JP6576696B2 - 電動式ドラムブレーキ - Google Patents

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Description

本発明は電動アクチュエータによってブレーキケーブルの張力を増加させて制動力を発生させる電動式ドラムブレーキに係り、特に、そのブレーキケーブルの張力のばらつきを従来に比較して抑制させる技術に関するものである。
電動式ドラムブレーキには、(a)バッキングプレートに配設された一対のブレーキシューを拡開させるために所定の取付軸まわりに回動可能に配設されたブレーキレバーと、(b)前記ブレーキレバーの先端部に一端部が連結されたブレーキケーブルと、(c)前記ブレーキケーブルの他端部を引っ張る電動アクチュエータとを備え、(d)前記電動アクチュエータによって前記ブレーキケーブルの張力を増加させることにより、前記一対のブレーキシューが拡開させられて制動力が発生するものがある。例えば、特許文献1および2に示すような電動式ドラムブレーキがそれである。
上記のような電動式ドラムブレーキでは、例えば、電動アクチュエータに供給される電流の電流値やその電動アクチュエータを駆動させる時間等を制御して、ブレーキケーブルの張力(ケーブル引き力)を増加させ、制動時に必要な制動力を発生させている。
特開2013−124696号公報 特表2014−504711号公報
ところで、上記のような電動式ドラムブレーキでは、所定の制動力を発生させるためにブレーキケーブルの張力を所定値に増加させようとするが、例えば電動アクチュエータに供給される電流の電流値のばらつき(ノイズ)や、電動アクチュエータに設けられた歯車の製造時における形状のばらつきなどからその張力を正確に制御し難く、例えば図9および図10に示すようにその制御される張力Fにばらつきを含んだ状態で張力Fが所定値F1以上になるように増加させられる。すなわち、図9および図10に示すように、ブレーキケーブルの張力Fのばらつきによるその張力Fの下限値が、制動時に必要な制動力を発生させるために必要な張力Fの所定値F1以上となるよう張力Fが増加させられる。
このため、例えばブレーキケーブルの張力Fの上限値が実際に引っ張られるブレーキケーブルの張力Fとなった場合には、制動時に必要な張力Fの所定値F1に対してブレーキケーブルが過剰な張力Fで引っ張られるので、その過剰な張力Fであってもドラムブレーキが耐えられるようにそのドラムブレーキのブレーキ構成部品を補強することが必要になるという問題があった。
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、従来に比較して、制動時に必要な制動力を発生させる時におけるブレーキケーブルの張力の上限値と下限値とのばらつきを抑制させ、ブレーキケーブルが過剰な張力で引っ張られることを抑制する電動式ドラムブレーキを提供することにある。
前記目的を達成するために、第1発明の要旨とするところは、(a)バッキングプレートに配設された一対のブレーキシューを拡開させるために所定の取付軸まわりに回動可能に配設されたブレーキレバーと、前記ブレーキレバーの先端部に一端部が連結されたブレーキケーブルと、前記ブレーキケーブルの他端部を引っ張る電動アクチュエータとを備え、前記電動アクチュエータによって前記ブレーキケーブルの張力を増加させることにより、前記一対のブレーキシューが拡開させられて制動力が発生する電動式ドラムブレーキであって、(b)前記ブレーキケーブルの張力が所定値より大きくなると、その張力の増加率を抑制するように弾性変形して前記ブレーキケーブルの張力の上限値と下限値とのばらつきを抑制する予圧された弾性部材を有する張力増加率抑制装置が備えられていることにある。
また、前記目的を達成するために、第2発明の要旨とするところは、(a)バッキングプレートに配設された一対のブレーキシューを拡開させるために所定の取付軸まわりに回動可能に配設されたブレーキレバーと、前記ブレーキレバーの先端部に一端部が連結されたブレーキケーブルと、前記ブレーキケーブルの他端部を引っ張る電動アクチュエータとを備え、前記電動アクチュエータによって前記ブレーキケーブルの張力を増加させることにより、前記一対のブレーキシューが拡開させられて制動力が発生する電動式ドラムブレーキであって、(b)前記ブレーキケーブルの張力が所定値より大きくなると、その張力の増加率を抑制するように弾性変形する予圧された弾性部材を有する張力増加率抑制装置が備えられ、(c)前記電動アクチュエータには、電動モータと、その電動モータの出力軸の回転が伝達される第1歯車およびその第1歯車に噛み合う第2歯車を有する減速歯車装置と、その減速歯車装置の第2歯車においてその第2歯車の回転軸線に沿って穿設された雌ねじ穴と、その第2歯車の雌ねじ穴の内周面に形成された雌ねじと螺合する雄ねじを外周面に形成し前記ブレーキケーブルの他端部が間接的或いは直接的に先端部に連結されたねじ軸部材と、それら前記ねじ軸部材、前記減速歯車装置、前記電動モータを収容するケース部材とが備えられており、(d)前記電動アクチュエータでは、前記電動モータの出力軸が回転駆動させられて前記減速歯車装置の第2歯車が回転すると、前記ねじ軸部材の先端部がそのねじ軸部材の外周面に形成された雄ねじと前記第2歯車の雌ねじ穴の雌ねじとのねじの作用によって前記回転軸線方向の前記第2歯車側に移動させられて、前記ブレーキケーブルが引っ張られそのブレーキケーブルの張力が増加させられるようになっており、(e)前記第2歯車は、前記第1歯車と相対回転不能且つ前記回転軸線方向に移動可能に噛み合い、(f)前記弾性部材は、前記第2歯車と前記ケース部材の第1壁部との間において前記ブレーキケーブルの他端部と前記ねじ軸部材との外周側に配設されたコイル状のスプリングであり、(g)前記コイル状のスプリングは、前記ねじ軸部材の先端部が前記ねじの作用によって前記回転軸線方向の前記第2歯車側に移動させられることにより前記第2歯車が前記ケース部材の第1壁部側に移動しようとする力に抵抗する力を付勢するものであり、(h)前記電動アクチュエータによって前記ブレーキケーブルの張力が所定値より大きくなると、前記第2歯車が前記コイル状のスプリングを弾性変形させて前記ケース部材の第1壁部側に移動することにある。
第1発明の電動式ドラムブレーキによれば、前記ブレーキケーブルの張力が所定値より大きくなると、その張力の増加率を抑制するように弾性変形して前記ブレーキケーブルの張力の上限値と下限値とのばらつきを抑制する予圧された弾性部材を有する張力増加率抑制装置が備えられている。このため、例えば前記所定値を制動時に必要な制動力を発生させるために必要な前記ブレーキケーブルの張力の所定値として設定すると、前記張力増加率抑制装置では、前記ブレーキケーブルの張力が前記所定値より大きくなると前記弾性部材が弾性変形させられてその張力の増加率が抑制させられるので、制動時に必要な制動力を発生させる時において前記ブレーキケーブルの張力の上限値と下限値とのばらつきが従来に比較して抑制させられる。また、前記ブレーキケーブルの張力の上限値と下限値とのばらつきが従来に比較して抑制させられることによって、制動時に必要な制動力を発生させる時の前記ブレーキケーブルの張力の上限値が従来に比較して低くなるので、例えば前記ブレーキケーブルの張力の上限値が実際に引っ張られる前記ブレーキケーブルの張力となっても、前記ブレーキケーブルが従来に比較して過剰な張力で引っ張られることが抑制される。
また、第2発明の電動式ドラムブレーキによれば、(b)前記ブレーキケーブルの張力が所定値より大きくなると、その張力の増加率を抑制するように弾性変形する予圧された弾性部材を有する張力増加率抑制装置が備えられ、(c)前記電動アクチュエータには、電動モータと、その電動モータの出力軸の回転が伝達される第1歯車およびその第1歯車に噛み合う第2歯車を有する減速歯車装置と、その減速歯車装置の第2歯車においてその第2歯車の回転軸線に沿って穿設された雌ねじ穴と、その第2歯車の雌ねじ穴の内周面に形成された雌ねじと螺合する雄ねじを外周面に形成し前記ブレーキケーブルの他端部が間接的或いは直接的に先端部に連結されたねじ軸部材と、それら前記ねじ軸部材、前記減速歯車装置、前記電動モータを収容するケース部材とが備えられており、(d)前記電動アクチュエータでは、前記電動モータの出力軸が回転駆動させられて前記減速歯車装置の第2歯車が回転すると、前記ねじ軸部材の先端部がそのねじ軸部材の外周面に形成された雄ねじと前記第2歯車の雌ねじ穴の雌ねじとのねじの作用によって前記回転軸線方向の前記第2歯車側に移動させられて、前記ブレーキケーブルが引っ張られそのブレーキケーブルの張力が増加させられるようになっており、(e)前記第2歯車は、前記第1歯車と相対回転不能且つ前記回転軸線方向に移動可能に噛み合い、(f)前記弾性部材は、前記第2歯車と前記ケース部材の第1壁部との間において前記ブレーキケーブルの他端部と前記ねじ軸部材との外周側に配設されたコイル状のスプリングであり、(g)前記コイル状のスプリングは、前記ねじ軸部材の先端部が前記ねじの作用によって前記回転軸線方向の前記第2歯車側に移動させられることにより前記第2歯車が前記ケース部材の第1壁部側に移動しようとする力に抵抗する力を付勢するものであり、(h)前記電動アクチュエータによって前記ブレーキケーブルの張力が所定値より大きくなると、前記第2歯車が前記コイル状のスプリングを弾性変形させて前記ケース部材の第1壁部側に移動する。このため、例えば前記所定値を制動時に必要な制動力を発生させるために必要な前記ブレーキケーブルの張力の所定値として設定すると、前記張力増加率抑制装置では、前記ブレーキケーブルの張力が前記所定値より大きくなると、前記第2歯車が前記コイル状のスプリングを弾性変形させて前記ケース部材の第1壁部側に移動するので、前記ブレーキケーブルの張力の増加率が抑制させられる。これにより、制動時に必要な制動力を発生させる時において前記ブレーキケーブルの張力の上限値と下限値とのばらつきが従来に比較して抑制させられる。また、前記ブレーキケーブルの張力の上限値と下限値とのばらつきが従来に比較して抑制させられることによって、制動時に必要な制動力を発生させる時の前記ブレーキケーブルの張力の上限値が従来に比較して低くなるので、例えば前記ブレーキケーブルの張力の上限値が実際に引っ張られる前記ブレーキケーブルの張力となっても、前記ブレーキケーブルが従来に比較して過剰な張力で引っ張られることが抑制される。
ここで、好適には、(a)前記電動アクチュエータには、電動モータと、その電動モータの出力軸の回転が伝達される第1歯車およびその第1歯車に噛み合う第2歯車を有する減速歯車装置と、その減速歯車装置の第2歯車においてその第2歯車の回転軸線に沿って穿設された雌ねじ穴と、その第2歯車の雌ねじ穴の内周面に形成された雌ねじと螺合する雄ねじを外周面に形成し前記ブレーキケーブルの他端部が間接的或いは直接的に先端部に連結されたねじ軸部材と、それら前記ねじ軸部材、前記減速歯車装置、前記電動モータを収容するケース部材とが備えられており、(b)前記電動アクチュエータでは、前記電動モータの出力軸が回転駆動させられて前記減速歯車装置の第2歯車が回転すると、前記ねじ軸部材の先端部がそのねじ軸部材の外周面に形成された雄ねじと前記第2歯車の雌ねじ穴の雌ねじとのねじの作用によって前記回転軸線方向の前記第2歯車側に移動させられて、前記ブレーキケーブルが引っ張られそのブレーキケーブルの張力が増加させられるようになっており、(c)前記第2歯車は、前記第1歯車と相対回転不能且つ前記回転軸線方向に移動可能に噛み合い、(d)前記弾性部材は、前記第2歯車と前記ケース部材の第1壁部との間において前記ブレーキケーブルの他端部と前記ねじ軸部材との外周側に配設されたコイル状のスプリングであり、(e)前記コイル状のスプリングは、前記ねじ軸部材の先端部が前記ねじの作用によって前記回転軸線方向の前記第2歯車側に移動させられることにより前記第2歯車が前記ケース部材の第1壁部側に移動しようとする力に抵抗する力を付勢するものであり、(f)前記電動アクチュエータによって前記ブレーキケーブルの張力が所定値より大きくなると、前記第2歯車が前記コイル状のスプリングを弾性変形させて前記ケース部材の第1壁部側に移動する。このため、前記張力増加率抑制装置では、前記ブレーキケーブルの張力が前記所定値より大きくなると、前記第2歯車が前記コイル状のスプリングを弾性変形させて前記ケース部材の第1壁部側に移動するので、前記ブレーキケーブルの張力の増加率が抑制させられる。
また、好適には、(a)前記ケース部材には、前記第2歯車の外周部の一部において前記ブレーキケーブルの他端部側の側面に対向する第2壁部が形成されており、(b)前記第2歯車が前記コイル状のスプリングを弾性変形させて前記ケース部材の第1壁部側に移動すると、前記第2歯車の外周部の一部が前記ケース部材の第2壁部に当接する。このため、前記張力増加率抑制装置では、前記ブレーキケーブルの張力が前記所定値より大きくなり、前記第2歯車が前記ケース部材の第1壁部側に移動してその第2歯車の外周部の一部が前記ケース部材の第2壁部に当接すると、その第2壁部に当接した前記第2歯車を回転させるために比較的大きなトルクが必要となり前記電動アクチュエータに備えられた前記電動モータに供給される電流の電流値が急激に上昇する。このため、前記電動モータの電流値を検知することにより前記ブレーキケーブルの張力が前記所定値より大きくなったか否かを容易に判定することができるので、前記ブレーキケーブルの張力が前記所定値より大きくなったことの判定が遅れることによって前記ブレーキケーブルが過剰な張力で引っ張られることが抑制される。
本発明の一実施例の電動式ドラムブレーキを示す正面図である。 図1のII-II視断面図である。 図2の電動式ドラムブレーキに備えられた電動アクチュエータを示す断面図であり、その電動アクチュエータによって引っ張られるブレーキケーブルのケーブル引き力(張力)が所定値以下の状態を示す図である。 図2の電動式ドラムブレーキに備えられた電動アクチュエータを示す断面図であり、その電動アクチュエータによって引っ張られるブレーキケーブルのケーブル引き力(張力)が所定値より大きい状態を示す図である。 図1の電動式ドラムブレーキと従来の電動式ドラムブレーキとにおいて、電動アクチュエータの電動モータを回転駆動させることによって増加するブレーキケーブルのケーブル引き力(張力)と、電動モータを回転駆動させる時間との関係を示す図である。 図1の電動式ドラムブレーキと従来の電動式ドラムブレーキとにおいて、電動アクチュエータの電動モータに供給される電流と、電動モータを回転駆動させる時間との関係を示す図である。 本発明の他の実施例の電動式ドラムブレーキを説明する図であり、電動式ドラムブレーキに設けられた張力増加率抑制装置および電動アクチュエータを示す断面図である。 図7の張力増加率抑制装置を拡大する拡大図であり、電動アクチュエータによって引っ張られるブレーキケーブルのケーブル引き力(張力)が所定値以下の状態の時と、電動アクチュエータによって引っ張られるブレーキケーブルのケーブル引き力(張力)が所定値より大きい状態の時を示す断面図である。 従来の電動式ドラムブレーキにおいて、ブレーキケーブルのケーブル引き力(張力)と、電動モータに供給される電流又は電動モータを回転駆動させる時間との関係を示す図である。 従来の電動式ドラムブレーキにおいて、ブレーキケーブルのケーブル引き力(張力)と、電動モータに供給される電流又は電動モータを回転駆動させる時間との関係を示す図である。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は理解を容易とするために適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、パーキングブレーキ用ドラムブレーキ(電動式ドラムブレーキ)10が中央部に備えられたドラムインディスクブレーキ12のハット型ディスクおよびキャリパ等を取り外した正面図である。図1に示すように、ドラムブレーキ10には、略円板形状を成すバッキングプレート14と、バッキングプレート14の左右の外周部に凸側が外側になる姿勢で互いに接近離間可能に略対称的に配設された円弧形状の一対のブレーキシュー16および18と、一対のブレーキシュー16および18の一端部すなわち図1の上端部の間において位置固定に設けられたアンカ部材20と、アンカ部材20と一対のブレーキシュー16および18の一端部との間に張設され一対のブレーキシュー16および18の一端部を互いに接近する方向に常時付勢する一対のリターンスプリング22および24と、一対のブレーキシュー16および18の上端部間に架け渡された長手板状のストラット26と、一対のブレーキシュー16および18の他端部すなわち図1の下端部の間に介在させられてアジャストホイール28aの回転に伴って全長が変化させられることによりシュー間隙を調節する間隙調節装置28と、それら下端部間に張設されてそれら下端部を互いに接近する方向に常時付勢して間隙調節装置28を長手方向に挟圧するための中間部分がコイル状のスプリング30とが備えられている。また、ストラット26には、そのストラット26をブレーキシュー16側に常時付勢させるコイル状のスプリング32が配設されている。
一対のブレーキシュー16および18は、何れも、バッキングプレート14の板面と略平行な平板状を成し且つ図1に示す正面図において全体が円弧形状に湾曲したシューウェブ34および36と、それらの円弧形状を成す外周側端縁に沿って断面が略T字状を成すように一体的に固設された帯板状のシューリム38および40と、それらシューリム38および40の外周面に接着剤などで一体的に固着された摩擦材から成るライニング42および44とを備えてそれぞれ構成されている。また、一対のブレーキシュー16および18は、シューウェブ34および36の長手方向の中央付近にそれぞれ配設されたシューホールドダウン装置46および48によって拡開可能にバッキングプレート14に設けられている。
図1に示すように、ブレーキシュー16には、略円柱形状の取付軸50を備えた長手平板状のブレーキレバー52が配設されており、ブレーキシュー16の一端部とブレーキレバー52の基端部52aとが、取付軸50によって、その取付軸50まわりに回動可能に連結されている。なお、ブレーキレバー52は、取付軸50まわりにブレーキレバー52の先端部52bがバッキングプレート14の中心C側に回動させられると、ストラット26を介してブレーキシュー18の一端部がバッキングプレート14の外周側へ移動させられると共に、取付軸50を介してブレーキシュー16の一端部がバッキングプレート14の外周側に移動させられて、一対のブレーキシュー16、18の一端部が拡開する。つまり、ブレーキレバー52は、一対のブレーキシュー16および18の一端部を拡開させるために取付軸50まわりに回動可能に配設されている。図1および図2に示すように、バッキングプレート14には、断面円形のブレーキケーブル54をバッキングプレート14の内側、外側へ挿通するためにそのバッキングプレート14に貫通して設けられたケーブル挿通穴14aが備えられている。ブレーキレバー52の先端部52bには、ブレーキケーブル54の一端部54aが連結されている。
図2乃至図4に示すように、バッキングプレート14の外側には、そのバッキングプレート14の外側からブレーキケーブル54の他端部54bを引っ張ることによって、ブレーキレバー52の先端部52bをバッキングプレート14の中心C側へ回動させる電動アクチュエータ56が備えられている。
また、図2乃至図4に示すように、電動アクチュエータ56には、図示しない電子制御装置から供給される電流によって出力軸58aが回転駆動する電動モータ58と、電動モータ58の出力軸58aの回転が伝達される第1歯車60および第1歯車60に噛み合う第2歯車62を有する減速歯車装置64と、減速歯車装置64の第2歯車62において第2歯車62の第1回転軸線(回転軸線)C1に沿って穿設された円柱形状の雌ねじ穴62aと、第2歯車62の雌ねじ穴62aの内周面に形成された雌ねじ62bと螺合する雄ねじ66aを外周面に形成しブレーキケーブル54の他端部54bが直接的に先端部66bに連結された軸状のねじ軸部材66と、それらねじ軸部材66、減速歯車装置64、電動モータ58を収容する収容ケース(ケース部材)70とが備えられている。
第1歯車60には、電動モータ58の出力軸58aに固定された歯車72と噛み合う第1噛合歯60aが外周面に形成された円板状の第1歯車部60bと、第1歯車部60bに隣接して外周面に外周スプライン歯60cが形成された円柱状の第2歯車部60dと、第2歯車部60dの電動モータ58側の側面60e(図3および図4参照)および第1歯車部60bの電動モータ58側とは反対側の側面60f(図3および図4参照)から第1歯車60の第2回転軸線C2方向に円柱状に突き出された一対の支持部60g、60hとが一体に備えられている。第1歯車60は、一対の支持部60g、60hが収容ケース70に設けられた一対の軸受74、74を介して収容ケース70に支持されることにより、第2回転軸線C2まわりに回転可能に収容ケース70に支持されている。なお、第1歯車60の第2回転軸線C2は、第2歯車62の第1回転軸線C1と平行である。
第2歯車62には、第1歯車60の外周スプライン歯60cに相対回転不能且つ第1回転軸線C1方向に移動可能に噛み合う第2噛合歯62cが外周面に形成された円板状の歯車部62dと、歯車部62dの両側面62e、62fから第1回転軸線C1方向に円筒状に突き出された一対の支持部62g、62hとが一体に備えられている。第2歯車62は、一対の支持部62g、62hが収容ケース70に設けられた一対のスラスト軸受76、78を介して収容ケース70に支持されることにより、第1回転軸線C1まわりに回転可能に収容ケース70に支持されている。
図2乃至図4に示すように、収容ケース70には、バッキングプレート14のケーブル挿通穴14aからバッキングプレート14の内側に突き出してブレーキケーブル54を支持するケーブル支持部70aと、収容ケース70を一対の締結ボルト80(図1および図2参照)によってバッキングプレート14に取り付けられるケース取付部70bと、例えばねじ軸部材66、減速歯車装置64、電動モータ58等を収容する収容部70cとが備えられている。上記ケース取付部70bには、ブレーキケーブル54をバッキングプレート14の内側から収容ケース70内に挿通させる挿通穴70dが形成されている。また、図2に示すように、ブレーキケーブル54の外周側において収容ケース70のケース取付部70bとブレーキレバー52の先端部52bとの間には、コイル状のリターンスプリング82が圧縮された状態で配設されており、そのリターンスプリング82の弾性復帰力によりブレーキレバー52の先端部52bがバッキングプレート14の外周側へ回動するように常時付勢されている。
収容ケース70の収容部70cには、図2乃至図4に示すように、ケース取付部70bに形成された挿通穴70dに連通し、例えばブレーキケーブル54の他端部54b、ねじ軸部材66の一部、後述するコイル状のスプリング(弾性部材)84等を収容する円柱状の第1空間A1と、第1空間A1に隣接し、例えば減速歯車装置64等を収容する第2空間A2と、第2空間A2に隣接し、例えば電動モータ58等を収容する第3空間A3とが形成されている。
収容ケース70の第1空間A1は、挿通穴70dのねじ軸部材66側の開口70eの周辺部に形成された第1壁部70fと、ブレーキケーブル54の他端部54b、ねじ軸部材66の外周側に円筒状に形成された円筒部70gと、円筒部70gの第2歯車62側の開口に嵌め入れられたスラスト軸受76とによって囲まれた空間である。上記第1空間A1内において、コイル状のスプリング84は、第1壁部70fとスラスト軸受76すなわちスラスト軸受76に隣接する第2歯車62との間に予圧された状態(圧縮された状態)で配設されている。上記コイル状のスプリング84は、例えば角バネであり、収容ケース70の第1壁部70fと第2歯車62との間においてブレーキケーブル54の他端部54bとねじ軸部材66との外周側に配設されている。
図2乃至図4に示すように、第2歯車62のスラスト軸受76に隣接する円筒状の支持部62gは、その支持部62gの外径R1が収容ケース70の円筒部70gの第2歯車62側の開口の内径R2より小さくなっている。第2歯車62の支持部62gに隣接するスラスト軸受76は、収容部70cの円筒部70g内に第1回転軸線C1方向の移動可能に嵌め入れられている。また、第2歯車62のスラスト軸受78側の支持部62hは、スラスト軸受78に第1回転軸線C1方向に移動可能に嵌め入れられている。すなわち、第2歯車62は、コイル状のスプリング84の付勢力に抗して第1回転軸線C1方向の第1壁部70f側に移動可能に収容ケース70の収容部70c内に配設されている。
また、図2乃至図4に示すように、収容ケース70の収容部70cには、第2歯車62の歯車部62dの外周部の一部においてブレーキケーブル54の他端部54b側の側面62fに対向する第2壁部70hが形成されている。上記第2壁部70hは、円筒部70gの第2歯車62側の開口の周辺部から第1回転軸線C1の径方向に一体に突き出されたものであり、第2歯車62がコイル状のスプリング84の付勢力に抗して第1壁部70f側へ移動させられると、第2歯車62の歯車部62dの外周部の一部が第2壁部70hに当接する。
以上のように構成された電動アクチュエータ56によれば、図示しない電子制御装置から供給される電流によって電動モータ58の出力軸58aが回転駆動させられて歯車72および第1歯車60を介して減速歯車装置64の第2歯車62が第1回転軸線C1まわりに回転すると、ねじ軸部材66の先端部66bがそのねじ軸部材66の外周面に形成された雄ねじ66aと第2歯車62の雌ねじ穴62aの雌ねじ62bとのねじの作用によって第1回転軸線C1方向の第2歯車62側に移動させられて、ブレーキケーブル54が引っ張られブレーキケーブル54のケーブル引き力(張力)F(N)が増加させられる。これによって、電動アクチュエータ56によってブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)が増加させられるので、ブレーキケーブル54を介してブレーキレバー52の先端部52bがバッキングプレート14の中心C側に回動させられると共に一対のブレーキシュー16および18の一端部が拡開させられてドラムブレーキ10に制動力が発生する。なお、コイル状のスプリング84は、電動アクチュエータ56によってねじ軸部材66の先端部66bがねじの作用によって第1回転軸線C1方向の第2歯車62側に移動させられることにより第2歯車62が収容ケース70の第1壁部70f側に移動しようとする力に抵抗する力を付勢するものであり、そのコイル状のスプリング84の付勢力は、例えばドラムブレーキ10から制動力を発生させるために必要なケーブル引き力F(N)の所定値F1(N)と略同じに設定されている。このため、電動アクチュエータ56によって増加させられるケーブル引き力F(N)が所定値F1(N)以下であれば、図3に示すように、コイル状のスプリング84は略弾性変形せず、電動アクチュエータ56の電動モータ58を回転駆動させる時間T(sec)が増加するごとにブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)が略一定に増加、すなわち単位時間T(sec)に当たりのブレーキケーブル54のケーブル引き力Fの増加率が略一定に増加する。
また、電動アクチュエータ56には、ブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)が所定値F1(N)より大きくなると、そのケーブル引き力Fの増加率を抑制するように弾性変形する予圧されたコイル状のスプリング84を有する張力増加率抑制装置86がブレーキケーブル54に直列に備えられている。上記張力増加率抑制装置86には、例えば、収容ケース70の第1壁部70fと収容ケース70の円筒部70gの開口に嵌め入れられたスラスト軸受76との間に予圧されたコイル状のスプリング84と、そのコイル状のスプリング84の付勢力に抗して第2歯車62を第1回転軸線C1方向の第1壁部70f側に移動可能に収容ケース70の収容部70c内に配設された第2歯車移動機構88とが備えられている。なお、第2歯車移動機構88は、例えば、ねじ軸部材66と、第1歯車60の外周スプライン歯60cと、一対のスラスト軸受76、78等によって構成されている。
以上のように構成された張力増加率抑制装置86によれば、電動アクチュエータ56によってブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)が所定値F1(N)より大きくなると、第2歯車62がコイル状のスプリング84を弾性変形させて収容ケース70の第1壁部70f側に移動する。このため、電動アクチュエータ56によって増加させられるケーブル引き力F(N)が所定値F1(N)より大きくなると、図4に示すようにコイル状のスプリング84が弾性変形して第2歯車62が収容ケース70の第1壁部70f側に移動するので、電動アクチュエータ56の電動モータ58を回転駆動させる単位時間T(sec)に当たりのブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)の増加率が、ケーブル引き力F(N)が所定値F1(N)以下の時におけるケーブル引き力F(N)の増加率に対して低下すなわち抑制する。なお、第2歯車62がコイル状のスプリング84を弾性変形させて収容ケース70の第1壁部70f側に移動すると、その第2歯車62の歯車部62dの外周部の一部が収容ケース70の第2壁部70hに当接する。
図5は、本実施例のドラムブレーキ10と図示しない従来のドラムブレーキ(電動式ドラムブレーキ)とにおいて、電動アクチュエータ56の電動モータ58を回転駆動させることによって増加するブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)と、電動モータ58を回転駆動させる時間T(sec)との関係を示す図である。なお、上記従来のドラムブレーキは、本実施例のドラムブレーキ10に比較して張力増加率抑制装置86が備えられていない点で相違し、その他は本実施例のドラムブレーキ10と略同じである。
図5に示すように、上記従来のドラムブレーキでは、電動モータ58を回転駆動させる単位時間T(sec)当たりのブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)の増加率すなわちケーブル引き力Fの上限値D1MAXの増加率およびケーブル引き力Fの下限値D1MINの増加率が一定に増加している。本実施例のドラムブレーキ10では、ケーブル引き力F(N)が所定値F1(N)以下の時には、上記従来のドラムブレーキにおけるケーブル引き力F(N)の上限値D1MAXの増加率およびケーブル引き力F(N)の下限値D1MINの増加率と同じように、本実施例のドラムブレーキ10におけるケーブル引き力F(N)の上限値D2MAXの増加率およびケーブル引き力F(N)の下限値D2MINの増加率が一定に増加している。ケーブル引き力F(N)が所定値F1より大きい時には、張力増加率抑制装置86において第2歯車62がコイル状のスプリング84を弾性変形させて収容ケース70の第1壁部70f側に移動するので、上記従来のドラムブレーキにおけるケーブル引き力F(N)の上限値D1MAXの増加率およびケーブル引き力F(N)の下限値D1MINの増加率に対して、本実施例のドラムブレーキ10におけるケーブル引き力F(N)の上限値D2MAXの増加率およびケーブル引き力F(N)の下限値D2MINの増加率が抑制すなわち低下する。
このため、図5に示すように、ケーブル引き力F(N)の下限値D1MIN、D2MINが所定値F1(N)となる所定時間T1(sec)、すなわちケーブル引き力F(N)がばらつきを含んでも十分に所定値F1(N)以上となる所定時間T1(sec)において、本実施例のドラムブレーキ10におけるブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)の上限値D2MAXと下限値D2MINとのばらつきが上記従来のドラムブレーキにおけるケーブル引き力F(N)の上限値D1MAXと下限値D1MINとのばらつきに比較して抑制させられる。また、ブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)の上限値D2MAXと下限値D2MINとのばらつきが上記従来のドラムブレーキに比較して抑制させられることによって、ドラムブレーキ10から制動力を発生させる時すなわち所定時間T1(sec)の時において、ブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)の上限値D2MAXが上記従来のドラムブレーキのケーブル引き力F(N)の上限値D1MAXに比較して低くなる。
図6は、本実施例のドラムブレーキ10と上記従来のドラムブレーキとにおいて、電動アクチュエータ56の電動モータ58に供給される電流I(A)の電流値と、電動モータ58を回転駆動させる時間T(sec)との関係を示す図である。なお、図6に示す測定値D3は、予め設定された所定の時間T(sec)における上記従来のドラムブレーキに備えられた電動モータ58に供給される電流I(A)の電流値であり、 図6に示す測定値D4は、予め設定された所定の時間T(sec)における本実施例のドラムブレーキ10に備えられた電動モータ58に供給される電流I(A)の電流値である。また、図6に示す電流I(A)の第1所定値I1(A)は、ブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)が所定値F1(N)程度となる大きさの電流値である。また、図6に示す電流I(A)の第2所定値I2(A)は、ブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)が所定時間T1(sec)の上限値D1MAX程度となる大きさの電流値である。
図6に示すように、上記従来のドラムブレーキでは、電動モータ58を回転駆動させる時間T(sec)が経過しブレーキケーブル54のケーブル引き力Fが増加することによって電動モータ58に供給される電流I(A)の電流値が徐々に上昇する。上記従来のドラムブレーキでは、ブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)の下限値D1MINが所定値F1(N)となる所定時間T1(sec)まで電動モータ58が回転駆動させられるので、例えばブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)の上限値D1MAXが実際に引っ張られるブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)になると、ブレーキケーブル54が過剰なケーブル引き力F(N)で引っ張られることがある。
本実施例のドラムブレーキ10では、電動モータ58を回転駆動させてブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)が所定値F1(N)以上となると、第2歯車62がコイル状のスプリング84を弾性変形させて収容ケース70の第1壁部70f側に移動し、第2歯車62の歯車部62dの外周部の一部が収容ケース70の第2壁部70hに当接する。これによって、第2壁部70hに当接した第2歯車62を回転させるために比較的大きなトルクが必要となり図6に示すように電動モータ58に供給される電流I(A)の電流値が急激に上昇するので、電動モータ58の電流I(A)の電流値を検知することにより実際のブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)が所定値F1(N)より大きくなったか否かを容易に判定することができ、実際のブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)が所定値F1より大きくなったことの判定が上記従来のドラムブレーキに比べて好適に早くなる。
上述のように、本実施例のドラムブレーキ10によれば、ブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)が所定値F1(N)より大きくなると、そのケーブル引き力F(N)の増加率を抑制するように弾性変形する予圧されたコイル状のスプリング84を有する張力増加率抑制装置86が備えられている。このため、例えば所定値F1(N)を制動時に必要な制動力を発生させるために必要なブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)の所定値として設定すると、張力増加率抑制装置86では、ブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)が所定値F1(N)より大きくなるとコイル状のスプリング84が弾性変形させられてケーブル引き力F(N)の増加率が抑制させられるので、制動時に必要な制動力を発生させる時においてブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)の上限値D2MAXと下限値D2MINとのばらつきが従来のドラムブレーキにおけるケーブル引き力F(N)の上限値D1MAXと下限値D1MINとのばらつきに比較して抑制させられる。また、ブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)の上限値D2MAXと下限値D2MINとのばらつきが従来のドラムブレーキにおけるケーブル引き力F(N)の上限値D1MAXと下限値D1MINとのばらつきに比較して抑制させられることによって、制動時に必要な制動力を発生させる時のブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)の上限値D2MAXが従来のドラムブレーキのケーブル引き力F(N)の上限値D1MAXに比較して低くなるので、例えばブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)の上限値D2MAXが実際に引っ張られるブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)となっても、ブレーキケーブル54が従来に比較して過剰なケーブル引き力F(N)で引っ張られることが抑制される。
また、本実施例のドラムブレーキ10によれば、電動アクチュエータ56には、電動モータ58と、電動モータ58の出力軸58aの回転が伝達される第1歯車60およびその第1歯車60に噛み合う第2歯車62を有する減速歯車装置64と、減速歯車装置64の第2歯車62において第2歯車62の第1回転軸線C1に沿って穿設された雌ねじ穴62aと、第2歯車62の雌ねじ穴62aの内周面に形成された雌ねじ62bと螺合する雄ねじ66aを外周面に形成しブレーキケーブル54の他端部54bが直接的に先端部66bに連結されたねじ軸部材66と、それらねじ軸部材66、減速歯車装置64、電動モータ58を収容する収容ケース70とが備えられており、電動アクチュエータ56では、電動モータ58の出力軸58aが回転駆動させられて減速歯車装置64の第2歯車62が回転すると、ねじ軸部材66の先端部66bがそのねじ軸部材66の外周面に形成された雄ねじ66aと第2歯車62の雌ねじ穴62aの雌ねじ62bとのねじの作用によって第1回転軸線C1方向の第2歯車62側に移動させられて、ブレーキケーブル54が引っ張られそのブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)が増加させられるようになっており、第2歯車62は、第1歯車60と相対回転不能且つ第1回転軸線C1方向に移動可能に噛み合い、コイル状のスプリング84は、第2歯車62と収容ケース70の第1壁部70fとの間においてブレーキケーブル54の他端部54bとねじ軸部材66との外周側に配設されており、コイル状のスプリング84は、ねじ軸部材66の先端部66bが前記ねじの作用によって第1回転軸線C1方向の第2歯車62側に移動させられることにより第2歯車62が収容ケース70の第1壁部70f側に移動しようとする力に抵抗する力を付勢するものであり、電動アクチュエータ56によってブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)が所定値F1(N)より大きくなると、第2歯車62がコイル状のスプリング84を弾性変形させて収容ケース70の第1壁部70f側に移動する。このため、張力増加率抑制装置86では、ブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)が所定値F1(N)より大きくなると、第2歯車62がコイル状のスプリング84を弾性変形させて収容ケース70の第1壁部70f側に移動するので、ブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)の増加率が抑制させられる。
また、本実施例のドラムブレーキ10によれば、収容ケース70には、第2歯車62の歯車部62dの外周部の一部においてブレーキケーブル54の他端部54b側の側面62fに対向する第2壁部70hが形成されており、第2歯車62がコイル状のスプリング84を弾性変形させて収容ケース70の第1壁部70f側に移動すると、第2歯車62の歯車部62dの外周部の一部が収容ケース70の第2壁部70hに当接する。このため、張力増加率抑制装置86では、ブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)が所定値F1(N)より大きくなり、第2歯車62が収容ケース70の第1壁部70f側に移動してその第2歯車62の歯車部62dの外周部の一部が収容ケース70の第2壁部70hに当接すると、その第2壁部70hに当接した第2歯車62を回転させるために比較的大きなトルクが必要となり電動アクチュエータ56に備えられた電動モータ58に供給される電流I(A)の電流値が急激に上昇する。このため、電動モータ58に供給される電流I(A)の電流値を検知することによりブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)が所定値F1(N)より大きくなったか否かを容易に判定することができるので、ブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)が所定値F1(N)より大きくなったことの判定が遅れることによってブレーキケーブル54が過剰なケーブル引き力F(N)で引っ張られることが抑制される。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、前述の実施例1と共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図7は、本発明の他の実施例のドラムブレーキを説明する図3に相当する図である。本実施例のドラムブレーキは、実施例1のドラムブレーキ10に比較して、その実施例1のドラムブレーキ10に備えられた張力増加率抑制装置86とは異なる張力増加率抑制装置90が備えられている点で相違しており、その他は実施例1のドラムブレーキ10と略同じである。なお、本実施例のドラムブレーキに備えられた電動アクチュエータ92は、実施例1の電動アクチュエータ56と同様に、電動モータ58の出力軸58aが回転駆動させられて第2歯車62が第1回転軸線C1まわりに回転すると、ねじ軸部材66の先端部66bがそのねじ軸部材66の外周面に形成された雄ねじ66aと第2歯車62の雌ねじ穴62aの雌ねじ62bとのねじの作用によって第1回転軸線C1方向の第2歯車62側に移動させられて、ブレーキケーブル54が引っ張られそのブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)が増加させられるが、そのケーブル引き力F(N)が所定値F1(N)より大きくなっても、第2歯車62が第1回転軸線方向C1に移動しないように第2歯車62が収容ケース94内に収容されている。
図7および図8に示すように、張力増加率抑制装置90は、ブレーキケーブル54に直列に備えられ、そのブレーキケーブル54のケーブル引き力(張力)F(N)が所定値F1(N)より大きくなると、そのケーブル引き力F(N)の増加率を抑制するように弾性変形する予圧されたコイル状のスプリング(弾性部材)96を有する。張力増加率抑制装置90には、ブレーキケーブル54の先端部54aと一体的に連結され、コイル状のスプリング96を収容する収容ケース98と、ブレーキケーブル54の他端部54bと一体的に連結され、収容ケース98に収容されたコイル状のスプリング96をブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)が所定値F1(N)より大きくなると圧縮する圧縮部材100とが備えられている。
また、図7および図8に示すように、圧縮部材100には、収容ケース98の壁部98aとコイル状のスプリング96におけるブレーキケーブル54の先端部54a側の端部との間に配設された円板形状の円板部100aと、その円板部100aと連結され、その円板部100aの中心部からコイル状のスプリング96の中心部を挿通してブレーキケーブル54の他端部54bに一体的に連結された軸状の連結軸部100bとが一体的に備えられている。なお、収容ケース98には、コイル状のスプリング96におけるブレーキケーブル54の他端部54b側の端部を掛け止める掛止部98bが備えられている。また、コイル状のスプリング96の付勢力は、例えば本実施例のドラムブレーキから制動力を発生させるために必要なケーブル引き力F(N)の所定値F1(N)と同じになるように設定されている。
以上のように構成された本実施例のドラムブレーキによれば、電動アクチュエータ92によってブレーキケーブル54のケーブル引き力F(N)が所定値F1(N)より大きくなると、図8に示すように、圧縮部材100の円板部100aがコイル状のスプリング96を弾性変形させてその円板部100aが収容ケース98の第1壁部98aから離間する方向へ移動する。このため、電動アクチュエータ92によって増加させられるケーブル引き力F(N)が所定値F1(N)より大きくなると、電動アクチュエータ92の電動モータ58を回転駆動させる単位時間T(sec)に当たりのブレーキケーブル54のケーブル引き力Fの増加率が、ケーブル引き力F(N)が所定値F1(N)以下の時におけるケーブル引き力F(N)の増加率に対して低下する。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
本実施例のドラムブレーキ10において、ブレーキケーブル54の他端部54bは、ねじ軸部材66の先端部66bに直接的に連結されていたが、例えば連結部材等を介してブレーキケーブル54の他端部54bとねじ軸部材66の先端部66bとが間接的に連結されても良い。
また、本実施例のドラムブレーキ10では、電動アクチュエータ56によってブレーキケーブル54が引っ張られブレーキレバー52が回動することにより、ストラット26およひブレーキレバー52に取り付けられた取付軸50を介して一対のブレーキシュー16および18が拡開したが、本実施例のドラムブレーキ10のような一対のブレーキシュー16および18の拡開機構以外でも本発明を適用させることができる。すなわち、電動アクチュエータ56によってブレーキケーブル54を引っ張ってそのブレーキケーブル54の張力を増加して、一対のブレーキシュー16および18を拡開させるドラムブレーキであれば本発明を適用させることができる。
また、本実施例のドラムブレーキ10は、パーキングブレーキ専用のドラムブレーキであったが、車両走行中に使用されるサービスブレーキ(常用ブレーキ)として使用されても良い。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:ドラムブレーキ(電動式ドラムブレーキ)
14:バッキングプレート
16、18:一対のブレーキシュー
50:取付軸
52:ブレーキレバー
52b:先端部
54:ブレーキケーブル
54a:一端部
54b:他端部
56:電動アクチュエータ
58:電動モータ
58a:出力軸
60:第1歯車
62:第2歯車
62a:雌ねじ穴
62b:雌ねじ
64:減速歯車装置
66:ねじ軸部材
66a:雄ねじ
66b:先端部
70:収容ケース(ケース部材)
70f:第1壁部
70h:第2壁部
84、96:コイル状のスプリング(弾性部材)
86、90:張力増加率抑制装置
C1:第1回転軸線(回転軸線)
F:ケーブル引き力(張力)
F1:所定値

Claims (5)

  1. バッキングプレートに配設された一対のブレーキシューを拡開させるために所定の取付軸まわりに回動可能に配設されたブレーキレバーと、前記ブレーキレバーの先端部に一端部が連結されたブレーキケーブルと、前記ブレーキケーブルの他端部を引っ張る電動アクチュエータとを備え、前記電動アクチュエータによって前記ブレーキケーブルの張力を増加させることにより、前記一対のブレーキシューが拡開させられて制動力が発生する電動式ドラムブレーキであって、
    前記ブレーキケーブルの張力が所定値より大きくなると、その張力の増加率を抑制するように弾性変形して前記ブレーキケーブルの張力の上限値と下限値とのばらつきを抑制する予圧された弾性部材を有する張力増加率抑制装置が備えられていることを特徴とする電動式ドラムブレーキ。
  2. 前記電動アクチュエータには、電動モータと、該電動モータの出力軸の回転が伝達される第1歯車およびその第1歯車に噛み合う第2歯車を有する減速歯車装置と、該減速歯車装置の第2歯車において該第2歯車の回転軸線に沿って穿設された雌ねじ穴と、該第2歯車の雌ねじ穴の内周面に形成された雌ねじと螺合する雄ねじを外周面に形成し前記ブレーキケーブルの他端部が間接的或いは直接的に先端部に連結されたねじ軸部材と、それら前記ねじ軸部材、前記減速歯車装置、前記電動モータを収容するケース部材とが備えられており、
    前記電動アクチュエータでは、前記電動モータの出力軸が回転駆動させられて前記減速歯車装置の第2歯車が回転すると、前記ねじ軸部材の先端部がそのねじ軸部材の外周面に形成された雄ねじと前記第2歯車の雌ねじ穴の雌ねじとのねじの作用によって前記回転軸線方向の前記第2歯車側に移動させられて、前記ブレーキケーブルが引っ張られそのブレーキケーブルの張力が増加させられるようになっており、
    前記第2歯車は、前記第1歯車と相対回転不能且つ前記回転軸線方向に移動可能に噛み合い、
    前記弾性部材は、前記第2歯車と前記ケース部材の第1壁部との間において前記ブレーキケーブルの他端部と前記ねじ軸部材との外周側に配設されたコイル状のスプリングであり、
    前記コイル状のスプリングは、前記ねじ軸部材の先端部が前記ねじの作用によって前記回転軸線方向の前記第2歯車側に移動させられることにより前記第2歯車が前記ケース部材の第1壁部側に移動しようとする力に抵抗する力を付勢するものであり、
    前記電動アクチュエータによって前記ブレーキケーブルの張力が所定値より大きくなると、前記第2歯車が前記コイル状のスプリングを弾性変形させて前記ケース部材の第1壁部側に移動する請求項1の電動式ドラムブレーキ。
  3. 前記ケース部材には、前記第2歯車の外周部の一部において前記ブレーキケーブルの他端部側の側面に対向する第2壁部が形成されており、
    前記第2歯車が前記コイル状のスプリングを弾性変形させて前記ケース部材の第1壁部側に移動すると、前記第2歯車の外周部の一部が前記ケース部材の第2壁部に当接する請求項2の電動式ドラムブレーキ。
  4. バッキングプレートに配設された一対のブレーキシューを拡開させるために所定の取付軸まわりに回動可能に配設されたブレーキレバーと、前記ブレーキレバーの先端部に一端部が連結されたブレーキケーブルと、前記ブレーキケーブルの他端部を引っ張る電動アクチュエータとを備え、前記電動アクチュエータによって前記ブレーキケーブルの張力を増加させることにより、前記一対のブレーキシューが拡開させられて制動力が発生する電動式ドラムブレーキであって、
    前記ブレーキケーブルの張力が所定値より大きくなると、その張力の増加率を抑制するように弾性変形する予圧された弾性部材を有する張力増加率抑制装置が備えられ、
    前記電動アクチュエータには、電動モータと、該電動モータの出力軸の回転が伝達される第1歯車およびその第1歯車に噛み合う第2歯車を有する減速歯車装置と、該減速歯車装置の第2歯車において該第2歯車の回転軸線に沿って穿設された雌ねじ穴と、該第2歯車の雌ねじ穴の内周面に形成された雌ねじと螺合する雄ねじを外周面に形成し前記ブレーキケーブルの他端部が間接的或いは直接的に先端部に連結されたねじ軸部材と、それら前記ねじ軸部材、前記減速歯車装置、前記電動モータを収容するケース部材とが備えられており、
    前記電動アクチュエータでは、前記電動モータの出力軸が回転駆動させられて前記減速歯車装置の第2歯車が回転すると、前記ねじ軸部材の先端部がそのねじ軸部材の外周面に形成された雄ねじと前記第2歯車の雌ねじ穴の雌ねじとのねじの作用によって前記回転軸線方向の前記第2歯車側に移動させられて、前記ブレーキケーブルが引っ張られそのブレーキケーブルの張力が増加させられるようになっており、
    前記第2歯車は、前記第1歯車と相対回転不能且つ前記回転軸線方向に移動可能に噛み合い、
    前記弾性部材は、前記第2歯車と前記ケース部材の第1壁部との間において前記ブレーキケーブルの他端部と前記ねじ軸部材との外周側に配設されたコイル状のスプリングであり、
    前記コイル状のスプリングは、前記ねじ軸部材の先端部が前記ねじの作用によって前記回転軸線方向の前記第2歯車側に移動させられることにより前記第2歯車が前記ケース部材の第1壁部側に移動しようとする力に抵抗する力を付勢するものであり、
    前記電動アクチュエータによって前記ブレーキケーブルの張力が所定値より大きくなると、前記第2歯車が前記コイル状のスプリングを弾性変形させて前記ケース部材の第1壁部側に移動することを特徴とする電動式ドラムブレーキ。
  5. 前記ケース部材には、前記第2歯車の外周部の一部において前記ブレーキケーブルの他端部側の側面に対向する第2壁部が形成されており、
    前記第2歯車が前記コイル状のスプリングを弾性変形させて前記ケース部材の第1壁部側に移動すると、前記第2歯車の外周部の一部が前記ケース部材の第2壁部に当接する請求項4の電動式ドラムブレーキ。
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