JP4321696B2 - 容器検査における検査領域の設定方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はネジ山を有する透明容器の口部を検査する方法に係り、特に検査領域として不適当な領域を除くための検査領域の設定方法であって、ペットボトルのプリフォームのネジ口部の検査に好適な容器検査における検査領域の設定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、その利便性等から各種のペットボトル容器が飲料の充填用容器として使用されている。ペットボトルの成形工程においては、ボトルは、まずポリ・エチレン・テレフタレート(PET)を原料として、プリフォームと呼ばれる形状に成形される。
図7はプリフォームを示す正面図である。図7に示すように、プリフォーム1は、概略試験管状をなし、ネジ山部2aを有したネジ口部2と、円筒状の胴部3と、球面状の底部4と、つば部5とを有している。プリフォーム1には既に完成品としてのネジ口部2が形成されており、次工程で胴部3及び底部4を加熱膨脹しボトルの形状に成形される。
【0003】
図8はプリフォーム1のネジ口部2の拡大斜視図である。図8に示すように、ネジ山部2aにはベントスロット2bと称されるネジ山を垂直方向に横切る溝が存在する。これは、巻締め装置でキャップをネジ口部に装着した後のボトル洗浄工程において、洗浄水を当該ベントスロット2bから浸透させ、ネジ山部2aを洗浄することを目的として設けられたものである。
【0004】
ところが、ネジ口部2には、成形工程の加熱状態によって、一部が黒色に変色する場合がある。このような有色欠陥(以下、単に「欠陥」という)は、傷、欠け等の構造上の不良ではないが、外観上好ましくないため製品として販売することはできない。そこで、プリフォームとして成形した後にネジ口部の欠陥を検査し、欠陥を有するプリフォームを除去する工程が必要となる。
【0005】
上述のプリフォームのような透明容器の欠陥検査又は異物検査を行う場合には、容器を照明装置により照明し、容器を透過した透過光をCCDカメラからなる撮像装置で撮影し、得られた画像を画像処理装置により処理し、容器に欠陥又は異物が付着している場合には、その部分の画像が正常な部分の画像より暗くなるため、この暗くなった画像を識別して欠陥又は異物を検出するようにしている。
【0006】
上述の方法により、図7および図8に示すようなプリフォーム1のネジ口部2を検査しようとする場合、プリフォームの内部側より投光し、ネジ口部を透過した透過光をCCDカメラにより撮像すればよい。この場合、プリフォーム1の内部側より投光された光は、ネジ山がない平坦な部分(溝部)2cではそのまま透過してCCDカメラに入射するため明るい画像となり、ネジ山部2aではネジ山の傾斜部分で屈折するためCCDカメラに入射する光量は前記平坦な部分より少なくなり、ぼんやりと暗い画像となる。これに対して、プリフォームのネジ口部に欠陥又は異物が付着している場合には、プリフォームの内部側より投光された光はこの部分で遮断されるか又はCCDカメラの方向とは異なった方向に屈折してCCDカメラに入射しないため暗い(黒色の)画像となる。したがって、暗く(黒色に)映る欠陥又は異物をぼんやりと暗く映るネジ山部分と区別することができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、理論的には、ネジ山部2aと平坦な部分(溝部)2cと欠陥(又は異物)とは画像上区別できるはずであるが、実際にはベントスロット2bを有するネジ山部2aの場合には以下のような不都合が発生する。即ち、図8に示すように、ネジ山部2aとベントスロット2bとの境界部分では、ベントスロット2bからネジ山部2aに向かってなだらかに傾斜して立ち上ってゆくネジ立ち上がり部2dになっている。
【0008】
容器の全面検査を行うためには、容器は回転されるため、撮像方向に対するネジ立ち上がり部2dは容器の回転によって変化することとなる。当該ネジ立ち上がり部2dで透過光が屈折される点においては通常のネジ山部2aと同様であるが、境界部分であるネジ立ち上がり部2dは上述のように撮像方向に対して角度が変化するため、特定の角度によっては撮像装置に入射する光線が極端に少なくなるため、該ネジ立ち上がり部2dがきわめて暗い画像となり欠陥部と認識される場合がある。したがって、実際には良品であるにもかかわらずネジ立ち上がり部2dが欠陥部として認識されるため、不良品と判定されてしまうという問題が生じる。
【0009】
本発明は、上述の事情に鑑みなされたもので、検査領域として不適当な領域を除くための検査領域の設定方法であって、より具体的には、ネジ山部とベントスロットの境界部分にあるネジ立ち上がり部を検査領域から除くことにより当該部分を欠陥と判定せずに精度良く欠陥を検出できる容器検査における検査領域の設定方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明は、ネジ山部とベントスロットを有する容器口部を検査する際に撮像装置によって得られた画像の検査領域を設定する方法であって、撮像装置によって撮像された画像について、ネジ山部に対して略直交する走査線を順次走査し、各走査線において始めから所定の画素数を走査して、ネジ山部に対応した明度を有する画素が検出されるか否かを判定し、一の走査線において、前記ネジ山部に対応した明度を有する画素が検出されなくなったと判定した場合に、かかる判定がされた当該一の走査線から所定の走査線数だけ戻った検査領域を除外し、前記ネジ山部に対応した明度を有する画素が検出されなくなったことを判定した後に、別の一の走査線において初めてネジ山部に対応した明度を有する画素を検出したと判定した場合に、かかる判定がされた当該別の一の走査線から所定の走査線数だけ進んだ検査領域を除外することを特徴とするものである。
【0011】
さらに本発明は、ネジ山部とベントスロットを有する容器口部を検査する際に撮像装置によって得られた画像の検査領域を設定する方法であって、撮像装置によって撮像された画像について、ネジ山部に対して略直交する走査線を順次走査し、各走査線において始めから所定の画素数を走査して、ネジ山部に対応した明度を有する画素が検出されるか否かを判定し、一の走査線において、前記ネジ山部に対応した明度を有する画素が検出されなくなったと判定した場合に、かかる判定がされた当該一の走査線から所定の走査線数だけ戻った検査領域を第1の除外領域として除外し、前記ネジ山部に対応した明度を有する画素が検出されなくなったことを判定した後に、前記当該一の走査線から予め定めた走査線数だけ進んだ検査領域を第2の除外領域として除外し、前記第2の除外領域内において、連続した所定数の走査線に対応する領域を除外せずに検査領域として設定しておくことを特徴とするものである。
本発明によれば、欠陥として誤認される恐れがある検査領域として不適当な領域を検査領域から除外することができ、きわめて精度良く容器のネジ口部を検査することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る容器検査における検査領域の設定方法の一実施形態を図1乃至図6を参照して説明する。
図1は、本発明の検査領域の設定方法を実施する装置構成の一例を示す概略図である。図1に示すように、プリフォーム1は支持台10によって支持されている。支持台10は回転可能に構成されており、支持台10上のプリフォーム1は自転するようになっている。
【0013】
プリフォーム1のネジ口部2内には、断面が円筒形の光拡散板12が挿入されている。光拡散板12の内部には、光ファイバ13の先端部13aが挿入されている。そして、光拡散板12と光ファイバ13の先端部13aは、プリフォーム1の外部からネジ口部2内に挿入できるように一体に上下動可能に構成されている。光ファイバ13の後端部は光源14に接続されており、光ファイバ13と光源14は照明装置15を構成している。またプリフォーム1のネジ口部2を外部より撮影するCCDカメラからなる撮像装置16が配設されている。撮像装置16は、画像処理装置17に接続されている。
【0014】
上述の構成において、光ファイバ13の先端部13aより投光された光は、光拡散板12を透過して拡散光となってプリフォーム1のネジ口部2内に入射する。拡散光がネジ口部2の内部に入射すると、ネジ山がない平坦な部分ではそのまま透過して撮像装置16に入射するため明るい画像となり、一方、ネジ山部2aの斜面に入射した光の一部は撮像装置16に入射することになり、得られた画像中では、ネジ山部2aはぼんやりとした暗い画像となる。
【0015】
一方、プリフォーム1のネジ口部2に欠陥がある場合には、ネジ口部2の内部からの光は欠陥部で遮断されるか又は欠陥部で撮像装置16の方向とは異なった方向に屈折して撮像装置16には入射しない。そのため、欠陥部は、はっきりとした暗い(黒色の)画像となる。したがって、画像処理装置17により背景よりも暗い点を欠陥と判定する。支持台10の回転によってプリフォーム1を自転させ、プリフォーム1のネジ口部2の全周検査を行うことができる。
【0016】
図2は、本発明の検査領域の設定方法を実施する装置構成の他の例を示す概略図である。図2に示すように、プリフォーム1はホルダ20によって保持されている。この場合、ホルダ20は、例えば真空源に接続されており、プリフォーム1を真空吸着によって保持するようになっている。ホルダ20は回転可能に構成されており、ホルダ20によってプリフォーム1は自転するようになっている。ホルダ20は、白色硬化樹脂から形成されており、ネジ口部2の上端開口部2eに係合するフランジ部20aと、フランジ部20aから下方に突出する逆円錐状の突出部20bとを備えている。突出部20bの先端はネジ口部2に形成されたネジ山部2aより下方に位置している。
【0017】
またホルダ20は、プリフォーム1の内部の空気を吸引するための貫通孔20cを備えている。なお、ホルダ20のフランジ部20aにはホルダ20を上下動および回転させるためのシャフトが接続されているが、図2では図示を省略している。
ホルダ20によって保持されたプリフォーム1の下方には照明装置15が配置されている。またプリフォーム1のネジ口部2を外部より撮像するCCDカメラからなる撮像装置16が配置されている。撮像装置16は画像処理装置17に接続されている。
【0018】
上述の構成において、照明装置15からの投光はプリフォーム1の底部を透過してホルダ20の逆円錐状の突出部20bに到達する。突出部20bは白色硬化樹脂からなる光拡散部材によって形成されているため、突出部20bに投光された光は、突出部20bで反射されて拡散光となってネジ口部2を透過する。突出部20bは光を透過させることがないため、撮像装置16に面するネジ口部2の部分を透過した透過光のみが撮像装置16に入射し、撮像装置16の反対のネジ口部2を透過した光は撮像装置16に入射しない。したがって、撮像装置16は撮像装置側のネジ口部2のみを撮像することができる。撮像装置16で撮像された画像は画像処理装置17によって処理され、ネジ口部2に欠陥がある場合には、その部分の画像が他の正常な部分の画像(明るい画像又はぼんやりと暗い画像)より暗くなり、欠陥が検出される。本例で得られる画像は図1に示す例と同様であるため、説明を省略する。
【0019】
図3は、図1又は図2に示す装置を使用して撮像装置16によって撮像されたベントスロットを有するネジ山部の検査領域内の画像を示す。図3はプリフォームを回転しながら撮像した画像の1つであって、回転速度を考慮して撮像時間間隔を適宜設定すれば、全周を検査することが可能となる。また、この検査領域、またこれを示す数値等はひとつの具体例であって、本発明が当該実施例によって限定されるものではない。撮像された映像は、撮像装置16に接続された画像処理装置17によって処理されるが、本発明の特徴となる検査領域の設定方法はこの処理段階において使用される。
【0020】
図3において、1〜180の数は各画素を特定するものである。図中に斜め線として記載されている部分がネジ山部に対応した部分で、本検査領域は容器の垂直軸と平行に設定しているため、ネジ山部は左に行くほど下がる向きに傾斜している。また、本検査領域にはネジ山部Iとネジ山部IIに対応した部分が存在している。そして、ネジ山部の画像はベントスロットに対応した部分で途切れた画像になっている。ベントスロットに対応した部分で途切れているネジ山端部のネジ立ち上がり部に対応する画像は、図中では縦方向に長い略楕円形で記載されている部分である(例えば、画素34,35,36)。また、領域右側でネジ山部Iとネジ山部IIに対応した部分の間(画素8,23)に欠陥を現す画像が存在している。
まず各画素の判定は、aライン(走査線)の画素1から順番に画素15まで走査し、次にbラインの画素16から画素30まで走査する。このようにしてlラインの画素180まで順次走査して欠陥の有無を判定していく。
【0021】
次に、検査領域の設定方法の一例を説明する。
▲1▼図3において、ラインaから走査を始める。一定の閾値以下の明度をネジ山部エッジ(ネジ山部2aに対応した部分)ありと判定する。
▲2▼上部から走査して一定数判断しても、ネジ山部エッジが現れない初めてのライン(走査線)をベントスロットの始まりと判断する(図3のラインd)。
▲3▼初めてのラインから、一定数後のエリア内にベントスロットがあると仮定する。例えば、ラインdからdを含め8ライン以内にベントスロットがあると仮定すれば、ラインkまでの間にこベントスロットがあると仮定したことになる。
【0022】
▲4▼次に、仮定した範囲内でネジ山部エッジの現れない最後のラインを検出する。具体的には、ラインdを走査し終わったときには、最後のラインはdになる。次にラインeを走査した場合は、ラインeにはエッジは現れないため、エッジが現れない最後の位置がdからeに変更される。このようにラインiまで走査し続けるとラインiにエッジは現れないので、最後のラインはiのままで更新されない。仮定した最後のラインkを走査した場合も同様である。
▲5▼このアルゴリズムによって、ベントスロット部の左端、ラインiを検出することができる。ステップ3で一定数のエリアを仮定したのは、ステップ4の走査数を最小限にするためである。そして、ラインdから一定数戻る方向の範囲及びラインiから一定数進む範囲をネジ山端部、即ちネジ立ち上がり部としてキャンセル(除外)する。除外する走査線数はネジ山端部の傾斜角度等によって適宜定めればよい。図3に示す例においては、ラインdから少なくとも1ライン戻った範囲(画素34〜36,40〜42を含む範囲)及びラインiから少なくとも1ライン進んだ範囲(画素139〜141,146〜148を含む範囲)をキャンセルする。
【0023】
上述の方法でネジ山端部としてキャンセル(除外)された部分の画像は検査対象外となり、この部分が欠陥部と判定されることがなくなる。そして、設定された検査領域で暗い画像、図3では画素8および23に対応した部分に欠陥があると判定される。
【0024】
次に、検査領域の設定方法の他の例を説明する。
1)検査ゲート数
図4は、図1および図2に示す撮像装置16で得られた画像に検査ゲートを設定した状態を示す図である。図4(a)に示す画像ではキャンセラー機能を働かせていないので、ゲート数は検査ゲート1〜4の4ヶである。図4(a)に示す検査ゲート3の中に、キャンセラーによって、最大2ヶの以下のような独立した感度設定を行える検査ゲートを設けることができる。図4(b)では検査ゲート3の中に、キャンセラーを働かせ、ゲート数は検査ゲート1〜5の5ヶになる。また、図4(c)では検査ゲート3の中に、キャンセラーを働かせ、ゲート数は検査ゲート1〜6の6ヶとなっている。プリフォーム1のネジ口部2の検査においては、図4(b)に示すゲート数5ヶの検査ゲートを生成することが好ましいので、以下の説明では図4(b)の例を基本として説明する。
【0025】
2)キャンセラー機能
図5(a)では検査ゲートとは別のエッジ検出ゲートGeを設定できる。このゲートGe内で、矢印方向に走査したとき、予め設定された所定長の画素数を越えた長さで連続してネジ山エッジが検出されなかったら、そのラインはキャンセラー開始候補となる。図5(a)の場合、ラインAではネジ山部の影や反射により、エッジが検出されるが、ラインBではエッジが見つからず、上記キャンセラー開始候補となる。このキャンセラー開始候補ラインに対し、ライン単位のマスク処理機能がある。マスクを越え、連続してエッジのないラインが続いたら、そのライン位置を基準に検査ゲートのキャンセルを行う。
【0026】
3)キャンセルゲート設定
図4(b)に示す検査ゲート3と検査ゲート5に対して説明する。
図5(a)で説明したキャンセラー開始基準位置を図5(b)のラインCとすると、検査ゲート3はラインCを基準にaの幅だけ右にキャンセル(除外)し、bの幅だけ左にキャンセル(除外)する。つまり、ラインCを基準にaの幅に相当する走査線数だけ戻ってキャンセルし、bの幅に相当する走査線数だけ進んでキャンセルする。また検査ゲート5はラインCを基準にcの幅だけ左に行ったところから、dまでの部分になり、この部分は検査領域として設定されている。なお、検査ゲート5の上下幅は検査ゲート3と同じである。
このように、ネジ山端部(ネジ立ち上がり部)の暗く映っている部分のみを検査領域(ゲート)から外すことによって、他のネジ山部は全周にわたって検査を行うことができる。
【0027】
4)キャンセラー無効領域
しかし、ネジ山端部も画像の右端にあると、図6(a)に示すように、左側のネジ山端部は暗く映らなくなる。また、ネジ山端部が画像の左端にある場合にも、図6(b)に示すように、右側のネジ山端部は暗く映らなくなる。このように、暗くならないネジ山端部であれば、検査領域に入れても問題はない。図6(a)では、設定されたラインDの位置よりも右で、キャンセラー開始基準位置であるラインCを検出した場合は、左側の検査ゲート3を検査ゲート5の左端まで延長する。
【0028】
図6(b)では、設定されたラインEの位置よりも左で、キャンセラー開始基準位置であるラインCを検出した場合は、右側の検査ゲート3を検査ゲート5の右端まで延長する。
ラインD(図6(a))はエッジ検出ゲート右端からの距離で、ラインE(図6(b))はエッジ検出ゲート左端からの距離で1ライン単位で設定される。もし、この無効領域を設定しない場合は、ラインDの位置をエッジ検出ゲート右端に重ねるように(設定値=0)、ラインEの位置をエッジ検出ゲート左端に重ねるように(設定値=0)すればよい。
【0029】
上述した実施の形態においては、容器の一例としてプリフォームを説明したが、本発明はネジ口部を有した透明な容器、例えば、ガラス壜、ペットボトル等の他の容器に適用可能である。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、欠陥として誤認される恐れがある検査領域として不適当な領域を検査領域から除外することができ、きわめて精度良く容器のネジ口部を検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の検査領域の設定方法を実施する装置構成の一例を示す概略図である。
【図2】本発明の検査領域の設定方法を実施する装置構成の他の例を示す概略図である。
【図3】図1又は図2に示す装置を使用して撮像装置によって撮像されたベントスロットを有するネジ山部の検査領域を示す。
【図4】図1および図2に示す撮像装置で得られた画像に検査ゲートを設定した状態を示す図である。
【図5】キャンセラー機能を説明する図である。
【図6】キャンセラー無効領域を説明する図である
【図7】プリフォームを示す正面図である。
【図8】プリフォームのネジ口部の拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 プリフォーム
2 ネジ口部
2a ネジ山部
2b ベントスロット
2c 溝部
2d ネジ立ち上がり部
2e 上端開口部
10 支持台
12 光拡散板
13 光ファイバ
13a 先端部
14 光源
15 照明装置
16 撮像装置
17 画像処理装置
20 ホルダ
20a フランジ部
20b 突出部
20c 貫通孔
Claims (2)
- ネジ山部とベントスロットを有する容器口部を検査する際に撮像装置によって得られた画像の検査領域を設定する方法であって、
撮像装置によって撮像された画像について、ネジ山部に対して略直交する走査線を順次走査し、各走査線において始めから所定の画素数を走査して、ネジ山部に対応した明度を有する画素が検出されるか否かを判定し、
一の走査線において、前記ネジ山部に対応した明度を有する画素が検出されなくなったと判定した場合に、かかる判定がされた当該一の走査線から所定の走査線数だけ戻った検査領域を除外し、
前記ネジ山部に対応した明度を有する画素が検出されなくなったことを判定した後に、別の一の走査線において初めてネジ山部に対応した明度を有する画素を検出したと判定した場合に、かかる判定がされた当該別の一の走査線から所定の走査線数だけ進んだ検査領域を除外することを特徴とする容器検査における検査領域の設定方法。 - ネジ山部とベントスロットを有する容器口部を検査する際に撮像装置によって得られた画像の検査領域を設定する方法であって、
撮像装置によって撮像された画像について、ネジ山部に対して略直交する走査線を順次走査し、各走査線において始めから所定の画素数を走査して、ネジ山部に対応した明度を有する画素が検出されるか否かを判定し、
一の走査線において、前記ネジ山部に対応した明度を有する画素が検出されなくなったと判定した場合に、かかる判定がされた当該一の走査線から所定の走査線数だけ戻った検査領域を第1の除外領域として除外し、
前記ネジ山部に対応した明度を有する画素が検出されなくなったことを判定した後に、前記当該一の走査線から予め定めた走査線数だけ進んだ検査領域を第2の除外領域として除外し、
前記第2の除外領域内において、連続した所定数の走査線に対応する領域を除外せずに検査領域として設定しておくことを特徴とする容器検査における検査領域の設定方法。
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