JP2008063042A - シート処理装置、画像形成装置及びシート処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】シート束の厚みに応じて適切な圧力でシート束を押さえ、効率よく高い揃え品質で処理することができるようにする。
【解決手段】搬入されたシートを受け入れて集積する端綴じ処理トレイと、当該端綴じ処理トレイ上に集積されたシート束を押圧する後端押さえレバー111と、当該後端押さえレバー111を前記シート束に近接する方向及び離間する方向に駆動する後端押さえレバーモータ112と、前記端面綴じ処理トレイ上に集積されたシート束に対して所定の処理を施すスティプラと、を備えたシート処理装置において、前記後端押さえレバー111によって前記端面綴じ処理トレイ上で前記シート束を押圧したときの加圧力を検出する圧力検出センサ404と、当該圧力検出センサ404によって検出された加圧力に基づいて前記後端押さえレバー111の移動制御を行うCPUとを備えた。
【選択図】図34
【解決手段】搬入されたシートを受け入れて集積する端綴じ処理トレイと、当該端綴じ処理トレイ上に集積されたシート束を押圧する後端押さえレバー111と、当該後端押さえレバー111を前記シート束に近接する方向及び離間する方向に駆動する後端押さえレバーモータ112と、前記端面綴じ処理トレイ上に集積されたシート束に対して所定の処理を施すスティプラと、を備えたシート処理装置において、前記後端押さえレバー111によって前記端面綴じ処理トレイ上で前記シート束を押圧したときの加圧力を検出する圧力検出センサ404と、当該圧力検出センサ404によって検出された加圧力に基づいて前記後端押さえレバー111の移動制御を行うCPUとを備えた。
【選択図】図34
Description
この発明は、搬入された記録紙、OHPシートなどのシート状記録媒体(本明細書では、単に「シート」と称す)を整合するシート整合装置、このシート整合装置を備え、シートに対して仕分け、スタック、綴じ、折り、穴明けなどの所定の処理を実行するシート処理装置、このシート処理装置を一体又は別体に備えた画像形成装置、及び前記シート処理装置あるいは画像形成装置で実行されるシート処理方法に関する。
シート処理に際してスティプルトレイ上でシート束をスティプラによって綴じる処理がある。この綴じ処理に際し、シート束の端部が揃っていないと綴じ品質が問題となる。そこで、特許文献1には、スティプルトレイ上におけるシート束の揃え精度を向上させて信頼性の高いスティプル処理を行うことができるようにするため、画像形成装置から排出されるシートを受け入れてスタックするスティプルトレイと、前記スティプルトレイ上にスタックされるシートの搬送方向の端部を突き当ててシートの整合を行う後端フェンスと、前記後端フェンスによって整合されたシート束の端部にスティプル処理を行うスティプル手段と、を備えたシート処理装置において、前記スティプルトレイ上にスタックされたシート束の厚み方向に移動可能であって、前記後端フェンスにシートを案内するための前記スティプルトレイのシート積載面との距離を可変にする規制部材を設けたシート処理装置が記載されている。
その他、シートを押さえる機構が開示されたものとして、特許文献2又は3に記載の発明も公知である。
特開平11−130338号公報
特開2004−115196号公報
特開2003−095515号公報
その他、シートを押さえる機構が開示されたものとして、特許文献2又は3に記載の発明も公知である。
前記特許文献1記載の技術では、規制部材とシート載置面との距離を枚数に応じて段階的に変更するようにしているが、本来、用紙束の厚みに応じて制御したい所を、枚数で代用しているため、完全には対応できていない。例えば、シート束をスタックするトレイは装置の大型化を防ぐため、ある角度を以って斜めに配置され、占有面積の縮小化を図っている。このように斜めに傾斜させると、シートの厚み方向に自重が十分にかからず、長手方向に自重がかかることから撓みが発生しやすくなる。そこで、シート束を整合させて、何らかの処理を行う装置では、シート束の整合のために、シートの厚み方向に、シート束を押さえる機構が必要になる。この押さえ機構は一定の圧力でシート束を押さえるので、シート束の揃え(整合性)は良くなる。
しかし、前記特許文献1記載の発明では、トレイに入ったシート枚数に応じて、段階的な押さえ量の変更で対応していたため、各シートの厚み(厚紙や薄紙の違い)の検知は不要とされ、厚みの異なるシートを使用すると同様の効果が得られないことがあった。
一方、押さえ機構で、シート束を押さえる際に、急激に圧力を増やして押さえると、過大な圧力が定常状態前に加わり、シート束上面に傷を付けたり、また、騒音が増大する恐れがあった。さらには、圧力により整合性を乱す虞もあった。
前記の通り、シート束をスタックするトレイがある角度を以って配置されている形式のものでは、トレイにスタックされたときにシートの長手方向に自重がかかり、シートに撓みが発生しやすくなる。このとき、シート束の量(重さ)が増えるほど、撓みの力が大きくなる。このため、シート束を押さえるために大きな力が必要となる。逆に、シート束の量が少ないときは、撓みの力が小さいので、押さえる力も小さくてすむ。この押さえる力を、シート束の量に関わらず、シート束の量が大のときにあわせて設定すると、シート束の少ないときに、不要なエネルギーを使用することになる。また、シート束の厚みをシート上面までの距離等を計測して算出するようにしても、前述のシートの撓みにより正確な厚み検出ができない。
そこで、本発明が解決すべき課題は、シート束の厚みに応じて適切な圧力でシート束を押さえ、効率よく高い揃え品質で処理することができるようにすることにある。
前記課題を解決するため、第1の手段は、搬入されたシートを受け入れて集積する集積手段と、当該集積手段上に集積されたシート束を押圧する押圧手段と、当該押圧手段を前記シート束に近接する方向及び離間する方向に駆動する駆動手段と、前記集積手段上に集積されたシート束に対して所定の処理を施す処理手段と、を備えたシート処理装置において、前記押圧手段によって前記集積手段上で前記シート束を押圧したときの加圧力を検出する検出手段と、当該検出手段によって検出された加圧力に基づいて前記押圧手段の移動制御を行う制御手段と、を備えていることを特徴とする。
第2の手段は、第1の手段において、前記制御手段は、前記検出手段によって検出される加圧力が予め設定された値になるように前記駆動手段を制御することを特徴とする。
第3の手段は、第1又は第2の手段において、前記制御手段が前記検出手段により予め設定した圧力に達したことを検出した後、前記駆動手段により前記押圧手段の移動速度を徐々に減速させ、停止させることを特徴とする。
第4の手段は、第3の手段において、前記圧力が前記シート束をある程度押さえて圧縮した状態で、各シート間に隙間が生じない程度の圧力に設定されていることを特徴とする。
第5の手段は、第2の手段において、前記予め設定された値がシート束の厚さに応じて変更されることを特徴とする。
第6の手段は、第5の手段において、前記予め設定された値がシート束の厚さが小さいときには小さな値に、シート束の厚さが大きいときには大きな値にそれぞれ変更されることを特徴とする。
第7の手段は、第1の手段において、前記検出手段が前記シート束を押圧する前記押圧手段の先端部に設けられていることを特徴とする。
第8の手段は、第1の手段において、前記検出手段が、前記シート束が集積される集積手段に設けられていることを特徴とする。
第9の手段は、第7又は第8の手段において、前記検出手段が感圧センサからなることを特徴とする。
第10の手段は、第1の手段において、前記押圧手段がシート束に当接する押圧部材を弾性付勢する弾性部材を備え、前記検出手段が前記弾性部材の伸縮量を基準位置から計測する測距センサからなることを特徴とする。
第11の手段は、第1の手段において、前記シート束の厚みを検出するシート束厚検出手段をさらに備えていることを特徴とする。
第12の手段は、第2の手段において、前記シート束の厚みを検出するシート束厚検出手段をさらに備え、当該シート束厚検出手段の検出結果に基づいて前記予め設定された値を変更することを特徴とする。
第13の手段は、第12の手段において、前記予め設定された値はシート束の厚さが小さいときには小さな値に、シート束の厚さが大きいときには大きな値にそれぞれ変更されることを特徴とする。
第14の手段は、第11の手段において、前記処理手段がシート束を綴じる綴じ手段であって、前記シート束厚検出手段によって検出されたシート束厚と前記綴じ手段の綴じ能力とを比較し、綴じが不能であれば綴じ処理を禁止することを特徴とする。
第15の手段は、第11の手段において、前記処理手段がシート束を綴じる綴じ手段であって、前記シート束厚検出手段によって検出されたシート束厚に応じて前記綴じ手段を駆動する駆動手段への電力供給量を制御することを特徴とする。
第16の手段は、第15の手段において、前記電力供給量の制御が前記綴じ手段を駆動する駆動手段の電流に閾値を設定して行われることを特徴とする。
第17の手段は、第11の手段において、前記シート束厚検出手段は、前記押圧手段の移動量から前記シート束の厚さを検出することを特徴とする。
第18の手段は、第17の手段において、前記移動量が前記押圧手段のホームポジションを検出するホームセンサが前記押圧手段を検知しなくなった状態から前記第1の圧力を検出するまでの前記駆動手段の速度を積分することにより求められることを特徴とする。
第19の手段は、第1ないし第18のいずれか1項に記載のシート処理装置を画像形成装置が備えていることを特徴とする。
第20の手段は、搬入されたシートを受け入れて集積する集積手段と、当該集積手段上に集積されたシート束を押圧する押圧手段と、当該押圧手段を前記シート束に近接する方向及び離間する方向に駆動する駆動手段と、を備え所定の処理を行うシート処理方法において、前記押圧手段によって前記シート束を前記集積手段上で押圧したときの加圧力を検出する加圧力検出工程と、当該加圧力検出工程で検出された加圧力に基づいて前記駆動手段を制御し、前記シート束を押さえる押圧工程と、を備えていることを特徴とする。
なお、後述の実施形態において、集積手段は端綴じ処理トレイF又はトレイ405に、押圧手段は後端押さえレバー110に、駆動手段は後端押さえレバーモータ112,112a,112b,112cに、処理手段は端綴じスティプラS1に、検出手段は圧力検出センサ404に、制御手段はCPU360に、弾性部材は圧縮スプリング115に、ホームセンサは符号111に、シート処理装置はPDに、画像形成装置はPRにそれぞれ対応する。
本発明によれば、押圧手段によって集積手段上でシート束を押圧したときの加圧力を検出し、検出された加圧力に基づいて前記押圧手段の移動制御を行うので、シート束の厚みに応じて適切な圧力でシート束を押さえ、効率よく高い揃え品質で処理することができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について説明する。
図1は実施例1に係るシート後処理装置PDと画像形成装置PRとからなるシステムを説明するための図である。
図1において、シート後処理装置PDは、画像形成装置PRの側部に取り付けられており、画像形成装置PRから排出されたシートはシート後処理装置PDに導かれる。前記シートは、1枚のシートに後処理を施す後処理手段(この実施例1では穿孔手段としてのパンチユニット100)を有する搬送路Aと、この搬送路Aを通り、上トレイ201へ導く搬送路B、シフトトレイ202へ導く搬送路C、整合及びスティプル綴じ等を行う処理トレイF(以下「端面綴じ処理トレイ」とも称する)へ導く搬送路Dへ、それぞれ分岐爪15及び分岐爪16によって振り分けられるように構成されている。
画像形成装置PRは、特に図示しないが入力される画像データを印字可能な画像データに変換する画像処理回路、画像処理回路から出力される画像信号に基づいて感光体に光書き込みを行う光書き込み装置、光書き込みにより感光体に形成された潜像をトナー現像する現像装置、現像装置によって顕像化されたトナー像をシートに転写する転写装置、及びシート転写されたトナー像を定着する定着装置を少なくとも備え、トナー画像が定着されたシートをシート後処理装置PDに送り出し、シート後処理装置PDによって所望の後処理が行われる。画像形成装置PRはここでは前述のように電子写真方式のものであるが、インクジェット方式、熱転写方式などの公知の画像形成装置が全て使用できる。なお、この実施例1では、前記画像処理回路、光書き込み装置、現像装置、転写装置、及び定着装置が画像形成手段を構成している。
搬送路A及びDを経て端面綴じ処理トレイFへ導かれ、この端面綴じ処理トレイFで整合及びスティプル等を施されたシートは、ガイド部材44により、シフトトレイ202へ導く搬送路C、折り等を施す中綴じ・中折り処理トレイG(以下、単に「中綴じ処理トレイ」とも称する)へ振り分けられるように構成され、中綴じ処理トレイGで折り等を施されたシートは搬送路Hを通り下トレイ203へ導かれる。また、搬送路D内には分岐爪17が配置され、図示しない低荷重バネにより図の状態に保持されており、搬送ローラ7によって搬送されるシートの後端が前記分岐爪17を通過した後、搬送ローラ9、10、スティプル排紙ローラ11のうち少なくとも搬送ローラ9を逆転させ、シートをターンガイド8に沿って逆行させる。これにより、シート後端からシートをシート収容部Eへ導いて滞留(プレスタック)させ、次シートと重ね合せて搬送することが可能なように構成されている。この動作を繰り返すことによって2枚以上のシートを重ね合せて搬送することも可能である。なお、符号304はシートをプレスタックさせる際の逆送タイミングを設定するためのプレスタックセンサである。
搬送路B、搬送路C及び搬送路Dの上流で各々に対し共通な搬送路Aには、画像形成装置PRから受け入れるシートを検出する入口センサ301、その下流に入口ローラ1、パンチユニット100、パンチかすホッパ101、搬送ローラ2、分岐爪15及び分岐爪16が順次配置されている。分岐爪15、分岐爪16は図示しないバネにより図1の状態に保持されており、図示しないソレノイドをONすることにより、分岐爪15、16をそれぞれ駆動し、両者の組み合わせを変えることによって、搬送路B、搬送路C、搬送路Dへシートを振り分ける。
搬送路Bへシートを導く場合は、図1の状態で前記ソレノイドはOFF、搬送路Cへシートを導く場合は、図1の状態から前記ソレノイドをONすることにより、分岐爪15は上方に、分岐爪16は下方にそれぞれ回動した状態となり、搬送ローラ3から排紙ローラ4を経て上トレイ201にシートを排出する。搬送路Dへシートを導く場合は、分岐爪16は図1の状態で前記ソレノイドはOFF、分岐爪15は図1の状態から前記ソレノイドをONすることにより、上方に回動した状態となり、搬送ローラ5及び排紙ローラ対6(6a,6b)を経てシートをシフトトレイ202側に搬送する。
このシート後処理装置では、シートに対して、穴明け(パンチユニット100)、シート揃え+端部綴じ(ジョガーフェンス53、端面綴じスティプラS1)、シート揃え+中綴じ(中綴じ上ジョガーフェンス250a、中綴じ下ジョガーフェンス250b、中綴じスティプラS2)、シートの仕分け(シフトトレイ202)、中折り(折りプレート74、折りローラ81)などの各処理を行うことができる。
2.シフトトレイ部
図1に示すように、このシート後処理装置PDの最下流部に位置するシフトトレイ排紙部は、シフト排紙ローラ対6(6a,6b)と、戻しコロ13と、紙面検知センサ330と、シフトトレイ202と、シフトトレイ202をシート搬送方向に直交する方向に往復動させる図2に示すシフト機構と、シフトトレイ202を昇降させるシフトトレイ昇降機構とにより構成される。
図1に示すように、このシート後処理装置PDの最下流部に位置するシフトトレイ排紙部は、シフト排紙ローラ対6(6a,6b)と、戻しコロ13と、紙面検知センサ330と、シフトトレイ202と、シフトトレイ202をシート搬送方向に直交する方向に往復動させる図2に示すシフト機構と、シフトトレイ202を昇降させるシフトトレイ昇降機構とにより構成される。
図1において、符号13は戻しコロを示し、戻しコロ13はシフト排紙ローラ対6から排出されたシートと接して前記シートの後端をエンドフェンス32に突き当てて揃えるためのスポンジ製のコロからなる。この戻しコロ13は、シフト排紙ローラ対6の回転力で回転するようになっている。戻しコロ13の近傍にはトレイ上昇リミットスイッチ333が設けられており、シフトトレイ202が上昇して戻しコロ13を押し上げると、前記トレイ上昇リミットスイッチ333がオンしてトレイ昇降モータが停止する。これによりシフトトレイ202のオーバーランが防止される。また、戻しコロ13の近傍には、図1に示すように、シフトトレイ202上に排紙されたシートもしくはシート束の紙面位置を検知する紙面位置検知手段としての紙面検知センサ330が設けられている。
本実施例1では、紙面検知センサ(スティプル用)330a及び紙面検知センサ(ノンスティプル用)330bは、遮蔽部30bによって遮られたときにオンするようになっている。したがって、シフトトレイ202が上昇して紙面検知レバー30の接触部30aが上方に回動すると、紙面検知センサ(スティプル用)330aがオフし、さらに回動すると紙面検知センサ(ノンスティプル用)330bがオンする。シートの積載量が所定の高さに達したことが紙面検知センサ(スティプル用)330aと紙面検知センサ(ノンスティプル用)330bによって検知されると、シフトトレイ202はトレイ昇降モータ168の駆動により所定量下降する。これにより、シフトトレイ202の紙面位置は略一定に保たれる。
すなわち、図3に示すようにシフトトレイ202は駆動軸21を駆動ユニットが駆動することにより昇降する。駆動軸21と従動軸22との間にはタイミングプーリを介してタイミングベルト23がテンションをもって掛けられている。このタイミングベルト23にシフトトレイ202を支持する側板24が固定されており、この構成によってシフトトレイ202を含むユニットが昇降可能に吊り下げられている。
シフトトレイ202を上下方向に移動させる駆動源としての正逆転可能なトレイ昇降モータ168で発生した動力がウォームギヤ25を介して駆動軸21に固定されたギヤ列の最終ギヤに伝達されるようになっている。途中ウォームギヤ25を介しているため、シフトトレイ202を一定位置に保持することができ、シフトトレイ202の不意の落下事故等を防止することができるようになっている。
シフトトレイ202の側板24には、遮蔽板24aが一体に形成されており、下方には積載シートの満載を検出する満杯検知センサ334と下限位置を検出する下限センサ335が配置されており遮蔽板24aによって満杯検知センサ334と下限センサ335とがオン・オフされるようになっている。満杯検知センサ334と下限センサ335はフォトセンサであり、遮蔽板24aによって遮られたときにオンするようになっている。なお、図3において、シフト排紙ローラ6は省略している。
シフトトレイ202の揺動機構は図2に示すように、シフトモータ169を駆動源にシフトカム31を回転させる。そのシフトカム31には回転軸中心から一定量離れた位置にピンが立っておりそのピンと、シフトトレイ202上の積載紙の後端をガイドしシート排紙方向と直交する方向に嵌合しているエンドフェンス32の長穴部と遊嵌しており、シフトカム31の回転によりエンドフェンス32はシート排紙方向と直交する方向に移動し、それに伴いシフトトレイ202も移動する。前記シフトトレイ202は手前と奥の2つの位置で停止しその停止位置はシフトセンサ336により検出され、シフトモータ169のON、OFFによりシート排紙方向と直交する方向の移動制御が行われる。
シフト排紙ローラ6は、駆動ローラ6aと従動ローラ6bを有し、図1及び図4に示すように、従動ローラ6bはシート排出方向上流側が支持され上下方向に回動自在設けられた開閉ガイド板33の自由端部に回転自在に支持されている。従動ローラは6b自重又は付勢力により駆動ローラ6aに当接しシートは両ローラ間に挟持されて排出される。綴じ処理されたシート束が排出されるときは、開閉ガイド板33が上方に回動され、所定のタイミングで戻されるようになっており、このタイミングはシフト排紙センサ303の検知信号に基づいて決定される。その停止位置は排紙ガイド板開閉センサ331の検知信号に基づいて決定され、排紙ガイド板開閉モータ167により駆動される。
3.端面綴じ処理トレイ部
スティプル処理を施す端面綴じ処理トレイFの構成を図5、図6、図12及び図13に示す。
3.1 端面綴じ処理トレイの全体構成
スティプル排紙ローラ11によって端面綴じ処理トレイFへ導かれたシートは、端面綴じ処理トレイF上に順次積載される。この場合、シート毎に戻しコロ12で縦方向(シート搬送方向)の整合が行われ、ジョガーフェンス53によって横方向(シート搬送方向と直交する方向−シート幅方向とも称す)の整合が行われる。ジョブ(ここではシート束1つを作成する一連の処理を1つのジョブと称している)の切れ目、すなわち、シート束の最終紙から次のシート束先頭紙までの間で、制御装置350(図33参照)からのスティプル信号により端面綴じスティプラS1が駆動され、綴じ処理が行われる。綴じ処理が行われたシート束は、直ちに放出爪52aが突設された放出ベルト52によりシフト排紙ローラ6へ送られ、受け取り位置にセットされているシフトトレイ202に排出される。
スティプル処理を施す端面綴じ処理トレイFの構成を図5、図6、図12及び図13に示す。
3.1 端面綴じ処理トレイの全体構成
スティプル排紙ローラ11によって端面綴じ処理トレイFへ導かれたシートは、端面綴じ処理トレイF上に順次積載される。この場合、シート毎に戻しコロ12で縦方向(シート搬送方向)の整合が行われ、ジョガーフェンス53によって横方向(シート搬送方向と直交する方向−シート幅方向とも称す)の整合が行われる。ジョブ(ここではシート束1つを作成する一連の処理を1つのジョブと称している)の切れ目、すなわち、シート束の最終紙から次のシート束先頭紙までの間で、制御装置350(図33参照)からのスティプル信号により端面綴じスティプラS1が駆動され、綴じ処理が行われる。綴じ処理が行われたシート束は、直ちに放出爪52aが突設された放出ベルト52によりシフト排紙ローラ6へ送られ、受け取り位置にセットされているシフトトレイ202に排出される。
3.2 シート放出機構
放出爪52aは、図12に示すように放出ベルトHPセンサ311によりホームポジションが検知されるようになっており、この放出ベルトHPセンサ311は放出ベルト52に設けられた放出爪52aによりオン・オフする。放出ベルト52の外周上には対向する位置に2つの放出爪52a,52a′が配置され、端面綴じ処理トレイFに収容されたシート束を交互に移動搬送する。また必要に応じて放出ベルト52を逆回転させ、これからシート束を移動するように待機している放出爪52aと対向側の放出爪52a′の背面で端面綴じ処理トレイFに収容されたシート束の搬送方向先端を揃えるようにすることもできる。したがって、この放出爪52aはシート束のシート搬送方向の揃え手段としても機能する。
放出爪52aは、図12に示すように放出ベルトHPセンサ311によりホームポジションが検知されるようになっており、この放出ベルトHPセンサ311は放出ベルト52に設けられた放出爪52aによりオン・オフする。放出ベルト52の外周上には対向する位置に2つの放出爪52a,52a′が配置され、端面綴じ処理トレイFに収容されたシート束を交互に移動搬送する。また必要に応じて放出ベルト52を逆回転させ、これからシート束を移動するように待機している放出爪52aと対向側の放出爪52a′の背面で端面綴じ処理トレイFに収容されたシート束の搬送方向先端を揃えるようにすることもできる。したがって、この放出爪52aはシート束のシート搬送方向の揃え手段としても機能する。
また、図5に示すように、放出ベルト52はシート幅方向の整合中心に位置し、駆動プーリ52dと従動プーリ52e間に張架されて図12に示すように駆動軸52b及びプーリ52cを介して放出モータ157により駆動される。また、複数の放出ローラ56が前記放出ベルト52に関して対称に配置され、駆動軸52bに対して回転自在に設けられ、従動コロとして機能している。なお、符号64a,64bは前側板及び後側板、符号51a及び51bはそれぞれ前側及び後ろ側の後端フェンス(図1では符号51で示す)、符号53a、53bは前側及び後ろ側のジョガーフェンスである。
3.3 処理機構
図6に示すように、戻しコロ12は支点12aを中心に叩きSOL170によって振り子運動を与えられ、端面綴じ処理トレイFへ送り込まれたシートに間欠的に作用してシート後端を後端フェンス51に突き当てる。なお、戻しコロ12は反時計回りに回転する。ジョガーフェンス53は、図5に示すように前後一対設けられ、正逆転可能なジョガーモータ158によりタイミングベルトを介して駆動されてシート幅方向に往復移動する。
図6に示すように、戻しコロ12は支点12aを中心に叩きSOL170によって振り子運動を与えられ、端面綴じ処理トレイFへ送り込まれたシートに間欠的に作用してシート後端を後端フェンス51に突き当てる。なお、戻しコロ12は反時計回りに回転する。ジョガーフェンス53は、図5に示すように前後一対設けられ、正逆転可能なジョガーモータ158によりタイミングベルトを介して駆動されてシート幅方向に往復移動する。
端面綴じスティプラS1は、図13に示すように、正逆転可能なスティプラ移動モータ159によりタイミングベルトを介して駆動され、シート端部の所定位置を綴じるためにシート幅方向に移動する。その移動範囲の一側端には、端面綴じスティプラS1のホームポジションを検出するスティプラ移動HPセンサ312が設けられており、シート幅方向の綴じ位置は、前記ホームポジションからの端面綴じスティプラS1移動量により制御される。
図14は端面綴じスティプラS1の斜め綴じ機構を示す斜視図である。端面綴じスティプラS1は、針の打ち込み角度をシート端部と平行あるいは斜めに変更できるように、さらに、前記ホームポジション位置でスティプラS1の綴じ機構部だけを所定角度斜めに回転させ、スティプル針の交換が容易にできるように構成されている。すなわち、スティプラS1は斜めモータ160によって斜め回転し、針交換位置センサによって所定の斜めの角度に、あるいは、前記針の交換位置まで達したことが斜めセンサ313によって検出されると、斜めモータ160は停止する。斜め打ちが終了し、あるいは針交換が終了すると、元の位置まで回転して次のスティプルに備える。なお、図1及び図5中符号310は端面綴じ処理トレイF上のシートの有無を検出する紙有無センサである。
3.4 シート束後端押さえ機構
端面綴じ処理トレイFに積載されたシート束の後端部の膨らみを押さえる機構を図7ないし図11に示す。
端面綴じ処理トレイFに排出されたシートは、前述のようにシート毎に戻しコロ12で縦方向(シート搬送方向)の整合が行われるが、端面綴じ処理トレイFに積載されたシート後端がカールしていたり、腰が弱かったりするとシート自身の重量によって後端が座屈し膨らむ傾向にある。さらに、その積載枚数が増えることによって、後端フェンス51内の次のシートが入る隙間が小さくなり、縦方向の揃えが悪くなる傾向にある。そこで、シート後端の膨らみを少なくしてシートが後端フェンス51に入りやすくするようにしたのが、後端押さえ機構である。図7はその後端押さえ機構を正面から見た概略構成図である。後端押さえレバー110は、後端フェンス51に収容されたシートの後端を押さえることができる後端フェンス51の下端部に位置し、端面綴じ処理トレイ
イFに対してほぼ垂直な方向に往復動する。
端面綴じ処理トレイFに積載されたシート束の後端部の膨らみを押さえる機構を図7ないし図11に示す。
端面綴じ処理トレイFに排出されたシートは、前述のようにシート毎に戻しコロ12で縦方向(シート搬送方向)の整合が行われるが、端面綴じ処理トレイFに積載されたシート後端がカールしていたり、腰が弱かったりするとシート自身の重量によって後端が座屈し膨らむ傾向にある。さらに、その積載枚数が増えることによって、後端フェンス51内の次のシートが入る隙間が小さくなり、縦方向の揃えが悪くなる傾向にある。そこで、シート後端の膨らみを少なくしてシートが後端フェンス51に入りやすくするようにしたのが、後端押さえ機構である。図7はその後端押さえ機構を正面から見た概略構成図である。後端押さえレバー110は、後端フェンス51に収容されたシートの後端を押さえることができる後端フェンス51の下端部に位置し、端面綴じ処理トレイ
イFに対してほぼ垂直な方向に往復動する。
図8に示すように端面綴じ処理トレイFに積載されたシート後端を押さえる後端押さえレバー110a,110b,110cは機械手前、中央、奥に各々配置されている。ここでは、手前の後端押さえレバー110aの機構について説明する。まず、後端押さえレバー110aはタイミングベルト114aに固定されており、タイミングベルト114aは後端押さえレバーモータ112aとプーリ113aを介しているため、後端押さえレバーモータ112aの回転に合わせて動作する。また、後端押さえレバー110aに突設された凸形状の遮蔽部がホームセンサ111aを遮蔽することにより後端押さえレバー110aのホームポジションが検出される。後端押さえレバー110aのホームポジションはスティプラS1が図13のような矢印方向(シート端部を綴じるためにシート幅方向)に移動する範囲において、スティプラS1と干渉しない位置に設定されている。シート後端を押さえる方向、すなわち図12の矢印方向に動作させる量は、後端押さえレバーモータ112aへの入力パルス数で決められており、後端押さえレバー110aの先端がシート束に接触してシート束後端の膨らみを押さえる位置まで動作する。積載されているシート束の厚さの変化には、スプリング115aの伸縮動作によって吸収し、対応するようにしている。後端押さえレバー110b,110cの動作も上記後端押さえレバー110aと同等である。したがって、後端押さえレバー110b,110cに関する周辺機構に関しても添え字aに対して添え字b及びcを付して、説明は省略する。
各綴じモードにおける後端押さえレバー110a,110b,110cと端面綴じスティプラS1との関係については、図9が手前綴じ、図10が2箇所綴じ、図11が奥綴じのときのスティプラS1の待機位置になる。各待機位置で、後端押さえレバー110a,110b,110cのいずれかが作動したときにスティプラS1と干渉しないようにしなければならない。図9の手前綴じのときには、後端押さえレバー110b,110c、2箇所綴じのときには、後端押さえレバー110a,110b、110c、奥綴じのときには、後端押さえレバー110a,110bが作動する。図9から図11に各綴じモードにおける後端押さえレバーの作動位置を示す。これらの後端押さえレバー110a,110b,110cの作動タイミングは、排出されたシートが後端フェンス51内に積載されてジョガーフェンス53によってシート幅方向の揃えが行われてから、次のシートが戻しコロ12によって整合されるまでの間に設定されている。
4.シート束偏向機構
図15はシート束偏向機構の要部を示す図である。
図1及び図15に示すように端面綴じ処理トレイFから中綴じ処理トレイGへ、また端面綴じ処理トレイFからシフトトレイ202へシート束を送る搬送路、及びシート束を搬送する搬送手段は、シート束に搬送力を与える搬送機構35、シート束をターンさせる放出ローラ56、シート束のターン搬送路57のガイドを行うガイド部材44とから構成されている。各々の詳細な構成を説明すると、図15に示すように搬送機構35のローラ36には駆動軸37の駆動力がタイミングベルト38によって伝達される構成となっており、ローラ36と駆動軸37はアーム39によって連結支持され、駆動軸37を回転支点として揺動可能となっている。搬送機構35のローラ36の揺動駆動はカム40によって行われ、カム40は回転軸41を中心に回転し、駆動はモータM1から伝達される。搬送機構35を回転移動させるカム40のホームポジションはセンサSN1で検知される。ホームポジションからの回転角度は図15に示した機構に対してセンサを増設して制御しても良いし、モータM1のパルス制御で調整しても良い。なお、この搬送機構35の構成としては例えば大きく分けて図16(a),(b)の2つの構成がある。すなわち駆動軸37をシート搬送方向上流側(図16(a))に配置するか下流側(図16(b))に配置するかである。いずれかを選択するかは、他の機構との配置の問題であり、優劣があるわけでない。
図15はシート束偏向機構の要部を示す図である。
図1及び図15に示すように端面綴じ処理トレイFから中綴じ処理トレイGへ、また端面綴じ処理トレイFからシフトトレイ202へシート束を送る搬送路、及びシート束を搬送する搬送手段は、シート束に搬送力を与える搬送機構35、シート束をターンさせる放出ローラ56、シート束のターン搬送路57のガイドを行うガイド部材44とから構成されている。各々の詳細な構成を説明すると、図15に示すように搬送機構35のローラ36には駆動軸37の駆動力がタイミングベルト38によって伝達される構成となっており、ローラ36と駆動軸37はアーム39によって連結支持され、駆動軸37を回転支点として揺動可能となっている。搬送機構35のローラ36の揺動駆動はカム40によって行われ、カム40は回転軸41を中心に回転し、駆動はモータM1から伝達される。搬送機構35を回転移動させるカム40のホームポジションはセンサSN1で検知される。ホームポジションからの回転角度は図15に示した機構に対してセンサを増設して制御しても良いし、モータM1のパルス制御で調整しても良い。なお、この搬送機構35の構成としては例えば大きく分けて図16(a),(b)の2つの構成がある。すなわち駆動軸37をシート搬送方向上流側(図16(a))に配置するか下流側(図16(b))に配置するかである。いずれかを選択するかは、他の機構との配置の問題であり、優劣があるわけでない。
搬送機構35では、ローラ36の対向する位置には従動ローラ42が配置され、従動ローラ42とローラ36によってシート束を挟み、弾性材43によって加圧し搬送力を与えている。またシート束Pの紙厚が厚くなるほど搬送力、つまり加圧力が必要になるため、図17のような構成として、弾性材43を介して搬送機構35のローラ36をカム40によって押し付ける構成にし、加圧力はカム40の押し付け角度で調整しても良い。また図18(a)のように搬送機構35のローラ36と対向するローラを従動ローラ42に代えて放出ローラ56としても良く、このときローラ36と放出ローラ56とのニップ位置は、束の搬送軌跡線D1と放出ローラ56の同心円C1とが接する接点位置近傍とすることが望ましい。
端面綴じ処理トレイFから中綴じ処理トレイGへシート束を搬送する搬送路であるターン搬送路57は、放出ローラ56と放出ローラ56の対向する側のガイド部材44から構成され、ガイド部材44は支点45を中心に回動し、その駆動は束分岐駆動モータ161から伝達される。またガイド部材44のホームポジションはセンサSN2によって検知される。また、端面綴じ処理トレイFから積載手段であるシフトトレイ202へシート束を搬送する搬送路は、図18(b)のようにガイド部材44が支点45を中心に図示時計方法に回動し、ガイド部材44とガイド板46間の空間を搬送路として使用する。
図19ないし図22は、前記搬送機構35、ガイド部材44及び放出ローラ56を使用したシート束変更機構の基本動作を示す動作説明図である。
ここで端面綴じ処理トレイFから中綴じ処理トレイGへシート束Pを送る場合、図19のように端面綴じ処理トレイFで整合されたシート束の後端を放出爪52aで押し上げ、搬送機構35のローラ36と対向する従動ローラ42とでシート束を挟み搬送力を与える。このとき搬送機構35のローラ36は、シート束P先端にぶつからないような位置で待機している。
ここで端面綴じ処理トレイFから中綴じ処理トレイGへシート束Pを送る場合、図19のように端面綴じ処理トレイFで整合されたシート束の後端を放出爪52aで押し上げ、搬送機構35のローラ36と対向する従動ローラ42とでシート束を挟み搬送力を与える。このとき搬送機構35のローラ36は、シート束P先端にぶつからないような位置で待機している。
ここで図20(a)のように、シート束が端面綴じ処理トレイFにおいて整合時に積載される面、もしくは放出爪52aで押し上げられるときにシート束Pがガイドされる面とローラ36との距離L1は、端面綴じ処理トレイFから中綴じ処理トレイGへ送るシート束の最大紙厚L2よりも広くし、シート束先端とローラ36との衝突を回避する。その際、端面綴じ処理トレイFで整合するシート枚数や、シート種(紙種)によってシート束の厚みが変わるため、ローラ36がシート束Pの先端との衝突を回避する必要最小限の位置も変わる。そこで、前記シート枚数、シート種(紙種)の情報によって退避位置を変動させれば、退避位置から搬送力を与える位置までの移動時間も必要最小限にでき、生産性に有利に働くこととなる。この枚数やシート種(紙種)の情報は画像形成装置PR本体からのjob情報でも良いし、シート後処理処理装置PD内のセンサで得ても良い。しかし、端面綴じ処理トレイFで整合したシート束Pに想定外の大きなカールが発生している場合、そのシート束Pを放出爪52aで押し上げるときにシート先端とローラ36とが接触してしまう場合も考えられるため、図20(b)のようにローラ36の直前にガイド47を設け、シート先端とコロとの接触角度が小さくなるような構成にしておく必要がある。このガイド47は固定部材でも弾性部材でも同様の効果を得ることができる。
次に、図21のようにシート束P先端が通過してからシート表面に搬送機構35のローラ36を接触させ、搬送力を与える。このときガイド部材44と放出ローラ56とでターン搬送路57のガイドを形成し、シート束Pを下流の中綴じ処理トレイGへと搬送する。
端面綴じ処理トレイFからシフトトレイ202へシート束Pを送る場合には、図22のようにガイド部材44を中綴じ処理トレイGに送り込む図21に示した角度よりもさらに図示時計方向に回動させ、ガイド部材44とガイド板46とでシフトトレイ202へつながる搬送路を形成する。そして、端面綴じ処理トレイFで整合されたシート束Pの後端を放出爪52aで押し上げ、シフトトレイ202へと搬送する。この場合には、搬送機機構35のローラ36の搬送力は使用しない。
なお、本発明では放出ローラ56を、放出ベルト52を駆動する駆動軸に対して拘束されず、シート束の搬送に追従する従動ローラとして機能させているが、モータ157によって駆動される駆動ローラとして機能させることもできる。駆動ローラとして機能させる場合には、放出ローラ56の周速が放出ベルト52の周速より速くなるように設定する。
5.中綴じ処理トレイ
中綴じ及び中折りは端面綴じ処理トレイFの下流側設けられた中綴じ処理トレイGにおいて行われる。シート束は端面綴じ処理トレイFから前記シート束偏向機構により中綴じ処理トレイGに導かれる。以下、中綴じ中折り処理トレイの構成について説明する。
中綴じ及び中折りは端面綴じ処理トレイFの下流側設けられた中綴じ処理トレイGにおいて行われる。シート束は端面綴じ処理トレイFから前記シート束偏向機構により中綴じ処理トレイGに導かれる。以下、中綴じ中折り処理トレイの構成について説明する。
5.1 中綴じ中折り処理トレイの構成
図1に示すように搬送機構35、ガイド部材44及び放出ローラ56からなるシート束偏向機構の下流側に中綴じ処理トレイGが設けられている。中綴じ処理トレイGは、前記シート束偏向機構の下流側にほぼ垂直に設けられており、中央部に中折り機構が、その上方に束搬送ガイド板上92が、また、下方に束搬送ガイド板下91が配置されている。また、束搬送ガイド板上92の上部には束搬送ローラ上71が、下部には束搬送ローラ下72がそれぞれ設けられているとともに、両ローラ71,72間を跨ぐように束搬送ガイド板上92の側面に沿って両側に中綴じ上ジョガーフェンス250aが配置されている。同様に束搬送ガイド板下91の側面に沿って両側に中綴じ下ジョガーフェンス250bが設けられ、この中綴じ下ジョガーフェンス250bが設置されている箇所に中綴じスティプラS2が配置されている。中綴じ上ジョガーフェンス250a及び中綴じ下ジョガーフェンス250bは図示しない駆動機構により駆動され、用搬送方向に直交する方向(シートの幅方向)の整合動作を行う。中綴じスティプラS2は、クリンチャ部とドライバ部とが対となったもので、シートの幅方向に所定の間隔をおいて2対設けられている。なお、ここでは、2対固定した状態で設けているが、一対のクリンチャ部とドライバ部とをシートの幅方向に移動させて2箇所綴じを行うように構成することもできる。
図1に示すように搬送機構35、ガイド部材44及び放出ローラ56からなるシート束偏向機構の下流側に中綴じ処理トレイGが設けられている。中綴じ処理トレイGは、前記シート束偏向機構の下流側にほぼ垂直に設けられており、中央部に中折り機構が、その上方に束搬送ガイド板上92が、また、下方に束搬送ガイド板下91が配置されている。また、束搬送ガイド板上92の上部には束搬送ローラ上71が、下部には束搬送ローラ下72がそれぞれ設けられているとともに、両ローラ71,72間を跨ぐように束搬送ガイド板上92の側面に沿って両側に中綴じ上ジョガーフェンス250aが配置されている。同様に束搬送ガイド板下91の側面に沿って両側に中綴じ下ジョガーフェンス250bが設けられ、この中綴じ下ジョガーフェンス250bが設置されている箇所に中綴じスティプラS2が配置されている。中綴じ上ジョガーフェンス250a及び中綴じ下ジョガーフェンス250bは図示しない駆動機構により駆動され、用搬送方向に直交する方向(シートの幅方向)の整合動作を行う。中綴じスティプラS2は、クリンチャ部とドライバ部とが対となったもので、シートの幅方向に所定の間隔をおいて2対設けられている。なお、ここでは、2対固定した状態で設けているが、一対のクリンチャ部とドライバ部とをシートの幅方向に移動させて2箇所綴じを行うように構成することもできる。
また、束搬送ガイド板下91を横切るように可動後端フェンス73が配置され、タイミングベルトとその駆動機構とを備えた移動機構によりシート搬送方向(図において上下方向)に移動可能となっている。駆動機構は図1に示すように前記タイミングベルトが掛け渡された駆動プーリと従動プーリと、駆動プーリを駆動するステッピングモータとにより構成されている。同様に束搬送ガイド板上92の上端側には、後端叩き爪251と、その駆動機構が設けられている。後端叩き爪251はタイミングベルト252と図示しない駆動機構とによって前記シート束偏向機構から離れる方向とシート束の後端(シート束導入時に後端に当たる側)を押す方向とに往復移動可能となっている。なお、図1において、符号326は後端叩き爪251のホームポジションを検出するためのホームポジションセンサである。
中折り機構は、中綴じ処理トレイGのほぼ中央部に設けられ、折りプレート74と折りローラ81と、折られたシート束を搬送する搬送路Hとからなっている。
5.2 折りプレート及びその作動機構
図23は折りプレート74の移動機構を示す動作説明図である。
折りプレート74は前後側板に立てられた各2本の軸に長穴部74aを遊嵌させることによって長穴部74aの長軸方向に移動可能に支持され、軸部74bとリンクアーム76の長穴部76bは嵌合されており、リンクアーム76が支点76aを中心に揺動することにより折りプレート74は図23中を左右に往復移動する。このリンクアーム76の長穴部76cには折りプレート駆動カム75の軸部75bが遊嵌しており、折りプレート駆動カム75の回転運動によりリンクアーム76が揺動する。折りプレート駆動カム75は折りプレート駆動モータ166により図23中の矢印方向に回転する。その停止位置は半月形状の遮蔽部75aの両端部を折りプレートHPセンサ325により検知することで決定される。
図23は折りプレート74の移動機構を示す動作説明図である。
折りプレート74は前後側板に立てられた各2本の軸に長穴部74aを遊嵌させることによって長穴部74aの長軸方向に移動可能に支持され、軸部74bとリンクアーム76の長穴部76bは嵌合されており、リンクアーム76が支点76aを中心に揺動することにより折りプレート74は図23中を左右に往復移動する。このリンクアーム76の長穴部76cには折りプレート駆動カム75の軸部75bが遊嵌しており、折りプレート駆動カム75の回転運動によりリンクアーム76が揺動する。折りプレート駆動カム75は折りプレート駆動モータ166により図23中の矢印方向に回転する。その停止位置は半月形状の遮蔽部75aの両端部を折りプレートHPセンサ325により検知することで決定される。
図23(a)は、中綴じ処理トレイGのシート束収容領域から完全に退避したホームポジション位置を示す。折りプレート駆動カム75を矢印方向に回転させると折りプレート74は矢印方向に移動し、中綴じ処理トレイGのシート束収容領域に突出する。図23(b)は、中綴じ処理トレイGのシート束中央を折りローラ81のニップに押し込むときの各部の状態を示す。折りプレート駆動カム75を矢印方向に回転させると折りプレート74は矢印方向に移動し、中綴じ処理トレイGのシート束収容領域から退避する。
なお、この実施例1では、中折りについてはシート束を綴じることを前提にしているが、この発明は1枚のシートを折る場合でも適用できる。この場合は、1枚だけで中綴じが不要なので、1枚排紙された時点で中綴じ処理トレイG側に送り込み、折りプレート74と折りローラ81とによって折り処理を実行して排紙ローラ83から下トレイ203に排紙するようにする。符号323は中折りされたシートを検出するための折り部通過センサ、符号321はシート束が中折り位置に到達したことを検知する束検出センサ、符号322は可動後端フェンス73のホームポジションを検出する稼働後端フェンスホームポジションセンサである。
また、この実施例1では、下トレイ203に中折りされたシート束の積層高さを検出する検出レバー501が支点501aによって揺動自在に設けられ、この検出レバー501の角度を紙面センサ505によって検出し、下トレイ203の昇降動作及びオーバーフロー検出を行っている。
5.3 モードと排出形態
本実施例1では、下記の後処理モードが設定され、そのモードに応じてシートが排出される。その後処理モードとは、
・ノンスティプルモードa:搬送路A及び搬送路Bを通り上トレイ201へシートが排出されるモード。
・ノンスティプルモードb:搬送路A及び搬送路Cを通りシフトトレイ202へシートが排出されるモード。
・ソート、スタックモード:搬送路A及び搬送路Cを通りシフトトレイ202へシートが排出され、排出の際、シフトトレイ202が、部の区切れ毎に排紙方向と直交方向に揺動し、排出されるシートの仕分けを行うモード。
・スティプルモード:搬送路A及び搬送路Dを経て端面綴じ処理トレイFでシート束の整合及び綴じが施され、シート束が搬送路Cを通りシフトトレイ202へ排出されるモード。
・中綴じ製本モード:搬送路A及び搬送路Dを経て端面綴じ処理トレイFでシート束の整合及び中央綴じが施され、さらにシート束が中綴じ処理トレイGで中央折りを施され、搬送路Hを通り下トレイ203へ排出されるモード。
の5つのモードである。以下、各モードの動作を示す。
本実施例1では、下記の後処理モードが設定され、そのモードに応じてシートが排出される。その後処理モードとは、
・ノンスティプルモードa:搬送路A及び搬送路Bを通り上トレイ201へシートが排出されるモード。
・ノンスティプルモードb:搬送路A及び搬送路Cを通りシフトトレイ202へシートが排出されるモード。
・ソート、スタックモード:搬送路A及び搬送路Cを通りシフトトレイ202へシートが排出され、排出の際、シフトトレイ202が、部の区切れ毎に排紙方向と直交方向に揺動し、排出されるシートの仕分けを行うモード。
・スティプルモード:搬送路A及び搬送路Dを経て端面綴じ処理トレイFでシート束の整合及び綴じが施され、シート束が搬送路Cを通りシフトトレイ202へ排出されるモード。
・中綴じ製本モード:搬送路A及び搬送路Dを経て端面綴じ処理トレイFでシート束の整合及び中央綴じが施され、さらにシート束が中綴じ処理トレイGで中央折りを施され、搬送路Hを通り下トレイ203へ排出されるモード。
の5つのモードである。以下、各モードの動作を示す。
(1)ノンスティプルモードaの動作
搬送路Aから分岐爪15で振り分けられたシートは搬送路Bに導かれ、搬送ローラ3と上排紙ローラ4によって上トレイ201へ排出される。また、上排紙ローラ4の近傍に配置されシートの排出を検出する上排紙センサ302によって排紙の状態を監視する。
搬送路Aから分岐爪15で振り分けられたシートは搬送路Bに導かれ、搬送ローラ3と上排紙ローラ4によって上トレイ201へ排出される。また、上排紙ローラ4の近傍に配置されシートの排出を検出する上排紙センサ302によって排紙の状態を監視する。
(2)ノンスティプルモードbの動作
搬送路Aから分岐爪15分岐爪16で振り分けられたシートは搬送路Cに導かれ、搬送ローラ5シフト排紙ローラ6によってシフトトレイ202へ排出される。また、シフト排紙ローラ6の近傍に配置されシートの排出を検出するシフト排紙センサ303によって排紙の状態を監視する。
搬送路Aから分岐爪15分岐爪16で振り分けられたシートは搬送路Cに導かれ、搬送ローラ5シフト排紙ローラ6によってシフトトレイ202へ排出される。また、シフト排紙ローラ6の近傍に配置されシートの排出を検出するシフト排紙センサ303によって排紙の状態を監視する。
(3)ソート、スタックモードの動作
(2)ノンスティプルモードb時と同様の搬送排紙を行う。その際、シフトトレイ202が部の区切れ毎に排紙方向と直交方向に揺動することにより、排出されるシートは仕分けられる。
(2)ノンスティプルモードb時と同様の搬送排紙を行う。その際、シフトトレイ202が部の区切れ毎に排紙方向と直交方向に揺動することにより、排出されるシートは仕分けられる。
(4)スティプルモードの動作
搬送路Aから分岐爪15分岐爪16で振り分けられたシートは、搬送路Dに導かれ、搬送ローラ7搬送ローラ9搬送ローラ10スティプル排紙ローラ11により端面綴じ処理トレイFに排出される。前記端面綴じ処理トレイFでは、排紙ローラ11により順次排出されるシートを整合し、所定枚数に達すると端面綴じスティプラS1により綴じ処理を行う。その後、綴じられたシート束は放出爪52aにより下流へ搬送されシフト排紙ローラ6によりシフトトレイ202へ排出される。またシフト排紙ローラ6の近傍に配置されシートの排出を検出するシフト排紙センサ303によって排紙の状態を監視する。
搬送路Aから分岐爪15分岐爪16で振り分けられたシートは、搬送路Dに導かれ、搬送ローラ7搬送ローラ9搬送ローラ10スティプル排紙ローラ11により端面綴じ処理トレイFに排出される。前記端面綴じ処理トレイFでは、排紙ローラ11により順次排出されるシートを整合し、所定枚数に達すると端面綴じスティプラS1により綴じ処理を行う。その後、綴じられたシート束は放出爪52aにより下流へ搬送されシフト排紙ローラ6によりシフトトレイ202へ排出される。またシフト排紙ローラ6の近傍に配置されシートの排出を検出するシフト排紙センサ303によって排紙の状態を監視する。
(4−1)スティプル後の放出処理
スティプルモードが選択されると、図6に示すように、ジョガーフェンス53はホームポジションから移動し、端面綴じ処理トレイFに排出されるシート幅より片側7mm離れた待機位置で待機する。シートがスティプル排紙ローラ11によって搬送され、シート後端がスティプル排紙センサ305を通過すると、ジョガーフェンス53が待機位置から5mm内側に移動して停止する。また、スティプル排紙センサ305はシート後端通過時点にそれを検知し、その信号がCPU360に入力される(図33参照)。CPU360ではこの信号の受信時点からスティプル排紙ローラ11を駆動する図示しないスティプル搬送モータからの発信パルス数をカウントし、所定パルス発信後に叩きSOL170をオンさせる。戻しコロ12は、叩きSOL170のオン・オフにより振り子運動をし、オン時にはシートを叩いて下方向に戻し、後端フェンス51に突き当てて紙揃えを行う。このとき、端面綴じ処理トレイFに収容されるシートが入口センサ101あるいはスティプル排紙センサ305を通過するたびにその信号がCPU360に入力され、シート枚数がカウントされる。
スティプルモードが選択されると、図6に示すように、ジョガーフェンス53はホームポジションから移動し、端面綴じ処理トレイFに排出されるシート幅より片側7mm離れた待機位置で待機する。シートがスティプル排紙ローラ11によって搬送され、シート後端がスティプル排紙センサ305を通過すると、ジョガーフェンス53が待機位置から5mm内側に移動して停止する。また、スティプル排紙センサ305はシート後端通過時点にそれを検知し、その信号がCPU360に入力される(図33参照)。CPU360ではこの信号の受信時点からスティプル排紙ローラ11を駆動する図示しないスティプル搬送モータからの発信パルス数をカウントし、所定パルス発信後に叩きSOL170をオンさせる。戻しコロ12は、叩きSOL170のオン・オフにより振り子運動をし、オン時にはシートを叩いて下方向に戻し、後端フェンス51に突き当てて紙揃えを行う。このとき、端面綴じ処理トレイFに収容されるシートが入口センサ101あるいはスティプル排紙センサ305を通過するたびにその信号がCPU360に入力され、シート枚数がカウントされる。
叩きSOL170がオフされて所定時間経過後、ジョガーフェンス53は、ジョガーモータ158によってさらに2.6mm内側に移動して一旦停止し、横揃えが終了する。ジョガーフェンス53はその後7.6mm外側に移動して待機位置に戻り、次のシートを待つ。この動作を最終頁まで行う。その後再び7mm内側に移動して停止し、シート束の両側端を押さえてスティプル動作に備える。その後、所定時間後に図示しないスティプルモータにより端面綴じスティプラS1が作動し、綴じ処理が行われる。このとき2箇所以上の綴じが指定されていれば、1箇所の綴じ処理が終了した後、スティプル移動モータ159が駆動され、端面綴じスティプラS1がシート後端に沿って適正位置まで移動され、2箇所目の綴じ処理が行われる。また、3箇所目以降が指定されている場合は、これを繰り返す。
綴じ処理が終了すると、放出モータ157が駆動され、放出ベルト52が駆動される。このとき、排紙モータも駆動され、放出爪52aにより持ち上げられたシート束を受け入れるべくシフト排紙ローラ6が回転し始める。このとき、ジョガーフェンス53はシートサイズ及び綴じ枚数により異なるように制御される。例えば、綴じ枚数が設定枚数より少ない、あるいは設定サイズより小さい場合には、ジョガーフェンス53によりシート束を押さえながら放出爪52aによりシート束後端を引っかけ搬送する。そして、紙有無センサ310あるいは放出ベルトHPセンサ311による検知より所定パルス後にジョガーフェンス53を2mm退避させジョガーフェンス53によるシートへの拘束を解除する。この所定パルスは、放出爪52aがシート後端と接触してからジョガーフェンス53の先端を抜ける間で設定されている。また、綴じ枚数が設定枚数より多い、あるいは設定サイズより大きい場合には、予めジョガーフェンス53を2mm退避させ、放出を行う。いずれの場合もシート束がジョガーフェンス53を抜けきると、ジョガーフェンス53は、さらに5mm外側に移動して待機位置に復帰し、次のシートに備える。なお、シートに対するジョガーフェンス53の距離により拘束力を調整することも可能である。
(5)中綴じ製本モードの動作
図24は端面綴じ処理トレイFと中綴じ処理トレイGを示す正面図、図25ないし図32は中綴じ製本モードの場合の動作説明図である。
図1において、搬送路Aから分岐爪15と分岐爪16とによって振り分けられたシートは、搬送路Dに導かれ、搬送ローラ7、搬送ローラ9、搬送ローラ10、及びスティプル排紙ローラ11により図24に示す端面綴じ処理トレイFに排出される。端面綴じ処理トレイFでは、前記(4)で説明したスティプルモード時と同様に排紙ローラ11により順次排出されるシートを整合し、スティプルする直前までは前記スティプルモード時と同様に動作する(図25参照−シート束が後端フェンス51で整合された状態を示す)。
図24は端面綴じ処理トレイFと中綴じ処理トレイGを示す正面図、図25ないし図32は中綴じ製本モードの場合の動作説明図である。
図1において、搬送路Aから分岐爪15と分岐爪16とによって振り分けられたシートは、搬送路Dに導かれ、搬送ローラ7、搬送ローラ9、搬送ローラ10、及びスティプル排紙ローラ11により図24に示す端面綴じ処理トレイFに排出される。端面綴じ処理トレイFでは、前記(4)で説明したスティプルモード時と同様に排紙ローラ11により順次排出されるシートを整合し、スティプルする直前までは前記スティプルモード時と同様に動作する(図25参照−シート束が後端フェンス51で整合された状態を示す)。
シート束が端面綴じ処理トレイFで仮整合された後、図26に示すようにシート束先端部は放出爪52aにより押し上げられ、シート束先端と干渉しない間隔まで開放されたコロ36と従動ローラ42を通過し、ガイド部材44の内面と放出ローラ56の外周面とが対向する位置まで進入する。次いで、ローラ36が揺動駆動機構であるモータM1とカム40とによって閉じ、シート束先端部はローラ36と従動ローラ52とによって所定圧で挟持され、ローラ36がタイミングベルト38から駆動力を得て回転し、また、放出ローラ56の回転により図27に示すように中綴じ処理トレイGへ導かれる経路に沿って下流側へ搬送される。放出ローラ56は放出ベルト52の駆動軸に設けられており放出ベルト52と同期して駆動される。
シート束は、図27の位置から図28の位置まで搬送されるが、中綴じ処理トレイGに入ってからは束搬送ローラ上71と束搬送ローラ下72によって搬送される。そのとき、各シート束の搬送方向のサイズに応じて可動後端フェンス73は異なる停止位置で待機している。待機している可動後端フェンス73にシート束先端が当接してスタックされたとき、図28に示すように束搬送ローラ下72の圧が解除され、図29に示すように後端叩き爪251によりシート束の後端を叩いて搬送方向の最終的な揃えを行う。これは、端面綴じ処理トレイFで仮整合されたシート束が可動後端フェンス73にスタックされるまでにシート束にズレが発生している可能性があるため、最終的な揃えを後端叩き爪251で行う必要があるからである。
図29に示す位置は、中綴じ位置であり、可動後端フェンス73は前記中綴じ位置で待機し、中綴じ上ジョガーフェンス250aと中綴じ下ジョガーフェンス250bによって幅方向の最終的な揃えが行われ、その中央を中綴じスティプラS2により綴じ処理する。ここで、可動後端フェンス73は可動後端フェンスHPセンサ322からのパルス制御により位置決めされ、後端叩き爪251は後端叩き爪HPセンサ326からのパルス制御により位置決めされる。
図30に示すように、中綴じされたシート束は束搬送ローラ下72の加圧が解除されたまま、可動後端フェンス73の移動に伴って中折り位置が折りプレート74に対応する位置まで上方に運ばれ、その後、図31に示すように、綴じられた針部近傍を折りプレート74により略直角方向に押し込み、折りプレート74の進出方向に配置された対向する折りローラ81のニップへと導かれる。予め回転していた折りローラ81はそのシート束を銜え込み、加圧搬送することによってシート束中央に折りを施す。このように中綴じされたシート束を折り処理のために上方に移動させると、可動後端フェンス73の移動のみで確実にシート束を搬送することができる。仮に折り処理のために下方に移動させようとすると可動後端フェンス73の移動のみでは確実性に乏しくなり、搬送ローラ等の別の手段を要することになり、構成的にも複雑になる。
図32に示すように、折りを施されたシート束は第2の折りローラ82により折りぐせを強化され、下排紙ローラ83により下トレイ203へ排出される。このとき、シート束後端が折り部通過センサ323に検知されると、折りプレート74と可動後端フェンス73はホームポジションに復帰し、束搬送ローラ下72の加圧も復帰し、次のシートの搬入に備える。なお、次のジョブが同シートサイズ同枚数であれば、可動後端フェンス73は再び図24の位置に移動して待機しても良い。なお、図1には図31及び図32に示した第2の折りローラ82は図示されていないが、この第2の折りローラ82を設置するか否かは設計条件に応じて決定される。
6.制御回路
図33は本実施例1に係るシステム全体の制御構成を示すブロック図である。シート後処理装置PDの制御回路350は、図33に示すように、CPU360、I/Oインターフェース370等を有するマイクロコンピュータであり、画像形成装置PR本体の図示しないコントロールパネルの各スイッチ、及び紙面検知センサ330、第1及び第2のセンサ621,622等の各センサからの信号がI/Oインターフェース370を介してCPU360へ入力される。CPU360は、入力された信号に基づいて、シフトトレイ202用のトレイ昇降モータ168、開閉ガイド板を開閉する排紙ガイド板開閉モータ167、シフトトレイ202を移動するシフトモータ169、戻しコロ12を駆動する戻しコロモータ、叩きSOL170等の各ソレノイド、各搬送ローラを駆動する搬送モータ、各排紙ローラを駆動する排紙モータ、放出ベルト52を駆動する放出モータ157、端面綴じスティプラS1を移動させるスティプラ移動モータ159、端面綴じスティプラS1を斜めに回転させる斜めモータ160、ジョガーフェンス53を移動させるジョガーモータ158、ガイド部材44を回動させる束分岐駆動モータ161、シート束を搬送する搬送ローラ56を駆動する束搬送モータ、可動後端フェンス73を移動させる後端フェンス移動モータ、折りプレート74を移動させる折りプレート駆動モータ166、折りローラ81を駆動する折りローラ駆動モータ等の駆動を制御する。スティプル排紙ローラを駆動する図示しないスティプル搬送モータのパルス信号はCPU360に入力されてカウントされ、このカウントに応じて叩きSOL170及びジョガーモータ158が制御される。
図33は本実施例1に係るシステム全体の制御構成を示すブロック図である。シート後処理装置PDの制御回路350は、図33に示すように、CPU360、I/Oインターフェース370等を有するマイクロコンピュータであり、画像形成装置PR本体の図示しないコントロールパネルの各スイッチ、及び紙面検知センサ330、第1及び第2のセンサ621,622等の各センサからの信号がI/Oインターフェース370を介してCPU360へ入力される。CPU360は、入力された信号に基づいて、シフトトレイ202用のトレイ昇降モータ168、開閉ガイド板を開閉する排紙ガイド板開閉モータ167、シフトトレイ202を移動するシフトモータ169、戻しコロ12を駆動する戻しコロモータ、叩きSOL170等の各ソレノイド、各搬送ローラを駆動する搬送モータ、各排紙ローラを駆動する排紙モータ、放出ベルト52を駆動する放出モータ157、端面綴じスティプラS1を移動させるスティプラ移動モータ159、端面綴じスティプラS1を斜めに回転させる斜めモータ160、ジョガーフェンス53を移動させるジョガーモータ158、ガイド部材44を回動させる束分岐駆動モータ161、シート束を搬送する搬送ローラ56を駆動する束搬送モータ、可動後端フェンス73を移動させる後端フェンス移動モータ、折りプレート74を移動させる折りプレート駆動モータ166、折りローラ81を駆動する折りローラ駆動モータ等の駆動を制御する。スティプル排紙ローラを駆動する図示しないスティプル搬送モータのパルス信号はCPU360に入力されてカウントされ、このカウントに応じて叩きSOL170及びジョガーモータ158が制御される。
なお、後述の制御は図示しないROMに格納されたプログラムをCPU360が読み込み、図示しないRAMをワークエリアとして使用しながら実行する。
7.押さえ機構
図7に示すように本実施例1では、端綴じを行う際に端綴じ処理トレイFに搬送されたシート束は後端押さえレバー110によってシート束の上面から押さえられる。図34はこの後端押さえレバー110の詳細構成を示す図で、図34(a)が正面図、図34(b)が側面図である。
図7に示すように本実施例1では、端綴じを行う際に端綴じ処理トレイFに搬送されたシート束は後端押さえレバー110によってシート束の上面から押さえられる。図34はこの後端押さえレバー110の詳細構成を示す図で、図34(a)が正面図、図34(b)が側面図である。
図34において、後端押さえレバー110はボス403を備え、このボス403は押さえ部材401の長手方向に沿って形成された長溝402に嵌り、押さえ部材401はこのボス403にガイドされてスライド移動が可能となっている。押さえ部材401の端部には後端押さえレバー110に端部を固定されたスプリング115が取り付けられている。押さえ部材401のシート束に当接する面に圧力検出センサ404が取り付けられている。後端押さえレバー110の後端には、フィラー400が軸方向に突設され、後端押さえレバー110が移動してホーム位置にあるときに、フィラー400がフォトインタラプタのホームセンサ111を遮光し、後端押さえレバー110のホーム位置が検出される。
DCモータやステッピングモータなどの後端押さえレバーモータ112の駆動軸に設けられた駆動プーリと従動プーリ113との間にはタイミングベルト114が掛けられており、このタイミングベルト114に後端押さえレバー110が取り付けられている。これにより後端押さえレバー110はタイミングベルト114と連動して移動する。したがって、後端押さえレバーモータ112を駆動制御するにより、後端押さえレバー110を任意に後端押さえレバー110の軸線方向に沿って進出後退させることができる。
図35はシート束を押さえる動作を示す図である。図35(a)は、フィラー400がホームセンサ111を遮光したホーム状態を示し、この状態では、シート束から押さえ部材401は離れた状態にある。ここで、後端押さえレバーモータ112を図示CW(時計方向)に駆動すると、後端押さえレバー110と押さえ部材401は図の矢印方向に移動する。当然、圧力検出センサ404がシートに当接していないので、圧力検出センサ404の出力は0である。
図35(b)をシート束に押さえ部材401が当接したばかりの図とすると、ここで、始めて、圧力検出センサ404の出力が変化する。その後、さらに、後端押さえレバーモータ112のCW方向への駆動を続けると、図35(C)に示すように、後端押さえレバー110が矢印方向に移動して、スプリング115を介して押さえ部材401がシート束に押さえつけられることになる。つまり、
スプリング115の縮んだ長さ×バネ定数
で表される荷重がシート束にかかり、この状態でシート束が押さえられることになる。
スプリング115の縮んだ長さ×バネ定数
で表される荷重がシート束にかかり、この状態でシート束が押さえられることになる。
図36は、押さえ部材401の駆動制御系の構成を示すブロック図である。図36(a)が後端押さえレバーモータ112にDCサーボモータを使用した例である。図36(a)において、DCサーボモータ112のエンコーダ出力を速度フィードバックとして戻し、圧力検出センサ404の出力を位置制御系の位置フィードバックに当たるものとしてフィードバックしている。すなわち、圧力検出センサ404の出力は圧力検出器411により圧力に比例した信号に変換され、マイクロコンピュータであるCPU360でもモニタできるようにCPU360に入力されると共に、制御系にフィードバックされ、CPU360からの出力である目標圧力基準信号との偏差信号が、系を安定させるための補償回路412を通って速度基準設定回路413に入力される。この、速度基準設定回路413と速度検出器414によって検出された実際の速度フィードバックからの偏差信号が、補償回路415を経てサーボドライバ416に入りモータ制御が行われる。モータのON/OFF、及び回転方向指令は、CPU360から出される。
図36(b)は後端押さえレバーモータ112にステッピングモータを使用した例で、DCサーボモータとの違いは、速度フィードバック系がないことである。これにより、圧力フィードバック系の目標圧力基準との偏差信号から速度基準設定回路413で速度基準が設定されCPU360からの速度データとの偏差信号が補償回路415を経て相生成回路417に入力され、ステッピングモータ112のドライバ418に戻され、ステッピングモータ112が駆動される。
図37は、押さえ部材401が駆動され、シート束に当接した後、所定の圧力になるまでの圧力とモータ駆動を、時間をパラメータとして示す図である。図37(a)は圧力検出センサ404の出力を示す図、図37(b)は後端押さえレバーモータ112の駆動線図である。シート束を押さえる所定の圧力(目標圧力基準)を仮にF0とした場合、後端押さえレバーモータ112をCW方向に駆動開始した時点(図35(a))では、圧力検出手段404出力は出ておらず、CPU360からの指令どおりの速度で後端押さえレバーモータ112は駆動される(図37(b)−V1)。押さえ部材401がシート束に当接したあたり(図35(b))から圧力検出手段404出力が出始め(図37(a)−P1)、後端押さえレバーモータ112の速度制御が始まることになる。圧力検出手段404出力がF0に近づくにつれて、後端押さえレバーモータ112の速度が徐々に低下して(図37(b)V2)最終的にF0の値を保って停止する。
図38は図37に示したようなフィードバック制御を行わない、あるいはフィードバック制御が不適切な場合の図37と同様の状態を示す図、(a),(b)それぞれ図37(a),(b)と対応している。図38から分かるように、シート束上面への押さえ圧力のかけ方が、図38(a)のP2で示すように設定圧力のF0を急激に超えてオーバーシュートを起こすような場合は、シートが薄い用紙などの場合、傷が付いたりする虞がある。また、オーバーシュート後の戻りも大きく、F0への収束も遅くなり制御に時間がかかる。このような収束性の低下は、生産性の低下を招き、高速で処理することができなくなる。そこで、このようなオーバーシュートが極力小さくなるような制御系を設定した。本実施例1では図36(a)に示すように、速度系のフィードバックに加えて、圧力フィードバックも行っているので、理想的な制御系の設定が可能となっている。
一方、後端押さえレバー110がホーム位置から移動を開始して、押さえ部材401がシート束を押さえてある圧力になるまでの後端押さえレバーモータ112の駆動量を測定することができれば、前記駆動量はシート束の厚みに反比例するので、シート束の厚みに応じた制御が可能となる。図39はこのような制御を行う制御構成を示すブロック図である。図39の例は、後端押さえレバーモータ112にステッピングモータを使用した例であり、図36(b)の回路に比較器419、ゲート回路420、及び速度積分回路421が追加されている。比較器419は圧力検出器411の後段に設けられ、前記補償回路415からCPU360にフィードバックする回路にゲート回路420と速度積分回路421を設け、前記比較器419の出力がゲート回路420に入力されるようになっている。
このように構成すると、圧力検出センサ404の出力が、所定の圧力以下のときにゲート回路420を開き、ゲート回路420には、ステッピングモータ112の速度信号(クロック等)が入力され、ゲート回路420が開いている間に速度積分回路421でステッピングモータ112の速度信号を積分し、その結果がCPU360に入力される。
図40は図39のブロック図で示した制御回路(フィードバック回路)の動作を示し、図37と同様に、図40(a)は圧力検出センサ404の出力を示す図、図40(b)はステッピングモータ112の駆動線図である。前記所定の圧力をF1とすると(ここで所定の圧力F1はシート束をある程度押さえて圧縮した状態で、各シート間の隙間がないぐらいが望ましい)、ステッピングモータ112を駆動開始してから圧力F1になるまでの速度を積分(図40の斜線で示した部分Q)した量(面積)が後端押さえレバーモータ112の駆動量である。シート束の厚みが大きいとこの駆動量が少なくなり、シート束の厚みが小さいとこの駆動量は大きくなり、シート束の厚みと駆動量は反比例することになる。
前述のように、本実施例1では、シート束をスタックする端綴じ処理トレイFは装置を大型化させないために、ある角度を以って配置される。この場合、シートの厚み方向に自重が十分にかからず、長手方向に自重がかかり、撓みが発生しやすくなる。図42はこの撓みの状態を示す図で、図42(a)はシート枚数が少ない場合の例、図42(b)はシート枚数が多い場合の例をそれぞれ示す。図42に示すようにこのシートの撓みは押さえ部材401に対向する力(図42の矢印の方向)を発し、シート枚数が多い(シート束厚みが大きい)ほどその力は大きくなる。したがって図42(a)の例に比べて図42(b)の例の方が前記力は大きくなる。このため、このシート束を押さえるためにはシート束の厚みが大きい場合に必要な大きな圧力でシート束を押さえる必要があるが、全てのシート束に対して前記シート束の厚みが大きい場合に必要な大きな圧力でシート束を押さえると、シート束厚みが小さい場合は、無駄な力を使うことになる。これを解消するために、前述のF1までの後端押さえレバーモータ112の駆動量に反比例するように、シート束厚みに必要な力を設定し、制御する。図41は図37と同様にシート束の厚みに応じた圧力検出センサの出力特性とステッピングモータの駆動特性を示す図で、図41(a)はシート束厚みが小さい例を、図41(b)はシート束厚みが大きい場合例をそれぞれ示す。
F1になるまでのステッピングモータ(後端押さえレバーモータ)112の駆動量は、グラフの斜線部分の面積で示され、
QA>QB
となるので、予め押さえ部材401の設定圧力を図41(a)のときF2、図41(b)のときF3とした場合、
F2<F3
となるように設定する。これによりシート束厚みに応じた必要な押さえ圧力の設定が可能となり、無駄なエネルギー消費を抑えることができる。なお、距離はステップ数に対応し、ステップ数は図41ではF1と圧力検出センサの検出出力との交点の時間tの値に対応する。
QA>QB
となるので、予め押さえ部材401の設定圧力を図41(a)のときF2、図41(b)のときF3とした場合、
F2<F3
となるように設定する。これによりシート束厚みに応じた必要な押さえ圧力の設定が可能となり、無駄なエネルギー消費を抑えることができる。なお、距離はステップ数に対応し、ステップ数は図41ではF1と圧力検出センサの検出出力との交点の時間tの値に対応する。
一方、図34に示すように、押さえ部材401のシート束に直接当接する面に圧力検出センサ404を設けることにより、シート束に加わる圧力を確実に検出することが可能である。圧力検出センサ404としては、図示しない感圧フィルムセンサ等の感圧センサが一般的である。感圧フィルムセンサは半導電性の感圧インクを電極部に用い、電極部に加わる圧力に応じて電極間の電気抵抗がリニアに変化する特性がある。図43は感圧センサの抵抗値変化を読み取るオペアンプの反転増幅回路を示す図である。図43において、RSが感圧センサの感圧点の抵抗を示している。
この回路では、Aを感度、RSを感圧点の電気抵抗、Pを感圧点に加わる圧力とすると、感度Aは、
A=RS・P ・・・(1)
で求められる。また、Voをオペアンプ出力電圧、Viをオペアンプ入力電圧、RFを帰還抵抗とすると、オペアンプ出力電圧Voは、
Vo=−Vi・(RF/RS)
=−Vi・(RF/A)・P ・・・(2)
で求められる。
A=RS・P ・・・(1)
で求められる。また、Voをオペアンプ出力電圧、Viをオペアンプ入力電圧、RFを帰還抵抗とすると、オペアンプ出力電圧Voは、
Vo=−Vi・(RF/RS)
=−Vi・(RF/A)・P ・・・(2)
で求められる。
前記(1)式に示すように、感圧点に加わる圧力と感圧点の抵抗値は反比例の関係で、オペアンプの出力電圧Voは(2)式に示すように、感圧点にかかる圧力Pと比例関係になり、制御上使用しやすいものとなっている。
以上のように本実施例1によれば、
1)圧力検出器411で検出された圧力がCPU360に入力され、CPU360を介してフィードバック制御を行うので、後端押さえレバー110のシート束にかける圧力をモニタしながら後端押さえレバーモータ112の駆動制御が可能となる。
2)圧力検出センサ404の検出結果が、予め設定された所定の値になるように後端押さえレバーモータ112の駆動量を制御するので、シート束の厚みに関わらず一定の圧力で押さえ動作が可能となる。
3)圧力検出センサ404の検出結果をフィードバックして後端押さえレバーモータ112の駆動を制御するので、急激な圧力変動を抑えることができる。
4)圧力検出センサ404の検出結果をフィードバックするとともに、後端押さえレバー110の駆動量もフィードバックして後端押さえレバーモータ112を制御するので、シート束の厚みに応じた制御が可能となる。
5)圧力検出センサ404の検出結果をフィードバックするとともに、後端押さえレバー110の駆動量もフィードバックして後端押さえレバーモータ112を制御するので、シート束厚に応じて必要な押さえ力で駆動できる。
6)圧力検知センサ404として感圧センサを使用し、この感圧センサを押さえ部材401の先端部に設けているので、確実な圧力検出が可能となる。
等の効果を奏する。
1)圧力検出器411で検出された圧力がCPU360に入力され、CPU360を介してフィードバック制御を行うので、後端押さえレバー110のシート束にかける圧力をモニタしながら後端押さえレバーモータ112の駆動制御が可能となる。
2)圧力検出センサ404の検出結果が、予め設定された所定の値になるように後端押さえレバーモータ112の駆動量を制御するので、シート束の厚みに関わらず一定の圧力で押さえ動作が可能となる。
3)圧力検出センサ404の検出結果をフィードバックして後端押さえレバーモータ112の駆動を制御するので、急激な圧力変動を抑えることができる。
4)圧力検出センサ404の検出結果をフィードバックするとともに、後端押さえレバー110の駆動量もフィードバックして後端押さえレバーモータ112を制御するので、シート束の厚みに応じた制御が可能となる。
5)圧力検出センサ404の検出結果をフィードバックするとともに、後端押さえレバー110の駆動量もフィードバックして後端押さえレバーモータ112を制御するので、シート束厚に応じて必要な押さえ力で駆動できる。
6)圧力検知センサ404として感圧センサを使用し、この感圧センサを押さえ部材401の先端部に設けているので、確実な圧力検出が可能となる。
等の効果を奏する。
前述の実施例1では、シート束に圧力をかける押さえ部材401の先端部に直接圧力検出センサ404を設けている。このように構成すると、確実な圧力検出には適当であるが、直線的に往復駆動される押さえ部材401に電気的な圧力検出センサ404を設けるため、圧力検出センサ404への電線(ハーネス)の処理が設計上及び組立上問題となる。すなわち、ハーネスが可動部の動きを妨げる抵抗とならないように配置する必要があり、また、可動時に、ハーネスが屈曲を繰り返すことにより電線切れ等の耐久品質に絡む問題発生も懸念される。このことは圧力検出センサが可動側に設けられているからであり、固定側に設けられていればこれら問題点は発生しない。
図44はこれらの問題点を解決した例を示す図で、図34における圧力検出センサ404を押さえ部材401が当接する箇所の端綴じ処理トレイFのトレイ405上に設けている。その他の各部は前述の実施例1と同等に構成され、同等に機能するので、重複する説明は省略する。
以上のように本実施例2によれば、
1)圧力検出センサ404として感圧センサを押さえ部材401に対向した位置の前記トレイ405面に設けたので、組付け性が向上する。
2)圧力検出センサ404として感圧センサを押さえ部材401に対向した位置の前記トレイ405面に設けたので、可動部である後端押さえレバー110の動作を考慮することなく後端押さえレバー110に関連する各部をレイアウトすることができる。
3)後端押さえレバー110の移動動作を考慮する必要がないので、ハーネスの屈曲動作がなくなり、電線切れ等の耐久品質に関連する問題点を解消することができる。
等の効果を奏する。
1)圧力検出センサ404として感圧センサを押さえ部材401に対向した位置の前記トレイ405面に設けたので、組付け性が向上する。
2)圧力検出センサ404として感圧センサを押さえ部材401に対向した位置の前記トレイ405面に設けたので、可動部である後端押さえレバー110の動作を考慮することなく後端押さえレバー110に関連する各部をレイアウトすることができる。
3)後端押さえレバー110の移動動作を考慮する必要がないので、ハーネスの屈曲動作がなくなり、電線切れ等の耐久品質に関連する問題点を解消することができる。
等の効果を奏する。
実施例1のように直接圧力を検出する圧力検出センサ404を使用した構成の場合、圧力検出センサ404が接触タイプのため、経時的に磨耗や劣化が発生し、耐久性が懸念される。これを解消するには、圧力検出を非接触で行うのが望ましい。そこで、本実施例3では、スプリングと非接触式のセンサを使用した。すなわち、スプリングはその縮んだ長さに比例して荷重が増加する特性があるので、スプリングの長さを測定できれば、その変化量から圧力検出手段として使用することができる。図45は圧力を検出非接触で行うための後端押さえレバー110の詳細構成を示す図である。その他の各部は前述の実施例1と同等に構成され、同等に機能するので、重複する説明は省略する。
図45において、押さえ部材401に力を加えているのは圧縮スプリング115である。押さえ部材401の後端側にスプリング115を設け、押さえ部材401を端綴じ処理トレイF方向に弾性付勢している。一方、圧縮スプリング115の前記押さえ部材401とは逆側の端部の固定部分に光学式の測距センサ407を設け、押さえ部材401のスプリング114で押される端面に反射板406を設ける。測距センサ407は前記反射板406までの距離を測定するが、これは圧縮スプリング115の長さを測定するのと等価である。この測距センサ407の出力を距離から圧力に相当するように変換して、例えば図36に示すブロック図における圧力検出センサ404の出力に代えて使用する。これにより前述の実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
図46は測距センサ407の出力を距離から圧力に相当するように変換し、制御するときの状態を示す図である。図46(a)に示すようにイニシャル状態のスプリングの長さをL0として、図46(b)において矢印方向に押さえ部材401を駆動し、ある圧力をかけると、図46(c)に示す状態となる。この状態のスプリングの長さをL1とし、圧縮スプリング115のバネ定数をKとすると、このときの荷重はK・(L0−L1)となる。この変換を行う回路を設けて図36のブロック図で示す圧力検出センサ404の出力に代えて使用する。ちなみに、測距センサ407としては、赤外光を用いた前述の反射式のものの他に、受光部と発光部が分離した透過式のもの、あるいは超音波を使用した方式のものも使用可能であり、これらの形式の公知のセンサであれば、いずれも使用することができる。
以上のように本実施例3によれば、
1)非接触で押さえ部材401の移動量を検出し、押さえ部材401を弾性付勢する圧縮スプリングの荷重を実施例1における押さえ部材401の圧力に変換してフィードバック制御を行い、後端押さえレバーモータ112の駆動制御を行うことができるので、実施例1と同様の効果を奏する。
2)非接触で検出するので、経時的な磨耗や劣化の発生を考慮する必要がなく、耐久性を保証することができる。
等の効果を奏する。
1)非接触で押さえ部材401の移動量を検出し、押さえ部材401を弾性付勢する圧縮スプリングの荷重を実施例1における押さえ部材401の圧力に変換してフィードバック制御を行い、後端押さえレバーモータ112の駆動制御を行うことができるので、実施例1と同様の効果を奏する。
2)非接触で検出するので、経時的な磨耗や劣化の発生を考慮する必要がなく、耐久性を保証することができる。
等の効果を奏する。
実施例1では、押さえ部材401のシート束を押圧する圧力を検出してフィードバック制御を行い、適切な圧力でシート束を押さえ、生産効率よく、かつ高品質でシート束を揃えることができるように構成されている。これに対し、本実施例4では、シート束の厚みを検出し、検出されたシート束の厚みに応じてシート束を綴じる端綴じスティプラS1の出力トルクを制御するようにしたものである。
後端押さえレバー110の駆動機構は実施例1において図34に示したものと同一である。この機構では、実施例1と同様に押さえ部材401の前面に取り付けられた圧力検出センサ404は、感圧フィルムセンサ等が使用され、圧力に応じてリニアな出力特性が得られる。図47は本実施例4におけるシート束を押さえる動作を示す図である。図47(a)では、フィラー400がホームセンサ111を遮光したホーム状態でシート束から押さえ部材401は離れた状態にある。ここで、後端押さえレバーモータ112をCW(時計方向)に駆動すると、後端押さえレバー110と押さえ部材401は図の矢印方向に移動する。当然、圧力検出センサ404がシートに当接していないので、圧力検出センサ404の出力は0である。図47(b)をシート束に押さえ部材401が当接したばかりの図とすると、ここで、始めて、圧力検出センサ404の出力が変化することになる。その後、さらに、後端押さえレバーモータ112のCW方向への駆動を続けると、図47(c)に示すように後端押さえレバー110が矢印方向に移動し、スプリング115を介して押さえ部材401がシート束に押さえつけられることになる。つまり、実施例1でも説明したように、スプリング115の縮んだ長さ×バネ定数の荷重がシート束にかかることとなる。ここで、ホームセンサ111からフィラー400が離れる箇所からトレイ405上面までのスパンをLとし、予め所定の圧力時(スプリング114が所定の縮み量のとき)のフィラー400先端から圧力検出手段404の表面までの長さを測定しておき、前記長さをL1とすると、後端押さえレバー110の移動量がXのとき、シート束の厚みHは、
H=L−L1−X
として求められる。
H=L−L1−X
として求められる。
図48は本実施例4における押さえ部材401の駆動制御系の制御構成を示すブロック図である。この図48に示した制御構成は、実施例1において図39に示した制御構成に対してホームセンサ111のセンサ出力をゲート回路420に入力するようにしたもので、その他の各部は図39記載の構成と同一である。この図48の構成では、図39の構成に対して、ゲート回路420の開閉は、ホームセンサ111の出力が入力され、ホーム非検知(フィラー400がホームセンサ111を離れる状態)で開き、圧力検出センサ404の出力が比較器419に入力され、あるスレッシュを超えた時点で閉じられる。
図49は本実施例4における制御回路の動作を示す図である。図49を用いて説明すると、ホームセンサ111が非検知になった(a)から圧力検出センサ404の出力がスレッシュF1を超えた(b)の時点まで、ゲートが開き、モータ速度信号が積分される。つまりグラフの斜線部分QCがその結果で、後端押さえレバー110の移動量(図47のX)になる。図50は端綴じ処理トレイF(トレイ405)にシートが収納され、後端フェンス51で後端揃えが行われた時点でシート束の厚みを検出する状態を示す図で、同図(a)は押さえ部材401を使用して検出する状態を示し、同図(b)は非接触の測距センサ407を使用して検出する状態を示す。ここで、前述のスレッシュF1であるが、図50(b)に示すようにシート束には撓みがあるので、そのまま計測したのでは正確なシート束厚を検出することはできない。上面から押さえ部材401でシート束をある程度押さえて撓みをなくした状態でシート束厚を測定しないと正確な測定ができない。このため、スレッシュF1はある程度撓みが取れるレベルの圧力を設定する必要がある。当然、図50(b)に示すように、光学式の非接触タイプの測距センサ407を使用してシート束上面までの距離を測定し、トレイ405上面までのスパンから減算してシート束厚みを算出する方法も考えられるが、図のように、シートが撓んでいると正確な測定はできない。
図51は本実施例4におけるシート束の押さえ動作とスティプル動作の動作手順を示すフローチャートである。同図において、シートがトレイ405(端綴じ処理トレイF)に搬送され、複数枚積層されてシート束が形成され、後端押さえの開始タイミングになると(ステップS101)、後端押さえレバーモータ112を駆動し、押さえ部材401のシート束方向の駆動を開始する(ステップS102)。ホームセンサ111からフィラー400が離れてホームセンサ111出力がOFF状態になると(ステップS103)、後端押さえレバーモータ112の駆動量測定を開始する(ステップS104)。この駆動量測定は図48のブロック図における速度積分回路421の積分開始に当たる。その後、圧力検出センサ404の検出結果がスレッシュF1を超えた時点で(ステップS105)後端押さえレバーモータ112の駆動量測定を終了する(ステップS106)。この駆動量測定の終了は図48のブロック図における速度積分回路421の積分終了に当たる。
ステップS106で後端押さえレバーモータ112の駆動量測定を終了すると、その測定結果からシート束の厚みを算出し(ステップS107)、シート束の厚みとスティプラS1の綴じ能力(規格値)とを比較し(ステップS108)、その結果がスティプル可能な厚みを超えていた場合は(ステップS108−YES)、画像形成装置PRの本体へスティプル動作ができないことを送信する。画像形成装置PRの本体は、これにより、ユーザへ使用可能厚みを超えたことを操作部上で表示して知らせるなどのスティプル動作禁止処理を実行する(ステップS109)。シート束厚が規格値以下の場合、及びステップS109で禁止処理を終了した場合は、後端押さえに必要な圧力をF0とし(図49)、この値で後端押さえレバーモータ112が停止するように速度制御を行う(ステップS110)。その後、後端押さえの戻しタイミングになると(ステップS111)、押さえ部材401がシート面から離間する方向(上昇方向)に後端押さえレバーモータ112の駆動を開始する(ステップS112)。そして、ホームセンサ111がフィラー400を検知してホームセンサ111出力がON状態になると(ステップS113)、後端押さえレバーモータ112の駆動を停止させる(ステップS114)。
図52はシート束の厚みとスティプル駆動モータ必要トルクとの関係を示す特性図で、同図に示すように、スティプラS1の駆動に必要なトルクは、シート束の厚みに比例して大きくなる。スティプラ駆動モータ408としてトルクが制御できる形式のモータを使用している場合、シート束厚みに応じた適正なトルクでスティプル駆動モータ408を駆動することにより、無駄なエネルギーの消費を抑えられることになる。
図53ではスティプル駆動モータ408の電流を制御することにより駆動トルクを制御する例を示す図で、図53(a)はスティプル駆動モータ408の駆動制御回路の一例を示すブロック図、図53(b)はPWM制御におけるPWM設定例を示す図である。図53(a)において、スティプル駆動モータ408のドライバ451にPWM設定回路452が接続され、このPWM設定回路452にはCPU360からON/OFF信号とPWM設定信号が入力される。すなわち、PWM設定回路452のPWM比率設定をCPU360からコントロールして電流を変化させ、このPWM比率設定に応じてドライバ451がスティプル駆動モータ408を駆動する。
図53(b)は上段がシート束の厚みが大のとき、下段が小のときの例で、厚みが大のときの方が小のときよりもPWMのONの比率を多くして電流を多く流してスティプル駆動モータの駆動トルクを大きくしている。
図54は図53の例に加えてスティプル駆動モータ408に流れる電流検出回路の検出スレッシュ設定をCPU360から変更できるようにし、スレッシュを超えた時点でPWM設定回路によって電流をOFFできるようにした例を示す図で、図54(a)は回路構成を示すブロック図、図54(b)は電流検出回路を付加したときのPWM設定例を示す図である。
図54(a)では、図53に示したスティプル駆動モータ408の制御回路において、ドライバ451に電流検出回路453を接続し、この電流検出回路の出力がPWM設定回路452に入力される。また、前述のようにCPU360から電流検出回路453に対して電流検出スレッシュの設定信号が入力される。
このように構成された駆動回路では、図54(b)の上段に示すようにシート束の厚みが大のときは必要トルクが大きいので、電流スレッシュをth1とし、下段に示すようにシート束の厚みが小のときは必要トルクが小さいので、電流スレッシュをth1より低いth2とする。そして、このスレッシュth1、th2を基準に駆動電流がOFFされることになる。なお、電流のON開始スレッシュは固定値で良い。
その他、特に説明しない各部は前述の実施例1と同等に構成され、同等に機能するので、重複する説明は省略する。
以上のように本実施例4によれば、
1)シートの撓みをなくした状態で正確なシート束の厚みを検出することができる。
2)スティプラの貫通能力を超えた厚みのシート束に対して不完全な綴じ動作を行う前に動作を停止することができる。
3)適正なトルク設定が可能となり無駄なエネルギー消費を抑えることができる。
4)実施例1に対して新たな検出部材を追加することなくシート束の厚みを検出し、不要なコストアップを招くことなく前記検出に基づいた制御が可能となる。
等の効果を奏する。
1)シートの撓みをなくした状態で正確なシート束の厚みを検出することができる。
2)スティプラの貫通能力を超えた厚みのシート束に対して不完全な綴じ動作を行う前に動作を停止することができる。
3)適正なトルク設定が可能となり無駄なエネルギー消費を抑えることができる。
4)実施例1に対して新たな検出部材を追加することなくシート束の厚みを検出し、不要なコストアップを招くことなく前記検出に基づいた制御が可能となる。
等の効果を奏する。
なお、前記各実施例は、好適な実施形態をそれぞれ示したものであるが、当業者ならば、本明細書に開示の内容から、各種の代替例、修正例、変形例あるいは改良例を実現することができ、これらは添付の特許請求の範囲により規定される範囲に含まれる。
110 後端押さえレバー
111 ホームセンサ
112,112a〜112c 後端押さえレバーモータ
115 圧縮スプリング
360 CPU
400 フィラー
401 押さえ部材
404 圧力検出センサ
405 トレイ
408 スティプル駆動モータ
411 圧力検出器
412,415 補償回路
413 速度基準設定回路
414 速度検出器
416 サーボドライバ
417 相生成回路
418 ドライバ
419 比較器
420 ゲート回路
421 速度積分回路
451 ドライバ
452 PWM設定回路
453 電流検出回路
F 端面綴じ処理トレイ
G 中綴じ処理トレイ
PD シート後処理装置
PR 画像形成装置
111 ホームセンサ
112,112a〜112c 後端押さえレバーモータ
115 圧縮スプリング
360 CPU
400 フィラー
401 押さえ部材
404 圧力検出センサ
405 トレイ
408 スティプル駆動モータ
411 圧力検出器
412,415 補償回路
413 速度基準設定回路
414 速度検出器
416 サーボドライバ
417 相生成回路
418 ドライバ
419 比較器
420 ゲート回路
421 速度積分回路
451 ドライバ
452 PWM設定回路
453 電流検出回路
F 端面綴じ処理トレイ
G 中綴じ処理トレイ
PD シート後処理装置
PR 画像形成装置
Claims (20)
- 搬入されたシート状記録媒体(以下、単にシートと称す)を受け入れて集積する集積手段と、当該集積手段上に集積されたシート束を押圧する押圧手段と、当該押圧手段を前記シート束に近接する方向及び離間する方向に駆動する駆動手段と、前記集積手段上に集積されたシート束に対して所定の処理を施す処理手段と、を備えたシート処理装置において、
前記押圧手段によって前記集積手段上で前記シート束を押圧したときの加圧力を検出する検出手段と、
当該検出手段によって検出された加圧力に基づいて前記押圧手段の移動制御を行う制御手段と、
を備えていることを特徴とするシート処理装置。 - 前記制御手段は、前記検出手段によって検出される加圧力が予め設定された値になるように前記駆動手段を制御することを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
- 前記制御手段は 前記検出手段により予め設定した圧力に達したことを検出した後、前記駆動手段によって前記押圧手段の移動速度を徐々に減速させ、停止させることを特徴とする請求項1又は2記載のシート処理装置。
- 前記圧力は、前記シート束をある程度押さえて圧縮した状態で、各シート間に隙間が生じない程度の圧力に設定されていることを特徴とする請求項3記載のシート処理装置。
- 前記予め設定された値はシート束の厚さに応じて変更されることを特徴とする請求項2記載のシート処理装置。
- 前記予め設定された値はシート束の厚さが小さいときには小さな値に、シート束の厚さが大きいときには大きな値にそれぞれ変更されることを特徴とする請求項5記載のシート処理装置。
- 前記検出手段が前記シート束を押圧する前記押圧手段の先端部に設けられていることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
- 前記検出手段が、前記シート束が集積される集積手段に設けられていることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
- 前記検出手段が感圧センサからなることを特徴とする請求項7又は8記載のシート処理装置。
- 前記押圧手段がシート束に当接する押圧部材を弾性付勢する弾性部材を備え、
前記検出手段が前記弾性部材の伸縮量を基準位置から計測する測距センサからなることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。 - 前記シート束の厚みを検出するシート束厚検出手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1記載のシート処理装置。
- 前記シート束の厚みを検出するシート束厚検出手段をさらに備え、
当該シート束厚検出手段の検出結果に基づいて前記予め設定された値を変更することを特徴とする請求項2記載のシート処理装置。 - 前記予め設定された値はシート束の厚さが小さいときには小さな値に、シート束の厚さが大きいときには大きな値にそれぞれ変更されることを特徴とする請求項12記載のシート処理装置。
- 前記処理手段がシート束を綴じる綴じ手段であって、前記シート束厚検出手段によって検出されたシート束厚と前記綴じ手段の綴じ能力とを比較し、綴じが不能であれば綴じ処理を禁止することを特徴とする請求項11記載のシート処理装置。
- 前記処理手段がシート束を綴じる綴じ手段であって、前記シート束厚検出手段によって検出されたシート束厚に応じて前記綴じ手段を駆動する駆動手段への電力供給量を制御することを特徴とする請求項11記載のシート処理装置。
- 前記電力供給量の制御が、前記綴じ手段を駆動する駆動手段の電流に閾値を設定して行われることを特徴とする請求項15記載のシート処理装置。
- 前記シート束厚検出手段は、前記押圧手段の移動量から前記シート束の厚さを検出することを特徴とする請求項11のシート処理装置。
- 前記移動量は、前記押圧手段のホームポジションを検出するホームセンサが前記押圧手段を検知しなくなった状態から前記第1の圧力を検出するまでの前記駆動手段の速度を積分することにより求められることを特徴とする請求項17記載のシート処理装置。
- 請求項1ないし18のいずれか1項に記載のシート処理装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
- 搬入されたシートを受け入れて集積する集積手段と、当該集積手段上に集積されたシート束を押圧する押圧手段と、当該押圧手段を前記シート束に近接する方向及び離間する方向に駆動する駆動手段と、を備え所定の処理を行うシート処理方法において、
前記押圧手段によって前記シート束を前記集積手段上で押圧したときの加圧力を検出する加圧力検出工程と、
当該加圧力検出工程で検出された加圧力に基づいて前記駆動手段を制御し、前記シート束を押さえる押圧工程と、
を備えていることを特徴とするシート処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006240706A JP2008063042A (ja) | 2006-09-05 | 2006-09-05 | シート処理装置、画像形成装置及びシート処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006240706A JP2008063042A (ja) | 2006-09-05 | 2006-09-05 | シート処理装置、画像形成装置及びシート処理方法 |
Publications (1)
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JP2008063042A true JP2008063042A (ja) | 2008-03-21 |
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Family Applications (1)
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JP2006240706A Pending JP2008063042A (ja) | 2006-09-05 | 2006-09-05 | シート処理装置、画像形成装置及びシート処理方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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- 2006-09-05 JP JP2006240706A patent/JP2008063042A/ja active Pending
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