPとホーガンプレーンHPとのなす第1角度βは、ゴルフクラブ3のシャフトの長さL1とユーザー2の腕の長さL2に応じて決定される。すなわち、第1角度βは、固定値ではなく、ゴルフクラブ3の種類やユーザー2の身体に応じて決まるので、ユーザー2のスイングを診断する指標としてより適切なシャフトプレーンSP及びホーガンプレーンHP(Vゾーン)が算出される。
ハーフウェイバック時のヘッド位置は、ハーフウェイバックの瞬間、直前又は直後のヘッドの位置であり、ハーフウェイダウン時のヘッド位置は、ハーフウェイバックの瞬間、直前又は直後のヘッドの位置である。
ヘッドスピードは、インパクトのとき(インパクトの瞬間、インパクトの直前又はインパクトの直後)のヘッドの速度の大きさである。例えば、スイング解析部211は、インパクトの時刻timpactにおけるヘッドの位置の座標とその1つ前の時刻におけるヘッドの位置の座標との差分により、インパクトの時刻timpactにおけるヘッドの速度を計算する。そして、スイング解析部211は、ヘッドスピードとして当該ヘッドの速
度の大きさを計算する。
フェース角は、インパクトにおけるゴルフクラブ3のヘッドの傾きに基づく指標であり、クラブパス(入射角)は、インパクトにおけるゴルフクラブ3のヘッドの軌道に基づく指標である。
トップ時のシャフト軸回転角θtopは、基準となるタイミングからトップのタイミングまでにゴルフクラブ3がシャフト軸回りに回転した角度(相対回転角)である。基準となるタイミングは、例えば、バックスイング開始時又はアドレス時である。本実施形態では、ユーザー2が右打ちの場合は、ゴルフクラブ3のヘッド側に先端を向けた右ねじの締め方向(グリップエンド側からヘッド側を視たときに時計回りの方向)をシャフト軸回転角θtopの正方向とする。逆に、ユーザー2が左打ちの場合は、ゴルフクラブ3のヘッド側に先端を向けた左ねじの締め方向(グリップエンド側からヘッド側を視たときに反時計回りの方向)をシャフト軸回転角θtopの正方向とする。
pが示されている。
グリップ減速率は、グリップの減速量に基づく指標であり、ダウンスイング中にグリップが減速し始めるときのグリップの速度と、インパクトのときのグリップの速度との比である。また、グリップ減速時間率は、グリップの減速期間に基づく指標であり、ダウンスイング中にグリップが減速し始めてからインパクトまでの時間と、ダウンスイングの時間との比である。グリップの速度は、ユーザー2が把持している部分の速度であることが望ましいが、グリップの任意の部分(例えば、グリップエンド)の速度であってもよいし、グリップ付近の部分の速度であってもよい。
ップ減速時間率RTを計算する。
図21は、処理部21によるスイング解析処理(スイング解析方法)の手順の一例を示すフローチャート図である。処理部21は、記憶部24に記憶されているスイング解析プログラム240を実行することにより、例えば、図21のフローチャートの手順でスイング解析処理を実行する。以下、図21のフローチャートについて説明する。
ウェイダウン時のヘッド位置を計算する。
図22は、スイング診断装置30の構成例を示す図である。図22に示すように、本実施形態では、スイング診断装置30は、処理部31、通信部32及び記憶部34を含んで構成されている。ただし、スイング診断装置30は、適宜、これらの構成要素の一部が削除又は変更され、あるいは、他の構成要素が付加された構成であってもよい。
ルフクラブの種類及びスイングの各指標の少なくとも1つが編集されてから診断開始ボタンが押下された場合、点数算出部311は、選択されたスイング解析データ248の少なくとも一部が編集されたデータ(擬似データ)に基づいて、点数を算出する処理を行う。
本実施形態では、スイング診断装置30の処理部31は、スイング診断処理として、スイングの特徴を示す複数の項目の点数及び総合点を算出する処理を行う。
点数算出部311は、ハーフウェイバック時とハーフウェイダウン時のヘッド位置が、それぞれ、シャフトプレーンSP及びホーガンプレーンHP(Vゾーン)に基づいて決定される複数の領域のうちのどの領域に属するかによって、「Vゾーン」項目の点数を算出する。
領域Dの角度がともにβ/2に設定される。
点数算出部311は、トップ時のシャフト軸回転角θtopとフェース角φがそれぞれ複数の範囲のうちのどの範囲に属するかによって、「回転」項目の点数を算出する。具体的には、まず、点数算出部311は、スイングに関するデータ(診断対象の入力データ)に含まれるトップ時のシャフト軸回転角θtopとフェース角φがそれぞれどの範囲に属するかを判定する。次に、点数算出部311は、回転点数表343を参照し、判定結果に対応する点数を算出する。
点数算出部311は、クラブパス(入射角)ψと相対フェース角ηがそれぞれ複数の範囲のうちのどの範囲に属するかによって、「インパクト」項目の点数を算出する。具体的には、まず、点数算出部311は、スイングに関するデータ(診断対象の入力データ)に含まれるクラブパス(入射角)ψがどの範囲に属するかを判定する。また、点数算出部311は、スイングに関するデータ(診断対象の入力データ)に含まれるフェース角φからクラブパス(入射角)ψを減算して相対フェース角ηを算出し(図18参照)、相対フェース角ηがどの範囲に属するかを判定する。次に、点数算出部311は、インパクト点数
表344を参照し、判定結果に対応する点数を算出する。
点数算出部311は、ヘッドスピードが複数の範囲のうちのどの範囲に属するかによって、「スピード」項目の点数を算出する。ただし、ヘッドスピードには男女差があり、一般に男性の方が、ヘッドスピードが大きい傾向にある。また、ヘッドスピードには、ドライバーかアイアンかによる差もあり、一般にドライバーの方が、ヘッドスピードが大きい傾向にある。そのため、性別やゴルフクラブの種類に応じて、ヘッドスピードを分類する複数の範囲の設定を選択するのが良い。具体的には、まず、点数算出部311は、スイングに関するデータ(選択されたスイング解析データ248等)に含まれる、ユーザー2の性別の情報とゴルフクラブ3の種類の情報に基づき、ユーザー2が男性と女性のいずれであるか、及び、使用されたゴルフクラブ3がドライバーとアイアンのいずれであったかを判定する。この判定結果の情報は、スイング解析装置20に送信され、図8の入力データ編集画面における「性別」及び「ゴルフクラブの種類」の情報として使用される。その後、点数算出部311は、スイングに関するデータ(診断対象の入力データ)に含まれる「
性別」及び「ゴルフクラブの種類」の情報を用いて、ヘッドスピードを分類する複数の範囲の設定を選択する。次に、点数算出部311は、スイングに関するデータ(診断対象の入力データ)に含まれるヘッドスピードが複数の範囲のうちのどの範囲に属するかを判定する。次に、点数算出部311は、スピード点数表345を参照し、判定結果に対応する点数を算出する。点数算出部311は、ヘッドスピードが小さいほど低い点数を算出してもよい。
点数算出部311は、グリップ減速率RVとグリップ減速時間率RTがそれぞれ複数の範囲のうちのどの範囲に属するかによって、「スイング効率」項目の点数を算出する。具体的には、まず、点数算出部311は、スイングに関するデータ(診断対象の入力データ)に含まれるグリップ減速率RV及びグリップ減速時間率RTがそれぞれどの範囲に属するかを判定する。次に、点数算出部311は、スイング効率点数表346を参照し、判定結果に対応する点数を算出する。
点数算出部311は、「Vゾーン」項目の点数、「回転」項目の点数、「インパクト」項目の点数、「スピード」項目の点数及び「スイング効率」項目の点数に基づいて、総合点を算出する。
図29は、スイング診断処理と関連するスイング解析装置20の処理部21による処理の手順の一例を示すフローチャート図である。また、図30は、スイング診断装置30の処理部31によるスイング診断処理(スイング診断方法)の手順の一例を示すフローチャート図である。スイング診断装置30の処理部31(コンピューターの一例)は、記憶部34に記憶されているスイング診断プログラム340を実行することにより、例えば、図30のフローチャートの手順でスイング診断処理を実行する。以下、図29及び図30のフローチャートについて説明する。
110)。
目の点数及び総合点を算出する処理(図30の工程S260)の手順の一例を示すフローチャート図である。以下、図31のフローチャートについて説明する。
以上に説明したように、本実施形態のスイング診断システム1では、スイング診断装置30は、スイングに関するデータに基づいて、バックスイング及びダウンスイングの少なくとも一方に関する第1項目(「Vゾーン」項目、「スイング効率」項目)の点数を算出することにより、バックスイングあるいはダウンスイングの特徴を数値化(レベル化)して診断する。また、スイング診断装置30は、スイングに関するデータに基づいて、インパクトに関する第2項目(「インパクト」項目、「ヘッドスピード」項目)の点数を算出することにより、インパクトにおけるスイングの特徴も数値化して診断する。さらに、スイング診断装置30は、スイングに関するデータに基づいて、バックスイングからダウンスイングに移行するトップとインパクトとに関する第3項目(「回転」項目)の点数も算出することにより、ダウンスイングの開始時と終了時を特に考慮したスイングの特徴も数値化して診断する。そして、スイング解析装置20は、第1項目(「Vゾーン」項目、「スイング効率」項目)の点数と、第2項目(「インパクト」項目、「ヘッドスピード」項目)の点数と、第3項目(「回転」項目)の点数とを表示部25に表示する。従って、本実施形態のスイング診断システム1によれば、インパクト迄のスイングの特徴を数値化して明示することができる。
スイング中及びダウンスイング中の所望のタイミング(ハーフウェイバックやハーフウェイダウン)でのゴルフクラブ3のヘッドの位置との関係に基づくスイングの特徴を数値化して明示することができる。
本発明は本実施形態に限定されず、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。
上記の実施形態において、スイング診断装置30がスイング解析装置20の処理(スイング解析処理)の一部を行ってもよいし、スイング解析装置20がスイング診断装置30の処理(スイング診断処理)の一部を行ってもよい。
構成であってもよい。例えば、スイング診断システム1は、複数のセンサーユニット10と複数のスイング解析装置20とを含んで構成されてもよい。
複数のセンサーユニット10が、ゴルフクラブ3やユーザー2の腕あるいは肩などの部位に装着され、スイング解析部211が、当該複数のセンサーユニット10の各々の計測データを用いて、スイング解析処理を行ってもよい。
上記の実施形態において、図8のような入力データ編集画面を表示させずに、点数算出部311は、選択されたスイング解析データ248に基づいて、複数の項目の点数及び総合点を算出してもよい。また、点数算出部311は、スイングの特徴を示す指標の値の全部を疑似的な値とする入力データ(例えば、すべての指標が手入力されたデータ)に基づいて、複数の項目の点数及び総合点を算出してもよい。
上記の実施形態では、加速度センサー12と角速度センサー14が、センサーユニット10に内蔵されて一体化されているが、加速度センサー12と角速度センサー14は一体化されていなくてもよい。あるいは、加速度センサー12と角速度センサー14が、センサーユニット10に内蔵されずに、ゴルフクラブ3又はユーザー2に直接装着されてもよい。また、上記の実施形態では、センサーユニット10とスイング解析装置20とが別体であるが、これらを一体化してゴルフクラブ3又はユーザー2に装着可能にしてもよい。また、センサーユニット10が、慣性センサー(例えば、加速度センサー12あるいは角速度センサー14)とともに、スイング解析装置20の一部の構成要素を備えていてもよい。
グを診断するスイング診断システム(スイング診断装置)に適用することができる。
Claims (12)
- スイングに関するデータに基づいて、バックスイング及びダウンスイングの少なくとも一方に関する第1項目とインパクトに関する第2項目とを含む複数の項目のレベルを算出する手順と、
前記複数の項目のレベルの情報を出力する手順と、を含み、
前記第1項目は、スイングの効率に関する項目を含み、
前記スイングの効率に関する項目は、前記ダウンスイングにおける運動具の把持部の減速量と減速期間との関係を示す項目である、スイング診断方法。 - 請求項1において、
前記第1項目は、少なくとも1つの仮想面と、前記バックスイング中の第1のタイミングでの前記運動具の打撃部の位置と、前記ダウンスイング中の第2のタイミングでの前記打撃部の位置との関係を示す項目を含む、スイング診断方法。 - 請求項2において、
前記少なくとも1つの仮想面は、
打球の目標方向に沿った第1軸、及び前記バックスイングの開始前における前記運動具の長手方向に沿った第2軸に基づいて特定される第1仮想面と、
前記第1仮想面と第1角度をなす第2仮想面と、
を含む、スイング診断方法。 - 請求項1乃至3のいずれか一項において、
前記第2項目は、前記インパクトにおける前記運動具の打撃部の入射角と前記打撃部の傾きとの関係を示す項目を含む、スイング診断方法。 - 請求項1乃至4のいずれか一項において、
前記第2項目は、前記インパクトにおける前記運動具の速度に関する項目を含む、スイング診断方法。 - 請求項1乃至5のいずれか一項において、
前記複数の項目は、前記バックスイングから前記ダウンスイングに移行するときと前記インパクトとに関する第3項目をさらに含む、スイング診断方法。 - 請求項6において、
前記第3項目は、
前記運動具の長手方向を回転軸として、前記バックスイングから前記ダウンスイングに移行するときの前記運動具の前記回転軸回りの回転角と、
前記インパクトのときの前記運動具の打撃部の傾きと、
の関係を示す項目を含む、スイング診断方法。 - 請求項1乃至7のいずれか一項において、
前記レベルは点数である、スイング診断方法。 - スイングに関するデータに基づいて、バックスイング及びダウンスイングの少なくとも一方に関する第1項目とインパクトに関する第2項目とを含む複数の項目のレベルを算出する手順と、
前記複数の項目のレベルの情報を出力する手順と、をコンピューターに実行させ、
前記第1項目は、スイングの効率に関する項目を含み、
前記スイングの効率に関する項目は、前記ダウンスイングにおける運動具の把持部の減速量と減速期間との関係を示す項目である、スイング診断プログラム。 - スイングに関するデータに基づいて、バックスイング及びダウンスイングの少なくとも一方に関する第1項目とインパクトに関する第2項目とを含む複数の項目のレベルを算出する手順と、
前記複数の項目のレベルの情報を出力する手順と、
をコンピューターに実行させ、
前記第1項目は、スイングの効率に関する項目を含み、
前記スイングの効率に関する項目は、前記ダウンスイングにおける運動具の把持部の減速量と減速期間との関係を示す項目であるスイング診断プログラムを記録した、記録媒体。 - スイングに関するデータに基づいて、バックスイング及びダウンスイングの少なくとも一方に関する第1項目とインパクトに関する第2項目とを含む複数の項目のレベルを算出するレベル算出部と、
前記複数の項目のレベルの情報を出力する出力部と、
を含み、
前記第1項目は、スイングの効率に関する項目を含み、
前記スイングの効率に関する項目は、前記ダウンスイングにおける運動具の把持部の減速量と減速期間との関係を示す項目である、スイング診断装置。 - 請求項11に記載のスイング診断装置と、
前記スイングを計測する慣性センサーと、
を含む、スイング診断システム。
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