JP6575687B2 - シート製造装置 - Google Patents

シート製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6575687B2
JP6575687B2 JP2018537085A JP2018537085A JP6575687B2 JP 6575687 B2 JP6575687 B2 JP 6575687B2 JP 2018537085 A JP2018537085 A JP 2018537085A JP 2018537085 A JP2018537085 A JP 2018537085A JP 6575687 B2 JP6575687 B2 JP 6575687B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
web
sheet
manufacturing apparatus
humidifier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018537085A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018043065A1 (ja
Inventor
克仁 五味
克仁 五味
阿部 信正
信正 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Publication of JPWO2018043065A1 publication Critical patent/JPWO2018043065A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6575687B2 publication Critical patent/JP6575687B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F1/00Wet end of machines for making continuous webs of paper
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F9/00Complete machines for making continuous webs of paper
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B27WORKING OR PRESERVING WOOD OR SIMILAR MATERIAL; NAILING OR STAPLING MACHINES IN GENERAL
    • B27NMANUFACTURE BY DRY PROCESSES OF ARTICLES, WITH OR WITHOUT ORGANIC BINDING AGENTS, MADE FROM PARTICLES OR FIBRES CONSISTING OF WOOD OR OTHER LIGNOCELLULOSIC OR LIKE ORGANIC MATERIAL
    • B27N3/00Manufacture of substantially flat articles, e.g. boards, from particles or fibres
    • B27N3/04Manufacture of substantially flat articles, e.g. boards, from particles or fibres from fibres
    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04HMAKING TEXTILE FABRICS, e.g. FROM FIBRES OR FILAMENTARY MATERIAL; FABRICS MADE BY SUCH PROCESSES OR APPARATUS, e.g. FELTS, NON-WOVEN FABRICS; COTTON-WOOL; WADDING ; NON-WOVEN FABRICS FROM STAPLE FIBRES, FILAMENTS OR YARNS, BONDED WITH AT LEAST ONE WEB-LIKE MATERIAL DURING THEIR CONSOLIDATION
    • D04H1/00Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres
    • D04H1/70Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres characterised by the method of forming fleeces or layers, e.g. reorientation of fibres
    • D04H1/72Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres characterised by the method of forming fleeces or layers, e.g. reorientation of fibres the fibres being randomly arranged
    • D04H1/732Non-woven fabrics formed wholly or mainly of staple fibres or like relatively short fibres characterised by the method of forming fleeces or layers, e.g. reorientation of fibres the fibres being randomly arranged by fluid current, e.g. air-lay
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21BFIBROUS RAW MATERIALS OR THEIR MECHANICAL TREATMENT
    • D21B1/00Fibrous raw materials or their mechanical treatment
    • D21B1/04Fibrous raw materials or their mechanical treatment by dividing raw materials into small particles, e.g. fibres
    • D21B1/12Fibrous raw materials or their mechanical treatment by dividing raw materials into small particles, e.g. fibres by wet methods, by the use of steam

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Forests & Forestry (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Nonwoven Fabrics (AREA)
  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)

Description

本発明は、シート製造装置に関する。
シート製造装置には、被解繊物を大気中で解繊する解繊部と、解繊物に樹脂を含む添加物を大気中で混合する混合部と、混合物を調湿する調湿部と、調湿した混合物を加熱する加熱部とを備えた構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1では、混合物を調湿することによって、加熱部で加熱された際に、シートの繊維間の水素結合が効率的に誘起される。
特開2015−137437号公報
ところで、この種のシート製造装置では、解繊物等の小片化した原料が、帯電の影響により各部に付着して滞留を招くおそれや、原料同士が付着するおそれがある。これらの滞留及び付着を回避すべく、従来の調湿部で、小片化した原料を加湿する方法が考えられる。しかし、この場合、結露が生じるおそれや、滞留及び付着を十分に抑制できないおそれがある。
そこで、本発明は、帯電の影響により滞留或いは付着を招く原料と、解繊物を堆積したウェブとをそれぞれ適切に加湿することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明のシート製造装置は、繊維を含む原料を粗砕する粗砕部と、前記粗砕部により粗砕された原料を気中で解繊する解繊部と、前記解繊部により解繊処理された解繊物を堆積させてウェブを形成するウェブ形成部と、前記ウェブからシートを形成するシート形成部と、前記粗砕部において前記原料を粗砕する空間を加湿する気化式の加湿器と、前記ウェブ形成部で形成される前記ウェブを加湿するミスト式の加湿器と、を備える。
本発明によれば、気化式の加湿器により、小片化した原料が通る空間を結露の発生を抑制しつつ加湿でき、帯電の影響による原料の滞留や原料同士の付着を抑制できる。また、ミスト式の加湿器により、解繊物を堆積したウェブを、空気の飽和水蒸気量に依存せずに加湿できる。従って、帯電の影響により滞留或いは付着を招く原料と、解繊物を堆積したウェブとをそれぞれ適切に加湿することが可能になる。
また、本発明は、前記気化式の加湿器は、前記解繊物を堆積させる空間を加湿する。
本発明によれば、堆積させる空間内の小片化した原料が帯電の影響により滞留したり、原料同士が付着したりすることを抑制できる。
また、本発明は、前記解繊物が堆積する分離ベルトを有し、前記解繊物から前記シートに使用されない除去物を分離する分離部を備え、前記気化式の加湿器は、前記解繊物が分離ベルトに降下して堆積する空間を加湿し、前記ミスト式の加湿器は、前記分離ベルトに堆積した堆積物を加湿する。
本発明によれば、解繊物を構成する小片化した原料について、帯電の影響による滞留や原料同士の付着を抑制できるとともに、分離ベルトに堆積した堆積物が分離ベルトに貼り付かない程度に加湿できる。
また、本発明は、前記分離部で分離された前記除去物を捕集する集塵部を備え、前記解繊部、前記分離部、及び前記集塵部を順に通過した空気が、前記気化式の加湿器に加湿対象の空気として導入される。
本発明によれば、解繊部、分離部、及び集塵部を順に通過した空気を、気化式の加湿器で加湿して、上流に位置する原料を粗砕する空間に供給するので、シートの製造に用いた空気を利用して、各部の空間を加湿することができる。
また、本発明は、前記分離ベルトに堆積した堆積物を分断する分断部を備え、前記気化式の加湿器は、前記分断部が前記堆積物を分断する空間を加湿する。
本発明によれば、分離ベルトに堆積した堆積物を分断する空間内で、帯電の影響による堆積物の滞留や、堆積物同士が付着することを抑制できる。
また、本発明は、前記分断部により分断された細分体を構成する解繊物と、樹脂とを混合する混合部を備え、前記ウェブ形成部は、前記混合部により混合された混合物を堆積させてウェブを形成する。
本発明によれば、解繊物の滞留や付着を抑制できるので、樹脂との混合を適切に行うことができ、混合された混合物によるウェブの形成を適切に行うことができる。
また、本発明は、前記シート形成部で形成された前記シートを切断する切断部を有し、前記気化式の加湿器は、前記ウェブ形成部から前記ウェブが搬送される空間及び前記切断部を含む空間を加湿する。
本発明によれば、ウェブの貼り付き、シート及び切断片の貼り付き等を抑制することができる。
また、本発明は、水を貯留する水タンクを有し、前記水タンクから前記気化式の加湿器と前記ミスト式の加湿器とに水供給される。
本発明によれば、気化式の加湿器とミスト式の加湿器に水を供給するタンクを纏めることができ、部品点数の減少、及びシート製造装置の小型化に有利となる。
また、本発明は、前記気化式の加湿器、及び前記ミスト式の加湿器への水供給を制御する制御部を有し、前記制御部は、給水制御として、起動時に前記水タンクへの給水を制御するとともに、起動から運転停止までの間、前記気化式の加湿器と前記ミスト式の加湿器とに所定量以上の水が貯留されるように前記水タンクから各加湿器への給水を制御する。
本発明によれば、制御部の制御によって、起動時に水タンクに給水し、起動時に給水された水を利用して各加湿器による加湿を継続することができる。
また、本発明は、前記制御部は、装置停止時における排水制御として、前記気化式の加湿器および前記ミスト式の加湿器から前記水タンクへの排水を制御するとともに、前記水タンクからの排水を制御する。
本発明によれば、制御部の制御によって、装置停止時に、各加湿器から水タンクへの排水、及び水タンクからの排水を行うことができる。
本発明の実施形態に係るシート製造装置の構成を示す模式図。 シート製造装置の外観を示す図。 気化式加湿ユニットを周辺構成と共に示す図。 気化式加湿ユニットを周辺構成と共に異なる方向から示す図。 ミスト式加湿ユニットを周辺構成と共に示す図。 シート製造装置の起動時の給水制御を示すフローチャート。 シート製造装置の運転停止時の給水制御を示すフローチャート。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を用いて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下で説明される構成の全てが本発明の必須構成要件であるとは限らない。
図1は実施形態に係るシート製造装置100の構成を示す模式図である。
本実施形態に記載のシート製造装置100は、例えば、原料としての機密紙などの使用済みの古紙を乾式で解繊して繊維化した後、加圧、加熱、切断することによって、新しい紙を製造するのに好適な装置である。繊維化された原料に、さまざまな添加物を混合することによって、用途に合わせて、紙製品の結合強度や白色度を向上したり、色、香り、難燃などの機能を付加したりしてもよい。また、紙の密度や厚さ、形状をコントロールして成形することで、A4やA3のオフィス用紙、名刺用紙など、用途に合わせて、さまざまな厚さ・サイズの紙を製造することができる。
シート製造装置100は、供給部10、粗砕部12、解繊部20、選別部40、第1ウェブ形成部45、回転体49、混合部50、堆積部60、第2ウェブ形成部70、搬送部79、シート形成部80、及び、切断部90を備える。
また、シート製造装置100は、原料に対する加湿、及び/または原料が移動する空間を加湿する目的で、加湿部202、204、206、208、210、212を備える。
本実施形態では、加湿部202、204、206及び208が、気化式加湿ユニット300(図3)で加湿された空気が供給される箇所を示す。また、加湿部210及び212が、ミスト式加湿ユニット400(図5)で加湿された空気が供給される箇所を示す。
供給部10は、粗砕部12に原料を供給する。シート製造装置100がシートを製造する原料は繊維を含むものであればよく、例えば、紙、パルプ、パルプシート、不織布を含む布、或いは織物等が挙げられる。本実施形態ではシート製造装置100が古紙を原料とする構成を例示する。供給部10は、例えば、古紙を重ねて蓄積するスタッカーと、スタッカーから古紙を粗砕部12に送り出す自動投入装置とを備える構成とすることができる。
粗砕部12は、供給部10によって供給された原料を粗砕刃14によって裁断(粗砕)して、粗砕片にする。粗砕刃14は、大気中(空気中)等の気中で原料を裁断する。粗砕部12は、例えば、原料を挟んで裁断する一対の粗砕刃14と、粗砕刃14を回転させる駆動部とを備え、いわゆるシュレッダーと同様の構成とすることができる。粗砕片の形状や大きさは任意であり、解繊部20における解繊処理に適していればよい。例えば、粗砕部12は、原料を、1〜数cm四方またはそれ以下のサイズの紙片に裁断する。
粗砕部12は、粗砕刃14により裁断されて落下する粗砕片を受けるシュート(ホッパーとも称する)9を有する。シュート9は、例えば、粗砕片が流れる方向(進行する方向)において、徐々に幅が狭くなるテーパー形状を有する。そのため、シュート9は、多くの粗砕片を受けとめることができる。シュート9には、解繊部20に連通する管2が連結され、管2は粗砕刃14によって裁断された原料(粗砕片)を、解繊部20に搬送させるための搬送路を形成する。粗砕片はシュート9により集められ、管2を通って解繊部20に移送(搬送)される。
粗砕部12が有するシュート9、或いはシュート9の近傍には、加湿部202により加湿空気が供給される。これにより、粗砕刃14により裁断された粗砕物が、静電気によってシュート9や管2の内面に吸着する現象を抑制できる。また、粗砕刃14が裁断した粗砕物は、加湿された(高湿度の)空気とともに解繊部20に移送されるので、解繊部20の内部における解繊物の付着を抑制する効果も期待できる。また、加湿部202は、粗砕刃14に加湿空気を供給して、供給部10が供給する原料を除電する構成としてもよい。また、加湿部202とともにイオナイザーを用いて除電してもよい。
解繊部20は、粗砕部12で粗砕された粗砕物を解繊する。より具体的には、解繊部20は、粗砕部12によって裁断された原料(粗砕片)を解繊処理し、解繊物を生成する。ここで、「解繊する」とは、複数の繊維が結着されてなる原料(被解繊物)を、繊維1本1本に解きほぐすことをいう。解繊部20は、原料に付着した樹脂粒やインク、トナー、にじみ防止剤等の物質を、繊維から分離させる機能をも有する。
解繊部20を通過したものを「解繊物」という。「解繊物」には、解きほぐされた解繊物繊維の他に、繊維を解きほぐす際に繊維から分離した樹脂(複数の繊維同士を結着させるための樹脂)粒や、インク、トナーなどの色剤や、にじみ防止剤、紙力増強剤等の添加剤を含んでいる場合もある。解きほぐされた解繊物の形状は、ひも(string)状や平ひも(ribbon)状である。解きほぐされた解繊物は、他の解きほぐされた繊維と絡み合っていない状態(独立した状態)で存在してもよいし、他の解きほぐされた解繊物と絡み合って塊状となった状態(いわゆる「ダマ」を形成している状態)で存在してもよい。
解繊部20は、乾式で解繊を行う。ここで、液体中ではなく、大気中(空気中)等の気中において、解繊等の処理を行うことを乾式と称する。本実施形態では、解繊部20がインペラーミルを用いる構成とする。具体的には、解繊部20は、高速回転するローター(図示略)、及び、ローターの外周に位置するライナー(図示略)を備える。粗砕部12で粗砕された粗砕片は、解繊部20のローターとライナーとの間に挟まれて解繊される。解繊部20は、ローターの回転により気流を発生させる。この気流により、解繊部20は、原料である粗砕片を管2から吸引し、解繊物を排出口24へと搬送できる。解繊物は排出口24から管3に送り出され、管3を介して選別部40に移送される。
このように、解繊部20で生成される解繊物は、解繊部20が発生する気流により解繊部20から選別部40に搬送される。さらに、本実施形態では、シート製造装置100が気流発生装置である解繊部ブロアー26を備え、解繊部ブロアー26が発生する気流により解繊物が選別部40に搬送される。解繊部ブロアー26は管3に取り付けられ、解繊部20から解繊物とともに空気を吸引し、選別部40に送風する。
選別部40は、管3から解繊部20により解繊された解繊物が気流とともに流入する導入口42を有する。選別部40は、導入口42に導入する解繊物を、繊維の長さによって選別する。詳細には、選別部40は、解繊部20により解繊された解繊物のうち、予め定められたサイズ以下の解繊物を第1選別物とし、第1選別物より大きい解繊物を第2選別物として、選別する。第1選別物は繊維または粒子等を含み、第2選別物は、例えば、大きい繊維、未解繊片(十分に解繊されていない粗砕片)、解繊された繊維が凝集し、或いは絡まったダマ等を含む。
本実施形態で、選別部40は、ドラム部(篩部)41と、ドラム部41を収容するハウジング部(覆い部)43と、を有する。
ドラム部41は、モーターによって回転駆動される円筒の篩である。ドラム部41は、網(フィルター、スクリーン)を有し、篩(ふるい)として機能する。この網の目により、ドラム部41は、網の目開き(開口)の大きさより小さい第1選別物と、網の目開きより大きい第2選別物とを選別する。ドラム部41の網としては、例えば、金網、切れ目が入った金属板を引き延ばしたエキスパンドメタル、金属板にプレス機等で穴を形成したパンチングメタルを用いる。
導入口42に導入された解繊物は気流とともにドラム部41の内部に送り込まれ、ドラム部41の回転によって第1選別物がドラム部41の網の目から下方に落下する。ドラム部41の網の目を通過できない第2選別物は、導入口42からドラム部41に流入する気流により流されて排出口44に導かれ、管8に送り出される。
管8は、ドラム部41の内部と管2とを連結する。管8を通って流される第2選別物は、粗砕部12により粗砕された粗砕片とともに管2を流れ、解繊部20の導入口22に導かれる。これにより、第2選別物は解繊部20に戻されて、解繊処理される。
また、ドラム部41により選別される第1選別物は、ドラム部41の網の目を通って空気中に分散し、ドラム部41の下方に位置する第1ウェブ形成部45のメッシュベルト46に向けて降下する。
第1ウェブ形成部45は、解繊物が堆積するメッシュベルト46(分離ベルト)を有し、解繊物からシートSに使用されない除去物を分離する分離部として機能する。この第1ウェブ形成部45は、さらに、張架ローラー47と、吸引部(サクション機構)48と、を含む。メッシュベルト46は無端形状のベルトであって、3つの張架ローラー47に懸架され、張架ローラー47の動きにより、図中矢印で示す方向に搬送される。メッシュベルト46の表面は所定サイズの開口が並ぶ網で構成される。選別部40から降下する第1選別物のうち、網の目を通過するサイズの微粒子はメッシュベルト46の下方に落下し、網の目を通過できないサイズの繊維がメッシュベルト46に堆積し、メッシュベルト46とともに矢印方向に搬送される。メッシュベルト46から落下する微粒子は、解繊物の中で比較的小さいものや密度の低いもの(樹脂粒や色剤や添加剤など)を含み、シート製造装置100がシートSの製造に使用しない除去物である。
メッシュベルト46は、シートSを製造する通常動作中には、一定の速度V1で移動する。ここで、通常動作中とは、後述するシート製造装置100の始動制御、及び、停止制御の実行中を除く動作中であり、より詳細には、シート製造装置100が望ましい品質のシートSを製造している間を指す。
従って、解繊部20で解繊処理された解繊物は、選別部40で第1選別物と第2選別物とに選別され、第2選別物が解繊部20に戻される。また、第1選別物から、第1ウェブ形成部45によって除去物が除かれる。第1選別物から除去物を除いた残りは、シートSの製造に適した材料であり、この材料はメッシュベルト46に堆積して第1ウェブW1を形成する。
吸引部48は、メッシュベルト46の下方から空気を吸引する。吸引部48は、管23を介して集塵部27に連結される。集塵部27は、微粒子を気流から分離する。集塵部27の下流には、捕集ブロアー28が設置され、捕集ブロアー28は、集塵部27から空気を吸引する集塵用吸引部として機能する。また、捕集ブロアー28が排出する空気は管29を介してシート製造装置100の外に排出される。
この構成では、捕集ブロアー28により、集塵部27を通じて吸引部48から空気が吸引される。吸引部48では、メッシュベルト46の網の目を通過する微粒子が、空気とともに吸引され、管23を通って集塵部27に送られる。集塵部27は、メッシュベルト46を通過した微粒子を気流から分離して蓄積する。
従って、メッシュベルト46の上には第1選別物から除去物を除去した繊維が堆積して第1ウェブW1が形成される。捕集ブロアー28が吸引を行うことで、メッシュベルト46上における第1ウェブW1の形成が促進され、かつ、除去物が速やかに除去される。
ドラム部41を含む空間には、加湿部204により加湿空気が供給される。この加湿空気によって、選別部40の内部で第1選別物を加湿し、第1選別物の静電力によるメッシュベルト46への付着を弱めることができる。従って、第1選別物をメッシュベルト46から剥離し易くし、また、第1選別物が回転体49やハウジング部43の内壁に静電力によって付着することを抑制することができる。また、吸引部48によって除去物を効率よく吸引できる。
なお、シート製造装置100において、第1解繊物と第2解繊物とを選別し、分離する構成は、ドラム部41を備える選別部40に限定されない。例えば、解繊部20で解繊処理された解繊物を、分級機によって分級する構成を採用してもよい。分級機としては、例えば、サイクロン分級機、エルボージェット分級機、エディクラシファイヤーを用いることができる。これらの分級機を用いれば、第1選別物と第2選別物とを選別し、分離することが可能である。さらに、上記の分級機により、解繊物の中で比較的小さいものや密度の低いもの(樹脂粒や色剤や添加剤など)を含む除去物を、分離して除去する構成を実現できる。例えば、第1選別物に含まれる微粒子を、分級機によって、第1選別物から除去する構成としてもよい。この場合、第2選別物は、例えば解繊部20に戻され、除去物は集塵部27により集塵され、除去物を除く第1選別物が管54に送られる構成とすることができる。
メッシュベルト46の搬送経路において、選別部40の下流側には、加湿部210によって、ミストを含む空気が供給される。加湿部210が生成する水の微粒子であるミストは、第1ウェブW1に向けて降下し、第1ウェブW1に水分を供給する。これにより、第1ウェブW1が含む水分量が調整され、静電気によるメッシュベルト46への繊維の吸着等を抑制できる。
シート製造装置100は、メッシュベルト46に堆積した第1ウェブW1を分断する分断部として機能する回転体49を備える。第1ウェブW1は、メッシュベルト46がローラー47により折り返す位置で、メッシュベルト46から剥離して、回転体49により切断分断される。
第1ウェブW1は繊維が堆積してウェブ形状となった柔らかい材料であり、回転体49は、第1ウェブW1の繊維をほぐして、後述する混合部50で樹脂を混合しやすい状態に加工する。
回転体49の構成は任意であるが、本実施形態では、板状の羽根を有し回転する回転羽形状とすることができる。回転体49は、メッシュベルト46から剥離する第1ウェブW1と羽根とが接触する位置に配置される。回転体49の回転(例えば図中矢印R示す方向への回転)により、メッシュベルト46から剥離して搬送される第1ウェブW1に羽根が衝突して分断し、細分体Pを生成する。
なお、回転体49は、回転体49の羽根がメッシュベルト46に衝突しない位置に設置されることが好ましい。例えば、回転体49の羽根の先端とメッシュベルト46との間隔を、0.05mm以上0.5mm以下とすることができ、この場合、回転体49によって、メッシュベルト46に損傷を与えることなく第1ウェブW1を効率よく分断できる。
回転体49によって分断された細分体Pは、管7の内部を下降して、管7の内部を流れる気流によって混合部50へ移送(搬送)される。
また、回転体49を含む空間には、加湿部206により加湿空気が供給される。これにより、管7の内部や、回転体49の羽根に対し、静電気により繊維が吸着する現象を抑制できる。また、管7を通って、湿度の高い空気が混合部50に供給されるので、混合部50においても静電気による影響を抑制できる。
混合部50は、樹脂を含む添加物を供給する添加物供給部52(樹脂供給部)、管7に連通し、細分体Pを含む気流が流れる管54、及び、混合ブロアー56を備える。細分体Pは、上述のように選別部40を通過した第1選別物から除去物を除去した繊維である。混合部50は、細分体Pを構成する繊維に、樹脂を含む添加物を混合する。
混合部50では、混合ブロアー56によって気流を発生させ、管54中において、細分体Pと添加物とを混合させながら、搬送する。また、細分体Pは、管7及び管54の内部を流れる過程でほぐされて、より細かい繊維状となる。
添加物供給部52は、添加物を蓄積する樹脂カートリッジ(図示略)に接続され、樹脂カートリッジ内部の添加物を管54に供給する。添加物供給部52は、樹脂カートリッジ内部の微粉または微粒子からなる添加物をいったん貯留する。添加物供給部52は、いったん貯留した添加物を管54に送る排出部52a(樹脂供給部)を有する。排出部52aは、添加物供給部52に貯留された添加物を管54に送出するフィーダー(図示略)、及び、フィーダーと管54とを接続する管路を開閉するシャッター(図示略)を備える。このシャッターを閉じると、排出部52aと管54とを連結する管路或いは開口が閉鎖され、添加物供給部52から管54への添加物の供給が絶たれる。
排出部52aのフィーダーが動作していない状態では、排出部52aから管54に添加物が供給されないが、管54内に負圧が発生した場合等には、排出部52aのフィーダーが停止していても添加物が管54に流れる可能性がある。排出部52aを閉じることにより、このような添加物の流れを確実に遮断できる。
添加物供給部52が供給する添加物は、複数の繊維を結着させるための樹脂を含む。熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂であり、例えば、AS樹脂、ABS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレン、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリフェニレンエーテル、ポリブチレンテレフタレート、ナイロン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、などである。これらの樹脂は、単独または適宜混合して用いてもよい。すなわち、添加物は、単一の物質を含んでもよいし、混合物であってもよく、それぞれ単一または複数の物質で構成される、複数種類の粒子を含んでもよい。また、添加物は、繊維状であってもよく、粉末状であってもよい。
添加物に含まれる樹脂は、加熱により溶融して複数の繊維同士を結着させる。従って、樹脂を繊維と混合させた状態で、樹脂が溶融する温度まで加熱されていない状態では、繊維同士は結着されない。
また、添加物供給部52が供給する添加物は、繊維を結着させる樹脂の他、製造されるシートの種類に応じて、繊維を着色するための着色剤や、繊維の凝集や樹脂の凝集を抑制するための凝集抑制剤、繊維等を燃えにくくするための難燃剤を含んでもよい。また、着色剤を含まない添加物は、無色、或いは無色と見なせる程度に薄い色であってもよいし、白色であってもよい。
混合ブロアー56が発生する気流により、管7を降下する細分体P、及び、添加物供給部52により供給される添加物は、管54の内部に吸引され、混合ブロアー56内部を通過する。混合ブロアー56が発生する気流及び/または混合ブロアー56が有する羽根等の回転部の作用により、細分体Pを構成した繊維と添加物とが混合され、この混合物(第1選別物と添加物との混合物)は管54を通って堆積部60に移送される。
なお、第1選別物と添加物とを混合させる機構は、特に限定されず、高速回転する羽根により攪拌するものであってもよいし、V型ミキサーのように容器の回転を利用するものであってもよく、これらの機構を混合ブロアー56の前または後に設置してもよい。
堆積部60は、解繊部20で解繊された解繊物を堆積させる。より具合的には、堆積部60は、混合部50を通過した混合物を導入口62から導入し、絡み合った解繊物(繊維)をほぐして、空気中で分散させながら降らせる。さらに、堆積部60は、添加物供給部52から供給される添加物の樹脂が繊維状である場合、絡み合った樹脂をほぐす。これにより、堆積部60は、第2ウェブ形成部70に、混合物を均一性よく堆積させることができる。
堆積部60は、ドラム部61と、ドラム部61を収容するハウジング部(覆い部)63と、を有する。ドラム部61は、モーターによって回転駆動される円筒の篩である。ドラム部61は、網(フィルター、スクリーン)を有し、篩(ふるい)として機能する。この網の目により、ドラム部61は、網の目開き(開口)のより小さい繊維や粒子を通過させ、ドラム部61から下降させる。ドラム部61の構成は、例えば、ドラム部41の構成と同じである。
なお、ドラム部61の「篩」は、特定の対象物を選別する機能を有していなくてもよい。すなわち、ドラム部61として用いられる「篩」とは、網を備えたもの、という意味であり、ドラム部61は、ドラム部61に導入された混合物の全てを降らしてもよい。
ドラム部61の下方には第2ウェブ形成部70が配置される。第2ウェブ形成部70は、堆積部60を通過した通過物を堆積して、第2ウェブW2を形成する。第2ウェブ形成部70は、例えば、メッシュベルト72と、ローラー74と、サクション機構76と、を有する。
メッシュベルト72は無端形状のベルトであって、複数のローラー74に懸架され、ローラー74の動きにより、図中矢印で示す方向に搬送される。メッシュベルト72は、例えば、金属製、樹脂製、布製、あるいは不織布等である。メッシュベルト72の表面は所定サイズの開口が並ぶ網で構成される。ドラム部61から降下する繊維や粒子のうち、網の目を通過するサイズの微粒子はメッシュベルト72の下方に落下し、網の目を通過できないサイズの繊維がメッシュベルト72に堆積し、メッシュベルト72とともに矢印方向に搬送される。メッシュベルト72は、シートSを製造する動作中には、一定の速度V2で移動する。
メッシュベルト72の網の目は微細であり、ドラム部61から降下する繊維や粒子の大半を通過させないサイズとすることができる。
サクション機構76は、メッシュベルト72の下方(堆積部60側とは反対側)に設けられる。サクション機構76は、サクションブロアー77を備え、サクションブロアー77の吸引力によって、サクション機構76に下方に向く気流(堆積部60からメッシュベルト72に向く気流)を発生させることができる。
サクション機構76によって、堆積部60により空気中に分散された混合物をメッシュベルト72上に吸引する。これにより、メッシュベルト72上における第2ウェブW2の形成を促進し、堆積部60からの排出速度を大きくすることができる。さらに、サクション機構76によって、混合物の落下経路にダウンフローを形成することができ、落下中に解繊物や添加物が絡み合うことを防ぐことができる。
サクションブロアー77(堆積吸引部)は、サクション機構76から吸引した空気を、図示しない捕集フィルターを通じて、シート製造装置100の外に排出してもよい。或いは、サクションブロアー77が吸引した空気を集塵部27に送り込み、サクション機構76が吸引した空気に含まれる除去物を捕集してもよい。
ドラム部61を含む空間には、加湿部208により加湿空気が供給される。この加湿空気によって、堆積部60の内部を加湿することができ、静電力によるハウジング部63への繊維や粒子の付着を抑え、繊維や粒子をメッシュベルト72に速やかに降下させ、好ましい形状の第2ウェブW2を形成させることができる。
以上のように、堆積部60及び第2ウェブ形成部70(ウェブ形成工程)を経ることにより、空気を多く含み柔らかくふくらんだ状態の第2ウェブW2が形成される。メッシュベルト72に堆積された第2ウェブW2は、シート形成部80へと搬送される。
メッシュベルト72の搬送経路において、堆積部60の下流側には、加湿部212によって、ミストを含む空気が供給される。これにより、加湿部212が生成するミストが第2ウェブW2に供給され、第2ウェブW2が含む水分量が調整される。これにより、静電気によるメッシュベルト72への繊維の吸着等を抑制できる。
シート製造装置100は、メッシュベルト72上の第2ウェブW2を、シート形成部80に搬送する搬送部79が設けられる。搬送部79は、例えば、メッシュベルト79aと、ローラー79bと、サクション機構79cと、を有する。
サクション機構79cは、気流を発生させて第2ウェブW2を吸引し、メッシュベルト79aに第2ウェブW2を吸着させる。メッシュベルト79aは、ローラー79bの自転により移動し、第2ウェブW2をシート形成部80に搬送する。メッシュベルト72の移動速度と、メッシュベルト79aの移動速度とは、例えば、同じである。このように、搬送部79は、メッシュベルト72に形成された第2ウェブW2を、メッシュベルト72から剥がして搬送する。
シート形成部80は、堆積部60で堆積させた堆積物からシートSを形成する。より具体的には、シート形成部80は、メッシュベルト72に堆積し搬送部79により搬送された第2ウェブW2(堆積物)を、加圧加熱してシートSを成形する。シート形成部80では、第2ウェブW2が含む解繊物の繊維、及び添加物に対して熱を加えることにより、混合物中の複数の繊維を、互いに添加物(樹脂)を介して結着させる。
シート形成部80は、第2ウェブW2を加圧する加圧部82、及び、加圧部82により加圧された第2ウェブW2を加熱する加熱部84を備える。
加圧部82は、一対のカレンダーローラー85で構成され、第2ウェブW2を所定のニップ圧で挟んで加圧する。第2ウェブW2は、加圧されることによりその厚さが小さくなり、第2ウェブW2の密度が高められる。一対のカレンダーローラー85の一方は、モーター(図示略)により駆動される駆動ローラーであり、他方は従動ローラーである。カレンダーローラー85は、モーター(図示略)の駆動力により回転して、加圧により高密度になった第2ウェブW2を、加熱部84に向けて搬送する。
加熱部84は、例えば、加熱ローラー(ヒーターローラー)、熱プレス成形機、ホットプレート、温風ブロアー、赤外線加熱器、フラッシュ定着器を用いて構成できる。本実施形態では、加熱部84は、一対の加熱ローラー86を備える。加熱ローラー86は、内部または外部に設置されるヒーターによって、予め設定された温度に加温される。加熱ローラー86は、カレンダーローラー85によって加圧された第2ウェブW2を挟んで熱を与え、シートSを形成する。また、一対の加熱ローラー86の一方は、モーター(図示略)により駆動される駆動ローラーであり、他方は従動ローラーである。加熱ローラー86は、モーター(図示略)の駆動力により回転して、加熱したシートSを、切断部90に向けて搬送する。
なお、加圧部82が備えるカレンダーローラー85の数、及び、加熱部84が備える加熱ローラー86の数は、特に限定されない。
切断部90は、シート形成部80によって成形されたシートSを切断する。本実施形態では、切断部90は、シートSの搬送方向と交差する方向にシートSを切断する第1切断部92と、搬送方向に平行な方向にシートSを切断する第2切断部94と、を有する。第2切断部94は、例えば、第1切断部92を通過したシートSを切断する。
以上により、所定のサイズの単票のシートSが成形される。切断された単票のシートSは、排出部96へと排出される。排出部96は、所定サイズのシートSを排紙する排紙トレイ、或いは、シートSを蓄積するスタッカーを備える。
図2はシート製造装置100の外観を示す。
図2に示すように、シート製造装置100は、シート製造装置100の上記した各構成部品を収容する筐体220を備える。筐体220は、正面を構成する正面部221、左右の側面を構成する側面部222、背面を構成する背面部223、及び、上面を構成する上面部224を備える。
図2及び後述する各図において、符号Xはシート製造装置の奥行き方向(背面から正面に向かう方向)を示し、符号Yはシート製造装置の幅方向を示し、符号Zはシート製造装置100の高さ方向を示す。
正面部221には、供給部10が一部を露出して設けられるとともに、各種情報を表示する表示部160、開閉扉230及び前カバー232が設けられる。表示部160は、各種情報を表示可能な表示パネルと、表示パネルに重ねて配置されるタッチパネルとを有し、タッチパネルによりユーザーの操作を検出可能である。開閉扉230は添加物カートリッジを露出可能に開閉する扉である。前カバー232は、開閉扉230の下方に設けられ、筐体220内に設けられた機内タンク270(水タンク)に外部からアクセス可能にする。
機内タンク270は、気化式加湿ユニット300とミスト式加湿ユニット400で使用する水を蓄える共通の水タンクとして機能する。つまり、この機内タンク270は、気化式加湿ユニット300とミスト式加湿ユニット400とのそれぞれにつながる水配管271、272を有している。
図3及び図4は気化式加湿ユニット300を周辺構成と共に示す図である。
図3はシート製造装置100の正面右側から見たときの配置を示し、図4は正面左側から見たときの配置を示している。また、シート製造装置100は、シート製造装置100の各部を制御する制御部150を備えている。
図3及び図4に示すように、気化式加湿ユニット300は、供給部10よりも上方にて水平に設けられた支持台275に載置される。本構成では、Y方向(左右方向)に間隔を空けて複数(3台)の気化式加湿ユニット300が設けられる。
気化式加湿ユニット300(気化式の加湿器)は、水を貯留する水トレー(図示略)と、水トレー内の水に一部を浸漬させる加湿フィルター(図示略)と有し、加湿フィルターに空気を通過させることにより、湿度を高めた加湿空気を供給する。また、気化式加湿ユニット300は、加湿空気の湿度を効果的に高めるヒーター(図示略)を備えてもよい。
気化式加湿ユニット300の正面側には、選別部40と第1ウェブ形成部45と回転体49とを備えた第1ユニット280と、堆積部60と第2ウェブ形成部70と搬送部79とを備えた第2ユニット282とがY方向に間隔を空けて支持される。また、第1ユニット280及び第2ユニット282の下方かつ正面側(X方向側)には、粗砕部12が配置される。
図4に示すように、粗砕部12に対して正面側(X方向側)には供給部10が位置し、粗砕部12に対して背面側(−X側)には解繊部20が位置する。また、粗砕部12の上方近傍には切断部90が位置する。気化式加湿ユニット300の上方には、捕集ブロアー28が排出する空気の一部が流入する気流戻し管29Aが設けられる。この気流戻し管29Aの下流端には、チャンバー29Bが設けられ、このチャンバー29Bを介して気化式加湿ユニット300の各々に空気が供給される。
気化式加湿ユニット300は、気化式加湿ユニット300内の空気を吸引する吸引部として機能する吸気ファン300F(図3)を有する。制御部150が吸気ファン300Fを作動することによって、気化式加湿ユニット300内の空気が加湿され、加湿空気として吸気ファン300Fの下流に供給される。吸気ファン300Fの下流には複数の管285A〜285D(加湿空気供給管)が接続され、これら複数の管285A〜285Dを介して加湿空気が各部に供給される。
具体的には、図3及び図4に示すように、気化式加湿ユニット300から延びて粗砕部12の上方近傍で開口する管285Aにより、粗砕部12の上方に加湿空気が供給される。この加湿空気は、解繊部ブロアー26の吸引力によって粗砕部12に直接吸引され、粗砕部12の内部空間、つまり、原料を粗砕する空間を加湿する。また、粗砕部12内の空気は、解繊部ブロアー26を介して解繊部20に供給されるので、解繊部20を含む下流の内部空間も加湿される。
さらに、図3に示すように、気化式加湿ユニット300から選別部40のハウジング部(覆い部)43に繋がる管285Bによって、ドラム部41内にも加湿空気が供給される。また、分断部(回転体49、管7)の空間にも、気化式式加湿ユニット300の加湿空気が直接供給される。これにより、粗砕部12、及び解繊部20を含む小片化した原料(粗砕片、解繊物等)が通過する空間全体が加湿され、これら空間での静電気の発生を抑えることができる。従って、帯電の影響により、小片化した原料が各部に付着して滞留を招く事態や、原料同士が付着する事態を抑制することができる。また、気化式加湿ユニット300で加湿した空気は、飽和水蒸気量を超えないので、結露の発生が抑制され、水分による原料同士の付着等も抑えられる。
また、図3に示すように、気化式加湿ユニット300から延びて堆積部60につながる管285Cにより、堆積部60の上流部位に直接、加湿空気が送られる。この加湿空気は、サクションブロアー77によって生成された気流の流れで堆積部60の上方から下方へと流れ、堆積部60の内部空間を加湿する。
これによって、堆積部60の空間全体での静電気の発生が抑えられ、堆積部60内の小片化した原料(繊維、添加物)が各部に付着して滞留を招く事態や、原料同士が付着する事態を抑制できる。また、結露の発生を抑制して水分による原料同士の付着等も抑えられる。
さらに、図4に示すように、気化式加湿ユニット300から延びて切断部90近傍で開口する管285Dにより、切断部90上流の第2ウェブ形成部70から第2ウェブW2が搬送される空間、及び、切断部90の空間が加湿される。これにより、第2ウェブW2の搬送空間及び切断部90での静電気の発生が抑えられ、第2ウェブW2の貼り付き、及び、シートSまたは切断片の貼り付き等を抑制することができ、また、結露の発生も抑制される。
なお、気化式加湿ユニット300の数は任意であり、必要な加湿量を確保可能であれば一台でもよい。
図5はミスト式加湿ユニット400を周辺構成と共に示す図である。なお、図5はシート製造装置100をほぼ正面側から見たときの配置を示す。
ミスト式加湿ユニット400(ミスト式の加湿器)は、Y方向(左右方向)に間隔を空けて配置される第1ユニット280と第2ユニット282との間に設けられる。このミスト式加湿ユニット400は、第1ユニット280にミストを供給する第1ミストユニット401と、第2ユニット282にミストを供給する第2ミストユニット402とを備える。
第1及び第2ミストユニット401、402は、それぞれ、水を貯留する水トレー(図示略)と、水トレー内の水を霧化する振動部(図示略)とを有し、振動部により発生するミストを各々のユニット401,402が独立して供給可能である。
また、ミスト式加湿ユニット400は、第1ミストユニット401を第1ユニット280に接続する第1配管404(第1ミスト供給管)と、第2ミストユニット402を第2ユニット282に接続する第2配管405(第2ミスト供給管)とを有する。なお、ミストユニットは2台に限定されず、ミストの発生能力を十分に確保できる場合等は一台のミストユニットでもよい。
制御部150は、第1及び第2ミストユニット401、402の作動を制御することによって各ミストユニット401、402からミストを発生させる。
ここで、第1ユニット280には、メッシュベルト46(分離ベルト)における選別部40の下流側の領域を上方から覆うカバー280Kが設けられ、このカバー280Kに、第1配管404が連結される。
第1配管404は、第1ミストユニット401から第1ユニット280に向けて延びた後に屈曲して鉛直方向に延び、その下端がカバー280Kに連結される。これによって、第1ミストユニット401は、第1ウェブW1に対して直交する方向からミストを供給する。また、第1配管404は、メッシュベルト46の幅方向に渡る複数の配管で構成され、第1ウェブW1の幅全体に渡ってミストを均一に供給可能である。
第2ユニット282には、メッシュベルト72における堆積部60の下流側の領域を上方から覆うカバー282Kが設けられ、このカバー282Kに、第2配管405が連結される。第2配管405は、第2ミストユニット402から屈曲して鉛直方向に延び、その下端がカバー282Kに連結される。これによって、第2ミストユニット402は、第2ウェブW2に対して直交する方向からミストを供給する。また、第2配管405は、メッシュベルト72の幅方向に渡る複数の配管で構成され、第2ウェブW2の幅全体に渡ってミストを均一に供給可能である。
第1ウェブW1及び第2ウェブW2をミストで直接加湿するので、第1ウェブW1及び第2ウェブW2を、シートSの製造に好適な十分な湿度に調湿できる。また、調湿の範囲は、温度に依存する空気の飽和水蒸気量に殆ど影響されないので、所望の湿度に調整可能である。例えば、振動部の振動量や振幅量の調整によってミストの量を調整可能である。
第1ウェブW1及び第2ウェブW2を所定の水分量にすることで、例えば、帯電の影響による第1ウェブW1及び第2ウェブW2のメッシュベルト46、72への貼り付きを抑えることが可能になる。また、加熱部84で加熱された際にシートSの繊維間の水素結合を効率的に誘起することが可能になる。
ここで、本構成では、図5に搬送方向を矢印で示すように、第1ウェブW1の搬送方向と、第2ウェブW2の搬送方向とが対向するように、第1ユニット280と第2ユニット282とが配置されている。このため、第1及び第2ユニット280、282におけるミスト供給箇所と、第1及び第2ユニット280、282間に配置されるミスト式加湿ユニット400とを近づけることができる。従って、第1及び第2配管404、405の配管長を短くすることができ、各部に適切にミストを供給し易くなる。
また、制御部150は、機内タンク270、気化式加湿ユニット300及びミスト式加湿ユニット400に関し、シート製造装置100の起動時に給水制御を行い、シート製造装置100の運転停止時に排水制御を行う。
図6はシート製造装置100の起動時の給水制御を簡易的に示すフローチャートである。なお、起動時には、シート製造装置100の前カバー232(図2)が開かれ、水を入れた外部タンクが機内タンク270の傍に配置され、機内タンク270側に設けられた給排水ホースが外部タンク内に挿入されているものとする。また、制御部150は、シート製造装置100の起動後、表示部160のタッチパネルを介してユーザーから給水指示が入力されると、起動時の給水制御を開始する。
まず、制御部150は、所定のポンプ(図示略)を作動して外部タンクから機内タンク270へと給水させる(ステップSA1)。給水を開始すると、制御部160は、水位または給水量を検出する所定のセンサー(図示略)の検出結果に基づき機内タンク270へ予め設定した給水量の給水が完了したか否かを判定する(ステップSA2)。なお、給水が完了しない場合、制御部160は、ステップSA2の処理を繰り返し実行する。
機内タンク270への給水が完了したと判定すると、制御部150は、所定のポンプの作動を停止し、次の段階へ移行可能か否かを判定する(ステップSA3)。本構成では、ユーザー等が外部タンクを待避させ、前カバー232を閉じる作業が行われると次の段階へ移行可能となる。例えば、制御部160は、前カバー232が閉じられたことを検出した場合に、或いは、ユーザーから所定の指示が入力された場合に次の段階へ移行可能と判定する。
次の段階へ移行可能と判定すると、制御部160は、水配管271、272に設けられる開閉弁(図示略)を開状態にし、給水ポンプ(図示略)を作動して機内タンク270内の水を、各加湿ユニット300、400に給水させる(ステップSA4)。これにより、各加湿ユニット300、400が有する水トレーに水が貯留される。
次いで、制御部160は、水位または給水量を検出する所定のセンサー(図示略)の検出結果に基づき各加湿ユニット300、400へ所定量の給水が完了したか否かを判定する(ステップSA5)。
加湿ユニット300、400への給水が完了したと判定すると、制御部160は、対応する処理を行う(ステップSA6)。対応する処理は、給水ポンプを停止するとともに開閉弁を閉じる制御と、給水が完了した旨等を報知する報知処理である。以上が起動時の給水制御である。この給水制御が完了すると、各加湿ユニット300、400を含むシートSの製造に必要な箇所の運転が可能となる。
なお、各加湿ユニット300、400を運転する間、制御部150は、各加湿ユニット300、400が有する水トレーに貯留される水が所定の下限量を下回ったか否かを監視し、下回ると、機内タンク270からその水トレーへの給水を行う。これにより、制御部150は、シート製造装置100の起動から運転停止するまで、両加湿ユニット300、400に所定量の水が貯留されるように給水制御を行う。
図7はシート製造装置100の運転停止時の排水制御を簡易的に示すフローチャートである。前提として、制御部150は、シート製造装置100を運転停止する場合、各加湿ユニット300、400等の所定の箇所の運転を停止し、表示部160のタッチパネルを介してユーザーから排水指示が入力されると、運転停止時の排水制御を開始する。
まず、制御部150は、水配管271、272に設けられる開閉弁(図示略)を開状態にすることによって、各加湿ユニット300、400内の水を、重力を利用して機内タンク270に移動させる(ステップSB1)。本構成では、両加湿ユニット300、400が機内タンク270よりも上方に位置するので、重力を利用して排水できる。但し、この構成に限らず、排水ポンプを設け、排水ポンプの作動により排水してもよい。
次に、制御部150は、両加湿ユニット300、400の排水が完了したか否かを判定する、例えば、制御部150は、所定のセンサーの検出結果に基づき判定してもよいし、開閉弁を開けてから所定時間が経過したか否かに基づき判定してもよい。
加湿ユニット300、400の排水が完了したと判定すると(ステップSB2)、制御部150は、次の段階へ移行可能か否かを判定する(ステップSB3)。
本構成では、ユーザー等によってシート製造装置100の前カバー232が開かれ、空の外部タンクが機内タンク270の傍に配置され、機内タンク270側に設けられた給排水ホースが外部タンク内に挿入された場合に、次の段階へ移行可能となる。例えば、制御部160は、前カバー232が開かれたことを検出した場合、或いは、ユーザーから所定の指示が入力された場合に次の段階へ移行可能と判定する。
次の段階へ移行可能と判定すると、制御部160は、所定のポンプ(図示略)を作動して機内タンク270から外部タンクへと排水させる(ステップSB4)。排水を開始すると、制御部160は、所定のセンサー(図示略)の検出結果に基づき機内タンク270の排水が完了したか否かを判定する(ステップSB5)。
排水が完了したと判定すると、制御部160は、対応する処理を行う(ステップSB6)。対応する処理は、所定のポンプを停止する制御と、排水が完了した旨等を報知する報知処理である。以上が停止時の排水制御である。
以上説明したように、本実施形態のシート製造装置100は、繊維を含む原料を粗砕する粗砕部12と、粗砕された原料を気中で解繊する解繊部20とを備える。また、シート製造装置100は、解繊処理された解繊物を堆積させてウェブW1、W2を形成する第1及び第2ウェブ形成部45、70と、第2ウェブW2からシートSを形成するシート形成部80とを備える。また、シート製造装置100は、粗砕部12において原料を粗砕する空間を加湿する気化式加湿ユニット300と、第1及び第2ウェブ形成部45、70で形成されるウェブW1、W2を加湿するミスト式加湿ユニット400とを備える。
この構成によれば、気化式加湿ユニット300により、小片化した原料が通る空間を結露の発生を抑制しつつ加湿でき、帯電の影響による原料の滞留や原料同士の付着を抑制できる。また、ミスト式加湿ユニット400により、解繊物を堆積したウェブW1、W2を、空気の飽和水蒸気量に依存せずに加湿できる。従って、帯電の影響により滞留或いは付着を招く原料と、解繊物を堆積したウェブW1、W2とをそれぞれ適切に加湿することが可能になる。
また、気化式加湿ユニット300は、解繊部20で解繊された解繊物を堆積させる堆積部60内を加湿するので、堆積部60内の小片化した原料(繊維、添加物)が帯電の影響により滞留したり、原料同士が付着したりすることを抑制できる。
また、解繊物が堆積するメッシュベルト46、72(分離ベルト)を有し、解繊物からシートSに使用されない除去物を分離する第1及び第2ウェブ形成部45、70(分離部)を備える。そして、気化式加湿ユニット300は、解繊物がメッシュベルト46、72に降下して堆積する空間を加湿し、ミスト式加湿ユニット400は、メッシュベルト46、72に堆積した堆積物を加湿する。
これにより、解繊物を構成する小片化した原料について、帯電の影響による滞留や原料同士の付着を抑制できるとともに、メッシュベルト46、72に堆積した堆積物がメッシュベルト46、72に貼り付かない程度に加湿できる。
また、第1ウェブ形成部45で分離された除去物を捕集する集塵部27を備え、解繊部20、第1ウェブ形成部45、及び集塵部27を順に通過した空気が、気化式加湿ユニット300に加湿対象の空気として導入される。これにより、解繊部20、第1ウェブ形成部45、及び集塵部27を通過した空気を、気化式加湿ユニット300で加湿して、上流に位置する粗砕部12の空間に戻すこととなる。これにより、シートSの製造に用いた空気を利用して、粗砕部12、及び粗砕部12の下流につながる各部の空間を加湿することができる。解繊部20で温められた空気を気化式加湿ユニット300で利用することにより、気化式加湿ユニット300は効率的に加湿することができる。
また、メッシュベルト46に堆積した第1ウェブW1を分断する分断部として機能する回転体49を備え、気化式加湿ユニット300は、回転体49が第1ウェブW1を分断する空間を加湿する。これにより、第1ウェブW1を分断する空間内で、帯電の影響による原料(第1ウェブW1)の滞留や、原料同士が付着することを抑制できる。
また、回転体49により分断された細分体を構成する解繊物と、樹脂とを混合する混合部50を備え、第2ウェブ形成部70は、混合部50により混合された混合物を堆積させて第2ウェブW2を形成する。解繊物の滞留や付着を抑制できるので、樹脂との混合を適切に行うことができ、混合された混合物による第2ウェブW2の形成を適切に行うことができる。
また、シート形成部80で形成されたシートSを切断する切断部90を有し、気化式加湿ユニット300は、第2ウェブ形成部70から第2ウェブW2が搬送される空間、及び、切断部90の空間を加湿する。これにより、第2ウェブW2の貼り付き、シートS及び切断片の貼り付き等を抑制することができる。
また、水を貯留する水タンクとして機能する機内タンク270を有し、機内タンク270から気化式加湿ユニット300とミスト式加湿ユニット400とに水供給される。これにより、気化式加湿ユニット300とミスト式加湿ユニット400とに水を供給するタンクを纏めることができ、部品点数の減少、及びシート製造装置100の小型化に有利となる。
また、気化式加湿ユニット300及びミスト式加湿ユニット400への水供給を制御する制御部150を有する。制御部150は、給水制御として、起動時に機内タンク270への給水を制御する。また、制御部150は、給水制御として、起動から運転停止までの間、気化式加湿ユニット300とミスト式加湿ユニット400とに所定量以上の水が貯留されるように機内タンク270から各加湿ユニット300、400への給水を制御する。
これにより、制御部150の制御によって、起動時に機内タンク270に給水し、起動時に給水された水を利用して各加湿ユニット300、400による加湿を継続することができる。
また、制御部150は、装置停止時における排水制御として、気化式加湿ユニット300及びミスト式加湿ユニット400から機内タンク270への排水を制御するとともに、機内タンク270からの排水を制御する。これにより、制御部150の制御によって、装置停止時に、各加湿ユニット300、400から機内タンク270への排水、及び機内タンク270からの排水を行うことができる。
なお、上記実施形態は、特許請求の範囲に記載された本発明を実施する具体的態様に過ぎず、本発明を限定するものではなく、上記実施形態で説明した構成の全てが本発明の必須構成要件であることも限定されない。また、この発明は上記実施形態の構成に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
例えば、シート製造装置100は、シートSに限らず、硬質のシート或いは積層したシートで構成されるボード状、或いは、ウェブ状の製造物を製造する構成であってもよい。また、シートSは、紙は、パルプや古紙を原料とする紙であってもよく、天然繊維または合成樹脂製の繊維を含む不織布であってもよい。また、シートSの性状は特に限定されず、筆記や印刷を目的とした記録紙(例えば、いわゆるPPC用紙)として使用可能な紙であってもよいし、壁紙、包装紙、色紙、画用紙、ケント紙等であってもよい。また、シートSが不織布である場合、一般的な不織布のほか、繊維ボード、ティッシュペーパー、キッチンペーパー、クリーナー、フィルター、液体吸収材、吸音体、緩衝材、マット等としてもよい。
また、上記実施形態では、シートSが切断部90でカットされる構成を例示したが、シート形成部80で加工されたシートSが巻き取りローラーにより巻き取られる構成であってもよい。
2、3、7、8、23、29、54…管、9…シュート、10…供給部、10A…スタッカー、10B…トレイ、10C…供給部本体、12…粗砕部、14…粗砕刃、15…駆動部、16…イオナイザー、20…解繊部、22…導入口、24…排出口、26…解繊部ブロアー、27…集塵部、28…捕集ブロアー(吸引部)、40…選別部、41…ドラム部、42…導入口、43…ハウジング部、45…第1ウェブ形成部、46…メッシュベルト(分離ベルト)、47…張架ローラー、48…吸引部、49…回転体(分断部)、50…混合部、52…添加物供給部、52a…排出部、56…混合ブロアー、60…堆積部、61…ドラム部、62…導入口、63…ハウジング部、70…第2ウェブ形成部、72…メッシュベルト(分離ベルト)、74…張架ローラー、76…サクション機構、77…サクションブロアー、79…搬送部、79a…メッシュベルト、79b…張架ローラー、79c…サクション機構、80…シート形成部、82…加圧部、84…加熱部、85…カレンダーローラー、86…加熱ローラー、90…切断部、92…第1切断部、94…第2切断部、96…排出部、100…シート製造装置、150…制御部、160…表示部、202、204、206、208、210、212…加湿部、220…筐体、221…正面部、222…側面部、223…背面部、224…上面部、230…開閉扉、232…前カバー、270…機内タンク(水タンク)、271、272…水配管、280…第1ユニット、280K、282K…カバー、282…第2ユニット、285A〜285D…管(加湿空気供給管)、300…気化式加湿ユニット(気化式の加湿器)、300F…吸気ファン、400…ミスト式加湿ユニット(ミスト式の加湿器)、401…第1ミストユニット、402…第2ミストユニット、404…第1配管(第1ミスト供給管)、405…第2配管(第2ミスト供給管)、P…細分体、S…シート、W1…第1ウェブ、W2…第2ウェブ。

Claims (10)

  1. 繊維を含む原料を粗砕する粗砕部と、
    前記粗砕部により粗砕された原料を気中で解繊する解繊部と、
    前記解繊部により解繊処理された解繊物を堆積させてウェブを形成するウェブ形成部と、
    前記ウェブからシートを形成するシート形成部と、
    前記粗砕部において前記原料を粗砕する空間を加湿する気化式の加湿器と、
    前記ウェブ形成部で形成される前記ウェブを加湿するミスト式の加湿器と、
    を備えるシート製造装置。
  2. 前記気化式の加湿器は、前記解繊物を堆積させる空間を加湿する請求項1記載のシート製造装置。
  3. 前記解繊物が堆積する分離ベルトを有し、前記解繊物から前記シートに使用されない除去物を分離する分離部を備え、
    前記気化式の加湿器は、前記解繊物が分離ベルトに降下して堆積する空間を加湿し、
    前記ミスト式の加湿器は、前記分離ベルトに堆積した堆積物を加湿する請求項1または2記載のシート製造装置。
  4. 前記分離部で分離された前記除去物を捕集する集塵部を備え、
    前記解繊部、前記分離部、及び前記集塵部を順に通過した空気が、前記気化式の加湿器に加湿対象の空気として導入される請求項3記載のシート製造装置。
  5. 前記分離ベルトに堆積した堆積物を分断する分断部を備え、
    前記気化式の加湿器は、前記分断部が前記堆積物を分断する空間を加湿する請求項3または4記載のシート製造装置。
  6. 前記分断部により分断された細分体を構成する解繊物と、樹脂とを混合する混合部を備え、
    前記ウェブ形成部は、前記混合部により混合された混合物を堆積させてウェブを形成する請求項5記載のシート製造装置。
  7. 前記シート形成部で形成された前記シートを切断する切断部を有し、
    前記気化式の加湿器は、前記ウェブ形成部から前記ウェブが搬送される空間及び前記切断部を含む空間を加湿する請求項1から6のいずれか1項に記載のシート製造装置。
  8. 水を貯留する水タンクを有し、
    前記水タンクから前記気化式の加湿器と前記ミスト式の加湿器とに水供給される請求項1から7のいずれか1項に記載のシート製造装置。
  9. 前記気化式の加湿器、及び前記ミスト式の加湿器への水供給を制御する制御部を有し、
    前記制御部は、給水制御として、起動時に前記水タンクへの給水を制御するとともに、起動から運転停止までの間、前記気化式の加湿器と前記ミスト式の加湿器とに所定量以上の水が貯留されるように前記水タンクから各加湿器への給水を制御する請求項8記載のシート製造装置。
  10. 前記制御部は、装置停止時における排水制御として、前記気化式の加湿器および前記ミスト式の加湿器から前記水タンクへの排水を制御するとともに、前記水タンクからの排水を制御する請求項9記載のシート製造装置。
JP2018537085A 2016-08-31 2017-08-08 シート製造装置 Active JP6575687B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016169127 2016-08-31
JP2016169127 2016-08-31
PCT/JP2017/028734 WO2018043065A1 (ja) 2016-08-31 2017-08-08 シート製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018043065A1 JPWO2018043065A1 (ja) 2018-10-25
JP6575687B2 true JP6575687B2 (ja) 2019-09-18

Family

ID=61300649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018537085A Active JP6575687B2 (ja) 2016-08-31 2017-08-08 シート製造装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US11319668B2 (ja)
EP (1) EP3508637B1 (ja)
JP (1) JP6575687B2 (ja)
CN (1) CN109642370B (ja)
WO (1) WO2018043065A1 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7119622B2 (ja) * 2018-06-18 2022-08-17 セイコーエプソン株式会社 ウェブ形成装置およびシート製造装置
JP7508799B2 (ja) * 2020-02-10 2024-07-02 セイコーエプソン株式会社 繊維体処理装置
JP7490977B2 (ja) * 2020-02-10 2024-05-28 セイコーエプソン株式会社 繊維体処理装置
JP7459543B2 (ja) * 2020-02-10 2024-04-02 セイコーエプソン株式会社 繊維体処理装置および繊維体処理装置の制御方法
JP7528498B2 (ja) * 2020-03-30 2024-08-06 セイコーエプソン株式会社 複合体、成形体および成形体の製造方法
JP7532850B2 (ja) * 2020-03-31 2024-08-14 セイコーエプソン株式会社 繊維体の製造方法および繊維体製造装置
KR20230047956A (ko) * 2020-05-04 2023-04-10 위원 창 피브릴화 나노셀룰로스 재료의 방법, 장치, 및 시스템
JP2022035102A (ja) * 2020-08-20 2022-03-04 セイコーエプソン株式会社 繊維体製造方法、及び繊維体製造装置
JP2022101323A (ja) * 2020-12-24 2022-07-06 セイコーエプソン株式会社 繊維体形成装置および繊維体形成装置の制御方法
JP2022156206A (ja) * 2021-03-31 2022-10-14 セイコーエプソン株式会社 シート製造方法およびシート製造装置
JP2022156207A (ja) 2021-03-31 2022-10-14 セイコーエプソン株式会社 シート製造方法及びシート製造装置
JP2022176652A (ja) * 2021-05-17 2022-11-30 セイコーエプソン株式会社 シート製造装置およびシート製造方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6127992B2 (ja) 2014-01-23 2017-05-17 セイコーエプソン株式会社 シート製造装置及びシート製造方法
JP6500329B2 (ja) * 2014-02-26 2019-04-17 セイコーエプソン株式会社 シート製造装置
CN103892440B (zh) 2014-03-07 2015-03-18 广东省金叶科技开发有限公司 一种干法造纸法生产再造烟叶的设备
JP6169263B2 (ja) 2014-04-17 2017-07-26 グァンドン ゴールデン リーフ テクノロジー ディヴェロップメント カンパニー リミテッド エアレイド製紙プロセスを使用して再構成タバコを製造する装置
JP6379989B2 (ja) * 2014-10-20 2018-08-29 セイコーエプソン株式会社 シート製造装置及びシート製造方法
JP6417591B2 (ja) * 2014-11-26 2018-11-07 セイコーエプソン株式会社 シート製造装置、シート製造方法
JP6617405B2 (ja) * 2015-01-14 2019-12-11 セイコーエプソン株式会社 シート製造装置およびシート製造方法
JP6439929B2 (ja) * 2015-02-06 2018-12-19 セイコーエプソン株式会社 シート製造装置及びシート製造方法
JP6855904B2 (ja) * 2017-04-24 2021-04-07 セイコーエプソン株式会社 処理装置およびシート製造装置
JP6957957B2 (ja) * 2017-04-24 2021-11-02 セイコーエプソン株式会社 処理装置、シート製造装置、処理方法およびシートの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP3508637B1 (en) 2021-07-21
WO2018043065A1 (ja) 2018-03-08
JPWO2018043065A1 (ja) 2018-10-25
CN109642370B (zh) 2021-12-14
EP3508637A1 (en) 2019-07-10
EP3508637A4 (en) 2020-05-06
US11319668B2 (en) 2022-05-03
US20210277600A1 (en) 2021-09-09
CN109642370A (zh) 2019-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6575687B2 (ja) シート製造装置
JP6733779B2 (ja) シート製造装置、及び、シート製造装置の制御方法
JP6977804B2 (ja) シート製造装置、及び、シート製造装置の制御方法
JP6562157B2 (ja) シート製造装置、及び、シート製造装置の制御方法
JP6573036B2 (ja) シート製造装置、及び、シート製造装置の制御方法
CN110022961B (zh) 集尘装置以及薄片制造装置
JP6687124B2 (ja) ウェブ形成装置およびシート製造装置
WO2018092626A1 (ja) 気化式加湿ユニット、気化式加湿ユニットの制御方法、及びシート製造装置
WO2018043176A1 (ja) シート製造装置
JP6590074B2 (ja) シート製造装置
JP6787407B2 (ja) シート製造装置
JP2018140560A (ja) シート製造装置、シート製造方法、シート製造装置の制御方法
JP2018115411A (ja) シート製造装置、及び、シート製造装置の制御方法
JP2018149693A (ja) 古紙供給装置、シート製造装置
JP2018035996A (ja) 気化式加湿ユニット、及びシート製造装置
JP2018114477A (ja) 裁断機、及び、裁断機の制御方法
JP2024117949A (ja) 集塵装置の制御方法
WO2018155004A1 (ja) シート処理装置、及びシート製造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180615

RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20180910

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20190319

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190723

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190805

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6575687

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150