JP4829936B2 - 容器の外観検査装置 - Google Patents
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Description
なお、図中、104はコンベヤ103で搬送されてきたガラスびん110をびん検査機100へ1本ずつ供給するためのびん供給機構である。105は検査の結果に応じて良品と不良品とに弁別し良品のみをコンベヤ106上へ送り出す弁別機構である。
アームを下降させて拡散板を容器の口部より容器の内部に挿入させるとき、もし、拡散板が容器の口部に突き当たると、拡散板に磁気吸着力を越える上向きの外力が作用する。その結果、アームの先端部から保持部材が離脱することにより、拡散板が変形したり破損したりするなどのトラブルの発生を防止できる。
この外観検査装置は、取っ手111や内外表面に種々の模様112を有するガラスびん110であっても、傷、異物の付着、汚れなどの欠陥の有無を精度良く検査することができる構成のものであり、前記したスターホイール(図15参照)の各凹部が停止する複数の検査ステーションのうちのいずれかに設けられている。図示のガラスびん110には、肩部から胴部にわたる取っ手111があり、筒状の口部113の外周面にキャップを嵌めるためのネジが形成されている。
各カメラ2a,2b,2cは、CCDラインカメラにより構成されており、高さ中央位置の第1のカメラ2aはガラスびん110の胴部の画像を取得するために水平な姿勢で固定されている。上方位置の第2のカメラ2bはガラスびん110の肩部の画像を取得するために斜め下方を向いた姿勢で固定されている。下方位置の第3のカメラ2cはガラスびん110の胴部と底部との間のコーナ部の画像を取得するために斜め上方を向いた姿勢で固定されている。
図2において、7は、回転テーブル4上へ検査対象のガラスびん110を導入しかつ検査済のガラスびん110を回転テーブル4上より導出させるスターホイールであり、上下3段に平行配置された上板部70、中板部71、および下板部72を複数箇所で連結軸73により一体連結して構成されている。各板部の外周の等角度位置には凹部74〜76がそれぞれ形成されており、上板部70の凹部74にガラスびん110の口部113が、中板部71および下板部72の各凹部75,76にガラスびん110の胴部の上下各部が、それぞれ嵌まり込んで支持される。
図示しない間欠駆動機構は、スターホイール7を凹部間の角度に相当する角度ずつ間欠回転させ、ガラスびん110を各検査ステーションへ順次導いてゆく。
なお、スターホイール7を構成する上板部70、中板部71、および下板部72は、複数の板材78、78をそれぞれ隙間79を設けて円陣に配置して構成されているので、各カメラ2a〜2cは隙間79からガラスびん110の前面部分を撮像することが可能である。
上記のモータ、ナット部材53,83、および昇降ガイド51,81としてのネジ軸は、各アーム52,82を昇降動作させる駆動機構54,84を構成している。
口当て部材50が下降してガラスびん110の口部113に達したときに、図6(1)に示すように、ガラスびん110の口部113が回転中心cからずれた位置にあると、ガラスびん110の口部113の天面が口当て部材50の開口部分50aのテーパ面58に突き当たり、口当て部材50のさらなる下降に従ってテーパ面58に沿って変位させられてずれが矯正される(図6(2))。ガラスびん110の口部113の天面が口当て部材50の開口端面57に突き当たったとき、ガラスびん110の口部113の中心と回転テーブル4の回転中心cとが一致する。この状態に至った後、口当て部材50はばね力により口部113に押し付けられる。
保持部材60は、その上端部に前記支持孔86の内径に一致する外径の嵌合部62と、支持孔86に嵌合部62が嵌った状態を保持するための鍔状部63とが形成されている。鍔状部63の上面には前記永久磁石87に磁気吸着される円板状の吸着板64がネジ止めされている。吸着板64は鉄板により形成され、図8に示すように、外周部に突片65が突設されている。この突片65には係合溝66が切り欠かれ、係合溝66に前記突壁部88が係脱可能となっている。
図12(1)(4)において、回転テーブル4の回転駆動機構40は、スターホイール7の間欠駆動機構が動作を停止すると同時に駆動を開始し、回転テーブル4が回転を始める。また、間欠駆動機構が動作を開始する直前に駆動を停止し、回転テーブル4が回転を停止する。
回転テーブル4上に導入されたガラスびん110は、ガラスびん110の口部113の中心と回転テーブル4の回転中心cとが一致するように位置決め機構5により位置決めされ、ガラスびん110の口部113が口当て部材50により回動自由に支持される。回転テーブル4が回転し、照明装置1による背後からの照明下でガラスびん110の前面部分が3台のカメラ2a〜2cにより撮像される(ST1)。
この撮像に先立ち、往復動機構8が駆動して帯板状の拡散板6がガラスびん110の内部へ挿入され、ガラスびん110内の決められた位置に背後が拡散板6により目隠しされるように定位されている。この状態では拡散板6の背後に位置するガラスびん110の後面部分の凹凸や取っ手などは前方から見えず、背後の照明光のみが拡散板6を透過して拡散する。
つぎのST3のマスキング処理では、上記の合成された濃淡画像において、取っ手111の画像部分をパターンマッチングなどの方法により探索し、その該当箇所にマスクMを設定して非検査領域とする。
2a,2b,2c カメラ
3 画像処理装置
4 回転テーブル
5 位置決め機構
6 拡散板
7 スターホイール
8 往復動機構
40 回転駆動機構
50 口当て部材
51 昇降ガイド
52 アーム
54 駆動機構
57 開口端面
58 テーパ面
60 保持部材
81 昇降ガイド
82 アーム
84 駆動機構
110 ガラスびん
Claims (4)
- 背後からの照明下で検査対象の透明または半透明の容器の外観を前方より撮像し、その取得した画像から容器の外観を検査する容器の外観検査装置であって、
検査位置に設けられ検査対象の容器を支持する回転テーブルと、検査位置の背後に配置され回転テーブル上の容器を背後から照明する照明装置と、検査位置を挟んで照明装置と対向する位置に配置され照明装置による背後からの照明下で容器を前方より撮像するカメラと、回転テーブルを回転中心の回りに軸回転させる回転駆動機構と、回転テーブル上に導入された容器を容器の口部の中心と回転テーブルの回転中心とが一致するように位置決めして容器の口部を回動自由に支持する位置決め機構と、容器の口部の内径より小さい幅の帯板状の拡散板と、回転テーブル上に支持された容器の口部より前記拡散板が出入りするように拡散板を往復動可能に支持し容器内の決められた位置に背後が拡散板により目隠しされるように拡散板を定位させる往復動機構と、前記回転駆動機構により回転テーブルを軸回転させつつ前記カメラによる容器の前面部分の撮像を容器の全周にわたって実行させて容器の全周の画像を取得するとともにその画像から容器の外観の良否を判別する画像処理装置とを備えており、前記往復動機構は、昇降ガイドに沿って昇降可能に支持されるアームと、アームの先端部に支持され回転テーブルの回転中心の上方に位置するように拡散板を保持する保持部材と、アームを昇降ガイドに沿って昇降動作させる駆動機構とを備え、前記保持部材は、拡散板に上向きの外力が作用したとき離脱するようにアームの先端に磁気吸着により支持されている容器の外観検査装置。 - 前記位置決め機構は、昇降ガイドに沿って昇降可能に支持されるアームと、アームの先端部であって回転テーブルの回転中心の上方位置に回動自由に支持される口当て部材と、アームを昇降ガイドに沿って昇降動作させる駆動機構とを備え、前記口当て部材は、拡散板の通過が可能な内径の内孔を有し、下端の開口部分には、容器の口部の外径と一致する外径のリング状の開口端面と、その開口端面の外周を取り囲む外広がりのテーパ面とが形成されている請求項1に記載された容器の外観検査装置。
- 前記カメラは、容器の胴部の画像を取得するための第1のカメラと、容器の肩部の画像を取得するための第2のカメラと、容器の胴部と底部との間のコーナ部の画像を取得するための第3のカメラとで構成されている請求項1に記載された容器の外観検査装置。
- 請求項1〜3のいずれかに記載された容器の外観検査装置であって、回転テーブル上へ検査対象の容器を導入しかつ検査済の容器を回転テーブル上より導出させる容器導出入機構と、検査の結果に応じて容器を良品と不良品とを弁別する弁別機構とをさらに備えている容器の外観検査装置。
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