JP6448300B2 - 用紙処理装置、画像形成システム、及び綴じ処理方法 - Google Patents

用紙処理装置、画像形成システム、及び綴じ処理方法 Download PDF

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Description

本発明は、複写機やプリンタ、複合機等の画像形成装置に設けられ、画像形成装置により画像形成された用紙に綴じ処理を行う用紙処理装置に関する。
画像形成装置により画像形成された用紙を複数枚束ねて綴じ処理を行う用紙処理装置が普及している。以下、複数枚束ねられた用紙を「用紙束」という。用紙処理装置は、金属針等の締結部材を用いて用紙束の綴じ処理を行うのが一般的である。
締結部材により綴じ合わされた用紙束を再度ばらして使用する場合、締結部材を除去する必要がある。綴じ合わせた用紙束を破棄する場合、環境問題の観点から締結部材を除去して、用紙と締結部材とを分別する必要がある。いずれの場合も、締結部材の除去が手間のかかる作業となる。また、締結部材は再利用が困難であるために、資源の無駄につながる。そのために、近年、締結部材を用いずに用紙束の綴じ処理を行う用紙処理装置が実用化されている。以下、締結部材を用いずに行う綴じ処理を「針無し綴じ処理」という。針無し綴じ処理は、締結部材を用いないために、締結部材を用いることで生じる上記のような問題を解決する。特許文献1は、用紙束の一部に凹凸を形成して押圧することで、用紙束の用紙間で互いの繊維を絡ませ合うことで針無し綴じ処理を行う用紙後処理装置を開示する。
特開2004−155537号公報
針無し綴じ処理を行う場合、用紙処理装置は、用紙束の用紙の枚数が綴じ処理可能な枚数であるかを判断する。用紙の枚数は、例えばユーザによる設定や、用紙の厚みを検知するセンサの検知結果により判断される。安価な用紙処理装置は、センサ等を設けることがコスト的に困難であり、ユーザによる設定のみで用紙の枚数を判断する。このような用紙処理装置は、ユーザが用紙の枚数を誤設定してもこれを判別することができないために、綴じ処理が不可能な枚数の用紙の用紙束に対して綴じ処理を行う可能性がある。これは、用紙束の綴じ不良や、用紙処理装置の故障の原因となる。
本発明は、上記の問題を解決するために、用紙束の用紙の枚数に応じて綴じ処理を行う用紙処理装置を提供することを主たる課題とする。
上記課題を解決する本発明の用紙処理装置は、複数枚の用紙からなる用紙束を、締結部材を用いずに押圧することで綴じ処理を行う綴じ処理手段と、前記綴じ処理手段に前記綴じ処理を行わせるための駆動力を供給する駆動手段と、前記駆動手段を駆動する駆動電流を供給する駆動制御手段と、前記駆動制御手段が供給する前記駆動電流を所定の電流値に制御する電流制限手段と、前記綴じ処理手段が前記綴じ処理を行う過程で前記駆動電流の値が前記所定の電流値に達することに応じて検知信号を出力する検知手段と、前記電流制限手段に前記所定の電流値を設定し、前記検知手段から前記検知信号が出力されるタイミングに応じて、設定した前記所定の電流値を調整する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記所定の電流値を第1の厚さの用紙束に対応する第1の電流値に設定した状態で、前記検知信号が出力されるタイミングが第1の期間よりも後の第2の期間であれば、前記所定の電流値を、前記第1の電流値よりも小さく、前記第1の厚さよりも薄い第2の厚さの用紙束に対応する第2の電流値に変更し、前記検知信号が出力されるタイミングが第1の期間よりも前の第3の期間であれば、前記所定の電流値を、前記第1の電流値よりも大きく、前記第1の厚さよりも厚い第2の厚さの用紙束に対応する第3の電流値に変更することを特徴とする。
本発明によれば、検知信号が出力されるタイミングに応じて、駆動電流を制御するための電流値を調整することで、綴じ処理手段に綴じ処理を行わせるための駆動力を調整する。検知信号は用紙束の厚みに応じて出力されるタイミングが変化するために、検知信号が出力されるタイミングに応じて電流値を調整することで、駆動力を用紙束の厚みに応じて調整することができる。そのために、用紙束の用紙の枚数に応じた綴じ処理が可能となり、用紙束の綴じ不良や、用紙処理装置の故障を防止することができる。
画像形成システムの概略構成図。 用紙処理装置の説明図。 (a)、(b)は針無し綴じ部の説明図。 制御部の構成図。 針無し綴じ処理時の画像形成装置の処理を表すフローチャート。 針無し綴じ処理時の用紙処理装置の処理を表すフローチャート。 針無し綴じ処理を表すフローチャート。 針無し綴じ処理を表すフローチャート。 針無し綴じ処理時の動作シーケンス図。 針無し綴じ処理時の動作シーケンス図。 針無し綴じ処理時の動作シーケンス図。 モータの特性図。 リミット検知信号の検知タイミング期間とリミット電流値との関係図。 制御部の構成図。 針無し綴じ処理を表すフローチャート。 針無し綴じ処理を表すフローチャート。 針無し綴じ処理時の動作シーケンス図。
以下、実施の形態を図面を参照しつつ詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、画像形成システムの概略構成図である。画像形成システム1は、画像読取装置2、画像形成装置3、操作部40、及び用紙処理装置50を備える。画像形成システム1は、操作部40或いは不図示のネットワークを介して外部装置により、印刷や複写等のジョブの設定が行われる。画像形成システム1は、複写ジョブであれば画像読取装置2により読み取られた原稿に基づいて生成される画像データに基づいて、印刷ジョブであれば外部装置から受信する画像データに基づいて、画像形成装置3により画像形成処理を行う。用紙処理装置50は、画像形成装置3により画像形成された用紙の後処理を行う後処理装置である。本実施形態の用紙処理装置50は、画像形成された用紙を複数枚束ねた用紙束に対して、金属針等の締結部材を用いない針無し綴じ処理を行う。用紙処理装置50は、画像形成装置3の排紙部に設けられ、画像形成装置3と協働して動作する。
画像読取装置2は、上部に、透明ガラス板からなる原稿台4を備える。原稿Dは、原稿台4に、読み取られる画像面を下向きにして載置される。原稿Dは、原稿台4に載置されると、原稿圧着板5により押圧固定される。原稿台4の下側には、原稿Dを照明するランプ6と、照明した原稿Dの光像を画像処理ユニット7に導くための反射ミラー8、9、10とが設けられている。ランプ6及び反射ミラー8、9、10は、所定の速度で移動して原稿Dを走査する。画像処理ユニット7は、走査により得られる原稿Dの光像に基づいて画像データを生成し、画像形成装置3へ送信する。
画像形成装置3は、感光体ドラム11、一次帯電ローラ12、ロータリ現像ユニット13、中間転写ベルト14、転写ローラ15、クリーナ16、レーザユニット17、給紙カセット18、定着器19、及び排出ローラ対21を備える。
感光体ドラム11は、一次帯電ローラ12により表面が均一に帯電される。レーザユニット17は、画像データに基づいて、表面が帯電された感光体ドラム11をレーザ光により照射し、感光体ドラム11に静電潜像を形成する。
ロータリ現像ユニット13は、感光体ドラム11に形成された静電潜像にマゼンタ(M)、シアン(C)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色トナーを付着させて、トナー像を形成する。ロータリ現像ユニット13は、現像器13K、現像器13Y、現像器13M、現像器13Cを有し、不図示のモータにより回転可能である。現像器13Kはブラックのトナー、現像器13Yはイエローのトナー、現像器13Mはマゼンタのトナー、現像器13Cはシアンのトナーを、それぞれ感光体ドラム11に付着させる。感光体ドラム11にモノクロのトナー像を形成する場合、感光体ドラム11と近接する現像位置に現像器13Kを回転移動させて現像を行う。感光体ドラム11にフルカラーのトナー像を形成する場合、ロータリ現像ユニット13が回転することで、各現像器13K、13Y、13M、13Cが現像位置に順に配置されて現像を行う。
感光体ドラム11に形成されたトナー像は、中間転写ベルト14に転写される。転写後に感光体ドラム11に残留するトナーは、クリーナ16により除去される。中間転写ベルト14に転写されたトナー像は、転写ローラ15により、給紙カセット18から給紙される用紙Sに転写される。用紙Sは、中間転写ベルト14に転写されたトナー像が転写ローラ15の位置まで搬送されるタイミングに合わせて、給紙カセット18から転写ローラ15に搬送される。トナー像が転写された用紙Sは、定着器19によりトナー像が熱圧着され、排出ローラ対21により、画像形成装置3から用紙処理装置50に排出される。
用紙処理装置50は、画像形成装置3から排出された複数枚の用紙Sを束ねた用紙束に対して針無し綴じ処理を行う針無し綴じ部52を備え、針無し綴じ処理後の用紙束を排紙トレイ63に排出する。図2は、用紙処理装置50を図1の上側(画像読取装置2側)から見た説明図である。図2の下側が画像形成システム1の前面側である。
用紙処理装置50は、針無し綴じ部52の他に、用紙検知センサ56、処理トレイ57、搬送部58、パドルローラ59、戻しローラ60、束だし部材61、後端整合板62、及び整合板64、65を備える。
用紙処理装置50は、画像形成装置3から排出された用紙Sを搬送部58に取り込む。パドルローラ59は、搬送部58に取り込まれた用紙Sを掻き込み、戻しローラ60は、用紙Sを後端整合板62へ突き当てるようにして処理トレイ57上に用紙Sを載置する。用紙Sは、後端整合板62により後端が整合される。用紙検知センサ56は、処理トレイ57上の用紙Sの有無を検知する。処理トレイ57上で後端が整合された用紙Sは、整合板64、65により用紙幅方向(画像形成システム1の奥行き方向)の位置整合が行われる。この一連の動作により、用紙束が処理トレイ57上に整合されて載置される。
ジョブ設定により針無し綴じ処理が指示されている場合、針無し綴じ部52は、図2に示す位置で、処理トレイ57上の用紙束に対して針無し綴じ処理を行う。針無し綴じ部52は、用紙束の一部に凹凸を形成する凸部及び凹部を有する歯型を備え、用紙束に対して歯型を押圧することで、用紙S同士の繊維を絡ませ合うことで用紙束を綴じ合わせる。針無し綴じ処理が終了すると、束だし部材61は、綴じられた用紙束の後端側を押し出す。用紙束は、これにより処理トレイ57から排紙トレイ63へ排出される。
図3は、針無し綴じ部52の説明図である。図3(a)は、針無し綴じ部52の綴じ動作前の状態(待機状態)を示し、図3(b)は、針無し綴じ部52の動作状態を示す。待機状態時に用紙束が処理トレイ57上に載置され、動作状態時に用紙束が針無し綴じ処理される。
針無し綴じ部52は、針無し綴じモータ75により駆動されて針無し綴じ処理を行う。針無し綴じモータ75による駆動力は、ギアを組み合わせて構成される減速機構91を介して針無し綴じ部52に供給される。針無し綴じモータ75は、本実施形態ではDCブラシ付きモータである。針無し綴じモータ75の出力軸には、モータの回転速度を計測するためのエンコーダセンサ90が設けられる。エンコーダセンサ90は光学式センサであり、針無し綴じモータ75の出力軸上の円盤に設けられたスリットを検知し、モータ回転速度に応じて周期が変動するパルス信号を出力する。本実施形態の円盤はスリット数が18スリット/周で構成される。
針無し綴じ部52は、用紙処理装置50の筐体に固定される下アーム99と、揺動する上アーム95とを備える。下アーム99には下歯98が設けられ、上アーム95には上歯97が設けられる。上アーム95が揺動して下歯98と上歯97とが用紙束を噛み合い、加圧することで、用紙束が引き延ばされる。これにより用紙束の各用紙Sの表面の繊維が露出し、さらに加圧されることによって用紙S同士の繊維が互いに絡み合って締結される。このようにして締結部材を用いずに用紙S同士を締結することができる。
上アーム95を揺動するために、針無し綴じ部52は、カム回転軸94を備えるカム92、コロ93、及び上アーム95の回転中心となるアーム軸96を備える。針無し綴じモータ75の駆動力は、減速機構91を介してカム回転軸94に伝達される。これによりカム回転軸94が回転する。カム回転軸94が回転することで、カム92も回転する。カム92の回転に応じて、コロ93により、上アーム95がアーム軸96を中心に揺動する。
上アーム95の位置を検知するために、基準センサ76が設けられる。針無し綴じ処理を行わない場合、図3(a)に示すように、カム92が下死点に位置し、基準センサ76が上アーム95を検知する。カム92が下死点に位置するとき、上歯97と下歯98との間に空間が生じ、用紙Sが進入可能となる。カム92の下死点から所定の稜線距離(図3のZ部)は非常に負荷が小さいカム形状となっている。この位置でカム92とコロ93とが接している場合、針無し綴じモータ75の軸上トルクは、減速機構91を介して略無負荷に供給される。
針無し綴じ処理を行う場合、カム92が、針無し綴じモータ75の駆動によりカム回転軸94を中心にX方向に回転して上死点に位置する。これにより上アーム95がアーム軸96を中心に時計方向に回転して、上歯97と下歯98とが噛み合う。このとき、図3(b)に示すように、基準センサ76は、上アーム95を検知しない。上歯97と下歯98との間に生じる用紙束への押圧力は、針無し綴じモータ75の駆動電流を調整することによって制御される。カム92が、針無し綴じモータ75の駆動によりカム回転軸94を中心にY方向へ逆回転して再び下死点に到達すると、針無し綴じ処理が終了して図3(a)の状態に戻る。基準センサ76は上アーム95を検知し、これに応じて針無し綴じモータ75はカム回転軸94の回転駆動を停止する。
図4は、このような画像形成システム1の画像形成装置3及び用紙処理装置50の動作を制御する制御部の構成図である。画像形成装置3はCPU161を備えており、これにより画像形成装置3による画像形成等の各種動作の制御を行う。また、CPU161は、画像読取装置2の動作を制御する。用紙処理装置50は、CPU162を備える。CPU162は、画像形成装置3のCPU161と通信可能であり、協働して用紙処理装置50の動作を制御する。なお、ここでは、針無し綴じモータ75に関する動作の制御を行う構成について説明し、他の構成の動作制御については説明を省略する。
用紙処理装置50のCPU162は、エンコーダセンサ90及び基準センサ76から検知結果を受信する。エンコーダセンサ90は、針無し綴じモータ75の回転速度に比例する周期のパルス信号をCPU162に入力する。CPU162は、エンコーダセンサ90から入力されるパルス信号によって針無し綴じモータ75の回転速度を検知する。針無し綴じモータ75が駆動されると、エンコーダセンサ90は、針無し綴じモータ75の回転速度に比例した周波数のパルス信号を、検知結果としてCPU162に出力する。CPU162は、エンコーダセンサ90から入力されたパルス信号のエッジ間隔を計測することで、針無し綴じモータ75の回転速度を算出する。
基準センサ76は、上アーム95を検知して、CPU162に検知結果を通知する。CPU162は、基準センサ76が上アーム95を検知しているときに図3(a)の状態に上アーム95が位置し、基準センサ76が上アーム95を検知していないときに図3(a)の状態に上アーム95が位置することを検知する。これによりCPU162は、基準センサ76からの通知によって上アーム95の移動を検知することができる。CPU162は、基準センサ76及びエンコーダセンサ90の検知結果に応じて針無し綴じモータ75を駆動、停止することで、針無し綴じ処理の動作を制御する。
用紙処理装置50は、針無し綴じモータ75の駆動、停止のために、CPU162の他に、駆動制御回路82、電流制限回路100、変換回路102、及びシャント抵抗器R1を備える。
駆動制御回路82は、駆動電圧Vに応じた駆動電流を針無し綴じモータ75に供給する。駆動電流に応じて針無し綴じモータ75が駆動される。変換回路102は、駆動電圧Vの電圧レベルを変換し、検知用電圧VmとしてCPU162に入力する。CPU162は、検知用電圧Vmにより駆動電圧Vの電圧レベルを検知する。シャント抵抗器R1は、駆動制御回路82と接地との間に挿入され、針無し綴じモータ75の駆動電流Iの検知に用いられる。
電流制限回路100は、CPU162から入力されるリミット電流信号と、シャント抵抗器R1に生じる針無し綴じモータ75の駆動電流Iに相当する電圧信号とを比較する比較器である。リミット電流信号はアナログの可変電圧信号であり、針無し綴じモータ75の駆動電流Iを所定値に制限するための制限信号である。電流制限回路100は、駆動電流Iに相当する電圧信号とリミット電流信号とを比較して、針無し綴じモータ75の駆動電流Iがリミット電流信号による所定値となるよう駆動制御回路82を制御する。電流制限回路100は、針無し綴じモータ75の駆動電流Iがリミット電流信号による所定値に達した時点で、CPU162へリミット検知信号を出力する。リミット検知信号は、針無し綴じモータ75にCPU162から指示された駆動電流Iが流れるときに出力される。駆動電流IがCPU162から指示された値となるために、上アーム95は、所定の押圧力で用紙束に針無し綴じ処理を行うことになる。つまりリミット検知信号は、所定の押圧力で針無し綴じ処理が行われる際に出力される。
図5、図6により、画像形成システム1による針無し綴じ処理について説明する。図5は、針無し綴じ処理時の画像形成装置3の処理を表すフローチャートである。図6は、針無し綴じ処理時の用紙処理装置50の処理を表すフローチャートである。
画像形成システム1に電源が投入されると、画像形成装置3及び用紙処理装置50は起動時の初期化処理を行ってスタンバイ状態に移行する(S501,S601)。画像形成装置3のCPU161はスタンバイ状態で、操作部40或いは外部装置からジョブが入力されるのを待機する(S502)。画像形成装置3のCPU161は、ジョブを受け付けると(S502:Y)、用紙処理装置50に、ジョブを受け付けたことを表すジョブ情報を用紙処理装置50のCPU162へ通知する(S503)。
用紙処理装置50のCPU162は、画像形成装置3からジョブ情報の受け付けを待機する(S602)。CPU162は、ジョブ情報を受け付けると(S602:Y)、用紙処理装置50が画像形成装置3から用紙Sを受け取り可能になるまでの受付待機時間を画像形成装置3へ通知する(S603)。ジョブ情報は、針無し綴じ処理を行うか否かを指示し、行う場合には用紙束に束ねられる用紙Sの枚数を指定する。また、ジョブ情報は、針無し綴じ処理を行う用紙束の部数を指定する。
画像形成装置3のCPU161は、用紙処理装置50から、ジョブ情報の通知に応じた受付待機時間を受信する(S503)。画像形成装置3のCPU161は、受信した受付待機時間の経過を待つ(S504)。画像形成装置3のCPU161は、受付待機時間が経過すると(S504:Y)、画像形成処理を開始して、給紙カセット18から搬送した用紙Sを画像転写前の待機位置であるレジストレーション位置に搬送し、待機させる(S505)。画像形成装置3のCPU161は、用紙Sを画像形成のタイミングに同期してレジストレーション位置から転写ローラ15に向けて搬送して、用紙Sに画像を転写及び定着させて用紙処理装置50へ排出する(S506)。画像形成装置3のCPU161は、受け付けたジョブに応じて、所定の枚数の画像形成処理が完了するまでステップS505、S506の処理を繰り返す(S507)。
所定枚数の画像形成処理の完了後に次のジョブを受付待機している場合、画像形成装置3のCPU161は、ステップS503以降の処理を繰り返す(S508:Y)。次のジョブが無い場合(S508:N)、画像形成装置3のCPU161は、電源断等の終了処理があれば処理を終了する(S509:Y)。終了処理が無ければ(S509:N)、画像形成装置3のCPU161は、ステップS501のスタンバイ状態へ戻る。
用紙処理装置50は、画像形成装置3から排出された画像形成後の用紙Sを受け取り、後処理動作を開始する。用紙処理装置50のCPU162は、画像形成装置3から受け取った用紙Sを搬送部58により搬送後にパドルローラ59を回転駆動して処理トレイ57へ掻き込み、さらに戻しローラ60によって後端整合板62へ突き当て搬送して後端整合を行う。用紙処理装置50のCPU162は、後端整合後に整合板64、65により用紙幅方向の位置整合を行い処理トレイ57に用紙Sを載置する(S604)。用紙処理装置50のCPU162は、処理トレイ57にジョブ情報で指定された枚数の用紙Sが積載されるまでステップS604の処理を繰り返し実行する(S605:N)。
用紙処理装置50のCPU162は、処理トレイ57上にジョブ情報で指定された枚数の用紙Sが積載されるのを待機し(S605)、指定枚数の用紙が積載されると(S605:Y)、ジョブ情報が針無し綴じ処理を指示するか否かを判断する(S606)。用紙処理装置50のCPU162は、針無し綴じ処理が指示されていなければ(S606:N)、処理トレイ57に積載された用紙束をそのまま排紙トレイ63に排出する(S608)。用紙処理装置50のCPU162は、針無し綴じ処理が指示されていれば(S606:Y)、針無し綴じ処理を行った後に、綴じられた用紙束を排紙トレイ63に排出する(S607、S608)。
用紙処理装置50のCPU162は、受け付けたジョブ情報で指定された部数の用紙束を排出するまでステップS604以降の処理を繰り返す(S609:N)。すべての部数の用紙束を排出すると(S609:Y)、用紙処理装置50のCPU162は、電源断等の終了処理があれば処理を終了する(S610:Y)。終了処理が無ければ(S610:N)、用紙処理装置50のCPU162は、ステップS601のスタンバイ状態へ戻る。
図7〜図10により、用紙処理装置50が行う針無し綴じ処理(図6のS607)について説明する。図7A、図7Bは、用紙処理装置50が行う針無し綴じ処理を表すフローチャートである。図8、図9、図10は、針無し綴じ処理時の動作シーケンス図である。図8は、用紙束が想定される厚さのときの針無し綴じ処理の動作シーケンスである。図9は、用紙束が想定される厚さより薄いときの針無し綴じ処理の動作シーケンスである。図10は、用紙束が想定される厚さより厚いときの針無し綴じ処理の動作シーケンスである。想定される用紙束の厚さは、画像形成装置3のCPU161から通知されるジョブ情報で指定された用紙束に束ねられる用紙Sの枚数に基づいて導出される。
用紙処理装置50のCPU162は、電流制限回路100からリミット検知信号が出力されるタイミングにより、用紙束の厚さが想定通りであるか否かを判断する。CPU162は、リミット検知信号が検知タイミング期間T3で出力される場合に、用紙束が想定される厚さであると判断する(図8)。CPU162は、リミット検知信号が検知タイミング期間T3より遅い検知タイミング期間T5で出力される場合に、用紙束が想定される厚さより薄いと判断する(図9)。CPU162は、リミット検知信号が検知タイミング期間T3より早い検知タイミング期間T4で出力される場合に、用紙束が想定される厚さより厚いと判断する(図10)。
用紙処理装置50のCPU162は、針無し綴じ処理を開始すると、まず、針無し綴じモータ75をCW(Clock Wise)方向に回転駆動する。針無し綴じモータ75がCW方向に駆動することで、カム92は、下死点から図3のX方向へ回転駆動される(S701)。このとき用紙処理装置50のCPU162は、基準センサ76の検知結果により上アーム95の移動を検知し、これに応じて図示しないタイマTによるカウントを開始する(S702)。タイマTがカウントを開始する時点が時刻t0である(図8、図9、図10)。
用紙処理装置50のCPU162は、針無し綴じモータ75の駆動開始後に、時刻t0から計測マスク時間T1が経過するのを待つ(S703)。針無し綴じモータ75の駆動開始直後には、減速機構91の慣性負荷によって駆動電圧、回転速度が変動する。この期間を計測対象から除外するために、CPU162は計測マスク時間T1だけ待機する。
計測マスク時間T1が経過した後の計測時間T2で、用紙処理装置50のCPU162は、針無し綴じモータ75の駆動電圧に相当する検知用電圧Vmの電圧レベルを複数回計測する。駆動電圧は少なからず変動しているために、CPU162は、複数回の計測結果の平均値を算出することで、測定精度を向上させる。また、CPU162は、エンコーダセンサ90から出力されるパルス信号のエッジ間隔(周期)を複数回計測する。CPU162は、パルス信号の周期についても複数回の計測結果の平均値を算出する。パルス信号の周期は、針無し綴じモータ75の回転速度を表す。計測時間T2は、カム92の稜線(図3のZ部)の移動期間内に設定される。つまり、針無し綴じモータ75の略無負荷区間内に、CPU162は、針無し綴じモータ75の駆動電圧と、エンコーダセンサ90から出力されるパルス信号の周期とを計測する(S704)。
用紙処理装置50のCPU162は、計測した針無し綴じモータ75の駆動電圧及び回転速度により、針無し綴じモータ75のトルク定数Ktを算出する(S705)。CPU162は、パルス信号の周期の平均値Teに基づいて、針無し綴じモータ75の回転角速度ωmを式(1)により算出する。
ωm[rad/s] = 2×π×(1/Te[sec])/18 …(1)
式(1)の数値「18」は、針無し綴じモータ75の出力軸上の円盤に設けられたスリットの数である。この数値は、スリット数に応じて変動する。
針無し綴じモータ75のトルク定数Ktは、図11のモータ特性図に示す通り、モータの駆動電流I[A]を横軸、出力トルクTrq[Nm]を縦軸としたときの傾き特性に相当する。また、トルク定数Ktは一般的に逆起電力定数Keと等しい値となることが知られている。そのために、トルク定数Ktは、式(2)で表すことができる。また、逆起電力定数Keは、式(3)で表すことができる。
Kt = Ke …(2)
Ke = V/ωm …(3)
よってトルク定数Ktは、式(4)により算出することができる。
Kt[Nm/A] = Ke = V[V]/ωm[rad/s] …(4)
用紙処理装置50のCPU162は、算出したトルク係数Ktに基づいて、図11に示す関係から、針無し綴じ処理時に必要な針無し綴じモータ75の出力トルクTmに相当するリミット電流値を算出する(S706)。CPU162は、まず、リミット電流値I1を、トルク係数Ktに基づいて、式(5)により算出する。
I1[A] = Tm[Nm]/Kt[Nm/A] …(5)
CPU162は、算出したリミット電流値I1を基準にしたリミット電流値I2、I3を、式(6)、式(7)により算出する。
I2 = I1×α …(6)
I3 = I1×β …(7)
I2 > I1 > I3であり、α、βは所定の定数である。
リミット電流値I1、I2、I3は、リミット検知信号の検知タイミングに応じて使い分けられる。リミット検知信号の検知タイミングが時刻t1から時刻t2の間である検知タイミング期間T4であれば、リミット電流値I2が用いられる。すなわち、用紙束が想定される厚さより厚い場合、リミット電流値I2が用いられる。リミット検知信号の検知タイミングが時刻t2から時刻t3の間である検知タイミング期間T3であれば、リミット電流値I1が用いられる。すなわち、用紙束が想定される厚さである場合、リミット電流値I1が用いられる。リミット検知信号の検知タイミングが時刻t3から時刻t4の間である検知タイミング期間T5であれば、リミット電流値I3が用いられる。すなわち、用紙束が想定される厚さより薄い場合、リミット電流値I3が用いられる。CPU162は、リミット検知信号の検知タイミングに応じたリミット電流値に相当するリミット電流信号を、電流制限回路100に入力する。図12は、リミット検知信号の検知タイミング期間と、それに応じたリミット電流値との関係を示す。
用紙処理装置50のCPU162は、算出したリミット電流値I1に相当するリミット電流信号を電流制限回路100に設定する(S707)。電流制限回路100は、針無し綴じモータ75の駆動電流Iが設定されたリミット電流信号に応じた値となるように、駆動制御回路82を制御する(S708、S709)。駆動制御回路82は、これにより針無し綴じモータ75を所定の回転速度で回転駆動する。針無し綴じモータ75のCW駆動によりカム92は回転を続ける。
CPU162は、時刻t3が経過したか否かを判断する(S710)。時刻t3を経過していない場合(S710:N)、CPU162は、リミット検知信号が検知されたか否かを判断する(S711)。リミット検知信号が検知されない場合(S711:N)、CPU162は、時刻t3が経過したか否かの判断を続ける。
時刻t3が経過する前にリミット検知信号を検知した場合(S711:Y)、用紙処理装置50のCPU162は、リミット検知信号を検知タイミング期間T3の期間内に検知したか否かを判断する(S715)。リミット検知信号を検知タイミングT3の期間内に検知した場合(S715:Y)、CPU162は、用紙束が想定される厚さであると判断し、図8の動作シーケンスによる処理を行う。CPU162は、エンコーダセンサ90の出力が「0」になるまで待機する(S716)。エンコーダセンサ90の出力が「0」になると(S716:Y)、CPU162は、上アーム95に時刻t5〜時刻t6の間(押圧時間Tp)、用紙束を押圧させる(S717)。上アーム95が用紙束を押圧することで、上歯97と下歯98とが綴じに必要な所定の圧力で噛みあいを行い、用紙束が針無しで綴じ合わされる。押圧時間Tpが経過すると(S717:Y)、CPU162は、時刻t6において、駆動制御回路82を介して針無し綴じモータ75の駆動電流を遮断して、針無し綴じモータ75にブレーキをかける(S718)。その後、CPU162は、時刻t7において、針無し綴じモータ75をCCW(Counter Clock Wise)駆動させて、上歯97と下歯98をシート束Sから離間させる(S719)。CPU162は、基準センサ76が上アーム95を検知すると(S720:Y)、駆動制御回路82を介して針無し綴じモータ75を停止させて、時刻t8で針無し綴じ処理を終了する(S721)。
ステップS710において時刻t3を経過してもリミット検知信号が検知されなかった場合(S710:Y)、用紙処理装置50のCPU162は、検知タイミング期間T5に時刻が進んだと判断する。CPU162は、リミット電流信号をリミット電流値I3に相当する値に変更して電流制限回路100に設定する(S712)。これにより駆動電流Iがリミット電流値I3に調整される。CPU162は、時刻t4が経過したか否かを判断する(S713)。時刻t4を経過していない場合(S713:N)、CPU162は、リミット検知信号が検知されたか否かを判断する(S714)。リミット検知信号が検知されない場合(S714:N)、CPU162は、時刻t4が経過したか否かの判断を続ける。時刻t4が経過する前にリミット検知信号を検知した場合(S714:Y)、CPU162は、ステップS716以降の処理を実行して針無し綴じ処理を終了する。リミット検知信号が検知タイミング期間T5で検知されるために、CPU162は、用紙束が想定よりも薄いと判断して、図9の動作シーケンスによる処理を行う。すなわち、押圧時間Tpは、時刻t9〜時刻t10になり、針無し綴じモータ75は時刻t10でブレーキがかけられ、上歯97及び下歯98は時刻t11で用紙束から離間され、針無し綴じ処理の終了は時刻t12になる。
時刻t4が経過する前にリミット検知信号が検知されなかった場合(S713:Y)、用紙処理装置50のCPU162は、処理トレイ57上に用紙束が載置されていないと判断する。CPU162は、駆動制御回路82を介して針無し綴じモータ75の駆動電流を遮断し、針無し綴じモータ75にブレーキをかける(S728)。その後、CPU162は、針無し綴じモータ75をCCW駆動させる(S729)。これにより上アーム95は、図3(b)の状態から図3(a)の状態に移動する。CPU162は、基準センサ76が上アーム95を検知すると(S730:Y)、駆動制御回路82を介して針無し綴じモータ75を停止させる(S731)。CPU162は、針無し綴じモータ75が停止したことをユーザに通知して、針無し綴じ処理を終了する(S732)。CPU162は、不図示の通知装置により通知を行うことで、ユーザに用紙束が載置されていない旨を警告する。通知は、例えば表示装置への警告文の表示や、警告灯の点灯、音声案内等により行われる。処理トレイ57上に用紙束がセットされていない状態で針無し綴じ処理を行うと、針無し綴じ部52が損傷する虞がある。そのために、CPU162は、用紙束が処理トレイ57上に載置されていない場合に針無し綴じ処理を行わずに、ユーザにその旨を通知により警告する。
ステップS715においてリミット検知信号の検知が検知タイミング期間T3の期間内ではなければ(S715:N)、用紙処理装置50のCPU162は、リミット検知信号の検知が検知タイミング期間T4の期間内であるか否かを判断する(S723)。リミット検知信号の検知が検知タイミング期間T4の期間内でなければ(S723:N)、リミット検知信号の検知が検知タイミング期間T4(時刻t1)より早い。この場合、CPU162は、用紙束が処理トレイ57上に載置されていないと判断して、ステップS728以降の処理を行う。
リミット検知信号の検知が検知タイミング期間T4の期間内であれば(S723:Y)、用紙処理装置50のCPU162は、用紙束が想定よりも厚いと判断して、図10の動作シーケンスによる処理を行う。CPU162は、エンコーダセンサ90の出力が「0」になるまで待機する(S724)。エンコーダセンサ90の出力が「0」になると(S724:Y)、CPU162は、時刻t14でリミット検知信号をリセットする(S725)。CPU162は、リミット電流信号をリミット電流値I2に相当する値に変更して電流制限回路100に設定する(S726)。これにより駆動電流Iがリミット電流値I2に調整される。CPU162は、リミット検知信号が、再度検知タイミング期間T4で検知されるまで待機し(S727)、検知されると(S727:Y)、ステップS717以降の処理を実行して針無し綴じ処理を終了する。この場合、押圧時間Tpは時刻t15〜時刻t16になり、針無し綴じモータ75は時刻t16でブレーキがかけられ、上歯97及び下歯98は時刻t17で用紙束から離間され、針無し綴じ処理の終了は時刻t18になる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、電流制限回路100が、針無し綴じモータ75の駆動電流Iがリミット検知信号に応じた電流値に達した時点で、CPU162にリミット検知信号を送信している。第2実施形態では、針無し綴じモータ75の回転速度が所定値以下に変化したことを検知して、CPU162にリミット検知信号が入力される。つまり、上アーム95が所定の押圧力で針無し綴じ処理を行うことを検知するために、第1実施形態では針無し駆動モータ75の駆動電流Iを用い、第2実施形態では針無し綴じ駆動モータ75の回転速度を用いる。
図13は、第2実施形態の制御部の構成図である。図4に示す第1実施形態の制御部の構成に、回転速度検知回路200を追加した構成になっている。同じ構成の説明は省略する。回転速度検知回路200は、エンコーダセンサ90の出力値、すなわち針無し綴じモータ75の回転速度が所定値以下になったことを検知すると、CPU162にリミット検知信号を送信する。なお、電流制限回路100からCPU162へのリミット検知信号の入力経路は削除される。また、電流制限回路100は、シャント抵抗器R1に流れる駆動電流Iを観測する必要がなくなる。シャント抵抗器R1は、用紙処理装置51の構成から削除されてもよい。
図14A、図14Bは、第2実施形態の針無し綴じ処理のフローチャートである。図15は、第2実施形態の針無し綴じ処理の動作シーケンスを表す。第1実施形態のステップS701〜S724、S728〜S732(図7A、図7B参照)の処理が、ステップS1401〜S1424、S1428〜S1432の処理に相当する。各ステップの処理は同じであるので、説明を省略する。リミット検知信号の検知が検知タイミング期間T4の期間内のときの処理が、第1実施形態と第2実施形態とでは異なる。
リミット検知信号が検知タイミング期間T4の期間内に検知された場合(S1423:Y)、用紙処理装置51のCPU162は、用紙束の厚みが想定より厚いと判断して、エンコーダセンサ90の出力が一定時間「0」を継続するまで待機する(S1424)。即ち、CPU162は、針無し綴じモータ75が停止するのを待機する。エンコーダセンサ90の出力が「0」になると(S1424:Y)、CPU162は、時刻t20で、リミット電流値I2に相当するリミット電流信号を電流制限回路100に設定する(S1425)。これにより駆動電流Iがリミット電流値I2に調整される。
その後、CPU162は、時刻t20〜時刻t21の間(押圧時間Tq)、上アーム95に用紙束を押圧させる(S1426)。上アーム95が用紙束を押圧することで、上歯97と下歯98とが綴じに必要な所定の圧力で噛みあいを行い、用紙束Sが針無しで綴じ合わされる。押圧時間Tqが経過すると(S1426:Y)、CPU162は、時刻t21において、駆動制御回路82を介して針無し綴じモータ75の駆動電流を遮断し、針無し綴じモータ75にブレーキをかける(S1418)。その後、CPU162は、時刻t22において、針無し綴じモータ75をCCW駆動させて、上歯97と下歯98をシート束Sから離間させる(S1419)。CPU162は、基準センサ76が上アーム95を検知すると(S1420:Y)、駆動制御回路82を介して針無し綴じモータ75を停止させて、時刻t23で針無し綴じ処理を終了する(S1421)。
以上のように、第1実施形態、第2実施形態の用紙処理装置50、51は、用紙束の厚みに応じて異なる駆動電流を針無し綴じモータ75に提供することで、用紙束の用紙Sの枚数に応じた適切な力で針無し綴じ処理を行うことができる。これにより、設定情報とは異なる針無し綴じ処理ができない量の用紙束が誤って供給された場合であっても、用紙束の綴じ不良を防止することができる。また、用紙束が処理トレイ57上に載置されない場合に、誤って針無し綴じ処理を行うことが無くなり、針無し綴じ部52が損傷することを防止することができる。
1…画像形成システム、3…画像形成装置、50,51…用紙処理装置、52…針無し綴じ部、75…針無し綴じモータ、76…基準センサ、90…エンコーダセンサ、82…駆動制御回路、100…電流制限回路、102…変換回路、161,162…CPU、200…回転速度検知回路

Claims (9)

  1. 複数枚の用紙からなる用紙束を、締結部材を用いずに押圧することで綴じ処理を行う綴じ処理手段と、
    前記綴じ処理手段に前記綴じ処理を行わせるための駆動力を供給する駆動手段と、
    前記駆動手段を駆動する駆動電流を供給する駆動制御手段と、
    前記駆動制御手段が供給する前記駆動電流を所定の電流値に制御する電流制限手段と、
    前記綴じ処理手段が前記綴じ処理を行う過程で前記駆動電流の値が前記所定の電流値に達することに応じて検知信号を出力する検知手段と、
    前記電流制限手段に前記所定の電流値を設定し、前記検知手段から前記検知信号が出力されるタイミングに応じて、設定した前記所定の電流値を調整する制御手段と、を備え
    前記制御手段は、前記所定の電流値を第1の厚さの用紙束に対応する第1の電流値に設定した状態で、
    前記検知信号が出力されるタイミングが第1の期間よりも後の第2の期間であれば、前記所定の電流値を、前記第1の電流値よりも小さく、前記第1の厚さよりも薄い第2の厚さの用紙束に対応する第2の電流値に変更し、
    前記検知信号が出力されるタイミングが第1の期間よりも前の第3の期間であれば、前記所定の電流値を、前記第1の電流値よりも大きく、前記第1の厚さよりも厚い第2の厚さの用紙束に対応する第3の電流値に変更することを特徴とする、
    用紙処理装置。
  2. 前記制御手段は、前記検知信号が前記第1の期間、前記第2の期間、及び前記第3の期間のいずれでも出力されないときに、前記綴じ処理手段による前記綴じ処理を停止することを特徴とする、
    請求項1記載の用紙処理装置。
  3. 前記制御手段は、前記検知信号が前記第1の期間、前記第2の期間、及び前記第3の期間のいずれでも出力されないときに、前記綴じ処理を停止したことを通知することを特徴とする、
    請求項2記載の用紙処理装置。
  4. 前記制御手段は、前記検知信号が出力されるタイミングが前記第1の期間であれば、前記所定の電流値を前記第1の電流値に維持することを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれか1項記載の用紙処理装置。
  5. 前記駆動手段の回転速度を検知する速度検知手段を有し、
    前記制御手段は、前記駆動手段が駆動を開始してから所定時間経過後に前記速度検知手段により検知される回転速度と前記駆動手段に印加される駆動電圧とに基づいて前記第1の電流値を決定することを特徴とする、
    請求項1〜のいずれか1項記載の用紙処理装置。
  6. 前記駆動手段の回転速度を検知する速度検知手段を有し、
    前記制御手段は、前記検知信号が出力され、且つ前記速度検知手段により検知される回転速度が0になると、前記綴じ処理手段による押圧を所定期間維持した後に、前記綴じ処理手段による押圧が解除されるように前記駆動制御手段を制御することを特徴とする、
    請求項1〜のいずれか1項記載の用紙処理装置。
  7. 前記綴じ処理手段は、前記用紙束の一部に凹凸を形成する凹部及び凸部を有する歯型を備え、前記歯型により前記用紙束を押圧することで前記綴じ処理を行うことを特徴とする、
    請求項1〜のいずれか1項記載の用紙処理装置。
  8. 請求項1〜のいずれか1項記載の用紙処理装置と、
    用紙に画像を形成して前記用紙処理装置に排出する画像形成手段と、を備えることを特徴とする、
    画像形成システム。
  9. 複数枚の用紙からなる用紙束を、締結部材を用いずに押圧することで綴じ処理を行う綴じ処理手段と、
    前記綴じ処理手段に前記綴じ処理を行わせるための駆動力を供給する駆動手段と、
    前記駆動手段を駆動する駆動電流を供給する駆動制御手段と、
    前記駆動制御手段が供給する前記駆動電流を所定の電流値に制御する電流制限手段と、
    前記綴じ処理手段が前記綴じ処理を行う過程で前記駆動電流の値が前記所定の電流値に達することに応じて検知信号を出力する検知手段と、を備えた装置により実行される方法であって、
    前記所定の電流値を第1の厚さの用紙束に対応する第1の電流値に設定した状態で、前記検知信号が出力されるタイミングが第1の期間よりも後の第2の期間であれば、前記所定の電流値を、前記第1の電流値よりも小さく、前記第1の厚さよりも薄い第2の厚さの用紙束に対応する第2の電流値に変更し、
    前記所定の電流値を第1の厚さの用紙束に対応する第1の電流値に設定した状態で、前記検知信号が出力されるタイミングが第1の期間よりも前の第3の期間であれば、前記所定の電流値を、前記第1の電流値よりも大きく、前記第1の厚さよりも厚い第2の厚さの用紙束に対応する第3の電流値に変更することを特徴とする、
    綴じ処理方法。
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