JP2000139018A - ケーブル架設用の留め具 - Google Patents
ケーブル架設用の留め具Info
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- JP2000139018A JP2000139018A JP10312389A JP31238998A JP2000139018A JP 2000139018 A JP2000139018 A JP 2000139018A JP 10312389 A JP10312389 A JP 10312389A JP 31238998 A JP31238998 A JP 31238998A JP 2000139018 A JP2000139018 A JP 2000139018A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高所に張設したメッセンジャーワイヤ等のコ
ード類にアース線等の他のコード類を取り付けるに際
し、軽量性及び安全性に優れたケーブル架設用の留め具
を提供する。 【解決手段】 メッセンジャーワイヤW等のケーブル架
設用のコード類を挟み込む一対の挟持部材1a,1bを
対向配置し、両挟持部材1a,1bを貫通するボルト孔
2を設け、該ボルト孔2に挿入したボルト3とナット4
により両挟持部材1a,1bを対向方向に締め付ける構
成にすると共に、少なくとも一対の挟持部材1a,1b
を合成樹脂から成形する。
ード類にアース線等の他のコード類を取り付けるに際
し、軽量性及び安全性に優れたケーブル架設用の留め具
を提供する。 【解決手段】 メッセンジャーワイヤW等のケーブル架
設用のコード類を挟み込む一対の挟持部材1a,1bを
対向配置し、両挟持部材1a,1bを貫通するボルト孔
2を設け、該ボルト孔2に挿入したボルト3とナット4
により両挟持部材1a,1bを対向方向に締め付ける構
成にすると共に、少なくとも一対の挟持部材1a,1b
を合成樹脂から成形する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力工事や電気通
信工事等でケーブル架設に使用される留め具に関し、さ
らに詳しくは、高所に張設したメッセンジャーワイヤ等
のコード類にアース線等の他のコード類を取り付けるに
際し、軽量性及び安全性に優れたケーブル架設用の留め
具に関する。
信工事等でケーブル架設に使用される留め具に関し、さ
らに詳しくは、高所に張設したメッセンジャーワイヤ等
のコード類にアース線等の他のコード類を取り付けるに
際し、軽量性及び安全性に優れたケーブル架設用の留め
具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電気通信或いは光通信などの通
信用ケーブルを架設する場合には、電柱間に抗張コード
として鋼撚線からなるメッセンジャーワイヤを張設し、
このメッセンジャーワイヤに対して通信用ケーブルをケ
ーブルハンガーやラッシングロッド等の吊具を利用して
懸架している。
信用ケーブルを架設する場合には、電柱間に抗張コード
として鋼撚線からなるメッセンジャーワイヤを張設し、
このメッセンジャーワイヤに対して通信用ケーブルをケ
ーブルハンガーやラッシングロッド等の吊具を利用して
懸架している。
【0003】このようにケーブルを架設するとき、メッ
センジャーワイヤにはアースクランプ等の留め具を利用
してアース線やその他の付属コード類を取り付けるよう
にしている。また、メッセンジャーワイヤを電柱間で分
岐する場合、メッセンジャーワイヤに分岐用の留め具を
取り付け、この留め具に他のメッセンジャーワイヤや引
込線引留具などを接続するようにしている。
センジャーワイヤにはアースクランプ等の留め具を利用
してアース線やその他の付属コード類を取り付けるよう
にしている。また、メッセンジャーワイヤを電柱間で分
岐する場合、メッセンジャーワイヤに分岐用の留め具を
取り付け、この留め具に他のメッセンジャーワイヤや引
込線引留具などを接続するようにしている。
【0004】従来、上記ケーブル架設用の留め具は、例
えば、左右一対の金物の間にメッセンジャーワイヤ等の
コード類とアース線等の他のコード類を挟み込み、これ
ら金物をボルトとナットで締め付ける構成になってい
る。
えば、左右一対の金物の間にメッセンジャーワイヤ等の
コード類とアース線等の他のコード類を挟み込み、これ
ら金物をボルトとナットで締め付ける構成になってい
る。
【0005】しかしながら、上記留め具は主として金属
で構成される重量物であるため、多数の留め具を使用す
る場合にメッセンジャーワイヤや電柱に対する負担が著
しく大きくなるという問題があった。また、ケーブル架
設において、作業者は多数の留め具を所持しながら高所
で作業を行うので、留め具が重量物であると作業者に対
する負担も増大することになる。しかも、ボルトとナッ
トが弛められた状態では左右の金物が不安定な状態にな
っているため、メッセンジャーワイヤやアース線を取り
付ける操作が難しく、作業中に手から外れて落下するこ
とがあり、金属製の留め具であると地上の通行人や車両
等に当たった場合に被害が大きくなってしまう。
で構成される重量物であるため、多数の留め具を使用す
る場合にメッセンジャーワイヤや電柱に対する負担が著
しく大きくなるという問題があった。また、ケーブル架
設において、作業者は多数の留め具を所持しながら高所
で作業を行うので、留め具が重量物であると作業者に対
する負担も増大することになる。しかも、ボルトとナッ
トが弛められた状態では左右の金物が不安定な状態にな
っているため、メッセンジャーワイヤやアース線を取り
付ける操作が難しく、作業中に手から外れて落下するこ
とがあり、金属製の留め具であると地上の通行人や車両
等に当たった場合に被害が大きくなってしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、高所
に張設したメッセンジャーワイヤ等のコード類にアース
線等の他のコード類を取り付けるに際し、軽量性及び安
全性に優れたケーブル架設用の留め具を提供することに
ある。
に張設したメッセンジャーワイヤ等のコード類にアース
線等の他のコード類を取り付けるに際し、軽量性及び安
全性に優れたケーブル架設用の留め具を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のケーブル架設用の留め具は、ケーブル架設用
のコード類を挟み込む一対の挟持部材を有し、該一対の
挟持部材を合成樹脂から成形したことを特徴とするもの
である。より具体的には、本発明の留め具は、ケーブル
架設用のコード類を挟み込む一対の挟持部材を対向配置
し、両挟持部材を貫通するボルト孔を設け、該ボルト孔
に挿入したボルトとナットにより両挟持部材を対向方向
に締め付ける構成にすると共に、少なくとも前記一対の
挟持部材を合成樹脂から成形したことを特徴とするもの
である。前記ボルト及びナットは、金属製であっても良
いが、挟持部材と同様に合成樹脂から成形することが好
ましい。
の本発明のケーブル架設用の留め具は、ケーブル架設用
のコード類を挟み込む一対の挟持部材を有し、該一対の
挟持部材を合成樹脂から成形したことを特徴とするもの
である。より具体的には、本発明の留め具は、ケーブル
架設用のコード類を挟み込む一対の挟持部材を対向配置
し、両挟持部材を貫通するボルト孔を設け、該ボルト孔
に挿入したボルトとナットにより両挟持部材を対向方向
に締め付ける構成にすると共に、少なくとも前記一対の
挟持部材を合成樹脂から成形したことを特徴とするもの
である。前記ボルト及びナットは、金属製であっても良
いが、挟持部材と同様に合成樹脂から成形することが好
ましい。
【0008】このように少なくとも一対の挟持部材を合
成樹脂から成形したことにより、ケーブル架設用の留め
具を軽量化することが可能になるので、メッセンジャー
ワイヤや電柱に対する負担や作業者に対する負担を低減
することができ、しかも高所から落下したときの安全性
を金物に比べて向上することができる。
成樹脂から成形したことにより、ケーブル架設用の留め
具を軽量化することが可能になるので、メッセンジャー
ワイヤや電柱に対する負担や作業者に対する負担を低減
することができ、しかも高所から落下したときの安全性
を金物に比べて向上することができる。
【0009】本発明において、挟持部材の一方の端部の
対向面にコード類を挟み込む凹溝を形成すると良い。こ
のような凹溝を形成する場合、凹溝に直径が互いに異な
る複数本のコード類を共締め可能にする段差を設けるこ
とが好ましい。即ち、従来のように一対の挟持部材を金
物から構成した場合、これら挟持部材にメッセンジャー
ワイヤに対応する凹溝とアース線に対応する凹溝とを互
いに離間するように設けても両者を互いに電気的に導通
させることが可能である。これに対して、本発明のよう
に一対の挟持部材を合成樹脂から構成した場合、複数本
のコード類を互いに電気的に導通させるためには、前記
凹溝に段差を設け、この段差付きの凹溝で直径が互いに
異なる複数本のコード類を共締めする必要がある。
対向面にコード類を挟み込む凹溝を形成すると良い。こ
のような凹溝を形成する場合、凹溝に直径が互いに異な
る複数本のコード類を共締め可能にする段差を設けるこ
とが好ましい。即ち、従来のように一対の挟持部材を金
物から構成した場合、これら挟持部材にメッセンジャー
ワイヤに対応する凹溝とアース線に対応する凹溝とを互
いに離間するように設けても両者を互いに電気的に導通
させることが可能である。これに対して、本発明のよう
に一対の挟持部材を合成樹脂から構成した場合、複数本
のコード類を互いに電気的に導通させるためには、前記
凹溝に段差を設け、この段差付きの凹溝で直径が互いに
異なる複数本のコード類を共締めする必要がある。
【0010】また、本発明ではメッセンジャーワイヤ等
のコード類に対する取り付け作業性と安全性を向上する
ために留め具を下記構造にすることが好ましい。即ち、
挟持部材の一方の端部(凹溝側の端部)の対向面に外端
に向けて外開きの傾斜面を形成すると共に、他方の端部
に両挟持部材を対向方向に押圧する板バネを取り付ける
か、或いは両挟持部材を対向方向に押圧するコイルバネ
をボルトと同軸に配置する。
のコード類に対する取り付け作業性と安全性を向上する
ために留め具を下記構造にすることが好ましい。即ち、
挟持部材の一方の端部(凹溝側の端部)の対向面に外端
に向けて外開きの傾斜面を形成すると共に、他方の端部
に両挟持部材を対向方向に押圧する板バネを取り付ける
か、或いは両挟持部材を対向方向に押圧するコイルバネ
をボルトと同軸に配置する。
【0011】このように挟持部材の一方の端部の対向面
に外開きの傾斜面を形成する一方で、板バネ又はコイル
バネにより両挟持部材を対向方向に押圧することによ
り、ボルトとナットが弛められた状態でも一対の挟持部
材が不安定な状態になることはなく、外開きの傾斜面を
利用してコード類を容易に挟み込むことが可能であるの
で、留め具の取り付け作業性を向上することができる。
また、コード類を挟み込んだ挟持部材から手を離しても
留め具が落下することはない。なお、コイルバネを使用
する場合、該コイルバネは非圧縮時に円錐螺旋形状をな
し、圧縮時に面一に変形可能なものを使用すると良い。
に外開きの傾斜面を形成する一方で、板バネ又はコイル
バネにより両挟持部材を対向方向に押圧することによ
り、ボルトとナットが弛められた状態でも一対の挟持部
材が不安定な状態になることはなく、外開きの傾斜面を
利用してコード類を容易に挟み込むことが可能であるの
で、留め具の取り付け作業性を向上することができる。
また、コード類を挟み込んだ挟持部材から手を離しても
留め具が落下することはない。なお、コイルバネを使用
する場合、該コイルバネは非圧縮時に円錐螺旋形状をな
し、圧縮時に面一に変形可能なものを使用すると良い。
【0012】上記バネ又はコイルバネを使用する代わり
に、或いはこれらと併用して、前記合成樹脂に磁性体を
混入することが好ましい。このように合成樹脂に磁性体
を混入し、挟持部材やボルト・ナットに磁力を付与する
ことにより、ボルトとナットが弛められた状態でも一対
の挟持部材が不安定な状態になることはないので、留め
具の取り付け作業性を向上することができる。また、挟
持部材やボルト・ナットがメッセンジャーワイヤ等のコ
ード類に磁着するため、これら部材の落下を防止して安
全性を向上することができる。しかも、合成樹脂に磁性
体を混入する場合、上記板バネ又はコイルバネを使用す
る場合のように留め具の構造を複雑にすることはないと
いう利点がある。なお、前記挟持部材の磁力は100〜
2000ガウスにすることが好ましい。
に、或いはこれらと併用して、前記合成樹脂に磁性体を
混入することが好ましい。このように合成樹脂に磁性体
を混入し、挟持部材やボルト・ナットに磁力を付与する
ことにより、ボルトとナットが弛められた状態でも一対
の挟持部材が不安定な状態になることはないので、留め
具の取り付け作業性を向上することができる。また、挟
持部材やボルト・ナットがメッセンジャーワイヤ等のコ
ード類に磁着するため、これら部材の落下を防止して安
全性を向上することができる。しかも、合成樹脂に磁性
体を混入する場合、上記板バネ又はコイルバネを使用す
る場合のように留め具の構造を複雑にすることはないと
いう利点がある。なお、前記挟持部材の磁力は100〜
2000ガウスにすることが好ましい。
【0013】更に、本発明では前記合成樹脂に強化繊維
を混入することにより、挟持部材やボルト・ナットの強
度を高めたり、或いは前記合成樹脂を着色することによ
り、挟持部材やボルト・ナットの耐候性を向上して寿命
の延長を図るようにしてもよい。
を混入することにより、挟持部材やボルト・ナットの強
度を高めたり、或いは前記合成樹脂を着色することによ
り、挟持部材やボルト・ナットの耐候性を向上して寿命
の延長を図るようにしてもよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付
の図面を参照して詳細に説明する。図1(A),(B)
は、本発明の第1実施形態からなるケーブル架設用の留
め具を例示するものである。また、図2は上記留め具を
コード類に取り付けた状態を示すものである。
の図面を参照して詳細に説明する。図1(A),(B)
は、本発明の第1実施形態からなるケーブル架設用の留
め具を例示するものである。また、図2は上記留め具を
コード類に取り付けた状態を示すものである。
【0015】図において、本実施形態の留め具は、ケー
ブル架設用のコード類を挟み込む一対の板状の挟持部材
1a,1bを互いに対向するように配置し、両挟持部材
1a,1bを貫通するボルト孔2を設け、該ボルト孔2
に挿入したボルト3とナット4により両挟持部材1a,
1bを対向方向に締め付ける構成になっている。これら
挟持部材1a,1b、ボルト3、ナット4はいずれも合
成樹脂から成形されている。
ブル架設用のコード類を挟み込む一対の板状の挟持部材
1a,1bを互いに対向するように配置し、両挟持部材
1a,1bを貫通するボルト孔2を設け、該ボルト孔2
に挿入したボルト3とナット4により両挟持部材1a,
1bを対向方向に締め付ける構成になっている。これら
挟持部材1a,1b、ボルト3、ナット4はいずれも合
成樹脂から成形されている。
【0016】挟持部材1a,1bの一方の端部の対向面
には凹溝5a,5bが形成され、これら凹溝5a,5b
間にコード類を挟み込むようになっている。凹溝5a,
5bにはコード類としてメッセンジャーワイヤWと該メ
ッセンジャーワイヤWよりも直径が小さいアース線
G1 ,G2 とを共締め可能にする段差が設けられてい
る。即ち、凹溝5a,5bの底側にはアース線G1 ,G
2 の半径に略一致する曲率半径が付けられ、淵側にはメ
ッセンジャーワイヤWの半径に略一致する曲率半径が付
けられている。しかも、凹溝5a,5bの底側形状を互
いに異ならせることにより、互いに直径が異なる2種類
のアース線G1 ,G2 に対応することが可能である。
には凹溝5a,5bが形成され、これら凹溝5a,5b
間にコード類を挟み込むようになっている。凹溝5a,
5bにはコード類としてメッセンジャーワイヤWと該メ
ッセンジャーワイヤWよりも直径が小さいアース線
G1 ,G2 とを共締め可能にする段差が設けられてい
る。即ち、凹溝5a,5bの底側にはアース線G1 ,G
2 の半径に略一致する曲率半径が付けられ、淵側にはメ
ッセンジャーワイヤWの半径に略一致する曲率半径が付
けられている。しかも、凹溝5a,5bの底側形状を互
いに異ならせることにより、互いに直径が異なる2種類
のアース線G1 ,G2 に対応することが可能である。
【0017】また、挟持部材1a,1bの一方の端部の
対向面には外端に向けて外開きの傾斜面6a,6bが形
成され、他方の端部には両挟持部材1a,1bを対向方
向に押圧する板バネ7が取り付けられている。更に、挟
持部材1a,1bの他方の端部には係合溝8aと該係合
溝8aに落ち込む係合突起8bが成形され、これら係合
溝8aと係合突起8bとの噛み合わせにより両挟持部材
1a,1bの相対的な位置が固定されている。
対向面には外端に向けて外開きの傾斜面6a,6bが形
成され、他方の端部には両挟持部材1a,1bを対向方
向に押圧する板バネ7が取り付けられている。更に、挟
持部材1a,1bの他方の端部には係合溝8aと該係合
溝8aに落ち込む係合突起8bが成形され、これら係合
溝8aと係合突起8bとの噛み合わせにより両挟持部材
1a,1bの相対的な位置が固定されている。
【0018】このような留め具を使用してメッセンジャ
ーワイヤWに対してアース線G1 (又はアース線G2 )
を取り付ける場合は、以下のような操作により簡単に行
うことができる。
ーワイヤWに対してアース線G1 (又はアース線G2 )
を取り付ける場合は、以下のような操作により簡単に行
うことができる。
【0019】先ず、留め具のボルト3とナット4を弛め
た状態にし、高所に張設されたメッセンジャーワイヤW
を外開きの傾斜面6a,6bに押し当てて挟持部材1
a,1bの凹溝5a,5b間に挟み込む。このとき、ボ
ルト3とナット4が弛緩した状態であっても、一対の挟
持部材1a,1bは板バネ7で対向方向に押圧されてい
るため不安定な状態になることはなく、外開きの傾斜面
6a,6bを利用してメッセンジャーワイヤWを容易に
挟み込むことが可能であるので、留め具の取り付け作業
性が良好である。また、アース線G1 の先端を皮むきす
るために加工工具を使用する必要がある場合などに挟持
部材1a,1bから手を離しても留め具が落下すること
はない。
た状態にし、高所に張設されたメッセンジャーワイヤW
を外開きの傾斜面6a,6bに押し当てて挟持部材1
a,1bの凹溝5a,5b間に挟み込む。このとき、ボ
ルト3とナット4が弛緩した状態であっても、一対の挟
持部材1a,1bは板バネ7で対向方向に押圧されてい
るため不安定な状態になることはなく、外開きの傾斜面
6a,6bを利用してメッセンジャーワイヤWを容易に
挟み込むことが可能であるので、留め具の取り付け作業
性が良好である。また、アース線G1 の先端を皮むきす
るために加工工具を使用する必要がある場合などに挟持
部材1a,1bから手を離しても留め具が落下すること
はない。
【0020】次いで、挟持部材1aの凹溝5aの底側に
アース線G1 を挿入してメッセンジャーワイヤWと共に
挟持させる。この状態においても、挟持部材1a,1b
は対向方向に押圧されているため、必要に応じて手を離
すことが可能である。そして、ボルト3とナット4を締
め上げると、両挟持部材1a,1bがメッセンジャーワ
イヤW及びアース線G1 を押し潰すように強圧するの
で、アース線G1 がメッセンジャーワイヤWに対して確
実に取り付けられ、しかも両者が互いに電気的に接続さ
れた状態になって、取り付け作業が完了する。
アース線G1 を挿入してメッセンジャーワイヤWと共に
挟持させる。この状態においても、挟持部材1a,1b
は対向方向に押圧されているため、必要に応じて手を離
すことが可能である。そして、ボルト3とナット4を締
め上げると、両挟持部材1a,1bがメッセンジャーワ
イヤW及びアース線G1 を押し潰すように強圧するの
で、アース線G1 がメッセンジャーワイヤWに対して確
実に取り付けられ、しかも両者が互いに電気的に接続さ
れた状態になって、取り付け作業が完了する。
【0021】本実施形態によれば、挟持部材1a,1
b、ボルト3、ナット4をいずれも合成樹脂から成形し
たことにより、ケーブル架設用の留め具を軽量化するこ
とが可能になるので、メッセンジャーワイヤや電柱に対
する負担や作業者に対する負担を低減することができ、
また作業中に留め具が高所から落下しても従来のような
金物に比べて安全である。
b、ボルト3、ナット4をいずれも合成樹脂から成形し
たことにより、ケーブル架設用の留め具を軽量化するこ
とが可能になるので、メッセンジャーワイヤや電柱に対
する負担や作業者に対する負担を低減することができ、
また作業中に留め具が高所から落下しても従来のような
金物に比べて安全である。
【0022】図3(A),(B)は、本発明の第2実施
形態からなるケーブル架設用の留め具を例示するもので
ある。また、図4は上記留め具をコード類に取り付けた
状態を示すものである。なお、本実施形態において、図
1及び図2と同一物には同一符号を付してその部分の詳
細な説明は省略する。
形態からなるケーブル架設用の留め具を例示するもので
ある。また、図4は上記留め具をコード類に取り付けた
状態を示すものである。なお、本実施形態において、図
1及び図2と同一物には同一符号を付してその部分の詳
細な説明は省略する。
【0023】本実施形態では、挟持部材1a,1b、ボ
ルト3、ナット4はいずれも合成樹脂から成形されてい
る。そのため、第1実施形態と同様に、メッセンジャー
ワイヤや電柱に対する負担や作業者に対する負担を低減
することができ、また留め具が高所から落下しても従来
のような金物に比べて安全である。
ルト3、ナット4はいずれも合成樹脂から成形されてい
る。そのため、第1実施形態と同様に、メッセンジャー
ワイヤや電柱に対する負担や作業者に対する負担を低減
することができ、また留め具が高所から落下しても従来
のような金物に比べて安全である。
【0024】挟持部材1a,1bの一方の端部の対向面
には外端に向けて外開きの傾斜面6a,6bが形成さ
れ、ナット4と挟持部材1bとの間には両挟持部材1
a,1bを対向方向に押圧するコイルバネ9がボルト3
と同軸に配置されている。コイルバネ9はボルト3のボ
ルトヘッドと挟持部材1aとの間に配置されていても良
い。このコイルバネ9は非圧縮時に円錐螺旋形状をな
し、圧縮時に面一に変形するようになっている。そのた
め、コイルバネ9は非圧縮時に両挟持部材1a,1bを
対向方向に押圧するものの、ボルト3とナット4を締め
上げる時には平坦になるため、これらボルト3とナット
4による締め付け力を阻害することはない。
には外端に向けて外開きの傾斜面6a,6bが形成さ
れ、ナット4と挟持部材1bとの間には両挟持部材1
a,1bを対向方向に押圧するコイルバネ9がボルト3
と同軸に配置されている。コイルバネ9はボルト3のボ
ルトヘッドと挟持部材1aとの間に配置されていても良
い。このコイルバネ9は非圧縮時に円錐螺旋形状をな
し、圧縮時に面一に変形するようになっている。そのた
め、コイルバネ9は非圧縮時に両挟持部材1a,1bを
対向方向に押圧するものの、ボルト3とナット4を締め
上げる時には平坦になるため、これらボルト3とナット
4による締め付け力を阻害することはない。
【0025】上記留め具を使用してメッセンジャーワイ
ヤWに対してアース線G1 (又はアース線G2 )を取り
付ける場合は、留め具のボルト3とナット4を弛めた状
態にし、メッセンジャーワイヤWを外開きの傾斜面6
a,6bに押し当てて挟持部材1a,1bの凹溝5a,
5b間に挟み込む。このとき、ボルト3とナット4が弛
緩した状態であっても、一対の挟持部材1a,1bはコ
イルバネ9で対向方向に押圧されているため不安定な状
態になることはなく、外開きの傾斜面6a,6bを利用
してメッセンジャーワイヤWを容易に挟み込むことがで
きる。また、挟持部材1a,1bから手を離しても留め
具が落下することはない。
ヤWに対してアース線G1 (又はアース線G2 )を取り
付ける場合は、留め具のボルト3とナット4を弛めた状
態にし、メッセンジャーワイヤWを外開きの傾斜面6
a,6bに押し当てて挟持部材1a,1bの凹溝5a,
5b間に挟み込む。このとき、ボルト3とナット4が弛
緩した状態であっても、一対の挟持部材1a,1bはコ
イルバネ9で対向方向に押圧されているため不安定な状
態になることはなく、外開きの傾斜面6a,6bを利用
してメッセンジャーワイヤWを容易に挟み込むことがで
きる。また、挟持部材1a,1bから手を離しても留め
具が落下することはない。
【0026】次いで、挟持部材1aの凹溝5aの底側に
アース線G1 を挿入してメッセンジャーワイヤWと共に
挟持させる。この状態においても、挟持部材1a,1b
はコイルバネ9で対向方向に押圧されているため、必要
に応じて手を離すことが可能である。そして、ボルト3
とナット4を締め上げることにより、アース線G1 がメ
ッセンジャーワイヤWに対して確実に取り付けられ、し
かも両者が互いに電気的に接続された状態になって、取
り付け作業が完了する。
アース線G1 を挿入してメッセンジャーワイヤWと共に
挟持させる。この状態においても、挟持部材1a,1b
はコイルバネ9で対向方向に押圧されているため、必要
に応じて手を離すことが可能である。そして、ボルト3
とナット4を締め上げることにより、アース線G1 がメ
ッセンジャーワイヤWに対して確実に取り付けられ、し
かも両者が互いに電気的に接続された状態になって、取
り付け作業が完了する。
【0027】図5(A),(B)は、本発明の第3実施
形態からなるケーブル架設用の留め具を例示するもので
ある。また、図6は上記留め具をコード類に取り付けた
状態を示すものである。なお、本実施形態において、図
1及び図2と同一物には同一符号を付してその部分の詳
細な説明は省略する。
形態からなるケーブル架設用の留め具を例示するもので
ある。また、図6は上記留め具をコード類に取り付けた
状態を示すものである。なお、本実施形態において、図
1及び図2と同一物には同一符号を付してその部分の詳
細な説明は省略する。
【0028】本実施形態では、挟持部材1a,1b、ボ
ルト3、ナット4はいずれも合成樹脂から成形されてい
る。そのため、第1実施形態と同様に、メッセンジャー
ワイヤや電柱に対する負担や作業者に対する負担を低減
することができ、また留め具が高所から落下しても従来
のような金物に比べて安全である。
ルト3、ナット4はいずれも合成樹脂から成形されてい
る。そのため、第1実施形態と同様に、メッセンジャー
ワイヤや電柱に対する負担や作業者に対する負担を低減
することができ、また留め具が高所から落下しても従来
のような金物に比べて安全である。
【0029】しかも、上記合成樹脂には粉末状又は粒子
状の磁性体が混入されている。そのため、挟持部材1
a,1b、ボルト3、ナット4は上記磁性体の磁気特性
又は混合量に基づいて磁力を任意に設定することが可能
である。これら挟持部材1a,1bに付与する磁力は1
00〜2000ガウス程度にすることが好ましい。この
磁力が100ガウス未満であると挟持部材1a,1bを
コード類に対して仮留めすることが困難になり、逆に2
000ガウスを超えると挟持部材1a,1bを引き離す
ことが困難になってしまう。
状の磁性体が混入されている。そのため、挟持部材1
a,1b、ボルト3、ナット4は上記磁性体の磁気特性
又は混合量に基づいて磁力を任意に設定することが可能
である。これら挟持部材1a,1bに付与する磁力は1
00〜2000ガウス程度にすることが好ましい。この
磁力が100ガウス未満であると挟持部材1a,1bを
コード類に対して仮留めすることが困難になり、逆に2
000ガウスを超えると挟持部材1a,1bを引き離す
ことが困難になってしまう。
【0030】上記留め具を使用してメッセンジャーワイ
ヤWに対してアース線G1 (又はアース線G2 )を取り
付ける場合は、留め具のボルト3とナット4を弛めた状
態にし、メッセンジャーワイヤWを外開きの傾斜面6
a,6bに押し当てて挟持部材1a,1bの凹溝5a,
5b間に挟み込む。このとき、ボルト3とナット4が弛
緩した状態であっても、一対の挟持部材1a,1bは合
成樹脂に混入した磁性体の磁力により互いに引き合うた
め不安定な状態になることはなく、外開きの傾斜面6
a,6bを利用してメッセンジャーワイヤWを容易に挟
み込むことができる。また、挟持部材1a,1bがメッ
センジャーワイヤWに磁着するため、挟持部材1a,1
bから手を離しても留め具が落下することはない。
ヤWに対してアース線G1 (又はアース線G2 )を取り
付ける場合は、留め具のボルト3とナット4を弛めた状
態にし、メッセンジャーワイヤWを外開きの傾斜面6
a,6bに押し当てて挟持部材1a,1bの凹溝5a,
5b間に挟み込む。このとき、ボルト3とナット4が弛
緩した状態であっても、一対の挟持部材1a,1bは合
成樹脂に混入した磁性体の磁力により互いに引き合うた
め不安定な状態になることはなく、外開きの傾斜面6
a,6bを利用してメッセンジャーワイヤWを容易に挟
み込むことができる。また、挟持部材1a,1bがメッ
センジャーワイヤWに磁着するため、挟持部材1a,1
bから手を離しても留め具が落下することはない。
【0031】次いで、挟持部材1aの凹溝5aの底側に
アース線G1 を挿入してメッセンジャーワイヤWと共に
挟持させる。この状態においても、挟持部材1a,1b
はメッセンジャーワイヤWに磁着しているため、必要に
応じて手を離すことが可能である。そして、ボルト3と
ナット4を締め上げることにより、アース線G1 がメッ
センジャーワイヤWに対して確実に取り付けられ、しか
も両者が互いに電気的に接続された状態になって、取り
付け作業が完了する。
アース線G1 を挿入してメッセンジャーワイヤWと共に
挟持させる。この状態においても、挟持部材1a,1b
はメッセンジャーワイヤWに磁着しているため、必要に
応じて手を離すことが可能である。そして、ボルト3と
ナット4を締め上げることにより、アース線G1 がメッ
センジャーワイヤWに対して確実に取り付けられ、しか
も両者が互いに電気的に接続された状態になって、取り
付け作業が完了する。
【0032】なお、上述した各実施形態では、留め具を
メッセンジャーワイヤにアース線を取り付ける場合につ
いて例示したが、本発明の留め具はケーブル架設を伴う
アース線以外のコード類の取り付け、例えばチェーンコ
イルなどの取り付けに対しても利用することができる。
また、メッセンジャーワイヤに取り付ける場合に限ら
ず、例えばケーブル自体などその他のコード類に対して
取り付ける場合にも同様に利用可能である。
メッセンジャーワイヤにアース線を取り付ける場合につ
いて例示したが、本発明の留め具はケーブル架設を伴う
アース線以外のコード類の取り付け、例えばチェーンコ
イルなどの取り付けに対しても利用することができる。
また、メッセンジャーワイヤに取り付ける場合に限ら
ず、例えばケーブル自体などその他のコード類に対して
取り付ける場合にも同様に利用可能である。
【0033】図7(A),(B)は、本発明の第4実施
形態からなるケーブル架設用の留め具(引込線用分岐金
具)を例示するものである。図において、本実施形態の
留め具は、ケーブル架設用のコード類を挟み込む一対の
板状の挟持部材11a,11bを互いに対向するように
配置し、両挟持部材11a,11bを貫通するボルト孔
12を設け、該ボルト孔12に挿入したボルト13とナ
ット14により両挟持部材11a,11bを対向方向に
締め付ける構成になっている。ボルト13のボルトヘッ
ドには分岐用のフック13aが一体的に設けられてい
る。これら挟持部材11a,11b、ボルト13、ナッ
ト14はいずれも合成樹脂から成形されている。
形態からなるケーブル架設用の留め具(引込線用分岐金
具)を例示するものである。図において、本実施形態の
留め具は、ケーブル架設用のコード類を挟み込む一対の
板状の挟持部材11a,11bを互いに対向するように
配置し、両挟持部材11a,11bを貫通するボルト孔
12を設け、該ボルト孔12に挿入したボルト13とナ
ット14により両挟持部材11a,11bを対向方向に
締め付ける構成になっている。ボルト13のボルトヘッ
ドには分岐用のフック13aが一体的に設けられてい
る。これら挟持部材11a,11b、ボルト13、ナッ
ト14はいずれも合成樹脂から成形されている。
【0034】フック13aの先端は両挟持部材11a,
11bに設けた断面半円形の切欠部16の近傍まで延長
し、これらフック13aと切欠部16との隙間を通して
引込線引留具を引っ掛けるようになっている。この引込
線引留具は引込ケーブル用支持線等のコード類を引き留
めるための一般的な接続器具である。
11bに設けた断面半円形の切欠部16の近傍まで延長
し、これらフック13aと切欠部16との隙間を通して
引込線引留具を引っ掛けるようになっている。この引込
線引留具は引込ケーブル用支持線等のコード類を引き留
めるための一般的な接続器具である。
【0035】挟持部材11a,11bの一方の端部の対
向面には凹溝15a,15bが形成され、これら凹溝1
5a,15b間にメッセンジャーワイヤW等のコード類
を挟み込むようになっている。また、挟持部材11aと
ナット14との間にはワッシャーリング17が挿入され
ている。
向面には凹溝15a,15bが形成され、これら凹溝1
5a,15b間にメッセンジャーワイヤW等のコード類
を挟み込むようになっている。また、挟持部材11aと
ナット14との間にはワッシャーリング17が挿入され
ている。
【0036】このような留め具をメッセンジャーワイヤ
Wに取り付ける場合は、留め具のボルト13とナット1
4を弛めた状態にし、高所に張設されたメッセンジャー
ワイヤWを挟持部材11a,11bの凹溝15a,15
bに挟み込み、ボルト13とナット14を締め上げるよ
うにする。そして、分岐用のフック13aに引込線引留
具等を引っ掛けることにより、ケーブル等の分岐を行な
う。
Wに取り付ける場合は、留め具のボルト13とナット1
4を弛めた状態にし、高所に張設されたメッセンジャー
ワイヤWを挟持部材11a,11bの凹溝15a,15
bに挟み込み、ボルト13とナット14を締め上げるよ
うにする。そして、分岐用のフック13aに引込線引留
具等を引っ掛けることにより、ケーブル等の分岐を行な
う。
【0037】本実施形態によれば、挟持部材11a,1
1b、ボルト13、ナット14をいずれも合成樹脂から
成形したことにより、ケーブル架設用の留め具を軽量化
することが可能になるので、メッセンジャーワイヤや電
柱に対する負担や作業者に対する負担を低減することが
でき、また作業中に留め具が高所から落下しても従来の
ような金物に比べて安全である。
1b、ボルト13、ナット14をいずれも合成樹脂から
成形したことにより、ケーブル架設用の留め具を軽量化
することが可能になるので、メッセンジャーワイヤや電
柱に対する負担や作業者に対する負担を低減することが
でき、また作業中に留め具が高所から落下しても従来の
ような金物に比べて安全である。
【0038】また、本実施形態において、板バネやコイ
ルバネを利用して両挟持部材11a,11bを対向方向
に押圧したり、合成樹脂に磁性体を混入して少なくとも
挟持部材11a,11bに磁力を付与することにより、
留め具の取り付け作業性や落下防止による安全性を更に
向上するようにしても良い。図8(A)〜(C)は、本
発明の第5実施形態からなるケーブル架設用の留め具を
例示するものである。
ルバネを利用して両挟持部材11a,11bを対向方向
に押圧したり、合成樹脂に磁性体を混入して少なくとも
挟持部材11a,11bに磁力を付与することにより、
留め具の取り付け作業性や落下防止による安全性を更に
向上するようにしても良い。図8(A)〜(C)は、本
発明の第5実施形態からなるケーブル架設用の留め具を
例示するものである。
【0039】図において、本実施形態の留め具は、外周
面にネジ山を有するボルト体に軸方向に沿って切溝gを
設けた挟持部材21a(U字ボルト)と、挟持部材21
aの切溝g内を摺動可能でかつ切溝gから外側へ延長す
る挟持部材21bと、挟持部材21aの外周面に螺合す
るナット24とを有し、このナット24を締め付けて挟
持部材21bを挟持部材21aの軸方向に摺動させるこ
とにより、挟持部材21a,21b間にメッセンジャー
ワイヤWやアース線G1 等のコード類を挟み込む構成に
なっている。また、挟持部材21bの上端部には、挟持
部材21aの切溝gから外側へ延長する抜け止め片22
が嵌め込まれており、それにより挟持部材21bがナッ
ト24から脱落することを防止するようになっている。
これら挟持部材21a,21b、抜け止め片22、ナッ
ト24はいずれも合成樹脂から成形されている。
面にネジ山を有するボルト体に軸方向に沿って切溝gを
設けた挟持部材21a(U字ボルト)と、挟持部材21
aの切溝g内を摺動可能でかつ切溝gから外側へ延長す
る挟持部材21bと、挟持部材21aの外周面に螺合す
るナット24とを有し、このナット24を締め付けて挟
持部材21bを挟持部材21aの軸方向に摺動させるこ
とにより、挟持部材21a,21b間にメッセンジャー
ワイヤWやアース線G1 等のコード類を挟み込む構成に
なっている。また、挟持部材21bの上端部には、挟持
部材21aの切溝gから外側へ延長する抜け止め片22
が嵌め込まれており、それにより挟持部材21bがナッ
ト24から脱落することを防止するようになっている。
これら挟持部材21a,21b、抜け止め片22、ナッ
ト24はいずれも合成樹脂から成形されている。
【0040】このような留め具を使用してメッセンジャ
ーワイヤWに対してアース線G1 を取り付ける場合は、
留め具の挟持部材21aからナット24を外して、高所
に張設されたメッセンジャーワイヤWとアース線G1 を
共に挟持部材21a,21b間に挟み込んだ状態にし、
挟持部材21aに対してナット24を締め上げるように
する。このようにナット24を締め上げると、両挟持部
材21a,21bがメッセンジャーワイヤW及びアース
線G1 を押し潰すように強圧するので、アース線G1 が
メッセンジャーワイヤWに対して確実に取り付けられ、
しかも両者が互いに電気的に接続された状態になって、
取り付け作業が完了する。
ーワイヤWに対してアース線G1 を取り付ける場合は、
留め具の挟持部材21aからナット24を外して、高所
に張設されたメッセンジャーワイヤWとアース線G1 を
共に挟持部材21a,21b間に挟み込んだ状態にし、
挟持部材21aに対してナット24を締め上げるように
する。このようにナット24を締め上げると、両挟持部
材21a,21bがメッセンジャーワイヤW及びアース
線G1 を押し潰すように強圧するので、アース線G1 が
メッセンジャーワイヤWに対して確実に取り付けられ、
しかも両者が互いに電気的に接続された状態になって、
取り付け作業が完了する。
【0041】本実施形態によれば、挟持部材21a,2
1b、抜け止め片22、ナット24をいずれも合成樹脂
から成形したことにより、ケーブル架設用の留め具を軽
量化することが可能になるので、メッセンジャーワイヤ
や電柱に対する負担や作業者に対する負担を低減するこ
とができ、また作業中に留め具が高所から落下しても従
来のような金物に比べて安全である。
1b、抜け止め片22、ナット24をいずれも合成樹脂
から成形したことにより、ケーブル架設用の留め具を軽
量化することが可能になるので、メッセンジャーワイヤ
や電柱に対する負担や作業者に対する負担を低減するこ
とができ、また作業中に留め具が高所から落下しても従
来のような金物に比べて安全である。
【0042】また、本実施形態において、合成樹脂に磁
性体を混入して少なくとも挟持部材21a,21bに磁
力を付与することにより、落下防止による安全性を更に
向上するようにしても良い。
性体を混入して少なくとも挟持部材21a,21bに磁
力を付与することにより、落下防止による安全性を更に
向上するようにしても良い。
【0043】本発明において、合成樹脂としては、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ナイロン等を使用することがで
きる。これら合成樹脂は樹脂単独で用いてもよく、或い
は強化繊維と複合して用いてもよい。強化繊維として
は、芳香族ポリアミド等の有機繊維、炭素繊維、ガラス
繊維等を使用することができる。
エチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ナイロン等を使用することがで
きる。これら合成樹脂は樹脂単独で用いてもよく、或い
は強化繊維と複合して用いてもよい。強化繊維として
は、芳香族ポリアミド等の有機繊維、炭素繊維、ガラス
繊維等を使用することができる。
【0044】また、上記合成樹脂には着色してもよい。
合成樹脂の着色手段としては、部材の表面にメッキ処理
又は蒸着により金属を被着させたり、部材の表面に塗装
したり、或いは合成樹脂の混練時に顔料を混合すること
が可能である。ケーブル架設用の留め具は、日光や外気
に曝された取り付け状態で長期間使用されるため優れた
耐候性が要求されるが、その耐候性を合成樹脂の着色に
より向上することが可能になる。また、上記着色により
外観を向上する効果も得られる。
合成樹脂の着色手段としては、部材の表面にメッキ処理
又は蒸着により金属を被着させたり、部材の表面に塗装
したり、或いは合成樹脂の混練時に顔料を混合すること
が可能である。ケーブル架設用の留め具は、日光や外気
に曝された取り付け状態で長期間使用されるため優れた
耐候性が要求されるが、その耐候性を合成樹脂の着色に
より向上することが可能になる。また、上記着色により
外観を向上する効果も得られる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ケ
ーブル架設用のコード類を挟み込む一対の挟持部材を合
成樹脂から成形したことにより、ケーブル架設用の留め
具を軽量化することが可能になるので、メッセンジャー
ワイヤや電柱に対する負担や作業者に対する負担を低減
することができ、しかも高所から落下したときの安全性
を大幅に向上することができる。従って、本発明の留め
具は高所に張設したメッセンジャーワイヤ等のコード類
にアース線等の他のコード類を取り付ける場合に極めて
有効である。
ーブル架設用のコード類を挟み込む一対の挟持部材を合
成樹脂から成形したことにより、ケーブル架設用の留め
具を軽量化することが可能になるので、メッセンジャー
ワイヤや電柱に対する負担や作業者に対する負担を低減
することができ、しかも高所から落下したときの安全性
を大幅に向上することができる。従って、本発明の留め
具は高所に張設したメッセンジャーワイヤ等のコード類
にアース線等の他のコード類を取り付ける場合に極めて
有効である。
【図1】本発明の第1実施形態からなる留め具を示すも
のであり、(A)は上面図、(B)はX1 −X1 線によ
る一部切欠側面図である。
のであり、(A)は上面図、(B)はX1 −X1 線によ
る一部切欠側面図である。
【図2】図1の留め具の取り付け状態を示す一部切欠側
面図である。
面図である。
【図3】本発明の第2実施形態からなる留め具を示すも
のであり、(A)は上面図、(B)はX2 −X2 線によ
る一部切欠側面図である。
のであり、(A)は上面図、(B)はX2 −X2 線によ
る一部切欠側面図である。
【図4】図3の留め具の取り付け状態を示す一部切欠側
面図である。
面図である。
【図5】本発明の第3実施形態からなる留め具を示すも
のであり、(A)は上面図、(B)はX3 −X3 線によ
る一部切欠側面図である。
のであり、(A)は上面図、(B)はX3 −X3 線によ
る一部切欠側面図である。
【図6】図5の留め具の取り付け状態を示す一部切欠側
面図である。
面図である。
【図7】本発明の第4実施形態からなる留め具を示すも
のであり、(A)は側面図、(B)は正面図である。
のであり、(A)は側面図、(B)は正面図である。
【図8】本発明の第5実施形態からなる留め具を示すも
のであり、(A)は上面図、(B)はX4 −X4 線によ
る一部切欠側面図、(C)は正面図である。
のであり、(A)は上面図、(B)はX4 −X4 線によ
る一部切欠側面図、(C)は正面図である。
1a,1b 挟持部材 2 ボルト孔 3 ボルト 4 ナット 5a,5b 凹溝 6a,6b 傾斜面 7 板バネ 9 コイルバネ G1 ,G2 アース線 W メッセンジャーワイヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 恩田 裕之 千葉県佐倉市表町1丁目17番地10 Fターム(参考) 5G367 CA03 CB01 CB05 CC01 CC03
Claims (8)
- 【請求項1】 ケーブル架設用のコード類を挟み込む一
対の挟持部材を有し、該一対の挟持部材を合成樹脂から
成形したケーブル架設用の留め具。 - 【請求項2】 ケーブル架設用のコード類を挟み込む一
対の挟持部材を対向配置し、両挟持部材を貫通するボル
ト孔を設け、該ボルト孔に挿入したボルトとナットによ
り両挟持部材を対向方向に締め付ける構成にすると共
に、少なくとも前記一対の挟持部材を合成樹脂から成形
したケーブル架設用の留め具。 - 【請求項3】 前記ボルト及びナットを合成樹脂から成
形した請求項2に記載のケーブル架設用の留め具。 - 【請求項4】 前記挟持部材の一方の端部の対向面に前
記コード類を挟み込む凹溝を形成した請求項2又は請求
項3に記載のケーブル架設用の留め具。 - 【請求項5】 前記凹溝に直径が互いに異なる複数本の
コード類を共締め可能にする段差を設けた請求項4に記
載のケーブル架設用の留め具。 - 【請求項6】 前記挟持部材の一方の端部の対向面に外
端に向けて外開きの傾斜面を形成すると共に、他方の端
部に両挟持部材を対向方向に押圧する板バネを取り付け
た請求項4又は請求項5に記載のケーブル架設用の留め
具。 - 【請求項7】 前記挟持部材の一方の端部の対向面に外
端に向けて外開きとなる傾斜面を形成すると共に、両挟
持部材を対向方向に押圧するコイルバネを前記ボルトと
同軸に配置した請求項4又は請求項5に記載のケーブル
架設用の留め具。 - 【請求項8】 前記合成樹脂に磁性体を混入した請求項
1乃至請求項7のいずれか1項に記載のケーブル架設用
の留め具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10312389A JP2000139018A (ja) | 1998-11-02 | 1998-11-02 | ケーブル架設用の留め具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10312389A JP2000139018A (ja) | 1998-11-02 | 1998-11-02 | ケーブル架設用の留め具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000139018A true JP2000139018A (ja) | 2000-05-16 |
Family
ID=18028671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10312389A Pending JP2000139018A (ja) | 1998-11-02 | 1998-11-02 | ケーブル架設用の留め具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000139018A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7269980B2 (en) * | 2002-11-28 | 2007-09-18 | Lg Electronics Inc. | Tub protection bolt of washing machine |
JP2016021830A (ja) * | 2014-07-15 | 2016-02-04 | 近畿電機株式会社 | 引込線引留具 |
JP2016067091A (ja) * | 2014-09-24 | 2016-04-28 | 近畿電機株式会社 | 引込線引留工法 |
JP2017051000A (ja) * | 2015-09-02 | 2017-03-09 | 株式会社永木精機 | 引込線仮固定具 |
-
1998
- 1998-11-02 JP JP10312389A patent/JP2000139018A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7269980B2 (en) * | 2002-11-28 | 2007-09-18 | Lg Electronics Inc. | Tub protection bolt of washing machine |
JP2016021830A (ja) * | 2014-07-15 | 2016-02-04 | 近畿電機株式会社 | 引込線引留具 |
JP2016067091A (ja) * | 2014-09-24 | 2016-04-28 | 近畿電機株式会社 | 引込線引留工法 |
JP2017051000A (ja) * | 2015-09-02 | 2017-03-09 | 株式会社永木精機 | 引込線仮固定具 |
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