JP2015231971A - 清酒酵母含有錠剤 - Google Patents

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大輔 金島
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智夫 五木田
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Abstract

【課題】本発明は、清酒酵母が十分な効果を発揮できるような高い含有量であるにもかかわらず、硬度、崩壊性等の錠剤物性が十分な錠剤を得ることを目的とする。【解決手段】清酒酵母と乳糖とを含有する錠剤において、清酒酵母菌体(A)を錠剤中に15%以上含有し、清酒酵母菌体(A)の含有量に対する乳糖(B)の含有量の質量比率(B/A)が、0.07以上である錠剤を提供する。【選択図】なし

Description

本発明は、清酒酵母を含有する錠剤に関する。
清酒酵母は、ビタミン類、アミノ酸類、食物繊維、ミネラル分などの栄養成分を豊富に含んでいる。また、清酒酵母は、関節痛、肝機能改善、鬱の改善などの効果を有するS−アデノシルメチオニンをはじめとする機能性成分も含んでいる。そのため、清酒酵母の摂取により、栄養補給、疾病予防又は症状緩和などの効果が期待できる。
清酒酵母を含む錠剤は、清酒酵母自体と比較して手軽に服用することができる。従って清酒酵母を含む錠剤は、清酒酵母の発揮する栄養補給、効果を得るための手段として有用である。しかしながら、上記の栄養補給やその他の効果を得るためには、比較的多量の清酒酵母を摂取する必要がある。そのため錠剤中の清酒酵母の含有量が少ないと、摂取する錠剤数が多くなりすぎて、服用性に問題が出る。従って、清酒酵母を含有する錠剤の服用性を向上するためには、錠剤中の酵母濃度を高めることが求められている。
特許文献1には、清酒酵母等、S−アデノシル−L−メチオニンを産生する微生物を培養後に、菌体を乾燥し、さらに熟成を行うことで、菌体中のS−アデノシル−L−メチオニンを安定化できることが記載されている。
国際公開第2009/081833号
しかし、特許文献1に記載の方法は、酵母に含まれる成分を安定化させる方法であり、清酒酵母含有錠剤の硬度、崩壊性、服用性には言及されていない。上記の通り、服用性を向上する為に錠剤中の清酒酵母濃度を高めると、成形性が悪化し、錠剤の割れ等の問題が生じるおそれがある。逆に錠剤中の清酒酵母の含有量が低くすると、上述の通り摂取錠剤数を増やす必要が生じ、服用性の面で問題である。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、清酒酵母が十分な効果を発揮できるような高い含有量であるにもかかわらず、硬度、崩壊性等の錠剤物性が十分な錠剤を得ることを目的とする。
本発明は、〔1〕を提供する。
〔1〕清酒酵母と乳糖とを含有する錠剤において、清酒酵母菌体(A)を錠剤中に15質量%以上含有し、清酒酵母菌体(A)の含有量に対する乳糖(B)の含有量の質量比率(B/A)が、0.07以上である錠剤。
本発明によれば、服用性に優れ、硬度、崩壊性等の錠剤物性が良好な錠剤を提供することができる。
本発明の錠剤は、清酒酵母を含有する。清酒酵母とは、清酒醸造に用いられる酵母である。清酒醸造に用いられる酵母は、主としてサッカロミセス・セレビシエ(S.cerevisiae)に分類される。清酒酵母としては、協会6号酵母(K−6)、協会7号酵母(K−7)、協会9号酵母(K−9)、協会601号酵母(K−601)、協会701号酵母(K−701)、協会901号酵母(K−901)、協会1001号酵母(K−1001)、協会1501号酵母(K−1501)(いずれも公益財団法人日本醸造協会頒布)が例示される。清酒酵母は、生菌体及び死菌体のいずれでもよい。
清酒酵母は、通常は乾燥菌体である。乾燥菌体とは、菌体及び/又は菌体の破砕片など菌体の一部を乾燥処理して得られる結果物である。乾燥処理としては、凍結乾燥、減圧乾燥、通気乾燥、噴霧乾燥が例示される。乾燥菌体は、通常粉末状である。
本発明の錠剤における清酒酵母菌体(A)の含有量は、清酒酵母の錠剤1錠あたりの含有量として、通常15質量%以上であり、好ましくは20質量%以上であり、より好ましくは23質量%以上である。これにより、摂取錠数を適度な範囲に抑えることができるので、服用性を向上させることができる。上限は、70質量%以下であることが好ましく、60質量%以下であることがより好ましく、50質量%以下であることが更に好ましい。これにより、錠剤としての硬度を保持することができる。清酒酵母菌体(A)の錠剤1錠あたりの含有量は、15質量%〜70質量%であることが好ましく、20質量%〜60質量%であることがより好ましく、23質量%〜50質量%であることが更に好ましい。
本発明の錠剤における清酒酵母は、清酒酵母菌体(A)を含有する。また、清酒酵母と清酒酵母菌体(A)が同一である場合もある。清酒酵母は、清酒酵母菌体(A)以外の成分を含有していてもよい。
本発明の錠剤は、乳糖(ラクトース、C122211)(B)を含有する。乳糖(B)の含有量は、特に限定されない。しかし、乳糖(B)の錠剤1錠あたりの含有量は、通常5質量%以上であり、好ましくは15質量%であり更に好ましくは25質量%以上である。上限は、85質量%以下であることが好ましく、70質量%以下であることがより好ましい。これにより、錠剤として十分な硬度と良好な崩壊性が得られる。乳糖の含有量は、5質量%〜85質量%であることが好ましく、25質量%〜70質量%であることがより好ましい。
本発明の錠剤において、清酒酵母菌体(A)の含有量に対する乳糖(B)の含有量の質量比率(B/A)が、0.07以上であることが好ましく、0.2以上であることがより好ましく、0.4以上であることが更に好ましく、0.7以上であることが最も好ましい。上限は、特に特定されないが、錠剤が清酒酵母菌体(A)を15質量%含有する際の(B/A)は、最大5.7であることから、この値が上限であることが好ましく、5以下であることがより好ましく、4以下であることが更に好ましく、3以下であることが最も好ましい。(B/A)が0.07以上で十分な錠剤硬度が得られ、5以下では良好な崩壊性が得られる。(B/A)は、0.07以上であることが好ましく、0.07〜5.7であることがより好ましく、0.2〜5であることが更に好ましく、0.4〜4であることが更により好ましく、0.7〜3であることが最も好ましい。
本発明の効果に悪影響を及ぼさない限り、本発明の効果を損なわない程度の量で、他の医薬品、医薬部外品、食品等の錠剤の製造に用いられている任意の成分を含んでいてもよい。任意成分としては、例えば、賦形剤、結合剤、崩壊剤、腸溶性ポリマー、水不溶性ポリマー、滑沢剤、界面活性剤、着色剤、矯味剤、吸着剤、帯電防止剤、崩壊延長剤、発泡剤などが挙げられる。
賦形剤としては、例えば、デンプン、コーンスターチ、グラニュウ糖、マンニトール、結晶セルロース、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、精製白糖、ブドウ糖、含水ブドウ糖、二酸化ケイ素(別名:無水ケイ酸、微粒二酸化ケイ素)、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースなどが挙げられる。賦形剤の含有量は特に限定されないが、0.1質量%〜80質量%があることが好ましく、0.3質量%〜70質量%であることが更に好ましい。
結合剤としては、例えば、ショ糖、ゼラチン、アラビアゴム末、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリビニルピロリドン、ブルラン、デキストリン、α化デンプンなどが挙げられる。結合剤の含有量は特に限定されないが、0.1質量%〜10質量%があることが好ましく、0.1〜5質量%であることが更に好ましい。
崩壊剤としては、例えば、クロスカルメロースナトリウム、クロスリンクドインソルブルポリビニルピロリドン、部分アルファ化デンプン、クロスポビドン、カルボキシメチルセルロースカルシウム(別名:カルメロースカルシウム)、カルボキシメチルスターチナトリウム、コーンスターチなどが挙げられる。崩壊剤の含有量は特に限定されないが、0.1質量%〜30質量%があることが好ましく、1〜20質量%であることが更に好ましい。
腸溶性ポリマーとしては、例えば、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート、セルロースアセテートフタレート、カルボキシメチルエチルセルロースなどが挙げられる。
水不溶性ポリマーとしては、例えば、アミノアルキルメタアクリレートコポリマー(例えば、オイドラギッドE、オイドラギッドRS等)、メタクリル酸コポリマー(例えば、オイドラギットL30−55等)などが挙げられる。
滑沢剤としては、例えば、ポリエチレングリコール、タルク、ステアリン酸又はその塩(例:ステアリン酸カルシウム)、ショ糖脂肪酸エステルなどが挙げられる。滑沢剤の含有量は特に限定されないが、0.001〜5質量%が好ましく、0.01〜3質量%であることが更に好ましい。該ショ糖脂肪酸エステルとしては、例えば、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステルなどが挙げられる。ショ糖ラウリン酸エステルとしては、ショ糖モノラウレート、ショ糖ジラウレート、ショ糖トリラウレート等が、ショ糖ミリスチン酸エステルとしては、ショ糖モノミリステート、ショ糖ジミリステート、ショ糖トリミリステート等が、ショ糖パルミチン酸エステルとしては、ショ糖モノパルミテート、ショ糖ジパルミテート、ショ糖トリパルミテート等が、ショ糖ステアリン酸エステルとしては、ショ糖モノステアレート、ショ糖ジステアレート、ショ糖トリステアレート等が挙げられる。
界面活性剤としては、例えば、アルキル硫酸ナトリウム等のアニオン系界面活性剤、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンヒマシ油誘導体等の非イオン系界面活性剤などが挙げられる。
着色剤としては、例えば、タール色素、カラメル、ベンガラ、酸化チタン、リボフラビン類、緑茶抽出物、銅クロロフィンナトリウム、食用黄色5号,食用赤色2号,食用青色2号などの食用色素、食用レーキ色素などが挙げられる。
矯味剤としては、例えば、甘味剤(例、サッカリンナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム、アスパルテーム、ステビア、ソーマチンなどの人工甘味料など)、香料(例、レモン、レモンライム、オレンジ、1−メントール、ハッカ油、ペパーミントミクロンX−8277−T、ドライコート抹茶#421など)、酸味料(例、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸など)、緑茶末などが挙げられる。
吸着剤としては、例えば、特殊ケイ酸カルシウム(フローライト)などが挙げられる。
帯電防止剤、崩壊延長剤としては、例えば、軽質無水ケイ酸(エアロジル)などが挙げられる。
発泡剤としては、例えば、重曹などが挙げられる。
錠剤の製造方法は特に限定されず、必要に応じて湿式造粒、乾式造粒等の方法を用いて造粒することが可能であり、清酒酵母、乳糖と上記添加物とを混合して打錠する直接打錠法でも、圧縮成形による乾式顆粒とした後、または水の混合溶媒を加えて練合、造粒、乾燥して湿式顆粒とした後、あるいは水等の溶媒に添加物を溶解させ噴霧乾燥して湿式顆粒とした後、圧縮錠剤を製する間接打錠法でもよく、またこれらを組合せた方法によることもできる。このうち直接打錠法が好ましい。
錠剤は、コーティング剤によるコーティング処理が施されていてもよい。コーティング剤としては、カルメロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチルセルロース等のセルロース類、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン等の合成高分子、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール、トリアセチン、クエン酸トリエチル、グリセリン脂肪酸エステル等の合成エステル類、シェラック、プルラン等の天然物質、又はこれらの組み合わせが例示される。また、必要に応じて酸化チタン、酸化鉄などの顔料、マンニトール、セタノール、ラウリル硫酸ナトリウム等の任意成分を加えてもよい。また、フィルムコーティング後に、光沢化剤としてカルナバロウ等を加えることもできる。
本発明によれば、服用性に優れ、硬度、崩壊性等の錠剤物性に優れた錠剤を提供することができる。
錠剤の硬度は、硬度計(例えば、富山産業株式会社製、TH−203CP)を用いて測定することができる。硬度が5kgf以上であると、錠剤の割れ、欠け等の問題の発生を抑制することができる。錠剤にコーティング等の処理を施す場合には、硬度が6kgf以上であると、該処理の際の作業性を向上することができる。
崩壊性は、日本薬局方一般試験法に記載される方法を用いて崩壊時間を測定し評価することができる。崩壊時間は、60分未満であることが好ましく、40分未満であることがより好ましい。崩壊時間が短いほど即効性に優れた錠剤であると評価できる。
以下に、実施例を参照して本発明をより詳細に説明するが、本発明の実施態様は、この実施例に限定されるものではない。
[実施例1〜7及び比較例1〜4]
清酒酵母(SAMe含有乾燥酵母、三菱ガス化学(株)製)及び乳糖(Pharmatose100M、DEF Pharma製)を混合した後、ステアリン酸カルシウム(ステアリン酸カルシウム、太平化学産業(株)製)を添加混合し、直接打錠法により12kNで打錠した。打錠には、ロータリー式打錠機(LIBRA2、菊水製作所(株)製)を用いた。なお、(B)の比較例成分は、トウモロコシデンプン(精製乾燥滅菌コーンスターチ、松谷化学工業(株)製)、ヒドロキシプロピルセルロース(NISSO HPC SSL、日本曹達(株)製)を用いた。
得られた各錠剤の硬度と崩壊時間を測定した。硬度の測定は、硬度計(TH−203CP、富山産業(株)製)によって行い、下記の基準により判定した。崩壊時間の測定は、第十六改正日本薬局方に収載される錠剤の崩壊試験法に準じて崩壊試験を行い、崩壊時間(分)を測定した。崩壊試験液はイオン交換水を使用し、水浴温度は37℃とした。測定回数6回の平均値を算出した。下記の基準により判定した。
[硬度の判定基準]
硬度が5kgf以上であれば許容と判断した。
☆:8kgf以上
◎:6kgf以上8kgf未満
○:5kgf以上6kgf未満
×:5kgf未満
[崩壊性の判定基準]
崩壊時間が60分未満であれば許容と判断した。
◎:崩壊時間が40分未満
○:崩壊時間が40分以上60分未満
×:崩壊時間が60分以上
各実施例における配合比及び結果を、表1に示す。
Figure 2015231971
Figure 2015231971
〔表中の脚注〕
※清酒酵母中の清酒酵母菌体(A)としての量(清酒酵母菌体(A)量=清酒酵母量×0.7)
表1〜3より明らかなとおり、乳糖を含まない比較例1、(B/A)が0.07を下回る比較例2の錠剤は硬度が劣っていたのに対し、実施例1〜8の錠剤は、硬度及び崩壊性の両方ともが良好であった。この結果は、本発明の錠剤が酵母濃度にかかわらず十分な錠剤物性が得られることを示している。また、乳糖以外の賦形剤を用いた比較例3、4の錠剤は硬度又は崩壊性が劣っていたのに対し、同量の乳糖を用いた実施例3の錠剤は、硬度及び崩壊性が良好であった。この結果は、賦形剤として乳糖を用い、かつ乳糖の含有量及び清酒酵母菌体に対する乳糖の含有比率を所定の範囲に調整することで、十分な錠剤物性が得られることを示している。
〔処方例〕
<錠剤1>
清酒酵母、微粒二酸化ケイ素(カープレックスFPS−500、DSL.ジャパン(株)製)、乳糖、及びカルボキシメチルセルロースカルシウム(E.C.G−FA、ニチリン化学工業(株)製)を添加混合し、次いでステアリン酸カルシウム(ステアリン酸カルシウム、太平化学産業(株)製)を添加混合し、直接打錠法(打錠圧12kN)により錠剤を得た。
(配合成分) (mg/錠)
清酒酵母(SAMe含有乾燥酵母、三菱ガス化学(株)製)(清酒酵母菌体(A)の量) 147(103)
乳糖(B) 145
カルボキシメチルセルロースカルシウム 5
微粒二酸化ケイ素 2
ステアリン酸カルシウム 1
(B/A) 1.41
<錠剤2>
カルボキシメチルセルロースカルシウムの替わりにヒドロキシプロピルセルロース(NISSO HPC SSL、日本曹達(株)製)、ステアリン酸カルシウムの替わりにステアリン酸マグネシウム(ステアリン酸マグネシウム、太平化学産業(株)製)を用いた以外は錠剤1と同様の方法で錠剤を得た。
(配合成分) (mg/錠)
清酒酵母(SAMe含有乾燥酵母、三菱ガス化学(株)製)(清酒酵母菌体(A)の量) 147(103)
乳糖(B) 150
ヒドロキシプロピルセルロース 0.5
微粒二酸化ケイ素 2
ステアリン酸マグネシウム 0.5
(B/A) 1.46
<錠剤3>
錠剤1と同様の方法で素錠を製造し、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(メトローズSE−06、信越化学工業(株)製)及びグリセリン(食品添加物グリセリン、阪本薬品工業(株)製)を水に溶解し、濃度5%のコーティング液を調製した。別途、コーティング機(DRC−500、(株)パウレック製)に素錠を仕込み、コーティング液を噴霧した。噴霧終了後、乾燥し、錠剤を得た。
(配合成分) (mg/錠)
清酒酵母(SAMe含有乾燥酵母、三菱ガス化学(株)製)(清酒酵母菌体(A)の量) 147(103)
乳糖(B) 145
カルボキシメチルセルロースカルシウム 5
微粒二酸化ケイ素 2
ステアリン酸カルシウム 1
<コーティング剤>
ヒドロキシプロピルメチルセルロース 3
グリセリン 0.5
(B/A) 1.41

Claims (1)

  1. 清酒酵母と乳糖とを含有する錠剤において、清酒酵母菌体(A)を錠剤中に15質量%以上含有し、清酒酵母菌体(A)の含有量に対する乳糖(B)の含有量の質量比率(B/A)が、0.07以上である錠剤。
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