JP2003079184A - センサレスモータ制御装置、画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラム - Google Patents

センサレスモータ制御装置、画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラム

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JP2003079184A
JP2003079184A JP2001260650A JP2001260650A JP2003079184A JP 2003079184 A JP2003079184 A JP 2003079184A JP 2001260650 A JP2001260650 A JP 2001260650A JP 2001260650 A JP2001260650 A JP 2001260650A JP 2003079184 A JP2003079184 A JP 2003079184A
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Satoru Koyama
悟 小山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精度なモータ回転位置情報を利用でき、正
確な起動制御が可能で、負荷変動に適切に対応できるモ
ータ駆動方式を提供するととともに、画像形成装置にお
いて高品位の画像記録を行なえるようにする。 【解決手段】 モータ505のロータの回転位置を検出
するMRセンサ506を設けるとともに、起動時はMR
センサ506からのロータ回転位置情報に基づき駆動制
御を行ない、その後の所定タイミングにおいて、MRセ
ンサ506の出力およびモータのコイル非導通期間にコ
イルに発生する誘起電圧の検出信号S502を用いたモ
ータ駆動制御に切り換える。駆動制御の切り換えタイミ
ングは、MRセンサ506の出力パルスのカウント、転
写紙の所定搬送位置への搬送検出、モータ駆動電流信号
S501やMRセンサ506の出力を介して検出される
負荷変動などを介して検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はセンサレスモータの
コイル非導通期間にコイルに発生する誘起電圧を用いて
ロータ位置を検出するセンサレスモータ制御装置、前記
センサレスモータを用いた画像形成装置、画像形成装置
の制御方法、および画像形成装置の制御プログラムに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、モータのコイルに誘起する電
圧を利用してモータの回転を制御するモータ駆動方式、
いわゆるセンサレスモータ駆動方式が知られている。こ
のようなモータ駆動方式は、モータを駆動源として利用
する種々の電子機器に用いられており、そのような機器
の1つとしてレーザビームプリンタのような画像形成装
置がある。
【0003】図12および図13にレーザビームプリン
タの従来構成の一例を示す。図12のレーザビームプリ
ンタは画像形成機構の主要部を構成する感光ドラム10
8を有しており、この感光ドラム108に対してレーザ
ユニット113により入力画像信号(スキャナや外部の
コンピュータなどから入力される)により変調されたレ
ーザ光により潜像形成が行なわれる。感光ドラム108
を中心とした画像形成機構は図13のように構成されて
いる。
【0004】図13において符号101は画像信号(V
DO信号)で、レーザユニット113のレーザ素子10
2に入力される。レーザ素子102はオンオフ変調され
たレーザビーム103を発生する。スキャナモータ10
4は回転多面鏡(ポリゴンミラー)105を定常回転さ
せ、レーザビーム103を主走査方向に走査する。結像
レンズ106はポリゴンミラー105で反射、偏向され
たレーザビーム107を被走査面である感光ドラム10
8上に結像させる。
【0005】画像信号101により変調されたレーザビ
ーム107は、感光ドラム108上を水平走査(主走
査)する。ビーム検出口109はスリット状の入射口よ
りビームを取り入れ、光ファイバ110を経由して光電
変換素子111に導かれる。光電変換素子111により
電気信号に変換されたレーザビームは、増幅回路(不図
示)により増幅された後、水平同期信号となる。
【0006】図12において、感光ドラム108に形成
される潜像は、現像器123により可視化されトナー像
となり、転写ローラ120によって転写紙112に転写
される。転写紙112(112aまたは112b)は、
マルチパーパストレイ130、あるいはA4,LETT
ERサイズなどのうち決められた寸法の1種類の定型転
写紙を給紙する給紙カセット131から供給される。
【0007】マルチパーパストレイ130、あるいは給
紙カセット131から給紙された転写紙112(112
aまたは112b)に対する片面印字は次のように行な
われる。
【0008】まず、ピックアップローラ132(132
aまたは132b)が1回転することにより、最上の転
写紙112(112aまたは112b)の1枚が給紙ロ
ーラ134(134aまたは134b)まで送り込まれ
る。転写紙112はこれら給紙ローラの回転によりレジ
ストローラ135まで給紙され、画像形成のタイミング
と同期をとるために待機する。
【0009】レジストローラ135の近傍には、フォト
インタラプタ(光透過型センサ)などを用いて構成され
たレジセンサ137が設けられており、転写紙112の
先端がレジストローラ135まで送られたことを検出す
る。
【0010】画像形成部を制御する画像形成制御部(不
図示)はレジセンサ137の検出結果により、転写紙1
12の先端がレジストローラ135に到達したタイミン
グを検知し、感光ドラム108上への画像形成を開始す
るとともに、定着器121のヒータ(図示しない)温度
を所定の温度になるよう制御する。
【0011】レジストローラ135で待機した転写紙1
12は、レジセンサ137の検出結果と像形成プロセス
とのタイミングをとって搬送されるとともに、転写ロー
ラ120によりトナー像が転写紙112上に転写され
る。トナー像を転写された転写紙112はハロゲンヒー
タを内蔵した定着器121により定着され排紙部122
より排紙される。
【0012】図14は、上記の給紙機構と、感光体ドラ
ム208にトナー像を形成する画像形成部、排紙機構な
ど駆動するメインモータ205の駆動回路の概略であ
る。
【0013】符号201はプリンタエンジンコントロー
ラ(不図示)にあるCPUであり、画像形成制御を行な
う。
【0014】DSPを用いたモータコントローラ202
はCPU201と通信を行い、モータドライバ203を
介して、モータ205の回転速度、位相制御を行なう。
モータドライバ203はPWM制御によりモータユニッ
ト204(モータ205)を制御する。
【0015】モータコントローラ202でDSPを用い
たフィードバックおよびフィードフォワード制御を行な
うことにより、モータ205の負荷変動に影響されにく
い回転速度制御、位相制御を行なうことができる。
【0016】モータ205に流れる電流215は、モー
タドライバ203を介して、抵抗208からグランド
(GND)に流れる。
【0017】抵抗208は電流検出用抵抗(たとえば約
0.22Ω程度)であり、その両端電圧は電流215に
したがって変動する。モータコントローラ202はこの
電流検知信号(抵抗208の両端電圧)S201(実際
の波形は図15の307)に基づき、モータに流れる電
流(モータ駆動電流)215を随時検知し、電流が所定
の過電流保護動作値Imaxよりも大きい場合には、過
電流保護機能(不図示)を動作させる。
【0018】抵抗209、210、コンデンサ211は
フィルタ回路を構成し、電流検知信号S201に重畳す
るノイズを除去する。
【0019】図15は図14のモータ205(3相モー
タ)の励磁電流切換えタイミング301〜303と、各
相の電圧304〜306、コイルに流れる電流307
(信号S201)を示している。
【0020】モータ205のコイルヘの励磁電流は、符
号301〜303に示すようにHIレベルの相からLO
Wレベルの相へと流れる。たとえば、U相がHI,V相
がLOWの時には、U相からV相へ電流が流れ、この時
0レベルである(電流が流れない)W相(306)には
誘起電圧が発生する。
【0021】また、モータコントローラ202はPWM
制御を行なっているため、電流が流れている(たとえば
U、V相)の電圧はPWMのスイッチング周波数で振動
する波形となる(304、305の濃色の部分)。
【0022】旧来、モータ205のロータの位置はホー
ル素子などのセンサにより検出し、回転制御を行ってい
た。たとえば3相のDCモータでは各相ごとに計3つの
ホール素子が必要であった。しかし、近年、モータの小
型化、あるいは低コスト化を図るために、ホール素子な
どのセンサを使用せずに、モータのコイルに発生する誘
起電圧をもとにロータの位置を検出するセンサレスモー
タが一般に知られるようになってきている。
【0023】このセンサレスモータの起動時には、モー
タのコイルに誘起電圧が発生していないため、強制的に
適宜定められたタイミングで、励磁電流をモータのコイ
ルに順次供給して、モータの起動を行なうことになる。
【0024】図14の例では、信号S202によりW相
の誘起電圧を検出している。S202の実際の波形は、
符号306に示す通りであり、起動後にはこのS202
に基づき回転制御を行なう。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
センサレスモータ駆動方式は、相ごとのホールセンサを
省略したもので、コイルに発生する誘起電圧をもとに励
磁切換えタイミングを算出して制御し、起動時は所定タ
イミングにより相励磁を行なう起動制御を行なう。
【0026】また、従来のセンサレスモータ方式では、
モータ停止時には誘起電圧が得られないため、モータ起
動後の一定期間、強制的に、ある決められたタイミング
で、励磁電流をモータのコイルに順次供給することで、
オープンループでモータの起動を行なうことが一般的で
ある。
【0027】このような起動制御は、比較的起動時のモ
ータ負荷が安定している機器や、起動時においてモータ
の回転速度が必要以上に速くなっても問題ない機器にお
いては効果があった。
【0028】しかしながら、レーザビームプリンタや複
写機などに従来のセンサレスモータ駆動方式によると次
の問題点がある。
【0029】(1)トナーカートリッジ内のトナーの状
態や量などによって、起動時のモータ負荷が一定ではな
いため、起動時のロータの位置によってはトルク不足と
なってしまったり、あるいは、モータの負荷が重い時な
どに起動不良となってしまうことがある。
【0030】(2)起動時はオープンループ制御のた
め、起動時に必要以上に速い回転数でモータが回転する
可能性があるため、感光ドラムの劣化の原因となる。
【0031】(3)高精度速度制御が必要な場合には、
ロータの位置情報は誘起電圧からの検出結果のみである
ため、必要精度に対する位置情報として不十分である。
【0032】本発明の課題は、上記の問題を解決し、高
精度なモータ回転位置情報を利用でき、正確な起動制御
が可能で、負荷変動に適切に対応できるモータ駆動方式
を提供するととともに、これを用いてレーザビームプリ
ンタのような画像形成装置において高品位の画像記録を
行なえるようにすることにある。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明のセンサレスモータ制御装置、画像形成装
置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制
御プログラムにおいては、モータのロータの回転位置を
検出する第1の検出手段と、前記モータのコイル非導通
期間にコイルに発生する誘起電圧により前記ロータの回
転位置を検出する第2の検出手段を用い、前記モータの
起動時に第1の検出手段の検出結果に基づきモータの駆
動制御を開始し、その後、所定のタイミングで第1の検
出手段および第2の検出手段の検出結果に基づくモータ
駆動制御に切り換える基本構成を採用した(請求項1、
6、10、14)。
【0034】また、第1の検出手段および第2の検出手
段の検出結果に基く駆動制御への切り換えのタイミング
は、第1の検出手段を構成する磁気効果型センサで検出
したパルス列を、所定数カウントしたタイミングとする
(請求項5)、あるいは、前記モータにより駆動される
転写紙供給手段の動作により転写紙が所定位置に到達し
た画像形成タイミングとする(請求項7、11、1
5)。
【0035】また、前記転写紙が所定位置に到達した画
像形成タイミングは、前記モータの駆動電流の変動を介
して前記モータの負荷変動を検出する(請求項8、1
2、16)、あるいは前記第1の検出手段の出力信号を
介して前記モータの負荷変動を検出することにより前記
転写紙が所定位置に到達した画像形成タイミングを検出
する(請求項9、13、17)。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を説明する。以下では、画像形成装置の一
例としてレーザプリンタにおけるメインモータの制御機
構を実施形態として説明する。
【0037】本発明では、センサレスモータ制御方式に
おいて、励磁相ごとのホールセンサは用いないが、ロー
タの回転位置情報を取得するMRセンサを設け、このM
Rセンサの出力と、励磁相に発生する誘起電圧をモータ
駆動制御に用いる。モータ起動時にはMRセンサからの
ロータ回転位置情報に基づき駆動制御を行ない、起動後
はMRセンサの回転位置情報と誘起電圧情報に基づく回
転制御に切り換える。
【0038】[第1の実施形態]図1〜6は本発明の第
1の実施形態を示している。図1は本発明を採用したレ
ーザプリンタの構成を図12と同様の様式で示してい
る。ここでは図12と同等の部材について400番台の
符号を用いており、これらの部材については説明を省略
するものとする。また、感光ドラム408(図12の感
光ドラム108と同等)の周囲の構成については図13
の感光ドラム108周囲の構造と同等であるものとす
る。
【0039】図2はモータ制御系の構成を図14と同等
の様式で示したものである。図3はモータ回路に流れる
電圧/電流波形を図15と同等の様式で示したものであ
る。また、図4、図5は後述のMRセンサからの出力信
号を、図6はモータ制御手順を示している。
【0040】本実施形態では、ロータの回転位置(ある
いは回転速度)情報を取得するMRセンサを設け、モー
タ起動時にはMRセンサからのロータ回転位置情報に基
づき駆動制御を行ない、起動後、MRセンサの回転位置
情報と誘起電圧情報に基づく回転制御に切り換える方式
として、MRセンサからのパルス信号を所定の数カウン
トした時点で、MRセンサと誘起電圧情報をもとにした
回転制御に切り換える構成を示す。
【0041】本実施形態のレーザプリンタの画像形成動
作については、従来例で説明した通りであり、ここでは
詳細な説明は省略する。
【0042】ここで、本実施形態のモータ駆動回路につ
いて説明する。図2は、転写紙412の給紙、感光体ド
ラム408にトナー像を形成する画像形成部、排紙部な
どの駆動手段を構成するメインモータ505の駆動回路
の概略を示している。
【0043】図2において符号501はCPUであり、
画像形成の制御を行なう。通常、CPU501は不図示
のプリンタエンジンコントローラなどのCPUとして実
装する。
【0044】モータユニット504を構成するモータ5
05はアウターロータ式DCブラシレスモータであり、
不図示のギアトレーンなどを介して、画像形成機構を駆
動する。
【0045】DSPを用いたモータコントローラ502
はCPU501と通信を行い、モータドライバ503を
介して、PWM制御によりモータ505の回転速度およ
び位相制御を行なう。DSPを用いたフィードバックお
よびフィードフォワード制御を行なうことで、モータ5
05の負荷変動に影響されにくい回転速度制御、位相制
御を行なうことができる。
【0046】モータ505に流れる電流515は、モー
タドライバ503を介して、抵抗508からグランド
(GND)に流れる。抵抗508は電流検出用抵抗(た
とえば約0.22Ω程度)であり、電流515が流れる
にしたがってその両端電圧が上昇する。モータコントロ
ーラ502は電流検知信号(抵抗508の両端電圧)S
501に基づきモータに流れる電流515を随時検知
し、電流が所定の電流Imaxよりも大きい場合には、
過電流保護回路(不図示)を動作させる。
【0047】抵抗509、510、コンデンサ511は
フィルタ回路を構成しており、電流検知信号S501に
重畳するノイズを除去するためのものである。
【0048】図3は3相モータの励磁電流切換えタイミ
ング311〜313と、各相の電圧314〜316、コ
イルに流れる電流515(信号S501)を表してい
る。
【0049】図3のようにモータ505に流れる電流
(S501)は、モータの位相ごとに周期的に同様な電
流が流れ、破線1区間(ここでは回転角15°)あたり
に流れる電流波形の上部は、PWM制御のため鋸歯状波
となっている(波形の濃色の部分)。
【0050】コイルヘの励磁電流は、タイミングチャー
ト311〜313において、HIレベルの相からLOW
レベルの相へと流れる。たとえば、U相がHI、V相が
LOWであればU相からV相へ電流が流れ、この時0レ
ベルである(電流が流れない)W相には誘起電圧が発生
する(波形316の台形部分)。
【0051】また、モータコントローラ502はPWM
制御を行なっているため、この時電流が流れているU相
およびV相の電圧はPWMのスイッチング周波数で振動
(波形の濃色の部分)する波形となる(314,31
5)。
【0052】図2において符号506は強磁性磁気抵抗
効果型センサ素子(以下MRセンサと示す)であり、モ
ータ505のロータに均等に着磁されたパターンを、ロ
ータの回転スピードに応じたSin波形として読み取る
ことができる。
【0053】また、符号S502はW相の誘起電圧を検
出する電圧検出信号であり、モータコントローラ502
は通常回転時には、このW相の誘起電圧とMRセンサ5
06の検出結果に基づく回転制御を行なう。
【0054】ここでは誘起電圧の検出にW相を用いてい
るが、U,V,W相のいずれか1つの電圧を検出すれば
よいため、誘起電圧の検出はW相に限る必要はない。
【0055】モータコントローラ502は、波形変換器
507により矩形のパルス波(たとえば1440パルス
/回転)に変換されたMRセンサ506の出力信号S5
03に基づきモータ505のロータ位置や回転速度を検
知する。
【0056】図4にMRセンサ506からの出力信号S
503の一例を示す。モータ505の起動時には、回転
数が遅いため、MRセンサ506の検出パルスS503
の周期は長く、定常(目標)回転数に近くなるにつれ周
期が短くなる。
【0057】次に誘起電圧とMRセンサ506の検出結
果に基づくモータの回転制御方法について述べる。
【0058】定常回転時には、モータコントローラ50
2はW相の誘起電圧信号S502に基づく、誘起電圧が
Vthとなるタイミング(図中X点)を検出する。Vt
hは、たとえばモータに印可されるDC電圧Vmaxの
1/2の値に設定しておく。
【0059】たとえば、3相8極のモータの場合、総計
24極のコイルが円周上に配置されることになり、図中
の破線1区間がロータの回転角15°(360°/2
4)に相当するため、X点からX点までは60°間隔と
なる。また、MRセンサ506が1440パルス/回転
で構成されているとすると、MRセンサ506の出力信
号S503には、回転角15°では60個のパルスが現
れることになる。
【0060】モータコントローラ502は、上記の、誘
起電圧から求めたタイミングとMRセンサ506で検出
したパルス数が同一回転角度となるように制御する。つ
まり、各相の励磁電流印加切換えタイミングと実際のロ
ータの回転位置との同期をとることで、高精度で安定し
た回転制御を行なう。
【0061】一方、このセンサレスモータの起動時に
は、コイルに誘起電圧が発生していないため、誘起電圧
に基づくモータ制御が困難である。したがって、起動時
にはMRセンサ506の出力信号S503のみをもと
に、回転制御を行なう。
【0062】すなわち、S503の(1440パルス/
回転の場合)、60パルス(回転角15°に相当)を検
出するタイミング(図3の破線1区間)ごとに、強制的
に各相の励磁電流を切換えてモータ505の起動を行な
う。そして、定常回転となった時に、MRセンサのみの
回転制御から、MRセンサおよび誘起電圧に基づく回転
制御に移行する。
【0063】本実施形態においては、この移行タイミン
グは、モータ505の最大負荷トルクを考慮し、定常回
転に至るまでの回転数をMRセンサのパルス数(N)に
よってあらかじめ決めておく。
【0064】モータコントローラ502はモータの起動
開始とともに、MRセンサ506の出力パルス数をカウ
ントし始め、検出してパルス数がN個となった時点で、
定常回転数に達したと判断する。
【0065】図6は、上記の制御をフローチャート化し
たものであり、図6の制御手順はDSPからなるモータ
コントローラ502により実行される。
【0066】図6のステップS601では、MRセンサ
506の出力パルス数をカウントするカウンタnを0に
初期化し、続いてステップS602でモータ505を起
動する。カウンタnはMRセンサ506の出力パルス数
によりカウントアップされるので、この値をステップS
603で上記の予め定めたパルス数Nと比較し、カウン
タnの計数値がパルス数Nと等しい(あるいは超えてい
る)場合にステップS604に移行し、モータ505の
制御をMRセンサ506の出力パルス数および励磁相か
らの誘起電圧情報(図2、図3のS502)の両方を用
いる方式に切り換える。
【0067】なお、MRセンサ506の出力パルスは、
起動後であれば、モータ505の回転位置情報として利
用できるのはいうまでもない。
【0068】なお、MRセンサのパルス検出にあたって
は以下に述べる点について留意する必要がある。
【0069】モータの回転数が遅い時には、MRセンサ
からの信号S503のパルスエッジは、実際にはシャー
プではなく、図5に示すようにチャタリングを起こした
ような波形となる。これは、モータ505のロータに着
磁されたパターンをMRセンサ506で読み取る際に、
回転数が遅いほど、パターンのS極とN極の境において
S極N極が不確定となってしまう時間が存在するためで
ある。
【0070】したがって、パルスS503検出の際にパ
ルスの立ち上がりや立ち下がりでエッジ検出を行なう
と、チャタリング分までカウントしてしまうため、モー
タ505の起動開始から所定のパルス数Nをカウントし
た時点で、まだ定常回転に至っていない危険性がある。
【0071】このことを回避するために、たとえば、モ
ータコントローラ502でMRセンサ506の出力信号
S503時の取り込みを、所定の定期的なタイミング
(図5中の矢印のタイミング)で行なう。この信号S5
03の取り込み周期は、たとえば、通常予想されるチャ
タリング波形の長さと同程度とする。そして、モータコ
ントローラ502は1つ前の取り込み周期で取り込んだ
出力信号S503のデータと、今回取り込んだデータを
比較し、また、あらかじめ予測してある起動時のMRセ
ンサのパルス周期をもとに演算を行い、チャタリングの
影響を除去してモータ505の起動制御を行なえばよ
い。
【0072】以上より、センサレスモータ(一般にホー
ル素子のないモータ)に回転位置情報を生成する強磁性
磁気抵抗効果型センサ(MRセンサ)を組合せ、起動時
にMRセンサからフィードバックされるパルスに基づき
励磁電流をコイルに供給することで、安定したモータの
起動を実現することができる。
【0073】本実施形態では、MRセンサからフィード
バックされるパルス数に応じてモータ制御の切り換えを
行なうようにしているので、簡単安価な構成によりモー
タ制御の切り換えを行なうことができる。
【0074】上記第1の実施形態において示した構成
は、画像形成装置のみならず、センサレスモータを用い
る種々の電子機器に実施できるのはいうまでもないが、
以下では画像形成装置に特化した構成を例示する。
【0075】[第2の実施形態]以上では、MRセンサ
506の出力のみを用いる起動期間から、MRセンサ5
06の出力パルス数および励磁相からの誘起電圧情報を
用いる通常駆動期間への移行に一定数のMRセンサ50
6の出力パルス数のカウントという条件を用いる例を示
したが、画像形成装置においては、次のように用紙の搬
送制御のタイミングを利用することができる。
【0076】本実施形態でも、画像形成装置のハードウ
ェア構成、およびモータ制御系の構成は第1の実施形態
の図1および図2に示したものと同様であるものとす
る。
【0077】本実施形態では、センサレスモータにおい
て、モータ起動開始時にはMRセンサからのロータ位置
情報をもとに制御し、給紙カセットから紙を給紙したこ
とを検出した時点で、MRセンサと誘起電圧情報に基づ
く回転制御に切り換える。
【0078】図7は用紙搬送制御とともに本実施形態の
モータ制御を示している。図7の手順のうち、少なくと
も画像形成に関係する制御はCPU501により実行さ
れるものとする。
【0079】まず、図7のステップS631において、
図6のステップS602同様にモータ505を起動する
と、メインモータとしてのモータ505は給紙系を駆動
し、給紙が開始される(ステップS632)。
【0080】すなわち、図1の給紙カセット431用の
ピックアップローラ432bが1回転することにより、
転写紙412bの1枚が給紙ローラ434bまで送り込
まれる(ステップS633)。そして、転写紙412b
は給紙ローラ434bの回転によりレジストローラ43
5まで給紙されて、画像形成部とタイミングをとるため
に待機する。
【0081】給紙口がマルチパーパストレイ430の場
合も同様に、ピックアップローラ432aと給紙ローラ
434aの回転駆動により、転写紙412aがレジスト
ローラ435まで送り込まれる。
【0082】レジストローラ435の近傍には、フォト
インタラプタを用いたレジセンサ437が設けてあり、
転写紙412の先端がレジストローラ435まで送られ
たことを検出する(ステップS634)。
【0083】そして、本実施形態では、レジセンサ43
7が転写紙412(a、b)を検出した段階でMRセン
サ506の出力のみを用いる起動制御から、MRセンサ
506の出力パルス数および励磁相からの誘起電圧情報
を用いる通常駆動制御への切り換えを行なう(ステップ
S635)。
【0084】以後、レジストローラ435での待機(ス
テップS636)の後、画像形成準備が完了(ステップ
S637)すると、トナー像転写(ステップS63
8)、定着(ステップS639)、排紙(ステップS6
40)の順で通常の画像形成処理が行なわれる。この画
像形成期間では、MRセンサ506の出力パルス数およ
び励磁相からの誘起電圧情報を用いる通常駆動によりモ
ータ505の駆動制御を行なう。
【0085】以上のように、本実施形態では、モータ起
動開始時にはMRセンサからのロータ位置情報に基づく
制御を行ない、所定の給紙終了タイミング(給紙カセッ
トから紙を給紙したことを検出した時点:本実施形態で
はレジストローラ位置までの用紙搬送終了タイミング)
において、MRセンサおよび誘起電圧情報に基づく回転
制御に切り換える。
【0086】画像形成装置の転写紙の給紙時、特に上記
のようにレジストローラ位置までの用紙搬送終了タイミ
ングまでであれば、さほど高精度のモータ制御は要求さ
れないため、レジストローラ位置に用紙が搬送される迄
にモータの起動開始から定常回転になったとしても引き
続きMRセンサの信号にもとづく制御状態とし、給紙動
作を行っても大きな問題はない。
【0087】そして、給紙後、レジセンサ437により
紙の先端を検出したタイミングで、MRセンサと誘起電
圧情報に基づく回転制御に切り換えて、画像形成開始お
よびレジストローラ435で待機させておいた用紙の再
給紙時には高精度で安定したモータ制御を行なうことが
可能となり、これにより高品位な画像形成を行なうこと
ができる。
【0088】以上のように、本実施形態によれば、画像
形成装置に不可欠な用紙のセンサを利用して、簡単安価
な構成により、所定の給紙終了タイミング(給紙カセッ
トから紙を給紙したことを検出した時点:本実施形態で
はレジストローラ位置までの用紙搬送終了タイミング)
を検出し、モータ制御の切り換えを行なえる。
【0089】[第3の実施形態]本実施形態では、画像
形成装置における負荷変動を考慮した制御を行なう例を
示す。
【0090】本実施形態でも、画像形成装置のハードウ
ェア構成、およびモータ制御系の構成は第1の実施形態
の図1および図2に示したものと同様であるものとす
る。
【0091】図8は負荷変動時のモータの電流波形を、
図9は用紙搬送制御とともに本実施形態のモータ制御を
示している。図9の手順のうち、少なくとも画像形成に
関係する制御はCPU501により実行されるものとす
る。
【0092】本実施形態では、第2の実施形態同様に、
モータ起動開始時にはMRセンサからのロータ位置情報
に基づく制御を行ない、給紙カセットから紙を給紙した
ことを検出した時点で、MRセンサと誘起電圧情報に基
づく回転制御に切り換えるが、このとき、紙が給紙ロー
ラを通過する時のモータ電流の変動を利用して紙の給紙
を検出する点に特徴がある。
【0093】本実施形態では、図2のDSPによるモー
タコントローラ502は、電流検知信号S501(モー
タ駆動電流)に基づき、図8の電流波形の鋸歯状波部の
ほぼ平均値Ia(A点)を演算し、定期的にモータの電
流値をモニタできるように構成する。ここで、PWMの
周期は通常約20kHz程度であるため、図の鋸歯状波
の周期は約50μsec、これに対し、DSPを用いた
モータコントローラ202のサンプリング周期は、約
0.2μsecを達成するのは容易であり、上記のモー
タ電流波形の鋸歯状波部の平均値の演算は十分演算可能
である。
【0094】図9のステップS611において、図6の
ステップS602同様にモータ505を起動すると、メ
インモータとしてのモータ505は給紙系を駆動し、給
紙が開始される(ステップS612)。
【0095】その後、図9のステップS620までの給
紙動作の全体は第2の実施形態と同等である。すなわ
ち、転写紙412bの1枚が給紙ローラ434bまで送
り込まれ、転写紙412bは給紙ローラ434bの回転
によりレジストローラ435まで給紙されて、画像形成
部とタイミングをとるためにそこで待機する。あるい
は、給紙口がマルチパーパストレイ430の場合も同様
に、ピックアップローラ432aと給紙ローラ434a
の回転駆動により、転写紙412aがレジストローラ4
35まで送り込まれる(ステップS620)。
【0096】ステップS620までに至る段階で、給紙
ローラ434aまたは434bに紙が突入(ステップS
613)すると、これら給紙ローラの駆動源であるモー
タ505の負荷が増加し、モータの回転速度が一瞬遅く
なる(ステップS614)。
【0097】この回転速度低下はMRセンサ506によ
り検出され、モータコントローラ502は即座にPWM
のデューティを広げ、モータ505の回転速度増加を図
る制御を行なうことになる。したがって、モータに流れ
る電流値は図8の破線に示したように上昇し、演算によ
り求めた電流Ia(A点)はIb(B点)に移動する。
なお、図8において、Ithはモータ電流のあらかじめ
決められたスレッシュホールド値であり、Imaxは同
様にあらかじめ決められたモータ電流の過電流保護動作
値である。
【0098】そして、ステップS616において、モー
タ電流の演算結果がIthより大きく(Ia=Ib)な
った場合、モータコントローラ502は転写紙が給紙さ
れたと判定し(ステップS617)、モータ制御を励磁
相の誘起電圧とMRセンサの検出結果に基づく制御に切
り換える(ステップS618)。
【0099】このように、本実施形態においては用紙が
レジストローラに到達するよりも前の段階でモータ制御
の切り換えが行なわれる。ステップS621以降の制御
は、図7のステップS637以降の制御と同一であるの
で、ここでは説明を省略する。
【0100】以上のようにして、本実施形態によれば、
用紙のセンサ出力ではなく、モータ駆動電流の変動を利
用して給紙ローラへの用紙の突入を検出し、その段階で
モータ制御を励磁相の誘起電圧とMRセンサの検出結果
に基づく制御に切り換えることができ、簡単な構成によ
って、より確実に所定の給紙タイミングで画像形成装置
のセンサレスモータの制御切り換えを行なうことができ
る。
【0101】特に、本実施形態においては、給紙ローラ
への用紙の突入の際の負荷変動を直接検出してモータ制
御を切り換えているため、負荷変動に適切に対応でき、
正確な起動制御が可能である。
【0102】[第4の実施形態]給紙ローラへの用紙突
入の際の負荷変動を利用してモータ制御の切り換えを行
なうには、第3の実施形態のようにモータ電流を用いる
だけではなく、以下のようにMRセンサ506の出力す
る回転速度検出信号S503を用いることもできる。
【0103】本実施形態では、センサレスモータにおい
て、モータ起動開始時にはMRセンサからのロータ位置
情報をもとに制御し、給紙カセットから紙を給紙したこ
とを検出した時点で、MRセンサと誘起電圧情報に基づ
く回転制御に切り換えるものである。
【0104】本実施形態でも、画像形成装置のハードウ
ェア構成、およびモータ制御系の構成は第1の実施形態
の図1および図2に示したものと同様であるものとす
る。
【0105】本実施形態では、図2のDSPによるモー
タコントローラ502は、MRセンサ506の出力信号
(S503)のタイミング変動を検出できるものとす
る。
【0106】図10は、MRセンサ506の出力信号
(S503:回転位置(あるいは速度)検出信号)を、
図11は用紙搬送制御とともに本実施形態のモータ制御
を示している。図11の手順のうち、少なくとも画像形
成に関係する制御はCPU501により実行されるもの
とする。
【0107】図10のステップS651において、図6
のステップS602と同様にモータ505を起動する
と、メインモータとしてのモータ505は給紙系を駆動
し、給紙が開始される(ステップS652)。
【0108】その後、図11のステップS660までの
給紙動作の全体は第2の実施形態と同等である。すなわ
ち、給紙カセット431用のピックアップローラ432
bが1回転することにより、転写紙412bの1枚が給
紙ローラ434bまで送り込まれる。転写紙412bは
給紙ローラ434bの回転によりレジストローラ435
まで給紙されて、画像形成部とタイミングをとるために
待機する。あるいは、給紙口がマルチパーパストレイ4
30の場合も同様に、ピックアップローラ432aと給
紙ローラ434aの回転駆動により、転写紙412aが
レジストローラ435まで送り込まれる(ステップS6
60)。
【0109】ステップS660までに至る段階で、給紙
ローラ434aまたは434bに用紙が突入(ステップ
S653)すると、給紙ローラの駆動源であるモータ5
05の負荷が増加し、モータの回転速度が一瞬遅くなる
(ステップS654)。
【0110】このため、MRセンサ506の着磁パター
ンの検出周期が長くなる。すなわち、MRセンサ506
の回転速度検出信号S503は図10(a)の定常負荷
状態から図10(b)の負荷変動(負荷上昇)状態に移
り、パルス周期が長くなる(Ta−>Tb)。
【0111】図10において符号、Tthは回転速度検
知信号周期のあらかじめ決められたスレッシュホールド
値で、モータコントローラ502はMRセンサ506の
回転速度検出信号S503のパルス周期がこのスレッシ
ュホールド値Tthを超えたことを検出することにより
給紙ローラ434aまたは434bへの用紙の突入を検
出する。
【0112】すなわち、図11のステップS656にお
いて、回転速度検知信号S502の1パルスの周期がT
htより大きい場合に、モータコントローラ502は転
写紙が給紙されたと判定し(ステップS657)、モー
タ制御を励磁相の誘起電圧とMRセンサの検出結果に基
づく制御に切り換える(ステップS658)。
【0113】このように、本実施形態においては(第3
の実施形態同様に)用紙がレジストローラに到達するよ
りも前の段階でモータ制御の切り換えが行なわれる。ス
テップS661以降の制御は、図7のステップS637
以降(図9のステップS621以降)の制御と同一であ
るので、ここでは説明を省略する。
【0114】以上のようにして、本実施形態によれば、
用紙のセンサ出力ではなく、MRセンサ506の出力す
る回転速度(回転位置)検出信号を用いて給紙ローラへ
の用紙の突入を検出し、その段階でモータ制御を励磁相
の誘起電圧とMRセンサの検出結果に基づく制御に切り
換えることができ、簡単な構成によって、より確実に所
定の給紙タイミングで画像形成装置のセンサレスモータ
の制御切り換えを行なうことができる。
【0115】特に、本実施形態においては、給紙ローラ
への用紙の突入の際の負荷変動を直接検出してモータ制
御を切り換えているため、負荷変動に適切に対応でき、
正確な起動制御が可能である。
【0116】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、センサレスモータ制御装置、画像形成装置、
画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プ
ログラムにおいて、モータのロータの回転位置を検出す
る第1の検出手段と、前記モータのコイル非導通期間に
コイルに発生する誘起電圧により前記ロータの回転位置
を検出する第2の検出手段を用い、前記モータの起動時
に第1の検出手段の検出結果に基づきモータの駆動制御
を開始し、その後、所定のタイミングで第1の検出手段
および第2の検出手段の検出結果に基づくモータ駆動制
御に切り換える構成を採用しているので、第1の検出手
段による高精度なモータ回転位置情報を利用でき、正確
な起動制御が可能で、負荷変動に適切に対応できる、と
いう優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のセンサレスモータ制御を採用した画像
形成装置の構成を示した断面図である。
【図2】本発明のセンサレスモータ制御回路の構成を示
したブロック図である。
【図3】第1の実施形態における図2のモータ制御回路
の電圧/電流波形を示したタイミング図である。
【図4】第1の実施形態におけるMRセンサからの出力
信号(回転検出信号)を示したタイミング図である。
【図5】第1の実施形態におけるMRセンサからの出力
信号(回転検出信号)を示したタイミング図である。
【図6】第1の実施形態におけるモータ制御手順を示し
たフローチャート図である。
【図7】第2の実施形態におけるモータ制御手順を示し
たフローチャート図である。
【図8】第3の実施形態における負荷変動時のモータの
電流波形を示したタイミング図である。
【図9】第3の実施形態におけるモータ制御手順を示し
たフローチャート図である。
【図10】第4の実施形態におけるMRセンサの回転位
置(あるいは速度)検出信号を示したタイミング図であ
る。
【図11】第4の実施形態におけるモータ制御手順を示
したフローチャート図である。
【図12】従来のセンサレスモータ制御を採用した画像
形成装置の構成を示した断面図である。
【図13】図12の装置の画像形成機構を示した説明図
である。
【図14】従来のセンサレスモータ制御回路の構成を示
したブロック図である。
【図15】図14のモータ制御回路の電圧/電流波形を
示したタイミング図である。
【符号の説明】
408 感光ドラム 420 転写ローラ 421 定着器 422 排紙部 431 給紙カセット 432 ピックアップローラ 433a、434a 給紙ローラ 430 マルチパーパストレイ 435 レジストローラ 437 レジセンサ 501 CPU 502 モータコントローラ 503 モータドライバ 505 モータ 506 MRセンサ 507 波形変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02P 6/20 H02P 6/02 321K Fターム(参考) 2C058 AC08 AE02 AE09 DE04 GB05 GB13 GB31 2H027 DA01 DC04 EE04 2H071 CA02 CA05 DA22 DA27 DA31 DA32 5H560 AA03 BB04 BB07 BB12 DA04 DA14 DA19 DB13 DC13 EC02 GG04 HA04 TT02 TT07 XA04 XA12

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータのロータの回転位置を検出する第
    1の検出手段と、 前記モータのコイル非導通期間にコイルに発生する誘起
    電圧により前記ロータの回転位置を検出する第2の検出
    手段と、 前記モータの起動時に第1の検出手段の検出結果に基づ
    きモータの駆動制御を開始し、その後、所定のタイミン
    グで第1の検出手段および第2の検出手段の検出結果に
    基づくモータ駆動制御に切り換える制御手段を有するこ
    とを特徴とするセンサレスモータ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段がDSPから構成されるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のセンサレスモータ制御
    装置。
  3. 【請求項3】 前記モータがDCブラシレスモータであ
    ることを特徴とする請求項1に記載のセンサレスモータ
    制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の検出手段が、前記ロータと同
    期回転する着磁パターンを検出する磁気効果型センサか
    ら構成されることを特徴とする請求項1に記載のセンサ
    レスモータ制御装置。
  5. 【請求項5】 前記磁気効果型センサで検出したパルス
    列を、所定数カウントしたタイミングにおいて、前記制
    御手段が第1の検出手段および第2の検出手段の検出結
    果に基く駆動制御への切り換えを行なうことを特徴とす
    る請求項1記載のセンサレスモータ制御装置。
  6. 【請求項6】 画像形成機構を駆動するモータと、 前記モータのロータの回転位置を検出する第1の検出手
    段と、 前記モータのコイル非導通期間にコイルに発生する誘起
    電圧により前記ロータの回転位置を検出する第2の検出
    手段と、 前記モータの起動時に第1の検出手段の検出結果に基づ
    きモータの駆動制御を開始し、その後、所定の画像形成
    タイミングで第1の検出手段および第2の検出手段の検
    出結果に基づくモータ駆動制御に切り換える制御手段を
    有することを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記モータにより駆動される転写紙供給
    手段を有し、前記転写紙供給手段の動作により転写紙が
    所定位置に到達した画像形成タイミングにおいて、前記
    制御手段が第1の検出手段および第2の検出手段の検出
    結果に基く駆動制御への切り換えを行なうことを特徴と
    する請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記モータの駆動電流
    の変動を介して前記モータの負荷変動を検出することに
    より前記転写紙が所定位置に到達した画像形成タイミン
    グを検出することを特徴とする請求項7に記載の画像形
    成装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記第1の検出手段の
    出力信号を介して前記モータの負荷変動を検出すること
    により前記転写紙が所定位置に到達した画像形成タイミ
    ングを検出することを特徴とする請求項7に記載の画像
    形成装置。
  10. 【請求項10】 画像形成機構を駆動するモータと、前
    記モータのロータの回転位置を検出する第1の検出手段
    と、前記モータのコイル非導通期間にコイルに発生する
    誘起電圧により前記ロータの回転位置を検出する第2の
    検出手段とを有する画像形成装置の制御方法において、 前記モータの起動時に第1の検出手段の検出結果に基づ
    きモータの駆動制御を開始し、その後、所定の画像形成
    タイミングで第1の検出手段および第2の検出手段の検
    出結果に基づくモータ駆動制御に切り換える制御ステッ
    プを含むことを特徴とする画像形成装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 前記モータにより駆動される転写紙供
    給手段の動作により転写紙が所定位置に到達した画像形
    成タイミングにおいて、第1の検出手段および第2の検
    出手段の検出結果に基く駆動制御への切り換えを行なう
    ことを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置の制
    御方法。
  12. 【請求項12】 前記モータの駆動電流の変動を介して
    前記モータの負荷変動を検出することにより前記転写紙
    が所定位置に到達した画像形成タイミングを検出するこ
    とを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置の制御
    方法。
  13. 【請求項13】 前記第1の検出手段の出力信号を介し
    て前記モータの負荷変動を検出することにより前記転写
    紙が所定位置に到達した画像形成タイミングを検出する
    ことを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置の制
    御方法。
  14. 【請求項14】 画像形成機構を駆動するモータと、前
    記モータのロータの回転位置を検出する第1の検出手段
    と、前記モータのコイル非導通期間にコイルに発生する
    誘起電圧により前記ロータの回転位置を検出する第2の
    検出手段とを有する画像形成装置の制御プログラムにお
    いて、 前記モータの起動時に第1の検出手段の検出結果に基づ
    きモータの駆動制御を開始し、その後、所定の画像形成
    タイミングで第1の検出手段および第2の検出手段の検
    出結果に基づくモータ駆動制御に切り換える制御ステッ
    プを含むことを特徴とする画像形成装置の制御プログラ
    ム。
  15. 【請求項15】 前記モータにより駆動される転写紙供
    給手段の動作により転写紙が所定位置に到達した画像形
    成タイミングにおいて、第1の検出手段および第2の検
    出手段の検出結果に基く駆動制御への切り換えを行なう
    制御ステップを含むことを特徴とする請求項14に記載
    の画像形成装置の制御プログラム。
  16. 【請求項16】 前記モータの駆動電流の変動を介して
    前記モータの負荷変動を検出することにより前記転写紙
    が所定位置に到達した画像形成タイミングを検出する制
    御ステップを含むことを特徴とする請求項15に記載の
    画像形成装置の制御プログラム。
  17. 【請求項17】 前記第1の検出手段の出力信号を介し
    て前記モータの負荷変動を検出することにより前記転写
    紙が所定位置に到達した画像形成タイミングを検出する
    制御ステップを含むことを特徴とする請求項15に記載
    の画像形成装置の制御プログラム。
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