JP2009222561A - ガスセンサ素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】応答性に優れた測定精度の高いガスセンサ素子を提供すること。
【解決手段】ガスセンサ素子1は、被測定ガスを導入する被測定ガス室11と、被測定ガス室11に所定の拡散抵抗の下に被測定ガスを導入するための拡散抵抗部12と、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するセンサセル3と、被測定ガス室11における酸素濃度を調整する酸素ポンプセル2とを有する。センサセル3は、第1固体電解質体51と被測定ガス室11に面する測定電極31とこれと対をなす基準電極32とを有する。酸素ポンプセル2は、第2固体電解質体52と被測定ガス室11に面する内部ポンプ電極21とこれと対をなす外部ポンプ電極22とを有する。拡散抵抗部12は被測定ガス室11から積層方向Zに直交する方向に形成されている。被測定ガス室11における内部ポンプ電極21の外側端部211よりも内側に測定電極31が配設されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、被測定ガス室に導入された被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するセンサセルと、上記被測定ガス室における酸素濃度を調整する酸素ポンプセルとを有するガスセンサ素子に関する。
例えば、自動車の排気系には、排気ガス中における窒素酸化物(NOx)濃度など、被測定ガス中における特定ガス濃度を測定するためのガスセンサが設置されている。
かかるガスセンサに用いるガスセンサ素子として、例えば図26に示すごとく、被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するセンサセル93と、被測定ガス室91における酸素濃度を調整する酸素ポンプセル92とを有するガスセンサ素子9が開示されている(特許文献1)。
このガスセンサ素子9は、被測定ガス中に含まれる酸素の影響によって、本来測定したい特定ガスの濃度を正確に測ることが困難となることがあることに鑑み、酸素ポンプセル92によって、被測定ガス室91における酸素濃度を調整して、その影響を抑制しようとするものである。
具体的には、上記ガスセンサ素子9は、図26に示すごとく、第1の拡散律速通路961を通じて被測定ガスを導入する第1の内部空所911と、第2の拡散律速通路962を通じて第1の内部空所911と連結された第2の内部空所912とを、複数の固体電解質体95の間に有する。
そして、第2の内部空所912にセンサセル93の測定電極931が配設され、第1の内部空所911に酸素ポンプセル92の内部ポンプ電極921が配設されている。また、上記測定電極931と対をなす電極である基準電極932が、大気を導入する基準ガス室913に配設されている。また、上記内部ポンプ電極921と対をなす外部ポンプ電極922が、ガスセンサ素子9の外部に設けてある。
また、第1の内部空所911には、第1の内部空所911における酸素濃度を検出するための酸素モニタセル94の内部モニタ電極941が配設されている。そして、酸素モニタセル94は、この内部モニタ電極941と上記基準電極932とによって構成され、両者間に生じる起電力によって、第1の内部空所911における酸素濃度を検出している。
上記の構成によって、第1の拡散律速通路961を通じて第1内部空所911に導入された被測定ガスにおける酸素を酸素ポンプセル92によって外部へ汲み出し、被測定ガス中の酸素濃度を低くする。そして、酸素濃度が低くなった被測定ガスは、第2の拡散律速通路962を通じて第2の内部空所912へ導かれる。第2の内部空所912に測定電極931が設けられたセンサセル93によって、被測定ガスにおける特定ガス濃度を測定する。このとき、被測定ガスにおける酸素濃度は充分に低いため、酸素濃度の影響を小さくして、特定ガス濃度の測定誤差を抑制する。
また、酸素モニタセル94によって、第1の内部空所911における被測定ガス中の酸素濃度をモニタリングしておき、その測定値に応じて、酸素ポンプセル92の出力を変化させて、酸素のポンピング能力を変化させる。これにより、第1の内部空所911に導入された被測定ガス中の酸素濃度を一定に保つようにしている。
特開平8−271476号公報
しかしながら、上記従来のガスセンサ素子9においては、以下の問題がある。
すなわち、上記ガスセンサ素子9における被測定ガス室91は、第1の内部空所911と第2の内部空所912とに分かれ、ガスセンサ素子9の長手方向Yに並べて配置してある。そして、被測定ガスを導入する第1の拡散律速通路961は、第1の内部空所911における第2の内部空所912と反対側の端部に、積層方向Zに形成されている。そのため、第1の拡散律速通路961から導入された被測定ガスが、第2の内部空所962におけるセンサセル93の測定電極931に達するまでの距離が長い。それ故、ガスセンサ素子9の応答性が低下するという問題がある。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、応答性に優れた測定精度の高いガスセンサ素子を提供しようとするものである。
本発明は、酸素イオン伝導性を有する第1固体電解質体及び第2固体電解質体の間に形成され、被測定ガスを導入する被測定ガス室と、
該被測定ガス室に所定の拡散抵抗の下に被測定ガスを導入するための拡散抵抗部と、
上記被測定ガス室に導入された被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するセンサセルと、
上記被測定ガス室における酸素濃度を調整する酸素ポンプセルとを有し、
上記センサセルは、上記第1固体電解質体と、上記被測定ガス室に面して上記第1固体電解質体の表面に設けられた測定電極と、該測定電極と対をなすように上記第1固体電解質体の表面に設けられた基準電極とを有し、
上記酸素ポンプセルは、上記第2固体電解質体と、上記被測定ガス室に面して上記第2固体電解質体の表面に設けた内部ポンプ電極と、該内部ポンプ電極と対をなすように上記第2固体電解質体の表面に設けられた外部ポンプ電極とを有し、
上記拡散抵抗部は、上記被測定ガス室から、上記第1固体電解質体と上記第2固体電解質体との積層方向に直交する方向に形成されており、
上記被測定ガス室における、上記内部ポンプ電極の外側端部よりも内側に、上記測定電極が配設されていることを特徴とするガスセンサ素子にある(請求項1)。
次に、本発明の作用効果につき説明する。
上記拡散抵抗部は、上記被測定ガス室から、上記第1固体電解質体と上記第2固体電解質体との積層方向に直交する方向に形成されている。これにより、拡散抵抗部の外側端部すなわち被測定ガスの導入口から上記測定電極までの距離を短くすることができ、ガスセンサ素子の応答性を向上させることができる。
また、上記被測定ガス室における、上記内部ポンプ電極の外側端部よりも内側に、上記測定電極が配設されている。そのため、被測定ガスが測定電極に到達する前に、酸素ポンプセルによって被測定ガス中の酸素濃度を調整することができる。それ故、ガスセンサ素子の測定精度を向上させることができる。
以上のごとく、本発明によれば、応答性に優れた測定精度の高いガスセンサ素子を提供することができる。
本発明(請求項1)において、上記特定ガスとしては、例えば、NOx(窒素酸化物)、CO(一酸化炭素)、HC(炭化水素)等がある。
また、上記ガスセンサ素子は、例えば自動車エンジン等の内燃機関における排気系に配置して用いることができる。
また、上記拡散抵抗部と上記内部ポンプ電極とは、互いに積層方向に隣接して配設されていることが好ましい(請求項2)。
この場合には、被測定ガスは、拡散抵抗部を通過して被測定ガス室に導入されるまでの間に、充分に内部ポンプ電極に接触することとなる。それ故、この間に、酸素ポンプセルによって酸素を充分にポンピングして、被測定ガス中の酸素濃度を充分に調整することができる。
また、上記拡散抵抗部は、上記ガスセンサ素子の長手方向にも直交する方向に形成されていることが好ましい(請求項3)。
この場合には、特に、拡散抵抗部の外側端部すなわち被測定ガスの導入口から上記測定電極までの距離を短くしやすく、ガスセンサ素子の応答性を一層向上させることができる。
また、上記測定電極は、上記内部ポンプ電極の内側端部よりも内側に配設されていることが好ましい(請求項4)。
この場合には、上記酸素ポンプセルによって酸素濃度を充分に調整した後の被測定ガスを上記測定電極に供給できるため、特定ガス濃度の測定精度を向上させることができる。
また、上記ガスセンサ素子は、上記被測定ガス室における酸素濃度を測定する酸素モニタセルを設けてなり、該酸素モニタセルは、上記第1固体電解質体と、上記被測定ガス室に面して上記第1固体電解質体の表面に設けられた内部モニタ電極と、該内部モニタ電極と対をなすように上記第1固体電解質体の表面に設けられた外部モニタ電極とからなり、上記内部モニタ電極は、上記内部ポンプ電極の外側端部よりも内側に配設されていることが好ましい(請求項5)。
この場合には、被測定ガス室における酸素濃度を正確に把握して、酸素ポンプセルの制御にフィードバックしたり、センサセルによる測定値の補正をしたりすることにより、測定精度を向上させることができる。また、上記内部モニタ電極は、上記内部ポンプ電極の外側端部よりも内側に配設されているため、酸素ポンプセルによって酸素濃度を調整した後の被測定ガス中の酸素濃度を、酸素モニタセルによって正確に測定することができる。
特に、拡散抵抗部の外側端部と測定電極との間の距離を小さくして応答性を向上させようとすると、内部ポンプ電極の幅が小さくなり、酸素ポンピング能力を充分に確保することが困難となるおそれがある。それ故、酸素モニタセルを設けることにより、被測定ガス室における酸素濃度の変動を抑制したり、測定値を補正したりして、特定ガス濃度の検出制度を担保することができる。
また、上記内部モニタ電極は、上記内部ポンプ電極の内側端部よりも内側に配設されていることが好ましい(請求項6)。
この場合には、上記酸素ポンプセルによって酸素濃度を充分に調整した後の被測定ガスを上記内部モニタ電極に供給できるため、酸素濃度の測定精度を向上させることができる。
また、上記ガスセンサ素子は、上記酸素モニタセルにおける酸素濃度の検出信号に基づき、上記酸素ポンプセルへの印加電圧を制御するよう構成してあることが好ましい(請求項7)。
この場合には、被測定ガス室における酸素濃度を一定に保つことが容易となる。特に、拡散抵抗部の外側端部と測定電極との間の距離を小さくして応答性を向上させようとすると、内部ポンプ電極の幅が小さくなり、酸素ポンピング能力を充分に確保することが困難となるおそれがある。そこで、酸素モニタセルによって被測定ガス室における酸素濃度をモニタリングするとともにその検出信号を酸素ポンプセルへフィードバックすることにより、酸素濃度の調整を容易にすることができる。
また、上記センサセルは、上記測定電極と上記基準電極との間に所定の電圧を印加したときに上記被測定ガス中の特定ガス濃度及び酸素濃度に起因して電流が流れるよう構成され、上記酸素モニタセルは、上記内部モニタ電極と上記外部モニタ電極との間に所定の電圧を印加したときに上記被測定ガス中の酸素濃度に起因して電流が流れるよう構成され、上記センサセルに流れる電流値と上記酸素モニタセルに流れる電流値との差によって、上記特定ガス濃度を検出するよう構成されていることが好ましい(請求項8)。
この場合には、上記センサセルにおける特定ガス濃度の測定値を補正して、正確な測定値を得ることができる。
また、上記拡散抵抗部は、少なくとも一部を多孔質体によって構成していることが好ましい(請求項9)。
この場合には、上記拡散抵抗部における拡散抵抗を調整することが容易となる。
また、上記測定電極と上記内部ポンプ電極との間に、上記被測定ガスの拡散抵抗となる内部拡散抵抗部が配設されていることが好ましい(請求項10)。
この場合には、酸素ポンプセルによって充分に酸素濃度を調整した後の被測定ガスを上記測定電極に供給することができ、特定ガス濃度の測定精度を向上させることができる。
また、上記拡散抵抗部の外側端部と上記測定電極との間の最短距離は、1〜3mmであることが好ましい(請求項11)。
この場合には、応答性を充分に向上させることができると共に測定精度を充分確保することができるガスセンサ素子を提供することができる。
上記最短距離が1mm未満の場合には、酸素ポンプセルによる酸素濃度調整が不充分となり、測定精度を向上させることが困難となるおそれがある。一方、上記最短距離が3mmを超える場合には、応答性を充分に向上させることが困難となるおそれがある。
(実施例1)
本発明の実施例にかかるガスセンサ素子につき、図1〜図4を用いて説明する。
本例のガスセンサ素子1は、図1、図2に示すごとく、酸素イオン伝導性を有する第1固体電解質体51及び第2固体電解質体52の間に形成され、被測定ガスを導入する被測定ガス室11と、該被測定ガス室11に所定の拡散抵抗の下に被測定ガスを導入するための拡散抵抗部12とを有する。
また、ガスセンサ素子1は、被測定ガス室11に導入された被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するセンサセル3と、被測定ガス室11における酸素濃度を調整する酸素ポンプセル2と、被測定ガス室11における酸素濃度を測定する酸素モニタセル4とを有する。
センサセル3は、第1固体電解質体51と、被測定ガス室11に面して上記第1固体電解質体51の表面に設けられた測定電極31と、該測定電極31と対をなすように第1固体電解質体51の表面に設けられた基準電極32とを有する。
酸素ポンプセル2は、第2固体電解質体52と、被測定ガス室11に面して第2固体電解質体52の表面に設けた内部ポンプ電極21と、該内部ポンプ電極21と対をなすように第2固体電解質体52の表面に設けられた外部ポンプ電極22とを有する。
酸素モニタセル4は、第1固体電解質体51と、被測定ガス室11に面して第1固体電解質体51の表面に設けられた内部モニタ電極41と、該内部モニタ電極41と対をなすように第1固体電解質体51の表面に設けられた外部モニタ電極42とからなる。
拡散抵抗部12は、被測定ガス室11から、第1固体電解質体51と第2固体電解質体52との積層方向Zに直交する方向に形成されている。
図3に示すごとく、被測定ガス室11における、内部ポンプ電極21の外側端部211よりも内側に、測定電極31が配設されている。また、内部モニタ電極41も、内部ポンプ電極21の外側端部211よりも内側に配設されている。
更に、本例においては、測定電極31及び内部モニタ電極41は、内部ポンプ電極21の内側端部212よりも内側に配設されている。
ガスセンサ素子1は、図1、図2に示すごとく、第1固体電解質体51と第2固体電解質体52は、両者の間に上記被測定ガス室11を形成するためのスペーサ130を介して積層されている。
また、第1固体電解質体51における被測定ガス室11と反対側の面には、第1基準ガス空間101を形成するためのスペーサ131を介して被覆板14が積層されている。
また、第2固体電解質体52における被測定ガス室11と反対側の面には、第2基準ガス空間102を形成するためのスペーサ132を介して、酸素ポンプセル2、センサセル3、及び酸素モニタセル4を加熱するためのセラミックヒータ15が積層されている。
センサセル3における基準電極32と酸素モニタセル4における外部モニタ電極42は、一体化された一つの電極によって構成され、この一つの電極が基準電極32及び外部モニタ電極42として機能する。そして、基準電極32及び外部モニタ電極42は、第1固体電解質体51における、測定電極31及び内部モニタ電極41と反対側の面に形成され、第1基準ガス空間101に面して配設されている。
また、酸素ポンプセル2の外部ポンプ電極22は、第2固体電解質体52における、内部ポンプ電極21と反対側の面に形成され、第2基準ガス空間102に面して配設されている。
測定電極31と内部モニタ電極41とは、互いにガスセンサ素子1の長手方向Yに沿って所定の間隔を設けて配置している。また、内部ポンプ電極21は、図3に示すごとく、平面視において、測定電極31及び内部モニタ電極41とを全周から囲むように形成されている。
図2に示すごとく、拡散抵抗部12と内部ポンプ電極21とは、互いに積層方向Zに隣接して配設されている。拡散抵抗部12は、被測定ガス室11における積層方向Z及び長手方向Yに直交する幅方向Xの両端に一対形成されている。本例においては、拡散抵抗部12は、アルミナ等のセラミックからなる多孔質体によって構成されている。そして、拡散抵抗部12は、内部ポンプ電極21と第1固体電解質体51との間に介設され、内部ポンプ電極21の一部と積層方向Zに重なっている。
拡散抵抗部12の外側端部121と測定電極31との間の最短の距離Sは、1〜3mmである。
第1固体電解質体51及び第2固体電解質体52は、それぞれジルコニアやセリア等を主成分としている。また、スペーサ130、131、132は、アルミナを主成分としてなる。
また、センサセル3の測定電極31及び基準電極32は、図4に示すごとく、電源731及び電流計732を備えたセンサ回路730に接続されている。
また、測定電極31及び基準電極32は、電極内部へのガス拡散、及び測定電極31と第1固体電解質体51との間での反応を促進することができる多孔質の電極とするために、Ptを主成分とした金属成分とジルコニアを主成分とするセラミック成分とを含有するサーメット材料からなる。そして、金属成分とセラミック成分との総重量に対するセラミック成分の含有量は、例えば、10〜20重量%とすることができる。
また、測定電極31は、窒素酸化物(NOx)に対して活性なPt−Rh電極よりなる。そして、その金属成分の総重量に対するRhの含有量を、例えば、10〜50重量%とすることができる。
酸素ポンプセル2の内部ポンプ電極21及び外部ポンプ電極22は、図4に示すごとく、電源721を備えたポンプ回路720に接続されている。
また、内部ポンプ電極21及び外部ポンプ電極22も、センサセル3の測定電極31及び基準電極32と同様、Ptを主成分とした金属成分とジルコニアを主成分とするセラミック成分とを含有するサーメット材料からなる。そして、金属成分とセラミック成分との総重量に対するセラミック成分の含有量は、例えば、10〜20重量%とすることができる。
また、内部ポンプ電極21は、窒素酸化物に対して不活性なPt−Au電極よりなる。そして、その金属成分の総重量に対するAuの含有量を、例えば、1〜10重量%とすることができる。
酸素モニタセル4の内部モニタ電極41及び外部モニタ電極42は、図4に示すごとく、電源741及び電流計742を備えたモニタ回路740に接続されている。
内部モニタ電極41及び外部モニタ電極42も、センサセル3の測定電極31及び基準電極32と同様、Ptを主成分とした金属成分とジルコニアを主成分とするセラミック成分とを含有するサーメット材料からなる。そして、金属成分とセラミック成分との総重量に対するセラミック成分の含有量は、例えば、10〜20重量%とすることができる。
また、内部モニタ電極41は、窒素酸化物に対して不活性なPt−Au電極よりなる。そして、その金属成分の総重量に対するAuの含有量を、例えば、1〜10重量%とすることができる。
また、酸素モニタセル4は、図4に示すごとく、電流計742から酸素ポンプセル2へとフィードバックするフィードバック回路750を有し、酸素ポンプセル2の動作を制御することができるよう構成されている。すなわち、例えば、電流計742において測定された電流値が所定値を超えたとき、酸素ポンプセル2に印加する電源721の電圧を上げて、被測定ガス室11から第2基準ガス空間102へ向かう酸素のポンピング能力を向上させる制御を行う。
なお、測定電極31、基準電極32(外部モニタ電極42)、内部モニタ電極41、内部ポンプ電極21、及び外部ポンプ電極22は、導電性のリード部及びスルーホールを介して、外部の端子部に電気的に接続されている(図示略)。
セラミックヒータ15は、図1、図2に示すごとく、ヒータ基板151と該ヒータ基板151上に設けた発熱体150と該発熱体150を覆う絶縁層152とよりなる。
また、セラミックヒータ15は、アルミナよりなるシートに、通電発熱する発熱体150及びこれに通電するためのリード部153をパターニング形成すると共に、発熱体150に絶縁層152を隣接配置してなる。この発熱体150には、例えば、Ptとアルミナ等のセラミックとからなるサーメット材料が用いられる。
上記セラミックヒータ15は、発熱体150を外部からの給電により発熱させ、酸素ポンプセル2、センサセル3、及び酸素モニタセル4を活性温度まで加熱するものである。
発熱体150に対する給電は、発熱体150に一体的に形成されたリード部153と、スルーホール(図示略)と、端子部(図示略)とを介して行われる。
なお、第1固体電解質体51、第2固体電解質体52、スペーサ130、131、132、被覆板14、絶縁層152及びヒータ基板151は、ドクターブレード法や押し出し成形法等によりシート状体として形成することができる。
また、測定電極31、基準電極32、内部モニタ電極41、外部モニタ電極42、内部ポンプ電極21、外部ポンプ電極22は、それぞれ、スクリーン印刷等によって形成することができる。
また、拡散抵抗部12を構成する多孔質体も、スクリーン印刷等によって形成することができる。
また、ガスセンサ素子1は、上記各電極等を適宜形成した後のセラミックシートを積層し焼成して一体化することにより形成することができる。
次に、本例のガスセンサ素子1の動作原理につき説明する。
まず、被測定ガスは、所定の拡散抵抗の下に拡散抵抗部12を通過して、被測定ガス室11に導入される。導入される被測定ガス量は、拡散抵抗部12の拡散抵抗により決定される。被測定ガスが酸素ポンプセル2の内部ポンプ電極21の表面を通過する際に、被測定ガス中における酸素濃度を酸素ポンプセル2によって調整される。
すなわち、酸素ポンプセル2の一対の電極に、外部ポンプ電極22が正極となるように電圧を印加すると、内部ポンプ電極21上で被測定ガス中の酸素が還元されて酸素イオンとなり、ポンピング作用により第2基準ガス空間102側の外部ポンプ電極22に排出される。逆に、内部ポンプ電極21が正極となるように電圧を印加すると、外部ポンプ電極22上で酸素が還元されて酸素イオンとなり、ポンピング作用により被測定ガス室11側の内部ポンプ電極21に排出される。すなわち、酸素ポンプセル2は、一対の電極間に電圧をかけることにより被測定ガス室11における酸素の出し入れを行い、被測定ガス室11における酸素濃度を調整するよう構成されている。
特に、拡散抵抗部12を通過する際に、被測定ガスは内部ポンプ電極21と接触しやすく、酸素濃度の調整が行われやすい。
次に、内部ポンプ電極21を通過した被測定ガスは、センサセル3の測定電極31及び酸素モニタセル4の内部モニタ電極41に到達する。
酸素モニタセル4の一対の電極に、第1基準ガス空間101側の外部モニタ電極42が正極となるように所定の電圧(例えば、0.40V)を印加すると、被測定ガス室11側の内部モニタ電極41上で被測定ガス中の酸素が還元されて酸素イオンとなり、ポンピング作用により第1基準ガス空間101側の外部モニタ電極42側に排出され、酸素イオン電流が流れる。
ここで、内部モニタ電極41は、窒素酸化物の分解に不活性なPt−Auからなるサーメット電極であるため、酸素モニタセル4に流れる酸素イオン電流は、被測定ガス中の酸素量に依存し、窒素酸化物量には依存しない。そのため、この酸素モニタセル4に流れた電流値を検出することにより被測定ガス室11の酸素濃度を検出することができる。
更に、本例のガスセンサ素子1は、検出された酸素モニタセル4の電流値を基に、被測定ガス室11における酸素濃度が所望の一定値になるように、フィードバック回路750を介して酸素ポンプセル2を制御することができるよう構成されている。即ち、酸素モニタセル4の電流値が所望の一定の値(例えば、0.2μA)になるように、酸素モニタセル4の信号により酸素ポンプセル3への印加電圧を制御すれば、被測定ガス室11の酸素濃度を一定に制御することができる。
また、センサセル3に、第1基準ガス空間101側の基準電極32が正極となるように所定の電圧(例えば、0.40V)を印加する。上記のごとく、測定電極31は、窒素酸化物の分解に活性なPt−Rhのサーメット電極であるため、測定電極31上で被測定ガス室11の被測定ガス中の酸素及び窒素酸化物が還元されて酸素イオンとなり、ポンピング作用により第1基準ガス空間101側の基準電極32に排出されて、測定電極31と基準電極32との間に電流が流れる。この電流は、被測定ガス中のNOx及び酸素の濃度に起因する電流である。
一方、上記のごとく、酸素モニタセル4に流れる電流は、被測定ガス室11中の酸素濃度に起因する電流である。そこで、センサセル3に流れる電流値と酸素モニタセル4に流れる電流値との差によって、NOx濃度を検出することができる。
次に、本例の作用効果につき説明する。
上記拡散抵抗部12は、被測定ガス室11から、第1固体電解質体51と第2固体電解質体52との積層方向Zに直交する方向に形成されている。これにより、拡散抵抗部12の外側端部121すなわち被測定ガスの導入口から測定電極31までの距離Sを短くすることができ、ガスセンサ素子1の応答性を向上させることができる。
特に本例においては、拡散抵抗部12が、ガスセンサ素子1の長手方向Yにも直交する幅方向Xに形成されているため、拡散抵抗部12の外側端部121すなわち被測定ガスの導入口から測定電極31までの距離Sを短くしやすく、ガスセンサ素子1の応答性を一層向上させることができる。
また、被測定ガス室11における、内部ポンプ電極21の外側端部211よりも内側に、測定電極31が配設されている。そのため、被測定ガスが測定電極31に到達する前に、酸素ポンプセル2によって被測定ガス中の酸素濃度を調整することができる。それ故、ガスセンサ素子1の測定精度を向上させることができる。
特に本例においては、測定電極31が、内部ポンプ電極21の内側端部212よりも内側に配設されているため、酸素ポンプセル2によって酸素濃度を充分に調整した後の被測定ガスを測定電極31に供給でき、特定ガス濃度の測定精度を向上させることができる。
また、拡散抵抗部12と内部ポンプ電極21とは、互いに積層方向に隣接して配設されている。そのため、被測定ガスは、拡散抵抗部12を通過して被測定ガス室11に導入されるまでの間に、充分に内部ポンプ電極21に接触することとなる。それ故、この間に、酸素ポンプセル2によって酸素を充分にポンピングして、被測定ガス中の酸素濃度を充分に調整することができる。
また、ガスセンサ素子1は酸素モニタセル4を設けてなるため、被測定ガス室11における酸素濃度を正確に把握して、酸素ポンプセル2の制御にフィードバックしたり、センサセル3による測定値の補正をしたりすることにより、測定精度を向上させることができる。また、内部モニタ電極41は、内部ポンプ電極21の外側端部211よりも内側に配設されているため、酸素ポンプセル2によって酸素濃度を調整した後の被測定ガス中の酸素濃度を、酸素モニタセル2によって正確に測定することができる。
特に、拡散抵抗部12の外側端部121と測定電極31との間の距離Sを小さくして応答性を向上させようとすると、内部ポンプ電極21の幅が小さくなり、酸素ポンピング能力を充分に確保することが困難となるおそれがある。それ故、酸素モニタセル4を設けることにより、被測定ガス室11における酸素濃度の変動を抑制したり、測定値を補正したりして、特定ガス濃度(NOx濃度)の検出制度を担保することができる。
更に本例においては、内部モニタ電極41は、内部ポンプ電極21の内側端部212よりも内側に配設されている。それ故、酸素ポンプセル2によって酸素濃度を充分に調整した後の被測定ガスを内部モニタ電極41に供給できるため、酸素濃度の測定精度を向上させることができる。
また、ガスセンサ素子1は、酸素モニタセル4における酸素濃度の検出信号に基づき、酸素ポンプセル2への印加電圧を制御するよう構成してある。そのため、被測定ガス室11における酸素濃度を一定に保つことが容易となる。特に、拡散抵抗部12の外側端部121と測定電極31との間の距離Sを小さくして応答性を向上させようとすると、内部ポンプ電極21の幅Wが小さくなり、酸素ポンピング能力を充分に確保することが困難となるおそれがある。そこで、酸素モニタセル4によって被測定ガス室11における酸素濃度をモニタリングするとともにその検出信号を酸素ポンプセル2へフィードバックすることにより、酸素濃度の調整を容易にすることができる。
また、酸素モニタセル4は、内部モニタ電極41と外部モニタ電極42との間に所定の電圧を印加したときに被測定ガス中の酸素濃度に起因して電流が流れるよう構成され、センサセル3に流れる電流値と酸素モニタセル4に流れる電流値との差によって、特定ガス濃度(NOx濃度)を検出するよう構成されている。これにより、センサセル3における特定ガス濃度(NOx濃度)の測定値を補正して、正確な測定値を得ることができる。
また、拡散抵抗部12は多孔質体によって構成されているため、拡散抵抗を調整することが容易となる。
また、拡散抵抗部12の外側端部121と測定電極31との間の最短の距離Sは、1〜3mmであるため、応答性を充分に向上させることができると共に測定精度を充分確保することができるガスセンサ素子1を提供することができる。
以上のごとく、本例によれば、応答性に優れた測定精度の高いガスセンサ素子を提供することができる。
(実施例2)
本例は、図5〜図7に示すごとく、拡散抵抗部12をスリットによって構成した例である。すなわち、実施例1のように、拡散抵抗部12を多孔質体によって構成するのではなく、隙間を小さくしたスリットによって構成した。このスリットは、所望の拡散抵抗が得られるように、積層方向Zの厚みを適宜調整したものであり、この厚みは例えば5〜50μmとすることができる。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、多孔質体を形成する工程が不要となるため、製造コストの低減を図ることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例3)
本例は、図8〜図10に示すごとく、測定電極31と内部ポンプ電極21との間に、被測定ガスの拡散抵抗となる内部拡散抵抗部120を配設した例である。
内部拡散抵抗部120は、アルミナ等のセラミックからなる多孔質体によって構成され、測定電極31及び酸素モニタ電極を覆うように形成されている。また、内部拡散抵抗部120は、内部ポンプ電極21の内側端部212よりも内側に配設されている。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、酸素ポンプセル2によって充分に酸素濃度を調整した後の被測定ガスを測定電極31に供給することができ、特定ガス濃度の測定精度を向上させることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例4)
本例は、図11〜図13に示すごとく、拡散抵抗部12を、被測定ガス室11の全体に配設した例である。
本例のガスセンサ素子1においては、第2固体電解質体52における被測定ガス室11に面する表面全体に内部ポンプ電極21を形成している。そして、この内部ポンプ電極21と、測定電極31及び内部モニタ電極41とを覆うように、被測定ガス室11の全体に、拡散抵抗部12が形成されている。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、酸素ポンプセル2による被測定ガス室11内の酸素濃度の調整を行いやすい。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例5)
本例は、図14〜図16に示すごとく、被測定ガス室11を、積層方向Zに二つに分割した例である。
すなわち、被測定ガス室11は、互いに絞り部113を介して連通した第1被測定ガス室111と第2被測定ガス室112とからなる。第1被測定ガス室111には内部ポンプ電極21が面しており、第2被測定ガス室112には測定電極31及び内部モニタ電極41が面している。また、内部ポンプ電極21は、第1被測定ガス室111に面する第2固体電解質体52の表面の全面に形成されている。
また、第1固体電解質体51と第2固体電解質体52との間に形成されたスペーサ130は、繰り抜き部の形状の異なる3層のセラミック層130a,130b,130cからなる。セラミック層130aの繰り抜き部によって第1被測定ガス室111が形成され、セラミック層130bの繰り抜き部によって絞り部113が形成され、セラミック層130cの繰り抜き部によって第2被測定ガス室112が形成される。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、被測定ガスは、拡散抵抗部12から第1被測定ガス室111へ導入され、ここで酸素ポンプセル2によって酸素濃度を調整される。その後、被測定ガスは、絞り部113を通過して第2被測定ガス室112へ移動し、ここでセンサセル3によって特定ガス濃度が検出されると共に、酸素モニタセル4によって酸素濃度が検出される。
それゆえ、より測定精度に優れたガスセンサ素子1を得ることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例6)
本例は、図17〜図19に示すごとく、実施例1〜5において示した酸素モニタセル4(図1〜図4等参照)を設けていないガスセンサ素子1の例である。
この場合には、酸素ポンプセル2によって、被測定ガス室11における酸素を充分に排出し、センサセル3による特定ガス濃度(NOx濃度)の検出に影響を与えない程度に、酸素濃度を充分に低減させる。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、ガスセンサ素子1の構成を簡単にして、製造容易かつ安価なガスセンサ素子1を得ることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例7)
本例は、図20〜図22に示すごとく、ガスセンサ素子1の先端部に拡散抵抗部12を設けた例である。
すなわち、被測定ガス室11から、ガスセンサ素子1の長手方向Yの先端側に向かって拡散抵抗部12が形成されている。
また、図21、図22に示すごとく、センサセル3の測定電極31と、酸素モニタセル4の内部モニタ電極41とは、幅方向Xに並列して配置されている。
その他は、実施例1と同様である。
ガスセンサ素子1において、センサセル3は通常先端部付近に設けられる。それ故、ガスセンサ素子1の長手方向Yの先端部に拡散抵抗部12を設けることによっても、拡散抵抗部12の外側端部121すなわち被測定ガスの導入口と測定電極31との距離Sを充分に小さくすることが可能である。
また、上記のごとく、測定電極31と内部モニタ電極41とを、幅方向Xに並列配置することにより、拡散抵抗部12の外側端部121からの、測定電極31及び内部モニタ電極41までの距離を等しくすることができるため、酸素モニタセル4により検出される酸素濃度と、実際に測定電極31の接触する被測定ガス中の酸素濃度とを略同等とすることができる。それ故、被測定ガス中の特定ガス濃度(NOx濃度)の検出精度を向上させることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例8)
本例は、図23〜図25に示すごとく、内部ポンプ電極21を、拡散抵抗部12よりも内側に形成した例である。
すなわち、拡散抵抗部12と内部ポンプ電極21とを積層方向Zに重ねることなく、拡散抵抗部12の内側端部122と内部ポンプ電極21の外側端部211とが、互いに幅方向Xにおいて当接する状態となっている。
その他は、実施例1と同様である。
本例の場合には、確実に拡散抵抗部12を通過した後の被測定ガスを、内部ポンプ電極21に接触させることとなるため、酸素ポンプセル2における酸素ポンピング能力の制御をより正確に行うことができる。それ故、測定精度に優れたガスセンサ素子1を得ることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を有する。
実施例1における、ガスセンサ素子の長手方向Y及び積層方向Zに平行な平面による断面説明図。 図1のA−A線矢視断面図。 図1、図2のB−B線矢視断面図。 実施例1における、センサ回路、ポンプ回路、モニタ回路の説明図。 実施例2における、ガスセンサ素子の長手方向Y及び積層方向Zに平行な平面による断面説明図。 図5のC−C線矢視断面図。 図5、図6のD−D線矢視断面図。 実施例3における、ガスセンサ素子の長手方向Y及び積層方向Zに平行な平面による断面説明図。 図8のE−E線矢視断面図。 図8、図9のF−F線矢視断面図。 実施例4における、ガスセンサ素子の長手方向Y及び積層方向Zに平行な平面による断面説明図。 図11のG−G線矢視断面図。 図11、図12のH−H線矢視断面図。 実施例5における、ガスセンサ素子の長手方向Y及び積層方向Zに平行な平面による断面説明図。 図14のI−I線矢視断面図。 図14、図15のJ−J線矢視断面図。 実施例6における、ガスセンサ素子の長手方向Y及び積層方向Zに平行な平面による断面説明図。 図17のK−K線矢視断面図。 図17、図18のL−L線矢視断面図。 実施例7における、ガスセンサ素子の長手方向Y及び積層方向Zに平行な平面による断面説明図。 図20のM−M線矢視断面図。 図20、図21のN−N線矢視断面図。 実施例8における、ガスセンサ素子の長手方向Y及び積層方向Zに平行な平面による断面説明図。 図23のP−P線矢視断面図。 図23、図24のQ−Q線矢視断面図。 従来例における、ガスセンサ素子の長手方向Y及び積層方向Zに平行な平面による断面説明図。
符号の説明
1 ガスセンサ素子
11 被測定ガス室
12 拡散抵抗部
2 酸素ポンプセル
21 内部ポンプ電極
211 外側端部
22 外部ポンプ電極
3 センサセル
31 測定電極
32 基準電極
4 酸素モニタセル
41 内部モニタ電極
42 外部モニタ電極
51 第1固体電解質体
52 第2固体電解質体

Claims (12)

  1. 酸素イオン伝導性を有する第1固体電解質体及び第2固体電解質体の間に形成され、被測定ガスを導入する被測定ガス室と、
    該被測定ガス室に所定の拡散抵抗の下に被測定ガスを導入するための拡散抵抗部と、
    上記被測定ガス室に導入された被測定ガス中の特定ガス濃度を検出するセンサセルと、
    上記被測定ガス室における酸素濃度を調整する酸素ポンプセルとを有し、
    上記センサセルは、上記第1固体電解質体と、上記被測定ガス室に面して上記第1固体電解質体の表面に設けられた測定電極と、該測定電極と対をなすように上記第1固体電解質体の表面に設けられた基準電極とを有し、
    上記酸素ポンプセルは、上記第2固体電解質体と、上記被測定ガス室に面して上記第2固体電解質体の表面に設けた内部ポンプ電極と、該内部ポンプ電極と対をなすように上記第2固体電解質体の表面に設けられた外部ポンプ電極とを有し、
    上記拡散抵抗部は、上記被測定ガス室から、上記第1固体電解質体と上記第2固体電解質体との積層方向に直交する方向に形成されており、
    上記被測定ガス室における、上記内部ポンプ電極の外側端部よりも内側に、上記測定電極が配設されていることを特徴とするガスセンサ素子。
  2. 請求項1において、上記拡散抵抗部と上記内部ポンプ電極とは、互いに積層方向に隣接して配設されていることを特徴とするガスセンサ素子。
  3. 請求項2において、上記拡散抵抗部は、上記ガスセンサ素子の長手方向にも直交する方向に形成されていることを特徴とするガスセンサ素子。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、上記測定電極は、上記内部ポンプ電極の内側端部よりも内側に配設されていることを特徴とするガスセンサ素子。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項において、上記ガスセンサ素子は、上記被測定ガス室における酸素濃度を測定する酸素モニタセルを設けてなり、該酸素モニタセルは、上記第1固体電解質体と、上記被測定ガス室に面して上記第1固体電解質体の表面に設けられた内部モニタ電極と、該内部モニタ電極と対をなすように上記第1固体電解質体の表面に設けられた外部モニタ電極とからなり、上記内部モニタ電極は、上記内部ポンプ電極の外側端部よりも内側に配設されていることを特徴とするガスセンサ素子。
  6. 請求項5において、上記内部モニタ電極は、上記内部ポンプ電極の内側端部よりも内側に配設されていることを特徴とするガスセンサ素子。
  7. 請求項5又は6において、上記酸素モニタセルにおける酸素濃度の検出信号に基づき、上記酸素ポンプセルへの印加電圧を制御するよう構成してあることを特徴とするガスセンサ素子。
  8. 請求項5〜7のいずれか一項において、上記センサセルは、上記測定電極と上記基準電極との間に所定の電圧を印加したときに上記被測定ガス中の特定ガス濃度及び酸素濃度に起因して電流が流れるよう構成され、上記酸素モニタセルは、上記内部モニタ電極と上記外部モニタ電極との間に所定の電圧を印加したときに上記被測定ガス中の酸素濃度に起因して電流が流れるよう構成され、上記センサセルに流れる電流値と上記酸素モニタセルに流れる電流値との差によって、上記特定ガス濃度を検出するよう構成されていることを特徴とするガスセンサ素子。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項において、上記拡散抵抗部は、少なくとも一部を多孔質体によって構成していることを特徴とするガスセンサ素子。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項において、上記測定電極と上記内部ポンプ電極との間に、上記被測定ガスの拡散抵抗となる内部拡散抵抗部が配設されていることを特徴とするガスセンサ素子。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項において、上記拡散抵抗部の外側端部と上記測定電極との間の最短距離は、1〜3mmであることを特徴とするガスセンサ素子。
  12. 請求項1〜11のいずれか一項において、検出する上記特定ガスは窒素酸化物であることを特徴とするガスセンサ素子。
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