JP2004159452A - 電線保護カバ−、及びその取付け方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、架空配電線に移動や脱落を生じることなく確実、かつ強固に取付けることが出来る電線保護カバ−、及びその取付け方法を提供するものである。
【解決手段】管状カバ−本体2の両端に雌雄継手5・7が各々形成されると共に、その長手方向に沿って開閉割部11が形成されてなる電線保護カバ−1であって、上記雌雄継手5・7には開閉割部11に対向すべく繋着部材用取付け孔18・19が各々形成され、また、開閉割部11は係合部材12・13を介して係着自在とされると共に、各係合部材12・13の基端部内面には電線当接用凹部14・15が各々形成されている。そして、電線保護カバ−1を開閉割部11に沿って拡開せしめつつ架空配電線21に外嵌状に連結して装着せしめると共に、両端に位置する取付け孔18・19を介して繋着部材20により架空配電線21に繋着せしめるものである。
【選択図】 図5
【解決手段】管状カバ−本体2の両端に雌雄継手5・7が各々形成されると共に、その長手方向に沿って開閉割部11が形成されてなる電線保護カバ−1であって、上記雌雄継手5・7には開閉割部11に対向すべく繋着部材用取付け孔18・19が各々形成され、また、開閉割部11は係合部材12・13を介して係着自在とされると共に、各係合部材12・13の基端部内面には電線当接用凹部14・15が各々形成されている。そして、電線保護カバ−1を開閉割部11に沿って拡開せしめつつ架空配電線21に外嵌状に連結して装着せしめると共に、両端に位置する取付け孔18・19を介して繋着部材20により架空配電線21に繋着せしめるものである。
【選択図】 図5
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、架空配電線、特に電柱より家屋に引込む引込み電線に装着して好適に使用することが出来る、電線保護カバ−、及びその取付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、架空配電線路においては、樹木や看板などの接触による架空配電線の被覆損傷を防止せしめるべく電線保護カバ−が装着せしめられているが、例えば、電柱より家屋に引込む引込み電線の場合には傾斜状を呈するためズリ落ちやすく、確実なる装着がしずらいものである。
【0003】
かかる従来の問題点を解決するものとして、固定具を用いて電線保護カバ−を装着せしめる方法が実開昭55−11756号公報(特許文献1)に開示されており、これを図8及び図9に基づいて説明する。
即ち、同図中、51は固定具、52は該固定具51を構成する所要の径を備えたリング状伸縮部材、53は該伸縮部材52に取付けられたフックで、該フック53は後記するカバ−本体55の外周面に嵌合掛止自在とされている。54は所要の長さと径を備えた電線保護カバ−、55は該電線保護カバ−54を構成する若干弾性を備えた合成樹脂製カバ−本体、56は該カバ−本体55の長手方向に沿って形成された開閉割部、57は該開閉割部56の両側縁に沿って一体に延設された脚片である。その他、58は引込み電線など所要の架空配電線を示す。
【0004】
そして、上述の如く構成された従来例は、先ず、開閉割部56に沿って外側方に拡開せしめつつ電線保護カバ−54を架空配電線58に外嵌状に装着せしめる。しかるのち、伸縮部材52の一端を架空配電線58に結び付けると共に、同他端を引張せしめつつカバ−本体55の外周面に1〜2回巻付け、フック53をカバ−本体55の外周面に嵌合掛止せしめて固定するものである(図9参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の如く構成された従来例は、伸縮部材52の一端を架空配電線58に結び付けると共に、同他端をカバ−本体55に巻付けてフック53により嵌合掛止せしめるにすぎないものであるから、その固定作業を極めて簡便に行うことが出来る反面、本来的に固定力が弱いのみならず、カバ−本体55に嵌合掛止するフック53が経時的にズレ易く、場合によっては固定が外れるなどのおそれがあるものである。また、電線保護カバ−54自体もそのカバ−本体55の弾性力により開閉割部56を閉作動せしめて装着せしめるものであるから、その閉止力は弱いものである。このため、風などの影響を受けて架空配電線58が激しく揺動する場合には、揺動する架空配電線58が開閉割部56の中心に衝突して集中的に荷重がかかり、カバ−本体55の弾性力に抗して開閉割部56が拡開脱落するおそれがあるものである。
【0006】
なお、電線保護カバ−54における開閉割部56の閉止力を強固にするものとして、実開昭60−121226号公報(特許文献2)には、開閉割部を係合手段でもって係着せしめるべく構成された電線保護カバ−が開示されているが、その係着力は必ずしも充分でなく、揺動時には架空配電線が開閉割部の中心に衝突して集中的に荷重がかかるため、その係合が外れて脱落するおそれがあり、必ずしも満足すべき効果を期待しずらいものである。
【0007】
【特許文献1】
実開昭55−11756号公報
【特許文献2】
実開昭60−121226号公報
【0008】
本発明は、上記従来例の問題点を解決し、引込み電線などの架空配電線に極めて容易に、しかも、移動や脱落を生じることなく確実、かつ、強固に取付けることが出来る電線保護カバ−、及びその取付け方法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1記載の発明は、管状とされた若干弾性を有するカバ−本体の一端に雌継手が、同他端に雄継手が各々形成されると共に、その長手方向に沿って開閉割部が形成されてなる電線保護カバ−であって、上記雌雄継手には開閉割部に対向すべく繋着部材用取付け孔が各々形成されてなることを特徴とする、電線保護カバ−を要旨とするものである。
【0010】
本発明の請求項2記載の発明は、開閉割部は係合部材を介して係着自在とされると共に、各係合部材の基端部内面には電線当接用凹部が各々形成されてなることを特徴とする、請求項1記載の電線保護カバ−を要旨とするものである。
【0011】
本発明の請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の電線保護カバ−を開閉割部に沿って拡開せしめつつ架空配電線に外嵌状に連結して装着せしめると共に、両端に位置する雌雄継手の取付け孔を介して繋着部材により架空配電線に繋着せしめることを特徴とする、電線保護カバ−の取付け方法を要旨とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に示す一実施例に基づいて説明する。
図1乃至図7は本発明の一実施例を示すもので、同図中、1は所要の長さと径を備えた若干弾性を有する合成樹脂製電線保護カバ−、2は該電線保護カバ−1を構成する管状のカバ−本体で、該カバ−本体2は色の異なる外層3と内層4との2層構造に形成されており、外層3の外周面に樹木などが接触して摩耗した場合には内層4が顕現するものとされ、電線保護カバ−1の取替時期を確実に検知すべく構成されている。また、かかるカバ−本体2の内径は、引込み電線の最小、DV電線2.6mm(単線)の2個撚り電線(外径9.2mm)からメッセンジャ−ワイヤ−にバインド線を介して取付けたSVケ−ブル14mm23心2本(外径約45mm)まで、多種布設の引込み電線に装着せしめるべく大径状(約55mm)に設定せしめられている。5は上記カバ−本体2の一端部に同心状に接合された管状雌継手、6は該雌継手5の基端側に膨出形成された環状の係止凹部、7はカバ−本体2の他端部に同心状に接合された管状雄継手、8は該雄継手7の先端縁に突設された環状の係止凸部である。そして、メッセンジャ−ワイヤ−にSVケ−ブルを取着せしめるバインド線の引掛りを防止せしめて後記する引込み電線21の装着をスム−ズに行わしめるべく、上記雌雄継手5・7の内径はカバ−本体2の内径より大径状に設定せしめられると共に、雄継手7の接合部内面および係止凸部8の内周面には各々テ−パ部9・10が形成されている。11はカバ−本体2および雌雄継手5・7の長手方向に沿って一直線状に形成された開閉割部、12はカバ−本体2における該開閉割部11の長手方向に沿ってその一側に突設された係合凹部、13は該係合凹部12に係合せしめるべく同他側に突設された係合凸部、14・15は該係合凹凸部12・13の基端部内面に各々形成された電線当接用凹部、16・17は開閉割部11の両側に沿って雌雄継手5・7の下端に突設された脚片で、雄継手7の脚片17は比較的長尺状に形成され、挿入時の方向違いによる雄継手7の外れを有効に防止せしめるべく構成されている。18・19は上記開閉割部11に対向すべく雌雄継手5・7の頂壁に各々形成された繋着部材用取付け孔である。その他、20はバインド線などよりなる繋着部材、21はメッセンジャ−ワイヤ−22にバインド線(図示略)を介してSVケ−ブル23を取着せしめた引込み電線を示す。
【0013】
そして、上述の如く構成された電線保護カバ−1を引込み電線21に取付けるさいには、雄継手7の先端部を引込み電線21に当てがいつつ押圧せしめ、順次両側の脚片17を各々外方に拡開せしめると共に、開閉割部11に沿って雄継手7・カバ−本体2・雌継手5を拡開して引込み電線21に外嵌状に装着せしめる。以下同様に、所要数の電線保護カバ−1を順次開閉割部11に沿って拡開せしめつつ引込み電線21に外嵌状に装着せしめると共に、前後に隣あう雌継手5に雄継手7を嵌合せしめてその係止凸部8を係止凹部6に係止し、隣あう電線保護カバ−1を連結せしめる。このさい、雄継手7側の脚片17が比較的長尺状に形成されているから、嵌合時の方向違いによる雄継手7の外れを有効に防止せしめることが出来、また、雌雄継手5・7の内径がカバ−本体2の内径より大径状に形成されると共に、雄継手7の接合部内面および係止凸部8内周面にテ−パ部9・10が形成されているから、引込み電線21の引掛り、即ち、メッセンジャ−ワイヤ−22にSVケ−ブル23を取着せしめるバインド線(図示略)の引掛りを有効に防止せしめ、常に引込み電線21の装着をスム−ズに行うことが出来るものである。
【0014】
電線保護カバ−1どうしの連結が完了すると、両端に位置する雌雄継手5・7の取付け孔18・19に各々繋着部材20を2回通し状に取付けると共に、引込み電線21全体に巻付けて一体的に繋着せしめ、取付けを完了する。このさい
、連結する電線保護カバ−1の両端に位置する雌雄継手5・7の取付け孔18・19を介して繋結部材20により一体的に繋着せしめるものであるから、その取付け作業を容易に、しかも、確実、かつ強固に行うことが出来、装着する電線保護カバ−1のズリ落ち等の移動を確実に防止せしめ、常に安定的に引込み電線21を確実に保護せしめることが出来る。また、取付け後においても、図7に図示するように、開閉割部11を係合凹凸部12・13の係合により閉止すると共に、係合凹凸部12・13の基端部内面の凹部14・15に引込み電線21を当接せしめることが出来るものであるから、例えば、風などの影響を受けて引込み電線21が激しく揺動する場合においても、凹部14・15に当接せしめ、その衝撃を開閉割部11の偏心位置に作用せしめることが出来るものであって、ひいては、開閉割部11の開作動を有効に防止せしめることが出来る。
【0015】
なお、上記実施例は引込み電線21への適用例を示したが、これに限定されるものでなく、他の架空配電線にも適用せしめることが出来るものである。
【0016】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成されているから、電線保護カバ−を開閉割部に沿って拡開せしめつつ架空配電線に外嵌状に連結して装着せしめると共に、両端に位置する雌雄継手の取付け孔を介して繋着部材により架空配電線に繋着せしめるという簡単な操作でもって、容易に、しかも、確実、かつ強固に取付けることが出来るものであり、電線保護カバ−のズレ落ち等の移動を確実に防止せしめ、常に架空配電線を確実に保護せしめることが出来るものである。
【0017】
また、電線保護カバ−の開閉割部は係合部材を介して係着自在とされると共に、各係合部材の基端部内面には電線当接用凹部が各々形成されているから、取付け後においては開閉割部を係合部材により係着して閉止せしめると共に、その基端内面の凹部に架空配電線を当接せしめることが出来るものであって、風などの影響を受けて架空配電線が激しく揺動する場合においても、凹部に当接せしめてその衝撃を開閉割部の偏心位置に作用せしめ、開閉割部の中心に対する集中的な荷重を回避して開作動を阻止せしめることが出来、常に装着電線保護カバ−の脱落を有効に防止せしめることが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電線保護カバ−1を示す一部破断平面図である。
【図2】実施例の電線保護カバ−1を示す一部破断側面図である。
【図3】図2のΙ−Ι線に沿う端面図である。
【図4】図3のA部拡大断面図である。
【図5】実施例の使用状態を示す側面図である。
【図6】図5の雌継手5及び雄継手7における繋着状態を示す断面図である。
【図7】実施例の電線当接用凹部15に引込み電線21を当接せしめた状態を示す拡大断面図である。
【図8】従来例の固定具51を示す側面図である。
【図9】従来例の固定具51により架空配電線58を固定せしめた状態を示す一部拡大側面図である。
【符号の説明】
1 電線保護カバ−
2 カバ−本体
5 雌継手
7 雄継手
11 開閉割部
12 係合凹部
13 係合凸部
14・15 電線当接用凹部
18・19 取付け孔
20 繋着部材
21 引込み電線
【発明の属する技術分野】
本発明は、架空配電線、特に電柱より家屋に引込む引込み電線に装着して好適に使用することが出来る、電線保護カバ−、及びその取付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、架空配電線路においては、樹木や看板などの接触による架空配電線の被覆損傷を防止せしめるべく電線保護カバ−が装着せしめられているが、例えば、電柱より家屋に引込む引込み電線の場合には傾斜状を呈するためズリ落ちやすく、確実なる装着がしずらいものである。
【0003】
かかる従来の問題点を解決するものとして、固定具を用いて電線保護カバ−を装着せしめる方法が実開昭55−11756号公報(特許文献1)に開示されており、これを図8及び図9に基づいて説明する。
即ち、同図中、51は固定具、52は該固定具51を構成する所要の径を備えたリング状伸縮部材、53は該伸縮部材52に取付けられたフックで、該フック53は後記するカバ−本体55の外周面に嵌合掛止自在とされている。54は所要の長さと径を備えた電線保護カバ−、55は該電線保護カバ−54を構成する若干弾性を備えた合成樹脂製カバ−本体、56は該カバ−本体55の長手方向に沿って形成された開閉割部、57は該開閉割部56の両側縁に沿って一体に延設された脚片である。その他、58は引込み電線など所要の架空配電線を示す。
【0004】
そして、上述の如く構成された従来例は、先ず、開閉割部56に沿って外側方に拡開せしめつつ電線保護カバ−54を架空配電線58に外嵌状に装着せしめる。しかるのち、伸縮部材52の一端を架空配電線58に結び付けると共に、同他端を引張せしめつつカバ−本体55の外周面に1〜2回巻付け、フック53をカバ−本体55の外周面に嵌合掛止せしめて固定するものである(図9参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の如く構成された従来例は、伸縮部材52の一端を架空配電線58に結び付けると共に、同他端をカバ−本体55に巻付けてフック53により嵌合掛止せしめるにすぎないものであるから、その固定作業を極めて簡便に行うことが出来る反面、本来的に固定力が弱いのみならず、カバ−本体55に嵌合掛止するフック53が経時的にズレ易く、場合によっては固定が外れるなどのおそれがあるものである。また、電線保護カバ−54自体もそのカバ−本体55の弾性力により開閉割部56を閉作動せしめて装着せしめるものであるから、その閉止力は弱いものである。このため、風などの影響を受けて架空配電線58が激しく揺動する場合には、揺動する架空配電線58が開閉割部56の中心に衝突して集中的に荷重がかかり、カバ−本体55の弾性力に抗して開閉割部56が拡開脱落するおそれがあるものである。
【0006】
なお、電線保護カバ−54における開閉割部56の閉止力を強固にするものとして、実開昭60−121226号公報(特許文献2)には、開閉割部を係合手段でもって係着せしめるべく構成された電線保護カバ−が開示されているが、その係着力は必ずしも充分でなく、揺動時には架空配電線が開閉割部の中心に衝突して集中的に荷重がかかるため、その係合が外れて脱落するおそれがあり、必ずしも満足すべき効果を期待しずらいものである。
【0007】
【特許文献1】
実開昭55−11756号公報
【特許文献2】
実開昭60−121226号公報
【0008】
本発明は、上記従来例の問題点を解決し、引込み電線などの架空配電線に極めて容易に、しかも、移動や脱落を生じることなく確実、かつ、強固に取付けることが出来る電線保護カバ−、及びその取付け方法を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の請求項1記載の発明は、管状とされた若干弾性を有するカバ−本体の一端に雌継手が、同他端に雄継手が各々形成されると共に、その長手方向に沿って開閉割部が形成されてなる電線保護カバ−であって、上記雌雄継手には開閉割部に対向すべく繋着部材用取付け孔が各々形成されてなることを特徴とする、電線保護カバ−を要旨とするものである。
【0010】
本発明の請求項2記載の発明は、開閉割部は係合部材を介して係着自在とされると共に、各係合部材の基端部内面には電線当接用凹部が各々形成されてなることを特徴とする、請求項1記載の電線保護カバ−を要旨とするものである。
【0011】
本発明の請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の電線保護カバ−を開閉割部に沿って拡開せしめつつ架空配電線に外嵌状に連結して装着せしめると共に、両端に位置する雌雄継手の取付け孔を介して繋着部材により架空配電線に繋着せしめることを特徴とする、電線保護カバ−の取付け方法を要旨とするものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に示す一実施例に基づいて説明する。
図1乃至図7は本発明の一実施例を示すもので、同図中、1は所要の長さと径を備えた若干弾性を有する合成樹脂製電線保護カバ−、2は該電線保護カバ−1を構成する管状のカバ−本体で、該カバ−本体2は色の異なる外層3と内層4との2層構造に形成されており、外層3の外周面に樹木などが接触して摩耗した場合には内層4が顕現するものとされ、電線保護カバ−1の取替時期を確実に検知すべく構成されている。また、かかるカバ−本体2の内径は、引込み電線の最小、DV電線2.6mm(単線)の2個撚り電線(外径9.2mm)からメッセンジャ−ワイヤ−にバインド線を介して取付けたSVケ−ブル14mm23心2本(外径約45mm)まで、多種布設の引込み電線に装着せしめるべく大径状(約55mm)に設定せしめられている。5は上記カバ−本体2の一端部に同心状に接合された管状雌継手、6は該雌継手5の基端側に膨出形成された環状の係止凹部、7はカバ−本体2の他端部に同心状に接合された管状雄継手、8は該雄継手7の先端縁に突設された環状の係止凸部である。そして、メッセンジャ−ワイヤ−にSVケ−ブルを取着せしめるバインド線の引掛りを防止せしめて後記する引込み電線21の装着をスム−ズに行わしめるべく、上記雌雄継手5・7の内径はカバ−本体2の内径より大径状に設定せしめられると共に、雄継手7の接合部内面および係止凸部8の内周面には各々テ−パ部9・10が形成されている。11はカバ−本体2および雌雄継手5・7の長手方向に沿って一直線状に形成された開閉割部、12はカバ−本体2における該開閉割部11の長手方向に沿ってその一側に突設された係合凹部、13は該係合凹部12に係合せしめるべく同他側に突設された係合凸部、14・15は該係合凹凸部12・13の基端部内面に各々形成された電線当接用凹部、16・17は開閉割部11の両側に沿って雌雄継手5・7の下端に突設された脚片で、雄継手7の脚片17は比較的長尺状に形成され、挿入時の方向違いによる雄継手7の外れを有効に防止せしめるべく構成されている。18・19は上記開閉割部11に対向すべく雌雄継手5・7の頂壁に各々形成された繋着部材用取付け孔である。その他、20はバインド線などよりなる繋着部材、21はメッセンジャ−ワイヤ−22にバインド線(図示略)を介してSVケ−ブル23を取着せしめた引込み電線を示す。
【0013】
そして、上述の如く構成された電線保護カバ−1を引込み電線21に取付けるさいには、雄継手7の先端部を引込み電線21に当てがいつつ押圧せしめ、順次両側の脚片17を各々外方に拡開せしめると共に、開閉割部11に沿って雄継手7・カバ−本体2・雌継手5を拡開して引込み電線21に外嵌状に装着せしめる。以下同様に、所要数の電線保護カバ−1を順次開閉割部11に沿って拡開せしめつつ引込み電線21に外嵌状に装着せしめると共に、前後に隣あう雌継手5に雄継手7を嵌合せしめてその係止凸部8を係止凹部6に係止し、隣あう電線保護カバ−1を連結せしめる。このさい、雄継手7側の脚片17が比較的長尺状に形成されているから、嵌合時の方向違いによる雄継手7の外れを有効に防止せしめることが出来、また、雌雄継手5・7の内径がカバ−本体2の内径より大径状に形成されると共に、雄継手7の接合部内面および係止凸部8内周面にテ−パ部9・10が形成されているから、引込み電線21の引掛り、即ち、メッセンジャ−ワイヤ−22にSVケ−ブル23を取着せしめるバインド線(図示略)の引掛りを有効に防止せしめ、常に引込み電線21の装着をスム−ズに行うことが出来るものである。
【0014】
電線保護カバ−1どうしの連結が完了すると、両端に位置する雌雄継手5・7の取付け孔18・19に各々繋着部材20を2回通し状に取付けると共に、引込み電線21全体に巻付けて一体的に繋着せしめ、取付けを完了する。このさい
、連結する電線保護カバ−1の両端に位置する雌雄継手5・7の取付け孔18・19を介して繋結部材20により一体的に繋着せしめるものであるから、その取付け作業を容易に、しかも、確実、かつ強固に行うことが出来、装着する電線保護カバ−1のズリ落ち等の移動を確実に防止せしめ、常に安定的に引込み電線21を確実に保護せしめることが出来る。また、取付け後においても、図7に図示するように、開閉割部11を係合凹凸部12・13の係合により閉止すると共に、係合凹凸部12・13の基端部内面の凹部14・15に引込み電線21を当接せしめることが出来るものであるから、例えば、風などの影響を受けて引込み電線21が激しく揺動する場合においても、凹部14・15に当接せしめ、その衝撃を開閉割部11の偏心位置に作用せしめることが出来るものであって、ひいては、開閉割部11の開作動を有効に防止せしめることが出来る。
【0015】
なお、上記実施例は引込み電線21への適用例を示したが、これに限定されるものでなく、他の架空配電線にも適用せしめることが出来るものである。
【0016】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成されているから、電線保護カバ−を開閉割部に沿って拡開せしめつつ架空配電線に外嵌状に連結して装着せしめると共に、両端に位置する雌雄継手の取付け孔を介して繋着部材により架空配電線に繋着せしめるという簡単な操作でもって、容易に、しかも、確実、かつ強固に取付けることが出来るものであり、電線保護カバ−のズレ落ち等の移動を確実に防止せしめ、常に架空配電線を確実に保護せしめることが出来るものである。
【0017】
また、電線保護カバ−の開閉割部は係合部材を介して係着自在とされると共に、各係合部材の基端部内面には電線当接用凹部が各々形成されているから、取付け後においては開閉割部を係合部材により係着して閉止せしめると共に、その基端内面の凹部に架空配電線を当接せしめることが出来るものであって、風などの影響を受けて架空配電線が激しく揺動する場合においても、凹部に当接せしめてその衝撃を開閉割部の偏心位置に作用せしめ、開閉割部の中心に対する集中的な荷重を回避して開作動を阻止せしめることが出来、常に装着電線保護カバ−の脱落を有効に防止せしめることが出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電線保護カバ−1を示す一部破断平面図である。
【図2】実施例の電線保護カバ−1を示す一部破断側面図である。
【図3】図2のΙ−Ι線に沿う端面図である。
【図4】図3のA部拡大断面図である。
【図5】実施例の使用状態を示す側面図である。
【図6】図5の雌継手5及び雄継手7における繋着状態を示す断面図である。
【図7】実施例の電線当接用凹部15に引込み電線21を当接せしめた状態を示す拡大断面図である。
【図8】従来例の固定具51を示す側面図である。
【図9】従来例の固定具51により架空配電線58を固定せしめた状態を示す一部拡大側面図である。
【符号の説明】
1 電線保護カバ−
2 カバ−本体
5 雌継手
7 雄継手
11 開閉割部
12 係合凹部
13 係合凸部
14・15 電線当接用凹部
18・19 取付け孔
20 繋着部材
21 引込み電線
Claims (3)
- 管状とされた若干弾性を有するカバ−本体の一端に雌継手が、同他端に雄継手が各々形成されると共に、その長手方向に沿って開閉割部が形成されてなる電線保護カバ−であって、上記雌雄継手には開閉割部に対向すべく繋着部材用取付け孔が各々形成されてなることを特徴とする、電線保護カバ−。
- 開閉割部は係合部材を介して係着自在とされると共に、各係合部材の基端部内面には電線当接用凹部が各々形成されてなることを特徴とする、請求項1記載の電線保護カバ−。
- 請求項1又は2記載の電線保護カバ−を開閉割部に沿って拡開せしめつつ架空配電線に外嵌状に連結して装着せしめると共に、両端に位置する雌雄継手の取付け孔を介して繋着部材により架空配電線に繋着せしめることを特徴とする、電線保護カバ−の取付け方法。
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