JP2842577B2 - 鋳造装置 - Google Patents

鋳造装置

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JP2842577B2
JP2842577B2 JP3163680A JP16368091A JP2842577B2 JP 2842577 B2 JP2842577 B2 JP 2842577B2 JP 3163680 A JP3163680 A JP 3163680A JP 16368091 A JP16368091 A JP 16368091A JP 2842577 B2 JP2842577 B2 JP 2842577B2
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宏恭 諏訪
理 伊藤
裕二 大原
正 岡田
重徳 君島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば、複数の湯道部か
ら注湯するようにした鋳造装置において、各湯道部の凝
固を同時に完了させ、離型性の向上を図った鋳造装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、鋳造技術の進展に伴って大型の鋳
造品が鋳造されるようになり、このような大型鋳造品に
あっては湯道を複数化するのが一般的である。つまり金
型のキャビティ内に注入された溶湯は、金型の冷却によ
って凝固を始めるが、単一の湯道であれば鋳込時間が長
くなって全体として不均一な凝固となること、及び単一
の湯道であれば押湯効果が十分得られない等の理由によ
って、湯道を複数化することによってかかる不具合が防
止出来るからである。一方、例えば低圧鋳造器のような
場合、これら湯道部と下部スト−クスの間には、通常湯
口部が設けられ、この湯口部を通して溶湯を注湯するよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の場合、
上記湯口部は上下方向に対して同じ高さ位置に設けられ
ているため、例えば流路径、或いは長さの異なる複数の
湯道部を有するような鋳造機では各湯道部の凝固速度が
異なり、最後の湯道部の凝固が完了するまで型開きする
ことが出来ないという問題があった。しかも、各湯道部
の凝固速度の違いにより最終の湯道部での凝固を待つう
ちに、最初に凝固した湯道部では凝固が下方まで進行
し、押湯用のガス加圧力を抜いた時、るつぼに環流する
溶湯中に凝固物が混入するという不具合を招くこととも
なっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明は鋳造キャビティ下方の複数の湯道部を下方の
湯口部に連通せしめるようにした鋳造装置において、各
湯口部の高さ方向の位置を異ならしめ、且つその外周部
に夫々の湯道部の温度を制御する予熱手段を設けた。
又、この予熱手段によって、各湯道部の溶湯の凝固がほ
ぼ同時に完了するようにした。
【0005】
【作用】予熱手段によって複数の湯口部の温度を独立し
て制御し、各湯道部の溶湯の凝固をほぼ同時に完了させ
れば離型がスム−スになる。又、各湯道部での凝固速度
が一定に保たれることから、押湯効果も全体に均一とな
り、鋳造品質が高まる。更に鋳造後るつぼ内に環流する
溶湯内に、凝固した異物が混入するという不具合も防止
出来る。
【0006】
【実施例】本発明の鋳造装置の実施例について添付した
図面に基づき説明する。図1は低圧鋳造機全体の縦断面
図、図2は湯口部まわりの要部拡大図、図3は更にその
一部の拡大図である。本発明の鋳造装置は、たとえば図
1のような低圧鋳造機1として適用され、この低圧鋳造
機1は、周知のように保持炉2の中にるつぼ3を備えて
いる。そしてこのるつぼ3の補給口4から注入されたア
ルミ合金等の溶湯5をガス路6から圧送される圧縮空気
或いは不活性ガスによって加圧し、スト−ク7を介して
金型8のキャビティ9内に充填する。尚、キャビティ9
の下方には、後述する複数の湯道部10が連通してい
る。
【0007】一方、金型8は上型11と下型12を備
え、上型11には油圧シリンダユニット13が連結され
て上下に型開き、型閉めする。そして型閉めした状態で
上述のキャビティ9を形成する。又、前述のスト−ク7
上には中間スト−ク14が設けられている。この中間ス
ト−ク14は以下に述べる複数の湯口部16に溶湯5を
分配して供給するため、上部側が広く拡っており、この
中間スト−ク14上にスト−ク蓋15が設けられてい
る。そしてこのスト−ク蓋15の上部にはスリ−ブ状の
複数の湯口部16…が設けられ、この湯口部16が前記
湯道部10に連通している。
【0008】それでは湯口部16の構成の細部について
図2,図3に基づき説明する。スリ−ブ状の湯口部16
は、例えばFC製で構成されるとともに、キャビティ9
の形状、肉厚、ガス抜き部との位置関係等を考慮して、
その位置が定められており、各箇所によって高さ位置が
異なっている。又、夫々の湯口部16の周囲には予熱手
段17が設けられている。すなわち湯口部16の外周に
は、全周に亘ってヒ−タ溝が設けられて、このヒ−タ溝
の中に例えば3mm程度の細径のヒ−タ線20が巻装さ
れている。そしてこのヒ−タ線20の上から溶射が施さ
れて溶射層21が形成され、ヒ−タ線20を覆ってい
る。そしてこのような溶射材は、例えば高融点金属であ
るモリブデン等が用いられる。このため、ヒ−タ線20
と湯口部16との密着性が向上して昇温効果を向上させ
ることが出来る。
【0009】一方、このヒ−タ溝に隣接して温度センサ
22…が埋め込まれている。そしてこの温度センサ22
の端子は、夫々別個のプログラム温調器に接続され、ヒ
−タ線20による予熱を制御する。そして、こうして構
成された湯口部16の予熱手段17のまわりには、図3
に示すようなカバ−23が取り付けられて予熱手段17
を保護する。この湯口部16の上方には、場所によって
径或いは長さの異なる湯道カラ−24が設けられ、この
湯道カラ−24の内部が前述の湯道部10を形成してい
る。そして前記予熱手段17の予熱は、複数の湯道部1
0内の溶湯の凝固がほぼ同時に完了するよう夫々別個に
制御される。
【0010】以上のように構成した鋳造装置の作用効果
は、次のとおりである。るつぼ3内に溶湯5が注入さ
れ、ガス路6からのガス圧で溶湯5が加圧されると、溶
湯5はスト−ク7を上昇して複数の湯口部16から湯道
部10を通って一斉にキャビティ9内に流入する。溶湯
5がキャビティ9内に充填されると、ガス圧を保持した
まま凝固を待つ。つまりキャビティ9端部から始った凝
固が徐々に湯道部10に向けて進行する。この間湯口部
16の予熱手段7による予熱は、夫々各別に制御され、
既述のように湯道部10より下方の部分の凝固化を阻止
するとともに、予熱過剰による湯道部10周辺の凝固の
遅れを防止する。つまりすべての湯口部16の凝固時期
のタイミングのバランス化を図る。このためキャビティ
9内の溶湯は凝固が完了するまで夫々の湯道部10から
静圧と溶湯の補給を受けることが出来、品質の良い鋳造
が可能となる。
【0011】又、この温度制御の際、溶射層21によっ
て密着性の高められた予熱構造は、精密な温度制御を行
なうのに有効である。つまり従来では不可能であった高
温域での温度制御が出来る。そして所望の凝固が得られ
たら加圧を中止すると湯口部16より下方の溶湯はるつ
ぼ3の中に落下環流し、この際凝固が下方まで進行して
いないため、凝固塊が溶湯5中に混入するという不具合
もない。又、各湯口部16での凝固がほぼ同時であるた
め、離型のタイミングを早めることも可能となり生産性
の向上に寄与する。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明の鋳造装置は、複数
の湯道部の凝固をほぼ同時に完了せしめるようにしたた
め離型がスム−スとなり、生産性を向上させることが出
来る。又、湯道部を通して加わる押湯圧が最後まで均一
となり、鋳造品質が向上する。更に凝固部分と未凝固部
分の見切り線を適切に制御出来るため、溶湯の中に凝固
物が混入するような不具合が防止出来、鋳造品の品質を
損わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】低圧鋳造機全体の縦断面図
【図2】湯口部まわりの拡大図
【図3】図2の一部拡大図
【符号の説明】
(1)低圧鋳造機 (9)キャビティ (10)湯道部 (16)湯口部 (17)予熱手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 正 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホ ンダエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 君島 重徳 埼玉県狭山市新狭山1丁目10番地1 ホ ンダエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−9567(JP,A) 実開 平3−47639(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22C 9/06 B22D 18/04,35/04,35/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋳造キャビティ下方の複数の湯道部を下
    方の湯口部に連通せしめるようにした鋳造装置におい
    て、前記各湯口部の高さ位置は異なっており、且つその
    外周部には、夫々の湯道部の温度を制御する予熱手段を
    設けたことを特徴とする鋳造装置。
  2. 【請求項2】 前記予熱手段による温度制御は、各湯道
    部の溶場の凝固がほぼ同時に完了するよう制御されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の鋳造装置。
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