JP6563263B2 - プラズマリアクタ用電源装置のスナバ回路 - Google Patents

プラズマリアクタ用電源装置のスナバ回路 Download PDF

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本発明は、プラズマリアクタ用電源装置に組み込まれるスナバ回路に関する。
エンジン、とくにディーゼルエンジンから排出される排ガスには、CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)、NOx(窒素酸化物)およびPM(Particulate Matter:粒子状物質)などが含まれる。
排ガスに含まれるPMを除去する手法として、プラズマリアクタを用いて、排ガスに含まれるPMを除去する手法が提案されている。プラズマリアクタは、複数の電極パネルを備えている。電極パネルは、たとえば、誘電体に電極を内蔵した構成であり、複数の電極パネルは、排ガスの流れ方向と直交する方向に間隔を空けて対向配置される。プラズマリアクタ用電源装置から電極間にパルス電圧が印加されると、誘電体バリア放電が生じて、電極パネル間に低温プラズマ(非平衡プラズマ)が発生し、電極パネル間を流れる排ガス中のPMが酸化により除去される。
プラズマリアクタ用電源装置は、図4に示されるように、フライバック型コンバータの構成を有しており、DC電源91、昇圧トランス92およびスイッチング素子93を備えている。昇圧トランス92の一次コイル94にスイッチング素子93が接続されており、このスイッチング素子93と一次コイル94との直列回路がDC電源91に接続されている。昇圧トランス92の二次コイル95は、プラズマリアクタの電極96に接続されている。
スイッチング素子93がオンされると、昇圧トランス92の一次コイル94に電流が流れ、一次コイル94にエネルギが蓄積される。その後、スイッチング素子93がオフされると、一次コイル94に蓄積されたエネルギが開放されて、一次コイル94に起電力が生じ、昇圧トランス92の二次コイル95に巻数比に応じた二次電圧が発生する。スイッチング素子93のオン/オフが一定の周期で繰り返されることにより、二次電圧がパルス的に発生し、パルス波状に変化する二次電圧がプラズマリアクタの電極96間に印加される。
スイッチング素子93には、スナバコンデンサ97が並列に接続されている。そのため、スイッチング素子93のオフ時には、一次コイル94から開放されるエネルギの一部により、スナバコンデンサ97が充電される。スナバコンデンサ97の充電により、スイッチング素子93のオフ時に生じる過渡的な高電圧(サージ電圧)がスイッチング素子93に印加されることを抑制でき、スイッチング素子93がその高電圧により破壊されることを抑制できる。
実用新案登録第2596142号公報
スナバコンデンサ97の容量値は、充電時の端子間電圧がスイッチング素子93の耐電圧を超えないように設定される。最も厳しい条件は、昇圧トランス92の二次側が断線故障などで開放(二次側開放)され、昇圧トランス92の一次コイル94に蓄積されたエネルギと同等のエネルギをスナバコンデンサ97が吸収した場合に、スナバコンデンサ97の端子間電圧がスイッチング素子93の耐電圧を超えないという条件である。この条件を満たすためには、スナバコンデンサ97の容量値は、一次コイル94に蓄積されるエネルギの吸収を考慮して、比較的大きな値に設定する必要がある。
ところが、スナバコンデンサ97の容量が大きいと、二次側開放が生じていない通常時にも、スナバコンデンサ97の充電に使われるエネルギが大きく、プラズマリアクタにおける放電が開始される電圧(放電開始電圧)以上の高い二次電圧を発生させるために、一次コイル94に大きなエネルギを蓄積させなければならない。
本発明の目的は、通常時には、小さなエネルギで放電開始電圧以上の二次電圧(出力電圧)を発生させることができ、二次側開放時には、昇圧トランスの蓄積エネルギを良好に吸収することができる、プラズマリアクタ用電源装置のスナバ回路を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係るプラズマリアクタ用電源装置のスナバ回路は、プラズマリアクタに印加される電圧を発生するプラズマリアクタ用電源装置にフライバック型昇圧トランスとともに用いられて、フライバック型昇圧トランスの一次コイルに一次電圧を断続的に印加するためにオン/オフされるスイッチング素子と並列に設けられるスナバ回路であって、直列接続された複数のコンデンサと、複数のコンデンサのうちの1つと並列に接続されたツェナーダイオードとを含む。
この構成によれば、フライバック型昇圧トランスの二次側が開放されていない通常時には、直列接続された複数のコンデンサが実質的に単一のスナバコンデンサとして動作する。直列接続された複数のコンデンサの合成容量値、つまり直列接続された複数のコンデンサが実質的に構成する単一のスナバコンデンサの容量値は、個々のコンデンサの容量値よりも小さい値となる。そのため、複数のコンデンサのうちの1つを単独でスナバコンデンサとして用いた構成と比較して、スナバコンデンサ(スナバ回路)の充電に消費されるエネルギを低減することができる。その結果、一次コイルに蓄積される小さなエネルギにより、出力電圧(二次電圧)をプラズマリアクタにおける放電が開始される電圧(放電開始電圧)以上に立ち上げることができる。言い換えれば、出力電圧を放電開始電圧以上に立ち上げるのに一次コイルに蓄積されるエネルギを低減することができる。
一方、二次側開放(出力開放)時には、一次コイルに蓄積されたエネルギがプラズマリアクタでの放電により消費されないので、スナバ回路に通常時よりも大きなエネルギが加わる。ツェナーダイオードと並列に設けられたコンデンサの端子間電圧がツェナー電圧まで上昇すると、ツェナーダイオードが作動し、そのコンデンサの端子間電圧のそれ以上の上昇が抑えられる。そのため、ツェナーダイオードの作動後は、ツェナーダイオードと並列に設けられたコンデンサへの電荷の蓄積がなく、それ以外のコンデンサに電荷が蓄積される。すなわち、ツェナーダイオードの作動後は、ツェナーダイオードと並列に設けられたコンデンサ以外のコンデンサが実質的に単一のスナバコンデンサとして動作する。その結果、ツェナーダイオードの作動後は、作動前と比較して、スナバコンデンサの容量値が上昇し、吸収可能なエネルギが大きくなる。
よって、通常時には、小さなエネルギで放電開始電圧以上の出力電圧を発生させることができ、二次側開放時には、昇圧トランスの蓄積エネルギを良好に吸収することができる。
本発明によれば、通常時には、小さなエネルギで放電開始電圧以上の出力電圧を発生させることができ、プラズマリアクタ用電源装置(フライバック型昇圧回路)の高い変換効率を発揮することができる。一方、二次側開放時には、昇圧トランスの蓄積エネルギを良好に吸収することができ、フライバック型昇圧回路のスイッチング素子に耐電圧を超える電圧が印加されることを抑制できる。
PM除去装置の構成を図解的に示す断面図である。 本発明の一実施形態に係るプラズマリアクタ用電源装置の概略構成を示す回路図である。 プラズマリアクタ用電源装置の比較例の概略構成を示す回路図である。 従来のプラズマリアクタ用電源装置の概略構成を示す回路図である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<PM除去装置>
図1は、PM除去装置1の構成を図解的に示す断面図である。
PM除去装置1は、たとえば、自動車のエンジン(図示せず)から排出される排ガスに含まれるPMを除去するための装置であり、エキゾーストパイプなどの排気管2の途中部に介装される。PM除去装置1は、流通管3、プラズマリアクタ4およびプラズマリアクタ用電源装置5を備えている。
流通管3は、一端部および他端部にそれぞれ排ガス流入口11および排ガス流出口12を有する管状(筒状)をなしている。排ガス流入口11は、排気管2におけるエンジン側の部分2Aに接続され、排ガス流出口12は、排気管2におけるエンジン側と反対側の部分2Bに接続されている。エンジンから排出される排ガスは、排気管2におけるエンジン側の部分2Aを流れ、排ガス流入口11から流通管3に流入して、流通管3を流通し、排ガス流出口12から排気管2におけるエンジン側と反対側の部分2Bに流出する。
プラズマリアクタ4は、流通管3内に配置されている。プラズマリアクタ4は、複数の電極パネル21を備えている。
電極パネル21は、四角板状をなし、誘電体22に電極23を内蔵した構成、言い換えれば、電極23をその両面から誘電体22で挟み込んだ構成を有している。誘電体22の材料としては、Al(アルミナ)を例示することができる。電極23の材料としては、タングステンを例示することができる。電極パネル21は、流通管3における排ガスの流通方向(排ガス流入口11から排ガス流出口12に向かう方向)に延び、排ガスの流通方向と直交する方向に等間隔を空けて並列に配置されている。
電極23には、誘電体22の積層方向の一端側から順に、プラス配線24およびマイナス配線25が交互に接続されている。プラス配線24およびマイナス配線25は、それぞれプラズマリアクタ用電源装置5のプラス端子およびマイナス端子と電気的に接続されている。
<プラズマリアクタ用電源装置>
図2は、本発明の一実施形態に係るプラズマリアクタ用電源装置5の概略構成を示す回路図である。
プラズマリアクタ用電源装置5は、DC電源31、昇圧回路32、入力フィルタ回路33、スナバ回路34、制御回路35およびゲートドライブ回路36を備えている。
DC電源31は、たとえば、12Vの直流電圧を出力する車載バッテリである。
昇圧回路32は、フライバック型昇圧トランス41およびスイッチング素子42を含む。フライバック型昇圧トランス41の一次コイル43にスイッチング素子42が接続されており、このスイッチング素子42と一次コイル43との直列回路が入力フィルタ回路33を介してDC電源31に接続されている。具体的には、スイッチング素子42は、たとえば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)であり、そのコレクタがフライバック型昇圧トランス41の一次コイル43の一端に接続され、エミッタが接地されている。一次コイル43の他端は、入力フィルタ回路33を介して、DC電源31のプラス端子に接続されている。
フライバック型昇圧トランス41の二次コイル44の一端および他端は、それぞれプラズマリアクタ用電源装置5のプラス端子およびマイナス端子と電気的に接続されている。これにより、二次コイル44の一端は、プラス端子およびプラス配線24を介してプラズマリアクタ4の電極23に接続され、二次コイル44の他端は、マイナス端子およびマイナス配線25を介して電極23に接続されている。
入力フィルタ回路33は、DC電源31の出力電圧を安定させるためのコンデンサなどを含む。
スナバ回路34は、2個のコンデンサ51,52およびツェナーダイオード53を含む構成であり、スイッチング素子42と並列に設けられている。具体的には、2個のコンデンサ51,52は、直列に接続されている。このコンデンサ51,52の直列回路は、一端がスイッチング素子42のコレクタと電気的に接続され、他端がスイッチング素子42のエミッタと電気的に接続、つまり接地されている。これにより、コンデンサ51,52の直列回路は、スイッチング素子42と並列に接続されている。ツェナーダイオード53は、カソードがコンデンサ51,52の接続点と電気的に接続され、アノードが接地されている。
制御回路35は、IC回路である。制御回路35は、ゲートドライブ回路36からスイッチング素子42のゲートに入力されるゲート電圧を制御する。
ゲート電圧の制御により、スイッチング素子42がオンされると、フライバック型昇圧トランス41の一次コイル43に電流が流れ、一次コイル43にエネルギが蓄積される。その後、スイッチング素子42がオフされると、一次コイル43に蓄積されたエネルギが開放されて、一次コイル43に起電力が生じ、フライバック型昇圧トランス41の二次コイル44に巻数比に応じた二次電圧が発生する。
スイッチング素子42のオン/オフが一定の周期で繰り返されることにより、二次電圧がパルス的に発生し、パルス波状に変化する二次電圧(プラズマリアクタ用電源装置5の出力電圧)がプラズマリアクタ4の電極23間に印加される。プラズマリアクタ用電源装置5の出力電圧が電極23間に印加されることにより、電極パネル21(図1参照)間に誘電体バリア放電が生じ、その誘電体バリア放電によるプラズマが発生する。プラズマの発生により、電極パネル21間を流通する排ガスに含まれるPMが酸化(燃焼)されて除去される。
また、スイッチング素子42がオフされたときに、一次コイル43から開放されるエネルギの一部により、スナバ回路34のコンデンサ51,52が充電される。コンデンサ51,52の充電により、スイッチング素子42のターンオフ時に生じる過渡的な高電圧(サージ電圧)がスイッチング素子42に印加されることが抑制され、スイッチング素子42がその高電圧により破壊されることが抑制される。
<作用効果>
昇圧回路32の二次側が開放されていない通常時には、直列接続された2個のコンデンサ51,52が実質的に単一のスナバコンデンサとして動作する。直列接続された2個のコンデンサ51,52の合成容量値、つまり直列接続された2個のコンデンサ51,52が実質的に構成する単一のスナバコンデンサの容量値は、個々のコンデンサの容量値よりも小さい値となる。そのため、2個のコンデンサ51,52のうちの1つを単独でスナバコンデンサとして用いた構成と比較して、スナバコンデンサ(スナバ回路34)の充電に消費されるエネルギを低減することができる。その結果、一次コイル43に蓄積される小さなエネルギにより、プラズマリアクタ用電源装置5の出力電圧(二次電圧)をプラズマリアクタ4における放電が開始される電圧(放電開始電圧)以上に立ち上げることができる。言い換えれば、プラズマリアクタ用電源装置5の出力電圧を放電開始電圧以上に立ち上げるのに一次コイル43に蓄積されるエネルギを低減することができる。
一方、二次側開放(出力開放)時には、一次コイル43に蓄積されたエネルギがプラズマリアクタ4での放電により消費されないので、スナバ回路34に通常時よりも大きなエネルギが加わる。ツェナーダイオード53と並列に設けられたコンデンサ51の端子間電圧がツェナー電圧まで上昇すると、ツェナーダイオード53が作動し、コンデンサ51の端子間電圧のツェナー電圧以上の上昇が抑えられる。そのため、ツェナーダイオード53の作動後は、ツェナーダイオード53と並列に設けられたコンデンサ51への電荷の蓄積がなく、ツェナーダイオード53と並列に設けられていないコンデンサ52に電荷が蓄積される。すなわち、ツェナーダイオード53の作動後は、ツェナーダイオード53と並列に設けられていないコンデンサ52がスナバコンデンサとして動作する。その結果、ツェナーダイオード53の作動後は、作動前と比較して、スナバコンデンサの容量値が上昇し、吸収可能なエネルギが大きくなる。
よって、通常時には、小さなエネルギで放電開始電圧以上の出力電圧を発生させることができ、二次側開放時には、フライバック型昇圧トランス41の蓄積エネルギを良好に吸収することができる。
<効果確認>
図2に示されるスナバ回路34において、コンデンサ51の容量値Cを2.2μFとし、コンデンサ52の容量値Cを4.7μFとする。ツェナーダイオード53のツェナー電圧を300Vとする。スナバ回路34では、スナバ電圧(スナバ回路34の両端の電位差)Vsをスイッチング素子42の耐電圧を考慮した600V以下に抑える必要があるとする。
この場合において、スナバ電圧Vsがツェナー電圧=300V以下であるとき、2個のコンデンサ51,52の合成容量値C1+2は、
1+2=C・C/(C+C)≒1.5μF
である。
したがって、スナバ電圧Vsがツェナー電圧=300Vに等しいときには、コンデンサ52の端子間電圧V2aは、
2a=1.5×300/4.7≒100V
となる。
二次側開放が生じ、スナバ電圧Vsがツェナー電圧=300Vを超えると、ツェナーダイオード53が作動する。ツェナーダイオード53の作動後は、コンデンサ52のみがスナバコンデンサとして動作し、コンデンサ52に電圧V2b=600Vが印加される場合、コンデンサ52により吸収可能なエネルギWは、
=(1/2)×C×(V2b −V2a
=(1/2)×4.7×10−6×(600−100
=0.8225[J]
である。
したがって、スナバ回路34により吸収可能なエネルギWは、
W=W=0.8225[J]
である。
スナバ回路34との比較の対象として、図3に示されるスナバ回路60を作製した。スナバ回路60では、2個のコンデンサ61,62は、並列に接続されている。そして、コンデンサ62には、ツェナーダイオード63が直列に接続されている。
コンデンサ61の容量値Cを1.5μFとし、コンデンサ62の容量値Cを5.4μFとする。ツェナーダイオード63のツェナー電圧を300Vとする。スナバ回路60では、スナバ回路34と同様に、スナバ電圧Vsをスイッチング素子42の耐電圧を考慮した600V以下に抑える必要があるとする。
この場合において、スナバ電圧Vsがツェナー電圧=300V以下であるとき、ツェナーダイオード63が非作動であるので、コンデンサ61のみがスナバコンデンサとして動作し、その容量値は、
=1.5μF
である。そして、スナバ電圧Vsがツェナー電圧=300Vに等しいときには、コンデンサ61の端子間電圧V1aは、V1a=300Vとなる。
二次側開放が生じ、スナバ電圧Vsがツェナー電圧=300Vを超えると、ツェナーダイオード63が作動する。ツェナーダイオード63の作動後は、コンデンサ51,52の両方が動作し、コンデンサ61に電圧V1b=600Vが印加され、コンデンサ62に電圧V2b=300Vが印加される。したがって、コンデンサ61により吸収可能なエネルギWは、
=(1/2)×C×(V1b −V1a
=(1/2)×1.5×10−6×(600−300
=0.2025[J]
である。
一方、コンデンサ62により吸収可能なエネルギWは、
=(1/2)×C×(V2b −0)
=(1/2)×5.4×10−6×(300−0)
=0.243[J]
である。
したがって、スナバ回路60により吸収可能なエネルギWは、
W=W+W=0.4455[J]
である。
スナバ回路60により吸収可能なエネルギWが0.4455[J]であるのに対し、スナバ回路34により吸収可能なエネルギWは0.8225[J]であることから、スナバ回路34が二次側開放時にフライバック型昇圧トランス41の蓄積エネルギを良好に吸収できることを確認される。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、スイッチング素子42は、IGBTに限らず、MOSFETであってもよい。
また、スナバ回路34は、3個以上のコンデンサの直列回路を含む構成であってもよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
4 プラズマリアクタ
5 プラズマリアクタ用電源装置
34 スナバ回路
41 フライバック型昇圧トランス
42 スイッチング素子
43 一次コイル
44 二次コイル
51 コンデンサ
52 コンデンサ
53 ツェナーダイオード

Claims (1)

  1. プラズマリアクタに印加される電圧を発生するプラズマリアクタ用電源装置にフライバック型昇圧トランスとともに用いられて、前記フライバック型昇圧トランスの一次コイルに一次電圧を断続的に印加するためにオン/オフされるスイッチング素子と並列に設けられるスナバ回路であって、
    直列接続された複数のコンデンサと、
    前記複数のコンデンサのうちの1つと並列に接続されたツェナーダイオードとを含み、
    前記複数のコンデンサは、コンデンサ間で電流を双方向に流すことができるように接続されている、スナバ回路。
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