JP6607334B1 - エレベーター乗場誘導装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は利用者を割当号機へ誘導するエレベーター乗場誘導装置に関し、利用者が移動する距離、あるいは利用者の移動速度が異なる場合でも、音声案内等の案内音を過不足ないタイミングで終了できるエレベーター乗場誘導装置を提供することを目的とする。このために本発明のエレベーター乗場誘導装置は、かご呼び手段を操作した利用者を撮像する第1のカメラと、利用者に対応して決定された割当号機を示す案内音を出力する案内音出力部と、割当号機の乗場を撮像する第2のカメラと、第2のカメラで撮像して得た割当号機の乗場の画像から第1のカメラで撮像した利用者に対応する画像を検出する検出部と、検出部で割当号機の乗場の画像から利用者に対応する画像が検出された場合、案内出力部からの案内音の出力を停止させる案内音制御部とを備えた。

Description

この発明は、エレベーター乗場の操作機器でかご呼び操作をした利用者に対し乗車する号機を割当てるエレベーターにおいて、利用者を割当号機へ誘導するエレベーターの乗場誘導装置に関するものである。
エレベーターの利用者に複数台のエレベーター乗車号機のいずれかを割り当てるエレベーター装置において利用者を音声で割当号機へ案内する技術として、例えば特許文献1には、身体障がい者に割当号機の場所を音声で案内するものが開示されている。
特開2015−214416号公報
特許文献1には、利用者が行き先階登録装置を操作することで割当号機が決まると音声案内を開始することが開示されているが、音声案内を終了するタイミングについて開示されていない。例えば音声案内を一定時間で終了してしまうと、行き先階登録装置から割当号機まで遠い場合や、障がい者等の利用者の移動速度が遅い場合は利用者が割当号機に到達する前に音声案内を終了してしまい、逆に行き先階登録装置から割当号機まで近い場合は利用者が割当号機に到達した後も不要な音声案内が継続され、他の利用者の迷惑にもなる。このように、割当号機までの移動距離、あるいは年齢、性別、身体障がいの有無といった利用者の属性に基づく移動速度の違いによって、操作機器の場所から割当号機の乗場までの移動時間に差が生じるため、適切なタイミングで音声案内を終了させないと、音声案内する時間の過不足を生じてしまう。
また、特許文献1には、利用者が所持する携帯端末装置から発信される位置情報に基づいて案内内容を変える旨の記載があり、利用者の位置を携帯端末装置で検知できる場合は利用者が割当号機の乗場に到着したことを検知して音声案内を終了することは可能であるが、位置情報を発信する携帯端末装置を持っていない利用者に対する音声案内時間は上記のように過不足を生じてしまう。
本発明の目的は、利用者が移動する距離、あるいは利用者の属性の違い等に起因して移動速度が異なる場合でも、音声案内等の案内音を過不足ないタイミングで終了できるエレベーター乗場誘導装置を提供することを目的とする。
本発明に係るエレベーター乗場誘導装置は、かご呼び手段を操作した利用者を撮像する第1のカメラと、利用者に対応して決定された割当号機を示す案内音を出力する案内音出力部と、割当号機の乗場を撮像する第2のカメラと、第2のカメラで撮像して得た割当号機の乗場の画像から第1のカメラで撮像した利用者に対応する画像を検出する検出部と、検出部で割当号機の乗場の画像から利用者に対応する画像が検出された場合、案内音出力部からの案内音の出力を停止させる案内音制御部とを設けたものである。
本発明は、検出部で割当号機の乗場の画像から利用者に対応する画像が検出された場合、案内音出力部からの案内音の出力を停止させる案内音制御部を設けるようにしたので、利用者の移動距離、移動速度が異なる場合でも利用者が割当号機に到着したときに案内音を終了するため、過不足ない時間で案内音を出力し、利用者を誘導することができる。
本発明の実施の形態のエレベーター乗場誘導装置を設置したエレベーターホールを示す概略図 本発明の実施の形態のエレベーター案内エリアにあるかご呼び手段と第1のカメラと案内音出力部の外観図 本発明の実施の形態のエレベーター乗場誘導装置を設置したエレベーターシステムの詳細構成を示す構成図 本発明の実施の形態のエレベーター乗場誘導装置の動作を示すフローチャート 本発明の実施の形態のエレベーター乗場誘導装置の動作を示すフローチャート
実施の形態1.
以下、本発明の実施形態におけるエレベーター乗場誘導装置について、図を用いて説明する。
図1は本発明の実施形態におけるエレベーター乗場誘導装置を適用するエレベーターシステムを設置したエレベーターホールを示す概略図である。
エレベーターホールのエレベーター案内エリア1は、例えば建物の入り口から各エレベーター号機2のエレベーター乗場3に向かう経路の途中にある。このエレベーター案内エリア1にはエレベーターを利用するためにエレベーター案内エリア1にきた利用者9を撮像する第1のカメラ4、かごを呼ぶためのかご呼び手段5、利用者9に乗るべきかごを案内する案内音を出力する案内音出力部6が設けられている。図2はこれらかご呼び手段5、第1のカメラ4、案内音出力部6が設置された操作盤の一例を示す外観図である。
A号機からD号機までの各エレベーター号機2のエレベーター乗場3には、エレベーター乗場3の周辺にいる利用者19を撮像する第2のカメラ7と、案内音を出力する案内音出力部8が設けられている。
このようなエレベーターホールにおいて、エレベーターを利用するためにエレベーター案内エリア1にきた利用者9が、かご呼び手段5によりかごを呼ぶ操作を行うと、かごを呼ぶ操作を行った利用者9を第1のカメラ4が撮像するとともに、かごを呼ぶ操作を行った利用者9に割り当てられるエレベーターの号機が決められる。この割当号機の決定は任意の方法で行えばよく、利用者9の行先と現在の各号機の位置に応じて効率的な運転が行える号機を割り当ててもよいし、あるいは年齢、性別、障害有無等の利用者9の属性に対応した号機、例えば高齢者や障がい者を優先的に乗車させる号機がある場合に対応する利用者9に優先号機を割り当てるようにしてもよい。この利用者9の属性は、例えば、かご呼び手段5を操作する際に利用者9が障がい者用ボタンを押すなどして入力した情報から判別する、あるいは第1のカメラ4で撮像した利用者9の画像を分析して属性を判別する等の方法により得ることができる。
そして、割当号機が決まると割当号機を示す案内音が案内音出力部6から出力され、利用者9はこの案内音に従って、割り当てられたエレベーター号機2のエレベーター乗場3の周辺に移動することができる。
一方、各エレベーター乗場3では、各エレベーター号機2の周辺にいる利用者19を第2のカメラ7で撮像している。そして、この第2のカメラ7で撮像された画像とエレベーター案内エリア1の第1のカメラ4で撮像した利用者9の画像に基づいて、機械室に設置されたエレベーター制御装置10が、第1のカメラ4で撮像した利用者9が割当号機に対応した各エレベーター乗場3に設置された第2のカメラ7で撮像されたか否かを検出する検出動作を行っており、検出された場合、案内音出力部6からの案内音の出力を停止させる。これにより、利用者9が割当号機に向かい始めるときに案内音が始まり、割当号機に到着したときに案内音が終了するため、過不足ない時間で案内音を出力し、利用者9を誘導することができる。
次に本発明のエレベーター乗場誘導装置の詳細な構成について説明する。図3は本発明のエレベーター乗場誘導装置を設置したエレベーターシステムの詳細構成を示す構成図である。
図3に示すように、エレベーター案内エリア1には、上記した第1のカメラ4、かご呼び手段5、案内音出力部6の他に、ネットワーク11に接続された通信部11aが設けられている。第1のカメラ4、かご呼び手段5、案内音出力部6は、この通信部11aに接続され、通信部11a、ネットワーク11を介してエレベーター制御装置10との間で情報のやり取りを行う。
また、かご呼び手段5は上階/下階行き呼び釦や、行先階釦で構成され、案内音出力部6はかご呼び手段5でエレベーターを呼んだ利用者9を割当号機に誘導するための情報を示す音声、あるいはメロディー音等の案内音を出力するスピーカ等で構成される。この利用者9を割当号機に誘導するための案内音の例としては、例えば、各かごに付された名称、位置、号機番号、割当号機の方向を示す音声、あるいは割当号機周辺で発せられる各号機特有のメロディー音等がある。なお、利用者9を撮像した画像から利用者9の使用言語の推定が可能であれば、案内音をその言語によるアナウンスとすることで、利用者9へより分かりやすい割当号機の情報を提示することが可能になる。
また、エレベーター乗場3には上記した第2のカメラ7、案内音出力部8の他に、ネットワーク11に接続された通信部11cが設置されている。第2のカメラ7、案内音出力部8は、この通信部11cに接続され、通信部11c、ネットワーク11を介して、エレベーター制御装置10との間で情報のやり取りが行われる。
さらに、このエレベーターの機械室には、エレベーター全体の運行を制御するエレベーター制御装置10が設けられている。以下にエレベーター制御装置10の各部を説明する。
通信部11bは、ネットワーク11に接続され、エレベーター案内エリア1の通信部11aおよびエレベーター乗場3の通信部11cとの間でネットワーク11を介した通信を行う。
エレベーター制御部12はエレベーター案内エリア1とエレベーター乗場3からの情報を受け、エレベーターかごの戸の開閉、エレベーターかごの走行制御といったエレベーターの運行制御を行うものである。
第1取得情報記憶部13は第1のカメラ4が取得した画像情報を記憶するものである。
第1の認識部14は第1取得情報記憶部13が記憶した画像情報に含まれるかご呼び手段5を操作してエレベーターを呼んだ利用者9の顔画像を認識するものである。
決定部15は、第1の認識部14で認識された利用者9の属性を判別し、利用者9の属性に適合するエレベーターの割当号機を、複数のエレベーター号機の中から決定するものである。なお、この決定部15による割当号機の決定は上記のように種々の方法があり、ここでは利用者9の顔画像から属性を判別し、属性に適合する号機を割当号機として決定する場合を示しているが、例えば、利用者9の属性をかご呼び手段5から得て適合する号機を割当号機として決定する場合、あるいは行先と現在の各号機の位置に応じて効率的な運行ができる号機を割当号機として決定する場合は、この決定部15は必要な情報をかご呼び手段5から得て割当号機を決定する構成とする。
利用者割当情報記憶部16は、第1の認識部14で認識した利用者9の顔画像あるいは特徴情報等の利用者9を特定する情報と、決定部15により決定されたエレベーターの割当号機の番号を対応付けて記憶するものである。
第2取得情報記憶部17は第2のカメラ7が取得した画像情報を記憶するものである。
第2の認識部18は、第2取得情報記憶部17が記憶した画像情報に含まれるエレベーター乗場3にいる利用者19の顔画像を認識するものである。また、この第2の認識部18は、認識した利用者19の顔画像あるいは特徴情報等の利用者19を特定する情報と、この認識した利用者19を撮像したエレベーター乗場3に対応する号機番号とを対応づけて記憶するものである。
検出部20は第2の認識部18から利用者19を特定する情報としての顔画像とその利用者19を撮像したエレベーター乗場3に対応する号機番号の情報を取得し、また、利用者割当情報記憶部16から第1の認識部14で認識した利用者9を特定する情報としての顔画像と決定部15により決定されたエレベーターの割当号機の番号の情報とを取得し、第2の認識部18で認識した利用者19の中に、第1の認識部14で認識した利用者9が存在するかを検出するものである。具体的には、第2の認識部18から取得する顔画像は各エレベーター乗場3にいる利用者19を撮像した顔画像であり、利用者割当情報記憶部16から取得する顔画像はエレベーター案内エリア1で撮影された利用者9の顔画像であるので、これらを照合して合致する顔画像が見つかった場合、エレベーター案内エリア1から出発した利用者9が、いずれかのエレベーター乗場3に到着したことになる。検出部20はこの顔画像の合致を検出すると、利用者19が撮影されたエレベーター乗場3に対応する号機の番号と、その番号に対応する号機が利用者19の割当号機と合致しているか否かを示す合致情報を出力する。
案内音制御部21は、エレベーター案内エリア1の案内音出力部6、あるいは割当号機のエレベーター乗場3の案内音出力部6に対し、利用者9を割当号機へ誘導する案内音の出力を開始させる制御、あるいは停止させる制御を行うものである。具体的には、案内音制御部21は、決定部15で割当号機が決定されるとエレベーター案内エリア1の案内音出力部6、あるいは割当号機のエレベーター乗場3の案内音出力部6に案内音の出力を開始させる。また、案内音制御部21は、検出部20から上述の利用者19が撮影されたエレベーター乗場3に対応する号機の番号と合致情報を受信すると、受信した情報に応じて案内音出力部6、案内音出力部8による案内音の出力を開始、あるいは停止させる。例えば、受信した合致情報が、利用者19が撮影されたエレベーター乗場3の号機の番号と利用者19の割当号機とが合致していることを示す場合は、エレベーター案内エリア1から出発した利用者9が、割当号機のエレベーター乗場3に到着したことを示すので、案内音出力部6、あるいは割当号機のエレベーター乗場3の案内音出力部6に出力させていた案内音を停止させる制御を行う。また、受信した合致情報が、エレベーター乗場3の号機の番号と、利用者19の割当号機とが合致していないことを示す場合はエレベーター案内エリア1から出発した利用者9が、割当号機ではない号機のエレベーター乗場3に到着してしまったことを示すので、合致情報と一緒に受信した号機番号に対応するエレベーター乗場3の案内音出力部8に、利用者19に対し割当号機と異なっている旨を示す案内音、例えば「こちらは割当号機ではありません、案内音が鳴っている号機へ移動してください」という音声を出力させる制御を行う。
なお、第1取得情報記憶部13、第2取得情報記憶部17は同じ記憶装置で構成してもよい。また第1の認識部14、第2の認識部18は同様の動作を行うので一つの認識回路、プログラムを共用する構成としてもよい。また、案内音出力部8は案内音出力部6と共用する構成としてもよい。
以上に説明したかご呼び手段5と、第1のカメラ4と、決定部15と、案内音出力部6と、第2のカメラ7と、検出部20と、案内音制御部21によりエレベーター乗場誘導装置が構成される。
次に、本実施の形態のエレベーター乗場誘導装置の動作について説明する。図1に示したエレベーター乗場誘導装置は大きく分けて2つの動作により、利用者9の誘導を行うものであり、一つはエレベーター案内エリア1にきた利用者9を認識してから誘導案内を開始する動作、もう一つが各エレベーター乗場3にいる利用者19を認識し、割当号機に到着した利用者への誘導案内を終了する動作である。
図4は図1に示したエレベーター乗場誘導装置が、エレベーター案内エリア1にきた利用者9を認識し、この利用者9に誘導案内を開始する動作を示すフローチャートである。
まず、エレベーターシステムが運転を開始すると、エレベーター制御部12によるかごの運行制御が行われ、エレベーター制御部12がかご呼び手段5への操作を監視し、かご呼び手段5へ操作がなされると、その操作に対応した操作情報がかご呼び手段5から、通信部11a、ネットワーク11、通信部11bを介してエレベーター制御部12に送られ、エレベーターの運行に利用される。また、エレベーター制御部12は、かご呼び手段5への操作を検出すると、操作があったことを示す操作検知情報をエレベーター乗場誘導装置に伝える。
エレベーター乗場誘導装置は図4のフローチャートに基づき動作を行い、まずステップS1においてエレベーター制御部12から操作検知情報を監視しており、操作検知情報が通知されると、ステップS2において、かご呼び手段5を操作した利用者9を第1のカメラ4で撮像する。この撮像された画像情報は、通信部11a、ネットワーク11、通信部11bを介して第1取得情報記憶部13に送られ、記憶される。
次にステップS3に進み、第1取得情報記憶部13が記憶した画像情報に含まれる人物、すなわち、かご呼び手段5を操作してエレベーターを呼んだ利用者9の顔画像が、第1の認識部14により認識される。
次にステップS4へ進み、決定部15により、第1の認識部14で認識された利用者9の属性が判別され、利用者9の属性に適合するエレベーターの割当号機がA〜D号機のエレベーターの中から決定される。この利用者9の顔画像情報と決定した割当号機の情報は利用者割当情報記憶部16に記憶される。
次にステップS5へ進み、決定部15で決定された割当号機のエレベーター乗場3へかご呼び手段5を操作してエレベーターを呼んだ利用者9を誘導するために、案内音制御部21は、エレベーター案内エリア1の案内音出力部6、あるいは割当号機のエレベーター乗場3の案内音出力部8に、割当号機へ誘導する案内音の出力を開始させる制御を行う。利用者9はこの割当号機へ誘導する案内音を聞くことで、割り当てられたエレベーター号機2のエレベーター乗場3の周辺に移動する。
以上のようにして利用者9を誘導する案内音の出力が開始され、その後ステップS1に戻り、次にエレベーター案内エリア1にくる利用者9への案内開始に備え、次の操作検知情報の通知を監視する。
続いて、各エレベーター乗場3にいる利用者19を認識し、割当号機に到着した利用者9への誘導案内を終了する動作を説明する。図5は図1に示したエレベーター乗場誘導装置がエレベーター乗場3にきた利用者19を認識し、割当号機に到着した利用者19への誘導案内を終了する動作を示すフローチャートである。
エレベーターシステムの運転中、第2のカメラ7は常時A〜D号機のそれぞれのエレベーター乗場3を撮像しており、撮像された画像情報は、随時、通信部11c、ネットワーク11、通信部11bを介して第2取得情報記憶部17に送られ、記憶される。
エレベーター乗場誘導装置は、ステップS6にて、第2取得情報記憶部17が記憶した画像情報の中の人物の顔画像を第2の認識部18が随時認識することで、エレベーター乗場3にいる利用者19を認識している。エレベーター乗場3でエレベーターを待っている利用者19を認識した場合、認識した利用者19の顔画像を利用者19を特定する情報とし、この認識した利用者19を撮像したエレベーター乗場3に対応する号機番号とを対応づけて記憶する。
そして、ステップS7において、検出部20は、第2の認識部18から利用者19の顔画像とその利用者19を撮像したエレベーター乗場3に対応する号機の番号の情報を取得し、また、利用者割当情報記憶部16から第1の認識部14で認識した利用者9を特定する情報としての顔画像と決定部15により決定されたエレベーターの割当号機の番号の情報とを取得する。そして検出部20は、第2の認識部18で認識した利用者19の顔画像の中に、利用者割当情報記憶部16に記憶されている顔画像、すなわち、第1の認識部14で認識した利用者9の顔画像と合致するものがあるかを検出する。ステップS7で、合致する顔画像がない場合はステップS6に戻り、第1の認識部14で認識した利用者9が検出されるまで、ステップS6、S7を繰り返す。
ステップS7で第1の認識部14で認識した利用者9の顔画像と合致する顔画像がある場合は、エレベーター案内エリア1から出発した利用者9が、いずれかのエレベーター乗場3に到着したということであり、検出部20は、利用者19が撮影されたエレベーター乗場3に対応する号機の番号と、その番号に対応する号機が利用者19の割当号機と合致しているか否かを示す合致情報を案内音制御部21に出力する。
このように検出部20から出力された情報を案内音制御部21が受信すると、ステップS8、ステップS9、ステップS10により、案内音制御部21は受信した合致情報に基づいて、案内音出力部6、案内音出力部8による案内音の出力を開始、あるいは停止させる。
ステップS8において、案内音制御部21は受信した合致情報を参照し、合致情報が利用者19が撮影されたエレベーター乗場3の号機の番号と利用者19の割当号機とが合致していることを示す場合は、エレベーター案内エリア1から出発した利用者9が、割当号機のエレベーター乗場3に到着したことを示すので、ステップS9へ進み、上述のステップS5で開始した案内音出力部6、あるいは割当号機のエレベーター乗場3の案内音出力部6による案内音の出力を停止させる制御を行う。また、ステップS8において、案内音制御部21が受信した合致情報が、利用者19が撮影されたエレベーター乗場3の号機の番号と利用者19の割当号機とが合致していないことを示す場合は、エレベーター案内エリア1から出発した利用者9が、割当号機ではない号機のエレベーター乗場3に到着してしまったことを示すので、ステップS10へ進み、合致情報と一緒に受信した号機番号に対応するエレベーター乗場3の案内音出力部8に、利用者19に対し割当号機と異なっている旨を示す案内音を出力させる制御を行う。
ステップS9またはステップS10の後、ステップS6に戻り上記動作を繰り返す。
以上のような動作により、エレベーター案内エリア1から出発した利用者9が、割当号機のエレベーター乗場3に到着したことを認識した時点で案内音の出力を終了することができ、エレベーター利用者に適切な時間で案内音の出力を行うことができる。
以上のような実施の形態1によれば、検出部20で割当号機のエレベーター乗場3の画像から利用者9に対応する画像が検出された場合、案内音出力部からの案内音の出力を停止させる案内音制御部21を設けるようにしたので、利用者9の移動距離、移動速度が異なる場合でも利用者9が割当号機に到着したときに案内音の出力を終了するため、過不足ない時間で案内音を出力し、利用者9を誘導することができる。
なお、本実施の形態1の動作説明において、エレベーター案内エリア1で利用者9がかご呼び手段5を利用したときの動作とエレベーター乗場3にいる利用者19を検知する動作を分けて説明したが、利用者が複数人おり、エレベーター案内エリア1とエレベーター乗場3に同時にいることも想定されるのでこれらの動作は並行して行われる。
また、本実施の形態1では第1のカメラ4、第2のカメラ7で利用者の顔画像を取得するものを説明したが、これら第1のカメラ4、第2のカメラ7は、エレベーターのかご内、エレベーター乗場3等の防犯カメラを兼用して用いてもよい。これにより、エレベーター乗場へカメラを多数設置する必要が無くなり、実施の形態の効果をより低コストで実現することが可能である。エレベーター乗場3を撮像するエレベーター乗場3の防犯カメラで第1のカメラ4、第2のカメラ7を兼用する場合は、エレベーター乗場3の撮像のために特別なセッティングはいらないが、通常はかご内を撮像しているかご内防犯カメラを第1のカメラ4、第2のカメラ7として兼用するためには、エレベーター乗場3の撮像ができるようカメラのパン・チルト機能を利用する必要がある。具体的には、かごの移動中はかご内の映像を取得するが、かごが階床に停止している間はパン・チルト機能を使用して、かごの外を映すようかご内防犯カメラの向きを変更する。ここで、かごの移動情報を得る方法は、制御盤より通信で得ることや、かご内のインジケーターの表示をカメラで撮影し認識するなどの手法がある。パン・チルト量については、予めかごドアの枠情報を画像認識しておき、その情報と一致するまでチルト動作を繰り返す方法などがある。一度パン・チルト量を決定したら、その時の移動量を映像制御装置にて記憶しておくことも可能である。
また、本実施の形態1では利用者が身体障がい者か否かを判別していないが、例えば身体障がい者用ボタンをエレベーター案内エリア1に設け、そのボタンを押した利用者に対してのみ案内音の出力を行うようにしてもよい。
また、本実施の形態1では利用者9が割当号機のエレベーター乗場3に到着したことを確認して案内音の出力を停止させるものを説明したが、何らかの事情により、かご呼びを行った利用者9が割当号機を利用しなくなる場合も考えられ、この場合、不要な案内音の出力が続いてしまうことになる。このような状況を防ぐため、案内音出力部が案内音を出力する時間に上限を設定し、案内音の出力時間を計測して上限時間を超過した場合には案内音の出力を停止させる機能を追加するとよい。このときの上限時間は適宜設定すればよく、例えば、身体障がい者がエレベーター案内エリア1から最も遠いエレベーター乗場3までの移動に要する時間を標準時間として設定することが考えられる。また、エレベーター案内エリア1で認識した利用者9の属性を判断し、この属性と、割当号機までの距離から上限時間を計算して設定してもよい。これにより、かご呼びを行った利用者9が割当号機を利用しなくなった場合に、不要な案内音の出力によって他の利用者の迷惑となる可能性を低減できる。
1 エレベーター案内エリア
2 エレベーター号機
3 エレベーター乗場
4 第1のカメラ
5 かご呼び手段
6 案内音出力部
7 第2のカメラ
8 案内音出力部
9 利用者
10 エレベーター制御装置
11 ネットワーク
12 エレベーター制御部
13 第1取得情報記憶部
14 第1の認識部
15 決定部
16 利用者割当情報記憶部
17 第2取得情報記憶部
18 第2の認識部
19 利用者
20 検出部
21 案内音制御部
11a 通信部
11b 通信部
11c 通信部

Claims (3)

  1. 複数のエレベーター号機の乗場に通じるエレベーター案内エリアに設置されたかご呼び手段と、
    前記かご呼び手段を操作した利用者を撮像する第1のカメラと、
    前記かご呼び手段を操作した前記利用者に対応する割当号機を複数のエレベーター号機の中から決定する決定部と、
    前記決定部が決定した前記割当号機を示す案内音を出力する案内音出力部と、
    前記決定部が決定した前記割当号機の乗場を撮像する第2のカメラと、
    前記第2のカメラで撮像して得た前記割当号機の乗場の画像から前記第1のカメラで撮像した前記利用者に対応する画像を検出する検出部と、
    前記検出部で前記割当号機の乗場の画像から前記利用者に対応する画像が検出された場合、前記案内音出力部からの前記案内音の出力を停止させる案内音制御部と
    を備えたエレベーター乗場誘導装置。
  2. 前記案内音制御部は、前記案内音出力部が前記案内音を出力している時間が上限時間を超過したとき、前記案内音の出力を停止させることを特徴とする請求項1に記載のエレベーター乗場誘導装置。
  3. 前記第2のカメラは前記決定部が決定した前記割当号機ではない号機の乗場も撮像し、
    前記検出部は、前記第2のカメラで撮像して得た前記割当号機ではない号機の乗場の画像から前記第1のカメラで撮像した前記利用者に対応する画像を検出し、
    前記案内音制御部は、前記検出部により前記割当号機ではない号機の乗場の画像から前記利用者に対応する画像が検出された場合、前記利用者に対し前記割当号機と異なっている旨を示す前記案内音を前記案内音出力部に出力させることを特徴とする請求項1または2に記載のエレベーター乗場誘導装置。
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