JP6596629B2 - 容器の検査装置および検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、容器の口部を検査する検査装置および検査方法に関する。
容器の口部を検査する検査装置として、容器の口部を保持しながら回転させつつ、容器下方に設けられた照明器から光を容器の口部に照射して、容器の口部を検査する検査装置が知られている(例えば特許文献1参照)。図11は、従来の検査装置の一例を示す模式図である。図11に示すように、光は容器100の底部から進入し、容器100の口部101に挿入された反射部材105で反射して、撮像装置106に入射する。このような検査装置によれば、光は口部101をその内側から照明するので、口部101に形成されているねじ部101aの陰影が重畳せずに光が撮像装置106に導かれる。
特開2001−289790号公報
しかしながら、図11に示す従来の検査装置のように容器100の口部101を保持しながら回転させつつ容器100の底部から光を照明して検査する場合、光が容器100の底部を通過する際に光が屈折し、容器100の口部101の欠陥を検出しにくくなる場合があった。
本発明は、上述した問題点に鑑みてなされたもので、簡単な構成で高精度に容器の口部を検査することができる検査装置および検査方法を提供することを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明の一態様は、光を透過させ、かつ拡散させる光透過拡散部材から構成された中空状の突出部を有し、前記突出部が容器の口部に挿入された状態で前記容器を保持する容器保持手段と、前記容器保持手段に保持された前記容器の口部の側方に配置され、前記口部に挿入された前記突出部の側面に光を照射する照明手段と、前記容器に対して前記照明手段の反対側から前記口部を撮像する撮像手段とを備え、前記突出部は、逆円錐台形状または半球形状を有しており、前記照明手段からの光を前記口部内で該口部の幅全体に拡散させるように、前記突出部の入射側の壁と、前記突出部の出射側の壁とを備えており、前記突出部は、光が前記突出部の入射側の壁を通過するときに、光を拡散させ、さらに前記突出部の出射側の壁を通過するときに光を更に拡散させるように構成されていることを特徴とする検査装置である。
発明の好ましい態様は、前記突出部は、前記照明手段からの光を前記口部内で上下方向に拡散させて、光が該口部の上端から下端まで照明するように構成されていることを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記突出部には、逆円錐台形状または半球形状の通孔が形成されていることを特徴とする。
本発明の他の態様は、光を透過させ、かつ拡散させる光透過拡散部材から構成された中空状の突出部を有する容器保持手段で容器を保持する容器保持工程と、前記容器の側方に配置された照明手段から、前記容器の口部に挿入された前記突出部の側面に光を照射して、光を前記口部の内部で透過させ、かつ拡散させる照明工程と、前記容器に対して前記照明手段の反対側から前記口部を撮像する撮像工程とを含み、前記照明工程において、光を前記口部内で該口部の幅全体に拡散させるように、光が逆円錐台形状または半球形状を有する前記突出部の入射側の壁を通過するときに、光を拡散させ、さらに前記突出部の出射側の壁を通過するときに光を更に拡散させることを特徴とする検査方法である
発明の好ましい態様は、前記照明工程において、光を前記口部内で上下方向に拡散させて、該口部の上端から下端まで照明することを特徴とする。
本発明の好ましい態様は、前記突出部には、逆円錐台形状または半球形状の通孔が形成されていることを特徴とする。
容器の口部に挿入された突出部を光が通過するときに光が透過および拡散することにより、突出部は、あたかも自身が発光する発光部としての役割を担う。これにより、照明手段自体を口部に挿入することなく、照明手段を口部の側方に配置するだけで、照明手段を口部に挿入した場合と同様の構成を実現することができる。したがって、簡単な構成で高精度に容器の口部を検査することができる。
また、容器の口部にねじ部が設けられている場合、照明側(入射側)のねじ部の陰影が口部の内部で広がり、消去(拡散)される。したがって、撮像手段は、照明側のねじ部の陰影が重畳していない口部を撮像することができ、口部の検査精度を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る容器の検査装置の平面図である。 容器の全体図である。 メインロータ装置の正面図である。 吸着ヘッドの拡大図である。 口部検査装置の概略図である。 図5のA−A線断面図である。 図7(a)は本実施形態に係る検査装置で取得された容器の口部の写真であり、図7(b)は突出部を用いないで取得された容器の口部の写真である。 突出部の変形例を示す図である。 突出部の他の変形例を示す図である。 他の実施形態に係る吸着ヘッドを示す図である。 従来の検査装置の一例を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。図1乃至図10において、同一または相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
図1は本発明の一実施形態に係る容器の検査装置1の平面図である。図2は容器100の全体図である。検査装置1は、容器100の外観を検査する装置である。容器100の例として、プリフォーム、ペットボトル、壜などの各種容器を挙げることができる。図2に示すように、容器100には、口部101と、胴部103とが設けられている。口部101の側面には螺旋状のねじ部101aが設けられており、口部101の上端には、開口部101bが設けられている。口部101と胴部103との境界には鍔102が設けられている。胴部103には、球面状の底部103aが設けられている。
図1に示すように、検査装置1は所定の搬送経路に沿って容器100を搬送しつつ、搬送途中で容器100の口部101および胴部103の外観を検査する。不良品と判断された容器100は排出され、良品と判断された容器100は次工程へ搬送される。検査装置1には、入口スターホイール搬送装置2と、メインロータ装置3と、出口スターホイール搬送装置4とが設けられている。入口スターホイール搬送装置2は、容器100を供給する入口搬送部5から容器100を受け取ってメインロータ装置3に搬送する。入口スターホイール搬送装置2には、複数のポケット2aを有するスターホイール2bが設けられている。これらポケット2aはスターホイール2bの外周に沿って等間隔に設けられている。
出口スターホイール搬送装置4にも同様に、複数のポケット4aを有するスターホイール4bが設けられている。これらポケット4aはスターホイール4bの外周に沿って等間隔に設けられている。出口スターホイール搬送装置4は、不良品の容器100を不良品排出部6へ搬送し、良品の容器100を出口搬送部7へ搬送する。なお、入口スターホイール搬送装置2および出口スターホイール搬送装置4は、周知技術を利用して構成してもよい。
図3はメインロータ装置3の正面図である。メインロータ装置3は、軸線AX1に沿って設けられる回転軸11と、軸線AX1の回りに回転する第1ディスク12と、回転しないように固定された第2ディスク13と、第1ディスク12の外周に沿って等間隔に設けられた複数の吸着ヘッド14と、吸着ヘッド14を軸線AX2の回りに回転させるための回転駆動装置15(図1参照)とを備えている。
回転軸11は回転自在に設けられている。第1ディスク12は回転軸11と一体に回転する。第1ディスク12には、その外周に沿って等間隔に形成された複数の貫通孔12aと、吸着ヘッド14を上下方向に案内する昇降ガイド部材12bとが設けられている。各貫通孔12aには、吸着ヘッド14が挿入され、吸着ヘッド14は第1ディスク12の回転に伴って軸線AX1の周りを回転する。昇降ガイド部材12bには、ガイドレール12cと、ガイドレール12cに沿って案内されるスライダ12dとが設けられている。ガイドレール12cは、第1ディスク12に固定され、吸着ヘッド14に固定されたスライダ12dを案内する。第2ディスク13には、外周に沿ってカム13aが設けられている。回転駆動装置15(図1参照)には、複数の軸に掛け回されたスピンベルト15aが設けられ、スピンベルト15aは、図示しない駆動源から動力を受け、回転駆動する。
図4は吸着ヘッド14の拡大図である。吸着ヘッド14は、軸線AX2に沿って延びるシャフト14aを備えている。シャフト14aには、シャフト14aを軸線AX2の回りに回転可能に支持する第1支持部(ロータリージョイント)22が設けられている。シャフト14aは中空形状を有しており、シャフト14aの内部には空気通路23が形成されている。第1支持部22には、第1ディスク12に対して固定されるハウジング部22aが設けられている。ハウジング部22aには、図示しない吸引手段としてのバキュームポンプが接続される吸引口22bが設けられている。容器100内の空気は、バキュームポンプにより、吸引口22bおよび空気通路23を介して吸引される。また、ハウジング部22aには、シャフト14aを支持する軸受22cが設けられ、ハウジング部22aに対してシャフト14aが回転可能に支持されている。シャフト14aの上端部とハウジング部22aとの間には、微小の隙間が形成されている。これにより、吸引力の減少を最小限に留めつつ、シャフト14aとハウジング部22aとの接触を回避している。
シャフト14aには、軸線AX2の回りに回転可能な回転軸31と、容器100を保持する容器保持手段としての容器保持部32と、回転軸31を回転可能に支持する第2支持部33と、回転軸31に回転力を付与するためのプーリ34とが設けられている。回転軸31は、その内部に空気通路23を形成するために円筒形状を有している。容器保持部32は、容器100の口部101に挿入される突出部32aを備えている。突出部32aは逆円錐台形状を有しており、その内部には通孔32bが形成されている。通孔32bは空気通路23に連通しており、突出部32aの下端で開口している。シャフト14aおよび突出部32aは同軸状に配置されている。突出部32aが容器100の口部101に挿入された状態で空気通路23および通孔32b内に真空が形成されると、容器100内の空気は突出部32aの通孔32bを通じて吸引され、容器100の上端部が容器保持部32に吸着される。
図3に示すように、第2支持部33には、昇降ガイド部材12bのガイドレール12cに案内されるスライダ12dが固定される。スライダ12dには、カムフォロア33aが設けられている。カムフォロア33aは、第2ディスク13のカム13aに案内され、上下方向に移動する。スライダ12dがガイドレール12cに沿って移動すると、吸着ヘッド14は上下方向に移動する。
図4に示すように、第2支持部33には、スライダ12dに対して回転軸31を回転可能に支持する軸受33bが設けられている。プーリ34がスピンベルト15aの回転力を受けると、回転軸31が軸線AX2の回りに回転(自転)する。第1ディスク12、第1支持部22、および回転駆動装置15は、容器保持部32が容器100を保持している位置よりも上方に設置されている。
図1に示すように、検査装置1には、容器100を撮像する撮像手段としての複数の撮像装置8a〜8cと、検査される容器100を照明する照明手段としての照明装置9とが設けられている。これら撮像装置8a〜8cには、容器100を通過した光を反射させる光路変更部材としてのミラー8eと、容器100を撮像するカメラ8dとがそれぞれ設けられている。ミラー8eは照明装置9からの光の光路上に配置されている。照明装置9の反対側から出射した光はミラー8eで反射してカメラ8dに入射する。したがって、カメラ8dは、ミラー8eを介して照明装置9の反対側から容器100を撮像する。具体的には、撮像装置8aは容器100の口部101を撮像し、撮像装置8bは鍔102の近傍を撮像し、撮像装置8cは胴部103を撮像する。他の実施形態として、ミラー8eを設けずに、撮像手段としてのカメラ8dを、容器100に対して照明装置9の反対側に配置し、カメラ8dによって照明装置9の反対側から口部101を含む容器100を撮像してもよい。
照明装置9はメインロータ装置3によって搬送される容器100を照明するように構成されている。照明装置9として、例えば発光ダイオード(LED)が使用される。照明装置9はメインロータ装置3によって搬送される容器100の側方に配置されており、撮像装置8a〜8cは搬送される容器100に関して照明装置9の反対側に配置されている。より具体的は、照明装置9は容器100の搬送経路の内側に位置しており、撮像装置8a〜8cは容器100の搬送経路の外側に位置している。照明装置9はメインロータ装置3の搬送経路に沿った円弧形状を有している。
検査装置1の動作について、図1を参照しつつ説明する。容器100が入口搬送部5から入口スターホイール搬送装置2に供給されると、容器100はポケット2aに収容され、順次メインロータ装置3に搬送される。メインロータ装置3では、吸着ヘッド14の空気通路23および通孔32bを介して容器100内の空気が吸引され、容器100は容器保持部32により保持される。このとき、容器100の口部101に挿入された逆円錐台形状の突出部32aにより、容器100の位置決めがなされる。メインロータ装置3では、軸線AX1の回りに各吸着ヘッド14および容器100が回転(公転)するとともに、回転駆動装置15のスピンベルト15aがプーリ34を回転させて吸着ヘッド14および容器100は軸線AX2の回りに回転(自転)する。
各吸着ヘッド14が軸線AX1の回りに回転する際に、各吸着ヘッド14はカムフォロア33aの移動に伴って上下方向に移動する。入口スターホイール搬送装置2からメインロータ装置3に容器100を渡すとき、およびメインロータ装置3から出口スターホイール搬送装置4に容器100を渡すとき、各吸着ヘッド14は上下方向に移動するように構成されている。容器100を自転させた状態で容器100を各撮像装置8a〜8cで撮像し、容器100の外観検査を行う。検査された容器100は、出口スターホイール搬送装置4に供給されて、不良品と良品とに区別される。良品の容器100は、出口搬送部7から次の工程に搬送される。不良品の容器100は不良品排出部6に搬送される。
次に、口部検査装置10の動作を説明する。図5は口部検査装置10の概略図である。口部検査装置10では、容器100の口部101の外観が検査される。口部検査装置10は、容器100を搬送するメインロータ装置3と、容器100の口部101の側方に配置された照明装置9と、容器100の口部101を撮像する撮像装置8aとを備えている。撮像装置8aおよび照明装置9は、メインロータ装置3によって搬送される容器100の口部101の両側に配置されている。容器100は、軸線AX1の回りを回転(公転)しつつ、軸線AX2の回りを回転(自転)する。したがって、口部検査装置10は、各容器100の全周に亘る外観を検査することができる。
照明装置9から発せられた光は、容器100の口部101に入射し、容器100とともに回転する突出部32aの側面40に照射される。突出部32aは、光を透過させ、かつ拡散させる光透過拡散部材から構成されている。突出部32aは、光が均等に拡散するように半透明である。光透過拡散部材は、例えば、ポリテトラフルオロエチレンから構成される。突出部32aは、光を透過する透過部材の表面に光を拡散させる拡散フィルムが貼付された光透過拡散部材から構成されてもよい。
照明装置9からの光は、突出部32aの照明装置側(入射側)の側面40を通過する際に拡散し、さらに突出部32aの撮像装置側(出射側)の側面40で拡散する。光は、容器100の口部101内で該口部101の幅方向および上下方向に広がり、口部101をその内側から均一に照明する。口部101を透過した光は、撮像装置8aに入射する。
図5に示す実施形態では、口部101に挿入された突出部32aは、ねじ部101aの下端まで延びている。したがって、光は上下方向に拡散し、口部101の上端から下端まで照明することができる。なお、口部101の上端から下端まで照明されれば、突出部32aの下端はねじ部101aの下端よりも上方に位置してもよい。当然、突出部32aの下端はねじ部101aの下端よりも下方に位置してもよい。
図6は図5のA−A線断面図である。図6において、ねじ部101aの図示は省略されている。図6に示すように、突出部32aに入射した光は、突出部32aの側面40を通過するときに口部101の幅方向に拡散する。光は容器100の口部101内で口部101の幅全体に広がり、口部101をその内側から照明する。
図5および図6に示すように、照明装置9からの光は、口部101内でその幅方向および上下方向に拡散し、照明装置側(入射側)のねじ部101aの陰影が消去(拡散)される。特に、図6に示すように、光は、口部101内でその幅全体に広がるので、照明装置側(入射側)のねじ部101aの陰影の全体を消去(拡散)させることができる。したがって、撮像装置8aは、照明装置側のねじ部101aの陰影が重畳していない口部101の画像を取得することができ、口部101の検査精度を向上させることができる。
図7(a)は本実施形態に係る検査装置で取得された容器100の口部101の写真であり、図7(b)は突出部32aを用いないで取得された容器100の口部101の写真である。図7(a)では、照明装置側のねじ部101aの陰影は現れず、口部101は鮮明に撮像されている。これに対し、図7(b)では、照明装置側のねじ部101aの陰影110が現れ、撮像装置側のねじ部101aの陰影に重なっている。この照明装置側のねじ部101aの陰影110は、口部101の欠陥として誤検知されるおそれがある。
本実施形態によれば、図7(a)に示すように、照明装置側のねじ部101aの陰影を消すことができるため、口部101を高精度に検査することができる。さらに、本実施形態によれば、口部101の側方から光を突出部32aの側面に照射するだけの簡単な構成であるので、口部検査装置10の製造コストを低減することができ、さらに口部検査装置10のメンテナンス性を向上させることができる。
容器100の口部101に挿入された突出部32aを光が通過するときに、光が透過および拡散することにより、突出部32aは、あたかも自身が発光する発光部としての役割を担う。これにより、照明装置9を口部101の側方に配置するだけで、照明装置9を口部101に挿入した場合と同様の構成を実現することができる。したがって、簡単な構成で高精度に容器100の口部101を検査することができる。
また、容器100の口部101にねじ部が設けられている場合、照明側(入射側)のねじ部の陰影が口部101の内部で広がり、消去(拡散)される。したがって、撮像装置8aは、照明側のねじ部の陰影が重畳していない口部101を撮像することができ、口部101の検査精度を向上させることができる。さらに、照明装置9は容器100の口部101の側方に配置されるので、構造が簡単であり、高精度の検査装置を低コストで実現することができる。
上述した実施形態では、容器100を真空吸引により保持するが、容器100を保持するメカニズムはこの例に限定されない。例えば、容器保持部32は容器100の上端部を挟持するように構成されてもよい。この場合、突出部32aは通孔32bを有しなくてもよいため、突出部32aは中実であってもよい。
上述した実施形態では、突出部32aは中空状の逆円錐台形状を有しているが、突出部32aの形状はこの例に限定されない。例えば、図8に示すように、突出部32aは中空状の半球形状を有してもよいし、図9に示すように、突出部32aは円筒形状を有してもよい。図5,図8,図9に示す実施形態に係る突出部32aは、いずれも中空形状を有している。このような中空形状の突出部32aは、光が突出部32aの入射側の壁を通過するときに拡散し、さらに突出部32aの出射側の壁を通過するときに更に拡散する。したがって、1回の拡散では十分に光を拡散させることができなくても2回の拡散により検査に適した範囲に光を拡散させることができる素材を突出部32aに利用することができ、突出部32aの素材選択の幅を広げることができる。
さらに、上述した本実施形態では、容器100を突出部32aとともに回転させながら容器100の外観検査を行うが、本発明はこの実施形態に限定されない。他の実施形態として、容器100を回転させる一方で突出部32aを回転させずに、容器100の外観検査を行ってもよい。
図10は他の実施形態に係る吸着ヘッド14を示す図である。本実施形態では、容器保持部32は容器100を保持した状態で回転するが、突出部32aは回転しない。先に述べた実施形態と同様に、突出部32aは逆円錐台形状を有しており、光透過拡散部材から構成されている。しかしながら、突出部32aはその内部に通孔32bを有していない。容器保持部32の下端には吸引孔46が設けられており、吸引孔46は空気通路23に連通している。バキュームポンプによって空気通路23内に真空が形成されると、容器100内の空気は吸引孔46を通じて吸引され、容器100の上端部が容器保持部32に吸着される。
突出部32aは吸引孔46の下方に位置しており、突出部32aの上端はシャフト14a内に収容された固定棒45の下端に取り付けられている。固定棒45の上部は第1支持部22のハウジング部22aに固定されている。このような構成により、容器保持部32がシャフト14aとともに回転しても、シャフト14aの回転力は固定棒45には伝達されないため、突出部32aは回転しない。したがって、容器保持部32に吸着保持された容器100が回転する一方で、容器100の口部101に挿入された突出部32aは回転しない。本実施形態においても、突出部32aは逆円錐台形状に限定されず、半球形状を有してもよいし、円柱形状を有してもよい。さらに、突出部32aは板状の部材であってもよい。
上述した実施形態では、容器100はメインロータ装置3で搬送される例を説明したが、搬送手段はメインロータ装置3に限定されない。つまり、上述した実施形態では、容器100の外観検査の検査区間は円弧状であるが、検査区間は直線であってもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範囲内において種々の変形が可能である。
1 検査装置
2 入口スターホイール搬送装置
2a ポケット
2b スターホイール
3 メインロータ装置
4 出口スターホイール搬送装置
6 不良品排出部
7 出口搬送部
8a,8b,8c 撮像装置(撮像手段)
8d カメラ
8e ミラー(光路変更部材)
9 照明装置(照明手段)
11 回転軸
12 第1ディスク
12a 貫通孔
12b 昇降ガイド部材
12c ガイドレール
12d スライダ
13 第2ディスク
13a カム
14 吸着ヘッド
14a シャフト
15 回転駆動装置
15a スピンベルト
22 第1支持部
22a ハウジング部
22b 吸引口
22c 軸受
23 空気通路
31 回転軸
32 容器保持部(容器保持手段)
32a 突出部
32b 通孔
33 第2支持部
33a カムフォロア
33b 軸受
34 プーリ
40 側面
45 固定棒
46 吸引孔
100 容器
101 口部
101a ねじ部
101b 開口部
102 鍔
103 胴部
103a 底部

Claims (6)

  1. 光を透過させ、かつ拡散させる光透過拡散部材から構成された中空状の突出部を有し、前記突出部が容器の口部に挿入された状態で前記容器を保持する容器保持手段と、
    前記容器保持手段に保持された前記容器の口部の側方に配置され、前記口部に挿入された前記突出部の側面に光を照射する照明手段と、
    前記容器に対して前記照明手段の反対側から前記口部を撮像する撮像手段とを備え、
    前記突出部は、逆円錐台形状または半球形状を有しており、前記照明手段からの光を前記口部内で該口部の幅全体に拡散させるように、前記突出部の入射側の壁と、前記突出部の出射側の壁とを備えており、
    前記突出部は、光が前記突出部の入射側の壁を通過するときに、光を拡散させ、さらに前記突出部の出射側の壁を通過するときに光を更に拡散させるように構成されていることを特徴とする検査装置。
  2. 前記突出部は、前記照明手段からの光を前記口部内で上下方向に拡散させて、光が該口部の上端から下端まで照明するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
  3. 前記突出部には、逆円錐台形状または半球形状の通孔が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の検査装置。
  4. 光を透過させ、かつ拡散させる光透過拡散部材から構成された中空状の突出部を有する容器保持手段で容器を保持する容器保持工程と、
    前記容器の側方に配置された照明手段から、前記容器の口部に挿入された前記突出部の側面に光を照射して、光を前記口部の内部で透過させ、かつ拡散させる照明工程と、
    前記容器に対して前記照明手段の反対側から前記口部を撮像する撮像工程とを含み、
    前記照明工程において、光を前記口部内で該口部の幅全体に拡散させるように、光が逆円錐台形状または半球形状を有する前記突出部の入射側の壁を通過するときに、光を拡散させ、さらに前記突出部の出射側の壁を通過するときに光を更に拡散させることを特徴とする検査方法。
  5. 前記照明工程において、光を前記口部内で上下方向に拡散させて、該口部の上端から下端まで照明することを特徴とする請求項に記載の検査方法。
  6. 前記突出部には、逆円錐台形状または半球形状の通孔が形成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の検査方法。
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