JP6569136B1 - 鳥害防止具 - Google Patents

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Abstract

【課題】個別の光ドロップケーブルやオクソトセンに良好に適用可能にする。【解決手段】保護対象ケーブルの第1断面形態を受入れる第1受入部1と、保護対象ケーブルの第2断面形態を受入れる第2受入部2とをもつ主ホルダー10と、第1受入部1及び第2受入部2の開放側に被せて、主ホルダーとの間で保護対象ケーブルを挟み付ける副ホルダー20とを有し、主ホルダー10と副ホルダー20との挟み付けにより、主ホルダー10及び副ホルダー20を、保護対象ケーブルに保持可能にしており、主ホルダー及び/又は副ホルダーに、鳥害防止線を架設する架設部3を設けた。【選択図】図1

Description

本発明は、光ドロップケーブル、オクソトセン(屋外線、メタルドロップケーブルともいう)等に、カラス、スズメ、むく鳥等が止まって、ケーブルの損傷や、糞害、騒音等を生じさせるのを防ぐ鳥害防止具に関する。
従来、この種の鳥害防止具は、電柱間に架け渡す本線(架空線)に適用するものが主流であり、例えば特許文献1に記載されているように、保持具本体と固定ボルト等により本線に取付ける電線取付部と、この電線取付部の上方に立設する一対の挟み込み式の把持部材とをもつ鳥害防止具を、本線上に所定間隔を隔てて取り付け、隣り合う把持部材間に鳥害防止線を挟み込んで架け渡し、鳥が本線に止まろうとする際に鳥害防止線が障害物として機能し、鳥が本線に止まるのを未然に防止するようにしている。
特開2018−74955号公報
しかし、従来の鳥害防止具は、本線に適用するため、電線取付部を、保持具本体と固定ボルト等を用いる強固な構造にする必要があり、本線から各個別のユーザーに分配される引込み線、すなわち、多くの場合に斜め下方等に引き回され、かつ、ユーザーによりケーブルの種類や施工状態が区々となる、個別の光ドロップケーブルやオクソトセン等のケーブル単体に適用するのには、構造及びコストの両面で不向きとなる。
本発明は、個別の光ドロップケーブルやオクソトセン等のケーブル単体に適用するのに好適な鳥害防止具を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る鳥害防止具は、次の[構成A]をもつ。括弧内に実施形態の符号を付記する。
[構成A];
鳥害防止線(W)を保護対象ケーブル(C1,C2)に沿って架設する鳥害防止具において、
保護対象ケーブルの第1断面形態を受入れる第1受入部(1)と、保護対象ケーブルの第2断面形態を受入れる第2受入部(2)とをもつ主ホルダー(10)と、
前記主ホルダーにおける前記第1受入部及び前記第2受入部の開放側に被せて、前記主ホルダーとの間で保護対象ケーブルを挟み付ける副ホルダー(20)とを有し、
前記主ホルダーと前記副ホルダーとの挟み付けにより、前記主ホルダー及び前記副ホルダーを、保護対象ケーブルに保持可能にしており、
前記主ホルダー及び/又は前記副ホルダーに、鳥害防止線を架設する架設部(3)を設けている。
保護対象ケーブルの第1断面形態と第2断面形態には、例えば、光ドロップゲーブルとオクソトセンの違いのように、異なる断面形状を含む。また、同じ光ドロップゲーブルでも、支持線がケーブル本体の一側に位置する正姿勢と、支持線がケーブル本体の他側に位置する逆姿勢との違いのように、異なる姿勢を含む。さらに、異なる断面形状と、異なる姿勢とを併用する場合を含む。前記主ホルダー及び/又は前記副ホルダーとは、前記主ホルダーのみ、前記副ホルダーのみ、前記主ホルダーと前記副ホルダーの両方、の3態様を含む。
以上の鳥害防止具において、次の[構成B]をさらに備えるのが好ましい。
[構成B];
前記第1受入部(1)は、光ドロップケーブルの支持線がケーブル本体の一側に位置する正姿勢を受入れる正支持線受入部(1a)とケーブル本体受入部(1b)とから成り、
前記第2受入部(2)は、光ドロップケーブルの支持線がケーブル本体の他側に位置する逆姿勢を受入れる逆支持線受入部(2a)とケーブル本体受入部(2b)とから成り、
前記第1受入部における前記ケーブル本体受入部(1b)と、前記第2受入部における前記ケーブル本体受入部(2b)とを、共通の受入部(4)で構成している。
以上の各鳥害防止具において、次の[構成C]をさらに備えるのが好ましい。
[構成C];
鳥害防止線を架設する前記架設部(3)は、鳥害防止線を容易に受入れるが受入後は離脱を困難にするワンウェイ係止部(30)を含み、このワンウェイ係止部への鳥害防止線の受入状態において鳥害防止線を前記主ホルダー及び前記副ホルダーに対して移動フリーにしている。
本発明の[構成A]によれば、保護対象ケーブルの第1断面形態も第2断面形態も何れも受入れ、主ホルダーと副ホルダーとの挟み付けにより、主ホルダー及び副ホルダーを、保護対象ケーブルに保持可能にしているため、斜め下方等に引回され、かつ、ケーブルの種類や施工状態が区々となる個別ユーザーへの引込線を保護対象にする場合であっても、その保護対象のケーブルに沿って、鳥害防止線を良好に架設できる。したがって、個別の光ドロップケーブルやオクソトセン等のケーブル単体に良好に適用でき、鳥が止まるのを効果的に防止できる。
本発明の[構成B]によれば、光ドロップケーブルが姿勢統一されて施工されていない場合等、途中で光ドロップケーブルが反転している場合にも、光ドロップケーブル上に、鳥害防止線をほぼ同一高さで良好に架設できる効果も得られる。
本発明の[構成C]によれば、鳥害防止線が途中で中だるみしたり、鳥害防止線の強過ぎる張りにより保護対象ケーブルを曲げたりするのを防止でき、鳥害防止線を保護対象ケーブルに沿って均等な張り具合により良好に架設できる効果も得られる。
本発明の一実施形態に係る鳥害防止具の斜視図。 同鳥害防止具における主ホルダーと副ホルダーの組合せ前の側面図。 同鳥害防止具における主ホルダーと副ホルダーの組合せ後の側面図。 同鳥害防止具を光ドロップケーブルに取付ける説明図。 同鳥害防止具を光ドロップケーブルに取付けた正面図及び断面図。 光ドロップケーブルに鳥害防止線を上段架設した施工例1の正面図。 光ドロップケーブルに鳥害防止線を下段架設した施工例2の正面図。 同鳥害防止具を反転した光ドロップケーブルに取付ける説明図。 反転光ドロップケーブルに鳥害防止線を上段架設した施工例3の正面図。 反転光ドロップケーブルに鳥害防止線を下段架設した施工例4の正面図。 同鳥害防止具をオクソトセンに取付ける説明図 同鳥害防止具の第1受入部と第2受入部の各種変形例の側面図。
図1〜図3に示すように、本発明の一実施形態に係る鳥害防止具100は、鳥害防止線Wを保護対象ケーブルの光ドロップケーブルC1又はオクソトセンC2に沿って架設する。例えば、鳥害防止具100の材質はポリカーボネートPC等の合成樹脂、色は黒色、全体の高さは約110mm、全体の重量は約18gにしている。
鳥害防止線Wは、例えば、直径0.9〜1.5mm程度の黒色や透明色等の線材から成り、ポリエステルの心材にポリエチレン(PE)の被膜を付した線材、又は、アラミド繊維や共重合ナイロン等を用いた線材を用いている。
光ドロップケーブルC1は、例えば、2心の光ファイバ心線f1,f2及びその上下のテンションメンバt1,t2を含むケーブル本体Oと支持線J1とを難燃PEシースPにて一体化した構造を有する。ケーブル本体Oの左右にはノッチNを設ける。光ファイバ心線は1心、4心、8心等でもよい。支持線J1部分の外径は2.1〜2.8mm、ケーブル本体O部分の横幅は2.2mm以下、全体の高さは4.2〜6.1mmの光ドロップケーブルC1に適用可能にしている。
オクソトセンC2は、例えば、4本の被覆銅線m1,m2,m3,m4を筒形ビニルシースB1内に収めたケーブル本体Mと、ビニルシースB2で被覆した支持線J2とを有し、支持線J2にケーブル本体Mを巻回等して支持している。被覆銅線は2本、8本、16本等でもよい。支持線J2のビニルシースB2とケーブル本体Mの筒形ビニルシースB1とを分離可能なブリッジ部分を介して一体化してもよい。支持線J2部分の外径は2.6mm程度、ケーブル本体M部分の外径は3.7〜4.2mmのオクソトセンC2に適用可能にしている。
鳥害防止具100は、保護対象ケーブルC1,C2の第1断面形態を受入れる第1受入部1と、保護対象ケーブルC1,C2の第2断面形態を受入れる第2受入部2とをもつ主ホルダー10と、主ホルダー10における第1受入部1及び第2受入部2の開放側に被せて、主ホルダー10との間で保護対象ケーブルC1又はC2を挟み付ける副ホルダー20とを有し、これら主ホルダー10と副ホルダー20とを組合せて構成される。
第1受入部1及び第2受入部2は、それぞれ、中心線を境に左右二つに分割する半割り構造とし、主ホルダー10及び副ホルダー20の双方に対称に設けている。主ホルダー10側の半割り第1受入部11と副ホルダー20側の半割り第1受入部21との突合せにより、第1受入部1を完成させる。主ホルダー10側の半割り第2受入部12と副ホルダー20側の半割り第2受入部22との突合せにより、第2受入部2を完成させる。
第1受入部1は、光ドロップゲーブルC1を受入れるための円と矩形を組合せた形状の光ドロップケーブル受入部1Aにより構成し、第2受入部2は、オクソトセンC2を受入れるための大小一対の円形状のオクソトセン受入部2Aにより構成している。オクソトセン受入部2Aは、ケーブル本体Mを受入れる大径なケーブル本体受入部2Mと、支持線J2を受入れる小径な支持線受入部2Jとから成り、ケーブル本体受入部2Mと支持線受入部2Jとは、光ドロップケーブル受入部1Aを中間に挟んで一側(上)と他側(下)に分けて配置している。
また、光ドロップケーブル受入部1Aにおいて、第1受入部1は、光ドロップケーブルC1の支持線J1がケーブル本体Oの一側(上)に位置する正姿勢を受入れる正支持線受入部1aとケーブル本体受入部1bとから成り、第2受入部2は、光ドロップケーブルC1の支持線J1がケーブル本体Oの他側(下)に位置する逆姿勢を受入れる逆支持線受入部2aとケーブル本体受入部2bとから成る。第1受入部1におけるケーブル本体受入部1bと、第2受入部2におけるケーブル本体受入部2bとは、共通のケーブル本体受入部4で構成している。
主ホルダー10に設ける半割り構造の、正支持線受入部1a、逆支持線受入部2a、共通のケーブル本体受入部4、大径なケーブル本体受入部2M、小径な支持線受入部2Jは、受入れるケーブルの長さ方向に分割する複数(8つ)の分割壁5の開放端部に形成している。正支持線受入部1a、逆支持線受入部2a、大径なケーブル本体受入部2M、小径な支持線受入部2Jには、受入れるケーブルの一外面側に圧接する小突起から成るリブ51,52,53,54を設けている。複数の分割壁5は、主ホルダー10の横幅方向に延びる水平壁55,56,57と直行状に交わり、分割壁5と水平壁55,56,57とにより格子構造を形成する。
副ホルダー20に設ける半割り構造の、正支持線受入部1a、逆支持線受入部2a、共通のケーブル本体受入部4、大径なケーブル本体受入部2M、小径な支持線受入部2Jは、受入れるケーブルの長さ方向に分割する複数(8つ)の分割壁6の開放端部に形成している。正支持線受入部1a、逆支持線受入部2a、大径なケーブル本体受入部2M、小径な支持線受入部2Jには、受入れるケーブルの他外面側に圧接する小突起から成るリブ61,62,63,64を設けている。複数の分割壁6は、副ホルダー20の横幅方向に延びる水平壁65,66,67と直行状に交わり、分割壁6と水平壁65,66,67とにより格子構造を形成する。
主ホルダー10の上部には、鳥害防止線Wを架設する架設部3を設けている。架設部3は、間口の広い開放側から受入側の奥に向けて徐々に間口が狭くなる開口33を形成する一対の係合片31,32を有し、鳥害防止線Wを容易に受入れるが受入後は離脱を困難にするワンウェイ係止部30から成る上段フリー架設部3Uと、同じくワンウェイ係止30から成る下段フリー架設部3Dとを含む。ワンウェイ係止部30への鳥害防止線Wの受入状態において、鳥害防止線Wを主ホルダー10及び副ホルダー20に対して引き通しすなわち移動フリーにしている。
カラス等の大型の鳥が多い地域では上段フリー架設部3Uに鳥害防止線Wを架設し、スズメ等の小型の鳥が多い地域では下段フリー架設部3Dに鳥害防止線Wを架設し、2段階に対応可能にしている。
上下のフリー架設部3U,3Dの中間部には、鳥害防止線Wを巻き付けて取り付ける固定架設部3Mを設けている。固定架設部3Mは、円柱部341,351及び扇形係止鍔342,352をもち鳥害防止線Wをたすき掛け可能にする左右対称のクロス係止片34,35と、その上下左右の4箇所において鳥害防止線Wを巻回可能にする巻回溝36,37,38,39とを有し、主に鳥害防止線Wの架設始端側及び架設終端側等において、鳥害防止線Wを引き留め可能すなわち固定的に架設可能にしている。
主ホルダー10における上段フリー架設部3Uの上部には、先細りする突起7を一体化しており、鳥害防止具100自体に鳥が止まるのを防止するようにしている。ただし、突起7の先端には丸みを付けており、材質が合成樹脂であることと相俟って、鳥を悪戯に傷つけないようにしている。
主ホルダー10の下部には、側面視で略C字形を呈する連結部8を一体化しており、この連結部8に、副ホルダー20の下部支持片81,82を介して一体化する軸部80を嵌合し、主ホルダー10に対して副ホルダー20を回転自在に連結している。
主ホルダー10の中間開口部9に設ける爪部90には、副ホルダー20の上部支持片83,84を介して一体化するフック85の先端寄りに設ける一つの仮止め爪86又は後端寄りに設ける一対の本止め爪87,87を係止可能にしている。
図4に示すように、光ドロップケーブルC1に取り付ける場合、仮止め爪86を爪部90に係合させて仮止めし、この仮止め状態で、光ドロップケーブルC1の位置を微調整する。光ドロップケーブルC1の支持線J1を正支持線受入部1aに位置させ、ケーブル本体Oをケーブル本体受入部4に位置させる。この後、本止め爪87,87を爪部90に係合させて本止めする。本止め状態の他に仮止め状態を可能にしているため、屋外での高所作業においても、鳥害防止具100を保護対象ケーブルに確実且つ適正位置に取り付け、自立保持させることができる。この取り付けに特殊工具も不要である。
本止め状態では、光ドロップケーブルC1の支持線J1及びケーブル本体Oは左右から強固に挟み付けられる。とりわけ、支持線J1部分はリブ51,61により特に強行に挟み付けられる。さらに、支持線J1とケーブル本体Oとの間の括れ部分が、正支持線受部1aとケーブル本体受入部4との連続部分に形成される上クサビ部41,41により左右から特に強固に挟み付けられる。ケーブル本体Oの光ファイバ心線f1,f2を傷めることもない。
こうして、図5に示すように、主ホルダー10と副ホルダー20との挟み付けにより、主ホルダー10及び副ホルダー20すなわち鳥害防止具100を、保護対象ケーブルとする光ドロップケーブルC1に、移動不能又は移動困難な状態にてしっかりと自立保持させることができる。
図6に示すように、鳥害防止具100を光ドロップケーブルC1に取り付けた場合、本止め爪87,87の爪部90への係合による本止め状態を一層強固にするため、必要に応じて、結束バンドTBを主ホルダー10と副ホルダー20との間に巻回してもよい。主ホルダー10の連結部8を構成する左右の肉厚のC形連結片88,88の間には、溝部89を設けおり、この溝部89と主ホルダー10の中間開口部9との間に結束バンドTBを巻回することになる。結束バンドTBは、架設始端側又は架設終端側の鳥害防止具100に適用する他、途中部分の鳥害防止具100にも適用可能である。
また、細い光ドロップケーブルC1に取り付ける場合等、鳥害防止具100の取り付け強度が弱い場合には、必要に応じて、耐候性のあるPVCテープ等の補助テープTCにより、鳥害防止具100の左右のケーブル部分、或は、鳥害防止具100の左右部分及び鳥害防止具100で挟み付ける部分を含めたケーブル部分を巻回してもよい。補助テープTCは、架設始端側又は架設終端側の鳥害防止具100に適用する他、途中部分の鳥害防止具100にも適用可能である。
鳥害防止線Wを固定架設部3Mに巻回して固定する架設始端側及び架設終端側に対応する固定端側の残線Weは、光ドロップケーブルC1に、耐候性のあるPVCテープ等の末端処理テープTEの巻回等により固定する。
大型の鳥に対応させて鳥害防止線Wを上段に架設する場合、架設始端側及び架設終端側の固定架設部3Mの上部の巻回溝36,37から鳥害防止線Wを取り出す。鳥害防止具100の取付け間隔Sは、推奨最大間隔以下の例えば約1.5m以下にしている。架設始端側及び架設終端側を除く途中部分に取り付ける鳥害防止具100は、下部を保護対象ケーブルC1に主ホルダー10と副ホルダー20との挟み付けにより固定し、上部では、鳥害防止線Wを上段フリー架設部3Uに対して左右方向に移動自由に架設する。
図7に示すように、小型の鳥に対応させて鳥害防止線Wを下段に架設する場合、架設始端側及び架設終端側の固定架設部3Mの下部の巻回溝38,39から鳥害防止線Wを取り出す。同様に、鳥害防止具100の取付け間隔Sは、推奨最大間隔以下の例えば約1.5m以下にしている。架設始端側及び架設終端側を除く途中部分に取り付ける鳥害防止具100は、下部を保護対象ケーブルC1に主ホルダー10と副ホルダー20との挟み付けにより固定し、上部では、鳥害防止線Wを下段フリー架設部3Dに対して左右方向に移動自由に架設する。
以上により、均等な張り具合により鳥害防止線Wを保護対象ケーブルC1に上段又は下段の2段階において良好に架設することができる。施工の都合上、或は、経年変化等により、途中で鳥害防止線Wが中だるみした場合には、後で鳥害防止具100を追加することにより、鳥害防止線Wの中だるみ部分を持ち上げることができる。また、鳥害防止線Wの途中部分を固定架設部3Mに巻回することにより、張り具合を調節することもできる。
図8に示すように、途中で光ドロップケーブルC1の支持線J1がケーブル本体Oの下に位置する反転が生じている場合、仮止め爪86を爪部90に係合させた仮止め状態で、光ドロップケーブルC1の支持線J1を逆支持線受入部2aに位置させ、ケーブル本体Oをケーブル本体受入部4に位置させる。この微調整の後、本止め爪87,87を爪部90に係合させて本止めする。
反転状態での取付けの場合、支持線J1部分はリブ52,62により特に強行に挟み付けられ、支持線J1とケーブル本体Oとの間の括れ部分が、逆支持線受部2aとケーブル本体受入部4との連続部分に形成される下クサビ部42,42により左右から特に強固に挟み付けられる。ケーブル本体Oの光ファイバ心線f1,f2を傷めることもない。
図9及び図10に示すように、光ドロップケーブルC1が姿勢統一されて施工されていない場合等、途中で光ドロップケーブルC1が反転している場合にも、光ドロップケーブルC1上に、鳥害防止線Wを上段架設する場合も下段架設する場合も、反転部分を境に連続する一側の高さh1と他側の高さh2とをほぼ同一高さにできる。
図11に示すように、鳥害防止具100をオクソトセンC2に取り付ける場合、仮止め爪86を爪部90に係合させて仮止めし、この仮止め状態で、オクソトセンC2の位置を微調整する。オクソトセンC2の支持線J2を支持線受入部2Jに位置させ、ケーブル本体Mをケーブル本体受入部2Mに位置させる。この後、本止め爪87,87を爪部90に係合させて本止めする。
本止め状態では、オクソトセンC2の支持線J2及びケーブル本体Mは左右から強固に挟み付けられる。ケーブル本体M部分はリブ53,63により、支持線J2部分はリブ51,61により、それぞれ特に強行に挟み付けられる。
オクソトセンC2に適用する場合も、上記同様に鳥害防止線Wを上段又は下段の2段階において均等な張り具合により良好に架設できる。オクソトセンC2の場合は、ケーブル本体M部分と支持線J2部分とを所望の高さに調整できるため、光ドロップケーブルC1の場合のように途中の反転を考慮する必要もない。
また、オクソトセンC2のケーブル本体受入部2Mと支持線受入部2Jとは、光ドロップケーブル受入部1A(1a,4(1b,2b),2a)を挟んで上下に分けて配置しているため、鳥害防止具100の取付位置から少し離れた位置においては、ケーブル本体Mと支持線J2が巻回等により一体的に架設されるため、オクソトセンC2の高さ位置を、光ドロップケーブルC1の高さ位置とほぼ同一にできる。このため、保護対象ケーブルが光ドロップケーブルC1かオクソトセンC2かの何れであっても、鳥害防止線Wの架設高さを、上段及び下段の2段階双方について適正高さに設定することができる。
図12に示すように、第1受入部1及び第2受入部2は、主ホルダー10側と副ホルダー20側に非対称に設けてもよい。変形例1<変形例2<変形例3の順に、主ホルダー10側に設ける第1受入部1及び第2受入部2、すなわち、光ドロップケーブルC1の正支持線受入部1a、逆支持線受入部2a、共通のケーブル本体受入部4、オクソトセンC2のケーブル本体受入部2M、支持線受入部2Jの各深さを大きくしている。
変形例1では、副ホルダー20側に、光ドロップケーブルC1の左側の一部に接触し、リブ61,62の高さに相当する深さの部分円から成る正支持線受入部1aa及び逆支持線受入部2aaと、浅いケーブル本体受入部4bbとを設けている。また、副ホルダー20側に、オクソトセンC2のケーブル本体M部分の左側の一部に接触し、リブ63の高さに相当する深さの部分円から成るケーブル本体受入部2MMと、支持線J2部分の左側の一部に接触し、リブ64の高さに相当する深さの部分円から成る支持線受入部2JJとを設けている。
変形例2では、副ホルダー20側に、主ホルダー10側に設ける正支持線受入部1a及び逆支持線受入部2aの対面位置にリブ61,62を突出状に設けている。また、副ホルダー20側に、主ホルダー側に設けるケーブル本体受入部2M及び支持線受入部2Jの対面位置にリブ63,64を突出状に設けている。
変形例3では、副ホルダー20側に、主ホルダー10側に設ける正支持線受入部1a及び逆支持線受入部2aに突入する弓形の閉鎖突起610,620及びリブ61,62を設けている。また、副ホルダー20側に、主ホルダー側に設けるケーブル本体受入部2M及び支持線受入部2Jに突入する弓形の閉鎖突起630,640及びリブ63,64を設けている。
なお、第1受入部1及び/又は第2受入部2は、副ホルダー20側に大きく設け、主ホルダー側に小さく設けてもよい。また、鳥害防止線Wを架設する架設部3は、副ホルダー20側に設けてもよいし、上段の架設部は主ホルダー10側に、下段の架設部は副ホルダー側というように、両方に架設部3を設けてもよい。
本件は、少なくとも、次の[構成D][構成E][構成F]の発明をも包含する。
[構成D];
鳥害防止線(W)を保護対象ケーブルに沿って架設する鳥害防止具において、
保護対象ケーブルを受入れる受入部(例えば、第1受入部1及び/又は第2受入部2)をもつ主ホルダー(10)と、
前記主ホルダーにおける前記受入部の開放側に被せる副ホルダー(20)とを有し、
前記主ホルダーと前記副ホルダーとの組合せにより、前記主ホルダー及び前記副ホルダーを、保護対象ケーブルに自立保持可能にしており、
前記主ホルダー及び/又は前記副ホルダーに、鳥害防止線を架設する架設部(3)を設け、
前記架設部(3)は、鳥害防止線の受入状態において鳥害防止線を前記主ホルダー及び前記副ホルダーに対して移動フリーにしていることを特徴とする鳥害防止具。
[構成D]によれば、鳥害防止具を保護対象ケーブルに自立保持させて鳥害防止線を移動フリーにできるため、鳥害防止線が途中で中だるみしたり、鳥害防止線の強過ぎる張りにより保護対象ケーブルを曲げたりするのを防止でき、鳥害防止線を保護対象ケーブルに沿って均等な張り具合により良好に架設することができる単独の効果が得られる。
[構成E];
鳥害防止線(W)を保護対象ケーブルに沿って架設する鳥害防止具において、
保護対象ケーブルを受入れる受入部(例えば、第1受入部1及び/又は第2受入部2)をもつ主ホルダー(10)と、
前記主ホルダーにおける前記受入部の開放側に被せて、前記主ホルダーとの間で保護対象ケーブルを挟み付ける副ホルダー(20)とを有し、
前記主ホルダーと前記副ホルダーとの本止め位置での挟み付けにより、前記主ホルダー及び前記副ホルダーを、保護対象ケーブルに保持可能にしていると共に、
前記主ホルダーと前記副ホルダーとの仮止め位置では、前記受入部に対する保護対象ケーブルの位置を調整可能にしていることを特徴とする鳥害防止具。
[構成E]によれば、仮止め位置では、受入部に対する保護対象ケーブルの位置を調整可能にしているため、屋外での高所作業においても、確実且つ適正位置に、鳥害防止具を保護対象ケーブルに対して良好に自立保持させることができる単独の効果が得られる。
[構成F];
鳥害防止線(W)を保護対象ケーブルに沿って架設する鳥害防止具において、
保護対象ケーブルとする光ドロップケーブル(C1)を受入れる光ドロップケーブル受入部(1A)と保護対象ケーブルとするオクソトセン(C2)を受入れるオクソトセン受入部(2A)をもつ主ホルダー(10)と、
前記主ホルダーにおける前記受入部(1A,2A)の開放側に被せて、前記主ホルダーとの間で保護対象ケーブルを挟み付ける副ホルダー(20)とを有し、
オクソトセン受入部(2A)は、オクソトセンのケーブル本体受入部(2M)と支持線受入部(2J)とから成り、
前記ケーブル本体受入部(2M)と支持線受入部(2J)は、前記光ドロップケーブル受入部(1A)を中間に挟んで一側と他側とに分けて配置していることを特徴とする鳥害防止具。
[構成F]によれば、鳥害防止具の取付位置から少し離れた位置においては、ケーブル本体と支持線が一体的に架設されるオクソトセンの高さ位置を、光ドロップケーブルの高さ位置とほぼ同一にできるため、保護対象ケーブルが光ドロップケーブルかオクソトセンかの何れであっても、鳥害防止線の架設高さを、ほぼ同じ適正高さに設定することができる単独の効果が得られる。
1…第1受入部、1a…正支持線受入部、1b…(光ドロップケーブルの)ケーブル本体受入部、1A…光ドロップケーブル受入部、2…第2受入部、2a…逆支持線受入部、2b…(光ドロップケーブルの)ケーブル本体受入部、2A…オクソトセン受入部、2M…(オクソトセンの)ケーブル本体受入部、2J…(オクソトセンの)支持線受入部、3…架設部、4…(共通の)受入部、5…(主ホルダー側の)分割壁、6…(副ホルダー側の)分割壁、7…突起、8…連結部、9…中間開口部、10…主ホルダー、20…副ホルダー、30…ワンウェイ係止部、100…鳥害防止具、C1…光ドロップケーブル、C2…オクソトセン、W…鳥害防止線

Claims (2)

  1. 鳥害防止線を保護対象ケーブルに沿って架設する鳥害防止具において、
    保護対象ケーブルの第1断面形態を受入れる第1受入部と、保護対象ケーブルの第2断面形態を受入れる第2受入部とをもつ主ホルダーと、
    前記主ホルダーにおける前記第1受入部及び前記第2受入部の開放側に被せて、前記主ホルダーとの間で保護対象ケーブルを挟み付ける副ホルダーとを有し、
    前記主ホルダーと前記副ホルダーとの挟み付けにより、前記主ホルダー及び前記副ホルダーを、保護対象ケーブルに保持可能にしており、
    前記主ホルダー及び/又は前記副ホルダーに、鳥害防止線を架設する架設部を設け
    前記第1受入部は、光ドロップケーブルの支持線がケーブル本体の一側に位置する正姿勢を受入れる正支持線受入部とケーブル本体受入部とから成り、
    前記第2受入部は、光ドロップケーブルの支持線がケーブル本体の他側に位置する逆姿勢を受入れる逆支持線受入部とケーブル本体受入部とから成り、
    前記第1受入部における前記ケーブル本体受入部と、前記第2受入部における前記ケーブル本体受入部とを、共通の受入部で構成していることを特徴とする鳥害防止具。
  2. 鳥害防止線を架設する前記架設部は、鳥害防止線を容易に受入れるが受入後は離脱を困難にするワンウェイ係止部を含み、このワンウェイ係止部への鳥害防止線の受入状態において鳥害防止線を前記主ホルダー及び前記副ホルダーに対して移動フリーにしていることを特徴とする請求項1記載の鳥害防止具。
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