JP3809057B2 - 金属製品の成形用金型 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定型に取り付けられている固定側入れ子と、可動型に取り付けられている可動側入れ子とから構成され、これらの入れ子のパーティングライン側にマグネシウム合金、アルミニウム合金、亜鉛合金、銅合金あるいは鉛合金からなる金属製品を成形するためのキャビティが構成されている金属製品の成形用金型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
マグネシウム合金、アルミニウム合金、亜鉛合金、銅合金あるいは鉛合金からなる金属製品は、ダイカスト法、射出成形等により成形されているが、このような成形方法の実施に使用される金型の例が図2に示されている。すなわち、図2の(イ)に示されている従来の成形用金型は、概略的には固定型50に取り付けられている固定側入れ子51と、可動型52に取り付けられている可動側入れ子53とから構成されている。これらの入れ子の51、53は、一般に高耐熱性材料から構成され、そのパーティングラインP’側には金属製品を成形するためのキャビティ55が構成されている。したがって、次のようにして上記の金属製品を成形することができる。図2の(イ)に示されている型締め状態から、可動型52を所定間隔に開く。このとき、可動型52はガイドピン56により案内される。型開き状態で水溶性の離型剤をキャビティ55の表面に噴霧する。圧縮空気を噴霧して余剰分の離型剤を蒸発させる。次いで、可動型52を固定型50に対して型締めする。そうすると、固定側入れ子51と可動側入れ子53とにより、図2の(イ)に示されているように、キャビティ55が構成される。そこで、射出成形機57の射出ノズル58から溶融状態の金属材料を射出する。金属材料は、スプル60、ランナ61およびサイドゲート62を通ってキャビティ55に充填される。冷却固化を待って可動型52を所定量開く。そうすると、エジェクタピン63〜66が突き出て上記の金属製品が可動側入れ子53から突き出される。このれにより、マグネシウム合金、アルミニウム合金、亜鉛合金、銅合金あるいは鉛合金からなる金属製品が得られる。以下同様にしてを得る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の金型によってもマグネシウム合金、アルミニウム合金、亜鉛合金、銅合金あるいは鉛合金からなる金属製品を成形することはできるが、色々な欠点もある。例えば、図3の(a)に示されているように、可動型52を開いて低融点金属製品を取り出し、そして離型剤を噴霧する工程Bでは、固定側および可動側入れ子51、53の表面温度は、型閉じ射出工程A時の温度よりも30〜40℃低下する。この低下した温度は、固定側および可動側入れ子51、53のヒータ59、59、…に通電しても6〜8分程度の回復工程Cが必要で、生産性の向上を阻害している。そこで、一般に所定の温度に回復する回復工程Cの完了前に次の工程に移行している。ところで、上記金属材料は一般に熱伝導度が大きいので、低温状態の、しかも熱伝導度の大きい固定側および可動側入れ子51、53に接触すると急速に冷却され、凝固速度が速くなる。その結果、流動不良となり、湯じわ、ショートショット等の成形欠陥が生じるようになる。このような成形欠陥は、射出速度あるいは充填速度をある程度大きくすると、解消できると考えられるが、射出速度を大きくすると、充填完了間際の急速ブレーキ制御が必要となり、この制御如何によっては金属製品に充分の保圧をかけることができず、ショートショットを生じる。また、バリの発生原因にもなる。特に、低融点金属材料が溶融マグネシウム合金のときは、粘性が極めて低いので、急速ブレーキ制御を誤ると、通常の型締力で型締めされている固定側および可動側入れ子51、53のパーティングラインP’の極僅かの隙間に入ってバリを発生される。
【0004】
もっとも、特開平11−77240号により、図2の(ロ)に示されているように、金型67、68のパーティングラインP’に沿って形成されているキャビティ69の表面を断熱層70、70で覆った金型が提案はされている。この金型によると、断熱層70、70が設けられているので、キャビティ69内へ流入する溶湯の冷却固化が遅延され、その結果充填可能な距離が伸び、また巣、湯じわ等の成形不良が低減できる等の効果は認められる。しかしながら、キャビティ69の形状を変更しようとすると、溶射あるいはセラミックス無機電解メッキ法により形成されている断熱層70、70を一旦剥離し、所定の形状に製作した後に、再び溶射あるいはセラミックス無機電解メッキ法により形成しなければならないので、キャビティ変更工期が長くなり、またコスト高になる恐れがある。さらには、断熱層70、70の温度が制御できないので、冷却固化速度が制御できず、適正な成形サイクルが設定できないことも予想される。
本発明は、上記したような従来の問題点に鑑みてなされたもので、高品質の低融点金属製品を安価に成形できるマグネシウム合金、アルミニウム合金、亜鉛合金、銅合金あるいは鉛合金からなる金属製品の成形用金型を提供することを目的とし、さらに具体的には湯じわ、ショートショット、バリ等の成形不良のないマグネシウム合金、アルミニウム合金、亜鉛合金、銅合金あるいは鉛合金からなる金属製品を短い成形サイクルで成形できる金属製品の成形用金型を提供することを提供することを目的としている。また、マグネシウム合金、アルミニウム合金、亜鉛合金、銅合金あるいは鉛合金からなる金属製品を成形するキャビティの形状を短期間に安価に変更できる金属製品の成形用金型を提供することも目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本願発明の上記目的は、固定型と可動型とに取り付けられる入れ子を熱伝導度が10w/mkよりも小さい材料で構成し、そしてこれらの入れ子に金属製品を成形するキャビティを形成すると共に、これらの入れ子の温度を独立的に制御するように構成することにより達成される。すなわち、本願の請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するために、固定型に取り付けられている固定側入れ子と、可動型に取り付けられている可動側入れ子と、第3の入れ子とからなり、前記固定側入れ子と可動側入れ子のパーティングライン側にマグネシウム合金、アルミニウム合金、亜鉛合金、銅合金あるいは鉛合金からなる金属製品を成形するためのキャビティが構成され、前記第3の入れ子が前記キャビティの周辺に取り付けられている金型であって、前記固定側入れ子と可動側入れ子は、前記固定金型および可動金型とは材質が異なり、その熱伝導度は前記固定金型および可動金型のそれよりも小さい10w/mk以下の材料から構成されていると共に、前記第3の入れ子は熱伝導度が100w/mk以上の金属材料から構成されている。請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の金型において、固定側入れ子と可動側入れ子が、チタン合金から構成されて、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の金型において、第3の入れ子が、銅合金から構成され、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかの項に記載の金型において、固定側入れ子と可動側入れ子が、金型の他の構成部材の温度を制御する系から独立して温度が制御されるように、そして請求項5に記載の発明は、請求項1〜3のいずれかの項に記載の金型において、固定側入れ子と、可動側入れ子と、第3の入れ子が、金型の他の構成部材の温度を制御する系から独立して温度が制御されるように構成される。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態をマグネシウム合金製品の成形用金型および射出成形機を使用した成形例について説明する。本実施の形態に係わる金型は、図1に示されているように、固定型1に着脱自在に取り付けられている固定側入れ子2と、可動型20に同様に着脱自在に取り付けられている可動側入れ子22と、これらの入れ子2、22の周辺に配置されている第1、2のサイド入れ子31、32とを備えている。そして、本実施の形態によると、固定型1と可動型20は従来周知の炭素鋼から構成されているが、前記固定側入れ子2と可動側入れ子22は、表1に示されているような性質を備えた熱伝導度が7.5w/mkのように小さいチタン合金から構成されている。また、第1、2のサイド入れ子31、32は、熱伝導度が130w/mkのような大きい銅合金から構成されている。
【0007】
固定型1が取り付けられている固定側取付板7には、その略中心部にロケートリング8が取り付けられ、このロケートリング8に対向して固定型1にスプルブッシュ9が設けられている。スプルブッシュ9は、固定側入れ子2を貫通している。そして、このスプルブッシュ9に対向して可動型20にはブッシュコア23が取り付けられている。また、スプルブッシュ9に対応してエジェクタピン27が設けられている。これにより、図1の(イ)に示されている型締め状態では、スプルブッシュ9、ブッシュコア23およびエジェクタピン27の先端部等によりスプル6が形成される。このスプル6は、後述するランナ5およびサイドゲート4に連通している。このように構成されている固定型1の金型パート面に、前述した固定側入れ子2が着脱自在に取り付けられ、そしてそのパーティングラインPの固定側には凹部が形成されている。この凹部の一方の可動側部には、詳しくは後述する可動側入れ子22と協働してサイドゲート4およびランナ5の一部が構成されている。固定型1には、ヒータ等からなる加熱体h、h、…が設けられているが、固定側入れ子2にも、この加熱体h、h、…と独立して発熱温度が制御される例えば電気ヒータからなる発熱体H1、H1、…が設けられている。
【0008】
可動型20は、可動側取付板21に従来周知のようにして取り付けられている。そして、この可動型20を横断する形で、複数本のエジェクタピン24〜27が抜き差し自在に設けられている。これらのエジェクタピン24〜27の端部は、2枚のエジェクタプレート28で固定されている。また、可動型20の側部にはガイドブッシュ29、29、…が装着され、これらのガイドブッシュ29、29、…により固定型1に取り付けられているガイドピン11、11、…が案内されて、可動型20が型開閉されるようになっている。なお、可動型20にもヒータ等からなる加熱体h、h、…が設けられている。このように構成されている可動型20の金型パート面に、前述した可動側入れ子22が着脱自在に取り付けられ、そしてそのパーティングラインPの固定側にはコアが形成されている。このコアと前述した固定側入れ子2の凹部とによりマグネシウム合金製品を成形するためのキャビティ3が構成される。キャビティ3は、サイドゲート4およびランナ5を介して前述したスプル6に連通している。可動側入れ子22にも、可動型20の加熱体h、h、…と独立して発熱温度が制御される例えば電気ヒータからなる発熱体H2、H2、…が設けられている。
【0009】
第1のサイド入れ子31は、固定型1の方に着脱自在に取り付けられるもので、3個のサイド入れ子31a〜31cからなっている。そして、これらの3個のサイド入れ子31a〜31cは、図1の(ロ)にも示されているように、キャビティ3の4辺の内、スプル6から遠い3辺、より正確にはサイドゲート4から遠い3辺を取り囲むようにして設けられている。これらの3個のサイド入れ子31a〜31cは、前述したように、熱伝導度の大きい銅合金から構成されているので、キャビティ3に射出充填される溶融マグネシウムは、キャビティ3の周囲では早期に固化し、バリの発生が抑制される。このように配置されている3個のサイド入れ子31a〜31cにも、固定型1の加熱体h、h、…から独立して発熱温度が制御される電気ヒータからなる発熱体H1’、H1’、…が設けられている。
【0010】
第2のサイド入れ子32は、可動型20側に設けられるもので、第1のサイド入れ子31と略同じように構成され、そして独立的に制御される加熱体H2’、H2’、…も設けられている。なお、型閉じされた状態では、前述したエジェクタピン24は、可動側入れ子12と第2のサイド入れ子32とを貫通して、その先端部は第1、2のサイド入れ子31、32で構成されるオーバフロー33の表面に位置し、エジェクタピン25、26はキャビティ3の表面にそれぞれ位置している。
【0011】
射出成形機40は、従来周知のように、加熱シリンダ41を備えている。この加熱シリンダ41の先端部には射出ノズル42が取り付けられ、その内部には回転方向と軸方向とに駆動可能なスクリュが設けられている。
【0012】
次に、上記金型を使用した成形例を説明する。射出成形機40のスクリュを回転駆動してマグネシウム合金を従来周知のようにして溶融計量する。このとき、加熱シリンダ41の外周部に設けられている温度調節装置を駆動して、加熱シリンダ41をマグネシウム合金の固相線温度以上に加温し、加温後は固相線温度以上、液相線温度以下になるように制御することもできる。これにより、溶融合金材料中にデンドライドが発生することが阻止されて、チクソ状態が保持されて加熱シリンダ41内に、従来周知のようにして計量される。
【0013】
固定側入れ子2と可動側入れ子22の温度が例えば180〜230℃になるように発熱体H1、H1、…、H2、H2、…の発熱温度を設定する。また、第1、2のサイド入れ子31、32の温度が、固定側入れ子2と可動側入れ子22の温度よりも80℃程度低い温度100〜150℃になるように発熱体H1’、H1’、…、H2’、H2’、…の発熱温度を設定する。
【0014】
可動型20を開いた状態で、従来周知の水溶性の離型剤をキャビティ3の表面に噴霧する。噴霧した離型剤の余剰分が蒸発するのを待つ。このとき、蒸発を促進させるために必要に応じて圧縮空気によりバージする。可動型20を固定型1に対して型締めする。そうすると、図1の(イ)に示されているように固定側入れ子2と可動側入れ子22とによりキャビティ3が構成される。射出成形機40の射出ノズル42をスプルブッシュ9にタッチさせ、そうしてスクリュを軸方向に駆動して計量された溶融マグネシウム合金を射出する。溶融マグネシウム合金はスプル6、ランナ5およびサイドゲート4を通ってキャビティ3に充填される

【0015】
このとき、キャビティ3はチタン合金から構成されているので、溶融マグネシウム合金の熱伝導度は大きいが、穏やかに冷却され、凝固速度が小さくなる。これにより、キャビティ3の隅々まで密に充填される。このときの固定側入れ子2と可動側入れ子22の温度は、図3の(b)に示されているように、成形に適した比較的高い温度に維持されている。また、第1、2のサイド入れ子31、32の温度は低く、しかも熱伝導の大きい銅合金から構成されているので、充填される溶融マグネシウム合金がパーティングラインPの極僅かな隙間から流出しようとしても、低温の第1、2のサイド入れ子31、32の方へ放熱され固化する。これにより、バリの発生が抑制される。所定時間保圧をかけ、固化を待って可動型20を開く。このとき、マグネシウム合金製品の形状等により、マグネシウム合金製品は可動側入れ子22のコアの方に着いて開かれる。可動型20が所定量開くと、従来周知のようにエジェクタプレート28が駆動されエジェクタピン24〜27が突き出て、湯じわ、ショートショット等のない高品質のマグネシウム合金製品が得られる。以下、同様にして成形する。
【0016】
成形するマグネシウム合金製品の形状、大きさ等に変更が生じたら、必要な入れ子を取り外し、キャビティ3の表面を切削等により加工する。そうして、取り付ける。あるいは、別に用意されている入れ子と交換する。これにより、所望の形状あるいは大きさのマグネシウム合金製品を前述したようにして成形できる。
【0017】
本発明は、上記実施の形態に限定されることなく、色々な形で実施できることは明らかである。例えば、金属材料に関しては、溶融マグネシウム合金に代えて半溶融マグネシウム合金でも同様にして成形できることは明らかである。また、マグネシウム合金以外の前述したようなアルミニウム合金、亜鉛合金、銅合金あるいは鉛合金の金属材料から同様にして金属製品を成形できることも明らかである。さらには、上記実施の形態では、金型は射出成形機に適用される金型として説明されているが、ダイカスト法の金型に適用できることも明らかである。
【0018】
また、入れ子の材質に関しては、固定側入れ子と可動側入れ子は、チタン合金以外でも、固定型および可動型の熱伝導度よりも小さい熱伝導度の材料であれば実施できるが、表1にも示されているように、熱伝導度が10w/mkよりも小さい材料から構成するのが望ましい。また、第1、2のサイド入れ子も銅合金以外でも、固定型および可動型の熱伝導度よりも大きい熱伝導度の材料であれば実施できるが、熱伝導度が100w/mkよりも大きい金属材料から構成するのが望ましい。さらには、キャビティの形状、大きさ等によっては、固定側入れ子と可動側入れ子の材質が互いに異なっても、また異なる温度で実施できることも明らかである。さらには、本実施の形態では第1、2のサイド入れ子は固定型と可動型のパーティングライン側のそれぞれに設けられているが、銅合金のように熱伝導度が大きい金属材料から構成されているときは、固定型のパーティングライン側あるいは可動型のパーティングライン側の、いずれかの一方に設けても同様な効果が得られることも明らかである。
Figure 0003809057
なお、表1中のマグネシウム合金AZ91Dは、成形体の物性値を示している。
【0019】
【発明の効果】
以上のように、本発明によると、固定型に取り付けられている固定側入れ子と、可動型に取り付けられている可動側入れ子は、前記固定金型および可動金型とは材質が異なり、その熱伝導度は前記固定金型および可動金型のそれよりも小さい熱伝導度が10w/mk以下の材料から構成されているので、キャビティに充填されるときの、アルミニウム合金、亜鉛合金、銅合金あるいは鉛合金からなる金属材料の凝固速度は穏やかで小さくなる。これにより、金属材料の流動性が保たれ、湯じわ、ショートショット等の成形欠陥のない高品質のアルミニウム合金、亜鉛合金、銅合金あるいは鉛合金からなる金属製品が得られる、という本発明に特有の効果が得られる。このように、流動性が保たれるので高速充填をする必要がない。したがって、高速充填によるバリの発生が抑制される。
さらには、固定型に取り付けられている固定側入れ子と、可動型に取り付けられている可動側入れ子とが熱伝導度が10w/mk以下の材料から構成されてると共に、これらの入れ子により構成されるキャビティの周辺に取り付けられている第3の入れ子は熱伝導度が100w/mk以上の金属材料から構成されているので、上記効果に加えて、キャビティの周辺から、すなわちパーテイングラインから流失しようとする金属材料が冷却固化され、これによりバリの発生が、さらに抑制される効果が得られる。
また、他の発明によると、固定側入れ子と可動側入れ子は、金型の他の構成部材の温度を制御する系から独立して温度が制御されるようになっているので、これらの入れ子の温度を適温に保ち、生産性を向上させることができる効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる金属製品の成形用金型を示す図で、その(イ)は金型を閉じた状態で示す断面図、その(ロ)は(イ)においてパーテイングライン側から固定型の方を見た平面図である。
【図2】従来の金型を閉じた状態で示す図で、その(イ)は第1の従来の金型を、その(ロ)の他の従来の金型をそれぞれ示す断面図である。
【図3】金型の温度変化状況を示す図で、その(a)は従来の1成形サイクル毎の変化を示す図、その(b)は鋳造に適した金型の温度を示す図である。

Claims (5)

  1. 固定型に取り付けられている固定側入れ子と、可動型に取り付けられている可動側入れ子と、第3の入れ子とからなり、前記固定側入れ子と可動側入れ子のパーティングライン側にマグネシウム合金、アルミニウム合金、亜鉛合金、銅合金あるいは鉛合金からなる金属製品を成形するためのキャビティが構成され、前記第3の入れ子が前記キャビティの周辺に取り付けられている金型であって、
    前記固定側入れ子と可動側入れ子は、前記固定金型および可動金型とは材質が異なり、その熱伝導度は前記固定金型および可動金型のそれよりも小さい10w/mk以下の材料から構成されていると共に、前記第3の入れ子は熱伝導度が100w/mk以上の金属材料から構成されていることを特徴とするマグネシウム合金、アルミニウム合金、亜鉛合金、銅合金あるいは鉛合金からなる金属製品の成形用金型。
  2. 請求項1に記載の金型において、固定側入れ子と可動側入れ子が、チタン合金から構成されている、マグネシウム合金、アルミニウム合金、亜鉛合金、銅合金あるいは鉛合金からなる金属製品の成形用金型。
  3. 請求項2に記載の金型において、第3の入れ子が、銅合金から構成されている、マグネシウム合金、アルミニウム合金、亜鉛合金、銅合金あるいは鉛合金からなる金属製品の成形用金型。
  4. 請求項1〜3のいずれかの項に記載の金型において、固定側入れ子と可動側入れ子が、金型の他の構成部材の温度を制御する系から独立して温度が制御される、マグネシウム合金、アルミニウム合金、亜鉛合金、銅合金あるいは鉛合金からなる金属製品の成形用金型。
  5. 請求項1〜3のいずれかの項に記載の金型において、固定側入れ子と、可動側入れ子と、第3の入れ子が、金型の他の構成部材の温度を制御する系から独立して温度が制御される、マグネシウム合金、アルミニウム合金、亜鉛合金、銅合金あるいは鉛合金からなる金属製品の成形用金型。
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