JP6586783B2 - 包装袋 - Google Patents
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スレーザーの吸収性が高く、このため、レーザーを照射した際には、ポリエステルフィルムと共にこのウレタン系接着剤層をも貫通する開封誘導線が形成され、アルミニウム箔が外面に露出する。
前記包装材料が、ポリエステルフィルム、第1のアンカーコート層、ポリオレフィン系介在層、アルミニウム箔、第2のアンカーコート層、ポリオレフィン系シーラント層をこの順に積層して成り、炭酸ガスレーザーにより前記ポリエステルフィルムを貫通する開封誘導線が形成されており、
第1のアンカーコート層がポリウレタン系であり、ポリオレフィン系介在層が溶融押出しコーティング法によって第1のアンカーコート層の表面に積層されたものであり、
前記ポリオレフィン系シーラント層が単層構造又は多層構造を有すると共に、第2のアンカーコート層がポリブタジエン系であり、前記ポリオレフィン系シーラント層のうち第2のアンカーコート層に接する層が溶融押出しコーティング法によって第2のアンカーコート層の表面に積層されたものであり、
前記開封誘導線が包装袋の水平方向への引裂きを誘導する開封誘導線を構成していることを特徴とする包装袋である。
のアンカーコート層を介して積層されており、しかも、ポリオレフィン系介在層は溶融押出しコーティング法によって第1のアンカーコート層の表面に積層されているため、両者の密着性を高めることができる。なお、第1のアンカーコート層としてポリエチレンイミン系アンカーコート層を使用すると、このポリエチレンイミン系アンカーコート層はポリエステルフィルムとの密着性に劣るため、両者の間で剥離が生じ易くなる。また、有機チタン系アンカーコート層やポリブタジエン系アンカーコート層は耐水性に劣り、このため、高湿度環境下で剥離し易い。これに対し、ポリウレタン系アンカーコート層はポリエステルフィルムに対する密着性と耐水性とに優れており、しかも、柔軟で包装材料の屈曲に追従することから、ポリエステルフィルムとポリオレフィン系介在層とを強固に接着して両者間の剥離を防止することができる。また、この包装材料でいわゆる帽子切りタイプの包装袋を製造し、開封誘導線を引裂いて開封する場合にも、ポリオレフィン系介在層が強固にポリエステルフィルムに密着しているため、このポリオレフィン系介在層が伸びることがなく、容易に開封することができる。
この例は、ポリオレフィン系シーラント層として単一のポリエチレン樹脂層を使用した例である(図1(a)参照)。また、包装袋は図2(a)に示すピロー袋である。
この例は、第2のアンカーコート層15としてポリウレタン系アンカーコート剤を使用した例である。その他は実施例1と同様である。
この例は、第2のアンカーコート層15として有機チタン系アンカーコート剤を使用した例である。その他は実施例1と同様である。
この例は、第1のアンカーコート層12として有機チタン系アンカーコート剤を使用した例である。その他は実施例1と同様である。
この例は2層構造のポリオレフィン系シーラント層を使用した例である(図1(b)参照)。2層のポリオレフィン系シーラント層はいずれもポリエチレン樹脂から成り、アルミニウム箔14側のポリオレフィン系シーラント層161は溶融押出しコーティングによって形成した。また、最内層のポリオレフィン系シーラント層162としてはポリエチレンフィルムを使用した。また、包装袋は図5(a)に示すガゼット袋である。
この例は、第2のアンカーコート層15としてポリエチレンイミン系アンカーコート剤を使用した例である。その他は実施例1と同様である。
この例は、第1のアンカーコート層15としてポリブタジエン系アンカーコート剤を使用した例である。その他は実施例2と同様である。
この例は、第1のアンカーコート層15としてポリエチレンイミン系アンカーコート剤を使用した例である。その他は実施例2と同様である。
これら実施例1,2及び比較例1〜6について、物流耐性、湿度耐性、開封性を評価した。評価方法は次のとおりである。
JIS Z 0200に準拠し、陸路2500km以上の輸送距離に相当する試験を実施し、開封誘導線2の付近に剥離が発生した場合を×、発生しない場合を○と評価した。
40℃、90%RHの恒温恒湿槽に一ヶ月保存し、開封誘導線2の付近に剥離が発生した場合を×、発生しない場合を○と評価した。
実施例1,比較例1〜3の包装袋をIノッチ3から開封誘導線2を通って引裂き、この引裂きの際にポリオレフィン系シーラント層16又はポリオレフィン系介在層13が伸びて開口部を塞いだ場合を×、予定とおりの開口が得られた場合を○と評価した。また、実施例2,比較例4〜6の包装袋については、袋側面の折罫と開封誘導線2との交点から引裂きを開始し、この引裂きの際にポリオレフィン系シーラント層16又はポリオレフィン系介在層13が伸びて開口部を塞いだ場合を×、予定とおりの開口が得られた場合を○と評価した。
まず第1のアンカーコート層12の材質について考察する。有機チタン系アンカーコート層を使用した比較例1、ポリブタジエン系アンカーコート層を使用した比較例2、ポリエチレンイミン系アンカーコート層を使用した比較例3では、物流耐性試験及び湿度耐性試験のいずれでも、ポリエステルフィルム11とアルミニウム箔14との間で剥離が発生した。特に、ポリエチレンイミン系アンカーコート層を使用した比較例3では、このアンカーコート層12がポリオレフィン系介在層13から剥離した結果、包装袋を開封する際にポリオレフィン系介在層13が伸びて開口部を塞ぐという問題が発生した。
2:開封誘導線 21:水平誘導線 22:端部誘導線
3:ノッチ
Claims (4)
- 包装材料の両側端部を合掌状に熱接着して垂直方向に背貼りシール部を形成すると共に底部および天部をシールして成る筒状構造を有する包装袋であって、
前記包装材料が、ポリエステルフィルム、第1のアンカーコート層、ポリオレフィン系介在層、アルミニウム箔、第2のアンカーコート層、ポリオレフィン系シーラント層をこの順に積層して成り、炭酸ガスレーザーにより前記ポリエステルフィルムを貫通する開封誘導線が形成されており、
第1のアンカーコート層がポリウレタン系であり、ポリオレフィン系介在層が溶融押出しコーティング法によって第1のアンカーコート層の表面に積層されたものであり、
前記ポリオレフィン系シーラント層が単層構造又は多層構造を有すると共に、第2のアンカーコート層がポリブタジエン系であり、前記ポリオレフィン系シーラント層のうち第2のアンカーコート層に接する層が溶融押出しコーティング法によって第2のアンカーコート層の表面に積層されたものであり、
前記開封誘導線が包装袋の水平方向への引裂きを誘導する開封誘導線を構成していることを特徴とする包装袋。 - 前記介在層がポリエチレンから成ることを特徴とする請求項1に記載の包装袋。
- 前記ポリオレフィン系シーラント層がポリエチレンから成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装袋。
- 背貼りシール部に、包装材料の引裂きを開始すると共に、その引裂き線を開封誘導線に導くノッチが設けられている特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の包装袋。
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