JP2006121766A - 線樋 - Google Patents
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Abstract
【課題】物が当たったり、踏みつけられたりした場合の衝撃を緩和したり、騒音を防止するという利点を損なうことなく、電線ケーブルの収納孔部を強度性に優れたものとし、外的な応力から十分に電線ケーブルを保護することができ、多数本の電線ケーブルや大径の電線ケーブルもその収納孔部に収納できるようにした線樋を提供する。
【解決手段】線材の収納孔部1を形成した軟質性本体2と、この軟質性本体の収納孔部の内壁1aに付設するようにした硬質性補強体3から構成したものとしている。さらに、収納孔部を軟質性本体に複数設けたものとしたり、収納孔部に開口4を形成したものとしている。
【選択図】図2
【解決手段】線材の収納孔部1を形成した軟質性本体2と、この軟質性本体の収納孔部の内壁1aに付設するようにした硬質性補強体3から構成したものとしている。さらに、収納孔部を軟質性本体に複数設けたものとしたり、収納孔部に開口4を形成したものとしている。
【選択図】図2
Description
この発明は、家屋またはビル、一般事務所や展示会場の床面、壁面、建設現場の地面等に配線される電線、ケーブル、チューブなどの線材を保護するために使用される線樋に関するものである。
従来、この種の線樋は、例えば図11に示したように、低い山型に形成された本体部11に、電線、ケーブルの収納孔部12と、この孔部12に連通すると共に底面側に開口するスリット部13とからなる電線、ケーブルの収納部14…を、中央の一本を大径とし、その両側に小径として、複数本設けたものが存在する(特許文献1)。
このように構成された従来の線樋は、合成ゴムや軟質合成樹脂で作製されているため、線樋全体が撓み易くなり、床面や地面等に敷設した場合にその敷設面に多少の段差があってもフィットすると共に、物が当たったり、踏みつけられたりした場合の衝撃を緩和したり、騒音を防止する等の利点を有している。
登録実用新案第3011993号公報(第2頁、図1)
しかしながら、上記従来の線樋では、本体部11が合成ゴムや軟質合成樹脂で作製されているため、強度性に劣り、外的な応力から十分に電線、ケーブルを保護することができないという問題点を有していた。
さらに、上記従来の線樋では、外的な応力から十分に電線、ケーブルを保護するには、その電線、ケーブルの収納孔部12を小径として、本体部11の肉厚を確保しなければならず、そのため多数本の電線、ケーブルや大径の電線、ケーブルをその収納孔部12に収納できないという問題点を有していた。
そこで、この発明は、上記従来の問題点を解決することをその課題としており、物が当たったり、踏みつけられたりした場合の衝撃を緩和したり、騒音を防止するという利点を損なうことなく、電線、ケーブル、チューブなどの線材の収納孔部を強度性に優れたものとし、外的な応力から十分にこれらの線材を保護することができ、多数本の線材や大径の線材もその収納孔部に収納できるようにした線樋を提供することを目的としてなされたものである。
そのため、この発明の線樋は、線材の収納孔部1を形成した軟質性本体2と、この軟質性本体2の収納孔部1の内壁1aに付設するようにした硬質性補強体3から構成したものとしている。
そして、この発明の線樋は、収納孔部1を軟質性本体2に複数設けたものとしている。
さらに、この発明の線樋は、収納孔部1に開口4を形成したものとしている。
また、この発明の線樋は、軟質性本体2を断面形状が山形状とし、上面2aの頂部tの左右に勾配面s、sを有したものとしている。
さらに、この発明の線樋は、軟質性本体2を断面形状が台形状の低い山形状とし、上面2aの平面部fの左右に勾配面s、sを有したものとしている。
また、この発明の線樋は、硬質性補強体3を管状に形成したものとしている。
さらに、この発明の線樋は、硬質性補強体3を樋状に形成したものとしている。
また、この発明の線樋は、硬質性補強体3を長屋根状に形成したものとしている。
この発明の線樋は、以上に述べたように構成されているので、物が当たったり、踏みつけられたりした場合の衝撃を緩和したり、騒音を防止するという利点を損なうことなく、線材の収納孔部が強度性に優れたものとなり、外的な応力から十分に線材を保護することができ、多数本の線材や大径の線材もその収納孔部に収納できるようになった。
以下、この発明の線樋を実施するための最良の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
この発明の線樋は、図1〜図10に示したように、電線、ケーブル、チューブなどの線材の収納孔部1を形成し、合成ゴムや軟質合成樹脂等からなる長尺の軟質性本体2と、この軟質性本体2の収納孔部1の内壁1aに付設するようにした金属や硬質合成樹脂等からなる長尺の硬質性補強体3から構成したものとしている。
収納孔部1は、断面形状を円、楕円、長円、四角、三角などとしており、軟質性本体2の中央部に設けられており、下部または上部には必要に応じて開口4を形成したものとしている。この開口4は、収納孔部1内に線材を入れ込むために形成されたものであり、開口4を上部に形成したものでは、線樋を床面や地面等に敷設した後でも、収納孔部1内に上方から簡単に線材を入れ込むことができるものとなる。なお、収納孔部1の下部または上部には、このような開口4を設けなくても、収納孔部1内に線材を直接差し込むことによって収納することもできる。また、前記収納孔部1は、軟質性本体2に複数設けたものとしてもよい。さらに、前記収納孔部1の両側には、小径の補助収納孔部5が設けられており、線樋に多数本の線材を敷設する場合には、この補助収納孔部5にも補助的に線材が収納されるようにしている。
軟質性本体2は、図1〜7に示したものでは、断面形状が三角状の低い山形状としており、図8に示したものでは、断面形状が円弧状の低い山形状としており、何れも上面2aの頂部tの左右に緩い勾配面s、sを有したものとし、床に敷いた場合に人が踏んでも違和感が少なく、引っ掛かりにくく、乗り越えやすいようにしている。
さらに、軟質性本体2は、図9、10に示したものでは、断面形状が台形状の低い山形状としており、上面2aの平面部fの左右に緩い勾配面s、sを有したものとし、図1〜7に示したものと同様、床に敷いた場合に人が踏んでも違和感が少なく、引っ掛かりにくく、乗り越えやすいようにしている。
硬質性補強体3は、図1、2に示したものでは、断面形状が円形の管状に形成しており、図3に示したものでは、断面形状が長円形の管状に形成している。図2、3に示した硬質性補強体3の下部には、収納孔部1内に線材を入れ込むための開口6を、前記収納孔部1の開口4内に位置するようにして形成したものとしている。なお、硬質性補強体3の下部には、このような開口6を設けなくても、収納孔部1内に線材を直接差し込むことによって収納することもできる。
さらに、硬質性補強体3は、図4、5に示したものでは、断面形状がコ字状の樋状に形成しており、開口6を形成したものとしている。図4に示した硬質性補強体3は、開口6を下方にして前記収納孔部1の開口4内に位置するようにして形成しており、この開口6から収納孔部1内に線材を入れ込むようにしている。図5に示した硬質性補強体3は、開口6を上方にして前記収納孔部1内に形成しており、図6に示したように、収納孔部1の開口4を広げるようにして軟質性本体2を曲げ、この軟質性本体2から硬質性補強体3を外して、その開口6から線材を入れ込み、再びこの硬質性補強体3を軟質性本体2に戻すようにしている。
また、硬質性補強体3は、図8に示したものでは、断面形状が円形の管状に形成している。この硬質性補強体3の上部には、収納孔部1内に線材を入れ込むための開口6を、前記収納孔部1の開口4内に位置するようにして形成したものとしている。なお、硬質性補強体3の上部には、前記開口6を設けなくても、収納孔部1内に線材を直接差し込むことによって収納することもできる。
さらに、硬質性補強体3は、図9に示したものでは、断面形状が円形の管状に形成している。この硬質性補強体3の下部には、収納孔部1内に線材を入れ込むための開口6を、前記収納孔部1の開口4内に位置するようにして形成したものとしている。図示したものでは、収納孔部1を軟質性本体2に2個設けたものとしているので、前記硬質性補強体3をそれぞれの収納孔部1の内壁1aに付設したものとしている。なお、硬質性補強体3の下部には、前記開口6を設けなくても、収納孔部1内に線材を直接差し込むことによって収納することもできる。
また、硬質性補強体3は、図7に示したものでは、断面形状が三角の長屋根状に形成しており、図10に示したものでは、断面形状が台形の長屋根状に形成している。図7、10に示した硬質性補強体3の下部には、収納孔部1内に線材を入れ込むための開口6を、前記収納孔部1の開口4内に位置するようにして形成したものとしている。
なお、前記硬質性補強体3を、図4〜7、10に示したように、樋状や長屋根状に形成すれば、収納孔部1が広くなり、より多数本の線材や大径の線材をその収納孔部1に収納できるものとなる。
さらに、この発明の線樋は、軟質性本体2の下面2bには、床や壁等へ貼着しておけるように、図示していないが、貼着剤を塗布したり、両面貼着テープを設けたりしておくことができる。また、これら貼着剤や両面貼着テープは、保管時などに他の個所に引っ付かないように、剥離紙で被覆しておくことができる。また、この発明の線樋は、前記軟質性本体2と硬質性補強体3とを異質複合同時押出成形にて一体化することにより、軟質性本体2の収納孔部1の内壁1aに硬質性補強体3を付設したものとしてもよいが、それぞれを別体として押出成形し、軟質性本体2の収納孔部1の内壁1aに硬質性補強体3を貼着したり、嵌め込むことによって付設するようにしてもよい。
以上のように構成したこの発明の線樋は、線材を直接差し込んだり、開口6から入れ込んで、軟質性本体2の収納孔部1内に収納し、軟質性本体2の下面2bに塗布した貼着剤や、これらに設けた両面貼着テープに被覆した剥離紙を剥がし、一般事務所や展示会場の床面、壁面等へ貼着しておくことができる。
このようにすると、この発明の線樋は、軟質性本体2の上面2aに物が当たったり、軟質性本体2の上面2aが踏みつけられたりした場合も衝撃が緩和され、騒音も防止することができる。さらに、硬質性補強体3によって、線材の収納孔部1が強度性に優れたものとなり、外的な応力から十分に線材を保護することができる。また、硬質性補強体3によって強度性に優れたものとなった収納孔部1は大きくすることができ、多数本の線材や大径の線材もその収納孔部1に収納できるようになる。
1 収納孔部
1a 内壁
2 軟質性本体
2a 上面
3 硬質性補強体
4 開口
6 開口
t 頂部
s 勾配面
1a 内壁
2 軟質性本体
2a 上面
3 硬質性補強体
4 開口
6 開口
t 頂部
s 勾配面
Claims (8)
- 線材の収納孔部(1)を形成した軟質性本体(2)と、この軟質性本体(2)の収納孔部(1)の内壁(1a)に付設するようにした硬質性補強体(3)から構成したことを特徴とする線樋。
- 前記収納孔部(1)を軟質性本体(2)に複数設けたことを特徴とする請求項1記載の線樋。
- 前記収納孔部(1)に開口(4)を形成したことを特徴とする請求項1または2記載の線樋。
- 前記軟質性本体(2)を断面形状が山形状とし、上面(2a)の頂部(t)の左右に勾配面(s、s)を有したものとしたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の線樋。
- 前記軟質性本体(2)を断面形状が台形状の低い山形状とし、上面(2a)の平面部(f)の左右に勾配面(s、s)を有したものとしたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の線樋。
- 前記硬質性補強体(3)を管状に形成したものとしたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の線樋。
- 前記硬質性補強体(3)を樋状に形成したものとしたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の線樋。
- 前記硬質性補強体(3)を長屋根状に形成したものとしたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の線樋。
Priority Applications (1)
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JP2004303691A JP2006121766A (ja) | 2004-10-19 | 2004-10-19 | 線樋 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102598448A (zh) * | 2009-09-30 | 2012-07-18 | 法国电信公司 | 用于安装传输线缆的装置 |
DE102014114153B4 (de) * | 2013-09-30 | 2018-02-22 | Helmut Hiendl | Abdeckelement für Leitungen |
CN109038412A (zh) * | 2018-09-12 | 2018-12-18 | 镇江朝阳机电科技有限公司 | 一种防滑弧形线槽 |
JP2019050658A (ja) * | 2017-09-08 | 2019-03-28 | 矢崎総業株式会社 | 給電装置 |
-
2004
- 2004-10-19 JP JP2004303691A patent/JP2006121766A/ja active Pending
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