JP6969654B1 - 案内システムおよびエレベーターシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の利用者に対しても各々の利用者を案内する案内情報を並行して表示できる案内システムおよびエレベーターシステムを提供する。【解決手段】案内システム1は、表示パネル3と、第1カメラ4と、第1利用者検出部7と、近傍設定部8と、生成部9と、表示制御部6と、を備える。第1利用者検出部7は、第1カメラ4が撮影する画像から表示パネル3の前方の利用者2を検出する。近傍設定部8は、表示パネル3に映る検出された利用者2の像の位置を、第1カメラ4が撮影する画像に基づいて検出する。近傍設定部8は、検出した位置を基準として表示パネル3における当該利用者2の近傍位置を設定する。生成部9は、検出された利用者2に対して表示する案内情報を生成する。表示制御部6は、表示パネル3に、生成部9が当該利用者2に対して生成した案内情報を、近傍設定部8が設定した利用者2の近傍位置に表示させる。【選択図】図1

Description

本開示は、案内システムおよびエレベーターシステムに関する。
特許文献1は、エレベーターシステムの例を開示する。当該エレベーターシステムにおいて、カメラが撮影した利用者の画像が認証されるときに、当該利用者の画像を表示する表示モニターに当該利用者の行先階が表示される。
特開2007−276961号公報
しかしながら、特許文献1のエレベーターシステムにおいて、利用者の立ち位置は画面の中央に顔が映る位置に指定される。このため、当該エレベーターシステムは、複数の利用者に対して各々の利用者を案内する案内情報を並行して表示できない。
本開示は、このような課題の解決に係るものである。本開示は、複数の利用者に対しても各々の利用者を案内する案内情報を並行して表示できる案内システムおよびエレベーターシステムを提供する。
本開示に係る案内システムは、前方の利用者の像を映し、前方の利用者に向けた表示を行う表示パネルと、前記表示パネルの前方にいる利用者を撮影する第1カメラと、前記第1カメラが撮影する画像から利用者を検出する第1利用者検出部と、前記表示パネルに映る前記第1利用者検出部に検出された利用者の像の位置を前記第1カメラが撮影する画像に基づいて検出し、検出した位置を基準として前記表示パネルにおける当該利用者の近傍位置を設定する近傍設定部と、前記第1利用者検出部に検出された利用者に対して表示する案内情報を生成する生成部と、前記表示パネルに、前記生成部が当該利用者に対して生成した案内情報を、前記近傍設定部が設定した利用者の近傍位置に表示させる表示制御部と、前方の利用者から情報の入力を受け付ける入力装置と、前記入力装置の前方にいる利用者を撮影する第2カメラと、前記第2カメラが撮影する画像から利用者を検出する第2利用者検出部と、前記第2利用者検出部に検出された利用者の画像および当該利用者から前記入力装置が受け付けた情報の関連情報を対応付けて記憶する記憶部と、前記第1利用者検出部に検出された利用者および前記記憶部が画像を記憶している利用者は同一人物であるかを判定する判定部と、を備え、前記生成部は、前記第1利用者検出部に検出された利用者を、前記記憶部が画像を記憶している利用者のうち前記判定部が同一人物と判定した利用者に特定し、当該利用者の画像に対応付けて前記記憶部が記憶している関連情報に基づいて、当該利用者に対して表示する案内情報を生成する
本開示に係るエレベーターシステムは、前方の利用者の像を映し、前方の利用者に向けた表示を行う表示パネル、前記表示パネルの前方にいる利用者を撮影する第1カメラ、前記第1カメラが撮影する画像から利用者を検出する第1利用者検出部、前記表示パネルに映る前記第1利用者検出部に検出された利用者の像の位置を前記第1カメラが撮影する画像に基づいて検出し、検出した位置を基準として前記表示パネルにおける当該利用者の近傍位置を設定する近傍設定部、前記第1利用者検出部に検出された利用者に対して表示する案内情報を生成する生成部、および前記表示パネルに、前記生成部が当該利用者に対して生成した案内情報を、前記近傍設定部が設定した利用者の近傍位置に表示させる表示制御部、を有する案内システムと、複数の階床の間で利用者を各々が輸送する複数のエレベーターと、利用者の呼びに前記複数のエレベーターのいずれかを割り当てる運行管理部と、前方の利用者から呼びの登録の入力を受け付ける登録装置と、前記登録装置の前方にいる利用者を撮影する第2カメラと、前記第2カメラが撮影する画像から利用者を検出する第2利用者検出部と、前記第2利用者検出部に検出された利用者の画像および前記登録装置が受け付けた当該利用者の呼びの情報を対応付けて記憶する記憶部と、前記第1利用者検出部に検出された利用者および前記記憶部が画像を記憶している利用者は同一人物であるかを判定する判定部と、を備え、前記生成部は、前記第1利用者検出部に検出された利用者を、前記記憶部が画像を記憶している利用者のうち前記判定部が同一人物と判定した利用者に特定し、当該利用者の画像に対応付けて前記記憶部が記憶している呼びの情報に基づいて、前記複数のエレベーターのうちから当該利用者の呼びに前記運行管理部が割り当てたエレベーターを表す情報を当該利用者に対して表示する案内情報として生成する。
本開示に係るエレベーターシステムは、前方の利用者の像を映し、前方の利用者に向けた表示を行う表示パネル、前記表示パネルの前方にいる利用者を撮影する第1カメラ、前記第1カメラが撮影する画像から利用者を検出する第1利用者検出部、前記表示パネルに映る前記第1利用者検出部に検出された利用者の像の位置を前記第1カメラが撮影する画像に基づいて検出し、検出した位置を基準として前記表示パネルにおける当該利用者の近傍位置を設定する近傍設定部、前記第1利用者検出部に検出された利用者に対して表示する案内情報を生成する生成部、および前記表示パネルに、前記生成部が当該利用者に対して生成した案内情報を、前記近傍設定部が設定した利用者の近傍位置に表示させる表示制御部を有する案内システムと、複数の階床の間で利用者を各々が輸送する複数のエレベーターと、前記複数のエレベーターのうち利用者の呼びに割り当てるエレベーターを決定する運行管理部と、利用者が所持する端末装置から、当該利用者の画像および当該利用者の呼びの情報を受信する通信部と、前記通信部が受信した利用者の画像および当該利用者の呼びの情報を対応付けて記憶する記憶部と、前記第1利用者検出部に検出された利用者および前記記憶部が画像を記憶している利用者は同一人物であるかを判定する判定部と、を備え、前記生成部は、前記第1利用者検出部に検出された利用者を、前記記憶部が画像を記憶している利用者のうち前記判定部が同一人物と判定した利用者に特定し、当該利用者の画像に対応付けて前記記憶部が記憶している呼びの情報に基づいて、前記複数のエレベーターのうちから当該利用者の呼びに前記運行管理部が割り当てたエレベーターを表す情報を当該利用者に対して表示する案内情報として生成する。
本開示に係る案内システムまたはエレベーターシステムであれば、複数の利用者に対しても各々の利用者を案内する案内情報を並行して表示できる。
実施の形態1に係る案内システムの構成図である。 実施の形態1に係る案内システムの動作の例を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る案内システムの主要部のハードウェア構成図である。 実施の形態2に係る案内システムの構成図である。 実施の形態2に係る案内システムの動作の例を示すフローチャートである。 実施の形態2に係る案内システムの動作の例を示すフローチャートである。 実施の形態3に係るエレベーターシステムが適用される建物の概略図である。 実施の形態3に係る登録装置の正面図である。 実施の形態3に係るエレベーターシステムの構成図である。 実施の形態3に係るエレベーターシステムにおいて表示される案内情報の例を示す図である。 実施の形態3に係るエレベーターシステムにおいて表示される案内情報の例を示す図である。 実施の形態3に係るエレベーターシステムの動作の例を示すフローチャートである。 実施の形態3に係るエレベーターシステムの動作の例を示すフローチャートである。 実施の形態4に係るエレベーターシステムの構成図である。
本開示を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一または相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化または省略する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る案内システム1の構成図である。
案内システム1は、施設に適用される。案内システム1が適用される施設は、例えば居住施設、商業施設、宿泊施設、オフィスビル、公共施設、または複合施設などである。施設の利用者2は、例えば施設の居住者、訪問客、宿泊客、または従業者などを含む。この例において、施設は、例えばホテルエリア、商業エリア、レストランエリア、およびオフィスエリアなどを含む複合施設である。
案内システム1は、施設における利用者2の移動などを案内するシステムである。案内システム1は、表示パネル3と、第1カメラ4と、案内装置5と、を備える。
表示パネル3は、例えば施設の建物において据え付けられる。表示パネル3は、例えば施設の建物の壁面などに取り付けられる。表示パネル3は、表示パネル3の前方に向けて表示を行う装置である。表示パネル3は、例えば大型のディスプレイなどである。ここで、表示パネル3を前方から見たときの表示パネル3の前面に向かって左側を、表示パネル3の左側と呼ぶ。また、表示パネル3を前方から見たときの表示パネル3の前面に向かって右側を、表示パネル3の右側と呼ぶ。
第1カメラ4は、表示パネル3の前方にいる利用者2を撮影する装置である。第1カメラ4は、表示パネル3の前方にいる利用者2を正面から撮影可能な位置に取り付けられる。第1カメラ4は、例えば表示パネル3が取り付けられた壁面に設けられる。あるいは、第1カメラ4は、例えば表示パネル3が取り付けられた壁面に繋がる天井などに設けられてもよい。第1カメラ4は、利用者2の画像を例えば動画像として撮影する。
案内装置5は、施設において施設の利用者2の案内についての情報処理を行う装置である。案内装置5は、例えば施設に設けられる1台または複数台のサーバ装置などである。あるいは、案内装置5の一部または全部は、表示パネル3または第1カメラ4などの案内システム1の他の装置に搭載されていてもよい。案内装置5の一部または全部は、施設の外部に設けられるサーバ装置に搭載されていてもよい。案内装置5の一部または全部は、例えばクラウドサービス上の仮想的なサーバに搭載されていてもよい。案内装置5は、表示制御部6と、第1利用者検出部7と、近傍設定部8と、生成部9と、視線検出部10と、を備える。
表示制御部6は、表示パネル3に表示される情報の制御を行う部分である。表示制御部6は、例えば第1カメラ4が撮影した画像を、表示パネル3に表示される画像として加工する機能を搭載する。ここで、表示制御部6による加工は、例えば第1カメラ4が撮影した画像の移動、拡大、縮小、回転、反転、変形、および切出しなどの変換を含む。この例において、表示制御部6は、表示パネル3を前方から見る利用者2が自身の画像を表示パネル3上で鏡のように見られるように画像の加工を行う。表示パネル3に表示される表示制御部6が加工した利用者2の画像は、表示パネル3に映る利用者2の像の例である。
第1利用者検出部7は、第1カメラ4が撮影する画像から一人または複数の利用者2を検出する部分である。第1利用者検出部7は、画像認識などの手法によって利用者2の検出を行う。第1利用者検出部7は、第1カメラ4が撮影する画像から、検出した利用者2の画像が含まれる領域を切り出して保持する。なお、第1カメラ4が撮影する画像において、利用者2の全身は必ずしも撮影されていなくてもよい。例えば第1利用者検出部7が顔認識などによって利用者2を検出する場合に、第1カメラ4が撮影する画像は、利用者2の顔を撮影していればよい。
近傍設定部8は、第1利用者検出部7に検出された利用者2について、表示パネル3における当該利用者2の近傍位置を設定する部分である。利用者2の近傍位置は、表示パネル3に映る当該利用者2の像の位置を基準とする位置である。利用者2の近傍位置は、例えば、表示パネル3に映る当該利用者2の像の位置から、予め設定された範囲の距離だけ上方の位置などである。利用者2の近傍位置は、当該利用者2の移動に追従して移動するように設定される。近傍設定部8は、第1カメラ4が撮影する画像に基づいて、第1利用者検出部7に検出された利用者2の表示パネル3に映る像の位置を検出する機能を搭載する。例えば、近傍設定部8は、第1カメラ4が撮影する画像において検出した当該画像における利用者2の位置に対して、表示制御部6が画像の加工において行う変換と同様の変換を行うことによって、当該利用者2の像の位置を検出する。近傍設定部8は、第1利用者検出部7が検出した利用者2について切り出して保持している領域の画像に基づいて、当該利用者2の近傍位置を設定してもよい。
生成部9は、利用者2に対して表示する案内情報を生成する部分である。利用者2に対する案内情報は、当該利用者2の移動などを案内する情報である。利用者2に対する案内情報は、例えば当該利用者2の行先への方向、当該利用者2の行先までの経路、または当該利用者2の行先までの移動手段などを表す情報などである。生成部9は、利用者2に対して複数の案内情報を生成してもよい。この例において、生成部9は、第1カメラ4が撮影する画像に基づいて、利用者2の属性を検出する機能を搭載する。利用者2の属性は、例えば当該利用者2の画像から抽出される特徴量などに基づいて検出される。ここで、利用者2の属性は、例えば利用者2の年齢、性別、または服装の種類などを含む。このとき、生成部9は、検出した利用者2の属性に基づいて当該利用者2の行先を推定する。その後、生成部9は、推定した行先に案内する案内情報を生成する。生成部9は、利用者2の属性を複数検出する場合に、各々の属性について案内情報を生成してもよい。生成部9は、第1利用者検出部7が検出した利用者2について切り出して保持している領域の画像に基づいて、当該利用者2に対する案内情報を生成してもよい。
視線検出部10は、利用者2の視線を検出する部分である。視線検出部10は、例えば第1カメラ4が撮影する画像に基づいて、第1利用者検出部7に検出された利用者2の視線を検出する。視線検出部10は、例えば利用者2の顔の向きなどによって視線を検出してもよい。視線検出部10は、利用者2の視線が表示パネル3に向けられているか否かを判定する機能を搭載する。近傍設定部8は、第1利用者検出部7が検出した利用者2について切り出して保持している領域の画像に基づいて、当該利用者2の視線を検出してもよい。
続いて、案内システム1における利用者2の案内の例を説明する。
第1利用者検出部7は、第1カメラ4が撮影する画像から利用者2を検出する。この例において、第1利用者検出部7は、表示パネル3の左側にカジュアルな服装の男性の利用者2a、および表示パネル3の右側にビジネススーツを着ている女性の利用者2bの2名の利用者2を検出する。表示パネル3は、表示制御部6の制御に基づいて、表示パネル3の左側の利用者2aの像を、表示パネル3の左側において当該利用者2aに対向する位置に映す。表示パネル3は、表示制御部6の制御に基づいて、表示パネル3の右側の利用者2bの像を、表示パネル3の右側において当該利用者2bに対向する位置に映す。この例において、表示パネル3は、施設のフロアマップを中央に表示する。表示パネル3は、例えば「フロアガイドミラー」などの案内システム1の機能を利用者2に示す情報を表示してもよい。
視線検出部10は、第1利用者検出部7が検出した利用者2の各々の視線を検出する。この例において、視線検出部10は、表示パネル3の左側の利用者2aの視線は表示パネル3に向けられていると判定する。また、視線検出部10は、表示パネル3の右側の利用者2bの視線は表示パネル3に向けられていると判定する。
生成部9は、表示パネル3の左側の利用者2aの属性として、服装「カジュアル」を検出する。生成部9は、検出した属性に基づいて、当該利用者2aの行先を商業エリアと推定する。このとき、生成部9は、当該利用者2aに対する案内情報として、行先の名称「商業エリア」を含む案内情報を生成する。また、生成部9は、表示パネル3の右側の利用者2bの属性として、服装「ビジネス」を検出する。生成部9は、検出した属性に基づいて、当該利用者2bの行先をオフィスエリアと推定する。このとき、生成部9は、当該利用者2bに対する案内情報として、行先の名称「オフィス」を含む案内情報を生成する。ここで、生成部9が生成する案内情報は、フロアマップ上の行先の位置を指し示す線を含む。また、生成部9が生成する案内情報は、現在位置からの行先の方向を示す矢印を含む。ここで、生成部9は、現在の時間帯に基づいて利用者2の行先を推定してもよい。例えば、生成部9は、昼食時間帯において、利用者2の行先をレストランエリアと推定してもよい。生成部9は、利用者2に対して複数の行先を推定するときに、複数の案内情報を生成する。また、生成部9は、案内情報の表示パラメーターを設定する。表示パラメーターは、例えば表示の大きさ、および表示の色などを含む。
近傍設定部8は、表示パネル3の左側の利用者2aの像の位置を、表示パネル3の左側の位置として検出する。近傍設定部8は、当該利用者2aの近傍位置を、検出した位置を基準として当該利用者2aの像の上方に設定する。近傍設定部8は、表示パネル3の右側の利用者2bの像の位置を、表示パネル3の左側の位置として検出する。近傍設定部8は、当該利用者2bの近傍位置を、検出した位置を基準として当該利用者2bの像の上方に設定する。利用者2の近傍位置は、例えば当該利用者2の像における顔の位置を基準として設定されてもよい。
表示制御部6は、表示パネル3に、第1利用者検出部7が検出した利用者2の各々について、生成部9が生成した案内情報を近傍設定部8が設定した近傍位置に表示させる。例えば、表示制御部6は、各々の利用者2について、生成部9が生成した案内情報を近傍設定部8が設定した近傍位置に重ね合わせるように、表示パネル3に表示される画像の加工を行う。これにより、加工された画像を表示する表示パネル3は、利用者2の像の近傍に当該利用者2に対する案内情報を表示する。ここで、表示制御部6は、表示パネル3に視線が向けられていないと視線検出部10が判定する利用者2がいる場合に、当該利用者2に対する案内情報を、表示パネル3に表示させる案内情報から除外してもよい。この例において、表示パネル3の左側の利用者2aの視線は表示パネル3に向けられているので、当該利用者2aに対する案内情報は表示パネル3に表示される。また、表示パネル3の右側の利用者2bの視線は表示パネル3に向けられているので、当該利用者2bに対する案内情報は表示パネル3に表示される。例えば表示パネル3の前方を表示パネル3に視線を向けずに通行する施設の利用者2がいる場合に、表示制御部6は、第1利用者検出部7が当該利用者2を検出した場合においても当該利用者2に対する案内情報を表示パネル3に表示させない。
ここで、1名の利用者2に対して複数の案内情報が生成される場合に、表示制御部6は、生成された複数の案内情報を例えば予め設定された時間ごとに切り替えて表示パネル3に表示させる。あるいは、表示制御部6は、生成された複数の案内情報を同時に表示パネル3に表示させてもよい。
続いて、図2を用いて、案内システム1の動作の例を説明する。
図2は、実施の形態1に係る案内システム1の動作の例を示すフローチャートである。
ステップS201において、第1カメラ4は、表示パネル3の前方にいる利用者2の画像を撮影する。その後、案内システム1の動作は、ステップS202に進む。
ステップS202において、表示制御部6は、第1利用者検出部7が利用者2を検出したかを判定する。判定結果がYesの場合に、表示制御部6は、第1利用者検出部7に検出された利用者2の各々を、案内情報を表示する対象に加える。その後、案内システム1の動作は、ステップS203に進む。一方、判定結果がNoの場合に、案内システム1の動作は、ステップS206に進む。
ステップS203において、視線検出部10は、第1利用者検出部7に検出された利用者2のうち、表示パネル3に視線を向けていない利用者2を抽出する。表示制御部6は、視線検出部10に抽出された利用者2を、案内情報を表示する対象から除外する。その後、案内システム1の動作は、ステップS204に進む。
ステップS204において、生成部9は、案内情報を表示する対象の利用者2に対して、案内情報を生成する。その後、案内システム1の動作は、ステップS205に進む。
ステップS205において、近傍設定部8は、案内情報を表示する対象の利用者2に対して近傍位置を設定する。その後、案内システム1の動作は、ステップS206に進む。
ステップS206において、表示制御部6は、表示パネル3に表示させる画像の加工を行う。表示制御部6が行う画像の加工は、表示パネル3を前方から見る利用者2が自身の画像を表示パネル3上で鏡のように見られるように行われる加工を含む。また、案内情報を表示する対象の利用者2がいる場合に、表示制御部6が行う画像の加工は、当該利用者2について案内情報を近傍位置に重ね合わせるように行われる加工を含む。その後、案内システム1の動作は、ステップS207に進む。
ステップS207において、表示制御部6は、加工した画像を出力することによって、当該画像を表示パネル3に表示させる。その後、案内システム1の動作は、ステップS201に進む。
なお、ステップS201において第1カメラ4が撮影する動画像の全てのフレームに対して、ステップS202からステップS207までの全ての処理が必ずしも行われなくてもよい。例えば、いずれかのフレームについてステップS204において案内情報が生成された後は、当該フレームに続く他のフレームについて、案内システム1はステップS204を省略してもよい。このとき、ステップS204が省略されたフレームにおいて、当該フレームの前のフレームについて既に生成された案内情報が使用されてもよい。
ここで、表示パネル3が全身鏡のように見られるようにするためには、表示パネル3の高さは2m程度以上の高さがあることが好ましい。
以上に説明したように、実施の形態1に係る案内システム1は、表示パネル3と、第1カメラ4と、第1利用者検出部7と、近傍設定部8と、生成部9と、表示制御部6と、を備える。表示パネル3は、表示パネル3の前方の利用者2の像を映す。表示パネル3は、表示パネル3の前方の利用者2に向けた表示を行う。第1カメラ4は、表示パネル3の前方にいる利用者2を撮影する。第1利用者検出部7は、第1カメラ4が撮影する画像から利用者2を検出する。近傍設定部8は、表示パネル3に映る第1利用者検出部7に検出された利用者2の像の位置を、第1カメラ4が撮影する画像に基づいて検出する。近傍設定部8は、検出した位置を基準として表示パネル3における当該利用者2の近傍位置を設定する。生成部9は、第1利用者検出部7に検出された利用者2に対して表示する案内情報を生成する。表示制御部6は、表示パネル3に、生成部9が当該利用者2に対して生成した案内情報を、近傍設定部8が設定した利用者2の近傍位置に表示させる。
このような構成により、利用者2に対する案内情報は、表示パネル3に映る利用者2の像を基準とした位置に表示される。利用者2自身の像の側に案内情報が表示されるため、利用者2は、当該案内情報が自身に向けられた情報であることが直感的に判断できる。また、他に案内情報が表示されていても、当該他の案内情報が自身に向けられた情報でないことが直感的に判断できる。このため、複数の利用者2に対する案内情報が並行して表示されていても、利用者2は自身に向けられた情報を容易に発見できる。これにより、利用者2の利便性が高まる。また、案内情報は利用者2の像を基準とした位置に表示される。このため、利用者2が移動した場合においても、案内情報が見えにくくなることが防がれる。
また、生成部9は、第1利用者検出部7に検出された利用者2に対して表示する案内情報を、現在の時間帯に基づいて生成する。
また、生成部9は、第1利用者検出部7に検出された利用者2の属性を、第1カメラ4が撮影する画像に基づいて検出する。生成部9は、検出した属性に基づいて当該利用者2に対して表示する案内情報を生成する。
このような構成により、利用者2ごとに表示される案内情報は、より利用者2の特性または状況などに応じた情報となる。このため、利用者2の利便性が向上する。
また、案内システム1は、視線検出部10を備える。視線検出部10は、第1利用者検出部7に検出された利用者2の視線を検出する。表示制御部6は、視線検出部10の検出する視線が表示パネル3に向けられていない利用者2に対する案内情報を、表示パネル3への表示から除外する。
このような構成により、表示パネル3の前方を通過する施設の利用者2などがいる場合においても、当該利用者2に対する表示が行われない。利用者2によって見られない案内情報が表示されないので、必要以上の案内情報が表示パネル3に表示されない。このため、利用者2が自身に向けられた案内情報を見失いにくくなる。また、案内情報に変更があった場合においても、利用者2は当該変更に気づきやすくなる。
なお、表示パネル3は、例えば前面にハーフミラーを用いたミラーサイネージなどであってもよい。ハーフミラーは、光の透過率および反射率が異なるものであってもよい。表示パネル3の前面のハーフミラーの反射による利用者2の像は、表示パネル3に映る利用者2の像の他の例である。このとき、表示パネル3は、ハーフミラーの後方において発光するモニターなどによって、ハーフミラーを透過した光による画像を通じて利用者2に案内情報を表示する。また、近傍設定部8は、第1カメラ4が撮影する画像に基づいて、第1利用者検出部7に検出された利用者2の表示パネル3に対する実際の位置を検出する機能を搭載してもよい。このとき、近傍設定部8は、検出した実際の利用者2の位置に基づいて、当該利用者2の表示パネル3に映る像の位置を検出してもよい。案内装置5は、第1カメラ4を複数備えてもよい。近傍設定部8は、複数の第1カメラ4が撮影する画像に基づいて利用者2の位置を検出してもよい。
続いて、図3を用いて、案内システム1のハードウェア構成の例について説明する。
図3は、実施の形態1に係る案内システム1の主要部のハードウェア構成図である。
案内システム1の各機能は、処理回路により実現しうる。処理回路は、少なくとも1つのプロセッサ100aと少なくとも1つのメモリ100bとを備える。処理回路は、プロセッサ100aおよびメモリ100bと共に、あるいはそれらの代用として、少なくとも1つの専用ハードウェア200を備えてもよい。
処理回路がプロセッサ100aとメモリ100bとを備える場合、案内システム1の各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、またはソフトウェアとファームウェアとの組み合わせで実現される。ソフトウェアおよびファームウェアの少なくとも一方は、プログラムとして記述される。そのプログラムはメモリ100bに格納される。プロセッサ100aは、メモリ100bに記憶されたプログラムを読み出して実行することにより、案内システム1の各機能を実現する。
プロセッサ100aは、CPU(Central Processing Unit)、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、DSPともいう。メモリ100bは、例えば、RAM、ROM、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROMなどの、不揮発性または揮発性の半導体メモリなどにより構成される。
処理回路が専用ハードウェア200を備える場合、処理回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ASIC、FPGA、またはこれらの組み合わせで実現される。
案内システム1の各機能は、それぞれ処理回路で実現することができる。あるいは、案内システム1の各機能は、まとめて処理回路で実現することもできる。案内システム1の各機能について、一部を専用ハードウェア200で実現し、他部をソフトウェアまたはファームウェアで実現してもよい。このように、処理回路は、専用ハードウェア200、ソフトウェア、ファームウェア、またはこれらの組み合わせで案内システム1の各機能を実現する。
実施の形態2.
実施の形態2において、実施の形態1で開示される例と相違する点について特に詳しく説明する。実施の形態2で説明しない特徴については、実施の形態1で開示される例のいずれの特徴が採用されてもよい。
図4は、実施の形態2に係る案内システム1の構成図である。
この例において、案内システム1は、例えば空港などの施設に適用される。案内システム1は、表示パネル3と、第1カメラ4と、入力装置11と、第2カメラ12と、案内装置5と、を備える。
入力装置11は、前方の利用者2から情報の入力を受け付ける装置である。利用者2は、例えば入力装置11を操作することによって情報の入力を行う。利用者2が行う操作は、例えばタッチパネルなどを通じて行うフライトの予約番号の入力などである。あるいは、利用者2は、入力装置11に所有物を近接させることなどによって情報の入力を行ってもよい。このとき、入力装置11は、例えば近距離無線通信などによって利用者2の所有物から情報を読み取ってもよい。あるいは、入力装置11は、例えば利用者2の所有物に表された1次元バーコードまたは2次元コードなどの符号化画像から情報を読み取ってもよい。利用者2の所有物は、例えば当該利用者2のパスポートなどである。入力装置11は、例えば航空券の自動発券機などである。自動発券機は、利用者2から有効な情報の入力を受け付けたときに、当該利者の航空券を発券する装置である。
第2カメラ12は、入力装置11の前方にいる利用者2を撮影する装置である。第2カメラ12は、入力装置11の前方にいる利用者2を正面から撮影可能な位置に取り付けられる。第2カメラ12は、例えば入力装置11の上方などに設けられる。あるいは、第2カメラ12は、入力装置11自体に埋め込まれていてもよい。第2カメラ12は、利用者2の画像を静止画像または動画像として撮影する。
案内装置5は、表示制御部6と、第1利用者検出部7と、近傍設定部8と、生成部9と、第2利用者検出部13と、記憶部14と、判定部15と、を備える。案内装置5の一部または全部は、表示パネル3、第1カメラ4、入力装置11、または第2カメラ12などの案内システム1の他の装置に搭載されていてもよい。
第2利用者検出部13は、第2カメラ12が撮影する画像から利用者2を検出する部分である。第2利用者検出部13は、画像認識などの手法によって利用者2の検出を行う。第2利用者検出部13は、第2カメラ12が撮影する画像から、検出した利用者2の画像が含まれる領域を切り出して保持する。なお、第2カメラ12が撮影する画像において、利用者2の全身は必ずしも撮影されていなくてもよい。例えば第2利用者検出部13が顔認識などによって利用者2を検出する場合に、第2カメラ12が撮影する画像は、利用者2の顔を撮影していればよい。
記憶部14は、情報を記憶する部分である。記憶部14において、第2利用者検出部13に検出された利用者2の画像、および当該利用者2から入力装置11が受け付けた情報の関連情報が対応付けて記憶される。記憶部14が記憶する画像は、例えば第2利用者検出部13が検出した利用者2について切り出して保持している領域の画像などである。関連情報は、入力装置11が受け付けた情報に関連する情報である。関連情報は、入力装置11が受け付けた情報そのものであってもよい。関連情報は、例えば予約番号に関連するフライト情報などである。フライト情報は、例えばフライトの便名、フライトの行先、フライトの搭乗ゲート番号、およびフライトの出発時刻などを含む。
判定部15は、第1利用者検出部7に検出された利用者2および記憶部14が画像を記憶している利用者2が同一人物であるかを判定する部分である。判定部15は、例えば顔の画像から抽出される特徴量の比較などによって、同一人物であるかの判定を行う。判定部15は、個人認証に用いられる手法に限らず、例えば防犯カメラなどで利用されている複数カメラ間での同一人物トラッキング技術などと同様の手法を用いることで同一人物であるかの判定を行う。
続いて、案内システム1における利用者2の案内の例を説明する。
利用者2cが入力装置11にフライトの予約番号などの情報の入力を行うときに、第2カメラ12は、利用者2cを撮影する。このとき、第2利用者検出部13は、第2カメラ12が撮影する画像から利用者2cを検出する。また、記憶部14は、第2利用者検出部13が切り出した利用者2cの画像、および利用者2cが入力した予約番号に関連するフライト情報を関連付けて記憶する。同様に、利用者2dが入力装置11に情報の入力を行うときに、利用者2dの画像および利用者2dが入力した情報の関連情報が記憶部14に記憶される。
利用者2cは、発券された航空券を受け取って施設内を移動する。その後、利用者2cは、表示パネル3の前方において立ち止まる。利用者2cは、表示パネル3に視線を向ける。このとき、利用者2dも同様に表示パネル3に視線を向けている。
第1カメラ4は、利用者2cおよび利用者2dなどの表示パネル3の前方にいる利用者2の画像を撮影する。第1利用者検出部7は、第1カメラ4が撮影する画像から利用者2を検出する。この例において、第1利用者検出部7は、表示パネル3の左側に利用者2c、および表示パネル3の右側に利用者2dの2名の利用者2を検出する。表示パネル3は、表示制御部6の制御に基づいて、表示パネル3の左側の利用者2cの像を、表示パネル3の左側において当該利用者2cに対向する位置に映す。表示パネル3は、表示制御部6の制御に基づいて、表示パネル3の右側の利用者2dの像を、表示パネル3の右側において当該利用者2dに対向する位置に映す。表示パネル3は、例えば「フライト案内表示」などの案内システム1の機能を利用者2に示す情報を表示してもよい。
判定部15は、第1利用者検出部7が検出した利用者2の各々について、記憶部14が画像を記憶している利用者2のうちに同一人物がいるかを判定する。判定部15は、例えば、第1利用者検出部7が検出した利用者2の各々について、記憶部14が画像を記憶している利用者2の各々と同一人物であるかを判定する。この例において、判定部15は、利用者2cについて、記憶部14が画像を記憶している利用者2のうちに同一人物がいると判定する。また、判定部15は、利用者2dについて、記憶部14が画像を記憶している利用者2のうちに同一人物がいると判定する。
生成部9は、記憶部14が利用者2cの画像に対応づけて記憶している関連情報を読み込む。また、生成部9は、記憶部14が利用者2dの画像に対応づけて記憶している関連情報を読み込む。生成部9は、各々の利用者2について記憶部14から読み込んだ関連情報に基づいて、案内情報を生成する。案内情報は、関連情報であるフライト情報そのものを含んでいてもよい。案内情報は、例えばフライトの便名、フライトの行先、フライトの搭乗ゲート番号、およびフライトの出発時刻などを含む。
表示制御部6は、表示パネル3に、第1利用者検出部7が検出した利用者2の各々について、生成部9が生成した案内情報を近傍設定部8が設定した近傍位置に表示させる。ここで、表示制御部6は、記憶部14が画像を記憶している利用者2のうちに同一人物がいないと判定部15が判定する利用者2がいる場合に、当該利用者2に対する案内情報を、表示パネル3に表示させる案内情報から除外してもよい。この例において、利用者2cの画像は記憶部14に記憶されているので、当該利用者2cに対する案内情報は表示パネル3に表示される。また、利用者2dの画像は記憶部14に記憶されているので、当該利用者2dに対する案内情報は表示パネル3に表示される。
このように、案内システム1において、入力装置11における情報の入力の後に、表示パネル3における案内情報の表示が行われる。入力装置11における情報の入力、および、表示パネル3における案内情報の表示は、非同期で動作する。
続いて、図5および図6を用いて、案内システム1の動作の例を説明する。
図5および図6は、実施の形態2に係る案内システム1の動作の例を示すフローチャートである。
図5において、入力装置11における情報の入力についての案内システム1の動作の例が示される。
ステップS501において、入力装置11は、利用者2からの情報の入力があったかを判定する。判定結果がYesの場合に、案内システム1の動作は、ステップS502に進む。判定結果がNoの場合に、案内システム1の動作は、ふたたびステップS501に進む。
ステップS502において、入力装置11は、入力された情報に基づいて、当該情報の関連情報を生成する。例えば、関連情報がフライト情報である場合に、入力装置11は、入力された予約番号に対応づけて図示されないフライト予約データベースが記憶しているフライト情報を参照することなどによって、関連情報を生成する。ここで、入力装置11が自動発券機である場合に、入力装置11は、入力された情報に基づいて航空券の発券などを行う。その後、案内システム1の動作は、ステップS503に進む。
ステップS503において、第2カメラ12は、入力装置11の前方にいる利用者2の画像を撮影する。その後、案内システム1の動作は、ステップS504に進む。
ステップS504において、入力装置11は、第2利用者検出部13が利用者2を検出したかを判定する。判定結果がYesの場合に、案内システム1の動作は、ステップS505に進む。判定結果がNoの場合に、入力装置11は、生成した関連情報を破棄する。その後、案内システム1の動作は、ステップS501に進む。
ステップS505において、記憶部14は、第2利用者検出部13に検出された利用者2の画像、および生成された関連情報を対応づけて記憶する。その後、案内システム1の動作は、ステップS501に進む。
図6において、表示パネル3における案内情報の表示についての案内システム1の動作の例が示される。
ステップS601において、第1カメラ4は、表示パネル3の前方にいる利用者2の画像を撮影する。その後、案内システム1の動作は、ステップS602に進む。
ステップS602において、表示制御部6は、第1利用者検出部7が利用者2を検出したかを判定する。判定結果がYesの場合に、表示制御部6は、第1利用者検出部7に検出された利用者2の各々を、案内情報を表示する対象に加える。その後、案内システム1の動作は、ステップS603に進む。一方、判定結果がNoの場合に、案内システム1の動作は、ステップS606に進む。
ステップS603において、判定部15は、第1利用者検出部7に検出された利用者2のうち、同一人物の画像を記憶部14が記憶していない利用者2を抽出する。表示制御部6は、判定部15に抽出された利用者2を、案内情報を表示する対象から除外する。その後、案内システム1の動作は、ステップS604に進む。
ステップS604において、生成部9は、案内情報を表示する対象の利用者2に対して、案内情報を生成する。その後、案内システム1の動作は、ステップS605に進む。
ステップS605において、近傍設定部8は、案内情報を表示する対象の利用者2に対して近傍位置を設定する。その後、案内システム1の動作は、ステップS606に進む。
ステップS606において、表示制御部6は、表示パネル3に表示させる画像の加工を行う。表示制御部6が行う画像の加工は、表示パネル3を前方から見る利用者2が自身の画像を表示パネル3上で鏡のように見られるように行われる加工を含む。また、案内情報を表示する対象の利用者2がいる場合に、表示制御部6が行う画像の加工は、当該利用者2について案内情報を近傍位置に重ね合わせるように行われる加工を含む。その後、案内システム1の動作は、ステップS607に進む。
ステップS607において、表示制御部6は、加工した画像を出力することによって、当該画像を表示パネル3に表示させる。その後、案内システム1の動作は、ステップS601に進む。
なお、関連情報は、フライトの便名などの変更されない固有の情報と、フライトの搭乗ゲート番号およびフライトの出発時刻などの変更されうる情報と、を含むことがある。また、案内情報は、表示パネル3からフライトの搭乗ゲートまでの方向など、表示パネル3が設けられる位置によって異なる情報を含むことがある。このような場合に、記憶部14は、関連情報として変更されない固有の情報のみを記憶してもよい。このとき、生成部9は、例えば関連情報として読み込んだ固有の情報をキーとして図示されないデータベースを参照することなどによって、関連情報から案内情報を生成してもよい。
また、判定部15は、入力装置11の前以外で撮影された利用者2の画像を用いて同一人物の判定を行ってもよい。例えば利用者2が有人のカウンターにおいて搭乗手続きを行う場合に、当該利用者2の画像がカウンターに設けられたカメラによって撮影されてもよい。このとき、記憶部14は、当該カメラによって撮影される利用者2の画像、およびカウンターの係員によって入力されるフライト情報などの関連情報を対応づけて記憶してもよい。このとき、判定部15は、記憶部14が記憶している利用者2の画像、および第1利用者検出部7に検出された利用者2について第1利用者検出部7が切り出した画像に基づいて、同一人物か否かの判定を行ってもよい。このとき、生成部9は、判定部15の判定に基づいて、第1利用者検出部7に検出された利用者2を特定する。生成部9は、特定した利用者2に対して表示する案内情報を、記憶部14が記憶している関連情報に基づいて生成する。
また、案内システム1は、実施の形態1における案内システム1と同様に、視線検出部10を備えていてもよい。
以上に説明したように、実施の形態2に係る案内システム1において、生成部9は、第1利用者検出部7に検出された利用者2を第1カメラ4が撮影する画像に基づいて特定する。生成部9は、特定した当該利用者2に対して表示する案内情報を生成する。
また、案内システム1は、入力装置11と、第2カメラ12と、第2利用者検出部13と、記憶部14と、判定部15と、を備える。入力装置11は、入力装置11の前方の利用者2から情報の入力を受け付ける。第2カメラ12は、入力装置11の前方にいる利用者2を撮影する。第2利用者検出部13は、第2カメラ12が撮影する画像から利用者2を検出する。記憶部14は、第2利用者検出部13に検出された利用者2の画像、および当該利用者2から入力装置11が受け付けた情報の関連情報を、対応付けて記憶する。判定部15は、第1利用者検出部7に検出された利用者2、および記憶部14が画像を記憶している利用者2が同一人物であるかを判定する。生成部9は、第1利用者検出部7に検出された利用者2を、記憶部14が画像を記憶している利用者2のうち判定部15が同一人物と判定した利用者2に特定する。生成部9は、当該利用者2の画像に対応付けて記憶部14が記憶している関連情報に基づいて、当該利用者2に対して表示する案内情報を生成する。
このような構成により、利用者2ごとに表示される案内情報は、個々の利用者2に応じた情報となる。これにより、より正確で詳細な案内情報が表示されるようになる。このため、利用者2の利便性が向上する。また、利用者2の特定に用いられる画像が情報の入力の際に撮影される場合に、利用者2の画像の撮影のタイミングと表示パネル3による案内情報の表示のタイミングとが近くなる。このため、第1利用者検出部7における利用者2の検出の精度が高くなる。
実施の形態3.
実施の形態3において、実施の形態1または実施の形態2で開示される例と相違する点について特に詳しく説明する。実施の形態3で説明しない特徴については、実施の形態1または実施の形態2で開示される例のいずれの特徴が採用されてもよい。
図7は、実施の形態3に係るエレベーターシステム16が適用される建物の概略図である。
エレベーターシステム16は、案内システム1を含む。エレベーターシステム16は、施設に適用される。施設の建物において、複数の階床が設けられる。建物において、昇降路17が設けられる。昇降路17は、複数の階床にわたる鉛直方向に長い空間である。エレベーターシステム16は、複数のエレベーター18を備える。各々のエレベーター18は、複数の階床の間で利用者2を輸送する装置である。この例において、複数のエレベーター18は、複数の下方エレベーターと、複数の上方エレベーターと、を備える。各々の下方エレベーターは、乗継階および乗継階の下方の階床において利用者2を輸送するエレベーター18である。ここで、乗継階は、複数の階床のうちの建物の中間部にある階床である。各々の上方エレベーターは、乗継階および乗継階の上方の階床において利用者2を輸送するエレベーター18である。
エレベーターシステム16は、登録装置19と、中央制御装置20と、を備える。
登録装置19は、前方の利用者2から呼びの登録の入力を受け付ける装置である。エレベーターシステム16は、登録装置19を複数備えていてもよい。この例において、エレベーターシステム16は、玄関階に設けられた登録装置19と、乗継階に設けられた登録装置19と、を備える。この例において、登録装置19が受け付ける利用者2の呼びは、利用者2による行先階の指定を含む。また、当該呼びの出発階は、利用者2が当該呼びの登録の操作を行った登録装置19が設けられた階床である。登録装置19は、実施の形態2における入力装置11に相当する装置である。
中央制御装置20は、例えば群管理装置などである。中央制御装置20は、各々のエレベーター18に接続される。中央制御装置20は、案内処理部21と、運行管理部22と、を備える。案内処理部21は、施設においてエレベーターシステム16の利用者2の案内についての情報処理を行う部分である。案内処理部21は、実施の形態2における案内装置5に相当する部分である。運行管理部22は、各々のエレベーター18の運行を管理する部分である。運行管理部22は、登録装置19を通じて利用者2によって登録された呼びに、いずれかのエレベーター18を割り当てる処理などを行う。
各々のエレベーター18は、かご23と、制御盤24と、を備える。かご23は、利用者2を乗せて昇降路17を走行することで当該利用者2の輸送を行う装置である。制御盤24は、かご23の走行およびかご23のドアの開閉などの制御を行う部分である。各々のエレベーター18の制御盤24は、当該エレベーター18に割り当てられた呼びに応答するようにかご23の走行を制御する。制御盤24は、例えば利用者2の呼びの出発階にかご23を走行させる。制御盤24は、かご23に当該利用者2が乗車した後に、当該呼びの行先階に向けてかご23を走行させる。
エレベーターシステム16に含まれる案内システム1は、表示パネル3と、第1カメラ4と、通知装置25と、を備える。通知装置25は、音声によって表示パネル3の前方にいる利用者2への通知を行う装置である。この例において、通知装置25は、表示パネル3と一体となっている。あるいは、通知装置25は、表示パネル3の上方などにおいて表示パネル3と分離して配置されていてもよい。案内システム1は、表示パネル3、第1カメラ4、および通知装置25の組を複数備えていてもよい。この例において、案内システム1は、玄関階に設けられた表示パネル3、第1カメラ4、および通知装置25と、乗継階に設けられた表示パネル3、第1カメラ4、および通知装置25と、を備える。
図8は、実施の形態3に係る登録装置19の正面図である。
登録装置19は、例えばエレベーター18のかご23に乗降する乗場、または乗場から離れた位置に配置される。登録装置19は、入力操作部26と、表示画面27と、を備える。入力操作部26は、例えばテンキー式ボタンである。入力操作部26は、例えば利用者2が行先階の指定に用いるボタンである。表示画面27は、登録された利用者2の呼びに運行管理部22がいずれかのエレベーター18を割り当てたときに、当該エレベーター18を表す情報を当該利用者2に表示する画面である。表示画面27に表示される情報は、例えば呼びが割り当てられたエレベーター18の番号を含む。例えば、3階を行先階とする利用者2の呼びにA号機のエレベーター18が割り当てられるときに、表示画面27は、「3→A」などの表示を行う。
エレベーターシステム16に含まれる案内システム1は、第2カメラ12を備える。第2カメラ12は、登録装置19の前方にいる利用者2を撮影する装置である。第2カメラ12は、登録装置19の前方にいる利用者2を正面から撮影可能な位置に取り付けられる。この例において、第2カメラ12は、登録装置19自体に埋め込まれている。あるいは、第2カメラ12は、例えば登録装置19の上方などに設けられていてもよい。第2カメラ12は、利用者2の画像を静止画像または動画像として撮影する。
図9は、実施の形態3に係るエレベーターシステム16の構成図である。
案内処理部21は、表示制御部6と、第1利用者検出部7と、近傍設定部8と、生成部9と、視線検出部10と、第2利用者検出部13と、第1記憶部28と、判定部15と、を備える。案内処理部21の一部または全部は、表示パネル3、第1カメラ4、登録装置19、または第2カメラ12などの案内システム1の他の装置に搭載されていてもよい。
第1記憶部28は、情報を記憶する部分である。第1記憶部28において、第2利用者検出部13に検出された利用者2の画像、および、識別子が対応づけて記憶される。第1記憶部28が記憶する画像は、例えば第2利用者検出部13が検出した利用者2について切り出して保持している領域の画像などである。識別子は、利用者2による呼びの登録ごとに発行される一意な情報である。
運行管理部22は、第2記憶部29と、割当決定部30と、割当変更部31と、を備える。
第2記憶部29において、登録装置19が受け付けた利用者2の呼びの情報、および識別子が対応づけて記憶される。ここで、識別子は、当該利用者2の画像に対応づけて第1記憶部28が記憶している識別子と同一の情報である。すなわち、第1記憶部28および第2記憶部29は、識別子を介して利用者2の画像、および当該利用者2の呼びの情報を対応づけて記憶している。利用者2の呼びの情報は、実施の形態2における関連情報に相当する情報である。このため、第1記憶部28および第2記憶部29を合わせた部分は、実施の形態2における記憶部14に相当する。
割当決定部30は、登録装置19などを通じて登録された利用者2の呼びに割り当てるエレベーター18を複数のエレベーター18のうちから決定する処理などを行う。割当決定部30は、既に登録されている他の呼びの状況、および各々のエレベーター18の制御盤24から取得するかご23の走行の状態などに基づいて、運行効率などを高めうるように呼びに割り当てるエレベーター18を決定する。
例えば呼びの出発階および行先階がともに乗継階または乗継階の下方の階床である場合に、割当決定部30は、当該呼びが登録されるときに、当該呼びに割り当てるエレベーター18を下方エレベーターのうちから決定する。例えば呼びの出発階および行先階がともに乗継階または乗継階の上方の階床である場合に、割当決定部30は、当該呼びが登録されるときに、当該呼びに割り当てるエレベーター18を上方エレベーターのうちから決定する。あるいは、呼びの出発階が乗継階の下方の階床であり、かつ、呼びの行先階が乗継階の上方の階床である場合がある。この場合に、割当決定部30は、例えば当該呼びが登録されるときに、当該呼びの出発階から乗継階までのサービスに割り当てるエレベーター18を下方エレベーターのうちから決定する。また、割当決定部30は、例えば当該呼びが登録されるときに、当該呼びの乗継階から行先階までのサービスに割り当てるエレベーター18を上方エレベーターのうちから決定する。あるいは、割当決定部30は、利用者2の呼びが割り当てられた下方エレベーターが乗継階に到着した後に、当該呼びの乗継階から行先階までのサービスに割り当てるエレベーター18を上方エレベーターのうちから決定してもよい。このとき、割当決定部30は、利用者2の呼びが割り当てられた下方エレベーターが乗継階に到着するまで、当該呼びの乗継階から行先階までのサービスに割り当てるエレベーター18を決定しなくてもよい。このような上昇運転の場合と同様にして、割当決定部30は、下降運転の場合においても呼びに割り当てるエレベーター18を決定する。
割当変更部31は、利用者2の呼びに割り当てられたエレベーター18を割当決定部30に変更させる部分である。割当変更部31は、変更の要求を割当決定部30に送信することで、呼びに割り当てられたエレベーター18を変更させる。
このとき、割当決定部30は、変更の要求に必ずしも従わなくてもよい。例えば、割当決定部30は、割当ての変更を許容するか否かを判定してもよい。割当決定部30は、例えば利用者2の視線が表示パネル3に向けられている場合に、当該利用者2の呼びへの割当ての変更を許容する。一方、割当決定部30は、例えば利用者2の視線が表示パネル3に向けられていない場合に、当該利用者2の呼びへの割当ての変更を拒否する。また、割当決定部30は、割当ての変更によって他の利用者2の待ち時間が長くなるなどの悪影響がある場合などに、利用者2の視線に関わらず割当ての変更を行わなくてもよい。割当決定部30は、例えば登録されている呼びを一旦キャンセルした後に再登録することなどによって、変更が要求された時点の状況に応じた割当てへの変更を行う。
続いて、図10を用いて、エレベーターシステム16における利用者2の案内の例を説明する。
図10は、実施の形態3に係るエレベーターシステム16において表示される案内情報の例を示す図である。
利用者2eが行先階を指定する呼びの登録の操作を行うときに、登録装置19は、登録された呼びの情報を割当決定部30に送信する。割当決定部30は、エレベーターシステム16の状況に応じて、登録された呼びに割り当てるエレベーター18を決定する。割当決定部30は、呼びに割り当てたエレベーター18の情報を登録装置19に送信する。登録装置19は、割当決定部30から受信した情報に基づいて、利用者2の呼びに割り当てられたエレベーター18を表す情報を表示画面27に表示させる。
また、割当決定部30は、割り当てるエレベーター18を決定した利用者2の呼びの情報を第2記憶部29に出力する。ここで出力される呼びの情報は、当該呼びに割り当てられたエレベーター18の情報、および当該呼びの行先階の情報などを含む。第2記憶部29は、割当決定部30から呼びの情報を受け付けるときに、一意な識別子を発行する。第2記憶部29は、発行した識別子および受け付けた呼びの情報を対応づけて記憶する。第2記憶部29は、発行した識別子を第1記憶部28に出力する。
登録装置19は、利用者2の呼びに割り当てられたエレベーター18の情報を割当決定部30から受信するときに、第2カメラ12に利用者2eを撮影させる。このとき、第2利用者検出部13は、第2カメラ12が撮影する画像から利用者2eを検出する。また、第1記憶部28は、第2利用者検出部13が切り出した利用者2eの画像、および第2記憶部29から出力された識別子を対応づけて記憶する。なお、第2カメラ12は、呼びの登録などの状況に依らずに撮影を継続して行っていてもよい。このとき、第2カメラ12は、撮影している画像を例えば第2利用者検出部13などからの要求に応じて出力してもよい。
同様に、利用者2fが呼びの登録の操作を行うときに、当該呼びへの割当て、第1記憶部28による利用者2fの画像および識別子の記憶、ならびに第2記憶部29による当該呼びの情報および識別子の記憶が行われる。
利用者2eは、呼びが割り当てられたエレベーター18を表示画面27において確認した後に、当該エレベーター18の乗場に向かって施設内を移動する。その後、利用者2eは、図10に示されるように表示パネル3の前方において立ち止まる。利用者2eは、表示パネル3に視線を向ける。このとき、利用者2fも同様に表示パネル3に視線を向けている。
第1カメラ4は、利用者2eおよび利用者2fなどの表示パネル3の前方にいる利用者2の画像を撮影する。第1利用者検出部7は、第1カメラ4が撮影する画像から利用者2を検出する。この例において、第1利用者検出部7は、表示パネル3の左側に利用者2e、および表示パネル3の右側に利用者2fの2名の利用者2を検出する。表示パネル3は、表示制御部6の制御に基づいて、表示パネル3の左側の利用者2eの像を、表示パネル3の左側において当該利用者2eに対向する位置に映す。表示パネル3は、表示制御部6の制御に基づいて、表示パネル3の右側の利用者2fの像を、表示パネル3の右側において当該利用者2fに対向する位置に映す。表示パネル3は、例えば「割当号機案内板」などのエレベーターシステム16に含まれる案内システム1の機能を利用者2に示す情報を表示してもよい。
視線検出部10は、第1利用者検出部7が検出した利用者2の各々の視線を検出する。この例において、視線検出部10は、利用者2eの視線は表示パネル3に向けられていると判定する。また、視線検出部10は、利用者2fの視線は表示パネル3に向けられていると判定する。視線検出部10は、第1利用者検出部7に検出された利用者2のうち、表示パネル3に視線を向けていない利用者2を抽出する。表示制御部6は、視線検出部10に抽出された利用者2を、案内情報を表示する対象から除外する。
判定部15は、第1利用者検出部7が利用者2を検出するときに、第1記憶部28が記憶している利用者2の画像および識別子の組を全て取得する。判定部15は、第1利用者検出部7が検出した利用者2の各々について、第1記憶部28から取得した画像の利用者2のうちに同一人物がいるかを判定する。この例において、判定部15は、利用者2eについて、第1記憶部28から取得した画像の利用者2のうちに同一人物がいると判定する。また、判定部15は、利用者2fについて、第1記憶部28から取得した画像の利用者2のうちに同一人物がいると判定する。判定部15は、第1利用者検出部7に検出された利用者2のうち、同一人物の画像を第1記憶部28が記憶していない利用者2を抽出する。表示制御部6は、判定部15に抽出された利用者2を、案内情報を表示する対象から除外する。判定部15は、案内情報を表示する対象の利用者2について、当該利用者2の同一人物の画像に対応する識別子を割当変更部31および生成部9に出力する。
割当変更部31は、判定部15から受け付けた識別子をキーとして、第2記憶部29から呼びの情報を取得する。割当変更部31は、第2記憶部29から情報を取得した呼びについて、割当ての変更の要求を割当決定部30に送信する。割当決定部30は、当該呼びに新たに割り当てたエレベーター18の情報を割当変更部31に送信する。割当変更部31は、判定部15から受け付けていた識別子、および割当決定部30から受信した呼びの情報を第2記憶部29に出力する。第2記憶部29は、割当変更部31から受け付けた情報に基づいて、記憶している情報を更新する。
生成部9は、判定部15から受け付けた識別子をキーとして、第2記憶部29から呼びの情報を取得する。生成部9は、各々の利用者2について、識別子をキーとして第2記憶部29から読み込んだ呼びの情報に基づいて、案内情報を生成する。案内情報は、例えば呼びに割り当てられたエレベーター18の番号の情報を含む。
表示制御部6は、表示パネル3に、案内情報を表示する対象の利用者2の各々について、生成部9が生成した案内情報を近傍設定部8が設定した近傍位置に表示させる。ここで、表示制御部6は、呼びの情報の更新などによって同じ利用者2に対して生成部9が生成する案内情報が変更される場合に、通知装置25に当該変更を音声によって通知させる。
このように、エレベーターシステム16において、登録装置19における呼びの登録の後に、表示パネル3における案内情報の表示が行われる。登録装置19における呼びの登録、および、表示パネル3における案内情報の表示は、非同期で動作する。
続いて、図11を用いて、エレベーターシステム16における利用者2の案内の他の例を説明する。
図11は、実施の形態3に係るエレベーターシステム16において表示される案内情報の例を示す図である。
生成部9が生成する案内情報は、例えば呼びに割り当てられたエレベーター18の番号の情報を含む。なお、案内情報として表示される情報は、エレベーター18に関する情報であれば呼びに割り当てられたエレベーター18を表す情報に限定されない。例えば、生成部9は、各々のエレベーター18の制御盤24から取得するかご23の走行の状態などに基づいて案内情報を生成してもよい。案内情報は、例えば呼びに割り当てられたエレベーター18の出発階への到着までの時間、または当該エレベーター18のかご23に同乗する他の利用者2の人数などの情報を含んでもよい。
続いて、図12および図13を用いて、エレベーターシステム16の動作の例を説明する。
図12および図13は、実施の形態3に係るエレベーターシステム16の動作の例を示すフローチャートである。
図12において、登録装置19における呼びの登録についてのエレベーターシステム16の動作の例が示される。
ステップS1201において、登録装置19は、利用者2による呼びの登録の操作があったかを判定する。判定結果がYesの場合に、エレベーターシステム16の動作は、ステップS1202に進む。判定結果がNoの場合に、エレベーターシステム16の動作は、ふたたびステップS1201に進む。
ステップS1202において、登録装置19は、登録された呼びの情報を割当決定部30に送信する。割当決定部30は、登録装置19から情報が送信された呼びに割り当てるエレベーター18を決定する。その後、エレベーターシステム16の動作は、ステップS1203に進む。
ステップS1203において、登録装置19は、割当決定部30から受信する情報に基づいて、利用者2の呼びに割り当てられたエレベーター18を表す情報を表示する。このとき、当該呼びの情報は、第2記憶部29が発行した識別子に対応づけられて第2記憶部29に記憶される。その後、エレベーターシステム16の動作は、ステップS1204に進む。
ステップS1204において、第2カメラ12は、登録装置19の前方にいる利用者2の画像を撮影する。その後、エレベーターシステム16の動作は、ステップS1205に進む。
ステップS1205において、登録装置19は、第2利用者検出部13が利用者2を検出したかを判定する。判定結果がYesの場合に、案内システム1の動作は、ステップS1206に進む。判定結果がNoの場合に、第2記憶部29が記憶している呼びの情報は、発行された識別子とともに破棄される。その後、エレベーターシステム16の動作は、ステップS1201に進む。
ステップS1206において、第1記憶部28は、第2利用者検出部13に検出された利用者2の画像、および第2記憶部29が発行した識別子を対応づけて記憶する。これにより、第1記憶部28および第2記憶部29を含む記憶部14は、識別子を通じて、第2利用者検出部13に検出された利用者2の画像、および当該利用者2の呼びの情報を対応づけて記憶することになる。その後、エレベーターシステム16の動作は、ステップS1201に進む。
図13において、表示パネル3における案内情報の表示についてのエレベーターシステム16の動作の例が示される。
ステップS1301において、第1カメラ4は、表示パネル3の前方にいる利用者2の画像を撮影する。その後、エレベーターシステム16の動作は、ステップS1302に進む。
ステップS1302において、表示制御部6は、第1利用者検出部7が利用者2を検出したかを判定する。判定結果がYesの場合に、表示制御部6は、第1利用者検出部7に検出された利用者2の各々を、案内情報を表示する対象に加える。その後、エレベーターシステム16の動作は、ステップS1303に進む。一方、判定結果がNoの場合に、エレベーターシステム16の動作は、ステップS1308に進む。
ステップS1303において、視線検出部10は、第1利用者検出部7に検出された利用者2のうち、表示パネル3に視線を向けていない利用者2を抽出する。表示制御部6は、視線検出部10に抽出された利用者2を、案内情報を表示する対象から除外する。その後、エレベーターシステム16の動作は、ステップS1304に進む。
ステップS1304において、判定部15は、第1利用者検出部7に検出された利用者2のうち、同一人物の画像を記憶部14が記憶していない利用者2を抽出する。表示制御部6は、判定部15に抽出された利用者2を、案内情報を表示する対象から除外する。その後、エレベーターシステム16の動作は、ステップS1305に進む。
ステップS1305において、割当変更部31は、案内情報を表示する対象の利用者2の呼びに対して、割当ての変更の要求を割当決定部30に送信する。割当決定部30は、当該呼びへの割当ての変更が可能な場合に、当該呼びに新たにエレベーター18を割り当てる。このとき、第2記憶部29において記憶されている当該呼びの情報は、更新される。割当決定部30は、当該呼びへの割当ての変更が不可な場合に、割当ての変更を行わなくてもよい。このように割当ての見直しが行われた後に、エレベーターシステム16の動作は、ステップS1306に進む。
ステップS1306において、生成部9は、案内情報を表示する対象の利用者2に対して、案内情報を生成する。その後、エレベーターシステム16の動作は、ステップS1307に進む。
ステップS1307において、近傍設定部8は、案内情報を表示する対象の利用者2に対して近傍位置を設定する。その後、エレベーターシステム16の動作は、ステップS1308に進む。
ステップS1308において、表示制御部6は、表示パネル3に表示させる画像の加工を行う。表示制御部6が行う画像の加工は、表示パネル3を前方から見る利用者2が自身の画像を表示パネル3上で鏡のように見られるように行われる加工を含む。また、案内情報を表示する対象の利用者2がいる場合に、表示制御部6が行う画像の加工は、当該利用者2について案内情報を近傍位置に重ね合わせるように行われる加工を含む。その後、エレベーターシステム16の動作は、ステップS1309に進む。
ステップS1309において、表示制御部6は、加工した画像を出力することによって、当該画像を表示パネル3に表示させる。その後、エレベーターシステム16の動作は、ステップS1301に進む。
なお、上方エレベーターの一部または全部は、玄関階、乗継階、および乗継階の上方の階床において利用者2を輸送するエレベーター18であってもよい。このとき、当該上方エレベーターのかご23は、玄関階および乗継階の間の階床に停止しない。また、複数のエレベーター18は、上方エレベーターおよび下方エレベーターに分けられなくてもよい。すなわち、各々のエレベーター18が利用者2を輸送する階床は、互いに同じ階床の範囲であってもよい。このとき、施設の建物において乗継階は設けられていなくてもよい。エレベーターシステム16において、エレベーター18の数は複数であれば限定されない。
また、エレベーターシステム16の各機能は、実施の形態1および2の案内システム1と同様に、処理回路によって実現しうる。
以上に説明したように、実施の形態3に係るエレベーターシステム16は、案内システム1と、複数のエレベーター18と、運行管理部22と、登録装置19と、第2カメラ12と、第2利用者検出部13と、記憶部14と、判定部15と、を備える。各々のエレベーター18は、複数の階床の間で利用者2を輸送する。運行管理部22は、利用者2の呼びにいずれかのエレベーター18を割り当てる。登録装置19は、前方の利用者2から呼びの登録の入力を受け付ける。第2カメラ12は、登録装置19の前方にいる利用者2を撮影する。第2利用者検出部13は、第2カメラ12が撮影する画像から利用者2を検出する。記憶部14は、第2利用者検出部13に検出された利用者2の画像、および登録装置19が受け付けた当該利用者2の呼びの情報を、対応付けて記憶する。判定部15は、第1利用者検出部7に検出された利用者2、および記憶部14が画像を記憶している利用者2が同一人物であるかを判定する。生成部9は、第1利用者検出部7に検出された利用者2を、記憶部14が画像を記憶している利用者2のうち判定部15が同一人物と判定した利用者2に特定する。生成部9は、当該利用者2の画像に対応付けて記憶部14が記憶している呼びの情報に基づいて、複数のエレベーター18のうちから当該利用者2の呼びに運行管理部22が割り当てたエレベーター18を表す情報を当該利用者2に対して表示する案内情報として生成する。
このような構成により、利用者2ごとに表示される案内情報は、個々の利用者2自身の呼びについての情報となる。これにより、より正確で詳細な案内情報が表示されるようになる。このため、利用者2の利便性が向上する。また、利用者2の特定に用いられる画像は、呼びの登録の際に撮影される。このため、利用者2の画像の撮影のタイミングと表示パネル3による案内情報の表示のタイミングとが近くなる。これにより、第1利用者検出部7における利用者2の検出の精度が高くなる。また、利用者2が呼びの登録の操作を行った後に当該呼びに割り当てられるエレベーター18が変更された場合においても、当該利用者2は案内情報によって割当ての変更を把握できる。このため、割当ての際に割当決定部30が想定していた状況から変化があったときに割当ての見直しを行う場合においても、利用者2は、見直しが行われた後のエレベーター18をスムーズに利用できる。これにより、利用者2の利便性が向上する。また、利用者2の呼びが上方エレベーターおよび下方エレベーターなどを乗り継ぐものである場合に、運行管理部22は、乗継先のエレベーター18の割当てのタイミングを、乗継元のエレベーター18が乗継階に到着するときまで保留できる。これにより、運行管理部22は、エレベーターシステム16の運行効率をより高めるようにエレベーター18の割当てを行えるようになる。
また、エレベーターシステム16は、視線検出部10を備える。視線検出部10は、第1利用者検出部7に検出された利用者2の視線を検出する。表示制御部6は、視線検出部10の検出する視線が表示パネル3に向けられていない利用者2に対する案内情報を、表示パネル3への表示から除外する。
このような構成により、表示パネル3の前方を通過する施設の利用者2などがいる場合においても、当該利用者2に対する表示が行われない。利用者2によって見られない案内情報が表示されないので、必要以上の案内情報が表示パネル3に表示されない。このため、利用者2が自身に向けられた案内情報を見失いにくくなる。また、案内情報に変更があった場合においても、利用者2は当該変更に気づきやすくなる。
また、運行管理部22は、視線検出部10の検出する視線が表示パネル3に向けられている利用者2に対して、当該利用者2の呼びへの前記複数のエレベーター18の割当ての変更を許容する。
このような構成により、利用者2の呼びへの割当てが変更される場合においても、当該利用者2は変更を見落としにくくなる。このため、運行管理部22は、エレベーター18の割当ての見直しをより行いやすくなる。これにより、運行管理部22は、エレベーターシステム16の運行効率をより高めるようにエレベーター18の割当てを行えるようになる。
また、生成部9は、利用者2に対して生成する案内情報として、複数のエレベーター18のうちから当該利用者2の呼びに運行管理部22が割り当てたエレベーター18の番号を含む情報を生成する。
このような構成により、「A号機」などのエレベーター18の番号が案内情報として表示パネル3に表示されるので、利用者2は自身の呼びが割り当てられたエレベーター18を容易に把握できるようになる。これにより、利用者2の利便性が向上する。
また、エレベーターシステム16は、通知装置25を備える。通知装置25は、表示パネル3の前方の利用者2に対して、表示パネル3に表示される案内情報が変更されるときに、当該利用者2に音声によって変更を通知する。
このような構成により、案内情報が変更されたことに利用者2はより気づきやすくなる。このため、案内情報の変更の見落としが防がれる。これにより、利用者2の利便性がより向上する。
なお、記憶部14は、表示パネル3が設けられる階床を利用者2の呼びに割り当てられたエレベーター18が出発するときに、当該利用者2について記憶していた情報を削除してもよい。例えば表示パネル3が玄関階に設けられるときに、玄関階を出発階とする利用者2の呼びに割り当てられたエレベーター18のかご23が玄関階を出発するときに、第2記憶部29は、記憶していた呼びの情報を削除する。このとき、第2記憶部29は、当該呼びの情報に対応する識別子を第1記憶部28に出力する。第1記憶部28は、第2記憶部29から入力された識別子および当該識別子に対応づけて記憶している情報を削除する。
このような構成により、不要になった情報は速やかに削除されるので、記憶部14の記憶容量が節約される。また、利用者2の呼びに割り当てられたエレベーター18のかご23が出発階を出発した後は、当該利用者2に対する案内情報は表示パネル3に表示されなくなる。これにより、利用者2は、乗り遅れたことを容易に把握できる。
実施の形態4.
実施の形態4において、実施の形態1から実施の形態3で開示される例と相違する点について特に詳しく説明する。実施の形態4で説明しない特徴については、実施の形態1から実施の形態3で開示される例のいずれの特徴が採用されてもよい。
図14は、実施の形態4に係るエレベーターシステム16の構成図である。
エレベーターシステム16の中央制御装置20は、インターネットなどの通信網に接続する通信部32を備える。
エレベーターシステム16は、利用者2が所持する端末装置33からの呼びの登録を受け付ける。端末装置33は、例えばスマートフォンなどの可搬な情報端末である。端末装置33は、第2カメラ12と、入力操作部26と、表示画面27と、を備える。入力操作部26は、例えばタッチパネルなどである。端末装置33は、実施の形態3における登録装置19に相当する機能を搭載する。端末装置33は、例えばインターネットなどの通信網に無線通信によって接続する機能を搭載する。
端末装置33を通じた利用者2による呼びの登録は、例えば利用者2による明示的な操作によって行われる。利用者2は、入力操作部26を通じて例えば出発階および行先階の両方の入力を行う。このとき、端末装置33は、第2カメラ12が撮影する利用者2の画像、および利用者2が入力する呼びの情報を、通信部32を通じて中央制御装置20に入力する。エレベーターシステム16は、中央制御装置20に入力された情報に基づいて、実施の形態3におけるエレベーターシステム16と同様にして、呼びへのエレベーター18の割当処理および案内情報の表示の処理などを行う。
あるいは、端末装置33を通じた利用者2による呼びの登録は、利用者2が端末装置33を所持した状態でエレベーター18の乗場に接近することなどによって行われてもよい。利用者2の接近は、例えば図示されない乗場に設けられた無線ビーコンが発信する無線信号を端末装置33が受信するか否かなどによって判定されてもよい。このとき、行先階などの利用者2の呼びの情報は、端末装置33に予め記憶されていてもよい。また、利用者2の画像は、端末装置33に予め記憶されていてもよい。また、出発階などの情報は、例えば無線ビーコンから受信した情報などに基づいて端末装置33によって設定されてもよい。
以上に説明したように、実施の形態4に係るエレベーターシステム16は、案内システム1と、複数のエレベーター18と、運行管理部22と、通信部32と、記憶部14と、判定部15と、を備える。各々のエレベーター18は、複数の階床の間で利用者2を輸送する。運行管理部22は、利用者2の呼びにいずれかのエレベーター18を割り当てる。通信部32は、利用者2が所持する端末装置33から、当該利用者2の画像および当該利用者2の呼びの情報を受信する。記憶部14は、通信部32が受信した利用者2の画像および当該利用者2の呼びの情報を対応付けて記憶する。判定部15は、第1利用者検出部7に検出された利用者2、および記憶部14が画像を記憶している利用者2が同一人物であるかを判定する。生成部9は、第1利用者検出部7に検出された利用者2を、記憶部14が画像を記憶している利用者2のうち判定部15が同一人物と判定した利用者2に特定する。生成部9は、当該利用者2の画像に対応付けて記憶部14が記憶している呼びの情報に基づいて、複数のエレベーター18のうちから当該利用者2の呼びに運行管理部22が割り当てたエレベーター18を表す情報を当該利用者2に対して表示する案内情報として生成する。
このような構成により、利用者2ごとに表示される案内情報は、個々の利用者2自身の呼びについての情報となる。これにより、より正確で詳細な案内情報が表示されるようになる。このため、利用者2の利便性が向上する。また、利用者2の特定に用いられる画像は、呼びの登録の際に撮影される。このため、利用者2の画像の撮影のタイミングと表示パネル3による案内情報の表示のタイミングとが近くなる。これにより、第1利用者検出部7における利用者2の検出の精度が高くなる。また、利用者2が呼びの登録の操作を行った後に当該呼びに割り当てられるエレベーター18が変更された場合においても、当該利用者2は案内情報によって割当ての変更を把握できる。このため、割当ての際に割当決定部30が想定していた状況から変化があったときに割当ての見直しを行う場合においても、利用者2は、見直しが行われた後のエレベーター18をスムーズに利用できる。これにより、利用者2の利便性が向上する。また、利用者2の呼びが上方エレベーターおよび下方エレベーターなどを乗り継ぐものである場合に、運行管理部22は、乗継先のエレベーター18の割当てのタイミングを、乗継元のエレベーター18が乗継階に到着するときまで保留できる。これにより、運行管理部22は、エレベーターシステム16の運行効率をより高めるようにエレベーター18の割当てを行えるようになる。
1 案内システム、 2、2a、2b、2c、2d、2e、2f 利用者、 3 表示パネル、 4 第1カメラ、 5 案内装置、 6 表示制御部、 7 第1利用者検出部、 8 近傍設定部、 9 生成部、 10 視線検出部、 11 入力装置、 12 第2カメラ、 13 第2利用者検出部、 14 記憶部、 15 判定部、 16 エレベーターシステム、 17 昇降路、 18 エレベーター、 19 登録装置、 20 中央制御装置、 21 案内処理部、 22 運行管理部、 23 かご、 24 制御盤、 25 通知装置、 26 入力操作部、 27 表示画面、 28 第1記憶部、 29 第2記憶部、 30 割当決定部、 31 割当変更部、 32 通信部、 33 端末装置、 100a プロセッサ、 100b メモリ、 200 専用ハードウェア

Claims (9)

  1. 前方の利用者の像を映し、前方の利用者に向けた表示を行う表示パネルと、
    前記表示パネルの前方にいる利用者を撮影する第1カメラと、
    前記第1カメラが撮影する画像から利用者を検出する第1利用者検出部と、
    前記表示パネルに映る前記第1利用者検出部に検出された利用者の像の位置を前記第1カメラが撮影する画像に基づいて検出し、検出した位置を基準として前記表示パネルにおける当該利用者の近傍位置を設定する近傍設定部と、
    前記第1利用者検出部に検出された利用者に対して表示する案内情報を生成する生成部と、
    前記表示パネルに、前記生成部が当該利用者に対して生成した案内情報を、前記近傍設定部が設定した利用者の近傍位置に表示させる表示制御部と、
    前方の利用者から情報の入力を受け付ける入力装置と、
    前記入力装置の前方にいる利用者を撮影する第2カメラと、
    前記第2カメラが撮影する画像から利用者を検出する第2利用者検出部と、
    前記第2利用者検出部に検出された利用者の画像および当該利用者から前記入力装置が受け付けた情報の関連情報を対応付けて記憶する記憶部と、
    前記第1利用者検出部に検出された利用者および前記記憶部が画像を記憶している利用者は同一人物であるかを判定する判定部と、
    を備え
    前記生成部は、前記第1利用者検出部に検出された利用者を、前記記憶部が画像を記憶している利用者のうち前記判定部が同一人物と判定した利用者に特定し、当該利用者の画像に対応付けて前記記憶部が記憶している関連情報に基づいて、当該利用者に対して表示する案内情報を生成する
    案内システム。
  2. 前記第1利用者検出部に検出された利用者の視線を検出する視線検出部
    を備え、
    前記表示制御部は、前記視線検出部の検出する視線が前記表示パネルに向けられていない利用者に対する案内情報を、前記表示パネルへの表示から除外する
    請求項1に記載の案内システム。
  3. 前方の利用者の像を映し、前方の利用者に向けた表示を行う表示パネル、
    前記表示パネルの前方にいる利用者を撮影する第1カメラ、
    前記第1カメラが撮影する画像から利用者を検出する第1利用者検出部、
    前記表示パネルに映る前記第1利用者検出部に検出された利用者の像の位置を前記第1カメラが撮影する画像に基づいて検出し、検出した位置を基準として前記表示パネルにおける当該利用者の近傍位置を設定する近傍設定部、
    前記第1利用者検出部に検出された利用者に対して表示する案内情報を生成する生成部、および
    前記表示パネルに、前記生成部が当該利用者に対して生成した案内情報を、前記近傍設定部が設定した利用者の近傍位置に表示させる表示制御部、
    を有する案内システムと、
    複数の階床の間で利用者を各々が輸送する複数のエレベーターと、
    利用者の呼びに前記複数のエレベーターのいずれかを割り当てる運行管理部と、
    前方の利用者から呼びの登録の入力を受け付ける登録装置と、
    前記登録装置の前方にいる利用者を撮影する第2カメラと、
    前記第2カメラが撮影する画像から利用者を検出する第2利用者検出部と、
    前記第2利用者検出部に検出された利用者の画像および前記登録装置が受け付けた当該利用者の呼びの情報を対応付けて記憶する記憶部と、
    前記第1利用者検出部に検出された利用者および前記記憶部が画像を記憶している利用者は同一人物であるかを判定する判定部と、
    を備え、
    前記生成部は、前記第1利用者検出部に検出された利用者を、前記記憶部が画像を記憶している利用者のうち前記判定部が同一人物と判定した利用者に特定し、当該利用者の画像に対応付けて前記記憶部が記憶している呼びの情報に基づいて、前記複数のエレベーターのうちから当該利用者の呼びに前記運行管理部が割り当てたエレベーターを表す情報を当該利用者に対して表示する案内情報として生成する
    エレベーターシステム。
  4. 前方の利用者の像を映し、前方の利用者に向けた表示を行う表示パネル、
    前記表示パネルの前方にいる利用者を撮影する第1カメラ、
    前記第1カメラが撮影する画像から利用者を検出する第1利用者検出部、
    前記表示パネルに映る前記第1利用者検出部に検出された利用者の像の位置を前記第1カメラが撮影する画像に基づいて検出し、検出した位置を基準として前記表示パネルにおける当該利用者の近傍位置を設定する近傍設定部、
    前記第1利用者検出部に検出された利用者に対して表示する案内情報を生成する生成部、および
    前記表示パネルに、前記生成部が当該利用者に対して生成した案内情報を、前記近傍設定部が設定した利用者の近傍位置に表示させる表示制御部、
    を有する案内システムと、
    複数の階床の間で利用者を各々が輸送する複数のエレベーターと、
    前記複数のエレベーターのうち利用者の呼びに割り当てるエレベーターを決定する運行管理部と、
    利用者が所持する端末装置から、当該利用者の画像および当該利用者の呼びの情報を受信する通信部と、
    前記通信部が受信した利用者の画像および当該利用者の呼びの情報を対応付けて記憶する記憶部と、
    前記第1利用者検出部に検出された利用者および前記記憶部が画像を記憶している利用者は同一人物であるかを判定する判定部と、
    を備え、
    前記生成部は、前記第1利用者検出部に検出された利用者を、前記記憶部が画像を記憶している利用者のうち前記判定部が同一人物と判定した利用者に特定し、当該利用者の画像に対応付けて前記記憶部が記憶している呼びの情報に基づいて、前記複数のエレベーターのうちから当該利用者の呼びに前記運行管理部が割り当てたエレベーターを表す情報を当該利用者に対して表示する案内情報として生成する
    エレベーターシステム。
  5. 前記第1利用者検出部に検出された利用者の視線を検出する視線検出部
    を備え、
    前記表示制御部は、前記視線検出部の検出する視線が前記表示パネルに向けられていない利用者に対する案内情報を、前記表示パネルへの表示から除外する
    請求項3または請求項4に記載のエレベーターシステム。
  6. 前記運行管理部は、前記視線検出部の検出する視線が前記表示パネルに向けられている利用者に対して当該利用者の呼びへの前記複数のエレベーターの割当ての変更を許容する
    請求項5に記載のエレベーターシステム。
  7. 前記記憶部は、前記表示パネルが設けられる階床を利用者の呼びに割り当てられたエレベーターが出発するときに、当該利用者について記憶していた情報を削除する
    請求項3から請求項6のいずれか一項に記載のエレベーターシステム。
  8. 前記生成部は、利用者に対して生成する案内情報として、前記複数のエレベーターのうちから当該利用者の呼びに前記運行管理部が割り当てたエレベーターの番号を含む情報を生成する
    請求項3から請求項7のいずれか一項に記載のエレベーターシステム。
  9. 前記表示パネルの前方の利用者に対して前記表示パネルに表示される案内情報が変更されるときに、当該利用者に音声によって変更を通知する通知装置
    を備える
    請求項3から請求項8のいずれか一項に記載のエレベーターシステム。
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