JP2016063305A - 視覚障がい者の案内装置 - Google Patents

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Takeshi Kuwabara
健 桑原
吉弘 小▲浜▼
Yoshihiro Kohama
吉弘 小▲浜▼
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Abstract

【課題】視覚障がい者が発したシグナルを的確に捉えることができる視覚障がい者のための案内装置の提供。【解決手段】本発明は、白杖15を携行する視覚障がい者16をエレベータ1のドア10の正面の位置へ案内する視覚障がい者の案内装置において、白杖15が含まれる画像を撮影するカメラ17と、このカメラ17によって撮影された画像に基づいて、視覚障がい者16による白杖15を用いた白杖シグナルを検知するシグナル検知部22と、このシグナル検知部22によって白杖シグナルが検知されたとき、視覚障がい者16に対してドア10の正面の位置へ案内するように報知するスピーカ19とを備えた。【選択図】図5

Description

本発明は、視覚障がい者を所定の目的地点へ案内する視覚障がい者の案内装置に関する。
視覚障がい者は歩行時の視野確保の代替手段として白杖を使用している。例えば、視覚障がい者は、白杖を手に持ち、進行方向等の前方や周辺の路面を白杖で叩くことにより、その際に感じる手の感覚や音によって進行方向の安全性を確認している。
近年では、例えば、東日本大震災や九州北部豪雨災害の発生時のように、避難に際して迷ったり、あるいは周囲の状況が分からず困惑した視覚障がい者が多数発生したことや、日常の生活において、駅のホームや階段からの転落事故、及び歩道上でのマナーの悪い自転車や放置物体との接触事故等、視覚障がい者の行動を困惑させてしまう状況が散見されている。
そこで、このような状況の中においても、視覚障がい者が安心して暮らすことを可能にするための対策の1つとして、「白杖」を使って視覚障がい者が自らの意思を表すという新たな慣習が従来より提案されている。例えば、視覚障がい者が携行する白杖を垂直に頭上から約50cm上に掲げていた場合には、視覚障がい者が周囲の人に助けを求めるシグナルを示す、いわゆる白杖シグナルが提案されてきている。
一方、歩行中の視覚障がい者の白杖を検知し、その白杖の状態を検出して視覚障がい者への注意喚起等の案内を行う従来技術が知られている。この種の従来技術の1つとして、ステレオカメラから得られる3次元距離情報を基に、監視場所内で検出した視覚障がい者の周囲の、白杖が存在する可能性のある部分のカラー画像のみに対して画像処理を施し、白杖を検出する白杖使用者検出システムが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
具体的には、この白杖使用者検出システムは、ステレオカメラから得られる連続画像に対して、まずフレーム単位で処理を行い、その結果をシーケンシャル処理することによって、白杖の有無を判定するようにしている。
特開2007−274234号公報
上述した特許文献1に開示された従来技術の白杖使用者検出システムは、視覚障がい者に白杖以外の特別な装置を装着させることなく、周囲の白杖に似た色・形状の物体の有無に拘わらず、安定して白杖を自動検出することを目的としており、視覚障がい者が白杖を用いて求めた周囲の人々へのシグナルを検出することまでは考慮されていない。
特に、従来技術の白杖使用者検出システムのシーケンシャル処理は、トラッキング処理の結果に基づき、監視場所内に存在する同一対象の白杖候補が一定フレームの間に連続して検出され、その直線成分のカラー画像上での角度変化に周期性がある場合に、白杖であると判定するようにしている。しかしながら、白杖シグナルとして、視覚障がい者が頭上よりも上方へ垂直に掲げる白杖の動作自体がシグナルとして周期性が見出され難いので、視覚障がい者が求めたシグナルを見過ごすことが懸念されている。
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、視覚障がい者が求めたシグナルを的確に捉えることができる視覚障がい者の案内装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明の視覚障がい者の案内装置は、白杖を携行する視覚障がい者を所定の目的地点へ案内する視覚障がい者の案内装置において、前記白杖が含まれる映像を撮影する撮像部と、この撮像部によって撮像された前記映像に基づいて、前記視覚障がい者による前記白杖を用いた特定のシグナルを検知するシグナル検知部と、このシグナル検知部によって前記特定のシグナルが検知されたとき、前記視覚障がい者に対して前記所定の目的地点へ案内するように報知する報知部とを備えたことを特徴としている。
本発明の視覚障がい者の案内装置によれば、視覚障がい者が求めたシグナルを的確に捉えることができる。前述した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本実施形態に係る視覚障がい者の案内装置が適用される設備の一例として挙げたエレベータの構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るカメラの視野を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係るカメラによって撮影された視覚障がい者の画像を示す図であり、特に視覚障がい者が白杖を用いてドアの周辺まで歩行した状態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るカメラによって撮影された視覚障がい者の画像を示す図であり、特に視覚障がい者が白杖を用いて周囲からの手助けを必要としているシグナルを求める状態を示す図である。 本発明の第1実施形態に係るカメラ、画像処理部、及び報知部の接続関係を示す機能ブロック図である。 本発明の第1実施形態に係るマスク処理部によるマスク処理が施された画像を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る線分検出部による線分の検出が行われた画像を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る視覚障がい者の案内装置の制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るカメラ、画像処理部、及び報知部の接続関係を示す機能ブロック図である。
以下、本発明に係る視覚障がい者の案内装置を実施するための形態を図に基づいて説明する。
[第1実施形態]
本発明に係る視覚障がい者の案内装置の第1実施形態は、視覚障がい者が利用する設備に適用され、例えば、図1に示す建物に設置されたエレベータ1に適用される。以下、このエレベータ1の主な構成について、図1を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、エレベータ1は、昇降路2内を昇降する乗りかご3と、一端が乗りかご3に取付けられた主ロープ4と、この主ロープ4の他端が取付けられ、昇降路2内に吊り下げられた釣合い錘5と、昇降路2の上方に位置する機械室6に設けられ、主ロープ4が駆動シーブ7Aに巻き掛けられた巻上機7とを備えている。
また、エレベータ1は、この巻上機7の近傍に配置されたそらせ車8と、水平方向に開閉し、乗りかご3と建物の各階の乗場9A〜9Dとを連絡する出入口となるドア10と、乗場9A〜9Dのドア10側に立設された壁面のうちドア10の間口の上方に取付けられ、乗りかご3の現在位置の指標となる階床を表示する階床表示部11と、巻上機7とテールコード(図示せず)等を介して通信接続され、乗りかご3、ドア10、及び階床表示部11等のエレベータ1の機器の動作を制御する制御盤12とを備えている。
そして、巻上機7が制御盤12からの制御指令を入力して駆動シーブ7Aを回転駆動することにより、この駆動シーブ7Aの回転方向に応じて、乗りかご3が釣合い錘5と相対的に昇降路2内を昇降するようになっている。
本発明の第1実施形態に係る視覚障がい者の案内装置は、白杖15を携行する視覚障がい者16を所定の目的地点へ案内するものである。具体的には、本発明の第1実施形態に係る視覚障がい者の案内装置は、白杖15が含まれる映像として、例えば、画像を撮影する撮像部としてのカメラ17と、このカメラ17によって撮像された画像を処理する画像処理部18(図5参照)と、この画像処理部18の処理結果に基づいて、視覚障がい者16に対して所定の目的地点へ案内するように報知する報知部19(図5参照)とを備えている。なお、本発明の第1実施形態は、視覚障がい者16を乗りかご3内へ誘導するために、当該目的地点を、例えば、建物の各階の乗場9A〜9Dのドア10の正面の位置に設定している。
カメラ17は、例えば、ドア10の間口を形成する枠体(図示せず)の上部に取付けられ、ドア10から乗場9A〜9D側へ向かって斜め下方を撮影するようにしている。このカメラ17は、画像処理部18と通信ケーブル31(図5参照)等を介して通信接続され、撮影した画像を画像処理部18へ出力する。
図2はカメラ17が白杖15を携行する視覚障がい者16を撮影する状況を示す図であり、図3及び図4は、カメラ17によって撮影された視覚障がい者16の画像を示す図である。
ここで、図2に示すように、視覚障がい者16が建物の各階の乗場9A〜9Dにおいて進行方向やエレベータ1の入口の方向が分からなくなり、周囲の人に助けを求める場合には、特定のシグナルとして、例えば、携行する白杖15を垂直に頭上に掲げる白杖シグナルを送る。
そのため、カメラ17の撮影範囲である視野17Aは、ドア10の近傍の地面から白杖シグナルを送る視覚障がい者16の頭上にある白杖15の先端が十分に入る高さに設定されている。
従って、図1に示すように、視覚障がい者16が建物の各階の乗場9A〜9Dにおけるドア10の周辺へ近づくと、カメラ17の視野17A内に入るので、図3に示すように、カメラ17によって視覚障がい者16が白杖15を用いて歩行している画像が撮影されることになる。
一方、図2に示すように、カメラ17の視野17A内において視覚障がい者16が白杖シグナルを送ると、図4に示すように、視覚障がい者16が白杖15を頭上へ垂直に掲げている画像が撮影されることになる。
画像処理部18は、例えば図示されないが、カメラ17によって撮影された画像を処理するための各種の演算を行うCPU(Central Processing Unit)等の演算部と、この演算部による演算を実行するためのプログラムを格納するROM(Read Only Memory)やHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置と、CPUがプログラムを実行する際の作業領域となるRAM(Random Access Memory)とを含むハードウェアを用いて構成されている。なお、画像処理部は、例えば、制御盤12内に搭載されており、この制御盤12の内部でカメラ17から入力した画像の処理を実行している。
次に、画像処理部18の機能を示す構成について、図5を参照しながら詳細に説明する。
図5に示すように、画像処理部18は、カメラ17によって撮影された画像のうち白杖15以外の部分に対してマスク処理を行うマスク処理部21と、カメラ17によって撮影された画像に基づいて、視覚障がい者16による白杖15を用いた特定のシグナルとしての白杖シグナルを検知するシグナル検知部22と、このシグナル検知部22によって白杖シグナルが検知されたとき、カメラ17によって撮影された画像に基づいて、白杖15の位置を判定する位置判定部23とを具備している。
図6はマスク処理部21によるマスク処理が施された画像を示す図である。
マスク処理部21は、例えば、カメラ17によって撮影された画像のうち、視覚障がい者16等の通行者の頭頂部より下側の部分に対してマスク処理を施すようにしている。これにより、図6に示すように、カメラ17によって撮影された画像のうち、通行者の頭頂部より上側の部分のみが抽出され、通行者の頭頂部より下側の部分がシグナル検知部22による白杖シグナルの検知対象から外されることになる。
一方、視覚障がい者16が白杖15を用いて歩行している状況や視覚障がい者16等の通行者が建物の各階の乗場9A〜9Dにいない状況においては、マスク処理部21によってマスク処理された画像に、視覚障がい者16等の通行者が映り込んでいない背景の画像のみが抽出されることになる。
図5において、シグナル検知部22は、例えば、マスク処理部21によってマスク処理が行われた画像から白杖15を線分として検出する線分検出部22Aを含んでおり、この線分検出部22Aによって検出された線分が、白色かつ略垂直になっているかどうか、すなわち当該線分が白杖15に相当するものであり、かつ白杖シグナルが示されているかどうかを判定する。なお、シグナル検知部22は、例えば、線分検出部22Aによって検出された線分と鉛直方向とのなす角が30度以上であれば、略垂直になっていないと判定し、線分検出部22Aによって検出された線分と鉛直方向とのなす角が30度未満であれば、略垂直になっていると判定する。
図7は線分検出部22Aによる線分の検出が行われた画像を示す図である。
線分検出部22Aは、例えば、マスク処理部21によってマスク処理が行われた画像に対して、Hough変換を行うことにより線分を検出する。これにより、図7に示すように、マスク処理部21によってマスク処理が行われた画像において、白杖15に対応する線分のみが抽出される。
図5において、位置判定部23は、線分検出部22Aによって検出された線分から画像上の白杖15の位置を検出し、視覚障がい者16が携行する白杖15が、建物の各階の乗場9A〜9D側からドア10側へ向かってカメラ17の視野17Aの中央よりも左位置、中央位置、及び中央よりも右位置のいずれの位置に存在するのかを判定するようにしている。
報知部19は、例えば、位置判定部23と通信ケーブル32等を介して通信接続され、位置判定部23によって判定された白杖15の位置に応じて、視覚障がい者16に対してドア10の正面の位置へ案内するための音声を出力する音声出力部としての複数のスピーカから構成されている。
これらの複数のスピーカ19は、例えば、建物の各階の乗場9A〜9Dのドア10側に立設された壁面のうちドア10の間口の左側方に取付けられた左側スピーカ19Aと、乗場9A〜9Dのドア10側に立設された壁面のうちカメラ17の近傍に取付けられた正面スピーカ19Bと、乗場9A〜9Dのドア10側に立設された壁面のうちドア10の間口の右側方に取付けられた右側スピーカ19Cとから成っている。
次に、本発明の第1実施形態に係る視覚障がい者の案内装置の制御処理を図8に示すフローチャートに基づいて詳細に説明する。
図8に示すように、本発明の第1実施形態に係る視覚障がい者の案内装置では、まずカメラ17が建物の各階の乗場9A〜9Dを撮影する(ステップ(以下、Sと記す)1)。
このとき、図1に示すように、視覚障がい者16がエレベータ1を利用するために、白杖15を用いて周囲を確認しながら、例えば、エレベータ1におけるホールの乗場9Aのドア10へ向かって歩行すると、カメラ17の視野17A内に進入する。これにより、カメラ17によって白杖15を携行する視覚障がい者16を含む画像が撮影される。
次に、カメラ17は、撮影した画像を画像処理部18へ出力すると、画像処理部18のマスク処理部21は、カメラ17によって撮影された画像に対してマスク処理を施すことにより、カメラ17によって撮影された画像から視覚障がい者16の頭頂部より上側の部分のみを抽出する(S2)。このとき、カメラ17の視野17A内の視覚障がい者16が白杖シグナルを送ると、図6に示すように、白杖15、及び視覚障がい者16の頭頂部より上側の背景のみを映し出した画像が生成される。
次に、マスク処理部21は、マスク処理を行った画像をシグナル検知部22へ出力すると、シグナル検知部22の線分検出部22Aは、マスク処理部21によってマスク処理が行われた画像に対して、Hough変換を行うことにより線分を検出する(S3)。
このとき、背景等に含まれる白杖15以外の直線部分も検出されるが、線分検出部22Aは、例えば、予め記憶している背景の画像とマスク処理部21によってマスク処理が行われた画像との差分を用いた差分画像に対して、Hough変換を行うことにより、背景等に含まれる白杖15以外の直線部分が検出されるのを抑制することができる。これにより、図7に示すように、マスク処理部21によってマスク処理が行われた画像から白杖15に対応する線分のみを映し出した画像が生成される。
次に、シグナル検知部22は、生成した画像において線分検出部22Aによって検出された線分が白色かつ略垂直になっているかどうかを判定する(S4)。このとき、シグナル検知部22は、線分検出部22Aによって検出された線分が白色かつ略垂直になっていない、すなわち、当該線分が白色ではなく、あるいは略垂直になっていないと判定すると(S4/NO)、S1の制御処理に戻る。
一方、S4において、シグナル検知部22は、線分検出部22Aによって検出された線分が白色かつ略垂直になっていると判定すると(S4/YES)、視覚障がい者16の白杖シグナルを検知するので、その検知結果を位置判定部23へ出力する。
次に、位置判定部23は、線分検出部23によって検出された線分から画像上の白杖15の位置を検出し(S5)、エレベータ1のホールの乗場9Aにおいて視覚障がい者16が携行する白杖15が、乗場9A側からドア10側へ向かってカメラ17の視野17Aの中央位置に存在するのかどうかを判定する(S6)。
このとき、位置判定部23は、白杖15が、乗場9A側からドア10側へ向かってカメラ17の視野17Aの中央位置に存在すると判定すると(S6/YES)、例えば、予め記憶されている「こちらへ向かって真っ直ぐお進みください」のようなアナウンスの音声信号を正面スピーカ19Bに出力する。これにより、当該アナウンスの音声が正面スピーカ19Bから流れ(S7)、本発明の第1実施形態に係る視覚障がい者の案内装置の制御処理を終了する。
S6において、位置判定部23は、白杖15が、乗場9A側からドア10側へ向かってカメラ17の視野17Aの中央位置に存在しないと判定すると(S6/NO)、白杖15が、乗場9A側からドア10側へ向かってカメラ17の視野17Aの中央よりも左位置に存在するのかどうかを判定する(S8)。
このとき、位置判定部23は、白杖15が、乗場9A側からドア10側へ向かってカメラ17の視野17Aの中央よりも左位置に存在すると判定すると(S8/YES)、例えば、予め記憶されている「ドアはこちらへ向かって右前にあります」のようなアナウンスの音声信号を左側スピーカ19Aに出力する。これにより、当該アナウンスの音声が左側スピーカ19Aから流れ(S9)、本発明の第1実施形態に係る視覚障がい者の案内装置の制御処理を終了する。
S8において、位置判定部23は、白杖15が、乗場9A側からドア10側へ向かってカメラ17の視野17Aの中央よりも左位置に存在しないと判定すると(S8/NO)、白杖15が、乗場9A側からドア10側へ向かってカメラ17の視野17Aの中央よりも右位置に存在するのかどうかを判定する(S10)。
このとき、位置判定部23は、白杖15が、乗場9A側からドア10側へ向かってカメラ17の視野17Aの中央よりも右位置に存在すると判定すると(S10/YES)、例えば、予め記憶されている「ドアはこちらへ向かって左前にあります」のようなアナウンスの音声信号を右側スピーカ19Cに出力する。これにより、当該アナウンスの音声が右側スピーカ19Cから流れ(S11)、本発明の第1実施形態に係る視覚障がい者の案内装置の制御処理を終了する。
S10において、位置判定部23は、白杖15が、乗場9A側からドア10側へ向かってカメラ17の視野17Aの中央よりも右位置に存在しないと判定すると(S10/NO)、S1からの制御処理が繰り返される。
このように構成した本発明の第1実施形態に係る視覚障がい者の案内装置によれば、エレベータ1が設置された建物の各階の乗場9A〜9Dにおいて、白杖15を携行する視覚障がい者16が白杖シグナルを求めると、制御盤12内のシグナル検知部22が、カメラ17によって撮影された画像から視覚障がい者16の白杖シグナルを検知することにより、ドア10の正面の位置へ案内するアナウンスの音声を乗場9A〜9Dのスピーカ19から迅速に流すことができる。これにより、視覚障がい者16は、アナウンスに従ってドア10の正面の位置へ容易に到達することができる。このように、本発明の第1実施形態に係る視覚障がい者の案内装置は、視覚障がい者16が求めた白杖シグナルを的確に捉えることができるので、エレベータ1を利用する視覚障がい者16に対する利便性を向上させることができる。
また、本発明の第1実施形態に係る視覚障がい者の案内装置では、マスク処理部21がカメラ17によって撮影された画像のうち、視覚障がい者16等の通行者の頭頂部より下側の部分に対してマスク処理を施すことにより、シグナル検知部22の線分検出部22Aによる線分の検出範囲を減少させることができる。これにより、視覚障がい者16の白杖シグナルの検知における効率性を高めることができる。
また、本発明の第1実施形態に係る視覚障がい者の案内装置では、線分検出部22Aは、マスク処理部21によってマスク処理が行われた画像に対して、Hough変換を行うことにより線分を検出するようにしているので、仮に当該画像の画質が低く、当該画像における線分の一部が途切れていても、白杖15に相当する線分を適切に抽出することができる。従って、視覚障がい者16の白杖シグナルの検知に対して優れた精度を得ることができる。
また、本発明の第1実施形態に係る視覚障がい者の案内装置では、位置判定部23は、線分検出部23によって検出された線分から画像上の白杖15の位置を検出し、建物の各階の乗場9A〜9Dにおける白杖15を携行する視覚障がい者16の位置を特定することにより、複数のスピーカ19のうち視覚障がい者16により近いスピーカをアナウンスの音声の出力先として設定することができる。これにより、スピーカ19から出力される音声を視覚障がい者16の元へ十分に伝達することができる。
また、本発明の第1実施形態に係る視覚障がい者の案内装置では、シグナル検知部22が視覚障がい者16の白杖シグナルを検知すると、視覚障がい者16に対してドア10の正面の位置へ案内するアナウンスの音声をスピーカ19から流すことにより、アナウンスを聞いた視覚障がい者16がドア10の正面の位置を容易に把握することができる。これにより、視覚障がい者16に対してより的確な案内を実施することができる。
また、本発明の第1実施形態に係る視覚障がい者の案内装置は、視覚障がい者16が利用する設備として、建物に設置されたエレベータ1に適用されているので、エレベータ1を利用する視覚障がい者16のサービス性を十分に向上させることができる。
[第2実施形態]
図9は本発明の第2実施形態に係るカメラ17、画像処理部18、及び報知部29の接続関係を示す機能ブロック図である。
本発明の第2実施形態が前述した第1実施形態と異なるのは、第1実施形態に係る音声出力部としての複数のスピーカ19の代わりに、例えば、図9に示すように、位置判定部23によって判定された白杖15の位置に応じて、視覚障がい者16に対してドア10の正面の位置へ案内するための音響を出力する音響出力部としての複数のブザー29から構成されたことである。
この場合、複数のブザー29は、例えば、第1実施形態に係るスピーカ19と同様に、建物の各階の乗場9A〜9Dのドア10側に立設された壁面のうちドア10の間口の左側方に取付けられた左側ブザー29Aと、乗場9A〜9Dのドア10側に立設された壁面のうちカメラ17の近傍に取付けられた正面ブザー29Bと、乗場9A〜9Dのドア10側に立設された壁面のうちドア10の間口の右側方に取付けられた右側ブザー29Cとから成っている。その他の第2実施形態の構成は、上述した第1実施形態の構成と同じであり、同一又は対応する部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
このように構成した本発明の第2実施形態に係る視覚障がい者の案内装置によれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果が得られる他、視覚障がい者16に対してドア10の正面の位置へ案内するために、音響を出力するブザー29を用いることにより、第1実施形態のようにアナウンスの音声等を予め記憶させる手間を省くことができる。
なお、上述した本実施形態は、本発明を分かり易く説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。
また、本実施形態に係る視覚障がい者の案内装置は、視覚障がい者16が利用する設備として、エレベータ1に適用された場合について説明したが、この場合に限らず、エスカレータ等の各種の設備に適用してもよい。この場合、視覚障がい者16を所定の目的地点へ誘導する方向を含むアナウンスに加え、エスカレータ等の各種の設備の利用方法や利用上の注意点を含むアナウンスの音声をスピーカ19から流すようにしてもよい。
1 エレベータ(設備)
2 昇降路
3 乗りかご
7 巻上機
7A 駆動シーブ
9A〜9D 乗場
10 ドア
11 階床表示部
12 制御盤
15 白杖
16 視覚障がい者
17 カメラ(撮像部)
18 画像処理部
19 スピーカ(報知部、音声出力部)
19A 左側スピーカ
19B 正面スピーカ
19C 右側スピーカ
21 マスク処理部
22 シグナル検知部
22A 線分検出部
23 位置判定部
29 ブザー(報知部、音響出力部)
29A 左側ブザー
29B 正面ブザー
29C 右側ブザー

Claims (7)

  1. 白杖を携行する視覚障がい者を所定の目的地点へ案内する視覚障がい者の案内装置において、
    前記白杖が含まれる映像を撮影する撮像部と、
    この撮像部によって撮像された前記映像に基づいて、前記視覚障がい者による前記白杖を用いた特定のシグナルを検知するシグナル検知部と、
    このシグナル検知部によって前記特定のシグナルが検知されたとき、前記視覚障がい者に対して前記所定の目的地点へ案内するように報知する報知部とを備えたことを特徴とする視覚障がい者の案内装置。
  2. 請求項1に記載の視覚障がい者の案内装置において、
    前記撮像部によって撮像された前記映像のうち前記白杖以外の部分に対してマスク処理を行うマスク処理部と、
    前記マスク処理部によって前記マスク処理が行われた前記映像から前記白杖を線分として検出する線分検出部とを備えたことを特徴とする視覚障がい者の案内装置。
  3. 請求項2に記載の視覚障がい者の案内装置において、
    前記線分検出部は、前記マスク処理部によって前記マスク処理が行われた前記映像に対して、Hough変換を行うことにより前記線分を検出することを特徴とする視覚障がい者の案内装置。
  4. 請求項1に記載の視覚障がい者の案内装置において、
    前記シグナル検知部によって前記特定のシグナルが検知されたとき、前記撮像部によって撮像された前記映像に基づいて、前記白杖の位置を判定する位置判定部を備えたことを特徴とする視覚障がい者の案内装置。
  5. 請求項4に記載の視覚障がい者の案内装置において、
    前記報知部は、前記位置判定部によって判定された前記白杖の位置に応じて、前記視覚障がい者に対して前記所定の目的地点へ案内するための音声を出力する音声出力部から構成されたことを特徴とする視覚障がい者の案内装置。
  6. 請求項4に記載の視覚障がい者の案内装置において、
    前記報知部は、前記位置判定部によって判定された前記白杖の位置に応じて、前記視覚障がい者に対して前記所定の目的地点へ案内するための音響を出力する音響出力部から構成されたことを特徴とする視覚障がい者の案内装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載の視覚障がい者の案内装置において、
    前記視覚障がい者が利用する設備に適用されたことを特徴とする視覚障がい者の案内装置。
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