JP4962515B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被記録媒体に画像を形成する画像形成装置に関し、詳しくは、画像が形成された被記録媒体を搬送する搬送手段駆動用のモータの回転速度を、ホール素子または誘起電圧出力手段の出力に基づいて検出可能な画像形成装置に関する。
従来より、トナーが付着されることによって画像が形成されたシート材を、DCモータによって駆動されるローラ等で搬送する画像形成装置が提案されている。また、この画像形成装置では、上記DCモータの回転に応じて出力されるホール素子パルス数に基づいて、シート材の搬送距離を制御することも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−138836号公報
ところが、ホール素子では分解能の向上に限界があった。モータの回転に応じていわゆるFGパターン等に誘起される電圧を利用してそのモータの回転数を検出すれば、上記モータの高速回転時には回転数検出の分解能を高めることができるが、低速回転時には正確に回転数を求めることができない。すなわち、上記誘起電圧は回転速度が低いとそれだけ信号の振幅も小さくなり、正確な回転数を検出するのが困難になる。
そこで、本発明は、画像が形成された被記録媒体を、モータによって駆動される搬送手段によって搬送する画像形成装置において、上記モータの高速回転時にも低速回転時にも良好にモータの回転数を検出して、被記録媒体の搬送距離を正確に算出可能とすることを目的としてなされた。
上記目的を達するためになされた本発明の画像形成装置は、被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、モータによって駆動され、上記画像形成手段により画像が形成された被記録媒体を搬送し、上記画像形成手段により画像が形成された被記録媒体を排出する排紙ローラを少なくとも備えた搬送手段と、上記モータに設けられ、そのモータの回転に応じて変化する信号を出力するホール素子と、上記モータに設けられ、そのモータの回転に応じて誘起される電圧を出力する誘起電圧出力手段と、上記ホール素子または上記誘起電圧出力手段の出力に基づいて、上記モータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、上記回転速度検出手段によって検出した上記モータの回転速度が所定の回転速度未満である場合、上記ホール素子の出力を選択し、上記モータの回転速度が上記所定の回転速度を超えている場合には、上記誘起電圧出力手段の出力を選択する選択手段と、上記選択手段によって選択された出力に基づいて上記モータの回転数を検出する回転数検出手段と、上記回転数検出手段が検出した回転数に基づいて、上記被記録媒体の搬送距離を算出する搬送距離算出手段と、を備えた画像形成装置であって、上記画像形成手段が設置され、上記排紙ローラに向けて上記被記録媒体が搬送される第1搬送経路と、上記第1搬送経路を通過した上記被記録媒体が、再び上記第1搬送経路の上記画像形成手段よりも上流側に搬送される第2搬送経路と、上記第1搬送経路に設けられ、上記被記録媒体が搬送される経路を上記第1搬送経路から上記第2搬送経路に切り換えるフラッパと、上記第1搬送経路の上記フラッパより上流側に設けられ、上記モータの正転時に上記搬送手段によって排出方向に搬送される上記被記録媒体の後端を検出する後端検出手段と、上記後端検出手段が上記被記録媒体の後端を検出してから上記搬送距離算出手段が算出した搬送距離が、上記被記録媒体の後端が上記フラッパと上記排紙ローラとの間に達するのに要する所定距離に達したとき、上記モータに逆転を指示する逆転指示手段と、上記被記録媒体が搬送される経路を上記フラッパが上記第1搬送経路から上記第2搬送経路に切り換え、上記逆転指示手段によって上記モータが逆転されたとき、上記第2搬送経路を上記排出方向とは逆方向に搬送される上記被記録媒体を上記後端側から上記画像形成手段へ再搬送する再搬送手段と、を更に備えたことを特徴としている。
このように構成された本発明の画像形成装置では、画像形成手段により画像が形成された被記録媒体は、モータによって駆動される搬送手段によって搬送される。また、上記モータに設けられたホール素子は、そのモータの回転に応じて変化する信号を出力する。更に、上記モータに設けられた誘起電圧出力手段は、そのモータの回転に応じて誘起される電圧を出力する。
ここで、回転速度検出手段は、上記ホール素子または上記誘起電圧出力手段の出力に基づいて上記モータの回転速度を検出し、その回転速度が所定の回転速度未満である場合、選択手段は上記ホール素子の出力を選択する。また、その回転速度が上記所定の回転速度を超えている場合には、選択手段は上記誘起電圧出力手段の出力を選択する。そして、回転数検出手段は、上記選択手段によって選択された出力に基づいて上記モータの回転数(回転速度と異なり、時間の概念を含まない回転した数:端数を含んでもよい)を検出し、搬送距離算出手段は、上記回転数検出手段が検出した回転数に基づいて、上記被記録媒体の搬送距離を算出する。
このように、本発明の画像形成装置では、モータの回転速度が所定の回転速度未満である場合はホール素子の出力に基づいて回転数を検出し、モータの回転速度が上記所定の回転速度を超えている場合は誘起電圧出力手段の出力に基づいて回転数を検出している。このため、次のように、高速回転時にも低速回転時にも良好にモータの回転数を検出することができ、延いては、被記録媒体の搬送距離を正確に算出可能にすることができる。
すなわち、上記誘起電圧は回転速度が低いとそれだけ信号の振幅も小さくなり、正確な回転数を検出するのが困難になる。これに対して、ホール素子は低速回転時にも正確に回転数を検出可能であるが、分解能は誘起電圧出力手段の出力を用いた方が高くなる。本発明では、モータの回転速度に応じて適切な方の出力を選択手段によって選択しているので、高速回転時にも低速回転時にもモータの回転数を正確に検出し、被記録媒体の搬送距離も正確に算出することができる。
また、本発明は、上記被記録媒体が搬送される経路を、画像形成手段が設置されて上記排紙ローラに向けて上記被記録媒体が搬送される第1搬送経路から、上記第1搬送経路を通過した上記被記録媒体が再び上記第1搬送経路の上記画像形成手段よりも上流側に搬送される第2搬送経路に、切り換えるフラッパを備えている。そして、上記モータの正転時に上記搬送手段によって排出方向に搬送される上記被記録媒体の後端を、上記第1搬送経路の上記フラッパより上流側に設けられた後端検出手段が検出すると、その時点から上記搬送距離算出手段が算出した搬送距離が、上記被記録媒体の後端が上記フラッパと上記排紙ローラとの間に達するのに要する所定距離に達したとき、逆転指示手段は上記モータに逆転を指示する。すると、その指示に応じて上記モータが逆転されたとき、再搬送手段は、上記排出方向とは逆方向に搬送される上記被記録媒体をその後端側から上記画像形成手段へ再搬送する。このため、例えば、被記録媒体の表裏両面に画像を形成することが可能となる。
このように、上記逆転指示手段は、上記距離算出手段が前述のように正確に算出する搬送距離に基づいて上記モータに逆転を指示するので、上記後端検出手段が上記後端を検出してから上記逆転が指示されるまでのタイミングを正確に制御して、被記録媒体を確実に再搬送することができる。すなわち、上記後端が検出された時点からの実際の搬送距離が上記所定距離と大きく異なっているタイミングで上記逆転が指示されると、被記録媒体を適切な経路に案内できず、上記再搬送が不能となる場合があるが、そのような事態の発生を抑制することができる。
本発明が適用されたレーザプリンタの構成を概略的に表す説明図である。 そのレーザプリンタのモータの構成を概略的に表す説明図である。 そのモータの回転に応じて出力されるFG信号を表す説明図である。 そのモータの制御系の構成を表すブロック図である。 その制御系における処理を表すフローチャートである。 その処理のうちの、反転動作を詳細に表すフローチャートである。 その反転動作における各種信号の変化を表すタイミングチャートである。
[レーザプリンタの構成]
次に、本発明の実施の形態を図面と共に説明する。図1は、本発明が適用された画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1の構成を概略的に表す説明図である。図1に示すように、このレーザプリンタ1は、非磁性1成分の現像剤によって被記録媒体の一例としての用紙3に画像を形成する電子写真方式のレーザプリンタであって、図示省略した本体ケーシング内に、用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、用紙3に画像を形成するための画像形成手段の一例としての印字部5などを備えている。
フィーダ部4は、上記本体ケーシング内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6の一端側端部上方に設けられる給紙ローラ7とを備えている。給紙トレイ6は、用紙3を積層状に収容可能に上面が開放されたボックス形状をなし、内部に収容された用紙3は、図示省略した用紙押圧板によって給紙ローラ7側が持ち上げられ、給紙ローラ7によって1枚ずつ搬送される。給紙ローラ7によって搬送された用紙3は、図示省略したガイドに沿って搬送方向が折り返され、給紙トレイ6の上方に設けられたレジストローラ9に送られる。
レジストローラ9は、1対のローラから構成されており、後述するレジ前センサ55による用紙3の検出から所定のタイミングで、用紙3を印字位置(用紙3に後述する感光体ドラム13上のトナー像を転写する位置、すなわち、本実施の形態では、後述する感光体ドラム13と転写ローラ14とが接触する転写位置)に送るようにしている。
印字部5は、感光体ドラム13、転写ローラ14、定着部15などを備えた、周知の電子写真方式によるプリンタエンジンとして構成されている。すなわち、感光体ドラム13の表面は、その感光体ドラム13の回転に伴って、先ず、図示省略したスコロトロン型帯電器等によって一様に正帯電された後、図示省略したスキャナ部からのレーザビームの高速走査により露光され、画像データに基づく静電潜像が形成される。次いで、図示省略した現像カートリッジから供給される正極性に帯電されたトナーが、感光体ドラム13の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光体ドラム13の表面の内、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に付着されることによって、トナー像として可視像化され、これによって反転現像が達成される。
転写ローラ14は、感光体ドラム13の下方において、この感光体ドラム13に対向配置され、上記トナー像の転写時には、所定の転写電流が定電流制御で通電される。そして、感光体ドラム13の表面上に担持された上記トナー像は、レジストローラ9から搬送されてくる用紙3が感光体ドラム13と転写ローラ14との間を通る間に、上記転写電流によって用紙3に転写される。
トナー像が転写された用紙3は、定着部15に向けて搬送される。定着部15は、加熱ローラ16と、押圧ローラ17とを備えている。加熱ローラ16は、金属製の素管内にヒータとしてハロゲンランプを備えている。押圧ローラ17は、加熱ローラ16の下方に対向配置され、その加熱ローラ16を下方から押圧するように設けられている。このため、定着部15に搬送されてきた用紙3は、加熱ローラ16と押圧ローラ17との間を通る間に上記トナー像を熱定着され、その後、搬送手段の一例としての排紙ローラ19に向けて搬送される。
排紙ローラ19は、用紙3を挟持搬送する一対のローラによって構成され、後述のモータ70の正転/逆転に応じて正逆両方向に回転可能に構成されている。そして、排紙ローラ19は、正転することによって、定着部15から送られる用紙3を図示省略した排紙トレイに排出し、逆転することによって、用紙3を後端側(給紙ローラ7による搬送方向に対する後端側)から再び印字部5へ搬送する。
すなわち、印字部5と給紙トレイ6との間には、排紙ローラ19の逆転によって後端側から搬送された用紙3をレジストローラ9の位置まで搬送する再搬送手段の一例としての複数対の再搬送ローラ21が設けられている。また、定着部15と排紙ローラ19との間には、用紙3の搬送経路100を、定着部15から排紙ローラ19へ向かう経路(給紙トレイ6から定着部15に至る前述の経路も含めて第1搬送経路の一例に相当)と、排紙ローラ19から再搬送ローラ21へ向かう経路(第2搬送経路の一例に相当)とに切り換えるフラッパ23が設けられている。このフラッパ23は、上記本体ケーシング内に揺動可能に支持されており、図示しないソレノイドの励磁または非励磁により、用紙3の搬送経路100を上記のいずれかに選択的に切り換えることができる。
そして、用紙3の両面に画像を形成する場合には、先ず、フラッパ23が、用紙3を排紙ローラ19に向かわせる方向に切り換えられ、正転する排紙ローラ19によって図1における上方に向かって用紙3が搬送される。続いて、用紙3の後端がフラッパ23を通過したタイミングで、排紙ローラ19が逆転されると共に、フラッパ23が用紙3を再搬送ローラ21へ向かわせる方向に切り換えられる。
その結果、用紙3は後端側から再搬送ローラ21によって搬送され、レジストローラ9を介して表裏が反転された状態で印字部5へ搬送される。そして、印字位置に搬送された用紙3は、その裏面が感光体ドラム13と対向接触され、トナー像が転写された後、定着部15においてトナー像が定着され、両面に画像が形成される。また、図1に示すように、給紙ローラ7の用紙搬送方向下流側には、用紙3の有無を検出する用紙後端センサ53が設けられ、レジストローラ9の前後には、用紙3の有無を検出するレジ前センサ55,レジ後センサ56が設けられ、定着部15とフラッパ23との間には、用紙3の有無を検出する後端検出手段の一例としての排紙センサ57が設けられている。
[モータ及びその制御系の構成]
次に、図2(A)は、モータ70の構成を概略的に表す説明図である。図2(A)に示すように、モータ70は、周知のDCモータとして構成されている。すなわち、モータ70は、3本の鉄心を有し各鉄心にコイルが巻回されたステータ71と、そのステータ71の周囲に円環状に設けられ、回転軸を含む平面を挟んでN極とS極とに分かれた永久磁石からなるロータ72とを備えている。
また、モータ70の図示省略した基板には、ロータ72に内側から対向する位置に、ロータ72の回転方向に沿って120°置きに合計3個のホール素子73が設けられている。各ホール素子73からの信号は、エンコーダ74に入力され、エンコーダ74からは、各ホール素子73からの信号(以下ホール素子によるFG信号ともいう)を波形成形することによって次のような3種類のデジタル信号A,B,Cが出力される。すなわち、図3(A)に示すように、各デジタル信号A,B,Cはロータ72が180°回転する毎にHとLとが入れ替わり、各デジタル信号A,B,Cで位相が120°ずつずれている。
更に、ロータ72の外周には、図2(B)に示すような誘起電圧出力手段の一例としてのFGパターン75が設けられ、ロータ72の回転に応じて誘起される電圧によって、その回転速度に比例した周波数の信号(以下誘起電圧によるFG信号ともいう)を出力する。この信号は、エンコーダ76に入力され、波形成形されることによって、図3(B)に示すようなデジタル信号として出力される。すなわち、ロータ72が1回転する間に45個の矩形パルスが発生される。
次に、図4に示すように、エンコーダ74,76は、選択手段の一例としてのセレクタ77と共にモータドライバ79に設けられている。セレクタ77は、エンコーダ74が出力するデジタル信号A〜Cのいずれか1つ(例えばA)と、エンコーダ76が出力するデジタル信号とのいずれか一方を選択して出力する。
セレクタ77の選択状態は、ASIC80に設けられ、CPU,ROM,RAM等を備えた速度制御部81からの信号によって切り換えられる。また、セレクタ77の出力は、この速度制御部81と、同じくASIC80に設けられ、カウンタ等によって構成された回転数検出手段の一例としての回転数カウント部82とに入力されている。更に、速度制御部81は、排紙センサ57を始めとする各種センサの検出信号も入力され、モータ70への駆動信号(周知のCW/CCWや速度制御指令)も出力可能に構成されている。
[モータの制御及びその効果]
次に、この速度制御部81による制御を、図5,図6のフローチャートを用いて説明する。なお、この処理は、印字部5による印字(画像形成)が指示されたときに、速度制御部81のROMに記憶されたプログラムに基づいて、その速度制御部81のCPUによって実行される。
図5に示すように、この処理では、先ずS1(Sはステップを表す:以下同様)にて、モータ70へCW(正転)を指示する駆動信号が出力されて、給紙ローラ7等によって用紙3が印字部5まで搬送される。続くS2では、前述のスキャナ部等に駆動信号が出力されることにより、印字部5による印字処理(前述の画像形成)が実行される。
S2による印字処理の終了後は、S3にて、定着部15の加熱ローラ16や排紙ローラ19が回転駆動されることによって用紙3が更に搬送され、続くS5では、用紙3の後端が排紙センサ57を通過したか否かが判断される。用紙3の後端が排紙センサ57を通過していない場合は(S5:N)、処理はS3へ戻って用紙3の搬送が続行され、用紙3の後端が排紙センサ57を通過すると(S5:Y)、処理はS7へ移行する。
S7では、両面印字が指定されており、かつ、両面印字が完了していない(すなわち片面しか印字が完了していない)状態であるか否かが判断される。片面印字が指定されている場合は、S7にて否定判断がなされて(S7:N)、処理はS9へ移行する。S9では、そのままモータ70を正転させながら、排紙ローラ19を介して用紙3を排出する処理が実行された後、処理が一旦終了する。
一方、両面印字が指定されており、かつ、両面印字が完了していない場合は(S7:Y)、処理はS10へ移行し、次のような反転動作が実行される。図6は、この反転動作を詳細に表すフローチャートである。図6に示すように、この処理では、先ず、S11にて、モータ停止命令が発行されると共に回転数計測命令が発行される。モータ停止命令が発行されると、モータ70に対する速度制御指令(VCTL)が0に設定されるが、モータ70は即時に停止する訳ではなく、実際には後述のモータ逆転命令(S16)が発行されるまで極めて低い速度で回転し続ける。また、回転数計測命令が発行されると、速度制御部81のCPUは別ルーチンで、回転数カウント部82のカウント数に基づいてモータ70の回転数の計測を開始する。
なお、セレクタ77が上記どちらのデジタル信号を出力しているかによって、回転数カウント部82によってカウントされるパルス数とモータ70の回転数との対応関係が異なるが、速度制御部81のCPUは、セレクタ77の選択状態と回転数カウント部82のカウント数とを参照することによって適切に上記回転数が計測可能となっている。また、S11にて回転数計測命令が発行された直後は、セレクタ77は誘起電圧によるFG信号を選択している。
続く回転速度検出手段の一例としてのS12では、上記のように計測された回転数の単位時間当りの変化に基づき、モータ70の回転速度が算出され、その回転速度が300rpm未満であるか否かが判断される。回転速度が300rpm以上の場合は(S12:N)、処理はそのままS12にて待機し、回転速度が300rpm未満に低下すると(S12:Y)、処理は選択手段の一例としてのS13へ移行する。S13では、セレクタ77の選択状態がホール素子によるFG信号に切り換えられ、上記回転数の計測処理もそのFG信号を用いた回転数計測に切り換えられる。
続く搬送距離算出手段の一例としてのS14では、上記回転数計測命令の発行後に上記のように計測されたモータ70の回転数に基づき、用紙3の後端が排紙センサ57を通過(S5:Y)してからの用紙3の搬送距離が算出される。続くS15では、S14で算出された搬送距離に基づき、用紙3の後端が排紙センサ57を通過してからその用紙3が所定搬送距離移動したか否かが判断され、所定搬送距離移動していない場合は(S15:N)、処理は前述のS14へ移行する。すなわち、用紙3を再搬送ローラ21に向けて搬送するためには、用紙3の後端がフラッパ23と排紙ローラ19との間の所定位置に配設されたときに、フラッパ23を揺動させると共に排紙ローラ19を逆転させる必要がある。そこで、S15では、用紙3の後端が上記所定位置に達したか否かが判断され、達していない場合は(S15:N)、S14による搬送距離の算出を繰り返しながら待機がなされるのである。
そして、用紙3が上記所定搬送距離移動すると(S15:Y)、逆転指示手段の一例としてのS16にて、モータ逆転命令が発行されると共にモータ駆動命令が発行される。この処理により、モータ70の駆動信号はCCWに切り換えられ、速度制御指令(VCTL)は所定の値に設定される。続く回転速度検出手段の一例としてのS17では、回転数カウント部82を介して計測された回転数の単位時間当りの変化に基づき、モータ70の回転速度が算出され、その回転速度の絶対値が300rpmより大きいか否かが判断される。回転速度の絶対値が300rpm以下の場合は(S17:N)、処理はそのままS17にて待機し、回転速度の絶対値が300rpmを超えると(S17:Y)、処理は選択手段の一例としてのS18へ移行する。S18では、セレクタ77の選択状態が誘起電圧によるFG信号に切り換えられ、回転数の計測処理もそのFG信号を用いた回転数計測に切り換えられ、処理は図5のS19へ移行する。
S19では、モータ70の逆転/正転を適宜切り換えながら、用紙3を再搬送ローラ21等を介して印字部5まで搬送する周知の処理が実行され、処理は前述のS2へ移行する。すると、S2〜S5の処理により、用紙3の裏面にも印字がなされ、続いてS7へ移行したときには両面印字が完了しているので、S7にて否定判断がなされて(S7:N)、処理は前述のS9へ移行する。
図7は、上記処理(特に反転動作)における各種信号の変化を表すタイミングチャートである。図7に示すように、S11へ移行するまでは、システムフェーズは「定速回転(定速正回転)」で、モータ70の駆動信号はCWで速度制御指令(VCTL)も所定の値に設定されている。S11にてモータ停止命令が発行されると、システムフェーズは「減速」となり、速度制御指令(VCTL)が0に設定される。すると、モータ70の回転速度(モータ速度)は徐々に低下し、いつでも逆転可能な速度まで低下する。そして、用紙3の搬送距離が上記所定搬送距離に達すると(S15:Y)、モータ逆転命令,モータ駆動命令が発行されることにより(S16)、モータ70の駆動信号はCCWに設定され速度制御指令(VCTL)も所定の値に設定される。この処理によって、システムフェーズは「加速」となってモータ70は逆転方向に加速され、続いてシステムフェーズは「定速逆回転」となる。
また、上記制御中、システムフェーズが「減速」のときにモータ速度が±300rpm(逆転の速度を負とする)の範囲Hに入ると(S12:Y)、セレクタ77の選択状態が誘起電圧によるFG信号からホール素子によるFG信号に切り換えられる(S13)。更に、システムフェーズが逆転時の「加速」のときにモータ速度が上記範囲Hから出ると(S17:Y)、セレクタ77の選択状態がホール素子によるFG信号から誘起電圧によるFG信号に切り換えられる(S18)。
このように、本実施の形態では、モータ70の回転速度の絶対値が300rpm未満である場合は(S12:YまたはS17:N)、ホール素子によるFG信号に基づいて回転数を計測し(S13)、モータ70の回転速度の絶対値が300rpmの回転速度を超えている場合は(S12:NまたはS17:Y)、誘起電圧によるFG信号に基づいて回転数を計測している(S18)。このため、次のように、高速回転時にも低速回転時にも良好にモータ70の回転数を計測することができ、延いては、用紙3の搬送距離を正確に算出可能にすることができる。
すなわち、FGパターン75が出力する誘起電圧はモータ70の回転速度が低いとそれだけ信号の振幅も小さくなり、正確な回転数を計測するのが困難になる。これに対して、ホール素子73は低速回転時にも正確に回転数を計測可能であるが、分解能は誘起電圧によるFG信号を用いた方が高くなる。本実施の形態では、モータ70の回転速度に応じて適切なFG信号を選択しているので、高速回転時にも低速回転時にもモータ70の回転数を正確に計測し、用紙3の搬送距離も正確に算出することができる(S14)。
そして、本実施の形態では、このように正確に算出された搬送距離に基づいてモータ逆転命令が発行されるので(S16)、排紙センサ57によって用紙3の後端が検出されてからモータ逆転命令が発行されるまでのタイミングを正確に制御して、用紙3を確実に再搬送することができる。すなわち、用紙3の後端がフラッパ23を通過する前にモータ逆転命令が発行されると、用紙3が定着部15の方へ送られてしまい、用紙3が排紙ローラ19の逆転によって搬送できない程に排出されてからモータ逆転命令が発行されても、その用紙3を再搬送ローラ21へ送ることができない。これに対して、本実施の形態では、上記のようにモータ逆転命令を適切なタイミングで発行することができるので、良好に両面印字を実行することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施することができる。例えば、上記実施の形態では、モータ70の逆転時にも回転速度の絶対値が300rpmを超えるまでホール素子によるFG信号を選択しているが(S17)、逆転時には搬送距離を算出する必要がないので最初から誘起電圧によるFG信号を選択してもよい。また、画像形成手段としては、LED等によって感光体ドラム13を露光するものや、インクジェット方式で画像を形成するものも適用することができる。更に、上記のようにして算出される搬送距離は、モータの逆転以外にも種々の処理に応用することができる。
1…レーザプリンタ 3…用紙 5…印字部
13…感光体ドラム 14…転写ローラ 15…定着部
19…排紙ローラ 21…再搬送ローラ 23…フラッパ
57…排紙センサ 70…モータ 71…ステータ
72…ロータ 73…ホール素子 74,76…エンコーダ
75…FGパターン 77…セレクタ 79…モータドライバ
80…ASIC 81…速度制御部 82…回転数カウント部

Claims (1)

  1. 被記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    モータによって駆動され、上記画像形成手段により画像が形成された被記録媒体を搬送し、上記画像形成手段により画像が形成された被記録媒体を排出する排紙ローラを少なくとも備えた搬送手段と、
    上記モータに設けられ、そのモータの回転に応じて変化する信号を出力するホール素子と、
    上記モータに設けられ、そのモータの回転に応じて誘起される電圧を出力する誘起電圧出力手段と、
    上記ホール素子または上記誘起電圧出力手段の出力に基づいて、上記モータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    上記回転速度検出手段によって検出した上記モータの回転速度が所定の回転速度未満である場合、上記ホール素子の出力を選択し、上記モータの回転速度が上記所定の回転速度を超えている場合には、上記誘起電圧出力手段の出力を選択する選択手段と、
    上記選択手段によって選択された出力に基づいて上記モータの回転数を検出する回転数検出手段と、
    上記回転数検出手段が検出した回転数に基づいて、上記被記録媒体の搬送距離を算出する搬送距離算出手段と、
    を備えた画像形成装置であって、
    上記画像形成手段が設置され、上記排紙ローラに向けて上記被記録媒体が搬送される第1搬送経路と、
    上記第1搬送経路を通過した上記被記録媒体が、再び上記第1搬送経路の上記画像形成手段よりも上流側に搬送される第2搬送経路と、
    上記第1搬送経路に設けられ、上記被記録媒体が搬送される経路を上記第1搬送経路から上記第2搬送経路に切り換えるフラッパと、
    上記第1搬送経路の上記フラッパより上流側に設けられ、上記モータの正転時に上記搬送手段によって排出方向に搬送される上記被記録媒体の後端を検出する後端検出手段と、
    上記後端検出手段が上記被記録媒体の後端を検出してから上記搬送距離算出手段が算出した搬送距離が、上記被記録媒体の後端が上記フラッパと上記排紙ローラとの間に達するのに要する所定距離に達したとき、上記モータに逆転を指示する逆転指示手段と、
    上記被記録媒体が搬送される経路を上記フラッパが上記第1搬送経路から上記第2搬送経路に切り換え、上記逆転指示手段によって上記モータが逆転されたとき、上記第2搬送経路を上記排出方向とは逆方向に搬送される上記被記録媒体を上記後端側から上記画像形成手段へ再搬送する再搬送手段と、
    を更に備えたことを特徴とする画像形成装置。
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