JP6576394B2 - 脆弱連結部を備えた無線周波数回路を使用する湿潤度センサー - Google Patents

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Description

本発明は広義には、湿潤度センサー、並びに、そのようなセンサーを組み込んだ物品及びシステムと、そのようなセンサーに関連する方法に関する。
数百万人もの若者及び老人が毎日おむつを着用している。これらのグループのどちらにとっても、湿潤度の確認は、他人に頼ることを必要とし得る。内科疾患又は生活状況のためにおむつを着用している成人患者の場合、気づかれない湿ったおむつは、状況によっては、占有者に対する健康上のリスクとなり得る。おむつかぶれと皮膚潰瘍の2つはまさに、湿りに長時間さらされた結果として生じ得る内科疾患である。患者に対する健康上のリスクと、ヘルスケア提供者に対する金銭的負担の可能性の両方に関し、改良されたおむつ監視のプロセス及び手順が望ましい。
地域によっては、おむつの使用を必要とする成人患者に対する標準的な監視手順は、少なくとも4時間に1回、失禁に関して患者を監視することである。患者がおむつの状態を自身で伝えることができない場合、介護者によっておむつを物理的に確認することが必要となる。物理的な確認を満足なものにするためには、患者の身体を回転させることが一般に必要となる。このことは、看護師又は従業員に健康上のリスクをもたらすことがあり、また、より体重の重い患者には、更なる人員が、更には機械的な持上げ装置が必要となり得る。身体の確認を実施することなくおむつの状態を問い合わせることによって、時間を要すると共に尊厳を失わせるこの手順を排除することが大いに望ましい。
おむつで使用するための湿潤度センサーも提案されてきた。例えば、米国特許出願公開第2008/0300559号(ガスタフソン(Gustafson)ら)を参照されたい。また、米国特許出願公開第2004/0064114号(デビッド(David)ら)、同第2004/0070510号(チャン(Zhang)ら)、同第2005/0156744号(ピレス(Pires))、同第2006/0058745号(ピレス(Pires))、同第2007/0083174号(アレスIII(Ales,III)ら)、同第2008/0132859号(ピレス(Pires))、及び同第2008/0266123号(アレス(Ales)ら)、並びに米国特許第6,373,395号(キムシー(Kimsey))、同第6,583,722号(ジョイター(Jeutter)ら)、同第6,603,403号(ジョイター(Jeutter)ら)、及び同第6,774,800号(フリードマン(Friedman)ら)も参照されたい。それでもなお、おむつ及び他の用途における湿潤度センサーの広範な利用が、依然として実現されるべきである。
本発明者らは、湿潤度を検出することができ、遠隔で問い合わせされ得る一群のセンサーを開発した。これらのセンサーはまた、低コストの製造技術にも適合性がある。本発明者らが見出したこととして、これらのセンサーは、おむつ又は他の吸収性衣料での使用だけでなく、湿潤を検出することが望ましいが湿潤を視覚的にあるいは別法で直接観察することが困難である他の最終用途にも適合され得る。そのような他の用途には、壁板、断熱材、床張り材、屋根材などの建設関連の物品に、そして、例えば、地下、床の下、壁の後方、又は天井の上のパイプからの漏れを検出するために管継手及び支持構造に、湿潤度センサーを組み込むことが含まれ得る。他の用途には、例えば医療又は自動車関連の用途で、漏れ又は融解を検出するために、湿潤度センサーを包装又は箱に組み込むことが含まれ得る。
本発明者らは本明細書においてとりわけ、同調無線周波数回路を支持する第1の基板を包含するセンサーについて説明している。この回路は、第1の基板に施された導電性パターンと、コンデンサと、ジャンパーとを包含し、それらはすべて第1の基板の同じ側に配設されている。導電性パターンは、誘導コイルと、内部及び外部終端部とを包含する。ジャンパーは内部終端部を外部終端部に電気的に結合する。ジャンパーはまた脆弱連結部を包含し、この脆弱連結部は、対象流体と接触すると、無線周波数回路の動作に大きな変化を生じさせる。その大きな変化は、遠隔リーダーによって「湿潤」状態と解釈され得る。脆弱連結部が対象流体に接触することにより、無線周波数回路のインピーダンス又は抵抗を少なくとも5倍、10倍、100倍、若しくは1000倍に変化させることができ、かつ/又は、脆弱連結部を崩壊させて開回路を生じさせることができ、かつ/又は、実質的に無線周波数回路を動作不能にすることができる。
コンデンサは第1及び第2のコンデンサ板を備えてよく、第1のコンデンサ板は導電性パターンの内部終端部と外部終端部のいずれかから選択されたものであり、第2のコンデンサ板はジャンパーの第1の終端部と第2の終端部から選択されたものである。このコンデンサはまた、第1のコンデンサ板と第2のコンデンサ板との間に配設された第1の誘電材料を包含してもよく、その第1の誘電材料は、脆弱連結部を提供するために、対象流体に可溶である。
同調無線周波数回路はまた、最初に述べたコンデンサに対してジャンパーの反対側の終端部に配設された第2のコンデンサを包含してもよく、この第2のコンデンサは、第3のコンデンサ板と第4のコンデンサ板との間に配設された第2の誘電材料を有し、この第2の材料はまた、対象流体に可溶であり、また脆弱連結部の一部である。
脆弱連結部は、それに代わってあるいはそれに加えて、ジャンパーを基板に接続するものであり、かつ対象流体に可溶である接着剤を包含する。それに代わってあるいはそれに加えて、ジャンパーは第2の基板上に配設された導電性部材を包含してもよく、第2の基板は、脆弱連結部を提供するために、対象流体中で溶解、膨張、又は別法で分解するように構成されてもよい。
場合によっては、第1の誘電材料、第2の誘電材料、及び/又は第2の基板が、ポリビニルアルコール(PVA)であってもそれを包含してもよい。場合によっては、対象流体は、水、又は1種類以上のヒトの水性の体液など、極性液体を含む。
場合によっては、第2の基板は自己支持型フィルムであり、ジャンパーの導電性部材は自己支持型ではない。場合によっては、ジャンパーの導電性部材は、1マイクロメートル未満、又は100ナノメートル未満の厚さを有する。場合によっては、導電性材料は、可変厚さ及び/又は可変幅を有する。場合によっては、導電性トレースは可変厚さを有し、その厚さの変動は、導電性部材と第2の基板との間の構造化界面と関連付けられる。
センサーは、センサーの外表面上に配設された皮膚適合性の接着剤を包含してもよい。そのような接着剤はシリコーンを含んでもよい。
また、開示する湿潤度センサーを組み込んだ、おむつなどの吸収性衣料並びに他の物品が開示される。吸収性衣料の場合、衣料は、液体透過性シートと、液体不透過性シートと、吸収性材料とを包含してもよく、その吸収性衣料は、液体透過性シートと液体不透過性シートとの間に捕捉されたものである。湿潤度センサーは、液体透過性シートと液体不透過性シートとの間に配設されても、液体透過性シートとユーザーの身体との間に配設されてもよい。好ましくは、湿潤度センサーが液体不透過性シートと吸収性コアとの間に配設され、そのため、湿潤度センサーは、コアが飽和すると分解し、またごく少量の対象流体の解放では始動されないようになっている。
また、開示する湿潤度センサーを組み込んだ、ビル建設で使用される物品も開示される。そのような建設物品は、壁板、断熱材、床張り材(限定するものではないがカーペットを含む)、屋根材、及び/又はパイプ用の継手若しくは支持構造であっても、それらを包含してもよい。
開示する湿潤度センサーのうちの少なくとも1つが、センサーの状態を評価するために同調無線周波数回路の状態を遠隔で評価するように構成されたリーダーと組み合わされるシステムについて、本発明者らは述べている。リーダーは、ヒト用の移動式又は固定式支持体、例えば、ベッド、椅子(例えば車椅子又はロッキングチェアを含む)、カート、又は他の移動式若しくは固定式支持体の中又は上に装着されるように構成されてもよい。
また、関連する方法、システム、及び物品についても議論する。
本願のこれらの及び他の態様は、以下の詳細な説明から明らかとなろう。しかしながら、いかなる場合も、上記の概要は、請求する主題に対する限定として解釈されるべきではなく、その主題は添付の特許請求の範囲によってのみ定義され、特許請求の範囲は手続処理の間に補正され得る。
多数の湿潤度センサーを収容した、巻かれたシート又はウェブの概略的な斜視図であり、このシート又はウェブは、スリッティングするかあるいは個々のセンサータグに変形する前のものである。 代表的な湿潤度センサーの概略的な回路図である。 代表的な湿潤度センサーの概略的な回路図である。 代表的な遠隔問合せ装置又はリーダーの概略的な構成図である。 湿潤度センサーとリーダーとを有する検出システムの概略的な図であり、湿潤度センサーは「乾燥」状態にある。 図3aと類似した概略的な図であるが、湿潤度センサーは「湿潤」状態にある。 代表的な湿潤度センサーの概略的な平面図である。 代表的な湿潤度センサーの概略的な平面図である。 代表的な湿潤度センサーの概略的な平面図である。 代表的な湿潤度センサーの概略的な平面図である。 代表的な湿潤度センサーの細部の概略的な斜視図である。 湿潤度センサーの一部分の概略的な側面又は横断面図である。 別の湿潤度センサーの一部分の概略的な側面又は横断面図である。 更に別の湿潤度センサーの一部分の概略的な側面又は横断面図である。 湿潤度センサーで使用するための様々なジャンパーの概略的な側面又は横断面図であり、ジャンパーはそれぞれ可変厚さの導電性部材を有している。 湿潤度センサーで使用するための様々なジャンパーの概略的な側面又は横断面図であり、ジャンパーはそれぞれ可変厚さの導電性部材を有している。 湿潤度センサーで使用するためのジャンパーの概略的な平面図であり、ジャンパーは可変幅の導電性部材を有している。 湿潤度センサーで使用するための同調無線周波数回路の概略的な平面図であり。 図11aの回路の実施形態に対するモデル化されたデータのグラフである。 ジャンパーの終端部と導電パターンの終端部との間に形成されたコンデンサの概略的な側面又は横断面図であり、コンデンサは脆弱連結部を有し、その代表的な実施形態が製作及び試験された。 開示する湿潤度センサーで使用するのに適したU字形状の構成要素である。 湿潤度センサーの種々の最終用途を示す概略的な図である。 おむつ又はそれに類似した失禁用衣料の概略的な平面図であり。 図14aの線14b−14bに沿った概略的な横断面図である。
これらの図において、同様の参照符号は同様の要素を示している。
図1において、巻かれたシート又はウェブ110が示されており、このシート又はウェブ110は、大量フィルム処理設備を利用して製作され得るものである。ウェブ110は、導電性パターン又はトレースが施された可撓性の基板114を包含し、そのパターンは、同調無線周波数回路116の少なくとも一部分を形成している。トレースは通常、少なくとも誘導コイルを形成するが、以下で更に詳しく例示するように、他の別個の回路素子及び連結機構を包含してもよい。導電性パターン、並びに無線周波数回路の残部はしたがって基板114によって支持される。
1つの回路116のみが図に示されているが、実質的に同じか若しくは同様の同調無線周波数回路が好ましくはウェブ上に配列をなして設けられ、そのような1つの回路が、112と標記された各領域に配設され、またそのような回路のすべてが好ましくは、ウェブ110の同じ側に配設される。参照符号112はしたがって、タグ又はラベルの形態をなす個々のセンサーを指し得るものであり、これらのタグ又はラベルは、例えば線113a、113bに沿ったスリッティング又はカッティング操作でウェブ110を変形することによって取得され得る。
同調無線周波数回路116はまた、導電性パターンに加えて1つ以上の個別の回路素子を包含している。例えば、回路116は、以下で更に議論するように、少なくとも別個のジャンパー(導電性の連結部材)と任意選択による個別のコンデンサを包含し、これらは、無線周波数回路116を完成させ所望の機能性をもたらすように、基板114によって支持され、導電性パターンに接続される。場合によっては、導電性パターン自体が、誘導コイルに加えて1つ以上のコンデンサを包含してもよい。所望により、ウェブを個々のセンサータグ112へとスリッティング又はカッティングする前ではなく、そのようなスリッティング又はカッティングの後に、無線周波数回路116の一部を形成する個別の任意の回路素子が、基板114にあるいは無線周波数回路116の一部分に取り付けられてもよい。それに代わって、ウェブ110が依然として元のままである間に、ウェブを個々のタグに分割する前に、1つ以上の別個の回路要素が基板114に、あるいは無線周波数回路116の一部分に取り付けられてもよい。無線周波数回路116の導電性パターン及び他の構成要素は好ましくは、基板によって支持され、基板114の片側にのみ配設される。そのような構成は製造の観点から有利であり、そのため、片面フィルム処理のみが利用され得る。
基板114は、可撓性であるだけでなく、好ましくは自己支持型でもある。この点において、基板は、目的の用途に不適切となる過度の破損、断裂、又は他の損傷を伴わずに基板の取扱を可能にする十分な機械的保全性を有する場合、自己支持型であるといわれる。
重要なことに、回路116は、回路のジャンパー構成要素と関連付けられる脆弱連結部を包含している。脆弱連結部は、ジャンパー又はその一部分をセンサー基板に連結する導電性又は非導電性の接着剤を含んでもよく、その接着剤は、水又は別の対象流体と接触すると溶解するように構成されたものである。脆弱連結部は、それに代わってあるいはそれに加えて、ジャンパーの一部を形成する第2の基板を備えてもよく、その第2の基板は、対象流体と接触すると、溶解するか、膨張するか、あるいは別法で分解するように構成されたものである。第2の基板は自己支持型であってもよく、また、第2の基板上に配設され、ジャンパーの一部を形成する導電性部材は、好ましくは自己支持型ではない。これらの設計上の特徴を用いれば、センサータグを対象流体に暴露すると、無線周波数回路の物理的構造に大きな変化を、またそれに対応して無線周波数回路の動作に大きな変化を生じさせることができ、これらの変化の後者は遠隔リーダー又は問合せ装置によって「湿潤」状態と解釈され得る。例えば、脆弱連結部が対象流体と接触すると、ジャンパーの導電性部材又はジャンパーの一部分が単純に潰れるか、崩れるか、あるいはバラバラになり得る。
無線周波数回路の動作における大きな変化は、例えば、抵抗又はインピーダンスが少なくとも5倍、10倍、100倍、又は1000倍に変化することによって明らかとなり得る。この点において、「抵抗又はインピーダンスの変化」は、抵抗又はインピーダンスの大きさの変化を指す。インピーダンスとは、直流(DC)抵抗の概念を交流(AC)回路に拡大したものであり、電圧及び電流の相対振幅だけでなく、相対位相をも表す。インピーダンスは、交流に対する抵抗力の測定値であり、複素数で表される。インピーダンスの実数部は抵抗(電圧と電流の振幅比)を表し、虚数部は位相差を表す。位相差は、回路が容量性又は誘導性の構成要素を有するときにのみ生じるものであり、通常、正符号は、虚数部のインダクタンスを示すために使用され、負符号は、虚数部のキャパシタンスを示すために使用される。インピーダンスアナライザは、電圧と電子回路に流れる電流との比を測定することによって機能する。
それに代わってあるいはそれに加えて、無線周波数回路の動作の大きな変化は、共振周波数、Q値、帯域幅、振幅、及び/又は他の共振特性の変化によって明らかとなり得る。それに代わってあるいはそれに加えて、動作の大きな変化は、無線周波数回路に開回路を設けるように、ジャンパー又はその一部分が実質的に崩壊又は分解することによって明らかとなり得る。それに代わってあるいはそれに加えて、動作の大きな変化は、無線周波数回路が実質的に動作不能となることによって明らかとなり得る。
開示する湿潤度センサーにおける使用に適した代表的な同調無線周波数回路が、図2a及び2bに概略的に示されている。図2aにおいて、簡潔な無線周波数回路216が、図示のように接続されたインダクタ218とコンデンサ220とを備えている。これらの構成要素のインダクタンスLとキャパシタンスCとが結びついてLC回路216が設けられ、この回路は、以下で与えられる共振周波数f(1秒当たりのサイクル数、つまりヘルツの単位で表現される)を有する。
Figure 0006576394
L及びCの値は好ましくは、共振周波数が無線周波数(RF)電磁スペクトルのうちの所望の部分、例えば30kHz〜300GHzのスペクトルのうちの所望の部分に同調されるように選択される。好ましい実施形態において、共振周波数は、例えば、1MHz〜100MHzのより狭い範囲の所望の部分に、より具体的には13.56MHzの標的周波数にあってよい。いずれの場合も、センサー回路の同調無線周波数は好ましくは、遠隔リーダー又は問合せ装置の周波数範囲と適合する(例えば、実質的に一致するか、重なり合うか、あるいはその中に含まれる)ように選択され、リーダーとセンサーの無線周波数回路はしたがって湿潤度検出システムとして動作する。インダクタ218は、無線周波数の電磁エネルギーが回路の共振周波数に近い場合、アンテナとして働いてそのエネルギーをリーダーから受け取り、インダクタ218は次いで、回路の共振周波数で又はその近くで、吸収したエネルギーの少なくとも一部を再放出する。
単一のコンデンサ220が、直列に接続された2つの別々のコンデンサ200a、220bと置き換えられていることを除き、図2bの無線周波数回路216bは回路216と類似している。別の実施形態において、3つ以上の別々のコンデンサが使用されてもよく、また、それらはすべて直列に接続されてもよく、あるいはそれらは他の方式で接続されてもよい。更に、1つのみのインダクタコイルが、開示する無線周波数回路においては好ましいが、複数のインダクタを有する実施形態も企図される。いくつかの実施形態において、無線周波数回路の様々な要素が、図2aの単純なLC共振回路でその応答が近似され得る無線周波数回路が得られるような方式で、互いに接続される。例えば、図2bの個々のコンデンサ220a、220bは、適当な静電容量Cを有する単一のコンデンサ220によって数学的に表現され得る。無線周波数回路をなす様々な回路素子の値(例えば、インダクタ218のインダクタンス、及びコンデンサ220a、220bのキャパシタンス)はここでも、上述のように、無線周波数スペクトルの所望の部分に同調された共振周波数が得られるように選択される。ほとんどすべての実回路がある程度の抵抗を含んでいる。開示する湿潤度センサーのいくつかの実施形態において、無線周波数回路は無視できる抵抗を有し得るが、場合によっては無線周波数回路は無視できない抵抗を有し得る。後者の場合、無線周波数回路は、1つ以上の個々の抵抗を包含して、例えばRLC共振回路を形成する。
場合により、アンテナを介して識別コードを発するために、付加的な回路(図示せず)が同調無線周波数回路に包含されてもよい。そのような付加的な回路は、既知の無線周波数認識装置(RFID)で使用される回路と同じであっても、類似したものであってもよい。リーダーにコードを送信することが可能な装置は通常、RFID装置と呼ばれる。識別コードの送信が可能でない装置は、電子式商品監視(EAS)装置と呼ばれることもある。EAS装置は、リーダーから発せられた、無線周波数電磁場などの電磁場を吸収及び分断する。場の分断は、リーダーに検出され、EAS装置の存在を示唆すると解釈され得る。開示する湿潤度センサーで使用される同調無線周波数回路は好ましくは、概して単純なEAS設計をなすが、他の設計も企図され、より複雑なRFID設計が、それに限定するものではないが含まれる。好ましい同調無線周波数回路は受動的な性質のものであり、すなわち、電池又は他のオンボード電源を組み込んだものではないが、その代わりに、リーダーアンテナから放射された電磁場に結合することで電力を引き出す。場合によっては、しかしながら、湿潤度センサーの最終用途により、同調無線周波数回路は能動的な性質のものであってもよく、すなわち、電池又は他の電源を包含してもよい。いずれの場合も、同調無線周波数回路は通常、共振周波数及び回路インピーダンスによって特徴付けられる。
図2cは、代表的な遠隔問合せ装置又はリーダー230の概略的な構成図である。リーダー230は、インダクタ232と、無線周波数発生源234と、共振分析器236とを包含している。エネルギーが、インダクタ232を囲む場に蓄積され、これがアンテナとして働く。蓄積されたこのエネルギーは、湿潤センサーがリーダー230の近辺にある場合、湿潤センサーの同調無線周波数回路に結合され得る。共振分析器236は、リーダー230のアンテナから同調無線周波数回路へと結合されたエネルギーの量の変化を検出するように構成されてもよく、そのような結合は、同調無線周波数回路の共振周波数がリーダー回路の共振周波数に十分に近い場合に生じる。同調無線周波数回路によって結合されたエネルギーの変化に起因する問合せ信号の摂動が、感知信号又は感知回路信号を構成すると見なされ得る。
図3a及び3bは、湿潤度センサーとリーダー330とを有する検出システムの概略的な図である。図3aにおいて、湿潤度センサー312aは「乾燥」状態にあり、図3bにおいて、湿潤度センサーは、水又は他の対象流体と接触して、湿潤度センサー312bを「湿潤」状態に示している。
図3aにおいて、リーダー330は無線周波数信号を同報通信しており、その無線周波数信号の一部分は、センサー312aの同調無線周波数回路316aによって吸収され得る、好適な周波数成分を有している。回路316aは、元のままの脆弱連結部を包含している。センサー312aは、吸収されたエネルギーの一部を(より弱い)感知信号に変換し、その感知信号が、回路316aによって同報通信され、リーダー330によって感知される。リーダー330は、回路316aからの感知信号を「乾燥」状態として解釈し、表示灯又は他の好適なステータス出力がリーダー330によって与えられ得る。
図3bにおいて、リーダー330は再び、同じ無線周波数信号を同報通信している。センサー312bは、センサー312aが存在したリーダーの近辺にあるが、センサーを対象流体に暴露することで、脆弱連結部は、例えば、ジャンパー基板を部分的に若しくは完全に溶解させるか、あるいは膨張させるか若しくは別法で分解させることによって、完全に若しくは部分的に破壊されている。同調無線周波数回路316bが図に示されているが、この回路は、脆弱連結部が完全にあるいは部分的に破壊された結果として、完全にあるいは部分的に動作不能となり得る。それに代わって、この回路は依然として動作可能であってもよいが、回路316aとは大いに異なる特徴、例えば、大いに異なるインピーダンス、大いに異なる共振周波数、Q値、帯域幅、振幅、及び/又は他の共振特性を有してもよい。その結果として、センサー312bは感知信号を与えなくてもよく、あるいは、対象流体との接触前にセンサー312aによって与えられた感知信号とは大いに異なる感知信号を与えてもよい。リーダー330は、感知信号の非存在を、あるいは大いに異なる感知信号を、「湿潤」状態として解釈する。次いで、「湿潤」表示灯又は他の好適なステータス出力がリーダー330によって与えられ得る。
図4は、ある代表的な湿潤度センサー412の概略的な図を示している。センサー412は、自己支持型の基板414と、その基板によって支持される同調無線周波数回路416とを備えている。基板414は、例えば、基板材料の連続ウェブに対する加工操作にて、同じ基板材料のより大きな片から切断された比較的小さなサンプルであってもよい。好ましくは、基板414は、可撓性となるのに十分に薄いが、自己支持型となるのに十分に厚いものである。基板414は好ましくは、溶融押出し可能であるかあるいは溶液流延され、可撓性のフィルムに流延されることが可能な材料から構成される。代表的な基板材料には、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、及びポリエステルのフィルムが包含される。それに代わって、センサー基板414は、本発明の譲受人に譲渡された米国特許出願第XXX号、「湿潤度センサー(Wetness Sensors)」(代理人整理人番号第66445US002)にて議論されているように、対象流体と接触すると、溶解、膨張、又は別法で分解する1種類以上の材料を含んでもよく、この米国特許出願第XXX号は、本願と同じ日に出願され、参照によって本明細書に組み込まれる。
センサー基板414は、単一のフィルムであってもよく、すなわち、基板の全空間又は体積にわたって、均一な組成物を有してもよい。それに代わって、基板は不均一な組成物を有してもよい。不均一な組成物の一種が、積み重ねられた層状の媒質、又は、種々の材料の並列レーンを有する縞状の媒質であり、それらの材料のうちの少なくとも1種類は対象流体によって分解可能であってもよい。例えば、基板は、別個の2層の異なる材料、又は3層以上の材料から構成されてよく、それらの材料はすべてが互いに異なっていてもよく、あるいは、例えば、交互の順序で各材料を包含されてもよい。例えば、連続相をもたらす第1の材料と、分散相をもたらす第2の材料とから構成される混合材料もまた企図される。
湿潤度センサー412はまた、基板414に施された導電性トレース又はパターンを包含する。図4の実施形態において、導電性パターンは、2つの区間、つまり、パターン422aと422bに分割される。これらの区間は、総称して導電性パターン422と呼ばれる。パターン422は、誘導コイル418を形成する渦巻き形状の経路を包含する。パターン422はまた、423a、423b、423c、及び423dと記された拡幅領域、つまり接触パッドを包含する。パッド423aは、コイル418の内側にパターン422の内部終端部を設け、パッド423bは、コイル418の外側にパターン422の外部終端部を設けている。
パターン422は直接、基板414の露出主表面に施されてもよく、あるいは、例えば接着を促進するために、1つ以上の介在層が包含されてもよい。パターン422は、印刷、コーティング、エッチング、電着、蒸着、サーモグラフ転写、及び/又は他の既知のパターン形成技術を含めて、任意の好適な技術で基板上に形成されてよい。パターン422は、例えば、金属、又は、黒鉛及び/若しくは1種類以上の導電性ポリマーなどの他の好適な導電性材料から構成され得る。代表的な導電性材料には、銅、銀、及び/又はニッケルが包含されるが、この列挙は、限定するものとしてみなされるべきではない。パターン422は好ましくは、基板414の厚さよりも相当に薄い厚さを有する。いくつかの実施形態において、パターン422は、例えば、1マイクロメートル未満、又は100ナノメートル未満の厚さを有する。パターン422は、非常に機械的に繊細となり得るので、支持基板、すなわち基板414の非存在下でその物理的保全性を維持することはできない。そのような場合、パターン422は、パターン422単独で(支持基板414とは別に)考えると、自己支持型という用語を上で用いたとおりには自己支持型であると考えられない。他の場合には、ジャンパー424が以下で議論するように脆弱連結部を備える限り、パターン422はより厚く、更には自己支持型であってもよい。
回路416はまた、個別のコンデンサ420を包含し、このコンデンサ420は、パターン422のパッド423cと423dとの間に接続されている。コンデンサ420は、図示のようにパッド423c、423dに取り付けられることが可能なチップコンデンサ又は任意の他の好適なコンデンサ部品であってよい。取り付けは、はんだ付け、接着剤によって、あるいは任意の他の好適な技術によって達成され得る。
最後に、回路416はまたジャンパー424を包含している。ジャンパー424は、それ自体では抵抗、キャパシタンス、又はインダクタンスがほとんどない、内部パッド423aと外部パッド423bとの間の低インピーダンス導電性経路をなしている。ジャンパー424の第1の終端部424aはパッド423aと直接、電気接触し、ジャンパー424の第2の終端部424bはパッド423bと直接、電気接触する一方で、ジャンパー424は、ジャンパー424が跨ぐパターン422の各部分とのいかなる電気接触をも回避する。(図4において、ジャンパー424は、コイル418のループのうちの2つを跨いでいるが、これらのループと電気接触しない。)このようにして、ジャンパー424は、実質的に図2aの概略的な回路図に示すように、コイル418とコンデンサ420とを接続する効果を有する。ジャンパーは、任意の好適な導電性材料と任意選択の絶縁材料とから構成されてよく、その任意選択の絶縁材料により、ジャンパーはパッド423aと423bとの間に導電性経路を設けると同時に、コイルの418のうちの、ジャンパーが跨ぐ部分から依然として絶縁されることができる。代表的なジャンパー424が、絶縁ポリマー基板上に配設された金属又は他の導電性層であるか、あるいはその金属又は他の導電性層を備えるが、他の構造もまた考えられる。また、ジャンパー424が適所でしっかりと基板414に保持される一方で、必要な電気接続をなし、その他の電気接続を回避するように、絶縁及び/又は導電接着剤が、基板414又はジャンパー424上に印刷され得るか、若しくは別法で、一方の側のジャンパー424と、もう一方の側の基板414及びパターン422との間で、選択的に塗布され得る。好適なジャンパーに関する更なる情報が、以下で更に示される。
重要なことに、ジャンパー424は、対象流体と接触すると完全に若しくは部分的に破損するように構成された脆弱連結部をジャンパー424に結び付けている。脆弱連結部は、ジャンパーと結び付けられた複数の種々の構成要素のうちの1つ(又は複数)を含み得るため、図4では別々に標記されていない。例えば、脆弱連結部は、ジャンパー又はその一部分をセンサー基板に接続する導電性又は非導電性の接着剤を含んでもよく、その接着剤は、水又は別の対象流体と接触すると溶解するように構成されたものである。脆弱連結部は、それに代わってあるいはそれに加えて、ジャンパーの一部を形成する第2の基板を備えてもよく、その第2の基板は、対象流体と接触すると、溶解するか、膨張するか、あるいは別法で分解するように構成されたものである。第2の基板は自己支持型であってもよく、また、第2の基板上に配設され、ジャンパーの一部を形成する導電性部材は、好ましくは自己支持型ではない。センサータグを対象流体に暴露すると、したがって、無線周波数回路の物理的構造に大きな変化を、そしてそれに応じて無線周波数回路の動作の大きな変化を生じさせることができる。対象流体と接触すると、溶解、膨張、又は別法で分解するように構成された代表的な材料については、本明細書の他の箇所で議論する。
脆弱連結部は、水などの極性の対象流体と接触したとき、あるいはそれに代わって非極性である対象流体と接触したときに破損するように設計され得る。極性及び非極性の対象流体、並びにこれらの種類の流体のいずれかと共に使用するように適合された好適な材料の更なる議論を以下に示す。
基板材料のウェブが依然として元のままである間、若しくは、そのようなウェブがスリッティング又はカッティングされて個々のセンサータグ412が得られた後、あるいはそれらの組合わせにおいて(1つの個別の回路素子が変形前に基板に取り付けられ、他の個別の回路素子は変形後に取り付けられる)、回路416の個別の回路素子、すなわち、コンデンサ420及びジャンパー424は、基板414に、そして導電性パターン422に取り付けられ得る。個別の回路素子(例えば、素子420、424)は好ましくは、基板によって支持され、基板414の、導電性パターン422と同じ側に配設される。
別の実施形態において、センサー412は、個別のコンデンサ420と直列に接続された1つ又は2つの付加的なコンデンサを包含してもよく、それら付加的なコンデンサは、ジャンパー終端部424aとパッド423aとの接合部に、かつ/又はジャンパー終端部424bとパッド423bとの接合部に形成されるものである。このことは、ジャンパー終端部424aの導体と接触パッド423aとの間、及び/又はジャンパー終端部424bの導体と接触パッド423bとの間の直接的な電気接触を回避することによって、また、それに代わって、適当なジャンパー終端部とそれに対応する導電性パターンの接触パッドとの間に絶縁材料(絶縁接着剤又はフィルムなど)を含めることによって達成され得る。絶縁材料の厚さ、ジャンパー終端部の導体の寸法、接触パッドの寸法、及びジャンパー終端部と接触パッドとの相対位置を制御することにより、所望のキャパシタンスが、選択した接合部で達成され得る。
ここで図5を参照すると、別の湿潤度センサー512の概略的な図が示されている。センサー412と同様に、センサー512は、センサー基板514と、その基板によって支持される同調無線周波数回路516とを包含している。上で議論した基板414の特徴が基板514にも当てはまる。例えば、基板514は、可撓性となるのに十分な薄さを持つが、自己支持型となるのに十分な厚さも持つ。基板514は単一のフィルムであってもよく、あるいは、本明細書の他の箇所で議論したように、不均一な組成物を有してもよい。
湿潤度センサー512はまた、基板514に施された導電性パターンを包含する。図4の実施形態と同様に、導電性パターンは、2つの区間、つまり、パターン522aと522bとに分割される。これらの区間は、総称して導電性パターン522と呼ばれる。パターン522は、誘導コイル518を形成する渦巻き形状の経路を包含する。パターン522はまた、その終端部分に拡幅領域、つまり接触パッドを包含し、それらパッドは523a、523bと標記されている。パッド523aは、コイル518の内側にパターン522の内部終端部を設け、パッド523bは、コイル518の外側にパターン522の外部終端部を設けている。
図4の個別のコンデンサ420の代わりに、センサー512は、一体化されたコンデンサ520を包含しており、このコンデンサ520は、パターン522aとトレース522bの櫛形部分によって形成され得る。個々の歯又は突起の個数並びにそれらの各長さ及び間隔など、櫛形部分の形態は、所望のキャパシタンスの大きさが得られるように調整され得る。一体化されたコンデンサを設けることは、個別のコンデンサを取り付けるのに必要な製造工程を回避し、取付け不良、整列不良、脱離など、個別のコンデンサに伴う信頼性及び歩留まりの問題を回避することにより有利となる。
パターン522とパターン422との間には明確な設計の違いがあるにもかかわらず、パターン422に関連して議論した他の設計特性もパターン522に当てはまる。例えば、パターン522は、印刷、コーティング、エッチング、電着、蒸着、サーモグラフ転写、及び/又は他の既知のパターン形成技術を含めて、任意の好適な技術で基板524上に形成されてよい。更に、パターン522は、任意の好適な導電性材料から構成されてよく、また、基板514の厚さよりも相当に薄い厚さを有してよく、パターン522の厚さは、いくつかの実施形態においては、例えば、1マイクロメートル未満、又は100ナノメートル未満である。パターン522は、それ単独で考えると、自己支持型でなくてもよい。
回路416と同様に、回路516はまたジャンパー524を包含する。一実施形態において、ジャンパー524は、内部パッド523aと外部パッド523bとの間の低インピーダンスの導電性経路をなしており、この導電性経路は、それ自体では抵抗、キャパシタンス、又はインダクタンスがほとんどないものである。ジャンパー524の第1の終端部524aはパッド523aと直接、電気接触し、ジャンパー524の第2の終端部524bはパッド523bと直接、電気接触する一方で、ジャンパー524は、ジャンパー524が跨ぐパターン522の各部分とのいかなる電気接触をなすことも回避する。(図5において、ジャンパー524は、コイル518のループのうちの2つを跨いでいるが、これらのループと電気接触しない。)このようにして、ジャンパー524は、実質的に図2aの概略的な回路図に示すように、コイル518とコンデンサ520とを接続する効果を有する。
上で議論したジャンパー424の特徴がジャンパー524にも当てはまる。特に、ジャンパー524は、対象流体と接触すると完全に若しくは部分的に破損するように構成された脆弱連結部をジャンパー524に結び付けている。脆弱連結部を対象流体に暴露すると、無線周波数回路516の物理的構造に大きな変化が、またそれに応じて無線周波数回路516の動作に大きな変化が生じる。代表的な脆弱連結部については、本明細書の他の箇所で更に詳細に議論する。
ジャンパー524は、同調無線周波数回路516のうちの唯一の個別の回路素子であってもよく、あるいは多様な個別の回路素子のうちの1つであってもよいが、基板材料のウェブが依然として元のままである間に、あるいはそのようなウェブがスリッティング又はカッティングされて個々のセンサータグ512が得られた後、基板514及び導電性パターン522に取り付けられ得る。素子524を含む個別の回路素子は好ましくは、基板によって支持され、基板514の、導電性パターン522と同じ側に配設される。
センサー412と同様に、センサー512は、それに代わって、個別のコンデンサ520と直列に接続された1つ又は2つの付加的なコンデンサを包含してもよく、それら付加的なコンデンサは、ジャンパー終端部524aとパッド523aとの接合部に、かつ/又はジャンパー終端部524bとパッド523bとの接合部に形成されるものである。このことは、ジャンパー終端部524aの導体と接触パッド523aとの間、及び/又はジャンパー終端部524bの導体と接触パッド523bとの間の直接的な電気接触を回避することによって、また、それに代わって、適当なジャンパー終端部とそれに対応する導電性トレースの接触パッドとの間に絶縁材料(絶縁接着剤又はフィルムなど)を含めることによって達成され得る。絶縁材料の厚さ、ジャンパー終端部の導体の寸法、接触パッドの寸法、及びジャンパー終端部と接触パッドの相対位置を制御することにより、所望のキャパシタンスが、選択した接合部で達成され得る。
図6に、別の湿潤度センサー612の概略的な図が示されている。センサー412及び512と同様に、センサー612は、センサー基板614と、その基板によって支持される同調無線周波数回路616とを包含している。上で議論した基板414、514の特徴が基板614にも当てはまる。例えば、基板614は、好ましくは、可撓性となるのに十分に薄く、自己支持型となるのに十分に厚いものである。基板614は単一のフィルムであってもよく、あるいは、本明細書の他の箇所で議論したように、不均一な組成物を有してもよい。
湿潤度センサー612はまた、基板614に施された導電性パターン622を包含する。図6の実施形態において、導電性パターン622は、単一の近接区間にのみ設けられる。パターン622は、誘導コイル618を形成する渦巻き形状の経路を包含する。パターン622はまた、拡幅領域又は接触パッド623a、623bを包含する。パッド623aは、コイル618の内側にパターン622の内部終端部を設け、パッド623bは、コイル618の外側にパターン622の外部終端部を設けている。
図4の個別のコンデンサ420、又は図5の一体化されたコンデンサ520の代わりに、センサー612は、パッド623a、623bとジャンパー624の終端部との接合部に形成されたコンデンサ620a及び620bを包含している。これらのコンデンサ620a、620bについては、ジャンパー624に関連して以下で更に説明する。
パターン622とパターン422、522との間には明確な設計の違いがあるにもかかわらず、パターン422、522に関連して議論した他の設計上の特徴もパターン622に当てはまる。例えば、パターン622は、印刷、コーティング、エッチング、電着、蒸着、サーモグラフ転写、及び/又は他の既知のパターン形成技術を含めて、任意の好適な技術で基板614上に形成されてよい。更に、パターン622は、任意の好適な導電性材料から構成されてよく、また、基板614の厚さよりも相当に薄い厚さを有してよく、パターン622の厚さは、いくつかの実施形態においては、例えば、1マイクロメートル未満、又は100ナノメートル未満である。パターン622は、それ単独で考えると、自己支持型でなくてもよい。
既に述べたように、回路616はジャンパー624を包含している。一実施形態において、ジャンパー624は、個別のコンデンサ620a、620bを設けるために、接触パッド623a、623bと終端部624a、624bとのそれぞれの間に静電結合をもたらし、ジャンパー624はまた、終端部624a、624bの間にジャンパーに沿って低インピーダンスの導電性経路を設ける。ジャンパー624の所与の終端部とそれに対応するパターン622の接触パッドとの間の静電結合は、ジャンパー終端部と接触パッドとの間に絶縁材料(絶縁接着剤又はフィルムなど)を含めることによって達成され得る。絶縁材料の厚さ、ジャンパー終端部の導体の寸法、接触パッドの寸法、及びジャンパー終端部と接触パッドの相対位置を制御することにより、所望のキャパシタンス620a、620bがそれぞれの接合部で達成され得る。ジャンパー624は、パターン622のうちのジャンパー624が跨ぐ部分といかなる電気接触をなすことも回避する。(図6において、ジャンパー624は、コイル618のループのうちの2つを跨いでいるが、これらのループと電気接触しない。更に、ジャンパーとパターン622のそのような部分との間の静電結合は好ましくは、コンデンサ620a、620bと比較すれば無視できるものである。)このようにして、ジャンパー624は、実質的に図2bの概略的な回路図に示すとおりに、コイル618に接続された2つのキャパシタを設けるという効果を有する。
上で議論したジャンパー424、524の特徴がジャンパー624にも当てはまる。特に、ジャンパー624は、対象流体と接触すると完全に若しくは部分的に破損するように構成された脆弱連結部をジャンパー624に結び付けている。脆弱連結部を対象流体に暴露すると、無線周波数回路616の物理的構造に大きな変化が、またそれに応じて無線周波数回路616の動作に大きな変化が生じる。脆弱連結部は、コンデンサ620a、620bの一方又は両方に使用される絶縁材料を、対象流体に暴露されると溶解、膨張、又は別法で分解する材料に選択することによって設けられてもよい。次いで、対象流体との接触により、コンデンサ620a、620bの一方又は両方が、例えば完全に若しくは部分的に動作不能となり得る。代表的な脆弱連結部に関する更なる情報については、本明細書の他の箇所に示す。
ジャンパー624は、同調無線周波数回路616のうちの唯一の個別の回路素子であってもよいが、基板材料のウェブが依然として元のままである間に、あるいはそのようなウェブがスリッティング又はカッティングされて個々のセンサータグ612が得られた後に、基板614及び導電性パターン622に取り付けられ得る。個別の回路素子624は好ましくは、基板によって支持され、基板614の、導電性パターン622と同じ側に配設される。
別の実施形態において、コンデンサ620a、620bの一方が、関連するジャンパー624の終端部とそれに対応する導電性パターン622の接触パッドとの間に直接的な電気接続をもたらすことによって除かれてもよい。例えば、コンデンサ620aは、ジャンパーの終端部624aと接触パッド623aとの間に直接的な電気接続をもたらすことによって除かれてもよい。それに代わって、コンデンサ620bは、ジャンパーの終端部624bと接触パッド623bとの間に直接的な電気接続をもたらすことによって除かれてもよい。いずれの場合も、結果として、(唯一)残ったコンデンサが図2aの回路図に示すようにインダクタと接続された同調無線周波数回路が得られる。これらの別の実施形態において、脆弱連結部は、それに代わってあるいはそれに加えて、ジャンパー624のうちの、対応する接触パッドと直接的な電気接続をなす部分に向けられてもよい。例えば、ジャンパー624の終端部を、それに対応する導電性パターン622の接触パッドと物理的にかつ電気的に接続するために、導電性接着剤が使用されてもよく、また、その導電性接着剤は、対象流体と接触すると、溶解、膨張、又は別法で分解するように構成されてもよい。
図7は湿潤度センサー712を示しており、この湿潤度センサー712は、多くの点で図6のセンサー612と類似しているが、異なるコイルのアスペクト比を有し、またU字形状のジャンパーではなく直線状のジャンパーを有している。センサー412、512、及び612と同様に、センサー712は、センサー基板714と、その基板によって支持される同調無線周波数回路716とを包含している。上で議論した基板414、514、及び614の特徴が基板714にも当てはまる。例えば、基板714は、可撓性となるのに十分な薄さを持つが、自己支持型となるのに十分な厚さも持つ。基板714は単一のフィルムであってもよく、あるいは不均一な組成物を有してもよい。
湿潤度センサー712はまた、基板714に施された導電性パターン722を包含する。図7の実施形態において、導電性パターン722は、単一の近接区間にのみ設けられる。パターン722は、誘導コイル718を形成する渦巻き形状の経路を包含する。パターン722はまた、拡幅領域又は接触パッド723a、723bを包含する。パッド723aは、コイル718の内側にパターン722の内部終端部を設け、パッド723bは、コイル718の外側にパターン722の外部終端部を設けている。
センサー612と同様に、センサー712は、パッド723a、723bとジャンパー724の終端部との接合部に形成されたコンデンサ720a及び720bを包含する。これらのコンデンサ720a、720bについては、ジャンパー724に関連して以下で更に説明する。
導電性パターン722と導電性パターン422、522、及び622との間には設計上の明確な違いがあるにもかかわらず、パターン422、522、及び622に関連して議論した他の設計上の特徴もパターン722に当てはまる。例えば、パターン722は、印刷、コーティング、エッチング、電着、蒸着、サーモグラフ転写、及び/又は他の既知のパターン形成技術を含めて、任意の好適な技術で基板714上に形成されてよい。更に、パターン722は、任意の好適な導電性材料から構成されてよく、また、基板714の厚さよりも相当に薄い厚さを有してよく、パターン722の厚さは、いくつかの実施形態においては、例えば、1マイクロメートル未満、又は100ナノメートル未満である。パターン722は、それ単独で考えると、自己支持型でなくてもよい。
回路716はジャンパー724を包含する。一実施形態において、ジャンパー724は、個別のコンデンサ720a、720bを設けるために、接触パッド723a、723bと終端部724a、724bとのそれぞれの間に静電結合をもたらし、ジャンパー724はまた、終端部724a、724bの間にジャンパーに沿って低インピーダンスの導電性経路を設ける。ジャンパー724の所与の終端部とそれに対応するパターン722の接触パッドとの間の静電結合は、ジャンパー終端部と接触パッドとの間に絶縁材料(絶縁接着剤又はフィルムなど)を含めることによって達成され得る。絶縁材料の厚さ、ジャンパー終端部の導体の寸法、接触パッドの寸法、及びジャンパー終端部と接触パッドとの相対位置を制御することにより、所望のキャパシタンス720a、720bがそれぞれの接合部で達成され得る。ジャンパー724は、パターン722のうちのジャンパー724が跨ぐ部分といかなる電気接触をなすことも回避する。(図7において、ジャンパー724は、コイル718のループのうちの2つを跨いでいるが、これらのループと電気接触しない。更に、ジャンパーとパターン722のそのような部分との間の静電結合は好ましくは、コンデンサ720a、720bと比較すれば無視できるものである。)このようにして、ジャンパー724は、実質的に図2bの概略的な回路図に示すとおりに、コイル718に直列に接続された2つのキャパシタを設けるという効果を有する。
上で議論したジャンパー424、524、624の特徴がジャンパー724にも当てはまる。特に、ジャンパー724は、対象流体と接触すると完全に若しくは部分的に破損するように構成された脆弱連結部をジャンパー724に結び付けている。脆弱連結部を対象流体に暴露すると、無線周波数回路716の物理的構造に大きな変化が、またそれに応じて無線周波数回路716の動作に大きな変化が生じる。脆弱連結部は、コンデンサ720a、720bの一方又は両方に使用される絶縁材料を、対象流体に暴露されると溶解、膨張、又は別法で分解する材料に選択することによって設けられてもよい。次いで、対象流体との接触により、コンデンサ720a、720bの一方又は両方が、例えば完全に若しくは部分的に動作不能となり得る。代表的な脆弱連結部に関する更なる情報については、本明細書の他の箇所に示す。
ジャンパー724は、同調無線周波数回路716のうちの唯一の個別の回路素子であってもよいが、基板材料のウェブが依然として元のままである間に、あるいはそのようなウェブがスリッティング又はカッティングされて個々のセンサータグ712が得られた後に、基板714及び導電性パターン722に取り付けられ得る。個別の回路素子は好ましくは、基板によって支持され、基板714の、導電性パターン722と同じ側に配設される。
別の実施形態において、コンデンサ720a、720bの一方が、関連するジャンパー724の終端部とそれに対応する導電性パターン722の接触パッドとの間に直接的な電気接続をもたらすことによって除かれてもよい。例えば、コンデンサ720aは、ジャンパーの終端部724aと接触パッド723aとの間に直接的な電気接続をもたらすことによって除かれてもよい。それに代わって、コンデンサ720bは、ジャンパーの終端部724bと接触パッド723bとの間に直接的な電気接続をもたらすことによって除かれてもよい。いずれの場合も、結果として、(唯一)残ったコンデンサが図2aの回路図に示すようにインダクタと接続された同調無線周波数回路が得られる。これらの別の実施形態において、脆弱連結部は、それに代わってあるいはそれに加えて、ジャンパー724のうちの、対応する接触パッドと直接的な電気接続をなす部分に向けられてもよい。例えば、ジャンパー724の終端部を、それに対応する導電性パターン722の接触パッドと物理的にかつ電気的に接続するために、導電性接着剤が使用されてもよく、また、その導電性接着剤は、対象流体と接触すると、溶解、膨張、又は別法で分解するように構成されてもよい。
図4〜7に関連して説明した実施形態が単に代表的なものであり、限定を意味するものではないことが、読者には理解されよう。説明したいかなるセンサーの特徴も、可能な程度まで、他のセンサーに当てはまることを意図したものである。例えば、図4及び5に関連して説明した個別の又は一体化されたコンデンサもまた、図6及び7の回路に組み込まれ得る。センサー及び/又はセンサーコイルのアスペクト比は、所望により適合され得るものであり、例えば、図5のアスペクト比を図7のアスペクト比と比較されたい。更に、センサーは、本明細書の他の箇所で述べた他の設計上の特徴を組み込むこと、例えば、RFID集積回路チップを所与の同調無線周波数回路に組み込むことによって修正され得る。
図8は、代表的な湿潤度センサー812又はセンサータグの一部分の概略的な図であり、この図は、センサーの基板に取り付けられたジャンパーに関する更なる細部を示している。センサー812はしたがって、センサー基板814を包含しており、このセンサー基板814に導電性パターン822が施されている。基板814は好ましくは自己支持型であり、同調無線周波数回路816を支持しており、導電性パターン822はこの同調無線周波数回路816の一部である。パターン822は自己支持型でなくてもよい。パターン822は、少なくとも1つの誘導コイル818と接触パッド823bとを包含してもよい。
ジャンパー824は、1種類以上の接着剤(図示せず)を用いるかあるいは他の好適な手段などによって、基板及び/又は導電性パターンの一部分に取り付けられている。ジャンパーは、高分子材料の層など電気絶縁基板上に配設された金属又は他の導電性材料の層であっても、そのような層を備えてもよく、パターン822の接触パッド823bに直接的又は容量的に結合する。更に、ジャンパーは好ましくは、パターン822のうちのジャンパーが跨ぐ部分への直接的な接触と、その部分への相当な静電結合との両方を回避している。これは、いくつかの実施形態においては、ある導体をジャンパーに設けることによってなされることができ、その導体の横断寸法、つまり幅は、ジャンパーのうちの、パターン822の先述の部分を跨ぐ部分と比較して、ジャンパーの終端部にてより大きくなる。拡幅された導体は、ジャンパー終端部にタブを形成することができ、このタブは好ましくは、図8に示すように、導電性パターン822の接触パッド823bと整合されるか、あるいはこの接触パッド823bに対応するように定置されている。そのような整合又は定置により、ジャンパー終端部と接触パッドとの間の静電結合が強化され、あるいは、直接的な電気接続が望まれる場合、それらの間の直接的な電気接続をなすプロセスが簡略化される。
図8の実施形態において、ジャンパー824は、導体828が張り付けられたジャンパー基板826を備え、導体828は終端部824bで拡幅されてタブ829bをなしている。ジャンパー基板826は、例えば、薄い可撓性のフィルム又は他の好適な構成要素を備えてよい。図8のジャンパー基板826は、タブ829bとパッド823bがコンデンサ820bを形成するように、電気絶縁性であるものとして示されている。
導体828(タブ829bを含む)は直接、基板826の露出主表面に張り付けられてもよく、あるいは、例えば接着を促進するために、1つ以上の介在層が包含されてもよい。導体828は、印刷、コーティング、エッチング、電着、蒸着、サーモグラフ転写、及び/又は他の既知の技術で作製されてよく、また、導電性パターン822と同じ材料で構成されてもよく、あるいは、いくつかの実施形態においては異なる材料から構成されてもよい。したがって、ジャンパーの導体828は、例えば、金属、又は、黒鉛及び/若しくは1種類以上の導電性ポリマーなどの他の好適な導電性材料から構成され得る。代表的な導電性材料には、銅、銀、及び/又はニッケルが包含されるが、この列挙は、限定するものとしてみなされるべきではない。導体828は好ましくは、基板826の厚さよりも相当に薄い厚さを有する。いくつかの実施形態において、導体828は、例えば、1マイクロメートル未満、又は100ナノメートル未満の厚さを有する。好ましくは、導体828は、非常に機械的に繊細であるので、支持基板、すなわち基板826の非存在下でその物理的保全性を維持することはできない。導体828は、それ単独で(支持基板826とは別に)考えると、このように好ましくは、自己支持型という用語が本明細書で用いられているとおりには自己支持型ではない。結果的に、基板826の一部又はすべてが対象流体の存在下で溶解する場合、導体828(タブ829bを含む)はその機械的保全性を失って、無線周波数回路816の動作に大きな変化を生じ得る。
上で議論したように、ジャンパーは、ジャンパーに結び付けられた脆弱連結部を有する。脆弱連結部は、ジャンパーと結び付けられた複数の種々の構成要素のうちの1つ以上を含み得るため、図8では別々に標記されていない。例えば、ジャンパー基板826が、対象流体と接触すると溶解、膨張、若しくは別法で分解する材料から構成されているならば、脆弱連結部は、そのジャンパー基板826であっても、そのジャンパー基板826を備えてもよい。ジャンパー基板826はそのような場合、好ましくは自己支持型であり、導体828は好ましくは自己支持型ではない。このようにして、水又はその他の対象流体が構造と接触すると、導体828(タブ829bを含む)の物理的構造は、最初に導体828を機械的に支持していたジャンパー基板826が完全に若しくは部分的に溶解する場合には特に、大いに変化し得る。
湿式センサーに関して言えば、ジャンパー基板826に有用な好適な材料は、既知の天然又は合成の水溶性又は水分散性の材料のうちのいずれから選択されてもよい。好ましい基板材料はまた、溶融押出し可能であり、可撓性のフィルムにキャストが可能である。代表的なフィルム形成ポリマー又はオリゴマー基板材料が、ポリビニルアルコール(PVA)である。PVAは極性材料であり、尿又は血液など、ヒトの水性の体液を含めて、水又は他の極性液体に暴露されると、相当に溶解及び/又は膨張する。PVAのポリマーは、ポリ酢酸ビニルから調製されてもよく、様々な分子量及び加水分解度で商業的に入手され得る。別の溶解可能な又は分解可能な基板材料には、限定するものではないが、ティッシュペーパー又は新聞用紙などの脆弱な紙と、アルギン酸、アルギン酸由来のポリマー、アラビノガラクタン、限定するものではないがヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシルセルロース、デンプン、及びデンプン誘導体を含めたセルロース誘導体など、植物性の天然高分子と、多糖類、ゼラチン、コラーゲン、ムコ多糖類などを含めた動物から誘導されたポリマーなど、微生物由来の天然高分子と、ポリオキシアルキレン(plyoxyalkylene)と、限定するものではないが、ビニル単量体、アクリレート及びメタクリレート、アクリルアミド及びメタクリルアミドなどを含めたエチレン性不飽和単量体から誘導されたポリマー及びコポリマーと、ポリエチレンイミン(polyethylenemines)と、ポリ乳酸と、ポリグリコール酸と、これらのうちの1種類以上を含んだ混合物とが包含される。更なる好適な基板材料には、ポリエチレンオキシド又はポリエチレングリコール、ペクチン、プルラン、及びカーボポール系のポリマーフィルムが包含される。更に他の好適な材料が、参照によって本明細書に組み込まれる国際公開第02/092049(ゴッドベイ(Godbey)ら)、「化粧品及び医薬品を送達するためのシステム(System for Delivering Cosmetics and Pharmaceuticals)」にて開示されている。この文書に開示されているように、可塑剤を使用してフィルムの脆性を低下させ、それによって、フィルムをより強靱に、より順応性のあるものにし、概してその取扱特性を改善することができる。別の好適な基板材料が、スリーエム社(3M Company)から入手可能な水溶性ウェーブソルダリングテープ(Water-Soluble Wave Solder Tape)#5414であり、これは、PVAフィルムの支持体と、合成水溶性接着剤と、クラフト紙のライナーとを有するテープである。
場合によっては、湿潤度センサーは、水以外の対象流体を検出するように設計されてもよく、あるいは更に、極性液体以外の流体を、例えば、ガソリン、ケロシン、ヘキサン、ヘプタン、トルエン、及び他の芳香性の直鎖若しくは分枝炭化水素、又はそれらの混合物など、石油系製品に由来する非極性液体を検出してもよい。非極性液体を検出するように設計された湿潤度センサーの場合、ジャンパー基板は好ましくは、非極性材料から構成されてもよい。例えば、ポリスチレンは、ジャンパー基板として使用され得るかあるいは包含され得る非極性材料であり、非極性の対象流体と接触すると、溶解、膨張、又は別法で分解する。非極性の対象流体で分解する他の代表的な基板には、ABS、EPDM、PVC、ポリプロピレン、及び好ましくは架橋性の可塑剤又は安定剤をほとんど有さない他の非極性材料が包含される。
ジャンパー基板826は、単一のフィルムであってもよく、すなわち、基板の全空間又は体積にわたって、均一な組成物を有してもよい。それに代わって、基板は不均一な組成物を有してもよい。不均一な組成物の一種は、積み重ねられた層状の媒質、又は、少なくとも1種類が対象流体によって分解可能である種々の材料の並列レーンを有する縞状の媒質である。例えば、基板は、別個の2層の異なる材料、又は3層以上の材料から構成されてよく、それらの材料はすべてが互いに異なっていてもよく、あるいは、例えば、交互の順序で各材料を包含してもよい。例えば、連続相をもたらす第1の材料と、分散相をもたらす第2の材料とから構成される混合材料もまた企図される。センサー基板が異なる複数の材料から構成される場合、それらの材料が層状であるか、混合されているか、共押出しされているか、縞状であるか、あるいはそうでないかにかかわらず、複数の材料のうちの1種類、一部、又はすべてが可溶性であってもよく、膨張してもよく、例えば対象流体の存在下で別法で分解してもよい。
直接的な電気接続が終端部824bにおいてジャンパー824とパターン822との間に望まれる場合、ある量の導電性接着剤(図示せず)が、例えば、タブ829bとパッド823bの露出部分との両方を被覆するのに十分な量で塗布されてもよく、そのような接着剤は、タブとパッドとの直接的な電気接続をなすだけでなく、ジャンパー824の終端部824bをパッド823bを通じて基板814に機械的に接合する。図8は、タブ829bの十分に下方で延びるジャンパー基板826を示しているが、パッド823bとタブ829bとの電気接触を終端部824bでなすために、導電性タブ829bは、タブ829bとパッド823bとの間に絶縁フィルムが存在しないように、ジャンパー基板826を越えて延びることができる。それに加えてあるいはそれに代わって、ジャンパー824を基板に接合するために、接着剤がジャンパー824とセンサー基板814/導電性パターン822との間に設けられてもよい。
そのような場合、脆弱連結部は、それに加えてあるいは別の方法として、ジャンパーをセンサー812の他の要素に機械的及び/又は電気的に結合するために使用された導電性又は非導電性接着剤のうちの1種類以上を包含する。脆弱連結部を形成する、その1種類以上の接着剤はしたがって、対象流体と接触すると、溶解、膨張、又は別法で分解するように調整され得る。この点における代表的な接着剤は、米国特許公開第2002/0187181号(ゴッドベイ(Godbey)ら)及び同第2010/0272784号(カントナー(Kantner)ら)に記載されているものなど、水溶性又は水分散性の接着剤、並びに、参照によってその内容が本明細書に組み込まれる米国特許第4,848,353号(エンゲル(Engel))に記載されているものなど、水溶性の導電性接着剤を包含する。センサータグを対象流体に暴露する結果として、そのような接着剤は、例えば完全に若しくは部分的に溶解して、ジャンパー導体の物理的構造に大きな変化を、またそれに対応して無線周波数回路の動作に大きな変化を生じさせ得る。
図8に関連して議論したジャンパー構成は、特定の実施形態又はその一部分に適切なものとして、本明細書で議論したセンサー実施形態のいずれにおいても利用され得る。
図9aは、湿潤度センサー912又はセンサータグの一部分の概略的な図であり、この図はセンサーの基板に取り付けられたジャンパーに関する細部を示しており、ジャンパーは、絶縁ポリマー基板上に配設された金属又は他の導電材料の層であっても、そのような層を備えてもよい。センサー912はしたがって、センサー基板914を包含し、このセンサー基板914に導電性パターン922が施されている。パターン922は局所的に拡幅されてパッド923bを設けている。基板914は好ましくは自己支持型である。基板914はまた、好ましくは同調無線周波数回路を支持し、導電性パターン922はその同調無線周波数回路の一部である。パターン922は自己支持型でなくてもよい。パターン922は、少なくとも誘導コイルと接触パッド923bとを包含してもよい。
ジャンパー924は、接着剤層927を介して基板914に取り付けられて示されている。図示の接着剤層927は非導電性であるが、そうではなく、層927が導電性である場合、導電性パターン922のうちの、層927が接触する種々の部分の間で短絡が引き起こされる。代表的な非導電性接着材料は、例えば、シリコーン、アクリレート、ウレタン、粘着性を付与された天然若しくは合成ゴム、又はこのシステムに関連して説明した周波数範囲では導電特性を示さない他の接着剤であっても、それらを包含してもよい。ジャンパー924は、ジャンパー基板926上に配設された導体928を包含する。導体928は、ジャンパーの長さ方向に沿って、所与の限られた横断寸法、つまり幅を有し得るが、ジャンパーの終端部924bにタブ929bを形成するように拡大又は拡幅され得る。拡幅されたタブ929bはパッド923bとともにコンデンサを形成し、そのキャパシタンスの値は、接着剤層927及びジャンパー基板926の誘電特性及び厚さに依存し、またタブ929bとパッド923bとの相対的な形態に依存する。ジャンパー基板926は電気絶縁性であると想定されるが、いくつかの実施形態においては導電性であってもよく、その場合、別の導体928は、不必要なものとしてジャンパーから除かれてもよい。
ジャンパー924は、例えば、ジャンパー基板926が、対象流体と接触すると溶解、膨張、又は別法で分解するように構成された材料であるかあるいはそのような材料を包含する場合、脆弱連結部を有してもよい。この目的に適した代表的な基板材料については、上で議論している。それに代わってあるいはそれに加えて、上で議論した接着剤材料のいずれかが、対象流体と接触すると溶解、膨張、又は別法で分解するように配合されてもよい。代表的な非導電性接着材料は、例えば、わずかに架橋した又は非架橋の極性ポリマーと、ある程度の感圧性の粘着力をもたらすのに十分な量の可塑剤とを包含してもよい。好適な接着剤は水を包含しても、包含しなくてもよい。そのような接着剤は、その接着剤が塗布されるフィルムに悪影響を及ぼすことなく、良好な接着力と迅速な水溶性をもたらす。接着剤への使用に好適なポリマーには、限定するものではないが、ポリ(エチレンオキシド)と、天然及び合成の多糖類及びその誘導体と、(メタ)アクリル酸及びその塩など、3個〜8個の炭素原子を有するエチレン性不飽和カルボン酸を含むエチレン性不飽和親水性モノマーのホモポリマー及びコポリマー、並びに、無水マレイン酸及び無水イタコン酸など、不飽和無水物の重合及びそれに続く加水分解から得られるポリマーと、アクリルアミド、N−ビニルピロリドン、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、アクリルアミドプロパンスルホン酸及びその塩と、メチルビニルエーテルと、エチルビニルエーテルと、アミン含有モノマーとアルキル化剤又はプロトン酸との反応から誘導されたアンモニウム官能基を有するポリマー、例えば、N,N’−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレートとその誘導体、及びビニルピリジンとが包含される。接着剤への使用に好適なポリマーは、全体的な数平均分子量が10,000〜100,000ダルトンである未架橋のポリマー又はポリマーの混合物であってもよい。そのようなポリマーは、凝集力と水溶性との良好な釣合をもたらす。接着剤組成物には、その接着剤組成物の約10重量パーセント〜約60重量パーセントの相対量をなすポリマーが包含され得る。特定の実施形態が、約20重量パーセント〜約50重量パーセントのポリマーを包含した接着剤組成物を包含してもよい。この水準の親水性の高分子基質を含有する接着剤組成物が、粘着性と、軟度と、接着性と、凝集力との望ましい釣合を有する。接着剤組成物は、約10重量パーセント〜約80重量パーセント(接着剤の全重量に対して)の極性有機化合物と約0重量パーセント〜60重量パーセントの水とを包含した可塑剤を更に包含してもよい。これらの重量パーセントはすべて、接着剤組成物全体の総重量に基づくものである。可塑剤への使用に好適な化合物には、限定するものではないが、一価アルコール及び多価アルコールを包含する。低分子量ポリエチレン(平均分子量が最大で600ダルトン)、グリセリン、モノメトキシポリオキシエチレン及びプロパンジオールが好適であるが、それはこれらが良好な接着性能を与えるからである。接着剤組成物は、最大で約80重量パーセントの量の可塑剤と、最大で60重量パーセントの量の水とを含有し得る。特定の実施形態が、約10重量パーセント〜約50重量パーセントの可塑剤と、最大で約10重量パーセントの水とを包含し得る。そのような接着剤は一般に、良好な水溶性を維持すると同時に、感圧性の接着性能の良好な釣合を有する。ある代表的な接着剤が、架橋したポリビニルピロリドンのポリマーと、グリコール可塑剤と、任意選択の水とを包含する。他の代表的な非導電性接着剤が、ポリ(2−エチル−2−オキサゾリン)と、均質な配合物を含有するPSAとを有し、その配合物は、(a)N−ビニルカプロラクタムホモポリマー、N−ビニルピロリドンコポリマー、及びそれらの混合物からなる群から選択されたポリマーと、(b)約2〜約1の親水性親油性バランスを有する一価又は多価アルコールを含んだ不揮発性可塑剤とを包含する。
代表的な導電性接着材料には、例えば、溶解することなく完全に膨張され得る、架橋された膨張性高分子マトリクスを包含する。これらの架橋された材料が水で膨張されると、それらの材料はヒドロゲルと呼ばれる。代表的な接着剤が、米国特許第4,274,420号(ハイムズ(Hymes))、同第4,352,359号(ラリモア(Larimore)ら)、同第4,524,087号(エンゲル(Engel))、同第4,539,996号(エンゲル)、及び同第4,554,924号(エンゲル)を含めて、多数の特許で示されている。第4,524,087号及び第4,539,996号のエンゲルの特許は、多価アルコールと、少なくとも1種類のイオン性モノマーと、架橋剤と、開始剤とを有する接着剤前駆体を、基本的に無溶剤で遊離基重合することによって形成される導電性接着剤について開示するものである。非イオン性のコモノマーが包含されてもよい。列挙したイオン性モノマーは、アクリル酸カリウム及びナトリウム並びにメタクリル酸ナトリウムなど、α,β−不飽和カルボン酸の塩である。列挙した非イオン性コモノマーは、アクリル酸、メタクリル酸、及びメタクリル酸ヒドロキシエチルである。第4,554,924号のエンゲルの特許は、多価アルコールと、少なくとも1種類の非イオン性モノマーと、開始剤と、架橋剤と、組成物を導電性にするのに十分な量で存在するイオン化塩とを有する接着剤前駆体を、基本的に無溶剤で遊離基重合することによって形成される導電性接着剤について開示するものである。示した非イオン性モノマーは、アクリル酸、メタクリル酸、メタクリル酸ヒドロキシエチル、及びN−ビニルピロリドンである。別の導電性接着剤が、英国特許出願第2,115,431号(シーバーディング(Sieverding))にて開示されている。この特許公開は、ポリマーを可塑化液中に溶解又は分散し、その混合物を放射線にさらすことによって形成される接着剤について述べるものである。記載された導電性接着剤は、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、酢酸マグネシウム、メチルパラベン、FD&C Blue #2、及び水から調製される。Polyhesivea(コロラド州ボールダー(Boulder)のバレーラブ社(Valleylab, Inc.))の商標で販売されている導電性接着剤は、米国特許公開2,115,431号の開示内容に従って作製されるものであると考えられる。もう1つの好適な接着剤が、米国ミネソタ州セントポール(St. Paul)のスリーエム社(3M Company)から商業的に入手可能なZ軸導電性両面テープ(Z-axis Electrically Conductive Double Sided Tape)である。
水を含む極性溶液中に分散又は溶解され得る接着剤の部類は、再パルプ化可能な接着剤の部類である。それらは一般に架橋されない。そのようなある再パルプ化可能な接着剤が、アクリル酸ブチルとメチルジエタノールアクリル酸アンモニウムとのコモノマーを用いて作製される。イオン種は、これらの接着剤中で可溶性となって接着剤を導電性にし得る。ある代表的な接着剤が、水溶性の水素結合供与性モノマーとしてのカルボン酸と、水溶性の水素結合受容性モノマーとしてのN−ビニルピロリドンと、重合開始剤とを含んだ接着剤前駆体を、約0重量%〜98重量%の水溶性の極性有機化合物と、約2重量%〜100重量%の水と、約0重量%〜12重量%のハロゲン化物などの水溶性の塩とを有する可塑化導電性溶液と遊離基重合することによって形成された、適合性、粘着性、接着性のあるコポリマーマトリックスから作製される。ナトリウム及びカリウムの塩化物、ヨウ化物、及び臭化物塩が好都合にも利用され得る。特に好ましいのは、塩化カリウムである。可塑化導電性溶液は、意図する用途に十分な導電性を最終的な組成物に与えるのに効果的な極性又はイオン種を含有する場合に「導電性」となる。可溶性の極性有機化合物と水との比及び塩の濃度は、所望の流動学的及び電気的性質によって異なり得る。
図9bは、別の湿潤度センサー912bの一部分の概略的な図であり、この図は再びジャンパーに関する細部を示しており、ジャンパー924は、絶縁ポリマー基板926上に配設された金属又は他の導電性層であるかあるいはそのような金属又は他の導電性層を備えている。センサー912bは、図9aのセンサー912と多くの点で類似しており、同様の構成要素が同様の参照符号を付けられているが、そのような構成要素は、上に示した説明の他の更なる説明を必要としない。ジャンパー924は、図9aの向きと比較して、センサー基板914及び導電性トレース922に対する向きが逆転されるように裏返されているという点で、センサー912bはセンサー912とは異なっている。更に、電気絶縁性接着剤をタブ929bとパッド923bとの間の領域から追い出すために、増加した圧力がジャンパー終端部924bの近辺に選択的に加えられ、直接的な電気接触がタブ929bとパッド923bとの間でなされるようになっている。そのような増加した圧力は、図に示すジャンパーの残りの部分には加えられておらず、そのため、ジャンパー924は、図に示す導電性パターン922の他の部分との直接的な電気接続及び相当な静電結合を回避している。場合によっては、ジャンパー924の、終端部924bの反対側の端部にある第2の終端部(図9bには図示せず)が同様に、導体928の同様のタブと導電性パターン922の同様のパッドとの間の直接的な電気接続をもたらし、ジャンパー924がジャンパーの両端部でパターン922と直接的な電気接続をなすようになっていてもよい。他の場合には、絶縁性接着剤が、導体928の第2のタブとパターン922の第2のパッドとの間に配設された状態を維持するように、また、ジャンパー924が、図9bに示すジャンパーの端部又は終端部にて直接的な電気接触をなすが、ジャンパー924の反対側の、つまり第2の端部にて静電結合をなすように、増加した圧力がジャンパー924の第2の終端部に加えられなくてもよい。
図9bのジャンパー924は、例えば、ジャンパー基板926が、対象流体と接触すると溶解、膨張、又は別法で分解するように構成された材料であるかあるいはそのような材料を包含する場合、脆弱連結部を包含してもよい。それに代わってあるいはそれに加えて、接着剤層927が、対象流体と接触すると溶解、膨張、又は別法で分解するように配合されてもよい。
図9cは、図9aと9bの態様を組み合わせた湿潤度センサー912cを示している。図9aと同様に、ジャンパー924のタブ929bは、接触タブ923bに静電結合されている。ただし、図9bと同様に、ジャンパー924は「下方に」向けられており、すなわち、導体928がセンサー基板914とジャンパー基板926との間に配設されている。図9aの拡大接着剤層927は、図9cでは、タブ929bとパッド923bとの間に形成されたコンデンサの近辺に更に局所化されている接着剤層927bと置換されており、接着剤層927bは、ジャンパー924の全長に沿って延びてはいない。別の絶縁層927aがジャンパー924の他の部分の下方に設けられている。導体928が導電性パターン922と電気接触をなすのを防止するために、層927aは少なくとも、導電性パターン922のうちのジャンパー924の下方にある部分を被覆している。接着剤層927bとは異なり、絶縁層927aは好ましくは、導体928に対する実際的な接着力をほとんどもたらさない。つまり、絶縁層927aは好ましくはセンサー基板914に、そして所望により導電性パターン922にも接合するが、導体928には実質的に接合しない。タブ929bとパッド923bとの間に生じるキャパシタンスは、接着剤層927bの厚さ及び誘電特性に強く応じるが、図9aの実施形態とは異なり、ジャンパー基板926の厚さ及び誘電特性には実質的に鈍感である。
好ましくは、ジャンパー912cの接着剤層927bは、対象流体に対して相対的に鈍感となるように作られており、例えば、接着剤層927bは、対象流体と接触しても、際だった程度までは、溶解も膨張もせず、あるいは別法で分解もしなくてもよいが、ジャンパー基板926は好ましくは、対象流体と接触すると溶解(又は別法で膨張若しくは分解)するように選択される。更に、ジャンパー基板926は好ましくは、自己支持型となるように作製されているが、導体928はそうではない。そのような物品が対象流体と接触すると、ジャンパー基板926は例えば溶解してもよいが、物品の残りの構成要素は溶解しなくてもよい。しかしながら、(自己支持型の)ジャンパー基板926の非存在下において、(非自己支持型の)導体928のうちの、接着剤層927bによって適所で接合されていない部分は、接着剤層927bの接合作用によってタブ929bが元の状態を維持できても、自在に分裂するかあるいは別法で崩壊する。タブ929bとパッド923bで形成されたコンデンサはしたがって、対象流体との接触後も元の状態を維持し得るが、タブ929bをジャンパーの反対側の端部にあるタブと接続する導電性経路は崩壊又は破損して、例えば同調無線周波数回路の実質的な開路状態につながり、また無線周波数回路が実質的に動作不能となり得る。溶解可能な又は膨張可能な材料をコンデンサのプレート間に組み込む実施形態と比較した、この設計手法の利点は、例えば、無線周波数回路の共振特性におけるセンサー間の良好な再現性、及び/又は、高湿度の存在下における所与のセンサーの共振特性の良好な安定性となり得る。
図9cの非限定的ながらも代表的な一実施形態において、基板914は、2ミル(51マイクロメートル)厚のポリエステルのフィルムであってもそのようなフィルムを備えてもよく、導電性パターン922(接触パッド923bを含む)は1.4ミル(35マイクロメートル)厚の銅の層であってもそのような層を備えてもよく、ジャンパー基板926は2ミル(51マイクロメートル)厚のPVAの層であってもそのような層を備えてもよく、導体928(タブ929bを含む)は40ナノメートル〜150ナノメートル厚の銀のフィルムであってもそのようなフィルムを備えてもよく、接着剤層927bは約2ミル(51マイクロメートル)厚のz軸導電性両面テープの層であってもそのような層を備えてもよく、絶縁層927aは2ミル(51マイクロメートル)厚の非導電性アクリル接着剤接合テープの層であってもそのような層を備えてもよい。
図9a、9b、及び9cに関連して議論したジャンパー構成は、特定の実施形態又はその一部分に適切なものとして、本明細書で議論したセンサー実施形態のいずれにおいても利用され得る。また、図9a〜9cの図に示されていない、終端部924bの反対側にあるジャンパーの端部は、終端部924bにおけるものと同じ設計(センサー基板914及び導電性パターン922(接触パッド923bを含む)への同じ種類の取付け又は結合を含む)を有してもよく、あるいは、本明細書で議論した他の設計のいずれかを有してもよい。
図10a及び10bは、湿潤度センサーで使用するためのジャンパーの概略的な側面又は横断面図であり、ジャンパーはそれぞれ、可変厚さの導電性部材を有している。所与の導電性部材の相対的な厚化部分と相対的な薄化部分との組合わせが、開示する実施形態のいずれかにおいて有利となるように使用され得る。厚化部分は、例えば、導電性部材の十分に高い導電性と十分に低い電気抵抗を与えるのに役立つことで、向上した電気特性を与えるのに役立ち得る。薄化部分は、例えば、ジャンパー基板が対象流体と接触した際に溶解、膨張、又は別法で分解し始めるとき、導電性部材のうちの厚化領域よりも破損を受けやすい領域を設けるのに役立ち得る。破損を受けやすい特定の領域を設けることは、湿潤度センサーに、より予測可能な又は信頼できる崩壊機構を設けるのに役立ち得る。代表的な実施形態において、導電性部材全体は、それ自体で考えると、本明細書の他の箇所で説明したように、依然として非自己支持型であるが、いくつかの実施形態において、導電性トレースの厚化領域の一部又はすべてが、個々にあるいは別々に考えると、自己支持型となり得ることに留意されたい。更に、代表的な実施形態において、導電性部材の薄化部分と厚化部分は共に、ジャンパー基板の厚さよりも薄いものであり、また、導電性部材の薄化部分と厚化部分は共に、例えば、好ましくは1マイクロメートル又は100ナノメートルよりも薄いものである。場合により、厚化区間は、薄化区間の厚さの少なくとも2倍をなす。他の厚さの関係もまた、脆弱性と回路の電気的性能とのトレードオフを留意した上で企図される。
次いで、図10aを参照すると、開示する湿潤度センサーで使用するためのジャンパー1024aが示されており、ジャンパー1024aはジャンパー基板1026を有し、ジャンパー基板1026は、自己支持型であってもよく、対象流体と接触すると溶解、膨張、又は別法で分解するように構成されてもよい。導電性部材1028aが、例えば、印刷、コーティング、エッチング、電着、蒸着、サーモグラフ転写、及び/又は他の既知のパターン形成技術によって基板1026上に形成されている。導体1028aは、例えば、金属、又は、黒鉛及び/若しくは1種類以上の導電性ポリマーなどの他の好適な導電性材料から構成され得る。導体1028aは好ましくは、非常に機械的に繊細であるので、支持基板1026の非存在下でその物理的保全性を維持することはできない。場合によっては、導電性部材の厚化領域の一部又はすべてが、個別に若しくは別々に考えると、自己支持型となり得るが、導電性部材1028aは、それ単独で考えると、このように自己支持型ではない。
図示のように、導体1028aは可変厚さを呈する。導体1028aはしたがって、厚化部分1028a−1と薄化部分1028a−2の両方を包含している。この可変厚さは、様々な製作技術を利用して設けられ得る。例えば、トレースを形成するために薄膜蒸発が利用される場合、選択された範囲におけるフィルムの厚さを低減するために、バッフル又はシールドが用いられ得る。導体を形成するために印刷が利用される場合、選択された範囲におけるフィルムの厚さを増加させるために、マルチプルパスが用いられ得るかあるいは印刷パラメータが操作され得る。導体を形成するためにエッチングプロセスが利用される場合、選択された範囲におけるフィルムの厚さを低減するために、選択エッチングが利用され得る。
図10bのジャンパー1024bはまた、開示する湿潤度センサーでの使用にも好適であり、導電性部材の厚さ分布は、いくつかの点において、図10aのジャンパー1024aの厚さ分布と類似している。ジャンパー1024bはジャンパー基板1026bを包含し、ジャンパー基板1026bは、好ましくは自己支持型であり、また、対象流体と接触すると溶解、膨張、又は別法で分解するように構成され得る。導電性部材1028bが、例えば、印刷、コーティング、エッチング、電着、蒸着、サーモグラフ転写、及び/又は他の既知のパターン形成技術によって基板1026b上に形成されている。導体1028bは、本明細書の他の箇所で議論したように、金属又は他の好適な材料から構成され得る。金属が、凹凸付きのバッキングのくぼんだ領域においてはより厚く、凹凸付きのバッキングの隆起した領域においてはより薄くなり、また、電着又は蒸着で張り付けられるときは特に、凹凸付きのバッキングの輪郭を単にたどらないように、導体1028bは、十分に多量に若しくは厚く張り付けられている。更に、導体1028bは好ましくは、全体として自己支持型ではなく、特にその薄化部分は自己支持型ではない。
導体1028bは可変厚さを呈する。厚さ変動のパターン又は輪郭は導電性部材1028a(図10a)のものと類似しているが、厚さ変動に対応する構造化表面1026b−1は、導電性部材1028bの外部の又は露出した表面ではなく、導電性部材1028bと基板1026bとの間の内部の又は「埋もれた」境界面である。しかしながら、その結果として、ここでも、導電性部材1028bは、厚化部分1028b−1と薄化部分1028b−2を含めて、可変厚さを呈することになる。この可変厚さは、様々な製作技術を利用して設けられ得る。例えば、導電性部材1028bを基板1026b上に形成する前に、基板の露出表面が、例えばエンボス加工することによって、あるいは、例えば連続鋳造と硬化(3C)プロセスを利用することによって、表面1026b−1を形成するように微細構造化され得る。露出表面が実質的に平坦であり、それでいて導体の長さ方向に沿って厚さが変化する導電性部材を製作するために、導電性部材1028bを形成する導電性材料は次いで、印刷によってあるいは他の方法によって構造化表面1026b−1の上に堆積され得る。
好ましくは、厚さの凹凸が薄化領域を設けており、その薄化領域は、それよりも相当に長い厚化領域によって互いに分離されている。そのような設計により、有利にも、導体の導電率が最大化され(そして抵抗率が最小化され)、その一方で、依然として複数の離間した薄化領域が設けられて、対象流体が基板と接触した場合の無線周波数回路の崩壊が促進される。図10bの設計など、埋もれた境界面の設計は、図10aの設計など、露出する構造化表面の設計と比較して、製造の観点から有利となる。
図10cは、開示する湿潤度センサーでの使用に好適な別のジャンパー1024cの概略的な平面図である。ジャンパー1024cは、ジャンパー基板1026と、その基板に張り付けられた導電性部材1028cとを包含している。本明細書の他の箇所で議論したジャンパー基板及び導電性部材の特徴が、図10cの特徴に等しく当てはまる。図10a及び10bのジャンパーと同様に、ジャンパー1024cは、導電性部材の別個の領域を設けており、それらの領域は、導体をそのような領域で破損しやすくしている。図10cにおいて、これらの領域は、一連の離間した領域にて導電性部材の横断方向の平面内寸法、つまり幅が低減することを特徴としている。その結果、導体1028cは可変幅を有している。相対的な幅狭部分1028c−2は、導体1028cの長さ方向に沿って分布しており、導体の相対的な幅広部分1028c−1によって分離されている。幅広部分は、電導性を向上させ、導電性部材の電気抵抗を低減している。
図10a〜10cの実施形態は例示を意図したものであり、限定するものではないことが、読者には理解されよう。設計の変形が企図される。V字形状又は長方形の形状をなす機構以外の厚さ又は幅の凹凸が利用され得る。減厚又は減幅領域の相対的な間隔は、所望に応じて選択され得る。場合により、そのような減厚又は減幅領域が1つのみ、導電性部材又はジャンパーの全長に沿って利用されてもよい。更に、種々の実施形態の機構は、混合及び調和されることが意図される。各実施形態は、1つ以上の減厚領域と1つ以上の減幅領域とを所与の導電性部材に組み込んでもよい。いくつかの点において、導電性部材の厚さの変動は、幅の変動よりも有利であるが、これは、所与のシステムの表面積の制約を考慮すると、トレースの幅を増加させるよりも、トレースの厚さを増加させることで、結果として、より大きな電気インピーダンスの変化が生じるからである。導電性トレースに用いる代表的な厚さは、無線周波数の動作周波数における電気信号の表皮厚さ未満であり、トレースの厚さを増加することで、無線周波数信号が移動する面積を大きくすることができる。
実施例1
図11aは、開示する湿潤度センサーでの使用に好適な同調無線周波数回路1116を示している。この回路は、可撓性のセンサー基板(符号なし)上に印刷された導電性パターン1122を包含し、このパターン1122は、パターンの内部終端部のパッド1123aとパターンの外部終端部のパッド1123bとを有し、このパターンはまた、誘導コイル1118を設けるように付形されている。この例において、パッド1123a、1123bはそれぞれ、正方形の形状をなし、その正方形の一辺の長さは14.5mmであり、0.000210m2の面積に対応すると想定されたものである。ダンベル形状をなすジャンパー1124は、寸法及び形状において導電性パターンのパッドと一致する正方形端部を有し、ジャンパーの第1の正方形終端部1124aにてパッド1123aに静電結合し、第1のコンデンサ1120aを形成する。ジャンパーはまた、ジャンパーの、第1の終端部の反対側の第2の正方形終端部1124bにてパッド1123bに静電結合し、したがって第2のコンデンサ1120bを形成する。各コンデンサはまた、絶縁材料の正方形の片を包含すると想定されたものであり、その絶縁材料は、パターン1122の各パッド及びジャンパー1124の終端部と同じ広がりを持ち、絶縁材料は、50マイクロメートルの厚さと3.5の比誘電率K(以下の議論を参照)を有すると想定されたものである。第1及び第2のコンデンサは、図2bに示す方式で誘導コイルに接続される。図11aの平面図において、ジャンパー1124の正方形の終端部は、正方形の絶縁片及びパターン1122の正方形のパッドを遮っている。
回路1116は、13.56MHzの共振周波数を有する実際的な実施形態を構築することが可能であるか否かを判断するために、計算的にモデル化されたものであるが、この13.56MHzは、米国において、工業、科学、及び医療(ISM)用の装置のために確保された周波数帯域であり、米国ではRFID装置に広く利用されている。本発明者らが想定したこととして、コイル1118は、例えば、約35マイクロメートル(所謂「1オンス銅(1 ounce copper)」に対応)のトレース厚を有する銅でできた、RFID装置で使用される概ね正方形の誘導コイルであり、約8つの巻き又はループがコイルに付され、そのコイルの外縁又は外囲は、辺の長さが40ミリメートル(約1.5インチ)の正方形である。これらの設計パラメータのコイルは、約3.4マイクロヘンリーのインダクタンスを有する。
この回路は、回路の複素インピーダンスZを算出するコンピュータプログラムを利用してモデル化されたものである。算出されたインピーダンスZの虚数部は、周波数の関数として図11bにプロットされている(曲線1150を参照)。Zの虚数部がゼロとなる周波数は、回路の共振周波数に対応する。曲線1150は、13.56MHzよりもわずかに低い周波数でゼロ値を有している。これらのモデリングの結果が示唆することとして、コンデンサ1120a、1120bに関連する寸法のいずれかなど、モデル化されたパラメータにわずかな修正がなされる場合でも、適切な設計パラメータの同調無線周波数回路は、標準的な13.56MHzの周波数に等しい共振周波数を有するように作製され得る。
また、溶解可能なフィルムで作製された個々のコンデンサを構成及び試験した。そのようなコンデンサはしたがって、開示する湿潤度センサーで脆弱連結部として使用するのに好適なものであった。これらの実験に、2ミル(約51マイクロメートル)厚のポリビニルアルコール(PVA)熱可塑性材料のシート(米国インディアナ州ポーテジ(Portage)のモノソル社(MonoSol, LLC)から入手可能なMonoSol(商標)M8630フィルム)を溶解可能なフィルムとして使用した。銀をこのフィルムの片側に約90ナノメートルの厚さに蒸気コーティングした。このフィルムのストリップを同じ幅の銅テープのストリップに接合した。銅テープは3M(商標)119194テープ(導電性接着剤付きの銅箔)であり、このテープは、40マイクロメートル厚の銅の層と、それよりも薄い(約26マイクロメートル厚)導電性感圧接着剤の層とを有するものであった。銅テープの接着剤側を銀コーティング付きのPVAのストリップに張り付けて、図12に示すものと類似したコンデンサを作製した。図12は、簡略化した形式で代表的なコンデンサ1220を示しており、ここで1226は溶解可能なフィルム(例えばPVAフィルムの片)を指し、1228はタブ1229を有する導電性部材(例えば導電性接着剤を有する銅層)を指し、1222は接触パッド1223(例えばPVA上の銀コーティング)を有する導電性パターン1222を指す。留意されたいこととして、構成した例において、銅テープの幅は実質的に一様であり、そのため別個のタブ1229は導電性部材1228に形成されず、また、銀導体の幅も実質的に一様であり、そのため別個のタブ1223はパターン1222に形成されなかった。
いくつかのサンプルのコンデンサを作製したが、その一部は、1インチ(2.54cm)幅である(約0.000645平方メートルのコンデンサ面積に対応する、1インチ×1インチ平方(2.54cm×2.54cm平方)にて重なり合う)銅及びPVAのストリップを利用するものであり、その他は、0.5インチ(1.27cm)幅である0.5インチ×0.5インチ平方(1.27cm×1.27cm平方)にて重なり合う)銅及びPVAのストリップを利用するものであった。構成したコンデンサの静電容量を13.56MHzの近辺で、モデル42941Aプローブを使用したアジレント(Agilent)(商標)プレシジョンインピーダンスアナライザ(Precision Impedance Analyzer)、モデル4294Aを使用して測定し、PVAの比誘電率Kを以下の関係を用いて算出した。
Figure 0006576394
ここで、Cは測定したキャパシタンスであり、εはPVA絶縁体の誘電率であり、AはPVA絶縁体の横断面積(及び各コンデンサ「プレート」の面積)であり、dはコンデンサプレート(この場合、51マイクロメートル厚のPVA絶縁体フィルム)同士の間隔であり、KはPVA絶縁体の比誘電率であり、ε0は自由空間の誘電率(8.854×10−12C2/N・m)である。この結果は以下のとおりであった。
Figure 0006576394
サンプル5ではキャパシタンスの測定値は得られなかったが、これは銀導体と銅テープとが短絡したためである。
これらの結果を調べると、1インチ×1インチ(0.000645m2)のコンデンサが、300ピコファラド〜400ピコファラドの範囲でかなり一貫した結果を示したことが分かる。サンプル1に対して11.5pFという誤った又は異常な結果は、他のサンプルと比較してかなり薄い(すなわち90nmよりもかなり薄い)銀のコーティングを有する銀コーティング付きPVAの片を使用することによって(銀コーティング付きロールの端部の近くにあり、そこから片が切り取られたため)生じたものである。より小さな半インチ×半インチ(0.000161m2)のコンデンサは、約100pFの相対的に一貫した結果を示した。これらの結果は、キャパシタンスCが面積Aに正比例することを示す上記の式と調和している。この式から予想されるように、より大きな1インチ(2.54cm)のコンデンサとより小さな半インチ(1.27cm)のコンデンサとの面積比は4対1であり、これらのコンデンサのタイプに対する測定されたキャパシタンスの比もまた4対1である。上記の結果が示唆することとして、各実施例で使用したPVA材料の比誘電率は約3.5である。
これらのコンデンサは対象流体に暴露されなかったが、これらの結果から、そのようなコンデンサを組み込んだ同調無線周波数回路が、少なくとも5倍、10倍、100倍、若しくは1000倍のインピーダンスの変化を示すかあるいは開回路を呈すること、又は、無線周波数回路が、水又は他の対象流体に暴露されると動作不能となることが予想され得る。
実施例2〜10
実施例2〜10は、ストリップ形状及びU字形状のサンプルの製作について説明するものであり、これらのサンプルは、それぞれのストリップ形状又はU字形状の基板の1つの主表面又は側面を完全に被覆する導電性材料の層を有する。そのようなサンプルは、例えば、開示する同調無線周波数回路内の脆弱連結部を有するジャンパーとして使用され得る。
(実施例2)
2ミル、4ミル、及び6ミル(それぞれ約51マイクロメートル、102マイクロメートル、及び153マイクロメートル)の測定厚さを有するポリビニルアルコール(PVA)フィルム(米国インディアナ州ポーテジ(Portage)のモノソル社(Monosol, LLC)から「Monosol
M8630」として入手可能)の個別シートを自己支持型の基板として使用した。銀の膜をPVAフィルム基板の127mm×178mmのサンプルの上にマグネトロン物理蒸着によってコーティングした。この銀の膜は銀の金属ターゲットからスパッタ蒸着された。スパッタリング銀ターゲットを基板ホルダーから上の178mmの高さに設置して、PVA基板を、真空室内部に据え付けられた基板ホルダーに置いた。真空室を1×10−5トール(1.33×10−6kPa)の基底圧にまで排気した後、マスフローコントローラを使用して、スパッターガスのアルゴンを真空室の内部に50sccm(標準立方センチメートル/分)の流速で流入させた。真空室の全圧を2ミリトール(2.7×10−4kPa)に調節した。0.10キロワットの一定の電力レベルでDC電源を使用して、スパッタリングを開始した。スパッタリングの継続時間を変動させて、種々の銀膜の厚さを有するサンプルを作製した。例えば、0.10キロワットの電力レベルを7分間にわたって利用してコーティングすることで、140nmの銀膜の厚さを有するサンプルを作製した。基板は加熱せず、室温に維持した。コーティングプロセスの間にサンプルの隣に置いたシリコンウエハー上に堆積した銀の厚さを測定することにより、サンプルに堆積された銀膜の厚さを測定した。ケーエルエー・テンコール(KLA Tencor)モデルP−15プロフィルメーター(米国カリフォルニア州サンホゼ(San Jose)のケーエルエー・テンコール社(KLA Tencor Corporation)から入手可能)を使用して、ウエハー上に堆積した銀の厚さを測定した。
個々のストリップ形状のサンプル(25mm×152mmの寸法を有する)を銀コーティング付きPVA基板シートから切り出した。以下の方法を利用して基板の崩壊及び溶解について、個々のサンプルを試験した。食塩水(0.9%のNaCl)で満たした500ミリリットルのビーカーを周囲温度(20.5℃)に維持し、撹拌によってかき混ぜた。銀コーティング付き基板の個々のサンプルを、サンプル全体が液体で覆われるように食塩水に浸漬した。サンプルの崩壊及びサンプルの溶解に要した時間を秒単位で測定した。サンプルの崩壊は、基板フィルムが分裂し始めて銀コーティングに亀裂を生じる時点として定義した。溶解は、基板フィルムが液体中に全体的に溶解して、液体中に懸濁する銀の小粒子が残る時点として定義した。結果を表2に記す。
Figure 0006576394
(実施例3)
実施例2に記載した手順に従って、2ミル(約51マイクロメートル)の測定厚さを有するPVAフィルム(米国インディアナ州ポーテジ(Portage)のモノソル社(Monosol, LLC)から「Monosol M8630」として入手可能)のシートに、マグネトロン物理蒸着によって銀を40nmの厚さでスパッター蒸着した。サンプルストリップ(25mm×152mm)を銀コーティング付きPVA基板シートから切り取り、非導電性の表面に置いた。食塩水で湿潤する前及び湿潤した後に、抵抗に関してサンプルを試験した。シンプソンモデル260オーム計(Simpson Model 260 Ohmmeter)(米国ウィスコンシン州ラックデュフランボウ(Lac du Flambeau)のシンプソンエレクトリック社(Simpson Electric))を使用して、オーム計の試験導線をサンプルの両側に取り付けた。0オーム〜2000オームの範囲にわたって測定値を記録するように、オーム計を設定した。約0オームの初期抵抗値の読みが測定された。食塩水の一部(0.9%の0.5mLのNaCl)をサンプルの中央領域に注いだ後、銀コーティング付きPVAフィルムが崩壊して銀コーティングに亀裂を生じた。抵抗測定値は、10秒間の期間にわたって0オームから2000オーム(機器の最大設定)へと変化した。
(実施例4)
食塩水を1.0mLの疑似創傷液(simulated wound fluid solution)で置き換えたことを除き、実施例3で説明したものと同じ手順に従った。この疑似創傷液は、米国特許出願公開第2011/0040289号(カナダ(Canada)ら)に記載されている手順に従って、塩化ナトリウム(2.07g)と塩化カルシウム(0.07g)を脱イオン水(247.9g)に溶解することによって調製したものである。疑似創傷液に暴露する前及び暴露した後に、抵抗についてサンプルを試験した。スマートエレクトリシャン(Smart Electrician)モデル364−5017デジタル計(米国ウィスコンシン州オークレア(Eau Claire)のメナーズ社(Menards Corporation)から入手可能)を使用して、オーム計の試験導線をサンプルの両端部に取り付けた。0オーム〜300オームの範囲にわたって測定値を記録するように、オーム計を設定した。0オームの初期抵抗値の読みが測定された。疑似創傷液の一部(1.0mL)をサンプルの中央に注いだ後、銀コーティング付きPVAフィルムが崩壊して銀コーティングに亀裂を生じた。抵抗測定値は、11秒間の期間にわたって0オームから300オーム(機器の最大設定)へと変化した。
(実施例5)
モデル3912カーバー液圧プレス(Carver Hydraulic Press)(インディアナ州ウォバッシュ(Wabash)のカーバー社(Carver Corp.)から入手可能)を使用して、1.8mmの初期の測定厚さを有する発泡ポリスチレンフォーム(EPF)の正方形シート(76mm×76mm)を170℃、34,500kPa(5000psi)で18秒間にわたって圧縮し、0.23mm厚のサンプルを得た。圧縮したEPFのシートを自己支持型の基板として使用した。次いで、メイヤーロッド(Mayer rod)(3番)を使用して、EPFのシートの表面全体にCI−1001導電性インク(米国オハイオ州デラウェア(Delaware)のECM社(ECM Corporation)から入手可能)をコーティングした。コーティングの厚さは、約1.7グラム/平方メートル(gsm)であった。印刷シートを、50℃のオーブンに30分間にわたって置いた。周囲温度に冷却した後、76mm×13mmのストリップを印刷EPFシートから切り取った。無鉛ガソリンに暴露する前及び暴露した後に、抵抗についてストリップ形状のサンプルを試験した。スマートエレクトリシャン(Smart Electrician)モデル364−5017デジタル計(Digital Meter)を使用して、オーム計の試験導線をサンプルの両側に取り付けた。0オーム〜300オームの範囲にわたって測定値を記録するように、オーム計を設定した。0オームの初期抵抗値の読みが測定された。導線を取り付けたサンプルをガラスのペトリ皿に置き、無鉛ガソリン(10mL)をそのペトリ皿に加えて、深さ約6mmのガソリンのたまりを生じた。初期の段取りで、導線がガソリン溶媒と接触しないように、導線を取り付けたサンプルを慎重に屈曲させた。コーティング付きEPFストリップはガソリンとの接触後に崩壊して、導電性インクのコーティングに亀裂を生じた。ガソリンをサンプルに加えてから44秒の期間を経て、抵抗測定値は0オームから300オーム(機器の最大設定)に変化した。
(実施例6)
吸収性物品の試験用に設計された成人の大きさのマネキン人形(米国ミシガン州カラマズー(Kalamazoo)のマーケティングテクノロジーサービス社(Marketing Technology Service, Inc.)から入手可能)を手に入れた。このマネキン人形を立位で配置した。マスターフレックス蠕動L/Sポンプ(Masterflex Peristalic L/S Pump)(米国イリノイ州バーノンヒルズ(Vernon Hills)のコール・パーマー社(Cole-Parmer)から入手可能)を使用して、マネキン人形の男性又は女性の排出口に食塩水(0.9%のNaCl)を圧送した。マネキン人形に、40インチ〜50インチ(101.6cm〜127cm)のヒップサイズを有するメドライン・コンフォートエア・ユニセックス使い捨てブリーフ(Medline Comfort-Aire Unisex Disposable Brief)おむつ(米国イリノイ州マンデライン(Mundelein)のメドラインインダストリーズ社(Medline Industries)から入手可能)を装着した。実施例2で説明した手順に従って片側に銀を(40nm厚)スパッタコーティングした305mm×254mmのPVAフィルム(2ミル(0.051mm)厚)のシートから、組立体のセンサー部を調製した。次いで、レーザーを利用してこのフィルムを切断し、概ねU字形状のサンプルを得た。その形状は図12aの平面図に示されている。その図を参照すると、平行な2辺の長さL1は約190mmであり、他の辺の長さL2は約15mmであり、幅wは約5mmであった。最少量のスプレー接着剤(米国ミネソタ州メイプルウッド(Maplewood)のスリーエム社(3M Company)から「3M(商標)Super 77(商標)多目的接着剤(Multipurpose Adhesive)」として入手可能)を使用して、サンプル(銀の側を上にして)をティッシュペーパー(220mm×40mmのシート)に貼り付けることによって積層体を調製した。ティッシュペーパーの中央にサンプルを定置して、平行な2つの辺の開放端部から約25mmがティッシュペーパーの縁部を越えて延びるようにした。この積層体を同じスプレー接着剤で、ウエストバンドの上部から90mmの位置でおむつの内側正面部分のバックシートに貼り付けた。積層体のサンプル側をマネキン人形に向けた。おむつのバックシートを貫く小さな穴を切り取り、U字形状のサンプルのうちの、ティッシュペーパーの裏当てを越えて延びる2つの端部をその穴に挿入し、ワニ口クリップを使用してアジレント(Agilent)4294Aプレシジョンインピーダンスアナライザ(Precision Impedance Analyzer)(米国カリフォルニア州サンタクララ(Santa Clara)のアジレントテクノロジーズ社(Agilent Technologies)から入手可能)に貼り付けた。ポンプの操作及びインピーダンスの記録は、LabViewソフトウェア(米国テキサス州オースチン(Austin)のナショナルインスツルメンツ社(National Instruments)から入手可能)を使用して自動化した。
マネキン人形の入口孔を通じて4mL/秒の設定速度で食塩水をおむつに加えた。約40秒の経過時間で、0オームから約200オームへのインピーダンス測定値の変化を検出した。155秒の経過時間で、1000オーム超への更なるインピーダンスの変化を検出した。時間に対するインピーダンスの測定値を表3に示す。実験の最後に積層体を肉眼検査したところ、PVA基板が溶解し、センサーの保全性が失われたことが分かった。男性又は女性の入口孔のいずれを用いても、同様の結果が得られた。
Figure 0006576394
(実施例7)
不均一な厚さを有する導電性トレースを備えたサンプルを、PVAフィルム(2ミル(0.051mm)厚)のシートから調製した。このPVAフィルムは、不均一な厚さの導電性材料を得るために、パターンテンプレートをフィルムに被せて置いて、PVA基板の特定の領域にコーティングされるのを阻止又は防止したことを除き、実施例2で説明した手順に従って、片側を銀でスパッタコーティングされたものであった。パターンテンプレートを適所に置いて、PVAフィルムにスパッタコーティングして銀の第1のコーティング(40nm厚)を得た。次いでテンプレートを取り除き、銀(40nm厚)の第2のコーティングを施した。その結果、フィルムのうちの一部の領域が80nm厚の銀でコーティングされたパターンが生じ、フィルムのうちの残りの領域を40nm厚の銀でコーティングした。
レーザーを利用してコーティング付きフィルムを切断して、概ね図12aに示すようなU字形状のサンプルを調製した。ここで、平行な2つの辺の長さL1は約99mmであり、他の辺の長さL2は約15mmであり、幅wは約5mmであった。
導電性の銀層に可変厚さの種々のパターンを含んだ5つのサンプル(本明細書ではサンプル7a〜7eと呼ぶ)を調製した。均一な厚さの導電性の銀層を有する2つのサンプル(本明細書ではサンプル7f及び7gと呼ぶ)を調製した。
サンプル7aにおいて、導電性層は、80nm厚の銀コーティング付きの4つの領域を備え、各領域は8mm×5mmの面積を有するものであった。4つの領域は、U字形状の基板の平行な2辺に等しく位され(各辺に2つの領域)、その外形(図12aの視点から分かるように)の上方(閉鎖)端部から5mmの位置及びその外形の下方(開放)端部で始まるものであった。サンプル7aの場合、導電性層の全面積の16%が、80nm厚の銀コーティングを有し、残りの面積は40nm厚の銀コーティングを有していた。
サンプル7bにおいて、導電性層は、80nm厚の銀コーティング付きの8つの領域を備え、各領域は5mm×5mmの正方形で規定される面積を有するものであった。8つの領域は、U字形状の基板の平行な2辺に等しく位され(各辺に4つの領域)、その外形(図12aを参照)の上方(閉鎖)端部から10mm及びその外形の下方(開放)端部から5mmの位置で始まるものであった。サンプル7bの場合、導電性層の全面積の20%が、80nm厚の銀コーティングを有し、残りの面積は40nm厚の銀コーティングを有していた。
サンプル7cにおいて、導電性層は、80nm厚の銀コーティング付きの10の領域を備え、各領域は5mm×5mmの正方形で規定される面積を有するものであった。10の領域は、U字形状の基板の平行な2辺に等しく位され(各辺に5つの領域)、その外形(図12aを参照)の上方(閉鎖)端部から8mm及びその外形の下方(開放)端部から2mmの位置で始まるものであった。サンプル7cの場合、導電性層の全面積の25%が、80nm厚の銀コーティングを有し、残りの面積は40nm厚の銀コーティングを有していた。
センサーサンプル7dにおいて、導電性層は、80nm厚の銀コーティング付きの16の領域を備え、各領域は5mm×5mmの正方形で規定される面積を有するものであった。16の領域は、U字形状の基板の平行な2辺に等しく位され(各辺に8つの領域)、その外形(図12aを参照)の上方(閉鎖)端部から8mm及びその外形の下方(開放)端部から5mmの位置で始まるものであった。サンプル7dの場合、導電性層の全面積の40%が、80nm厚の銀コーティングを有し、残りの面積は40nm厚の銀コーティングを有していた。
サンプル7eにおいて、導電性層は、40nm厚の銀コーティング付きの8つの領域を備え、各領域は5mm×5mmの正方形で規定される面積を有するものであった。8つの領域は、U字形状の基板の平行な2辺に等しく位され(各辺に4つの領域)、その外形(図12aを参照)の上方(閉鎖)端部から10mm及びその外形の下方(開放)端部から5mmの位置で始まるものであった。サンプル7eの場合、導電性層の全面積の20%が、40nm厚の銀コーティングを有し、残りの面積は80nm厚の銀コーティングを有していた。
サンプル7fは40nm厚の均一な銀コーティングを伴って調製されたものであり、サンプル7gは80nm厚の均一な銀コーティングを伴って調製されたものである。
アジレント(Agilent)4294Aプレシジョンインピーダンスアナライザ(Precision Impedance Analyzer)を42941Aインピーダンスプローブ(Impedance Probe)(米国カリフォルニア州サンタクララ(Santa Clara)のアジレントテクノロジーズ社(Agilent Technologies)から入手可能)と共に使用して、サンプル7a〜7fのインピーダンス測定値を決定した。この機器を8MHz〜15MHzに掃引し、オープン及びショートの較正標準を利用してプローブを較正した。インピーダンスアナライザで13.56MHzにマークを置いて、インピーダンスの実数部及び虚数部の値を表示させた。サンプルとプローブを非導電性表面上に置き、プローブをU字形状のサンプルの端部から約1mmに取り付けてサンプルの開放端部(すなわち、図12aに示す外形の下方端部)間のインピーダンスを測定した。その結果を、6回の測定の平均として表4に記載した。
サンプル7eを乾燥したペーパータオル(ウィスコンシン州ニーナ(Neenah)のキンバリークラーク社(Kimberly-Clark Corporation)から入手可能な商標標記「ワイプオール(WypAll)」)上に置き、導電性サンプルの開放端部をインピーダンスプローブの導線に取り付けた。水道水(1.0mL)を、サンプル7eのうちの、厚い銀コーティング(80nm)と薄い銀コーティング(40nm)の両方の領域を含む部分に直接、置いた。薄いコーティング領域の崩壊が水の添加から13秒後に観察されたが、厚いコーティング領域は水の添加から30秒後に崩壊し始めた。初期の18オームの実数インピーダンス測定値が、水の添加から9秒後に変化し始めた。薄いコーティング領域の崩壊が観察されたこの13秒の時点で、実数インピーダンス測定値は1000オームを超えていた。
Figure 0006576394
(実施例8)
実施例7で説明したサンプル7fを接着テープ(米国ミネソタ州メイプルウッド(Maplewood)のスリーエム社(3M Company)からスコッチ(Scotch)(登録商標)透明テープ(Transparent Tape)の商標標記で入手可能)で石壁(ワシントンDCのラファージュノースアメリカ社(Lafarge North America)から入手可能)の102mm×102mmの片に貼り付けた。アジレント(Agilent)4294Aプレシジョンインピーダンスアナライザ(Precision Impedance Analyzer)を42941Aインピーダンスプローブ(Impedance Probe)(米国カリフォルニア州サンタクララ(Santa Clara)のアジレントテクノロジーズ社(Agilent Technologies)から入手可能)と共に使用して、インピーダンス測定値を測定した。この機器を8MHz〜15MHzに掃引し、オープン及びショートの較正標準を利用してプローブを較正した。インピーダンスアナライザで13.56MHzにマークを置いて、インピーダンスの実数部及び虚数部の値を表示させた。プローブの導線をトレースの開放端部に取り付け、乾燥したサンプルに対してインピーダンス値を測定した。乾燥したサンプルの初期インピーダンスを測定した。石壁に貼り付けたサンプルを、水道水を含んだトレーに沈め、サンプルの約25.4mm(1インチ)(導線の取り付け部から反対側の端部から)が水面下に位するようにした。サンプルを水に沈めてから5秒以内に、インピーダンスの変化が記録された。30秒で、銀コーティング付きPVAフィルムが崩壊して、銀コーティングに亀裂を生じた。乾燥したサンプル及び30秒間にわたって水道水に沈めた後のサンプルのインピーダンス測定値を表5に示す。
Figure 0006576394
(実施例9)
実施例2に記載した手順に従って、2ミル(約51マイクロメートル)の測定厚さを有するポリビニルアルコール(PVA)フィルム(米国インディアナ州ポーテジPortage)のモノソル社(Monosol, LLC)からMonosol M8630として入手可能)のシートに、マグネトロン物理蒸着によって銀をスパッター蒸着した。141nm、187nm、及び280nmの厚さで銀コーティングした3枚の個別のサンプルを調製した。次いで、レーザーを利用してコーティング付きフィルムの各サンプルを切断して、概ねU字形状のサンプルを得た。その形状は図12aの平面図に示されている。その図を参照すると、平行な2辺の長さL1は約190mmであり、他の辺の長さL2は約15mmであり、幅wは約5mmであった。アジレント(Agilent)4294Aプレシジョンインピーダンスアナライザ(Precision Impedance Analyzer)を42941Aインピーダンスプローブ(Impedance Probe)(米国カリフォルニア州サンタクララ(Santa Clara)のアジレントテクノロジーズ社(Agilent Technologies)から入手可能)と共に使用して、インピーダンス測定値を測定した。この機器を8MHz〜15MHzに掃引し、オープン及びショートの較正標準を利用してプローブを較正した。インピーダンスアナライザで13.56MHzにマークを置いて、インピーダンスの実数部及び虚数部の値を表示させた。サンプルとプローブを非導電性表面上に置き、プローブをU字形状のサンプルの端部から約1mmに取り付けてサンプルの開放端部(すなわち、図12aに示す外形の下方端部)間のインピーダンスを測定した。乾燥したサンプルの初期インピーダンスを測定した。3.0mLの人工尿(米国ニューヨーク州ロチェスター(Rochester)のウォーズナチュラルサイエンス社(Ward’s Natural Science)から入手可能)の液滴をサンプルに添加した後、液体の添加から数秒以内のインピーダンスの変化を記録した。3つのサンプルに対する初期及び最終のインピーダンス測定値を表6に記す。
Figure 0006576394
(実施例10)(仮説)
2ミル(約51マイクロメートル)の厚さを有するポリビニルアルコール(PVA)のシートを、図10bに示すように薄化領域と厚化領域とを有するように二次加工することができ、また、自己支持型の基板1026bとして使用することができる。二次加工(例えばエンボス加工による)により、例えば、40nmの深さで、くぼんだ微細構造表面1026b−1を形成することができる。基板を導電性インクでフラッドコーティングして、導電性材料の40nm(「薄い」)領域(1028b−2)と、導電性材料の80nm(「厚い」)領域(1028b−1)とを設けることができる。結果として得られる導電性インクコーティングの露出表面は、実質的に平坦となり得る。レーザーを利用してコーティング付きフィルムを切断して、実質的に図12aの平面図に示すように、概ねU字形状のサンプルを得ることができる。その図を参照すると、平行な2辺の長さL1は約190mmであってもよく、他の辺の長さL2は約15mmであってもよく、幅wは約5mmであってもよい。少なくとも1つの薄い領域(1028b−2)がセンサーに存在する限りは、厚い領域と薄い領域の任意のパターンが使用されてよい。インピーダンス測定は、任意の好適なインピーダンスアナライザ又はオーム計を用いてなされ得る。サンプルとプローブを非電導性表面に置くことができ、プローブをU字形状のサンプルの端部に取り付けることにより、導電性のサンプルの開放端部間でインピーダンスを連続的に測定することができる。水、食塩水、人工尿、又は疑似創傷液をサンプルに添加することができる。湿潤前及び湿潤後のインピーダンスについて、サンプルを測定することができる。基板が崩壊する(トレースに亀裂を生じる)ことを観察することができ、100倍〜1000倍へのインピーダンスの変化を測定することができる。
実施例11
図4に関連して説明した設計の完成した無線周波数タグを調製した。ポリエステルフィルム(2ミル(約51マイクロメートル)の厚さ)のシートを可撓性の基板として使用した銅エッチングプロセスによって、導電性パターンを調製した。導電性パターンは、6つの巻き又はループを備えた正方形の渦巻きコイルを包含するものであった。コイル要素の幅は約0.5mmであり、厚さは約35マイクロメートルであった。正方形のコイルの全体的な外法寸法は約40mm(1.5インチ)であった。導電性パターンはまた、コンデンサ及びジャンパー要素の取り付けに使用される4つの小さな接触パッドを包含していた。
個別の低ESR(等価直列抵抗)薄膜コンデンサ(米国ノースカロライナ州ファウンテンイン(Fountain Inn)のAVX社(AVX Corporation)から入手可能なシリーズACCU−P)を使用して、10超のQ値で13.56MHzの周波数に回路を同調した。低温溶融はんだを使用して、コンデンサを導電性パターンの接触パッドのうちの2つにはんだ付けした。
実施例2で説明した手順に従って片側を銀でスパッタコーティングしたPVAフィルム(2ミル(約51マイクロメートル)の厚さ)のシートから、ジャンパー要素(脆弱連結部を備える)を調製した。フィルムをレーザーで切断して、図4に示すようなJ字形状のジャンパーを調製した。このジャンパーは、平行な2つの辺が約127mm及び67mmの長さを有し、他の辺が約5mmの長さを有し、すべての辺の幅は約5mmであった。
Z軸導電性両面テープ(Z-axis Electrically Conductive Double Sided Tape)(米国ミネソタ州セントポール(St. Paul)のスリーエム社(3M Company)から入手可能)のストリップ(測定では6.35mm×10mm)をトレースの接触パッドのうちの2つに取り付け、次いで、完成したジャンパー要素を、ジャンパーの銀の側が導電性テープと接触するように導電性テープに貼り付けた。これにより、無線周波数タグの回路が完成した。
この無線周波数タグを、サイズ4の幼児用おむつ(米国オハイオ州シンシナティ(Cincinnati)のプロクターアンドギャンブル社(the Procter & Gamble Company)から「パンパース(PAMPERS)」の商標標記で入手可能)のバックシートと吸収性コアとの間に、パターン付きの銅導電体を吸収性コアに向けて位させて置いた。手持形のリーダーを使用して、無線周波数タグの応答を測定した。そのリーダーは、13.56MHzの周波数で共振して無線周波数タグとの通信を最大化するアンテナを具備するものであった。ベースライン値を得るために、ゲイン/位相検出器(米国マサチューセッツ州ノーウッド(Norwood)のアナログ・デバイセズ社(Analog Devices)から入手可能なモデルAD8302)を使用して、リーダーアンテナの「S11パラメータ」のゲイン/位相のサブコンポーネント(gain/phase subcomponent)を始動時に測定した。同じ方式で、無線周波数タグを挿入した乾燥したおむつのS11パラメータを測定した。おむつの問合せにおいて、リーダーが、較正値と比較して、S11パラメータの少なくとも50%の変化を測定した場合、無線周波数タグは乾燥していると判断され、つまりタグが不変であり、おむつが乾燥していることが示唆される。リーダーが、較正値と比較して、S11パラメータの50%未満の変化を測定した場合、無線周波数タグは湿潤していると判断され、ジャンパー要素の保全性が低下し、おむつが湿潤していることが示唆される。測定値の読みに応じて、乾燥したおむつに対してはリーダー上で緑色光が発せられ、湿潤したおむつに対しては赤色光が発せられた。
システムの試験において、実施例11で説明した無線周波数タグを備える新たに構成したおむつをリーダーで走査し、リーダーの緑色光発せられて、おむつが乾燥していることが示唆された。次いで、食塩水(0.9%のNaCl)の100mL分をおむつのトップシートの上に(おむつのうちの、尿の侵襲が一般に生じる範囲に)注いだ。おむつをリーダーで、食塩水の添加から30秒後に再走査したところ、リーダーの赤色光が発せられて、おむつが湿潤していることが示唆された。したがって、食塩水は無線周波数タグに大きな変化を生じ、無線周波数タグを動作不能にした。
更なる実施形態及び用途
図13は、開示する湿潤度センサー1312の種々の最終用途を示す概略的な図である。図示の用途は単に代表的なものであり、限定を意図するものではない。ある用途において、湿潤度センサー1312は、おむつ1360などの吸収性衣料に挿入されるかあるいは別法で組み込まれる。別の用途において、センサー1312は、屋根1350、ビル、又は類似した構造物に挿入されるかあるいは別法で組み込まれる。センサー1312は例えば、通常は乾燥した状態のままであることを期待されるが、水分の存在を認識することが重要となる、こけら板、タイル、又は他の屋根材料の下方の適所に定置され得る。いずれの場合も、衣料、ビル、又は他の物品の湿潤度が、上述のようなセンサー1312の遠隔監視によって好都合にも検出され得る。
湿潤度センサー1312は有益にも、湿潤度を検出することが望ましいが視覚的に若しくは別法で湿潤度を直接、観察することが困難となる、上で議論した他の用途でも使用され得る。センサー1312は例えば、壁板、断熱材、床張り材、及び屋根材など、建設関連の物品だけでなく、例えば、地下、床の下、壁の後方、又は天井の上のパイプからの漏れを検出するために、管継手及び支持構造にも組み込まれるかあるいは別法で取り付けられ得る。他の用途には、例えば医療又は自動車関連の用途で、漏れ又は融解を検出するために、湿潤度センサー1312を包装又は箱に組み込むことが包含される。
図14aは、おむつ1460又はそれに類似した失禁用若しくは吸収性衣料の概略的な平面図であり、図14bは、図14aの線14b−14bに沿った概略的な横断面図である。このおむつは、液体透過性のインナーシート1462と、液体不透過性のアウターシート1464と、吸収性材料1466とを包含し、吸収性材料1466は、シート1462と1464との間に閉じ込められ、任意選択により吸収性領域1467に限定されている。おむつ1460はまた、弾性部材1468と、接着テープ又はフックループ式ファスナーなどの閉鎖要素1470とを包含してもよい。このおむつはまた、湿潤又は汚損しそうな位置に湿潤度センサー1412を包含するような方式で組み立てられている。センサー1412は、本明細書で開示する湿潤度センサーのうちのいずれかであっても、そのような湿潤度センサーを備えてもよいが、シート1462と1464との間に配設されるものであり、接着剤、超音波溶接を利用して、あるいは他の既知の取付け技術によって、そのようなシートのいずれかに接着され得る。もしセンサー1412が液体不透過性シート1464と吸収性材料1466との間に配設される場合、センサー1412は、材料1466が含浸されると分解し、ごく少量の対象流体の解放では始動されない。おむつの湿潤度は好都合にも、上で議論したようにセンサー1412の遠隔監視によって検出され得る。
場合によっては、ジャンパー(424、624)を大いに延長することによって、おおきなアスペクト比、例えば図4及び6のアスペクト比よりも大きなアスペクト比を有するようにセンサー1412を設計することが有利となり得る。そのような細長いセンサーを用いると、アンテナ又はインダクタ(例えば、418、618)は、おむつの中で、湿潤又は汚損しそうにない位置に、例えばウエストバンドにより近い位置に置かれ得るが、センサーの残り(そして特にジャンパーの少なくとも一部分)は、湿潤又は汚損しそうな位置に置かれ得る。また、アンテナ又はインダクタのそのような配置は、リーダー装置との通信(例えば信号雑音比)を改善するためにも利用され得る。
別の実施形態において、本明細書で開示する湿潤度センサーのうちのいずれかが、それに加えて、ジェントルシリコーン接着剤など、皮膚適合性の接着剤を、センサーの外表面にあるいはそのような外表面の一部分に包含してもよい。このようにして構成されたセンサーは、おむつ、ブリーフ、又は他の衣料若しくは物品に製造されるのではなく、被験者の皮膚に直接、貼り付けられてもよい。そのような取り組みは、場合によっては、既存の衣料と協働し、特別に製造される衣料及び物品の必要性を避けることによって、全体的なコストを低減すると共に実現を助長し得る。また、接着剤は、被験者へのセンサーの取付け点を容易に変更できるようにするため、及び/又は、変更の間に所与の被験者に対してセンサーを再使用できるようにするため、再配置可能となるように配合され得る。接着剤は、センサーのうちの、アンテナ又はインダクタ(例えば418、618)のある部分に選択的に塗布されてもよく、また、特に湿潤度センサーが形状において細長いものである場合、センサーの残りは、皮膚適合性でない接着剤を含んでもよい。そのような実施形態において、センサーのうちのアンテナ又はインダクタの部分は、例えば、ウエストのところ又はウエストの上で被験者に取り付けられてよく、センサーの残りは、必要に応じて、単純におむつ又はブリーフの中へぶら下げられてもよい。
皮膚適合性のある任意の既知の接着剤が、そのような実施形態で使用され得る。一実施形態において、皮膚適合性の接着剤が、100部のポリジメチルシロキサン(例えば、ザイアメター(Xiameter)ブランドのOHX−4070)ポリマーに30部のMQ樹脂(例えば、ワッカー・ケミー社(Wacker Chemie AG)から入手可能なタイプBelsil TMS 803)を配合して均質混合物を取得することによって調製され得る。接着剤溶液は、簡素なナイフコーターを使用して、あるいは他の既知の手段によって、好適な厚さ、例えば0.002インチ〜0.004インチ(0.0051cm〜0.010cm)で湿潤度センサー(又は多数の湿潤度センサーを含んだウェブ(例えば図1を参照))の外表面の上にコーティングされ得る。そのような接着剤は、例えば好適な電子ビーム発生源に暴露することによって架橋され得る。好ましくは、皮膚適合性の接着剤は、実質的に非導電性であり、そのため、直接センサーの導電性トレースに塗布されても同調無線周波数回路の動作に悪影響を及ぼすことはない。
本明細書で説明するセンサーは、インフラに基づいた監視システム、例えば、失禁のある長期ケア施設の患者において湿潤度を検出するシステムで使用されると、特に有用となり得る。そのようなシステムにおいて、流体センサーの状態は、その流体センサーが取り付けられている個人衛生物品又は他の物品の湿潤状態と共に変化し、またセンサーの状態は、問い合わせされるとリーダーに通信される。その情報は次いで、リーダーにより、ネットワーク接続を介して集中記憶場所に通信され得る。データベースは、タイムスタンプ及び/又は他の識別情報と共にその情報を記憶し得る。この情報は次いで、特注のアルゴリズムを利用して後処理され得る。多数の現場から得られた禁制関連のデータが、病院、ケア施設、吸収性物品の製造業者、政府、医療保険業者などで利用するために、照合、一括、抽出、相関、統合、及び解析され得る。代表的な湿潤度監視システムには、限定するものではないが、すべて参照によって本明細書に組み込まれる、米国特許第7,250,547号(ホフマイスター(Hofmeister))、同第7,977,529号(バーグマン(Bergman))、同第2007/0270774号(バーグマン)、国際公開第2007/128038号(バーグマン)、同第96/14813号(バーグマン)、及び同第2011/054045号(バーグマン)に記載されたシステムを包含する。湿潤度監視システムは、失禁患者に対する尿検出に限定されるものではなく、創傷管理を含めて、身体からの(又は他の発生源からの)他の流体及び滲出物が存在し得る状態の検出、監視、及び管理にも適応性を有する。
1人又は複数人の被験者において失禁を監視するための代表的なシステムが、流体の存在を監視することが望まれる商品の中に若しくはその商品の上に取り付けられた1つ以上の流体センサーと、適切な電子機器とリーダーをセンサーに結合するためのアンテナとを包含するリーダーと、ネットワーク接続部と、データの記憶及び解析のためのデータベースとを包含する。別のシステムは、表示手段と、ユーザーによって動作可能となり得る入力手段と、監視されている1人以上の被験者と各々が関連付けられている1つ以上の送信器であって、少なくとも、複数の被験者に対する禁制関連のデータを含む信号を送信するように構成されており、その禁制関連のデータは、本明細書で開示したものなど、1つ又は複数の湿潤度センサーから、時間をかけて取得されたものであり、それらのセンサーは、各被験者それぞれが着用する吸収性物品と関連付けられ得るものである送信器と、1つ以上の送信器から信号を受信するように構成された受信器と、少なくとも1つの受信器ユニットと通信する処理手段であって、監視されている被験者が着用する吸収性物品に取り付けられた湿潤度センサーから導出された禁制関連の情報の視覚的な表現を表示するために、受信した信号を処理し、表示手段に表示情報を通信するように構成されたディスプレイプロセッサを有する処理手段とを備える。
センサーは、例えば種々の機能性を有する様々なタイプであってよい。湿潤度センサーに加えて、センサーは、温度、pH、圧力、臭気、バイオ分析物、化学的又は生物学的マーカー、及び被験者の健康状態の他の指標のうちの1つ以上を検知するための機能性を包含してよい。考えられるセンサーには、水、尿、血液、他の液体溶媒、又はそれらに含まれる要素の存在を検出するためのセンサーを包含する。加えて、ECG、血糖値、血圧、脈拍などのバイタルサインを監視するためのセンサーが、開示する湿潤度センサーと組み合わされてもよい。臨床的に関連する医学的状態の広範なリストが、尿に含まれる代謝物質、化学物質、及びイオン、並びに様々な種類の他の物質及び細胞を検出することによって認識され得る。亜硝酸塩、アミノ酸、β2−マイクログロブリンなどの物質、pH、オスモル濃度、白血球数、タンパク質、比重などの測定値、並びに、多発性骨髄腫及び血尿などの状態が、開示するセンサーと共に適切な既知のセンサーを使用して、患者から得られた尿を試験することによって検出され得る。
ある代表的なシステムにおいて、処理手段は、被験者が着用する吸収性物品の失禁パッドタイプの情報を受信し、そのパッドタイプの指示と禁制関連のデータに基づいて、吸収性物品からの水分が漏れる可能性を算出するように構成されてもよい。情報を統合して、監視されている患者及び/又は失禁用物品のタイプを識別するために、センサーステータス回路が識別回路と組み合わされてもよく、あるいは別に設けられてもよい。患者又は吸収性物品のタイプに関する情報は、自動検知又は手動入力によって取得され得る。このシステムは、送信器上の1つ以上のアクチュエータを包含して、湿潤度に関連しない事象データを手動で入力するのを容易にするための入力手段を包含してもよく、カード若しくは他のリファレンスガイド、又はコードの手動入力から、光学的に、電子的に、あるいは別法でコードを走査するが、これらのいずれかは、任意選択により、手持形の装置を使用して実施されるものである。被験者の動きを検知するために、更なる手段が包含されてもよい。リーダー又は送信器が、被験者の位置の変化を判断するために、例えば、位置追跡装置(GPSなど)及び/又は被験者の動きを示唆する加速時計又は圧力変換器などの1つ以上の動作検出器を含めて、検知手段と組み合わされてもよい。そのような検出器は、介護者に通知するために実時間でプロセッサに通信される放浪又は転倒を検出するように構成されてもよい。
考えられるリーダーには、例えば、ベッド装着型、椅子装着型(例えば、車椅子装着型又はロッキングチェア装着型)、カート装着型、壁装着型、家具装着型の、あるいは、患者のための任意の他の移動式又は固定式支持ユニットの上に又はその中に装着されるリーダーを含めて、手持形リーダーと固定形リーダーとの両方が包含される。
処理手段が単一の処理装置として設けられてもよく、あるいは、システムの全体的な機能性に寄与する種々の処理機能を各々が実施し得る、多数の個別の又は接続された処理ユニット又は処理要素によって設けられてもよい。したがって、処理手段の様々な機能が、いくつかの実施形態においては禁制センサーそれ自体と関連付けられ得る処理要素、及び/又はシステムの送信器又は受信器内に収容された処理要素、又はこのシステムを用いる特定の現場で「中央モニター」の一部として設けられる処理要素を含むシステムの様々な要素によって、あるいは、例えば専有の無線周波数リンク、有線のイーサネット(登録商標)、無線のイーサネット(登録商標)、Zigbee、Bluetooth(登録商標)などを含め、ワイドエリアネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、イーサネット(登録商標)、及び当該技術分野で知られ得るような他のネットワークを通じて、他の処理要素との有線又は無線接続によって前述のうちの1つ以上と通信して設けられ得る。データベースは、顧客の現場でローカルにホストされても、離れた施設であるいはクラウドにて遠隔でホストされてもよい。レポートの生成及び統計的問合せのために、ユーザーインターフェイスが通常、設けられる。
介護者が、監視されている被験者の世話をできるようにするため、処理手段は、センサーのステータスについて介護者に警告を発生させるか、あるいは別法でフィードバックを与えるように構成されてもよい。それに代わって、あるいはそれに加えて、処理手段は、禁制関連のデータにあるパターンと湿潤度に関連しない事象データにあるパターンとを自動的に相関させるように構成されてもよい。処理手段は、多数のタイプのセンサーから入力を受信するように構成可能となり得る。これは、例えば、被験者が着用する吸収性物品と関連付けられたセンサーから禁制データを収集すること、被験者に関する、非湿潤事象データを収集すること、並びに、収集した非湿潤事象データとセンサーデータを使用して、被験者の失禁を監視するための数学的モデルを最適化し、その最適化されたモデルを使用して、吸収性物品を着用する被験者の失禁を、本発明のセンサーで監視することによって達成され得る。いくつかの実施形態において、処理手段は、複数現場の禁制関連のデータを受信するが、そのデータは、失禁に関して被験者を監視するためにシステムが使用される複数の現場から取得されたものである。処理手段は、複数現場の禁制関連のデータを受信するデータ編集プロセッサを包含してもよい。システムは、複数現場のデータを記憶するためのデータストアと、その1つ以上の現場をデータ編集プロセッサと接続する1つ以上のネットワーク通信要素とを設け得る。処理手段は、複数の現場から取得したデータを利用して解析を実施するが、その解析には、吸収性物品の使用量の傾向を確認すること、監視されている被験者に対してケアアセスメントを評価すること、介護者の行動の傾向を確認すること、禁制関連のデータと、事象データと、患者のグループに当てはまる他の条件との相関を確認すること、種々の失禁用製品又は禁制ケアの種々のモデルの性能をベンチマークで試験することなどが含まれる。
湿潤度検出システムの一例が、ブリーフに据え付けられた湿潤度センサーと、適切な電子機器とセンサーに結合することが可能なアンテナとを有するベッド装着型のリーダーと、無線ネットワーク接続部と、データの記憶及び解析のためのデータベースとを包含し得る。ベッド式のリーダーは、共振検出回路とベッドに据え付けられた同調アンテナとを包含してもよく、また、患者がベッドにいるか否かを判断するために、圧力センサーなどの存在検知ユニットを包含してもよい。無線ネットワーク接続部は特殊な無線周波数リンクであってもよく、データベースは、ケア施設のネットワークによってアクセスされ得るマシンに記憶されてもよい。データベースの他にも、マシンはアルゴリズムを実行してデータを条件付きで監視し得る。あるアルゴリズムは、患者が漏らしたことを報告し、ヘルスケアスタッフに自動的に通知し得る。システムは、ベッド式のリーダーに結合された湿潤度センサー付きのブリーフを着用する各患者の情報を収集することができ、その情報をデータベースに遠隔で記録することができる。この形式の連続監視では、2時間に1度の最小チェック時間を上回るので、既存の規格F−TAG 315との適合性が実証される。このシステムはまた、ブリーフが交換された時間、並びに患者がベッドの中に又はベッドの外にいる時間を自動的に記録してもよい。この情報は、各患者ごとに定型的なルーチンを作成するために利用され得る。このシステムと自動的な資料管理及び傾向分析を利用することにより、より正確な予測排泄スケジュールが作成され得る。これは、摂食又は就眠スケジュールなど他の活動の前後にトイレ活動を訓練及びスケジュールするように試みるよりも効果的となり得る。
そのようなシステムには、いくつかの潜在的な利点と用途がある。このシステムは、責務を遂行するようにスタッフを訓練するために利用されてもよく、その責務には、好適な吸収性物品又はパッドのタイプを選択することと、システムを利用して失禁患者を監視及び/又は評価することと、失禁した対象者に適時に世話することと、失禁を患う対象者の状態を評価することと、対象者の禁制ケア計画を立てることと、禁制ケア計画の有効性を評価することとが含まれる。必要なブリーフ取換え、ブリーフの平均使用回数、ベッド外で費やす時間、取換えまでの平均漏らし時間を含めて、日々の傾向を監視することが、更には予測排泄スケジュールを立てることができる。それらの傾向からの逸脱も監視され得る。処理手段は、禁制関連のデータ及び非湿潤データを1つ以上の病状の指標と相関させ、病態の存在を調べる指針を与えるように構成されてもよい。異常について確認することで、このシステムなしで予測されるよりも早期に、脱水症、尿路感染症、イースト菌感染症などの健康問題の予測が可能となることがある。このタイプの傾向分析はまた、ケアの質を監視するのにも役立ち、あるいはスタッフ間の隔たりを確認するのにも役立ち得る。例えば、取換えまでの平均漏れ時間は、ヘルスケア施設におけるスタッフ不足を示唆し得るものである。ブリーフの平均使用回数、取換えまでの平均漏れ時間、及びブリーフ内の侵襲の量を監視することにより、システムは、皮膚/褥瘡性潰瘍を進展させる危険性がより高い患者を予測し得る。システムは、これらの患者が状態の悪化を最小限にするように、更なる検査とより迅速な応答時間をもたらし得る。システムはまた、皮膚/褥瘡性潰瘍が形成された場合に必要となる文書業務を自動的に作成することもできる。この自動的に作成される文書により、更なる悪化が最小限となるように患者の状態が適切に報告されることを確かにすることができ、また、問題を明らかにして、スタッフのシフト交代の際に気づかれないことがないようにすることができる。
別段の指示がない限り、本明細書及び特許請求の範囲において使用する、機構の寸法、数量、及び物理特性などを表すすべての数値は、「約」という語で修飾されるものとして理解されるべきである。したがって、そうでない旨が明記されない限り、明細書及び特許請求の範囲に記載された数値パラメータは、本願の教示を利用する当業者が得ようと求める所望の特性に応じて変化し得る概算値である。
空間に関する用語は、限定するものではないが、「下部」、「上部」、「下方」、「下」、「上」、及び「頂部」を含め、本明細書で用いられる場合、ある要素と他の要素との空間的な関係を述べる説明を容易にするために利用されている。そのような空間に関する用語は、図に示し本明細書で説明した特定の向きに加えて、使用又は動作中の装置の種々の向きを包含する。例えば、図に示された細胞が反転されているか、あるいはひっくり返されている場合、他の要素の下又は下方として前述された部分は、それら他の要素の上にあることになる。
本発明の様々な修正形態及び変更形態が、当業者には、本発明の範囲及び趣旨から逸脱することなく明らかとなろう。また、本発明は、本明細書に記載した代表的な実施形態に限定されないことが理解されるべきである。

Claims (6)

  1. 第1の基板と、
    前記第1の基板によって支持される同調無線周波数回路であって、第1の導電性材料と、第1のコンデンサと、ジャンパーとを有し、それらは全て前記第1の基板の同じ側に配置され、インピーダンス又は抵抗を特徴とする同調無線周波数回路と、
    前記第1の基板に配置された接着材料と、を備え、
    前記第1の導電性材料はコイルと、内部終端部と、外部終端部とを有し、
    前記ジャンパーは前記内部終端部を前記外部終端部に電気的に結合し、
    前記ジャンパーは脆弱連結部を有し、前記無線周波数回路の前記インピーダンス又は抵抗は、前記脆弱連結部が対象流体と接触すると、少なくとも5倍に変化するセンサー。
  2. 前記接着材料は、パターンとして配置された複数の接着要素を含む、請求項1に記載のセンサー。
  3. 前記接着材料はシリコーンを含む、請求項1に記載のセンサー。
  4. 前記ジャンパーの少なくとも一部は、対象流体に接触すると溶解する接着材料によって前記第1の導電性材料に接続されている、請求項1に記載のセンサー。
  5. 前記接着材料は、導電性を有する、請求項4に記載のセンサー。
  6. 前記接着材料は、非導電性を有する、請求項4に記載のセンサー。
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