JP6591973B2 - 清酒酵母含有錠剤 - Google Patents

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Description

本発明は、清酒酵母を含有する錠剤に関する。
清酒酵母には、ビタミン類、アミノ酸類、食物繊維、ミネラル分などの栄養成分を豊富に含んでおり、清酒酵母の摂取は栄養補給等に役立つ。また、清酒酵母中には、S−アデノシルメチオニン(SAMe)が比較的多く含まれており、この成分は関節痛、肝機能改善、鬱などに効果があること、成長ホルモン分泌促進作用及び睡眠の質の改善作用を有することが知られており(特許文献1,2等)、清酒酵母の摂取は、これら効果も期待できる。
国際公開第2012/121140号 国際公開第2013/051728号
上記効果を得るためには、比較的大量の清酒酵母を摂取する必要がある。そのため、清酒酵母を錠剤にする場合、1錠中に含まれる清酒酵母量が低いと、摂取しなければいけない錠剤数が多くなることから、服用性が悪くなる。摂取しなければいけない錠剤数を少なくするために、1錠中に含まれる清酒酵母量を多くすることが考えられるが、1錠中に含まれる清酒酵母量を多くすると、成形性が悪くなり、錠剤の割れなどの硬度の問題が出るため、適当な添加剤を加える必要が生じる。しかしながら、単に賦形剤などの添加剤を増やすと、崩壊性に問題が出たり、相対的に1錠中に含まれる清酒酵母量が少なくなることから、結局、摂取しなければいけない錠剤数が多くなることから、服用性の問題が再燃する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、1錠中に清酒酵母を多く配合しても、硬度、崩壊性等の錠剤物性が十分な清酒酵母含有錠剤を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、清酒酵母含有錠剤に添加する添加剤の種類及びその配合量について鋭意検討した結果、当該錠剤中に、清酒酵母菌体に対する結晶セルロースの含有比率を調整することにより、1錠中に清酒酵母を多く配合しても、十分な錠剤物性を有する錠剤が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本願は、以下の発明を提供する。
〔1〕 清酒酵母と結晶セルロースとを含有する錠剤において、清酒酵母菌体(A)を錠剤中に15質量%以上含有し、清酒酵母菌体(A)の含有量に対する結晶セルロース(B)の含有量の質量比率(B/A)が1.3以上である、錠剤。
〔2〕 カルボキシメチルセルロースカルシウム(C)を更に含有する、〔1〕に記載の錠剤。
〔3〕 清酒酵母菌体(A)を23質量%以上含有する、〔1〕又は〔2〕に記載の錠剤。
〔4〕 結晶セルロース(B)の嵩密度が0.3g/cm3以下である、〔1〕〜〔3〕のいずれかに記載の錠剤。
〔5〕 結晶セルロース(B)の平均粒子径が100μm以下である、〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の錠剤。
本発明によれば、硬度、崩壊性等の錠剤物性が良好な錠剤を提供することができる。
<清酒酵母>
本発明の錠剤は、清酒酵母を含有する。清酒酵母とは、清酒醸造に用いられる酵母である。清酒醸造に用いられる酵母は、主としてサッカロミセス・セレビシエ(S.cerevisiae)に分類される。清酒酵母としては、協会6号酵母(K−6)、協会7号酵母(K−7)、協会9号酵母(K−9)、協会601号酵母(K−601)、協会701号酵母(K−701)、協会901号酵母(K−901)、協会1001号酵母(K−1001)、協会1501号酵母(K−1501)(いずれも公益財団法人日本醸造協会頒布)が例示される。清酒酵母は、生菌体及び死菌体のいずれでもよい。
清酒酵母は、通常は乾燥菌体である。乾燥菌体とは、菌体及び/又は菌体の破砕片など菌体の一部を乾燥処理して得られる結果物である。乾燥処理としては、凍結乾燥、減圧乾燥、通気乾燥、噴霧乾燥が例示される。乾燥菌体は、通常粉末状である。
本発明の錠剤の質量に対する清酒酵母菌体(A)の含有量(乾燥質量)は、清酒酵母の錠剤1錠あたりの含有量として、通常15質量%以上であり、好ましくは20質量%以上であり、より好ましくは23質量%以上である。これにより、摂取錠数を適度な範囲に抑えることができるので、服用性を向上させることができる。上限は、70質量%以下であることが好ましく、60質量%以下であることがより好ましく、50質量%以下であることが更に好ましい。これにより、錠剤として十分な硬度と良好な崩壊性が得られる。清酒酵母菌体(A)の錠剤1錠あたりの含有量は、15質量%〜70質量%であることが好ましく、20質量%〜60質量%であることがより好ましく、23質量%〜50質量%であることが更に好ましい。
本発明の錠剤における清酒酵母菌体(A)は、清酒酵母中に含有される。清酒酵母と清酒酵母菌体(A)は、同一である場合もある。また清酒酵母中に清酒酵母菌体(A)以外の成分が含有されていてもよい。当該清酒酵母菌体(A)以外の成分としては、例えば、発酵液、培養上清等が挙げられる。
<結晶セルロース>
本発明の錠剤は、結晶セルロース(B)を含有する。結晶セルロース(B)は、結晶構造を有するセルロースであり、微結晶セルロース(微結晶構造を有するセルロース)であってもよい。結晶セルロースの製造条件は特に限定されず、α−セルロースを部分的に解重合して生成したものであってもよいし、パルプ等の原料を加水分解し非結晶部分を除去して製造してもよい。結晶セルロース(B)は、微結晶セルロースと呼ばれているものであってもよい。結晶セルロース(B)としては、例えば、旭化成ケミカルズ株式会社製のUF、KG、PH、FD等のグレードのセオラス(登録商標)が挙げられる。好ましくは、セオラス(登録商標)FD−101、セオラス(登録商標)UF−F702、セオラス(登録商標)UF−F711が挙げられる。
本発明の錠剤に十分な硬度及び崩壊性を付与するためには、結晶セルロース(B)の嵩密度は、0.3g/cm3以下が好ましく、0.25g/cm3以下がより好ましく、0.1g/cm3以上が好ましく、0.15g/cm3以上がより好ましい。また、同様に、本発明の錠剤に十分な硬度及び崩壊性を付与するためには、結晶セルロース(B)の平均粒径は100μm以下が好ましく、80μm以下がより好ましく、60μm以下が更に好ましく、1μ以上が好ましく、20μ以上がより好ましく、30μ以上が更に好ましい。
嵩密度は、第16改正日本薬局方の一般試験法の中のかさ密度およびタップ密度測定法第2法に基づいて、測定することができる。具体的には、内径30mm(実測容積25mL)の円筒容器へ試料をJIS規格の1.0mLの篩いを通して、容器の上方から均一に供給し、上面をすり切って秤量することにより求めることができる。
平均粒径は、結晶セルロース(B)を水に分散させ、レーザー回折式粒度分布測定装置で測定する時(屈折率の設定;標準、分散液;1%Tween20溶液、超音波分散時間2分)の体積基準粒度分布における50%径(メディアン径、体積基準)である。
結晶セルロース(B)の含有量は、特に限定されない。しかし、結晶セルロース(B)錠剤1錠あたりの含有量は、通常0.5質量%以上であり、好ましくは10質量%以上である。上限は、85質量%以下であり、好ましくは75質量%以下である。これにより、錠剤としての十分な錠剤硬度と良好な崩壊性が得られる。結晶セルロースの含有量は、0.5質量%〜85質量%であることが好ましく、10質量%〜75質量%であることがより好ましい。
<結晶セルロース/清酒酵母の質量比>
本発明の錠剤において、清酒酵母菌体(A)の含有量に対する結晶セルロース(B)の含有量の質量比率(B/A)が1.3以上であり、2.5以上であることが好ましい。これにより、硬度及び崩壊性の両方に優れた錠剤を得ることができる。
上記質量比(B/A)の上限値に特に制限はないが、最大5.7であることから、この値が上限であることが好ましく、3.7未満であることが好ましい。これにより錠剤の服用性を良好に保つことができる。
<カルボキシメチルセルロースカルシウム>
本発明の錠剤は、カルボキシメチルセルロースカルシウム(別名:カルメロースカルシウム)(C)を更に含有することが好ましい。カルボキシメチルセルロースカルシウム(C)を配合することにより、錠剤の崩壊性をさらに向上させることができる。カルボキシメチルセルロースカルシウム(C)の配合量は、0.5質量%以上であることが好ましく、1質量%以上であることがより好ましく、1.5質量%以上であることが更に好ましい。上限は、30質量%以下であることが好ましく、20質量%以下であることが好ましく、10質量%以下であることがより好ましい。カルボキシメチルセルロースカルシウム(C)の含有量は、0.5〜30質量%であることが好ましく、より好ましくは1〜20質量%であり、更に好ましくは1.5〜10質量%である。
本発明の効果に悪影響を及ぼさない限り、本発明の効果を損なわない程度の量で、他の医薬品、医薬部外品、食品等の錠剤の製造に用いられているその他の成分、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、腸溶性ポリマー、水不溶性ポリマー、滑沢剤、界面活性剤、着色剤、矯味剤、吸着剤、帯電防止剤、崩壊延長剤、発泡剤などを含んでいてもよい。
賦形剤としては、例えば、デンプン、コーンスターチ、グラニュウ糖、マンニトール、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、精製白糖、ブドウ糖、含水ブドウ糖、乳糖、二酸化ケイ素(別名:無水ケイ酸、微粒二酸化ケイ素)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースなどが挙げられる。賦形剤の含有量は特に限定されないが、0.1質量%〜80質量%であることが好ましく、0.3質量%〜74質量%であることが更に好ましい。
結合剤としては、例えば、ショ糖、ゼラチン、アラビアゴム末、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、プルラン、デキストリン、α化デンプンなどが挙げられる。結合剤の含有量は特に限定されないが、0.1〜10質量%が好ましく、1〜5質量%であることが更に好ましい。
崩壊剤としては、例えば、クロスカルメロースナトリウム、クロスリンクドインソルブルポリビニルピロリドン、部分アルファ化デンプン、クロスポビドン、カルボキシメチルスターチナトリウム、コーンスターチなどが挙げられる。崩壊剤の含有量は特に限定されないが、合計で0.1〜30質量%が好ましく、1〜20質量%であることが更に好ましい。
腸溶性ポリマーとしては、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、セルロースアセテートフタレート、カルボキシメチルエチルセルロースなどが挙げられる。
水不溶性ポリマーとしては、例えば、アミノアルキルメタアクリレートコポリマー(例えば、オイドラギッドE、オイドラギッドRS等)、メタクリル酸コポリマー(例えば、オイドラギットL30−55等)などが挙げられる。
滑沢剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、タルク、ステアリン酸又はその塩(例:ステアリン酸カルシウム)、ショ糖脂肪酸エステルなどが挙げられる。滑沢剤の含有量は特に限定されないが、0.001〜5質量%が好ましく、0.01〜3質量%であることが更に好ましい。該ショ糖脂肪酸エステルとしては、例えば、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステルなどが挙げられる。ショ糖ラウリン酸エステルとしては、ショ糖モノラウレート、ショ糖ジラウレート、ショ糖トリラウレート等が、ショ糖ミリスチン酸エステルとしては、ショ糖モノミリステート、ショ糖ジミリステート、ショ糖トリミリステート等が、ショ糖パルミチン酸エステルとしては、ショ糖モノパルミテート、ショ糖ジパルミテート、ショ糖トリパルミテート等が、ショ糖ステアリン酸エステルとしては、ショ糖モノステアレート、ショ糖ジステアレート、ショ糖トリステアレート等が挙げられる。
界面活性剤としては、例えば、アルキル硫酸ナトリウム等のアニオン系界面活性剤、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンヒマシ油誘導体等の非イオン系界面活性剤などが挙げられる。
着色剤としては、例えば、タール色素、カラメル、ベンガラ、酸化チタン、リボフラビン類、緑茶抽出物、銅クロロフィリンナトリウム、食用黄色5号,食用赤色2号,食用青色2号などの食用色素、食用レーキ色素などが挙げられる。
矯味剤としては、例えば、甘味剤(例、サッカリンナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム、アスパルテーム、ステビア、ソーマチンなどの人工甘味料など)、香料(例、レモン、レモンライム、オレンジ、l−メントール、ハッカ油、ペパーミントミクロンX−8277−T、ドライコート抹茶#421など)、酸味料(例、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸など)、緑茶末などが挙げられる。
吸着剤としては、例えば、特殊ケイ酸カルシウム(フローライト)などが挙げられる。
帯電防止剤としては、例えば、軽質無水ケイ酸(エアロジル)などが挙げられる。
発泡剤としては、例えば、重曹などが挙げられる。
錠剤の製造方法は特に限定されず、必要に応じて湿式造粒、乾式造粒等の方法を用いて造粒してもよい。また他の方法の例としては、清酒酵母、結晶セルロースと上記添加物とを混合して打錠する直接打錠法、圧縮成形による乾式顆粒とした後、または水の混合溶媒を加えて練合、造粒、乾燥して湿式顆粒とした後、あるいは水等の溶媒に添加物を溶解させ噴霧乾燥して湿式顆粒とした後、圧縮錠剤を製する間接打錠法、またこれらを組合せた方法が挙げられる。このうち直接打錠法が好ましい。
錠剤は、コーティング剤によるコーティング処理が施されていてもよい。コーティング剤としては、カルメロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等のセルロース類、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の合成高分子、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール、トリアセチン、クエン酸トリエチル、グリセリン脂肪酸エステル等の合成エステル類、シェラック、プルラン等の天然物質、又はこれらの組み合わせが例示される。また、必要に応じて酸化チタン、酸化鉄などの顔料、マンニトール、セタノール、ラウリル硫酸ナトリウム等の任意成分を加えてもよい。また、フィルムコーティング後に、光沢化剤としてカルナバロウ等を加えることもできる。
本発明によれば、服用性に優れ、硬度、崩壊性等の錠剤物性に優れた錠剤を提供することができる。
錠剤の硬度は、硬度計(例えば、富山産業株式会社製、TH−203CP)を用いて測定することができる。硬度が5kgf以上であると、錠剤の割れ、欠け等の問題の発生を抑制することができる。錠剤にコーティング等の処理を施す場合には、硬度が6kgf以上であると、該処理の際の作業性を向上することができる。
崩壊性は、日本薬局方一般試験法に記載される方法を用いて崩壊時間を測定し評価することができる。崩壊時間は、60分未満であることが好ましく、40分未満であることがより好ましい。崩壊時間が短いほど即効性に優れた錠剤であると評価できる。
以下に、実施例を参照して本発明をより詳細に説明するが、本発明の実施態様は、この実施例に限定されるものではない。
[実施例1〜6及び比較例1〜3]
清酒酵母(SAMe含有乾燥酵母、三菱ガス化学(株)製、酵母粉末中の菌体量70%)、結晶セルロース、カルボキシメチルセルロースカルシウム(E.C.G−FA、ニチリン化学工業(株)製)を混合した後、ステアリン酸カルシウム(ステアリン酸カルシウム、太平化学産業(株)製)を添加混合し、直打法により5kNで打錠した。なお、結晶セルロースとしてはセオラス(登録商標)FD−101(旭化成ケミカルズ(株)製)を用いた。
得られた各錠剤の硬度と崩壊時間を測定した。硬度の測定は、硬度計(TH−203CP、富山産業(株)製)によって行い、下記の基準により判定した。崩壊時間の測定は、第十六改正日本薬局方に収載される錠剤の崩壊試験法に準じて崩壊試験を行い、崩壊時間(分)を測定した。崩壊試験液はイオン交換水を使用し、水浴温度は37℃とした。測定回数6回の平均値を算出し、下記の基準により判定した。
[硬度の判定基準]
硬度が5kgf以上であれば許容と判断した。
☆:8kgf以上
◎:6kgf以上8kgf未満
○:5kgf以上6kgf未満
×:5kgf未満
[崩壊性の判定基準]
崩壊時間が60分未満であれば許容と判断した。
◎:40分未満
○:40分以上、60分未満
×:60分以上
各錠剤の成分と評価を、表1及び2に示す。
Figure 0006591973
Figure 0006591973
〔表中の脚注〕
※清酒酵母中の清酒酵母菌体(A)としての量(清酒酵母菌体(A)量=清酒酵母量×0.7)〔乾燥質量〕
各成分の含有量の単位:mg/錠
表1及び2より、実施例1〜6では硬度及び崩壊性が良好であったのに対し、結晶セルロースを含まない比較例1では硬度が低く崩壊性の判定すらできなかったほか、清酒酵母菌体の含有量(A)に対する結晶セルロースの含有量(B)の質量比率(B/A)が1.3未満である比較例2及び3では硬度が低かった。この結果は、本発明の錠剤が、硬度、崩壊性等の錠剤物性に優れていることを示している。
[実施例7〜9]
結晶セルロースとして表3に記載された結晶セルロースを用い、打錠圧を4kNとしたほかは、実施例1と同様にして錠剤を作成した。得られた各錠剤の硬度と崩壊時間を実施例1と同様に測定した。各錠剤の成分と評価を表3に示す。なお、微粒二酸化ケイ素としてはカープレックスFPS−500(DSL.ジャパン(株)製)を用い、結晶セルロースとしては、セオラス(登録商標)FD−101、UF−F702、及びUF−F711(いずれも旭化成ケミカルズ(株)製)を用いた。
Figure 0006591973
〔表中の脚注〕
※清酒酵母中の清酒酵母菌体(A)としての量(清酒酵母菌体(A)量=清酒酵母量×0.7)〔乾燥質量〕
各成分の含有量の単位:mg/錠
表3より、実施例7〜9ではいずれも硬度及び崩壊性が良好であったこと、中でも嵩密度が0.25未満である結晶セルロースを用いた実施例9では錠剤硬度及び崩壊性がより優れていることが明らかである。

Claims (4)

  1. 清酒酵母と結晶セルロースとを含有する錠剤において、
    清酒酵母菌体(A)を錠剤中に15質量%以上70質量%以下含有し、
    清酒酵母菌体(A)の含有量に対する結晶セルロース(B)の含有量の質量比率(B/A)が1.3以上5.7以下であり、
    カルボキシメチルセルロースカルシウム(C)を0.5質量%以上30質量%以下更に含有する
    錠剤。
  2. 清酒酵母菌体(A)を23質量%以上70質量%以下含有する、請求項に記載の錠剤。
  3. 結晶セルロース(B)の嵩密度が0.1g/cm 3 以上0.3g/cm3以下である、請求項1又は2に記載の錠剤。
  4. 結晶セルロース(B)の平均粒子径が30μm以上100μm以下である、請求項1〜のいずれか1項に記載の錠剤。
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