JP6574474B2 - キラルジペプチジルペプチダーゼ−iv阻害剤の製造方法 - Google Patents

キラルジペプチジルペプチダーゼ−iv阻害剤の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6574474B2
JP6574474B2 JP2017503162A JP2017503162A JP6574474B2 JP 6574474 B2 JP6574474 B2 JP 6574474B2 JP 2017503162 A JP2017503162 A JP 2017503162A JP 2017503162 A JP2017503162 A JP 2017503162A JP 6574474 B2 JP6574474 B2 JP 6574474B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
formula
added
tfa
solution
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017503162A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017523172A (ja
Inventor
チュン,ジョン・ワイ・エル
ペン,フェン
チェン,ヨンギャン
カシム,アムド・マハムード
チェン,チェン−イー
マウスト,マシュー
マクラフリン,マーク
ザクート,マイケル・ジェイ
チェン,チンハオ
タン,リューシー
ソン,ジーグオ・ジェイク
カオ,ヤン
シュー,フェン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Merck Sharp and Dohme LLC
Original Assignee
Merck Sharp and Dohme LLC
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Merck Sharp and Dohme LLC filed Critical Merck Sharp and Dohme LLC
Publication of JP2017523172A publication Critical patent/JP2017523172A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6574474B2 publication Critical patent/JP6574474B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
    • C07D487/02Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00 in which the condensed system contains two hetero rings
    • C07D487/04Ortho-condensed systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/41Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having five-membered rings with two or more ring hetero atoms, at least one of which being nitrogen, e.g. tetrazole
    • A61K31/4151,2-Diazoles
    • A61K31/41621,2-Diazoles condensed with heterocyclic ring systems
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D309/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom, not condensed with other rings
    • C07D309/16Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom, not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member
    • C07D309/28Heterocyclic compounds containing six-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom, not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D309/30Oxygen atoms, e.g. delta-lactones

Description

本発明は、2型糖尿病の治療のためのジペプチジルペプチダーゼ−IV(DPP−4)阻害剤であるオマリグリプチン、即ち(2R,3S,5R)−2−(2,5−ジフルオロフェニル)−5−[2−(メチルスルホニル)−2,6−ジヒドロピロロ[3,4−c]ピラゾール−5(4H)−イル]テトラヒドロ−2H−ピラン−3−アミンの新規な製造方法、及び関連する中間体に関するものである。
オマリグリプチンの合成については、PCT国際特許出願番号WO2010/056708及びWO2013/003250に既に記載されている。WO2010/056708に記載の方法では、ラセミ混合物となることから、構造式Iaの化合物を良好な収率では得られない。WO2013/003250には、オマリグリプチン合成のための中間体である構造式Iaの化合物を製造するのに下記の図式が記載されている。
Figure 0006574474
WO2013/003250において、構造式Iaの化合物の合成では、ベンゼンスルホン酸(BSA)を用い、最初に構造式Iaの化合物のBSA塩を形成することで、構造式Iの化合物のBoc保護基を除去する。次に、そのBSA塩を単離し、構造式7の化合物のBoc−ケトンによる還元的アミノ化を行って、構造式Iaの化合物を19:1ジアステレオマー混合物として製造する。BSA介在のBoc脱保護には、完全変換に到達するのに72時間もの時間を要する。
国際特許出願公開第2010/056708号 国際特許出願公開第2013/003250号
式Iaの化合物のBSA塩を単離する必要をなくし、プロセスの全体的な反応時間を短縮する別法が望まれる。本発明者らは構造式Iaの化合物の塩を単離する段階をなくし、全体的な反応時間を短縮する構造式Iaの化合物の製造方法を発見した。本方法はまた、還元的アミノ化によって反応終了時均一溶液を生じ、それは構造式Iaの化合物の結晶化を容易にするものである。記載の方法は、WO2013/003250に記載の方法と比較して、ジアステレオマー選択性、全体収率、コスト及びサイクル時間を改善するものでもある。
WO2013/003250には、式Iaの化合物のBoc脱保護を行って、下記に示したオマリグリプチン(式I)を製造することも記載されている。WO2013/003250に記載のように、式Iaの化合物のBoc脱保護では、硫酸水溶液/DMAc中30℃で15から20時間にわたり基質をエージングする。この後処理によって、溶解性が低い硫酸アンモニウムが大量に生じ、それは所望生成物と一緒に共結晶化する。結果的に、所望生成物の単離には、濾過、洗浄及び乾燥のための長いサイクル時間が必要となる。
Figure 0006574474
本明細書に記載の方法では、式Iaの化合物のオマリグリプチンへの変換に式Iaの化合物の溶解度を高める共溶媒を使用したり使用しなかったりして、トリフルオロ酢酸を用いることから、高い反応速度及び良好な純度プロファルでオマリグリプチンが得られる。
本明細書では、下記の構造式Ia及び式Iの化合物の製造方法が記載されている。
Figure 0006574474
本発明の1態様は、構造式Iの化合物:
Figure 0006574474
の製造方法であって、構造式Iaの化合物:
Figure 0006574474
を脱保護することを含む方法に関するものである。
本発明の別の態様は、構造式Iaの化合物の製造方法であって、下記に示したようなBoc−メシル−ピラゾールのトリフルオロ酢酸(TFA)Boc−脱保護及びBoc−ケトンによる還元的アミノ化を含むワンポット2段階一貫プロセスを含む方法に関するものである。
Figure 0006574474
本明細書には、構造式Iaの化合物:
Figure 0006574474
の製造方法であって、構造式1の化合物:
Figure 0006574474
のTFAによるBoc脱保護及び
Figure 0006574474
の構造式7の化合物:
Figure 0006574474
による還元的アミノ化を含む方法が記載されている。
ある種の実施形態において、そのプロセスは一貫プロセスとして行われ、それは当該プロセスが、構造式1及び式7の化合物の原料から進行して、いずれの中間体も単離することなく式Ia又は式Iの化合物となることを意味する。
ある種の実施形態において、本明細書に記載の方法はさらに、式Iaを結晶化させる段階を含む。当該化合物の結晶化は、当業界で公知の方法を用いて行うことができる。
本明細書に記載の方法で使用されるTFAの量は、反応を起こすのに十分なものでなければならない。使用されるTFAの量は、約1から5体積であることができる。本明細書で使用される「体積」という用語は、本明細書に記載の方法ではBoc保護メシルピラゾールであっても良い原料1gに対してTFA 1mLを指す。ある種の実施形態において、使用されるTFAの量は約2から5体積である。他の実施形態において、使用されるTFAの量は約3から5体積である。さらに他の実施形態において、使用されるTFAの量は約1体積である。さらに他の実施形態において、使用されるTFAの量は約2体積である。さらに他の実施形態において、使用されるTFAの量は約3体積である。さらに他の実施形態において、使用されるTFAの量は約4体積である。さらに他の実施形態において、使用されるTFAの量は約5体積である。
具体的な実施形態において、使用されるTFAは無希釈であり、それは水その他の共溶媒を使わないことを意味する。しかしながら、TFA及び共溶媒を含む溶媒系を用いることは可能である。ある種の実施形態において、少なくとも90%のTFA及び共溶媒を含む溶媒系を用いることができる。ある種の実施形態において、約90から99.9%のTFA及び共溶媒を含む溶媒系を用いることができる。ある種の実施形態において、共溶媒は、約0.1から10%の量で存在することができる。共溶媒の例には水及びDMAcなどがあるが、これらに限定されるものではない。
本明細書に記載の構造式Ia及びIの化合物の製造方法の一つの特徴は、本明細書に記載の方法によって、既知の方法と比較して、構造式Ia及びIの化合物の収率が向上するという点である。ある種の実施形態において、構造式Ia及びIの化合物の収率は、少なくとも約80重量%である。他の実施形態において、構造式Ia及びIの化合物の収率は少なくとも約85重量%である。他の実施形態において、構造式Ia及びIの化合物の収率は少なくとも約90重量%である。他の実施形態において、構造式Ia及びIの化合物の収率は少なくとも約95重量%である。
本明細書に記載の式Ia及びIの化合物の製造方法の別の特徴は、本明細書に記載の方法によって、既知の方法と比較して、改善されたジアステレオマー選択性の分子が得られるという点である。ある種の実施形態において、ジアステレオマー選択性は少なくとも20:1である。他の実施形態において、ジアステレオマー選択性は少なくとも25:1である。さらに他の実施形態において、ジアステレオマー選択性は約30:1である。
本明細書においては、構造式Iの化合物の製造方法も記載されている。本明細書に記載のある種の実施形態において、構造式Iの化合物:
Figure 0006574474
の製造方法は、
構造式1の化合物:
Figure 0006574474
のTFAによるBoc脱保護;
Figure 0006574474
の構造式7の化合物:
Figure 0006574474
による還元的アミノ化による構造式Iaの化合物:
Figure 0006574474
の取得;並びに
構造式Iaの化合物のBoc基の除去
を含む。
さらに、ある種の実施形態において、式Iの化合物の製造方法はさらに、Boc保護基除去に先だって式Iaの化合物を結晶化することを含むことができる。
本明細書においては、式I及び式Iaの化合物を製造するための中間体として用いられる式1及び式7の化合物:
Figure 0006574474
の製造方法も記載されている。
ある種の実施形態において、構造式1の化合物は、下記の方法によって製造される。
Figure 0006574474
本明細書に記載の方法のある種の実施形態において、式1の化合物は次のように製造される。第1に、プロパルギルアミン及びグリオキサールジメチルアセタールの還元的アミノ化から化合物10を製造し、次に酸の存在下にジメチルアセタールを加水分解し、次にメシル、ベシル若しくはトシルヒドラジド(HNNHR(R=Ms、Bs又はTs))によってヒドラゾンを形成する。40から80℃での化合物10の塩基による処理及び適宜に溶媒によって化合物12を得て、それを用いて式1の化合物とする。本発明の独立の態様を形成する各段階について、下記で詳細に説明する。
段階1:
Figure 0006574474
ある種の実施形態において、化合物8に到達するために、還元剤を、グリオキサールジメチルアセタール及びプロパルギルアミンの溶媒中混合物に加えた。好適な還元剤には、水素化ホウ素トリアセトキシナトリウム(STAB)及び水素化ホウ素ナトリウム/アルキル又はアリールカルボン酸混合物などがあるが、これらに限定されるものではない。好ましい還元剤はSTABである。好適な溶媒には、エタノール、メタノール、アミルアルコール、エチレングリコール、THF、メチルtert−ブチルエーテル(MTBE)、ジオキサン、トルエン、ジクロロベンゼン類、ジクロロメタン、メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)、アセトン、酢酸エチル(EtOAc)、アセトン、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリドン(NMP)、Ν,Ν−ジメチルアセトアミド(DMAc)、アセトニトリル(MeCN)、ジクロロエタン(DCE)及びイソプロパノールなどがあるが、これらに限定されるものではない。好ましい溶媒はTHFである。
段階2:
Figure 0006574474
ある種の実施形態において、化合物3(2,2−ジメトキシアセトアルデヒド)を介して化合物10に到達するために、化合物8をN−Boc保護試薬に加える。好適なBoc保護試薬には、塩基性条件下で加えることができるBoc−無水物などがあるが、これらに限定されるものではない。
上記段階で化合物8をN−Boc保護試薬に加えると、N−Boc保護試薬は溶媒中としても良い。好適な溶媒には、エタノール、メタノール、アミルアルコール、エチレングリコール、THF、メチルtert−ブチルエーテル(MTBE)、ジオキサン、トルエン、ジクロロフェニル、ジクロロメタン、メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)、アセトン、酢酸エチル(EtOAc)、アセトン、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリドン(NMP)、Ν,Ν−ジメチルアセトアミド(DMAc)、アセトニトリル(MeCN)、ジクロロエタン(DCE)及びイソプロパノールなどがあるが、これらに限定されるものではない。好ましい溶媒はTHFである。
化合物3の溶媒中溶液に、弱酸又は緩衝酸を加える。好適な酸には、酢酸、FeCl、及び他のルイス酸などがあるが、これらに限定されるものではない。pH調節後、メシル、ベシル又はトシルヒドラジド(HNNHR(R=Ms、Bs又はTs))を加える。好適な溶媒には、エーテル、エタノール、メタノール、アミルアルコール、エチレングリコール、ジメトキシエタン(DME)、THF、メチルtert−ブチルエーテル(MTBE)、ジオキサン、トルエン、ジクロロフェニル、ジクロロメタン、メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)、アセトン、酢酸エチル(EtOAc)、アセトン、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリドン(NMP)、Ν,Ν−ジメチルアセトアミド(DMAc)、アセトニトリル(MeCN)、ジクロロエタン(DCE)及びイソプロパノールなどがあるが、これらに限定されるものではない。好ましい溶媒には、DME、DME:水又はMeCN:水などがある。
段階2a:
Figure 0006574474
あるいは、化合物8を酸に加えることで化合物2a/2bを介して化合物10を合成することができる。好適な酸には、硫酸、トリフルオロ酢酸、HBr、HCl、RSOH(Rは水素、C1−6アルキル、C3−6シクロアルキル又はアリールである)などがあるが、これらに限定されるものではない。別段の断りがない限り、「C1−6アルキル」という用語は、1から6の炭素数を有する直鎖アルキル及び3から6の炭素数を有する分岐アルキルを包含する。それの具体例には、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、tert−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、1,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、イソヘキシル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、1、1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、1−エチルブチル、1、1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−2−メチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピルなどがある。別段の断りがない限り、「C3−6シクロアルキル」という用語は、縮合している1以上の炭素環を形成している、3から8個の炭素を有するシクロアルキルを意味する。「シクロアルキル」は、結合点が非芳香族部分上にあるアリール基に縮合した単環式環も含む。シクロアルキルの例には、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、テトラヒドロナフチル、デカヒドロナフチル、インダニルなどがある。別段の断りがない限り、「アリール」という用語は、フェニル、ナフチル、トリルなどを含む。
ある種の実施形態において、HClが好ましい。次に、メシル、ベシル又はトシルヒドラジド(HNNHR(R=Ms、Bs又はTs)を加える。pH調節後、Boc保護試薬を加える。好適なBoc保護剤には、BocOなどがあるが、それに限定されるものではない。
段階3:
Figure 0006574474
ある種の実施形態において、化合物1に到達するため、化合物10を塩基(2)及び適宜に溶媒に加え、反応液を加熱して室温より高くした。好適な塩基(2)には、リン酸カリウム(KPO)、KCO、KHCO、NaCO、NaHCO、KHPO、NaPO、NaHPO、及びNaHCOなどがあるが、これらに限定されるものではない。好適な溶媒には、トルエン、THF、DMAc、ヒドラジン、EtOH及び酢酸イソプロピル(IPAC)などがあるが、これらに限定されるものではない。
メシルクロライド、塩基(3)及び適宜に溶媒の溶液を加えて、式1の化合物を得る。上記方法で用いることができる塩基(3)には、ナトリウム若しくはカリウムビス(トリメチルシリル)アミド、KCO、1,1,3,3−テトラメチルグアニジン(TMG)、トリエチルアミン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、アルコキシド塩基(KOtBuなど)及び炭酸セシウム(CsCO)などがあるが、これらに限定されるものではない。上記の方法で使用可能な溶媒には、トルエン、tert−アミルアルコール、DMF、DMAC、2−MeTHF及びTHFなどがあるが、これらに限定されるものではない。
或いは、メシル基が保持される次の方法によって式1の化合物を製造する。化合物10を、溶媒中の金属触媒、銅塩、配位子、塩基及び酸化剤に加えて、式1の化合物を得る。
Figure 0006574474
好適な金属触媒には、Pd(OAc)、PdCl(MeCN)、NaPdCl、PdBr、Pd(TFA)、Pd(PPhCl及びCu(OTf)/ビピリジルなどがあるが、これらに限定されるものではない。上記方法で使用可能な他の触媒には、各種の一座又は二座ホスフィン配位子と組み合わせたPdCl、(PPhPdCl、(2,2′−ビスピリジル)PdCl、Pd(OAc)、PdBr、NaPdCl、Pd(TFA)、NiCl、Ni(OAc)、Ni(acac)、NiBr−DME、Pd(OAc)又はPdClなどがあるが、これらに限定されるものではない。これらの配位子の例には、P(o−トリル)(トリ−オルトトリルホスフィン)、P(フリル)(トリフリルホスフィン)、P(Cy)(トリシクロヘキシルホスフィン)、P(C(トリパーフルオロフェニルホスフィン)、dppe(ジフェニルホスフィノエタン)、dppp(ジフェニルホスフィノプロパン)、dppb(ジフェニルホスフィノブタン)、dppf(ジフェニルホスフィノフェロセン)、Josiphos、X−Phos及びCataXiumなどがあるが、これらに限定されるものではない。上記の方法で触媒として使用可能な他の配位子には、各種のビス−アミン配位子などがあり(それに限定されるものではない)、例えばTMEDA(N,N,N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン)、DMEDA(N,N′−ジメチルエチレンジアミン)、2,2′−ビス−ピリジン、置換された2,2′−ビス−ピリジン、2,2′,2″−トリス−ピリジン、置換された2,2′,2″−トリス−ピリジン、フェナントロリン及び置換されたフェナントロリンなどがあるが、これらに限定されるものではない。各種のビス−ヘテロ原子配位子には、キノリン、ジメチルグリシン、プロリン、ピコリン酸、チオフェンカルボン酸、N,N−ジ置換サリチルアミド、シクロヘキシルジアミンの各種ビス−イミン類及び各種1,3−ジカルボニル基質などがあるが、これらに限定されるものではない。
上記の方法で使用可能な好適な銅塩には、CuCl、CuCl、Cu(OAc)、Cu(I)(OAc)、CuBr、CuBr、Cu(OTf)、Cu(OTf)などがあるが、これらに限定されるものではない。
塩基(1)として使用可能な好適な塩基には、KPO、KCO、KHCO、NaCO、NaHCO、KHPO、NaPO、NaHPO、及びNaHCOなどがあるが、これらに限定されるものではない。
上記の方法で使用可能な好適な溶媒には、トルエン、DMAc、THF、tert−アミルアルコール、EtOH及びIPACなどがあるが、これらに限定されるものではない。
上記の方法で使用可能な好適な酸化剤には、tert−ブチル過酸化水素(TBHP)、空気、O、過安息香酸tert−ブチル(tBuOOBz)、過酢酸tert−ブチル(tBuOOAc)、ベンゾキノン、過酸化ベンゾイル及び過炭酸ナトリウムなどがあるが、これらに限定されるものではない。
本明細書に記載の方法の他の実施形態において、式12の化合物は、下記の方法によって製造される。
Figure 0006574474
そのような実施形態において、短鎖ジアルキルアミン(RNH;R=C−Cアルキル(Me、Et、nPr、分岐アルキル及びシクロアルキルなどであるが、これらに限定されるものではない))の存在下でメタノール又はメタノール水溶液中のラネーNi、Pd又はPt触媒を用いるケトニトリルである化合物13の水素化によって化合物14を得て、それをヒドラジン(水和物)で処理すると化合物15が得られる。別の実施形態では、ケト−ニトリル13の水素化時に短鎖ジアルキルアミンに代えてヒドラジンを用いることで、化合物13を化合物15に直接変換することができる。次に、pTsOH又はMsOHで処理することで化合物12が得られる。
ある種の実施形態において、式7の化合物は下記の方法によって製造される。
Figure 0006574474
構造式7の化合物を次の段階によって製造することができ、その各段階は本発明の独立の態様を形成する。
段階1:
Figure 0006574474
段階1に関して、化合物16を銅塩、配位子及び塩基に加える。それにニトロメタンを加えた。記載の反応は無溶媒で又は溶媒を用いて行うことができる。使用可能な好適な適宜の溶媒には、エタノール、メタノール、アミルアルコール、エチレングリコール、THF、メチルtert−ブチルエーテル(TBME)、ジオキサン、トルエン、ジクロロフェニル、ジクロロメタン、メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)、アセトン、酢酸エチル(EtOAc)、アセトン、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリドン(NMP)、Ν,Ν−ジメチルアセトアミド(DMAc)、アセトニトリル(MeCN)、ジクロロエタン(DCE)及びイソプロパノールなどがあるが、これらに限定されるものではない。
使用可能な好適な銅塩(Cu(I)及びCu(II)の両方)には、安息香酸銅、プロピオン酸銅、2−Et−ヘキサン酸銅、酢酸銅、トリフルオロ酢酸銅、トリフ酸銅、銅S−プロリネート、ピコリン酸銅及び銅ハライドなどがあるが、これらに限定されるものではない。ある種の実施形態において、酢酸銅又はプロピオン酸銅(Cu(プロピオン酸))又は塩化銅を用いる。ある種の実施形態において、塩化銅が好ましい。
好適な配位子には、下記のものなどがあるが、これらに限定されるものではない。
Figure 0006574474
好適な塩基には、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、ヘキサメチレンテトラミン、2,4,6−トリ−tert−ブチル(buyl)ピリジン、ジュロリジン、N,N−ジメチルピペラジン、5−メチルピペリジン、N−メチル−ピペリジン、N−メチル−ピロリジン、N−エチルジシクロヘキシルアミン、N−メチルジシクロヘキシルアミン、トリイソプロピルアミン、1−アミノアダマンタン、ジ−n−ブチルアミン、ジシクロヘキシルアミン、トリエチルアミン、5−メチル−ジエチレントリアミン、メチルグアニジン、ジメチルアミノピリジン、キニジン及びキヌリジン(quinulidine)などがあるが、これらに限定されるものではない。ある種の実施形態では、DABCO又はN,N−ジメチルピペリジンを用いる。その反応により、約95%ほどの収率で化合物17を得ることができる。ある種の実施形態では、その反応により、EDTA二ナトリウム溶液及びブラインによる水系後処理後に、収率約90から95%及び約89から94%eeで化合物17が得られる。
留意すべき点として、化合物16を、当該反応図式のいずれかの箇所で2,5−ジフルオロ中間体に変換可能な官能基を有するアルデヒドに置き換えることが可能である。
段階2:
Figure 0006574474
段階2に関しては、塩基及び溶媒中の化合物17にアクロレインを加える。好適な塩基には、N、N−ジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)などがあるが、これに限定されるものではない。.好適な溶媒には、テトラヒドロフランなどがあるが、これに限定されるものではない。段階2は、18の水系後処理を行っても行わなくても実施することができるものと考えられる。
段階3:
Figure 0006574474
段階3に関して、塩素化用の塩基、塩素化剤及び溶媒に、塩基中の化合物18を加える。使用可能な溶媒には、テトラヒドロフラン(THF)、メチルtert−ブチルエーテル(TBME)、ジオキサン、トルエン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)、アセトン、酢酸エチル(EtOAc)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリドン(NMP)、N,N−ジメチルアセトアミド(DMAc)、アセトニトリル(MeCN)、ジクロロエタン(DCE)及びこれらの混合物などがあるが、これらに限定されるものではない。ある種の実施形態において、溶媒はアセトニトリルである。好適な塩素化剤には、メシルクロライド、クロロリン酸ジエチル、塩化チオニル及びシアヌルクロライドなどがあるが、これらに限定されるものではない。当該方法に特に好適な塩素化剤はMsClである。
塩素化に好適な塩基には、1,1,3,3−テトラメチルグアニジン(TMG)、炭酸セシウム(CsCO)、リン酸カリウム(KPO)、炭酸ナトリウム(NaCO)、炭酸カリウム(KCO)、トリエチルアミン(TEA)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)及びヒューニッヒ塩基(iPrNEt)などがあるが、これらに限定されるものではない。ある種の実施形態において、塩素化プロセスに好適な塩基は、iPrNEt又はトリエチルアミンである。
反応が完結した後、脱塩化水素塩基を加える。脱塩化水素に好適な塩基には、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン、コリジン類、ルチジン類、N−メチルモルホリン、ヒューニッヒ塩基、トリ−n−ブチルアミン及びトリエチルアミンなどがあるが、これらに限定されるものではない。当該プロセスに特に好適な塩基は2,3,5−コリジンである。
塩素化に好適な反応温度は−10から+10℃である。好適な脱塩化水素温度は+20から50℃である。
段階4:
Figure 0006574474
段階4に関して、溶媒及び塩基に化合物19を加える。使用可能な溶媒には、エタノール、メタノール、テトラヒドロフラン(THF)、メチルtert−ブチルエーテル(TBME)、ジオキサン、ジメトキシエタン(DME)、トルエン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)、シクロペンチルメチルエーテル(CPME)、アセトン、酢酸エチル(EtOAc)、酢酸イソプロピル(IPAC)、ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N−メチルピロリドン(NMP)、Ν,Ν−ジメチルアセトアミド(DMAc)、アセトニトリル(MeCN)、ジクロロエタン(DCE)、n−プロパノール、イソプロパノール、ブタノール類、アミルアルコール類、水及びそれらの混合物などがあるが、これらに限定されるものではない。ある種の実施形態において、溶媒は水及びイソプロパノールの混合物である。
好適な塩基には、1,1,3,3−テトラメチルグアニジン(TMG)、炭酸セシウム(CsCO)、リン酸カリウム(KPO)、炭酸ナトリウム(NaCO)、炭酸カリウム(KCO)、トリエチルアミン(TEA)、1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン(DABCO)、4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)、カリウムtert−ブトキシド(KOtBu)、ヒューニッヒ塩基(iPrNEt)、モルホリン、N−メチルモルホリン、イミダゾール、s−コリジン、ピリジン及びジイソプロピルアミンなどがあるが、これらに限定されるものではない。当該プロセスに特に好適な塩基はトリエチルアミンである。
段階5:
Figure 0006574474
段階5において、溶媒中の化合物19tにヒドロホウ素化剤及び酸化剤を加える。使用可能な溶媒には、テトラヒドロフラン(THF)、メチルtert−ブチルエーテル(TBME)、ジオキサン、ジメトキシエタン(DME)、トルエン、ジクロロフェニル、ジクロロメタン、メチルテトラヒドロフラン(MeTHF)及びシクロペンチルメチルエーテル(CPME)などがあるが、これらに限定されるものではない。ある種の実施形態において、溶媒はTBMEである。好適なヒドロホウ素化剤には、ボラン試薬、例えばボランTHF錯体、ボランジメチルスルフィド(DMS)錯体及びNaBH/BFエーテラート(又はTHF)などがあるが、これらに限定されるものではない。好適な酸化剤には、過ホウ酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム、過酸化水素及び過酸化水素・尿素錯体などがあるが、これらに限定されるものではない。
段階6:
Figure 0006574474
段階6に関しては、溶媒中で還元剤により、化合物20を還元してアミンとした。適宜に、段階6は、酸の存在下に行うことができる。使用可能な好適な還元剤には、ラネーニッケル、Pt若しくはPdなどの触媒を用いる水素化条件下での亜鉛粉末及び酸含有溶媒中の亜鉛粉末などがあるが、これらに限定されるものではない。使用可能な溶媒には、エタノール、メタノール、プロパノール、イソプロパノール、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、Ν,Ν−ジメチルアセトアミド(DMAc)、アセトニトリル(MeCN)、水及びこれらの混合物などがあるが、これらに限定されるものではない。ある種の実施形態において、溶媒はエタノール又はTHFである。好適な適宜の酸には、硫酸、トリフルオロ酢酸、HBr、HCl、RSOH(Rは水素、C1−6アルキル、C1−6シクロアルキル又はアリールである)などがあるが、これらに限定されるものではない。さらに、ニトロをアミンに完全に還元した後、混合物を、KCO、NaCO、NaOH又はKOHなどの塩基で処理し、次にBoc無水物で処理して化合物21を得ることができる。WO2013/003250に記載の酸化により、化合物21から化合物7を得る。
当該新規な方法を用いる代表的な実験手順について下記で説明する。
しかしながら、本発明は、下記実施例中の具体的な反応物及び反応条件に限定されるものではない。
Figure 0006574474
Figure 0006574474
ある種の原料及び試薬は市販されているか、化学、科学又は特許文献で公知である。精製手順には、例えば蒸留、結晶化、及び順相若しくは逆相高速液体クロマトグラフィーなどがある。
図式1:Bocメシル−ピラゾールの合成
Figure 0006574474
化合物8
プロパルギルアミン(1.05当量)のTHF(15から20体積)中溶液に、4℃で5分間かけてグリオキサールジメチルアセタール水溶液(1当量)を加えた。得られた溶液を0から2℃で10から15分間エージングした。水素化ホウ素トリアセトキシナトリウムを、添加間で温度を3から15℃に維持しながら、3時間かけて3回に分けて加えた(0.33当量で3回)。得られた混合物を10時間エージングした。冷水を加え、次に10N NaOH溶液(5当量)及びMTBE(10体積)を加えることで反応停止した。得られた二相の層を高撹拌し、静置した。有機層を分離し、NaCl水溶液(5体積で2回)で洗浄し、共沸蒸留してほぼ乾固させることで橙赤色油状物を得て、それを次の段階で直接用いた。
化合物2a/2bを介した化合物10
化合物8(1当量)の濃HCl(4から5当量)中溶液を室温で20時間撹拌し、次に減圧下に30から35℃で濃縮して、その体積の半量を除去した。得られた溶液に追加の濃HCl溶液(2当量)を加え、混合物を室温でさらに1日エージングし、MeCN(2体積)で希釈し、50重量%NaOH水溶液を加えることでpHを4に調節した。次に、メシルヒドラジド(1当量)を固体として得て、得られた溶液を室温で終夜エージングした。水(10体積)及びEtOAc(15体積)を加え、次にBocO(1当量)及び固体NaHCOを加えて、pHを6から7とした。ガス発生が停止したら(約5時間)、水層を分離し、有機層を水(2体積)及びブライン(2体積)で洗浄し、濃縮した。次に、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(DCM:EtOAc又はHex:EtOAc)によって精製して、生成物10を得た。
化合物3
ジメチルアセタールアミン8(1当量)のMTBE(10体積)及び水(3体積)中溶液に、Boc−無水物(1.1当量)を0から10℃でゆっくり加えた。反応中、固体NaHCOを加えることで、pHを調節して6から7とした。室温で5時間エージングした後、有機層を分離し、水(3体積)、ブラインで2回洗浄し、濃縮して粗生成物を得て、それを次の段階で直接用いた。
化合物3を介した化合物10
ジメチルアセタールBoc−保護アミン(化合物3)(1当量)のMeCN:水(20体積)中溶液に、メシルヒドラジド(1.3当量)を加え、次に5重量%FeCl/SiOゲル(0.5当量)を加えた。得られたスラリーを45℃で数日間エージングし、濾過した。濾液を水(5体積)で処理し、EtOAc(15体積)で抽出した。有機層を水(5体積)で2回洗浄し、次に5重量%NaHCO水溶液及びブラインで洗浄し、共沸脱水して粗混合物を得て、それについてMTBE結晶化を行ってヒドラゾン化合物10を得た。
化合物12
ヒドラゾン(化合物10(1当量))のMP(10体積)中溶液に、KPO(4当量)を室温で加え、得られたスラリーを加熱して45から50℃とし、25時間エージングした。酢酸エチル(20体積)を加え、混合物を水で洗浄し(5体積で2回)、有機層をブラインで洗浄し、NaSOで脱水し、濾過し、濃縮して粗生成物を得た。
化合物1
NiBr・DME錯体(0.05当量)と、次にCu(I)OAc共触媒(0.05当量)、シクロヘキシルジアミン配位子(0.1当量)及びMeCN(20体積)をフラスコに加えた。得られた混合物を2分間撹拌し、次にヒドラゾン(化合物10(1当量))、KPO(1当量)及び酸化剤としての過酢酸tert−ブチル(tBuOOAc、1.1.当量)で処理した。得られたスラリーを25から30℃で15時間エージングし、次にEtOAc(10体積)及び水(5体積)で希釈した。有機層を分離し、5%EDTA−Na溶液(5体積)、10%クエン酸水溶液、10%NaHCO水溶液及びブラインで洗浄した。次に、最終有機層を樹脂(原料化合物10に関して100重量%負荷)で処理し、室温で3時間エージングし、濾過し、減圧下に濃縮して粗化合物1を得た。
図式2:Bocメシル−ピラゾールの別途合成
Figure 0006574474
ケト−ニトリル(20g)をMeOH(120mL)に溶かした。40重量%ジメチルアミン水溶液(80mL)を加え、次にラネーNi(0.8g)を加えた。溶液をH雰囲気下に置き、加熱してT=35℃として22時間経過させた。反応液を冷却して環境温度とし、溶液を換気して過剰のHを除去した。触媒を濾過によって除去し、濾液についてMeOHを用いる定体積蒸留(約35℃及び50mmHg部分圧で)を行って、過剰のジメチルアミンを除去した。得られた粗溶液を次に用いた。
粗溶液を加熱して40℃とした。35%ヒドラジン水溶液(8.6mL)を30分間かけて加えた。添加完了してから1時間後、溶液を冷却して22℃とし、その時点で得られた溶液のpHは11.5であった。
外部冷却して25から35℃に維持しながら、標的pH=1.5から2に達するまでメタンスルホン酸(11.9mL)をゆっくり加えた。得られた溶液をさらに18時間エージングした。得られた赤色溶液を濃縮してMeOHを除去した。冷却すると、結晶化が始まった。飽和NaHCO水溶液(約6mL)をpH=6まで加えた。
得られたスラリーについて緩やかな注意深い濃縮を行って、上清から溶媒約30mLを除去した。得られたスラリーを1時間撹拌し、その後、上清に対する喪失は7.2mg/mLであった。ケーキを、1ケーキ体積の5:95MeOH:水(30mL)、次に水(30mL)で置き換えた。固体を3時間乾燥して、その後に固体を回収した。
図式3:Bocケトンの合成
Figure 0006574474
段階1:不斉ヘンリー反応−(R)−1−(2,5−ジフルオロフェニル)−2−ニトロエタノール(17)
Figure 0006574474
丸底フラスコに配位子L(0.829g)、プロピオン酸Cu(II)(0.402g)(又は酢酸Cu(II)(0.31g)又はCuCl又はCuCl)及びEtOH(350mL)を入れ、室温で1時間撹拌した。2,4−ジフルオロベンズアルデヒド(100.0g)を加え、次にDABCO(2.368g)(又は2,4−ジメチルピペリジン)を加え、混合物を冷却して−5から−15℃とした。冷(0℃)ニトロメタン(190mL又は215g)を前記冷溶液にゆっくり加え、その溶液を−5から−15℃で20から24時間及び0℃で2から4時間エージングした。その冷溶液に、5重量%EDTA・2Na(500mL)と次に水(200mL)及びMTBE(1.0リットル)を加え、昇温させて20℃とした。層を分離し、有機層を追加の5重量%EDTA・2Na(500mL)、次に水(50mL)及びブライン(250mL)で洗浄した。化合物17を含む有機層を濃縮してニトロメタンを除去し、溶媒をTHFに切り替えた。
段階2:マイケル−ラクトン化−ニトロラクトール
Figure 0006574474
段階1からの2体積のTHF(258mL)中の化合物17に、N下及び0℃での冷却下に、1当量のヒューニッヒ塩基を加えた。1.15当量のアクロレインを、0から5℃でシリンジポンプによって1時間かけて加えた。反応液を−10から0℃で終夜撹拌した。得られた混合物を次の段階で直接用いた。
或いは、混合物を0から5℃で濃縮して過剰のアクロレインを除去し、その後に残留物を、ヒューニッヒ塩基及び水がほとんど除去されるまでアセトニトリルで流した。残留物を8体積のアセトニトリルに取り、次の段階に直接用いた。
或いは、反応終了後、MTBEで希釈し、クエン酸水溶液及びNaHCO水溶液で洗浄することで混合物を後処理し、溶媒をアセトニトリルに切り替えた。或いは、最終反応混合物を、次の段階に直接送った。
段階3:脱水−ニトロジヒドロピラン類
Figure 0006574474
段階2からのラクトール18のアセトニトリル溶液に、1.1当量のTEAを加え、次に1.2当量のメシルクロライド及び1.2当量のS−コリジンを<+10℃で加えた。反応を10℃で0.5から1時間エージングした。或いは、段階2からの反応混合物の最終取得物を冷却して−20℃から0℃とした。2当量のS−コリジン及び1.4当量のメシルクロライドを加えた。混合物を加熱して36℃として、終夜エージングした。混合物を冷却して室温とした。15体積のMTBEを加え、溶液を3体積の10重量%クエン酸及び6体積の水、10体積の水、次に3体積の5%NaHCO溶液及び6体積の水で洗浄した、有機相を、10体積のMTBEを用いて20体積のMTBEとともに濃縮した。有機溶液を、20から30重量%AQUAGUARDとともに室温で2時間撹拌した。混合物を濾過し、2体積のMTBEで洗浄した。
段階4:動的速度論的分割(DKR)結晶化−トランス−ニトロ−ジヒドロピラン(19t)
Figure 0006574474
段階3の有機MTBE溶液について、2体積のIPAに溶媒切り替えを行い、最終体積を約300mLとした。10モル%のTEA(又はDABCO又はモルホリン又はDMAP)を加えた。次に、水(115mL)を3時間かけてゆっくり加えた。スラリーを濾過し、80/20 IPA/水で洗浄し(100mLで2回)、N下に真空乾燥した。
段階5:ハイドロボレーション/酸化−トランス−ニトロ−ピラノール
Figure 0006574474
トランス−ニトロ−ジヒドロピラン(10g)を入れた容器に、窒素下にMTBE(100mL)を加えた。混合物を室温で撹拌して透明橙赤色溶液を得た。その溶液を冷却して+2℃とし、ボランジメチルスルフィド錯体(9.55mL)を加えた。得られた透明溶液を、HPLC分析によって>99%変換となるまで2から5時間エージングした。<+9℃に維持しながら、水(7.25mL)によってゆっくり反応停止した。溶液を5℃で5分間エージングした後、<+13℃で水(78mL)を加えた。固体の過炭酸ナトリウム(13.26g、84mmol)を加えた。得られた懸濁液を5℃で15時間撹拌した。混合物を、MTBE 60mL及び水20mLを使って分液漏斗に移し入れた。混合物を昇温させて室温とした。水相をMTBE 40mLで逆抽出した。合わせた有機相を半飽和塩化ナトリウム溶液30mLで1回、ブライン15mL及び0.2N HCl 15mLで1回、並びに半飽和塩化ナトリウム溶液30mLで1回洗浄した。有機層をNaSOで脱水した。有機相を濾過し、MTBE 10mLで洗浄し、濃縮して油状物とした。その油状物を希釈して200mLとして0.191M溶液とした。
段階6:ニトロ還元/Boc保護−ピラノール
Figure 0006574474
オーバーヘッド撹拌機を取り付けた3頸のジャケットを巻いた丸底フラスコに、0.191M(5R,6S)−5−ニトロ−ピラン−3−オール(119mL)(化合物20)のエタノール中溶液及びエタノール(32mL)を入れた。その溶液を冷却して11から12℃とした。冷6N HCl(19.55mL、117mmol)を<+17℃で加えた。亜鉛末(12.93g)を、<+26℃で5回に分けて加えた(2.59gを5回)。混合物を12℃で22時間撹拌した。1M KCO(76mL)を1回で加えた。MTBE(59mL)を加え、次にEDTA・2K・2HO(22.55g)を<+14℃で10分間かけて加えた。その溶液に、45重量%KOH(4.86mL)溶液を加えた。その溶液を冷却して5℃とし、1.1当量のBocO(5.46g)を加えた。その溶液をMTBE(10mL)で洗い、5℃で2時間、次に12℃で16時間、次に24℃で10時間、>99.5%変換となるまで撹拌した。溶液を、MTBE(30mL)及び水(5mL)を使って分液漏斗に移した。有機層を濾過し、MTBE(20mL)で洗浄した。有機濾液を濃縮した。MTBE(60mL)、水(30mL)及び飽和塩化ナトリウム溶液(15mL)を加えた。混合物を30℃浴で昇温させて固体を溶解させ、次に濃縮した。濃縮物に60℃浴中でトルエンを流し、その後濃縮した。トルエン(8.4mL)を加え、混合物を加熱して80℃とした。ヘプタン(70.8mL)を80℃で1時間かけて加え、ゆっくり冷却して室温とした。混合物を濾過し、1:2トルエン/ヘプタン(23.55mL)で洗浄し、濾過し、恒量となるまで窒素下に真空乾燥した。
純度を、次の手順によってさらに高めることができた。丸底フラスコに、上記からの段階6の生成物(7.069g)を入れた。EtOH(21mL)を加え、混合物を加熱して45℃とした。水(31.5mL)を、45℃で1時間かけてゆっくり加えた。混合物を1時間エージングした。水(31.5mL)を1回で加え、ゆっくり冷却して室温とし、終夜エージングした。得られたスラリーを濾過し、1:3.5EtOH/水(23.56mL)で洗浄した。結晶を、恒量となるまで窒素下に真空乾燥した。
或いは、10から30重量%ラネーニッケルの存在下に50℃で、20体積含水THF中、約0.690MPa(100psi)の水素によって化合物20を還元した。次に、反応混合物を2当量のKCO及び若干過剰のBocOで塩基性として、水系後処理後に粗化合物21を得た。
WO2013/003250に記載の酸化により、化合物7を21から得た。
図式4
Figure 0006574474
2.5体積のTFAに、0から2℃で窒素雰囲気下に2から3分間かけてBoc−メシル−ピラゾール固体1を加え、次に0.5体積のTFAで洗った。TFA塩への変換は、1から2℃で0.5から1時間以内に完了した。DMAc(14体積)と次にトリエチルアミン(5当量又は2.3体積)を、<+20℃に維持しながら0℃でTFA反応混合物にゆっくり加えた。次に、Boc−ケトン7(0.89当量)を−15℃で加え、次に固体NaBH(OAc)(1.4当量)を1時間かけて3回に分けて加えた。反応溶液を−15℃で終夜エージングした。次に、その溶液を昇温させて22℃とし、2から5時間エージングした。ジアステレオマー比は>96.5:3.5であった。
溶液に22℃でBocアミン1重量%をシード添加し、22から40℃で2から4時間撹拌した。0.36体積の28%水酸化アンモニウムを2から4時間かけて加え、3.64体積の28%水酸化アンモニウムを22から60℃で4から10時間かけて加えた。冷却して22℃とした後、バッチを濾過し、5:1DMAc/水、次に水で洗浄した。湿ったケーキを環境温度で窒素下に真空乾燥して、生成物を得た。ジアステレオマー選択性は>30:1であった。
式IaのBoc脱保護
Figure 0006574474
リアクターに2.5倍量(体積比)のトリフルオロ酢酸を入れた。バッチを冷却して5から10℃とした。次に、リアクターに0.4倍量(体積比)の水を入れた。バッチを冷却して0から5℃とした。リアクターに、温度を0から5℃に維持しながら、0.5から1時間かけて1当量(1kg)の式Iaの化合物を入れた。次に、リアクターに、温度を0から5℃に維持しながら、0.5倍量(体積比)のトリフルオロ酢酸を入れた。バッチを加熱して15から20℃とし、2から2.5時間エージングした。バッチを冷却して5から10℃とした。晶析装置に5.0倍量(体積比)の水及び0.1倍量(体積比)のアンモニア水を入れ、3から13℃に調節した。Tシード床を形成するため、化合物Iのシード(Iaに対して1重量%)を加え、温度を3から13℃に調節した。3.8倍量(体積比)のアンモニア水溶液及び式Iaの化合物を、温度を3から13℃に維持し、pHを約9から10に維持しながら、2.5から3.5時間かけてシード床に同時に加えた。バッチを少なくとも30分間エージングし、濾過した。得られた結晶を、3から13℃で3.0倍量(体積比)の水で2回洗浄し、<50℃で真空乾燥して、式Iの化合物を得た。

Claims (7)

  1. 構造式Iaの化合物:
    Figure 0006574474

    の製造方法であって、
    式1の化合物:
    Figure 0006574474

    を、TFA単独、又は、TFA及び共溶媒である水又はΝ,Ν−ジメチルアセトアミド(DMAc)、と反応させて、式1aの化合物のTFA塩:
    Figure 0006574474

    を得て、ここで、式1aの化合物のTFA塩は、単離されることはなく;及び
    前記式1aの化合物のTFA塩を還元的アミノ化条件下に式7の化合物:
    Figure 0006574474

    と反応させて式Iaの化合物を製造することを含む方法。
  2. 前記プロセスを一貫プロセスとして行う請求項1に記載の方法。
  3. 式Iaを結晶化する段階をさらに含む請求項1に記載の方法。
  4. TFAの量が1から5体積である請求項1に記載の方法。
  5. TFAの量が3体積である請求項1に記載の方法。
  6. 構造式Iの化合物:
    Figure 0006574474

    の製造方法であって、
    式1の化合物:
    Figure 0006574474

    をTFA単独、又は、TFA及び共溶媒である水又はΝ,Ν−ジメチルアセトアミド(DMAc)、と反応させて式1aの化合物のTFA塩:
    Figure 0006574474

    を製造し、ここで、式1aの化合物のTFA塩は単離されることはなく
    還元的アミノ化条件下に前記式1aの化合物のTFA塩を式7の化合物:
    Figure 0006574474

    と反応させて、式Iaの化合物:
    Figure 0006574474

    を製造すること;並びに
    式IaのBoc基を除去して式Iの化合物を製造することを含む方法。
  7. 前記式Iaの化合物を結晶化させてから、前記Boc保護基を除去する請求項6に記載の方法。
JP2017503162A 2014-07-21 2015-07-16 キラルジペプチジルペプチダーゼ−iv阻害剤の製造方法 Active JP6574474B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201462026763P 2014-07-21 2014-07-21
US62/026,763 2014-07-21
PCT/US2015/040674 WO2016014324A1 (en) 2014-07-21 2015-07-16 Process for preparing chiral dipeptidyl peptidase-iv inhibitors

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018245751A Division JP6753920B2 (ja) 2014-07-21 2018-12-27 キラルジペプチジルペプチダーゼ−iv阻害剤の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017523172A JP2017523172A (ja) 2017-08-17
JP6574474B2 true JP6574474B2 (ja) 2019-09-11

Family

ID=55163564

Family Applications (3)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017503162A Active JP6574474B2 (ja) 2014-07-21 2015-07-16 キラルジペプチジルペプチダーゼ−iv阻害剤の製造方法
JP2018245751A Active JP6753920B2 (ja) 2014-07-21 2018-12-27 キラルジペプチジルペプチダーゼ−iv阻害剤の製造方法
JP2019225001A Active JP6851454B2 (ja) 2014-07-21 2019-12-13 キラルジペプチジルペプチダーゼ−iv阻害剤の製造方法

Family Applications After (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018245751A Active JP6753920B2 (ja) 2014-07-21 2018-12-27 キラルジペプチジルペプチダーゼ−iv阻害剤の製造方法
JP2019225001A Active JP6851454B2 (ja) 2014-07-21 2019-12-13 キラルジペプチジルペプチダーゼ−iv阻害剤の製造方法

Country Status (3)

Country Link
US (2) US9862725B2 (ja)
JP (3) JP6574474B2 (ja)
WO (1) WO2016014324A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107337674B (zh) * 2016-04-29 2019-09-20 江苏吉贝尔药业股份有限公司 用于dpp-iv抑制剂的四氢吡喃胺衍生物、其药物组合物和制剂以及用途
CN107652291B (zh) * 2016-07-26 2020-07-14 中国科学院上海药物研究所 一种制备手性四氢吡喃衍生物的方法
CN106674227B (zh) * 2016-12-06 2019-03-19 上海博志研新药物技术有限公司 一种奥格列汀及其中间体的制备方法
DK3448859T3 (da) 2017-03-20 2019-09-23 Forma Therapeutics Inc Pyrrolopyrrolsammensætninger som pyruvatkinase- (pkr) aktivatorer
CN107459501B (zh) * 2017-08-22 2020-06-09 钟桂发 一种奥格列汀的手性中间体的制备方法
US20230055923A1 (en) 2018-09-19 2023-02-23 Forma Therapeutics, Inc. Activating pyruvate kinase r
MA53668A (fr) 2018-09-19 2021-09-15 Forma Therapeutics Inc Traitement de la drépanocytose avec un composé activant la pyruvate kinase r
CN109053658A (zh) * 2018-10-08 2018-12-21 长沙理工大学 一种制备奥格列汀关键中间体的新方法

Family Cites Families (54)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5041442A (en) 1990-07-31 1991-08-20 Syntex (U.S.A.) Inc. Pyrrolo(1,2-a)pyrazines as inhibitors of gastric acid secretion
DK0688772T3 (da) 1994-06-16 1999-11-01 Lg Chemical Ltd Quinolincarboxylsyrederivater med 7-(4-aminomethyl-3-oxim)-pyrrolidinsubstituenter og fremgangsmåde til deres fremstilling
CN1243707C (zh) 2000-09-14 2006-03-01 国家海洋局第一海洋研究所 共轭亚油酸的制造方法
ATE395912T1 (de) 2001-03-27 2008-06-15 Merck & Co Inc Dipeptidylpeptidase-hemmer für die behandlung oder prävention von diabetes
AU2002310465B2 (en) 2001-06-20 2006-06-15 Merck & Co., Inc. Dipeptidyl peptidase inhibitors for the treatment of diabetes
US7098239B2 (en) 2001-06-20 2006-08-29 Merck & Co., Inc Dipeptidyl peptidase inhibitors for the treatment of diabetes
UA74912C2 (en) 2001-07-06 2006-02-15 Merck & Co Inc Beta-aminotetrahydroimidazo-(1,2-a)-pyrazines and tetratriazolo-(4,3-a)-pyrazines as inhibitors of dipeptylpeptidase for the treatment or prevention of diabetes
CN1212303C (zh) 2001-12-31 2005-07-27 中国科学院新疆理化技术研究所 使用混合溶剂合成共轭亚油酸的方法
DE60316416T2 (de) 2002-03-25 2008-06-26 Merck & Co., Inc. Heterocyclische beta-aminoverbindungen als inhibitoren der dipeptidylpeptidase zur behandlung bzw. prävention von diabetes
ATE451369T1 (de) 2002-07-15 2009-12-15 Merck & Co Inc Piperidinopyrimidindipeptidylpeptidaseinhibitor n zur behandlung von diabetes
DE60315687T2 (de) 2002-10-07 2008-06-05 Merck & Co., Inc. Antidiabetische heterocyclische beta-aminoverbindungen als inhibitoren von dipeptidylpeptidase
NZ538897A (en) 2002-10-18 2007-02-23 Merck & Co Inc Beta-amino heterocyclic dipeptidyl peptidase inhibitors for the treatment or prevention of diabetes
MXPA05004890A (es) 2002-11-07 2005-07-22 Merck & Co Inc Derivados de fenilalanina como inhibidores de dipeptidilpeptidasa para el tratamiento o prevencion de diabetes.
CA2508487A1 (en) 2002-12-04 2004-06-17 Merck & Co., Inc. Phenylalanine derivatives as dipeptidyl peptidase inhibitors for the treatment or prevention of diabetes
US20060052382A1 (en) 2002-12-20 2006-03-09 Duffy Joseph L 3-Amino-4-phenylbutanoic acid derivatives as dipeptidyl peptidase inhibitors for the treatment or prevention of diabetes
CA2512546A1 (en) 2003-01-17 2004-08-05 Merck & Co., Inc. 3-amino-4-phenylbutanoic acid derivatives as dipeptidyl peptidase inhibitors for the treatment or prevention of diabetes
WO2004069162A2 (en) 2003-01-31 2004-08-19 Merck & Co., Inc. 3-amino-4-phenylbutanoic acid derivatives as dipeptidyl peptidase inhibitors for the treatment or prevention of diabetes
CA2524531A1 (en) 2003-05-14 2004-12-02 Merck And Co., Inc. 3-amino-4-phenylbutanoic acid derivatives as dipeptidyl peptidase inhibitors for the treatment or prevention of diabetes
DE602004026440D1 (de) 2003-06-06 2010-05-20 Merck Sharp & Dohme Kondensierte indole als dipeptidyl-peptidase-hemmer zur behandlung oder prävention von diabetes
CA2527806A1 (en) 2003-06-17 2004-12-29 Merck & Co., Inc. Cyclohexylglycine derivatives as dipeptidyl peptidase inhibitors for the treatment or prevention of diabetes
JO2625B1 (en) 2003-06-24 2011-11-01 ميرك شارب اند دوم كوربوريشن Phosphoric acid salts of dipeptidyl betidase inhibitor 4
WO2005011581A2 (en) 2003-07-31 2005-02-10 Merck & Co., Inc. Hexahydrodiazepinones as dipeptidyl peptidase-iv inhibitors for the treatment or prevention of diabetes
AU2004286857A1 (en) 2003-11-04 2005-05-19 Merck & Co., Inc. Fused phenylalanine derivatives as dipeptidyl peptidase-IV inhibitors for the treatment or prevention of diabetes
WO2005108382A1 (en) 2004-05-04 2005-11-17 Merck & Co., Inc. 1,2,4-oxadiazole derivatives as dipeptidyl peptidase-iv inhibitors for the treatment or prevention of diabetes
CN1960990A (zh) 2004-05-18 2007-05-09 默克公司 作为用于治疗或预防糖尿病的二肽基肽酶-ⅳ抑制剂的环己基丙氨酸衍生物
CN101014598B (zh) 2004-06-21 2012-06-13 默沙东公司 作为用于治疗或预防糖尿病的二肽基肽酶-ⅳ抑制剂的氨基环己烷化合物
JP2008510810A (ja) 2004-08-23 2008-04-10 メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド 糖尿病の治療または予防のためのジペプチジルペプチダーゼ−iv阻害剤としての縮合トリアゾール誘導体
EP1796669B1 (en) 2004-10-01 2010-09-22 Merck Sharp & Dohme Corp. Aminopiperidines as dipeptidyl peptidase-iv inhibitors for the treatment or prevention of diabetes
WO2006065826A2 (en) 2004-12-15 2006-06-22 Merck & Co., Inc. Process to chiral beta amino acid derivatives by asymmetric hydrogenation
EP1841770B1 (en) 2005-01-19 2009-11-11 Merck & Co., Inc. Bicyclic pyrimidines as dipeptidyl peptidase-iv inhibitors for the treatment or prevention of diabetes
WO2006104997A2 (en) 2005-03-29 2006-10-05 Merck & Co., Inc. Tartaric acid salts of a dipeptidyl peptidase-iv inhibitor
JP2008540426A (ja) 2005-05-02 2008-11-20 メルク エンド カムパニー インコーポレーテッド 糖尿病及び肥満の治療のためのジペプチジルペプチダーゼiv阻害薬及びカンナビノイドcb1受容体拮抗薬の組み合わせ
JP5069678B2 (ja) 2005-05-25 2012-11-07 メルク・シャープ・エンド・ドーム・コーポレイション 糖尿病の治療又は予防のためのジペプチジルペプチダーゼiv阻害剤としてのアミノシクロヘキサン
WO2007035198A2 (en) 2005-07-25 2007-03-29 Merck & Co., Inc. Dodecylsulfate salt of a dipeptidyl peptidase-iv inhibitor
US8017624B2 (en) 2005-08-26 2011-09-13 Merck Sharp & Dohme Corp. Fused aminopiperidines as dipeptidyi peptidase-IV inhibitors for the treatment or prevention of diabetes
AU2006326564B2 (en) 2005-12-14 2011-06-23 Merck Sharp & Dohme Corp. Fused aminopiperidines as dipeptidyl peptidase-4 inhibitors for the treatment or prevention of diabetes
JP5165582B2 (ja) 2005-12-16 2013-03-21 メルク・シャープ・エンド・ドーム・コーポレイション ジペプチジルペプチダーゼ−4インヒビターとメトホルミンとを組み合わせた医薬組成物
US7750034B2 (en) 2006-01-25 2010-07-06 Merck Sharp & Dohme Corp. Aminocyclohexanes as dipeptidyl peptidase-IV inhibitors for the treatment or prevention of diabetes
EP1986652B1 (en) 2006-02-15 2013-03-20 Merck Sharp & Dohme Corp. Aminotetrahydropyrans as dipeptidyl peptidase-iv inhibitors for the treatment or prevention of diabetes
TW200806669A (en) 2006-03-28 2008-02-01 Merck & Co Inc Aminotetrahydropyrans as dipeptidyl peptidase-IV inhibitors for the treatment or prevention of diabetes
EP2019677B1 (en) 2006-05-16 2013-08-14 Merck Sharp & Dohme Corp. Aminotetrahydropyrans as dipeptidyl peptidase-iv inhibitors for the treatment or prevention of diabetes
EP2094081B1 (en) 2006-11-14 2012-07-11 Merck Sharp & Dohme Corp. Tricyclic heteroaromatic compounds as dipeptidyl peptidase-iv inhibitors for the treatment or prevention of diabetes
JP2010521859A (ja) * 2007-03-15 2010-06-24 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 画像を編集するための方法及び装置
EP2190428A4 (en) 2007-08-21 2012-02-29 Merck Sharp & Dohme HETEROCYCLIC COMPOUNDS AS DIPEPTIDYLPEPTIDASE-IV INHIBITORS FOR THE TREATMENT OR PREVENTION OF DIABETES
JO2870B1 (en) 2008-11-13 2015-03-15 ميرك شارب اند دوهم كورب Amino Tetra Hydro Pirans as Inhibitors of Peptide Dipeptide IV for the Treatment or Prevention of Diabetes
EP2228366B1 (de) 2009-03-12 2011-12-28 Archimica GmbH Verfahren zur Herstellung von 2-Amino-4-(halogenalkyl)pyridin-Derivaten durch Cyclisierung geeigneter Nitril-Vorstufen mit Stickstoff-Verbindungen
US8431564B2 (en) 2009-07-29 2013-04-30 Merck Sharp & Dohme B.V. Ring-annulated dihydropyrrolo[2,1-α]isoquinolines
CN102595897A (zh) 2009-09-02 2012-07-18 默沙东公司 作为用于糖尿病的治疗或预防的二肽基肽酶-iv抑制剂的氨基四氢吡喃
WO2011037793A1 (en) 2009-09-25 2011-03-31 Merck Sharp & Dohme Corp. Substituted aminopiperidines as dipeptidyl peptidase-iv inhibitors for the treatment of diabetes
US8980929B2 (en) 2010-05-21 2015-03-17 Merck Sharp & Dohme Corp. Substituted seven-membered heterocyclic compounds as dipeptidyl peptidase-iv inhibitors for the treatment of diabetes
RU2598072C2 (ru) * 2011-06-29 2016-09-20 Мерк Шарп И Доум Корп. Новые кристаллические формы ингибиторов дипептидилпептидазы-iv
GB201212871D0 (en) * 2012-07-20 2012-09-05 Eisai Ltd Novel compounds
US9156848B2 (en) * 2012-07-23 2015-10-13 Merck Sharp & Dohme Corp. Treating diabetes with dipeptidyl peptidase-IV inhibitors
TWI500613B (zh) * 2012-10-17 2015-09-21 Cadila Healthcare Ltd 新穎之雜環化合物

Also Published As

Publication number Publication date
JP6851454B2 (ja) 2021-03-31
US9862725B2 (en) 2018-01-09
JP2017523172A (ja) 2017-08-17
US20170158701A1 (en) 2017-06-08
US20180093992A1 (en) 2018-04-05
JP2020059738A (ja) 2020-04-16
WO2016014324A1 (en) 2016-01-28
US10053466B2 (en) 2018-08-21
JP2019069999A (ja) 2019-05-09
JP6753920B2 (ja) 2020-09-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6574474B2 (ja) キラルジペプチジルペプチダーゼ−iv阻害剤の製造方法
DK3233823T3 (en) PROCEDURES FOR THE PREPARATION OF A DIARYLTHIO HYDANTOIN COMPOUND
EP3313841A1 (en) Process for the preparation of a xanthine-based compound
JP6985367B2 (ja) 新規化合物および方法
US10858353B2 (en) Intermediates useful for the synthesis of aminopyrimidine derivatives, process for preparing the same, and process for preparing aminopyrimidine derivatives using the same
CA2960473A1 (en) Processes for the preparation of tadalafil and intermediates thereof
JPWO2011001976A1 (ja) スレオ−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)−l−セリンの製造法
KR101623810B1 (ko) 아세토아세틱 에스테르를 이용한 퓨란, 티오펜, 피롤의 합성방법
JP2009501196A (ja) 2−メトキシカルボニルメチル−6,6−ジメチル−2−テトラヒドロピラン−カルボン酸の調製方法
JP3831954B2 (ja) 4−ヒドロキシ−2−ピロリドンの製法
KR20210092768A (ko) 1-((3s,4r)-4-(2,6-디플루오로-4-메톡시페닐)-2-옥소피롤리딘-3-일)-3-페닐우레아의 제조를 위한 합성 방법
TW201625632A (zh) Pi3k抑制劑及其鹽之合成
US20150065710A1 (en) Efficient process for the preparation of lapatinib and salts thereof by means of new intermediates
JP5130212B2 (ja) 光学活性3−アミノ−2,5−ジオキソピロリジン−3−カルボキシレート類およびその製造方法ならびに該化合物の使用
Marchais et al. A short synthesis of the marine bioactive metabolite (+/−) girolline
KR100856133B1 (ko) 아토르바스타틴의 개선된 제조방법
KR101248123B1 (ko) 잘레플론의 합성
JP2015522574A (ja) 2,2−ジフルオロエチルアミンをアルキル化することによる2,2−ジフルオロエチルアミン誘導体の調製方法
EP3971183A1 (en) Method for producing indole or indazole compound
JP2012521993A (ja) 縮合三環式スルホンアミドの製造プロセス
JP2024509995A (ja) リスジプラムを調製するための方法
KR101325589B1 (ko) 1-알킬-2-(2-아미노에틸)피롤리딘의 제조방법
KR100929414B1 (ko) 트로스피움 클로라이드의 제조방법
KR100856891B1 (ko) 수마트립탄의 제조방법
KR101213467B1 (ko) 로자탄 대사체 이엑스피-3174 이수화물의 신규한 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180118

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181009

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181227

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190516

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20190528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190723

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190816

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6574474

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250