JP6561719B2 - ガスセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、被測定ガス中の特定ガス成分濃度を検出するガスセンサに関する。
内燃機関の排気ガス等を被測定ガスとして、被測定ガス中のNOx等の特定ガス成分の濃度を検出するガスセンサにおいては、ポンプセルによって被測定ガス中の酸素濃度を調整し、センサセルによって、酸素濃度が調整された被測定ガス中の特定ガス成分濃度を検出している。
ポンプセルを構成する電極及びセンサセルを構成する電極は、適切な温度範囲内に制御する必要がある。具体的には、ポンプセルを構成する電極は、酸素を分解する一方、特定ガス成分を分解しない温度範囲に制御し、センサセルを構成する電極は、特定ガス成分を分解する一方、水を分解しない温度範囲に制御している。
例えば、特許文献1においては、被測定ガス中の特定ガス成分を測定するセンサ素子と、センサ素子の先端部を覆う内側保護カバー及び外側保護カバーとを有するガスセンサについて開示されている。このガスセンサにおいては、内側保護カバーの内側ガス導入孔の合計開口面積A1と外側保護カバーの外側ガス導入孔の合計開口面積A2とが、A1/A2≧1の関係を有することにより、外側ガス導入孔から外側保護カバー内に導入された被測定ガスが内側ガス導入孔を通過する流速が低減される。このように、各ガス導入孔の合計開口面積の比を規定することにより、保護カバー内への被測定ガスの進入によるセンサ素子の温度変動を抑えている。
特開2008−281583号公報
ところで、従来のガスセンサにおいては、センサ素子における、ポンプ電極、センサ電極等が設けられた温度検知部の全体が、ハウジングの先端面よりも先端側に突出する位置に配置されている。そして、センサ素子における、ポンプ電極及びセンサ電極が設けられた部位の周辺には、被測定ガスが衝突しやすい状態が形成されている。
また、ガスセンサにおいては、ポンプセルのインピーダンスが温度によって変化することを利用して、センサ素子の温度の制御を行っている。具体的には、ポンプセルのインピーダンスに応じてポンプ電極の温度を制御することによって、センサセルの温度も間接的に制御している。そのため、被測定ガスが、センサ電極が設けられた部位の周辺に衝突しやすい状態が形成されていると、センサ電極の温度に変動が生じやすくなる。
本発明は、かかる背景に鑑みてなされたもので、センサ電極の温度変動を抑えて、特定ガス成分濃度の検出精度を高めることができるガスセンサを提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、ハウジングと、
該ハウジングの内周側に保持された碍子と、
該碍子に挿通された、酸素イオン伝導性を有する固体電解質体を有し、長手方向の先端部が上記碍子の先端面から突出するセンサ素子と、
該センサ素子の上記先端部を覆うよう上記ハウジングの先端側に取り付けられ、被測定ガスを上記センサ素子の上記先端部に導くためのカバー導入孔が形成された保護カバーと、を備えるガスセンサにおいて、
上記固体電解質体の上記長手方向の先端部には、被測定ガスに晒されて被測定ガス中の酸素濃度を調整するためのポンプ電極と、被測定ガスに晒されて上記ポンプ電極によって酸素濃度が調整された後の被測定ガス中の特定ガス成分濃度を検出するためのセンサ電極とが設けられており、
該センサ電極の全体は、上記保護カバーの外周部に形成されたすべての上記カバー導入孔よりも上記長手方向の基端側に位置しており、
上記センサ電極の上記長手方向の基端位置は、上記ハウジングの先端面よりも基端側に位置していることを特徴とするガスセンサにある。
上記ガスセンサにおいては、ハウジングの先端面と、センサ素子におけるセンサ電極との位置関係に工夫をしている。
具体的には、センサ素子におけるセンサ電極の長手方向の基端位置を、ハウジングの先端面よりも基端側に位置させている。そして、センサ端子にセンサ電極が設けられた部位の少なくとも一部は、ハウジング内に入っている。
ガスセンサによって被測定ガス中の特定ガス成分濃度を検出する際には、被測定ガスは、保護カバーの導入孔から保護カバー内に導入され、センサ素子(固体電解質体)の長手方向の先端部に接触する。このとき、センサ電極の長手方向の基端位置がハウジングの先端面よりも基端側に位置していることにより、センサ素子における、センサ電極が設けられた部位の周辺に被測定ガスが衝突しにくくなる、あるいは、センサ素子における、センサ電極が設けられた部位の周辺に衝突する被測定ガスの流速が遅くなる。これにより、被測定ガスの温度変化によって、センサ電極の温度が変動しにくくすることができる。
それ故、上記ガスセンサによれば、センサ電極の温度変動を抑えることにより、特定ガス成分濃度の検出精度を高めることができる。
実施形態にかかる、ガスセンサの先端側部分を示す断面説明図。 実施形態にかかる、センサ素子を示す断面説明図。 実施形態にかかる、センサ素子を示す図で、図2のIII−III線断面説明図。 実施形態にかかる、センサ素子におけるポンプ電極及びセンサ電極の形成状態を示す平面説明図。 実施形態にかかる、他のガスセンサの先端側部分を示す断面説明図。 実施形態にかかる、他のガスセンサの先端側部分を示す断面説明図。 実施形態にかかる、他のガスセンサの先端側部分を示す断面説明図。 確認試験にかかる、センサ電極の長手方向の位置と、センサ素子の先端部に接触する被測定ガスの流速との関係を示すグラフ。 確認試験にかかる、センサ電極の長手方向の位置と、センサ電極に生じる温度の変動との関係を示すグラフ。
上述したガスセンサにおける好ましい実施の形態について、図面を参照して説明する。
本形態のガスセンサ1は、図1に示すように、ハウジング11A,11B、碍子12、センサ素子10及び保護カバー13A,13Bを備えている。ハウジング11A,11Bは、金属から構成されている。碍子12は、絶縁性を有するセラミックスによって構成されており、ハウジング11Aの内周側に保持されている。センサ素子10は、碍子12に挿通されており、酸素イオン伝導性を有する固体電解質体2を有している。センサ素子10の長手方向Lの先端部100は、碍子12の先端面121から突出している。保護カバー13A,13Bは、金属から構成されており、センサ素子10の先端部100を覆うようハウジング11Aの先端側に取り付けられている。保護カバー13A,13Bには、被測定ガスGをセンサ素子10の先端部100に導くためのカバー導入孔131,132が形成されている。
固体電解質体2の先端部200には、被測定ガスGに晒されて被測定ガスG中の酸素濃度を調整するためのポンプ電極21と、被測定ガスGに晒されてポンプ電極21によって酸素濃度が調整された後の被測定ガスG中の特定ガス成分濃度を検出するためのセンサ電極23とが設けられている。図1、図4に示すように、センサ電極23の長手方向Lの基端位置231は、ハウジング11Aの先端面111よりも基端側に位置している。なお、碍子12からセンサ素子10が突出する側が先端側であり、図1においては、下側が先端側になり、上側が基端側になる。なお、図2〜図4においては、センサ素子10を模式的に示しており、ポンプ電極21、センサ電極23等は実際よりも短い状態で記載されている。
以下に、本形態のガスセンサ1について、図1〜図7を参照して詳説する。
ガスセンサ1は、内燃機関の排気管を通過する排気ガスを被測定ガスGとして、この被測定ガスG中の特定ガス成分としてのNOxの濃度を検出するために用いる。
図2に示すように、センサ素子10は、固体電解質体2に対して、被測定ガス空間101を形成するための絶縁体31、及び固体電解質体2を加熱するためのヒータ5を積層して形成されている。固体電解質体2の一方の表面201には、スペーサ33を介して絶縁体31が積層されている。センサ素子10においては、固体電解質体2の一方の表面201、絶縁体31及びスペーサ33によって囲まれて、被測定ガスGが導入される被測定ガス空間101が形成されている。
同図に示すように、センサ素子10の先端103には、拡散抵抗体32を介して被測定ガス空間101に被測定ガスGを導入するための導入口331が形成されている。導入口331は、スペーサ33の先端側部分に形成されている。拡散抵抗体32は、被測定ガスGを所定の拡散抵抗下で通過させる多孔質体から構成されているとともに、導入口331内に埋設されている。ポンプ電極21及びセンサ電極23は、固体電解質体2の一方の表面201に設けられているとともに、被測定ガス空間101に導入される被測定ガスGに晒されている。
図3、図4に示すように、固体電解質体2の一方の表面201における、センサ電極23に隣接する位置には、被測定ガスGに晒されてポンプ電極21によって酸素濃度が調整された後の被測定ガスG中の酸素濃度を検出するためのモニタ電極22が設けられている。
センサ素子10の固体電解質体2において、ポンプ電極21は、導入口331に近い先端側の位置に設けられており、センサ電極23及びモニタ電極22は、ポンプ電極21の基端側に隣接して、ポンプ電極21から互いに等しい位置に設けられている。
図2、図3に示すように、固体電解質体2の他方の表面202には、スペーサ34を介してヒータ5が積層されている。ヒータ5は、一対のセラミックス基板51と、セラミックス基板51の間に挟まれた発熱層52とによって構成されている。センサ素子10においては、固体電解質体2の他方の表面202、ヒータ5及びスペーサ34によって囲まれて、基準ガス(大気ガス)Aが導入される基準ガス空間102が形成されている。固体電解質体2の他方の表面202には、ポンプ電極21、モニタ電極22及びセンサ電極23を投影する位置(ポンプ電極21、モニタ電極22及びセンサ電極23に対して固体電解質体2を挟んで対向する位置)に、基準ガス空間102に導入される基準ガスAに晒される基準電極25が設けられている。
基準電極25は、ポンプ電極21、モニタ電極22及びセンサ電極23の3つの電極を投影する位置の全体に設けられている。基準電極25は、ポンプ電極21、モニタ電極22及びセンサ電極23に対して別々に設けることもできる。
同図に示すように、センサ素子10においては、固体電解質体2を介してポンプ電極21と基準電極25との間に電圧を印加して、被測定ガス空間101における被測定ガスG中の酸素濃度を所定の濃度以下に調整するポンプセル41が形成されている。また、センサ素子10においては、固体電解質体2を介してモニタ電極22と基準電極25との間に流れる酸素イオン電流を検出して、被測定ガス空間101における、ポンプセル41によって酸素濃度が調整された後の被測定ガスG中の酸素濃度を検出するモニタセル42が形成されている。また、センサ素子10においては、固体電解質体2を介してセンサ電極23と基準電極25との間に流れる酸素イオン電流を検出して、被測定ガス空間101における、ポンプセル41によって酸素濃度が調整された後の被測定ガスG中のNOx濃度及び酸素濃度を検出するセンサセル43が形成されている。
ガスセンサ1においては、センサセル43における酸素イオン電流値からモニタセル42における酸素イオン電流値が差し引かれて、被測定ガスG中のNOx濃度が検出される。
図1に示すように、本形態のハウジング11A,11Bは、碍子12の外周に位置する第1ハウジング11Aと、第1ハウジング11Aの外周に位置する第2ハウジング11Bとからなる。第1ハウジング11Aの先端部分は、第2ハウジング11Bの先端よりも先端側に突出している。
本形態の保護カバー13A,13Bは、二重構造を有するものであり、第1ハウジング11Aの先端部の外周に取り付けられた第1保護カバー13Aと、第1保護カバー13Aの外周に取り付けられた第2保護カバー13Bとからなる。被測定ガスGをセンサ素子10の先端部100に導くためのカバー導入孔131,132には、第1保護カバー13Aの外周部及び先端部に形成されたカバー導入孔131と、第2保護カバー13Bの外周部及び先端部に形成されたカバー導入孔132とがある。被測定ガスGは、第1保護カバー13Aの外周部及び第2保護カバー13Bの外周部を通って、第2保護カバー13B内に流入し、センサ素子10の先端部100に接触した後、第1保護カバー13Aの先端部及び第2保護カバー13Bの先端部を通って、各保護カバー13A,13Bの外部へ流出することができる。
図1に示すように、第1保護カバー13Aの先端部は、第2保護カバー13Bの先端部に形成されたカバー導入孔132内に配置されている。そして、第1保護カバー13A内に配置されたセンサ素子10の先端部100には、第1保護カバー13Aの外周部におけるカバー導入孔131を通って基端側へ流れる被測定ガスGが接触する。
また、図7に示すように、第1保護カバー13Aの先端部を、第2保護カバー13Bの先端部から基端側に離し、第1保護カバー13Aの先端部と第2保護カバー13Bの先端部との間に空間を形成することもできる。この場合には、被測定ガスGは、第2保護カバー13Bの外周部におけるカバー導入孔132から第1保護カバー13Aの先端部と第2保護カバー13Bの先端部との間の空間を流れた後、第1保護カバー13Aの外周部におけるカバー導入孔131を流れる。そして、センサ素子10の先端部100には、第1保護カバー13Aの外周部におけるカバー導入孔131を通って内周側へ流れる被測定ガスGが接触する。
なお、保護カバー13A,13Bは、一重構造を有するものとすることもできる。
ガスセンサ1は、センサ素子10の温度を制御するよう構成されている。具体的には、ガスセンサ1は、ポンプセル41における、固体電解質体2を介するポンプ電極21と基準電極25との間のインピーダンスを測定し、このインピーダンスが所定の値になるように、ヒータ5の加熱量を制御するよう構成されている。
ポンプ電極21は、酸素を分解する一方、NOxを分解しないために、830〜920℃の範囲内の温度に加熱される。また、センサ電極23は、NOxを分解する一方、水を分解しないために、650〜740℃の範囲内の温度に加熱される。
図1に示すように、碍子12は、センサ素子10との絶縁性を確保して、センサ素子10を第1ハウジング11Aに固定している。碍子12の先端面121は、第1ハウジング11Aの先端面111よりも基端側に位置している。図4に示すように、センサ電極23の長手方向Lの基端位置231及びモニタ電極22の長手方向Lの基端位置221は、第1ハウジング11Aの先端面111よりも基端側に位置して、碍子12の先端面121と第1ハウジング11Aの内周面112とによって形成される凹部14内に配置されている。本形態のセンサ電極23及びモニタ電極22は、それらの長手方向Lの中心位置232,222が、第1ハウジング11Aの先端面111よりも基端側に位置している。
本形態のガスセンサ1においては、ポンプ電極21、センサ電極23、モニタ電極22及び基準電極25が設けられた、センサ素子10の長手方向Lの先端部100が、第1ハウジング11Aに対してできるだけ基端側に位置するようにしている。
ガスセンサ1によって被測定ガスG中のNOx濃度を検出する際には、被測定ガスGは、カバー導入孔131,132から保護カバー13A,13B内に導入され、センサ素子10の先端部100に接触する。そして、被測定ガスGは、センサ素子10の先端103に形成された導入口331から被測定ガス空間101内に導入される。
保護カバー13A,13B内に導入された被測定ガスGの流れは、碍子12の先端面121と第1ハウジング11Aの内周面112とによって形成される凹部14においては緩やかになる。また、センサ電極23及びモニタ電極22の長手方向Lの各中心位置232,222が第1ハウジング11Aの先端面111よりも基端側に位置しており、これらの少なくとも一部が凹部14内に配置されている。これにより、センサ素子10における、センサ電極23及びモニタ電極22が設けられた部位の周辺に被測定ガスGが衝突しにくくなる、あるいは、センサ素子10における、センサ電極23及びモニタ電極22が設けられた部位の周辺に衝突する被測定ガスGの流速が遅くなる。そのため、被測定ガスGの温度変化によって、センサ電極23及びモニタ電極22の温度が変動しにくくすることができる。
それ故、本形態のガスセンサ1によれば、センサ電極23の温度変動を抑えることにより、NOx濃度の検出精度を高めることができる。
また、ガスセンサ1においては、図5に示すように、センサ電極23の全体が、第1ハウジング11Aの先端面111よりも基端側に位置していてもよい。この場合には、センサ電極23及びモニタ電極22の温度がさらに変動しにくくすることができる。
また、ガスセンサ1においては、図6に示すように、センサ素子10の先端(先端位置)103が、第1ハウジング11Aの先端面111よりも基端側に位置していてもよい。この場合には、センサ素子10の全体が碍子12の先端面121と第1ハウジング11Aの内周面112とによる凹部14内に配置される。この場合には、センサ電極23及びモニタ電極22の温度がさらに一層変動しにくくすることができる。
(確認試験)
本確認試験においては、センサ電極23の長手方向Lの位置と、センサ電極23に生じる温度の変動との関係を確認した。この温度の変動は、図1に示した保護カバー13A、13Bを用いる場合(試験品1)と、図7に示した保護カバー13A,13Bを用いる場合(試験品2)とについて、シミュレーションを行って求めた。
このシミュレーションは、ガスセンサ1が配置された排気管における被測定ガスGの流れ方向、すなわちガスセンサ1に対してセンサ素子10の長手方向Lに直交する方向から被測定ガスGが20m/sの流速で流れる場合を想定した。そして、被測定ガスGが保護カバー13A,13B内に流れるときに、センサ素子10の先端部100に接触する被測定ガスGの流速と、センサ電極23に生じる温度の変動とを求めた。また、流速及び温度の変動は、センサ電極23の長手方向Lの位置を適宜変更して求めた。
図8には、センサ電極23の長手方向Lの位置と、センサ素子10の先端部100に接触する被測定ガスGの流速との関係を示す。センサ電極23の長手方向Lの位置は、センサ電極23の長手方向Lの基端位置231がハウジング11Aの先端面111と同じ位置にある場合を0mmとする。また、センサ電極23の長手方向Lの位置は、センサ電極23の長手方向Lの基端位置231がハウジング11Aの先端面111よりも基端側に位置する場合を負の値で示す。また、センサ電極23の長手方向Lの位置は、センサ電極23の長手方向Lの基端位置231がハウジング11Aの先端面111よりも先端側に位置する場合を正の値で示す。
同図に示すように、試験品1,2のいずれにおいても、センサ電極23の長手方向Lの基端位置231がハウジング11Aの先端面111よりも基端側に位置する場合(負の値の場合)には、被測定ガスGの流速が小さく抑えられることが分かる。また、センサ電極23の長手方向Lの基端位置231がハウジング11Aの先端面111よりも基端側へ離れるほど、被測定ガスGの流速は小さくなる。
図9には、センサ電極23の長手方向Lの位置と、センサ電極23に生じる温度の変動との関係を示す。この温度の変動は、センサ電極23が所定の温度にあり、被測定ガスGの流速が0mm/sの場合を基準とし、被測定ガスGの流速を20mm/sとした場合に、センサ電極23の温度が、流速が0mm/sの場合と比べてどれだけ変動したかを示す。
センサ電極23の長手方向Lの位置が示す値は図8の場合と同様である。同図に示すように、試験品1,2のいずれにおいても、センサ電極23の長手方向Lの基端位置231がハウジング11Aの先端面111よりも基端側に位置する場合(負の値の場合)には、センサ電極23に生じる温度の変動が小さく抑えられることが分かる。また、センサ電極23の長手方向Lの基端位置231がハウジング11Aの先端面111よりも基端側へ離れるほど、センサ電極23に生じる温度の変動は小さくなる。
また、同図においては、センサ電極23の長手方向Lの中心位置232が、ハウジング11Aの先端面111と同じ位置にある場合(本確認試験においては、センサ電極23の長手方向Lの位置が−0.8mmの場合)を破線で示す。また、センサ電極23の長手方向Lの先端位置が、ハウジング11Aの先端面111と同じ位置にある場合(本確認試験においては、センサ電極23の長手方向Lの位置が−1.6mmの場合)も破線で示す。
本確認試験の結果より、センサ電極23の長手方向Lの位置は、ハウジング11Aの先端面111よりも基端側に位置するほど、センサ電極23に生じる温度の変動が小さくなることが分かった。
1 ガスセンサ
10 センサ素子
11A,11B ハウジング
12 碍子
13A,13B 保護カバー
131,132 カバー導入孔
2 固体電解質体
21 ポンプ電極
22 モニタ電極
23 センサ電極
231 基端位置

Claims (6)

  1. ハウジング(11A,11B)と、
    該ハウジング(11A,11B)の内周側に保持された碍子(12)と、
    該碍子(12)に挿通された、酸素イオン伝導性を有する固体電解質体(2)を有し、長手方向(L)の先端部(100)が上記碍子(12)の先端面(121)から突出するセンサ素子(10)と、
    該センサ素子(10)の上記先端部(100)を覆うよう上記ハウジング(11A,11B)の先端側に取り付けられ、被測定ガス(G)を上記センサ素子(10)の上記先端部(100)に導くためのカバー導入孔(131,132)が形成された保護カバー(13A,13B)と、を備えるガスセンサ(1)において、
    上記固体電解質体(2)の上記長手方向(L)の先端部(200)には、被測定ガス(G)に晒されて被測定ガス(G)中の酸素濃度を調整するためのポンプ電極(21)と、被測定ガス(G)に晒されて上記ポンプ電極(21)によって酸素濃度が調整された後の被測定ガス(G)中の特定ガス成分濃度を検出するためのセンサ電極(23)とが設けられており、
    該センサ電極(23)の全体は、上記保護カバー(13A,13B)の外周部に形成されたすべての上記カバー導入孔(131,132)よりも上記長手方向(L)の基端側に位置しており、
    上記センサ電極(23)の上記長手方向(L)の基端位置(231)は、上記ハウジング(11A,11B)の先端面(111)よりも基端側に位置していることを特徴とするガスセンサ(1)。
  2. 上記センサ電極(23)の全体は、上記保護カバー(13A,13B)の基端位置よりも基端側に位置していることを特徴とする請求項1に記載のガスセンサ(1)。
  3. 上記保護カバー(13A,13B)は、上記ハウジング(11A,11B)の先端部の外周に取り付けられた第1保護カバー(13A)と、該第1保護カバー(13A)の外周に取り付けられた第2保護カバー(13B)とからなり、
    上記第1保護カバー(13A)の外周部に形成された上記カバー導入孔(131)は、上記第2保護カバー(13B)の外周部に形成された上記カバー導入孔(132)よりも上記長手方向(L)の先端側に位置することを特徴とする請求項1又は2に記載のガスセンサ(1)。
  4. 上記センサ電極(23)の全体が、上記ハウジング(11A,11B)の先端面(111)よりも基端側に位置して、上記碍子(12)の先端面(121)と上記ハウジング(11A,11B)の内周面(112)とによって形成される凹部(14)内に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスセンサ(1)。
  5. 上記センサ素子(10)の上記長手方向(L)の先端位置(103)が、上記ハウジング(11A,11B)の先端面(111)よりも基端側に位置して、上記碍子(12)の先端面(121)と上記ハウジング(11A,11B)の内周面(112)とによって形成される凹部(14)内に配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスセンサ(1)。
  6. 上記センサ素子(10)は、上記固体電解質体(2)の表面に被測定ガス(G)を導入する被測定ガス空間(101)を有しており、
    上記ポンプ電極(21)及び上記センサ電極(23)は、上記被測定ガス空間(101)に導入される被測定ガス(G)に晒されており、
    上記センサ素子(10)の先端(103)には、拡散抵抗体(32)を介して上記被測定ガス空間(101)に被測定ガス(G)を導入するための導入口(331)が形成されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載のガスセンサ(1)。
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