JP2003509215A - ダイカスト鋳造用のホットスプルーシステム - Google Patents

ダイカスト鋳造用のホットスプルーシステム

Info

Publication number
JP2003509215A
JP2003509215A JP2001523162A JP2001523162A JP2003509215A JP 2003509215 A JP2003509215 A JP 2003509215A JP 2001523162 A JP2001523162 A JP 2001523162A JP 2001523162 A JP2001523162 A JP 2001523162A JP 2003509215 A JP2003509215 A JP 2003509215A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
channel
sprue
insert
runner
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001523162A
Other languages
English (en)
Inventor
ルイス ウィルソン グラハム
Original Assignee
ホットフロー ダイカスティング プロプライエタリー リミテッド
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ホットフロー ダイカスティング プロプライエタリー リミテッド filed Critical ホットフロー ダイカスティング プロプライエタリー リミテッド
Publication of JP2003509215A publication Critical patent/JP2003509215A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B22CASTING; POWDER METALLURGY
    • B22DCASTING OF METALS; CASTING OF OTHER SUBSTANCES BY THE SAME PROCESSES OR DEVICES
    • B22D17/00Pressure die casting or injection die casting, i.e. casting in which the metal is forced into a mould under high pressure
    • B22D17/20Accessories: Details
    • B22D17/22Dies; Die plates; Die supports; Cooling equipment for dies; Accessories for loosening and ejecting castings from dies
    • B22D17/2272Sprue channels

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Molds, Cores, And Manufacturing Methods Thereof (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 高圧ホットチャンバダイカスト鋳造で使用する、スプルー鋳造を実質的に除去し、溶融物の流れを大幅に向上させたダイ挿入部および方法を開示する。ダイ挿入部は(i)ダイセットの固定ダイブロック(112)内に配置するべく採用された、スプルーチャネル(156、260)を備えた、加熱されたスプルー本体挿入部(150、258)と、(ii)ダイセットの可動ダイブロック(114)内に取り付けるべく採用された、冷却されたスプルー先端挿入部(152、266)とを設けている。スプルー本体と先端挿入部は同軸上に取り付けられているため、ダイ仕切り線(115)の範囲においてそれぞれの内端が互いに合致し、協同で、少なくとも1つの湾曲遷移チャネル(158、262、265)を形成する。この湾曲遷移チャネルは、スプルーチャネル(156、260)を、仕切り線に沿って形成された少なくとも1つの湯道チャネル(140a、140b、254、256)と接続する。スプルー本体挿入部とスプルー先端挿入部の温度は、遷移チャネル内で凍結点が生じ、各ショット後に、スプルーチャネル内の溶融物が機械ノズル内に戻れるように制御されているため、スプルー鋳造の形成を回避することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は高圧ダイカスト鋳造の方法および装置に関し、特に、ホットチャンバ
、高圧ダイカスト鋳造とともに使用するホットスプルーシステムに関するもので
ある。
【0002】 亜鉛、鉛、スズマグネシウム、アルミニウム、そしてこれらの合金から成る小
型ダイカスト鋳造製品を製造するための専用の、非常に大型のホットチャンバ、
高圧、ダイカスト鋳造機械の設置ベースが存在する。図1は、この型における典
型的な機械10を示す。溶融金属のプール12が加熱したポット14内に収容さ
れ、ここから溶融物の「ショット」が、半分浸水したシリンダ18内で動作する
プランジャ16によって、グースネック部20と外部枠状に加熱された接続ノズ
ル22を通り、固定ダイ26と可動ダイ28の間に形成された空洞24内へ強制
的に排出される。固定ダイ26は固定圧盤30上に取り付けられ、可動ダイ28
は、水圧または空気圧ラムのピストン34によって固定圧盤の方向へ押圧された
可動圧盤32上に取り付けられ、タイロッド36によってクランプ力がかけられ
ている。
【0003】 ダイ26、28の閉鎖時に、空気圧ラム40のピストン38によって、プラン
ジャ16が下方向へ向かってシリンダ18内へ駆動されることで、溶融物のショ
ットが空洞24内に強制放出され、これが凍結するまで圧力が維持される。その
後、プランジャ16が上昇して、ノズル22とグースネック20から残りの液体
溶融物を吸引し、溶融物プール12へ戻す。ショット後に溶融物の流れ戻しを補
助するために、通常、ノズル22は固定ダイ26へと上方へ傾斜している。当然
ながら同様の目的で、機械の押圧部分全体(ダイ、圧盤を備える)をノズル22
へ向けて下方へ若干傾斜させることができる。
【0004】 ショットの開始時に、溶融物が加熱したノズル22から、固定ダイ26の後に
取り付けられたスプルーブッシュ42と、固定ダイ26内に形成されたスプルー
チャネル44を通り、ダイ26、28の仲介部または仕切り線46へと運搬され
る。次に、溶融物は1つまたはそれ以上の湯道チャネル48によって、ゲート口
49を通り、仲介部46に沿って空洞24内へ運搬される。このような機械にお
ける注入圧力は通常10〜30mPaであり、漏出を防ぐために、ノズル22が
スプルーブッシュ42とグースネック部20に対して強く押圧されていなくては
ならない。スプルーブッシュ42の使用はノズル22のダイ端部における密封の
形成を補助し、また、ショット後に内部に凍結プラグが形成した際に、容易に交
換できるという利点を備えている。
【0005】 スプルーチャネル44は大きく先細りしているため、ダイ仲介部46がスプル
ーブッシュ42から溶融物の流れの方向に向かって拡大している。その大きさは
、ショットの終了時に、ブッシュ42の内側または下流におけるスプルーチャネ
ル44内で凍結点が生じる程度である。一方で、通常、湯道チャネル(1つまた
は複数)が溶融物の流れの方向において(つまりゲート49に向かって)狭まっ
ているため溶融物が加速し、空洞内に高速で流入することができる。
【0006】 このスプルーと湯道チャネルの一般的な配置により、ダイを開いた後に、鋳造
スプルーと湯道(1つまたは複数)を、付着した製品と共に1つの部品としてダ
イから容易に取り外すことができるようになる。通常湯道チャネル48の各々は
、製品鋳造と取り付けられたその湯道およびスプルー鋳造の間に薄型で容易に破
損する接続部分を形成するために、狭い溝状のゲート49を介して、対応する空
洞24と接続している。
【0007】 本願明細書では、スプルーおよび湯道チャネルが、溶融物を空洞ゲート(1つ
または複数)へ運搬する溶融物通路をダイ内に形成することが上述の説明から理
解できるであろう。スプルーチャネルは、固定ダイの外部(通常は後部)から固
定ダイの前面(または仕切り線)へ溶融物を運搬し、その一方で各湯道が、スプ
ルーチャネルから対応する空洞ゲートへ、固定ダイと可動ダイの間の仲介部に沿
って溶融物を運搬する。スプルー鋳造と湯道鋳造は、ショットの最後に、スプル
ーチャネルと湯道チャネル内でそれぞれ固形化するダイカスト鋳造金属である。
【0008】 ホットチャンバダイカスト鋳造は非常に一般的で、比較的問題がなく、高品質
の製品を高い生産レートで生産することができるが、この技術の大きな欠点は、
製品内の金属よりも多い大量の金属がスプルー鋳造と湯道鋳造内に含まれている
ことである。製品を取り外した後、一般にスプルー鋳造と湯道鋳造は再溶融およ
び再利用されるが、これには高いエネルギー損失と溶融物の汚染が伴う。従来型
のホットチャンバダイカスト鋳造のこれ以外の著しい欠点は、広く、拡大するス
プルーチャネルと、狭くより狭まる湯道チャネル(1つまたは複数)の間の溶融
物通路における部分および方向の両方における突然の切断であり、この切断によ
って、乱れた、非効率的な溶融物の流れが生じてしまう。
【0009】 ホットチャンバダイカスト鋳造は、プラスチック材料の射出成形と類似してい
ることが理解されるであろう。両方共、溶融物のショットを、スプルーおよび湯
道システムを介して空洞内へポンピングすることができるが、スプルーおよび湯
道鋳造に関連した損失は射出成形の方が相当に少ない。射出成形では、スプルー
の生成を除去するために、スプルーチャネル内に電気加熱したスプルーチャネル
(射出成形の背景では「ノズル」と呼ばれることが多い)、またはコア(「ホッ
トチップ」と呼ばれる)を採用することが一般的である。
【0010】 当然、このような装置を使用して空洞内に溶融プラスチックを射出する場合、
湯道とスプルーの両方を排除することができる。さらに、ショットとショットの
間に、溶融プラスチック供給ラインを加圧した状態に保ち、空洞の入口において
チャネルを閉鎖するために、スプルーノズルまたはホットチップ内に機械弁を使
用し、非常に高い生産レートを得ることも可能である。
【0011】 時折指示されてきたように(Crandellへの米国特許第4、304、5
44号、第4、795、126号を参照のこと)、射出成形用に設計された加熱
したノズルとホットチップを直接射出ダイカスト鋳造に使用することが可能であ
るが、これは非実用的であることが証明されている。プラスチックと比べて相当
に高い金属の溶融点、熱伝導性、電気伝導性によって、直接射出成形ダイカスト
鋳造に多くの問題が生じてしまう。
【0012】 出願者が知るホットチャンバダイカスト鋳造における直接射出の最も注目すべ
き試みは、1980年代にBattelle Columbus Laboratories for the Internati
onal Lead Zinc Research Organization[ILZRO]によって引き継がれてい
る。この研究についての多数の進行レポートが、ILZROまたはBattelleによ
って準備され発行された。
【0013】 このレポートは最初に、ILZROのGroeneveld and Kaiser of Battelle an
d Herrschaftによって、1983年10月31日から11月3日にかけてミネア
ポリスで開催されたInternational Diecasting Congress and Expositionにおい
て、“Heated Manifold,Direct-Injection System for Zinc Diecasting”とい
う文書(No. G-T83-066)で発行された。さらに、“Commercial Application of
the Heated-Manifold Direct-Injection System of Zinc Diecasting”という
題の進行レポートが、ワイオミング州ミルウォーキーで1985年6月3〜6日
に開催されたExpositionにて文書で発行された。この主要著者はBattelleのGroe
neveldである。
【0014】 さらに、「直接射出によって数億個の鋳造が製造された」ことを示した、IL
ZROの直接射出プロジェクトの進歩レポート(No. 30)(Groeneveld著)が1
988年3月に発行された。生産レートおよび製品品質は、湯道とスプルーを用
いた従来のダイカスト鋳造のものと少なくとも等しいと報告された。
【0015】 直接射出ダイカスト鋳造によって提供される明白で優れた利点にも関わらず、
上述の明細書(特にBattelleによるもの)に開示されている技術は、ダイカスト
鋳造産業で広く使用されてはいない。この主な理由は、従来のホットチャンバダ
イカスト鋳造用のダイ、湯道、スプルー設計技術と同一の便宜性および信頼性に
近い、直接射出用のダイと「ノズル」の設計方法が開発されていないためである
と思われる。
【0016】 その結果、実験を成功させるためにあらゆる所与の製品、空洞、ダイ、機械、
「ノズル」を組合わせる前に、非常に専門的で非常に高額な実験を多量に行う必
要がある。さらに、複数の空洞ダイにおける直接射出では、既存のダイカスト鋳
造機械を、機械設定および工具変更の長い工程を踏みながら、金属の流れと制御
に関連した大規模な変更が必要である。要約すれば、直接射出ダイカスト鋳造の
実現は、大多数のホットチャンバダイカスタの経済能力と技術能力を超えたもの
であると言える。
【0017】 本発明は、直接射出ダイカスト鋳造によって提供される利点の重要な部分の実
現を、加熱したスプルーチャネルを実質的に従来の湯道チャネルに採用し、湾曲
遷移チャネルがスプルーチャネルを湯道チャネルに接続する場合には、現在のダ
イ設計に非常に少ない変更を加え、ホットチャンバ機械レイアウトには変更を加
えずに達成することに基づいている。各ショット後に、溶融物がスプルーチャネ
ルから戻れるようにスプルーチャネルの温度を制御することができ、その一方で
、遷移チャネルの温度を内部に凍結点が生じるように変更することができる。
【0018】 ダイ仕切り線が遷移チャネルを含んでいる場合には、その内部に(湯道鋳造と
一体に)形成される鋳物を、通常の方法で湯道鋳造と共に放出することができる
。遷移チャネルを画定するために個別の合致するダイ挿入部を使用することによ
り、そのチャネルの温度を、スプルー挿入部およびダイ温度から独立して制御す
ることが可能になる。ダイ挿入部の1つは、固定ダイ内の加熱したスプルー本体
挿入部であることが好ましく、一方でもう1つは、可動ダイ内の、合致し、冷却
された、対向するスプルー先端挿入部であることが好ましい。
【0019】 このような「スプルーなし」のダイカスト鋳造技術は、ダイ設計に最小限の変
更を加えるだけで、また、機械レイアウトは無変更のままで、面倒な弁付き射出
ノズルを使用することなく、スプルーの生成、復元、再溶融を防止することがで
きる(また、直接射出の節約のほとんどを達成する)。さらに、ホットスプルー
ダイ挿入部を使用することにより、この部分に大きな変更を加える必要なく、ダ
イ内の溶融物の流路を流線型の流れにとって最適化することが可能である。当然
、溶融通路の段階的且つ均一な先細りがスプルー入口からゲートにかけて容易に
達成できるため、溶融物が一定且つ滑らかに加速する。スプルーチャネルの逆方
向への先細りにより、スプルー鋳物を引出しの必要を省略することができる。
【0020】 スプルーチャネルを固定ダイ内で大まかに水平に延ばし、ダイ仕切り線と固定
ダイの後部(従来技術の通り)に対して直交するようにし、また、遷移チャネル
をスプルーチャネルから湯道チャネルにかけて約90°の角度で張った滑らかな
湾曲にすることが通常である。しかし、スプルーおよび/またはダイ仕切り線を
、普通ではないが、遷移チャネルの湾曲によって張った角度が90°以外の角度
になるように方向付けることができる。既に述べたように、遷移チャネルを減少
(先細り)するように形成して、溶融物が湯道チャネルへ流入するべく湾曲部分
周辺を流れる際に、溶融物を加速させることができる。
【0021】 遷移チャネルの部分を画定する可動ダイ内の挿入部が、独自の冷却手段を備え
(例えば、冷却剤循環の提供)、その他の可動ダイに関係なく、その温度を調整
できるようにすることで、遷移チャネル内で凍結が確実に生じるようにすること
が好ましい。この目的のために、挿入部が、自動規制を行えるように温度センサ
手段を備えることが望ましい。同様に、固定ダイ内のスプルー挿入部が温度セン
サ手段を備え、ショット後の溶融物の流れ戻りを確実にするために、十分に高い
温度に保たれるようにすることが望ましい。
【0022】 遷移チャネルを画定するために必要とされるもののような、合致するダイ挿入
部は、平均的なダイカスト鋳造工具製造者が精通しているものであり、適切な流
れ戻しと凍結をそれぞれ達成するためのスプルーおよび遷移チャネルの適温の設
定は、平均的な機械操作者の能力の範囲内に十分入るものである。ダイ挿入部の
必要性とは別に、通常、工具設計および機械動作が本発明の方法によって影響さ
れることはない。通常の空洞挿入と排出機構を使用することができる。ダイセッ
ト内に1つよりも多い空洞がある場合には、分岐または放射状に延びた遷移チャ
ネルを挿入部内に形成し、スプルーチャネルを様々な湯道チャネルと接続するこ
とができる。
【0023】 本発明はダイカスト鋳造方法、ダイカスト鋳造装置、ダイカスト鋳造に使用す
るダイ挿入部に関連していることがわかるであろう。本発明の本質を簡単に説明
したが、次に、添付の図面を参照しながら2つの例について説明する。しかし当
業者には、請求項で定義された本発明の範囲から逸脱しない限り、選択した例に
対して多くの応用、変更が可能であることが理解されるであろう。
【0024】 図2〜図4は従来型のダイカスト鋳造装置100の或る部分を示しており、こ
れらの図中で、ダイセット102は閉鎖しており、固定圧盤104と可動圧盤の
間に取り付けられている。ダイセット102は、固定圧盤104に固定された固
定後ろ板108(間に絶縁板109が挟まれている)と、可動圧盤106に固定
された可動後ろ板110を備えている。固定ダイブロック112が固定後ろ板1
08に固定され、可動ダイブロック114が可動後ろ板110に固定されている
。ダイブロック112、114の間に設けられた仲介面または仕切り面を115
で示す。可動圧盤106の力をエゼクタ装置118周囲の可動ダイブロック11
4へ伝達するために、可動後ろ板110の各側にはボルスタ116が固定されて
いる。エゼクタ装置118は、4本で1組の製品エゼクタピン122の頭部と、
1本の湯道押し出しピン124の頭部を捕える1対のエゼクタ板120a、12
0bを備えている。
【0025】 固定ダイブロック112内に設けられた固定空洞挿入部128の面と、可動ダ
イブロック114内に設けられた可動空洞挿入部130の面との間に鋳型空洞1
26が形成されている。固定空洞挿入部128はダイブロック112内で流体継
手134と接続した冷却路132(破線で示す)を備え、可動空洞挿入130は
ダイブロック114内で流体継手138と接続した冷却路136(破線で示す)
を備えている。ダイブロック112、114の間に形成された湯道チャネル14
0bと接続しながら、ダイ挿入部128、130の間に湯道チャネル140aが
形成されており、湯道チャネル140aは、1つまたはそれ以上のゲート142
によって空洞126に接続している。
【0026】 ダイセットが閉鎖した状態で(図2、図4に示す状態)、湯道チャネル140
に沿って溶融物のショットが鋳型空洞126内に注入され、製品と湯道鋳造が形
成される。次に、可動圧盤106、可動後ろ板110、ボルスタ116、ダイブ
ロック114、ダイ挿入部130がダイセットの固定部分から引出され、一方で
、エゼクタ装置118が静止状態に保たれる。これによりダイブロック114が
ピン122、124に沿って滑動すると、空洞126と湯道チャネル140内に
形成された製品と、関連する湯道鋳造が放出される。
【0027】 ここまで説明してきたように、ダイセット102は極めて従来型のものであり
、ホットチャンバダイカスト鋳造産業で幅広く採用されている典型的なものであ
る。 次に、特に図3の拡大断面展開図と図4の拡大平面図を参照しながら、第1例
のホットスプルーシステムについて説明する。該システムは、固定後ろ板108
とダイブロック122内に取り付けられた円筒形管状のスプルー本体挿入部15
0と、これと対向する、可動ダイブロック114内に取り付けられた合致円筒形
スプルー先端挿入部152とを備えており、挿入部150、152は同軸上にあ
り、この共通軸154は仲介部115に対して直交している。
【0028】 スプルー本体挿入部150は、その外端156aからその内端156bにかけ
て狭まった中心先細りスプルーチャネル156を備えている。挿入部150の内
端と152の内端が仕切り線115付近で嵌合して、90°の角度で張った、ス
プルーチャネル156を湯道チャネル140へ接続する湾曲遷移チャネル158
を画定する。該遷移チャネル158の仕切り線を符合160で示す。遷移チャネ
ル158と湯道チャネル140は両方共、ゲート142に向かって徐々に狭まっ
ていくことが好ましい。
【0029】 スプルー本体挿入部150の外形は円筒形であり、その周囲には、導線164
を介して電力供給される電熱要素162が巻着している。本体挿入部150は外
部隙間166、内部スカート170を提供するマッシュルーム型の頭部164を
供えており、外部隙間166はダイカスト鋳造機械100の加熱したノズル16
8(図2)用のソケットを形成し、また、内部スカート170によって挿入部1
50が固定ダイブロック112内に配置される。スカート170から放射状に延
び、固定ダイブロック112の溝172内に配置されたピン171と、挿入部を
ダイブロック112から離間させるリングシム173とにより、本体挿入部15
0の内端が、仕切り線160に沿って、先端挿入部152の内端と確実且つ正確
に嵌合するようになる。
【0030】 サーモカップル温度センサ174が本体挿入部150内に嵌め込まれ、導線1
76を介して適切な温度測定/制御装置(図示せず)と接続している。加熱要素
線164とセンサ線176が、スカート170に形成された細長い隙間178を
通過する(図5も参照のこと)。本体挿入部150は、ボルト182で固定後ろ
板108に固定されたクランプリング180によって適所に保持され、挿入部1
50の内端184はダイブロック112内にしっかりと嵌合するため、遷移チャ
ネル158からダイブロック112のスプルー挿入部150を収容する空間18
6内へ溶融物が漏出することがない。
【0031】 特に図5(電熱要素162または導線164、176は示されていない)を参
照すると、本体挿入部150の内端184は部分的に円錐形のソケット190を
備えており、該ソケットの1側部には、湾曲遷移チャネル158(図4)の半分
(符合158aで示す)が形成されている。凸型湾曲肩部192が、半分のチャ
ネル158aの各側とソケット184の内壁の間の、該半分のチャネル158a
の各側上に形成されている。
【0032】 図3、図4、図6を参照すると、スプルー先端挿入部152は、その内端に、
本体挿入部150のソケット192内にしっかりと嵌合する形状の、部分的に円
錐形のプラグ194を備えている。プラグ194の1側部は、遷移チャネル15
8の半分を成す湾曲溝158bのいずれかの側に1対の凸型湾曲肩部196を形
成するべく切り取られている。肩部196は、スプルー本体挿入部150上の相
補的な肩部192と接している。挿入部152内には中心バッフル冷却路198
が形成されており、中心バッフル冷却路198は、可動ダイブロック114内に
設けられた冷却流体路200と接続している。
【0033】 挿入部152内には温度センサ202が嵌め込まれており、該センサの導線2
04はダイブロック114内を通過して、通路198、200を通る冷却流体の
流れを制御する温度制御装置(図示せず)へと続いている。最後に、スプルー先
端挿入部152は、ダイブロック114に設けられたそのソケット内に、鍵20
6の使用によって回転可能に配置されている(図4)。(図6には温度センサ導
線と冷却路は示されていない。)
【0034】 スプルー挿入部150、152がそれぞれ対応するダイブロック内に嵌合した
ら、ダイカスト鋳造機械100を、次に述べる点を除いて、上述した従来の方法
通りに使用する。すなわち、各回のショットの終わりに、(i)スプルーチャネ
ル156内の溶融物が、再び迅速にノズル168内に排出されるのに適した液体
状態のまま保たれるように、また、(ii)遷移チャネル158内に湯道凍結点が
生じるようにスプルー挿入部の温度を調整する。各回のショット後に、ダイセッ
ト102の可動構成要素が固定構成要素から引出される際に、空洞126から、
エゼクタピン122によって製品が放出され、また、湯道チャネル140、遷移
チャネル158から、関連するエゼクタピン124によって湯道鋳造および遷移
鋳造が放出される。
【0035】 図7に、本発明に従って形成されたホットスプルーシステムの第2例を示す。
第1例と同様に、ダイセットは固定後ろ板108、熱絶縁板109、固定ダイブ
ロック112、可動ダイブロック114を備えている。しかしこの第2例では、
対応する湯道チャネル254、256によって供給される2対のダイ挿入部25
0、252を採用している。この例でも、第1例と同様に、スプルー本体挿入部
258は中心先細りスプルーチャネル260を画定する。
【0036】 スプルー本体挿入部258はさらに、形成、配置、クランプが第1例と同様に
行われるが、その内端が分岐して、1対の対向する湾曲した半分ずつの遷移チャ
ネル262、264を形成する点が第1例とは異なっている。遷移チャネル26
2、264は、それぞれ対応する湯道チャネル254、256と接続している。
同様に、スプルー先端挿入部266の内端も分岐しており、2つの対向する湾曲
した半分ずつの遷移チャネル268、270を形成している。これらの遷移チャ
ネルは、湯道254、256と接続し、スプルー本体挿入部258の関連する半
分の遷移チャネル262、264と合致する。しかしこの例では、2つのエゼク
タピン276、278を使用して、各遷移チャネル内に形成された鋳造が、各回
のショット後にダイが離れる際に確実に放出されるようにしている。
【0037】 上述の説明から、このスプルーを使用しないダイカスト鋳造方法は、工具製造
者、機械設定者/操作者の通常の技術だけで、標準のホットチャンバダイカスト
鋳造機械に容易に導入し、そこで動作することが可能である。機械設定者には、
最も単純な調整および設定方法のみが要求される。しかし、スプルーを使用しな
いダイカスト鋳造は経済性に優れ、多くの利点を備える。
【0038】 しかしながら、上述したように、本発明の範囲を逸脱しない限り、多くの応用
および変更を加えることが可能である。スプルーと遷移チャネルを先細りさせる
ことは前出の例では利点であるが、必須ではない。先細りしていないチャネルを
使用した場合にも、十分に満足できる結果が得られた。さらに、スプルー挿入部
を対応するダイブロック内に正確に取付けおよび位置付けするための従来より知
られた方法が多くあることが理解されるであろう。
【0039】 上述の例で開示した方法は、必ずしも全てのダイセットまたは工具製造技術に
適するわけではなく、また容易に変更することが可能である。例えば、調整を行
うために、スプルー本体挿入部ではなくスプルー先端挿入部と共に、またはスプ
ルー本体挿入部に加えて、シムを使用することができる。または、最初に適当な
工作を行っておけば、シミングは不要であるかもしれない。同様に、スプルー挿
入本体を適所に嵌合およびクランプするべく選択した方法も適宜変更することが
可能である。熱絶縁材料をスプルー本体挿入部の熱要素の周囲に形成することで
、固定ダイブロックへの熱損失が最小限に抑えられると予想される。
【0040】 当然ながら、スプルー先端挿入部を絶縁してダイブロックからの熱の上昇を最
小にすることも可能である。あるいは、スプルー先端挿入部を絶縁したり、先端
挿入部を、遷移チャネル内で確実に冷却する温度に保つために、可動ダイブロッ
クが達する温度に温度制御する必要はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 典型的な従来技術によるホットチャンバダイカスト鋳造機械の部
分断面展開図である。
【図2】 本発明の第1例に従って形成されたスプルー挿入部を備える、典
型的なダイカスト鋳造装置のダイセットを示す概略的な断面展開図である。
【図3】 図2の部分拡大図である。
【図4】 図2のダイセットを、同図中の断面線III−IIIに沿って切った部
分拡大平面図である。
【図5】 図2、図4のスプルー本体挿入部の透視図である。
【図6】 図2、図3、図4のスプルー先端挿入部の透視図である。
【図7】 2つの対向する湯道チャネルに供給を行うために形成されたスプ
ルーとスプルー先端挿入部を備えるダイセットの断面展開図である。
【符号の説明】
100…ダイカスト鋳造装置 102…ダイセット 104…固定圧盤 108…固定後ろ板 106…可動圧盤 110…可動後ろ板 112…固定ダイブロック 114…可動ダイブロック 115…ダイ仕切り線 116…ボルスタ 118…エゼクタ装置 122、124…ピン 126…鋳型空洞 128…固定ダイ挿入部 130…可動ダイ挿入部 132…冷却路 134…流体継手 136…冷却路 138…流体継手 140…湯道チャネル 140a、140b…湯道チャネル 142…ゲート 150…スプルー本体挿入部 152…スプルー先端挿入部 156…スプルーチャネル 158…湾曲遷移チャネル 160…仕切り線 162…電熱要素 164…導線 166…外部隙間 168…ノズル 170…スカート 171…ピン 172…溝 173…リングシム 174…温度センサ 176…導線 178…隙間 180…クランプリング 182…ボルト 184…内端 186…空間 190…ソケット 192…凸型湾曲肩部 194…プラグ 196…凸型湾曲肩部 198…中心バッフル冷却路 200…冷却流体路 202…温度センサ 204…導線 206…鍵 250、252…ダイ挿入部 254、256…湯道チャネル 258…スプルー本体挿入部 260…中心先細りスプルーチャネル 262、264…遷移チャネル 266…スプルー先端挿入部 268、270…遷移チャネル 276、278…エゼクタピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B22D 17/32 B22D 17/32 J (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,MZ,SD,SL,SZ,TZ,UG ,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD, RU,TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT, AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,BZ,C A,CH,CN,CR,CU,CZ,DE,DK,DM ,DZ,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH, GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,K E,KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS ,LT,LU,LV,MA,MD,MG,MK,MN, MW,MX,MZ,NO,NZ,PL,PT,RO,R U,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM ,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ,VN, YU,ZA,ZW 【要約の続き】 械ノズル内に戻れるように制御されているため、スプル ー鋳造の形成を回避することができる。

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホットチャンバ高圧ダイカスト鋳造方法であって、前記方法
    が固定ダイ、可動ダイ、前記固定ダイと前記可動ダイの間に形成された鋳型空洞
    、溶融物通路を採用し、前記溶融物通路が (i)溶融したダイカスト鋳造金属を前記ホットチャンバから前記ダイ内へ運搬
    するための、前記固定ダイ内に形成されたスプルーチャネルと、 (ii)前記固定ダイと前記可動ダイの間に、前記スプルーチャネルに対してある
    角度で形成された、やはり前記固定ダイと前記可動ダイの間に形成されたゲート
    を介して前記スプルーチャネルから前記鋳型空洞内へ溶融金属を運搬するための
    湯道チャネルと、 (iii)前記スプルーチャネルから前記湯道チャネルへ、前記角度を通って溶融
    金属を運搬するための湾曲遷移チャネルとを有し、 前記方法が前記スプルーチャネルを、前記ダイの温度よりも高い温度にまで加
    熱し、前記ダイカスト鋳造金属の溶融点に近付ける段階と、 前記ダイの温度を、前記ダイカスト鋳造金属の溶融点よりも低くなるように制
    御する段階と、 溶融金属のショットを前記スプルーチャネル、遷移チャネル、湯道チャネル、
    鋳型空洞内に注入する段階と、 前記スプルーチャネル内に残った溶融ダイカスト鋳造金属をそこから排出させ
    ることを許容し、その一方で、前記湯道チャネル内と、前記遷移チャネルの1部
    分内のダイカスト鋳造金属が固形化して湯道を形成することを許容し、その一方
    で、前記鋳型空洞内のダイカスト鋳造金属が固形化して製品を形成することを許
    容する段階と、 前記可動ダイを前記固定ダイから分離する段階と、 前記湯道チャネルと前記遷移チャネルの1部分から湯道を放出し、同時に前記
    鋳型空洞から前記製品を放出する段階とを有することを特徴とするダイカスト鋳
    造方法。
  2. 【請求項2】 ホットチャンバ高圧ダイカスト鋳造方法であって、溶融ダイ
    カスト鋳造金属のショットを、溶融物通路を介して、ゲートを通り鋳型空洞内に
    注入する段階を有し、前記溶融物通路が (i)固定ダイ内に形成され、前記固定ダイの外面に入口開口部を備えたスプル
    ーチャネルと、 (ii)前記固定ダイと可動ダイの間に少なくとも部分的に形成された、滑らかに
    湾曲した遷移チャネルとを有し、前記可動ダイが、前記固定ダイと協働して前記
    空洞およびゲートを形成し、前記溶融物通路がさらに、 (iii)前記固定ダイと前記可動ダイの間に形成された湯道チャネルを有し、前
    記湯道チャネルが前記遷移チャネルと前記ゲートの間に延びており、 さらに、前記スプルーチャネルを前記ダイカスト鋳造金属の溶融点よりも高い
    温度に加熱しながら、前記ダイの温度を前記溶融点よりも下に維持する段階と、 前記ショット後に、前記スプルーチャネルと、前記遷移チャネルの1部分内に
    残った溶融ダイカスト鋳造金属を前記スプルーチャネルの前記入口から出て流し
    戻させる段階と、 前記湯道チャネル、前記遷移チャネルの1部分、前記ゲート、前記鋳型空洞内
    のダイカスト鋳造金属を固形化させる段階と、 前記固定ダイから前記可動ダイを分離する段階と、 前記固形化した金属を前記ダイの少なくとも1つから放出する段階とを有する
    ことを特徴とするダイカスト鋳造方法。
  3. 【請求項3】 前記溶融ダイカスト鋳造金属が前記溶融通路に沿って流れる
    際にこれを均一に加速する段階をさらに有し、前記ダイカスト鋳造金属の均一な
    加速が、前記溶融通路の前記チャネルの前記断面範囲を流れの方向に向かって均
    一に減少させることによって拡大される請求項1または2のいずれか1項に記載
    のダイカスト鋳造方法。
  4. 【請求項4】 前記溶融ダイカスト鋳造金属のショットが前記遷移チャネル
    内にある際に、これを約90°の角度を成して滑らかな湾曲で運搬する段階をさ
    らに有する前出の請求項のいずれか1項に記載のダイカスト鋳造方法。
  5. 【請求項5】 前記遷移チャネルが分岐しているため、その第1部分が前記
    固定ダイによって配置され、その第2部分が前記可動ダイによって配置され、 前記遷移チャネルの前記第2部分を、前記可動ダイの温度とは別の温度で冷却
    し、1回のショット後に、前記ダイカスト鋳造金属の凍結点が前記遷移チャネル
    内で生じるようにする段階を有する請求項1〜3項のいずれか1項に記載のダイ
    カスト鋳造方法。
  6. 【請求項6】 ホットチャンバ、高圧ダイカスト鋳造工程に使用するダイセ
    ットであって、 ・鋳型空洞の1部分、溶融物を前記空洞内に入れるためのゲートの1部分、前記
    溶融物を前記ゲートへ運搬するための湯道チャネルを形成する固定ダイを有し、
    前記固定ダイが外面を有し、 ・同様に前記鋳型空洞の1部分、前記ゲートの1部分、前記湯道チャネルを形成
    する可動ダイを有し、 ・前記固定ダイの外面から溶融物を運搬するための、前記固定ダイ内に形成され
    たスプルーチャネルを有し、前記スプルーチャネルが、前記湯道チャネルに対し
    てある角度を成して配置されており、 ・前記ダイの閉鎖時に、前記スプルーチャネルから、前記角度を通って、前記湯
    道チャネルへ溶融物を運搬するための、前記固定ダイと前記可動ダイの間に形成
    された湾曲遷移チャネルを有し、 ・前記ダイセットの動作中に、前記スプルーチャネルを前記ダイカスト鋳造金属
    の溶融点付近に維持するために採用した前記スプルーチャネルに関連する加熱装
    置手段を有することを特徴とするダイセット。
  7. 【請求項7】 前記スプルーチャネルが、前記固定ダイ内に合致する第1ダ
    イ挿入部によって形成され、前記ダイの閉鎖時に、前記第1挿入部が、前記固定
    ダイの外部に前記スプルーチャネルの入口を形成する外端を有し、前記第1挿入
    部が、前記遷移チャネルの第1部分を形成する内端を有し、 第2ダイ挿入部が、前記第1挿入部に対向して前記可動ダイ内に合致し、前記
    第2挿入部が、前記ダイの閉鎖時に、前記遷移チャネルの第2部分を形成する内
    端を有する請求項6に記載のダイセット。
  8. 【請求項8】 前記加熱装置手段が、前記第1挿入部の周囲に形成された電
    気加熱要素を有し、 前記遷移チャネルの前記第2部分を前記第1ダイ挿入部と別の温度で冷却し、
    動作中に、前記ダイカスト鋳造金属の凍結点を前記遷移チャネル内に生じさせる
    ことができるようにするために、冷却手段が前記第2挿入部に関連されている請
    求項7に記載のダイセット。
  9. 【請求項9】 前記スプルーチャネルの前記断面範囲が、溶融物の流れの方
    向に向かって均一に減少するため、ショット中に、前記スプルーチャネル内にお
    ける前記溶融物の速度が増加する請求項6〜8のいずれか1項に記載のダイセッ
    ト。
  10. 【請求項10】 前記スプルーチャネル、遷移チャネル、湯道チャネルを備
    えた前記溶融物通路の1部分の前記断面範囲が、溶融物の流れの方向に向かって
    均一に減少するため、前記溶融物通路内での前記溶融物の速度が均一に増加する
    請求項6〜8のいずれか1項に記載のダイセット。
  11. 【請求項11】 前記角度が実質的に90°である前出の請求項6〜10の
    いずれか1項に記載のダイセット。
  12. 【請求項12】 ショット後、また、前記可動ダイと前記固定ダイを分離し
    た後に、前記遷移チャネル内で固体化したダイカスト鋳造金属を放出するべく前
    記遷移チャネル内へ移動するための、前記ダイの1つ内に滑動可能に配置された
    エゼクタピンを有する請求項6〜11のいずれか1項に記載のダイセット。
  13. 【請求項13】 湯道チャネル、ゲート、空洞を画定するべく協働する、そ
    れぞれ対応する仕切り面を有する固定ダイと可動ダイを備えた、高圧、ホットチ
    ャンバダイカスト鋳造装置で使用するスプルー挿入部セットであって、前記スプ
    ルー挿入部セットが、 スプルーチャネルを形成し、前記固定ダイ内に、前記固定ダイの前記仕切り面
    に対してある角度で取り付けるべく採用された管状のスプルー本体挿入部を有し
    、前記本体挿入部が、前記固定ダイの外面に配置するべく採用された前記スプル
    ーチャネルへの入口を画定する外端を有し、また、前記スプルー挿入部が前記固
    定ダイ内に取り付けられている際に、前記スプルー挿入部が、前記固定ダイの前
    記仕切り面の付近に配置するべく採用された出口を画定する内端を有し、 前記本体挿入部と関連した、前記挿入部を加熱するための加熱手段をさらに有
    し、 前記本体挿入部の前記内端内に形成された第1湾曲溝をさらに有し、前記第1
    湾曲溝が、前記可動に関連した第2湾曲溝と協働するべく採用されているため、
    前記本体挿入部が前記固定ダイ内に取り付けられている場合に、前記ダイの閉鎖
    時に、前記第1、第2溝が協働して、前記スプルーチャネルの前記出口を前記湯
    道チャネルと接続する湾曲遷移チャネルを形成するスプルー挿入部セット。
  14. 【請求項14】 前記スプルーチャネルと前記第1湾曲溝が溶融物の流れの
    方向に向かって均一に先細りしているため、前記挿入部セットが使用中であり、
    前記ダイが閉鎖している際に、前記溶融物が前記スプルーチャネルの出口から前
    記湯道チャネルへ移動するに従ってその速度が増加する請求項13に記載のスプ
    ルー挿入部セット。
  15. 【請求項15】 前記角度が実質的に90°であり、前記第1湾曲溝が実質
    的に90°で張っている請求項13または14のいずれか1項に記載のスプルー
    挿入部セット。
  16. 【請求項16】 前記スプルー本体挿入部が温度センサ手段を有する請求項
    13〜15のいずれか1項に記載のスプルー挿入部セット。
  17. 【請求項17】 前記スプルー挿入部セットの使用時に、前記スプルー挿入
    部から前記固定ダイへの熱損失を軽減するために、前記スプルー本体挿入部が、
    前記加熱装置手段を包囲する熱絶縁部を有する請求項13〜16のいずれか1項
    に記載のスプルー挿入部セット。
  18. 【請求項18】 前記可動ダイ内に取り付けるべく採用されたスプルー先端
    挿入部を有し、前記先端挿入部が前記第2湾曲溝を形成する内端を有する請求項
    13〜17のいずれか1項に記載のスプルー挿入部セット。
  19. 【請求項19】 前記先端挿入部が、前記先端挿入部に関連した冷却手段を
    有するため、前記挿入部セットの使用時に、前記先端挿入部が前記スプルー本体
    挿入部の温度よりも低い温度に保たれる請求項18に記載のスプルー挿入部セッ
    ト。
  20. 【請求項20】 前記先端挿入部が温度センサ手段と、前記第2挿入部と前
    記可動ダイの間の熱伝達を緩和するべく採用された熱絶縁部とを有する請求項1
    8または19のいずれか1項に記載のスプルー挿入部セット。
JP2001523162A 1999-09-16 2000-08-24 ダイカスト鋳造用のホットスプルーシステム Pending JP2003509215A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
AU2907 1997-06-04
AUPQ2907A AUPQ290799A0 (en) 1999-09-16 1999-09-16 Hot sprue system for die-casting
PCT/AU2000/001002 WO2001019552A1 (en) 1999-09-16 2000-08-24 Hot sprue system for diecasting

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003509215A true JP2003509215A (ja) 2003-03-11

Family

ID=3817072

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001523162A Pending JP2003509215A (ja) 1999-09-16 2000-08-24 ダイカスト鋳造用のホットスプルーシステム

Country Status (8)

Country Link
US (1) US6745821B1 (ja)
EP (1) EP1237669A4 (ja)
JP (1) JP2003509215A (ja)
CN (1) CN1121917C (ja)
AU (1) AUPQ290799A0 (ja)
CA (1) CA2383973A1 (ja)
HK (1) HK1049636B (ja)
WO (1) WO2001019552A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003112246A (ja) * 2001-10-03 2003-04-15 Japan Steel Works Ltd:The 金属合金射出成形用金型
JP2014117712A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Kawasaki Heavy Ind Ltd 鋳造用金型

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3991868B2 (ja) * 2003-01-09 2007-10-17 株式会社デンソー 金型成形方法
DE60325648D1 (de) * 2003-02-13 2009-02-12 Techmire Ltd Druckgiessmaschine
MXPA05009259A (es) 2003-03-06 2005-10-19 Husky Injection Molding Aparato para formar un bebedero.
AU2003904394A0 (en) * 2003-08-15 2003-08-28 Commonwealth Scientific And Industrial Research Organisation Flow system for pressure casting
US7810549B2 (en) * 2007-01-05 2010-10-12 Ford Global Technologies, Llc Adaptive and universal hot runner manifold for die casting
CN101758202A (zh) * 2009-09-03 2010-06-30 贾军锋 一种金属模具用热喷嘴
DE102009057197B3 (de) 2009-11-30 2011-05-19 Oskar Frech Gmbh + Co. Kg Gießeinheit für eine Druckgießmaschine
CN102233418A (zh) * 2010-04-30 2011-11-09 李解华 一种新型热流道系统
ES2531548T3 (es) * 2010-05-18 2015-03-17 Georg Fischer Automotive (Suzhou) Co. Ltd Dispositivo regulador de temperatura para una instalación de fundición a presión, así como instalación de fundición a presión correspondiente
CN102441645B (zh) * 2011-11-26 2013-06-05 刘之增 铸造抗磨未孕育白口球铁的碾米输送头
DE102012009790A1 (de) * 2012-05-18 2013-11-21 Gebr. Krallmann Gmbh Verfahren zum Spritzgießen einer flüssigen Metall-Komponente und Düse zum SpritzenMetall
JP6058458B2 (ja) * 2013-04-16 2017-01-11 本田技研工業株式会社 ダイカスト鋳造用金型
CN103433456A (zh) * 2013-07-12 2013-12-11 永泰电子(东莞)有限公司 用于hdmi连接器前壳的浇注系统及其设计方法
CN104084558B (zh) * 2014-07-24 2016-05-04 永泰电子(东莞)有限公司 一种金属超薄壳体的浇注系统
CN104741594B (zh) * 2015-03-31 2016-06-29 马鞍山市兴隆铸造有限公司 注料铸件模具
DE102015210403A1 (de) * 2015-06-05 2016-12-08 Oskar Frech Gmbh + Co. Kg Angusssystem für eine Druckgießform
CN105478716A (zh) * 2015-12-14 2016-04-13 无锡市永亿精密铸造有限公司 一种零件铸造机
CN105880518A (zh) * 2016-06-15 2016-08-24 吴江市液铸液压件铸造有限公司 用于压铸管状压铸件的模具结构
CN109482820B (zh) * 2019-01-02 2023-12-26 重庆新红旗缸盖制造有限公司 一种铁型覆砂模具及其使用方法
CN110125336B (zh) * 2019-05-31 2024-04-05 得莱格精密机械(昆山)有限公司 双排式鹅颈插头的浇铸模具
CN112222373A (zh) * 2020-10-21 2021-01-15 崔猛超 一种节能环保型的金属压铸用模具
CN114653921B (zh) * 2021-04-06 2024-05-24 上海胜桀精密机械科技有限公司 一种压铸耐腐蚀的浇口套组件
CN113634741A (zh) * 2021-08-09 2021-11-12 宿迁东润机械制造有限公司 一种滑轮铸件浇铸装置、系统及其浇铸方法

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3137904A (en) * 1961-06-26 1964-06-23 Gerity Schultz Corp Sprue bushing mounting for die casting machines
US3399428A (en) * 1966-06-10 1968-09-03 Emery I. Valyi Apparatus for molding plastic material
US3677682A (en) * 1970-03-09 1972-07-18 Ladislao Wladyslaw Putkowski Hot runner system
US3791440A (en) * 1970-12-07 1974-02-12 R Cross Die casting method
US3903956A (en) * 1973-09-05 1975-09-09 George G Pekrol Die casting machine with parting line feed
US4304544A (en) 1974-10-21 1981-12-08 Fast Heat Element Mfg. Co., Inc. Electrically heated nozzles and nozzle systems
US4795126A (en) 1978-10-16 1989-01-03 Fast Heat Element Manufacturing Co., Inc. Electrically heated nozzles and nozzle systems
US4638849A (en) * 1985-08-25 1987-01-27 Vsi Corporation Nozzle assembly for die casting apparatus
US5315686A (en) 1991-04-26 1994-05-24 William Caugherty Electrically heated nozzle for die casting
GB2255738A (en) 1991-05-16 1992-11-18 Frys Metals Ltd Dispensing molten metal for casting
CA2430268C (en) * 1991-06-27 2007-05-22 Unicast Technologies Inc. Apparatus and method for injecting die casting fluid in a die casting machine
US5203397A (en) 1992-04-02 1993-04-20 Hotset Corporation Heating assembly for a die-casting machine

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003112246A (ja) * 2001-10-03 2003-04-15 Japan Steel Works Ltd:The 金属合金射出成形用金型
JP2014117712A (ja) * 2012-12-13 2014-06-30 Kawasaki Heavy Ind Ltd 鋳造用金型

Also Published As

Publication number Publication date
AUPQ290799A0 (en) 1999-10-07
EP1237669A1 (en) 2002-09-11
US6745821B1 (en) 2004-06-08
CN1373695A (zh) 2002-10-09
HK1049636A1 (en) 2003-05-23
CA2383973A1 (en) 2001-03-22
EP1237669A4 (en) 2004-09-08
CN1121917C (zh) 2003-09-24
HK1049636B (zh) 2004-04-30
WO2001019552A1 (en) 2001-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003509215A (ja) ダイカスト鋳造用のホットスプルーシステム
JP3038175B2 (ja) 金属合金から中空の成形部品を製造する方法及び装置
JP2007260687A (ja) シリンダブロックの半溶融成形方法および半溶融成形装置
JP2002544005A (ja) ドロール制御装置および方法
CN207952601U (zh) 压铸模具及压铸装置
JP3480875B2 (ja) ダイカスト鋳造装置
WO2023228390A1 (ja) ダイカスト製造方法及び装置
CN107972235A (zh) 一种注塑模具及其注塑成型方法
US20030222121A1 (en) Die casting sprue system
JP2539333B2 (ja) ダイカストホイ―ルの連続鋳造方法及びダイカスト機
KR100443338B1 (ko) 다이캐스트주조장치
AU764102B2 (en) Hot sprue system for diecasting
JP3809057B2 (ja) 金属製品の成形用金型
KR100407836B1 (ko) 자동차용 마스터실린더 제조장치 및 제조방법
JP3386466B2 (ja) コールドチャンバダイカストマシンの射出装置
JP3016722B2 (ja) 金型を用いた金属射出成形方法及び金属射出成形用金型
JPH03264148A (ja) 誘導電動機ロータのダイカスト金型装置
JP2000117411A (ja) ダイカスト装置およびダイカスト方法
JPH11314148A (ja) ホットランナ金型装置を用いた金属材料の射出成形方法及びそのためのホットランナ金型装置
JP2003048047A (ja) 薄肉ダイカスト製品の鋳造方法及びその鋳造装置
CN117862506B (zh) 一种金属粉末注射成型机
JPS6233050A (ja) 射出成形装置における型開き時の射出製品突出し方法
AU2001281596B2 (en) Aluminium pressure casting
AU2001258067A1 (en) Die casting sprue system
CN114346206A (zh) 压铸模具及产品的压铸方法