JP6565732B2 - 入力装置および該入力装置を備える自動取引装置 - Google Patents
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このようなものでは、表示画面に表示された領域を顧客の手指または専用ペンでタッチすると、所望の入力画面などの機能が得られる。
また、もともとペンを1本しか備えられていない装置の場合には、装置構成あるいは構造を変更しなければならないといった問題があった。
また、もともと入力補助具を備えていない装置に適用するためには、装置の構成や構造を変更しなければならないといった問題があった。
特に広いタッチパネル表示部の上部に入力する場合は、タッチパネル上に顧客の掌や小指などが乗ってしまう。このため、タッチパネルの周囲に段差を設けても段差の効果がなくなってしまうといった問題があった。
銀行等の金融機関の支店のATMコーナやコンビニエンスストア等の店舗に設置されたVTM1と、金融機関に設置されたホストコンピュータ2とは、専用回線等の通信回線3を介して接続されている。また、VTM1と、金融機関のセンタに設置されたセンタ端末5とは、公衆網等の通信ネットワーク6を介して接続されている。
このため、ホストコンピュータ2は、VTM1等で、取引カードや通帳から読取った口座情報や顧客による暗証番号等の入力情報等の取引電文を受信する。そして、ホストコンピュータ2は、本人認証や顧客の口座の口座残高の更新を行い、取引の可否を電文にして送信元のVTM1等へ送信する機能等を有している。
なお、センタ端末5を設置するセンタは、全国を束ねて1箇所に設けるようにしてもよく、都道府県毎、都市毎または比較的狭い地域毎に設けるようにしてもよい。つまり顧客支援可能な規模に応じて、センタ端末5の設置場所を決定すればよい。
筺体1aは、垂直に設けられた前面1bの下縁1cから一定の勾配で傾斜して前方に向けて突設された載置台12を有している。この載置台12の上面部には、顧客が操作を行う操作面が設けられている。そして、この操作面の一部に操作表示部13が設けられている。
図2に示すこの操作表示部13は、LCD等の表示パネルから構成される略方形の表示画面13aとその画面上に配置された、入力装置を構成するタッチパネル13bと、記入事項欄等を表示する制御部11等とを備えている。
そして、操作表示部13の表示画面13aに、顧客の操作を誘導する取引選択画面や、暗証番号入力画面等の入力画面、顧客に通知する情報等を表示する情報画面等の各種の取引画面を表示する。また、この操作表示部13のタッチパネルにより顧客の操作入力を受付ける。
なお、カード取扱部14は、振込カードの印字発行部を有するものであってもよい。
印字発行部は、感熱式等の印刷ヘッドを備えて、振込みカードに取引内容等を印刷する。そして、カード取扱部14は、取引終了時に、印刷した振り込みカード挿入口14aから排出して顧客に発行してもよい。
VTM1の通信部21は、図1中、VTM1の前面1bに設けられたカメラ部21aおよびモニタ部21bを有している。そして、顧客と金融機関のセンタとの間で対面取引の補助が行なわれる。
外部記憶部25は、顧客と金融機関のセンタとの間で行われた取引の記録を保存するように構成されている。
電源部27は、VTM1の外部から供給された電力を、VTM1の制御部11を含む各部、たとえば書類印刷部29や通信部21へ供給する。
この実施形態のタッチパネル13bの入力感度は、段階的に変更可能である。そして、全く入力感度を無くす(0=不感状態)ことにより、顧客が触れても入力ができないタッチ操作無効の状態とすることができる。
次に、この実施形態の実施例1の入力装置について、図3〜図8を用いて説明する。
図3は、実施例1のVTM1に用いられる操作表示部13の正面図である。
実施例1の操作表示部13は、外観上、タッチパネル13bによって主に構成される表示領域50と、表示領域50の周囲に位置する非表示領域60とを含む。
そして、図1に示す載置台12の上面と、このタッチパネル13bの上面とはほぼ面一となるように、この操作表示部13は載置台12の一部に装着されている。
表示領域50には、住所、氏名、氏名(カナ)、電話番号、生年月日等の各記入事項欄51が表示されている。
なお、項目については、住所、氏名、氏名(カナ)、電話番号、生年月日以外の項目が設けられていてもよく、さらに少ない項目数であってもよい。
たとえば、「住所」を記入する場合、まず図5中に示すように、記入情報表示領域53のうち「住所」記入欄の「タッチしてください」ボタンをタッチペン9あるいは顧客の指でタッチする操作(以下、タッチ操作と記す)を行う。
たとえば、これらの他の欄がタッチ操作無効であることを示すために、黒塗り表示やあるいは薄い表示としてもよい。
この状態では、表示領域50の左右方向にてほぼ中央に住所欄51aが配置されている。このため、利き手が左右何れであっても記入しやすい。
なお、表示領域50の住所欄51aに隣設する右隣には、記入終了後に記入内容を確定させるための登録ボタン7と、記入内容を訂正する際に用いる訂正ボタン8とが配置されている。
住所欄51aの記入可能な入力事項記入領域57は、表示領域50内の最下部に差し込まれて、下辺の非表示領域60aに沿うように配置される。
非表示領域60aは、不感領域である。そして、記入の際、顧客の手が非表示領域60aに乗ることになり、手や指が表示領域50の他の部分に接触して生じる誤動作を防止することができる。
図8は、実施例1の入力装置で確認ボタン54により住所欄51aが元の位置に戻る様子を説明する正面図である。
住所欄51aはもとの位置に戻ると、入力事項記入領域57は、記入情報表示領域58となる。記入情報表示領域58は、タッチ操作が無効となり、この記入情報表示領域58に記入された内容を修正する場合は右隣に隣設して配置された修正ボタン59をタッチする。
説明文表示領域56には、修正に関する説明「記入内容を修正する場合は修正ボタンをタッチしてください」が追加表示される。
また、補助具や段差を設けなくても顧客の手や指が表示領域50に乗ることによる誤動作を防止することができる。
そして、記入時のタッチ有効領域を入力事項記入領域57内の狭い範囲のみに限定することができる。このため、顧客の手や指が複数個所を同時に触れることによる誤動作を生じにくくすることができる。
しかしながら、図9に示すように表示領域の下部の枠部分の面積が小さい操作表示部23では、顧客が手や指を乗せる場所がなく、記入が困難である。
図9は、実施例2のVTM1に用いられる操作表示部23の正面図である。なお、実施例1の操作表示部13と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
この実施例2のVTM1では、操作表示部23のうち、表示領域50の上部および下部に位置する非表示領域160の幅h2が非表示領域60(図3参照)の幅h1に比して小さく設定されている。
図10は、実施例2のVTM1に用いられる操作表示部23の正面図である。この操作表示部23の表示領域50の右辺および左辺に位置する非表示領域160の幅h3は、上辺および下辺の幅h2に比して大きく設定されている。
他の構成については、実施例1の操作表示部13と同一乃至均等であるので同一符号を付して説明を省略する。
まず、実施例1と同様に記入情報表示領域53のうち、「住所」記入欄の「タッチしてください」ボタンをタッチペン9または顧客の指でタッチ操作すると、図2に示す制御部11は、左記入欄表示領域34および右記入欄表示領域35を表示領域50の左,右側縁に表示させる。
表示領域50の左,右側縁には、左記入欄表示領域34および右記入欄表示領域35がそれぞれ左右の非表示領域160a,160bに沿って配置される。
この実施例2の左記入欄表示領域34には、「左利きの方はこちらをタッチ」と表示されたタッチボタン34aが配置されている。この左記入欄表示領域34の下方には、記入後に記入内容を確定させるための登録ボタン34bと、記入された内容を訂正する際に用いる訂正ボタン34cとが上下に並べて配置されている。
左記入欄表示領域34と右記入欄表示領域35とのうち、右記入欄表示領域35の「右利きの方はこちらをタッチ」と表示されているタッチボタンをタッチ操作した場合、制御部11は、左記入欄表示領域34、登録ボタン34b、訂正ボタン34cの表示を消して、右記入欄表示領域35、登録ボタン35b、訂正ボタン35cの表示を残す。
このため、この入力事項記入領域57を介してタッチペン9あるいは顧客の指による手書き入力が可能となる。
実施例2では、入力事項記入領域57が表示領域50の最右辺に移動することにより、不感領域である非表示領域160aに沿って隣接配置される。
このため、右利きの顧客の場合は、記入時に手が非表示領域160aに乗ることとなる。したがって、手書き入力を行う際の顧客の手や指が表示領域50の接触することによる誤動作を防止することができる。
入力事項記入領域57に縦書きで記入された手書き文字列201は、制御部11の手書き入力判定部101により手書き文字であると認識される。そして、一文字のある範囲を個々に上から下へ順に文字画像a〜lとして、記憶部104に登録する。
また、タッチ無効領域となった部分を顧客に認識させるために表示されていた、墨塗り表示や薄い表示が解錠される。
そして、左から右に横一列に並び変えられた文字画像a〜lが表示領域50に表示される。
表示領域50のうち、住所欄の記入情報表示領域153に、文字画像a〜lが横書きで表示されると、顧客は、記入内容の確認を行える。顧客は、記入情報表示領域153の右隣に設けられた修正ボタン114を用いて、入力された内容を修正することができる。
表示領域50には、全ての事項を記入した後に操作して、次の画面へと遷移にさせる確認ボタン54と、前の画面に戻らせる操作を行う戻るボタン55と、操作を説明する説明文表示領域56bとが配置されている。
説明文表示領域56bには、修正に関する説明「記入内容を修正する場合は修正ボタンをタッチしてください」が追加表示される。
この実施例2の入力装置では、実施例1の作用効果に加えてさらに、左,右記入欄表示領域34,35が左右の非表示領域160a,160bの何れか一方に沿うように移動する。
このため、図10に示すように記入情報表示領域53の下部に位置する非表示領域160cの幅h2が小さく、顧客の手や指を乗せる部分がない場合であっても、左,右記入欄表示領域34,35を左右の非表示領域160a,160bに沿うように移動させて、縦書き用の入力事項記入領域57とすることができる(図13参照)。
よって、顧客の手や指が表示領域50の接触することによる誤動作を防止することができる。
このため、右利き用、左利き用にそれぞれ特化した記入環境を使用者に提供することが可能となる。
他の構成、および作用効果については、実施例1と同一乃至均等であるので説明を省略する。
図17は、実施例3の自動取引装置に用いられる入力装置の正面図である。なお、前記実施例1,2と同一乃至均等な部分については同一符号を付して説明する。
この実施例3の操作表示部33の表示領域50の周囲には、枠体によって幅狭の非表示領域260が上下左右全周囲に渡り設けられている。
非表示領域260の各部の幅h3,h4が狭い場合、顧客が表示領域50以外に手や指を乗せる場所がなくなり、記入しづらいといった問題があった。
この実施例3のVTM1では、非表示領域260のうち、表示領域50の上部および下部に位置する非表示領域260a,260bの幅h3は非表示領域60(図3参照)の幅h1に比して小さく設定されている。
また、非表示領域260のうち、表示領域50の左部および右部に位置する非表示領域260c,260dの幅h4は、非表示領域60の幅h1に比して小さく設定されている。
たとえば、「住所」を記入する場合、まず図19中に示すように、記入情報表示領域53のうち「住所」記入欄の「タッチしてください」ボタンをタッチペン9あるいは顧客の指でタッチ操作を行う。
制御部11は、図20に示すような不感領域である手乗せ領域26を表示領域50の下辺部で、かつ、下部の非表示領域260bに沿わせて、所定の幅h5を有するように表示する。
そして、住所欄51aを表示領域50内の下部で、手乗せ領域26の上部に差し込むように移動させて、記入可能な入力事項記入領域57を表示する。このとき、他の欄は、押し上げられるように圧縮されながら上方へ移動する。さらに、他の欄は、タッチペン9などが接触しても反応しないタッチ操作無効領域になる。
なお、手乗せ領域26の幅h5は、使用するタッチパネルの表示領域の大きさや使用用途に合わせて変更可能である。
この実施例3の入力装置では、前記実施例1または2の作用効果に加えてさらに、不感領域である手乗せ領域26に沿う位置に移動した入力事項記入領域57には、タッチペン9あるいは顧客の指を用いて記入することができる。
この状態では、表示領域50の左右方向にてほぼ中央に住所欄51aが配置されている。このため、利き手が左右何れであっても、表示領域50に触れることなく記入しやすい。そして、登録ボタン7が選択されると手乗せ領域26は、表示領域50から削除される。
他の構成、および作用効果については、実施例1と同一乃至均等であるので説明を省略する。
このため、表示領域50として使用できる面積を拡大することができる。
また、図20に示す登録ボタン7をタッチ操作することにより、手乗せ領域26を表示領域50から消去することもできる。
他の構成、および作用効果については、実施例1、2と同様であるので説明を省略する。
これにより、表示画面13aの周囲に位置する不感領域としての非表示領域60aの全幅に沿うように選択された記入事項欄51が移動して、入力事項記入領域57に変更される。
このため、顧客は、表示画面13aの他の部分に触れることなく、所望の項目の入力事項記入領域57へ手書き入力を行うことができる。
そして、非表示領域60aは、操作表示部13の略全幅に渡り形成されている。このため、何れの部分に掌を支持させても安定する。したがって右利きの顧客、左利きの顧客の何れもが入力しやすく、意図しない接触による誤操作の発生を防止することができる。
したがって、装置構成や構造を変更する必要がない。
さらに、表示画面13aの他の部分の感度を下げる若しくは無くして、タッチ操作無効とすることにより、誤動作の発生を抑制もしくは無くすことができる。
できる。
このため、載置台12の上面部を構成する操作面のスペースが限られている場合でも、縦書きによる手書き入力を容易に行わせることができる。
このため、さらに誤動作の発生を抑制もしくは無くすことができる。
このため、図12に示すように左右いずれの左,右記入欄表示領域34,35から手書き入力を行っても同様に横書き入力のデータが得られる(図16参照)。
したがって、右利き用、左利き用にそれぞれ特化した記入環境を使用者に提供することが可能となる。
これとともに、手乗せ領域26に「手を乗せてご使用ください」の表示を行い、不感領域であることを顧客に知らせる。
このため、図17に示すように操作表示部33の表示領域50の周囲の枠体が全周に渡り幅狭であっても、一定の幅h5のタッチ操作無用領域を手書き入力を行う場合だけ形成して、不要となる場合には、削除することができる。
さらに、図20に示すように、記入可能な入力事項記入領域57以外の他の欄を、押し上げるように圧縮しながら上方へ移動させることができる。このため、入力事項記入領域57に記入しながら、不感領域の他の欄にどのような項目があるのか顧客は認識することができる。
さらに、たとえば表示領域50中であれば、何れの箇所であっても、選択により移動した記入事項欄51に隣設して不感領域である手乗せ領域26を配置してよい。
8 訂正ボタン
9 タッチペン
11 制御部
12 載置台
13 操作表示部
13a 表示画面
13b タッチパネル
23 操作表示部
26 領域
33 操作表示部
34,35 左,右記入欄表示領域
36 ガイダンス部
50 表示領域
101 入力判定部
102 画像制御部
103 検出感度制御部
104 記憶部
105 並べ替え制御部
Claims (7)
- 表示パネルと、
前記表示パネルに1以上の記入事項欄を表示させる制御部と、
前記表示パネルと重ねて設置され、顧客のタッチ操作を検出するタッチパネルとを備え、
前記制御部は、前記記入事項欄の選択を検知して、選択された記入事項欄を前記表示パネルの周囲に位置する不感領域に沿うように移動させる画像制御部と、
前記記入事項欄から前記タッチパネルを介して入力された所定の情報を取り込む入力部とを含む、ことを特徴とする入力装置。 - 前記不感領域は、前記表示パネルの下辺に設けられた筺体の一部を構成する枠体によって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
- 前記不感領域は、前記表示パネルの左辺または右辺に設けられた筺体の一部を構成する枠体によって構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の入力装置。
- 前記制御部は、前記記入事項欄から入力された縦書きの入力を横書きに変換する並べ替え制御部を有することを特徴とする請求項3記載の入力装置。
- 前記制御部は、前記タッチパネルへのタッチ操作を無効として前記不感領域を形成する検出感度制御部を有し、前記選択により移動した記入事項欄に隣設して不感領域を配置することを特徴とする請求項1〜4のうち何れか一項に記載の入力装置。
- 前記検出感度制御部は、前記選択された記入事項欄以外の記入事項欄を不感領域とすることを特徴とする請求項1〜5のうち何れか一項に記載の入力装置。
- 前記入力装置を筺体前面に形成された載置台の上面部に配するとともに、前記制御部は、通信回線に接続されていることを特徴とする請求項1〜6のうち何れか一項に記載の入力装置を備えた自動取引装置。
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