JP2018155895A - 回転体制御装置、搬送装置、画像形成装置、回転体制御方法、回転体制御プログラム - Google Patents

回転体制御装置、搬送装置、画像形成装置、回転体制御方法、回転体制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】搬送経路におけるトルクの干渉を低減させることを目的としている。
【解決手段】シートを搬送する複数の回転体を駆動する複数の駆動部と、複数の回転体から、回転速度が調整される第一の回転体と、第一の回転体と隣り合う第二の回転体と、を選択する選択部と、複数の駆動部のうち、第二の回転体を回転駆動させる駆動部の駆動トルクの値又は駆動トルクの値と比例関係を持った値を取得する取得部と、取得部が取得した値の変化量をゼロに近づけるように第一の回転体の回転速度を調整する速度調整部と、を有し、選択部は、第一の回転体の回転速度の調整が行われた後に、第一の回転体を次の第二の回転体に選択し、第一の回転体に対し、第二の回転体と反対側で隣り合う回転体を、次の第一の回転体に選択する、回転体制御装置である。
【選択図】図7

Description

本発明は、回転体制御装置、搬送装置、画像形成装置、回転体制御方法、回転体制御プログラムに関する。
従来の画像形成装置では、一定の速度で回転するモータにより、二次転写ローラや中間転写ベルトを駆動させる機構が知られている。
この機構では、中間転写ベルトの表面速度と二次転写ローラの表面速度が異なると、互いに速度を一定に保つために、中間転写ベルトと二次転写ローラとの間にトルクの干渉が発生する。このトルクの干渉は、中間転写ベルトの駆動に影響を及ぼすため、中間転写ベルト上で行われる画像形成における色ずれ等の要因となり得る。
そこで従来では、例えば、被搬送媒体が第1の搬送回転手段にのみ搬送される場合のトルク情報と、被搬送媒体が第1の搬送回転手段と第2の搬送回転手段の両方によって搬送される場合のトルク情報との比較結果が小さくなるよう第2の回転体駆動手段の回転速度を制御することで、2つのローラ間のトルクの受け渡しを低減する技術が知られている。
上述した従来の技術では、2つのローラ間における、被搬送媒体に対する引っ張り力又は押し込み力を低減させるものであり、3つ以上のローラ間のトルクの干渉については考慮されていない。このため、従来の技術では、3つ以上のローラにより形成される搬送経路等については、トルクの干渉を低減させることができず、搬送経路におけるトルクの渉を低減させることが困難であった。
開示の技術は、上記事情に鑑みてなされたものであり、搬送経路におけるトルクの干渉を低減させることを目的としている。
開示の技術は、シートを搬送する複数の回転体を駆動する複数の駆動部と、前記複数の回転体から、回転速度が調整される第一の回転体と、前記第一の回転体と隣り合う第二の回転体と、を選択する選択部と、前記複数の駆動部のうち、前記第二の回転体を回転駆動させる駆動部の駆動トルクの値又は駆動トルクの値と比例関係を持った値を取得する取得部と、前記取得部が取得した値の変化量をゼロに近づけるように前記第一の回転体の回転速度を調整する速度調整部と、を有し、前記選択部は、前記第一の回転体の回転速度の調整が行われた後に、前記第一の回転体を次の第二の回転体に選択し、前記第一の回転体に対し、前記第二の回転体と反対側で隣り合う回転体を、次の前記第一の回転体に選択する、回転体制御装置である。
搬送経路におけるトルクの干渉を低減させることができる。
第一の実施形態の搬送装置を説明する図である。 2つの回転体の表面速度の差による干渉トルクについて説明する図である。 下流側のモータと上流側のモータの間に生じる干渉トルクについて説明する図である。 第一の実施形態の画像形成装置の構成の概略を説明する図である。 第一の実施形態のモータ制御部を説明する図である。 第一の実施形態の回転体制御処理部の機能を説明する図である。 第一の実施形態の回転体制御処理部の動作を説明する第一のフローチャートである。 第一の実施形態の回転体制御処理部の動作を説明する第二のフローチャートである。 電流指令値を用いる場合のモータ制御部を説明する図である。 電流指令値を用いる場合のモータ制御部を説明する図である。 PWM実測値から駆動トルクを推定する場合のモータ制御部を説明する図である。 トルク実測値を用いる場合のモータ制御部を説明する図である。
(第一の実施形態)
以下に図面を参照して第一の実施形態について説明する。図1は、第一の実施形態の搬送装置を説明する図である。
図1に示す搬送装置100は、例えばシート状の被搬送媒体を搬送するものであって、後述する画像形成装置等に搭載される。図1(A)は、搬送装置の構成の概略を示しており、図1(B)は、二次転写部の周辺の構成を示しており、図1(C)は、搬送部の周辺の構成を示している。
本実施形態の搬送装置100は、中間転写ベルト10、中間転写ローラ11、二次転写対向ローラ12、従動ローラ13、テンションローラ14、ベルトクリーニング装置15、スケールセンサ16を有する。中間転写ベルト10には、エンコーダパターン17が形成されている。
また、本実施形態の搬送装置100は、中間転写モータ21、ローラエンコーダ22、33、43、モータエンコーダ34、44、二次転写ローラ31、二次転写モータ32、搬送ローラ41、搬送モータ42、搬送対向ローラ46を有する。
さらに、本実施形態の搬送装置100は、中間転写ベルト10の表面速度を一定に保つための制御を行うモータ制御部200を有する。
本実施形態の搬送装置100において、中間転写ベルト10は、ベルトループ内に配設された複数の張架ローラによって張架されながら、張架ローラの1つである中間転写ローラ11の回転駆動によって無端移動せしめられる。この中間転写ローラ11は、減速機構を介して駆動源としての中間転写モータ21に接続されている。 この減速機構は、中間転写モータ21の回転軸にある小径歯車と中間転写ローラ11の回転軸にある大径歯車とを噛合わせた構成となっている。
本実施形態では、中間転写ベルト10の表面速度を検出する速度検出手段として、ベルトエンコーダ方式がある。本実施形態の中間転写ベルト10の表面もしくは裏面にはエンコーダパターン17が刻まれており、このエンコーダパターン17をスケールセンサ16で読み取ることによって、中間転写ベルト10の表面速度を検出する。
尚、図1の例では、従動ローラ13と中間転写ローラ11の中央にスケールセンサ16を設置しているが、これに限定されない。スケールセンサ16は、平坦な部分に設置されれば、中間転写ベルト10の表面速度を正しく測定できる。 例えば、平坦でない回転軸上等にスケールセンサ16を設置した場合、軸の曲率の影響が出てしまい、中間転写ベルト10の製造上の厚み変動や環境変化による変動によって、エンコーダパターン17の間隔が変化してしまい、正しい表面速度ではなくなるため、避ける必要がある。
エンコーダパターン17はシート状のエンコーダパターンを貼り付けたり、中間転写ベルト10上に直接パターン加工したり、中間転写ベルト10の製造工程で一体加工したりと、製作方法はどのような方法でも良い。
本実施形態では、スケールセンサ16は等間隔のスリットを備えた反射式の光学センサを想定しているが、これに限定されない。このセンサは、エンコーダパターン17から中間転写ベルト10の表面位置を正確に検出できるセンサであれば良く、例えばCCDカメラ等を使用し、画像処理によって表面位置を検出するものでも良い。また、ドップラー方式やベルト表面の凹凸から画像処理によって表面位置を検出できるセンサ方式であれば、エンコーダパターン17を無くすことも可能となる。
また、中間転写ベルト10の表面速度を検出する他の速度検出手段として、ロータリーエンコーダ方式がある。この方式は、従動ローラ13の回転軸に設けた回転検出器である。従動ローラ13は中間転写ベルト10の無端移動に伴って従動回転するローラで、中間転写ベルト10の表面速度を検出することができる。
搬送装置100では、中間転写ベルト10の周方向における全領域のうち、従動ローラ13に対する掛け回し位置を通過してから、中間転写ローラ11に対する掛け回し位置に進入する前の箇所が、M,C,Y,K用の感光体ドラム19と当接してM,C,Y,K用の一次転写ニップを形成する。中間転写ベルト10におけるM,C,Y,K用の一次転写ニップの形成箇所に対しては、中間転写ベルト10の裏面側から転写ローラがそれぞれ当接している。搬送装置100では、電源によって各転写ローラに転写バイアスが印加され、各色の一次転写ニップにおいて中間転写ベルト10と感光体ドラム19との間に転写電界が形成される。
搬送装置100では、一次転写部にてカラー画像が形成されるため、この部分での中間転写ベルト10の表面速度を検出して制御することが好ましい。そこで、従動ローラ13にロータリーエンコーダを設置するか、従動ローラ13と中間転写ローラ11の間にスケールセンサ16を設置するのが望ましい。
本実施形態のテンションローラ14は、ベルトループの外側からベルトに押し当てられ、一定のベルト張力を発生させるものである。テンションローラ14により生じるベルト張力によって、中間転写ベルト10は各張架ローラの表面に当接して、中間転写ベルト10が周方向に搬送される。特に、従動ローラ13の表面と中間転写ベルト10との当接力は、従動ローラ13のベルト搬送摩擦力と相関があるために重要で、中間転写ベルト10を搬送するために必要な搬送摩擦力が確保できるようにテンションローラ14の押し当て力を設定する。
また、搬送装置100では、二次転写対向ローラ12と対向する位置で中間転写ベルト10の表面に当接する二次転写ローラ31が配設されており、この二次転写ローラ31と中間転写ベルト10の表面に電荷を付与することで、表面に記録紙を吸着させる。
また、搬送装置100では、ベルトループ外側にて二次転写ローラ31のベルト搬送方向下流に配設された、ベルトクリーニング装置15が中間転写ベルト10に当接している。ベルトクリーニング装置15は、中間転写ベルト10の表面に付着しているトナー等の異物を、トナーと自らとの電位差によって中間転写ベルト10の表面から回収する。
尚、搬送装置100では、矢印Yが示す搬送方向に、被搬送媒体を搬送する。したがって、搬送装置100では、被搬送媒体は、搬送方向において搬送ローラ41の上流から搬送され、搬送方向において二次転写ローラ31の下流へ搬送される。つまり、本実施形態では、被搬送媒体の搬送経路は、中間転写ベルト10、二次転写ローラ31、搬送ローラ41を含む回転体によって形成される。
本実施形態のモータ制御部200は、中間転写ベルト10の表面速度を一定とするために、中間転写モータ21をフィードバック制御する。
具体的には、モータ制御部200は、中間転写ベルト10の表面速度を示すスケールセンサ16の出力信号S1と、中間転写ローラ11の回転速度を示すローラエンコーダ22の出力信号S2と、を基に中間転写モータ21の駆動制御信号S3を出力する。
また、モータ制御部200は、二次転写部50を通過する被搬送媒体の影響による中間転写ベルト10の表面速度の変動を抑制するために、二次転写モータ32と搬送モータ42をフィードバック制御する。具体的には、モータ制御部200は、スケールセンサ16の出力信号S1と、ローラエンコーダ22の出力信号S2と、に基づき、二次転写モータ32の駆動制御信号S4を出力する。
次に、二次転写ローラ31の周辺の機構について説明する(図1(B)参照)。搬送装置100は、中間転写モータ21とは別に、二次転写モータ32が設置されている。二次転写モータ32は、モータ制御部200から送信される駆動制御信号S4によって回転する。
二次転写モータ32は、中間転写モータ21と同じブラシ付きDCモータやブラシレスDCモータを採用する。二次転写モータ32の回転速度は減速機構(モータギヤと二次転写ローラ31側減速ギヤ)により減速される。また、二次転写ローラ31は、その回転により、二次転写部50まで搬送された被搬送媒体を搬送する。
二次転写ローラ31の対向側には、中間転写ベルト10を支持している二次転写対向ローラ12があり、二次転写ローラ31は、中間転写ベルト10を挟んで二次転写対向ローラ12に当接/離間される。
2つのローラの当接は、スプリングによって行われる。また、二次転写ローラ31は、二次転写対向ローラ12から離間するための図中矢印Y方向に移動可能なカム機構も有しており、二次転写部50における2つのローラの当接と離間が切り替えられる。
本実施形態の搬送装置100では、二次転写部50の転写性を向上させるために、二次転写ローラ31の表面部に弾性層を設けている。二次転写ローラ31の例としては、低慣性薄肉金属パイプを中心に、シリコンゴム等の低硬度ゴム材料ローラ部(弾性ゴム層)を設け、その表層に塗布されるウレタンコーティング層から構成される。
尚、本実施形態の二次転写ローラ31では、導電性ゴムローラ部はゴム硬度40°(ゴム硬度Aスケール)以下の加硫ゴム又はシリコン系ゴムを下層に構成し、その表層には粘性を無効とするウレタンコーティング層を薄層として設けても良い。本実施形態では、これにより、導電性ゴムローラ部の当接変形によってニップ(圧接)領域を拡げ、かつ適切な転写必要圧力を確保する構造にできる。
一般に発泡ゴム構造以外の方法で40°以下の低硬度を実現しようとすると、加硫ゴムの場合は可塑剤の添加により粘性が増加する。また、シリコンゴムの場合も高粘性になる。その結果、中間転写ベルト10と二次転写ローラ31とが接する圧接部51での粘着、或いは被搬送媒体と接触する部分との粘着により、両移動体の移動不良が生じる。これを回避するために、上述した表層に塗布されるウレタンコーティングが有効である。
中間転写モータ21は、モータ制御部200により、中間転写ベルト10の表面速度を一定にするように制御される。
次に、搬送ローラ41の周辺の構成について説明する(図1(C)参照)。
本実施形態の搬送装置100の有する搬送ローラ41は、搬送経路を形成し、被搬送媒体を搬送する回転体の1つであり、搬送モータ42により回転される。搬送ローラ41は、搬送モータ42が駆動されと、搬送モータ42の回転がギヤを介して搬送ローラ41に伝達されて回転する。被搬送媒体は、搬送ローラ41と、搬送ローラ41と対向した位置に配置された搬送対向ローラ46とから形成される搬送部60により、二次転写ローラ31と二次転写対向ローラ12との圧接部51まで搬送される。圧接部51まで搬送された被搬送媒体は、二次転写ローラ31と中間転写ベルト10とに挟持されて搬送される。言い換えれば、圧接部51は、被搬送媒体が二次転写ローラ31と中間転写ベルト10とに挟持される挟持部である。
以上のように、本実施形態の搬送装置100において、被搬送媒体は、搬送部60から二次転写部50に搬送される。そして、搬送装置100は、二次転写部50において二次転写ローラ31と中間転写ベルト10と圧接し、トナー像を被搬送媒体に転写する。
このとき、被搬送媒体の搬送経路を形成する回転体は、被搬送媒体の種類や、各ローラの公差、接触圧力変化や、環境、経時によるローラ形状の偏差量等により、表面速度が変動する。
また、この変動は、中間転写ベルト10の表面速度を変動させる。言い換えれば、被搬送媒体の搬送経路を形成する回転体の表面速度の変動は、中間転写ベルト10を駆動する中間転写モータ21の駆動トルクの変動の原因となる干渉トルクを発生させる。
そこで、本実施形態では、中間転写ベルト10の表面速度を一定に保つために、被搬送媒体の搬送経路を形成する回転体の回転速度を制御する。言い換えれば、本実施形態では、中間転写モータ21の駆動トルクに対する干渉トルクを発生させないように、被搬送媒体の搬送経路を形成する回転体の回転速度を制御する。
尚、本実施形態において、被搬送媒体の搬送経路を形成する回転体とは、例えば、搬送ローラ41よりも上流側に位置し、被搬送媒体を搬送ローラ41まで搬送するためのローラを含む。また、被搬送媒体の搬送経路を形成する回転体には、搬送経路において、圧接部51よりも下流側に位置し、被搬送媒体を定着装置まで搬送するためのローラを含む。
尚、本実施形態の被搬送媒体は、例えば紙であっても良いし、シート状のフィルム等であっても良い、本実施形態の被搬送媒体は、画像を転写することができ、搬送装置100で搬送できるものであればどのようなものであっても良い。
以下に、本実施形態の搬送装置100の搬送経路における、隣り合う2つの回転体の表面速度の差による干渉トルクについて説明する。
図2は、2つの回転体の表面速度の差による干渉トルクについて説明する図である。
図2の例では、搬送経路における、隣り合う2つの回転体として、搬送ローラ41と二次転写ローラ31を示している。図2の例では、搬送ローラ41が搬送方向において上流側の回転体であり、二次転写ローラ31が搬送方向において下流側のローラとなる。
図2(A)は、上流側のローラの表面速度が、下流側のローラの表面速度に対して速い場合を示す。図2(B)は、上流側のローラの表面速度が、下流側のローラの表面速度に対して遅い場合を示す。
本実施形態において、上流側のローラである搬送ローラ41は、モータエンコーダ45から得られる回転速度を基に搬送モータ42がフィードバック制御されるため、回転軸の回転速度Vrは常に一定となる。
また、下流側のローラである二次転写ローラ31も同様に、モータエンコーダ34から得られる回転速度を基に二次転写モータ32がフィードバック制御されるため、二次転写ローラ31の回転軸の回転速度Vsは常に一定となる。
搬送装置100では、上流側のローラの表面速度と、下流側のローラの表面速度とが異なる場合、これらのローラを駆動させるモータ同士に干渉トルクが生じる。ここでの干渉トルクとは、下流側のローラを駆動させる下流側のモータが、被搬送媒体の搬送時に、被搬送媒体を媒介として、上流側のローラから押し込みや引っ張りの影響を受けることで発生するトルクである。
言い換えれば、図2の例では、搬送ローラ41の表面速度(搬送モータ42の回転速度)と、中間転写ベルト10の表面速度と、が異なる場合、搬送モータ42と中間転写モータ21との間に干渉トルクが生じる。
ここで述べる干渉トルクは、中間転写モータ21が、被搬送媒体である紙Kを介して、搬送ローラ41における紙Kの押し込みや引っ張りの影響を受けることで発生する。この干渉トルクを計測するには、紙Kが二次転写ローラ31及び搬送ローラ41に跨った状態と、紙Kが二次転写ローラ31にのみ通紙し搬送ローラ41に通紙していない状態と、における中間転写モータ21の駆動トルクTaの変化量を見ればよい。
本実施形態では、この変化量を0に近づけることで、搬送ローラ41における紙Kの押し込みや引っ張りによる、中間転写モータ21に対する干渉トルクの発生を抑制する。
図2(A)では、搬送ローラ41と二次転写ローラ31との両方に紙Kが跨っている状態を示している。
また、図2(A)では、搬送ローラ41の表面速度が中間転写ベルト10の表面速度と比べて速いため、搬送ローラ41が紙Kを二次転写ローラ31に向かって押し込む状態になる。
この状態では、二次転写ローラ31の表面速度が速くなり、紙Kと中間転写ベルト10の表面で干渉トルクが発生する。ここで、モータ制御部200は、中間転写ベルト10の表面速度を一定の速度となるように制御するため、中間転写モータ21(二次転写モータ32)の駆動トルクTaを低下させる。
また、図2(A)の状態において紙Kが搬送され、紙Kの後端Keが搬送部60を通過して二次転写部50にのみ通紙している状態となると、搬送ローラ41から二次転写ローラ31に向かって紙Kを押し込む力が消失する。すると、二次転写ローラ31の表面速度は遅くなる。
そこで、モータ制御部200は、中間転写ベルト10の表面速度を一定の速度となるように制御するため、中間転写モータ21の駆動トルクTaは上昇する。
本実施形態では、被搬送媒体の搬送経路において、被搬送媒体が、上流側の回転体と下流側の回転体との両方に跨って搬送される区間を第一の搬送区間と呼ぶ。また、本実施形態では、被搬送媒体が、上流側又は下流側の何れか一方の回転体のみによって搬送される区間を第二の搬送区間と呼ぶ。
よって、図2の例では、搬送経路において、搬送部60と二次転写部50の両方に紙Kが通紙している状態で紙Kが搬送される区間が第一の搬送区間となり、二次転写部50にのみ紙Kが通紙している状態で紙Kが搬送される区間が第二の搬送区間となる。
ここで、図2(A)のように、下流側のローラに対して上流側のローラが被搬送媒体を押し込む状態では、下流側のモータの駆動トルクTaは、第一の搬送区間において低下し、第二の搬送区間において上昇することがわかる。言い換えれば、上流側のローラの表面速度が、下流側のローラの表面速度に対して速い場合、下流側のモータの駆動トルクTaは、第一の搬送区間において低下し、第二の搬送区間において上昇する。
図2(B)では、上流側のローラである搬送ローラ41の表面速度が、下流側のローラである二次転写ローラ31の表面速度と比べて遅いため、搬送ローラ41が紙Kを二次転写ローラ31から引っ張る状態になる。
すると、二次転写ローラ31の表面速度が遅くなり、紙Kと二次転写ローラ31の表面で干渉トルクが発生する。このときも、モータ制御部200は、二次転写ローラ31の表面速度を一定の速度となるように制御するため、中間転写モータ21の駆動トルクTaは上昇する。
また、図2(B)の状態において紙Kが搬送され、紙Kの後端Keが搬送ローラ41の圧接部を通過して、二次転写ローラ31の圧接部のみ通紙している状態となると、搬送ローラ41が二次転写ローラ31から紙Kを引っ張る力が消失する。すると、二次転写ローラ31の表面速度は速くなる。
そこで、モータ制御部200は、中間転写ベルト10の表面速度を一定の速度となるように制御するため、中間転写モータ21の駆動トルクTaは低下する。
つまり、図2(B)のように、下流側のローラに対し、上流側のローラが紙Kを引っ張る状態では、下流側のモータの駆動トルクTaは、第一の搬送区間において上昇し、第二の搬送区間において低下することがわかる。言い換えれば、上流側のローラの表面速度が、下流側のローラの表面速度に対して遅い場合、下流側のモータの駆動トルクTaは、第一の搬送区間において上昇し、第二の搬送区間において低下する。以下に、図3を参照して、第一の搬送区間におけるトルクの変化と、第二の搬送区間におけるトルクの変化の関係を説明する。
図3は、下流側のモータと上流側のモータの間に生じる干渉トルクについて説明する図である。
図3では、上流側のローラの速度の変動を、上流側のローラの設定速度に対する速度の変動の割合をパーセント[%]で示している。設定速度は、上流側のローラの表面速度が下流側のローラの表面速度と一致すると想定された値である。縦軸は、図3と同様に、トルクから換算された搬送力である。
図3に示す線L21は、第一の搬送区間における、上流側のローラの回転速度と下流側のモータの搬送力の関係を示し、線L22は、第二の搬送区間における、上流側のローラの回転速度と下流側のモータの搬送力の関係を示している。
図2で説明したように、下流側のモータの駆動トルクは、上流側のローラの回転速度が、下流側のローラの表面速度に対して速い場合、第一の搬送区間において低下し、第二の搬送区間において上昇する。また、下流側のモータの駆動トルクは、上流側のローラの回転速度が、下流側のローラの表面速度に対して遅い場合、第一の搬送区間において上昇し、第二の搬送区間において低下する。
よって、図3に示すように、第一の搬送区間における下流側のモータの搬送力L21は、上流側のローラの回転速度が速いほど低下し、第二の搬送区間における下流側のモータの搬送力L22は、上流側のローラの回転速度が速いほど上昇する。
本実施形態では、第一の搬送区間における搬送力L21と、第二の搬送区間における搬送力L22との差分が0となる状態が、最も上流側のローラにおける被搬送媒体の押し込みや引っ張りの影響を受けない状態であると言える。
よって、本実施形態では、第一の搬送区間における搬送力L21と、第二の搬送区間における搬送力L22との差分が0となるときの上流側のモータの回転速度が、上流側のモータの回転速度の目標値として設定される最適の値となる。言い換えれば、本実施形態では、第一の搬送区間における搬送力L21と、第二の搬送区間における搬送力L22との差分が0となるときの上流側のモータの回転速度が、上流側のモータの回転速度の目標値として設定される最適の値となる。
以下に説明する本実施形態の画像形成装置、搬送装置及び回転体制御装置では、上述した内容を踏まえ、搬送経路における干渉トルクを低減させるための回転速度の調整を行う。
具体的には、本実施形態では、被搬送媒体に圧接しているローラのうち、最も上流に位置するローラと、このローラと下流側で隣り合うローラと、を1組とする。そして、本実施形態では、下流側のローラにおいて検知されるトルクがゼロとなるように、上流側のローラの回転速度を制御することで、この組における干渉トルクをゼロに近づける。
本実施形態では、搬送経路において、上流側のローラが搬送経路の末端のローラとなるまで、上流側のローラと下流側のローラと含む組を、1つずつ上流側にずらし、組毎に上流側のローラの回転速度を制御する。
本実施形態では、この順に制御することで、組における上流側のローラは、このローラより上流で被搬送媒体に圧接している他のローラの影響を受けることなく、干渉トルクを検出する精度を高くすることができる。したがって、本実施形態では、干渉トルクをゼロに近づける制御の精度を高くすることができる。
また、本実施形態では、被搬送媒体に圧接しているローラのうち、最も下流に位置するローラと、上流側でこのローラと隣り合うローラと、を1組とすることもできる。そして、本実施形態では、上流側のローラにおいて検知されるトルクがゼロとなるように、下流側のローラの回転速度を制御することで、この組における干渉トルクをゼロに近づける。
そして、本実施形態では、搬送経路において、下流側のローラが搬送経路の末端のローラとなるまで、下流側のローラと上流側のローラと含む組を、1つずつ下流側にずらし、組毎に下流側のローラの回転速度を制御する。
本実施形態では、この順に制御することで、組における下流側のローラは、このローラより下流で被搬送媒体に圧接している他のローラの影響を受けることなく、干渉トルクを検出する精度を高くすることができる。したがって、本実施形態では、干渉トルクをゼロに近づける制御の精度を高くすることができる。
以下の説明では、回転速度の調整が行われるローラを速度調整ローラ(第一の回転体)と呼び、速度調整ローラの上流側又は下流側で速度調整ローラと隣り合い、且つ、トルクが検知されるローラ(第二の回転体)をトルク検知ローラと呼ぶ。
本実施形態では、速度調整ローラと、トルク検知ローラとを含む組を上流側又は下流側にずらし、各組において、干渉トルクをゼロに近づける制御を行うことで、搬送経路内のローラについて、トルク干渉を低減させることできる。
尚、本実施形態では、速度調整ローラが、搬送経路の末端のローラとなるまで、上述した制御を行うものとしたが、これに限定されない。末端のローラは、実際の搬送経路の末端でなくても良い。具体的には、例えば、末端のローラは、中間転写ベルト10との間で干渉トルクが生じる回転体のうち、末端に位置するローラであっても良い。つまり、末端のローラは、基準となるトルク検知ローラとの干渉トルクを解消させるべき回転体と、その精度に応じて適宜決められれば良い。
さらに、本実施形態の搬送装置100では、搬送経路において、中間転写モータ21の駆動トルクに対する干渉トルクを低減させることが目的である。言い換えれば、本実施形態の搬送装置100では、二次転写部50に被搬送媒体が挟持されて搬送される状態においても、中間転写ベルト10が単体で回転している状態においても、中間転写モータ21の駆動トルクを一定とすることが目的である。
したがって、本実施形態では、回転体の組の選択において、最初の組を中間転写ベルト10と搬送ローラ41とし、始めに、中間転写モータ21の駆動トルクTaに対する干渉トルクをゼロに近づける。そして、本実施形態では、駆動トルクTaに対する干渉トルクを解消した後に、回転体の組を1つづつずらすように選択しても良い。
このとき、本実施形態では、搬送方向において、二次転写部50より上流側と下流側のうち、駆動トルクTaに対する干渉トルクに大きく影響する方向に向かって、回転体の組をずらしても良い。
例えば、一般的な画像形成装置では、二次転写部50を基準にしたときに、二次転写部50から定着装置までの距離を、二次転写部50から搬送ローラ41までの距離よりも大きくとる構成となることが多い。これは、定着による熱の影響や、搬送ローラ41を二次転写部50に近づけて搬送のタイミングの精度等を考慮した結果である。
このような構成では、干渉トルクに対する影響が大きい搬送ローラ41のある搬送方向の上流側にある回転体の回転速度を優先的に調整する必要がある。
よって、このような構成の場合には、回転体の組は、最初の組から上流側へ順次ずらしていくように選択される。
回転体の組の選択において、最初の組からずらしていく方向は、ニップ圧や搬送経路、ニップ時間の違い等によって決められても良い。例えば、搬送経路の下流側の構成が、干渉トルクに対して大きな影響を与える場合には、回転体の組は、最初の組から下流側へ順次ずらしていくように選択される。
本実施形態では、この順に各回転体の回転速度を調整することで、中間転写モータ21が、他の負荷による駆動トルクTaが増減しない状態で、他の回転体の回転速度を調整できる。したがって、本実施形態によれば、搬送経路における干渉トルクを低減させることができる。
以下に、本実施形態の各装置について説明する。図4は、第一の実施形態の画像形成装置の構成の概略を説明する図である。
本実施形態の画像形成装置300は、電子写真方式であり、デジタル複合機からなり、複写機能と、プリンタ機能、およびファクシミリ機能等を有していることが好ましい。しかし、インク滴を吐出して画像を形成するインクジェット方式、昇華型熱転写方式、ドットインパクト方式の画像形成装置300であっても良い。本実施形態の画像形成装置300は、搬送装置100を含む。
本実施形態の画像形成装置300は、画像読取部301、画像書込みユニット302、感光体ユニット303、感光体ドラム19、現像ユニット305、中間転写部306、中間転写ベルト10、二次転写部50、搬送部60、トレイ307、搬送部308、定着部309を有している。
画像形成装置300は、画像読取部301により光源を原稿に照射しながら原稿を走査し、原稿からの反射光を3ラインCCD(Charge Coupled Device)センサにより画像を読み取る。読み取られた画像は、画像処理ユニットによりスキャナγ補正、色変換、画像分離、階調補正処理等の画像処理が施された後、画像書込みユニット302へ送られる。
画像書込みユニット302では、画像データに応じてLD(Laser Diode)の駆動を変調する。感光体ユニット303は、一様に帯電された回転する感光体ドラム19にLDからのレーザビームにより静電潜像が書き込まれ、現像ユニット305によりトナーが付着されて顕像化される。
感光体ドラム19上に形成された画像は、中間転写部306の中間転写ユニットの中間転写ベルト10上に転写される。画像形成装置300においてフルカラーコピーが実行された場合、中間転写ベルト10上には4色(ブラック、シアン、マゼンダ、イエロー)のトナー像が順次重ねられる。全ての色の作像と転写が終了した時点で、搬送部60により中間転写ベルト10とタイミングを合わせてトレイ307から被搬送媒体が供給され、二次転写部50で中間転写ベルト10から被搬送媒体へトナー像が二次転写される。トナー像が転写された被搬送媒体は、搬送部308を経て定着部309へ送られ、定着ローラと加圧ローラによりトナー像が被搬送媒体に定着された後に排出される。
図5は、第一の実施形態のモータ制御部を説明する図である。
本実施形態のモータ制御部200は、搬送装置100に含まれるものであり、図1で示した複数の回転体(中間転写ローラ11、二次転写ローラ31、搬送ローラ41)の駆動を制御する。また、本実施形態のモータ制御部200は、搬送経路を形成する回転体の駆動を制御する。
本実施形態の画像形成装置300において、モータ制御部200は、画像形成装置300全体を制御するメイン制御部310と接続されており、搬送経路を形成する回転体の駆動を制御する。
メイン制御部310は、画像形成装置300の操作部320から画像データの出力指示等が操作されると、モータ制御部200に対して各モータの駆動指示を行う。具体的にはメイン制御部310は、画像データの出力指示等を受けると、モータ制御部200へ各モータへの指令値、スタート/ストップ指示、回転速度の目標値や回転方向などを指示する。モータ制御部200は、この指示を受けて各モータの駆動を制御する。また、メイン制御部310は、モータ制御部200と各モータに関する情報の授受を行う。さらに、メイン制御部310は、各モータに関する情報(モータ情報)を記憶するメモリ330を有している。モータに関する情報とは、例えば各モータの回転速度(設定速度)や、指令値に応じたPWM値、駆動電流、エンコーダ値等を含む。
本実施形態のモータ制御部200は、回転体制御処理部210は、搬送経路を形成する複数の各ローラを回転させるモータに対応したドライバと、FETとを有する。図5の例では、搬送経路を形成する複数の各ローラを回転させるモータの例として、中間転写モータ21、二次転写モータ32、搬送モータ42を示している。
回転体制御処理部210が有するドライバ221、222、223、FET231、232、233は、中間転写モータ21、二次転写モータ32、搬送モータ42のそれぞれに対応するドライバとFETである。
回転体制御処理部210は、詳しくは後述するが、はじめに、二次転写モータ32の回転速度の目標値と、搬送モータ42の回転速度の目標値を調整し、調整した後の各目標値をメモリ330に格納する。尚、二次転写モータ32の回転速度は、二次転写ローラ31の回転速度と同義であり、搬送モータ42の回転速度は、搬送ローラ41の回転速度と同義である。
また、回転体制御処理部210は、搬送経路を形成する回転体から、隣り合う2つの回転体の組を選択し、この組において、一方の回転体のトルクを検知しながら他方の回転体の回転速度を制御する。回転体制御処理部210は、回転体の組を、搬送方向の上流側又は下流側に順次ずらすように選択し、各組について同様の制御を行う。
尚、本実施形態では、回転体の組の選択は、メイン制御部310で行っても良い。この場合、回転体制御処理部210は、選択された回転体を特定する情報をメイン制御部310から取得すれば良い。
ドライバ221とFET231は、中間転写モータ21へ一定の駆動電流を供給する機能を有する。ドライバ222とFET232は、二次転写モータ32へ一定の駆動電流を供給する機能を有する。ドライバ223とFET233は、搬送モータ42へ一定の駆動電流を供給する機能を有する。
回転体制御処理部210は、中間転写ローラ11のローラエンコーダ22やスケールセンサ16から、中間転写ベルト10の表面速度と中間転写モータ21の回転速度とを取得する。また、回転体制御処理部210は、モータエンコーダ34、ローラエンコーダ33から、二次転写モータ32と二次転写ローラ31の回転速度を取得する。更に、回転体制御処理部210は、モータエンコーダ45、ローラエンコーダ44から搬送モータ42と搬送ローラ41の回転速度を取得する。
また回転体制御処理部210は、中間転写モータ21、二次転写モータ32及び搬送モータ42の駆動電流を取得して、各モータへの制御出力を演算し、制御出力と対応するPWM指令値を各ドライバへ出力する。また、本実施形態の回転体制御処理部210は、搬送経路を形成する各ローラを回転させる各モータについて、駆動電流を取得して、各モータへの制御出力を演算し、制御出力と対応するPWM指令値を各モータのドライバへ出力する。
具体的には、回転体制御処理部210は、PWM指令値によって各モータの駆動電流を算出する。しかし、ドライバを含むモータ駆動回路の変動や応答性の影響を受けて誤差が発生する虞がある。そこで、より高精度にモータの駆動電流を把握するために、回転体制御処理部210は、FETの電流を計測して駆動電流を把握してもよい。具体的には、回転体制御処理部210は、FETに接続されたシャント抵抗に流れる合成電流値から駆動電流を把握しても良い。
ドライバ221、222、223では、PWM指令値が入力されると、各モータ(21、32、42)の回転角をホール素子信号により認識する。そして、各ドライバは、PWM指令値に応じて生成されたPWM信号をモータ3相出力信号に変換し、FET231、232、233を介して各モータを駆動する。
本実施形態の回転体制御処理部210は、以上の動作により、各モータの指令値に基づき、搬送経路を形成する回転体の回転速度を制御する。
また、回転体制御処理部210は、取得した駆動電流から駆動トルクの算出を行う。具体的には、回転体制御処理部210は、搬送経路を形成する回転体(回転体と対応するモータ)の回転速度と駆動電流を取得し、トルク乗数と速度との関係を示したトルク換算テーブル等を用いて駆動電流をトルクに換算する。
更に、回転体制御処理部210は、必要に応じて、回転体制御処理部210が取得したデータや演算したデータ等をメモリ330に格納したり、メイン制御部310に異常通知等の情報を通知したりする。因みにメモリ330は、回転体制御処理部210内にも有する構成としても良い。
このように本実施形態では、回転体制御処理部210は、複数の回転体の駆動を制御する回転体制御装置の一部として機能する。
次に、図6を参照して、本実施形態の回転体制御処理部210の機能について説明する。図6は、第一の実施形態の回転体制御処理部の機能を説明する図である。
本実施形態の回転体制御処理部210は、例えばメモリ等を有する演算処理装置(回転体制御装置)等であり、後述する回転体制御処理部210の各部は、演算処理装置がメモリに格納された回転体制御プログラムを実行することで実現される。
本実施形態の回転体制御処理部210は、選択部240、通紙検知部245、速度制御部250、速度調整部260を有する。
選択部240は、搬送経路において、隣り合う2つのローラを選択する。尚、本実施形態の選択部240は、メイン制御部310において選択されたローラを特定する情報を取得することによっても隣り合う2つのローラを選択しても良い。
本実施形態の選択部240は、最初に、二次転写部50の中間転写ベルト10を、基準となるトルク検知ローラに選択する。このとき、二次転写部50では、中間転写ベルト10と二次転写ローラ31の両方が駆動するため、基準としてどちらを選択しても良いが本実施形態では、画像形成の安定化に寄与するために、中間転写ベルト10を基準となるトルク検知ローラ(ベルト)に選択する。言い換えれば、本実施形態では、中間転写ベルト10が、基準となる、トルク検知回転体である。
次に、本実施形態では、基準のローラよりも上流側のローラの回転速度の制御を行う場合には、基準である中間転写ベルト10と上流側でとなりあう搬送ローラ41を速度調整ローラに選択する。つまり、この場合は、2つの隣り合うローラの組は、中間転写ベルト10と搬送ローラ41となる。
以下に、搬送方向において、搬送ローラ41の上流側に2つの搬送ローラ1、2が設けられており、中間転写ベルト10の上流側を制御対象とする場合について説明する。
この場合には、中間転写ベルト10と搬送ローラ41の組の次に選択される組は、この組において上流側にある搬送ローラ41と、搬送ローラ41と上流側で隣り合う搬送ローラ1となる。また、この組では、搬送方向に対して下流側の搬送ローラ41がトルク検知ローラとなり、搬送方向に対して上流側の搬送ローラ1が速度調整ローラとなる。
搬送ローラ41と搬送ローラ1の組の次は、この組において上流側にある搬送ローラ1と、搬送ローラ1と上流側で隣り合う搬送ローラ2となる。また、この組では、搬送ローラ1がトルク検知ローラとなり、搬送ローラ2が速度調整ローラとなる。選択部240は、搬送方向における上流側の末端のローラが選択されるまで、組の選択を行う。
次に、搬送方向において、中間転写ベルト10の下流側に2つの搬送ローラ3、4が設けられており、中間転写ベルト10の下流側を制御対象とする場合について説明する。
この場合には、中間転写ベルト10と、中間転写ベルト10と下流側で隣り合う搬送ローラ3と、が、最初の組に選択される。この場合、中間転写ベルト10がトルク検知ローラであり、搬送ローラ3が速度調整ローラとなる。
最初の組の次に選択される組は、この組において下流側にある搬送ローラ3と、搬送ローラ3と下流側で隣り合う搬送ローラ4となる。また、この組では、搬送方向に対して上流側の搬送ローラ3がトルク検知ローラとなり、搬送方向に対して下流側の搬送ローラ4が速度調整ローラとなる。選択部240は、搬送方向における下流側の末端のローラが選択されるまで、組の選択が続く。
つまり、本実施形態の選択部240は、速度調整ローラの回転速度の調整が行われた後に、速度調整ローラを次のトルク検知ローラに選択し、速度調整ローラに対し、トルク検知ローラと反対側で隣り合うローラを、次の速度調整ローラに選択する。
本実施形態では、このようにローラの組を選択することで、上流側に組をずらしていく場合と、下流側に組をずらしていく場合の両方において、速度調整ローラが、さらに上流又はさらに下流のローラの影響を受けずに制御を行うことができる。
尚、本実施形態の選択部240には、制御対象とする方向が、基準となる中間転写ベルト10の上流側又は下流側の何れかに設定されていても良い。選択部240は、この設定に基づき、速度調整ローラとトルク検知ローラを選択しても良い。
通紙検知部245は、各ローラに被搬送媒体に到達したこと、通過したことを検知する。
速度制御部250は、各ローラの回転速度を制御する。具体的には、速度制御部250は、各ローラと対応するモータに対し、回転速度を変更したり、回転速度の目標値を設定したりする。また、速度制御部250は、各モータの回転速度が、モータ情報に含まれる目標値となるように、フィードバック制御を行う。
速度調整部260は、選択部240により選択された2つのローラ間におけるトルクの干渉をなくすように、2つのローラと対応するモータの回転速度の目標値を調整する。
本実施形態の速度調整部260は、トルク推定部261、トルク比較部262、速度変更指示部263、速度算出部264、格納制御部265を有する。
本実施形態のトルク推定部261は、選択部240により選択された組における、トルク検知ローラを回転させる駆動トルクの推定値を算出する。言い換えれば、本実施形態のトルク推定部261は、トルク検知ローラを回転させるモータの駆動トルクを取得する取得部である。
以下に、駆動トルクの推定値を算出する方法の一例として、中間転写モータ21の駆動トルクTaの推定値の算出の方法を説明する。
トルク推定部261は、ドライバ221に出力されるPWM指令値と、スケールセンサ16から得られる中間転写モータ21の回転速度と、に基づき算出された負荷トルク値を駆動トルクTaとする。駆動トルクTaの推定値は、各モータが一定速度、または既定速度に精度よく制御されている状態では、モータに供給される電流値、PWM指令値等から算出できる。
尚、本実施形態では、駆動トルクTaの推定値を算出することと、駆動トルクTaを算出することとは同義である。
トルク比較部262は、選択部240により選択された組において、第一の搬送区間におけるトルク検知ローラの駆動トルクの平均値T1と、第二の搬送区間におけるトルク検知ローラの駆動トルクの平均値T2とを算出し、両者を比較する。
速度変更指示部263は、トルク比較部262による比較の結果に応じて、速度調整ローラを回転させるモータに対し、回転速度の変更を指示する。
以下の説明では、トルク検知ローラを回転させるモータを、トルク検知モータと呼び、速度調整ローラを回転させるモータを速度調整モータと呼ぶ。
速度算出部264は、トルク比較部262の比較結果に基づき、トルク検知モータの回転速度の目標値と、速度調整モータの回転速度の目標値とを算出する。言い換えれば、速度算出部264は、トルク検知モータの回転速度と、速度調整モータの回転速度とを設定する設定部である。
格納制御部265は、速度算出部264により算出された回転速度(目標値)をメモリ330に格納する。
次に、図7及び図8を参照して、本実施形態の回転体制御処理部210の動作を説明する。図7は、第一の実施形態の回転体制御処理部の動作を説明する第一のフローチャートである。
尚、図7に示す処理は、例えば画像形成装置300の工場出荷時や、画像形成装置300が設置されて利用が開始されるとき等の所定のタイミングで実行されても良い。また、図7に示す処理は、搬送装置100により搬送される記録媒体の種類が変わったときに執行されても良い。また、図7に示す処理は、画像形成装置300の利用者からの指示により、任意のタイミングで実行されても良いし、所定の期間毎に実行されても良い。つまり、図7の処理は、任意のタイミングで実行されて良い。
本実施形態の回転体制御処理部210は、選択部240により、速度調整ローラ(i)を特定するための変数値iの初期設定として、i=0を設定する(ステップS701)。
続いて、回転体制御処理部210は、選択部240により、回転速度の制御を行う方向を取得する(ステップS702)。尚、本実施形態では、選択部240が基準となるローラに対して、上流側又は下流側のうち、どちらかが制御対象とする方向として設定されているものとした。
続いて、選択部240は、速度調整部260による回転速度の調整を行う速度調整ローラの数(選択される組の数)Nを決定する(ステップS703)。このとき、基準となるローラ(中間転写ベルト10)は、0番目のローラと考える。
続いて、選択部240は、速度調整ローラを選択し、変数iをインクリメントする(ステップS704)。ここで、選択部240は、最初に基準となるローラ(回転体)である中間転写ベルト10と、制御対象の方向に基づき、速度調整ローラを選択する。
例えば、制御対象の方向が上流側であった場合には、選択部240は、搬送ローラ41を速度調整ローラとして選択する。また、制御対象の方向が下流側であった場合には、選択部240は、中間転写ベルト10と下流側で隣り合うローラを速度調整ローラとして選択する。また、このとき、中間転写ベルト10(トルク検知回転体)は、トルク検知ローラ(i−1)となる。
次に、回転体制御処理部210は、速度調整部260により、トルク検知ローラの駆動トルクを計測する区間である、第一の搬送区間と、第二の搬送区間とを設定する(ステップS705)。
本実施形態では、搬送経路のローラ間距離、搬送基本速度等の情報が予め設定されており、被搬送媒体の搬送区間は、これらの情報を参照して算出される。また、トルク検知ローラの駆動トルクを計測するタイミングは、各ローラに対して、被搬送媒体の通過を検知するための検知センサからの信号や、印刷実行信号等に基づき、決められる。
また、第一の搬送区間は、トルク検知ローラ(i−1)と、速度調整ローラ(i)で被搬送媒体を搬送している区間である。本実施形態では、このとき、第一の搬送区間において、速度調整ローラ(i)の上流で被搬送媒体を搬送しているローラは存在しない(又は、ニップしていない)ものとする。
また、本実施形態の第二の搬送区間は、トルク検知ローラ(i)のみで被搬送媒体を紙搬送している区間である。
次に、回転体制御処理部210は、速度調整部260により、速度調整ローラの回転速度の調整を行う(ステップS706)。ステップS706の処理の詳細は後述する。
ステップS706に続いて、回転体制御処理部210は、選択部240により選択された速度調整ローラが、搬送経路における末端のローラであるか否かを判定する(ステップS707)。つまり、回転体制御処理部210は、速度調整ローラ(i)のi=Nであるか否かを判定する。
ステップS707において、末端のローラでない場合、回転体制御処理部210は、ステップS704へ戻る。
ステップS707において、末端のローラである場合、速度調整部260は、速度調整ローラ(1)〜速度調整ローラ(N)のそれぞれの回転速度を、目標値としてメモリ330に格納し(ステップS708)、処理を終了する。
次に、図8を参照して、本実施形態の速度調整部260による速度調整ローラの回転速度の調整について説明する。図8は、第一の実施形態の回転体制御処理部の動作を説明する第二のフローチャートである。図8の処理は、図7のステップS706の詳細を示している。
本実施形態の回転体制御処理部210は、通紙を開始させる(ステップS801)。ここで開始された通紙は、図7の処理が終了するまで継続される。言い換えれば、回転体制御処理部210は、図7の処理が終了するまで通紙を続ける。
次に、回転体制御処理部210は、速度調整部260のトルク比較部262により、第一の搬送区間におけるトルク検知モータの駆動トルクの平均値T1と、第二の搬送区間におけるトルク検知モータの駆動トルクの平均値T2を算出する(ステップS802)。
以下に、平均値T1と平均値T2の算出について説明する。回転体制御処理部210は、被搬送媒体の搬送が開始され、通紙検知部245により、速度調整ローラに続いてトルク検知ローラに記録媒体が到達すると、トルク推定部261によるトルク検知モータの駆動トルクの算出を開始する。
トルク推定部261は、所定間隔ごとに駆動トルクの変動を求め、保持している。駆動トルクの変動は、例えば所定間隔ごとに駆動トルクを算出して求めても良い。
そして、回転体制御処理部210は、通紙検知部245により、被搬送媒体の速度調整ローラの通過を検知すると、トルク比較部262により、保持された駆動トルクの変動から、第一の搬送区間の駆動トルクの平均値T1を算出する。
次に、回転体制御処理部210は、通紙検知部245により、紙Kのトルク検知ローラ通過を検知する。すると、トルク比較部262は、被搬送媒体の速度調整ローラの通過からトルク検知ローラの通過までの間に保持された駆動トルクの変動から、第二の搬送区間の駆動トルクの平均値T2を算出する。
ここで、以下に通紙検知部245による被搬送媒体の通過の検知について説明する。本実施形態の通紙検知部245による検知方法は、以下の3つが考えられる。
(1)速度調整モータ又はトルク検知モータに設置された各エンコーダが検出したトルクを監視する方法、
(2)速度調整ローラが被搬送媒体の搬送を開始したことを検出する方法、
(3)トルク検知モータと対応するFETを流れる駆動電流を監視する方法、
などがある。
上記(1)の方法について具体的に説明する。トルク検知ローラに作用するトルクは、被搬送媒体を搬送している間は搬送しない場合よりも大きくなる。通紙検知部245は、メイン制御部310から駆動指示を受信した後、トルク検知ローラの回転速度が安定する時間の経過を待ち、トルクを監視する。そして、通紙検知部245は、例えば、トルクの変化速度(勾配)が閾値以上になると、トルク検知ローラに被搬送媒体が突入したと判定する。
上記(2)の方法について具体的に説明する。速度調整ローラは中間転写ベルト10のトナー画像が被搬送媒体に印刷されるようにタイミングを調整して搬送を再開する機能を有している。速度調整ローラが搬送開始したことは、メイン制御部310が検知するので、通紙検知部245はメイン制御部310から速度調整ローラが搬送開始したとの通知を受ける。
速度調整ローラからトルク検知ローラまでの距離と搬送速度は既知なので、通紙検知部245は通知を受けてから所定時間が経過すると、トルク検知ローラに被搬送媒体が突入したと判定することができる。なお、この他、トルク検知ローラの近くに設置したセンサが検出する記録媒体の通過の検出を利用してもよい。
上記(3)の方法について説明する。FETを流れる駆動電流は、トルク検知モータの負荷が大きくなると増大する。したがって、トルク検知ローラに被搬送媒体が突入すると、FETを流れる駆動電流が増大する。したがって、通紙検知部245は、例えば、トルク検知モータの駆動電流の変化速度(勾配)が所定値以上になると、トルク検知ローラに被搬送媒体が突入したと判定する。
ステップS802に続いて、回転体制御処理部210は、トルク比較部262により、平均値T1と平均値T2とを比較し、平均値T1と平均値T2との大小関係が逆転したか否かを判定する(ステップS803)。
ステップS803において、大小関係が逆転していない場合、速度調整部260は、速度変更指示部263により、速度制御部250に対して速度調整モータの回転速度の変更を指示し、回転速度を変更させ(ステップS804)、ステップS801に戻る。尚、変更前の回転速度の値は、速度変更指示部263が保持しておく。
以下に、ステップS804における速度調整モータの回転速度の制御について説明する。本実施形態の速度制御部250は、速度変更指示を受けて、速度調整モータの回転速度を変更させる。
速度制御部250は、平均値T2>平均値T1の場合、速度調整モータの回転速度を遅くし、平均値T2>平均値T1の場合、速度調整モータの回転速度を速くする。
平均値T2>平均値T1の場合は、速度調整ローラからトルク検知ローラに対して被搬送媒体を押し込む力が働いている場合である。したがって、速度変更指示部263は、速度制御部250に対して、速度制御モータの回転速度を遅くするように指示する。
平均値T2<平均値T1の場合は、速度調整ローラからトルク検知ローラに対して被搬送媒体を引っ張る力が働いている場合である。したがって、速度変更指示部263は、速度制御部250に対して、速度調整モータの回転速度を早くするように指示する。
ステップS803において、大小関係が逆転した場合、速度調整部260は、速度算出部264により、大小関係が逆転する直前の速度調整モータの回転速度と、大小関係が逆転したときの速度調整モータの回転速度から、平均値T1=平均値T2となる速度調整モータの回転速度を算出し(ステップS805)、図7のステップS707へ進む。尚、ここで算出された回転速度は、速度調整部260において保持されていても良い。
以下に、速度算出部264による速度の算出について説明する。
本実施形態の速度算出部264は、式(1)に示す一次式による線形内挿法により補間された値を、平均値T1=平均値T2となるときの速度調整モータの回転速度とする。尚、式(1)は、xを速度調整モータの回転速度とし、yを平均値T1と平均値T2の差としたときの、速度調整モータの回転速度と、平均値T1と平均値T2の差の関係を示す式である。
y=a*x+b (1)
本実施形態の速度算出部264は、ステップS803において、大小関係が逆転する直前の速度調整モータの回転速度をx1とし、平均値T1と平均値T2の差をy1とし、式(1)に代入する。尚、以下の説明では、*を乗算記号とする。また、速度算出部264は、ステップS803において、大小関係が逆転したときの速度調整モータの回転速度をx2とし、平均値T1と平均値T2の差をy2とし、式(1)に代入する。すると、以下の式(2)、(3)が求まる。
y1=a*x1+b 式(2)
y2=a*x2+b 式(3)
この式(2)、(3)から、以下の式(4)、(5)が求まる。
a=(y1−y2)/(x1−x2) 式(4)
b=(y2*x2−y1*x1)/(x1−x2) 式(5)
この式(4)、(5)から、式(1)に示す一次式が求まる。本実施形態では、平均値T1と平均値T2の差が0となるときの速度調整モータの回転速度を得たい。したがって、速度算出部264は、式(1)において、y=0としたときのxの値が、平均値T1=平均値T2のときの速度調整モータの回転速度となる。
本実施形態では、以上の回転体制御処理部210の処理により、基準の組に含まれる速度調整モータから搬送経路の上流側又は下流側の末端のローラまでの速度調整モータまで、回転速度を調整することができる。
尚、本実施形態の回転体制御処理部210は、例えば、図7の処理が完了した後に、中間転写モータ21の干渉トルクを求め、干渉トルクがゼロに近づいているかを判定しても良い。このとき、本実施形態では、例えば、干渉トルクが画像の出力部230に影響しない程度の目標値以下であるか否かを判定しても良い。
尚、本実施形態では、中間転写ベルトに対する干渉トルクを解消するように、搬送経路を形成する回転体の回転速度を制御する例を説明したが、本実施形態が適用される構成は、これに限定されない。
本実施形態の制御の方法は、例えば、感光体ベルトを有する構成の画像形成装置等にも適用できる。この場合、感光体ベルトに対する干渉トルクを解消するようにしても良い。本実施形態では、回転体の対を複数有し、この複数の対によって、被搬送媒体が搬送される構成のものであれば、どのような装置にも適用することができる。
(第二の実施形態)
以下に図面を参照して第二の実施形態について説明する。第二の実施形態は、駆動トルクTaの推定値を他の値で代用する点が、第一の実施形態と相違する。よって、以下の第二の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点についてのみ説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには、第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
画像形成装置において、中間転写モータ21、二次転写モータ32と、搬送モータ42等の搬送経路を形成する回転体を一定の回転速度に制御している状態では、駆動トルクの推定値以外の値を中間転写モータ21の駆動トルクTaの代わりに用いることができる。
その理由は、中間転写ベルト10、二次転写ローラ31、搬送ローラ41の表面速度差による干渉トルクの変動が、フィードバック制御での制御帯域に含まれる周波数帯での変動であることによる。
各モータに対してフィードバック制御を行えば、各モータの回転速度が回転体制御処理部に反映される。つまり、各モータの駆動トルクの変動は、各モータの上流の各信号においても、反映される。
よって、本実施形態では、中間転写モータ21の駆動トルクTaの代わりに、中間転写モータ21に供給される電流指令値、駆動電流、PWM実測値、トルク実測値等を用いる場合を説明する。言い換えれば、中間転写モータ21に供給される電流指令値、駆動電流、PWM実測値、トルク実測値等を、中間転写モータ21の搬送力として用いる。
尚、本実施形態において、中間転写モータ21の搬送力として用いられる各値は、駆動トルクTaと比例関係を持った値である。
上述した各値は、中間転写モータ21の搬送力として用いられるため、本実施形態における回転体制御処理部による、搬送経路を形成する回転体の回転速度を制御は、第一の実施形態と同様の手法で行われる。
図9は、電流指令値を用いる場合のモータ制御部を説明する図である。図9の画像形成装置300Aのモータ制御部200BA、回転体制御処理部210Aと、ドライバ221A、222A、223Aと、FET231、232、233と、を有する。
回転体制御処理部210Aは、各ドライバに対して、各モータに供給する電流を指示する電流指令値を出力する。
本実施形態の回転体制御処理部210Aでは、この電流指令値を取得する取得部を有し、取得部が取得した電流指令値を中間転写モータ21の駆動トルクTaの代わりに用いる。
図10は、電流実測値を用いる場合のモータ制御部を説明する図である。
図10の画像形成装置300Bのモータ制御部200Bは、回転体制御処理部210Bと、ドライバ221、222、223と、FET231、232、233と、を有する。
回転体制御処理部210Bは、中間転写モータ21に流れる電流を検出する電流検出センサから、中間転写モータ21に流れる電流の実測値を取得する取得部を有し、取得部が取得した電流の実測値を中間転写モータ21の駆動トルクTaの代わりに用いる。
図11は、PWM実測値から駆動トルクを推定する場合のモータ制御部を説明する図である。
図11の画像形成装置300Cのモータ制御部200Cは、回転体制御処理部210Cと、ドライバ221B、222、223と、FET231、232、233と、を有する。
本実施形態のドライバ221Bは、回転体制御処理部210Cから供給されるPWM指令値に応じて生成したPWM信号のデューティを、PWM実測値として回転体制御処理部210Cへ出力する。より具体的には、ドライバ221Bは、例えばクロックカウンタ等を有しており、カウントされたクロックの数から得られるドライバ221Bで生成されたPWM信号のデューティを回転体制御処理部210Cへ出力している。
回転体制御処理部210Cは、このPWM実測値を取得する取得部を有し、取得部が取得したPWM実測値を中間転写モータ21の駆動トルクTaの代わりに用いる。
図12は、トルク実測値を用いる場合のモータ制御部を説明する図である。
図12の画像形成装置300Dのモータ制御部200Dは、回転体制御処理部210Dと、ドライバ221、222、223と、FET231、232、233と、を有する。
画像形成装置300Dでは、中間転写モータ21の駆動トルクTaを計測するトルク計90が中間転写モータ21に設けられている。トルク計90は、計測した駆動トルクTaを回転体制御処理部210Dに対して出力する。
回転体制御処理部210Dでは、トルク計90により計測された駆動トルクTaを取得する取得部を有し、この取得部が取得した駆動トルクTaを中間転写モータ21の駆動トルクTaの推定値の代わりに用いる。
以上のように、本実施形態によれば、中間転写モータ21の駆動トルクTaの代わりに他の値を用いることができるため、駆動トルクTaの推定値を算出しなくても良くなる。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
11 中間転写ローラ
21 中間転写モータ
31 二次転写ローラ
32 二次転写モータ
41 搬送ローラ
42 搬送モータ
100 搬送装置
200、200A〜200D モータ制御部
210、210A〜210D 回転体制御処理部
240 選択部
245 通紙検知部
250 速度制御部
260 速度調整部
261 トルク推定部
262 トルク比較部
263 速度変更指示部
264 速度算出部
265 格納制御部
300、300A〜300D 画像形成装置
310 メイン制御部
320 操作部
330 メモリ
特許第5621383号公報

Claims (13)

  1. シートを搬送する複数の回転体を駆動する複数の駆動部と、
    前記複数の回転体から、回転速度が調整される第一の回転体と、前記第一の回転体と隣り合う第二の回転体と、を選択する選択部と、
    前記複数の駆動部のうち、前記第二の回転体を回転駆動させる駆動部の駆動トルクの値又は駆動トルクの値と比例関係を持った値を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した値の変化量をゼロに近づけるように前記第一の回転体の回転速度を調整する速度調整部と、を有し、
    前記選択部は、
    前記第一の回転体の回転速度の調整が行われた後に、前記第一の回転体を次の第二の回転体に選択し、
    前記第一の回転体に対し、前記第二の回転体と反対側で隣り合う回転体を、次の前記第一の回転体に選択する、回転体制御装置。
  2. 前記選択部は、
    前記複数の回転体において基準とされた第二の回転体と、
    前記複数の回転体のうち、前記速度調整部による制御の対象に設定された回転体と、に基づき、前記第二の回転体と隣り合う前記第一の回転体を選択する、請求項1記載の回転体制御装置。
  3. 前記速度調整部は、
    前記第一の回転体と前記第二の回転体の両方に前記シートが挟持されて搬送される第一の搬送区間において前記取得部が取得した第一の狭持搬送時の値と、前記第一の回転体と前記第二の回転体との何れか一方に前記シートが挟持されて搬送される第二の搬送区間において前記取得部が取得した第二の狭持搬送時の値と、を一致させるように、前記第一の回転体の回転速度を調整する、請求項1又は2記載の回転体制御装置。
  4. 前記速度調整部は、
    前記第一の狭持搬送時の値が、前記第二の狭持搬送時の値より大きいとき、前記第一の回転体の回転速度を早くするように前記回転速度を調整し、
    前記第一の狭持搬送時の値が、前記第二の狭持搬送時の値より小さいとき、前記第一の回転体の回転速度を遅くするように前記回転速度を調整し、
    前記第一の狭持搬送時の値と前記第二の狭持搬送時の値の大小関係が逆転するまで、前記第一の回転体の回転速度を調整する、請求項3記載の回転体制御装置。
  5. 前記速度調整部は、
    前記第一の狭持搬送時の値と前記第二の狭持搬送時の値の大小関係が逆転する前後の前記第一の回転体の回転速度と、
    前記第一の狭持搬送時の値と前記第二の狭持搬送時の値の大小関係が逆転する前後の前記第一の狭持搬送時の値と前記第二の狭持搬送時の値の差分と、に基づき、
    前記第一の回転体の回転速度と、前記差分との関係を示す一次式を算出し、
    前記一次式から、前記差分がゼロとなるときの前記第一の回転体の回転速度を算出する、請求項4記載の回転体制御装置。
  6. 前記選択部は、
    前記第一の回転体が、前記シートを狭持する回転体のうち、最も上流側又は最も下流側となるように、前記第一の回転体を選択する、請求項1乃至5の何れか一項に記載の回転体制御装置。
  7. 前記駆動トルクと比例関係を持った値は、前記第二の回転体を回転駆動させる駆動部の駆動電流、前記第二の回転体を回転駆動させる駆動部に供給される電流指令値、前記第二の回転体を回転駆動させる駆動部に供給されるPWM指令値の少なくとも何れか一つである請求項1乃至6の何れか一項に記載の回転体制御装置。
  8. 前記取得部は、
    前記第二の回転体を回転駆動させる駆動部に対して出力されるPWM指令値と、前記第二の回転体から検出された前記第二の回転体の表面速度とを用いて前記駆動トルクの値を算出する、請求項1乃至6の何れか一項に記載の回転体制御装置。
  9. 前記取得部は、
    前記第二の回転体を回転駆動させる駆動部に供給される駆動電流と、前記第二の回転体から検出された前記第二の回転体の表面速度とを用いて前記駆動トルクの値を算出する、請求項1乃至6の何れか一項に記載の回転体制御装置。
  10. 複数の回転体によりシートの搬送を行わせる搬送装置であって、
    前記複数の回転体と、
    回転体制御装置と、を有し、
    前記回転体制御装置は、
    前記複数の回転体を駆動する複数の駆動部と、
    前記複数の回転体から、回転速度が調整される第一の回転体と、前記第一の回転体と隣り合う第二の回転体と、を選択する選択部と、
    前記複数の駆動部のうち、前記第二の回転体を回転駆動させる駆動部の駆動トルクの値又は駆動トルクの値と比例関係を持った値を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した値の変化量をゼロに近づけるように前記第一の回転体の回転速度を調整する速度調整部と、を有し、
    前記選択部は、
    前記第一の回転体の回転速度の調整が行われた後に、前記第一の回転体を次の第二の回転体に選択し、
    前記第一の回転体に対し、前記第二の回転体と反対側で隣り合う回転体を、次の前記第一の回転体に選択する、搬送装置。
  11. 複数の回転体によりシートの搬送を行わせる搬送装置を有する画像形成装置であって、
    前記搬送装置は、
    前記複数の回転体と、回転体制御装置と、を有し、
    前記回転体制御装置は、
    前記複数の回転体を駆動する複数の駆動部と、
    前記複数の回転体から、回転速度が調整される第一の回転体と、前記第一の回転体と隣り合う第二の回転体と、を選択する選択部と、
    前記複数の駆動部のうち、前記第二の回転体を回転駆動させる駆動部の駆動トルクの値又は駆動トルクの値と比例関係を持った値を取得する取得部と、
    前記取得部が取得した値の変化量をゼロに近づけるように前記第一の回転体の回転速度を調整する速度調整部と、を有し、
    前記選択部は、
    前記第一の回転体の回転速度の調整が行われた後に、前記第一の回転体を次の第二の回転体に選択し、
    前記第一の回転体に対し、前記第二の回転体と反対側で隣り合う回転体を、次の前記第一の回転体に選択する、画像形成装置。
  12. 複数の回転体によりシートを搬送させる回転体制御装置による回転体制御方法であって、前記回転体制御装置が、
    複数の駆動部により、前記複数の回転体を駆動し、
    前記複数の回転体から、回転速度が調整される第一の回転体と、前記第一の回転体と隣り合う第二の回転体と、を選択し、
    前記複数の駆動部のうち、前記第二の回転体を回転駆動させる駆動部の駆動トルクの値又は駆動トルクの値と比例関係を持った値を取得し、
    取得した値の変化量をゼロに近づけるように前記第一の回転体の回転速度を調整する手順を有し、
    前記第一の回転体の回転速度の調整が行われた後に、前記第一の回転体を次の第二の回転体に選択し、
    前記第一の回転体に対し、前記第二の回転体と反対側で隣り合う回転体を、次の前記第一の回転体に選択する、回転体制御方法。
  13. 複数の回転体によりシートを搬送させるコンピュータにおいて実行される回転体制御プログラムであって、
    複数の駆動部により、前記複数の回転体を駆動し、
    前記複数の回転体から、回転速度が調整される第一の回転体と、前記第一の回転体と隣り合う第二の回転体と、を選択し、
    前記複数の駆動部のうち、前記第二の回転体を回転駆動させる駆動部の駆動トルクの値又は駆動トルクの値と比例関係を持った値を取得し、
    取得した値の変化量をゼロに近づけるように前記第一の回転体の回転速度を調整する処理を、前記コンピュータに実行させ、
    前記第一の回転体の回転速度の調整が行われた後に、前記第一の回転体を次の第二の回転体に選択し、
    前記第一の回転体に対し、前記第二の回転体と反対側で隣り合う回転体を、次の前記第一の回転体に選択する、処理を前記コンピュータに実行させる回転体制御プログラム。
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