JP6710596B2 - ガスセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、被検出ガス中に晒され、この中の特定ガス成分を検出するセンサ素子を備えるガスセンサに関する。
自動車等の排気ガスや吸気中の酸素やNOx等の特定ガス成分の濃度を検出するガスセンサとして、固体電解質を用いた板状のセンサ素子を有するものが知られている。センサ素子の先端側には、この特定ガス成分を検出する検知部が設けられている。
このようなガスセンサとして、センサ素子の周囲を取り囲んで検知部を先端側に突出させる主体金具を備えると共に、主体金具の先端側に内側プロテクタと外側プロテクタとからなる筒状の二重プロテクタを取付けて検知部を保護する構造が知られている(特許文献1)。
特開2015−99120号公報(図1、図2)
ところが、主体金具の先端側にセンサ素子の検知部を突出させると、プロテクタ内に流入した被検出ガスがセンサ素子に直接到達し、センサ素子が固体電解質の活性化温度より冷えてガスの検出が不正確になるおそれがある。
一方、センサ素子の検知部を主体金具の先端側よりも奥(後端側)に引っ込めると、被検出ガスが十分に検知部に接触せず、ガス検知精度や応答性が低下する可能性がある。
そこで、本発明は、プロテクタ内を流れるガスがセンサ素子に直接到達してセンサ素子が冷えたることを抑制すると共に、ガス検知精度や応答性の低下を抑制したガスセンサを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のガスセンサは、板状をなして軸線方向に延びると共に、先端側に被検出ガス中の特定ガス成分を検出する検知部および外部から該検知部に連通するガス導入部を有するセンサ素子と、軸線方向に貫通する貫通孔を有し、前記センサ素子の周囲を取り囲む主体金具と、前記主体金具の先端側に取り付けられる筒状の内側プロテクタと、前記内側プロテクタの少なくとも側面を離間して覆う筒状の外側プロテクタと、を備えたガスセンサであって、前記ガス導入部の先端が前記主体金具の先端と同一平面上、または、当該先端よりも後端側に位置し、前記内側プロテクタは、内側ガス導入孔H1と内側ガス排出孔H2とを有し、前記外側プロテクタは、外側ガス導入孔H3を有し、前記内側プロテクタと前記外側プロテクタのうち、外側に露出して最も先端側に位置する先端向き面に、前記内側ガス排出孔H2と共通又はこれと異なるガス排出孔HEを有し、前記軸線方向の先端側から、HE≧H2>H3>H1の順に並ぶ。
このガスセンサによれば、ガス導入部の先端が主体金具の先端と同一平面上、または主体金具の先端よりも後端側に位置している。これにより、内側プロテクタ内に流入した被検出ガスがセンサ素子の表面に直接到達することを防止し、センサ素子(検知部)が固体電解質の活性化温度より冷えることを抑制できる。一方、ガス導入部(検知部)を主体金具の先端よりも奥(後端側)に引っ込めると、被検出ガスが十分に検知部に接触せず、ガス検知精度や応答性が低下する可能性がある。
そこで、H3>H1、つまり外側ガス導入孔H3を内側ガス導入孔H1よりも先端側に配置することで、外部から外側ガス導入孔H3に流入した被検出ガスは、後端側へ向かう流れとして内側ガス導入孔H1から内側プロテクタへ流入する。このとき、ガス導入部の先端が主体金具の先端と同一平面上、または主体金具よりも後端側に位置しているため、被検出ガスは検知部に直接到達しないが、検知部周囲の雰囲気に被検出ガスが到達し、雰囲気に被検出ガスの成分が拡散する。
これにより、被検出ガスが検知部に直接到達しなくても、検知部が被検出ガスの成分を検出することができるので、ガス検知精度や応答性の低下を抑制することができる。
又、外側に露出して最も先端側に位置する先端向き面にガス排出孔HEを設けることで、ガスセンサが取り付けられる排気管等の被検出ガス流の流速が最も速い先端側にガス排出孔HEが配置される。これにより、内側プロテクタ内の被検出ガスが、ガス排出孔HEからベンチュリ効果で外部に吸い出される効果が大きくなる。このため、内側プロテクタ内の被検出ガスの交換が促進され、ガス検知精度や応答性の低下をさらに抑制することができる。
本発明のガスセンサにおいて、前記検知部の板厚方向に沿う断面を見たとき、前記軸線方向のどの位置においても、前記検知部の板厚L1に対し、前記貫通孔の内径L2が、1<(L2/L1)≦8の関係を満たしてもよい。
このガスセンサによれば、貫通孔と検知部(センサ素子)とのクリアランスを小さくすることができる。これにより、検知部近傍の貫通孔の内部空間の容積、ひいては検知部周囲の雰囲気の容積を低減させ、雰囲気への被検出ガスの成分の拡散を促進することができる。
本発明のガスセンサにおいて、前記外側ガス導入孔H3が前記外側プロテクタの先端向き面に形成されていてもよい。
このガスセンサによれば、外側プロテクタの側面に外側ガス導入孔を設ける場合に比べ、外部の被検出ガスが外側ガス導入孔H3に軸線方向から入るので、内側プロテクタに向かう後端側への流れがより強くなり、雰囲気に被検出ガスがより多く到達し、雰囲気に被検出ガスがより接触する。このため、雰囲気に被検出ガスの成分がより迅速かつ確実に拡散する。
本発明のガスセンサにおいて、前記内側プロテクタと前記外側プロテクタのうち、外側に露出する先端側が先端に向かって窄まるテーパ状をなしてもよい。
このガスセンサによれば、被検出ガス流がテーパ状の先端側に沿って流れ、ガス排出孔HEの位置で被検出ガス流の流れが最も絞られるので、上述のベンチュリ効果がさらに大きくなり、内側プロテクタ内の被検出ガスの交換がより促進される。
本発明のガスセンサにおいて、前記内側ガス導入孔H1の総面積は、前記外側ガス導入孔H3の総面積よりも大きくてもよい。
このガスセンサによれば、内側プロテクタへの被検出ガスの流入が外側ガス導入孔H3で律速されるので、外側ガス導入孔H3から被検出ガスが一旦流入すると、内側ガス導入孔H1へ被検出ガスが流入し易くなり、雰囲気に被検出ガスが到達し易くなる。
本発明のガスセンサにおいて、前記内側プロテクタの先端向き面が外側に露出し、前記ガス排出孔HEは前記内側ガス排出孔H2と共通であってもよい。
このガスセンサによれば、ガス排出孔HEと内側ガス排出孔H2とが別体である場合に比べ、通気抵抗が少なく、ガス排出孔HEを通って内側プロテクタ内の被検出ガスの交換がより促進される。
この発明によれば、プロテクタ内を流れるガスがセンサ素子に直接到達してセンサ素子が冷えることを抑制すると共に、ガス検知精度や応答性の低下を抑制したガスセンサが得られる。
本発明の実施形態に係るガスセンサの軸線方向に沿う断面図である。 センサ素子の軸線方向に沿う断面図である。 図1の部分拡大図である。 本発明の別の実施形態に係るガスセンサの軸線方向に沿う断面図である。 本発明のさらに別の実施形態に係るガスセンサの軸線方向に沿う断面図である。 図5のガスセンサを先端側から見た図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係るガスセンサ(NOxセンサ)1の軸線O方向に沿う全体断面図、図2はセンサ素子10の軸線O方向に沿う断面図、図3は図1の部分拡大図、を示す。なお、図1及び図3は、軸線O方向に沿うと共に、検知部11の板厚方向Tに沿う断面図である。
このガスセンサ1は、自動車や各種内燃機関の排気ガス中の酸素濃度を検出するNOxセンサである。
図1において、ガスセンサ1は、排気管に固定されるためのねじ部139が外表面に形成された筒状の主体金具138と、軸線O方向(ガスセンサ1の長手方向:図中上下方向)に延びる板状形状をなすセンサ素子10と、センサ素子10の径方向周囲を取り囲むように配置される筒状のセラミックスリーブ106と、自身の先端側の内部空間に、センサ素子10の後端部の周囲を取り囲む状態で配置されるセラミック製筒状の先端側セパレータ90と、先端側セパレータ90を軸線O方向に貫通する挿通孔90hに挿通されて保持される6個の先端側端子金具20、30(図1では、4個のみを図示)と、セラミック製筒状の後端側セパレータ95と、後端側セパレータ95に保持される6個の後端側端子金具40(図1では、2個のみを図示)と、を備えている。
又、後端側セパレータ95は、先端側セパレータ90の後端側に接して配置され、互いに接続されている。
各先端側端子金具20、30はセンサ素子10の後端側の外表面に対向し、この外表面に形成された電極パッド10aに電気的に接続される。そして、各先端側端子金具20、30の後端側に後端側端子金具40が連結(接続)され、後端側端子金具40の後端側にはそれぞれリード線146が接続されている。
また、電極パッド10aは、センサ素子10の後端側の両面にそれぞれ幅方向に3つ並んでいる。各電極パッド10aは、例えばPtを主体とする焼結体として形成することができる。
一方、センサ素子10の先端の検知部11は、アルミナ等の多孔質保護層14で覆われている。又、センサ素子10の外面には検知部11に連通するスリット状のガス導入部13が設けられており、ガス導入部13は外部から検知部11にガスを流入可能になっている。
検知部11及びガス導入部13については後述する。
なお、板状のセンサ素子は、筒状のセンサ素子に比べて熱容量が小さく、被検出ガスがセンサ素子に直接到達したときにセンサ素子がより冷え易い。そこで、本発明は素子冷えの問題がより顕著になる板状のセンサ素子を対象とする。
主体金具138は、ステンレスから構成され、軸線方向に貫通する貫通孔154を有し、貫通孔154の径方向内側に突出する棚部152を有する略筒状形状に構成されている。この貫通孔154には、センサ素子10の先端側の検知部の先端が自身の先端138eよりも後端側になるように当該センサ素子10が配置され、検知部が貫通孔154に臨んでいる。
さらに、棚部152は、軸線方向に垂直な平面に対して傾きを有する内向きのテーパ面として形成されている。
なお、主体金具138の貫通孔154の内部には、検知部より後端側のセンサ素子10の径方向周囲を取り囲む状態で略環状形状のアルミナ製のセラミックホルダ151、粉末充填層153(以下、滑石リング153ともいう)、および上述のセラミックスリーブ106がこの順に先端側から後端側にかけて積層されている。
また、セラミックスリーブ106と主体金具138の後端部140との間には、加締めパッキン157が配置されている。なお、主体金具138の後端部140は、加締めパッキン157を介してセラミックスリーブ106を先端側に押し付けるように、加締められている。
一方、図1に示すように、主体金具138の先端側(図1における下方)外周には、センサ素子10の突出部分を覆うと共に、複数の孔部を有する金属製(例えば、ステンレスなど)二重のプロテクタである、外部プロテクタ142および内部プロテクタ143が溶接等によって取り付けられている。プロテクタの詳細については後述する。
主体金具138の後端側外周には、外筒144が固定されている。また、後端側端子金具40の後端側にはそれぞれリード線146が接続され、リード線146は後端側セパレータ95の後端側へ引き出されている。
そして、外筒144の後端側(図1における上方)の開口部には、後端側セパレータ95から引き出された6本のリード線146(図1では2本のみを表示)が挿通されるリード線挿通孔170hが形成された、ゴム製のグロメット170が配置されている。
また、主体金具138の後端部140より突出されたセンサ素子10の後端側(図1における上方)には、先端側セパレータ90が配置され、外表面から径方向外側に突出する鍔部90pが備えられている。先端側セパレータ90は、鍔部90pが保持部材169を介して外筒144に当接することで、外筒144の内部に保持される。
又、グロメット170と先端側セパレータ90の間に後端側セパレータ95が配置され、グロメット170の弾性力により後端側セパレータ95が先端側セパレータ90を先端側へ押圧する。これにより、鍔部90pが保持部材169側へ押し付けられ、先端側セパレータ90及び後端側セパレータ95は、外筒144の内部に互いに接続された状態で(つまり、軸線O方向に分離せずに)保持されている。
次に、図2を参照し、センサ素子10について説明する。
センサ素子10は、軸線O方向の先端側から、第1測定室S1に導入される被検出ガス中の酸素の汲み出し又は汲み入れを行う第1ポンプセル15と、第1測定室S1の酸素濃度を検出する酸素濃度検出セル16と、第1測定室S1に連通するNOx測定室S2に流入され、酸素濃度が調整されたガス中のNOx濃度に応じた第2ポンピング電流が流れる第2ポンプセル17とを、この順に備えている。
第1ポンプセル15は、第1固体電解質体15c及びその両面に形成された一対の電極15a、15bを有する。酸素濃度検出セル16は、第3固体電解質体16c及びその両面に形成された一対の電極16a、16bを有する。第2ポンプセル17は、第2固体電解質体17cに形成された一対の電極17a、17bを有する。
センサ素子10が備えるすべてのセル15〜17を検知部11とする。
ここで、図2の各セル15〜17の積層方向が検知部11の板厚方向Tであり、図2の紙面に垂直な方向が検知部11の板幅方向である。そして、センサ素子10の板厚方向Tに沿う両側面には、それぞれ軸線O方向にスリット状に延びるガス導入部13が開口している。ガス導入部13は、電極15a付近に配置されて第1測定室S1に連通し、外部から第1測定室S1を通って検知部11にガスを流入可能になっている。
なお、センサ素子10は、以下のようにしてNOx濃度を検知する。まず、酸素濃度検出セル16の電極間の電位差が425mV付近で一定となるように、第1ポンプセル15にて第1測定室S1と外部との間で酸素の汲み出し又は汲み入れを行う。
このように、第1測定室S1において酸素濃度が調整された被検出ガスは、第2測定室S2内に導入される。第2測定室S2内で被検出ガス中のNOxは、第2ポンプセル17の電極17bに曝され、電極17bを触媒としてNとOに分解(還元)される。このとき、第2ポンプセル17を流れる電流は、NOx由来の電流および残留酸素由来の電流となる。
ここで、第1測定室S1で汲み残された残留酸素の濃度は上記のように所定値に調整されているため、その残留酸素由来の電流は略一定とみなすことができ、NOx由来の電流の変動に対し影響は小さく、第2ポンプセル17を流れる電流はNOx濃度に比例することとなる。
次に、図3を参照し、本発明の特徴部分について説明する。
図3に示すように、内側プロテクタ143は先端側がテーパ部143fを介して縮径し、先端に底面(先端向き面)を有し、後端側が開口する円筒状をなしている。
外側プロテクタ142は内側プロテクタ143よりも径大で後端側が開口する有底円筒状をなし、軸線O方向の中央よりやや先端側で段状に縮径した先端向き面142f1を有すると共に、先端向き面142f1から先端に向かって窄まるテーパ部142tを介し、底面(先端向き面)142f2に繋がっている。
内側プロテクタ143の後端側は主体金具138の先端側の外周に嵌められ、さらに外側プロテクタ142の後端側が内側プロテクタ143の後端側の外周に嵌められ、全体が溶接等によって取り付けられている。そして、外側プロテクタ142の内側に内側プロテクタ143が完全に収容されている。
外側プロテクタ142の底面142f2が、特許請求の範囲の「外側に露出して最も先端側に位置する先端向き面」に相当する。
内側プロテクタ143のテーパ部143fよりも後端側の側面には内側ガス導入孔H11が設けられ、テーパ部143fよりも先端側の側面には内側ガス排出孔H21が設けられている。内側ガス導入孔H11及び内側ガス排出孔H21は、内側プロテクタ143の周方向に等間隔でそれぞれ8個、4個設けられている。
外側プロテクタ142の先端向き面142f1に外側ガス導入孔H31が設けられ、底面(先端向き面)142f2に1個のガス排出孔HE1が設けられている。外側ガス導入孔H31は、環状の先端向き面142f1に等間隔で複数個設けられている。
そして、軸線O方向の先端側から、HE1>H21>H31>H11の順に各孔が並んでいる。
なお、内側プロテクタ143は主体金具138の先端側の外周に嵌合されており、主体金具138の先端138eよりも内側ガス導入孔H11が軸線O方向の先端側に位置することはいうまでもない。
一方、ガス導入部13の先端が主体金具138の先端138eよりも後端側に位置している。これにより、内側プロテクタ143内に流入した被検出ガスGがセンサ素子の表面に直接到達することを防止し、センサ素子(検知部11)が固体電解質の活性化温度より冷えることを抑制できる。
ところで、ガス導入部13を主体金具138の先端138eよりも奥(後端側)に引っ込めると、被検出ガスGが十分に検知部11に接触せず、ガス検知精度や応答性が低下する可能性がある。
そこで、軸線O方向の先端側からH31>H11、つまり外側ガス導入孔H31を内側ガス導入孔H11よりも先端側に配置することで、外部から外側ガス導入孔H31に流入した被検出ガスGは、後端側へ向かう流れとして内側ガス導入孔H11から内側プロテクタ143へ流入する(図3参照)。このとき、ガス導入部13の先端が主体金具138の先端138eよりも後端側に位置しているため、被検出ガスGは検知部11に直接到達しないが、検知部11周囲の雰囲気Dfに被検出ガスGが到達し、雰囲気Dfに被検出ガスGの成分が拡散する。
これにより、被検出ガスGが検知部11に直接到達しなくても、検知部11が被検出ガスGの成分を検出することができるので、ガス検知精度や応答性の低下を抑制することができる。
又、外側に露出して最も先端側に位置する外側プロテクタ142の底面142f2にガス排出孔HE1を設けることで、ガスセンサ1が取り付けられる排気管等の被検出ガス流Fの流速が最も速い先端側にガス排出孔HE1が配置される。
これにより、内側プロテクタ143内の被検出ガスGが、ガス排出孔HE1からベンチュリ効果で外部に吸い出される効果が大きくなる。このため、内側プロテクタ143内の被検出ガスGの交換が促進され、ガス検知精度や応答性の低下をさらに抑制することができる。
なお、図3に示すように、本実施形態では、検知部11の板厚方向T(図2参照)に沿う断面を見たとき、軸線O方向のどの位置Pにおいても、検知部11の板厚L1に対し、貫通孔154の内径L2が、1<(L2/L1)≦8の関係を満たしている。
このように、(L2/L1)≦8とすることで、貫通孔154と検知部11(センサ素子10)とのクリアランスを小さくすることができる。これにより、検知部11近傍の貫通孔154の内部空間の容積、ひいては検知部11周囲の雰囲気Dfの容積を低減させ、雰囲気Dfへの被検出ガスGの成分の拡散を促進することができる。
又、本実施形態では、外側ガス導入孔H31が外側プロテクタ142の先端向き面142f1に形成されている。
これにより、外側プロテクタ142の側面に外側ガス導入孔を設ける場合に比べ、外部の被検出ガスGが外側ガス導入孔H31に軸線O方向から入るので、内側プロテクタ143に向かう後端側への流れがより強くなり、雰囲気Dfに被検出ガスGがより多く到達し、雰囲気Dfに被検出ガスGがより接触する。このため、雰囲気Dfに被検出ガスGの成分がより迅速かつ確実に拡散する。
又、本実施形態では、外側に露出する外側プロテクタ142の先端側のテーパ部142tが先端に向かって窄まるテーパ状をなしている。
これにより、被検出ガス流Fがテーパ部142tに沿って流れ、ガス排出孔HE1の位置で被検出ガス流Fの流れが最も絞られるので、上述のベンチュリ効果がさらに大きくなり、内側プロテクタ143内の被検出ガスGの交換がより促進される。
又、内側ガス導入孔H11の総面積(個々の孔の面積の総和)が、外側ガス導入孔H31の総面積よりも大きいと、内側プロテクタ143への被検出ガスGの流入が外側ガス導入孔H31で律速されるので、外側ガス導入孔H31から被検出ガスGが一旦流入すると、内側ガス導入孔H11へ被検出ガスGが流入し易くなり、雰囲気Dfに被検出ガスGが到達し易くなる。
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことはいうまでもない。
図4は本発明の別の実施形態に係るガスセンサ1Bの軸線O方向に沿う断面図である。図4において、ガスセンサ1Bは、外部プロテクタ242および内部プロテクタ243の構成が異なること以外は、ガスセンサ1と同一であるから、ガスセンサ1と同一の構成部分の説明を省略する。
図4において、内側プロテクタ243は先端に底面(先端向き面)を有し、後端側が開口する円筒状をなしている。又、外側プロテクタ242は内側プロテクタ243よりも径大で後端側が開口する有底円筒状をなし、さらに先端に向かって窄まるテーパ部242tを介し、底面(先端向き面)242fに繋がっている。そして、外側プロテクタ242の内側に内側プロテクタ243が完全に収容されている。
外側プロテクタ242の底面242fが、特許請求の範囲の「外側に露出して最も先端側に位置する先端向き面」に相当する。
内側プロテクタ243の後端側の側面には内側ガス導入孔H12が設けられ、底面には内側ガス排出孔H22が設けられている。内側ガス導入孔H12は、内側プロテクタ143の周方向に等間隔で8個設けられ、内側ガス排出孔H22は1個設けられている。
外側プロテクタ242の側面に外側ガス導入孔H32が設けられ、底面(先端向き面)242fに1個のガス排出孔HE2が設けられている。外側ガス導入孔H32は、等間隔で複数個設けられている。
図4においても、軸線O方向の先端側から、HE2>H22>H32>H12の順に各孔が並んでおり、上述の効果を奏することができる。又、テーパ部242tは、テーパ部142tと同様にベンチュリ効果を大きくする。
図5は本発明のさらに別の実施形態に係るガスセンサ1Cの軸線O方向に沿う断面図である。図Cにおいて、ガスセンサ1Cは、外部プロテクタ342および内部プロテクタ343の構成が異なること以外は、ガスセンサ1と同一であるから、ガスセンサ1と同一の構成部分の説明を省略する。
図5において、内側プロテクタ343は、後端側が開口し、先端に向かって窄まるテーパ部343tを介し、底面(先端向き面)343fに繋がる円筒状をなしている。又、外側プロテクタ342は内側プロテクタ343よりも径大で後端側が開口する有底円筒状をなし、底面342fに繋がっている。
なお、外側プロテクタ342の底面342fには1個の外側ガス導入孔H33が設けられ、内側プロテクタ343の後端側が外側プロテクタ342の内側に収容される一方、テーパ部342tを含む内側プロテクタ343の先端側が外側ガス導入孔H33から外部に露出している。
内側プロテクタ343の底面343fが、特許請求の範囲の「外側に露出して最も先端側に位置する先端向き面」に相当する。
内側プロテクタ343の後端側の側面には内側ガス導入孔H13が設けられ、底面343fには1個の内側ガス排出孔H23が設けられている。この内側ガス排出孔H23はガス排出孔HE3と共通である。内側ガス導入孔H13は、内側プロテクタ343の周方向に等間隔で8個設けられている。
なお、図6に示すように、外側プロテクタ342の底面342fの外側ガス導入孔H33は、内側プロテクタ343の外周面との隙間で構成され、環状に形成されている。
図5においても、軸線O方向の先端側から、HE3=H23>H33>H13の順に各孔が並んでおり、上述の効果を奏することができる。又、テーパ部343tは、テーパ部142tと同様にベンチュリ効果をさらに大きくする。
又、上記実施形態では、センサ素子10の先端側(ガス導入部13)の周囲に主体金具138の貫通孔154が臨んでいたが、例えばセラミックホルダ151を先端側へ伸ばして貫通孔154を覆うようにし、センサ素子10の先端側(ガス導入部13)の周囲の少なくとも一部にセラミックホルダ151が臨むようにしてもよい。この場合、セラミックホルダ151が臨む位置Pにおいては、上記L2の算出の際、貫通孔154の内径の代わりにセラミックホルダ151の内径を用いる。
又、ガス導入部13の先端が主体金具の先端138eと同一平面上(軸線O方向に同じ位置)であってもよい。
又、外側プロテクタは内側プロテクタの少なくとも側面を離間して覆えばよく、例えば図5の外側プロテクタ342にて底面342fを設けない筒状としてもよい。
又、ガスセンサとしては、NOxセンサの他、酸素センサ、全領域ガスセンサが挙げられる。
1、1B、1C ガスセンサ
10 センサ素子
11 検知部
13 ガス導入部
138 主体金具
138e 主体金具の先端
154 主体金具の貫通孔
142、242、342 外側プロテクタ
143、243、343 内側プロテクタ
142f2、242f、343f 外側に露出して最も先端側に位置する先端向き面
142f1 外側プロテクタの先端向き面
142t、242t、342t テーパ部
343f 内側プロテクタの先端向き面
H1、H11、H12、H13 内側ガス導入孔
H2、H21、H22、H23 内側ガス排出孔
H3、H31、H32、H33 外側ガス導入孔
HE,HE1、HE2、HE3 ガス排出孔
L1 検知部の板厚
L2 貫通孔の内径L
O 軸線
P 軸線方向の位置

Claims (6)

  1. 板状をなして軸線方向に延びると共に、先端側に被検出ガス中の特定ガス成分を検出する検知部および外部から該検知部に連通するガス導入部を有するセンサ素子と、
    軸線方向に貫通する貫通孔を有し、前記センサ素子の周囲を取り囲む主体金具と、
    前記主体金具の先端側に取り付けられる筒状の内側プロテクタと、
    前記内側プロテクタの少なくとも側面を離間して覆う筒状の外側プロテクタと、を備えたガスセンサであって、
    前記ガス導入部の先端が前記主体金具の先端と同一平面上、または、当該先端よりも後端側に位置し、
    前記内側プロテクタは、内側ガス導入孔H1と内側ガス排出孔H2とを有し、
    前記外側プロテクタは、外側ガス導入孔H3を有し、
    前記内側プロテクタと前記外側プロテクタのうち、外側に露出して最も先端側に位置する先端向き面に、前記内側ガス排出孔H2と共通又はこれと異なるガス排出孔HEを有し、
    前記軸線方向の先端側から、HE≧H2>H3>H1の順に並ぶガスセンサ。
  2. 前記検知部の板厚方向に沿う断面を見たとき、前記軸線方向のどの位置においても、前記検知部の板厚L1に対し、前記貫通孔の内径L2が、1<(L2/L1)≦8の関係を満たす請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 前記外側ガス導入孔H3が前記外側プロテクタの先端向き面に形成されている請求項1又は2に記載のガスセンサ。
  4. 前記内側プロテクタと前記外側プロテクタのうち、外側に露出する先端側が先端に向かって窄まるテーパ状をなす請求項1〜3のいずれか一項に記載のガスセンサ。
  5. 前記内側ガス導入孔H1の総面積は、前記外側ガス導入孔H3の総面積よりも大きい請求項1〜4のいずれか一項に記載のガスセンサ。
  6. 前記内側プロテクタの先端向き面が外側に露出し、前記ガス排出孔HEは前記内側ガス排出孔H2と共通である請求項1〜5のいずれか一項に記載のガスセンサ。
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