JP2021192589A - モータ制御装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】モータ制御をベクトル制御方式に対応させることができるモータ制御装置を提供する。【解決手段】モータ制御装置は、2つの相巻線を有する複数のモータを駆動する駆動回路のグラウンド側の電流値を検出するA/D変換器、A/D変換器が検出した電流値に基づいてモータの相巻線に発生する誘起電圧をそれぞれ推定する。推定された誘起電圧に基づいて電気角を検出し、検出した電気角と前記駆動回路に入力されるマイクロステップパルスとに基づいてベクトル制御を行う。モータ制御装置は、駆動回路のスイッチング素子を制御するためのPWM信号を生成し、A/D変換器による検出結果を予め測定されたA/D変換器のバラツキ成分に基づいて補正を行いベクトル制御を実行する。【選択図】図2

Description

本発明は、モータ制御装置、シート搬送装置及び画像形成装置における複数のモータの駆動の制御に関する。
複写機・プリンタ等の電子写真方式の画像形成装置では、複写画像を記録するための記録材(例えば、用紙)を搬送する駆動源としてステッピングモータが用いられる。
ステッピングモータでは、モータに与えるパルス周期が制御されることで速度制御が行われる。また、ステッピングモータでは、モータに与えるパルス数が制御されることで位置制御も行われる。
一方、ステッピングモータは、モータにかかる負荷トルクが、モータが出力可能なトルク範囲をオーバーした場合、入力パルスと同期せずに制御不能の脱調状態に陥ることがある。
例えば、脱調を回避するためには、装置で必要となる負荷トルクに対して、各種バラツキによる負荷側のトルク変化に対応可能なトルクが出力できるように、モータに供給する電流に所定マージンを設けることが必要になる。その結果、必要以上に電力を消費してしまったり余剰トルクに起因して振動・騒音が引き起こったりしてしまう。
この問題を解決するひとつの方法として、ベクトル制御(あるいはFOC:Field Oriented Control)と呼ばれる方法が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2003−284389号公報
上述したベクトル制御は、回転子の磁束方向成分をd軸、d軸に直交する方向をq軸と定義した回転座標系において、最大のトルクを発生するように電流の位相と振幅を制御する方法である。なお、回転座標系においては、モータの回転子に与えるトルクに寄与する電流成分がq軸電流、モータの巻線を貫く磁束の強度に影響する電流成分がd軸電流となる。
また、ステッピングモータのように回転子に永久磁石を用いるものは、界磁が永久磁石で作られるためd軸電流は必要なくなり、q軸電流の制御のみでモータのトルク制御が可能となる。結果として、静止座標系におけるモータの駆動電流の波形は、理想的な正弦波状の波形となり、最も電力効率の良い制御が可能となるだけでなく、余剰トルクによる振動・騒音が抑制される。
また、ベクトル制御で必要となる、ロータの回転速度及び位置を検出する方法としては、ロータリーエンコーダを用いた方法が一般的である。ところが、従来のステッピングモータ制御では不要であるロータリーエンコーダを新たに追加することで、コストアップ、配置スペースの拡大が必要になる。
これらの問題の解決には、例えばモータの駆動電流を検出し、電圧方程式に基づいて推定されたA相とB相における誘起電圧比の逆正接をとることでロータ位置を推定する方法がある。なお、ロータ回転速度は、推定した位置結果を時間微分することにより求めることができる。
ここで、ステッピングモータの駆動ドライバにFET(Field Effect Transistor)のフルブリッジ回路を用いて、当該FETをPWM(Pulse Width Modulation)信号により励磁制御することによりモータに駆動電流を流すものとする。このような場合、駆動電流を検出する方法としては、ブリッジ回路のグラウンド側にシャント抵抗を配置し、抵抗に掛かる電圧をオペアンプで増幅してA/D変換器を用いて検出する構成が一般的である。
また、電気角で正弦波となるようなトルク制御を効果的に行うためには各モータの電気角を少なくとも8分割程度の複数段階のマイクロステップでフィードバック制御することが望ましい。
また、モータに位置指令を与えるフルステップパルス発生手段は、メインホストCPUおよびタイマー回路とCPU割込とをリアルタイムに動作するシステムとして構成される。また、フルステップパルス発生手段は、機内の紙搬送機構や用紙や機器の状態を検知する複数のセンサ情報を加味して画像形成動作をするように構成されている。
しかしながら、ベクトル制御方式を導入する以前に完成された既存の画像形成装置をベクトル制御方式へ対応するように変更することは容易でない。
例えば、誘起電圧による電気角検知を用いる場合では、ADコンバータは電流電圧の1[%]以上の高分解能な高精度のアナログ回路を複数実装することが必要であり、複数モータの部品バラツキや、AD変換のリニアリティ特性も十分な精度が必要になる。
そのため、複数のモータ駆動回路の電流検知回路に高精度部品が複数必要になり、初期部品コストや、ユニットが故障した場合の交換コストがかさんでしまう、という課題があった。
本発明は、モータの制御方式をベクトル制御方式に対応させることができるモータ制御装置を提供することを、主たる目的とする。また、このモータ制御装置を有する画像形成装置を提供する。
本発明のモータ制御装置は、2つの相巻線を有する複数のモータを駆動する駆動回路と、前記駆動回路のグラウンド側の電流値を検出するA/D変換器と、前記検出した電流値に基づいて、前記モータの相巻線に発生する誘起電圧をそれぞれ推定する推定手段と、前記推定された誘起電圧に基づいて電気角を検出し、検出した電気角と前記駆動回路に入力されるマイクロステップパルスとに基づいてベクトル制御を行う制御手段と、前記駆動回路のスイッチング素子を制御するためのPWM信号を生成する生成手段と、前記A/D変換器による検出結果の特性値を記憶する記憶手段と、を有し、前記制御手段は、前記A/D変換器による検出結果を前記記憶手段に記憶した特性値に基づいて補正を行い前記ベクトル制御を実行することを特徴とする。
本発明によれば、モータの制御方式をベクトル制御方式に対応させることができるモータ制御装置を提供することができる。
本実施形態に係る画像形成システムの構成の一例を示す図。 画像形成装置が有するシステムコントローラの機能構成の一例を説明するためのブロック図。 (a)、(b)は、システムコントローラが有する割込コントローラの機能構成を説明するための図。 ステッピングモータの構成の一例を示す模式図。 (a)、(b)は、タイマー割込に係るタイミングチャートの一例を示す図。 一般的な8分割マイクロステップ周期を含む各種信号の周期関係の一例を示すタイミングチャート。 図5(b)に示すタイミングチャートの開始部分と終了部分の拡大図である。 A相のPWM信号の一例を示すタイミングチャート。 タイマーの割込によるA/D変換器の順次検知タイミングの一例を示すタイミングチャート。 割込コントローラIRQC180のタイマー割込制御の一例を示すフローチャート。 図10に示すADコンバート値の取得およびPWMデータの演算処理の一例を示すフローチャート。 PWM機能部のフルブリッジ回路の一例を説明するための図。 (a)、(b)は、PWM信号に応じてモータ巻線に流れる駆動電流の向きを説明するための図。 三角波比較方式の概念図。 位相が1回転した場合の複数のPWMパルスとPWM発生区間の一例を示すタイミングチャート。 各モータの電流検出回路と各A/D変換器それぞれの接続構成の一例を示す詳細図。 (a)〜(c)は、モータの各相の電流値(ADデータ)とシャント抵抗の検出値との関係の一例を説明するためのグラフ。
以下、本発明を適用したモータ制御装置を有する画像形成装置を例に挙げて説明する。
なお、本実施形態では画像形成装置の一例である電子写真方式のレーザビームプリンタに本発明を適用した場合を例に挙げて説明する。また、その他の画像形成装置、例えばインクジェットプリンタ、昇華型プリンタなどについても本発明を適用することができる。また、シートを搬送するシート搬送装置に本発明を適用することができる。
[実施形態例]
図1は、本実施形態に係る画像形成システムの構成の一例を示す図である。
図1に示す画像形成システム10は、原稿給送装置(ADF:Auto Document Feeder)201、読取装置202、画像形成装置301を含んで構成される。
原稿給送装置201の原稿載置部203に置かれた原稿は、給紙ローラ204によって1枚ずつ給紙され、搬送ガイド206を経由して読取装置202の原稿ガラス台214に搬送される。更に、原稿は、搬送ベルト208によって一定速度で搬送され、排紙ローラ205によって機外に排紙される。
読取装置202の読取位置で照明系209によって照射された原稿画像からの反射光は、反射ミラー210、211、212からなる光学系によって画像読取部101で画像信号に変換される。画像読取部101は、レンズ、光電変換素子であるCCD(Charge Coupled Device)、CCDの駆動回路等によって構成される。
画像形成装置301は、原稿の読み取りモードとして、例えば第1読取モードと第2読取モードとを有する。第1読取モードでは、照明系209及び光学系を停止した状態で原稿を一定速度で搬送しつつ原稿画像を読み取る。
また、第2読取モードでは、照明系209及び光学系を一定速度で移動させながら、原稿ガラス台214上に載置された原稿を読み取る。なお、通常はシート状の原稿は第1読取モードで読み取りを行い、綴じられた原稿は第2読取モードで原稿の読み取りを行う。
画像読取部101で変換された画像信号(読取データ)は、ページ単位で画像形成装置301により記録材(例えば、用紙)上に形成される。
画像信号は、半導体レーザー(図示せず)等によってレーザ光の信号に変調される。変調されたレーザ光は、ポリゴンミラーを含む光走査装置311、ミラー312,313を経由して、帯電器310によって表面が一様に帯電された感光ドラム309上に露光され、感光ドラム309の外周面に静電潜像が形成される。
静電潜像は、現像器314のトナーによって現像され、転写帯電器315によってトナー像が記録材に転写される。
記録材は、紙カセット302及び304に収納されている。本実施形態においては、例えば、紙カセット302にはA4の普通紙が、紙カセット304にはA4の厚紙が収納される。
紙カセット302の記録材は、給紙ローラ303、搬送ローラ306によってレジストレーションローラ308まで搬送される。
一方、紙カセット304の記録材は、給紙ローラ305、搬送ローラ306、307によってレジストレーションローラ308まで搬送される。
レジストレーションローラ308は、記録材にトナー像が転写される転写タイミングに合わせて、記録材を記録材にトナー像が転写される位置(転写位置)に搬送する。
トナー像が転写された記録材は、搬送ベルト317で定着器318に搬送され、定着器318による加熱、加圧により記録材上にトナー像が定着される。
例えば、画像形成装置301のモードが片面印刷モードである場合、定着器318からの記録材は、定着排紙ローラ319及び排紙ローラ324によって機外に排紙される。また、画像形成装置301のモードが両面印刷モードである場合、記録材は、定着排紙ローラ319から搬送ローラ320を経由して反転ローラ321によって反転パス325へ搬送される。
更に、記録材の後端が両面パス326との合流ポイントを通過した直後に反転ローラ321の回転が反転することで、記録材は反転し両面パス326へと搬送される。
両面パスに搬送された記録材は、搬送ローラ322、323によって搬送され、再び搬送ローラ306を経由してレジストローラ308まで搬送される。
その後、上述した方法で記録材の第2面(裏面)に画像が形成された後、機外に排紙される。
また、定着器318からの記録材を表裏反転して機外に排紙する場合には、記録材は搬送ローラ320へ搬送される。その後、当該記録材の後端が搬送ローラ320を通過する直前に搬送ローラ320の回転が反転することによって、記録材が表裏反転した状態で機外に排紙される。
画像形成装置301内に設けられた搬送ローラ306、307、定着排紙ローラ319、反転ローラ321、搬送ローラ322、323、排紙ローラ324などは、後述する図2に示すシステムコントローラ751により駆動制御される。
図2は、画像形成装置301が有するシステムコントローラ751の機能構成の一例を説明するためのブロック図である。
図3は、システムコントローラ751が有する割込コントローラIRQC780、割込コントローラIRQC180の機能構成を説明するための図である。
図4は、ステッピングモータ167aの構成の一例を示す模式図である。例えば、ステッピングモータ167aは、図4に示すように、A相(巻線401a、401c)、B相(巻線401b、401d)の2つの相巻線を有する2相ステッピングモータである。
図2に示すシステムコントローラ751は、CPU(Central Processing Unit)751a、ROM(Read Only Memory)751b、RAM(Random Access Memory)751c、割込コントローラIRQC780、通信部752、パルス生成部770a〜770eを有する。
CPU751aは、ROM751bに格納されたプログラムを読み出して実行することにより、予め決められた画像形成シーケンスに係わる様々なシーケンスを実行する。CPU751aは、バス751dを介して、システムコントローラ751内の各モジュールと通信可能に構成される。RAM751cには、例えば高圧制御部155への高圧設定値、各種データ、操作部152からの画像形成指令情報等が保存される。
システムコントローラ751は、画像処理部102に対して各部の仕様設定値データを送信することによって画像処理部102の設定変更を行う。システムコントローラ751は、各部からの信号、例えば原稿画像濃度信号等(センサ類159からの信号)を受信して、最適な画像形成を行うために高圧制御部155の設定値を変更する。このようにして高圧ユニット156(帯電器310、現像器314、転写帯電器315を制御するユニット)の出力電圧を制御する。
システムコントローラ751には、アナログデジタル変換式の電流検出器であるA/D変換器753によってデジタル信号に変換されたサーミスタ154の検出信号が入力される。システムコントローラ751は、この信号に基づいてACドライバ160を制御することで定着ヒータ161が所望の温度となるように制御する。
システムコントローラ751は、操作部152を介して、ユーザーにより設定された複写倍率、濃度設定値等の情報を取得する。また、システムコントローラ751は、操作部152に対して、画像形成装置の状態、例えば、画像形成枚数や画像形成中か否かの情報、ジャミングの発生、その箇所及び重送等をユーザーに示すためのデータを送信する。
システムコントローラ751は、交換メンテナンスが可能な電装ユニットとして、モータドライバユニット150を接続可能に構成される。システムコントローラ751は、通信部752を介して、モータドライバユニット150内の、後述するベクトル制御IC151とシリアル通信可能に接続される。
以上のように画像形成装置における動作シーケンスはシステムコントローラ751により実行される。
このとき用紙搬送系の各駆動ローラ用の駆動源である5つのモータ167a〜167eも駆動される。モータはいずれも、図4に示すモータ167aのようなA相、B相の2相ステッピングモータである。
システムコントローラ751は、ベクトル制御IC151が有するパルス生成部171a〜171eを介して位置指令パルス171a〜175bを所定の時間周期でモータドライバ157a〜157eに対して出力することで各モータを制御する。
[ホストCPUタイマー]
次に、CPU751aが5つのモータの駆動制御をおこなうシーケンスについて説明する。
システムコントローラ751は、割込コントローラIRQC780内の複数のカウンタータイマー機能と、各タイマー割込指示780aの組み合わせで5つのモータの演算とタイミングの制御を行う。
図3(a)に示す割込コントローラIRQC780は、合計5つのタイマー781〜785を有する。これらのタイマーは、水晶発振クロック単位でカウント計時する。
タイマー781〜785は、5つの各モータのフルステップ単位の加減速および停止を制御するための位置指令フルステップパルス(以下、フルステップパルスと称す)発生用のタイマーである。
図5は、タイマー割込に係るタイミングチャートの一例を示す図である。
図5(a)は、タイマー781の割込のタイミングチャートの一例であり、モータの起動から停止までを時間軸に沿って示している。
第1ステッピングモータ(モータ167a)用のパルス生成部770aは、CPU751aからの指令に応じてフルステップパルスを出力する。なお、CPU751aは、タイマー781から出力される信号に応じてパルス生成部770aを制御する。なお、モータ167aが停止している期間は、タイマー781は停止している。
モータを起動する際、パルス生成部770aは自起動パルス幅でフルステップパルスの出力を開始する。なお、モータを起動するときに、タイマー781による計時が開始される。
タイマー781は、CPU751aに出力する信号の周期を段階的に短くする。この結果、パルス生成部770aから出力されるフルステップパルスの周期が段階的に短くなり、モータが加速する。
出力されるフルステップパルスの周期が目標速度f1に対応する周期になると、タイマー781はCPU751aに出力する信号を一定の周期で出力する。この結果、パルス生成部770aから出力されるフルステップパルスの周期が一定の周期になり、モータが一定速度で回転する。
また、モータを停止させる場合、タイマー781は、CPU751aに出力する信号の周期を段階的に長くする。この結果、パルス生成部770aから出力されるフルステップパルスの周期が段階的に短くなり、モータが減速する。
タイマー781は、モータが停止する自起動パルス幅までの信号を出力してタイマー781を停止する。
同様に、4つのステッピングモータ167b〜167eについても、タイマー782〜785がそれぞれのモータの駆動が開始されるタイミングで機能して、CPU751aに信号を出力する。
CPU751aは、回転方向指令信号(771d〜775d)を出力するようにパルス生成部770a〜770eを制御する。なお、回転方向指令信号がLレベルのとき、モータは順方向に回転し、回転方向指令信号がHレベルの時、モータは逆回転する。
[サブCPU]
続いて、ベクトル変調IC151が有するCPU151a(以下、CPU151aと称す)が、A/D変換器153a、153bを介して5つのモータ(167a〜167e)をベクトル制御するシーケンスについて説明する。ベクトル変調IC151は、ベクトル制御を用いてモータを制御するモータ制御装置として機能する。また、A/D変換器153aを第1A/D変換器、A/D変換器153bを第2A/D変換器とする。また、図3(b)に示す割込コントローラIRQC180は、合計17のタイマー181〜185、191a〜195a、191b〜195b、196、197を有する。
CPU151aは、パルス生成部770a〜770eから出力されるフルステップパルス(771a〜775a)を割込コントローラIRQC180のタイマー181〜185に基づいて割込受信する。
CPU151aは、割込コントローラIRQC180内の各タイマーに割り込みを指示する割込指示180aにより、5つのモータに関する演算のタイミングを制御する。なお、CPU151aは、5つの各モータの割込間隔を各々計測する。
次に、図5(b)を用いてCPU151aのマイクロステップタイミングの割込処理ステップの生成について説明する。
第1のステッピングモータ167aの制御にはタイマー181、191a、191bの3つが専用に利用される。
タイマー181は、割込771aを監視計測するカウンタータイマーである。
タイマー191a、191bは、割込771aから1フルステップパルス遅延したマイクロステップタイミングを再現するためのタイマーである。
図5(b)は、モータの起動から停止までのタイマー181の割込周期とタイマー191a、191bの割込の周期とを速度として、図5(a)に照らしあわせてグラフ化したタイミングチャートである。
タイマー181の割込周期がフルステップクロックに対応する周波数f1に至ると、タイマー191が発生する割込周期は、8分割したマイクロステップ周期に対応する周波数f2となる。f2はf1の8倍高速である。
タイマー181の周期は、自起動が10pps、一定速f1が500ppsである。このときタイマー191aと191bの周期は、自起動が80pps、一定速f2は4000ppsである。
CPU151aは、後述するタイマー196割込におけるベクトル演算処理において、位置指令パルス幅情報θ_refと、モータドライバユニット150(図2参照)が有するA/D変換器153a、153bからの読み取り情報などを用いる。
A/D変換器153a、153bは、それぞれ8チャンネルのアナログセレクタと1つのA/D変換器を内蔵する8chのADコンバータモジュールであり、0番から7番の端子を時分割で順にADコンバートして巡回するように機能する。
A/D変換器153a、153bの2モジュールを合わせると16chになる。接続されるモータ相電流検知信号168aと168bは、A相とB相がそれぞれ0〜4番に対応する。
モータ相電流検知信号168aと168bは、図中においてはバスのように略記しているが、5モータ2相ずつの10本の個別の信号である。A/D変換器153a、153bの各5番と6番と7番は、利用されないため入力が接地処理されている。
図6は、8分割マイクロステップ周期、A相及びB相のフルステップパルス、A相及びB相のフルステップパルスのレベルの切り替えを行うためのフルステップクロックの周期関係の一例を示すタイミングチャートである。なお、図6のタイミングチャートでは、縦軸を信号の種別とし、横軸を時間としている。
位置指令パルス幅情報θ_refは、フルステップパルスの数とマイクロステップパルスの数から予測(推定)される現在の電気角(ロータ402と相巻線とのなす相対角)の指令情報である。位置指令パルス幅情報θ_refは、初期相を0として1周をFFFFFFhとする24[bit]の電気角単位で定義され、RAM751cに保持される。
本実施形態では、N分割(Nは8以上の整数である)されたマイクロステップ周期のうち8分割マイクロステップの割込数がカウントされることによって当該カウント数が位置指令パルス幅情報θ_refに換算され、当該位置指令パルス幅情報θ_refが後段のベクトル演算に用いられる。なお、マイクロステップタイミングの割込発生の詳細については後述する。
[サブCPUのPWMパルス]
図8は、ステッピングモータ167aのA相のPWM信号171a及びB相のPWM信号171bの一例を示すタイミングチャートである。なお、図8のタイミングチャートでは、縦軸を電圧とし、横軸を時間としている。
また、図3(b)に示すタイマー196は、全モータ共通の励磁PWM調整用の共通PWM周期gcnt発生用のタイマーである。
タイマー196は、5つのステッピングモータについて共通のPWM周期タイミング(S520)を256[μsec]周期で発生させる。
PWMパルスは、共通タイミング(S520)を中心に前後の時間で対称にエッジが発生するように制御される。
なお、PWMのHi幅は、前記位置指令パルス幅情報θ_refと後述する駆動アルゴリズムの計算結果によって算出された値である。
PWM端子機能は、クロックカウンタロジックで各モータの励磁PWM調整用のPWMパルス幅発生用でありA相PWM信号171a、B相PWM信号171bを生成する。
同様にして、4つのステッピングモータについて、4つのPWM端子機能によりそれぞれのモータのA相タイミングとB相タイミングのPWMパルスを、172a〜175aと172b〜175bに発生する。
[ADコンバート周期]
図9は、CPU151aのタイマー196とタイマー197の割込によるA/D変換器153aおよび153bの順次検知タイミングの一例を示すタイミングチャートである。なお、図9のタイミングチャートでは、縦軸をタイマーの種別とし、横軸を時間としている。また、ステップ番号scnt197の数値は、直前にA/D変換器153a、153bの2データを読み取る入力端子番号に対応する。
図10は、割込コントローラIRQC180のタイマー割込制御の一例を示すフローチャートである。
図10は、割込コントローラIRQC180におけるタイマー196およびタイマー197の割込タスク内の処理手順例であり、割込コントローラIRQC180内の各タイマーの制御は、CPU151aの指示に基づいて行われる。
なお、制御対象のモータをステッピングモータ167aとする場合を例に挙げて説明する。
タイマー196の割込タスクが開始されると、CPU151aは、タイマー196を動かし始める(S810)。このタイマー196を動かし始めるタイミングが図8のPWM周期のタイミングS520に対応する。さらに、CPU151aは、タイマー197を動かし始める(S820)。本実施形態では、CPU151aは、タイマー196の1動作の間に、タイマー197を8回連続して動作させる(図9に示す0〜7に対応する)。
次に、CPU151aは、AD変換の繰り返し回数に対応するモータに対応する電流値のAD変換を行わせ、ADコンバート値を取得する。さらに、タイマーの繰り返し回数に対応するモータのPWMデータを演算する(S830)。
CPU151aは、タイマー197の開始(S820)およびPWMデータの演算(S830)を連続して8回繰り返す(S840)。
CPU151aは、タイマー196が所定値までカウントすると、再度、図8に示すタイマー196の割込タスクの処理を開始する。つまり、図8および図9に示すように、タイミングS520を起点にした処理が繰り返される。
本実施形態では、タイマー196は256[μsec]周期でPWM周期タイミングを発生し、タイマー197は16[μsec]周期でADコンバートタイミング(図9:タイミングS523〜S527)を発生させる。
そして、PWM機能部は、図8に示すように、PWM周期タイミングS520に同期して、PWM周期(256[μsec])のPWM信号を生成する。
このようにCPU151aは、A/D変換器を共用しながら、5つのモータの駆動制御を行う。割込コントローラIRQC180内のカウンタータイマー181〜185、191a〜195a、191b〜195b、196、197の機能と、各タイマー割込指示180aの組み合わせで、5つのモータの演算とタイミングの制御を行う。
図11は、図10に示すADコンバート値の取得およびPWMデータの演算処理の一例を示すフローチャートである。なお、制御対象のモータをステッピングモータ167aとする場合を例に挙げて説明する。また、図11に示す各処理は、CPU151aにより制御される。
図11を用いてADコンバート値からPWM信号の幅を決定する逐次演算(図10:ステップS550の処理)について説明する。
CPU151aは、PWM端子機能のPWM信号171cの状態をCPUバス経由で読み出し、現在の選択がいずれの相であるかを認識する(S551)。なお、Hiの場合はA相が選択されている。
CPU151aは、AD変換の繰り返し回数に対応するモータに対応する電流値のAD変換を行わせ、ADコンバート値を取得する(S510)。なお、取得したADコンバート値は、例えばRAM751cに格納される。
CPU151aは、位置指令パルス幅情報から現在の電流検知割込までの時間値である位置指令パルス(θ_ref)カウント値を取得する(S553)。なお、取得した位置指令パルス(θ_ref)カウント値は、例えばRAM751cに格納される。
CPU151aは、取得した位置指令パルス(θ_ref)カウント値と、前回割込時の位置指令パルス(θ_ref)カウント値との差分(電気角θの時間変化)に基づいて、現在の位置指令パルスの周期情報である指令速度値ωを導出する(S514)。
CPU151aは、導出した指令速度ωが閾値速度ωthよりも大きいか否かを判別する(S515)。このように、ステップS515の処理において安定速度を超過しているか否かが判別される。
CPU151aは、指令速度ωが一定速度値(ωth)よりも大きい場合(S515:Yes)、モータの状態は高速回転の状態とみなしてベクトル演算モードに移行する(S560)。また、そうでない場合(S515:No)、モータの状態は低速回転の状態とみなしてオープン演算モードに移行する(S570)。
このようにして、安定速度を超過しているか否かに応じて、ステッピングモータ167aを制御するためのモータ制御方式が特定される。
[ベクトル演算モード]
ここで、ベクトル演算モードについて説明する。本方式は、基本的な構成はブラシレスDCモータ、ACサーボモータ等で利用されている座標変換を用いたインバータ制御である。
具体的には、ステッピングモータ167aのA相、B相に流れる通常の電流ベクトルを表す静止座標系が、図4に示すような、回転子の磁極方向をd軸、さらに90度進んだ方向をq軸と定義される回転座標系に変換される。なお、このインバータ制御は大きく分けて、位置PID制御と電流PID制御の二つの制御演算ループとして構成される。
比例、積分補償ステップから構成される位置PID制御では、検出したステッピングモータ167aの出力軸の電気角θと、位置指令パルス(θ_ref)カウント値とに基づいて、これらの偏差が小さくなるように電流指令値iq_ref、id_refを導出する。
なお、ベクトル制御では、位置PID制御を行うためにステッピングモータ167aの位置情報を位置制御にフィードバックする必要がある。
通常、これらの情報を検出するために、ステッピングモータにロータリーエンコーダを取り付けて、ロータリーエンコーの出力パルス数に基づいて位置情報を取得する。そして、取得した位置情報における出力パルス周期に基づいて速度情報を取得する。
ところが、本来ステッピングモータの駆動に不要であるロータリーエンコーダを付加することにより、機器製造コストの上昇、配置スペースが必要になるなど問題が生じる。そこで、エンコーダを用いずにステッピングモータ167aの位置、及び速度情報を推定するセンサレス制御が提案されている。
ただし、上記説明したセンサレス制御における誘起電圧の検知(誘起電圧成分検知)によるベクトル制御では、一定速度(ωth)以上の回転が必要とされる。
そのため、ステッピングモータの起動や停止時の速度が極めて遅い限られた制御状態においては、前述したオープン演算モード(オープン制御:各相の電流検知にもとづいて、各相の励磁PWM周期を決定する)に切り替えるように構成する。このようにして、ステッピングモータを駆動制御するように構成しても良い。
[誘起電圧演算]
ここでステップS560の処理(ベクトル演算モード)におけるPWMデータ演算処理の詳細について説明する。
CPU151aは、誘起電圧演算を行う。
具体的には、CPU151aは、交流電流iα、iβ、及び、ステッピングモータ167aの駆動電圧vα、vβを導出する。交流電流iαはA/D変換器153aから取得したADコンバート値に対応し、交流電流iβはA/D変換器153bから取得したADコンバート値に対応する。
そして、CPU151aは、入力された電流値と出力する電圧値に基づいて、モータ等価回路における以下の電圧方程式に基づいてステッピングモータ167aの誘起電圧Eα、Eβを推定する。なお、誘起電圧Eα、Eβは、下記式(1)、(2)を用いて導出することができる。
Eα=Vα−R*iα−L*diα/dt・・・式(1)
Eβ=Vβ−R*iβ−L*diβ/dt・・・式(2)
なお、R:巻線レジスタンス、L:巻線リアクタンスであり、RとLの値は予めROM751bに記憶されているものとする。
CPU151aは、位置演算を行いステッピングモータ167aの電気角θを導出する。なお、電気角θは、下記式(3)を用いて導出することができる。
θ=ATAN(−Eβ/Eα)・・・式(3)
なお、導出した電気角θは上述した位置PID制御にフィードバックされる。また、導出した電気角θは、座標変換処理においても使用されることになる。
[電流制御]
モータの各相に流れる電流値は、電流検知信号168a、168bとしてA/D変換器153a、153bにより検知され、電流検知の処理(図9:ステップS510)においてCPU516aが取得した状態になる。
CPU151aは、位置PID制御を行う。具体的には、CPU151aは、位置指令パルス(θ_ref)に基づいて電流指令値iq_ref、id_refを導出する。電流指令値iq_ref、id_refは、αβ軸からdq軸へと変換演算された後の電流指令値である。
CPU151aは、座標変換処理を行う。具体的には、CPU151aは、静止座標系でステッピングモータ167aに流れる電流をiα=I*cosθ、iβ=I*sinθとし、θを静止座標系のα軸と回転子磁束のなす相対角(電気角)とする。この場合、回転座標系における電流値は、id=cosθ*iα+sinθ*iβ、iq=−sinθ*iα+cosθ*iβと表わすことができる。
この変換によって、A相B相に流れる交流電流iα、iβや電流指令値iq_ref、id_refは、直流電流で表現することができる。ここで、d軸電流は磁束量を制御可能な成分であり、トルクには寄与しない。他方、q軸電流はステッピングモータ167aの発生トルクを支配する成分である。
このように座標変換処理によりd−q変換が行われ、q軸電流iq、及びd軸電流idが得られる。得られたq軸電流・d軸電流と、上述した位置PID制御から出力された電流指令値iq_ref、id_refとの偏差が電流PID制御に用いられる。通常のベクトル制御では、トルクに寄与しないid成分が0となるようにd軸電流は制御される。
CPU151aは、電流PID制御を行う。具体的には、CPU151aは、位置PID制御と同様に比例、積分補償器を介して電流偏差量を増幅した後に座標変換処理を行う。このようにして、CPU151aは、電流値iq、idを静止座標系の電流量iα、iβへと逆変換する。また、逆変換は下記式(3)、(4)を用いて行うことができる。
iα=cosθ*iq−sinθ*id・・・式(3)
iβ=sinθ*iq+cosθ*id・・・式(4)
CPU151aは、変換後の電流値iα、iβに基づいて駆動電圧vα、vβを導出する(S505)。
CPU151aは、変換後の電流値iα、iβに基づいて駆動電圧vα、vβを導出する。
CPU151aは、PWM信号の反転タイミングの予約設定を行う。具体的には、CPU151aは、駆動電圧vα、vβに基づいて、PWM信号171a、171bが機能するようにレジスタに予約設定する。このようにして、1モータ当りのタイマー197による割込タスクを終了する。なお、PWM信号の発生パターンは、図8に示すタイミングチャートのようになる。
このようなフィードバック系を構築することで、ベクトル制御では、負荷に応じた必要最低限の駆動電流を常時モータに印加することになり、省電力かつ低騒音のモータ駆動を実現することができる。
次にステップS570の処理(オープン演算モード)におけるPWMデータ演算処理の詳細について説明する。
CPU151aは、誘起電圧演算を行う。具体的には、CPU151aは、A/D変換器153a、153bによってデジタル値に変換された交流電流iα、iβ、及び、ステッピングモータ167aの駆動電圧vα、vβを導出する。
そして、CPU151aは、入力された電流値と出力する電圧値に基づいて、上述したモータ等価回路における電圧方程式に基づいてステッピングモータ167aの誘起電圧Eα、Eβを推定する。
CPU151aは、目標電流(ia_ref、ib_ref)を設定する。
CPU151aは、電流PID制御を行う。具体的には、CPU151aは、位置PID制御と同様に比例、積分補償器を介して電流偏差量を増幅した後に座標変換処理を行う。
CPU151aは、PWM信号の反転タイミングの予約設定を行う。
図15は、上記した制御によって位相が1回転した場合の複数のPWMパルスとPWM発生区間の一例を示すタイミングチャートである。なお、図15のタイミングチャートでは、縦軸を電圧とし、横軸を時間としている。
このようなフィードバック系を構築することで、ベクトル制御では、負荷に応じた必要最低限の駆動電流を常時モータに印加することになり、省電力かつ低騒音のモータ駆動を実現することが可能となり、このとき正弦波のような周期特性となる。
[モータドライバ]
図12は、PWM機能部のフルブリッジ回路の一例を説明するための図である。
図13は、PWM信号に応じてモータ巻線に流れる駆動電流の向きを説明するための図である。具体的には、図13(a)は、PWM信号がHiのときのモータ巻線に流れる駆動電流の向きを表し、図13(b)は、PWM信号がLowのときのモータ巻線に流れる駆動電流の向きを表している。
図14は、三角波比較方式の概念図である。
図12を用いて、モータドライバ157aを例に挙げてPWMインバータの駆動方法、電流検出方法について説明する。PWM端子機能は、FETを用いたフルブリッジ回路で構成され、2相ステッピングモータの場合はA相とB相分の2つのフルブリッジ回路を有する。
フルブリッジ回路は、電源電圧に近いハイサイド(ハイ領域)側の左右FETとローサイド側の左右FETの4つのFETを有する。ハイサイド左側とローサイド(ロー領域)右側FETのゲート信号に駆動電圧を示すPWM信号を接続し、それ以外のハイサイド右側とローサイド左側にPWM信号の反転信号を接続する。
これにより、PWM制御周期におけるPWM信号のHi幅の比率(以下、PWM信号正デューティ)を調整して、所望の駆動電圧をモータ巻線両端に与えモータ巻線に駆動電流を流すことができる。
モータの各相に流れる駆動電流はフルブリッジ回路のグラウンド側に配置する電流検出抵抗507、508に印可される電圧を図示しないオペアンプで増幅し、A/D変換器によりデジタル信号に変換しCPU151aが取得する。
このとき、PWM信号はFETのスイッチ(スイッチング素子、図13参照)をON/OFFしてモータ巻線に所望の駆動電圧を印可するのでHi/Lowを繰り返すことになる。Hi/Low切り替わり時にはFETのスイッチングノイズが発生するので電流検出時刻(所定時刻)はPWM信号のHi幅、Low幅それぞれの中央部分が望ましい。
このように、三角波をキャリアとしてモータ駆動電圧を変調波とする三角波比較方式のデジタル演算を行う場合において、変調波の変化時刻を三角波の山と谷のどちらかの時刻に同期させることになる(図14参照)。
また、駆動電流を検出する方法としては、ブリッジ回路のグラウンド側にシャント抵抗を配置し、抵抗に掛かる電圧をオペアンプで増幅してA/D変換器を用いて検出する構成としたとする。この場合、モータに流れる駆動電流の向きは一定であっても、シャント抵抗に流れる検出電流の向きはPWM信号がHiの時と、Lowの時で異なる現象が発生する。
検出電流の向きをそろえるためにCPU151aは、PWM信号がHiかLowのどちらの時刻で検出するかに応じて検出電流値の符号を反転する。なお、駆動電圧データの正負に応じてPWM信号のHi幅とLow幅のどちらが相対的に長いかが決定される。
図13に示すように、正負の検出電流を向きをそろえた電圧値にするためオペアンプ回路部品により(Vcc/2)を電流ゼロ点として、電圧変換して正負の電流量に相当する電圧値に変換する。CPU151aにおいて、(Vcc/2)よりも高いか低いかによって検出電流値の符号の解釈が変わることが見て取れる。
[シャント抵抗とAD回路]
図16は、モータ167a、モータ167bの電流検出回路とA/D変換器153a、153bそれぞれの接続構成の一例を示す詳細図である。
第1のモータであるモータ167aのA相電流は、モータドライバ157aと接続されたシャント抵抗507の両端の電圧として検出される。そして、VCC/2において零点オフセットしてオペアンプ158a(図正面から見て上側)によって増幅されて、信号168aとしてベクトル制御IC151へ送られる。
CPU151aは、CPUバス151dを介してA/D変換器153aの入力セレクタをレジスタ設定して、信号168aを選択してAD変換結果を読み取る。
モータ167aのB相電流も同様にシャント抵抗508両端の電圧として検出され、オペアンプ158a(図正面から見て下側)によって増幅されて、信号168bとしてベクトル制御IC151へ送られる。
CPU151aは、CPUバス151dを介してA/D変換器153bの入力セレクタをレジスタ設定して、信号168bを選択してAD変換結果を読み取る。
第2のモータであるモータ167bのA相電流も同様にシャント抵抗509の両端の電圧として検出される。オペアンプ158b(図正面から見て上側)によって増幅されて、A/D変換器153aの入力セレクタをレジスタ設定してモータ167b側を選択してAD変換結果を読み取る。
モータ167bのB相電流も同様にシャント抵抗510の両端の電圧として検出される。オペアンプ158b(図正面から見て下側)によって増幅されて、A/D変換器153bの入力セレクタをレジスタ設定してモータ167b側を選択してAD変換結果を読み取る。
図17は、モータの各相の電流値(ADデータ)とシャント抵抗の検出値との関係の一例を説明するためのグラフである。
図17(a)に示すグラフは、第1のモータ167aの実際のA相電流と、A/D変換器153aによる検出結果の値との関係の一例を示している。なお、縦軸は3.3V電源を0〜1023の1024段階に10bitAD変換したデジタル値を示している。
図17(a)に示すグラフのように、実際にシャント抵抗を流れる正負の電流に対して所定の特性(以下、この特性値をバラツキ成分と称す)を有していることが見て取れる。なお、グラフ上では説明のためにグラフ上に現れるバラツキ成分を誇張表現している。
図17(b)に示すグラフは、第2のモータ167bの実際のA相電流と、A/D変換器153aによる検出結果の値との関係の一例を示している。
図17(a)、(b)の比較から実際にシャント抵抗を流れる正負の電流に対して主に3つのバラツキ成分a、b、c(図中においてはa1、2、b1、2、c)を有していることが見て取れる。
1つ目のバラツキ成分のbは、増幅回路のオフセット特性であり、オペアンプ内部の半導体トランジスタの入力電流分と内部抵抗値、および周辺の抵抗部品の抵抗値の精度と、ADコンバータ入力前のアナログセレクタ回路のON抵抗値である。これは設計中心よりずれた電圧値に変換されてしまう成分が主因となる。
また、図16において説明したように、VCC/2を中心に増幅および電圧変換する回路であるためバラツキ成分bは電流の正負を中心に両側にオフセットする。
なお、オフセット量は回路に依存するため、第1のモータ167a側はb1であり、第2のモータ167b側はb2である。ここでは一例として、b1=50[mV]相当、b2=40[mV]相当程度であるとする。
2つ目のバラツキ成分のaは、増幅回路のゲイン特性であり、オペアンプ内部トランジスタおよび周辺の抵抗部品の精度によっては、ずれた電圧値に変換されてしまう成分が主因となる。
また、図16において説明したように、VCC/2を中心に増幅および電圧変換する回路であるためバラツキ成分aは電流の正負を中心に両側に傾斜する。
なお、傾斜は回路に依存するため、第1のモータ167a側はa1であり、第2のモータ167b側はa2である。ここでは一例として、a1=10[mV]/A、a2=8[mV]/A程度にバラツキ傾斜するものとする。
3つ目のバラツキ成分のcは、ADコンバータ回路の非線形特性であり、ADコンバータ内部トランジスタおよびADコンバータ入力前のアナログセレクタ回路のON抵抗値の半導体の非線形成分であり、ずれた電圧値に変換されてしまう成分である。ここでは一例として、最大でc=50[mV]程度であるとする。
図17(c)に示すグラフは、第1のモータ167aの特性(図17(a))と、第2のモータ167bの特性(図17(b))との共通非線形成分のみを抽出したものである。共通のADコンバータ素子を用いる場合には、共通の非線形特性を示す。
以上のことから、予め測定工具などを用いて各モータ各相毎にバラツキa、b、cを測定しておき、ベクトル制御中においてこれら測定値を補正する。具体的には、例えばPWMパルス毎の電気角速度で変動するモータの相電流を逐次AD変換して誤差1[%]未満で求める。
測定工具による測定は、まず、モータ停止中の非励時状態でシャント抵抗507(509)とシャント抵抗508(510)の抵抗値を計測する。
次に、モータ停止中の複数の定電流励時状態で、シャント抵抗507(509)とシャント抵抗508(510)の両端の電位差を測定工具により計測しつつ平行して各々ADコンバータ値を記録する。複数の定電流とは、例えば−5[A]〜5[A]まで0.1[A]単位で100点測定する。
複数のモータについて前記測定点を測定後に、バラツキ成分a1、b1、a2、b2を抽出する。また、残留成分は、100点の各々の平均値から、非線形バラツキ成分cのプロファイル100点を抽出する。
例えば図16に示すような2つのモータでればバラツキaが4点計測され、バラツキbが4点計測され、バラツキcが2セット各100点が計測値から算出される。
また、図3(a)に示すような5つのモータであれば、バラツキaが10点計測され、バラツキbが10点計測され、バラツキcが2セット各100点が計測値から算出される。
バラツキ成分に係る情報は、測定後に例えばベクトル変調IC151内の不揮発メモリEEPROMに記録される。1点のデータを2Byteとすると、計120点で240Byteとなる。
図12に示すベクトル演算モードの開始に先立ってEEPROMからデータを読出しておき、ベクトルモードフローの誘起電圧演算(S512a)において、各バラツキのデジタル補正演算を行ったものを検出電流量とする。これにより、バラツキ情報を単調かつ容易に補正されてバラツキ1[%]以下になる。PID制御(S502)に用いられる検出電流量においても同様である。
従来の方法によれば、全5モータで全バラツキ情報を保持する場合、バラツキcが10セット各100点が必要となる。そのため、計1000点で2MByteとなり、多くの不揮発メモリが必要になり製造コストが上昇してしまう。
さらに読出時のデータ通信量も比例して増加するためシステムが緩慢な動作になったり、CPUの性能アップが必要となったりして変更コストが増加してしまうことになる。
また、このような補正をしない場合にも、オペアンプ増幅回路やA/D変換器に高精度な部品が多く必要となりコストアップすることになる。このため既存のシステムにベクトル制御型に変更する場合の大きな障害となり好ましくない。
これに対して本実施形態に係る画像形成装置では、複数モータのベクトル制御型変更に伴うADコンバータや演算処理に必要なCPUおよびシーケンスや、バラツキ情報記録などの多くの追加機能を、1つのベクトル制御ICに集約集積することができる。そのため、複数モータのベクトル制御型変更において追加部品が少なくなるという利点がある。
例えば、市販のモータドライバ、シャント抵抗とAD検知回路、サブCPUとAD変換回路と不揮発メモリを備えた複数モータ共通ICによって、ホストCPUの大きな変更を伴わないで複数モータの制御をベクトル制御対応に変更することが可能になる。
また、オペアンプおよび周辺部品は、補正に必要な線形性以外のバラツキが許容されるので、モータ数やモータ層数に比例して必要な複数の部品は、安価な低精度部品を採用することが可能となる。
具体的には、不揮発メモリ内で共通に記録されたバラツキ特性パターンで共用AD変換経路のバラツキが補正される。そのため、交換可能なユニットで不揮発メモリ量が少なく、通信制御量も少ない安価な構成とすることも可能になる。
また、補正に用いるパラメータはドライバ回路周辺の構成に依存する。そのため、量産工場等における製造および測定工具による測定は、モータドライバユニット150単体で行えばよい。また、販売後における回路故障やメンテナンス時にはモータドライバユニット150を交換すればよい。
上記説明した実施形態は、本発明をより具体的に説明するためのものであり、本発明の範囲が、これらの例に限定されるものではない。
171〜175・・・PWM端子機能、167・・・ステッピングモータ、153・・・A/D変換器、751・・・システムコントローラ、151・・・ベクトル変調IC(モータ制御装置)。
本発明は、ベクトル制御によるモータの制御において、モータのロータの電気角の推定を高精度に行うことを主たる目的とする。
本発明のモータ制御装置は、第1モータの第1相の巻線に接続され、第1のスイッチング素子を備える第1の駆動回路と、前記第1の駆動回路に設けられた第1の抵抗器と、前記第1モータの第2相の巻線に接続され、第2のスイッチング素子を備える第2の駆動回路と、前記第2の駆動回路に設けられた第2の抵抗器と、前記第1の抵抗器の両端の電圧を示す信号をアナログ値からデジタル値に変換する第1のAD変換器と、前記第2の抵抗器の両端の電圧を示す信号をアナログ値からデジタル値に変換する第2のAD変換器と、前記第1相に対応する前記デジタル値と前記第2相に対応するデジタル値とに基づいて前記第1モータのロータの電気角を推定し、当該電気角を基準とする回転座標系によって表される電流成分であって前記第1モータのロータにトルクを発生させる電流成分であるトルク電流成分に基づいて、前記第1相の巻線に印可すべき電圧の値及び前記第2相の巻線に印可すべき電圧の値を決定する制御手段と、前記制御手段によって決定された前記第1相の巻線に印可すべき電圧の値に基づいて前記第1のスイッチング素子を駆動する第1の信号を生成する生成手段であって、前記制御手段によって決定された前記第2相の巻線に印可すべき電圧の値に基づいて前記第2のスイッチング素子を駆動する第2の信号を生成する生成手段と、前記制御手段が前記第1のAD変換器及び前記第2のAD変換器から前記デジタル値を取得するタイミングを示すタイミング信号を出力する出力手段と、を有し、前記第1のAD変換器のモジュールは、前記第2のAD変換器のモジュールとは異なるモジュールであり、前記タイミング信号が前記出力手段から出力されると、前記制御手段は前記第1のAD変換器からの前記第1相に対応する前記デジタル値の取得及び前記第2のAD変換器からの前記第2相に対応する前記デジタル値の取得を行うことを特徴とする。
本発明によれば、ベクトル制御によるモータの制御において、モータのロータの電気角の推定を高精度に行うことができる。

Claims (8)

  1. 2つの相巻線を有する複数のモータを駆動する駆動回路と、
    前記駆動回路のグラウンド側の電流値を検出するA/D変換器と、
    前記検出した電流値に基づいて、前記モータの相巻線に発生する誘起電圧をそれぞれ推定する推定手段と、
    前記推定された誘起電圧に基づいて電気角を検出し、検出した電気角と前記駆動回路に入力されるマイクロステップパルスとに基づいてベクトル制御を行う制御手段と、
    前記駆動回路のスイッチング素子を制御するためのPWM信号を生成する生成手段と、
    前記A/D変換器による検出結果の特性値を記憶する記憶手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記A/D変換器による検出結果を前記記憶手段に記憶した特性値に基づいて補正を行い前記ベクトル制御を実行することを特徴とする、
    モータ制御装置。
  2. 前記A/D変換器は、第1A/D変換器と第2A/D変換器を有し、
    前記第1A/D変換器は前記複数のモータの第1相の駆動電流を検出し、
    前記第2A/D変換器は前記複数のモータの第2相の駆動電流を検出することを特徴とする、
    請求項1記載のモータ制御装置。
  3. 前記駆動回路は、前記モータを駆動するフルブリッジ回路として構成されることを特徴とする、
    請求項1又は2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記モータは、ステッピングモータであることを特徴とする、
    請求項1、2又は3に記載のモータ制御装置。
  5. 前記A/D変換器は、前記モータの複数の相の電流検出を時分割で行うアナログデジタル変換式の電流検出器であることを特徴とする、
    請求項1乃至4いずれか一項に記載のモータ制御装置。
  6. 前記複数のモータそれぞれは、画像形成装置が有する給紙手段として機能し、
    前記制御手段は、前記モータに入力されるフルステップパルスの間隔を測定した結果に応じて、前記ベクトル制御を行うベクトル演算モード、又は、前記誘起電圧の推定を行わずにPWM信号の出力を一定とするオープン演算モードのいずれか一方のモードで前記モータ制御を行うことを特徴とする、
    請求項1乃至5いずれか一項に記載のモータ制御装置。
  7. 請求項1乃至7いずれか一項に記載のモータ制御装置を有することを特徴とする、
    シート搬送装置。
  8. 請求項1乃至7いずれか一項に記載のモータ制御装置を有することを特徴とする、
    画像形成装置。
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