JP3678029B2 - プロテクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プロテクタに関し、詳しくは、ワイヤハーネス等の線材束を保護するとともに、車体のパネル等に係止可能な結束バンドが取付け可能なプロテクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車体や電気機器等のパネルに取付けられるワイヤハーネス等の線材束にあっては、ワイヤハーネスを外部から保護するためのプロテクタが取付けられている。特に、外力を受けやすい箇所(例えば、軽トラックの荷台近傍の荷物の昇降が多い箇所等)に装着されたワイヤハーネスにあっては、外部からワイヤハーネスを確実に保護するために、円形または楕円形の強度の強いプロテクタを使用している。
【0003】
従来のこの種のプロテクタとしては、図4、5に示すようなものが知られている。図4、5において、1はワイヤハーネスであり、このワイヤハーネス1の外周部には円形または楕円形のプロテクタ2が取付けられている。
また、このプロテクタ2の外周部には結束バンド3が取付けられており、この結束バンド3は基体4と、基体4に取付けられ、プロテクタ2の外周部に巻回可能なバンド部材5と、基体4に立設され、車体パネル6の開口部6aに抜け止め係止される逆止係止体7とから構成されている。
【0004】
このようなプロテクタ2が取付けられたワイヤハーネス1を車体パネル6に取付けるには、車体パネル6の開口部6aに対応する取付け位置となるようにプロテクタ2の外周部にバンド部材5を巻回してプロテクタ2に結束バンド3を取付けた後、逆止係止体7を開口部6aに抜け止め係止するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような結束バンド3が取付けられたプロテクタ2にあっては、プロテクタ2の強度が大きく結束バンド3をプロテクタ2に強固に取付けてもプロテクタ2が潰れることないため、結束バンド3がプロテクタ2に食い込まないことから、結束バンド3がプロテクタ2の長手方向に横ずれしたり、円周方向に回転してしまった。
【0006】
このため、予め、開口部6aの位置に合わせて結束バンド3をプロテクタ2に取付けていたのにも拘らず、結束バンド3の位置ずれが発生してしまい、結束バンド3を開口部6aに取付けるのが困難となってしまい、ワイヤハーネスの取付け作業の作業性が悪化してしまうという問題が発生してしまった。
そこで本発明は、結束バンドが横ずれまたは回転するのを防止することができるようにして、結束バンドを相手側部材に確実に位置決めすることができ、線材束を相手側部材に容易に取付けることができるプロテクタを提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、上記課題を解決するために、基体と、該基体に取付けられ、プロテクタの外周部に巻回可能なバンド部材と、前記基体に立設され、相手側部材に係止可能な係止部材とを有する結束バンドが取付け可能であって、線材束の外周部に取付けられた筒状のプロテクタにおいて、前記プロテクタの外周部から突出するとともに、該プロテクタの円周方向に亘って延在する一対の環状突起を少なくとも1組以上設け、前記一対の環状突起は、前記プロテクタの長手方向に離隔して前記環状突起の間に前記バンド部材を挟持可能であるとともに、延在方向前後端部が離隔して前記延在方向前後端部の間に前記基体を挟持可能であることを特徴としている。
【0008】
その場合、環状突起の間に結束バンドのバンド部材を位置させるとともに、環状突起の前後端部の間に基体を位置させるようにして結束バンドをプロテクタに取付けることにより、バンド部材を環状突起に挟持させてバンド部材が横ずれするのを防止することができるとともに、基体を環状突起の前後端部に挟持させてバンド部材が回転するのを防止することができる。
【0009】
この結果、結束バンドを相手側部材に確実に位置決めすることができ、線材束を相手側部材に容易に取付けることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜3は本発明に係る結束バンドの一実施形態を示す図である。
まず、構成を説明する。図1において、11は円形または楕円形に構成された高い強度を有するプロテクタであり、このプロテクタ11はワイヤハーネス(線材束)12の外周部に取付けられている。
【0011】
なお、このプロテクタ11はヒンジを介して接続された一対の半円状の部材から構成され、ワイヤハーネス12に取付けられた後にヒンジを介して円形または楕円形に構成され、一対の半円状の部材に設けられた係合手段を係合させることにより、円形または楕円形が維持されるようになっている。
また、プロテクタ11には結束バンド13が取付けられるようになっており、この結束バンド13は、図2に示すように構成される。
【0012】
図2において、14は基体であり、この基体14には挿通孔14aが形成されている。この基体14にはプロテクタ11に巻回されるとともに延在方向に鋸状凹凸部15aが形成されたバンド部材15が設けられており、このバンド部材15の先端部を挿通孔14aに挿通してプロテクタ11の径と略一致した時点で鋸状凹凸部15aを挿通孔14a内に形成された係合爪に係合させることにより、プロテクタ11の径を吸収しつつプロテクタ11を強固に保持する。
【0013】
また、基体14には逆止係止体(係止部材)16が立設されており、この逆止係止体16は車体パネル(相手側部材)17に形成された開口部17aに挿入され、開口部17aの一側面側の周縁に可動片16a、16bの先端部が当接することにより、パネル17に抜け止め係止されるようになっている。
また、基体14には逆止係止体16を取り囲むようにして皿状部材18が突出しており、この皿状部材18は逆止係止体16が開口部17aに抜け止め係止されたときに、パネル4の他側面側に逆止係止体16を引っ張ることにより、パネル17の厚みを吸収して、逆止係止体16の当接力がばらつくのを防止するようになっている。
【0014】
一方、図1、3に示すようにプロテクタ11の外周部には1対の環状突起19、20が設けられており、この環状突起19、20はプロテクタ11の円周方向に亘って延在し、バンド部材15を挟持可能なようにプロテクタ11の長手方向に離隔するとともに基体14を挟持可能なように延在方向前端部19a、20aおよび後端部19b、20bが離隔している。
【0015】
なお、環状突起19、20は1組だけではなく、2組以上設けられていても良い。
次に、プロテクタ11を車体パネル17に取付ける方法を説明する。
まず、環状突起19、20の間にバンド部材15を位置させるとともに、環状突起19、20の前後端部19a、19b、20a、20bの間に基体14を位置させた後、バンド部材15の先端部を挿通孔14aに挿通してプロテクタ11の径と略一致した時点で鋸状凹凸部15aを挿通孔14a内に形成された係合爪に係合させることにより、結束バンド13をプロテクタ11に取付ける。
【0016】
次いで、逆止係止体16と開口部17aを位置合わせした後、逆止係止体16を開口部17aに挿入してパネル17に抜け止め係止させる。この結果、ワイヤハーネス12がプロテクタ11を介して車体パネル17に取付けられる。
このように本実施形態では、プロテクタ11に環状突起19、20を設けたため、バンド部材13を環状突起19、20に挟持させてバンド部材13が横ずれするのを防止することができるとともに、基体14を環状突起19、20の前後端部19a、19b、20a、20bに挟持させてバンド部材13が回転するのを防止することができる。この結果、結束バンド13を車体パネル17に確実に位置決めすることができ、ワイヤハーネス12を車体パネル17に容易に取付けることができる。
【0017】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、環状突起の間に結束バンドのバンド部材を位置させるとともに、環状突起の前後端部の間に基体を位置させるようにして結束バンドをプロテクタに取付けることにより、バンド部材を環状突起に挟持させてバンド部材が横ずれするのを防止することができるとともに、基体を環状突起の前後端部に挟持させてバンド部材が回転するのを防止することができる。
【0018】
この結果、結束バンドを相手側部材に確実に位置決めすることができ、線材束を相手側部材に容易に取付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプロテクタの一実施形態を示す図であり、その結束バンドが取付けられたプロテクタを車体パネルに取付ける前の状態を示す図である。
【図2】一実施形態の結束バンドの外観図である。
【図3】(a)は一実施形態のプロテクタに形成された環状突起の構成図、(b)は結束バンドが取付けられたプロテクタの要部正面図、(c)は同図(b)のA−A方向矢視断面図である。
【図4】結束バンドが取付けられた従来のプロテクタを示す図である。
【図5】結束バンドが取付けられた従来のプロテクタを車体パネルに取付ける前の状態を示す図である。
【符号の説明】
11 プロテクタ
12 ワイヤハーネス(線材束)
13 結束バンド
14 基体
15 バンド部材
16 逆止係止体(係止部材)
17 車体パネル(相手側部材)
19、20 環状突起
19a、20a 延在方向前端部
19b、20b 延在方向後端部
Claims (1)
- 基体と、該基体に取付けられ、プロテクタの外周部に巻回可能なバンド部材と、前記基体に立設され、相手側部材に係止可能な係止部材とを有する結束バンドが取付け可能であって、線材束の外周部に取付けられた筒状のプロテクタにおいて、
前記プロテクタの外周部から突出するとともに、該プロテクタの円周方向に亘って延在する一対の環状突起を少なくとも1組以上設け、
前記一対の環状突起は、前記プロテクタの長手方向に離隔して前記環状突起の間に前記バンド部材を挟持可能であるとともに、延在方向前後端部が離隔して前記延在方向前後端部の間に前記基体を挟持可能であることを特徴とするプロテクタ。
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