JP6569635B2 - モーター制御装置、及び画像形成装置 - Google Patents

モーター制御装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、ステッピングモーターを回転駆動するモーター制御装置、及びそれを備える画像形成装置に関し、特にステッピングモーターの脱調を回避するための技術に関する。
プリンター等の画像形成装置においては、記録紙を搬送しながら印刷している。この記録紙の搬送に際しては、搬送ローラーによる記録紙の送り量をエンコーダーにより検出し、この検出された送り量に基づきステッピングモーターの回転位置を制御して、記録紙の送り量を目標となる規定量に近付けるか又は一致させ、記録紙の送り量を印刷速度に合わせている(下記特許文献1を参照)。
特開平09−40218号公報
ところで、上記エンコーダーは、記録紙の送り量を検出しているので、ステッピングモーターに対して外付けとなっているが、エンコーダーをステッピングモーターに内蔵させることも可能である。この場合は、エンコーダーによりステッピングモーターのローターの回転位置を検出し、この検出した回転位置をステッピングモーターのフィードバック制御に用いて、ステッピングモーターの脱調を回避したり、消費電力を節減したりする。
しかしながら、エンコーダーをステッピングモーターに内蔵させた構成では、エンコーダーの特性のばらつきや取付け位置のずれを原因として、ローターの回転位置の検出誤差が生じても、エンコーダーの交換や位置調整が困難である。そして、その検出誤差が生じている状態では、ステッピングモーターのフィードバック制御が不安定になる。
本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、ステッピングモーターに内蔵されているエンコーダーにより検出されるローターの回転位置に誤差が生じても、ステッピングモーターのフィードバック制御を安定させて、ステッピングモーターの脱調を従来よりも確実に回避可能にすることを目的とする。
本発明の一局面に係るモーター制御装置は、S極とN極に着磁されたローターと、前記ローターが固定された回転軸と、前記ローターの回転方向に90度ずつ離れた当該ローターの周囲のそれぞれの位置に配置された4つの極を含むステーターとを備えるステッピングモーターと前記ステッピングモーター内で前記ローターの周方向における異なる位置に設され、該ステッピングモーターのローターの回転位置を検出する一対のホールセンサーと、前記一対のホールセンサーにより検出された前記ローターの回転位置を補正する補正値を前記ホールセンサー毎に予め記憶したメモリーと、前記メモリー内の補正値を用いて、前記一対のホールセンサーのうち少なくとも1つのホールセンサーにより検出された前記ローターの回転位置を補正し、この補正した回転位置を前記ステッピングモーターのフィードバック制御に用いる制御部と、を備え、前記一対のホールセンサーは、前記ステーターの前記4つの極のうちで前記ローターの周方向に互いに90度離れた位置にある2つの極における前記ローターの周面に対向する位置に配置され、前記制御部は、目標回転速度について予め設定されている前記ローターの回転位置に対する、前記一対のホールセンサーからの検出信号が示す前記ローターの回転位置のずれ量に基づき、前記ステッピングモーターの前記ステーターの前記4つの極に加える駆動電流を決定する演算部と、前記演算部によって決定された駆動電流を生成して前記ステーターの前記4つの極に順次に加えるモータードライバーとを備え、(I)前記演算部は、前記補正値が前記メモリーに記憶されていない場合、前記一対のホールセンサーの各検出信号の位相を補正する処理を行わずに、前記一対のホールセンサーのうちの一方のホールセンサーの検出信号のエッジタイミングから他方のホールセンサーの検出信号のエッジタイミングまでの計測時間が前記目標回転速度に応じて予め設定されている時間と同じであるか否かを判定し、(IA)前記計測時間が前記目標回転速度に応じて予め設定されている時間と同じであると判断した場合、この時点での各駆動電流の電流量を維持して前記モータードライバーから出力させ、(IB)前記計測時間が前記目標回転速度に応じて予め設定されている時間と異なると判断した場合、前記計測時間と前記目標回転速度に応じて予め設定されている時間との差分に応じて予め前記メモリーに記憶されている各駆動電流を読み出して、前記モータードライバーに出力させ、(II)前記演算部は、前記補正値が前記メモリーに記憶されている場合、前記一対のホールセンサーの各検出信号の位相を、前記補正値を用いて補正する処理を行い、補正後の各検出信号についての前記計測時間が前記目標回転速度に応じて予め設定されている時間と同じであるか否かを判定し、(IIA)補正後の各検出信号についての前記計測時間が前記目標回転速度に応じて予め設定されている時間と同じであると判断した場合、この時点での各駆動電流の電流量を維持して前記モータードライバーから出力させ、(IIB)補正後の各検出信号についての前記計測時間が前記目標回転速度に応じて予め設定されている時間と異なると判断した場合、補正後の各検出信号についての前記計測時間と前記目標回転速度に応じて予め設定されている時間との差分に応じて予め前記メモリーに記憶されている各駆動電流を読み出して、前記モータードライバーに出力させるものである。
また、本発明の一局面に係る画像形成装置は、前記モーター制御装置と、記録紙に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部に記録紙を搬送する搬送ローラーとを備え、前記モーター制御装置は、前記搬送ローラーを駆動制御するものである。
本発明によれば、ステッピングモーターに内蔵されているエンコーダーにより検出されるローターの回転位置に誤差が生じても、ステッピングモーターのフィードバック制御を安定させて、ステッピングモーターの脱調を従来よりも確実に回避可能になる。
本発明の一実施形態にかかるモーター制御装置を示すブロック図である。 図1のモーター制御装置におけるステッピングモーターを模式的に示す断面図である。 ステッピングモーターに内蔵の各ホールセンサーの検出信号であって、ローターの回転位置の検出誤差が生じていないときの各検出信号を示す図である。 モーター制御装置におけるステッピングモーター2の駆動制御を示すフローチャートである。 ステッピングモーターに内蔵の各ホールセンサーの検出信号であって、ローターの回転位置に検出誤差が生じているときの各検出信号を示す図である。 図1のモーター制御装置を適用した画像形成装置を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態にかかるモーター制御装置1を示すブロック図である。また、図2は、モーター制御装置1におけるステッピングモーター2を模式的に示す断面図である。
図1及び図2に示すように本実施形態のモーター制御装置1は、ステッピングモーター2と、ステッピングモーター2のローター21の回転位置及び回転速度を検出する一対のホールセンサー3a、3bと、ステッピングモーター2を駆動制御する制御部4と、各ホールセンサー3a、3bにより検出されたローター21の回転位置を補正するためのそれぞれの補正値を予め記憶したメモリー5と、を備えている。
ステッピングモーター2は、S極とN極に着磁されたローター21、ローター21が固定された回転軸22、及びローター21の周囲に配置された4つの極を含むステーター23を備えている。ステーター23の4つの極は、ローター21の回転方向に90度ずつ離れた該ローター21の周囲のそれぞれの位置に配置されている。
各ホールセンサー3a、3bは、ステッピングモーター2に内蔵されており、ステーター23側に配設されている。各ホールセンサー3a、3bは、ローター21の周面に対向する位置であって、ローター21の周方向に互いに90度だけ離れた位置に設けられている。これらのホールセンサー3a、3bは、ステッピングモーター2のローター21に設けられているS極又はN極の到来を磁力変化に基づいて検出し、当該検出した極の到来及び非到来を示す検出信号を、ホールセンサー3aからは検出信号Vaとして出力し、ホールセンサー3bからは検出信号Vbとして出力するものである。ホールセンサー3a、3bは、特許請求の範囲におけるエンコーダーの一例である。
制御部4は、演算部41、及びモータードライバー42を備えている。演算部41は、外部(例えば、ユーザー)から設定される目標回転速度と、各ホールセンサー3a、3bから入力される検出信号Va、Vb(ローター21の回転位置及び回転速度)とを取得する。そして、演算部41は、当該目標回転速度について予め設定されているローター21の回転位置に対する、検出信号Va、Vbが示すローター21の回転位置のずれ量に基づ
き、ステッピングモーター2のステーター23の4つの極に加える駆動電流Ia〜Idを決定する。モータードライバー42は、演算部41によって決定された駆動電流Ia〜Idを生成してステーター23の4つの極に加える。このようにして、ローター21が目標となる回転位置及び回転速度で回転するように、ステッピングモーター2の駆動電流を調節するというフィードバック制御を行う。
なお、上記ずれ量に応じた駆動電流Ia〜Idの値は、メモリー5に記憶されている。演算部41は、上記ずれ量に対応する駆動電流Ia〜Idの値を当該メモリーから読み出すことで、上記ずれ量に応じた駆動電流Ia〜Idを決定する。或いは、当該メモリー5に上記ずれ量に応じた係数が記憶されており、演算部41は、上記ずれ量に対応する係数をメモリー5から読み出し、この時点で用いている駆動電流Ia〜Idに当該係数を乗じて得られる値を、上記ずれ量に応じた駆動電流Ia〜Idとして決定してもよい。
このような構成のモーター制御装置1では、各ホールセンサー3a、3bの特性のばらつきや取付け位置のずれを原因として、各ホールセンサー3a、3bにより検出されたローター21の回転位置に誤差が生じることがある。しかしながら、各ホールセンサー3a、3bは、ステッピングモーター2に内蔵されているため、各ホールセンサー3a、3bの交換や位置調整が困難である。そこで、演算部41は、各ホールセンサー3a、3bの検出信号Va、Vbの位相を補正するためのそれぞれの補正値をメモリー5から読み出して、これらの補正値を用いて、各ホールセンサー3a、3bの検出信号Va、Vbの位相を補正する。
この補正値は、例えば、各ホールセンサー3a、3bの検出信号Va、Vbが示す位相における、上記回転位置の検出に用いられる立ち上がりエッジ又は立ち下がりエッジが発生しているタイミングを変更するために加算又は減算される時間である。例えば、演算部41は、上記ずれ量決定に際し、検出信号Vaの立ち上がりエッジが示すS極の到来タイミング、又は検出信号Vbの立ち上がりエッジが示すS極の到来タイミング、或いは、これら両方を、上記補正値が示す時間分だけ早める又は遅めるように補正する。
演算部41が、このように補正値を用いて、各ホールセンサー3a、3bにより検出されたローター21の回転位置を補正することにより、上記ずれ量決定に際し、各ホールセンサー3a、3bより検出されるローター21の回転位置の誤差を解消する。当該補正値は、モーター制御装置1の製造時における試験で、製造者等が、各ホールセンサー3a、3bによる上記回転位置の検出誤差を検出しておき、当該検出誤差に応じた補正値を、ホールセンサー3a、3bのそれぞれについて上記メモリー5に記憶させておく。演算部41は、各ホールセンサー3a、3bから検出信号Va、Vbを受け取ると、各ホールセンサー3a、3bについての補正値を上記メモリー5から読み出して、各ホールセンサー3a、3bより検出されたローター21の回転位置を補正する。なお、この補正値は、ステッピングモーター2に内蔵されているホールセンサー3a、3bのうち、回転位置の補正が必要なホールセンサーについてのみ設けられていれば足りる。
次に、本実施形態のモーター制御装置1によるステッピングモーター2の制御について詳しく説明する。
図3は、ローター21の回転位置の検出誤差が生じていないときの各ホールセンサー3a、3bの検出信号Va、Vbを示している。図3に示すように各ホールセンサー3a、3bの検出信号Va、Vbは、パルス信号であり、各ホールセンサー3a、3bのアナログの検出出力を予め設定された閾値と比較し2値化して生成されたものである。本実施形態では、検出信号Vaの立ち上がりエッジはローター21のS極の到来タイミングを示し、検出信号Vbの立ち上がりエッジはローター21のS極の到来タイミングを示すものと
する。
また、各ホールセンサー3a、3bによるローター21の回転位置の検出誤差が生じていない場合は、各ホールセンサー3a、3bの検出信号Va、Vbに対するそれぞれの補正値がメモリー5に記憶されない。従って、この場合には、これらの補正値に関係なく、ステッピングモーター2の駆動制御が行われる。
次に、モーター制御装置1におけるステッピングモーター2の駆動制御を説明する。図4は、モーター制御装置1におけるステッピングモーター2の駆動制御を示すフローチャートである。
制御部4に目標回転速度が設定されると、演算部41は、当該目標回転速度に応じた、予め定められた各駆動電流Ia〜Idをステッピングモーター2に出力するタイミングをモータードライバー42に出力する(S101)。モータードライバー42は、各駆動電流Ia〜Idを生成して、演算部41から取得した上記目標回転速度に応じたタイミングで、各駆動電流Ia〜Idを、上記ステッピングモーター2のステーター23における4つの極のうち対応する極に出力する(S102)。これにより、ステッピングモーター2の4つの極が順次励磁されて、ローター21が回転する。
このようにローター21が回転すると、各ホールセンサー3a、3bからは、検出信号Va、Vbが演算部41に対して出力され、演算部41は当該検出信号Va、Vbを取得する(S103)。
演算部41は、各検出信号Va、Vbを取得すると、各検出信号Va、Vbに対するそれぞれの補正値がメモリー5に記憶されているか否かを判断する(S104)。
ここで、演算部41は、ホールセンサー3a,3b(各検出信号Va、Vb)に対するそれぞれの補正値がメモリー5に記憶されていないと判断した場合(S104で「無」)、各検出信号Va、Vbの位相を補正するための処理、つまりS107の処理を行わずに、各検出信号Va,Vbの位相が示すローター21のS極(ここではS極がホールセンサー3a,3bにより検出されるものとする)の到来タイミングが適正か否かを判定する(S105)。
一方、S104において、演算部41が、ホールセンサー3a,3b(検出信号Va、Vb)に対するいずれかの補正値がメモリー5に記憶されていると判断した場合(S104で「有」)、各検出信号Va、Vbの位相を補正するための処理を行う(S107)。
例えば、各ホールセンサー3a、3bの性能ばらつきや、それぞれの取付け位置のずれを原因として、各ホールセンサー3a、3bにより検出されたローター21の回転位置に誤差が生じる場合がある。図5には、検出信号Vbの位相がずれている場合を示している。図5においては、検出誤差が生じているときの検出信号Vbを実線で示すと共に、検出誤差が生じていないときの検出信号Vbを点線で示している。ここでは、検出誤差が生じている検出信号Vbの位相が遅れていることがモーター制御装置1の製造時における実験により判明しているものとする。
仮に、そのような検出誤差を含む各検出信号Vbを、ステッピングモーター2のフィードバック制御に用いた場合は、各駆動電流Ia〜Idの電流量が的確に設定されず、フィードバック制御が不安定になる。そこで、メモリー5には、ホールセンサー3b(検出信号Vb)についての上記補正値が記憶されている。
本実施形態では、ホールセンサー3b(検出信号Vb)に誤差が生じており、ホールセンサー3bについての補正値がメモリー5に記憶されているため、演算部41は、ホールセンサー3bについての補正値をメモリー5から読み出して、当該補正値が示す時間分だけ、検出信号Vbの立ち上がりエッジが示すS極の到来タイミングを本来のタイミングよりも早くする。そして、演算部41は、検出信号Vaの立ち上がりエッジが示すS極の到来タイミングから、当該早くした検出信号Vbの立ち上がりエッジが示すS極の到来タイミングまでの時間が、上記目標回転速度に応じて予め設定されている時間であるか否かに基づいて、S105における各検出信号Va,Vbの位相が示すS極の到来タイミングが適正か否かの判断を行う。
ここで、S104で「無」及びS107の後に行われる、S105における上記到来タイミングの適否判断の処理を説明する。
例えば、演算部41は、検出信号Vaの立ち上がりエッジが示すS極の到来タイミングから、検出信号Vbの立ち上がりエッジが示すS極の到来タイミングまでの時間が、上記目標回転速度に応じて予め設定されている時間である場合は、各検出信号Va,Vbの位相が示すS極の到来タイミングが適正と判断し、当該予め設定されている時間とは異なる場合は、各検出信号Va,Vbの位相が示すS極の到来タイミングが適正ではないと判断する。
演算部41は、各検出信号Va,Vbの位相が示すS極の到来タイミングが適正と判断した場合(S105でYES)、この時点での各駆動電流Ia〜Idの電流量を維持してモータードライバー42から出力させ続ける(S106)。
一方、演算部41は、各検出信号Va,Vbの位相が示すS極の到来タイミングが適正ではないと判断した場合(S105でNO)、例えば、検出信号Vaの立ち上がりエッジが示すS極の到来タイミングから、検出信号Vbの立ち上がりエッジが示すS極の到来タイミングまでの時間TAが、上記予め設定されている時間TBとは異なる場合は、時間TBと時間TAの差分に応じて予めメモリー5に記憶されている各駆動電流Ia〜Idを読み出して、モータードライバー42に出力する(S108)。これにより、演算部41は、モータードライバー42に当該読み出した各駆動電流Ia〜Idでステッピングモーター2を駆動させる。なお、時間TBと時間TAの差分に応じて予めメモリー5に記憶されている各駆動電流Ia〜Idは、ステッピングモーター2の回転速度毎に記憶されている。
本実施形態では、上記差分が生じていることをもって、検出信号Vbの立ち上がりエッジが示すS極の到来タイミングが本来のタイミングに対してずれを生じていることになる。すなわち、検出信号Vbが示すローター21の回転位置が本来の回転位置からずれている。演算部41は、当該本来の回転位置に対する検出信号Vbが示すローター21の回転位置のずれ量に応じて、各駆動電流Ia〜Idを変更することになる。
例えば、検出信号Vaの立ち上がりエッジが示すS極の到来タイミングから、検出信号Vbの立ち上がりエッジが示すS極の到来タイミングまでの時間TAが、上記予め設定されている時間TBよりも長い場合は、検出信号Vbの立ち上がりエッジが示すS極の到来タイミングが本来のタイミングよりも遅れているため、ステッピングモーター2の各駆動電流Ia〜Idは、それまでの値よりも大きな値に変更される。
また、検出信号Vaの立ち上がりエッジが示すS極の到来タイミングから、検出信号Vbの立ち上がりエッジが示すS極の到来タイミングまでの時間TAが、上記予め設定されている時間TBよりも小さい場合は、検出信号Vbの立ち上がりエッジが示すS極の到来タイミングが本来のタイミングよりも早いため、ステッピングモーター2の各駆動電流Ia〜Idは、それまでの値よりも小さな値に変更される。
このように本実施形態では、各ホールセンサー3a、3bの検出信号Va、Vbの位相を補正するためのそれぞれの補正値をメモリー5に記憶しておき、各ホールセンサー3a、3bから出力されたそれぞれの検出信号Va、Vbの位相を、それぞれの補正値の分だけ遅らせたり進めたりする補正を可能にしている。このため、各ホールセンサー3a、3bより検出されたローター21の回転位置に基づいて、各ホールセンサー3a、3bによる検出誤差の影響を受けることなく、ステッピングモーター2のフィードバック制御を安定的に行って、ローター21並びに回転軸22の回転位置及び回転速度を正確に制御することができ、ステッピングモーターの脱調を従来よりも確実に回避可能になる。
また、従来は、オープンループ制御を行う場合、各駆動電流Ia〜Idを十分に大きな一定の電流量に設定して、ローター21並びに回転軸22の回転トルクに余裕を持たせ、ローター21並びに回転軸22にかかる負荷が大きくなっても、ローター21の回転位置及び回転速度のずれが生じ難くなるようにしていたため、ステッピングモーター2の消費電力が大きくなっていた。これに対して、上記実施形態では、ローター21の回転位置にずれが生じたときには、その時点で各駆動電流Ia〜Idが増減され、検出信号Va、Vbの位相を補正可能なので、ローター21の回転を安定させるために常時大きめの電流量からなる駆動電流Ia〜Idをステッピングモーター2の駆動制御に用いる必要がなくなる。このため、ステッピングモーター2の消費電力の節減を図ることができる。
次に、上記実施形態のモーター制御装置1を適用した画像形成装置について説明する。
図5は、画像形成装置を示す断面図である。この画像形成装置60は、複数の機能を兼ね備えたMFP(複合機)であり、画像読取部61と、画像形成部62とを備えている。
画像読取部61は、原稿を光学的に読み取るスキャナーを有し、この原稿の画像を示す画像データを生成する。
画像形成部62は、画像読取部61で生成された画像データによって示される画像を記録紙に印刷するものであり、マゼンタ用の画像形成ユニット63M、シアン用の画像形成ユニット63C、イエロー用の画像形成ユニット63Y、及びブラック用の画像形成ユニット63Bkを備えている。各画像形成ユニット63M、63C、63Y、及び63Bkのいずれにおいても、感光体ドラム64の表面を均一帯電させ、感光体ドラム64の表面を露光して、感光体ドラム64の表面に静電潜像を形成し、感光体ドラム64の表面の静電潜像をトナー像に現像して、感光体ドラム64の表面のトナー像を、中間転写ベルト65に転写する。これにより、カラーのトナー像(画像)が中間転写ベルト65上に形成される。このカラーのトナー像は、中間転写ベルト65と2次転写ローラー66の間のニップ域Nにおいて記録紙に転写され、更に記録紙に熱定着される。
また、記録紙は、給紙部67から供給され、複数の搬送ローラー68により搬送されて、中間転写ベルト65と2次転写ローラー66の間のニップ域Nに導かれる。
この記録紙の搬送に際しては、記録紙の先端をカラーのトナー像の転写タイミングに正確に合わせてニップ域Nに到達させねばならない。そこで、上記実施形態のモーター制御装置1のステッピングモーター2を、記録紙を搬送する搬送ローラー68を回転駆動するために適用している。これにより、搬送ローラー68の回転位置及び回転速度を正確に制御して、記録紙の先端を正確な転写タイミングでニップ域Nに到達させることが可能となる。
なお、図1乃至図6を用いて説明した上記実施形態の構成及び処理は、本発明の一実施形態に過ぎず、本発明を当該構成及び処理に限定する趣旨ではない。
1 モーター制御装置
2 ステッピングモーター
3a、3b ホールセンサー
4 制御部
5 メモリー
21 ローター
22 回転軸
23 ステーター
41 演算部
42 モータードライバー

Claims (2)

  1. S極とN極に着磁されたローターと、前記ローターが固定された回転軸と、前記ローターの回転方向に90度ずつ離れた当該ローターの周囲のそれぞれの位置に配置された4つの極を含むステーターとを備えるステッピングモーターと
    前記ステッピングモーター内で前記ローターの周方向における異なる位置に設され、該ステッピングモーターのローターの回転位置を検出する一対のホールセンサーと、
    前記一対のホールセンサーにより検出された前記ローターの回転位置を補正する補正値を前記ホールセンサー毎に予め記憶したメモリーと、
    前記メモリー内の補正値を用いて、前記一対のホールセンサーのうち少なくとも1つのホールセンサーにより検出された前記ローターの回転位置を補正し、この補正した回転位置を前記ステッピングモーターのフィードバック制御に用いる制御部と、を備え
    前記一対のホールセンサーは、前記ステーターの前記4つの極のうちで前記ローターの周方向に互いに90度離れた位置にある2つの極における前記ローターの周面に対向する位置に配置され、
    前記制御部は、目標回転速度について予め設定されている前記ローターの回転位置に対する、前記一対のホールセンサーからの検出信号が示す前記ローターの回転位置のずれ量に基づき、前記ステッピングモーターの前記ステーターの前記4つの極に加える駆動電流を決定する演算部と、前記演算部によって決定された駆動電流を生成して前記ステーターの前記4つの極に順次に加えるモータードライバーとを備え、
    (I)前記演算部は、前記補正値が前記メモリーに記憶されていない場合、前記一対のホールセンサーの各検出信号の位相を補正する処理を行わずに、前記一対のホールセンサーのうちの一方のホールセンサーの検出信号のエッジタイミングから他方のホールセンサーの検出信号のエッジタイミングまでの計測時間が前記目標回転速度に応じて予め設定されている時間と同じであるか否かを判定し、(IA)前記計測時間が前記目標回転速度に応じて予め設定されている時間と同じであると判断した場合、この時点での各駆動電流の電流量を維持して前記モータードライバーから出力させ、(IB)前記計測時間が前記目標回転速度に応じて予め設定されている時間と異なると判断した場合、前記計測時間と前記目標回転速度に応じて予め設定されている時間との差分に応じて予め前記メモリーに記憶されている各駆動電流を読み出して、前記モータードライバーに出力させ、
    (II)前記演算部は、前記補正値が前記メモリーに記憶されている場合、前記一対のホールセンサーの各検出信号の位相を、前記補正値を用いて補正する処理を行い、補正後の各検出信号についての前記計測時間が前記目標回転速度に応じて予め設定されている時間と同じであるか否かを判定し、(IIA)補正後の各検出信号についての前記計測時間が前記目標回転速度に応じて予め設定されている時間と同じであると判断した場合、この時点での各駆動電流の電流量を維持して前記モータードライバーから出力させ、(IIB)補正後の各検出信号についての前記計測時間が前記目標回転速度に応じて予め設定されている時間と異なると判断した場合、補正後の各検出信号についての前記計測時間と前記目標回転速度に応じて予め設定されている時間との差分に応じて予め前記メモリーに記憶されている各駆動電流を読み出して、前記モータードライバーに出力させるモーター制御装置。
  2. 請求項1に記載のモーター制御装置と、
    記録紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部に記録紙を搬送する搬送ローラーとを備え、
    前記モーター制御装置は、前記搬送ローラーを駆動制御する画像形成装置。
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