JP6590175B2 - 低圧鋳造用金型 - Google Patents

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Description

本発明は、熱制御機能を有する低圧鋳造用金型に関するものである。
従来の鋳造用金型としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。特許文献1に記載の鋳造装置は、低圧鋳造装置であって、鋳造キャビティを形成する上型及び下型と、下型に配置した複数の湯道部と、下側のストークから上側の各湯道部に至る夫々の湯口部を備えている。さらに、鋳造装置は、各湯口部の高さを異ならせると共に、各湯口部の外周部に予熱手段を備えている。そして、鋳造装置は、各湯道部における溶湯の凝固がほぼ同時に完了するように温度制御を行うことで、鋳造品の離型性や鋳造品質の向上を図っている。
日本国特開平4−361850号公報
しかしながら、上記したような従来の鋳造装置は、各湯口部の高さを異ならせた構造であることから、各湯口部の高低差が、湯道部を含む下型及び金型全体やストークの構造にも不可避的な影響を及ぼす。このため、従来の鋳造装置では、装置設計の自由度が狭められ、鋳造方案の煩雑化や鋳造品形状の制限を招く虞があるという問題点があり、このような問題点を解決することが課題であった。
本発明は、上記従来の課題に着目して成されたもので、湯口部を複数箇所に配置した金型であって、装置設計の自由度が高いうえに、各湯口部における溶湯の凝固時間の均等化を実現することができる低圧鋳造用金型を提供することを目的としている。
本発明に係わる低圧鋳造用金型は、キャビティを形成する少なくとも上下の型と、下型の複数箇所に配置した筒状の湯口ピースとを備えている。そして、低圧鋳造用金型は、各湯口ピースが、キャビティに開口する上側の湯口部と、その下側の湯溜まり部とを有すると共に、下型におけるキャビティの中央領域と端部領域とに対応する位置に配置してあり、中央領域に配置した湯口ピースの湯溜まり部の容積に対して、端部領域に配置した湯口ピースの湯溜まり部の容積を大きくした構成としており、上記構成をもって従来の課題を解決するための手段としている。
本発明に係わる低圧鋳造用金型は、キャビティの中央領域に配置した湯口ピースの湯溜まり部の容積に対して、キャビティの端部領域に配置した湯口ピースの湯溜まり部の容積を大きくすることで、湯溜まり部の容積が相対的に大きい湯口ピースでは、湯溜まり部内の溶湯の熱量が大きくなって、湯口部内の溶湯の凝固時間が相対的に長くなる。他方、湯溜まり部の容積が相対的に小さい湯口ピースでは、湯溜まり部内の溶湯の熱量が小さくなって、湯口内の溶湯の凝固時間が相対的に短くなる。
上記の低圧鋳造用金型は、下型及び金型全体やストークの構造への影響が少なく、若しくは影響が無いものとなり、装置設計の自由度が高いものとなる。このようにして、低圧鋳造用金型は、装置設計の自由度が高いうえに、複数箇所に配置した湯口部における溶湯の凝固時間の均等化を実現することができる。
本発明に係わる低圧鋳造用金型が適用可能な低圧鋳造装置を説明する断面図である。 低圧鋳造用金型の第1実施形態を説明する下型及び鋳造品の平面図である。 湯口部及び燃焼室形成部の配置を説明する平面図である。 図2に示す下型の断面図である。 図4に示す中央領域及び端部領域の湯口ピースの拡大断面図である。 低圧鋳造用金型の第2実施形態を説明する下型の平面図である。 第2実施形態における湯口部の配置を説明する斜視図である。 低圧鋳造用金型の第3実施形態を説明する下型の平面図である。 低圧鋳造用金型の第4実施形態を説明する下型の断面図である。 図9に示す中央領域及び端部領域の湯口ピースの拡大断面図である。
〈第1実施形態〉
図1に示す低圧鋳造装置1は、本発明に係わる低圧鋳造用金型を適用することが可能なものである。低圧鋳造装置1は、基台2上に、鋳造空間であるキャビティ3を形成する金型本体(鋳型・成形型)4を備えると共に、基台2の下側に、溶湯5を蓄えた保持炉6を備えている。以下の説明において、金型本体4は単に「金型4」とする。
金型4は、昇降可能な上型4Uと、基台2に固定された下型4Lと、横方向に進退可能な複数の中間型4Mとを備えており、図示例では、キャビティ3に中子7が配置してある。また、下型4Lには、湯口部8A(9A)を形成する筒状の湯口ピース8(9)が設けてある。
保持炉6は、金型4への溶湯5の供給路であるストーク10を備えている。ストーク10は、下端部が溶湯5に浸漬してあると共に、上端部が湯口部8A(9A)に連通している。なお、保持炉6は、図示を省略したが、内部空間に加圧用気体を供給するための気体供給装置や、溶湯5を保温するための加熱装置などを備えている。
上記の低圧鋳造装置1は、保持炉6の内部空間に気体を加圧供給することで、ストーク10及び湯口部8Aを通して溶湯5をキャビティ3に供給する。そして、溶湯5の凝固後、金型4を開いて鋳造品(成形品)の取り出しを行う。
本発明に係わる低圧鋳造用金型は、上記低圧鋳造装置1の金型4に適用可能である。この実施形態では、金型4を構成する下型4Lへの適用例を示している。すなわち、低圧鋳造用金型は、基本構成として、図2に示すように、キャビティ3を形成する少なくとも上下の型4U,4Lと、下型4Lの複数箇所に配置した筒状の湯口ピース8,9とを備えている。
また、この実施形態においては、鋳造品が内燃機関のシリンダヘッドCHである。図2に示す下型4Lを含む金型4は、1度に2個のシリンダヘッドCHを鋳造するようになっている。しがたって、キャビティ3や中子7は、シリンダヘッドCHの内外形状に対応したものである。これに対して、金型4は、図3に概略を示すように、シリンダヘッドCHの燃焼室を形成する燃焼室形成部CFを有し、燃焼室形成部CFの近傍に湯口ピース8,9を配置している。
図2に示すシリンダヘッドCHは、直列3気筒型である。このため、図3に示す金型4には、3個の燃焼室形成部CFが直列に配置してある。また、各燃焼室形成部CFには、冷却媒体の流通路CPが設けてあり、鋳造時に燃焼室形成部CFを積極的に冷却するようにしてある。これは、冷却によって燃焼室周辺の材料組織を緻密にし、機械的特性を高めるためである。そして、下型4Lには、個々の燃焼室形成部CFの周囲4カ所に湯口部8A,9Aが配置されるように、合計8個の湯口ピース8,9が設けてある。
ところで、上記の金型4では、周知の低圧鋳造装置と同様に、キャビティ3に溶湯5を充填した後、反湯口側から湯口部8A,9Aにかけて順に溶湯5を凝固させることで、健全な鋳造品を得ることができる。つまり、最終的に溶湯5を凝固させる湯口部8A,9Aの部分は、他の部分よりも高温に保つ必要がある。
しかも、金型4では、通常、外気から離れた中央領域が高温になり易く、図2及び図3中に点線の矩形枠で示すように、金型4の中央領域が相対的に高温である高温領域HAになり、その両側の端部領域が相対的に低温である低温領域LA,LAになる。このため、高温領域HAと低温領域LAとでは、各湯口部8A,9Aにおける溶湯5の凝固時間に差が生じる。
これに対して、上記の金型4では、湯口ピース8,9に以下の工夫をしている。
各湯口ピース8,9は、先述の如く筒状を成すもので、図4及び図5に示すように、キャビティ3に開口する上側の湯口部8A,9Aと、その下側の湯溜まり部8B,9Bと、下端部外周のフランジ部8C,9Cとを有している。
湯口部8A,9Aは、上方に向けて直径が漸次増大する空間である。また、湯溜まり部8B,9Bは、下方に向けて直径が漸次増大する空間である。よって、湯口ピース8,9は、湯口部8A,9Aと湯溜まり部8B,9Bとの境界を最小径とする円柱状空間を有している。このような空間にすることで、湯口部8A,9A内の凝固部分と湯溜まり部8B,9B内の溶湯とを確実に分離させ、鋳造品の離型を容易にする。
さらに、上記の金型4では、キャビティ3の中央領域と端部領域とに対応する位置に湯口ピース8,9を夫々配置している。すなわち、図2に示す下型4Lにおいては、中央領域である高温領域HAに4個の湯口ピース8を配置し、端部領域である両側の低温領域LA,LAに夫々2個ずつの湯口ピース9を配置している。
そして、各湯口ピース8,9は、下型4Lにおける位置に応じて湯溜まり部8B,9Bの容積が異なるものとなっている。より具体的には、図5の左側に示す中央領域(高温領域HA)における湯口ピース8の湯溜まり部8Bの高さ寸法Hb8に対して、図5の右側に示す端部領域における湯口ピース9の湯溜まり部9Bの高さ寸法Hb9を相対的に高くすることで、湯溜まり部8B,9Bの容積を互いに異ならせている。
また、図示例の湯口ピース8,9は、いずれも同等の外観寸法を有している。このため、湯口ピース8,9は、上記した湯溜まり部8B,9Bの高さ寸法Hb8,Hb9の設定により、中央領域の湯口ピース8の湯口部8Aの高さ寸法Ha8に対して、端部領域の湯口ピース9の高さ寸法Ha9が相対的に低くなっている。
つまり、この実施形態の金型4では、中央領域の湯口ピース8と端部領域の湯口ピース9とを同等の外観寸法にしたうえで、湯口部8A,9Aの容積(高さ寸法Ha8,Ha9)と湯溜まり部8B,9Bの容積(高さ寸法Hb8,Hb9)とを、反比例的に異ならせている。換言すれば、各湯口ピース8,9は、湯口部8A,9A及び湯溜まり部8B,9Bの容積を反比例的に異ならせることにより、双方を同等の外観寸法にしている。
また、より好ましい実施形態として、各湯口ピース8,9は、湯溜まり部8B,9Bの高さ寸法Hb8,Hb9に加えて、湯口部8A,9Aの高さ寸法Ha8,Ha9、湯溜まり部の内径D8,D9、ピース自体の体積及び形状のうちの少なくとも一つを異ならせることができる。この際、湯口ピース8,9は、鋳造品の形態などに応じて、個々の外観寸法を同等にしたうえで上記諸寸法を変えても良いし、外観寸法とともに上記諸寸法を変えても構わない。このようにして、各湯口ピース89は、個々の湯溜まり部8B,9Bの容積が設定される。
上記構成を備えた金型4は、図1に示す低圧鋳造装置において、保持炉6の内部空間に気体を加圧供給することで、ストーク10及び各湯口ピース8,9を通して溶湯5をキャビティ3に供給する。
その後、金型4では、キャビティ3に充填した溶湯5が反湯口側から湯口部8A,9Aにかけて順に凝固する。この際、金型4では、各湯口ピース8,9の湯溜まり部8B,9Bの容積が異なるので、湯溜まり部8Bの容積が相対的に大きい端部領域の湯口ピース9では、湯溜まり部9B内の溶湯5の熱量が大きくなり、湯口部9Aの溶湯5の凝固時間が相対的に長くなる。つまり、一般に、低温領域LAでは湯口部9Aの溶湯5が冷め易い(凝固し易い)ので、上記金型4では、低温領域LAの湯口ピース9における湯溜まり部9Bの熱量を相対的に増加させて凝固時間を長くしている。
他方、湯溜まり部9Bが相対的に低い中央部(高温領域HA)湯口ピース8では、湯溜まり部8B内の溶湯5の熱量が小さくなり、湯口部8Aの溶湯5の凝固時間が相対的に短くなる。つまり、一般に、高温領域HAでは湯口部8Aの溶湯5が冷め難い(凝固し難い)ので、上記金型4では、高温領域HAの湯口ピース8における湯溜まり部8Bの熱量を相対的に減少させて凝固時間を短くしている。
このようにして、低圧鋳造用金型は、下型4Lの複数箇所に配置した湯口部8A,9Aにおける溶湯の凝固時間の均等化を実現することができる。また、低圧鋳造用金型は、各湯口部8A,9Aの凝固時間の均等化を実現するうえで、各湯口ピース8,9の湯溜まり部8B,9Bの容積を異ならせた構成を採用しているので、下型4L及び金型4の全体やストーク10の構造への影響が少なく、若しくは影響が無いものとなる。
これにより、低圧鋳造用金型は、装置設計の自由度が高いものになり、複数箇所に配置した湯口部における溶湯の凝固時間の均等化を実現することができる。また。低圧鋳造用金型は、装置設計の自由度の向上に伴って、鋳造方案の煩雑化や鋳造品形状の制限を緩和することができる。
さらに、低圧鋳造用金型は、湯口部8A,9Aを複数箇所に配置した金型として、キャビティ3への溶湯5の充填時間を短くし、鋳造のサイクルタイムの短縮化を図ることができる。さらに、低圧鋳造用金型は、各湯口部8A,9Aの凝固時間の均等化により、未凝固部の形状不良や引け巣等の無い健全な品質の鋳造品を得ることができ、この実施形態においては、健全な品質のシリンダヘッドCHを得ることができる。
また、上記低圧鋳造用金型は、中央領域(高温領域HA)に配置した湯口ピース8と端部領域(低温領域LA)に配置した湯口ピース9とにおいて、湯口部8A,9Aの容積と湯溜まり部8B,9Bの容積とが、反比例的に異なるものとしている。これにより、低圧鋳造用金型は、各湯口ピース8,9の外観形状や外観寸法を同等(共通)にすることができるので、下型4Lを含む金型4やストーク10の構造への影響が一層少なくなり、装置設計の自由度をさらに高めることができる。
さらに、上記低圧鋳造用金型は、各湯口ピース8,9の湯溜まり部8B,9Bの高さHb8,Hb9、湯口部8A,9Aの高さHa8,Ha9、湯溜まり部8B,9Bの下端部の内径D8,D9、ピース自体の体積及び形状のうちの少なくとも一つを異ならせるものとしている。これにより、低圧鋳造用金型は、湯溜まり部8B,9Bの容積を設定することができ、これに伴って、各湯口ピース8,9における溶湯6の凝固時間をより詳細に設定することが可能になり、より一層健全な品質の鋳造品の製造に貢献し得るものとなる。
図6〜図10は、本発明に係わる低圧鋳造用金型の第2〜第4の実施形態を説明する図である。以下の実施形態において、第1実施形態と同一の構成部位は、同一符号を付して詳細な説明は省略する。
〈第2実施形態〉
図6及び図7に示す低圧鋳造用金型は、下型4Aにおいて、少なくとも端部領域(低温領域LA)に配置した湯口ピース9に装着したヒーター11及び温度センサ12と、温度センサ12の測定値に基づいてヒーター11を動作させる温度制御装置13を備えている。なお、図6では、温度制御装置13に対する出入力の系として、図中下側の湯口ピース9に装着したヒーター11及び温度センサ12の連結線を省略している。
また、図示例の金型4は、第1実施形態(図2参照)と同様に、直列3気筒のシリンダヘッド(点線で示す)CHを製造するものであり、下型4Lには、8個の湯口ピース8,9が配置してある。また、金型4は、中央領域が相対的に高温である高温領域HAであり、その両側領域が相対的に低温である低温領域LA,LAである。
上記構成を備えた低圧鋳造用金型は、低温領域LAに配置した湯口ピース9をヒーター11で保温すると共に、その温度を温度センサ12で測定し、その測定値に基づいて、温度制御装置13でヒーター11をフィードバック制御する。
これにより、低圧鋳造用金型は、先の実施形態と同様の効果が得られるうえに、より正確な温度制御が行われることとなり、湯口ピース8,9の諸寸法の設定と相俟って、各湯口部8A,9Aにおける溶湯の凝固時間のさらなる均等化を実現することができる。
〈第3実施形態〉
図8に示す低圧鋳造用金型は、金型14を形成する下型14Lに、湯口部8A,9Aを形成する湯口ピース8,9を複数箇所に備えている。図示例の金型14は、2個のシリンダヘッドを同時に鋳造するものであるが、第1及び第2の実施形態(図2及び図6参照)に比べて、双方のキャビティ3,3が近接した配置になっている。
上記の金型14は、2個の直列3気筒型のシリンダブロックを並列状態で成形するものであり、3個の燃焼室形成部CFに対して、4個の湯口ピース8,9が夫々に配置されている。この場合、金型14では、双方のキャビティ3,3が近接しているので、両キャビティ3,3の中間となる中央領域が高温領域HAになり、外側である端部領域が低温領域LAになる。
そこで、金型14は、低温領域LAに配置した湯口ピース9に、ヒーター11及び温度センサ12を設けると共に、温度センサ12の測定値に基づいて各ヒーター11を動作させる温度制御装置13を備えている。
上記構成を備えた低圧鋳造用金型は、第2実施形態と同様に、低温領域LAに配置した湯口ピース9をヒーター11で保温すると共に、その温度を温度センサ12で測定し、その測定値に基づいて、温度制御装置13でヒーター11をフィードバック制御する。これにより、低圧鋳造用金型は、先の実施形態と同様の効果が得られるうえに、各湯口部8A,9Aにおける溶湯の凝固時間のさらなる均等化を実現することができる。
また、図8に示す低圧鋳造用金型では、他の実施形態として、全ての湯口ピース8,9にヒーター(一部を仮想線で示す)及び温度センサを設けることができる。この金型14では、全ての湯口ピース8,9を個々のヒーターで保温すると共に、その温度を温度センサで測定し、その測定値に基づいて、温度制御装置で各ヒーターをフィードバック制御する。これにより、より正確な温度制御が行われることとなり、各湯口部8A,9Aにおける溶湯の凝固時間のさらなる均等化を実現する。
なお、全ての湯口ピース8,9にヒーター11を設けた構成を採用した場合には、湯口ピース8,9の湯溜まり部8B,9Bの容積や諸寸法の設定を大まかにしたり、省略したりすることが可能であり、このようにしても、各湯口部8A,9Aにおける溶湯の凝固時間のさらなる均等化を実現することができ、溶湯の充填時間及び鋳造のサイクルタイムの短縮化や、未凝固部の形状不良や引け巣等の無い健全な品質の鋳造品の製造を行うことができる。
(第4実施形態)
図9及び図10に示す低圧鋳造用金型は、金型4を構成する下型4Lに、湯口部18A,19Aを形成する湯口ピース18,19を複数箇所に備えている。各湯口ピース18,19は、先の実施形態と同様に筒状を成すものであるが、内部空間の容積や外観寸法が互いに異なるものになっている。
より具体的には、図10の左側に示すように、中央領域(高温領域)に配置した湯口ピース18は、全体の高さ寸法、及び湯溜まり部18Bの高さ寸法Hb18が相対的に大きい。また、同湯口ピース18は、湯溜まり部18Bの下端部の内径D18、及び湯口部18Aと湯溜まり部D9との境界である最小径Ds18が相対的に小さい。
他方、図10の右側に示すように、端部領域(低温領域)に配置した湯口ピース19は、全体の高さ寸法、及び湯溜まり部19Bの高さ寸法Hb19が相対的に小さい。また、同湯口ピース19は、湯溜まり部19Bの下端部の内径D19、及び湯口部19Aと湯溜まり部19Bとの境界である最小径Ds19が相対的に大きい。
上記のように、各湯口ピース18,19は、高さ寸法に関しては、中央領域の湯口ピース18よりも端部領域の湯口ピース19が低いのであるが、径方向の大きさに関しては、中央領域の湯口ピース18よりも端部領域の湯口ピース19が大きい。これにより、両湯口ピース18,19は、湯溜まり部18B,19Bの容積が互いに異なり、端部領域(低温領域)の湯口ピース19における湯溜まり部19Bの容積が相対的に大きい構成になっている。
上記構成を備えた低圧鋳造用金型は、先の実施形態と同様に、湯口ピース18,19の湯溜まり部18B,19Bの容積を異ならせることで、その容積が相対的に大きい湯口ピース19では、湯溜まり部19B内の溶湯の熱量が大きくなり、溶湯の凝固時間が相対的に長くなる。他方、湯溜まり部18Bの容積が相対的に小さい湯口ピース18では、湯溜まり部18B内の溶湯の熱量が小さくなって、溶湯の凝固時間が相対的に短くなる。
上記の低圧鋳造用金型は、各湯口ピースの湯溜まり部の容積を異ならせたので、下型14L及び金型14の全体やストークの構造への影響が少なく、若しくは影響が無いものとなる。これにより、低圧鋳造用金型は、装置設計の自由度が高くなり、鋳造方案の煩雑化や鋳造品形状の制限を緩和することもできる。このようにして、低圧鋳造用金型は、装置設計の自由度が高いうえに、複数箇所に配置した湯口部における溶湯の凝固時間の均等化を実現することができる。
なお、本発明の低圧鋳造用金型は、構成の細部が上記各実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成を適宜変更することができ、各種鋳造品の低圧鋳造に使用可能である。
3 キャビティ
4 金型
4L 下型
4U 上型
8 中央領域の湯口ピース
8A,9A 湯口部
8B,9B 湯溜まり部
9 端部領域の湯口ピース
11 ヒーター
12 温度センサ
13 温度制御装置
14 金型
14L 下型
18A,19A 湯口部
18B,19B 湯溜まり部
CH シリンダヘッド(鋳造品)

Claims (6)

  1. キャビティを形成する少なくとも上下の型と、下型の複数箇所に配置した筒状の湯口ピースとを備え、
    各湯口ピースが、キャビティに開口する上側の湯口部と、その下側の湯溜まり部とを有すると共に、下型におけるキャビティの中央領域と端部領域とに対応する位置に配置してあり、
    中央領域に配置した湯口ピースの湯溜まり部の容積に対して、端部領域に配置した湯口ピースの湯溜まり部の容積を大きくしたことを特徴とする低圧鋳造用金型。
  2. 中央領域に配置した湯口ピースと端部領域に配置した湯口ピースとにおいて、湯口部の容積と湯溜まり部の容積とが、反比例的に異なることを特徴とする請求項に記載の低圧鋳造用金型。
  3. キャビティで成形される鋳造品が、内燃機関のシリンダヘッドであることを特徴とする請求項1又は2に記載の低圧鋳造用金型。
  4. 各湯口ピースが、湯溜まり部の高さ寸法、湯溜まり部の内径、体積及び形状のうちの少なくとも一つが異なることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の低圧鋳造用金型。
  5. 少なくとも端部領域に配置した湯口ピースに装着したヒーター及び温度センサと、
    温度センサの測定値に基づいてヒーターを動作させる温度制御装置とを備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の低圧鋳造用金型。
  6. キャビティを形成する少なくとも上下の型と、下型の複数箇所に配置した筒状の湯口ピースとを備え、
    各湯口ピースが、キャビティに開口する上側の湯口部と、その下側の湯溜まり部とを有すると共に、下型における位置に応じて湯溜まり部の容積が異なり、
    下型において相対的に高温となる高温領域に配置した湯口ピースの湯溜まり部の容積に対して、下型において相対的に低温となる低温領域に配置した湯口ピースの湯溜まり部の容積を大きくしたことを特徴とする低圧鋳造用金型。
JP2018522218A 2016-06-08 2016-06-08 低圧鋳造用金型 Active JP6590175B2 (ja)

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