JP5991660B2 - 料金所案内制御システム、料金所案内制御方法、および料金所案内制御プログラム - Google Patents
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Description
この場合、例えば、車線の間のアイランド上に設けられたブース内で料金収受の対応をしている係員が進入者を発見した場合、声をかけることで注意喚起を行ったり、安全な場所までの退避を呼びかる等の処置がとられている。
また、鉄道の踏切に代表される進入禁止場所を撮像し、撮像した画像から進入禁止場所に進入者が進入していることを認識する技術がある(例えば、特許文献1参照)。
これにより、遠隔にある事務所から係員が到着するまでの間、進入者を安全に案内し、進入者と車両との接触事故を未然に防止することができる。
これにより、進入者の現状に応じて進入者を安全に案内し、進入者が車両と接触する事態を防止することができる。
これにより、車線制御装置として利用されている機器を用いて、進入者を安全な場所に退避させるための誘導制御と、危険な場所への進入者および車両の進入を禁止するための規制制御のうち少なくとも1つを実行することができる。
これにより、車線制御装置として利用されている機器を用いて、進入者を安全な場所に退避させるための誘導制御と、危険な場所への進入者および車両の進入を禁止するための規制制御のうち少なくとも1つを実行することができる。
これにより、進入者を現在いるアイランドから安全な場所に誘導する際に、進入者が車両と接触する事態を防止することができる。
これにより、進入者に対して、現在いるアイランドから安全な場所に向かうための誘導路を提供することができる。
本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る料金所案内制御システム1の構成を示すブロック図である。なお、ここでは、本実施形態に係る料金所案内制御システム1の制御系の構成例について説明する。
図1に示す通り、車線制御サーバ100は、進入者検知装置200に含まれるカメラ201およびセンサ202と、車線制御装置300に含まれるスピーカー301、出口誘導灯302、順路誘導灯303、横断遮断機304、信号機305、および発進制御機306と、それぞれ接続されている。また、車線制御サーバ100は、ネットワークを介して監視サーバ400と接続されている。
この車線制御サーバ100、例えば、各車線の車線制御装置300に含まれる各機器を制御するサーバである。本実施形態において、車線制御サーバ100は、車線毎に用意され、車線毎に車両の交通を制御するために車線制御装置300に含まれる各機器に対して制御信号を出力するサーバである。なお、本発明はこれに限られず、車線制御サーバ100は、複数の車線を制御するものであってもよい。
この料金所案内制御システム1は、例えば高速道路等の有料道路の料金所に進入した進入者を安全に案内するためのシステムである。
カメラ201は、例えば、料金所に進入する車両を撮像する既設の設備である。このカメラ201が撮像した撮像画像のデータは、車線制御サーバ100に出力される。なお、このカメラ201が撮像した撮像画像は、所定の画像処理手段によってディジタル化され、車線制御サーバ100に転送される。そして、車線制御サーバ100は、この撮像画像のデータに基づき、撮像画像内に含まれる予め登録された車両もしくは人の特徴量と類似する特徴量を有する部分を、公知のパターン認識技術等により検出する。なお、詳細については後述する。
センサ202は、例えば、料金所に進入する車両や人を検出するセンサである。
この車線制御装置300は、料金所に進入した進入者を出口や安全が確保された場所に誘導する進入者誘導手段と、進入者が存在する付近の走行レーンに車両が進入することを規制する車両規制手段とを備える。
この進入者誘導手段には、スピーカー301と、出口誘導灯302と、順路誘導灯303と、横断遮断機304とが含まれる。
スピーカー301は、料金自動収受機やインターフォンに設けられる既設の設備である。このスピーカー301は、走行レーンの近くに係員がいない場合であって、料金の支払いや通行券の発券等の際に、ドライバーが係員と会話をするときに用いられている。
出口誘導灯302は、料金所に進入した進入者を退出するための出口付近に設けられる誘導灯である。
順路誘導灯303は、各アイランド上に設けられており、料金所に進入し、アイランドや走行レーン内にいる進入者に対して、出口までの順路を誘導するための誘導灯である。
横断遮断機304は、車線ごとに用意され、アイランド上に設けられている。この横断遮断機304は、遮断機が下げられている状態(閉状態)において、アイランドにいる人が走行レーンを通過することを規制するための機器である。また、横断遮断機304は、遮断機が上げられている状態(開状態)において、安全が確保されている走行レーンを人が通過させるための機器である。
信号機305は、走行レーン毎に用意され、走行ゲートの屋根部分(キャノピー)、ガントリ等に設置されている。この信号機305は、当該走行レーンに車両が進入可能なときは青色のランプを点灯させ、進入不可能なときは赤色のランプを点灯させる。
発進制御機306は、走行レーン毎に用意され、アイランドに設置されている。この発進制御機306は、一組の阻止棒を備え、阻止棒が下げられている状態(閉状態)において、車両が走行レーンを通過することを規制するための機器である。また、発進制御機306は、阻止棒が上げられている状態(開状態)において、車両を通過させるための機器である。
通信部101は、進入者検知装置200に含まれる各機器と、車線制御装置300に含まれる各機器と、例えばケーブルによって接続されている。また、通信部101は、監視サーバ400とネットワークを介して接続されている。通信部101は、接続されるカメラ201およびセンサ202からの出力信号を入力する。また、通信部101は、案内制御部103から出力される案内制御信号をスピーカー301、出口誘導灯302、順路誘導灯303、横断遮断機304、信号機305、発進制御機306、および監視サーバ400に出力する。
画像処理部102は、カメラ201によって撮像された画像データに基づき、例えばパターン認識の技術を利用して、登録されているパターンの特徴量と類似する対象物を撮像画像から検出する。この画像処理部102は、例えば、車両の形状を示す特徴量を示す情報や、人の形状を示す特徴量を示す情報を記憶する記憶部104を参照して、撮像画像の中から車両や人を検出する。なお、画像処理部102は、パターン認識の技術を利用した画像処理に限られず、例えば、撮像画像内において動く移動体を検出し、予め決められた動きをする移動体を車両として検出し、予め決められた動き以外の動きをする移動体を進入者として検出するものであってもよい。
この案内制御部103は、進入者が料金所にいることを判定した場合、車線制御装置300や監視サーバ400に対して、各装置に応じた案内制御信号を生成し、出力する。なお、ここで、案内制御とは、進入者を出口や安全な場所に退避させるための誘導制御と、危険が予想されるエリアへの進入者や車両の進入を禁止する規制制御とを含む概念である。
本実施形態において案内制御部103は、誘導対象である進入者が検出された場合、進入者を安全な場所に退避させるための誘導制御、あるいは危険な場所への進入者および車両の進入を禁止するための規制制御のうち少なくとも1つを含む案内制御をする。
具体的に説明すると。案内制御部103は、進入者が検出された場合、進入者が検出された走行レーンに進入する車両を規制するため、当該走行レーンの信号機305に赤色のランプを点灯させ、発進制御機306の阻止棒を開状態としないよう制御する。
また案内制御部103は、進入者が検出された場合、スピーカー301に対して、「誘導灯に従って出口まで退避してください」との誘導音声を出力させる。
さらに、案内制御部103は、進入者が検出された場合、出口誘導灯302を点灯させるとともに、進入者の位置に応じて出口までの順路を示すように順路誘導灯303を点灯させる。この順路は、進入者を安全な場所に向かう誘導路に沿って案内する順路である。
また、案内制御部103は、進入者が検出された場合、進入者のいるアイランドから進入者が走行レーンに出ることを規制するように横断遮断機304を下げるとともに、安全が確保されている走行レーンに進入者を通過させるように遮断機を上げる制御をする。さらに、案内制御部103は、進入者が検出された場合、進入者があることを示す警報を監視サーバ400に出力させる制御をする。
図2に示す通り、本実施形態に係る料金所には、複数の走行レーンが設けられており、例えば、第1走行レーン、第2走行レーン、および第3走行レーンが平行に設けられている。この第1走行レーン、第2走行レーン、および第3走行レーンには、それぞれ信号機305_1、305_2、305_3が設けられている。
この第1〜3走行レーンの両側には、車線制御装置300に含まれる各機器が設置されるアイランドが設けられている。この図の例では、車両の進行方向に沿って、横断遮断機304、料金自動収受機600、および発進制御機306が、この順番に並んで設置されている。
本実施形態において、第1走行レーン、第2走行レーン、および第3走行レーン毎に、それぞれ発進制御機306_1、306_2、306_3が用意されている。
本実施形態において、横断遮断機304は、閉状態において、アイランド内にいる人の動きを規制するとともに、走行レーンへの進入を規制するような位置に位置されており、図示の通り、横断遮断機304_1、304_2、304_3、304_4、304_5、304_6を含む。
本実施形態において、第1走行レーン、第2走行レーン、および第3走行レーン毎に、それぞれ料金自動収受機600_1、600_2、600_3が用意されている。また、料金自動収受機600_1、600_2、600_3の中に、第1走行レーン、第2走行レーン、および第3走行レーンを制御する車線制御サーバ100_1、100_2、100_3が設置されている。
(ステップST1)
カメラ201は、撮像した撮像画像のデータを車線制御サーバ100に出力する。また、センサ202は、センサ光の検出結果を示す情報を車線制御サーバ100に出力する。車線制御サーバ100の画像処理部102は、カメラ201によって撮像された画像データに基づき、例えばパターン認識の技術を利用して、登録されている人の形状を示す特徴量と類似する対象物を撮像画像から検出する。
そして、車線制御サーバ100の案内制御部103は、カメラ201やセンサ202からの出力信号に基づき、予め決められた誘導対象物が料金所に存在しているか否かを判定する。
(ステップST2)
はじめに、案内制御部103は、進入者が検出された走行レーンに進入する車両を規制するため、当該走行レーンの信号機305に赤色のランプを点灯させるとともに、当該走行レーンの発進制御機306の阻止棒362a、362bを開状態としないよう制御する。この制御により、発進制御機306は、走行レーンに車両が進入してきたことが検知された場合であっても、阻止棒362a、362bを開状態とする制御の実行が禁止され、阻止棒362a、362bは閉状態のままである。
(ステップST3)
次いで、案内制御部103は、進入者が検出された走行レーンに設置されているスピーカー301に対して、「誘導灯に従って出口まで退避してください」との誘導音声を出力させる。
(ステップST4)
そして、案内制御部103は、出口誘導灯302を点灯させるとともに、進入者の位置に応じて出口までの順路を示すように順路誘導灯303を点灯させる。
(ステップST5)
次いで、案内制御部103は、進入者のいるアイランドから進入者が走行レーンに出ることを規制するように横断遮断機304を下げるとともに、安全が確保されている走行レーンに進入者を通過させるように横断遮断機304を上げる制御をする。
(ステップST6)
そして、案内制御部103は、進入者が検出された場合、進入者があることを示す警報を監視サーバ400に出力させる制御をする。
これにより、係員が現場に到着するまで進入者の安全を確保するとともに、速やかに進入者を安全な場所に誘導することができる。また、人と車両が接触しないように人と車両の動きを制限することができる。
例えば、第1走行レーンの側から進入者が入ってきたとする。この場合、第1走行レーンを写すカメラ201が進入者を撮像する。そして、カメラ201が撮像した撮像画像のデータが第1走行レーンの車線制御サーバ100_1に出力される。
第1走行レーン上に進入者が存在していると判定された場合、車線制御サーバ100_1の案内制御部103は、第1走行レーンの信号機305_1に対して赤色のランプを点灯させるとともに、発進制御機306_1の阻止棒362a、362bを開状態としないよう制御する。また、車線制御サーバ100_1の案内制御部103は、料金自動収受機600_1のスピーカー301から誘導音声として例えば「走行レーンは危険です。ランプの点灯に従って、出口に向かって避難してください。」という音声を出力するとともに、出口誘導灯302と横断遮断機304_2、304_3の順路誘導灯303を点灯あるいは点滅させる。
一方、第1走行レーンと第2走行レーンの間に進入者が存在していると判定された場合、車線制御サーバ100_1の案内制御部103は、横断遮断機304_2、304_3の遮断棒347を下ろす。
そして、車線制御サーバ100_1の案内制御部103は、料金自動収受機600_1のスピーカー301から誘導音声として、例えば「走行レーンは危険です。今の場所から動かずに、係員の到着を待って下さい。」という音声を出力する。
一方、車線制御サーバ100_1の案内制御部103は、横断遮断機304_2、304_3の遮断棒347を上げて、横断遮断機304_2、304_3の順路誘導灯303を消灯させる。次いで、車線制御サーバ100_1の案内制御部103は、第1走行レーンの信号機305_1に対して青色のランプを点灯させるとともに、発進制御機306_1の阻止棒362a、362bを開状態としないように指示した制御を解除する。
一方、車線制御サーバ100_2の案内制御部103は、横断遮断機304_3、304_5の遮断棒347を上げて、横断遮断機304_4、304_5の順路誘導灯303を消灯させる。次いで、車線制御サーバ100_2の案内制御部103は、第2走行レーンの信号機305_2に対して青色のランプを点灯させるとともに、発進制御機306_2の阻止棒362a、362bを開状態としないように指示した制御を解除する。
このように、進入者が誘導の通りに出口に向かっていない状態において、その誘導の通りに動かない進入者がカメラ201やセンサ202によって検知された場合、車線制御サーバ100_1、100_2、100_3は、進入者に関する情報を他の車線制御サーバ100_1、100_2、100_3に通知する。そして、車線制御サーバ100_1、100_2、100_3は、検出した進入者の状況に応じた案内制御に切り替える。
これにより、進入者を出口に誘導するとともに、進入者の位置に応じた案内制御を実行することができる。
また、上記プログラムは、このプログラムを記録装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
Claims (8)
- 有料道路の料金所を通過する車両の交通を制御する車線制御装置と、
前記料金所内にいる進入者を検知する進入者検知装置と、
前記進入者検知装置によって検知された前記進入者を案内するために予め決められている案内制御を前記車線制御装置に実行させる案内制御装置と、
を備え、
前記案内制御が前記進入者を安全な場所に退避させるための誘導制御を含む
ことを特徴とする料金所案内制御システム。 - 前記案内制御装置は、
危険な場所への前記進入者および前記車両の進入を禁止するための規制制御を含む前記案内制御を前記車線制御装置に実行させることを特徴とする請求項1に記載の料金所案内制御システム。 - 前記案内制御装置は、
前記車線制御装置の1つである信号機に対して前記進入者検知装置が前記進入者を検知した車線の交通を規制させるための光を出力させる第1案内制御、
前記車線制御装置の1つに搭載されるスピーカーに対して前記進入者検知装置が検知した前記進入者を誘導するための音声を出力させる第2案内制御、あるいは、
前記車線制御装置の1つである出口誘導灯に対して前記進入者検知装置が検知した前記進入者を誘導するための光を出力させる第3案内制御のうち、少なくともいずれか1つの制御を実行することを特徴とする請求項1あるいは2に記載の料金所案内制御システム。 - 前記案内制御装置は、
複数の車線が並んでいる料金所において、前記複数の車線を横断するための誘導路を前記進入者に提供するために、前記車線の間に形成されているアイランドに設置された横断遮断機あるいは順路誘導灯を制御する第4案内制御を実行することを特徴とする請求項1から3のうちいずれか一項に記載の料金所案内制御システム。 - 前記案内制御装置は、
前記進入者検知装置の検知結果に基づき、前記アイランドに前記進入者がいるか否かを判定し、前記進入者が前記アイランドにいると判定された場合、前記進入者がいると判定された前記アイランドから安全な場所に向かう前記誘導路を提供するために、前記進入者がいると判定された前記アイランドの隣の前記車線の前記信号機に対して当該車線の交通を規制させるための光を出力させることを特徴とする請求項4に記載の料金所案内制御システム。 - 前記案内制御装置は、
前記進入者がいると判定された前記アイランドから安全な場所に向かう前記誘導路を提供するために、前記進入者がいると判定された前記アイランドの隣の前記車線の前記信号機に対して当該車線の交通を規制させるための光を出力させた場合、前記進入者がいると判定された前記アイランドに設置されている前記横断遮断機を上げるとともに、前記進入者がいると判定された前記アイランドの隣の前記車線を介して隣のアイランドに設置されている前記横断遮断機を上げ、前記進入者がいると判定された前記アイランドから前記隣のアイランドに前記進入者を誘導するように前記順路誘導灯を点灯あるいは点滅させることを特徴とする請求項5に記載の料金所案内制御システム。 - 有料道路の料金所内にいる進入者を検知する進入者検知ステップと、
検知された前記進入者を安全な場所に案内するために予め決められている案内制御を、前記料金所を通過する車両の交通を制御する車線制御装置に実行させる案内制御ステップと、
を備え
前記案内制御が前記進入者を安全な場所に退避させるための誘導制御を含む
ことを特徴とする料金所案内制御方法。 - コンピュータを、
有料道路の料金所内にいる進入者を検知する進入者検知装置の検知結果に基づき、前記進入者が料金所内にいるか否かを判定する手段、
前記料金所内に前記進入者がいると判定された場合、前記進入者を安全な場所に案内するために予め決められている案内制御を、前記料金所を通過する車両の交通を制御する車線制御装置に実行させる手段、
として機能させ、
前記案内制御が前記進入者を安全な場所に退避させるための誘導制御を含む
料金所案内制御プログラム。
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